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JPH0748444A - 押出ブロー成形用ポリエステル材料および該材料からなる押出ブロー成形中空容器 - Google Patents

押出ブロー成形用ポリエステル材料および該材料からなる押出ブロー成形中空容器

Info

Publication number
JPH0748444A
JPH0748444A JP5196529A JP19652993A JPH0748444A JP H0748444 A JPH0748444 A JP H0748444A JP 5196529 A JP5196529 A JP 5196529A JP 19652993 A JP19652993 A JP 19652993A JP H0748444 A JPH0748444 A JP H0748444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extrusion blow
blow molding
polyester
hollow container
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5196529A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeki Nakamu
茂樹 中務
Shinji Tai
伸二 田井
Nozomi Sugo
望 須郷
Toshiro Taniguchi
俊郎 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP5196529A priority Critical patent/JPH0748444A/ja
Publication of JPH0748444A publication Critical patent/JPH0748444A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 テレフタル酸成分、エチレングリコール成分
および下記式(I)で示される化合物成分(全ジオール
成分基準で1〜95モル%)よりなるポリエステルから
なる押出ブロー成形用材料。 【化1】 (式中、mは0、1または2を表す) 【効果】 本発明の押出ブロー成形用材料は、押出ブロ
ー成形性に優れ、高い生産性で円滑に押出ブロー成形中
空容器を製造することが可能となる。該押出ブロー成形
中空容器は、耐熱性および透明性に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の共重合ポリエス
テルからなる押出ブロー成形用材料および該共重合ポリ
エステルからなる押出ブロー成形中空容器に関する。本
発明の成形用材料は、押出ブロー成形性に優れることか
ら中空容器の材料として有用である。また本発明の押出
ブロー成形中空容器は、透明性および耐熱性に優れる。
このため、該押出ブロー成形中空容器は、調味料、食用
油、アルコール飲料、ジュース、ウーロン茶、コーヒ
ー、ミネラルウォーター等の食品;および洗剤等の非食
品の容器などとして有用である。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン製ブロー成形中空容器は、
成形時に結晶に由来する白濁が生じるので、透明性が不
十分である。そこで現在、ブロー成形によって成形され
る透明性の良好なプラスチック中空容器の材料として
は、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等の
樹脂が一般的である。中空容器を製造するためのブロー
成形方法は、さらに詳細には樹脂間で異なっており、ポ
リ塩化ビニルの場合はポリエチレン等と同様にダイレク
トブローと一般に呼ばれる押出ブロー成形法が採用され
る。一方、ポリエチレンテレフタレートの場合は、一旦
射出成形でパリソンを成形し、その後延伸ブロー成形を
行うのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ポリ塩化ビニル製中空
容器は焼却時に有毒ガスを発生することもあって、ヨー
ロッパを中心にその使用は減少の方向に向かっている。
これに対して、ポリエチレンテレフタレートは、力学特
性、ガスバリア性、安全性、衛生性等の点においてポリ
塩化ビニルより優れているので、透明中空容器用の素材
として極めて適した一面を有している。押出ブロー成形
法は中空容器を高い生産性で製造し得るという長所を有
しているが、残念ながら、ポリエチレンテレフタレート
は押出ブロー成形法に不向きである。すなわち、ポリエ
チレンテレフタレートは一般に、押出ブロー成形に要求
される高い溶融粘度を有していないために、押出ブロー
成形に適用すると、押出後のパリソンがドローダウンし
てしまうことから、中空容器の製造は極めて困難であ
る。さらに、ポリエチレンテレフタレートは押出に続く
ブロー時に結晶化が起こり易いので、押出ブロー成形中
空容器が得られた場合であっても、該中空容器の透明性
は不十分であるという問題もある。これらの問題を解決
するために、ポリエチレンテレフタレートを他のモノマ
ー成分で改質した共重合ポリエステルの使用が提案され
ている。その例としてイソフタル酸やシクロヘキサンジ
メタノールを共重合させたポリエチレンテレフタレート
がある。これらのコモノマーの導入によって結晶化の抑
制は可能であるが、溶融粘度の上昇は達成できず、溶融
粘度を上げるためには、やはり分子量が極めて高いレベ
ルに至るまで長時間に亙って重合を行う必要がある。ま
た、これらのコモノマーの導入によるガラス転移点の上
昇はあったとしても僅かであり、ポリエチレンテレフタ
レートと同様に、高い耐熱性が要求される中空容器には
使用できないという問題もある。
【0004】しかして本発明の目的は、このような従来
のポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレンテレ
フタレート系共重合体が有する欠点が克服された押出ブ
ロー成形用ポリエステル材料を提供することにある。ま
た本発明の他の目的は、透明性および耐熱性に優れた押
出ブロー成形ポリエステル中空容器を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記のよう
な従来技術の欠点を解消すべく鋭意検討の結果、特定の
モノマー組成の共重合ポリエステルが、押出ブロー成形
性に優れ、透明性および耐熱性に優れた押出ブロー成形
中空容器を与えることを見いだし、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明は第一に、テレフタル酸
を主たる酸成分とし、エチレングリコールおよび下記式
(I)で示される化合物を主たるジオール成分とし、か
つ該式(I)で示される化合物の含有率が全ジオール成
分に対して1〜95モル%であるポリエステルからなる
押出ブロー成形用材料である。
【0007】
【化3】
【0008】(式中、mは0、1または2を表す)
【0009】また本発明は第二に、上記ポリエステルか
らなる押出ブロー成形中空容器である。
【0010】上記式(I)で示される化合物としては、
ノルボルナンジメタノール(mが0の化合物)、パーヒ
ドロジメタノナフタレンジメタノール(mが1の化合
物)およびパーヒドロトリメタノアントラセンジメタノ
ール(mが2の化合物)が包含される。
【0011】本発明におけるポリエステルは、ジオール
成分として式(I)で示される化合物を、全ジオール成
分基準で1モル%以上95モル%以下含有する。該化合
物が95モル%より多いと、ポリエステルの重合度を十
分高めることが困難となり、その結果、得られる中空容
器の力学的強度が低下する。また該化合物が95モル%
より多いと、ポリエステルに濁りが発生する場合が多い
ので、得られる中空容器の透明性が不十分となり易い。
他方、1モル%未満ではポリエステルのガラス転移点が
低く、中空容器に必要な耐熱性が得られない。また1モ
ル%未満ではポリエステルの結晶化速度が大きく、ブロ
ー成形時に中空容器の白化を防止することができない。
さらに1モル%未満では、ポリエステルにおける溶融粘
度の上昇効果が小さい。押出ブロー成形性ならびに得ら
れる中空容器の耐熱性、透明性および力学的強度が総合
的に特に優れる点から、式(I)で示される化合物は全
ジオール成分基準で1〜90モル%の範囲であることが
より好ましい。該化合物の含有率が高いほどポリエステ
ルのガラス転移点および溶融粘度が上昇し、結晶性が低
下する傾向があるので、要求される耐熱性、成形条件等
に応じて含有率を適宜調整すればよい。
【0012】本発明におけるポリエステルは、式(I)
で示される化合物とエチレングリコールを主たるジオー
ル成分として含有するが、所望により、全ジオール成分
基準で10モル%以下の量で、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコー
ル、ポリエチレングリコールのごとき脂肪族ジオール;
ヒドロキノン、カテコール、ナフタレンジオール、レゾ
ルシン、ビスフェノールA、ビスフェノールAのエチレ
ンオキサイド付加物、ビスフェノールS、ビスフェノー
ルSのエチレンオキサイド付加物のごとき芳香族ジオー
ル;シクロヘキサンジメタノールのごとき脂環族ジオー
ル等から選ばれた1種以上のジオール成分を付加的に有
していてもよい。本発明におけるポリエステルは、テレ
フタル酸成分を主たる酸成分として含有するが、所望に
より、全酸成分基準で10モル%以下の量で、イソフタ
ル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニル
ジカルボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフ
ェニルスルホンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカル
ボン酸、ナトリウム−スルホイソフタル酸のごとき芳香
族ジカルボン酸;マロン酸、コハク酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸のごとき脂肪族ジカルボン酸;
デカリンジカルボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸の
ごとき脂環族ジカルボン酸;グリコール酸、ヒドロキシ
アクリル酸、ヒドロキシプロピオン酸、アシアチン酸、
キノバ酸、ヒドロキシ安息香酸、マンデル酸、マトロラ
クチン酸のごときヒドロキシカルボン酸;ε−カプロラ
クトンのごとき脂肪族ラクトン等から選ばれた1種以上
の酸成分を付加的に有していてもよい。また本発明にお
けるポリエステルは、所望により、ポリエステル分子が
実質的に線状である範囲内の量で、トリメリット酸、ト
リメシン酸、ピロメリット酸、トリカルバリル酸のごと
き3価以上の多価カルボン酸;グリセリン、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トールのごとき3価以上の多価アルコール等の3価以上
の多価化合物をモノマー成分として付加的に含有してい
てもよい。
【0013】本発明におけるポリエステルは、常法によ
り、エチレングリコール、式(I)で示される化合物お
よびテレフタル酸(またはその低級アルキルエステルも
しくはフェニルエステル)を主たるモノマーとして用い
てエステル化またはエステル交換反応を行うことにより
それらの低重合体を調製し、次いで三酸化アンチモン、
酸化ゲルマニウム、テトラアルコキシチタンのごとき重
縮合触媒を用いて減圧下230〜300℃で溶融条件下
に重縮合反応を行うことによって、所望の粘度のものを
製造することができる。また所望により、溶融条件下で
の重縮合反応後に、固相重合を行ってもよい。式(I)
で示される化合物の含有率が比較的低いポリエステル
は、結晶性を有し、結晶の融点が高く、そのため成形時
での溶融物の粘度が低くなる傾向がある。このようなポ
リエステルでは、固相重合により重合度を上昇させ、溶
融粘度を十分に高めることが望ましい。本発明において
は、中空容器を構成するポリエステルの固有粘度(フェ
ノール/テトラクロロエタン(重量比50/50)の混
合溶媒を用い、30℃で測定)が0.4〜1.5である
ことが好ましい。押出ブロー成形性および得られる中空
容器の力学的性質が特に良好となる点から0.5〜1.
5であることがより好ましく、0.65〜1.5である
ことが一層好ましい。
【0014】本発明の押出ブロー成形材料からの押出ブ
ロー成形中空容器の製造は、特に限定されるものではな
いが、通常の押出ブロー成形法に準じて行うことができ
る。すなわち、本発明の押出ブロー成形中空容器は、ポ
リエステルを溶融押出成形して円筒状のパリソンを形成
し、これをブロー用金型に挿入し、次いでパリソンに空
気等の気体を吹き込んで所定形状に延伸膨張させること
によって製造される。
【0015】本発明の押出ブロー成形材料は、必要に応
じ、本発明の効果を阻害しない範囲内で、他の熱可塑性
樹脂を補助的に少量含有していてもよく、また一般的に
熱可塑性樹脂に添加される物質(紫外線吸収剤等の安定
剤、帯電防止剤、難燃剤、難燃補助剤、染料、顔料等の
着色剤、潤滑剤、可塑剤、無機充填剤など)を含有して
いてもよい。また本発明の押出ブロー成形中空容器は、
上記ポリエステル(以下PEMTと略す)からなる単層
中空容器のみならず、ポリエチレンテレフタレート(以
下PETと略す)などの他のポリエステルと複合した多
層中空容器も包含する。該多層中空容器の例としては、
PET層−PEMT層−PET層からなる三層中空容
器、PET層−PEMT層−PET層−PEMT層−P
ET層からなる五層中空容器などが挙げられる。これら
の多層中空容器においても、PEMT層の存在により、
耐熱性および透明性に優れ、かつ良好な押出ブロー成形
性で製造される。
【0016】本発明の押出ブロー成形用材料は、特定の
ポリエステルから構成されることに由来して、押出ブロ
ー成形条件下での溶融粘度が十分に高く、優れた押出ブ
ロー成形を発揮する。本発明の押出ブロー成形中空容器
も該ポリエステルから構成されることに由来して、透明
性および耐熱性に優れている。また該中空容器は、力学
物性、衛生性および安全性にも優れる。したがって該中
空容器は、調味料、食用油、アルコール飲料、ジュー
ス、ウーロン茶、コーヒー、ミネラルウォーター等の食
品;および洗剤等の非食品の容器として有用である。
【0017】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例におけるポリエステルの物性
の測定法を以下に示す。
【0018】(1)ポリエステル分子中に導入されたモ
ノマーの含有率 テレフタル酸、エチレングリコールおよび式(I)で示
される化合物から誘導されたポリエステル分子中の各構
成単位について、全ジカルボン酸単位基準または全ジオ
ール単位基準でのモル%を、重水素化トリフルオロ酢酸
を溶媒とした該ポリエステルの1H−NMR測定結果に
基づき求めた。
【0019】(2)ポリエステルの固有粘度 フェノール/テトラクロロエタン(重量比50/50)
の混合溶媒を用い、30℃で測定した溶液粘度に基づき
求めた。
【0020】(3)ポリエステルのメルトフローレイト
(MFR) 宝工業社製のメルトインデクサーL244を用いて測定
した。具体的には、ポリエステルチップを、内径9.5
5mm、長さ162mmのシリンダーに充填し、シリン
ダー内のポリエステルを270℃で溶融させ、重さ21
60g、直径9.48mmのプランジャーを載せて溶融
ポリエステルに均等に荷重をかけ、シリンダーの中央に
設けた径2.1mmのオリフィスより押出される溶融ポ
リエステルの流出速度(重合体量)(g/10min)
を測定した。
【0021】(4)ポリエステルのガラス転移点(T
g)および結晶性 ポリエステル10mgを290℃まで昇温し5分間放置
したのち急冷することによってサンプルを作製し、この
サンプルを用いてメトラー(Mettler)社製示差
走査熱量計(DSC30)にて、昇温速度10℃/分の
条件で、ガラス転移点(Tg)、融点および融解熱を測
定した。
【0022】実施例1 パーヒドロジメタノナフタレンジメタノール[式(I)
においてmが1である化合物]25モル%およびエチレ
ングリコール75モル%からなるグリコール原料とテレ
フタル酸とから、グリコール原料:テレフタル酸のモル
比が1.2:1になるように調整してスラリーを形成
し、このスラリーを加圧下(絶対圧2.5kg/c
2)、温度250℃でエステル化率が95%になるま
でエステル化反応させて低重合体を製造した。次に、触
媒として350ppmの三酸化アンチモンを加えて、絶
対圧1トールの減圧下に280℃で1.5時間溶融重縮
合を行い、固有粘度0.73dl/gのポリエステルを
製造した。このポリエステルをノズルからストランド状
に押し出して切断し、直径2.8mm、長さ3.2mm
の円柱状チップを製造した。得られたチップを1H−N
MRにより分析したところ、このポリエステルは、パー
ヒドロジメタノナフタレンジメタノール単位が全ジオー
ル単位中30モル%含まれているポリエチレンテレフタ
レート系共重合ポリエステルであることが確認された。
得られたポリエステルのメルトフローレイトは270℃
において12.5g/10minであった。また得られ
たポリエステルのガラス転移点(Tg)は104℃であ
り、DSCにおける融点は観測されなかった。
【0023】上記で製造されたポリエステルをダイレク
トブロー成形装置(押出ブロー成形装置)に供給し、2
20℃の押出温度で環状オリフィスより押出して円筒形
パリソンを形成し、円筒形パリソンが軟化状態のうちに
ブロー成形金型ではさむことにより切断と底部形成を行
い、これをブロー成形して、容量1000ml、平均壁
厚0.4mmの清涼飲料用の中空容器を製造した。その
成形時のパリソンのドローダウン性およびブロー成形後
の中空容器の透明性および厚みむらを、以下の評価基準
に基づいて評価した。
【0024】(パリソンのドローダウン性の評価基準) ○:押出されたパリソンの形状が実質的に均一な径の円
筒形 △:下記不良がときどき発生 ×:押出されたパリソンのドローダウンが激しく、ブロ
ー型への挿入不能またはパリソン中空部の閉塞が頻繁に
発生
【0025】(ブロー成形性の評価基準) (透明性) ○:透明性良好 △:部分的に薄い白濁部分あり ×:濃い白濁部分あり (厚みむら) ○:厚薄むらなし △:下記不良がときどき発生 ×:0.1mm以下の厚さの薄い部分または破損部が頻
繁に発生
【0026】また、成形された中空容器に85℃の熱水
を充填し、10分間保持した後の体積(内容積)の保持
率を測定したところ、96%であった。これらの評価結
果を下記の表3に示す。
【0027】実施例2 パーヒドロジメタノナフタレンジメタノール4.2モル
%およびエチレングリコール95.8モル%からなるグ
リコール原料とテレフタル酸とから、グリコール原料:
テレフタル酸のモル比が1.2:1になるように調整し
てスラリーを形成し、このスラリーを加圧下(絶対圧
2.5kg/cm2)、温度250℃でエステル化率が
95%になるまでエステル化反応させて低重合体を製造
した。次に、触媒として350ppmの三酸化アンチモ
ンを加えて、絶対圧1トールの減圧下に280℃で1.
5時間溶融重縮合を行い、固有粘度0.63dl/gの
ポリエステルを製造した。このポリエステルをノズルか
らストランド状に押し出して切断し、直径2.8mm、
長さ3.2mmの円柱状チップを製造した。このチップ
を150℃で5時間予備乾燥した後、窒素気流中で流動
させながら205℃で20時間固相重合することによ
り、高重合度化ポリエステルのチップを得た。固相重合
で得られたチップを1H−NMRにより分析したとこ
ろ、このポリエステルは、パーヒドロジメタノナフタレ
ンジメタノール単位が全ジオール単位中5モル%含まれ
ているポリエチレンテレフタレート系共重合ポリエステ
ルであることが確認された。得られたポリエステルのメ
ルトフローレイトは270℃において6.6g/10m
inであった。また得られたポリエステルの固有粘度は
下記の表1に、ガラス転移点(Tg)、融点および融解
熱は下記の表2に示すとおりであった。上記の固相重合
で得られたチップを使用し、かつ押出温度を255℃と
する以外は実施例1と同様にして、押出ブロー成形を行
うことにより、容量1000ml、平均壁厚0.4mm
の中空容器を製造した。成形時のドローダウン性ならび
に中空容器の透明性、厚みむらおよび熱水充填体積保持
率の評価結果を表3に示す。
【0028】実施例3〜5、比較例1 実施例1と同様の操作を行い、モノマー仕込みの量比を
適宜調整することで、パーヒドロジメタノナフタレンジ
メタノールの共重合率(全ジオール成分基準)がそれぞ
れ50、70、95または98モル%のポリエチレンテ
レフタレート系ポリエステルの合成を行った。ただし、
触媒として350ppmのテトライソプロポキシチタネ
ートを用いた。表1に示すように重合時間を適宜調整
し、重縮合反応を目標とする固有粘度に到達するまで行
った。しかし、実施例5および比較例1については、目
標とする固有粘度に到達不可能であったので、重縮合反
応を2時間で停止した。得られたポリエステルの固有粘
度は表1に示すとおりであり、またそのガラス転移点、
融点、融解熱およびメルトフローレイトは表2に示すと
おりであった。上記のポリエステルを使用し、かつ押出
温度を表3に示す温度とする以外は実施例1と同様にし
て、押出ブロー成形を行うことにより、容量1000m
l、平均壁厚0.4mmの中空容器を製造し、成形時の
ドローダウン性ならびに中空容器の透明性、厚みむらお
よび熱水充填体積保持率を評価した。それらの評価結果
を表3に示す。ただし、比較例1(パーヒドロジメタノ
ナフタレンジメタノールの共重合率が98モル%の場
合)では、ブロー成形で破損した中空容器しか得られな
かったので、熱水充填体積保持率の試験は行わなかっ
た。
【0029】実施例6、7、比較例2、3 実施例2と同様に、溶融状態での重合の後に固相での重
合を表1に示すような条件で行った。この際、モノマー
仕込みの量比を適宜調整することで、パーヒドロジメタ
ノナフタレンジメタノールの共重合率がそれぞれ0、
0.5、2または10モル%のポリエチレンテレフタレ
ート系ポリエステルを合成した。得られたポリエステル
の固有粘度は表1に示すとおりであり、またそのガラス
転移点、融点、融解熱およびメルトフローレイトは表2
に示すとおりであった。上記のポリエステルを使用し、
かつ押出温度を表3に示す温度とする以外は実施例1と
同様にして、押出ブロー成形を行うことにより、容量1
000ml、平均壁厚0.4mmの中空容器を製造し、
成形時のドローダウン性ならびに中空容器の透明性、厚
みむらおよび熱水充填体積保持率を評価した。それらの
評価結果を表3に示す。ただし、比較例2(パーヒドロ
ジメタノナフタレンジメタノールの共重合率が0モル%
の場合)では、ブロー成形で破損した中空容器しか得ら
れなかったので、熱水充填体積保持率の試験は行わなか
った。
【0030】実施例8、9 パーヒドロジメタノナフタレンジメタノールの代わりに
ノルボルナンジメタノール[式(I)においてmが0で
ある化合物]またはパーヒドロトリメタノアントラセン
ジメタノール[式(I)においてmが2である化合物]
のそれぞれ所定量を使用する以外は実施例1と同様にし
て、それぞれノルボルナンジメタノールを30モル%の
共重合率で含むポリエチレンテレフタレート系共重合ポ
リエステルおよびパーヒドロトリメタノアントラセンジ
メタノールを30モル%の共重合率で含むポリエチレン
テレフタレート系共重合ポリエステルを合成した。触媒
として三酸化アンチモン350ppmを用いた。目標と
する固有粘度に到達させるために、それぞれ表1に示す
ような重合時間を要した。得られたポリエステルの固有
粘度は表1に示すとおりであり、またそのガラス転移
点、融点、融解熱およびメルトフローレイトは表2に示
すとおりであった。上記のポリエステルを使用し、かつ
押出温度を表3に示す温度とする以外は実施例1と同様
にして、押出ブロー成形を行うことにより、容量100
0ml、平均壁厚0.4mmの中空容器を製造し、成形
時のドローダウン性ならびに中空容器の透明性、厚みむ
らおよび熱水充填体積保持率を評価した。それらの評価
結果を表3に示す。
【0031】
【表1】
【0032】上記表1中、「重合触媒」の欄の「Sb」
および「Ti」は、それぞれ「Sb23」および「Ti
[OCH(CH324」を表す。
【0033】
【表2】
【0034】上記表2中、「DSC」の「融点」および
「融解熱」の欄の「−」は、結晶融解ピークが認められ
なかったことを意味する。
【0035】
【表3】
【0036】上記表3中、「熱水充填体積保持」の欄の
「−」は、ブロー成形で得られた中空容器が破損してい
たため、熱水充填試験を行わなかったことを意味する。
【0037】
【発明の効果】本発明の押出ブロー成形用材料は、押出
ブロー成形に適する高い溶融粘度を有しているので、該
成形用材料を使用することにより、高い生産性で円滑に
押出ブロー成形中空容器を製造することが可能である。
また、本発明の押出ブロー成形中空容器は、それを構成
するポリエステルが有する高いガラス転移点および低い
結晶化速度もしくは非晶性に由来して、耐熱性および透
明性に優れる。また該押出ブロー成形中空容器は、力学
物性、衛生性および安全性にも優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 俊郎 岡山県倉敷市酒津1621番地 株式会社クラ レ内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタル酸を主たる酸成分とし、エチ
    レングリコールおよび下記式(I)で示される化合物を
    主たるジオール成分とし、かつ該式(I)で示される化
    合物の含有率が全ジオール成分に対して1〜95モル%
    であるポリエステルからなる押出ブロー成形用材料。 【化1】 (式中、mは0、1または2を表す)
  2. 【請求項2】 テレフタル酸を主たる酸成分とし、エチ
    レングリコールおよび下記式(I)で示される化合物を
    主たるジオール成分とし、かつ該式(I)で示される化
    合物の含有率が全ジオール成分に対して1〜95モル%
    であるポリエステルからなる押出ブロー成形中空容器。 【化2】 (式中、mは0、1または2を表す)
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