JPH07116079B2 - 高品質イソプロピルアルコールの製造方法 - Google Patents
高品質イソプロピルアルコールの製造方法Info
- Publication number
- JPH07116079B2 JPH07116079B2 JP5020119A JP2011993A JPH07116079B2 JP H07116079 B2 JPH07116079 B2 JP H07116079B2 JP 5020119 A JP5020119 A JP 5020119A JP 2011993 A JP2011993 A JP 2011993A JP H07116079 B2 JPH07116079 B2 JP H07116079B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なイソプロピルア
ルコールに関するものであり、より詳しくは、電子材
料、医薬などの分野において好適に使用することができ
る、微粒子及び金属イオンを可及的に含まない高品質イ
ソプロピルアルコールの製造方法に関する。
ルコールに関するものであり、より詳しくは、電子材
料、医薬などの分野において好適に使用することができ
る、微粒子及び金属イオンを可及的に含まない高品質イ
ソプロピルアルコールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、イソプロピルアルコール
は、溶媒、洗浄剤、抽出剤などとして幅広く使用されて
いるが、電子工業をはじめ、電気精密機器製造、医薬な
どの分野では、高品質のイソプロピルアルコールが要求
されている。現在、電子材料用グレード等といわれる、
いわゆる「高品質イソプロピルアルコール」として、一
般に用いられるものはイソプロピルアルコール分99.
99%以上、水分0.01%以下と称されるものである
が、本発明者の知見によると、金属化合物不純物を金属
分として、0.1ppm程度またはそれ以上を含んでお
り、更に主として有機物質よりなる微粒子を20〜10
0個/ミリリットル程度含有している。
は、溶媒、洗浄剤、抽出剤などとして幅広く使用されて
いるが、電子工業をはじめ、電気精密機器製造、医薬な
どの分野では、高品質のイソプロピルアルコールが要求
されている。現在、電子材料用グレード等といわれる、
いわゆる「高品質イソプロピルアルコール」として、一
般に用いられるものはイソプロピルアルコール分99.
99%以上、水分0.01%以下と称されるものである
が、本発明者の知見によると、金属化合物不純物を金属
分として、0.1ppm程度またはそれ以上を含んでお
り、更に主として有機物質よりなる微粒子を20〜10
0個/ミリリットル程度含有している。
【0003】上記の如き市販の高品質イソプロピルアル
コールを、例えば、IC半導体製造に使用した場合、往
々にして、形状異状、特性不良など不良品を生ずる問題
が生じる。
コールを、例えば、IC半導体製造に使用した場合、往
々にして、形状異状、特性不良など不良品を生ずる問題
が生じる。
【0004】本発明者らの検討によると、これらの問題
を引き起こす原因としては、金属化合物不純物のうち、
特に鉄、銅及びナトリウムの影響が大きいことが明らか
となった。これらのイオンは、電子材料に付着残存し、
該材料中に拡散することによって、半導体特性を害する
に至る。中でも、ナトリウムイオンは、可動性が大き
く、半導体材料中に拡散しやすいため、特に注意しなけ
ればならない。また微粒子の存在は特に影響が大きく、
IC半導体の形状異状、特性不良の原因となりやすいこ
とが分った。
を引き起こす原因としては、金属化合物不純物のうち、
特に鉄、銅及びナトリウムの影響が大きいことが明らか
となった。これらのイオンは、電子材料に付着残存し、
該材料中に拡散することによって、半導体特性を害する
に至る。中でも、ナトリウムイオンは、可動性が大き
く、半導体材料中に拡散しやすいため、特に注意しなけ
ればならない。また微粒子の存在は特に影響が大きく、
IC半導体の形状異状、特性不良の原因となりやすいこ
とが分った。
【0005】高品質イソプロピルアルコールの製造方法
として、従来一般に行われていた精製方法は蒸留手段に
よるものであり、蒸留塔の上部からイソプロピルアルコ
ールの蒸気を取出し、冷却器に導き、そこで液化し、そ
の一部は蒸留塔へ還流し、残部は製品として貯蔵タンク
へ送液する。このような蒸留手段を施すことにより、原
理的には、金属化合物不純物や微粒子は殆ど除却される
はずである。
として、従来一般に行われていた精製方法は蒸留手段に
よるものであり、蒸留塔の上部からイソプロピルアルコ
ールの蒸気を取出し、冷却器に導き、そこで液化し、そ
の一部は蒸留塔へ還流し、残部は製品として貯蔵タンク
へ送液する。このような蒸留手段を施すことにより、原
理的には、金属化合物不純物や微粒子は殆ど除却される
はずである。
【0006】従って蒸留後のイソプロピルアルコールへ
の微粒子や金属化合物不純物の混入があるとすれば、充
填容器に付着した汚れからの混入;充填等の移液操作、
運搬中あるいは使用中の大気等からの混入によるものと
考えられた。そこで、現在こうした微粒子等の混入を防
ぐために充填容器を洗浄したり、充填等の移液操作を行
う所、あるいは使用場所をクレーンルームにしたり、密
封容器を使用するなどの工夫がなされているが、なお十
分その目的は達成されていない。
の微粒子や金属化合物不純物の混入があるとすれば、充
填容器に付着した汚れからの混入;充填等の移液操作、
運搬中あるいは使用中の大気等からの混入によるものと
考えられた。そこで、現在こうした微粒子等の混入を防
ぐために充填容器を洗浄したり、充填等の移液操作を行
う所、あるいは使用場所をクレーンルームにしたり、密
封容器を使用するなどの工夫がなされているが、なお十
分その目的は達成されていない。
【0007】その理由は、製造中においても微粒子や金
属化合物不純物が混入し、精製工程を経たイソプロピル
アルコール自体に既に相当量の微粒子等が存在している
ため満足のいく結果が得られていないものである。即
ち、実際の精製においては、蒸留塔内で沸騰により飛散
した蒸留前のイソプロピルアルコールが、細かい霧とな
って冷却器に移行したり、減圧となる蒸留の終了時等
に、上記冷却器、パイプライン、貯蔵タンク内に大気等
の微粒子や不純物を含んだ気体が入り込み蒸留液と接触
することにより、前記した通り相当量の微粒子や金属化
合物不純物が混入するものである。
属化合物不純物が混入し、精製工程を経たイソプロピル
アルコール自体に既に相当量の微粒子等が存在している
ため満足のいく結果が得られていないものである。即
ち、実際の精製においては、蒸留塔内で沸騰により飛散
した蒸留前のイソプロピルアルコールが、細かい霧とな
って冷却器に移行したり、減圧となる蒸留の終了時等
に、上記冷却器、パイプライン、貯蔵タンク内に大気等
の微粒子や不純物を含んだ気体が入り込み蒸留液と接触
することにより、前記した通り相当量の微粒子や金属化
合物不純物が混入するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、微粒子を効果的に除去し、且つ金属イオンの含有量
を著しく減少した高品質のイソプロピルアルコールの製
造方法を提供することにある。この方法によって得られ
たイソプロピルアルコールは、直径1μ以上の微粒子が
溶剤1ミリリットル中に5個以下で、且つ鉄イオンが
0.05ppm以下、銅イオンが0.02ppm以下及
びナトリウムイオンが0.02ppm以下の高品質のも
のである。
は、微粒子を効果的に除去し、且つ金属イオンの含有量
を著しく減少した高品質のイソプロピルアルコールの製
造方法を提供することにある。この方法によって得られ
たイソプロピルアルコールは、直径1μ以上の微粒子が
溶剤1ミリリットル中に5個以下で、且つ鉄イオンが
0.05ppm以下、銅イオンが0.02ppm以下及
びナトリウムイオンが0.02ppm以下の高品質のも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明によれば、
粗イソプロピルアルコールを、全工程に亙って直径0.
5μ以上の微粒子の存在が350個/リットル以下であ
る高純度不活性気体でシールされた精留装置、および孔
径1μ以下の濾過面を有する濾過器よりなる工程を用
い、還流比を0.5以上として蒸留し、蒸流液は濾過す
ることを特徴とする、直径1μ以上の粒子が5個/ミリ
リットル以下で、かつ、鉄イオンが0.05ppm以
下、銅イオンが0.02ppm以下、およびナトリウム
イオンが0.02ppm以下である高品質イソプロピル
アルコールの製造方法が提供される。
粗イソプロピルアルコールを、全工程に亙って直径0.
5μ以上の微粒子の存在が350個/リットル以下であ
る高純度不活性気体でシールされた精留装置、および孔
径1μ以下の濾過面を有する濾過器よりなる工程を用
い、還流比を0.5以上として蒸留し、蒸流液は濾過す
ることを特徴とする、直径1μ以上の粒子が5個/ミリ
リットル以下で、かつ、鉄イオンが0.05ppm以
下、銅イオンが0.02ppm以下、およびナトリウム
イオンが0.02ppm以下である高品質イソプロピル
アルコールの製造方法が提供される。
【0010】本発明において、出発原料となる粗イソプ
ロピルアルコールは、通常の合成工程から得られるイソ
プロピルアルコールが何等制限なく使用される。特に溶
剤用又は電子工業用グレード等として市販されているイ
ソプロピルアルコールが好適に使用される。勿論、電子
材料等の洗浄に供なれた後回収されたイソプロピルアル
コールも使用可能である。
ロピルアルコールは、通常の合成工程から得られるイソ
プロピルアルコールが何等制限なく使用される。特に溶
剤用又は電子工業用グレード等として市販されているイ
ソプロピルアルコールが好適に使用される。勿論、電子
材料等の洗浄に供なれた後回収されたイソプロピルアル
コールも使用可能である。
【0011】本発明に用いる精留装置は、還流機構を有
する通常の蒸留塔であればよい。本発明においては、後
述する流出液の濾過工程と相俟って微粒子を5個/ミリ
リットル以下で、かつ、鉄イオンを0.05ppm以
下、銅イオンを0.02ppm以下およびナトリウムイ
オンを0.02ppm以下にまで減少させるためには、
還流比を0.5以上、好ましくは1以上として運転する
必要がある。このような超微量不純物、特に、金属化合
物を還流比の制御によってコントロールし得ることは、
極めて特異的な事実である。更に精留効率を高めるため
には、蒸留塔の段数を増加することも好ましく、相当段
数が3段以上有するものがよい。
する通常の蒸留塔であればよい。本発明においては、後
述する流出液の濾過工程と相俟って微粒子を5個/ミリ
リットル以下で、かつ、鉄イオンを0.05ppm以
下、銅イオンを0.02ppm以下およびナトリウムイ
オンを0.02ppm以下にまで減少させるためには、
還流比を0.5以上、好ましくは1以上として運転する
必要がある。このような超微量不純物、特に、金属化合
物を還流比の制御によってコントロールし得ることは、
極めて特異的な事実である。更に精留効率を高めるため
には、蒸留塔の段数を増加することも好ましく、相当段
数が3段以上有するものがよい。
【0012】シールに用いるクリーンな気体は、直径
0.5μ以上の微粒子が350個/リットル以下、更に
好ましくは35個/リットル以下であることが重要な条
件である。この条件の数値は、臨界的な意義を有し、後
述する実施例からも明らかなように、直径0.5μ以上
の微粒子が350個/リットルより多く含まれるような
気体でシールする場合は、本発明の直径が1μ以上の微
粒子が1ミリリットル中に5個以下という高品質のイソ
プロピルアルコールを得ることはできないのに対し、3
50個/リットル以下の場合は、容易に本発明の高品質
のイソプロピルアルコールを得ることができる。また、
シールに用いるクリーンな気体は、各種のイオン化合物
や高沸点物についても含まない方が好ましく、いずれ
も、0.1ppm以下であることが望ましい。
0.5μ以上の微粒子が350個/リットル以下、更に
好ましくは35個/リットル以下であることが重要な条
件である。この条件の数値は、臨界的な意義を有し、後
述する実施例からも明らかなように、直径0.5μ以上
の微粒子が350個/リットルより多く含まれるような
気体でシールする場合は、本発明の直径が1μ以上の微
粒子が1ミリリットル中に5個以下という高品質のイソ
プロピルアルコールを得ることはできないのに対し、3
50個/リットル以下の場合は、容易に本発明の高品質
のイソプロピルアルコールを得ることができる。また、
シールに用いるクリーンな気体は、各種のイオン化合物
や高沸点物についても含まない方が好ましく、いずれ
も、0.1ppm以下であることが望ましい。
【0013】しかし、通常の気体の場合、イオン化合物
や高沸点物については、少量しか含まれないことが多
く、問題になることは少ない、また、クリーンな気体が
水分を相当量含む場合は、その水分が得られる溶剤に移
行する傾向があるため、例えばシリカゲル、無水塩化カ
ルシウム、モレキュラシーブなどの乾燥剤で乾燥してか
ら用いるのが好ましい。その他、クリーンな気体は、装
置に悪影響を与えるものであってはならない。具体的に
は、上記の条件を満足するように処理された、炭酸ガ
ス、ヘリウム、空気または窒素等がシール用のクリーン
な気体として用いられる。
や高沸点物については、少量しか含まれないことが多
く、問題になることは少ない、また、クリーンな気体が
水分を相当量含む場合は、その水分が得られる溶剤に移
行する傾向があるため、例えばシリカゲル、無水塩化カ
ルシウム、モレキュラシーブなどの乾燥剤で乾燥してか
ら用いるのが好ましい。その他、クリーンな気体は、装
置に悪影響を与えるものであってはならない。具体的に
は、上記の条件を満足するように処理された、炭酸ガ
ス、ヘリウム、空気または窒素等がシール用のクリーン
な気体として用いられる。
【0014】従来、溶剤等については、精留により、固
型不純物、即ち微粒子を完全に除去し得ると考えられて
いた。しかるに、イソプロピルアルコールの精製におい
ては、理由は不明であるが、なお微量の微粒子が蒸留液
中に存在するという事実がある。そこで、本発明におい
ては、更に特定の濾過面を有するフィルターで濾過する
工程を必須とする。即ち、蒸留液の濾過に使用するフィ
ルターは、その濾過性能の上から孔径が1μ以下のもの
が使用される。また、材料はイソプロピルアルコールに
侵されないものが望ましい。このようなフィルターとし
ては、具体的には、例えば、テフロン製0.45μメン
ブランフィルターなどが挙げられる。
型不純物、即ち微粒子を完全に除去し得ると考えられて
いた。しかるに、イソプロピルアルコールの精製におい
ては、理由は不明であるが、なお微量の微粒子が蒸留液
中に存在するという事実がある。そこで、本発明におい
ては、更に特定の濾過面を有するフィルターで濾過する
工程を必須とする。即ち、蒸留液の濾過に使用するフィ
ルターは、その濾過性能の上から孔径が1μ以下のもの
が使用される。また、材料はイソプロピルアルコールに
侵されないものが望ましい。このようなフィルターとし
ては、具体的には、例えば、テフロン製0.45μメン
ブランフィルターなどが挙げられる。
【0015】
【発明の具体的説明】以下添付図面に準じて本発明の高
品質イソプロピルアルコールの製造方法を説明する。図
1は、本発明の高品質イソプロピルアルコールの製造工
程図である。図1において、精留工程は、蒸留塔1、イ
ソプロピルアルコール蒸気を冷却し液体にするための冷
却器4、該冷却器から出る液を受けるタンク5及びこれ
らを連結するラインから構成される。蒸留塔1には、下
部にイソプロピルアルコールを気化するための加熱器2
と蒸留により分離濃縮された不純物を取り出す缶液抜出
し口3、また中程に原料粗イソプロピルアルコールのフ
ィード口8が夫々設けられている。またタンク5の下部
には、液状イソプロピルアルコールを塔頂に戻す還流ラ
イン6及び蒸留液抜出しライン7が設けられている。蒸
留液抜出しライン7は、蒸留液を濾過するフィルター9
を介して、精製液貯蔵タンク11に連結される。精製さ
れた溶剤は、精製液貯蔵タンク11の取り出し口10か
ら取り出される。
品質イソプロピルアルコールの製造方法を説明する。図
1は、本発明の高品質イソプロピルアルコールの製造工
程図である。図1において、精留工程は、蒸留塔1、イ
ソプロピルアルコール蒸気を冷却し液体にするための冷
却器4、該冷却器から出る液を受けるタンク5及びこれ
らを連結するラインから構成される。蒸留塔1には、下
部にイソプロピルアルコールを気化するための加熱器2
と蒸留により分離濃縮された不純物を取り出す缶液抜出
し口3、また中程に原料粗イソプロピルアルコールのフ
ィード口8が夫々設けられている。またタンク5の下部
には、液状イソプロピルアルコールを塔頂に戻す還流ラ
イン6及び蒸留液抜出しライン7が設けられている。蒸
留液抜出しライン7は、蒸留液を濾過するフィルター9
を介して、精製液貯蔵タンク11に連結される。精製さ
れた溶剤は、精製液貯蔵タンク11の取り出し口10か
ら取り出される。
【0016】上記の製造工程においては、蒸留液はフィ
ルター9により混入する微量の微粒子が濾過される。そ
して、全工程に亘ってクリーンな気体によってシールさ
れており、大気等の気体から遮断されているため、新た
に微粒子や金属化合物不純物が混入することがなく、高
品質な状態が保たれる。
ルター9により混入する微量の微粒子が濾過される。そ
して、全工程に亘ってクリーンな気体によってシールさ
れており、大気等の気体から遮断されているため、新た
に微粒子や金属化合物不純物が混入することがなく、高
品質な状態が保たれる。
【0017】クリーンな気体によるシールは、該製造工
程においては、フィルター12によって得られたクリー
ンな気体によって、図1において破線で示される均圧ラ
インを構成することによってなされる。均圧ラインは、
精留工程の各装置が加圧又は減圧になることを可及的に
防ぎ、スムーズな運転を維持するためのものである。当
然のことながら、外気との均圧をとるため気体の出入が
あるが、フィルター12は、均圧ライン内の気体を常に
クリーンな気体とするために設けられる。フィルター1
2は、直径0.5μ以上の微粒子が350個/リットル
以下である気体を得ることができるフィルターであれ
ば、特に制限されない。
程においては、フィルター12によって得られたクリー
ンな気体によって、図1において破線で示される均圧ラ
インを構成することによってなされる。均圧ラインは、
精留工程の各装置が加圧又は減圧になることを可及的に
防ぎ、スムーズな運転を維持するためのものである。当
然のことながら、外気との均圧をとるため気体の出入が
あるが、フィルター12は、均圧ライン内の気体を常に
クリーンな気体とするために設けられる。フィルター1
2は、直径0.5μ以上の微粒子が350個/リットル
以下である気体を得ることができるフィルターであれ
ば、特に制限されない。
【0018】このようなフィルターとしては、例えば、
0.3μあるいは0.1μのHEPAフィルター(High
Efficiency Particulate Air Filter) などがある。ま
た、蒸留塔1は、蒸留による分離効率を上げるために、
できるだけ段数の多いものが好ましく、3段以上の相当
段数を有するものがとくによい。還流比、即ち、還流ラ
イン6を経て戻す量と液抜出しライン7を経て取り出す
量の比についても、蒸留分離効果を上げるために、大き
い方がよく、0.5以上更には1以上とするのが好まし
い。フィード口8は、少なくとも最上段より1段以上
下、特に、実施例に示す如く30段程度の多段蒸留塔の
場合、好ましくは3段以上下に設けるのがよい。これ
は、フィード口8をあまり上部に設けると蒸留効果が落
ち蒸留液中に不純物が混入することを防止するためであ
る。
0.3μあるいは0.1μのHEPAフィルター(High
Efficiency Particulate Air Filter) などがある。ま
た、蒸留塔1は、蒸留による分離効率を上げるために、
できるだけ段数の多いものが好ましく、3段以上の相当
段数を有するものがとくによい。還流比、即ち、還流ラ
イン6を経て戻す量と液抜出しライン7を経て取り出す
量の比についても、蒸留分離効果を上げるために、大き
い方がよく、0.5以上更には1以上とするのが好まし
い。フィード口8は、少なくとも最上段より1段以上
下、特に、実施例に示す如く30段程度の多段蒸留塔の
場合、好ましくは3段以上下に設けるのがよい。これ
は、フィード口8をあまり上部に設けると蒸留効果が落
ち蒸留液中に不純物が混入することを防止するためであ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、精留装置、冷却器、パ
イプライン、好ましくは貯蔵タンク等、全工程を全てク
リーンな気体でシールすることにより行われるので、蒸
留液中に混入する微粒子が減少され、蒸留液の濾過に用
いるフィルターの寿命も長く保たれる。かくして、電子
材料や医薬などの分野で好適に使用することができる高
品質イソプロピルアルコールが得られる。
イプライン、好ましくは貯蔵タンク等、全工程を全てク
リーンな気体でシールすることにより行われるので、蒸
留液中に混入する微粒子が減少され、蒸留液の濾過に用
いるフィルターの寿命も長く保たれる。かくして、電子
材料や医薬などの分野で好適に使用することができる高
品質イソプロピルアルコールが得られる。
【0020】
【実施例】以下実施例及び比較例を挙げて本発明を説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0021】<実施例1> 図1に示すように、マントルヒーターをセットした50
0ミリリットル丸底フラスコを缶にし、上部にコンデン
サーと還流比を調整できる装置をもつガラス製30段の
オルダーショー蒸留塔と、留出ラインの途中に0.45
μメンブランフィルター(東洋濾紙社 テフロン製)を
設け、その後に精製液貯蔵タンクを設置した。
0ミリリットル丸底フラスコを缶にし、上部にコンデン
サーと還流比を調整できる装置をもつガラス製30段の
オルダーショー蒸留塔と、留出ラインの途中に0.45
μメンブランフィルター(東洋濾紙社 テフロン製)を
設け、その後に精製液貯蔵タンクを設置した。
【0022】更に、図1に示すように均圧ラインを設
け、孔径0.3μのHEPAフィルター(High Efficie
ncy Particulate Air Filter) とシリカゲル乾燥筒を設
けて、均圧ライン内の気体をクリーンな気体とした。こ
のクリーンな気体は、顕微鏡法(気体10リットルを
0.4μニユクリアメンブレンフィルター(ニユクリア
社製)で濾過し、フィルター上の粒子数を走査顕微鏡
(倍率1000倍)で求める方法)で測定したところ、
直径0.5μ以上の微粒子が35個/リットル以下であ
った。
け、孔径0.3μのHEPAフィルター(High Efficie
ncy Particulate Air Filter) とシリカゲル乾燥筒を設
けて、均圧ライン内の気体をクリーンな気体とした。こ
のクリーンな気体は、顕微鏡法(気体10リットルを
0.4μニユクリアメンブレンフィルター(ニユクリア
社製)で濾過し、フィルター上の粒子数を走査顕微鏡
(倍率1000倍)で求める方法)で測定したところ、
直径0.5μ以上の微粒子が35個/リットル以下であ
った。
【0023】表1に示す不純物を含むイソプロピルアル
コールを500ミリリットル缶に入れ、マントルヒータ
ーで加熱し全還流を30分間行った。その後同液を上部
5段から240ミリリットル/Arで供給し、留出量2
40ミリリットル/Ar還流比1.1缶抜き出しなしの
条件で精製を8時間行った。精製後の液中の金属イオン
(Fe,Cu,Na)を原子吸光度法で求め、微粒子は
0.45μメンブランフィルター(東洋濾紙濾過面積3
2mmφ)を用い、1リットルの液を濾過し、走査型電
子顕微鏡倍率1000でフィルター上の1μ以上の粒子
を数えた使用液の精製前の液の分析も同様な方法で求め
た結果を表1に示した。
コールを500ミリリットル缶に入れ、マントルヒータ
ーで加熱し全還流を30分間行った。その後同液を上部
5段から240ミリリットル/Arで供給し、留出量2
40ミリリットル/Ar還流比1.1缶抜き出しなしの
条件で精製を8時間行った。精製後の液中の金属イオン
(Fe,Cu,Na)を原子吸光度法で求め、微粒子は
0.45μメンブランフィルター(東洋濾紙濾過面積3
2mmφ)を用い、1リットルの液を濾過し、走査型電
子顕微鏡倍率1000でフィルター上の1μ以上の粒子
を数えた使用液の精製前の液の分析も同様な方法で求め
た結果を表1に示した。
【0024】表1
【0025】<比較例1> クリーンな気体を得るためのHEPAフィルター(図1
における12)を取りはずし、実施例1と同様に行っ
た。結果を表2に示した。
における12)を取りはずし、実施例1と同様に行っ
た。結果を表2に示した。
【0026】表2
【図1】本発明の高品質イソプロピルアルコールを製造
する代表的な工程を示す工程図である。
する代表的な工程を示す工程図である。
1 蒸留塔 2 加熱器 3 缶液抜出し口 4 冷却器 5 タンク 6 還流ライン 7 蒸留液抜出しライン 8 原料液フィールド口 9 フィルター 10 取出し口 11 精製液貯蔵タンク 12 フィルター
Claims (1)
- 【請求項1】 粗イソプロピルアルコールを、全工程に
亙って直径0.5μ以上の微粒子の存在が350個/リ
ットル以下である高純度不活性気体でシールされた精留
装置、および孔径1μ以下の濾過面を有する濾過器より
なる工程を用い、還流比を0.5以上として蒸留し、蒸
留液を濾過することを特徴とする、直径1μ以上の粒子
が5個/ミリリットル以下で、かつ、鉄イオンが0.0
5pppm以下、銅イオンが0.02ppm以下、およ
びナトリウムイオンが0.02ppm以下である高品質
イソプロピルアルコールの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5020119A JPH07116079B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 高品質イソプロピルアルコールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP5020119A JPH07116079B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 高品質イソプロピルアルコールの製造方法 |
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| JPH05255154A JPH05255154A (ja) | 1993-10-05 |
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Family
ID=12018238
Family Applications (1)
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| JP5020119A Expired - Lifetime JPH07116079B2 (ja) | 1993-02-08 | 1993-02-08 | 高品質イソプロピルアルコールの製造方法 |
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-
1993
- 1993-02-08 JP JP5020119A patent/JPH07116079B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| TheMerckIndex、1976年,P.684 |
| 化学大辞典(S35、3、30)共立出版社,P.638 |
Also Published As
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|---|---|
| JPH05255154A (ja) | 1993-10-05 |
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