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JPH0651101A - 光学レンズ用樹脂 - Google Patents

光学レンズ用樹脂

Info

Publication number
JPH0651101A
JPH0651101A JP20234792A JP20234792A JPH0651101A JP H0651101 A JPH0651101 A JP H0651101A JP 20234792 A JP20234792 A JP 20234792A JP 20234792 A JP20234792 A JP 20234792A JP H0651101 A JPH0651101 A JP H0651101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
oxygen
optical lens
polymer
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20234792A
Other languages
English (en)
Inventor
Shin Ito
紳 伊藤
Kaoru Suzuki
薫 鈴木
Mitsuru Yokota
満 横田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP20234792A priority Critical patent/JPH0651101A/ja
Publication of JPH0651101A publication Critical patent/JPH0651101A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸素透過性、柔軟性及び安定な紫外線吸収特
性を兼ね備えかつ人体に安全な光学レンズが形成できる
ようにする。 【構成】 光学レンズ用樹脂は、紫外線吸収剤が共重合
されかつケイ素原子を含む酸素透過性樹脂からなり、酸
素透過係数が10×10-11 cm3 (STP)・cm/
cm2 ・sec・mmHg以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学レンズ用樹脂、特
に、酸素透過性を有する光学レンズ用樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】コンタクトレンズや眼内レン
ズ等の医療用光学レンズとして、合成樹脂からなるもの
が採用されている。コンタクトレンズに関しては、角膜
への生理的負担を軽減し長時間連続装用可能な酸素透過
性コンタクトレンズが開発されている。このような酸素
透過性コンタクトレンズは、たとえば特開昭58−19
4014号、特開昭59−28127号、特開昭60−
146219号、特開平2−198415号及び特開平
2−147613号等に開示されており、一般にシロキ
サン化合物のようなケイ素原子を含有する化合物の重合
体樹脂または共重合体樹脂からなる。
【0003】一方、眼内レンズは、白内障患者の水晶体
の代用として利用されており、一般にポリメチルメタク
リレート樹脂製である。ところが、ポリメチルメタクリ
レート樹脂からなる眼内レンズは、柔軟性が乏しいの
で、白内障患者の水晶体と置換するための外科手術にお
いて眼球を比較的大きく切開する必要がある。眼球を大
きく切開すると、不規則な縫合や不完全な融着が発生す
る場合があり、これを原因として乱視や肉眼的収差が起
こる場合がある。そこで、眼内レンズに関しても、少切
開により眼球内に挿入できる柔軟なものとして、コンタ
クトレンズと同様のケイ素原子を含有する樹脂からなる
ものが提供されている(たとえば、特開昭63−216
57号、特開昭62−109564号参照)。
【0004】ところで、日光に含まれる200〜400
nm領域の波長の紫外線は、水晶体や網膜に化学変化を
引き起こし、目に障害をもたらすことが知られている。
このような紫外線による障害を回避するために、米国特
許3,141,869号明細書には、紫外線吸収剤が混
入された眼鏡レンズが開示されている。上述のコンタク
トレンズや眼内レンズについても、紫外線から水晶体や
網膜を保護するために、ケイ素原子を含む樹脂内に紫外
線吸収剤を混入しておくのが好ましい。
【0005】ところが、シロキサン化合物の重合体樹脂
や共重合体樹脂からなる酸素透過性樹脂に紫外線吸収剤
を混入してコンタクトレンズや眼内レンズを形成する
と、紫外線吸収剤が溶出したりブリードアウトしやす
い。また、紫外線吸収剤の特性が劣化しやすい。これ
は、シリコーンのガラス転移点が常温より低く、常温で
はゴム状高分子であることから分かるように、シロキサ
ン化合物の重合体においてはシロキサン領域の分子運動
が大きく、この部分に存在する紫外線吸収剤が移動した
り分解したりしやすいためと考えられている。したがっ
て、酸素透過性や柔軟性を高めるためにシロキサン化合
物の含有量を高めた酸素透過性樹脂に関しては、特にこ
のような問題が発生しやすい。紫外線吸収剤の溶出、ブ
リードアウト及び特性劣化は、眼球に悪影響を与えるお
それがあり、安全上の問題がある。
【0006】本発明の目的は、光学レンズ用樹脂に関
し、酸素透過性、柔軟性及び安定な紫外線吸収特性を兼
ね備えかつ人体に安全な光学レンズが形成できるように
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学レンズ
用樹脂は、紫外線吸収剤が共重合されかつケイ素原子を
含む酸素透過性樹脂からなり、10×10-11 cm
3 (STP)・cm/cm 2 ・sec・mmHg以上の
酸素透過係数を有している。この光学レンズ用樹脂にお
いて、酸素透過性樹脂は、たとえば、紫外線吸収剤が共
重合された、二重結合を有するシロキサン化合物とアク
リロイル基を有する化合物との共重合体である。ここ
で、アクリロイル基は、メタクリロイル基を含む概念で
ある。また、紫外線吸収剤は、たとえば分子中にアクリ
ロイル基を有している。ここでも、アクリロイル基は、
メタクリロイル基を含む概念である。さらに、紫外線吸
収剤は、酸素透過性樹脂中に0.01〜10重量%共重
合体されている。
【0008】本発明で用いられる酸素透過性樹脂は、ケ
イ素原子を含む重合体または共重合体であり、酸素透過
係数が10×10-11 cm3 (STP)・cm/cm2
・sec・mmHg以上のものである。この重合体また
は共重合体は、ポリマーの主鎖、側鎖またはこれらの両
方にケイ素原子を含むものであり、たとえば、シロキサ
ン結合やトリメチロールシリル基等の有機シラン基を含
有するポリマーを主成分とするものである。酸素透過係
数が10×10-11 cm3 (STP)・cm/cm2
sec・mmHg未満の場合は、本発明の光学レンズ用
樹脂を用いてコンタクトレンズを形成した場合に、角膜
に対して酸素を充分に供給できなくなる。なお、酸素透
過係数の測定は、電極法、真空法または加圧法等の一般
的な手法により実施できる。
【0009】ケイ素原子を含むポリマーは、良好な酸素
透過性及び柔軟性を得るために、ケイ素原子がシロキサ
ン結合によりポリマー中に含まれる長鎖状のものが好ま
しい。このようなポリマーの具体例としては、トリス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレー
ト,両末端に2重結合を有するポリジメチルシロキサ
ン,シリコーン含有アクリレート,シリコーン含有メタ
クリレート等のケイ素含有モノマーのホモポリマー、上
述の各種モノマーと他のモノマーとのコポリマーが挙げ
られる。
【0010】ケイ素含有モノマーと共重合可能なモノマ
ーとしては、アクリルモノマー,メタクリルモノマー,
芳香族ビニルモノマー,ヘテロ環ビニルモノマー等の単
官能モノマー、ジアクリルモノマー,ジメタクリルモノ
マー,トリアクリルモノマー,トリメタクリルモノマ
ー,テトラアクリルモノマー,テトラメタクリルモノマ
ー,芳香族ジビニルモノマー,芳香族ジアリルモノマー
等の多官能モノマーが例示できる。
【0011】ここで、アクリルモノマー及びメタクリル
モノマーとしては、メチルアクリレート,メチルメタク
リレート,エチルアクリレート,エチルメタクリレー
ト,ブチルアクリレート,ブチルメタクリレート等のア
ルキルアクリレートまたはアルキルメタクリレート類、
アクリル酸,メタクリル酸,ヒドロキシエチルアクリレ
ート,ヒドロシキエチルメタクリレート,ヒドロキシブ
チルアクリレート,ヒドロキシブチルメタクリレート等
のヒドロキシアルキルアクリレート類またはヒドロシキ
アルキルメタクリレート類、トリフロロエチルアクリレ
ート,トリフロロエチルメタクリレート,テトラフロロ
エチルアクリレート,テトラフロロエチルメタクリレー
ト等のハロゲン化アルキルアクリレート類またはハロゲ
ン化アルキルメタクリレート類、シクロヘキシルアクリ
レート,シクロヘキシルメタクリレート等のシクロアル
キルアクリレート類またはシクロアルキルメタクリレー
ト類等が例示できる。このうち、メチルメタクリレート
を用いると、機械的特性が良好な光学レンズが得られ
る。また、フロロアルキルアクリレートまたはフロロア
ルキルメタクリレートを用いると、良好な酸素透過性及
び機械的特性を兼ね備えた光学レンズが得られる。
【0012】芳香族ビニルモノマーとしては、ビニルベ
ンゼン、ビニルナフタレン、ビニルエチルベンゼン等が
例示できる。ヘテロ環ビニルモノマーとしては、ビニル
カルバゾール、マレイミド、無水マレイン酸等が例示で
きる。上述の共重合用のモノマーのうち特に好ましいの
は、共重合性が良好な点や透明性の良好な光学レンズが
得られる等の点からアクリレートモノマーまたはメタク
リレートモノマーである。特に、メチルアクリレート、
メチルメタクリレート、トリフロロエチルアクリレー
ト、トリフロロエチルメタクリレート、アクリル酸また
はメタクリル酸を用いると、機械的強度、透明性及び酸
素透過性が良好な光学レンズが得られる。
【0013】上述の多官能モノマーのうち、二官能性の
アクリルまたはメタクリルモノマーとしては、エチレン
グリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタ
クリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ジ
エチレングリコールメタクリレート、ビスフェノールA
ジアクリレート、ビスフェノールAジメタクリレート、
エチレンオキシド付加ビスフェノールAジアクリレー
ト、エチレンオキシド付加ジメタクリレート及びこれら
のウレタン変性アクリレートまたはメタクリレート、グ
リセロールジアクリレート、グリセロールジメタクリレ
ート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジメタクリレート等が例示できる。三
官能性のアクリルまたはメタクリルモノマーとしては、
トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリメタクリレート、ペンタエリスリトー
ルトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタク
リレート等が例示できる。四官能性のアクリルまたはメ
タクリルモノマーとしては、テトラメチロールメタンテ
トラアクリレート、テトラメチロールメタンテトラメタ
クリレート等が例示できる。芳香族ジビニル化合物とし
ては、o−ジアリルフタレート、m−ジアリルフタレー
ト、p−ジアリルフタレート等が例示できる。その他の
多官能モノマーの具体例としては、ビスマレイミド、ア
リルアクリレート、アリルメタクリレート等が例示でき
る。なお、アリルアクリレートまたはアリルメタクリレ
ートは、良好な共重合性を実現し、また光学レンズの透
明性を高めるために、ジアクリレート、ジメタクリレー
ト、トリアクリレート、トリメタクリレート、テトラア
クリレート、テトラメタクリレートが好ましい。特に、
機械的強度及び透明性の良好な光学レンズを得るために
は、トリアクリレートまたはトリメタクリレートを用い
るのが好ましい。
【0014】本発明で用いられる上述の酸素透過性樹脂
のうち、最も好ましいのは、良好な透明性、酸素透過性
及び機械的強度が実現できる、二重結合を有するシロキ
サン化合物とアクリロイル基またはメタクリロイル基を
有する化合物との共重合体である。酸素透過性樹脂がケ
イ素含有モノマーと他のモノマーとのコポリマーである
場合、ケイ素含有モノマーと他のモノマーとの構成比
は、酸素透過係数が10×10-11 cm3 (STP)・
cm/cm2 ・sec・mmHg以上になるよう設定す
る必要がある。一般には、ケイ素含有モノマーの比率を
高める程酸素透過係数が大きくなる。ケイ素含有モノマ
ーと他のモノマーとの比率として好ましい範囲は、ケイ
素含有モノマーが10〜90重量部、他のモノマーが9
0〜10重量部である。ケイ素含有モノマーの比率が1
0重量部未満の場合は、必要な酸素透過係数が得られな
い。逆に、90重量部を超えると、機械的強度が低下す
る。紫外線吸収剤 上述の酸素透過性樹脂には、紫外線吸収剤が共重合され
ている。紫外線吸収剤は、このように酸素透過性樹脂に
共重合しているため、溶出、ブリードアウト及び特性劣
化を起こしにくい。
【0015】本発明で用いられる紫外線吸収剤は、酸素
透過性樹脂と共重合可能な不飽和結合を有する紫外線吸
収剤、たとえば2重結合を有する紫外線吸収剤である。
紫外線吸収剤としては、眼球に悪影響を与えやすい20
0〜400nmの波長領域の紫外線を効果的に吸収でき
るベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、サリシレ
ート系、シアノアクリレート系の紫外線吸収剤が利用さ
れ得る。特に、最大吸収波長が超波長領域にあるベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤が好ましい。
【0016】2重結合を有する紫外線吸収剤としては、
次の一般式で表されるものが例示できる。
【0017】
【化1】
【0018】
【化2】
【0019】なお、上の一般式において、R1 〜R4
びX1 〜X4 はそれぞれ次の通りである。 R1 :水素またはメチル基 R2 :水素、ベンジル基または炭素数1〜18のアルキ
ル基。 R3 :水素または炭素数1〜18のアルキル基。 R4 :炭素数1〜18のアルキレン基。 X1 :水素、炭素数1〜8のアルキル基またはアルコキ
シ基。 X2 :水素またはハロゲン。 X3 :水素、ヒドロキシル基または炭素数1〜8のアル
コキシ基。 X4 :水素、ヒドロキシル基、カルボキシル基またはス
ルホ基。
【0020】酸素透過性樹脂と重合可能な2重結合を有
する紫外線吸収剤のより具体例としては、2−ヒドロキ
シ−4−(2−メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾ
フェノン、2−[2′−ヒドロキシ−5′−(β−メタ
クリロイルオキシエトキシ)−3′−t−ブチルフェニ
ル]−5−メチル−2H−ベンゾトリアゾール、2−
[2′−ヒドロキシ−5′−(β−メタクリロイルオキ
シエトキシ)−3′−t−ブチルフェニル]−5−クロ
ロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキ
シ−5′−(β−メタクリロイルオキシエトキシ)−
3′−t−ブチルフェニル]−5−メトキシ−2H−ベ
ンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−5′−
(β−メタクリロイルオキシエチル)−3′−t−ブチ
ルフェニル]−5−メチル−2H−ベンゾトリアゾー
ル、2−[2′−ヒドロキシ−5′−(β−メタクリロ
イルオキシエチル)−3′−t−ブチルフェニル]−5
−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒ
ドロキシ−5′−(β−メタクリロイルオキシエチル)
−3′−t−ブチルフェニル]−5−メトキシ−2H−
ベンゾトリアゾール、2−[5′−(β−アクリロイル
オキシエトキシ)−2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチ
ルフェニル]−5−メチル−2H−ベンゾトリアゾー
ル、2−[5′−(β−アクリロイルオキシエトキシ)
−2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル]−5
−クロロ−2Hベンゾトリアゾール、2−[5′−(β
−アクリロイルオキシエトキシ)−2′−ヒドロキシ−
3′−t−ブチルフェニル]−5−メトキシ−2H−ベ
ンゾトリアゾール、2−[5′−(β−アクリロイルオ
キシエチル)−2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフ
ェニル]−5−メチル−2H−ベンゾトリアゾール、2
−[5′−(β−アクリロイルオキシエチル)−2′−
ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル]−5−クロロ
−2H−ベンゾトリアゾール、2−[5′−(β−アク
リロイルオキシエチル)−2′−ヒドロキシ−3′−t
−ブチルフェニル]−5−メトキシ−2H−ベンゾトリ
アゾール、2−[2′−ヒドロキシ−5′−(β−メタ
クリロイルオキシエトキシ)フェニル]−5−メチル−
2H−ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−
5′−(β−メタクリロイルオキシエトキシ)ジフェニ
ル]−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−
[2′−ヒドロシキ−5′−(β−メタクリロイルオキ
シエトキシ)ジフェニル]−5−メトキシ−2H−ベン
ゾトリアゾール、2−[3−(2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチニル)−
4−ヒドロシキフェノキシ]エチル−2−メチル−2−
プロペノエート、2−[3−(2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)−5−(1,1−ジメチルエチニル)−
4−ヒドロシキフェノキシ]エチル−2−プロペノエー
ト、4−アリロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、
2−(5′−n−ブチル−2′−ヒドロキシ−3′−メ
タクリロイルアノミエチルフェニル)−2H−ベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−メタクリ
ロイルアミノエチル−5′−n−ノニルフェニル)−2
H−ベンゾトリアゾール、2−(3′−アクリロイルア
ミノエチル−5′−n−ブチル−2′−ヒドロキシフェ
ニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3′−アク
リロイルアミノエチル−2′−ヒドロキシ−5′−n−
ノニルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(3′−アリル−2′−ヒドロキシ−5′−n−ノニル
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3′−
アリル−2′−ヒドロシキ−5′−n−ノニルフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロ
シキ−5′−メタクリロイルオキシ−3′−t−ブチル
フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−[2′−
ヒドロキシ−5′−メタクリロイルオキシ−3′−t−
ブチルフェニル]−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾ
ール、2−[5′−アクリロイルオキシ−2′−ヒドロ
キシ−3′−t−ブチルフェニル]−2H−ベンゾトリ
アゾール、2−[5′−アクリロイルオキシ−2′−ヒ
ドロキシ−3′−t−ブチルフェニル]−5−クロロ−
2H−ベンゾトリアゾールが挙げられる。
【0021】なお、前記紫外線吸収剤は、それぞれ単独
で用いられてもよいし、より多様な紫外線吸収特性を実
現するために2種以上併用されてもよい。上述の紫外線
吸収剤は、酸素透過性樹脂の合成時に原料モノマーとと
もに添加しておくと、不飽和結合部分が原料モノマーと
反応し、酸素透過性樹脂中に取り込まれる。
【0022】酸素透過性樹脂における紫外線吸収剤の濃
度は、本発明の光学レンズ用樹脂により形成される光学
レンズの利用目的によって異なる。たとえば、光学レン
ズをコンタクトレンズや眼内レンズとして用いる場合
は、200〜400nmの紫外線領域内の最大吸収波長
における透過率が20%未満になるよう添加量を調整す
るのが好ましい。この添加量は、透過率の他に光学レン
ズの厚さとの関係で決定され得る。
【0023】なお、紫外線吸収剤の一般的な濃度は、酸
素透過性樹脂の原料モノマーの混合液の重量に対して
0.01〜10重量%である。濃度が0.01重量%未
満の場合は、充分な紫外線吸収特性を得ることができな
い。逆に、添加量が10重量%を超えると、重合率の低
下、機械的強度の低下をもたらす場合がある。添加剤 本発明の光学レンズ用樹脂には、光学レンズの可視光線
領域の吸収特性を調整するために着色剤を添加してもよ
い。着色剤としては、直接染料、油溶性染料、酸性染
料、塩基性染料、分散染料、バット染料等が用いられ
る。また、モノアゾ系、ビスアゾ性、アントラキノン
系、キノナフタロン系、キサンテン系、ピラゾール系、
トリフェニルメタン系、インジゴイド系、フルオラン
系、キノリン系等の有機染料が用いられてもよい。光学レンズ用樹脂の用途 本発明の光学レンズ用樹脂は、キャスト重合、射出成
形、押出し成形等の一般的な成形方法により所定の光学
レンズ形状に成形され得る。なお、酸素透過性樹脂が3
次元架橋を有する場合は、キャスト重合が好ましい。ま
た、所定の光学レンズ形状を得るために、適当なモール
ドを用いて成形と同時に所望の形状を形成することもで
きる。コンタクトレンズ、眼内レンズ等のように多種多
様な形状を作成する必要がある場合は、まず円柱状や平
板状の成形品を作成し、この成形品を切削や研磨等の手
法により所望の形状に形成するのが好ましい。
【0024】本発明の組成物により得られたコンタクト
レンズや眼内レンズは、ケイ素原子を含む酸素透過性樹
脂からなるため、良好な柔軟性及び酸素透過性を有して
いる。また、紫外線吸収剤は、溶出、ブリードアウト及
び特性劣化を起こしにくいので、安全性が高い。
【0025】
【実施例】実施例1 攪拌装置、温度計、還流冷却器、窒素ガス導入口を備え
た四つ口フラスコを用意し、このフラスコに2,6−ジ
イソシアナートカプロン酸−β−イソシアナートエチル
エステル53.4部と、2−ヒドロキシエチルメタクリ
レート52部と、ジ−n−ブチルスズジラウレート0.
01部とを仕込み、赤外線吸収スペクトルで水酸基の吸
収が消失するまで50℃に加熱しながら窒素雰囲気下で
攪拌した。
【0026】次に、次の一般式(1)で示される、平均
分子量が946の両末端アルコール変性ポリジメチルシ
ロキサン94.6部を上述のフラスコ中に添加し、赤外
線吸収スペクトルのイソシアナート基の吸収が消失する
まで50℃に加熱しながら窒素雰囲気下で攪拌した。こ
れにより、両末端に各2個の2重結合を有するシロキサ
ンマクロマーを主成分とする反応生成物を得た。
【0027】
【化3】
【0028】次に、この反応生成物10部に対して、ト
リフルオロエチルメタクリレート3部と、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート0.055部と、アゾビ
スメチルバレロニトリル0.004部とを添加した。さ
らに、このモノマー混合液に対して、紫外線吸収剤であ
る2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロイルオキシエ
トキシ)ベンゾフェノンを0.25重量%添加し、混合
・溶解して均一な透明原液を得た。
【0029】次に、得られた透明原液を棒状のガラス容
器内に入れ、この容器を窒素置換した後に密栓した。こ
のガラス容器を恒温水槽中で40℃−40時間、50℃
−24時間、60℃−16時間、70℃−4時間、90
℃−2時間の5種類の条件で処理した。その後、さらに
130℃の循環乾燥器中で3時間加熱すると、棒状の重
合体が得られた。得られた重合体は、ショアーD硬度が
74であり、硬度、切削性及び研磨性がともに良好であ
った。
【0030】得られた重合体をミキサーにより細片と
し、この細片1gを蒸留水50gに浸漬して100℃で
30時間加熱した。その後、蒸留水に含まれる紫外線吸
収剤の溶出量を分光学的に調べたところ、紫外線吸収剤
の溶出は確認されなかった。また、重合体を直径17m
m、厚さ5mmのディスクに加工した。このディスクを
真空減圧下において120℃で16時間加熱処理した
が、紫外線吸収剤のブリードアウトによる色調及び吸光
度の変化は認められなかった。
【0031】さらに、重合体を直径9mm、厚さ0.2
mmのディスクに加工し、このディスクを真空減圧下に
おいて120℃で16時間加熱処理した。このディスク
に対して、常温においてフェードメーターを用いて20
0時間の照射試験を行った。照射後の吸光度は照射前の
吸光度の97.6%であり、このディスクは優れた耐光
性を有していることが確認できた。
【0032】なお、重合体の酸素透過係数は、製科研式
フィルム酸素透過率計を用いて調べたところ、37℃で
32×10-11 cm3 (STP)・cm/cm2 ・se
c・mmHgであった。また、重合体は、レンズ系9.
0mm、ベースカーブ8.0mm、レンズパワー−3.
00Dのコンタクトレンズに加工でき、切削研磨性も良
好なことが確認できた。
【0033】参考として、耐光性の試験に用いた厚さ
0.2mmのディスクの紫外可視吸収スペクトル(透過
率)を図1に示す。図1から明らかなように、このディ
スクは紫外線領域で充分に大きな吸収特性を有してい
る。実施例2 トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリ
レート50重量部と、トリフロロエチルメタクリレート
50重量部と、アゾビスイソブチロニトリル0.05重
量部と、アゾビスシクロヘキサンカルボニトリル0.1
5重量部とを含むモノマー混合液を作成した。このモノ
マー混合液に対し、紫外線吸収剤として2−[2′−ヒ
ドロキシ−5′−(β−メタクリロイルオキシエチル)
フェニル]−5−メチル−2H−ベンゾトリアゾールを
0.5重量%添加して溶解し、均一な透明の重合原液を
得た。
【0034】次に、得られた重合原液を試験管に封入し
た。そして、この試験管を60℃から110℃まで24
時間かけて昇温し、その後さらに110℃で4時間保持
したところ、重合体が得られた。得られた重合体につい
て、実施例1と同様の方法により紫外線吸収剤の溶出
量、紫外線吸収剤のブリードアウトによる吸光度の減少
及び耐光性を調べた。紫外線吸収剤の溶出は全く認めら
れなかった。また、ブリードアウトによる吸光度の減少
率は、0.6%であり、極めて少なかった。耐光性は、
光照射前の吸光度に対する光照射後の吸光度が98.2
%であり、優れていることが確認できた。
【0035】なお、重合体の酸素透過係数を実施例1と
同様に測定したところ、37℃で30×10-11 cm3
(STP)・cm/cm2 ・sec・mmHgであっ
た。また、重合体は、レンズ系9.0mm、ベースカー
ブ8.0mm、レンズパワー−3.00Dのコンタクト
レンズに加工でき、切削研磨性も良好なことが確認でき
た。実施例3 両末端に2重結合を有するポリジメチルシロキサン45
重量部と、トリフルオロエチルメタクリレート47.5
重量部と、メタクリル酸3重量部と、トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート4.5重量部とを均一に混合
し、さらにアゾビスイソブチロニトリル0.05重量部
及びアゾビスシクロヘキシルカルボニトリル0.15重
量部を添加した。
【0036】このモノマー混合液に、さらに紫外線吸収
剤として2−[2′−ヒドロキシ−5′−(β−メタク
リロイルオキシエトキシ)−3′−t−ブチルフェニ
ル]−5−メチル−2H−ベンゾトリアゾールを0.5
重量%添加して混合・溶解し、均一な透明原液を得た。
得られた原液を棒状のガラス容器に入れ、ガラス容器の
内部を窒素置換した後に密栓した。このガラス容器を6
0℃から110℃まで24時間かけて加熱し、さらに1
10℃で4時間保持すると、重合体が得られた。この重
合体は、ショアーD硬度70であり、硬度、切削性及び
研磨性がともに良好であった。
【0037】得られた重合体について、実施例1の場合
と同様の方法により、紫外線吸収剤の溶出量、紫外線吸
収剤のブリードアウトにより吸光度の減少、耐光性及び
酸素透過係数を調べた。紫外線吸収剤の溶出は全く認め
られなかった。また、ブリードアウトによる吸光度の減
少率は1.9%であり、極めて少なかった。耐光性は、
光照射前の吸光度に対する光照射後の吸光度が96.3
%であり、優れていることが確認できた。また、酸素透
過係数は、130×10-11 cm3 (STP)・cm/
cm2 ・sec・mmHgであった。
【0038】また、重合体は、レンズ系9.0mm、ベ
ースカーブ8.0mm及びレンズパワー−3.00Dの
コンタクトレンズに加工でき、切削研磨性も良好なこと
が確認できた。参考として、耐光性の試験に用いた厚さ
0.2mmのディスクの紫外可視吸収スペクトル(透過
率)を図2に示す。図2から明らかなように、このディ
スクは、紫外線領域で充分に大きな吸収特性を有してい
る。
【0039】次に、重合体を切削研磨して、レンズ系
9.0mm、ベースカーブ7.0mm、レンズパワー−
3.00Dのコンタクトレンズに加工した。このコンタ
クトレンズを日本白色家兎10羽に15日間の連続装用
し、ドレーズ法にしたがって兎眼粘膜刺激試験を実施し
た。この際、片眼にのみこのコンタクトレンズを装用し
た。この結果、15日間の連続装用後でも、角膜の混濁
・浮腫、眼瞼結膜の充血・浮腫、球結膜の充血・浮腫及
び分泌物は軽度であった。ドレーズ法による評価の合計
は、コンタクトレンズ装用眼が2.3、非装用眼が1.
6であり、このコンタクトレンズが眼粘膜に無刺激なこ
とが確認できた。したがって、この実施例のコンタクト
レンズは安全に連続装用可能なことが確認できた。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る光学レンズ用樹脂は、紫外
線吸収剤が共重合されかつケイ素原子を含む酸素透過性
樹脂からなり、酸素透過係数が10×10-11 cm
3 (STP)・cm/cm2 ・sec・mmHg以上で
あるため、酸素透過性、柔軟性及び安定な紫外線吸収特
性を兼ね備えた人体に安全な光学レンズを形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で作成したディスクの紫外可視吸収ス
ペクトル。
【図2】実施例3で作成したディスクの紫外可視吸収ス
ペクトル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外線吸収剤が共重合されかつケイ素原子
    を含む酸素透過性樹脂からなり、酸素透過係数が10×
    10-11 cm3 (STP)・cm/cm2 ・sec・m
    mHg以上の光学レンズ用樹脂。
  2. 【請求項2】前記酸素透過性樹脂は、紫外線吸収剤が共
    重合された、二重結合を有するシロキサン化合物とアク
    リロイル基を有する化合物との共重合体である請求項1
    に記載の光学レンズ用樹脂。
  3. 【請求項3】前記紫外線吸収剤は、分子中にアクリロイ
    ル基を有している請求項1または2に記載の光学レンズ
    用樹脂。
  4. 【請求項4】前記紫外線吸収剤は、前記酸素透過性樹脂
    中に0.01〜10重量%含まれている請求項1,2ま
    たは3に記載の光学レンズ用樹脂。
JP20234792A 1992-07-29 1992-07-29 光学レンズ用樹脂 Pending JPH0651101A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU633298B2 (en) * 1989-02-09 1993-01-28 Imperial Chemical Industries Plc Insecticide treatment and compositions therefor
JPH08333546A (ja) * 1995-04-05 1996-12-17 Shin Etsu Chem Co Ltd 被覆組成物
JP2011241302A (ja) * 2010-05-19 2011-12-01 Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd 活性エネルギー線硬化性化合物および該化合物を含有する活性エネルギー線硬化性組成物
JPWO2012074076A1 (ja) * 2010-12-01 2014-05-19 日産化学工業株式会社 含フッ素高分岐ポリマー及びそれを含む感光性組成物

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