JP7711397B2 - エポキシ樹脂組成物、硬化物及び電気・電子部品 - Google Patents
エポキシ樹脂組成物、硬化物及び電気・電子部品Info
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Description
本発明のエポキシ樹脂硬化物(A),(B)は、上記の効果を有するため、半導体封止材、積層板等の電気・電子部品に特に有効に適用することができる。
本発明のエポキシ樹脂組成物(A)は、下記式(1)で表されるエポキシ樹脂(以下、「エポキシ樹脂(1)」と称す場合がある。)及び下記式(2)で表されるエポキシ樹脂(以下、「エポキシ樹脂(2)」と称す場合がある。)を含むことを特徴とするものである。
2つのグリシジルエーテル基を含むエポキシ樹脂(2)と、1つのグリシジルエーテル基を含むエポキシ樹脂(1)とを含む本発明のエポキシ樹脂組成物(A)は、エポキシ樹脂(1)の構造に起因して加水分解性塩素量が少なく、電気特性に優れる。また、硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物(B)とした際の硬化速度が速く、優れた生産性で硬化物を与えるものである。
本発明のエポキシ樹脂組成物(A)は、加水分解性塩素量が少なく、電気特性に優れ、硬化剤を含む後述のエポキシ樹脂組成物(B)として硬化速度が速く、優れた生産性で硬化物を得る観点から、エポキシ樹脂組成物(A)は、エポキシ樹脂(1)を0.01重量%以上、5.0重量%以下含むことが好ましい。また、上記特性を高める観点から、エポキシ樹脂(1)を0.10重量%以上、4.5重量%以下含むことがより好ましく、0.20重量%以上、4.0重量%以下含むことが更により好ましい。エポキシ樹脂(1)の含有量が多くなるほど、エポキシ樹脂組成物(A)の加水分解塩素量が高くなる傾向にあり、加えて、エポキシ樹脂組成物(A)と硬化物を含むエポキシ樹脂組成物(B)やそれを用いた硬化物の電気特性や生産性が悪化する傾向にある。一方、エポキシ樹脂(1)の含有量が少なくなるほど、エポキシ樹脂組成物(A)の加水分解塩素量が低くなる傾向にあり、加えて、エポキシ樹脂組成物(A)と硬化物を含むエポキシ樹脂組成物(B)やそれを用いた硬化物の電気特性や生産性が向上する傾向にある。
これらのエポキシ樹脂(2)の含有量は、より好ましくは、エポキシ樹脂(2-0)を83.8重量%以上、88.2重量%以下、エポキシ樹脂(2-1)を4.8重量%以上、9.2重量%以下である。
本発明のエポキシ樹脂組成物(A)中のエポキシ樹脂(2)の含有量(エポキシ樹脂(2-0)と、エポキシ樹脂(2-1)の合計の含有量)は85.0重量%以上、99.9重量%以下が好ましく、88.6重量%以上、97.4重量%以下であることが好ましい。
エポキシ樹脂組成物(A)はエポキシ樹脂としての優れた電気特性、硬化剤を含むエポキシ樹脂組成物(B)としての優れた生産性を得る観点から、エポキシ当量が180~193g/当量であることが好ましい。エポキシ樹脂組成物(A)製造時の生産性をより高める観点から、エピクロロヒドリンの使用量を低減した場合、本発明のエポキシ樹脂組成物(A)のエポキシ当量は184~192g/当量であることがより好ましい。エポキシ当量を上記特定の範囲とすることで、優れた上記特性が得られるものと考えられる。
本発明のエポキシ樹脂組成物(A)は、加水分解性塩素の含有量(以下、「加水分解性塩素量」と称す場合がある。)が300重量ppm以下であることが好ましい。また電気特性をより良好なものにする観点から、エポキシ樹脂組成物(A)中の加水分解性塩素量は250重量ppm以下であることがより好ましい。加水分解性塩素量の下限値としては特に限定されないが、電気的信頼性の観点から10重量ppmが好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物(A)の製造方法には特に制限はないが、例えば、下記式(3)で表される4,4’-ビスヒドロキシ-3,3’,5,5’-テトラメチルビフェニル(以下「テトラメチルビフェノール(3)」と称す場合がある。)と、エピハロヒドリンとを、炭素数1~3の1級アルコールの存在下で反応させて、テトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂を得、得られたテトラメチルビフェノール型エポキシ樹脂を、エポキシ樹脂組成物(A)中のエポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2)の含有量を制御するために、アルカリと反応させる方法が挙げられる。
その他の多価ヒドロキシ化合物としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ビスフェノールAD、ビスフェノールAF、ハイドロキノン、レゾルシン、メチルレゾルシン、ビフェノール、ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシジフェニルエーテル、チオジフェノール類、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ビフェニルアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂、テルペンフェノール樹脂、ジシクロペンタジエンフェノール樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂、ナフトールノボラック樹脂、臭素化ビスフェノールA、臭素化フェノールノボラック樹脂等の種々の多価フェノール類(ただし、テトラメチルビフェノール(3)を除く。)や、種々のフェノール類とベンズアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、クロトンアルデヒド、グリオキザール等の種々のアルデヒド類との縮合反応で得られる多価フェノール樹脂類、キシレン樹脂とフェノール類との縮合反応で得られる多価フェノール樹脂類、重質油又はピッチ類とフェノール類とホルムアルデヒド類との共縮合樹脂等の各種のフェノール樹脂類等が例示される。
エピハロヒドリンの使用量は、原料として用いるテトラメチルビフェノール(3)と必要に応じて用いられるその他の多価ヒドロキシ化合物の合計である全多価ヒドロキシ化合物の水酸基1当量あたり、通常1.0~10.0当量、特に2.9~5.9当量、とりわけ3.0~5.0当量に相当する量であることが好ましい。エピハロヒドリンの量が上記下限以上であると、高分子量化反応を制御しやすく、得られるエポキシ樹脂を適切なエポキシ当量とすることができるために好ましい。一方、エピハロヒドリンの量が上記上限以下であると、生産効率が向上する傾向にあるために好ましい。
なお、1級アルコールとしてメタノールを用いた場合、前記式(1)のR1はメチル基となり、エタノールを用いた場合、前記式(1)のR1はエチル基となり、1-プロパノールを用いた場合、前記式(1)のR1はプロピル基となる。
非プロトン性極性溶媒としては、例えば、ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド、ジメチルスルホン、スルホラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルアミド等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。これらの非プロトン性極性溶媒の中では、入手し易く、効果が優れていることから、ジメチルスルホキシドが好ましい。
上記のケトン系有機溶媒と非プロトン性極性溶媒とを混合使用する場合、これらの合計に対して非プロトン性極性溶媒の割合が1~30重量%、好ましくは5~20重量%となるように用いることが好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物(B)は、少なくとも前述した本発明のエポキシ樹脂組成物(A)と硬化剤を含む。また、本発明のエポキシ樹脂組成物(B)には、必要に応じて、本発明のエポキシ樹脂組成物(A)中に含まれるエポキシ樹脂以外の他のエポキシ樹脂(以下、単に「他のエポキシ樹脂」と称す場合がある。)、硬化促進剤、無機充填剤、カップリング剤等を適宜配合することができる。
本発明において硬化剤とは、エポキシ樹脂のエポキシ基間の架橋反応及び/又は鎖長延長反応に寄与する物質を示す。なお、本発明においては通常、「硬化促進剤」と呼ばれるものであってもエポキシ樹脂のエポキシ基間の架橋反応及び/又は鎖長延長反応に寄与する物質であれば、硬化剤とみなすこととする。
このうち、フェノール系硬化剤を含むことにより、本発明のエポキシ樹脂組成物(B)は、優れた耐熱性、耐応力性、耐吸湿性、難燃性等を得ることができるため、硬化剤としてはフェノール系硬化剤を含むことが好ましい。また、耐熱性等の観点からは、酸無水物系硬化剤、アミド系硬化剤を含むことが好ましい。また、イミダゾール類を用いることも、硬化反応を十分に進行させ、耐熱性を向上させる観点から好ましい。
フェノール系硬化剤の具体例としては、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ビスフェノールAD、ハイドロキノン、レゾルシン、メチルレゾルシン、ビフェノール、テトラメチルビフェノール、ジヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシジフェニルエーテル、チオジフェノール類、フェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、フェノールアラルキル樹脂、ビフェニルアラルキル樹脂、ナフトールアラルキル樹脂、テルペンフェノール樹脂、ジシクロペンタジエンフェノール樹脂、ビスフェノールAノボラック樹脂、トリスフェノールメタン型樹脂、ナフトールノボラック樹脂、臭素化ビスフェノールA、臭素化フェノールノボラック樹脂等の種々の多価フェノール類や、種々のフェノール類とベンズアルデヒド、ヒドロキシベンズアルデヒド、クロトンアルデヒド、グリオキザール等の種々のアルデヒド類との縮合反応で得られる多価フェノール樹脂類、キシレン樹脂とフェノール類との縮合反応で得られる多価フェノール樹脂類、重質油又はピッチ類とフェノール類とホルムアルデヒド類との共縮合樹脂、フェノール・ベンズアルデヒド・キシリレンジメトキサイド重縮合物、フェノール・ベンズアルデヒド・キシリレンジハライド重縮合物、フェノール・ベンズアルデヒド・4,4’-ジメトキサイドビフェニル重縮合物、フェノール・ベンズアルデヒド・4,4’-ジハライドビフェニル重縮合物等の各種のフェノール樹脂類等が挙げられる。
これらのフェノール系硬化剤は、1種のみで用いても2種以上を任意の組み合わせ及び配合比率で組み合わせて用いてもよい。
アミン系硬化剤(ただし、第3級アミンを除く。)の例としては、脂肪族アミン類、ポリエーテルアミン類、脂環式アミン類、芳香族アミン類等が挙げられる。
酸無水物系硬化剤としては、酸無水物、酸無水物の変性物等が挙げられる。
アミド系硬化剤としてはジシアンジアミド及びその誘導体、ポリアミド樹脂等が挙げられる。
アミド系硬化剤は1種のみで用いても、2種以上を任意の組み合わせ及び比率で混合して用いてもよい。
アミド系硬化剤を用いる場合、エポキシ樹脂組成物(B)中の全エポキシ樹脂成分とアミド系硬化剤との合計に対してアミド系硬化剤が0.1~20重量%となるように用いることが好ましい。
イミダゾール類としては、2-フェニルイミダゾール、2-エチル-4(5)-メチルイミダゾール、2-フェニル-4-メチルイミダゾール、1-ベンジル-2-メチルイミダゾール、1-ベンジル-2-フェニルイミダゾール、1-シアノエチル-2-ウンデシルイミダゾール、1-シアノ-2-フェニルイミダゾール、1-シアノエチル-2-ウンデシルイミダゾールトリメリテイト、1-シアノエチル-2-フェニルイミダゾリウムトリメリテイト、2,4-ジアミノ-6-[2’-メチルイミダゾリル-(1’)]-エチル-s-トリアジン、2,4-ジアミノ-6-[2’-エチル-4’-メチルイミダゾリル-(1’)]-エチル-s-トリアジン、2,4-ジアミノ-6-[2’-メチルイミダゾリル-(1’)]-エチル-s-トリアジンイソシアヌル酸付加体、2-フェニルイミダゾールイソシアヌル酸付加体、2-フェニル-4,5-ジヒドロキシメチルイミダゾール、2-フェニル-4-メチル-5-ヒドロキシメチルイミダゾール、及びエポキシ樹脂と上記イミダゾール類との付加体等が例示される。なお、イミダゾール類は触媒能を有するため、一般的には硬化促進剤にも分類されうるが、本発明においては硬化剤として分類するものとする。
イミダゾール類を用いる場合、エポキシ樹脂組成物(B)中の全エポキシ樹脂成分とイミダゾール類との合計に対してイミダゾール類が0.1~20重量%となるように用いることが好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物(B)においては前記硬化剤以外にその他の硬化剤を用いることができる。本発明のエポキシ樹脂組成物(B)に使用することのできるその他の硬化剤は特に制限はなく、一般的にエポキシ樹脂の硬化剤として知られているものはすべて使用できる。
これらの他の硬化剤は1種のみで用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明のエポキシ樹脂組成物(B)は、前記エポキシ樹脂組成物(A)以外に、更に他のエポキシ樹脂を含むことができる。他のエポキシ樹脂を含むことにより、本発明のエポキシ樹脂組成物(B)の耐熱性、耐応力性、耐吸湿性、難燃性等を向上させることができる。
これらは1種のみで用いても、2種以上を任意の組み合わせ及び配合比率で用いてもよい。
本発明のエポキシ樹脂組成物(B)は、硬化促進剤を含むことが好ましい。硬化促進剤を含むことにより、硬化時間の短縮、硬化温度の低温化が可能となり、所望の硬化物を得やすくすることができる。
本発明のエポキシ樹脂組成物(B)には無機充填材を配合することができる。無機充填材としては例えば、溶融シリカ、結晶性シリカ、ガラス粉、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、タルク、チッ化ホウ素等が挙げられる。これらは、1種のみで用いても2種以上を任意の組み合わせ及び配合比率で組み合わせて用いてもよい。これらの中でも半導体封止の用途に用いる場合には、破砕型及び/又は球状の、溶融及び/又は結晶性シリカ粉末充填材が好ましい。
本発明のエポキシ樹脂組成物(B)には離型剤を配合することができる。離型剤としては例えば、カルナバワックス等の天然ワックスや、ポリエチレンワックス等の合成ワックス、ステアリン酸やステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸類及びその金属塩類、パラフィン等の炭化水素系離型剤を用いることができる。これらは、1種のみで用いても2種以上を任意の組み合わせ及び配合比率で組み合わせて用いてもよい。
本発明のエポキシ樹脂組成物(B)には、カップリング剤を配合することが好ましい。カップリング剤は無機充填材と併用することが好ましく、カップリング剤を配合することにより、マトリックスであるエポキシ樹脂と無機充填材との接着性を向上させることができる。カップリング剤としてはシランカップリング剤、チタネートカップリング剤等が挙げられる。
本発明のエポキシ樹脂組成物(B)には、前記した以外の成分(本発明において、「その他の配合成分」と称することがある。)を配合することができる。その他の配合成分としては例えば、難燃剤、可塑剤、反応性希釈剤、顔料等が挙げられ、必要に応じて適宜に配合することができる。ただし、本発明のエポキシ樹脂組成物(B)は上記で挙げた成分以外のものを配合することを何ら妨げるものではない。
本発明のエポキシ樹脂組成物(B)を硬化させることにより、加水分解性塩素量が少なく、電気特性に優れた硬化物を、良好な生産性のもとに得ることができる。
本発明のエポキシ樹脂組成物(A)は加水分解性塩素量が少なく、電気特性に優れ、また、本発明のエポキシ樹脂組成物(A)を含む本発明のエポキシ樹脂組成物(B)は硬化速度が速く、硬化物の生産性に優れる。
本発明のエポキシ樹脂組成物(B)は、前記用途に対し硬化後に使用してもよく、前記用途の製造工程にて硬化させてもよい。
[測定・評価方法]
エポキシ樹脂組成物(A)の物性等の測定や評価は以下のように実施した。
エポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)及びその他の成分の割合については、JIS K0124に基づき、以下の装置及び条件によるLC分析を行い、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)その他の成分で表されるLCチャートの各Areaの面積%を、エポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)及びその他の成分の割合(重量%)とした。
装置:Waters社製 高速液体クロマトグラフィー Waters 2690
カラム:東ソー社製 TSKgel ODS-120A(カラム寸法4.6mmI.D.×15cm)
溶離液:アセトニトリル/水=30/70を60分で100/0にするグラジエント分析
流速:1ml/min
検出器:UV(280nm)
温度:35℃
試料濃度:0.1%
インジェクション量:10μl
ピーク面積の解析ソフト:Waters社製 Empower2
「1当量のエポキシ基を含むエポキシ樹脂の質量」と定義され、JIS K7236に準じて測定した。
0.5gのエポキシ樹脂を20mlのジオキサンに溶解し、1NのKOH/エタノール溶液5mlで30分還流した後、0.01N硝酸銀溶液で滴定して定量した。
温度計、撹拌装置、冷却管を備えた内容量5Lの四口フラスコに、テトラメチルビフェノール(三菱ケミカル社製)200g、エピクロルヒドリン765(テトラメチルビフェノールの水酸基1当量に対して5.0当量)g、メタノール159g(エピクロルヒドリンに対してメタノールを0.6モル倍)を仕込み、40℃に昇温して均一に溶解させた後、48.5重量%の水酸化ナトリウム水溶液158g(テトラメチルビフェノールの水酸基1当量に対して1.15当量)を90分かけて滴下した。滴下と同時に、40℃から65℃まで90分かけて昇温した。その後、65℃で30分保持し反応を完了させ、5Lの分液ロートに反応液を移し、65℃の温水500gを加えて65℃まで冷却して1時間静置した。静置後、分離した油層と水層から水層を抜き出し、副生塩及び過剰の水酸化ナトリウムを除去した。その後、150℃の減圧下でエピクロルヒドリンを完全に除去した。
なお、エポキシ樹脂組成物(A-1)に含まれるエポキシ樹脂(1)は、前記式(1)の構造において、R1がメチル基のもののみであった。
実施例1において、四口フラスコに仕込むメタノールの量を239g(エピクロルヒドリンに対してメタノールを0.9モル倍)とした以外は、全て同様に実施して、エポキシ樹脂組成物(A-2)を得た。
エポキシ樹脂組成物(A-2)の組成(エポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)及びその他の成分の割合(重量%))、エポキシ当量(g/当量)、加水分解性塩素量(重量ppm)を表1に示す。なお、エポキシ樹脂組成物(A-2)に含まれるエポキシ樹脂(1)は、前記式(1)において、R1がメチル基のもののみであった。
実施例1において、四口フラスコに仕込むメタノールの量を318g(エピクロルヒドリンに対してメタノールを1.2モル倍)とした以外は、全て同様に実施して、エポキシ樹脂組成物(A-3)を得た。
エポキシ樹脂組成物(A-3)の組成(エポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)及びその他の成分の割合(重量%))、エポキシ当量(g/当量)、加水分解性塩素量(重量ppm)を表1に示す。なお、エポキシ樹脂組成物(A-3)に含まれるエポキシ樹脂(1)は、前記式(1)において、R1がメチル基のもののみであった。
実施例1において、四口フラスコに仕込むメタノール159gの代わりにエタノール229g(エピクロルヒドリンに対してエタノールを0.6モル倍)を仕込んだ以外は、全て同様に実施して、エポキシ樹脂組成物(A-4)を得た。
エポキシ樹脂組成物(A-4)の組成(エポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)及びその他の成分の割合(重量%))、エポキシ当量(g/当量)、加水分解性塩素量(重量ppm)を表1に示す。なお、エポキシ樹脂組成物(A-4)に含まれるエポキシ樹脂(1)は、前記式(1)において、R1がエチル基のもののみであった。
実施例1において、四口フラスコに仕込むメタノール159gの代わりにエタノール343g(エピクロルヒドリンに対してエタノールを0.9モル倍)を仕込んだ以外は、全て同様に実施して、エポキシ樹脂組成物(A-5)を得た。
エポキシ樹脂組成物(A-5)の組成(エポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)及びその他の成分の割合(重量%))、エポキシ当量(g/当量)、加水分解性塩素量(重量ppm)を表1に示す。なお、エポキシ樹脂組成物(A-5)に含まれるエポキシ樹脂(1)は、前記式(1)において、R1がエチル基のもののみであった。
実施例1において、四口フラスコに仕込むメタノール159gの代わりにエタノール457g(エピクロルヒドリンに対してエタノールを1.2モル倍)を仕込んだ以外は、全て同様に実施して、エポキシ樹脂組成物(A-6)を得た。
エポキシ樹脂組成物(A-6)の組成(エポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)及びその他の成分の割合(重量%))、エポキシ当量(g/当量)、加水分解性塩素量(重量ppm)を表1に示す。なお、エポキシ樹脂組成物(A-6)に含まれるエポキシ樹脂(1)は、前記式(1)において、R1がエチル基のもののみであった。
実施例1において、四口フラスコに仕込むメタノール159gの代わりに1-プロパノール298g(エピクロルヒドリンに対して1-プロパノールを0.6モル倍)を仕込んだ以外は、全て同様に実施して、エポキシ樹脂組成物(A-7)を得た。
エポキシ樹脂組成物(A-7)の組成(エポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)及びその他の成分の割合(重量%))、エポキシ当量(g/当量)、加水分解性塩素量(重量ppm)を表1に示す。なお、エポキシ樹脂組成物(A-7)に含まれるエポキシ樹脂(1)は、前記式(1)において、R1がn-プロピル基のもののみであった。
実施例1において、四口フラスコに仕込むメタノール159gの代わりに1-プロパノール447g(エピクロルヒドリンに対して1-プロパノールを0.9モル倍)を仕込んだ以外は、全て同様に実施して、エポキシ樹脂組成物(A-8)を得た。
エポキシ樹脂組成物(A-8)の組成(エポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)及びその他の成分の割合(重量%))、エポキシ当量(g/当量)、加水分解性塩素量(重量ppm)を表1に示す。なお、エポキシ樹脂組成物(A-8)に含まれるエポキシ樹脂(1)は、前記式(1)において、R1がn-プロピル基のもののみであった。
実施例1において、四口フラスコに仕込むメタノール159gの代わりに1-プロパノール596g(エピクロルヒドリンに対して1-プロパノールを1.2モル倍)を仕込んだ以外は、全て同様に実施して、エポキシ樹脂組成物(A-9)を得た。
エポキシ樹脂組成物(A-9)の組成(エポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)及びその他の成分の割合(重量%))、エポキシ当量(g/当量)、加水分解性塩素量(重量ppm)を表1に示す。なお、エポキシ樹脂組成物(A-9)に含まれるエポキシ樹脂(1)は、前記式(1)において、R1がn-プロピル基のもののみであった。
実施例1において、四口フラスコにメタノールを仕込まなかった以外は、全て同様に実施して、エポキシ樹脂組成物(A-10)を得た。
エポキシ樹脂組成物(A-10)の組成(エポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)及びその他の成分の割合(重量%))、エポキシ当量(g/当量)、加水分解性塩素量(重量ppm)を表1に示す。
実施例1において、四口フラスコに仕込むメタノール159gの代わりに2-プロパノール298g(エピクロルヒドリンに対して2-プロパノールを0.6モル倍)を仕込んだ以外は、全て同様に実施して、エポキシ樹脂組成物(A-11)を得た。
エポキシ樹脂組成物(A-11)の組成(エポキシ樹脂(1)、エポキシ樹脂(2-0)、エポキシ樹脂(2-1)及びその他の成分の割合(重量%))、エポキシ当量(g/当量)、加水分解性塩素量(重量ppm)を表1に示す。
[実施例10~18及び比較例3~4]
<175℃ゲルタイムの測定>
表2に示す割合で、実施例1~9及び比較例1~2のエポキシ樹脂組成物(A-1)~(A-11)と、硬化剤(フェノールアラルキル樹脂(明和化成社製 商品名 MEH7800SS))及び硬化触媒(トリフェニルホスフィン(北興化学工業社製 商品名 ホクコーTPP))を配合して得られたエポキシ樹脂組成物(B-1)~(B-11)について、175℃に加温した熱板上でゲル化するまでの時間を測定し、結果を表2に示した。なお、表2中の「部」は「重量部」を表す。
表1より、エポキシ樹脂(1)を含む実施例1~9のエポキシ樹脂組成物(A)は、エポキシ樹脂(1)を含まない比較例1~2のエポキシ樹脂組成物(A)に比べて加水分解性塩素量が少ないため、電気特性に優れることが分かる。
また、表2より、実施例10~18のエポキシ樹脂組成物(B)は、比較例3~4のエポキシ樹脂組成物(B)より、ゲルタイムが短く、硬化物の生産性に優れることが分かる。
Claims (9)
- 下記式(1)で表されるエポキシ樹脂及び下記式(2)で表されるエポキシ樹脂を含むことを特徴とするエポキシ樹脂組成物(A)。
(式(1)中、R1は炭素数1~3の直鎖の脂肪族炭化水素基を表す。)
(式(2)中、nは0~1の整数を示す。) - 前記エポキシ樹脂組成物中の前記式(1)で表されるエポキシ樹脂の存在割合が0.01~5.0重量%である請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物(A)。
- 前記式(2)で表されるエポキシ樹脂において、n=0のエポキシ樹脂の前記エポキシ樹脂組成物(A)中の存在割合が83.0~90.0重量%及びn=1のエポキシ樹脂の前記エポキシ樹脂組成物(A)中の存在割合が2.0~9.9重量%である請求項1又は2に記載のエポキシ樹脂組成物(A)。
- 前記エポキシ樹脂組成物中の加水分解性塩素量が300重量ppm以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物(A)。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物(A)100重量部に対し、硬化剤を0.01~1000重量部含むエポキシ樹脂組成物(B)。
- 前記硬化剤がフェノール系硬化剤、アミン系硬化剤、酸無水物系硬化剤及びアミド系硬化剤からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項5に記載のエポキシ樹脂組成物(B)。
- 前記エポキシ樹脂組成物(A)中のエポキシ樹脂とは異なるエポキシ樹脂を更に含む請求項5又は6に記載のエポキシ樹脂組成物(B)。
- 請求項5~7のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物(B)を硬化させてなる硬化物。
- 請求項5~7のいずれか1項に記載のエポキシ樹脂組成物(B)を硬化させてなる電気・電子部品。
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