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JP7709005B1 - 外耳道装着具 - Google Patents

外耳道装着具

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JP7709005B1
JP7709005B1 JP2025022915A JP2025022915A JP7709005B1 JP 7709005 B1 JP7709005 B1 JP 7709005B1 JP 2025022915 A JP2025022915 A JP 2025022915A JP 2025022915 A JP2025022915 A JP 2025022915A JP 7709005 B1 JP7709005 B1 JP 7709005B1
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JP2025022915A
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Inventor
哲夫 大八木
啓之 大八木
Original Assignee
ジェイフォニック株式会社
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Abstract

【課題】 良好な遮音性能を有するばかりでなく、外耳道に対する脱着が容易で繰り返しの使用にも耐久性を有し、簡単に洗浄等が可能で衛生的な外耳道装着具を提供する。【解決手段】 外耳道に挿入して装着する外耳道装着具であって、前記外耳道の開口部から前記外耳道の内方に向かって伸びる軸の軸方向Aに沿って前記外耳道に挿入し得る筒状の可撓性部材で形成された筒状部材1と、円筒部材の内周面に前記軸方向に沿って螺旋状に形成した凸部1eとを有する。【選択図】 図1

Description

本発明は外耳道装着具に関し、特に高レベルの騒音環境での遮音を行う場合のイヤプラグや、環境からのノイズを可及的に遮断してイヤフォンからの音を良好に外耳道内に導くためのイヤチップ等に適用して有用なものである。
高レベルの騒音環境での遮音を行う場合等に、外耳道に装着して遮音に資する器具としてイヤプラグが知られている。従来技術に係るイヤプラグの一種としてフランジ型イヤプラグが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この種のフランジ型イヤプラグは柱状の本体と、該本体の外周面からその径方向に一体的に広がる傘上のフランジ部とを有しており、外耳道の軸方向に本体を挿入することにより、フランジ部の外周を外耳道の内周面に押し付けて接触させて外部の騒音を遮断するように構成したものである。
かかるフランジ型イヤプラグにおいては、装着の際に外部から外耳道に押し込む力を加え、フランジ部分と外耳道の内周面との間が狭められることによって遮音を実現している。このときフランジ部には元の形状に戻ろうとする復元力が常に作用しており、この復元力は当該フランジ式イヤプラグを外耳道から外側に押し戻し、耳から外そうとする力となっている。この結果、外耳道に装着した状態のフランジ式イヤプラグが緩くなり、最終的には外耳道から外れてしまう要因となる。したがって、より強い遮音を実現するためには、フランジ部による押し付け力を強くする必要があるが、強い力で押し付けると、それを押し戻そうとする力も相対的に大きくなってしまい、より良好な装着を維持することが困難になってしまう。これを防止するためには、装着を維持できる程度の力で押し付けることとなり、可能な遮音レベルにも限界があり、構造上、本質的に大きなレベルの遮音を実現することが困難なものとなってしまう。
ただ、フランジ型イヤプラグは、その成形する材料に、ゴムやビニール等の軟性素材を用いることができるので、成形が容易であり、素材の特性として汗などの水分や湿度の影響を受けにくく、特にシリコン製の場合は外的な要因による劣化がほとんどなく耐久性が高く長期の利用を可能とするという大きな特長がある。
従来技術に係る他の種類のイヤプラグとしてフォーム型イヤプラグが提案されている(例えば、特許文献2参照)。この種のフォーム型イヤプラグは、弾性発泡重合体であるウレタンフォームを柱状に成形して構成する。ウレタンフォームは生成時に発生した小さな気泡が膨らんでいくことで形作られ、伸縮性および柔軟性を有しており、圧縮されると変形し、圧縮されなくなると元の形状にゆっくり戻るという特性がある。
このウレタンフォームで成形されるフォーム型イヤプラグは、その変形性を利用して指で発泡材を潰した状態として外耳道に挿入し、発泡材が元の形状に戻ろうとして直径を拡げ外耳道の形状でそれが止まることにより発泡材が外耳道の形状となって外耳道を密閉する。さらに、外耳道に当該フォーム型プラグを装着中には形状復帰に制限を加えられたままとなっているので、応力が溜まっていることとなり、そこに残留している応力が常に拡がろうとし、それが外耳道を押す力となって密閉力を維持し高めている。
ここで、外耳道を押す力は、外耳道の管状方向(軸方向)に対し直角方向になるために、当該フォーム型イヤプラグの外耳道に対する挿入方向に対し90度ずれており、フォーム型イヤプラグを緩めたり、外したりする方向の応力としては働かず、外耳道の内周面を押す残留応力となる。すなわち、かかる残留応力による外耳道内周面への押圧力によって高い遮音性能を発揮することができる。
ただ、フォーム型イヤプラグの材料であるポリウレタンは、その性質の安定性に欠け、経年により劣化しやすい素材であるという欠点がある。特に温度および湿気の吸収または光(紫外線)の影響を受け易く、長期の加水分解により材質が変化する可能性を持っている。この結果、高湿度では膨張(回復)時間が短すぎて適切に装着することが困難になる。
また、その素材劣化のために長期間の使用には向いておらず耐久性に問題がある。特にイヤプラグの場合は外耳道に装着するという条件下での使用となるために、汗の吸収を回避することができず利用を開始すると徐々に劣化が始まってしまう。すなわち、利用開始とともに劣化が開始され、利用期間を経るにつれて機能を低下させるために、規定している遮音量を充足していない可能性があることになる。
さらに、当該フォーム型イヤプラグの装着に際しては、そのウレタンフォームを指で潰して外耳道に挿入するという行為を必要とするために、着脱の多い使用条件の下では、その作業が煩雑なものとなってしまっている。加えて、水分の吸収が劣化の原因となるので、利用を始めたフォーム型イヤプラグを洗浄やアルコール除菌等を行うことが困難であり、医療や食品関連等、衛生上の課題を有する用途では使い捨てのような利用形態となってしまい、経済合理性の面での問題も生起する。
なお、同種の外耳道装着具としてイヤチップがある。イヤチップは、イヤプラグの外部側端面である基端面と、外耳道内方側の端面(鼓膜側端面)である先端面との間を貫通する貫通路を有しており、基端面側の開口部をイヤフォン側の径および外形に対応させてイヤフォンのスピーカからの音の連導部に連結して、いわゆるカナル式イヤフォンを構成する。この種のカナル式イヤフォンでは、イヤチップを外耳道に挿入することにより当該カナル式イヤフォンを外耳道に装着するようになっている。かくしてイヤチップは、前記貫通路を介してスピーカ部から出た音をイヤチップの貫通路を介して外耳道内部の鼓膜に向けて案内するとともに、イヤチップの外周面が外耳道の内周面に接触することにより周囲の騒音を遮断する。すなわち、スピーカが発する音以外の周囲の騒音は遮断するという機能においてはイヤプラグと同様の機能を発揮する。
米国特許第2393005号公報 特開昭48-050588号公報
本発明は、上記従来技術に鑑み、良好な遮音性能を有するばかりでなく、外耳道に対する脱着が容易で繰り返しの使用にも耐久性を有し、簡単に洗浄等が可能で衛生的な外耳道装着具を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明の第1の態様は、
外耳道の入口側から前記外耳道の内方に向かって鼓膜側に伸びる軸の軸方向に沿い前記外耳道に挿入して装着し得る一方、可撓性部材である柱状部材を有するとともに、前記柱状部材に前記軸方向に沿って螺旋状に形成した螺旋構造部を有し、
前記柱状部材は、該柱状部材の前記軸方向に関する一端あるいは両端を蓋部材で閉塞した筒状の部材であり、
前記螺旋構造部は、前記軸方向に沿い前記入口側とは反対側の端部である先端部までの前記柱状部材の内周面に設けた凹部または凸部で形成したことを特徴とする。
本発明の第2の態様は、
1の態様に記載する外耳道装着具において、
前記柱状部材の筒状の中空部にはエラストマー素材を充填したことを特徴とする。
本発明の第の態様は、
1または第2の態様に記載する外耳道装着具において、
前記柱状部材の前記入口側の端部から前記軸方向に沿って伸び、前記先端部の先端に至る貫通孔を有することを特徴とする。
本発明の第の態様は、
第1または第2の態様に記載する外耳道装着具において、
所定の電気信号に基づき変換・再生した音振動を放射する変換手段を前記柱状部材が内蔵することを特徴とする。
本発明の第5の態様は、
第3の態様に記載する外耳道装着具において、
所定の電気信号に基づき変換・再生した音振動を放射する変換手段を前記柱状部材が内蔵することを特徴とする。
本発明によれば、当該外耳道装着具の外耳道への装着に際し、柱状部材にその軸方向に作用する応力を付与して挿入した場合、螺旋構造部がスプリング効果により柱状部材の軸方向に伸びる。この結果、柱状部材が外耳道の軸に沿って伸長される。このように伸長されることにより、柱状部材の先端部が外耳道の径よりも小径であることとも相俟って、簡単に柱状部材を外耳道に挿入することができる。かくして当該外耳道装着具の柱状部材の外周面を外耳道の内周面に押し付けて装着することができる。
ここで、本明細書中で使用する「スプリング効果」とは、次の性質をいう。変形可能な素材が螺旋状の構造にあるときに、その螺旋の間隔が伸びる方向に力が加わると、外周を小さくして螺旋間隔を拡げ、その結果全体の長さを伸長する。また、螺旋の間隔が縮む方向に力が加わると外周を大きくして螺旋間隔を縮め、その結果全体の長さを短縮させる。つまり螺旋方向の前後への伸縮がなされ、それとともに、その構成する素材の太さなどの条件によっては不定位方向に屈曲して伸縮する性質を有している。
この場合にスプリングによって起こる効果は、このスプリングの動きを有する螺旋構造部を、外耳道の径より大きい柱状部材として押し込むことにより、外耳道の内壁面から加えられる力が柱状部材を細める方向の応力となる。この応力は螺旋構造部を外周側から圧迫することとなる。この結果、螺旋構造部はその直径を縮めるとともに螺旋間隔を拡げる形状に変化する。
ここで、当該外耳道装着具の外耳道への装着に伴い、螺旋構造部を有する柱状部材を指で固持していれば、拡げられた螺旋間隔は外耳道の外側方向には伸びることができず、先端方向(鼓膜方向)にのみ伸長する。
上述の作用により変形した螺旋構造物は、元の形状(元の径)に戻ろうとするため、圧迫されている間(外耳道に装着をしている間)、常に拡がろうとする応力を発生させ続ける。この結果、柱状構造物は外耳道の内周面を押圧する応力により可能な限り隙間が存在しない形状を得ようとする。
人間の外耳道は定形の筒状ではなく、その位置によって様々な内径、形状を持ち屈曲しており、また個人による差が大きいのが特徴である。本発明によれば、その個々の異なる外耳道の位置にある内径・形状、並びに、屈曲に沿って螺旋構造部がその位置に合せ伸縮の外径と方向を変える為(スプリングの動作が不定位方向に屈曲して伸縮する性質を有する為)、接触している内壁面全体において隙間のない状態(密封)を実現する事ができる。換言すれば、スプリングの動作が持つ性質により、外耳道の形状に沿った形に螺旋構造部が変形し、さらに元の外径まで復元しようとする応力が残留する状態で外耳道内に装着されて保持される。この残留している復元応力が外耳道内周壁面への圧迫応力となる。
本発明の第1の実施の形態に係る外耳道装着具であるイヤプラグを示す図で、(A)はその斜視図、(B)はその先端部を抽出・拡大して示す部分拡大図、(C)は(A)の縦断面図である。 第1の実施の形態の第1の変形例を示す斜視図である。 第1の実施の形態の第2の変形例を示す図で、(A)はその斜視図、(B)はその縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第3の変形例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の第4の変形例を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態の第5の変形例を示す斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る外耳道装着具であるイヤプラグを示す図で、(A)は斜視図、(B)はその縦断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る外耳道装着具であるイヤチップを示す図で、(A)はその斜視図、(B)はその縦断面図である。 カナル型イヤフォンにおいて、第3の実施の形態に係るイヤチップを連結する場合の斜視図である。 インナーイヤー型イヤフォンにおいて、第3の実施の形態に係るイヤチップを連結する場合の斜視図である。 聴診器において、第3の実施の形態に係るイヤチップを連結する場合の斜視図である。 本発明の第3の実施の形態の変形例を示す斜視図である。
<第1の実施の形態>
図1(A)は本発明の第1の実施の形態に係る外耳道装着具であるイヤプラグを示す斜視図、同図(B)はその先端部を抽出・拡大して示す部分拡大図、同図(C)は(A)の縦断面図である。本形態はイヤプラグに関して説明するが、外耳道の入口側の端面である基端面(以下同じ)と、外耳道の鼓膜側の端面である先端面(以下同じ)との間を貫通する貫通路を有する点を除き、イヤチップの構造も同様に考えることができる。すなわち、遮音に関する機能は、イヤチップもイヤプラグと同様の機能を発揮する。
図1(A)、(C)に示すように、本形態に係るイヤプラグIは、可撓性部材で形成した柱状部材1と螺旋構造部である凸部1eとを有する。柱状部材1は、外耳道の入口側から外耳道の内方に向かって鼓膜側に伸びる軸Aの軸方向に沿い外耳道に挿入して装着し得るとともに、鼓膜側に向けて径が外耳道の径よりも小さくなるように漸減する先端部1bを備えている。
本形態における柱状部材1は、前記入口側を基端面1aで閉塞した筒状の部材である。また、螺旋構造部は、軸Aの方向に沿い柱状部材1の内周面に設けた凸部1eで形成してある。すなわち、筒状の柱状部材1の内部には軸Aの方向に沿って螺旋状に凸部1eが形成してあり、この凸部1eが螺旋構造部となっている。なお、凹部で同様の螺旋構造を形成することもできる。
また、螺旋の旋回方向に関しては、右耳用には左旋回(反時計方向旋回)、左耳用には右旋回(時計方向旋回)の構造が望ましい。外耳道が持つ形状の特性から、外耳道に対する挿入・装着作業を円滑に行うことができるからである。
本形態におけるイヤプラグIは、基端面1aから先端部1bに向けて基端側に形成された中実部1cと、中実部1cから連続して先端側に形成された中空部1dとを有する筒状の部材を有している。このように中実部1cを設けることは必須ではないが、これを設けることで次のメリットがある。すなわち、イヤプラグIを外耳道に挿入して装着する際に、イヤプラグIを指で保持して外耳道に押し込むことが必要となるが、イヤプラグIの中実部1cを指で保持して所定の押し込む力を容易に柱状部材1に伝達することができる。ちなみに、指の保持力によって形状が変化すると押し込み操作に支障がでる。すなわち、指で保持する際に潰れてしまう等、大きく変形するようでは押し込む作業に支障がでる。したがって、このときの把持部分は、所定の形状を維持している必要があるが、その為には、この位置に中空でなく中実部1cが必要になる。
また、柱状部材1の外形形状は、一般的には円形、すなわち中実部1cが円柱形状、中空部1dが円筒形状であるがこれに限るものではない。外耳道の形状によっては断面が楕円形状等でも良い。
中空部1dは先端に向けて径が漸次小さくなっており、外耳道に挿入する際の便宜に供するようになっている。ただ、このように先端部の径が小さくなる形状とすることは本質的な要件ではない。径が一定の円筒形状でも良い。また、中空部1dの肉厚が先端になるほど薄く形成しても良い。これは、次の理由による。
柱状部材1を成形する素材(例えばシリコン)の肉厚に増減を付けることにより、薄い部分はより柔軟性に富み外耳道に装着時の皮膚への装着感を向上させることができる。一方、厚い部分は硬くなるために装着動作の伝達が得られる。つまり先端が柔らかく手元(指元)が硬くなることで装着の容易さと装着感の向上のバランスを取ることができる。外耳道の奥になるほど敏感になるからである。ただ、このように形成することも本質的な要件ではない。
前述の如く、中空部1dの内周面には、軸方向に沿い基端面1a側から先端部1b側に向けて螺旋状の凸部1e(凹部でも良い)が形成してある。図1(A)に示す螺旋状の凸部1eは1条であるが、これは中空部1dの軸方向に関し所定の間隔をあけて複数条形成しても良い。さらには、プラスチック等で形成したスプリングを中空部1dに封入する構造でも良い。要するに、中空部1dにおいて前述のスプリング効果が得られる構造となっていれば良い。すなわち、スプリング効果によれば、当該イヤプラグIを外耳道に挿入することで螺旋構造が外耳道の屈曲した形状に沿ってスプリング的な働きを発生させると同時に、螺旋の間隔が伸びる方向に力が加わると外周を小さくして螺旋間隔を拡げ、その結果全体の長さを良好に伸長させることができるからである。
イヤプラグIの素材としては、最低限可撓性を有していれば良いが、可撓性と同時に耐久性、耐水性、耐薬品性も有するシリコンが最適である。他の材質としてはゴム、ビニール、ポリウレタン等が良好に適用できる。
図1(B)に示すように、先端部1bには開口部1fが設けてあり、この開口部1fを介して中空部1d内の空気を排出するようになっている。
かかる開口部1fは、必ずしも必要でない場合もある。柱状部材1の内部の空間の体積が変化する場合は、一般に空気抜きの孔が必要となるが、空気自体が圧縮性の流体であるため、その圧縮量によっては前記空間の体積変化を吸収し得るからである。
また、螺旋状の凸部1eの先端は、開口部1fの肉厚な先端部1bに連結されている。
かかる構造の本形態に係るイヤプラグIは、螺旋構造部を形成する凹凸部を中空部の内周面に有しているので、当該イヤプラグを外耳道に挿入することで螺旋構造が外耳道の屈曲した形状に沿ってスプリング効果を発揮する。すなわち、柔軟性のある軟質素材で構成され、螺旋状の凸部1eを内周面に有しているイヤプラグIは、外耳道に挿入すると、外耳道の内周面にイヤプラグの外周面が押し付けられることによって外周を縮小して細くなろうとする応力が発生する。このとき、内周面にある螺旋構造部である凸部1eによって、その応力が凸部1eにスプリング効果を発生させるために、螺旋構造部である凸部1eの間隔を拡げるとともに、チューブの長さを伸ばすことになり、イヤプラグIを外耳道の屈曲に沿いながら、その深部である鼓膜方向へ伸長させる。
外耳道は、開口部から鼓膜方向に向かうと第1カーブ、第2カーブと呼ばれる屈曲部が存在しており、スプリング効果により伸長されたイヤチップIの先端部は、このスプリングの構造がコイル形状の影響で全方向に屈曲し易い性質を有するようになるために、この外耳道のカーブに沿って曲がりやすく、さらに鼓膜方向に入り込んでいき、カーブ部位ではそのカーブの角度に折れ曲がり、ここが鍵状のフックのような役割を果たすようになる。これによって耳への装着の安定性がより高まる。かかる形状変化はここの外耳道の形状に合わせて起こるので各個人が持つ固有の外耳道の形状にそれぞれ自由に変形して即応する働きとなっていく。
このとき、スプリング効果で変形させられた螺旋構造体である凸部1eは、元の形状に戻ろうとする応力を発生させるために、装着されて縮められたイヤプラグIには拡がろうとする復元力が常に作用する。この拡がろうとする復元力は、外耳道の内周面を押す力となって作用し、イヤプラグIの外周面と外耳道の内周面との間を強く密着させることになる。かかる復元力による力の方向は、外耳道の鼓膜方向へ伸びる軸方向であるイヤプラグIの挿入方向に対し約90度ずれているので、イヤプラグIの装着状態の安定性を高めるとともに、高い遮音能力を発揮させる。
次に、図1に示す基本構造を有するイヤプラグの変形例を示しておく。各図中、図1と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
<第1の変形例>
図2に示すイヤプラグIIは、基端面1aにツマミ2を取り付けたものである。当該イヤプラグIIの外耳道に対する着脱時、特に取り外すとき、ツマミ2を把持して所定の作業を行うことにより、当該作業の効率化を図り得る。
<第2の変形例>
図3に示すイヤプラグIIIは中空部1dにエラストマー素材3を充填したものである。本例の場合、エラストマー素材3の吸音材としての機能により、より確実な遮音効果を得ることができる。
<第3の変形例>
図4に示すイヤプラグIVは、基端面1aの中央部に音響フィルター5(アナログ式またはデジタル式)を嵌め込み、特定周波数の音を選択または遮断、あるいは減音、あるいは増幅するようにしたものである。さらに詳言すると、外部環境と鼓膜間で音が通過できる音導管部1gを設け、その一端に内蔵または取り外し可能な音量、音質を調整可能な音響フィルター5を嵌め込んである。この音響フィルター5の設置によりイヤプラグとして使用する際に透過する音量および音質を調整することが可能となる。
<第4の変形例>
図5に示すイヤプラグVは、多機能化を図ったものである。例えば中実部1cに金属部材6bを埋設しておくことで、当該イヤプラグVを紛失したときでも金属探知機にかけることにより食品等への混入の発見を容易とし、弊害を未然に防止することができる。また、ORコード6c、バーコード6d、GPSチップ6e等を配設することで、個体識別や所在確認などの種々の情報の取得が容易になる。さらに、右耳用のイヤプラグ1Aと左耳用のイヤプラグ1Bとをコード紐6fで連結しておくことにより、落下紛失を未然に防止することができる。
<第5の変形例>
図6に示すイヤプラグVIは中実部1cに小孔であるベント7を設置したものである。このベント7により遮断性能および周波数特性の調整を行うことができる。
<第2の実施の形態>
図7は本発明の第2の実施の形態を示す図で、(A)はその斜視図、(B)はその縦断面図である。両図に示すように、本形態に係るイヤプラグVIIでは、柱状部材101を中実部材で形成してある。この場合の中実部材は膨張、収縮を伴なって形状を変化させ得る材質の材料を用いており、螺旋構造部である凸部101eは、中実に成形された柱状部材101の内部に組み込まれている。
すなわち本形態では、膨張及び収縮させることが可能な素材であるエラストマー、発泡ウレタン、ポリオレフィン発泡体の中に、凸部101eが存在している。したがって、柱状部材101は円筒状である必要はなく、内部に空間のない柱状に成形された部材であれば良い。
ここで、凸部101eは、可撓性を有する材質の中実部材である柱状部材101と同一素材である必要はなく、他の異なる素材で作製された凸部101eを組み込んだ状態で膨張収縮する可撓性素材で成形されても良く、また両者が同一素材(可撓性素材)の場合は、螺旋構造部101eの硬度が大きく(固い状態)、他の部分である柱状部材101eの硬度が小さい(柔らかい)部材で成形されていても良い。
かかる構造は、シリコンでも、硬度が小さい超軟性のものも存在するので、凸部101eを適切な素材(硬度の高いシリコンでも、他の軟性プラスチックのような素材でも)で作成して、これを内部に含有している状態で柱状部材101の構造を成形することでも、同様に作製することが可能である。ここで、スプリング効果は、第1の実施の形態のような筒状の柱状部1であっても、本形態のような中実の柱状部材101であっても、外耳道に装着された場合、同様に発揮される。
<第3の実施の形態>
図8は本発明の第3の実施の形態に係る外耳道装着具であるイヤチップを示す図で、(A)はその斜視図、(B)はその縦断面図である。ここで、イヤチップは、第1および第2の実施の形態で説明したイヤプラグが高レベルの騒音環境における遮音を行うものであるのに対し、環境からのノイズを可及的に遮断してイヤフォンならびに補聴器・集音器等からの音を良好に外耳道内に導くためのものである。
したがって、図8に示すように、本形態に係るイヤチップVIIIは、図1に示すイヤプラグIの柱状部材1の入口側の端部である基端面1aから柱状部材1の軸方向に沿って伸び先端部1bに至る貫通孔である音導孔4を有する構造となっている。音導孔4を有する点を除き、他は図1示すイヤプラグIと同様である。そこで、図8中、図1と同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。
<応用例>
ここで、上述の如き第3の実施の形態に係るイヤチップの応用例を説明しておく。図9はカナル型イヤフォンIXにおいて、第3の実施の形態に係るイヤチップ21を連結する場合の斜視図である。同図に示すように、この場合には、カナル型イヤフォンIXのスピーカ部を内蔵する本体22より突出して形状されている導音管23をイヤチップ21の音導孔4に挿入することにより両者を一体化する。
図10はインナーイヤー型イヤフォンXにおいて、第3の実施の形態に係るイヤチップ31を連結する場合の斜視図である。同図に示すように、この場合には、インナーイヤー型イヤフォンXのスピーカを内蔵する本体32が嵌まり込む開口部33aを有するアダプタとなる部位の接続・導音管33の反対側の開口部33bを介してイヤチップ31に挿入することにより両者を一体化する。
図11は第3の実施の形態に係るイヤチップ41A、41Bを聴診器に連結する場合の斜視図である。同図に示すように、この場合には、聴診器XIの左右のチューブ43A,43Bに接続された導音機能を有するアダプタ42A,42Bを介して、例えば医師の左右の耳に装着されるイヤチップ41A,41Bと一体化される。
<変形例>
ここで、図8に示す第3の実施の形態に関する変形例を図12に基づき説明しておく。図12に示す変形例のイヤチップXIIにおける柱状部材1の中実部1cには、スピーカ51が埋設してある。スピーカ51は、有線または無線で音源に接続され、該音源が送出した電気信号を音声に変換し、この再生音を音導孔4を介して外耳道内に導き、さらに鼓膜に案内するイヤフォンの中核をなす部品である。スピーカ51は前記電気信号を変換して再生した音を音導孔4に向けて空気振動として放射する振動板51aと所定の電気信号を受信するための接続端子(+、-)51b,51cを有する。
本変形例に係るイヤチップXIIを有するイヤフォンにおいてはイヤプラグIで発揮されるスプリング効果に基づく良好な遮音効果を得ることができる。この結果、スピーカ51で再生された音を可及的に外部に漏洩させることなく、外部の雑音を遮断して希望する音を良好に聞くことができるイヤフォンとなる。
上述の如くイヤプラグI~VIIとイヤチップVIII,XIIとの構造的な違いは、前者が音導孔4を有していないのに対し、後者が音導孔4を有するという点のみにある。したがって、遮音に関しては、イヤチップもイヤプラグと同様の機能を発揮する。
この結果、図2~図6に示す第1~第5の変形例および図7に示す第2の実施の形態に係るイヤプラグI~VIIに音導孔4を形成すれば図2~図6に示す各変形例および図7に示す第2の実施の形態に対応するイヤチップを形成することができる。また、図12に示す第3の実施の形態に関連する変形例においても空気振動として音波を鼓膜に伝える方式のものでなく、個体伝搬音として空気の振動を介さず頭蓋骨に直接振動を伝える、いわゆる骨伝導スピーカを適用すれば第1~第5の変形例および第2の実施の形態に係るイヤプラグI~VIIに音導孔4を形成することなく、イヤピースVIIIと同様のイヤピースとして機能させることができる。
なお、前記実施の形態および変形例の柱状部材1,101は先端部1bに向かって径が漸減する形状としたが、これに限るものではない。柱状部材1,101が、外耳道の入口側から内方に向かって鼓膜側に伸びる軸の軸方向Aに沿い外耳道に挿入して装着し得るように形成した可撓性部材であればそれ以上の限定は、必ずしも必要ではない。また、凸部1e,101eは、柱状部材1,101の外周面に形成されていても構わない。
イヤプラグに関しては、主に防音効果を主としたイヤプラグI~VIIについて説明をしたが、水泳用等の防水を目的としたイヤプラグとしても利用が可能である。また、いわゆるサーファー・イヤーと呼ばれ外耳道の狭窄を防止する為の保温を目的としたイヤプラグとしての利用も考えられる。
I イヤプラグ
A 軸方向
1a 基端面
1b 先端部
1c 中実部
1d 中空部
1e 凸部
1f 開口部
2 ツマミ
3 エラストマー素材
101 柱状部材
101a 基端面
101b 先端面
101e 凸部
4 音導孔
21 イヤチップ
31 イヤチップ
41A イヤチップ
41B イヤチップ
51 スピーカ

Claims (5)

  1. 外耳道の入口側から前記外耳道の内方に向かって鼓膜側に伸びる軸の軸方向に沿い前記外耳道に挿入して装着し得る一方、可撓性部材である柱状部材を有するとともに、前記柱状部材に前記軸方向に沿って螺旋状に形成した螺旋構造部を有し、
    前記柱状部材は、該柱状部材の前記軸方向に関する一端あるいは両端を蓋部材で閉塞した筒状の部材であり、
    前記螺旋構造部は、前記軸方向に沿い前記入口側とは反対側の端部である先端部までの前記柱状部材の内周面に設けた凹部または凸部で形成したことを特徴とする外耳道装着具。
  2. 請求項1に記載する外耳道装着具において、
    前記柱状部材の筒状の中空部にはエラストマー素材を充填したことを特徴とする外耳道装着具。
  3. 請求項1または請求項2に記載する外耳道装着具において、
    前記柱状部材の前記入口側の端部から前記軸方向に沿って伸び、前記先端部の先端に至る貫通孔を有することを特徴とする外耳道装着具。
  4. 請求項1または請求項2に記載する外耳道装着具において、
    所定の電気信号に基づき変換・再生した音振動を放射する変換手段を前記柱状部材が内蔵することを特徴とする外耳道装着具。
  5. 請求項3に記載する外耳道装着具において、
    所定の電気信号に基づき変換・再生した音振動を放射する変換手段を前記柱状部材が内蔵することを特徴とする外耳道装着具。
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