JP7707775B2 - 溶剤型ラミネート用フレキソインキとその利用 - Google Patents
溶剤型ラミネート用フレキソインキとその利用Info
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Description
前記ウレタン樹脂は、ポリエーテルポリオール由来の構成単位および/または脂肪族ジオール由来の構成単位を含み、かつ、ウレタン結合濃度が、2.6以上5.0以下(mmol/g)である、溶剤型ラミネート用フレキソインキに関する。
前記エステル系有機溶剤と前記アルコール系有機溶剤との質量比が、60:40~5:95である上記溶剤型ラミネート用フレキソインキに関する。
該ウレタン樹脂の一部または全部が、ポリエーテルポリオールおよび/または脂肪族ジオール由来の構成単位を含有し、ウレタン結合濃度が、2.6以上5.0以下(mmol/g)である。
該ウレタン樹脂を含有することで、適切な溶解性と柔軟性を付与する効果を奏でる。結果として、印刷適性およびラミネート強度等の特性向上に寄与すると考えられる。
ウレタン樹脂は不揮発成分の質量として、インキ総質量中に3~25質量%含有することが好ましく、5~22質量%含有することがより好ましい。なお、本発明のインキは、ウレタン樹脂を2種類以上、混合して用いることもできる。
好ましくは、ポリエステルポリオールである。エステル系溶剤およびアルコール系溶剤への溶解性を確保できるためである。
ポリエーテルポリオールは、酸化メチレン、酸化エチレン、酸化プロピレン、テトラヒドロフランなどの重合体または共重合体が好適に挙げられる。これらは単独または2種以上を混合して用いることができる。より具体的には、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ポリトリメチレングリコールおよびこれらの共重合体を含むことが好ましく、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールを含むことがなお好ましい。
脂肪族ジオールは、ポリエーテルポリオールである場合を除く。脂肪族ジオールは、置換または未置換のアルカンジオール(アルキレングリコール)をいい、アルカンジオールは炭素数2~10であることが好ましく、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、3,3,5-トリメチルペンタンジオール、2、4-ジエチル-1,5-ペンタンジオール、1,12-オクタデカンジオール、1-モノグリセライド、2-モノグリセライド、1-モノグリセリンエーテル、2-モノグリセリンエーテル、ダイマージオール、水添ダイマージオール等が好適に挙げられる。
ウレタン結合濃度とは、例えば、特開2016-130297に記載された計算方法による値が挙げられる。
式(1)において、各々以下の通りである。
W1:ポリオール1の重量
OH1:ポリオール1の水酸基価
W2:ポリオール2の重量
OH2:ポリオール2の水酸基価
Wi:ポリオールiの重量
OHi:ポリオールiの水酸基価
S:ウレタン樹脂固形分の重量
例えば、ウレタン結合濃度は次式で表わされる値をいう。
・(NCOモル当量/OHモル当量)>1の場合
式(1)ウレタン結合濃度(mmol/g)=総水酸基モル数(mmol)/総固形分(g)
ここで、総水酸基モル数とはウレタンを形成する反応において用いられる高分子ポリオール、脂肪族ジオールその他ポリオールの有する水酸基の総モル数をいう。また、総固形分とはポリウレタン樹脂となる不揮発成分の総質量をいう。
・(NCOモル当量/OHモル当量)<1の場合
式(2)ウレタン結合濃度(mmol/g)=総イソシアネート基モル数(mmol)/総固形分(g)
ここで、総イソシアネート基モル数とはウレタンを形成する反応において用いられるポリイソシアネートの有するイソシアネート基の総モル数をいう。
ウレア結合濃度は次式で表わされる値をいう。
上記(NCOモル当量/OHモル当量)>1の条件で末端イソシアネート基を有するプレポリマーを合成した後にポリアミンで鎖延長し、ポリウレタン樹脂の末端にアミノ基を有する場合、以下の式(3)で表される。
式(3)ウレア結合濃度(mmol/g)=[総イソシアネート基モル数(mmol)-総水酸基モル数(mmol)]/総固形分(g)
上記(NCOモル当量/OHモル当量)>1の条件で末端イソシアネート基を有するプレポリマーを合成した後にポリアミンで鎖延長し、ポリウレタン樹脂の末端にイソシアネート基を有する場合、以下の式(4)で表される。
式(4)ウレア結合濃度(mmol/g)=(総アミノ基モル数(mmol))/総固形分(g)
ここで総アミノ基モル数とは、末端イソシアネート基を有するプレポリマーと反応させてウレア結合を生成するために用いられるポリアミンの有するアミノ基の総モル数をいう。
末端基としては特段限定されないが、中でも末端基は、アルキル基および/または水酸基であることが好ましく、水酸基を有する場合、ウレタン樹脂の水酸基価としては0.1~35mgKOH/gであることが好ましく、0.5~20mgKOH/gであることがなお好ましい。末端基としてアルキル基を有する場合は炭素数1~10であることが好ましく、炭素数1~8であることがなお好ましく、炭素数1~5であることが更に好ましい。当該アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、ターシャリーブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等が挙げられる。
反応後のイソシアネート末端にアルキル基を導入したい場合は、重合停止剤としてモノアルコールを使用することが好ましく、エタノール、イソプロパノール、ノルマルプロパノール、ブタノールおよびヘキサノールなどの炭素数1~8のモノアルコールが好適である。なお、炭素数を複数有して構造異性体が存在する場合それらの構造異性体も含む。
ウレタン樹脂の末端に水酸基を導入するためには、重合停止剤として、ジオール、アミノアルコールを使用することが好ましく、ジオールは例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール等が好適に挙げられ、アミノアルコールとしては、2-エタノールアミン、4-ブタノールアミン、3-プロパノールアミンなどが好適であり、炭素数1~8のアミノアルコールが好適である。なお、炭素数を複数有して構造異性体が存在する場合それらの構造異性体も含む。
また、上記ポリオールをポリイソシアネートと反応させる場合においてをポリオールの水酸基価を過剰として末端に水酸基を有するウレタン樹脂を得るという方法も好適に挙げられる。
セルロース系樹脂は、天然セルロースと硝酸とを反応させて、天然セルロース中の無水グルコピラノース基の6員環中の3個の水酸基を、硝酸基に置換した硝酸エステルとして得られるものが好ましい。重量平均分子量が10,000~100,000であることが好ましく、10,000~80,000であることがなお好ましい。これにより、インキ皮膜の強度が向上し、溶剤への溶解性、インキの低温安定性、併用樹脂との相溶性が向上するためである。また、セルロース系樹脂中の窒素含有量は10.5~12.5質量%であることが好ましい。アルコール系溶剤への親和性が高く、フレキソ印刷適性が良好となるためである。
その他、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートも好適に用いられる。
セルロース系樹脂は、不揮発成分の総質量として、インキ総質量中に0.5~15質量%含有することが好ましく、1.5~12質量%含有することがより好ましい。
ポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニルアルコールをブチルアルデヒド及び/又はホルムアルデヒド等のアルデヒドと反応させてアセタール環化したものであり、ビニルアルコール単位、酢酸ビニル単位及びアセタール環基を含むことが好ましい。ポリビニルアセタール樹脂は、アセタール環を60~90質量%、ビニルアルコール単位を5~30質量%、酢酸ビニル単位を0.5~10質量%含むことが好ましく、より好ましくは、アセタール環としてブチラール環を有するポリビニルブチラール樹脂である。
ポリビニルアセタール樹脂の重量平均分子量は、好ましくは10,000~100,000、より好ましくは10,000~80,000である。ポリビニルアセタール樹脂のガラス転移点は、好ましくは50~80℃であり、より好ましくは60~75℃である。
ロジン樹脂とは、ロジン酸(例えば、アビエチン酸、ネオアビエチン酸、パラストリン酸、ピマール酸、イソピマール酸、デヒドロアビエチン酸)由来の構造単位を主成分として有するものをいう。ここで主成分とは50質量%以上であることを指す。ロジン酸又はロジン樹脂は水素化されていてもよい。
ロジン樹脂として好ましくは、ロジン変性フェノール樹脂、ロジンエステル樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、及び重合ロジン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも一種である。
ロジン樹脂の酸価は、好ましくは5~350mgKOH/gであり、より好ましくは20~350mgKOH/gであり、さらに好ましくは60~320mgKOH/gである。
ロジン樹脂の軟化点は、好ましくは60~180℃であり、より好ましくは80~160℃である。本明細書において、軟化点とは、環球法による測定値であり、JISK2207に準拠して測定することができる。
ロジンエステルの重量平均分子量は、好ましくは500~2,000であり、より好ましくは500~1,500である。
本発明の効果を損なわない範囲で、上記以外の樹脂を含んでよく、例えば、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、塩化ビニル、塩化ビニリデン、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリエステル樹脂、ケトン樹脂、エチレン-ビニルアセテート樹脂、エチレン-ビニルアルコール樹脂、スチレン-マレイン酸樹脂、カゼイン、アルキッド樹脂が挙げられる。
本発明においてはラミネート適性、耐ブロッキング性の向上のために、キレート架橋剤を用いることが好ましい。キレート架橋剤は、1分子中に、Ti-O-C型結合をもつ有機チタン化合物が好ましい。具体的には、チタンアルコキシド、チタンアシレートなどのチタンキレートなどが挙げられる。
チタンキレートを使用することが好ましく、チタンキレートの代表例としては、テトライソプロピルチタネート、テトラノルマルブチルチタネート、ブチルチタネートダイマー、テトラ(2-エチルヘキシル)チタネート、テトラメチルチタネート、テトラステアリルチタネートなどのチタンアルコキシド、トリエタノールアミンチタネート、チタニウムアセチルアセテート、チタニウムエチルアセトアセテート、チタニウムラクテート、オクチレングリコールチタネート、チタンテトラアセチルアセトナートなどのチタンキレートを挙げることができる。これらのうちチタンキレートであるの有機チタン化合物は、一般に架橋反応完結に加温が必要な反面、常温での加水分解が起り難く、安定性に優れておりインキへの使用に適しており、好適に使用することが出来る。キレート架橋剤は、インキ総質量中に0.1~8質量%含むことが好ましく、0.5~5質量%含むことがなお好ましい。
本発明においては可塑剤を用いることが好ましい。インキ被膜における柔軟性が向上してラミネート適性、版絡み性が向上するためである。具体的には、クエン酸エステル、ひまし油脂肪油、フタル酸エステル、ポリエステル、エポキシ化植物油、リン酸エステル、スルホン酸アミドが挙げられる。中でも、クエン酸エステル、エポキシ化植物油、リン酸エステル、スルホン酸アミドが好ましく、クエン酸エステルがより好ましい。
なお可塑剤は、インキ総質量中に0.1~10質量%が好ましく、0.5~8質量%がより好ましく、0.8~5質量%がさらに好ましい。
本発明のインキは、必要に応じてレベリング剤、消泡剤、ワックス、シランカップリング剤、光安定化剤、シリカ粒子、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤、芳香剤、難燃剤、硬化剤などの添加剤を含むこともできる。
インキは顔料を含むことが好ましいが、使用される顔料は特段限定されない。顔料は、有機顔料、無機顔料、体質顔料のいずれでも使用は可能であるが、無機顔料では酸化チタンを含むもの、体質顔料としては、シリカ、硫酸バリウム、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなどが好ましい。有機顔料では、有機化合物、有機金属錯体からなるものの使用が好ましい。
酸化チタンなどの白色顔料を含む場合は、インキ総質量中に10~80質量%であることが好ましく、30~60質量%であることがなお好ましい。なお、白色顔料以外であって、有機顔料その他の有彩色顔料を含む場合は、インキ総質量中に5~50質量%であることが好ましく、10~40質量%であることがなお好ましい。
上記有機顔料としては、以下の例には限定されないが、溶性アゾ系、不溶性アゾ系、アゾ系、フタロシアニン系、ハロゲン化フタロシアニン系、アントラキノン系、アンサンスロン系、ジアンスラキノニル系、アンスラピリミジン系、ペリレン系、ペリノン系、キナクリドン系、チオインジゴ系、ジオキサジン系、イソインドリノン系、キノフタロン系、アゾメチンアゾ系、フラバンスロン系、ジケトピロロピロール系、イソインドリン系、インダンスロン系、カーボンブラック系などの顔料が挙げられる。
好ましくはC.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド48:2、C.I.ピグメントレッド48:3、C.I.ピグメントレッド146、C.I.ピグメントレッド242、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントオレンジ38、C.I.ピグメントオレンジ13、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントレッド185、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントバイオレット23、C.I.ピグメントバイオレット37、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4、C.I.ピグメントブルー15:6、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントオレンジ34、C.I.ピグメントオレンジ64、C.I.ピグメントブラック7であり、一種または二種以上を使用することが好ましい。
本発明において、酸化チタン顔料は、結晶構造がアナターゼ型、ルチル型、ブルッカイト型のいずれのものを使用しても良い。中でも顔料分散性が良好であるため、ルチル型酸化チタンの使用が好ましい。酸化チタンの工業的生産では原料にルチル鉱石またはイルメナイト鉱石(FeTiO3)が用いられている。主な製造法には塩素法と硫酸法の二種類がありいずれの製法のものを用いても良い。
また、印刷適性が向上するため、酸化チタン顔料は表面処理されているものが好ましい。特にSi、Al、Zn、Zrおよびそれらの酸化物から選ばれる少なくとも一種の金属により表面処理されているものが好ましい。
本発明のフレキソインキにおいて、酸化チタン顔料の他に、その他の無機顔料、有機顔料も更に併用することができる。
フレキソインキは有機溶剤を含むことが好ましい。当該有機溶剤はアルコール系有機溶剤、エステル系有機溶剤、グリコール系有機溶剤など適宜使用可能であり、混合溶剤であることが好ましい。有機溶剤は、上記フレキソインキ総質量中に30~85質量%含有することが好ましい。アルコール系有機溶剤としては、エタノール、イソプロピルアルコール、n-プロピルアルコール、n-ブタノール、イソブタノール等が好ましく、エステル系有機溶剤としては酢酸エチル、酢酸n-プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸イソブチル等が好ましい。グリコールエーテル系有機溶剤としてはエチレングリコールモノn-ブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングコールモノメチルエーテル等が好ましい。
エステル系有機溶剤とアルコール系有機溶剤との質量比率は、60:40~5:95が好ましく、50:50~15:85がより好ましく、40:60~25:75がさらに好ましい。この質量比率とすることで、フレキソインキに使用される樹脂版を侵食することが無く、良好な版絡み性を得ることができる。
本発明におけるフレキソインキは、例えば、有機顔料、ウレタン樹脂、その他樹脂および有機溶剤等をあらかじめ撹拌混合機により混ぜておき、更にその混合物をビーズミルなどの分散機を用いて顔料分散工程を経て、得られた分散体に、キレート架橋剤、可塑剤を混合することにより製造することができる。
顔料分散体の製造には、一般的な分散機が使用される。例えばローラーミル、ボールミル、ペブルミル、アトライター、ビーズミル(サンドミル、ガンマミル等)などを用いることができる。中でもサンドミル等のビーズミル分散機による製造が好ましい。
本発明の包装材において、フレキソ印刷方法で得られる印刷層は低膜厚、高濃度の特性があり、細かい文字の再現性、シャープな色再現に優れており、また印刷時の溶剤排出量がグラビア印刷に比べて少なく、環境配慮の観点でも効果を奏する。フレキソ印刷とは包装材印刷分野の印刷方法であり、凸版方式の印刷である。フレキソ印刷層の形成方法は公知の方法で行えばよく、例えば、ドクターチャンバー方式、2ロール方式、インキ壺方式などによりインキ供給部分からアニロックスロールにインキが供給され、次いで樹脂やゴムでできた刷版の凸部分にインキが転移、このインキが圧胴との間を通過する被印刷体に転写されてフレキソ印刷層が形成される。
版としてはUV光源による紫外線硬化を利用する感光性樹脂版またはダイレクトレーザー彫刻方式を使用するエラストマー素材版が挙げられる。フレキソ版の画像部の形成方法に関わらず版のスクリーニング線数において75lpi以上のものが使用される。
アニロックスロールとしてはセル彫刻が施されたセラミックスアニロックスロール、クロムメッキアニロックスロール等を使用する事ができる。優れたドット再現性を有する印刷物を得るために、印刷する際に使用する版線数の5倍以上好ましくは6倍以上の線数を有するアニロックスロールが使用される。例えば、使用する版線数が75lpiの場合は375lpi以上のアニロックスが必要であり、版線数が150lpiの場合は750lpi以上のアニロックスロールが必要である。アニロックス容量については1~10cc/m3の容量、好ましくは2~9cc/m3のアニロックスロールである。
本発明の包装材の特性を得るためにはフレキソ印刷層は80~175lpiの版、200~1400lpiのアニロックスロールを用いる事が好ましい。得られたフレキソ印刷層の形態としては、膜厚0.5~10μmであることが好ましく、1~8μmであることがなお好ましい。
フレキソ印刷機としてはCI型多色フレキソ印刷機、ユニット型多色フレキソ印刷機等があり、インキ供給方式についてはチャンバー方式、2ロール方式が挙げることができ、適宜の印刷機を使用することができる。
本発明のフレキソインキは、基材1に、印刷されて印刷物となる。
本発明のフレキソインキを適用できる基材としては、ポリエチレンおよびポリプロピレンその他のポリオレフィン基材、ポリカーボネート基材、ポリエステル基材(ポリエチレンテレフタレートやポリ乳酸など)、ポリスチレン基材、AS樹脂もしくはABS樹脂等のポリスチレン系基材、ポリアミド基材、ポリ塩化ビニル基材、ポリ塩化ビニリデンの各種基材、セロハン基材、紙基材もしくはアルミニウム箔基材など、もしくはこれらの複合材料からなるフィルム状、またはシート状のものがある。中でも、ガラス転移温度が高いポリエステル基材、ポリアミド基材が好適に用いられる。
基材2は基材1と同様のものが挙げられ、同一でも異なっていてもよい。なお、熱可塑性基材(シーラントと称する場合がある)であることが好ましく、無延伸ポリエチレン基材、無延伸ポリプロピレン基材、無延伸ポリエステル基材等が好ましい。
本発明の積層体はフレキソインキを印刷した印刷物の印刷層上に、接着剤層を設け、基材2と貼り合わせる(ラミネートする)ことで得られる。ラミネート加工の代表例として、エクストルジョンラミネート、ドライラミネート、ノンソルラミネート法等が好適に挙げられる。エクストルジョンラミネートとは、印刷物の印刷層上にアンカーコート剤を塗布してそこへ溶融ポリエチレン樹脂、溶融ポリプロピレン樹脂等を押し出して同時に基材と貼り合わせて積層する方法であり。ドライラミネート法、ノンソルラミネート法とは、接着剤を印刷物の印刷層上に塗布・乾燥し、シーラントと熱圧着して積層する方法である。なおドライラミネート法とノンソルラミネート法は有機溶剤その他の揮発性媒体を含有するか否かの違いである。
なお、実施例21、24、29は、参考例である。
数平均分子量(Mn)、質量平均分子量(Mw)はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)法により求めた。昭和電工社製「ShodexGPCSystem-21」を用いて分子量分布を測定し、
ポリスチレン換算分子量を求めた。以下に測定条件を示す。
カラム:下記の複数のカラムを直列に連結して使用。
東ソー株式会社製、TSKgelSuperAW2500、
東ソー株式会社製、TSKgelSuperAW3000、
東ソー株式会社製、TSKgelSuperAW4000、
東ソー株式会社製、TSKgelguardcolumnSuperAWH
検出器:RI(示差屈折計)、
測定条件:カラム温度40℃、
溶離液:テトロヒドロフラン
基準物質:ポリスチレン
流速:0.5mL/分
JISK0070に記載の方法に従って求めた。
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた四つ口フラスコに、酢酸エチル20部、数平均分子量1000のポリプロピレングリコール(以下PPGとも略す)16部、2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオール(以下BEPGとも略す)10部、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート(以下4,4-MDIとも略す)24部、2-エチルヘキサン酸スズ0.003部を仕込み、窒素気流下に80℃で3時間反応させた。その後、酢酸エチル5部、イソプロパノール(以下IPAとも略す)25部を加え冷却し、固形分50%、質量平均分子量14000のウレタン樹脂P1溶液を得た。
表1に記載の原料およびの仕込み比率を用いた以外は、合成例1と同様の操作で、ウレタン樹脂P2~P16を得た。なお、表中に記載の略称は以下を表す。
・NPG/AdA:ネオペンチルグリコールとアジピン酸の縮合物であるポリエステルポリオール、数平均分子量400
・PPG:ポリプロピレングリコール(数平均分子量3,000、1,000および200のものを用いた。)
・PEG:ポリエチレングリコール 数平均分子量1,000
・PTMG:ポリテトラメチレンエーテルグリコール、数平均分子量1,000
・1,3PD:1,3-プロパンジオール
・PG:1,2-プロピレングリコール
・MPO:2-メチル-1,3-プロパンジオール
・NPG:ネオペンチルグリコール
・TDI:トリレンジジイソシアネート
・IPDI:イソホロンジイソシアネート
・IPDA:イソホロンジアミン
・AEA:N-(2-アミノエチル)エタノールアミン
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた四つ口フラスコに、酢酸エチル20部、数平均分子量1000のポリプロピレングリコール16部、2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパンジオール10部、4,4’-ジフェニルメタンジイソシアネート23.5部、2-エチルヘキサン酸スズ0.003部を仕込み、窒素気流下に80℃で3時間反応させ、酢酸エチル5部を加え冷却し、末端イソシアネートプレポリマーの溶液を得た。次いでイソホロンジアミン(以下IPDAとも略す)0.5部を、得られた末端イソシアネートプレポリマーの溶液に室温で徐々に添加し、次に50℃で1時間反応させた。その後、イソプロパノール25部を加え冷却し、固形分50%、質量平均分子量52000のウレタン樹脂P15溶液を得た。
表1に記載の原料およびの仕込み比率を用いた以外は、合成例17と同様の操作で、ウレタン樹脂P18を得た。
表1に記載の原料およびの仕込み比率を用いた以外は、合成例1と同様の方法で、ウレタン樹脂PP1~PP3を得た。
ウレタン樹脂P1溶液20部、C.I.ピグメントブルー15:4(トーヨーカラー社製:LIONOL BLUE FG-7400-G)15部、セルロース系樹脂溶液(稲畑産業社製:DHX4-6 窒素含有量は10.5~12.5質量% 重量平均分子量22000)10部(固形分50%、酢酸エチル/IPA=50/50)、酢酸エチル10部を混合し、ビーズミルで20分間分散して顔料分散体を得た。得られた顔料分散体に、IPA33部、テトライソプロピルチタネート1部、アセチルクエン酸トリブチル1部を攪拌混合し、フレキソインキS1を得た。
表2に示す原料と配合に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、フレキソインキS2~S29を得た。
・ポリビニルアセタール樹脂溶液:クラレ社製モビタールB20H、固形分50%、(酢酸エチル/IPA=50/50)重量平均分子量約23000、ビニルアルコール単位18~21質量%、ガラス転移温度64℃
・ロジン樹脂溶液:荒川化学社製マルキードNo33、固形分50%、酢酸エチル/IPA=50/50)
表2に示す原料と配合に変更した以外は、実施例1と同様の方法により、フレキソインキSS1~SS3を得た。
インキS1の粘度をn-プロピルアセテート/n-プロピルアルコール=30/70の混合溶剤にてザーンカップ#4(離合社製)における粘度が14秒(25℃において)に希釈調整した。その後フレキソ版(150LPI)およびアニロックスロール(120LPI、3.0cc/m2)を具備したフレキソ印刷校正機を用い、速度50m/分にて、片面コロナ処理ポリプロピレン(OPP)フィルム(東洋紡株式会社製パイレンP2161)のコロナ処理面に印刷して50~60℃で乾燥し、インキS1を用いたOPP印刷物を得た。
インキS2~S29およびインキSS1~SS3を使用した以外は上記インキS1を用いた印刷物の例と同様の方法でインキS2~S29およびインキSS1~SS3を用いたOPP印刷物をそれぞれ得た。
上記実施例および比較例において得られたインキS1~S29(実施例)、SS1~SS3(比較例)のOPPフィルム印刷物の印刷層上に、イミン系のアンカーコート剤(東洋モートン社製・EL420)を固形分1質量%としたメタノール溶液を塗工し、押し出しラミネート機(ムサシノキカイ社製)によってライン速度100m/minにて溶融ポリエチレン(日本ポリエチレン社製・LC600A)を320℃で押し出して20μmで積層し、同時にCPP(フタムラ化学社製 FCMN 膜厚20μm)を同様に貼り合わせてラミネート積層体を得た。ラミネート加工後、ラミネート積層体について長さ150mm、幅15mmに切り出し、インキ/OPPフィルム界面で開き、引っ張り試験機を用いて90°方向のラミネート強度を測定した。
5:1.2N/15mm以上(優)
4:1.0N/15mm以上、1.2N/15mm未満(良)
3:0.8N/15mm以上、1.0N/15mm未満(可)
2:0.5N/15mm以上、0.8N/15mm未満(不可)
1:0.5N/15mm未満(劣)
なお実用レベルは3~5である。
得られた印刷物を4cm×4cmのサイズに切り出し、切り出したサンプルの印刷面と、同じサイズの厚み20μmのポリプロピレンフィルムの未処理面と、を重ね合わせて試験片とした。試験片に、温度40℃、相対湿度80%の雰囲気下で10kgfの荷重をかけ、48時間後フィルム間を剥がし、印刷面からのインキの剥離状態を目視で判断した。
5:インキ被膜が剥離せず、剥離抵抗がない
4:インキ被膜が剥離せず、剥離抵抗が小さい
3:インキ被膜の剥離面積が1%以上、5%未満であり、
2:インキ被膜の剥離面積が5%以上、50%未満であり、
1:インキ被膜の剥離面積が50%以上
なお実用レベルは3~5である。
上記実施例および比較例において得られたインキS1~S29(実施例)、SS1~SS3(比較例)をn-プロピルアセテート/n-プロピルアルコール=30/70の混合溶剤にてザーンカップ#4(離合社製)における粘度が14秒(25℃において)に希釈調整した。その後、フレキソ版(150LPI)およびアニロックスロール(1200LPI、3.0cc/m2)を具備したフレキソ印刷校正機を用い、速度50m/分にて、片面コロナ処理ポリプロピレン(OPP)フィルム(東洋紡株式会社製パイレンP2161)のコロナ処理面に印刷した。試験は、網点グラデーション柄部分を有するフレキソ版で、30分印刷した際のハイライト(網点面積5%以上10%以下)印刷部分における印刷物のムラを目視で評価した。
5:ハイライト印刷部位の、ムラが全くない。
4:ハイライト印刷部位の、ムラ面積が5%未満である。
3:ハイライト印刷部位の、ムラ面積が5%以上、25%未満である。
2:ハイライト印刷部位の、ムラ面積が25%以上、50%未満である。
1:ハイライト印刷部位の、ムラ面積が50%以上である。
なお実用レベルは3~5である。
Claims (8)
- バインダー樹脂および溶剤を含有する溶剤型ラミネート用フレキソインキであって、
前記バインダー樹脂は、ウレタン樹脂と、セルロース系樹脂、ポリビニルアセタール樹脂およびロジン樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種とを含み、
前記ウレタン樹脂は、ポリエーテルポリオール由来の構成単位および/または脂肪族ジオール由来の構成単位を含み、かつ、ウレタン結合濃度が、2.6以上5.0以下(mmol/g)であり、
前記溶剤が、エステル系有機溶剤およびアルコール系有機溶剤を含み、
前記エステル系有機溶剤と前記アルコール系有機溶剤との質量比が、60:40~5:95である、溶剤型ラミネート用フレキソインキ。 - ウレタン樹脂の含有量が、バインダー樹脂100質量%中、66.6質量%以上である、請求項1に記載の溶剤型フレキソインキ。
- ウレタン樹脂および溶剤を含有する溶剤型ラミネート用フレキソインキであって、
前記ウレタン樹脂は、ポリエーテルポリオール由来の構成単位および/または脂肪族ジオール由来の構成単位を含み、ウレタン結合濃度が、2.6以上5.0以下(mmol/g)であり、ウレア結合濃度が、0.3以下(mmol/g)であり、
前記溶剤が、エステル系有機溶剤およびアルコール系有機溶剤を含み、
前記エステル系有機溶剤と前記アルコール系有機溶剤との質量比が、60:40~5:95である、溶剤型ラミネート用フレキソインキ。 - ウレタン樹脂が、ポリエーテルポリオール由来の構成単位および脂肪族ジオール由来の構成単位を含み、前記ポリエーテルポリオール由来の構成単位と、前記脂肪族ジオール由来の構成単位との質量比が、5:95~95:5である、請求項1~3に記載の溶剤型ラミネート用フレキソインキ。
- 脂肪族ジオールが、分岐構造を有する、請求項1~4いずれかに記載の溶剤型ラミネート用フレキソインキ。
- 更に、キレート架橋剤および/または可塑剤を含む、請求項1~5いずれかに記載の溶剤型ラミネート用フレキソインキ。
- 基材1上に、請求項1~6いずれかに記載の溶剤型ラミネート用フレキソインキからなる印刷層を有する印刷物。
- 請求項7に記載の印刷物の印刷層上に接着剤層および基材2をこの順に有する積層体。
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