JP7773031B2 - プラスチック容器 - Google Patents
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Description
好ましくは、前記潤滑液は、流動パラフィンである。
好ましくは、前記ポリオレフィン系樹脂は、低密度ポリエチレンである。
好ましくは、前記混合樹脂における前記エラストマーの含有量は、1~30質量%である。
好ましくは、前記最内層における前記潤滑液の保持量は、1~20g/m2である。
好ましくは、前記エラストマーは、オレフィン系エラストマーである。
好ましくは、EVOH樹脂からなる中間層と、最外層とを備える。
図1は、本発明の実施形態に係るプラスチック容器1の構成の一例を示す図である。プラスチック容器1に収容される内容物は特に限定されず、種々の調味料を収容可能である。調味料として、ソース等の水性物質や、マヨネーズ等の油性物質が挙げられる。本実施形態のプラスチック容器1は、水性の内容物を収容した場合に特に好適である。なお、本発明における水性の内容物とは、内容物中の水分が30質量%以上、且つ脂質が20質量%未満であるものを指し、例えば、ウスターソース、中濃ソース、濃厚ソース等のソースが挙げられる。プラスチック容器1は、上述の水性の内容物に対して特に優れた滑落性を示し、滑落性の持続性が高く、とりわけ水分が50質量%以上、且つ脂質が20質量%未満であり、粘度が150mPa・s以上の比較的粘性の高い内容物に対して特に優れた滑落性を示し、滑落性の持続性が高い。
最内層4:10~40%
接着樹脂層5:1~15%
中間層6:5~10%
接着樹脂層7:1~15%
最外層8:20~60%
以下、各層について説明する。
最内層4は、内容物と接する層であり、ポリオレフィン系樹脂及びエラストマーの混合樹脂に潤滑液を保持させた樹脂組成物で構成される。ポリオレフィン系樹脂は、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリエチレン、ポリプロピレン(PP)、ポリ-1-ブテン、ポリ-4-メチル-1-ペンテン等が例示される。また、エチレン、プロピレン、1-ブテン、4-メチル-1-ペンテン等のα-オレフィン同士のランダムあるいはブロック共重合体等であってもよく、さらには、いわゆる環状オレフィン樹脂(シクロオレフィンポリマー(COP:Cyclo-Olefin Polymer))や環状オレフィンとα-オレフィン(鎖状オレフィン)等との共重合体である、いわゆる環状オレフィンコポリマー(シクロオレフィンコポリマー(COC:Cyclo-Olefin Copolymer))等であってもよい。これらのポリオレフィン系樹脂は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
最外層8は、容器本体2の最も外側に配置される層であり、ポリオレフィン系樹脂を含む樹脂組成物で構成される。好ましいポリオレフィン系樹脂は、最内層4と同様であり、最内層4及び最外層8を構成するポリオレフィン系樹脂が同一であることがより好ましい。
中間層6は、最内層4と最外層8との間に配置される層であり、比較的高密度の樹脂で構成される。このような樹脂としては、エチレンビニルアルコール共重合体(EVOH:エチレン酢酸ビニル共重合体ケン化物等を指す)、及びポリオレフィン系樹脂にフィラーを添加した樹脂組成物等が挙げられる。中間層6を設けることによって、最内層4に保持されている潤滑液が外側の層へ浸透することを抑制することができる。
接着樹脂層5,7は、接着性樹脂で構成される。接着性樹脂としては、酸変性ポリオレフィン樹脂(例:無水マレイン酸変性ポリエチレン、無水マレイン酸変性ポリプロピレン)等が挙げられる。接着樹脂層5,7を設けることによって中間層6と、最内層4又は最外層8との接着性が向上する。接着樹脂層5,7を設ける代わりに、中間層6に接着性樹脂を配合してもよい。
プラスチック容器1は、パリソンのブロー成形によって形成することができる。ブロー成形は、ダイレクトブロー成形であってもよく、インジェクションブロー成形であってもよい。ダイレクトブロー成形では、押出機から押し出された溶融状態の筒状パリソンを一対の分割金型で挟んでパリソン内部にエアーを吹き込むことによってプラスチック容器1を製造する。インジェクションブロー成形では、プリフォームと呼ばれる試験管状の有底パリソンを射出成形によって形成し、このパリソンを用いてブロー成形を行う。
図1に示す形状を有し、図2に示すように内側から順に最内層4、接着樹脂層5、中間層6、接着樹脂層7、及び最外層8を備える層構成を有するプラスチック容器1(容量500ml)を製造した。プラスチック容器1は、容器本体2をブロー成形によって、キャップ3を射出成形によって形成することによって製造した。
2.1.滑落速度評価
実施例1~6及び比較例1~3のプラスチック容器1に対し、滑落速度の評価のための試験を行った。容器本体2の収容部21から矩形状(縦7cm、横1cm)の試験片を切り取り、試験片の長手方向の一端付近において、最内層4の内側表面4a上に調味料を1ml滴下した。調味料として、ウスターソース類に分類されるお好みソース(オタフクソース株式会社製、含水率:約60%、粘度:840mPa・s(23℃)、原材料:野菜、果実、香辛料等)を用いた。調味料を滴下した当該一端側が上側となるように、試験片を鉛直方向に直立させて静置し、調味料の液滴が内側表面4a上を滑落する様子を観察し、鉛直方向における単位時間あたりの滑落距離を測定し、滑落速度[mm/分]を算出した。
実施例1~7及び比較例1~3のプラスチック容器1に対して、成形性評価として最内層4の形成状態の観察を行った。具体的には、最内層4の破れの有無等を観察し、最内層4が均一に形成されているかを評価した。
滑落速度評価の試験1日目においては、実施例1~6及び比較例1~3の全てにおいて、滑落速度が40mm/分よりも大きく、良好な滑落性を示した。潤滑液の塗布量が等しい実施例1,2及び比較例1と、実施例3,4及び比較例2、実施例5,6及び比較例3においてそれぞれ比較を行うと、それぞれ比較例1,2,3が最も大きな滑落速度を示した。実施例1~6においては、塗布した潤滑液の一部がエラストマーに吸収される。一方、比較例1,2,3の最内層4はエラストマーを含有せず、塗布した潤滑液が吸収されずにほぼ全量が内側表面4a上に液膜9として存在するため、より大きな滑落性を示したものと考えられる。
Claims (5)
- 内容物を収容するためのプラスチック容器であって、
前記内容物と接する最内層を備え、
前記最内層は、ポリオレフィン系樹脂及びエラストマーの混合樹脂に潤滑液を保持させた樹脂組成物で構成され、
前記最内層の前記内容物と接する側の表面の少なくとも一部は、前記潤滑液により形成された液膜により被覆されており、
前記潤滑液は、流動パラフィンであり、
前記混合樹脂における前記エラストマーの含有量は、10~20質量%であり、
前記エラストマーは、オレフィン系エラストマーであることを特徴とする、プラスチック容器。 - 請求項1に記載のプラスチック容器であって、
前記ポリオレフィン系樹脂は、低密度ポリエチレンである、プラスチック容器。 - 請求項1又は請求項2に記載のプラスチック容器であって、
前記最内層における前記潤滑液の保持量は、1~20g/m2である、プラスチック容器。 - 請求項1~請求項3の何れか1つに記載のプラスチック容器であって、
EVOH樹脂からなる中間層と、最外層とを備える、プラスチック容器。 - 請求項1~請求項4の何れか1つに記載のプラスチック容器であって、
前記エラストマーが前記潤滑液の一部を吸収して保持し、前記最内層の前記内容物と接する側の表面に形成された液膜における前記潤滑液量が減少した場合に、前記エラストマーに保持された前記潤滑液が前記樹脂組成物内から前記表面上に滲み出すことにより前記液膜が維持されるように構成されている、プラスチック容器。
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