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JP7768705B2 - リングフレーム及びリングフレームの製造方法 - Google Patents

リングフレーム及びリングフレームの製造方法

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JP7768705B2 JP2021142322A JP2021142322A JP7768705B2 JP 7768705 B2 JP7768705 B2 JP 7768705B2 JP 2021142322 A JP2021142322 A JP 2021142322A JP 2021142322 A JP2021142322 A JP 2021142322A JP 7768705 B2 JP7768705 B2 JP 7768705B2
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Description

本発明は、中央に開口を有し、該開口を塞ぐようにテープが貼着されるリングフレームとその製造方法に関する。
デバイスチップの製造工程では、複数のデバイスが表面に形成された半導体ウェーハやパッケージ基板等の被加工物を加工装置で加工する。そして、被加工物をデバイス毎に分割すると、個々のデバイスチップが形成される。形成されたデバイスチップは、電子機器に実装されて使用される。
加工装置に被加工物を搬入する際には、中央に開口を有するリングフレームと、該リングフレームの開口を塞ぐようにリングフレームに貼られる粘着テープと、と該被加工物が一体化され、フレームユニットが形成される。フレームユニットにおいて、被加工物は、リングフレームの開口内に収容された状態となる。
フレームユニットを形成すると、被加工物の取り扱いが容易となる。また、被加工物が個々のデバイスチップに分割されたとき、各デバイスチップがそのまま粘着テープに貼り付いた状態であるため、形成されるデバイスチップの取り扱いも容易となる。さらに、被加工物が分割された後にリングフレームの開口の内側で粘着テープを径方向外向きに拡張すると、個々のデバイスチップの間隔が広がり、各デバイスチップのピックアップが容易となる。
フレームユニットからデバイスチップが分離された後、リングフレームを再利用するためにリングフレームから粘着テープが剥がされる。しかしながら、このときに粘着テープが備える糊層(接着材層)がリングフレームに残留しやすく、この除去に手間がかかっていた。
そこで、所定のエネルギーが付与されると粘着力が低下する性質を有する糊層を有する両面テープを介して粘着テープをリングフレームに貼り合わせる技術が開発された(特許文献1参照)。リングフレームから粘着テープを剥離させる際、予め両面テープに該所定のエネルギーを付与して糊層の粘着力を低下させると、リングフレームに糊層が残留しにくくなる。しかしながら、エネルギーを両面テープに十分に付与するのは手間であり、エネルギーにムラが生じて糊層がリングフレームに残ることもあった。
また、粘着テープに代えて糊層を備えないシートを準備し、それぞれ開口を有する環状部と押圧部を有するフレームを準備し、シートの外周部を環状部と押圧部で挟持する技術が開発された(特許文献2参照)。しかしながら、糊層のないシートを被加工物に貼り付けるための専用の構造、または、追加の工程が必要となった。
特開2004-193237号公報 特開2019-110198号公報
そこで、従来から使用された糊層を備える粘着テープを使用でき、糊層を備える粘着テープが貼り付けられても、最終的に粘着テープが剥がされる際に糊層が残留しにくいリングフレームの開発が望まれた。
本発明はかかる問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、貼着された粘着テープを剥離する際に粘着テープの糊層が残りにくいリングフレーム及び該リングフレームの製造方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、中央に開口を有する薄板状のリングフレームであって、
一方の面のうち、少なくとも前記開口の縁に接する領域を含む領域フッ素化合物の微粒子が分散固定されたニッケル複合被膜が設けられていることを特徴とするリングフレームが提供される。
好ましくは、他方の面にも該フッ素化合物の微粒子が分散固定された該ニッケル複合被膜が設けられている。
さらに、好ましくは、該フッ素化合物は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂のいずれかである。
また、本発明の他の一態様によれば、中央に開口を有する薄板状のリングフレームの製造方法であって、中央に開口を有するステンレス鋼フレームに脱脂処理を実施し、該ステンレス鋼フレームに酸洗い処理を実施し、該ステンレス鋼フレームにニッケルストライクめっきを実施し、該ステンレス鋼フレームにニッケルポリテトラフルオロエチレン複合めっきを実施し、該ステンレス鋼フレームを洗浄及び乾燥することにより、表面のうち、少なくとも前記開口の縁に接する領域を含む領域にニッケルポリテトラフルオロエチレン複合めっき層が形成されたリングフレームを形成することを特徴とするリングフレームの製造方法が提供される。
好ましくは、該ニッケルポリテトラフルオロエチレン複合めっきは、電解めっきである。
本発明の一態様に係るリングフレームには、フッ素化合物の微粒子が分散固定されたニッケル複合被膜が設けられている。このニッケル複合被膜は摩擦係数が小さく、外表面に粘着テープが貼着されたときにその接着力の作用が小さくなる。これにより、粘着テープをリングフレームから容易に剥離できるようになり、リングフレームに糊層が残りにくくなる。
一般的には、被加工物を安定的に支持できるように、高い接着力で粘着テープがリングフレームに貼着されることが望ましい。これに対して、本発明の一態様に係るリングフレームでは、貼着される粘着テープの必要な接着力を確保しつつ接着力を下げることによりリングフレームへの糊層の残りを抑制する。
したがって、本発明により貼着された粘着テープを剥離する際に粘着テープの糊層が残りにくいリングフレーム及び該リングフレームの製造方法が提供される。
被加工物を模式的に示す斜視図である。 チャックテーブルにリングフレーム及び被加工物を載せる様子を模式的に示す斜視図である。 粘着テープをリングフレーム及び被加工物に載せる様子を模式的に示す斜視図である。 図4(A)は、粘着テープの不要部分を切除する様子を模式的に示す斜視図であり、図4(B)は、フレームユニットを模式的に示す斜視図である。 Ni-PTFE電解複合めっきを実施する様子を模式的に示す斜視図である。 リングフレームの製造方法の各工程の流れを示すフローチャートである。
添付図面を参照して、本発明の一態様に係る実施形態について説明する。本実施形態に係るリングフレームは、被加工物を加工装置に搬入する際にフレームユニットを形成するために使用される。図1は、リングフレームと一体化される被加工物1の表面1aを模式的に示す斜視図である。
被加工物1は、例えば、Si(シリコン)、SiC(シリコンカーバイド)、GaN(ガリウムナイトライド)、GaAs(ヒ化ガリウム)、若しくは、その他の半導体等の材料、または、サファイア、ガラス、石英等の材料からなる略円板状の基板等である。該ガラスは、例えば、アルカリガラス、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、鉛ガラス、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス等である。
被加工物1の表面1aは、格子状に配列された複数の分割予定ライン3で区画される。また、被加工物1の表面1aの分割予定ライン3で区画された各領域にはIC(Integrated Circuit)やLSI(Large-Scale Integration)等のデバイス5が形成される。被加工物1を加工装置で分割予定ライン3に沿って分割すると、それぞれデバイス5を備えるデバイスチップを形成できる。
被加工物1を分割する加工装置に被加工物1を搬入する前に、図4(B)に示すように、被加工物1と、粘着テープ9と、リングフレーム7と、が一体化され、フレームユニット11が形成される。
被加工物1は、フレームユニット11の状態で加工装置に搬入され、加工される。加工装置で形成された個々のデバイスチップはそのまま粘着テープ9に支持される。その後、リングフレーム7の開口7aの内側で粘着テープ9を径方向外向きに拡張することでデバイスチップ間の間隔を広げると、デバイスチップをピックアップしやすくなる。
図2には、本実施形態に係るリングフレーム7の裏面側を模式的に示す斜視図が含まれている。リングフレーム7は、ステンレス鋼(SUS)等の金属等の材料で形成された薄板状の部材であり、被加工物1の径よりも大きい径の開口7aを備える。フレームユニット11を形成する際は、被加工物1は、リングフレーム7の開口7a内に位置付けられ、開口7aに収容される。
粘着テープ9(図3等参照)は、ダイシングテープと呼ばれており、柔軟性を有する樹脂系テープであり、表裏面が平坦である。そして、粘着テープ9は、リングフレーム7の外径よりも大きい径を有し、基材層と、該基材層の一方の面に設けられた糊層(接着材層)と、により構成される。基材層は、例えば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート等の材料で形成され、糊層は、例えば、アクリル系やゴム系の材料で形成される。
被加工物1と、粘着テープ9と、リングフレーム7と、を一体化させる際、図2に示す通り、チャックテーブル2の吸引面2a上に被加工物1及びリングフレーム7を載せる。チャックテーブル2は、上部中央にリングフレーム7の外径よりも大きな径の多孔質部材を備える。該多孔質部材の上面は、チャックテーブル2の吸引面2aとなる。
チャックテーブル2は、図3に示すように一端が該多孔質部材に通じた排気路を内部に有し、該排気路の他端側には吸引源2bが配設される。排気路には、連通状態と、切断状態と、を切り替える切り替え部2cが配設され、切り替え部2cが連通状態であると吸引面2aに置かれた被保持物に吸引源2bにより生じた負圧が作用し、被保持物がチャックテーブル2に吸引保持される。
次に、図3に示す通り、被加工物1と、リングフレーム7と、を覆うように両者の上に粘着テープ9を配設する。チャックテーブル2の吸引面2aよりも大きな径の粘着テープ9が使用されると、チャックテーブル2による負圧を粘着テープ9に作用させる際に、吸引面2aの全体が粘着テープ9により覆われ、負圧が漏れない。
粘着テープ9を被加工物1及びリングフレーム7に貼着する際には、切り替え部2cを操作して吸引源2bによる負圧を粘着テープ9等に作用させる。すると、粘着テープ9が大気圧により上方から押圧されて、粘着テープ9が被加工物1及びリングフレーム7に貼着される。なお、粘着テープ9の被加工物1及びリングフレーム7への貼着力を強めるために、粘着テープ9は上方からローラー等で押圧されてもよい。
こうして粘着テープ9を被加工物1及びリングフレーム7に貼着した後、切り替え部2cを再び操作して吸引源2bの負圧を遮断する。そして、図4(A)に示す通り、カッター4を使用してリングフレーム7上で粘着テープ9を切断し、切断溝9aの外側で粘着テープ9の不要部分を除去する。すると、図4(B)に示すようにフレームユニット11を形成できる。
フレームユニット11は加工装置に搬入され、加工装置で被加工物1が分割される。形成されたデバイスチップは、その後に粘着テープ9からピックアップされ、所定の対象に実装される。その後、粘着テープ9はリングフレーム7から剥離され廃棄され、リングフレーム7は清掃されて再利用される。このとき、粘着テープ9の糊層が部分的にリングフレーム7に残りやすく、糊層の除去に手間がかかっていた。
そこで、本実施形態に係るリングフレーム7は、粘着テープ9が剥離されたときに糊層が残りにくいように、外表面にフッ素化合物の微粒子が分散固定されたニッケル複合被膜が設けられる。この複合被膜は摩擦係数が極めて小さく、貼り付けられた粘着テープ9を容易に剥離でき、このときに糊層が該複合被膜に残りにくい。そのため、大きな手間をかけることなく使用済みのリングフレーム7を再利用できる。
次に、外表面にフッ素化合物の微粒子が分散固定されたニッケル複合被膜が設けられたリングフレーム7の製造方法について説明する。図6は、当該製造方法の工程の流れを示すフローチャートである。以下、ニッケル複合被膜としてニッケルポリテトラフルオロエチレン(Ni-PTFE)複合めっき層をステンレス鋼フレームに配設することでリングフレーム7を製造する場合を例に、該製造方法について説明する。
リングフレーム7の製造には、ステンレス鋼フレーム13(図5参照)が原料として用いられる。例えば、ステンレス鋼フレーム13は、半導体ウェーハ等の被加工物1と、ダイシングテープ等の粘着テープ9と、と一体化されてフレームユニット11の形成に使用されていた従来のリングフレームである。ステンレス鋼フレーム13の中央には、被加工物1の径よりも大きな径の開口が形成されている。
まず、ステンレス鋼フレーム13に脱脂処理S10を行う。脱脂処理S10は、ステンレス鋼フレーム13の表面に付着した各種の塵や油脂等の有機物を有機溶剤またはアルカリ溶液を使用してステンレス鋼フレーム13から除去する処理である。脱脂処理S10を実施すると、後述の通りステンレス鋼フレーム13の外表面にNi-PTFE複合めっき層を形成する際、ムラのない成膜が可能となる。
脱脂処理S10をする際には、有機溶剤またはアルカリ溶液等の液体を加熱し、ステンレス鋼フレーム13を該液体に浸漬させる。脱脂処理S10には、例えば、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、トリクロロエタン等の有機溶剤が使用される。または、脱脂処理S10には、水酸化ナトリウム水溶液、炭酸ソーダ水溶液等のアルカリ溶液が使用される。
次に、ステンレス鋼フレーム13に酸洗い処理(酸活性処理)S20を実施する。酸洗い処理S20は、ステンレス鋼フレーム13の表面の酸化被膜や錆、残留油分を硫酸や塩酸等の強酸を使用してステンレス鋼フレーム13から除去し、ステンレス鋼フレーム13の素地を露出させる処理である。また、酸洗い処理S20を実施すると、ステンレス鋼フレーム13の表面に微小な凹凸形状が形成され、後に形成されるNi-PTFE複合めっき層のステンレス鋼フレーム13の外表面への密着力が増す。
次に、ステンレス鋼フレーム13にニッケルストライクめっきS30を実施する。ニッケルストライクめっきS30は、ステンレス鋼フレーム13の表面に下地めっきを施す工程である。ニッケルストライクめっきS30は、ステンレス鋼フレーム13の表面において、酸洗い処理S20後の新たな不働態被膜の形成を阻止しつつ、後述のNi-PTFE複合被膜の該表面への密着性を高めるために実施される。
ニッケルストライクめっきS30では、塩化ニッケル及び塩酸から構成されるウッド浴とよばれる強酸性のめっき浴にステンレス鋼フレーム13及びニッケル金属板を浸漬させ、ステンレス鋼フレーム13及びニッケル金属板の間を通電する。すると、ステンレス鋼フレーム13の表面に、薄い下地膜としてニッケルストライクめっき層が形成される。
次に、ニッケルストライクめっき層が表面に形成されたステンレス鋼フレーム13にニッケルポリテトラフルオロエチレン(Ni-PTFE)複合めっきS40を実施する。図5は、Ni-PTFE複合めっきS40を実施する様子を模式的に示す斜視図である。Ni-PTFE複合めっきS40は、例えば、塩化ビニル製の角型の容器8を有するめっき装置6で実施される。図5では、説明の便宜のために容器8の内部の構成要素が実線で描かれているが、容器8及び収容されためっき液10は透明であるとは限らない。
容器8には、めっき液10が収容されている。めっき液10には、スルファミン酸ニッケル、塩化ニッケル、ホウ素、一次光沢剤、二次光沢剤、及び、ポリテトラフルオロエチレン分散液(PTFE分散液)が含まれる。PTFE分散液は、例えば、粒径が1μm以下のPTFEが25~28vol%で分散された液体である。また、アノードにはニッケル金属板16が使用される。
Ni-PTFE複合めっきS40では、ステンレス鋼フレーム13と、ニッケル金属板16と、を容器8に収容されためっき液10に浸漬させる。そして、ステンレス鋼フレーム13に接続された配線12と、ニッケル金属板16に接続された配線14と、を通じてめっき液に電流を流す。
このとき、ステンレス鋼フレーム13の表面における電流密度を5A/dmとし、Ni-PTFE複合めっき層の厚さが2μm以上10μm以下の厚みとなる時間で電解めっきを実施する。具体的には、2分間以上10分間以下の時間か、これに類する時間がかかることが見込まれる。Ni-PTFE複合めっきS40が実施されると、PTFEの微粒子が分散固定されたニッケル複合被膜、すなわち、Ni-PTFE複合めっき層がステンレス鋼フレーム13の表面に形成される。
その後、ステンレス鋼フレーム13を容器8から引き上げ、ステンレス鋼フレーム13を洗浄及び乾燥する(S50)。具体的には、めっき液10が付着したステンレス鋼フレーム13を洗浄槽に収容された水に浸漬させて付着しためっき液10を除去し、洗浄槽からステンレス鋼フレーム13を引き上げて乾燥して付着した水を除去する。すると、表面にニッケル複合被膜としてニッケルポリテトラフルオロエチレン複合めっき層が形成されたリングフレーム7が形成される。
なお、以上に説明したリングフレームの製造方法の過程において、すなわち、各工程の間において、ステンレス鋼フレーム13は水等の液体により適宜洗浄されてもよい。ステンレス鋼フレーム13を水等で洗浄すると、化学的な反応の過剰な進行を防止できる。また、ステンレス鋼フレーム13の取り扱いが容易となる。
ここで、フッ素化合物としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)の微粒子が分散固定されたニッケル複合被膜が表面に形成されたリングフレーム7の該表面は、摩擦係数が極めて小さくなる。そのため、リングフレーム7の表面に粘着テープ9が貼着されたとき、その接着力の作用が小さくなる。そのため、フレームユニット11に含まれる被加工物1を加工した後、粘着テープ9をリングフレーム7から容易に剥離でき、リングフレーム7に粘着テープ9の糊層が残りにくくなる。
一般的に、被加工物1を安定的に支持できるように、高い接着力で粘着テープ9がリングフレームに貼着されることが望まれる。しかしながら、本実施形態に係るリングフレーム7では、貼着される粘着テープ9の必要な接着力を確保しつつ接着力を下げることによりリングフレーム7への糊層の残りを抑制する。
また、リングフレーム7の外表面にフッ素化合物の微粒子が分散固定されたニッケル複合被膜が形成されている場合、リングフレーム7は、糊層以外の汚れに対しても強くなる。例えば、被加工物1を加工する際に、被加工物1や加工具から加工屑が発生する。加工屑はリングフレーム7の外表面に接触することがあり、加工屑がリングフレーム7に付着することも考えられる。
しかしながら、フッ素化合物の微粒子が分散固定されたニッケル複合被膜が外表面に形成されていると、加工屑がリングフレーム7に付着しにくい。また、加工屑がリングフレーム7に付着しても、その後の洗浄工程で加工屑を容易にリングフレーム7から除去できる。すなわち、該リングフレーム7は、糊層以外の汚れに対しても強い。
なお、上記実施形態では、リングフレーム7のすべての外表面にフッ素化合物の微粒子が分散固定されたニッケル複合被膜が形成される場合を例に説明したが、本発明の一態様はこれに限定されない。例えば、本発明の一態様に係るリングフレーム7では、リングフレーム7の一方の面にのみフッ素化合物の微粒子が分散固定されたニッケル複合被膜が形成されてもよく、他方の面に該ニッケル複合被膜が形成されていなくてもよい。
この場合、作業者は、被加工物1と、リングフレーム7と、粘着テープ9と、を一体化してフレームユニット11を形成する際に、粘着テープ9が貼着されるリングフレーム7の面を選択できる。例えば、リングフレーム7を再利用しやすいように粘着テープ9の糊層をリングフレーム7に残したくない場合、フレームユニット11を形成する際、リングフレーム7の該ニッケル複合被膜が形成されている該一方の面に粘着テープ9を貼着するとよい。
その一方で、被加工物1の重量や、被加工物1に実施される加工の内容次第では、粘着テープ9を強い接着力でリングフレーム7に貼着することが望まれる場合がある。この場合、あえて粘着テープ9をリングフレーム7の該ニッケル複合被膜が形成されていない該他方の面に貼着するとよい。このように、該ニッケル複合被膜がリングフレーム7の該一方の面にのみ設けられていると、粘着テープ9の貼着面を目的に応じて使い分けられる。
ここで、リングフレーム7の外表面の一部にのみ該ニッケル複合被膜を形成するには、リングフレーム7の外表面の他の部分をマスキングした状態でNi-PTFE複合めっきS40等の工程を実施するとよい。そして、マスキングを実施するには、耐薬のテープを貼着する方法、耐薬のレジストを設ける方法等が考えられる。
なお、該ニッケル複合被膜は、リングフレーム7の該一方の面だけでなく該他方の面にも設けられていてもよい。この場合、作業者は、リングフレーム7のいずれの面に粘着テープ9を貼着させるか迷うことがない。
また、上記実施形態では、ニッケル複合被膜に分散固定されるフッ素化合物の微粒子がポリテトラフルオロエチレン(PTFE)である場合を例に説明したが、フッ素化合物の材質はこれに限定されない。リングフレーム7の外表面に求められる性質に応じて、フッ素化合物の種別が適宜選択されるとよい。
すなわち、ニッケル複合被膜に分散固定されるフッ素化合物は、例えば、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)のいずれかでもよい。
さらに、上記実施形態では、Ni-PTFE複合めっきS40を電解めっきで実施する場合について説明したが、本発明の一態様はこれに限定されない。すなわち、Ni-PTFE複合めっきS40は、無電解めっきにより実施されてもよい。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
1 被加工物
3 分割予定ライン
5 デバイス
7 リングフレーム
9 粘着テープ
9a 切断溝
11 フレームユニット
13 ステンレス鋼フレーム
2 チャックテーブル
2a 吸引面
2b 吸引源
2c 切り替え部
4 カッター
6 めっき装置
8 容器
10 めっき液
12,14 配線
16 ニッケル金属板

Claims (5)

  1. 中央に開口を有する薄板状のリングフレームであって、
    一方の面のうち、少なくとも前記開口の縁に接する領域を含む領域フッ素化合物の微粒子が分散固定されたニッケル複合被膜が設けられていることを特徴とするリングフレーム。
  2. 他方の面にも該フッ素化合物の微粒子が分散固定された該ニッケル複合被膜が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のリングフレーム。
  3. 該フッ素化合物は、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂のいずれかであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のリングフレーム。
  4. 中央に開口を有する薄板状のリングフレームの製造方法であって、
    中央に開口を有するステンレス鋼フレームに脱脂処理を実施し、
    該ステンレス鋼フレームに酸洗い処理を実施し、
    該ステンレス鋼フレームにニッケルストライクめっきを実施し、
    該ステンレス鋼フレームにニッケルポリテトラフルオロエチレン複合めっきを実施し、
    該ステンレス鋼フレームを洗浄及び乾燥することにより、
    表面のうち、少なくとも前記開口の縁に接する領域を含む領域にニッケルポリテトラフルオロエチレン複合めっき層が形成されたリングフレームを形成することを特徴とするリングフレームの製造方法。
  5. 該ニッケルポリテトラフルオロエチレン複合めっきは、電解めっきであることを特徴とする請求項4に記載のリングフレームの製造方法。
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