JP7766049B2 - 安定性強化変異を含む免疫グロブリンFc領域バリアント - Google Patents
安定性強化変異を含む免疫グロブリンFc領域バリアントInfo
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Description
本開示は、免疫グロブリンの分野に関し、特に、安定性強化変異を含む免疫グロブリンFcバリアントに関する。
免疫グロブリンベースの薬物は、ますます重要な治療アプローチになりつつあり、モノクローナル抗体は、過去25年間にわたって様々な疾患の主な治療様式として認識されている。
安定性強化変異を含む免疫グロブリンFc領域バリアントが本明細書に記載される。本開示の一態様は、250位における変異であって、該変異が250位におけるアミノ酸のAla、Ile、またはValとの置換である、250位における変異、287位における変異であって、該変異が287位におけるアミノ酸のPhe、His、Met、Trp、またはTyrとの置換である、287位における変異、308位における変異であって、該変異が308位のアミノ酸のIleとの置換である、308位における変異、309位における変異であって、該変異が309位におけるアミノ酸のGlnまたはThrとの置換である、309位における変異、428位における変異であって、該変異が428位におけるアミノ酸のPheとの置換である、428位における変異、ならびに242位及び336位における一対の変異であって、両方の変異がCysとの置換である、242位及び336位における一対の変異から選択される1つ以上の安定性強化アミノ酸変異を含む、Fcバリアントであって、Fcバリアントが、1つ以上の安定性強化アミノ酸変異を含まない親Fcと比較して増加したCH2ドメイン融解温度(Tm)を有する、Fcバリアントに関する。
[本発明1001]
250位における変異であって、前記変異が、250位におけるアミノ酸のAla、Ile、またはValとの置換である、前記250位における変異、
287位における変異であって、前記変異が、287位におけるアミノ酸のPhe、His、Met、Trp、またはTyrとの置換である、前記287位における変異、
308位における変異であって、前記変異が、308位におけるアミノ酸のIleとの置換である、前記308位における変異、
309位における変異であって、前記変異が、309位におけるアミノ酸のGlnまたはThrとの置換である、前記309位における変異、
428位における変異であって、前記変異が、428位におけるアミノ酸のPheとの置換である、前記428位における変異、ならびに
242位及び336位における一対の変異であって、両方の変異が、Cysとの置換である、前記242位及び336位における一対の変異
から選択される1つ以上の安定性強化アミノ酸変異を含む、Fcバリアントであって、
前記Fcバリアントが、前述の1つ以上の安定性強化アミノ酸変異を含まない親Fcと比較して、増加したCH2ドメイン融解温度(Tm)を有し、
アミノ酸の番号付けが、EUインデックスによる、
前記Fcバリアント。
[本発明1002]
Phe、His、Met、Trp、またはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、及びGlnまたはThrとの置換である309位における変異、から選択される単一の安定性強化アミノ酸変異を含む、本発明1001のFcバリアント。
[本発明1003]
Ala、Ile、またはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、Trp、またはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnまたはThrとの置換である309位における変異、Pheとの置換である428位における変異、ならびに両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異、から選択される2つ以上の安定性強化アミノ酸変異を含む、本発明1001のFcバリアント。
[本発明1004]
前記Fcバリアントが、3つ以上の安定性強化アミノ酸変異を含み、前記変異が、両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異と、Ala、Ile、またはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、Trp、またはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnまたはThrとの置換である309位における変異、及びPheとの置換である428位における変異、から選択される変異とを含む、本発明1001のFcバリアント。
[本発明1005]
1~3つの安定性強化アミノ酸変異を含むFcバリアントであって、前記変異が、
(a)Phe、His、Met、Trp、もしくはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、及びGlnもしくはThrとの置換である309位における変異から選択される、1つ以上の変異、または
(b)Ala、Ile、もしくはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、Trp、もしくはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnもしくはThrとの置換である309位における変異、Pheとの置換である428位における変異、ならびに両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異、から選択される、2つ以上の変異、または
(c)両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異と、Ala、Ile、もしくはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、Trp、もしくはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnもしくはThrとの置換である309位における変異、及びPheとの置換である428位における変異、から選択される変異とを含む、3つ以上の変異
を含み、
前記Fcバリアントが、前述の1つ以上の安定性強化アミノ酸変異を含まない親Fcと比較して、増加したCH2ドメイン融解温度(Tm)を有し、
アミノ酸の番号付けが、EUインデックスによる、
前記Fcバリアント。
[本発明1006]
Phe、His、Met、Trp、またはTyrとの置換である287位における変異を含む、本発明1001~1005のいずれかのFcバリアント。
[本発明1007]
前記287位における変異が、Pheとの置換である、本発明1006のFcバリアント。
[本発明1008]
Ileとの置換である308位における変異を含む、本発明1001~1005のいずれかのFcバリアント。
[本発明1009]
GlnまたはThrとの置換である309位における変異を含む、本発明1001~1005のいずれかのFcバリアント。
[本発明1010]
前記309位における変異が、Glnとの置換である、本発明1009のFcバリアント。
[本発明1011]
Ala、Ile、またはValとの置換である250位における変異、及びPhe、His、Met、Trp、またはTyrとの置換である287位における変異を含む、本発明1001及び本発明1003~1005のいずれかのFcバリアント。
[本発明1012]
前記250位における変異が、Valとの置換である、本発明1011のFcバリアント。
[本発明1013]
前記287位における変異が、Pheとの置換である、本発明1011または1012のFcバリアント。
[本発明1014]
Ala、Ile、またはValとの置換である250位における変異、及びGlnまたはThrとの置換である309位における変異を含む、本発明1001及び本発明1003~1005のいずれかのFcバリアント。
[本発明1015]
前記250位における変異が、Valとの置換である、本発明1014のFcバリアント。
[本発明1016]
前記309位における変異が、Glnとの置換である、本発明1014または1015のFcバリアント。
[本発明1017]
Ala、Ile、またはValとの置換である250位における変異、及びPheとの置換である428位における変異を含む、本発明1001及び本発明1003~1005のいずれかのFcバリアント。
[本発明1018]
前記250位における変異が、Valとの置換である、本発明1017のFcバリアント。
[本発明1019]
Phe、His、Met、Trp、またはTyrとの置換である287位における変異、及びPheとの置換である428位における変異を含む、本発明1001及び本発明1003~1005のいずれかのFcバリアント。
[本発明1020]
前記287位における変異が、Pheとの置換である、本発明1019のFcバリアント。
[本発明1021]
両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異を含む、本発明1001及び本発明1003~1005のいずれかのFcバリアント。
[本発明1022]
両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異、ならびにIleとの置換である308位における変異を含む、本発明1001、1004または1005のいずれかのFcバリアント。
[本発明1023]
前記Fcバリアントに含まれる安定性強化変異が、250V、287F、308I、309Q、428F、242C_336C、287F/428F、250V/287F、250V/309Q、250V/428F、及び242C_336C/308Iから選択される、本発明1001または1005のFcバリアント。
[本発明1024]
前記Fcバリアントに含まれる安定性強化変異が、287F、308I、309Q、242C_336C、287F/428F、250V/287F、250V/309Q、250V/428F、及び242C_336C/308Iから選択される、本発明1001または1005のFcバリアント。
[本発明1025]
IgG、IgA、IgD、IgE、またはIgM Fcに基づく、本発明1001~1024のいずれかのFcバリアント。
[本発明1026]
ヒトIgG、IgA、IgD、IgE、またはIgM Fcに基づく、本発明1025のFcバリアント。
[本発明1027]
IgG Fcに基づく、本発明1001~1024のいずれかのFcバリアント。
[本発明1028]
前記IgG Fcが、IgG1 Fcである、本発明1027のFcバリアント。
[本発明1029]
前記IgG Fcが、ヒトIgG Fcである、本発明1027または1028のFcバリアント。
[本発明1030]
前記親FCが、Fc領域の機能を改善する1つ以上のアミノ酸変異を含む、本発明1001~1029のいずれかのFcバリアント。
[本発明1031]
前記親Fcが、
前記Fc領域の機能を改善し、かつ対応する野生型FcのCH2ドメインTmを減少させる、1つ以上のアミノ酸変異
を含む、本発明1001~1029のいずれかのFcバリアント。
[本発明1032]
前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、前記親Fcと比較して、少なくとも0.5℃増加する、本発明1001~1031のいずれかのFcバリアント。
[本発明1033]
前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、前記親Fcと比較して、少なくとも1.0℃、少なくとも2.0℃、または少なくとも3.0℃増加する、本発明1032のFcバリアント。
[本発明1034]
前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、前記親Fcと比較して、0.5℃~9.0℃増加する、本発明1001~1031のいずれかのFcバリアント。
[本発明1035]
前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、前記親Fcと比較して、2.0℃~10.5℃増加する、本発明1001~1031のいずれかのFcバリアント。
[本発明1036]
本発明1001~1035のいずれかのFcバリアントと、前記Fcバリアントに融合または共有結合した1つ以上のタンパク質性部分とを含む、ポリペプチド。
[本発明1037]
前記1つ以上のタンパク質性部分が、抗原結合ドメイン、リガンド、受容体、受容体断片、サイトカイン、または抗原を含む、本発明1036のポリペプチド。
[本発明1038]
前記1つ以上のタンパク質性部分のうちの少なくとも1つが、抗原結合ドメインである、本発明1037のポリペプチド。
[本発明1039]
前記抗原結合ドメインが、FabまたはscFvである、本発明1037のポリペプチド。
[本発明1040]
抗体または抗原結合抗体断片である、本発明1036~1039のいずれかのポリペプチド。
[本発明1041]
治療用抗体または抗体断片である、本発明1040のポリペプチド。
[本発明1042]
本発明1001~1035のいずれかのFcバリアントをコードする、ポリヌクレオチドまたはポリヌクレオチドのセット。
[本発明1043]
本発明1036~1041のいずれかのポリペプチドをコードする、ポリヌクレオチドまたはポリヌクレオチドのセット。
[本発明1044]
本発明1001~1035のいずれかのFcバリアント、または本発明1036~1041のいずれかのポリペプチドをコードする1つ以上のポリヌクレオチドを含む、ベクターまたはベクターのセット。
[本発明1045]
本発明1001~1035のいずれかのFcバリアント、または本発明1036~1041のいずれかのポリペプチドをコードする1つ以上のポリヌクレオチドを含む、宿主細胞。
[本発明1046]
本発明1001~1035のいずれかのFcバリアントを調製する方法であって、宿主細胞を、前記Fcバリアントをコードする1つ以上のポリヌクレオチドでトランスフェクトすることと、前記Fcバリアントの発現に好適な条件下で前記宿主細胞を培養することとを含む、前記方法。
[本発明1047]
本発明1036~1041のいずれかのポリペプチドを調製する方法であって、宿主細胞を、前記ポリペプチドをコードする1つ以上のポリヌクレオチドでトランスフェクトすることと、前記ポリペプチドの発現に好適な条件下で前記宿主細胞を培養することとを含む、前記方法。
[本発明1048]
本発明1001~1035のいずれかのFcバリアント、または本発明1036~1041のいずれかのポリペプチドを含む、薬学的組成物。
[本発明1049]
FcのCH2ドメイン融解温度(Tm)を増加させる方法であって、親Fcと比較して増加したCH2ドメインTmを有するFcバリアントを提供するために前記親Fcに1つ以上の安定性強化アミノ酸変異を導入することを含み、前記変異が、
250位における変異であって、前記変異が、250位におけるアミノ酸のAla、Ile、またはValとの置換である、前記250位における変異、
287位における変異であって、前記変異が、287位におけるアミノ酸のPhe、His、Met、Trp、またはTyrとの置換である、前記287位における変異、
308位における変異であって、前記変異が、308位におけるアミノ酸のIleとの置換である、前記308位における変異、
309位における変異であって、前記変異が、309位におけるアミノ酸のGlnまたはThrとの置換である、前記309位における変異、
428位における変異であって、前記変異が、428位におけるアミノ酸のPheとの置換である、前記428位における変異、ならびに
242位及び336位における一対の変異であって、両方の変異が、Cysとの置換である、前記242位及び336位における一対の変異
から選択され、
アミノ酸の番号付けが、EUインデックスによる、
前記方法。
[本発明1050]
前記親Fcに単一の安定性強化アミノ酸変異を導入することを含み、前記変異が、Phe、His、Met、TrpまたはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、及びGlnまたはThrとの置換である309位における変異から選択される、本発明1049の方法。
[本発明1051]
前記親Fcに2つ以上の安定性強化アミノ酸変異を導入することを含み、前記変異が、Ala、IleまたはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、TrpまたはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnまたはThrとの置換である309位における変異、Pheとの置換である428位における変異、ならびに両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異から選択される、本発明1049の方法。
[本発明1052]
前記親Fcに3つ以上の安定性強化アミノ酸変異を導入することを含み、前記変異が、両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異と、Ala、IleまたはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、TrpまたはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnまたはThrとの置換である309位における変異、及びPheとの置換である428位における変異、から選択される変異とを含む、本発明1049の方法。
[本発明1053]
FcのCH2ドメイン融解温度(Tm)を増加させる方法であって、親Fcと比較して増加したCH2ドメインTmを有するFcバリアントを提供するために前記親Fcに1~3つの安定性強化アミノ酸変異を導入することを含み、前記変異が、
(a)Phe、His、Met、TrpもしくはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、及びGlnもしくはThrとの置換である309位における変異から選択される、1つ以上の変異、または
(b)Ala、IleもしくはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、TrpもしくはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnもしくはThrとの置換である309位における変異、Pheとの置換である428位における変異、ならびに両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異から選択される、2つ以上の変異、または
(c)両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異と、Ala、Ile、もしくはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、Trp、もしくはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnもしくはThrとの置換である309位における変異、及びPheとの置換である428位における変異、から選択される変異とを含む、3つ以上の変異
を含み、
アミノ酸の番号付けが、EUインデックスによる、
前記方法。
[本発明1054]
前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、親Fcと比較して少なくとも0.5℃増加する、本発明1049~1053のいずれかの方法。
[本発明1055]
前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、親Fcと比較して少なくとも1.0℃、少なくとも2.0℃、または少なくとも3.0℃増加する、本発明1054の方法。
[本発明1056]
前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、親Fcと比較して0.5℃~9.0℃増加する、本発明1049~1053のいずれかの方法。
[本発明1057]
前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、親Fcと比較して2.0℃~10.5℃増加する、本発明1049~1053のいずれかの方法。
[本発明1058]
親Fcに前記安定性強化アミノ酸変異を導入することにより、親Fc領域と比較して弱酸性条件下で減少した凝集を示すFcバリアントが提供される、本発明1049~1057のいずれかの方法。
[本発明1059]
前記安定性強化アミノ酸変異が、250V及び287Fを含む、本発明1058の方法。
1つ以上のアミノ酸変異を含まない親Fcと比較してFcバリアントの安定性を増加させる1つ以上のアミノ酸変異を含むFcバリアントが、本明細書に記載されている。これらの変異は、本明細書において「安定性強化アミノ酸変異」または「安定性強化変異」と称される。
250位における変異であって、該変異が、250位におけるアミノ酸のAla、IleまたはValとの置換である、250位における変異、
287位における変異であって、該変異が、287位におけるアミノ酸のPhe、His、Met、TrpまたはTyrとの置換である、287位における変異、
308位における変異であって、該変異が、308位におけるアミノ酸のIleとの置換である、308位における変異、
309位における変異であって、該変異が、309位におけるアミノ酸のGlnまたはThrとの置換である、309位における変異、
428位における変異であって、該変異が、428位におけるアミノ酸のPheとの置換である、428位における変異、及び
242位における変異及び336位における変異であって、両方の変異が、Cysとの置換である、242位における変異及び336位における変異から選択される。
別段定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術的及び科学的用語は、当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。
本開示のFcバリアントは、親Fcと比較してFcバリアントの安定性を増加させる1つ以上のアミノ酸変異(「安定性強化変異」)を含む。安定性の増加は、CH2ドメインの熱安定性の増加、凝集の可能性の減少、血清半減期の増加、製造可能性の改善、またはそれらの組み合わせをもたらし得る。特定の実施形態では、Fcバリアントに含まれる1つ以上の安定性強化変異は、親Fcと比較してCH2ドメインの熱安定性(Tm)を増加させる。
本明細書に記載されるように、インシリコ及びバイオインフォマティクスアプローチを用いて、Fcの安定性を改善させるために変異させることができるFc領域内の位置を特定した。これらのアプローチは、安定性強化変異として表1に示される変異を特定した。
A287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、ならびに
変異M428F。
T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、
変異V308I、ならびに
L309Q及びL309Tから選択される309位における変異。
287位における変異であって、該変異が、287位におけるアミノ酸のPhe、His、Met、TrpまたはTyrとの置換である、287位における変異、
308位における変異であって、該変異が、308位におけるアミノ酸のIleとの置換である、308位における変異、及び
309位における変異であって、該変異が309位におけるアミノ酸のGlnまたはThrとの置換である、309位における変異。
287位における変異であって、変異が、287位におけるアミノ酸のPhe、His、Met、TrpまたはTyrとの置換である、287位における変異、
308位における変異であって、変異が、308位におけるアミノ酸のIleとの置換である、308位における変異、及び
309位における変異であって、変異が309位におけるアミノ酸のGlnまたはThrとの置換である、309位における変異。
250位における変異であって、変異が、250位におけるアミノ酸のAla、IleまたはValとの置換である、250位における変異、
287位における変異であって、変異が、287位におけるアミノ酸のPhe、His、Met、Trp、またはTyrとの置換である、287位における変異、
308位における変異であって、変異が、308位におけるアミノ酸のIleとの置換である、308位における変異、
309位における変異であって、変異が、309位におけるアミノ酸のGlnまたはThrとの置換である、309位における変異、
428位における変異であって、変異が、428位におけるアミノ酸のPheとの置換である、428位における変異、ならびに
224位及び336位における一対の変異であって、各々の変異が、Cysへの置換である、242位及び336位における一対の変異。
250位における変異、287位における変異、308位における変異、309位における変異、428位における変異から選択される2つの安定性強化変異であって、250位における変異は、Ala、Ile、もしくはValとの置換であり、287位における変異は、Phe、His、Met、Trp、もしくはTyrとの置換であり、308位における変異は、Ileとの置換であり、309位における変異は、GlnまたはThrとの置換であり、428位における変異は、Pheとの置換である、2つの安定性強化変異、または
242位及び336位における一対の変異であって、各々の変異のが、Cysとの置換である、242位及び336位における一対の変異。
250位における変異及び287位における変異であって、250位における変異が、Ala、IleもしくはValとの置換であり、287位における変異が、Phe、His、Met、TrpもしくはTyrとの置換である、250位における変異及び308位における変異、
250位における変異及び308位における変異であって、250位における変異が、Ala、IleもしくはValとの置換であり、308位における変異が、Ileとの置換である、250における変異及び308位における変異、
250位における変異及び309位における変異であって、250位における変異が、Ala、IleもしくはValとの置換であり、309位における変異が、GlnまたはThrとの置換である、250位における変異及び309位における変異、
250位における変異及び428位における変異であって、250位における変異が、Ala、IleもしくはValとの置換であり、428位における変異が、Pheとの置換である、250位における変異及び428位における変異、
287位における変異及び308位における変異であって、287位における変異が、Phe、His、Met、TrpもしくはTyrとの置換であり、308位における変異が、Ileとの置換である、287位における変異及び308位における変異、
287位における変異及び309位における変異であって、287位における変異が、Phe、His、Met、TrpもしくはTyrとの置換であり、309位における変異が、GlnまたはThrとの置換である、287位における変異及び309位における変異、
287位における変異及び428位における変異であって、287位における変異が、Phe、His、Met、TrpもしくはTyrとの置換であり、428位における変異が、Pheとの置換である、287位における変異及び428位における変異、
308位における変異及び309位における変異であって、308位における変異が、Ileとの置換であり、309位における変異が、GlnもしくはThrとの置換である、308位における変異及び309位における変異、
308位における変異及び428位における変異であって、308位における変異が、Ileとの置換であり、428位における変異が、Pheとの置換である、308位における変異及び428位における変異、
309位における変異及び428位における変異であって、309位における変異が、GlnもしくはThrとの置換であり、428位における変異が、Pheとの置換である、309位における変異及び428位における変異、または
242位及び336位における一対の変異であって、各々の変異が、Cysとの置換である、242位及び336位における一対の変異。
250位における変異及び287位における変異であって、250位における変異が、Ala、IleもしくはValとの置換であり、287位における変異が、Phe、His、Met、TrpもしくはTyrとの置換である、250位における変異及び287位における変異、
250位における変異及び309位における変異であって、250位における変異が、Ala、IleもしくはValとの置換であり、309位における変異が、GlnまたはThrとの置換である、250位における変異及び309位における変異、
250位における変異及び428位における変異であって、250位における変異が、Ala、IleもしくはValとの置換であり、428位における変異が、Pheとの置換である、250位における変異及び428位における変異、
287位における変異及び428位における変異であって、287位における変異が、Phe、His、Met、TrpもしくはTyrとの置換であり、428位における変異が、Pheとの置換である、287位における変異及び428位における変異、または
242位及び336位における一対の変異であって、各々の変異が、Cysとの置換である、242位及び336位における一対の変異。
Ala、IleまたはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、TrpまたはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnまたはThrとの置換である309位における変異、Pheとの置換である428位における変異、ならびに両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異。
Ala、IleまたはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、TrpまたはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnまたはThrとの置換である309位における変異、Pheとの置換である428位における変異、ならびに両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異。
両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異、ならびに
Ala、IleまたはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、TrpまたはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnまたはThrとの置換である309位における変異、及びPheとの置換である428位における変異、から選択される変異
を含む。
Phe、His、Met、TrpまたはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、及びGlnもしくはThrとの置換である309位における変異から選択される、1つ以上の変異、または
Ala、Ile、もしくはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、Trp、もしくはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnもしくはThrとの置換である309位における変異、Pheとの置換である428位における変異、ならびに両方ともCysとの置換である242位及び336位における一対の変異、から選択される、2つ以上の変異、または
両方ともCysとの置換である242位における変異及び336位における変異と、Ala、Ile、もしくはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、Trp、もしくはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnもしくはThrとの置換である309位における変異、及びPheとの置換である428位における変異、から選択される変異とを含む、3つ以上の変異
を含む。
A287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、
変異V308I、ならびに
L309Q及びL309Tから選択される309位における変異
から選択される。
A287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、
変異V308I、ならびに
L309Q及びL309Tから選択される309位における変異
から選択される、単一の安定性強化変異を含む。
T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、
A287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、
変異V308I、
L309Q及びL309Tから選択される309位における変異、
変異M428F、ならびに
L242C及びI336C変異。
250位における変異、287位における変異、308位における変異、309位における変異、及び428位における変異から選択される2つの安定性強化変異であって、250位における変異は、T250A、T250I及びT250Vから選択され、287位における変異は、A287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択され、308位における変異は、V308Iであり、309位における変異は、L309Q及びL309Tから選択され、かつ428位における変異は、M428Fである、2つの安定性強化変異、または
変異L242C及びI336C。
T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、ならびにA287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、
T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、ならびに変異V308I、
T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、ならびにL309Q及びL309Tから選択される309位における変異、
T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、ならびに変異M428F、
A287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、ならびに変異V308I、
A287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、ならびにL309Q及びL309Tから選択される309位における変異、
A287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、ならびに変異M428F、
変異V308I、ならびにL309Q及びL309Tから選択される309位における変異、
変異V308I、及び変異M428F、
L309Q及びL309Tから選択される309位における変異、ならびに変異M428F、または
変異L242C及びI336C。
T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、ならびにA287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、
T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、ならびにL309Q及びL309Tから選択される309位における変異、
T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、ならびに変異M428F、
A287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、ならびに変異M428F、または
変異L242C及びI336C。
T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、A287F、A287H、A287M、A287W、及びA287Yから選択される287位における変異、変異V308I、L309Q及びL309Tから選択される309位における変異、変異M428F、ならびに変異L242C及びI336C。
T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、A287F、A287H、A287M、A287W、及びA287Yから選択される287位における変異、変異V308I、L309Q及びL309Tから選択される309位における変異、変異M428F、ならびに変異L242C及びI336C。
A287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、変異V308I、ならびにL309Q及びL309Tから選択される309位における変異、から選択される、1つ以上の変異、
T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、A287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、変異V308I、L309Q及びL309Tから選択される309位における変異、変異M428F、ならびに変異L242C及びI336C、から選択される、2つ以上の変異、または
変異L242C及びI336Cと、T250A、T250I及びT250Vから選択される250位における変異、A287F、A287H、A287M、A287W及びA287Yから選択される287位における変異、変異V308I、L309Q及びL309Tから選択される309位における変異、ならびに変異M428Fから選択される変異とを含む、3つ以上の変異。
本開示の特定の実施形態は、本明細書に記載される1つ以上の安定性強化変異を親Fcに導入して、Fcバリアントを提供することによって、Fc領域(親Fc)を安定化する方法に関する。
250位における変異であって、変異が、250位におけるアミノ酸のAla、IleまたはValとの置換である、250位における変異、
287位における変異であって、変異が、287位におけるアミノ酸のPhe、His、Met、TrpまたはTyrとの置換である、287位における変異、
308位における変異であって、変異が、308位におけるアミノ酸のIleとの置換である、308位における変異、
309位における変異であって、変異が、309位におけるアミノ酸のGlnまたはThrとの置換である、309位における変異、
428位における変異であって、変異が、428位におけるアミノ酸のPheとの置換である、428位における変異、及び
242位における変異及び336位における変異であって、両方の変異が、Cysとの置換である、242位における変異及び336位における変異。
(a)Phe、His、Met、TrpもしくはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnもしくはThrとの置換である309位における変異から選択される、1つ以上の変異、または
(b)Ala、IleもしくはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、Trp、もしくはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnもしくはThrとの置換である309位における変異、Pheとの置換である428位における変異、ならびに両方ともCysとの置換である242位における変異及び336位における変異、から選択される、2つ以上の変異、または
(c)両方ともCysとの置換である242位における変異及び336位における変異と、Ala、Ile、もしくはValとの置換である250位における変異、Phe、His、Met、Trp、もしくはTyrとの置換である287位における変異、Ileとの置換である308位における変異、GlnもしくはThrとの置換である309位における変異、及びPheとの置換である428位における変異、から選択される変異とを含む、3つ以上の変異。
本開示のFcバリアントは、親Fcと比較して増加した安定性を有する。この増加した安定性は、増加したCH2ドメインの熱安定性、凝集の減少、血清半減期の増加、製造可能性の増加、またはそれらの組み合わせをもたらし得る。
本開示の特定の実施形態は、本明細書に記載のFcバリアントを含むポリペプチドに関する。典型的には、ポリペプチドは、例えば、リンカーによって、Fcバリアントに融合されるか、またはFcバリアントに共有結合される1つ以上の追加のタンパク質性部分を含む。例えば、ポリペプチドは、Fc融合タンパク質または抗体もしくは抗体断片であり得る。Fcバリアントに融合または結合され得るタンパク質性部分の例としては、抗原結合ドメイン、リガンド、受容体、受容体断片、サイトカイン及び抗原が挙げられるが、それらに限定されない。
本明細書に記載されるFcバリアント及び本明細書に記載されるFcバリアントを含むポリペプチドは、標準的な組換え方法を使用して調製され得る。Fcバリアント及びポリペプチドの組換え産生は、概して、Fcバリアントまたはポリペプチドをコードする1つ以上のポリヌクレオチドを合成すること、1つ以上のポリヌクレオチドを1つまたは複数の適切なベクターにクローニングすること、及びFcバリアントまたはポリペプチドの発現のために、ベクター(複数可)を好適な宿主細胞に導入することを含む。タンパク質の組換え産生は、当該技術分野において周知であり、例えば、Sambrook et al.,Molecular Cloning:A Laboratory Manual,3rd ed.,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY(2001)、Ausubel et al.,Current Protocols in Molecular Biology,(1987&updates),John Wiley&Sons,New York,NY、及びHarlow and Lane,Antibodies:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,NY(1990)に記載される標準技術を使用して達成され得る。
本開示の特定の実施形態は、FcバリアントまたはFcバリアントを含むポリペプチドの療法的使用に関する。療法的使用のために、Fcバリアント及びポリペプチドは、Fcバリアントまたはポリペプチドと、薬学的に許容される担体または希釈剤とを含む、組成物の形態で提供され得る。組成物は、周知で容易に入手可能な成分を使用して、既知の手順によって調製され得る。例えば、経口(例えば、頬側もしくは舌下)、局所、非経口、直腸、もしくは膣経路、または吸入もしくは噴霧による患者への投与のために製剤化され得る。「非経口」という用語は、本明細書で使用される場合、皮下、皮内、関節内、静脈内、筋肉内、血管内、胸骨内、またはくも膜下腔内経路による注射または注入を含む。
本開示の特定の実施形態は、療法、診断または研究ツールとしてのFcバリアントまたはFcバリアントを含むポリペプチドの使用に関する。いくつかの実施形態は、Fcバリアント及びFcバリアントを含むポリペプチドの療法的使用に関する。
バリアントの調製
標準的な方法を使用して、部位特異的変異誘発及び/または制限/ライゲーションによりバリアント及び対照を調製した。最終DNAをベクターpTT5にサブクローニングした(米国特許第9,353,382号を参照されたい)。バリアントの調製のために使用した全ての骨格は、IgG1 Fcに基づいていた。IgG1 Fc領域の配列を、図1Aに提供する。特定のクローンにおいて、C末端リジン残基は、Fc配列から省かれた。
鎖A:T350V_L351Y_F405A_Y407V
鎖B:T350V_T366L_K392L_T394W
発現を、200mLのCHO3E7細胞で行った。CHO細胞を、水性の1mg/mLの25kDaポリエチレンイミン(PEIpro、Polyplus Transfection SA,Illkirch,France)を用いて、2.5:1のPEI:DNA比で指数的増殖相(150~200万個の細胞/mL)でトランスフェクトした(Delafosse,et al.,2016,J.Biotechnol.,227:103-111)。ヘテロ二量体を形成するための最適な濃度範囲を決定するために、DNAを、ヘテロ二量体形成を可能にする重鎖A(HC-A)、軽鎖(LC)、及び重鎖B(HC-B)の最適なDNA比(例えば、HC-A/HC-B/LC比=30:30:40%)でトランスフェクトした。ホモ二量体を発現する場合、HC:LCについて50:50%の比を使用した。トランスフェクトした細胞を、遠心分離後に4000rpmで収集した培地で5~6日後に採取し、0.45μmフィルターを使用して清澄化した。
発現を、HEK293-6E細胞(NRC,Canada)を用いて、小さいスケール(1mL)または大きいスケール(30mL以上)のいずれかで行った。
プロトコル1
FcγRIIaH、IIaR、IIb、IIIaF及びIIIaVは、HEK293-6E細胞において産生され、一方、FcγRIaは、前述のように、CHO-3E7細胞において産生された(Dorian-Thibaudeau,et al.,2014,J.Immunol.Methods,408:24-34を参照されたい)。また、ヒトFcRnを、TEV切断可能C末端Hisタグを含有するアルファサブユニット(p51)細胞外ドメインとβ2-マイクログロブリンを1:1の比で同時トランスフェクションすることによって、HEK293-6E細胞において発現した。Dorion-Thibaudeau et al.(同前書)に記載されるような精製の後、C末端Hisタグを、TEV切断によって除去した。
C末端6xHisタグを有する可溶性FcγRI細胞外ドメインを、R&D Systems(カタログ番号1257-Fc)から購入した。可溶性FcγRIIaH、IIaR、IIb、IIIaF及びIIIaV細胞外ドメインを、C末端10xHisタグを有するHEK293-6E細胞において産生した。細胞を、Gemini陽イオン性脂質と予め複合体化されたDNAを使用して、1μg DNA/mLの細胞で指数的増殖期(150~200万個の細胞/mL)にトランスフェクトした(Camilleri et al.,2000,Chem.Commun.,1253-1254.)。細胞を、適切なサイズのErlenmeyerフラスコ内に入れ、37℃及び5%の二酸化炭素濃度で、加湿シェーキングインキュベーター内で最大7日間培養した。収穫時間は、細胞生存率が50%未満に低下したときに決定した。次いで、培養液を、2750xgでの遠心分離後に回収し、0.22μmフィルターを使用して清澄化した。
プロトコル1
FcγRの抗体Fcに対する親和性は、pH7.4で150mMのNaCl、3.4mMのEDTA、及び0.05%のTween20を含有するPBSをランニングバッファーとして、25℃でProteOn(商標)XPR36を使用してSPRによって測定した。トラスツズマブバリアントについては、組換えHER2を、BioRadアミンカップリングキットで標準的なアミンカップリングを使用してGLMセンサーチップ上に固定化した。簡潔に述べると、GLMセンサーチップを、NHS/EDCで活性化し、続いて、約3000個の共鳴単位(RU)が固定化されるまで、10mMのNaOAc(pH4.5)中に調製したHER2を4.0μg/mLで注入した。続いて、残りの活性基をエタノールアミンでクエンチした。野生型トラスツズマブバリアントは、25μL/分でリガンド方向に240秒間、40μg/mLの溶液精製抗体を注入することにより、それらのSPR表面上に間接的に捕捉され、表面上に約500RUをもたらした。分析物方向に安定したベースラインを確立するための緩衝液注入に続いて、分析物を、50μL/分で120秒間、180秒の解離相とともに注入して、結合センサーグラムのセットを得た。FcγR1aについて30nMだったのを除いて、全ての受容体について、10μMの最上位公称濃度を有する3倍希釈系列のFcγRを5つの濃度で使用し、さらに緩衝液を二重参照のために含めた。結果として得られるKd(親和性)値をProteOn(商標)マネージャーv3.1.0における平衡適合モデルを使用して、アラインメント及び参照センサーグラムから測定し、2つまたは3つの独立した実行の平均値として報告した。
FcγRの抗体Fcへの親和性を、PBSTE(0.05%のTween-20及び3.4mMのEDTAを有するPBS)をランニングバッファーとして、25℃でBiacore(商標)4000(GE Healthcare,Little Chalfont,U.K.)を使用してSPRによって測定した。抗HER2抗体については、CM5チップ(GE Healthcare,Little Chalfont,U.K.)を、アミンカップリング(EDC/NHS chemistry)を利用して、組換えHER2細胞外ドメイン(Merck,Darmstadt,Germany、またはThermoFisher Scientific,Loughborough,U.K.)で固定化した。簡潔に述べると、CM5センサーチップを、NHS/EDCで活性化し、続いて、10mMのNaOAc(pH4.5)中に調製したHER2を10.0μg/mLで注入した。固定化レベルは、1000~4000RUの範囲であった。次いで、任意の残りの活性基を、エタノールアミンでクエンチした。抗体は、まず、約15μg/mlでスポット及びフローセルにわたって10μl/分の流速で35秒間注入することによって、チップの固定化された表面上で捕捉した。基準減算のためにスポット3を空白のままにした。受容体を、PBSTE緩衝液で、予想される親和性に依存する規定の濃度範囲まで希釈した。ゼロを含む1分析物当たり6つの濃度を使用した。分析物の接触時間は、使用される受容体及びその予想される動態に応じて最適化された。例えば、FcγRIIB及びFcγRIIaRの接触時間は、30μl/分で18秒であった。チップ表面を、各分析物の濃度注入後に87mMのリン酸で再生した。試験前に、87mMのリン酸を3×18sで注射してチップを調製した。二重参照減算を実行し(参照スポット3及び0受容体濃度)、結合応答を抗体捕捉レベルによって正規化した。試料を、動態及び/または定常状態(平衡)適合モデルのいずれかを使用して、分析した。
プロトコル1
抗体バリアントFcに対するFcRnの親和性を、pH7.4またはpH6.0のHBS-EP+(10mMのHEPES、150mMのNaCl、0.003%MのEDTA、及び0.05%v/vの界面活性剤P20(Teknova,Hollister,U.S.A.))をランニングバッファーとして、25℃でProteOn(商標)XPR36を使用してSPRによって測定した。プロテインL(ThermoScientific,Loughborough,U.K.)を、GE Healthcareカップリングキットで標準的なアミンカップリングを使用してGLMセンサーチップ上に固定した。簡潔に述べると、GLMセンサーチップを、NHS/EDCで活性化し、続いて、約3000共鳴単位(RU)が固定化されるまで、10mMのNaOAc(pH4.5)中に調製したタンパク質Lを50μg/mLで注入し、続いて、残りの活性基をエタノールアミンでクエンチした。抗体バリアントを、30μL/分でリガンド方向に50μg/mLの精製抗体溶液を120秒間注入することによって、SPR表面上に間接的に捕捉した。安定したベースラインを分析物方向に確立するための緩衝液注入に続いて、分析物を40μL/分で300秒間、600秒の解離相とともに注入して、結合センサーグラムのセットを得た。2048nMの最上位公称濃度を有するFcRnの4倍希釈系列の5つの濃度を使用した。そして、緩衝液を二重参照のために含めた。得られたKd(親和性)値は、ProteOn(商標)マネージャーv3.1.0の平衡適合モデルを使用して、アラインメント及び参照センサーグラムから決定した。
抗体バリアントFcに対するFcRnの親和性を、HBS-EP+pH7.4またはMES pH6.0をランニングバッファーとして、25℃でBiacore(商標)T200(GE Healthcare,Little Chalfont,U.K.)を使用して、SPRによって測定した。試料を固定化されたタンパク質L CM5チップ(GE Healthcare)上で捕捉したが、4G7抗CD19抗体は捕捉に失敗した。抗体を、まず、スポット及びフローセルに約15μg/mlで、5μl/分の流速で60秒間注入することによって、チップの固定化された表面上で捕捉した。受容体を、HBS-EP+pH7.4またはMES pH6.0緩衝液で所定の濃度範囲に希釈した。pH7.4では検体ごとに3つの濃度(4096、512、及び0nM)を使用し、pH6.0では検体ごとに4つ(512、64、8、及び0nM)を使用した。チップ表面を、各分析物濃度注入後に、10mMのグリシンpH1.5を用いて再生した。結果を、Biacore(商標)T200 Evaluation V2ソフトウェア及び1:1結合動態モデルを使用して、分析した。
FcRnの親和性は、HBS-EP+pH7.4またはMES pH6.0をランニングバッファーとして、25℃でIBIS MX96(IBIS Technologies,Enschede,The Netherlands)を使用して、SPRによって測定した。試料をpH4.5の酢酸緩衝液で希釈し、次いで、連続フローマイクロスポッター(Carterra,Salt Lake City,USA)を使用して、SensEye(登録商標)G Easy2Spot(登録商標)センサーチップ(SensEye,Enschede,The Netherlands)上に捕捉した。受容体を、HBS-EP+pH7.4またはMES pH6.0緩衝液で所定の濃度範囲に希釈した。pH7.4では検体ごとに3つの濃度(4096、512、及び0nM)を使用し、pH6.0では検体ごとに4つ(512、64、8、及び0nM)を使用した。チップ表面を、各分析物濃度注入後に、10mMのグリシンpH2.0を用いて再生した。結果を、Scrubber V2(BioLogic Software,Campbell,Australia)及び動態適合モデルを使用して、分析した。
抗体を、Biacore(商標)T200(GE Healthcare)表面プラズモン共鳴器具を使用して、FcRn結合についてスクリーニングした。実験は、PH6で0.05%Tween(登録商標)20及び3.4mMのEDTAを有するPBSを含有するランニングバッファーを使用して、25℃で行った。ビオチン化FcRn(上記プロトコル1によって産生された)を、標準的なアミンカップリングを使用して以前にブランク表面及び捕捉表面上に固定化されたニュートラビジン(Thermo Fisher,Waltham MA)を有したCM-5センサーチップ上に捕捉した。次いで、抗体希釈液を、FcRn表面及び対照表面上に流した。Biacoreコントロールソフトウェア内の固定化ウィザードを使用して、10mMの酢酸ナトリウムpH4.5緩衝液に調製したニュートラビジンを、2000RUに達するまで各NHS/EDC活性化表面に25ug/mLで添加した。FcRn表面を作製するために、ビオチン化FcRnを、pH7.4で0.05%のTween(登録商標)20及び3.4mMのEDTAを含有するPBSで2ug/mLに希釈し、32RUを捕捉するまで、捕捉表面上に25ug/mLの流量で110秒間注入した。このFcRn表面を、全ての抗体に対して使用した。抗体を、シングルサイクル動態を使用して、二重にスクリーニングした。900~11.1nMの間の5つの濃度を、pH6ランニングバッファーで3倍希釈したものを使用して、90秒の会合及び180秒の解離を伴った25uL/分の流量で注入した。FcRn表面を、異なる抗体バリアント間で、30uL/分でpH7.4緩衝液を30秒注入することで再生した。センサーグラムがブランク対照表面に対して二重に参照され、親和性結合モデルを使用して適合させて、各抗体-FcRn相互作用のKD値を生成した。
プロトコル1
各抗体構築物をPBSで0.2mg/mLに希釈し、合計400μLをVP-Capillary DSC(GE Healthcare)を用いたDSC分析に使用した。各DSC実行の開始時に、5回の緩衝液ブランク注入を実行してベースラインを安定させ、参照のために緩衝液注入を各試料注入前に設定した。各試料を、低フィードバック、8秒フィルター、5分のプレ走査サーモスタット、及び70psiの窒素圧を用いて、60℃/時間の速度で20~100℃で走査した。得られたサーモグラムを参照し、Origin7ソフトウェア(OriginLab Corporation,Northampton,MA)を使用して分析した。
0.1~1.0mg/mlの抗体濃度好ましくは0.4mg/ml以上の濃度を使用したことを除いて、上記のプロトコル1について記載したのと同じ方法によって抗体構築物を評価した。
プロトコル1
20μLの精製試料(0.2~1.0mg/mL)を、10μLのSYPRO(登録商標)Orange(Invitrogen,Paisley,U.K.)に添加し、逆浸透(RO)水で5000倍ストックから20倍に希釈し、透明な壁付き96ウェルPCRプレートに入れた。試料を、40℃で5分間インキュベートし、次いで、BioRad CFX Connect(商標)RT-PCRマシン(BioRad,Watford,U.K.)を使用して、15℃/hの速度で、SYPRO(登録商標)Orangeの蛍光発光を40~95℃で測定した。Bio-Rad CFX Manager(商標)バージョン3.1を使用して、タンパク質内の既知のドメインの展開と相関したタンパク質展開イベントのピークを分析し、かつ温度を導出した。
10μLの精製試料(0.2~1.0mg/mL)を、Prometheus NT.Plex nanoDSF標準グレードのガラスキャピラリー(PR-AC002、NanoTemper Technologies,London,U.K.)に充填し、60℃/時の速度を使用して、20~95℃で、Prometheus NT.Plex nanoDSF(NanoTemper Technologies,London,U.K.)中で分析した。PR.stability Analysisソフトウェアバージョン1.02を使用して、タンパク質内の既知のドメインの展開と相関したタンパク質展開イベントのピークを分析し、温度を導出した。
10μLの精製試料(0.2~2mg/mLの濃度範囲内)を、1試料当たり15分間の実行時間で1.0mL/分の一定速度で400mMのリン酸ナトリウム、200mMのNaCl、pH6.8移動相を流れるAgilent1100 HPLCシステム(Agilent,Stockport,U.K.)を使用して、Supelco TSKgel(登録商標)G3000 SWXLサイズ排除カラム(Tosoh,Reading,U.K.)に注入した。ダイオードアレイ検出器は、カラム及び210nm及び280nmでのUV/vis吸収が記録された後の流れに沿って接続された。得られたトレースをChemstationソフトウェア(Agilent,Stockport,U.K.)を使用して統合し、続いて、ChromView(商標)ソフトウェアを使用して分析した。試料純度は、メインピークよりも高い分子量を有するピークの総面積%とメインピークよりも低い分子量を有するピークの総面積%と比較して、メインピークの面積%の分類によって記録された。
質量分析を使用して、試料の同一性を確認した。N結合グリコシル化を除去するため、5%のグリセロール中の10μlの80μg/mLのPNGase Fを50μLの抗体試料(0.2~2mg/mLの濃度範囲内)に添加し、混合物を30℃で一晩インキュベートした。MS分析の直前に、5μLの0.5MのDTTを各試料に添加した。Agilent1200 HPLCシステム(Agilent Technologies,Stockport,U.K.)を使用して、3~5μgの試料を、逆相ガードカラムに注入し、0.1%のギ酸塩、5%アセトニトリルで洗浄した後、試料を0.1%のギ酸塩、90%のアセトニトリルで0.5mL/分の流量で溶出させた。溶出液は、MassHunterソフトウェア(Agilent Technologies)を実行しているPCから制御された6224 Accurate-Mass TOF LC/MS質量分析計(Agilent Technologies)に向けられた。試料の質量を、MassHunterを使用して電荷エンベロープのデコンボリューションにより決定した。
抗体構築物のヒトC1qへの結合を、ELISAによって評価した。試験抗体構築物を、PBS中に溶解した10μg/mlの試験抗体を1ウェル当たり100μl添加することによって、96ウェル平底Nunc Maxisorp(登録商標)プレート(Invitrogen,Paisley,U.K.)のウェル上にコーティングした。プレートを、密封し、4℃で16時間インキュベートした。プレートを、0.05%(v/v)のTween(登録商標)20を含有する300μlのPBSで3回洗浄した。次いで、プレート表面を、ウェルごとに200μlの1%(w/v)ウシ血清アルブミンの添加によってブロッキングした。プレートを、周囲温度で1時間インキュベートし、前述のように洗浄した。組換えヒトC1q(C1740、Sigma Aldrich,Gillingham,U.K.)を、最終アッセイ濃度まで、50mMの炭酸塩/重炭酸塩緩衝液(C3041、Sigma Aldrich)で希釈し、1ウェル当たり100μl添加した。試料を周囲温度で2時間インキュベートし、プレートを前述のように洗浄した。次いで、PBSで2μg/mlまで希釈した100μlのヒツジ抗ヒトC1q-HRP(Ab46191、AbCam,Cambridge,U.K.)をウェルごとに添加し、試料を周囲温度で1時間インキュベートし、次いで、プレートを前と同様に洗浄した。検出のために、1ウェル当たり100μlのSureblue(商標)TMB(52-00-01、Seracare,Milford,U.S.A.)を添加し、試料を、周囲温度で20分間撹拌しながらインキュベートした。100μlの1MのHClの各ウェルへの添加によって、反応を停止させた。次いで、M5e SpectraMax(登録商標)プレートリーダー(Molecular Devices,Wokingham,U.K.)を使用して、各試料ウェルの吸光度を450nmで測定した。各抗体バリアント7C1q濃度について、2μg/mL~6ng/mLのハーフログステップとno C1q対照とを二重に試験した。データを、Prism(GraphPad,San Diego,U.S.A.)を使用して、分析した。結合曲線を、吸光度及び対数変換C1q濃度の4パラメータ非線形回帰モデルを使用して、適合させた。結合が閾値吸光度を超えたC1qの濃度を、適合曲線から補間した。
IgG1 Fcに結合したFcγRIIbの三次元構造を使用して、単一の変異を、CH2ドメイン内の各位置、及びCH2ドメインの2つのシェル内にあるCH3ドメイン内の特定の位置でインシリコで作製した。第1のシェル残基は、CH2ドメインと直接相互作用する残基であり、第2のシェル残基は、少なくとも1つの第1のシェル残基と相互作用する残基である。プロリンまたはシステインを除く全ての可能なアミノ酸との置換を、各位置で行った。Fcの熱安定性を強化する特定された変異は、安定性強化変異と称される。
●溶剤にさらされていない(30%未満の溶媒接触可能表面積(SASA)が好ましく、50%未満が受け入れられる)
●FcγR界面から離れている
●FcRn結合に悪影響を与えることが知られていない
●C1q結合に悪影響を与えることが知られていない
●N297位でのFcのN-グリコシル化には影響しない。
●点変異に対する2℃を超えるDSCによるTmの増加
●FcγRIIb及びFcγRIIa結合に関しての野生型様特性の保持(WT値±30%)
●FcRnへの結合の保持(WTに対するKDにおける2倍未満の差)
●分析SECによる95%を超える単量体含有量。
複数の生物由来の配列及びIgGのサブタイプ(Uniprotから抽出された59個の非冗長配列)をClustalXとアラインメントして(Larkin,et al.,2007,Bioinformatics,23:2947-2948)、フォールディングのために保存されるか、または置換され得る残基から機能する残基を分化させた。全てのIgGにわたるいくつかの配列同一性を有する非表面曝露位置を、他の種またはサブタイプに見出される代替の共通残基(複数可)とともに特定した。選択された位置(複数可)での相対SASAに基づく追加のフィルタリングを含めて、免疫原性のリスクを低減させた。
●溶剤にさらされていない(30%未満の溶媒接触可能表面積(SASA)が好ましく、50%未満が受け入れられる)
●部分的に保存されている(全てのCH2 IgGにわたる配列同一性は85%未満が好ましく、95%未満が受け入れられる)
●FcγR界面から離れている
●FcRn結合に悪影響を与えることが知られていない
●C1q結合に悪影響を与えることが知られていない
●N297位でのFcのN-グリコシル化には影響しない。
●点変異に対する2℃を超えるDSCによるTmの増加
●FcγRIIb及びFcγRIIa結合に関しての野生型様特性の保持(WT値±30%)
●FcRnへの結合の保持(WT未満に対するKDにおける2倍の差)
●95%を超える分析SECによる単量体含有量。
IgG1 Fcに結合したFcγRIIbの三次元構造を使用して、ジスルフィド結合が導入され得る場所を決定するために、CH2ドメインの全てのCα及びCβ原子対間の距離を計算し、Fcの両方の鎖について平均化した。フィルタリングは、Cα-Cα対についての最大距離7.5Å及びCβ-Cβ対についての最大距離5.0Åに基づいていた。
●溶媒にさらされていない(30%を超える相対SASAが好ましく、50%未満が受け入れられる)
●FcγR界面から離れている
●FcRn結合に悪影響を与えることが知られていない
●C1q結合に悪影響を与えることが知られていない
●N297位でのFcのN-グリコシル化には影響しない
●低い骨格及び側鎖RMSD(骨格についてはRMSD<0.5Å、側鎖についてはRMSD<1.0Å)
●安定性のための同等のまたは改善された知識ベース及び物理ベースの可能性
●低いDSEスコア(30(DSE)未満が好ましく、50未満が受け入れられる)。
●単一の対の変異に対する2℃を超えるDSCによるTmの増加
●FcγRIIb及びFcγRIIa結合に関しての野生型様特性の保持(WT値±30%)
●95%を超える分析SECによる単量体含有量。
●単一の対の変異に対する2℃を超えるDSCによるTmの増加
●FcγRIIb及びFcγRIIa結合に関しての野生型様特性の保持(WT値±30%)
実施例1~3に記載されるトラスツズマブホモ二量体において特定された6つの最良の個体変異(A287F、M428F、T250V、L309Q、L242C_I336C及びV308I)を、2つの異なるヘテロ二量体トラスツズマブFcγRIIb選択的バリアント(骨格8及び骨格9)に移行させ、他のCH2ドメイン変異との適合性を評価した。さらに、2つまたは3つの安定性強化変異(A287F/M428F、A287F/T250V、M428F/T250V、A287F/M428F/T250V、T250V/L309Q及びL242C_I336C/V308I)の6つの組み合わせを試験して、加算的または相乗的効果によって安定性の増加が得られるかどうかを評価した。
●単一の点変異についてのDSF>1℃によるTmの増加、及び組み合わせた場合の最小限の添加物の効果
●FcγRIIb、FcγRIIa及びFcγRI結合に関しての野生型様特性の保持(親バリアントと比較して2倍未満の差)
●分析SECによる75%を超えるヘテロ二量体含有量。
安定性強化設計のうちの3つを、3つのFcγRIIb選択性強化設計と各々組み合わせ、3つの異なるフルサイズ抗体系に移し、抗体間で設計のトランスファラビリティーを評価した。該設計物を、一般的な方法に記載されるようにヘテロ二量体トラスツズマブ、抗CD19及び抗CD40抗体(骨格3~5)にクローニングした。3つのFcγRIIb選択性強化設計を、表5.1に示し、3つの選択された安定性強化設計を、表5.2~5.5に示す。
●3つ全ての抗体にわたる、DSF>5℃のTmにおける増加。
●FcγRI、FcγRIIaH、FcγRIIaR、FcγRIIb、FcγRIIIa及びC1q結合に関して野生型様特性の保持(親バリアントとの2倍未満の差)。
●LC-MSによる親バリアントと同等以上のヘテロ二量体含有量。
●aSECによる親バリアントに類似した、またはそれよりも優れたモノマー含有量。
安定性強化設計のうちの3つは各々、3つのFcγRIIb選択性強化設計と組み合わせ、実施例5に記載されるように、3つの異なるフルサイズ抗体系(トラスツズマブ、抗CD19抗体、及び抗CD40抗体;骨格3~5)に移行した。得られたバリアントを、一般的な方法(骨格3/5についてのプロトコル2及び骨格3~5についてのプロトコル3)に記載されるように、FcRn結合について評価した。その結果を、表6.1に示す。
最良の安定性強化設計のうちの3つ(A287F/T250V、M428F/T250V及びA287F/M428F)の移行性及び適合性をさらに評価するために、これらの設計を各々、以下の3組のCH2またはCH3変異(骨格3、6及び7;一般的な方法を参照されたい)と組み合わせた:
●骨格3:ヘテロ二量体Fc形成を促進するためのCH3ドメインにおける不斉変異。
●骨格6:アグリコシル化抗体を産生し、抗体のエフェクター機能を抑止するN297A変異。N297A変異の導入は、野生型抗体と比較して、バリアント抗体の熱安定性を10℃低減させる。
●骨格7:FcγRIIIa受容体についての抗体の親和性を増加させるS239D/I332E変異。S239D/I332E変異の導入は、野生型抗体と比較して、バリアント抗体の熱安定性を20℃低減させる。
●3つの骨格全てにわたるDSC>5℃のTmにおける増加
●FcγRI、FcγRIIaH、FcγRIIaR、FcγRIIb、FcγRIIIa及びFcRn結合に関して野生型様特性の保持(親バリアントとの2倍未満の差)。
IgG、IgA、IgD、IgE及びIgM定常ドメインの配列及びトポロジーを評価し、上記で識別された安定性強化設計のうちの最も効果的なものが、他の免疫グロブリン(Ig)クラス及び/またはサブタイプに移行され得るかどうかを判定した。
安定性強化変異の組み込みによって達成された増加した熱安定性が抗体の凝集傾向を低減させ得るかどうかを評価するために、T250V/A287F安定性強化設計の有無にかかわらず、ある程度の熱安定性を有するバリアントFc領域を有する15個の抗体を調製した。次いで、得られた抗体バリアントでストレス実験を行い、中性または弱酸性条件下で40℃で2週間のインキュベーションの後に凝集割合の変化について評価した。
2 Chu, et al., 2008, Mol. Immunol., 45:3926-3933
3 Lazar, et al., 2006, PNAS, 103:4005-4010
4 「テンプレート1.1」は、鎖Bの325~331位のアミノ酸残基の、配列:STWFIGGYAT[配列番号3]との置換を示す。
5 「テンプレート1.2」は、鎖Bの325~331位のアミノ酸残基の、配列:STWFDKGYAT[配列番号5]との置換を示す。
6 「テンプレート7.1」は、鎖Bの325~331位のアミノ酸残基の、配列:GLDHRGKGYV[配列番号4]との置換を示す。
Claims (33)
- 2つ以上の安定性強化アミノ酸変異を含む、Fcバリアントであって、該安定性強化アミノ酸変異が、
287位における変異であって、前記変異が、287位におけるアミノ酸のPheとの置換である、前記287位における変異、
ならびに、
250位における変異であって、前記変異が、250位におけるアミノ酸のAla、Ile、またはValとの置換である、前記250位における変異、および、
428位における変異であって、前記変異が、428位におけるアミノ酸のPheとの置換である、前記428位における変異
から選択される1つ以上の追加の変異
を含み、
前記Fcバリアントが、前記2つ以上の安定性強化アミノ酸変異を含まず、かつ対応する野生型IgG Fcと比較して減少したCH2ドメイン融解温度(Tm)を有する、親IgG Fcに基づき、
前記Fcバリアントが、前記2つ以上の安定性強化アミノ酸変異を含まない親IgG Fcと比較して、増加したCH2ドメインTmを有し、かつ、
アミノ酸の番号付けが、EUインデックスによる、
前記Fcバリアント。 - 前記追加の変異が、Ala、Ile、またはValとの置換である250位における変異を含む、請求項1に記載のFcバリアント。
- 前記250位における変異が、Valとの置換である、請求項2に記載のFcバリアント。
- 前記追加の変異が、428位における変異であって、該変異が、428位におけるアミノ酸のPheとの置換である、請求項1~3のいずれか一項に記載のFcバリアント。
- 前記Fcバリアントに含まれる安定性強化変異が、287F/428F、250V/287F、および250V/287F/428Fから選択される、請求項1に記載のFcバリアント。
- 前記Fcバリアントに含まれる安定性強化変異が、287F/428F、または250V/287Fである、請求項1に記載のFcバリアント。
- 前記親IgG Fcが、IgG1 Fcである、請求項1~6のいずれか一項に記載のFcバリアント。
- 前記親IgG Fcが、ヒトIgG1 Fcである、請求項7に記載のFcバリアント。
- 前記親Fcが、Fc領域の機能を改善する1つ以上のアミノ酸変異を含む、請求項1~8のいずれか1項に記載のFcバリアント。
- 前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、前記親IgG Fcと比較して、少なくとも3.0℃、増加する、請求項1~9のいずれか1項に記載のFcバリアント。
- 前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、親IgG Fcと比較して、3.0℃~9.0℃増加する、請求項1~9のいずれか1項に記載のFcバリアント。
- 前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、親IgG Fcと比較して、3.0℃~10.5℃増加する、請求項1~9のいずれか1項に記載のFcバリアント。
- 前記Fcバリアントが、親IgG Fcと比較して、弱酸性条件下で凝集の減少を示す、請求項1~12のいずれか1項に記載のFcバリアント。
- 前記2つ以上の安定性強化アミノ酸変異が、
308位における変異であって、該変異が、308位におけるアミノ酸のIleとの置換である、前記308位における変異、
309位における変異であって、該変異が、309位におけるアミノ酸のGlnまたはThrとの置換である、前記309位における変異、ならびに
242位および336位における一対の変異であって、両方の変異が、Cysとの置換である、前記242位および336位における一対の変異
から選択される1つ以上の変異をさらに含む、請求項1~13のいずれか1項に記載のFcバリアント。 - 請求項1~14のいずれか1項に記載のFcバリアントと、前記Fcバリアントに融合または共有結合した1つ以上のタンパク質性部分とを含む、ポリペプチドであって、該1つ以上のタンパク質性部分が、抗原結合ドメイン、リガンド、受容体、受容体断片、サイトカイン、または抗原を含む、ポリペプチド。
- 前記1つ以上のタンパク質性部分のうちの少なくとも1つが、抗原結合ドメインである、請求項15に記載のポリペプチド。
- 前記抗原結合ドメインが、FabまたはscFvである、請求項16に記載のポリペプチド。
- 抗体または抗原結合抗体断片である、請求項15~17のいずれか1項に記載のポリペプチド。
- 治療用抗体または抗体断片である、請求項18に記載のポリペプチド。
- 請求項1~14のいずれか1項に記載のFcバリアント、または請求項15~19のいずれか1項に記載のポリペプチドをコードする、ポリヌクレオチドまたはポリヌクレオチドのセット。
- 請求項1~14のいずれか1項に記載のFcバリアント、または請求項15~19のいずれか1項に記載のポリペプチドをコードする1つ以上のポリヌクレオチドを含む、ベクターまたはベクターのセット。
- 請求項1~14のいずれか1項に記載のFcバリアント、または請求項15~19のいずれか1項に記載のポリペプチドをコードする1つ以上のポリヌクレオチドを含む、宿主細胞。
- 請求項1~14のいずれか1項に記載のFcバリアント、または請求項15~19のいずれか1項に記載のポリペプチドを調製する方法であって、宿主細胞を、前記Fcバリアントまたはポリペプチドをコードする1つ以上のポリヌクレオチドでトランスフェクトすることと、前記Fcバリアントまたはポリペプチドの発現に好適な条件下で前記宿主細胞を培養することとを含む、前記方法。
- 請求項1~14のいずれか1項に記載のFcバリアント、または請求項15~19のいずれか1項に記載のポリペプチドを含む、薬学的組成物。
- FcのCH2ドメイン融解温度(Tm)を増加させる方法であって、該方法が、親Fcと比較して増加したCH2ドメインTmを有するFcバリアントを提供するために前記親Fcに2つ以上の安定性強化アミノ酸変異を導入することを含み、該安定性強化アミノ酸変異が、
287位における変異であって、前記変異が、287位におけるアミノ酸のPheとの置換である、前記287位における変異、
ならびに、
250位における変異であって、前記変異が、250位におけるアミノ酸のAla、Ile、またはValとの置換である、前記250位における変異、および、
428位における変異であって、前記変異が、428位におけるアミノ酸のPheとの置換である、前記428位における変異
から選択される1つ以上の追加の変異
を含み、
前記親Fcが、対応する野生型IgG Fcと比較して、減少したCH2ドメインTmを有するIgG Fcであり、
アミノ酸の番号付けが、EUインデックスによる、
前記方法。 - 前記Fcバリアントが、Ala、Ile、またはValとの置換である250位における変異を含む、請求項25に記載の方法。
- 前記250位における変異が、Valとの置換である、請求項26に記載の方法。
- 前記Fcバリアントが、Pheとの置換である428位における変異を含む、請求項25~27のいずれか一項に記載の方法。
- 前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、親Fcと比較して少なくとも3.0℃、増加する、請求項25~28のいずれか一項に記載の方法。
- 前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、親Fcと比較して、3.0℃~9.0℃増加する、請求項25~28のいずれか1項に記載の方法。
- 前記Fcバリアントの前記CH2ドメインTmが、親Fcと比較して、3.0℃~10.5℃増加する、請求項25~28のいずれか1項に記載の方法。
- 親Fcに前記安定性強化アミノ酸変異を導入することにより、親Fcと比較して弱酸性条件下で減少した凝集を示すFcバリアントが提供される、請求項25~31のいずれか1項に記載の方法。
- 前記安定性強化アミノ酸変異が、250V及び287Fを含む、請求項32に記載の方法。
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