JP7765740B2 - インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、記録方法 - Google Patents
インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、記録方法Info
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Description
しかしながら、画像の色再現性、耐擦化性、耐久性、耐光性、画像の乾燥性、文字にじみ(フェザリング)、色境界にじみ(カラーブリード)、両面印刷性、吐出安定性などの要求される全ての特性を満足することは非常に難しく、用途に応じて優先される特性によって用いるインクが選択されている。
画像の耐光性、耐水性等は大きく改善されるものの、発色が悪く、一般的に染料に較べて顔料の発色性は劣っていると言われている。
本発明は、従来の顔料インクでは不充分であった保存安定性や普通紙、コート紙における画像濃度、彩度を改善したインクを提供することを課題とする。
本発明のインクは、顔料、ポリマー化合物、及び、水を含むインクであって、前記ポリマー化合物が下記一般式(1)で表される共重合体であるインクである。
一般式(1)で表される共重合体は、R1が水素原子;、もしくはメチル基、R2が炭素数1~18の炭素鎖を持つエステルである一般式(1)の構造をもつ共重合体の塩であり、一般式(1)で表される共重合体としては、例えば、スチレン、イタコン酸、メタクリル酸メチル、もしくはアクリル酸イソブチルなどが挙げられる。
例えばイタコン酸のようなカルボキシル基を2個有するモノマーを用いることで局所的に酸基密度の高い親水的な部分が形成され、ポリマーの顔料分散能を高めることができる。また、アミド結合を含まないことで水素結合のエネルギーが下がり、水溶性がさらに向上する。更に、例えばスチレンのような芳香族環を有するモノマーを用いることで顔料表面に局在化しやすくなり、化合物分子同士の接触を少なくなることで水素結合保存安定性が向上する。
カルボキシル基を2個有するモノマーを用いると、画像形成時にインクが紙に接触した際に、多くの紙が含有する炭酸カルシウムのカルシウムイオンと、カルボキシル基を2個有するモノマーが錯体を形成することにより不溶化し凝集性を高める。また、メタクリル酸メチルやアクリル酸イソブチルのエステル結合部分が紙の内部への吸収を妨げることによって、向上する。
また、カルボキシル基は塩の状態であることが好ましく、例えば、Li、Na、K等のアルカリ金属塩;アンモニウム塩;モノ、ジ又はトリメチルアミン、モノ、ジ又はトリエチルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、メチルエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、コリン、アミノエタンプロパンジオール、モノプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、イソプロパノールアミン、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、アミノエチルプロパンジオールの有機アミン塩;モノホリン、N-メチルモノホルリン、N-メチル-2ピロリドン、2-ピロリドン等の環状アミン等の有機アミン塩が挙げられるが、画像濃度向上効果の面からLi塩、Na塩が好ましく、特にNa塩が好ましい。
これらはモノマー塩として用いても良いし、各モノマーを重合した後、中和し化合物塩の状態にして用いてもよい。
顔料は無機顔料及び有機顔料のいずれであってもよい。
無機顔料としては、カーボンブラック、金属酸化物等が挙げられ、特に黒色インクにおいては、カーボンブラックが好ましい。 カーボンブラックとしては、ファーネスブラック、サーマルランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等が挙げられる。
有機顔料としては、アゾ顔料、ジアゾ顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、ジオキサジン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、チオインジゴ顔料、アントラキノン顔料、キノフタロン顔料等が挙げられる。
色相は特に限定されず、イエロー、マゼンタ、シアン、ブルー、レッド、オレンジ、グリーン等の有彩色顔料をいずれも用いることができる。
好ましい有機顔料の具体例としては、C.I.ピグメント・イエロー74、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・バイオレット19、C.I.ピグメント・ブルー15:3、及びC.I.ピグメント・ブルー15:4から選ばれる1種以上の製品が挙げられる。
顔料は上記の顔料を単独で又は2種以上を任意の割合で混合して用いることができる。
構造式(1):C.I.ピグメント・イエロー74
構造式(2):C.I.ピグメント・ブルー15:3、15:4
構造式(3):C.I.ピグメント・レッド122
構造式(4):C.I.ピグメント・バイオレット19
前記顔料分散体は、水、顔料、顔料分散剤、必要に応じてその他の成分を混合、分散し、粒径を調整して得られる。分散は分散機を用いると良い。
顔料分散体中の顔料濃度は、0.1質量%以上50質量%以下が好ましく、0.1質量%以上30質量%以下が特に好ましい。
更に本発明に係る顔料としては、分散剤等の界面活性剤や樹脂で被覆したりグラフト処理やカプセル化処理したりしたものを使用することも可能であるが、上記一般式(1)で表される共重合体を分散剤に用いた方がより好ましい。
分散剤の量は、顔料の種類により適宜選択する必要があるが、通常の場合、顔料と化合物の質量比が90/10から70/30が好ましく、83/17~72/28がより好ましい。
この中でも特にビーズミル分散機が、本発明においては有効である。顔料粒子径が30nmよりも大きいと耐光性が良好となるため色の変化が小さくなり、顔料を用いるメリットが得られる。
顔料粒子径が100nmよりも小さいと、画像における光沢性が得られるため、彩度や明度の高い良好な画像を得ることができる。
顔料濃度が15質量%以下であるとインクの安定性が良好となるため、長期間安定なインクを得ることができる。ただし、このような分散工程の後には粗大粒子が含まれていることが多く、インクジェットノズルや供給経路の目詰まりの原因となるため、フィルターや遠心分離器を用いて粒径1μm以上の粒子を除去する必要がある。
他の分散剤としては、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤等の種々の界面活性剤や高分子型の分散剤が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルスルホカルボン酸塩、α-オレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、N-アシルアミノ酸及びその塩、N-アシルメチルタウリン塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ロジン酸石鹸、ヒマシ油硫酸エステル塩、ラウリルアルコール硫酸エステル塩、アルキルフェノール型燐酸エステル、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、アルキル型燐酸エステル、アルキルアリルスルホン酸塩、ジエチルスルホ琥珀酸塩、ジエチルヘキシルスルホ琥珀酸塩、ジオクチルスルホ琥珀酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、2-ビニルピリジン誘導体、ポリ-4-ビニルピリジン誘導体等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、2-アルキル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ヤシ油脂肪酸-アミドプロピルジメチルアミノ-酢酸ベタイン、ポリオクチルポリアミノエチルグリシン、イミダゾリン誘導体等が挙げられる。
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシアリルキルアルキルエーテル等のエーテル系;
ポリオキシエチレンオレイン酸、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル、ソルビタンラウレート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンセスキオレエート、ポリオキシエチレンモノオレエート、ポリオキシエチレンステアレート等のエステル系;
2,4,7,9-テトラメチル-5-デシン-4,7-ジオール、3,6-ジメチル-4-オクチン-3,6-ジオール、3,5-ジメチル-1-ヘキシン-3-オール等のアセチレングリコール系。
樹脂としては水溶性樹脂及び水分散性樹脂の少なくともいずれかが好適に用いられる。
前記水溶性樹脂としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アセタール変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコールの変性物;ポリウレタン;ポリビニルピロリドン及びポリビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチル・メタクリル酸の共重合体、四級化したビニルピロリドンとジメチルアミノエチル・メタクリル酸の共重合体、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウムの共重合体等のポリビニルピロリドンの変性物;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース等セルロース;カチオン化ヒドロキシエチルセルロース等のセルロースの変性物;ポリエステル、ポリアクリル酸(エステル)、メラミン樹脂、又はこれらの変性物、ポリエステルとポリウレタンの共重合体等の合成樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、自家変性澱粉、カチオン化澱粉、又は各種変性澱粉、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸ソーダ、アルギン酸ソーダ、などが挙げられる。
これらは、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、インク吸収性の観点から、ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アセタール変性ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリウレタン、ポリエステルとポリウレタンの共重合体、などが特に好ましい。
具体例としては、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、スチレン-(メタ)アクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリル酸エステル系重合体、酢酸ビニル-(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体、スチレン-ブタジエン共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、ポリビニルエーテル、シリコーン-アクリル系共重合体、などが挙げられる。
また、メチロール化メラミン、メチロール化尿素、メチロール化ヒドロキシプロピレン尿素、イソシアネート等の架橋剤を含有してよいし、N-メチロールアクリルアミドなどの単位を含む共重合体で自己架橋性を持つものでもよい。
これらの中でも、特にポリウレタン樹脂微粒子、アクリル-シリコーン樹脂微粒子及びフッ素系樹脂微粒子が好ましい。
また、これらの水分散性樹脂の複数を同時に用いることも可能である。
水溶性溶剤の具体例としては、例えば以下のものが挙げられる。
グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、イソプロピリデングリセロール、1,3-ブタンジオール、3-メチル-1,3-ブタンジオール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、グリセロール、1,2,6-ヘキサントリオール、1,2,4-ブタントリオール、1,2,3-ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類。
2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、N-ヒドロキシエチル-2-ピロリドン、1,3-ジメチルイミイダゾリジノン、ε-カプロラクタム、γ-ブチロラクトン等の含窒素複素環化合物。
ホルムアミド、N-メチルホルムアミド、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチル-β-メトキシプロピオンアミド、N,N-ジメチル-β-ブトキシプロピオンアミド等のアミド類。
ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類。
3-エチル-3-ヒドロキシメチルオキセタン、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン等である。
これら水溶性溶剤の中でも、特に3-エチル-3-ヒドロキシメチルオキセタン、イソプロピリデングリセロール、N,N-ジメチル-β-メトキシプロピオンアミド、N,N-ジメチル-β-ブトキシプロピオンアミドが好ましい。これらは普通紙におけるカールを防止するために優れた効果を得ることができる。
また、これらの糖類の誘導体としては、前記した糖類の還元糖、酸化糖、アミノ酸、チオ酸などがあげられる。特に糖アルコールが好ましく、具体例としてはマルチトール、ソルビットなどがあげられる。
界面活性剤は、親水基によりアニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤に大別され、疎水基によりフッ素系界面活性剤、アセチレン系界面活性剤等に大別することができる。
界面活性剤量が0.01質量%よりも多いと、印字後のドットが充分に広がり、ベタ画像をもれなく埋めることができるため、画像濃度や彩度を高く維持することができる。界面活性剤の量を5質量%よりも少なく抑えると、泡立ちが抑えられ、ノズル内の流路を泡が塞ぐことがなくなるため、良好にインク滴を吐出することが可能となる。
前記pH調整剤としては、アルコールアミン類、アルカリ金属水酸化物、アンモニウム水酸化物、ホスホニウム水酸化物、アルカリ金属炭酸塩を一種類以上含むものが好ましく、アルコールアミン類として、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2-アミノ-2-エチル-1,3プロパンジオール等がある。アルカリ金属元素の水酸化物としては、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等がある。アンモニウムの水酸化物としては、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物がある。アルカリ金属の炭酸塩としては、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
コゲーションが生じると、ヒーターによる加熱が正常に行われなくなり、吐出力が弱くなったり、最悪の場合にはインクが吐出しないことが生じてしまう。そのため、コゲーションを防止すべく本発明で用いることができるインクにはコゲーション防止剤を添加することができる。
コゲーション防止剤としては、ポリリン酸、ポリアミノカルボン酸、アルドン酸、ヒドロキシカルボン酸、ポリオールリン酸エステル、及びこれらの塩、あるいは、アミノ基を有する酸及び/又はその塩、あるいは、メチル基又はメチレン基とカルボキシル基とを有する酸のアンモニウム塩、などが挙げられる。
図1のインクジェット記録装置は、前処理液及びインクを収納したカートリッジ20が搭載され、このカートリッジ20から前処理液及びインクが記録ヘッド18aに供給される。ここでカートリッジ20は前処理液用と色毎のインク用とが分離された状態で取り付けられている。
記録ヘッド18aは、キャリッジ18に搭載され、主走査モーター24で駆動されるタイミングベルト23によってガイドシャフト21、22にガイドされて移動する。一方、被記録材はプラテン19によって記録ヘッド18aと対面する位置に置かれる。
図中の2は本体筐体、7は処理液、インク共通カートリッジ、16はギア機構、17は副走査モーター、25はギア機構、26は主走査モーター、27はギア機構である。
カートリッジ筐体41内部には液吸収体42があり、インク又は前処理液を吸収させることによりインクをカートリッジ内に保持させることができる。カートリッジ上部には、上蓋部材44が設けられ、上蓋部材44に設けられた大気開放口47から、インク又は前処理液をカートリッジ内に充填することができる。充填後、シール部材55により大気開放口47は密閉される。 インク又は前処理液は液供給口45から記録ヘッドに供給される。 カートリッジ位置決め部71は突上形状をしており、プリンター本体のカートリッジ収納部の凹部と重ねられることでカートリッジ位置を一定にすることが出来る。カートリッジ着脱用突状部81、カートリッジ着脱用指掛け部81a、カートリッジ着脱用窪み部82はカートリッジ試着時にプリンター本体のカートリッジ収納部の凹凸部により固定できるようになっている。43はケース、46はシールリング、48は溝、50はキャップ部材、51は液漏れ防止用突部、53はキャップ部材、Aはカートリッジ筐体41と液吸収体42との間の空間である。
インクと前処理液とは、記録ヘッドから同一箇所に重ねて吐出されることが最も好ましい。しかし、本発明では、例えば、前処理液を間引いて付与し、滲み等によって拡大した前処理液の上にインクを重ねたり、画像の輪郭部だけに前処理液を付与し、その上にインクの一部を重ねても十分効果が得られる。
本発明における記録物の製造方法は、インクをインクジェットヘッドから吐出させて記録媒体に記録を行う工程を有する記録物の製造方法であって、前記インクが、本発明のインクである。
また、本発明における記録物は、インクを用いて記録媒体に情報または画像が記録されている記録物であって、前記インクが、本発明のインクである。
すなわち、本発明の記録物は、本発明のインクを用いて記録媒体(記録メディア)に情報または画像が記録されている。本発明における記録物は、インクをインクジェットヘッドから吐出させて記録媒体に記録を行う工程により製造することができる。
本発明の記録物は、高画質で滲みがなく、経時安定性に優れ、各種の印字乃至画像の記録された資料等として各種用途に好適に使用することができる。
<化合物α-1の作製>
四口フラスコに温度計、攪拌機及び還流冷却機を設置し、水500g及び過硫酸アンモニウム15gを仕込んだ溶液に、80℃~90℃の加熱条件下で、モノマーとしてスチレン100g、イタコン酸40g、メタクリル酸メチル158g、及びアクリル酸イソブチル41gをそれぞれ攪拌しながらゆっくり滴下した。
次いで、4時間反応させた後、冷却し、NaOHを用いて中和した。
更に蒸留水を加えて固形分を20%に調整し、スチレン-イタコン酸-メタクリル酸メチル-アクリル酸イソブチル共重合体のNa塩(化合物α-1)の水溶液を得た。
化合物α―1と同様の方法で、以下の表1のモノマー比、炭素数になるように合成し、化合物のNa塩水溶液を得た。
撹拌機、温度計、還流冷却器を備えた反応容器に、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを500g仕込み、撹拌しながら内温135℃まで昇温した。 そこに不飽和カルボン酸類としてアクリル酸120g、不飽和カルボン酸類と共重合可能な単量体としてスチレン480g、ジ-t-ブチルパーオキサイド8gを4時間かけて仕込んだ。仕込み終了後、内温145℃で1時間保温し、その後系内の不飽和カルボン酸類、不飽和カルボン酸類と共重合可能な単量体の未反応物及び溶媒を除去し、共重合体S-1を得た。
次いで、共重合体S-1と同様の方法でアクリル酸を50g、スチレンの代わりにメタクリル酸メチル350g、追加でアクリル酸-n-ブチル225gを仕込み、共重合体S-2を得た。
次いで、共重合体S-1と共重合体S-2を質量比2:1の割合で混合し、2-ジメチルアミノエタノールを用いて中和した。更に蒸留水を加えて固形分を20%に調整し、スチレン-アクリル酸共重合体とアクリル酸―メタクリル酸メチル--アクリル酸-n-ブチル共重合体とジメチルエタノールアミンの塩(化合物β-3)の水溶液を得た。
表1中のk、l、mは一般式(1)の各構成単位のモノマー比、m1及びm2は上記一般式(1)のmに該当するモノマーの内訳の比率を示す。「構造」欄の「St-It」は当該共重合体がスチレン-イタコン酸系の共重合体であることを示し、「St-Ac」は当該共重合体がスチレン-アクリル系の共重合体であることを示す。
<顔料分散体1の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、遠心分離タイプのビーズミル(日本コークス工業株式会社製MSC100循環式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速15m/s、液温7℃で滞留時間が4分間になるように分散し、顔料分散体1を得た。この処方は顔料と化合物α―1の固形分の質量比が80/20になるように定めた。
(処方)
・カーボンブラック: 16.84部
(旭カーボン株式会社製:SunBlack805)
・化合物α-1の水溶液(固形分20%): 21.05部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.0部
・蒸留水: 60.06部
・防黴剤 0.05部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク1]を得た。
(処方)
・顔料分散体1: 35.84部
・プロピレングリコール: 23.80部
・1,3-ブタンジオール: 4.76部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 1.28部
・グリセリン: 9.11部
・フッ素系界面活性剤: 0.02部
・消泡剤: 0.08部
・防錆剤: 0.05部
・pH調整剤: 0.40部
・防黴剤; 0.05部
・蒸留水: 24.61部
<顔料分散体2の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、遠心分離タイプのビーズミル(日本コークス工業株式会社製MSC100循環式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速15m/s、液温7℃で滞留時間が4分間になるように分散し、顔料分散体2を得た。この処方は顔料と化合物α―2の固形分の質量比が90/10になるように定めた。
(処方)
・カーボンブラック: 16.84部
(旭カーボン株式会社製:SB805)
・化合物α-2の水溶液(固形分20%): 9.36部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.0部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 71.75部
<顔料分散体3の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(アシザワ・ファインテック株式会社製HFM02バッチ式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速12m/s、液温10℃で5分間分散し、顔料分散体3を得た。この処方は顔料と化合物α―1の固形分の質量比が77/23になるように定めた。
(処方)
・イエロー顔料: 15.00部
(Synthesia社製 5GXS(ピグメント・イエロー74))
・化合物α-1の水溶液(固形分20%): 22.50部
・1,3-ブタンジオール: 2.0部
・蒸留水: 60.45部
・防黴剤: 0.05部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク3]を得た。
(処方)
・顔料分散体3: 36.52部
・プロピレングリコール: 33.75部
・1,3-ブタンジオール: 6.02部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.00部
・グリセリン: 3.57部
・フッ素系界面活性剤: 0.04部
・消泡剤: 0.16部
・pH調整剤: 0.10部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水 17.79部
<顔料分散体4の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(アシザワ・ファインテック株式会社製HFM02バッチ式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速12m/s、液温10℃で5分間分散し、顔料分散体4を得た。この処方は顔料と化合物α―1の質量比が70/30になるように定めた。
(処方)
・イエロー顔料: 15.00部
(Synthesia社製 5GXS(ピグメント・イエロー74))
・化合物α-1の水溶液(固形分20%): 32.14部
・1,3-ブタンジオール: 2.00部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 50.81部
実施例3のインクの処方における顔料分散体3を顔料分散体4に変更した以外は、実施例3と同様の処方と方法を用いてインクジェット記録用の[インク4]を得た。
<顔料分散体5の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、遠心分離タイプのビーズミル(日本コークス工業株式会社製MSC100循環式)により、0.1mmジルコニアビーズを用いて周速13m/s、液温7℃で滞留時間が6分間になるように分散し、顔料分散体5を得た。この処方は顔料と化合物α―2の固形分の質量比が72/28になるように定めた。
(処方)
・シアン顔料: 18.00部
(DIC株式会社製 TGR-SD(ピグメント・ブルー15:3))
・化合物α-2の水溶液(固形分20%): 33.75部
・1,3-ブタンジオール: 19.2部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 29.00部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク5]を得た。
(処方)
・顔料分散体5: 27.78部
・プロピレングリコール: 27.92部
・1,3-ブタンジオール: 0.25部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.00部
・グリセリン: 4.17部
・フッ素系界面活性剤: 0.03部
・消泡剤: 0.12部
・pH調整剤: 0.50部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 37.18部
<顔料分散体6の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(アシザワ・ファインテック株式会社製HFM02バッチ式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速8m/s、液温10℃で15分間分散し、顔料分散体6を得た。この処方は顔料と化合物α―1の質量比が70/30になるように定めた。
・シアン顔料: 15.00部
(DIC株式会社製 5452K(ピグメント・ブルー15:4))
・化合物α-1の水溶液(固形分20%): 33.75部
・1,3-ブタンジオール: 8.00部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 43.20部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク6]を得た。
(処方)
・顔料分散体6: 33.78部
・プロピレングリコール: 27.92部
・1,3-ブタンジオール: 2.88部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.00部
・グリセリン: 4.17部
・フッ素系界面活性剤: 0.03部
・消泡剤: 0.12部
・pH調整剤: 0.50部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 28.55部
<顔料分散体7の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、遠心分離タイプのビーズミル(日本コークス工業株式会社製MSC100循環式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速13m/s、液温7℃で滞留時間が10分間になるように分散し、顔料分散体7を得た。
この処方は顔料と化合物α―3の固形分の質量比が83/17になるように定めた。
(処方)
・マゼンタ顔料: 20.00部
(Honor Chemical China社製 HP RED 2574(ピグメント・レッド122))
・化合物α-3の水溶液(固形分20%): 20.00部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.00部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 57.95部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク7]を得た。
(処方)
・顔料分散体7: 35.00部
・プロピレングリコール: 37.28部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 1.30部
・グリセリン: 4.67部
・フッ素系界面活性剤: 0.03部
・消泡剤: 0.12部
・pH調整剤: 0.10部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 21.45部
<顔料分散体8の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(アシザワ・ファインテック株式会社製HFM02バッチ式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速6m/s、液温10℃で7分間分散し、顔料分散体8を得た。
この処方は顔料と化合物α―1の質量比が87/13になるように定めた。
・マゼンタ顔料: 15.00部
(Honor Chemical China社製 HP RED 2574(ピグメント・レッド122))
・化合物α-1の水溶液(固形分20%): 11.25部
・プロピレングリコール: 12.00部
・防黴剤 0.05部
・蒸留水: 61.70部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク8]を得た。
(処方)
・顔料分散体8: 46.67部
・プロピレングリコール: 30.90部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.00部
・グリセリン: 4.67部
・フッ素系界面活性剤: 0.03部
・消泡剤: 0.12部
・pH調整剤: 0.10部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 15.46部
<顔料分散体9の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、遠心分離タイプのビーズミル(日本コークス工業株式会社製MSC100循環式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速15m/s、液温7℃で滞留時間が4分間になるように分散し、顔料分散体9を得た。
この処方は顔料と化合物α―2の固形分の質量比が95/5になるように定めた。
(処方)
・カーボンブラック: 16.84部
(旭カーボン株式会社製:SunBlack805)
・化合物α-2の水溶液(固形分20%): 21.05部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.0部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 60.06部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク9]を得た。
(処方)
・顔料分散体9: 35.84部
・プロピレングリコール: 23.80部
・1,3-ブタンジオール: 4.76部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 1.28部
・グリセリン: 9.11部
・フッ素系界面活性剤: 0.02部
・消泡剤: 0.08部
・防錆剤: 0.05部
・pH調整剤: 0.40部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 24.61部
<顔料分散体10の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(アシザワ・ファインテック株式会社製HFM02バッチ式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速15m/s、液温10℃で4分間分散し、顔料分散体10を得た。
この処方は顔料と化合物β―3の固形分の質量比が80/20になるように定めた。
(処方)
・カーボンブラック: 16.84部
(旭カーボン株式会社製 SunBlack805)
・化合物β-3の水溶液(固形分20%): 21.04部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 62.07部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク10]を得た。
(処方)
・顔料分散体10: 35.84部
・プロピレングリコール: 23.80部
・1,3-ブタンジオール: 4.76部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.00部
・グリセリン: 9.11部
・フッ素系界面活性剤: 0.02部
・消泡剤: 0.08部
・防錆剤: 0.05部
・pH調整剤: 0.40部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 23.89部
<顔料分散体11の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(アシザワ・ファインテック株式会社製HFM02バッチ式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速12m/s、液温10℃で3分間分散し、顔料分散体11を得た。
この処方は顔料と化合物β―3の固形分の質量比が77/23になるように定めた。
(処方)
・イエロー顔料: 15.00部
(クラリアント社製 Hansa Yellow 5GX01(ピグメント・イエロー74))
・化合物β-3の水溶液(固形分20%): 22.50部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 62.45部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク11]を得た。
(処方)
・顔料分散体11: 34.25部
・プロピレングリコール: 33.75部
・1,3-ブタンジオール: 6.75部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.00部
・グリセリン 3.57部
・フッ素系界面活性剤: 0.04部
・消泡剤: 0.16部
・pH調整剤: 0.10部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 19.33部
<顔料分散体12の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(アシザワ・ファインテック株式会社製HFM02バッチ式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速8m/s、液温10℃で15分間分散し、顔料分散体12を得た。
この処方は顔料と化合物β―3の質量比が72/28になるように定めた。
・シアン顔料: 15.00部
(DIC株式会社製 5452K(ピグメント・ブルー15:4))
・化合物β-3の水溶液(固形分20%): 33.75部
・1,3-ブタンジオール: 8.00部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 43.20部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク12]を得た。
(処方)
・顔料分散体12: 35.06部
・プロピレングリコール: 27.92部
・1,3-ブタンジオール: 2.78部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.00部
・グリセリン: 4.17部
・フッ素系界面活性剤: 0.03部
・消泡剤: 0.12部
・pH調整剤: 0.50部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 27.37部
<顔料分散体13の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、遠心分離タイプのビーズミル(日本コークス工業株式会社製MSC100循環式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速8m/s、液温7℃で滞留時間が13.5分間になるように分散し、顔料分散体13を得た。
この処方は顔料と化合物β―3の固形分の質量比が83/17になるように定めた。
(処方)
・マゼンタ顔料: 15.00部
(DIC株式会社製 JM04(ピグメント・レッド122/ピグメント・バイオレット19))
・化合物β-3の水溶液(固形分20%): 15.00部
・プロピレングリコール: 12.00部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 57.95部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク13]を得た。
(処方)
・顔料分散体13: 46.67部
・プロピレングリコール: 30.90部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.00部
・グリセリン: 4.67部
・フッ素系界面活性剤: 0.03部
・消泡剤: 0.12部
・pH調整剤: 0.10部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 15.46部
<顔料分散体14の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(アシザワ・ファインテック株式会社製HFM02バッチ式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速15m/s、液温10℃で4分間分散し、顔料分散体14を得た。
この処方は顔料と化合物β―1の固形分の質量比が80/20になるように定めた。
(処方)
・カーボンブラック: 16.84部
(旭カーボン株式会社製 SunBlack805)
・化合物β-1の水溶液(固形分20%): 21.04部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 62.07部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク14]を得た。
(処方)
・顔料分散体14: 35.84部
・プロピレングリコール: 23.80部
・1,3-ブタンジオール: 4.76部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.00部
・グリセリン: 9.11部
・フッ素系界面活性剤: 0.02部
・消泡剤: 0.08部
・防錆剤: 0.05部
・pH調整剤: 0.40部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 23.89部
<顔料分散体15の作製>
下記処方の材料をプレミックスした後、ディスクタイプのビーズミル(アシザワ・ファインテック株式会社製HFM02バッチ式)により、0.05mmジルコニアビーズを用いて周速8m/s、液温10℃で15分間分散し、顔料分散体15を得た。
この処方は顔料と化合物β―2の質量比が72/28になるように定めた。
・シアン顔料: 15.00部
(DIC株式会社製 TGR-SD(ピグメント・ブルー15:3))
・化合物β-2の水溶液(固形分20%): 33.75部
・1,3-ブタンジオール: 8.00部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 43.20部
下記処方の材料を15分間攪拌し、1.2μmのフィルターでろ過することでインクジェット記録用の[インク15]を得た。
(処方)
・顔料分散体15: 35.06部
・プロピレングリコール: 27.92部
・1,3-ブタンジオール: 2.78部
・2-エチル-1,3-ヘキサンジオール: 2.00部
・グリセリン: 4.17部
・フッ素系界面活性剤: 0.03部
・消泡剤: 0.12部
・pH調整剤: 0.50部
・防黴剤: 0.05部
・蒸留水: 27.37部
表2中の顔料についての略号は次の顔料を意味する。
CB :カーボンブラック
PY-74 :ピグメント・イエロー74
PB15:3 :ピグメント・ブルー15:3
PB15:4 :ピグメント・ブルー15:4
PR122 :ピグメント・レッド122
PV19 :ピグメント・バイオレット19
実施例、比較例で作成した分散体および記録用インクの評価項目、評価方法を以下に記載する。
インクの初期粘度を測定した後、該インク10gをアズワン株式会社製スクリュー管瓶13.5mlに密閉し、70℃の環境下で2週間保管した。この保管後のインクの粘度を測定し、下記式に従い変化率を計算しランク分けした。粘度計には東機産業社株式会社製TV-25を用いた。A、Bが許容範囲である。
変化率(%)=[(70℃環境下2週間後の粘度-初期粘度)/初期粘度]×100
[評価基準]
A:変化率が5%未満(良好)
B:変化率が5%以上10%未満(実用上問題ないレベル)
C:変化率が10%以上20%未満(問題あるレベル)
D:変化率が20%以上(問題あるレベル)
実施例および比較例におけるインクジェット記録用インクの内ブラックを、前述した図1、図2の構造のリコー製インクジェットプリンターIPSiO GX e5500に充填し、ワンパスでベタ画像の印字を行った。印刷評価は下記の評価紙を使用して印字乾燥後、明度を反射型カラー分光測色濃度計X-Rite939(X-Rite社製)で測定した。A、Bが許容範囲である。
[評価紙]
普通紙(1):マイペーパー(A4、株式会社NBSリコー製)
普通紙(2):Fore Multi-Purpuse(HAMMERMILL社製)
コート紙:OKTC+127.9gsm A4 T目(王子製紙株式会社製)
[評価基準]
-普通紙(1)、(2)-
A:画像濃度 1.10以上
B:画像濃度 1.00以上1.10未満
C:画像濃度 1.00未満
-コート紙-
A:画像濃度 2.20以上
B:画像濃度 1.70以上2.20未満
C:画像濃度 1.70未満
実施例および比較例におけるインクジェット記録用インクの内、イエロー、シアン、マゼンタを、前述した図1~図2の構造のリコー製インクジェットプリンターIPSiO GX e5500に充填し、ワンパスでベタ画像の印字を行った。印刷評価は下記の評価紙を使用して印字乾燥後、明度を反射型カラー分光測色濃度計X-Rite939(X-Rite社製)で測定した。
得られたa*、b*の値から、彩度C*=((a*)2+(b*)2)1/2を算出し、下の評価基準にしたがって評価した。ランクA、Bが許容範囲である。
[評価紙]
普通紙(1):マイペーパー(A4、株式会社NBSリコー製)
普通紙(2):Fore Multi-Purpuse(HAMMERMILL社製)
コート紙:OKTC+127.9gsm A4 T目(王子製紙株式会社製)
<イエロー>
-普通紙(1)(2)-
A:C*≧80
B:80>C*≧75
C:75>C*
-コート紙-
A:C*≧95
B:95>C*≧90
C:90>C*
<シアン>
-普通紙(1)(2)-
A:C*≧45
B:45>C*≧40
C:40>C*
-コート紙-
A:C*≧65
B:65>C*≧60
C:60>C*
<マゼンタ>
-普通紙(1)(2)-
A:C*≧70
B:70>C*≧65
C:65>C*
-コート紙-
A:C*≧80
B:80>C*≧75
C:75>C*
上記一般式(1)で表される共重合体を用いることにより、顔料インクの保存安定性が向上し、印刷した際には画像濃度や彩度に優れる顔料分散体、及び該顔料水分散体を含有する水系インクが提供される。
また、顔料と化合物の質量比により、保存安定性、画像濃度、及び彩度により優れる顔料分散体、及び該顔料水分散体を含有する水系インクが提供される。
(1)顔料、ポリマー化合物、及び、水を含むインクであって、前記ポリマー化合物が下記一般式(1)で表される共重合体であることを特徴とするインク。
(2)前記顔料と前記一般式(1)で表される共重合体との質量比が90/10~70/30である、上記(1)に記載のインク。
(3)前記顔料と前記一般式(1)で表される共重合体との質量比が83/17~72/28である、上記(1)または(2)に記載のインク。
(4)前記顔料がカーボンブラックである、上記(1)~(3)のいずれか1項に記載のインク。
(5)前記顔料が下記構造式(1)で表されるC.I.ピグメントイエロー74である、上記(1)~(3)のいずれか1項に記載のインク。
(10)上記(9)に記載のインクカートリッジと、前記インクカートリッジから供給されるインクを吐出する吐出手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
(11)記録媒体上に、上記(1)~(8)のいずれか1項に記載のインクを用いて記録することを特徴とする記録方法。
2 本体筐体
7 処理液、インク共通カートリッジ
16 ギア機構
17 副走査モーター
18 キャリッジ
18a 記録ヘッド
19 プラテン
20 インクカートリッジ
21 ガイドシャフト
22 ガイドシャフト
23 タイミングベルト
24 主走査モーター
25 ギア機構
26 主走査モーター
27 ギア機構
41 カートリッジ筐体
42 液吸収体
43 ケース
44 上蓋部材
45 液供給口
46 シールリング
47 大気解放口
48 溝
50 キャップ部材
51 液漏れ防止用突部
53 キャップ部材
55 シール部材
71 カートリッジ位置決め部
81 カートリッジ着脱用突状部
81a カートリッジ着脱用指掛け部
82 カートリッジ着脱用窪み部
A 空間
Claims (10)
- 顔料、ポリマー化合物、及び、水を含むインクであって、前記ポリマー化合物が下記一般式(1)で表される共重合体であることを特徴とするインク。
(但し、R1は水素原子もしくはメチル基、R2はエステル結合を有する炭素数1~18のアルキル基、k:l:m=20~30:10~20:55~65のモル比) - 前記顔料と前記一般式(1)で表される共重合体との質量比が90/10~70/30である、請求項1に記載のインク。
- 前記顔料と前記一般式(1)で表される共重合体との質量比が83/17~72/28である、請求項1または請求項2に記載のインク。
- 前記顔料がカーボンブラックである、請求項1~3のいずれか1項に記載のインク。
- 前記顔料が下記構造式(1)で表されるC.I.ピグメントイエロー74である、請求項1~3のいずれか1項に記載のインク。
- 前記顔料が下記構造式(2)で表されるC.I.ピグメントブルー15:3もしくは15:4である、請求項1~3のいずれか1項に記載のインク。
- 前記顔料が下記構造式(3)で表されるC.I.ピグメントレッド122である、請求項1~3のいずれか1項に記載のインク。
- 請求項1~7のいずれか1項に記載のインクを容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項8に記載のインクカートリッジと、前記インクカートリッジから供給されるインクを吐出する吐出手段と、を有することを特徴とするインクジェット記録装置。
- 記録媒体上に、請求項1~7のいずれか1項に記載のインクを用いて記録することを特徴とする記録方法。
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