JP7763399B2 - 電子レンジ加熱調理用油脂組成物 - Google Patents
電子レンジ加熱調理用油脂組成物Info
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Description
その結果、カードラン、食用油脂及び、二糖類が、特定範囲であることにより、意外にも、スライスした生野菜につけて電子レンジ加熱するだけで、中心までカリっとした食感を有する野菜チップが完成する、電子レンジ加熱調理用油脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1)厚さ1~5mmにスライスカットした生野菜につける、
電子レンジ加熱調理用油脂組成物であって、
前記組成物中の食用油脂の含有量が、1.8~57質量%であり、
前記組成物中のカードラン及び二糖類の合計含有量が、28~55質量%であり、
前記二糖類の含有割合が、前記食用油脂1質量部に対して0.6~7.0質量部である、
ことを特徴とする電子レンジ加熱調理用油脂組成物
(2)前記二糖類が、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロースより選択される少なくとも1種以上である、ことを特徴とする(1)に記載の電子レンジ加熱調理用油脂組成物
(3)前記生野菜が、ごぼう、れんこん、さつまいも、にんじん、ピーマン、じゃがいも、かぼちゃより選択される少なくとも1種以上である、ことを特徴とする(1)または(2)に記載の電子レンジ加熱調理用油脂組成物
(4)(1)乃至(3)に記載の電子レンジ加熱調理用油脂組成物を前記生野菜につけて電子レンジ加熱する、ことを特徴とする野菜チップの製造方法
(5)電子レンジ加熱調理用油脂組成物の付着量が、前記生野菜100質量部に対して5~40質量部である、ことを特徴とする(4)に記載の野菜チップの製造方法
である。
本発明は、厚さ1~5mmにスライスカットした生野菜につける、電子レンジ加熱調理用油脂組成物であって、食用油脂の含有量が1.8~57%であり、カードラン及び二糖類の合計含有量が28~55%であり、前記二糖類の含有割合が、前記食用油脂1部に対して0.6~7.0部である、ことを特徴とする電子レンジ加熱調理用油脂組成物であり、これにより、中心までカリっとした食感を有する野菜チップが完成する、電子レンジ加熱調理用油脂組成物が得られることに特徴を有する。
本発明の電子レンジ加熱調理用油脂組成物は、厚さ1~5mmにスライスカットした生野菜につけて、そのまま加熱するための、電子レンジ加熱専用の油脂組成物である。電子レンジ加熱調理用油脂組成物の形状は、特に限定的ではなく、液体状、ペースト状、粉末状いずれでもよい。
カードランとは、主に、アルカリゲネス属又はアグロバクテリウム属に属する微生物によって生産される加熱凝固性β-1,3-グルカンであり、特に、飲食品等において、増粘剤やゲル化剤として、その物性改良等に広く用いられている増粘多糖類である。
本発明において、カードランを配合することで、中心までカリっとした食感を有する野菜チップが完成する電子レンジ加熱調理用油脂組成物が得られやすい。
本発明における食用油脂としては、一般に食品用に販売される原料を用いるとよく、菜種油、ひまわり油、米油、コーン油、サフラワー油、綿実油、大豆油、ヒマワリ油、ヤシ油、パーム油、ゴマ油、オリーブ油、乳脂等やこれらの混合油、加工油脂等を使用することができる。
本発明の電子レンジ加熱調理用油脂組成物に含まれる食用油脂の含有量は、1.8~57%であり、4~50%が好ましい。食用油脂の含有量が57%を上回る場合には、油脂が多くなりすぎるため、油っぽさを感じるようになり、好ましくない。
また、食用油脂の含有量が1.8%を下回る場合には、油脂が少ないため、中心までカリっとした食感は得られにくい。
本発明における二糖類とは、食品に用いられる二糖類であれば、特に限定はなく、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロース、セロビオースなどがある。
その中でも、特に、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロースのいずれかを用いると、上記発明の効果を得られやすく、スクロース、ラクトースのいずれかが含まれていると、より良い。
本発明における、カードラン及び二糖類の合計含有量は、28~55%であり、
35~55%が好ましい。含有量が55%を上回る場合には、カリっとした食感よりも、飴のようなバリバリとした食感となり、食べにくい。また、含有量が28%を下回る場合には、中心までカリっとした食感は得られにくい。
本発明における、食用油脂1部に対する二糖類の含有割合は、0.6~7.0部であり、0.8~4.5部が好ましい。含有割合が上記範囲外である場合、発明の効果は得られにくい。
本発明における電子レンジ加熱調理用油脂組成物を、厚さ1~5mmにスライスカットした生野菜につけて電子レンジ加熱することで野菜チップを製造することができる。
野菜チップの中心までカリっとした食感を十分有するために、生野菜の厚さは1~5mmであり、好ましくは1~3mmにするとよい。
また、電子レンジ加熱は、600wで3分相当以上が好ましい。さらに、600wで4分相当以上8分相当以下にすると、野菜チップの中心までカリっとした食感がしっかり残り、大変好ましい。
本発明にて、電子レンジ加熱調理用油脂組成物をつけるために用いる生野菜は、食用に適するものであればいずれのものでもよく、例えば、かぼちゃ、ごぼう、れんこん、さつまいも、にんじん、ピーマン、じゃがいも、大根、かぶ等が挙げられる。
その中でも、特に、じゃがいも、れんこん、さつまいも、にんじん、ピーマン、ごぼう、かぼちゃのいずれかを用いると、生野菜中の水分がしっかり抜けて、中心までカリっとした食感が得られやすい。
また、本発明における、電子レンジ加熱調理用油脂組成物の付着量は、生野菜100部に対して5~40部であり、10~30部が好ましい。付着量の割合が上記範囲外である場合、十分にカリっとした食感が得られず、野菜チップとして好ましくない。
本発明の電子レンジ加熱調理用油脂組成物は、本発明の必須原料である、カードラン、食用油脂、二糖類以外の原料を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜選択し、配合することができる。具体的には、例えば、食塩などの調味料、チーズパウダー、ゲル化剤、香料等が挙げられる。
下記の表1の配合割合に準じ、電子レンジ加熱調理用油脂組成物(ペースト)を調製した。
具体的には、配合原料を釜へ投入し、十分に混合撹拌処理を施すことで、実施例1の電子レンジ加熱調理用油脂組成物(ペースト)を得た。
得られた電子レンジ加熱調理用油脂組成物(ペースト)は、食用油脂の含有量が40%であり、カードラン及び二糖類の合計含有量が55%であり、二糖類の含有割合が、食用油脂1部に対して1.2部であった。
<電子レンジ加熱調理用油脂組成物(ペースト)>
カードラン 7%
ラクトース 20%
スクロース 28%
食用油脂(パーム油、菜種油、ひまわり油) 40%
調味料 4%
香料 1%
―――――――――――――――――――――――――――――
合計 100%
下記の表2の配合割合に準じ、電子レンジ加熱調理用油脂組成物(粉末)を調製した。
具体的には、配合原料を鍋へ投入し、十分に混合撹拌処理を施すことで、実施例2の電子レンジ加熱調理用油脂組成物(粉末)を得た。
得られた電子レンジ加熱調理用油脂組成物(粉末)は、食用油脂の含有量が4.8%であり、カードラン及び二糖類の合計含有量が40%であり、二糖類の含有割合が、食用油脂1部に対して4.2部であった。
<電子レンジ加熱調理用油脂組成物(粉末)>
カードラン 20%
スクロース 20%
粉末油脂(食用油脂、グルコース、乳化剤等) 8%(うち食用油脂は4.8%)
粉末調味料(チキンブイヨン) 45%
ゲル化剤 5%
香料 2%
―――――――――――――――――――――――――――――
合計 100%
また、実施例2で調製した電子レンジ加熱調理用油脂組成物(粉末)10gを、3mmにスライスカットしたさつまいも(100g分)につけて、600wの電子レンジで4分加熱した。すると、いずれも中心までカリっとした食感を十分に有していた。
まず、試験例1では、カードラン、二糖類、及び食用油脂の含有量が、食感に与える影響を検討することを目的とした。
具体的には、実施例3~4、比較例1において、カードラン、二糖類、及び食用油脂の含有量を表3の通りになるように調整する以外は、実施例1と同様に電子レンジ加熱調理用油脂組成物(ペースト)を調製した。
また、実施例5~10において、カードラン、二糖類、及び食用油脂の含有量を表4の通りになるように調整する以外は、実施例2と同様に電子レンジ加熱調理用油脂組成物(粉末)を調製した。
次に、実施例3~4、比較例1の電子レンジ加熱調理用油脂組成物(ペースト)30gをよく混合した後、それぞれ、3mmにスライスカットしたさつまいも(100g分)につけて、600wの電子レンジで8分加熱した。
実施例5~10の電子レンジ加熱調理用油脂組成物(粉末)10gをそれぞれ、3mmにスライスカットしたさつまいも(100g分)につけ、600wの電子レンジで4分加熱した。
その後、上記のさつまいもを食し、それぞれ下記の評価基準により評価した。結果を表3及び表4に示す。
◎:野菜チップの中心まで、カリっとした食感が十分にあり、大変好ましい
○:野菜チップの中心まで、カリっとした食感があり、好ましい
×:野菜チップの中心は、カリっとした食感がなく、好ましくない
一方、比較例1の電子レンジ加熱調理用油脂組成物は、カードランを含まないため、完成した野菜チップに、カリっとした食感は見られず、野菜チップとして好ましくはなかった。
試験例2では、二糖類の種類及び含有量が食感に与える影響を検討することを目的とした。
具体的には、実施例11~12において、実施例1の二糖類の種類及び含有量を、表5となるように変更する以外は、実施例1と同様に電子レンジ加熱調理用油脂組成物(ペースト)を調製した。
また、実施例13~14において、実施例2の二糖類の種類及び含有量を、表5となるように変更する以外は、実施例2と同様に電子レンジ加熱調理用油脂組成物(粉末)を調製した。
次に、実施例11~12の電子レンジ加熱調理用油脂組成物(ペースト)30gをよく混合し、それぞれ、3mmにスライスカットしたさつまいも(100g分)につけて、600wの電子レンジで8分加熱した。
実施例13~14の電子レンジ加熱調理用油脂組成物(粉末)10gをそれぞれ、3mmにスライスカットしたさつまいも(100g分)につけて、600wの電子レンジで4分加熱した。
その後、上記のさつまいもを食し、それぞれ下記の評価基準により評価した。結果を表5に示す。
試験例3では、さつまいも100gに対する電子レンジ加熱調理用油脂組成物の付着量が食感に与える影響を検討することを目的とした。
具体的には、実施例15及び16において、実施例2から、さつまいも100gにつける電子レンジ加熱調理用油脂組成物の量を、表6の通り変更した。
また、実施例17及び18において、実施例1から、さつまいも100gにつける電子レンジ加熱調理用油脂組成物の量を、表6の通り変更した。
次に、実施例15~18のレンジ加熱調理用油脂組成物をそれぞれ、3mmにスライスカットしたさつまいも(100g分)につけて、600wの電子レンジで、粉末は4分、ペーストは8分加熱した後、食し、試験例1と同じ評価基準により評価した。結果を表6に示す。
実施例15及び18は、◎の評価よりは劣るが、野菜チップの中心まで食感があり、好ましい範囲であった。
試験例4では、さつまいも以外の生野菜についても、さつまいもと同様の効果が見られるのか検討した。
実施例1で調製した電子レンジ加熱調理用油脂組成物(ペースト)30g及び、実施例2で調製した電子レンジ加熱調理用油脂組成物(粉末)10gを、それぞれ5mmにスライスカットしたじゃがいも(100g分)につけて、600wの電子レンジで、ペーストは8分、粉末は4分加熱し、食したところ、いずれも中心までカリっとした食感を十分に有していた。また、じゃがいもをごぼう、れんこん、にんじん、ピーマン、かぼちゃに変更したものも、さつまいもと同様の効果が見られた。なお、ごぼう、にんじん、ピーマン、かぼちゃは3mm、れんこんは1mmにスライスカットしたものを使用した。
Claims (5)
- 厚さ1~5mmにスライスカットした生野菜につける、
電子レンジ加熱調理用油脂組成物であって、
前記組成物は、カードラン、食用油脂及び二糖類を含有し、
前記組成物中の前記食用油脂の含有量が、1.8~57質量%であり、
前記組成物中の前記カードラン及び前記二糖類の合計含有量が、28~55質量%であり、
前記二糖類の含有割合が、前記食用油脂1質量部に対して0.6~7.0質量部である、
ことを特徴とする電子レンジ加熱調理用油脂組成物。 - 前記二糖類が、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロースより選択される少なくとも1種以上である、ことを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ加熱調理用油脂組成物。
- 前記生野菜が、ごぼう、れんこん、さつまいも、にんじん、ピーマン、じゃがいも、かぼちゃより選択される少なくとも1種以上である、ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項記載の電子レンジ加熱調理用油脂組成物。
- 請求項1乃至3のいずれか1項記載の電子レンジ加熱調理用油脂組成物を前記生野菜につけて電子レンジ加熱する、ことを特徴とする野菜チップの製造方法。
- 電子レンジ加熱調理用油脂組成物の付着量が、前記生野菜100質量部に対して5~40質量部である、ことを特徴とする請求項4に記載の野菜チップの製造方法。
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2021
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Non-Patent Citations (1)
| Title |
|---|
| レンジで簡単!パリパリ芋チップス,cookpad,2017年05月01日,<URL:https://cookpad.com/jp/recipes/19377219-レンジで簡単パリパリ芋チップス>,<レシピID: 19377219> |
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