JP7761997B2 - 金属含有部材形成用組成物、金属含有部材、金属含有部材の製造方法、積層体、及び、デバイス - Google Patents
金属含有部材形成用組成物、金属含有部材、金属含有部材の製造方法、積層体、及び、デバイスInfo
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Description
今後さらに携帯情報端末など電子機器の高性能化への要求が高まることが予想されており、これに応えるため、金属含有部材の様々な物性についての更なる向上が求められている。
特許文献2には、フィルム基材に反射層が設けられたフィルムミラーを製造するフィルムミラーの製造方法であって、上記反射層が形成される下地層と、銀錯体化合物を含んだ塗布液との少なくとも一方に還元剤を含有させ、上記下地層に上記塗布液を塗布して塗膜を形成する工程と、上記塗膜を加熱焼成して上記反射層を形成する工程と、を有することを特徴とするフィルムミラーの製造方法が記載されている。
<1> 金属前駆体、粒状充填剤及び溶剤を含む、金属含有部材形成用組成物。
<2> 上記粒状充填剤が無機化合物を含む、<1>に記載の金属含有部材形成用組成物。
<3> 上記溶剤が水を含む、<1>または<2>に記載の金属含有部材形成用組成物。
<4> 上記金属前駆体が銀前駆体を含む、<1>~<3>のいずれか1つに記載の金属含有部材形成用組成物。
<5> 膜形成に用いられる、<1>~<4>のいずれか1つに記載の金属含有部材形成用組成物。
<6> 還元剤を含む、<1>~<5>のいずれか1つに記載の金属含有部材形成用組成物。
<7> JIS Z 8901:2006に記載の方法により算出した場合の、上記粒状充填剤の直径の算術平均値が0.2~1μmである、<1>~<6>のいずれか1つに記載の金属含有部材形成用組成物。
<8> JIS Z 8901:2006に記載の方法により算出した場合の、上記粒状充填剤の直径の算術平均値の比が0.1:1~0.8:1である複数種の粒子を、上記粒状充填剤として含む、<1>~<7>のいずれか1つに記載の金属含有部材形成用組成物。
<9> 導熱部材、放熱部材、反射部材、加飾部材又は導電部材の形成に用いられる、<1>~<8>のいずれか1つに記載の金属含有部材形成用組成物。
<10> <1>~<9>のいずれか1つに記載の金属含有部材形成用組成物における金属前駆体を金属に変換してなる、金属含有部材。
<11> <1>~<9>のいずれか1つに記載の金属含有部材形成用組成物を基材に適用して金属前駆体含有層を形成する適用工程、及び、
上記金属前駆体含有層に含まれる金属前駆体を金属に変換する変換工程、を含む、
金属含有部材の製造方法。
<12> 上記変換工程が、80℃~150℃で上記金属前駆体含有層を加熱することを含む工程である、<11>に記載の金属含有部材の製造方法。
<13> 得られる金属含有部材の厚さが1~500μmである、<11>又は<12>に記載の金属含有部材の製造方法。
<14> 基材と、基材上に配置された<10>に記載の金属含有部材とを備える積層体。
<15> <10>に記載の金属含有部材、又は、<14>に記載の積層体を備える、デバイス。
本明細書において「~」という記号を用いて表される数値範囲は、「~」の前後に記載される数値をそれぞれ下限値および上限値として含む範囲を意味する。
本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、その工程の所期の作用が達成できる限りにおいて、他の工程と明確に区別できない工程も含む意味である。
本明細書における基(原子団)の表記について、置換および無置換を記していない表記は、置換基を有さないものと共に、置換基を有するものをも包含する意味である。例えば、単に「アルキル基」と記載した場合には、これは、置換基を有さないアルキル基(無置換アルキル基)、および、置換基を有するアルキル基(置換アルキル基)の両方を包含する意味である。また、単に「アルキル基」と記載した場合には、これは、鎖状でも環状でもよく、鎖状の場合には、直鎖でも分岐でもよい意味である。
本明細書において、「(メタ)アクリレート」は、「アクリレート」および「メタクリレート」の両方、または、いずれかを意味し、「(メタ)アクリル」は、「アクリル」および「メタクリル」の両方、または、いずれかを意味し、「(メタ)アクリロイル」は、「アクリロイル」および「メタクリロイル」の両方、または、いずれかを意味する。
本明細書において、組成物中の固形分は、溶剤を除く他の成分を意味し、組成物中の固形分の含有量(濃度)は、特に述べない限り、その組成物の総質量に対する、溶剤を除く他の成分の質量百分率によって表される。
本明細書において、特に述べない限り、温度は23℃、気圧は101325Pa(1気圧)である。
本明細書において、好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本発明の金属含有部材形成用組成物は、金属前駆体、粒状充填剤及び溶剤を含む。
本発明の金属含有部材形成用組成物によれば、金属前駆体を変換してなる金属及び粒状充填剤を含む金属含有部材が形成される。
また、本発明の金属含有部材形成用組成物は、膜形成に用いられることが好ましい。上記膜は、金属前駆体を変換してなる金属及び粒状充填剤を含むことが好ましい。
本発明の金属含有部材形成用組成物により金属含有部材(例えば、上記膜)を形成する方法の詳細については後述する。
また、金属含有部材形成用組成物は、特に限定されないが、導熱部材、放熱部材、反射部材、加飾部材又は導電部材の形成に用いられることが好ましい。
すなわち、金属含有部材形成用組成物から形成される金属含有部材は、特に限定されないが、導熱部材、放熱部材、反射部材、加飾部材又は導電部材であることが好ましい。
本発明者らは、金属前駆体及び溶剤を含む従来の組成物を用いて金属含有部材を形成した場合には、得られる部材が応力に弱く、例えば厚さが小さい態様において曲がりやすくなる、厚さが大きい態様においてシュリンクによる反りが発生するという問題点が有ることを見出した。
そこで本発明者らは、鋭意検討した結果、組成物として、金属前駆体、粒状充填剤及び溶剤を含む組成物を用いることにより、強度の高い金属含有部材が得られることを見出した。
上記効果が得られるメカニズムの詳細は不明であるが、部材が粒状充填剤を含むことにより金属含有部材自体の応力耐性が増加して厚さが小さい態様において曲がりにくくなり、また、金属前駆体を金属に変換する際の体積変化の影響が小さくなるためシュリンクによる反りが抑制されると考えられる。
また、従来から、金属を含む部材の強度を向上させる目的で、金属含有部材を他の部材と組み合わせて用いるなど、ハイブリッド材料を形成することも知られているが、本発明の組成物を用いることにより、被着部材に対する熱などによる損傷を抑制できるという利点もある。
ここで、特許文献1及び2のいずれにも、粒状充填剤を用いることについては記載も示唆もない。
以下、本発明の金属含有部材形成用組成物に含まれる各成分の詳細について説明する。
金属前駆体としては、化学的又は物理的な処理により金属に変換される化合物であれば特に限定されないが、加熱により金属に変換される化合物であることが好ましく、例えば、配位子を有する金属塩が挙げられる。
上記配位子としては、配位子の共役酸の1気圧における沸点が、150℃以下であるものが好ましく、120℃以下であることがより好ましい。
上記配位子としては、例えば、酢酸、ギ酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、アセチル酢酸等の有機酸、炭酸、硝酸、亜硝酸、リン酸、硫酸等の無機酸、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、酸素原子等が挙げられる。
これらの金属種は、金属含有部材の用途に応じて選択すればよいが、例えば、銀であることが好ましい。
すなわち、金属前駆体は銀前駆体であることが好ましい。
好ましい銀前駆体としては、酢酸銀、ギ酸銀、炭酸銀、フッ化銀、シュウ酸銀、乳酸銀、硝酸銀、亜硝酸銀、チオシアネート化銀、シアン化銀、シアネート化銀、過塩素酸銀、塩化銀、臭化銀、ヨウ化銀、リン酸銀、トリフルオロ酢酸銀、アセチル酢酸銀、硫酸銀、酸化銀等が挙げられる。
これらの中でも、炭酸銀、酢酸銀又は酸化銀が好ましい。
金属含有部材形成用組成物は金属前駆体を2種以上含んでもよく、2種以上含む場合、それらの合計量が上記範囲内であることが好ましい。
本発明の金属含有部材形成用組成物は、粒状充填剤を含む。
粒状充填剤の形状は特に限定されず、繊維状、板状、鱗片状、棒状、球状、チューブ状、曲板状、針状など、いずれの形状であってもよいし、これら以外の形状であってもよい。
また、粒状充填剤は中空であってもよいし、中実であってもよく、コアシェル構造のような多層構造、又は、多孔質構造であってもよい。
無機化合物である粒状充填剤としては、シリカ、ケイ酸塩、シリケート等のケイ素化合物、アルミナ、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化アンチモン、酸化チタン、酸化ベリリウム、酸化ジルコニウム、酸化銅、亜酸化銅等の金属酸化物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の金属水酸化物、窒化ホウ素、窒化チタン等の金属窒化物、炭酸カルシウム等の金属炭酸塩、カーボンブラック、アセチレンブラック等の炭素化合物、その他セラミック等が挙げられる。
また、半導体や導電性の熱伝導性粒子をシリカなどの電気絶縁性材料で被覆または表面処理をした構成でもよい。このような態様によれば、熱伝導性および電気絶縁性を個々に制御しやすくなるため、熱伝導性および電気絶縁性の調整が容易となる場合がある。例えば表面にシリカの膜を成膜する方法としては、水ガラス法とゾルゲル法が挙げられる。
これらの中でも、粒状充填剤としては金属を含まない化合物が好ましく、ケイ素化合物がより好ましく、シリカ粒子がより好ましい。
有機化合物である粒状充填剤としては、ポリスチレン、ポリスチレン/ジビニルベンゼン共重合体、ポリメチル(メタ)アクリレート、架橋ポリメチル(メタ)アクリレート、スチレン/アクリル共重合体、メラミン/ホルムアルデヒド縮合物、ベンゾグアナミン/ホルムアルデヒド縮合物、ベンゾグアナミン/メラミン/ホルムアルデヒド縮合物等を成分とする粒子が挙げられる。
無機化合物と有機化合物のハイブリッド粒子としては、例えば、シリカ粒子又は金属粒子(上述の金属酸化物等)等の無機化合物からなる粒子の表面に有機ポリマー層(例えば、上述の有機化合物として例示した樹脂を含む層)を形成した粒子等が挙げられる。
本発明の金属含有部材形成用組成物が粒状充填剤を2種以上含む場合、その内1種が上記範囲内であればよく、その全てが上記範囲内であることも、本発明の好ましい態様の1つである。
上記比は、0.3:1~0.8:1であることが好ましく、0.5:1~0.8:1であることがより好ましい。
このような構成を採用することにより、大きな粒子同士の間に小さな粒子が埋まって、より強度が向上すると推測される。また、単一径の粒状充填剤のみを含む場合に比べて、粒状充填剤同士の間隔が減少し、さらには接触点が増加するため、例えば金属含有部材の熱伝導性も向上すると考えられる。
また、本発明の金属含有部材形成用組成物が粒状充填剤を3種以上含む場合、粒状充填剤の直径の算術平均値の比が上記範囲内である組み合わせが1つでもあればよい。
粒状充填剤の熱拡散率は、例えば、1.0×10-6m2s-1以上であり、2.0×10-6m2s-1以上であることが好ましく、3.0×10-6m2s-1以上であることが特に好ましい。また、粒状充填剤の熱拡散率の上限は特に限定しないが実用的には1.0×10-4m2s-1以下である。
金属含有部材形成用組成物は粒状充填剤を2種以上含んでもよく、2種以上含む場合、それらの合計量が上記範囲内であることが好ましい。
また、金属含有部材形成用組成物における金属前駆体を金属に変換してなる、金属含有部材における粒状充填剤の含有量は、10~90体積%であることが好ましく、20~80体積%であることがより好ましく、30~70体積%であることが更に好ましい。
本発明の金属含有部材形成用組成物は、溶剤を含む。
溶剤としては、水、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、1-メトキシプロパノール、ブタノール、エチルヘキシルアルコール、テルピネオール等)、グリコール類(エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン等)、アセテート類(エチルアセテート、ブチルアセテート、メトキシプロピルアセテート、カルビトールアセテート、エチルカルビトールアセテート)エーテル類(メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン)、ケトン類(メチルエチルケトン、アセトン、ジメチルホルムアミド、1-メチル-2-ピロリドン、メチルイソブチルケトン)、アルコキシアルカノール類(メトキシエタノール、メトキシプロパノール、エトキシエタノール等)、ケトンアルコール類(アセトール、ジアセトンアルコール等)炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、ドデカン、パラフィンオイル、ミネラルスピリット、ベンゼン、トルエン、キシレン等)、ハロゲン置換溶媒(クロロホルムやメチレンクロライド、カーボンテトラクロライド等)、アルキルオキシム類(アセトンオキシム、ジメチルグリオキシム、2-ブタノンオキシム、2,3-ブタジオンモノオキシム等)、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、またはこれらの混合溶媒などを挙げることができる。
これらの中でも、本発明の金属含有部材形成用組成物は溶剤として水を含むことが好ましい。
金属含有部材形成用組成物は溶剤を2種以上含んでもよく、2種以上含む場合、それらの合計量が上記範囲内であることが好ましい。
また、溶剤の全質量に対する水の含有量は、50質量%以上であることが好ましく、60質量%以上であることがより好ましく、70質量%以上であることが更に好ましい。また、溶剤の全質量に対する水の含有量が90質量%以上(さらには、95質量%以上)である態様も、本発明の好ましい態様の1つである。溶剤の全質量に対する水の含有量の上限は特に限定されず、100質量%であってもよい。
本発明の金属含有部材形成用組成物は、還元剤を更に含むことが好ましい。
還元剤を含むことにより、金属前駆体の金属への変換を促進することができる場合がある。
還元剤としては、ナトリウム、水酸化ホウ素カリウム、塩化第一鉄、硫酸鉄等の金属塩、ヨウ化水素、一酸化炭素などの無機化合物であってもよいし、有機化合物であってもよいが、有機化合物であることが好ましい。
有機化合物である還元剤としては、ヒドラジン、アセティックヒドラジド、クエン酸三ナトリウム、メチルジエタノールアミン、ジメチルアミンボラン等のアミン化合物、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド等のアルデヒド化合物、グルコース、アスコルビン酸、サリチル酸、タンニン酸(tannic acid)、ピロガロール(pyrogallol)、ヒドロキノンなどの有機化合物、ナトリウム、水酸化ホウ素カリウム、塩化第一鉄、硫酸鉄等の金属塩、ヨウ化水素、一酸化炭素などの無機化合物が挙げられる。
R1としては、水素原子、アルデヒド基、1つ以上のアルデヒド基を有する炭素数1~20のアルキル基、1つ以上のアルデヒド基を有する炭素数5~20のアリール基、1つ以上のアルデヒド基を有するアミノ基、1つ以上のアルデヒド基を有する炭素数5~20のヘテロ環基等が挙げられる。好ましくは、水素原子、アルデヒド基、1つ以上のアルデヒド基を有するメチル基、1つ以上のアルデヒド基を有するエチル基、1つ以上のアルデヒド基を有するベンゼン環であり、より好ましくは水素原子である。
式(R-1)で表される化合物としては、ギ酸、2-メチル-3-オキソプロパン酸、3-オキソプロパン酸、フタルアルデヒド酸、イソフタルアルデヒド酸、テレフタルアルデヒド酸等が挙げられる。
金属含有部材形成用組成物は還元剤を2種以上含んでもよく、2種以上含む場合、それらの合計量が上記範囲内であることが好ましい。
本発明の金属含有部材形成用組成物は、アミン化合物を含むことが好ましい。
アミン化合物は、その少なくとも一部が金属含有部材形成用組成物中で上述の金属前駆体と錯体を形成していてもよい。
アミン化合物を含むことにより、金属前駆体の溶解性が向上し、金属含有部材形成用組成物における金属前駆体の含有量を増加させることができる、又は、金属含有部材形成用組成物の保存安定性を向上させることができる場合がある。
ここで、上記アルキル基は、直鎖状、環状、分枝状またはそれらの組み合わせのいずれであってもよい。
上記アルキル基の炭素数は、例えば、1~20であることが好ましく、1~10であることが好ましく、2~10であることが更に好ましい。
上記アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基等が挙げられる。
アルキルアミンは、第1級、第2級または第3級アミンのいずれであってもよいが、第1級又は第2級アミンであることが好ましく、第1級アミンであることがより好ましい。
アルキルアミンにおける炭素数は、1~20であることが好ましく、2~10であることがより好ましく、3~8であることが更に好ましい。
また。有機アミンの1気圧における沸点は、30℃以上であることが好ましく、40℃以上であることがより好ましく、50℃以上であることが更に好ましい。
R11-CHR12-CH2-NH2 ・・・(A-1)
式(A-1)中、R11及びR12は、それぞれ独立に、炭素数1~12の炭化水素基を表す。
無置換アルキル基としては、炭素数1~8のアルキル基が好ましく、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等が挙げられる。
置換アルキル基の置換基としては、アリール基(例:フェニル基、ナフチル基)、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基等、好ましくは炭素数1~4)、ハロゲン原子(例:塩素原子、臭素原子等)、シアノ基、アミノ基、ヘテロ環基(例:ピロリジン環、ピロール環、イミダゾール環等の含窒素ヘテロ環基や、フラン環、テトラヒドロフラン環等の含酸素ヘテロ環基などの環状基)などが挙げられる。
置換アルキル基の例としては、アリールアルキル基(アルキル部位の炭素数1~4)、シアノアルキル基(アルキル部位の炭素数1~4)、ハロゲン化アルキル基(アルキル部位の炭素数1~4)、シクロオレフィン結合アルキルが好適である。
上記のうち、R11及びR12の少なくとも一方は、エチル基であることが好ましい。この点の理由については必ずしも明確でなく推測であるが、エチル基の2つの炭素原子とアミノ基の窒素原子及び水素原子とが6員環を形成することで、HOMOが窒素原子からエチル基まで広がるために、錯体形成が安定化されると考えられる。
更には、R11が、ブチル基であり、R12がエチル基である場合がより好ましい。
中でも、イソブチルアミン、2-エチルブチルアミン、2-エチルヘキシルアミンが好ましく、2-エチルブチルアミン、2-エチルヘキシルアミンがより好ましい。
金属含有部材形成用組成物はアミン化合物を2種以上含んでもよく、2種以上含む場合、それらの合計量が上記範囲内であることが好ましい。
本発明の金属含有部材形成用組成物は、上述のアミン化合物に加えて、又は、アミン化合物に代えて、他の錯化剤を更に含んでもよい。
他の錯化剤は、その少なくとも一部が金属含有部材形成用組成物中で上述の金属前駆体と錯体を形成していてもよい。
他の錯化剤としては、アンモニウムカルバメート系化合物、アンモニウムカーボネート系化合物等が挙げられる。
アンモニウムカルバメート系化合物又はアンモニウムカーボネート系化合物としては、下記式(C-1)~式(C-3)のいずれかで表される化合物が好ましい。
これらは、1種単独で用いるほか、2種以上の混合物として用いてもよい。また、本発明においては、上記の具体例に制限されるものではない。
二酸化炭素は、気相状態でバブリング(bubbling)するか、固体相ドライアイスを使用することができ、超臨界(supercritical)状態でも反応に寄与することができる。
アンモニウムカルバメート誘導体又はアンモニウムカーボネート誘導体の製造には、上
記の方法のほか、最終物質の構造が同一であれば、公知のいかなる方法を使用してもよい。すなわち、製造のための溶媒、反応温度、濃度又は触媒などを特に限定する必要はなく、製造収率にも影響しない。
本発明の金属含有部材形成用組成物は、他の添加剤を更に含んでもよい。
他の添加剤としては、安定剤、レベリング剤(Leveling agent)、薄膜補助剤、熱分解反応促進剤、界面活性剤等が挙げられる。
リン化合物としては、例えば、一般式R3P、(RO)3Pまたは(RO)3POで表されるリン化合物が挙げられる。ここでRは、炭素数1~20のアルキル基またはアリール基を示し、具体的に例えば、トリブチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリエチルホスファイト、トリフェニルホスファイト、ジベンジルホスフェート、トリエチルホスフェートなどが挙げられる。
硫黄化合物としては、具体的に例えば、ブタンチオール、n-ヘキサンチオール、ジエチルスルフィド、テトラヒドロチオフェン、アリールジスルフィド、2-メルカプトベンゾアゾール、テトラヒドロチオフェン、オクチルチオグリコレートなどが挙げられる。
安定剤の含有量は特に限定されないが、金属前駆体の含有モル量に対し、0.1~90%となるモル量が好ましい。
金属含有部材形成用組成物は安定剤を2種以上含んでもよく、2種以上含む場合、それらの合計量が上記範囲内であることが好ましい。
有機酸としては、具体的に例えば、酢酸、酪酸、吉草酸、ピバル酸、ヘキサン酸、オクタン酸、2-エチル-ヘキサン酸、ネオデカン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、ナフタル酸などが挙げられる。
有機酸誘導体としては、具体的に例えば、酢酸アンモニウム塩、クエン酸アンモニウム塩、ラウリン酸アンモニウム塩、乳酸アンモニウム塩、マレイン酸アンモニウム塩、シュウ酸アンモニウム塩、モリブデン酸アンモニウム塩などの有機酸アンモニウム塩と、Au、Cu、Zn、Ni、Co、Pd、Pt、Ti、V、Mn、Fe、Cr、Zr、Nb、Mo、W、Ru、Cd、Ta、Re、Os、Ir、Al、Ga、Ge、In、Sn、Sb、Pb、Bi、Sm、Eu、Ac、Thなどのような金属を含むシュウ酸マンガン、酢酸金、シュウ酸パラジウム、2-エチルヘキサン酸銀、オクタン酸銀、ネオデカン酸銀、ステアリン酸コバルト、ナフタル酸ニッケル、ナフタル酸コバルトなどの有機酸金属塩が挙げられる。
薄膜補助剤の含有量は特に限定されないが、金属前駆体の含有モル量に対し、0.1~25%となるモル量が好ましい。
金属含有部材形成用組成物は薄膜補助剤を2種以上含んでもよく、2種以上含む場合、それらの合計量が上記範囲内であることが好ましい。
金属含有部材形成用組成物の全固形分量に対する熱分解反応促進剤の含有量は、0.01~20質量%であることが好ましく、0.1~10質量%であることがより好ましく、0.2~5質量%であることが更に好ましい。
金属含有部材形成用組成物は熱分解反応促進剤を2種以上含んでもよく、2種以上含む場合、それらの合計量が上記範囲内であることが好ましい。
界面活性剤は、1種のみでもよく、2種以上でもよい。2種以上の場合は、それらの合計量が上記範囲にあることが好ましい。
上述の組成物は、前述の成分を混合して調製できる。
組成物の調製に際しては、各成分を一括配合してもよいし、各成分を溶剤に溶解または分散した後に逐次配合してもよい。また、配合する際の投入順序や作業条件は特に制約を受けない。
例えば、金属前駆体とアミン化合物又は他の錯化剤とを溶剤中で反応させて金属錯体を形成した後に、粒状充填剤、還元剤等の他の成分を更に添加してもよい。
本発明の金属含有部材は、本発明の金属含有部材形成用組成物における金属前駆体を金属に変換してなる金属含有部材である。
金属前駆体を金属に変換する方法としては、特に限定されないが、加熱等が挙げられる。
本発明の金属含有部材は、特に限定されないが、導熱部材、放熱部材、反射部材、加飾部材又は導電部材であることが好ましい。
以下、本発明の金属含有部材が導熱部材である場合について説明する。
図1は、本発明の導熱部材および積層体の一例を示す概略断面図である。
例えば図1に示すように、本発明の導熱部材4は、基材1上に形成された金属含有部材2の内部に粒状充填剤3が分散した構造を有する。導熱部材4は、粒状充填剤3を含有することで、強度に優れるものである。
ここで、例えば基材1側に熱源が有る場合、導熱部材4に伝わった熱エネルギーEは、金属含有部材2を伝達して金属含有部材2の基材1が存在する側とは反対の側に放出される。
このような導熱部材は、優れた熱伝導性を有するため、例えば、LSIデバイスなどのデバイス用の導熱部材として好適に使用できる。
また、図1に示した導熱部材と同様の導熱部材を、放熱部材として使用することもできる。その場合の放熱部材の好ましい構成及び好ましい熱拡散率は、導熱部材の場合と同様である。
本発明の金属含有部材が放熱部材である場合、特に限定されないが、例えば、特開2012-231169号公報の導電性放熱部材等として用いることができる。
本発明の金属含有部材の製造方法は、本発明の金属含有部材形成用組成物を基材に適用して金属前駆体含有層を形成する適用工程、及び、上記金属前駆体含有層に含まれる金属前駆体を金属に変換する変換工程を含む。
以下、各工程の詳細について説明する。
適用工程においては、本発明の金属含有部材形成用組成物が基材に適用されて金属前駆体含有層が形成される。
適用工程における金属含有部材形成用組成物の適用方法としては、スピンコート法、バーコート法、スプレーコート法、スリットコート法、スパイラルコート法、スクリーン印刷法、インクジェット法、流延塗布法、ロール塗布法および滴下法(ドロップキャスト)が挙げられる。これらの中でも、スピンコート法、バーコート法、スプレーコート法又はスリットコート法が好ましく、スピンコート法がより好ましい。
金属前駆体含有層の膜厚は、例えば、適用方法の選択、又は、適用を複数回行うこと等により調整することが可能である。
基材は、特に限定は無く、用途に応じて適宜選択される。基材としては、例えば、液晶表示装置等に用いられる透明基板、発光素子、固体撮像素子、半導体メモリ、熱伝導シート、メタル基板、金属配線を有する基板、金属基板、セラミクス基板等に用いられる半導体基板等が使用できる。透明基板は、例えば、石英ガラス、無アルカリガラス、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラスおよびアルミノシリケートガラス、樹脂などである。これらの透明基板には、透明導電膜、反射膜および保護膜など他の構造が形成されていてもよい。また、半導体基板は、例えば、シリコン、サファイア、炭化ケイ素、窒化ガリウム、アルミニウム、アモルファス酸化アルミニウム、多結晶酸化アルミニウム、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、GaAsP、GaP、AlGaAs、InGaN、GaN、AlGaN、ZnSe、AlGa、InPおよびZnOなどである。これらの半導体基板には、PN接合層、発光層、光電変換層、相補性金属酸化膜半導体(CMOS)層および電極層など他の構造が形成されていてもよい。また、これらの基材上には、必要により、上部の層との密着改良、物質の拡散防止あるいは表面の平坦化のために下塗り層を設けてもよい。また、下塗り層は、金属前駆体の金属への変換を促進するため、上述の還元剤、アミン化合物等を含むものであってもよい。
また、基材には、あらかじめ表面処理を施してもよい。
表面処理としては、UV照射、オゾン処理、プラズマ処理、コロナ処理、火炎処理などの表面を分解活性化させる処理、ヒドラジン、N-メチルピロリドン、水酸化ナトリウム溶液、水酸化カリウム溶液のようなアルカリ性溶液での処理、硫酸、塩酸、硝酸のような酸性溶液での処理などが挙げられる。また、基材表面の汚れを落として清浄にする処理としては、メタノール、エタノール、トルエン、酢酸エチル、アセトン等の有機溶剤による処理、付着したゴミを落とすための水洗等が挙げられる。これらの表面処理は複数種を組み合わせて行ってもよい。
乾燥方法としては、特に限定されないが、加熱、減圧等による乾燥が挙げられる。
乾燥手段は特に限定されず、公知の加熱装置、減圧装置等を用いることができる。
また、後述の変換工程を加熱により行う場合、適用工程において乾燥は行わず、変換工程において金属前駆体含有層の乾燥と金属前駆体の金属への変換とが同時に行われてもよい。
変換工程においては、上記金属前駆体含有層に含まれる金属前駆体が金属に変換される。
変換方法としては、特に限定されないが、加熱(焼成)により変換されることが好ましい。すなわち、変換工程は、上記金属前駆体含有層を加熱することを含む工程であることが好ましい。
加熱により、例えば金属前駆体(例えば、金属塩)が還元され、金属に変換される。
加熱温度としては、金属前駆体及び還元剤等の成分の種類等を考慮して決定すればよく、特に限定されないが、70~800℃が好ましく、80~300℃がより好ましく、80℃~150℃が更に好ましい。
加熱時間としては、金属前駆体及び還元剤等の成分の種類等を考慮して決定すればよく、特に限定されないが、10秒~30分間が好ましく、30秒~5分間がより好ましい。
加熱手段としては特に限定されないが、例えばホットプレート、電気炉、赤外炉、電熱式オーブン、熱風式オーブン、赤外線オーブン等が挙げられる。
本発明の金属含有部材の製造方法は、他の工程を更に含んでもよい。
他の工程としては、例えば、金属前駆体含有層上に上塗り層を形成する上塗り層形成工程が挙げられる。
上塗り層形成工程は、変換工程後に行ってもよいが、変換工程前、適用工程後に行うこともできる。
上塗り層としては、例えば、金属前駆体の金属への変換を促進するための、上述の還元剤、アミン化合物、他の錯剤等を含む層が挙げられる。
また、上塗り層として、絶縁、導電、屈折率調整、導熱等の機能を有する層を形成してもよい。
本発明の積層体は、基材と、基材上に形成された本発明の金属含有部材とを備える。
基材と金属含有部材との間には、下塗り層等の他の層を有してもよい。
また、金属含有部材の基材とは反対の側には、上塗り層等の他の層を有してもよい。
また、積層体は、複数層の金属含有部材を含んでもよい。
また、金属含有部材が導熱部材である場合、本発明の積層体は、導熱部材に接する吸熱部をさらに有してもよい。吸熱部は、冷却モジュールであり、例えば、放熱フィン、ヒートパイプ、ペルチェモジュール、クーリングプレートなどである。
本発明の金属含有部材は、例えば、これらのデバイスに導熱部材、放熱部材、反射部材、加飾部材又は導電部材として適用することができる。
また、本発明の金属含有部材が導熱部材又は放熱部材である場合、例えば、放熱フィンとして用いることもできる。
また、以下、「金属含有部材形成用組成物1」等を、単に「組成物1」等とも記載する。
撹拌器付きのシュレンクフラスコを用い、2-エチルヘキシルアンモニウム2-エチルカルバメート65.0g(215ミリモル)をイソプロパノール150.0gに溶解させた後、酸化銀20.0g(86.2ミリモル)を加えて、常温で反応させた。この反応溶液は、最初は黒色懸濁液であったが、反応が進行して錯化合物が生成されるにつれて徐々に色が薄くなり、透明に変わることが観察された。そして、2時間反応させた結果、無色透明な溶液が得られた。
この溶液に、2-ヒドロキシ-2-メチルプロピルアミン2.5g、n-ブタノール85.0g及びアミルアルコール50.0gを加えて撹拌した後、ヒドラジンを溶液全体の0.5質量%に相当する量を加え、0.45ミクロンのメンブレンフィルタを使用してろ過し、熱分析して、銀含量5.0質量%の比較用組成物1を製造した。
100質量部の上記比較用組成物1に対して、シーホスターKE-E30(日本触媒(株)製、固形分20%)及びKE-E150(日本触媒(株)製、固形分20%)を各12.5質量部添加し、金属含有部材形成用組成物1(組成物1)とした。
塩化コバルト3.8gを50gの水に溶解させ、その中に35質量%塩酸24.6gを加え、溶液を調製した。トリオクチルアミン15.8gをキシレン40gに混合した溶液を先の溶液に加え、撹拌しながら60℃に加熱した。
水層と溶媒層を分離し、溶媒層だけを取り出しで溶媒のキシレンを留去して前駆組成物を得た。
100質量部の上記前駆組成物に対して、ジルコスターZP-153(日本触媒(株)製、固形分70%)を7質量部添加し、金属含有部材形成用組成物2(組成物2)とした。
下記表の「組成」の欄に記載の配合比(質量部)となるように各材料を配合した。具体的には、表に記載の金属前駆体、溶剤及び添加剤を混合し、撹拌した後に、表に記載の粒状充填剤及び還元剤を添加して更に混合し、金属含有部材形成用組成物3~17(組成物3~17)を得た。
・シーホスターKE-W30(固形分20%):シリカ粒子、日本触媒(株)製、粒径0.3μm
・シーホスターKE-W50(固形分20%):シリカ粒子、日本触媒(株)製、粒径0.5μm
・シーホスターKE-W10(固形分15%):シリカ粒子、日本触媒(株)製、粒径0.1μm
・エポスターMX050W(固形分10%):アクリル系架橋樹脂、日本触媒(株)製、粒径70nm
・バイラールAl-L7(固形分7%):アルミナ粒子、多木化学(株)製、粒径5~10nm
・DIF-AB-33W(固形分60%):酸化亜鉛粒子、堺化学工業(株)製、粒径35nm
以上、粒径はJIS Z 8901:2006に記載の方法により算出した場合の、前記粒状充填剤の直径の算術平均値である。
また、シーホスター、エポスター、DISPALは登録商標である。
<応力耐性評価>
〔実施例1、3~13及び比較例1〕
基材としてアルミ板を用いた。各実施例における金属含有部材形成用組成物及び比較例における比較用組成物を、それぞれ、スピンコート法により、上記アルミ板に塗布して金属前駆体含有層を形成した。上記塗布を繰り返すことで、得られる金属層の厚さが2μmとなる厚さの金属前駆体含有層を作製した。
得られた金属前駆体含有層を備えるアルミ板を、表の「焼成温度(℃)」の欄に記載の温度のオーブンで2分間熱処理(加熱焼成)して、厚さ2.0μmの金属層を備えるアルミ板を形成した。
上記金属層を備えるアルミ板を、1cm×10cmのサイズの矩形状にカットした。その後に塩酸浸漬でアルミ板を除去することにより、金属層の矩形薄膜を得た。
得られた矩形薄膜を平坦で摩擦が小さく地面にほぼ水平な台上で長軸方向に一定速度で滑らせ、矩形薄膜のうち台の端から出た部分の先端が台より1cm沈んだ際の端から出た部分の長さを比較例1における同様の試験を行った際の長さと比較し、その相対比を算出した。評価は下記評価基準に従って行い、評価結果は表の「応力耐性評価」の欄に記載した。
-評価基準-
A:上記相対比が1.5以上であった。
B:上記相対比が1.3以上1.5未満であった。
C:上記相対比が1.1以上1.3未満であった。
D:上記相対比が1.1未満であった。
〔実施例2〕
基材としてアルミ板を用いた。実施例2における金属含有部材形成用組成物2を、アルミ板上にスピンコート法により塗布した。上記塗布を繰り返すことで、得られる金属層の厚さが2μmとなる厚さの金属前駆体含有層を作製した。
上記金属前駆体含有層を備えるアルミ板を、「焼成温度(℃)」の欄に記載の温度の電気炉で20分間焼成し、アルミ板上に高純度の酸化コバルトの透明な薄膜を得た。さらに水素ガス雰囲気中550℃で2時間焼成し、アルミ板上に高純度金属コバルトの薄膜(金属層)を得た。
上記実施例1、3~13及び比較例1における金属層を備えるアルミ板の代わりに、上記アルミ板上に高純度金属コバルトの薄膜が形成された部材を用いた以外は、実施例1、3~13及び比較例1と同様の方法及び同様の評価基準により、応力耐性を評価した。
<反り耐性評価>
各実施例又は比較例において、それぞれ、アルミ板の代わりに、シリコンウエハを用い、かつ、塗布の繰返し数を変更して金属前駆体含有層の厚さを得られる金属層の厚さが10μmとなる厚さとした以外は、応力耐性評価と同様の方法により、金属層を備えるシリコンウエハを作製した。上記シリコンウエハとしては、研磨により厚さ100μmまで薄層化してあるものを用いた。
上記シリコンウエハの反りを、比較例1における同様の試験を行った際の反りと比較し、その相対比を算出した。評価は下記評価基準に従って行い、評価結果は表の「反り耐性評価」の欄に記載した。
〔評価基準〕
A:上記相対比が0.7未満であった。
B:上記相対比が0.7以上0.8未満であった。
C:上記相対比が0.8以上0.9未満であった。
D:上記相対比が0.9以上であった。
図2は、実施例において作製した放熱部材を有するデバイスの構成の一部を示す概略断面図である。
図2に示すデバイス10は、半導体チップ12から発生した熱をデバイス10の外部に放熱するために、カバープレート20に接する放熱部材22を備える。
本実施例において、実施例1~17のいずれかにおいて用いた金属部材形成用組成物をカバープレート20上に塗布、加熱して金属部材を放熱部材22として作製した。加熱温度及び加熱時間は上述の応力耐性評価における加熱温度及び加熱時間と同様とした。
半導体チップ12と放熱部材22とは接着部材24により接着されている。また、半導体チップ12と他の半導体チップ等のデバイスに存在する他の機能部とは、回路基板14上に形成された回路パターン18、又は、回路基板11における回路パターン18とは反対の側に形成された別の回路パターン(図では省略)により電気的に接続される。回路パターン18と半導体チップ12とはバンプ16により電気的に接続されている。
このようなデバイスを作製したところ、いずれの半導体デバイスも性能に問題が無かった。
2:金属含有部材
3:粒状充填剤
4:導熱部材
5:積層体
10:デバイス
12:半導体チップ
14:回路基板
16:バンプ
18:回路パターン
20:カバープレート
22:放熱部材
24:接着部材
E 熱エネルギー(放熱)
Claims (15)
- 金属前駆体、粒状充填剤、下記式(A-1)で表される一級アミン化合物及び溶剤を含み、JIS Z 8901:2006に記載の方法により算出した場合の、前記粒状充填剤の直径の算術平均値の比が0.5:1~0.8:1である複数種の粒子を、前記粒状充填剤として含む、金属含有部材形成用組成物。
R11-CHR12-CH2-NH2 ・・・(A-1)
式(A-1)中、R11及びR12は、それぞれ独立に、炭素数1~12の炭化水素基を表す。 - 前記R11及び前記R12の少なくとも一方が、エチル基である、請求項1に記載の金属含有部材形成用組成物。
- 前記粒状充填剤が無機化合物を含む、請求項1又は2に記載の金属含有部材形成用組成物。
- 前記溶剤が水を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の金属含有部材形成用組成物。
- 前記金属前駆体が銀前駆体を含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の金属含有部材形成用組成物。
- 膜形成に用いられる、請求項1~5のいずれか1項に記載の金属含有部材形成用組成物。
- 還元剤を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の金属含有部材形成用組成物。
- JIS Z 8901:2006に記載の方法により算出した場合の、前記粒状充填剤の直径の算術平均値が0.2~1μmである、請求項1~7のいずれか1項に記載の金属含有部材形成用組成物。
- 導熱部材、放熱部材、反射部材、加飾部材又は導電部材の形成に用いられる、請求項1~8のいずれか1項に記載の金属含有部材形成用組成物。
- 請求項1~9のいずれか1項に記載の金属含有部材形成用組成物における金属前駆体を金属に変換してなる、金属含有部材。
- 請求項1~9のいずれか1項に記載の金属含有部材形成用組成物を基材に適用して金属前駆体含有層を形成する適用工程、及び、
前記金属前駆体含有層に含まれる金属前駆体を金属に変換する変換工程、を含む、
金属含有部材の製造方法。 - 前記変換工程が、80℃~150℃で前記金属前駆体含有層を加熱することを含む工程である、請求項11に記載の金属含有部材の製造方法。
- 得られる金属含有部材の厚さが1~500μmである、請求項11又は12に記載の金属含有部材の製造方法。
- 基材と、基材上に配置された請求項10に記載の金属含有部材とを備える積層体。
- 請求項10に記載の金属含有部材、又は、請求項14に記載の積層体を備える、デバイス。
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