JP7756391B2 - 改変光受容クロライドチャネル - Google Patents
改変光受容クロライドチャネルInfo
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
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Description
AlaまたはA:アラニン
ArgまたはR:アルギニン
AsnまたはN:アスパラギン
AspまたはD:アスパラギン酸
CysまたはC:システイン
GlnまたはQ:グルタミン
GluまたはE:グルタミン酸
GlyまたはG:グリシン
HisまたはH:ヒスチジン
IleまたはI:イソロイシン
LeuまたはL:ロイシン
LysまたはK:リジン
MetまたはM:メチオニン
PheまたはF:フェニルアラニン
ProまたはP:プロリン
SerまたはS:セリン
ThrまたはT:スレオニン
TrpまたはW:トリプトファン
TyrまたはY:チロシン
ValまたはV:バリン
本明細書において、あるアミノ酸配列におけるアミノ酸残基は、そのアミノ残基を表す略号と位置を表す数字とで(例えば、92番目のトリプトファン残基を「Trp92」として)示されることがある。
(a-1)配列番号6のアミノ酸配列、
(b-1)配列番号6のアミノ酸配列において1個または複数個のアミノ酸が改変されたアミノ酸配列、および
(c-1)配列番号6のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列。
一実施形態において、改変光受容クロライドチャネルは、配列番号6のアミノ酸配列を含む、または前記アミノ酸配列からなる。
(a-2)配列番号7のアミノ酸配列、
(b-2)配列番号7のアミノ酸配列において1個または複数個のアミノ酸が改変されたアミノ酸配列、および
(c-2)配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列。
一実施形態において、改変光受容クロライドチャネルは、配列番号7のアミノ酸配列を含む、または前記アミノ酸配列からなる。
配列番号13:
ATGAGCAGCATCACCTGTGATCCCGCCATCTACGGCGAGTGGTCCCGCGAGAATCAGTTCTGCGTGGAAAAGAGCCTGATCACCCTGGACGGCATCAAATACGTGCAGCTGGTCATGGCCGTGGTGTCCGCTTGCCAGGTGTTCTTCATGGTCACACGGGCCCCTAAGGTGCCCTGGGAAGCTATCTACCTGCCTACCACCGAGATGATCACCTACAGCCTGGCCTTCACCGGCAACGGCTATATCAGAGTGGCCAACGGCAAGTACCTGCCTTGGAGCCGAATGGCCTCCTGGCTGTGCACCTGTCCAATCATGCTGGGACAGATTTCTAACATGGCTCTGGTGAAGTACAAAAGTATCCCACTGAACCCTATCGCTCAGGCCGCCAGCATCATCAGAGTCGTGATGGGCATCACCGCCACCATCTCTCCAGCCGAGTATATGAAGTGGCTGTTCTTCTTCTTCGGCGCCACCTGTCTGGTGTTCGAGTACAGCGTGGTGTTCACCATCTTCCAAGTGGGCCTGTACGGCTTCGAGAGCGTGGGAACACCTCTGGCTCAGAAAGTGGTCGTGCGGATCAAGATGCTGCGGCTGATCTTCTTTATCGCCTGGACCATGTTTCCCATCGTGTGGCTGATTAGCCCCACCGGCGTGTGTGTGATCCACGAGAATACCAGCAGCGTGCTGTACCTGCTGGGAGATGCCCTGTGCAAGAATACCTACGGCATCCTGCTGTGGGCCACCACATGGGGACTGCTGAATGGCAAGTGGGACAGAGACTACGTGAAGGGCAGAAACGTGGACGGCACCCTGATGCCTGAGTACGAGCAGGATCTGGAAAAGGGCAACACCGAGAGATACGAGGATGCCAGAGCTGGCGAAACG
配列番号14:
ATGAGCAGCATCACCTGTGATCCCGCCATCTACGGCGAGTGGTCCCGCGAGAATCAGTTCTGCGTGGAAAAGAGCCTGATCACCCTGGACGGCATCAAATACGTGCAGCTGGTCATGGCCGTGGTGTCCGCTTGCCAGGTGTTCTTCATGGTCACACGGGCCCCTAAGGTGCCCTGGGAGTCCGTGTACCTGCCCTTTGTCGAATCTATCACTTATGCACTGGCCAGTACTGGCAACGGAACCCTGCAGATGAGGGACGGCAGATTCTTTCCTTGGAGCCGAATGGCCTCCTGGCTGTGCACCTGTCCAATCATGCTGGGACAGATTTCTAACATGGCTCTGGTGAAGTACAAAAGTATCCCACTGAACCCTATCGCTCAGGCCGCCAGCATCATCAGAGTCGTGATGGGCATCACCGCCACCATCTCTCCAGCCGAGTATATGAAGTGGCTGTTCTTCTTCTTCGGCGCCACCTGTCTGGTGTTCGAGTACAGCGTGGTGTTCACCATCTTCCAAGTGGGCCTGTACGGCTTCGAGAGCGTGGGAACACCTCTGGCTCAGAAAGTGGTCGTGCGGATCAAGATGCTGCGGCTGATCTTCTTTATCGCCTGGACCATGTTTCCCATCGTGTGGCTGATTAGCCCCACCGGCGTGTGTGTGATCCACGAGAATACCAGCAGCGTGCTGTACCTGCTGGGAGATGCCCTGTGCAAGAATACCTACGGCATCCTGCTGTGGGCCACCACATGGGGACTGCTGAATGGCAAGTGGGACAGAGACTACGTGAAGGGCAGAAACGTGGACGGCACCCTGATGCCTGAGTACGAGCAGGATCTGGAAAAGGGCAACACCGAGAGATACGAGGATGCCAGAGCTGGCGAAACG
(d-1)配列番号6のアミノ酸配列をコードする塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる、ポリヌクレオチド、
(e-1)配列番号6のアミノ酸配列において1個または複数個のアミノ酸が改変されたアミノ酸配列をコードする塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる、ポリヌクレオチド、および
(f-1)配列番号6のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列をコードする塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる、ポリヌクレオチド。
一実施形態において、改変光受容クロライドチャネルをコードするポリヌクレオチドは、配列番号6のアミノ酸配列をコードする塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる。
(d-2)配列番号7のアミノ酸配列をコードする塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる、ポリヌクレオチド、
(e-2)配列番号7のアミノ酸配列において1個または複数個のアミノ酸が改変されたアミノ酸配列をコードする塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる、ポリヌクレオチド、および
(f-2)配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列をコードする塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる、ポリヌクレオチド。
一実施形態において、改変光受容クロライドチャネルをコードするポリヌクレオチドは、配列番号7のアミノ酸配列をコードする塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる。
(g-1)配列番号13の塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる、ポリヌクレオチド、
(h-1)配列番号13の塩基配列を含む、または前記塩基配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件でハイブリダイズするポリヌクレオチド、および
(i-1)配列番号13の塩基配列と少なくとも90%の配列同一性を有する塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる、ポリヌクレオチド。
一実施形態において、改変光受容クロライドチャネルをコードするポリヌクレオチドは、配列番号13の塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる。
(g-2)配列番号14の塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる、ポリヌクレオチド、
(h-2)配列番号14の塩基配列を含む、または前記塩基配列からなるポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件でハイブリダイズするポリヌクレオチド、および
(i-2)配列番号14の塩基配列と少なくとも90%の配列同一性を有する塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる、ポリヌクレオチド。
一実施形態において、改変光受容クロライドチャネルをコードするポリヌクレオチドは、配列番号14の塩基配列を含む、または前記塩基配列からなる。
一態様において、本開示は、網膜外層の障害を患う被検体を治療する方法であって、本開示の改変光受容クロライドチャネル、これをコードするポリヌクレオチド、前記ポリヌクレオチドを含む発現ベクター、または本開示の改変光受容クロライドチャネルを発現する細胞を前記被検体に投与することを含む方法を提供する。
一態様において、本開示は、網膜外層の障害を患う被検体を治療するため、本開示の改変光受容クロライドチャネル、これをコードするポリヌクレオチド、前記ポリヌクレオチドを含む発現ベクター、または本開示の改変光受容クロライドチャネルを発現する細胞の使用を提供する。
[1]
グィラルディア・セータ アニオンチャネルロドプシン-1(GtACR1)のアミノ酸配列において少なくとも3番目の膜貫通ドメインから6番目の膜貫通ドメインまでの領域がグィラルディア・セータ アニオンチャネルロドプシン-2(GtACR2)の対応する領域で置換されたアミノ酸配列を含む、改変光受容クロライドチャネル。
[2]
GtACR1のアミノ酸配列において2番目の膜貫通ドメインと3番目の膜貫通ドメインの間の細胞外ドメインおよび/または6番目の膜貫通ドメインと7番目の膜貫通ドメインの間の細胞外ドメインがGtACR2の対応するドメインでさらに置換されたアミノ酸配列を含む、前記1に記載の改変光受容クロライドチャネル。
[3]
GtACR1のアミノ酸配列において3番目の膜貫通ドメインから6番目の膜貫通ドメインまでの領域および6番目の膜貫通ドメインと7番目の膜貫通ドメインの間の細胞外ドメインがGtACR2の対応する領域で置換されたアミノ酸配列を含む、前記1または2に記載の改変光受容クロライドチャネル。
[4]
GtACR1のアミノ酸配列において少なくとも2番目の膜貫通ドメインから6番目の膜貫通ドメインまでの領域がGtACR2の対応するドメインで置換されたアミノ酸配列を含む、前記1に記載の改変光受容クロライドチャネル。
[5]
GtACR1のアミノ酸配列において1番目の膜貫通ドメインと2番目の膜貫通ドメインの間の細胞内ドメインおよび/または6番目の膜貫通ドメインと7番目の膜貫通ドメインの間の細胞外ドメインがGtACR2の対応するドメインでさらに置換されたアミノ酸配列を含む、前記4に記載の改変光受容クロライドチャネル。
[6]
GtACR1のアミノ酸配列において2番目の膜貫通ドメインから6番目の膜貫通ドメインまでの領域および6番目の膜貫通ドメインと7番目の膜貫通ドメインの間の細胞外ドメインがGtACR2の対応する領域で置換されたアミノ酸配列を含む、前記5に記載の改変光受容クロライドチャネル。
[7]
GtACR1が配列番号1のアミノ酸配列からなる、前記1~6のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル。
[8]
GtACR2が配列番号2のアミノ酸配列からなる、前記1~7のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル。
[9]
下記(a-1)~(c-1)から選択されるいずれかのアミノ酸配列を含む、前記1~8のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル:
(a-1)配列番号6のアミノ酸配列、
(b-1)配列番号6のアミノ酸配列において1個または複数個のアミノ酸が改変されたアミノ酸配列、および
(c-1)配列番号6のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列。
[10]
下記(a-2)~(c-2)から選択されるいずれかのアミノ酸配列を含む、前記1~8のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル:
(a-2)配列番号7のアミノ酸配列、
(b-2)配列番号7のアミノ酸配列において1個または複数個のアミノ酸が改変されたアミノ酸配列、および
(c-2)配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列。
前記1~10のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネルをコードするポリヌクレオチド。
[12]
下記(d-1)~(f-1)から選択されるいずれかのポリヌクレオチドである、前記11に記載のポリヌクレオチド:
(d-1)配列番号6のアミノ酸配列をコードする塩基配列を含むポリヌクレオチド、
(e-1)配列番号6のアミノ酸配列において1個または複数個のアミノ酸が改変されたアミノ酸配列をコードする塩基配列を含むポリヌクレオチド、および
(f-1)配列番号6のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列をコードする塩基配列を含むポリヌクレオチド。
[13]
下記(d-2)~(f-2)から選択されるいずれかのポリヌクレオチドである、前記11に記載のポリヌクレオチド:
(d-2)配列番号7のアミノ酸配列をコードする塩基配列を含むポリヌクレオチド、
(e-2)配列番号7のアミノ酸配列において1個または複数個のアミノ酸が改変されたアミノ酸配列をコードする塩基配列を含むポリヌクレオチド、および
(f-2)配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列をコードする塩基配列を含むポリヌクレオチド。
[14]
下記(g-1)~(i-1)から選択されるいずれかのポリヌクレオチドである、前記11に記載のポリヌクレオチド:
(g-1)配列番号13の塩基配列を含むポリヌクレオチド、
(h-1)配列番号13の塩基配列を含むポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件でハイブリダイズするポリヌクレオチド、および
(i-1)配列番号13の塩基配列と少なくとも90%の配列同一性を有する塩基配列を含むポリヌクレオチド。
[15]
下記(g-2)~(i-2)から選択されるいずれかのポリヌクレオチドである、前記11に記載のポリヌクレオチド:
(g-2)配列番号14の塩基配列を含むポリヌクレオチド、
(h-2)配列番号14の塩基配列を含むポリヌクレオチドの相補鎖に対してストリンジェントな条件でハイブリダイズするポリヌクレオチド、および
(i-2)配列番号14の塩基配列と少なくとも90%の配列同一性を有する塩基配列を含むポリヌクレオチド。
前記11~15のいずれかに記載のポリヌクレオチドを含む発現ベクター。
前記1~10のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネルを発現する細胞。
[18]
細胞が、網膜を構成する細胞である、前記17に記載の細胞。
網膜外層の障害を患う被検体を治療するための、前記1~10のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル、前記11~15のいずれかに記載のポリヌクレオチド、前記16に記載の発現ベクター、または前記17または18に記載の細胞を含む医薬組成物。
[20]
前記1~10のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネルを含む、前記19に記載の医薬組成物。
[21]
前記17または18に記載の細胞を含む、前記19に記載の医薬組成物。
[22]
網膜外層の障害が、網膜色素変性症、加齢黄斑変性症、または網膜はく離である、前記19~21のいずれかに記載の医薬組成物。
網膜外層の障害を患う被検体を治療する方法であって、前記1~10のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル、前記11~15のいずれかに記載のポリヌクレオチド、前記16に記載の発現ベクター、または前記17または18に記載の細胞を前記被検体に投与することを含む、方法。
[24]
網膜外層の障害を患う被検体を治療するための医薬の製造における、前記1~10のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル、前記11~15のいずれかに記載のポリヌクレオチド、前記16に記載の発現ベクター、または前記17または18に記載の細胞の使用。
[25]
網膜外層の障害を患う被検体を治療するため、前記1~10のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル、前記11~15のいずれかに記載のポリヌクレオチド、前記16に記載の発現ベクター、または前記17または18に記載の細胞の使用。
GtACR1とGtACR2の膜貫通ドメインと細胞内ドメインの望ましい組み合わせを検討する目的で、複数の組換え体を検討した。その中から、パッチクランプ法で評価すべき5種類の組換え体(601、602、603、605、606)を設定した。各組換え体の膜貫通ドメインと細胞内ドメインの組み合わせを図1に示す。これら5種類の組換え体とGtACR1およびGtACR2(図1参照)の7種について、codon adaptation index(C.A.I)が高くなるようにヒトコドンに最適化したポリヌクレオチドを化学合成し、アデノ随伴ウイルスベクター作製用プラスミドのマルチクローニングサイトに挿入した。組換え体605または606を発現する細胞株の作製の詳細を以下に示す。他の組換え体、GtACR1およびGtACR2もこれらと同様に作製した。GtACR1、GtACR2、組換え体601、602、603、605、および606のアミノ酸配列をそれぞれ配列番号1~7に示し、これらをコードするポリヌクレオチドの塩基配列をそれぞれ配列番号8~14に示す。
GtACR1のN末端から2番目の膜貫通ドメインと3番目の膜貫通ドメインの間の細胞外ドメインまでのアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチド、GtACR2の3番目の膜貫通ドメインから6番目の膜貫通ドメインと7番目の膜貫通ドメインの間の細胞外ドメインまでのアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチド、GtACR1の7番目の膜貫通ドメインからC末端までのアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチドが連結されたポリヌクレオチド(配列番号13)の5’末端と3’末端に制限酵素配列を付加したポリヌクレオチドを化学合成し、アデノ随伴ウイルスベクター作製用プラスミドのマルチクローニングサイトに挿入した。本プラスミドのベクターマップを図2に示す。本プラスミドではマルチクローニングサイトの3’領域に蛍光タンパク質遺伝子(venus)が配置されていることから、venusを指標にして組換え体605を発現する細胞を特定した。なお、細胞は、Human embryonic Kidney(HEK)293細胞を用い、10%FBSを含むDMEM培地で、5%CO2、37℃で培養した。
GtACR1のN末端から1番目の膜貫通ドメインと2番目の膜貫通ドメインの間の細胞内ドメインまでのアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチド、GtACR2の2番目の膜貫通ドメインから6番目の膜貫通ドメインと7番目の膜貫通ドメインの間の細胞外ドメインまでのアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチド、GtACR1の7番目の膜貫通ドメインからC末端までのアミノ酸配列をコードするポリヌクレオチドが連結されたポリヌクレオチド(配列番号14)の5’末端と3’末端に制限酵素配列を付加したポリヌクレオチドを化学合成し、アデノ随伴ウイルスベクター作製用プラスミドのマルチクローニングサイトに挿入した。組換え配列以外の作製手順は実施例1-1に記載の方法と同様である。
(測定方法)
顕微鏡下でvenusの発現を確認した後、パッチクランプシステム(EPC-10、HEKA)を用いて、光誘発電流とτon(開速度:光照射を始めてからチャネルが開くまでの時間)およびτoff(閉速度:光照射を止めてからチャネルが閉じるまでの時間)を測定した。細胞外液は、138mM NaCl、3mM KCl、10mM HEPES、4mM NaOH、1mM CaCl2、2mM MgCl2からなり、1N HClでpH7.4に調整したものを用いた。電極内液は、130mM CsCl、1.1mM EGTA、2mM MgCl2、0.1mM CaCl2、10mM NaCl、10mM HEPES、2mM Na2ATPからなり、1N CsOHでpH7.2に調整したものを用いた。光照射(光源:LED)は1秒間、光強度は1μW/mm2、刺激間隔は60秒、固定電位は0mVに設定した。波長は405、455、505、560、617、656nmのそれぞれとした。
光誘発電流の測定結果を図3に、τonおよびτoffの測定結果を図4および図5に示す(n=8)。組換え体の特徴を明らかにする目的で、組換え体を発現する細胞の測定結果とGtACR1またはGtACR2を発現する細胞の測定結果とをあわせて示す。
Claims (14)
- グィラルディア・セータ アニオンチャネルロドプシン-1(GtACR1)のアミノ酸配列において少なくとも3番目の膜貫通ドメインから6番目の膜貫通ドメインまでの領域がグィラルディア・セータ アニオンチャネルロドプシン-2(GtACR2)の対応する領域で置換され、かつN末端から1番目の膜貫通ドメインまでの細胞外ドメイン、1番目の膜貫通ドメイン、1番目の膜貫通ドメインと2番目の膜貫通ドメインの間の細胞内ドメイン、7番目の膜貫通ドメイン、および7番目の膜貫通ドメインからC末端までの細胞内ドメインは置換されていないアミノ酸配列を含む、改変光受容クロライドチャネル。
- GtACR1のアミノ酸配列において2番目の膜貫通ドメインと3番目の膜貫通ドメインの間の細胞外ドメインおよび/または6番目の膜貫通ドメインと7番目の膜貫通ドメインの間の細胞外ドメインがGtACR2の対応するドメインでさらに置換されたアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の改変光受容クロライドチャネル。
- GtACR1のアミノ酸配列において3番目の膜貫通ドメインから6番目の膜貫通ドメインまでの領域および6番目の膜貫通ドメインと7番目の膜貫通ドメインの間の細胞外ドメインがGtACR2の対応する領域で置換されたアミノ酸配列を含む、請求項1または2に記載の改変光受容クロライドチャネル。
- GtACR1のアミノ酸配列において少なくとも2番目の膜貫通ドメインから6番目の膜貫通ドメインまでの領域がGtACR2の対応するドメインで置換されたアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の改変光受容クロライドチャネル。
- GtACR1のアミノ酸配列において2番目の膜貫通ドメインから6番目の膜貫通ドメインまでの領域および6番目の膜貫通ドメインと7番目の膜貫通ドメインの間の細胞外ドメインがGtACR2の対応する領域で置換されたアミノ酸配列を含む、請求項4に記載の改変光受容クロライドチャネル。
- GtACR1が配列番号1のアミノ酸配列からなる、請求項1~5のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル。
- GtACR2が配列番号2のアミノ酸配列からなる、請求項1~6のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル。
- 下記(a-1)~(c-1)から選択されるいずれかのアミノ酸配列を含む、請求項1~7のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル:
(a-1)配列番号6のアミノ酸配列、
(b-1)配列番号6のアミノ酸配列において1個または複数個のアミノ酸が改変されたアミノ酸配列、および
(c-1)配列番号6のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列。 - 下記(a-2)~(c-2)から選択されるいずれかのアミノ酸配列を含む、請求項1~7のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル:
(a-2)配列番号7のアミノ酸配列、
(b-2)配列番号7のアミノ酸配列において1個または複数個のアミノ酸が改変されたアミノ酸配列、および
(c-2)配列番号7のアミノ酸配列と少なくとも90%の配列同一性を有するアミノ酸配列。 - 請求項1~9のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネルをコードするポリヌクレオチド。
- 請求項1~9のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネルを発現する細胞。
- 細胞が、網膜を構成する細胞である、請求項11に記載の細胞。
- 網膜外層の障害を患う被検体を治療するための、請求項1~9のいずれかに記載の改変光受容クロライドチャネル、請求項10に記載のポリヌクレオチド、または請求項11または12に記載の細胞を含む医薬組成物。
- 網膜外層の障害が、網膜色素変性症、加齢黄斑変性症、または網膜はく離である、請求項13に記載の医薬組成物。
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