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JP7746947B2 - 金属皮膜の成膜方法 - Google Patents

金属皮膜の成膜方法

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Description

本発明は、金属皮膜の成膜方法に関する。
従来から、基材の表面に部分的に金属を析出させて、所定のパターンの金属皮膜を成膜することが行われている。たとえば、特許文献1には、以下に示す成膜方法が開示されている。この成膜方法では、まず、所定のパターンの貫通孔が形成されたマスクを基材に配置する。次に、電解液の液圧を電解質膜に作用させ、電解質膜でマスクと基材とを押圧する。この状態で、陽極と基材との間に電圧を印加して、電解液に含まれる金属イオンを電解質膜に通過させ、基材に金属皮膜を成膜している。
特開2016-108586号公報
ところで、上述した成膜方法を行う際に、電解液の液圧を上昇させると、電解液に由来した液体が電解質膜から基材の側に滲み出す。マスクの貫通孔が、上記液体によって満たされると、マスク内の液体の液圧が、電解質膜を押圧する電解液の液圧に近づいてしまう。これにより、電解液がマスクと基材との間に入り込み、所望のパターンの金属皮膜を安定して成膜できないことが想定される。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、所定のパターンの金属皮膜を安定して成膜することができる金属皮膜の成膜方法を提供することである。
前記課題に鑑みて、本発明に係る金属皮膜の成膜方法は、所定のパターンの貫通孔が形成されたマスクを、基材に配置する配置工程と、電解質膜を前記マスクに接触させた後、前記電解質膜に接触した電解液の液圧で、前記マスクを介して、前記電解質膜を前記基材に向かって押圧する押圧工程と、前記電解液に接触した陽極と、前記基材との間に電圧を印加することにより、前記電解液に含まれる金属イオンを前記電解質膜に通過させ、前記金属イオンに由来した金属皮膜を、前記所定のパターンで前記基材に成膜する成膜工程と、を含む金属皮膜の成膜方法であって、前記配置工程において、前記マスクとして、紫外線を透過する材料からなるマスクを用い、紫外線を照射することにより、硬化するとともに接着性が低下する紫外線硬化型接着剤を介して、前記マスクを前記基材に配置し、前記成膜工程後、前記マスクに向かって紫外線を照射することにより、前記紫外線硬化型接着剤を硬化させ、前記紫外線硬化型接着剤とともに前記マスクを前記基材から剥離することを特徴とする。
本発明によれば、マスクを基材に配置する際に、紫外線硬化型接着剤を介して、マスクを基材に配置するので、マスクの密着性を高めた状態で、金属皮膜を基材に成膜することができる。この結果、電解液がマスクと基材との間に入り込むことを回避し、所望のパターンの金属皮膜を安定して成膜することができる。
さらに、金属皮膜の成膜後、マスクに向かって紫外線を照射することにより、紫外線硬化型接着剤が硬化して、基材との接着性が低下する。これにより、紫外線硬化型接着剤とともにマスクを基材から簡単に剥離することができる。
本発明の実施形態に係る金属皮膜の成膜方法の一例を説明するフローチャートである。 図1に示す配置工程を説明するための基材とマスクの模式的断面図である。 本発明の実施形態に係る金属皮膜の成膜方法に用いられる成膜装置の一例を示す模式的断面図である。 図1に示す押圧工程を説明するための図である。 図1に示す成膜工程を説明するための模式的断面図である。 成膜後に、成膜装置から基材を取り出した状態の基材の断面図である。 図1に示す剥離工程を説明するための模式的断面図である。 図1に示す剥離工程後の基材の模式的断面図である。
以下に、本発明の実施形態に係る金属皮膜の成膜方法についてする。
具体的には、図1に示す、配置工程S1から剥離工程S4までを行うことで、基材Bに金属皮膜Mを成膜する。各工程について、以下に説明するとともに、成膜時に用いる成膜装置も合わせて説明する。
1.配置工程S1について
配置工程S1では、所定のパターンの貫通孔35が形成されたマスク30を、基材Bに配置した後、マスク30とともに基材Bを基台40に配置する。なお、基材Bを基台40に配置してから、マスク30を基材Bに配置してもよい。以下に詳細を説明する。
まず、この工程では、金属皮膜を成膜するための基材Bを準備する。基材Bは後述する成膜において陰極として機能するものである。基材Bの材料は、陰極(即ち導電性を有した表面)として機能するものであれば特に限定されるものではない。基材Bは、例えば、アルミニウムや銅等の非磁性材料の金属材料からなってもよく、樹脂等の表面に、銅などの金属層が被覆されていてもよい。
次に、マスク30を準備する。マスク30は、成膜を行う所定のパターンの貫通孔35が形成されている。マスク30は、基材Bの表面に載置され、後述する電解質膜13と基材Bとの間に配置されるため、可撓性を有するものが好ましい。
マスク30は、紫外線を透過する材料からなるマスクであり、絶縁性を有した材料からなることが好ましい。たとえば、樹脂としては、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、またはポリエチレンナフタレートなどを挙げることができ、マスク30として用いた場合に可撓性があり、紫外線を透過することができるものであれば、特にその材料は限定されるものではない。
この配置工程S1では、紫外線硬化型接着剤Kを介して、マスク30を基材Bに配置する(図2)。ここで、紫外線硬化型接着剤Kは、後述する紫外線Sを照射することにより、硬化するとともに接着性が低下する接着剤である。紫外線硬化型接着剤Kには、モノマーやオリゴマー、光重合開始剤(硬化開始剤)、添加剤などの成分が含まれている。紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射すると、硬化開始剤が紫外線を吸収し、そのエネルギーを利用して重合反応が開始する。重合によって分子量の小さなモノマーやオリゴマー同士が結合してポリマーになり、硬化する。
具体的には、紫外線硬化型接着剤Kは、多官能モノマーを粘着剤ポリマーに配合するとともに、硬化開始剤を添加した公知の接着剤であってもよい。この場合、紫外線が照射されると、多官能モノマー(の主鎖)と粘着剤ポリマーの重合反応が生じ、紫外線硬化型接着剤Kが硬化する。したがって、硬化の程度を調整する際には、多官能モノマーの種類および添加量を調整することにより、架橋の割合(架橋度)を調整する。なお、粘着剤ポリマーに、硬化開始剤が反応し、粘着剤ポリマーの直鎖の水素基が脱離し、ラジカルが発生し、紫外線により、このラジカルに粘着剤ポリマーが重合し、上述した架橋が促進される。
硬化開始剤は、重合反応により架橋することができるものであれば、特に限定されるものではない。硬化開始剤として、たとえば、2-メチルベンゾフェノン、2-エチルアントラキノン、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジル、4,4’-ジメチルベンジル、または、4,4’-ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンなどを挙げることができる。
この他にも、紫外線硬化型接着剤に、多官能アクリル系モノマーまたは多官能エポキシ系モノマーを主剤として、紫外線Sの照射により、これらを重合させてもよい。たとえば、一般的に、三官能アクリル系モノマー(TMPTA)の場合には、紫外線Sの照射後の粘着力は、紫外線Sの照射前の粘着力の2分の1程度になる。六官能アクリル系モノマー(DPTA)の場合には、紫外線Sの照射後の粘着力は、紫外線Sの照射前の粘着力の10分の1程度になる。
以下に、後述する押圧工程S2と成膜工程S3とを行うための成膜装置1を説明する。図3に示すように、成膜装置1は、電解質膜13が基材Bに接触した状態で、電源部14を用いて陽極11と基材Bとの間に電圧を印加し、電解質膜13の内部に含有された金属イオンを還元することで、金属皮膜を基材Bの表面に成膜する装置である。
本実施形態では、説明の便宜上、陽極11の下方に電解質膜13を配置し、さらにその下方にマスク30および基材Bを配置することを前提として、成膜装置1の構成部材の位置関係を特定する。しかしながら、基材Bの表面に金属皮膜を成膜することができるのであれば、この位置関係に限定されるものではなく、たとえば、図3の成膜装置1の上下が反転していてもよい。たとえば、図3の成膜装置1の上下が反転した場合、マスク30は、クランパ17に固定されていてもよい。
図3に示すように、成膜装置1は、陽極11と、電解質膜13と、陽極11と基材Bとの間に電圧を印加する電源部14と、陽極11と金属イオンを含む電解液Lとを収容した収容体15と、を備える。収容体15には、クランパ17が取り付けられており、クランパ17は、開口部15dを覆った電解質膜13を収容体15に挟み込むことにより、電解質膜13を固定している。本実施形態において、マスク30は、基材Bに載置されており、電解質膜13は、マスク30と陽極11との間に配置される。成膜装置1は、基材Bを載置する基台40と、直動アクチュエータ70と、をさらに備えている。
基台40は、一例として、導電性の材料(例えば金属)から形成されているが、本実施形態では、アルミニウム、ステンレス鋼などの非磁性材料からなる。この場合、電源部14の負極は、基台40に電気的に接続され、これにより、基材Bは、基台40を介して、電源部14の負極に電気的に接続される。
陽極11は、一例として、金属皮膜の金属と同じ金属からなる非多孔質(たとえば無孔質)の陽極であり、ブロック状または平板状の陽極である。陽極11の材料としては、例えば、銅などを挙げることができる。陽極11は、電源部14を用いて電圧を印加することにより溶解してもよいが、電解液Lのみで成膜するのであれば、陽極11は溶解しなくてもよい。陽極11は、例えば絶縁性の材料から形成された収容体15に取り付けられている。陽極11は、電源部14の正極に電気的に接続されている。
電解液Lは、成膜すべき金属皮膜の金属をイオンの状態で含有している液であり、その金属としては、一例として、銅、ニッケル、金、銀、または鉄などを挙げることができる。電解液Lは、これらの金属を、硝酸、リン酸、コハク酸、硫酸、またはピロリン酸などの酸で溶解(イオン化)した溶液である。該溶液の溶媒としては、一例として、水やアルコールなどが挙げられる。たとえば金属が銅の場合には、電解液Lとしては、硫酸銅、ピロリン酸銅などを含む水溶液を挙げることができる。
電解質膜13は、電解液Lに接触させることにより、金属イオンを内部に含浸(含有)することが可能となる膜であり、可撓性を有した膜である。電解質膜13は、電源部14により電圧を印加したときに基材Bの表面において金属イオンが還元され、金属イオン由来の金属が析出することができるのであれば、特に限定されるものではない。電解質膜13の材料としては、たとえばデュポン社製のナフィオン(登録商標)などのフッ素系樹脂などのイオン交換機能を有した樹脂等を挙げることができる。
図3に示すように、収容体15には、陽極11および電解質膜13が取り付けられており、収容体15、陽極11、および電解質膜13によって、電解液Lを収容する収容空間15cが形成されている。収容体15には、基材Bの側に開口した開口部15dが形成されており、開口部15dを覆うように、収容体15には、電解質膜13が取り付けられている。図3に示すように、収容体15は、収容空間15cに収容された電解液Lが陽極11および電解質膜13に直接接触する構造となっている。収容体15は、電解液Lに対して不溶性の材料からなる。
図3に示すように、直動アクチュエータ70は、電解質膜13とマスク30が接離自在となるように、収容体15および基台40の少なくともいずれか一方を昇降させる。本実施形態では、基台40が固定されており、収容体15が直動アクチュエータ70により昇降する。直動アクチュエータ70は、収容体15の上部に設けられている。直動アクチュエータ70は、たとえば、電動式のアクチェータであり、ボールねじ等(図示せず)によって、モータの回転運動を直動運動に変換するものである。この直動アクチュエータ70により、基台40に対して収容体15を昇降させて、電解質膜13を、後述するマスク30に接離させることが可能になる。なお、収容体15を昇降させる装置としては、油圧式または空気式のシリンダなどであってもよい。
収容体15には、電解液Lを収容空間15cに供給する供給流路15aと、電解液Lを収容空間15cから排出する排出流路15bとが形成されている。供給流路15aおよび排出流路15bは、収容空間15cに連通する孔であり、収容空間15cを挟んで形成されている。供給流路15aは、後述する液供給管50に流体的に接続されており、排出流路15bは、後述する液排出管52に流体的に接続されている。
成膜装置1は、タンク85と、ポンプ80と、を備えている。図3に示すように、タンク85には電解液Lが収容されている。タンク85と収容体15には、電解液Lを収容体15に供給する液供給管50と、電解液Lを収容体15から排出する液排出管52が接続されている。
液供給管50には、タンク85から収容体15へ電解液Lを供給するポンプ80が設けられている。液排出管52には圧力調整弁54が設けられている。これにより、収容空間15cに収容された電解液Lの圧力(液圧)が所定の圧力を超えることが防止される。
ポンプ80を駆動することにより、タンク85から液供給管50内に電解液Lが吸引され、その電解液Lが、供給流路15aから収容空間15cに圧送される。収容空間15cで成膜時に使用された電解液Lは、排出流路15bを介してタンク85へ戻される。このとき、ポンプ80の回転を持続することにより、収容空間15cの電解液Lの液圧を所定の圧力に維持することができる。
2.押圧工程S2について
押圧工程S2では、電解質膜13をマスク30に接触させた後、電解質膜13に接触した電解液Lの液圧で、マスクを介して、電解質膜13を基材Bに向かって押圧する。
まずこの工程では、直動アクチュエータ70により、基台40に対して収容体15を下降させる。これにより、電解液Lを収容する収容体15の開口部15dを覆った電解質膜13を、マスク30に接触させる。なお、直動アクチュエータ70のストロークが所定の値に達したとき、収容体15の下降が停止する。
次に、ポンプ80を駆動させることにより、収容体15の収容空間15cに電解液Lを収容する。ポンプ80によりタンク85から吸引された電解液Lが、液供給管50を介して、収容体15に供給される。液排出管52には圧力調整弁54が設けられているので、ポンプ80の回転を持続することにより、収容空間15cの電解液Lの液圧は、所定の圧力に維持される。
このようにして、電解質膜13をマスク30に接触させた状態で、収容体15に収容された電解液Lの液圧を上昇させると、電解質膜13に液圧が作用する。この液圧で、図4に示すように、電解質膜13は、マスク30の形状に倣い、押圧力Fで貫通孔35を介して電解質膜13で基材Bを押圧する。
ここで、電解液Lの液圧を上昇させると、電解質膜13を通じて、基材Bの側に、電解液Lに由来する液体が滲み出す。しかしながら、本実施形態では、未硬化(紫外線照射前)の紫外線硬化型接着剤Kを介して、マスク30を基材Bに接着させている。したがって、収容体15に収容された電解液Lの液圧を上昇させたとしても、マスク30を基材Bに密着させ続けることができる。この結果、マスク30と基材Bとの間に、電解液Lが浸入することを防止することができる。
3.成膜工程S3について
成膜工程S3では、図5に示すように、電解液Lに接触した陽極11と、基材Bとの間に電圧を印加することにより、電解液Lに含まれる金属イオンを電解質膜13に通過させ、金属イオンに由来した金属皮膜Mを、所定のパターンで基材Bに成膜する。
本実施形態では、電解液Lの液圧の上昇により、電解質膜13でマスク30とともに基材Bを押圧した状態で、陽極11と基材Bとの間に電圧を印加し、金属皮膜Mを成膜する。これにより、電解質膜13に含有された金属イオンは、電解質膜13に接触した基材Bの表面に移動して、この表面で還元される。この結果、基材Bの表面に金属が析出し、基材Bの表面に、マスク30のパターンに応じた金属皮膜Mが成膜される。
本実施形態では、電解液Lの液圧による押圧力Fに加えて、マスク30を基材Bに配置する際に、未硬化の紫外線硬化型接着剤K(すなわち粘性を有した接着剤)を介して、マスク30を基材Bに配置するので、成膜時に、マスク30の密着性を高めることができる。この結果、したがって、電解質膜13を通じて基材の側に移動した金属イオンが、電解質膜13から染み出した液とともに、マスク30と基材Bとの間に入り込むことが回避され、所望のパターンの金属皮膜Mを安定して成膜することができる。
なお、電圧印加の経過時間が所定の時間を経過した後、電源部14による電圧印加を終了する。これにより、基材Bの表面に対する金属皮膜Mが所定の膜厚まで成膜されたことを判断することができる。
次に、ポンプ80の駆動を停止し、液圧による基材Bへの押圧が解除される。さらに、直動アクチュエータ70により、基台40に対し収容体15を上昇させて、電解質膜13を基材Bから離間させる。直動アクチュエータ70のストロークが所定の値に達したとき、収容体15の上昇は停止する。基台40から基材Bを取り外す(図6参照)。
4.剥離工程S4について
剥離工程S4では、成膜工程S3後、マスク30に向かって紫外線Sを照射することにより、紫外線硬化型接着剤Kを硬化させ、紫外線硬化型接着剤Kとともにマスク30を基材Bから剥離する。
具体的には、図7に示すように、紫外線Sをマスク30に照射すると、紫外線Sはマスク30を通過し、紫外線硬化型接着剤Kに到達する。これにより、紫外線硬化型接着剤Kは、紫外線Sにより硬化し、紫外線硬化型接着剤Kと基材Bとの接着性が低下する。この結果、図8に示すように、紫外線硬化型接着剤Kとともにマスク30を基材Bから簡単に剥離することができる。以上のようにして、成膜装置1を用いた一連の成膜方法が終了する。
このように、本実施形態では、基材Bに向かって、電解質膜13を介して、電解液Lの液圧をマスク30に作用させることにより、粘性を有した紫外線硬化型接着剤Kを介して、マスク30を基材Bに押し付ける。これにより、電解液Lの液圧を上昇させて、成膜工程で成膜を行ったとしても、電解質膜13から金属イオンの移動とともに滲み出した液が、貫通孔35に入り込み、マスク30と基材Bとの間に浸入することを防止することができる。
本発明を以下の実施例により説明する。
[実施例]
成膜用の基材として、ガラス繊維製の布を重ねたものにエポキシ樹脂を含侵させて成るガラスエポキシ基板(味の素製ABF基板)を準備した。このガラスエポキシ基板の表面には銅箔が形成されている。次に、図3に示す実施形態に係る金属皮膜の成膜方法に用いられる成膜装置を用いて銅皮膜を成膜した。電解液には、株式会社JCU製の硫酸銅水溶液(Cu-BRITE-SED)を用い、陽極にはCu板を使用した。成膜条件としては、紫外線硬化型接着剤を介してマスクを基材に接着した状態で、電解液の温度を42℃として、電解液の液圧0.6MPa、電流密度7A/dm、成膜面積25cm、累積成膜時間388秒で、10μmの銅皮膜を成膜した。マスクには、紫外線を透過するポリイミドフィルムを用い、未硬化の紫外線硬化型接着剤には、多官能アクリルモノマを主剤とした接着剤を用いた。成膜後、マスクに紫外線を照射することで、紫外線硬化型接着剤を硬化させたのち、紫外線硬化型接着剤とともにマスクを基材から取り除いた。
[比較例]
実施例と同じように、銅皮膜を成膜した。実施例と相違する点は、接着剤を用いずに、マスクにシリコーンゴムからなるマスクを用いた点である。
<成膜状態の確認>
上述のようにして成膜された基材に対し、所望のパターンの金属皮膜が形成されたか否かを確認するため、基材の表面を電子顕微鏡により観察した。実施例では、金属皮膜は、マスクの貫通孔の輪郭と一致するシャープな輪郭を示した(滲みなし)。これに対し、比較例では、所望のパターンの金属皮膜が形成されていない場合、該金属皮膜は、マスクの貫通孔の輪郭と一致しなかった(滲みあり)。比較例では、マスクに外力を作用させなかったことにより、マスクと基材の間に、電解質膜の染み出し液が流れ込み、所望のパターンの金属皮膜を成膜することができなかったと考察される。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
11:陽極、13:電解質膜、15:収容体、15d:開口部、30:マスク、35:貫通孔、B:基材、K:紫外線硬化型接着剤、L:電解液、S:紫外線

Claims (1)

  1. 所定のパターンの貫通孔が形成されたマスクを、基材に配置する配置工程と、
    電解質膜を前記マスクに接触させた後、前記電解質膜に接触した電解液の液圧で、前記マスクを介して、前記電解質膜を前記基材に向かって押圧する押圧工程と、
    前記電解液に接触した陽極と、前記基材との間に電圧を印加することにより、前記電解液に含まれる金属イオンを前記電解質膜に通過させ、前記金属イオンに由来した金属皮膜を、前記所定のパターンで前記基材に成膜する成膜工程と、を含む金属皮膜の成膜方法であって、
    前記配置工程において、前記マスクとして、紫外線を透過する材料からなるマスクを用い、紫外線を照射することにより、硬化するとともに接着性が低下する紫外線硬化型接着剤を介して、前記マスクを前記基材に配置し、
    前記成膜工程後、前記マスクに向かって紫外線を照射することにより、前記紫外線硬化型接着剤を硬化させ、前記紫外線硬化型接着剤とともに前記マスクを前記基材から剥離することを特徴とする金属皮膜の成膜方法。
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