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JP7746811B2 - 吸着材料、及び吸着カラム - Google Patents

吸着材料、及び吸着カラム

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JP7746811B2
JP7746811B2 JP2021178490A JP2021178490A JP7746811B2 JP 7746811 B2 JP7746811 B2 JP 7746811B2 JP 2021178490 A JP2021178490 A JP 2021178490A JP 2021178490 A JP2021178490 A JP 2021178490A JP 7746811 B2 JP7746811 B2 JP 7746811B2
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Description

本開示は、LAP陽性免疫細胞などの細胞の吸着材料及び吸着カラムに関する。
がんは、免疫と密接に関係していることが明らかとなってきており、近年、多くの進行がんで免疫抑制性の血液成分が上昇していることが報告されてきている。その血液成分の一つが白血球であり、リンパ球、顆粒球、単球に分類される。それぞれの白血球は、さらに細分化され、例えば、リンパ球は、T細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞等に分類される。
がん細胞は、Transforming growth factor-β(TGF-β)に代表される免疫抑制物質を産生することで、免疫抑制性のT細胞を誘導し、免疫機構から逃避する機構を備えていることが知られている。TGF-βは、分子量7.5万のLatency Associated Peptide(LAP)と非共有結合で会合した、生理活性のない潜在型LAP-TGF-β複合体として産生される。タンパク分解酵素や細胞接着分子によりLAPが切断されると、TGF-βは各種細胞上のTGF-β受容体に結合できるようになり、生理機能を発揮する。
潜在型LAP-TGF-β複合体は、がん細胞だけでなく、一部の免疫細胞の細胞膜にも結合していることが知られている。このLAP-TGF-β複合体が結合している免疫細胞はLAP陽性免疫細胞と呼ばれ、がん細胞の免疫機構からの逃避の一因にもなっている。特に、LAP陽性免疫細胞の内、LAP陽性T細胞は、がん細胞に対するTGF-βの提供源として着目されており、これを除去するための吸着材の開発が進められてきた。
一方、血小板もTGF-βの提供源の一つであることが知られている。そのため、免疫抑制物質TGF-βの提供源であるLAP陽性T細胞及びLAP陽性血小板を合わせたLAP陽性免疫細胞を同時に除去することができれば、がんの治療効果がより高まることが予想される。
がんを治療する方法として、免疫チェックポイント抗体等、がん細胞から発せられる免疫抑制シグナルの伝達を阻害する薬剤が開発されているが、薬剤の副作用により、自己免疫疾患に罹患する例も認められている。
また、副作用を低減しつつ免疫機能を向上させるために、患者自身の白血球でがん細胞を排除する細胞療法も行われている。代表的な方法として、体外でがん抗原を取り込ませた患者の樹状細胞を患者に戻すことで、がん特異的キラーT細胞を誘導して治療する樹状細胞輸注療法がある。しかしながら、現状では、この治療法は治療効果が不十分であるとされている。その理由の一つとして、免疫抑制系の亢進が推測されている。
一方で、TGF-βの提供源であるLAP陽性免疫細胞を除去することができれば、がん細胞に対する免疫応答が維持され、がん細胞の死滅やがんの進展抑制が可能になると期待される。
特許文献1は、白血球を除去する材料として、不織布の繊維径や嵩密度等に特徴を有するフィルターを開示しており、具体的には、繊維の直径が3μm未満で、嵩密度が0.15g/cmを超え0.50g/cm以下の不織布からなる白血球除去フィルターを開示している。
特許文献2は、繊維径や表面積等に特徴を有する吸着材料を開示しており、具体的には、繊維径が0.5~10μmの繊維を含み、かつ表面積が0.5m以上10m未満である吸着体を充填してなる細胞吸着カラムであって、吸着体充填容積が100ml以下であることを特徴とする細胞吸着カラムを開示している。
特許文献3は、繊維表面の算術粗さが0.1~3.0μm以下であることを特徴とする免疫抑制性白血球の吸着材料を開示している。
特開昭60-193468号公報 WO2008/038785号
従来、液体中の標的物質に対して、吸着選択性を向上するために、水不溶性の吸着担体にリガンドを導入する方法を用いられている。例えば、特許文献1ではアミン類を編地表面に導入し、白血球を除去する方法、特許文献2は同じく陰性荷電を有するリガンドを編地表面に導入することで、サイトカイン等たんぱく質を除去する方法を開示している。これらのリガンド導入反応において、吸着担体と溶媒の親和性を高め、より多くのリガンドを水不溶性担体表面に導入するために、有機溶媒を用いることが多い。さらに反応効率を高めるために、アミン類の触媒として使用することもある。一方、血液と接触する医療機器では、残留溶媒や溶出物に対して厳しく規制していて、できるだけ低減することが望ましい。また、有機溶媒の使用は水不溶性担体が膨潤・変形することがあり、膨潤によって水不溶性内部に浸透したリガンドや触媒などが、反応後にも吸着担体内部に残存し、充填液に溶出する課題があるため、改善が要望されている。
そこで、反応溶媒を有機溶媒から、水不溶性担体と親和性が低い水溶媒にすることで、水不溶性担体の膨潤が抑制され、さらにリガンド及び触媒が水不溶性担体内部への浸透が抑制され、溶出物を劇的に低減する予想外の効果が得られ、本発明に至った。
上述の課題を解決する本発明は、以下である。
ポリアミン及び脂肪族アミンからなる群より選択される1種以上の窒素含有化合物が結合した水不溶性担体を含み、
前記水不溶性担体の形状が繊維又は粒子であり、
前記繊維又は前記粒子の長径が15μm以上45μm以下であり、
前記水不溶性担体を生理食塩水(以下、充填液、という)に浸して蒸気滅菌をした時に、蒸気滅菌後の充填液中の溶出物の量が60μg/g以下である、細胞の吸着材料。
本開示によれば、高温蒸気滅菌した場合において、溶出物が低減されたLAP陽性細胞を除去可能な吸着材料を提供する。
ラジアルフロー型の吸着カラムの一例の縦断面図である。
本発明は、ポリアミン及び脂肪族アミンからなる群より選択される1種以上の窒素含有化合物が結合した水不溶性担体を含み、前記水不溶性担体の形状が繊維又は粒子であり、前記繊維又は前記粒子の長径が15μm以上50μm以下であり、前記水不溶性担体を生理食塩水(以下、充填液、という)に浸して蒸気滅菌をした時に、蒸気滅菌後の充填液中の溶出物の量が60μg/g以下である、細胞の吸着材料である。
以下、本実施形態について更に詳細に説明する。なお、本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられる。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語及び科学技術用語は、本開示の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
本実施形態に係る吸着材料は、LAP陽性免疫細胞などの細胞の吸着材料に関する。LAP陽性免疫細胞とは、細胞膜表面にLAP-TGF-β複合体が結合した細胞をいう。LAP陽性免疫細胞は、具体的にはLAP陽性T細胞、LAP陽性血小板をいうが、細胞膜表面にLAP-TGF-β複合体が結合していれば、上記に限定することはない。
本実施形態に係る吸着材料は、水不溶性担体を生理食塩水(以下、充填液、という)に浸して蒸気滅菌をした時に、蒸気滅菌後の充填液中の溶出物の量が60μg/g以下である。溶出物としてはリガンド以外に、反応時に触媒を使用した場合には、触媒が含まれることがある。触媒としては、例えばトリエチレンアミンなどアミン類が挙げられる。ここで蒸気滅菌とは、密封された装置内で、適当な温度および圧力の飽和水蒸気で加熱することによって微生物を殺滅する方法である。蒸気滅菌の利点は、急速に加熱できて、被滅菌物の深部にまで熱が素早く浸透して、耐熱性の芽胞形成菌を含め、すべての微生物を比較的短時間で確実に殺滅することができる点である。さらに、多くの器具、物品類、液状物質に適用可能であり、これらの材質劣化や変質なども比較的少なく、医療機関や医薬品製造現場で汎用されている。そして本発明でいう蒸気滅菌処理とは、115℃で30分以上加熱処理することを意味する。
溶出物の量とは、酸化分解―減圧化学発光法によって測定した溶液中の溶出物の量のことであり、本発明ではこれが60μg/g以下である。溶出物の量を求めるに際しては、800℃で熱分解・酸化させ、生成した一酸化窒素を化学発光法により測定した。定量は予め、標準液として参加カリウム水溶液を分析して検量線により、濃度計算した。測定は微量窒素分析装置ND-100型(三菱化学株式会社製)。装置の測定条件は、熱分解部分800℃、触媒部分900℃、メイン酸素流量300mL/分、サブ酸素流量300mL/分、Ar流量400mL/分、SensはHighと設定し、測定した。
本実施形態に係る吸着材料は、ポリアミン及び脂肪族アミンからなる群より選択される1種以上の窒素含有化合物が結合した水不溶性担体を含む。水不溶性担体と結合する窒素含有化合物は、ポリアミン又は脂肪族アミンであれば特に限定されないが、詳細については後述する。
本実施形態の吸着材料は、細胞、特にLAP陽性免疫細胞を選択的に吸着することができる。また、本実施形態の吸着材料は、好ましくは、LAP陽性免疫細胞に対して優れた吸着率を有する。
水不溶性担体と結合した窒素含有化合物は、ポリアミン及び脂肪族アミンから選択される。窒素含有化合物は、1種を単独で用いてもよく、複数種を組み合わせて用いてもよい。窒素含有化合物は、水不溶性担体に直接的に結合させてもよく、間接的に結合させてもよい。窒素含有化合物を水不溶性担体に直接的又は間接的に結合させて得られる基を、本明細書では「窒素含有化合物残基」と記載する。
一実施形態において、窒素含有化合物は、式(3)で表されるポリアミンである。
N-X-NR ・・・式(3)
[式(3)中、Xは、2~20個の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和の脂肪族炭化水素基、又は、3~20個の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和の脂肪族炭化水素基において1~5個の炭素原子を窒素原子で置き換えたヘテロ原子含有炭素鎖であり、該窒素原子に結合する水素原子は、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよい。R~Rは、それぞれ独立に、水素原子又はアルキル基である。]
式(3)において、Xは、例えば、2~20個(例えば、16個以下、14個以下、12個以下、10個以下、8個以下、6個以下、4個以下)の炭素原子を有する飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基である。式(3)において、Xは、例えば、3~20個(例えば、16個以下、14個以下、12個以下、10個以下)の炭素原子を有する飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基において1~5個(例えば、1~3個)の炭素原子を窒素原子で置き換えたヘテロ原子含有炭素鎖であり、該窒素原子に結合する水素原子は、アミノ基を有していてもよいアルキル基(例えば1~6個(好ましくは1~4個)の炭素原子を有するアルキル基。)で置換されていてもよい。そしてR~Rは、それぞれ独立に、水素原子又はアルキル基である。アルキル基は、例えば1~6個(好ましくは1~4個)の炭素原子を有する。脂肪族炭化水素基は、直鎖状であってもよく、分岐鎖状であってもよい。
式(3)で表されるポリアミンは、下記式(3-1)~(3-6)のいずれかで表されるポリアミンであることが好ましい。
N-(CHp1-NH ・・・式(3-1)
[式(3-1)中、p1は、2~12(好ましくは2~6、2~5又は2~4)の整数であり、両末端の1級アミノ基の水素原子のうち少なくとも1つはアルキル基で置換されていてもよい。]
N-(CHp1-NH-(CHp2-NH ・・・式(3-2)
[式(3-2)中、p1及びp2は、それぞれ独立に、2~5(好ましくは2~4、2~3、2)の整数であり、2級アミノ基の水素原子は、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、両末端の1級アミノ基の水素原子のうち少なくとも1つはアルキル基で置換されていてもよい。]
N-(CHp1-NH-(CHp2-NH-(CHp3-NH ・・・式(3-3)
[式(3-3)中、p1、p2及びp3は、それぞれ独立に、2~5(好ましくは2~4、2~3、2)の整数であり、2級アミノ基の水素原子は、それぞれ独立に、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、両末端の1級アミノ基の水素原子のうち少なくとも1つはアルキル基で置換されていてもよい。]
N-(CHp1-NH-(CHp2-NH-(CHp3-NH-(CHp4-NH ・・・式(3-4)
[式(3-4)中、p1、p2、p3及びp4は、それぞれ独立に、2~5(好ましくは2~4、2~3、2)の整数であり、p1、p2、p3及びp4の和は17以下であり、2級アミノ基の水素原子は、それぞれ独立に、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、両末端の1級アミノ基の水素原子のうち少なくとも1つはアルキル基で置換されていてもよい。]
N-(CHp1-NH-(CHp2-NH-(CHp3-NH-(CHp4-NH-(CHp5-NH ・・・式(3-5)
[式(3-5)中、p1、p2、p3、p4及びp5は、それぞれ独立に、2~5(好ましくは2~4、2~3、2)の整数であり、p1、p2、p3、p4及びp5の和は16以下であり、2級アミノ基の水素原子は、それぞれ独立に、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、両末端の1級アミノ基の水素原子のうち少なくとも1つはアルキル基で置換されていてもよい。]
N-(CHp1-NH-(CHp2-NH-(CHp3-NH-(CHp4-NH-(CHp5-NH-(CHp6-NH ・・・式(3-6)
[式(3-6)中、p1、p2、p3、p4、p5及びp6は、それぞれ独立に、2~5(好ましくは2~4、2~3、2)の整数であり、p1、p2、p3、p4、p5及びp6の和は15以下であり、2級アミノ基の水素原子は、それぞれ独立に、アミノ基を有していてもよいアルキル基で置換されていてもよく、両末端の1級アミノ基の水素原子のうち少なくとも1つはアルキル基で置換されていてもよい。]。
式(3-2)~(3-6)において、2級アミノ基の窒素原子に結合し得る「アミノ基を有していてもよいアルキル基」の炭素原子数は、例えば1~6個であり、好ましくは1~5個であり、より好ましくは1~4個であり、さらに好ましくは1~3である。式(3-1)~(3-6)において、両末端の1級アミノ基の窒素原子に結合し得る「アルキル基」の炭素原子数は、例えば1~6個であり、好ましくは1~5個であり、好ましくは1~4個であり、好ましくは1~3である。これらの「アルキル基」は、直鎖状又は分岐鎖状であることが好ましい。
窒素含有化合物として好適な式(3)で表されるポリアミンとしては、例えば、エチレンジアミン、N-エチルエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、N-エチルジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン、テトラエチレンペンタミンが挙げられる。また、その他にも、以下のポリアミンが挙げられる。3,3’-ジアミノジプロピルアミン;1,3-ジアミノプロパン;ノルスペルミジン;ホモスペルミジン;アミノプロピルカダベリン;アミノブチルカダベリン;ノルスペルミン;テルモスペルミン;アミノプロピルホモスペルミジン;カナバルミン;ホモスペルミン;アミノペンチルノルスペルミジン;N,N-ビス(アミノプロピル)カダベリン;カルドペンタミン;ホモカルドペンタミン;テルモペンタミン;カルドヘキサミン;ホモカルドヘキサミン;テルモヘキサミン;ホモテルモヘキサミン;N-アミノプロピルノルスペルミジン;N-アミノプロピルスペルミジン;N-アミノプロピルノルスペルミン、をあげることができる。
本発明の吸着材料において、窒素含有化合物が脂肪族アミンの場合、その一実施形態において、窒素含有化合物は、式(4)で表される第1級脂肪族アミン又は式(5)で表される第2級脂肪族アミンであることが好ましい。
NH ・・・式(4)
[式(4)中、Rは、1~12個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基である。]
NHR ・・・式(5)
[式(5)中、R及びRは、それぞれ独立して、1~12個の炭素原子を有する飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基である。]。
式(4)又は式(5)で表される脂肪族アミンにおいて、脂肪族炭化水素基は、直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族炭化水素基であることが好ましく、直鎖状又は分岐鎖状の飽和脂肪族炭化水素基であることが好ましい。脂肪族炭化水素基の炭素数は、1~8個であることが好ましく、1~6個であることが好ましく、1~4個であることが好ましい。
窒素含有化合物として好適な脂肪族アミンの具体例としては、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、ペンチルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン等のモノアルキルアミン;ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、ジシクロヘキシルアミン等のジアルキルアミンが挙げられる。
また、その他の好適な窒素含有化合物としては、例えば、エチルアミン、エチレンジアミン、ジエチルアミン、N-エチルエチレンジアミン、ジエチレントリアミン、N-エチルジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン又はテトラエチレンペンタミンが挙げられる。これらの中でも、好ましくは、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミン又はテトラエチレンペンタミンが挙げられる。窒素含有化合物は、市販されているか又は公知の方法若しくはそれに準じた方法により製造することができる。
窒素含有化合物が結合した水不溶性担体とは、窒素含有化合物が直接的に共有結合している水不溶性担体、又は、窒素含有化合物がリンカーを介して間接的に結合している水不溶性担体の両方を包含する。また、窒素含有化合物が結合した水不溶性担体には、異なる2種以上の窒素含有化合物が結合している水不溶性担体も包含する。
窒素含有化合物として式(3)で表されるポリアミンを用いる場合、複数のアミノ基が水不溶性担体に結合して、架橋構造を形成していてもよい。すなわち、窒素含有化合物として、式(3)で表されるポリアミンを水不溶性担体に結合させた場合、ポリアミン中のアミノ基の少なくとも2つが水不溶性担体に結合すると、架橋構造を形成することになる。
窒素含有化合物は、該化合物中のアミノ基(又は窒素原子)を介して水不溶性担体に結合していることが好ましい。
窒素含有化合物が水不溶性担体に結合する際、窒素含有化合物中の結合位置に依存して、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基及び/又は4級アミノ基が結合後の窒素含有化合物中に存在する。例えば、式(3)で表されるポリアミンが水不溶性担体に結合する際、ポリアミン中の結合位置に依存して、1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基及び/又は4級アミノ基が結合後のポリアミン中に存在することになる。また、窒素含有化合物は、該化合物中のアミノ基(又は窒素原子)を介して水不溶性担体に結合していることが好ましい。本明細書において、「水不溶性担体中のアミノ基」は、そのように生じた窒素含有化合物由来の1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基及び4級アミノ基を少なくとも含む概念である。窒素含有化合物がリンカーを介して水不溶性担体と結合している場合、「水不溶性担体中のアミノ基」は、リンカー由来の1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基及び4級アミノ基を含む。また、本明細書において、「アミノ基の総量」とは、水不溶性担体中の1級アミノ基、2級アミノ基、3級アミノ基及び4級アミノ基の総量(μmol)を意味する。
水不溶性担体中のアミノ基の総量は、特に制限されるものではないが、例えば、吸着材料1gあたり20μmol以上200μmol以下である。
水不溶性担体中のアミノ基の総量は、例えば、アミノ基を酸塩基逆滴定を利用して測定することにより、1級アミノ基の量、2級アミノ基の量、3級アミノ基の量、及び4級アミノ基(4級アンモニウム基)の量の和として求めることができる。すなわち、まず、ポリプロピレン製容器に、吸着材料及び過剰量の水酸化ナトリウム水溶液を添加して室温で十分撹拌し、吸着材料中の塩が付加されたアミノ基を脱塩する。次に、吸着材料をイオン交換水で溶液が中性になるまで十分に洗浄し、重量変化が1%以下になるまで乾燥する。次に、乾燥した吸着材料中のアミノ基を、過剰の酸を含む標準溶液の一定量と反応させる。次に、アミノ基と反応せずに残った酸の量を、塩基を含む標準溶液で滴定する。この方法により、アミノ基の総量(μmol)を求めることができる。さらに具体的には、水不溶性担体中のアミノ基の総量は下記実施例において記載した方法により求めることができる。なお、当該方法では、4級アミノ基を含む量が測定され得るが、本実施例では、4級アミノ基は用いる窒素含有化合物の構造上含まれることはなく、1級アミノ基の量、2級アミノ基の量、及び3級アミノ基の量の和となる。
水不溶性担体中の窒素含有化合物残基の量(窒素含有化合物の固定化量)は、例えば、水不溶性担体への反応性官能基の結合量、窒素含有化合物の種類、窒素含有化合物の使用量を調整することで制御することができる。反応性官能基の結合量は、例えば、反応性官能基の種類又は溶媒の種類、浸漬温度若しくは浸漬時間等の反応条件で制御することができる。例えば、水不溶性担体がポリ芳香族ビニルを含む場合は、架橋剤を用いて、反応性官能基の結合可能箇所を制御することもできる。また、窒素含有化合物残基の量は、窒素含有化合物の種類や反応性官能基の結合量に加え、溶媒の種類、浸漬温度、浸漬時間等の反応条件で制御することができる。
「水不溶性担体」は、常温(25℃)の水に浸漬した場合に重量変化を起こさない担体を指し、具体的には、25℃の水に1時間浸漬させた際の重量変化が5%以下である担体であることが好ましい。
水不溶性担体の材料としては、特に制限されるものではないが、ポリスチレンに代表されるポリ芳香族ビニル化合物、ポリエーテルスルホン、ポリスルホン、ポリアリールエーテルスルホン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド等が好ましく挙げられる。水不溶性担体の材料は、市販されているか又は公知の方法若しくはそれに準じた方法により製造することができる。これらの材料は、血液と接触した際に補体を活性化しやすいと言われている水酸基を実質的に有しない材料である。これらの中でも単位重量あたりの芳香環の数が多く、アミノ基を固定化しやすいことから、水不溶性担体の材料としてはポリスチレンが好ましい。これらの高分子材料は、単独で用いてもよく、複数種を組み合わせて用いてもよい。また、水不溶性担体は、ポリ芳香族ビニル化合物(例えば、ポリスチレン)を含む高分子材料であることが好ましい。水不溶性担体としては、ポリスチレン部分にアミノ基を固定化するための活性ハロゲン基等のリンカーを導入し易い点、及びポリオレフィン部分による強度補強による扱い易さ及び耐薬品性の点から、ポリスチレンとポリオレフィンの共重合体(例えば、ポリスチレンとポリエチレンの共重合体又はポリスチレンとポリプロピレンの共重合体)が好ましい。また、高分子材料は、ブレンド又はアロイ化したものでもよく、特に、ポリスチレンとポリオレフィンのポリマーアロイ(例えば、ポリスチレンとポリエチレンのポリマーアロイ又はポリスチレンとポリプロピレンのポリマーアロイ)は、耐薬品性を有し、物理形状を保持し易い観点から、好ましい。その中でも、血液体外循環療法で使用実績のあるポリスチレンとポリプロピレンのポリマーアロイが好ましい。また、用いる水不溶性担体は、アミノ基を実質的に有さないことが好ましい。
窒素含有化合物は、水不溶性担体に直接的に結合してもよいし、リンカーを介して間接的に水不溶性担体に結合してもよい。窒素含有化合物を水不溶性担体に結合させる方法は、特に制限されるものではなく、例えば、化学的方法により水不溶性担体の表面にリンカーを介して共有結合させる方法が挙げられる。
窒素含有化合物と水不溶性担体とが直接的に共有結合している場合の共有結合としては、アミド結合、尿素結合、エーテル結合又はエステル結合等の電気的に中性の化学結合を有しているものが好ましく、アミド結合又は尿素結合を有しているものが好ましい。前記窒素含有化合物がリンカーを介して水不溶性担体に結合している場合、つまり窒素含有化合物がリンカーと上記共有結合により結合している場合、窒素含有化合物と水不溶性担体とリンカーを介して結合する前のリンカー(つまり反応前のリンカー)が反応性官能基を有することが好ましい。反応前のリンカーが有する反応性官能基としては、例えば、ハロメチル基、ハロアセチル基、ハロアセトアミドメチル基若しくはハロゲン化アルキル基等の活性ハロゲン基、エポキシ基、カルボキシル基、イソシアネート基、チオイソシアネート基、又は酸無水物基等を挙げることができる。これらの中でも、活性ハロゲン基(特にハロアセチル基)は、製造が容易であり、反応性が適度に高く、アミノ基の固定化反応が温和な条件で遂行でき、生じる共有結合が化学的に安定であるため、好ましい。反応性官能基を導入したポリマーの具体的な例としては、クロルアセトアミドメチル基を付加したポリスチレン、クロルアセトアミドメチル基を付加したポリスルホン、クロルアセトアミドメチル基を付加したポリエーテルイミド等が挙げられる。なお、これらのポリマーは有機溶媒に対し可溶であり、成型しやすい利点がある。リンカーの導入量の目安は、リンカーの構造にもよるが、例えば、アミドメチル基の場合、水不溶性担体1gに対して、1mmol以上10mmol以下が好ましい。
本実施形態において、水不溶性担体における上記アミノ基/アミド基比率は0.01以上0.06以下が好ましい。0.01未満の場合には、水不溶性担体に結合した窒素含有化合物の量が少なく、細胞除去性能が低下する可能性がある。一方、0.06を超える場合には、白血球の中でも単球や顆粒球が活性化され、水不溶性担体に多く吸着し、LAP陽性免疫細胞等の細胞の選択的除去が阻害される可能性がある。また、ヘパリンなどの抗血液凝固剤の吸着が多くなる可能性がある。
反応性官能基は、予め、水不溶性担体と反応させることで導入することができる。例えば、水不溶性担体がポリスチレンで、反応性官能基がクロルアセトアミドメチル基の場合は、ポリスチレンとN-メチロール-α-クロルアセトアミドを反応させることでクロルアセトアミドメチル基を付加したポリスチレンを得ることができる。
水不溶性担体の形状としては、繊維又は粒子である。特に、高次加工により血液流路を確保しつつ、血液との接触面積を増大させることが可能である点で、繊維が好ましい。
水不溶性担体の形状が繊維の場合、海島型の複合繊維であることが好ましく、材料としての強度を保つ観点から、島が補強材、海が水不溶性ポリマーと補強材のアロイである海島型の複合繊維が好ましく、さらに島がポリプロピレンであり、海がポリスチレンとポリプロピレンのアロイである海島型の複合繊維が好ましい。補強材としては、特に限定されるものではないが、例えば、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリメチルメタクリレート、ポリテトラフルオロエチレン等が挙げられる。中でも、ポリプロピレンが好ましい。これらのポリマーは、単独で用いてもよく、複数種を組み合わせて用いてもよい。
水不溶性担体の形状が繊維の場合、その高次加工品である編み地であることが好ましい。編み地は、その編み目を制御することで血液流路を確保できるため、血液が繊維を通過する際の圧力損失を低減させることができる。また、繊維を合糸させて編み地を形成させる場合、合糸本数は好ましくは10本以上100本以下であり、好ましくは30本以上80本以下である。合糸本数が100本以下である場合、LAP陽性免疫細胞が繊維束内に進入しやすくなり、吸着率を向上させることができる。また、合糸本数が10本以上である場合、編み地の形状の保持性が向上する。なお、いずれの好ましい下限値もいずれの好ましい上限値と組み合わせることができる。
本実施形態において、水不溶性担体の形状は繊維又は粒子である。その繊維又は粒子の長径は、特に限定されないが、15μm以上50μm以下であることが好ましい。
本実施形態において、水不溶性担体を構成する繊維又は粒子の長径が15μm以上50μm以下の範囲に含まれる場合、水不溶性担体のカラムへの充填密度を適切な大きさに維持しながら、水不溶性担体の単位体積あたりの血液接触面積を大きくすることができるため、血小板や白血球等の非選択的な吸着を抑制し、かつLAP陽性免疫細胞の吸着率を増大させることができると推測される。したがって、水不溶性担体の形状が繊維又は粒子の場合、その繊維又は粒子の長径が15μm以上50μm以下であることが好ましい。なお、これらの推測により本実施形態が制限されることはない。水不溶性担体の形状が繊維又は粒子の場合、その長径は、好ましくは17μm以上であり、20μm以上であり、25μm以上である。繊維又は粒子の長径は、好ましくは40μm以下であり、35μm以下であり、30μm以下である。いずれの好ましい下限値もいずれの好ましい上限値と組み合わせることができる。
「繊維の長径」は、以下の方法により求めることができる。まず、繊維のサンプル100本をランダムに採取して、走査型電子顕微鏡を用いて1000~3000の倍率で断面(繊維の伸長方向に垂直な断面)の写真をサンプル1本につきそれぞれ1枚撮影する。次に、それぞれの繊維断面の長径を測定する。そして、それらの値の平均値(計100本の繊維断面の長径の平均値)を算出することにより、「繊維の長径」とする。
「粒子の長径」は、以下の方法により求めることができる。まず、粒子のサンプル群10個をランダムに採取して、走査型電子顕微鏡を用いて1000~3000の倍率で写真をサンプル群1個につきそれぞれ1枚撮影する。次に、写真1枚当たり10個の粒子の長径を測定する。そして、それらの値の平均値(計100個の粒子の長径の平均値)を算出することにより、「粒子の長径」とする。
本実施形態において、水不溶性担体の断面の真円度は特に限定されないが、0.70以上0.95以下であることが好ましい。水不溶性担体の断面の真円度は好ましくは0.75以上であり、0.80以上である。また水不溶性担体の断面の真円度の上限値としては0.95以下であり、好ましくは0.90以下である。いずれの好ましい下限値もいずれの好ましい上限値と組み合わせることができる。断面の真円度が0.70以上0.95以下の範囲である場合、単球や顆粒球の水不溶性担体への非特異的吸着が抑制され、LAP陽性免疫細胞が選択的かつ効率的に除去されると推測される。
「真円度」とは、対象の円形形体が真円からどれだけ逸脱しているかを表す数値であり、以下の式(6)で算出される。なお、真円度は、0以上1以下の値をとり、1に近い値であるほど、対象の円形形体が真円に近い形体であることを意味する。
4π×S/a・・・式(6)
[式(6)中、Sは、対象の円形形体の面積、aは、対象の円形形体の周長である。]
「水不溶性担体の真円度」は、「領域Aおよび領域Bにおける26CNのスペクトル強度」を求めるときに取得した画像Yから、画像解析ソフトウェアのAvizoおよびImageJを用いて求める。

本実施形態において、水不溶性担体の表面の算術平均粗さは、0.01μm以上3.0μm以下であることが好ましい。
「算術平均粗さ」とは、粗さ曲線から、その平均線の方向に基準長さLのみを抜き取り、この抜き取り部分の平均線の方向にx軸を、縦倍率の方向にy軸を取り、粗さ曲線をy=f(x)で表した時に、以下の式(7)で求められる値であり、JIS B 0601-2001の算術平均粗さ(Ra)を意味する。算術平均粗さは、例えば、形状測定レーザーマイクロスコープで測定することができる。測定状態としては、水不溶性担体が乾燥した状態で行うことが好ましい。また、繊維のように配向性のある場合は、長手方向の値を測定する。
水不溶性担体の表面の算術平均粗さは、0.05μm以上3.0μm以下がより好ましい。水不溶性担体の表面の算術平均粗さが0.01μm以上3.0μm以下の範囲である場合、LAP陽性細胞の吸着性能を維持し、かつ単球や顆粒球の非特異的な吸着を抑制することが可能であると推測する。そのため、水不溶性担体の表面の算術平均粗さは、0.05μm以上、0.1μm以上、0.2μm以上、0.3μm以上、0.4μm以上の順により好ましい。水不溶性担体表面の算術平均粗さは、好ましくは3.0μm以下であり、より好ましくは0.9μm以下、さらに好ましくは0.8μm以下である。いずれの好ましい下限値もいずれの好ましい上限値と組み合わせることができる。なお、水不溶性担体の繊維又は粒子の好ましい長径、水不溶性担体の好ましい真円度、水不溶性担体の表面の好ましい算術平均粗さの値は、任意に組み合わせることができる。
水不溶性担体の表面の算術平均粗さは、例えば、水不溶性担体を有機溶媒に浸漬させることで制御することができる。水不溶性担体の表面の算術平均粗さを制御する方法としては、例えば、水不溶性担体としてポリ芳香族ビニル化合物とポリプロピレンを混練させて得たポリマーを、ポリ芳香族ビニル化合物に一部可溶させ、かつ、ポリプロピレンを溶かさない溶媒に浸漬する方法が挙げられる。水不溶性担体の表面の算術平均粗さは、ポリマーの種類、ポリマーの分子量、溶媒の種類、浸漬温度、浸漬時間等で制御することができる。さらには、ポリ芳香族ビニルについては、架橋剤を導入することにより、溶媒への可溶性を制御する等の方法も採用することができる。さらには、上記の反応は、窒素含有化合物の導入反応と同時に行うことも可能である。
本実施形態に係る吸着材料は、細胞が免疫細胞である場合に好適に用いることができ、免疫細胞がLAP陽性免疫細胞である場合に特に好適に用いることができる。そして、LAP陽性免疫細胞のなかでも、LAP陽性T細胞又はLAP陽性血小板を好ましく吸着することができ、LAP陽性CD4陽性T細胞又はLAP陽性CD42b陽性血小板を好ましく吸着することができる。
本実施形態の吸着材料においては、LAP陽性T細胞の吸着率が70%以上であることが好ましく、80%以上であることが好ましく、90%以上であることが好ましい。LAP陽性血小板の吸着率は、40%以上であることが好ましく、50%以上であることが好ましく、60%以上であることがより好ましく、70%以上であることが最も好ましい。選択性としては、LAP陽性T細胞及びLAP陽性血小板の吸着率が、それぞれ、LAP陰性T細胞及びLAP陰性血小板の吸着率の2.5倍以上であることが好ましく、5倍以上であることが好ましく、8倍以上であることが好ましい。ここで、LAP陽性T細胞としては、CD4陽性T細胞を対象とし、血小板としては、CD42b陽性血小板とする。また、上記の吸着率の試験系としては、例えば、ヒト血液を用いた吸着カラム通液式免疫細胞吸着試験(例えば本実施例参照)が挙げられる。評価系としては、例えば、免疫細胞の表面抗原を指標としたフローサイトメトリーによる分析(例えば本実施例参照)が挙げられる。
本実施形態の吸着カラムは、本実施形態の吸着材料を含む。
「吸着カラム」とは、少なくとも血液入口部、ケース部、血液出口部を有しており、ケース部には吸着材料が充填されているものを意味する。吸着カラムとしては、例えば、ラジアルフロー型の吸着カラムが挙げられる。上述したように、吸着材料の形状としては、繊維が好ましく、編み地が好ましい。
吸着カラムの内部の構成の一例を、図1に沿って説明する。図1において、1は容器本体であり、その長手方向の前端と後端とに流入口2と流出口3とを有する。流入口2の内側には、フィルター4と円板状の仕切板5が設けられ、また、流出口3の内側には、フィルター6と円板状の仕切板7が設けられている。2枚の仕切板5、7のうち、前側(流入口側)の仕切板5には中心部に開口5aが設けられ、また、後側の仕切板7の中心部には支持突起7aが設けられている。また、仕切板7の外周には、多数の透孔7bが周方向に間欠的に設けられている。さらに仕切板5の開口5aと仕切板7の支持突起7aとの間に、1本のパイプ8が掛け渡されている。パイプ8は血液を誘導する流路9を内側に形成し、かつ周壁に多数の貫通孔10を有する。また、パイプ8は、その前端で仕切板5の開口5aに連通しており、また、その後端は仕切板7の支持突起7aにより閉止されている。このパイプ8の外周に、吸着材料11が何重にも複数層に巻き付けられている。この吸着カラムを循環法に使用するときは、流入口2と流出口3に、血液プールとの間に循環回路を形成したチューブを連結し、その血液プールから取り出される血液を流入口2に供給し、内部の吸着材料11で対象吸着物質(LAP陽性免疫細胞)を除去して流出口3から流出し、再び血液プールに戻すように循環させる。カラム内では、流入口2からフィルター4を経て流路9に侵入した血液は、流路9を移動しながら貫通孔10から順次吸着材料11に浸入し、半径方向のいずれかへ移動しながら細胞等を吸着する。細胞等が除去された血液は、仕切板7の外周の多数の透孔7bから流出し、フィルター6を経て流出口3から流出する。上記の例では血液が開口5aからパイプ8内の流路9を流動しながら貫通孔10から流出するが、吸着カラムにおける血液の移動方向は、上記とは逆にして、流出口3から血液を供給し、流入口2から流出させるようにしてもよい。
LAP陽性免疫細胞の吸着率を上げるためには、カラム内の血液線速度も重要である。すなわち、血液線速度が速い場合、LAP陽性免疫細胞が吸着材料と十分に相互作用するのが困難となる可能性がある。一方、血液線速度が遅い場合、血小板やタンパク質等の他の血液成分が吸着材料に非特異的に付着し、吸着材料とLAP陽性免疫細胞との相互作用が阻害される場合がある。したがって、吸着カラム入口の流速Sinが50cm/分のときの吸着材料内の血液線速度の最大値は50cm/分以下であることが好ましく、25cm/分以下であることが好ましい。また、吸着カラム入口の流速が50cm/分であるときの吸着材料内の血液線速度の最小値は、0.1cm/分以上であることが好ましく、0.5cm/分以上であることが好ましい。ここで、血液線速度は、計算によって求められるものであり、例えば、下記のラジアルフロー型の吸着カラムの場合、吸着材料内の血液線速度の最大値(Vmax)は、中心パイプの側面に空いた開口部の合計面積(S)と吸着カラム入口の流速Sin(50cm/分)から、下記式(8)により算出される。
max(cm/分)= Sin(cm/分)/S(cm)・・・式(8)
また、最小値(Vmin)は中心パイプに巻き付けた吸着材料の最外周面の面積(S)と吸着カラム入口の流速Sin(50cm/分)から、下記式(9)により算出される。 Vmin(cm/分)= Sin(cm/分)/S(cm)・・・式(9)
一方、吸着材料の形状が、粒子や単に繊維を重ねただけの繊維形状の場合、上記最大値と上記最小値は同じ値となる。
さらには、吸着カラムとしては、供給された血液を流出するために設けられた貫通孔を長手方向の側面に備える中心パイプと、上記中心パイプの周りに吸着材料が充填されており、流入する上記血液が、上記中心パイプの中を通るように上記中心パイプの上流端に連通され、上記血液が上記中心パイプを通過せずに吸着材料と接触するのを防ぐように配置されたプレートAと、上記中心パイプの下流端を封鎖し、吸着材料を上記中心パイプの周りの空間に固定するように配置されたプレートBと、を備えるラジアルフロー型の吸着カラムが好ましい。これは、血液が吸着材料を均一に流れるようにするためである。なお、上記中心パイプの貫通孔の開口率が低い場合、この部分で圧力損失が生じ易くなるために、顆粒球、単球及び血小板が活性化し、これらが吸着材料に非特異的に付着しやすくなる。そのため、LAP陽性免疫細胞の吸着選択性が低下する可能性がある。また、開口率が高い場合は、パイプの強度が低下すること、血液入口部付近の貫通孔でショートパスを起こしやすくなる等の課題が出てくる可能性がある。したがって、貫通孔の開口率は20~80%であることが好ましく、30~60%であることが好ましい。
「ラジアルフロー型」とは、カラム内部の血液の流れ方を言う。カラムの入口と出口に血液が垂直方向に流した場合、カラム内部で、水平方向の血液流れが存在する場合に、ラジアルフロー型と呼ぶ。
「貫通孔の開口率」とは、下記式(10)で求められる値を意味する。
貫通孔の開口率(%)=パイプの長手方向の側面に形成された貫通孔の面積の和/パイプの側面の面積×100・・・式(10)
本実施形態の吸着カラムは、血液浄化療法に用いることができる。本実施形態の吸着カラムを血液浄化用カラムとして使用することで、血液中からLAP陽性免疫細胞を選択的に除去することができる。例えば、血液を体外循環させて、本実施形態の吸着カラムに通すことにより、血液中からLAP陽性免疫細胞を選択的に除去することができる。すなわち、本実施形態の吸着カラムは、体外循環用カラムとして用いることができる。より具体的には、本実施形態の吸着カラムは、がん患者の血液中からLAP陽性免疫細胞を選択的に除去する治療に用いることができる。すなわち、本実施形態の吸着カラムは、がん治療用カラムとして用いることができる。
本実施形態の吸着カラムは、LAP陽性免疫細胞を選択的に除去することができることから、がん治療に好適に用いられる。また、樹状細胞やナチュラルキラー細胞等を活性化させる細胞輸注治療と併用することも可能である。
以下、実施例を挙げて本実施形態を説明するが、本実施形態はこれらの例によって限定されるものではない。
1.水不溶性担体の表面の算術平均粗さの測定
本実施例において、吸着材料に含まれる水不溶性担体の表面の算術平均粗さは、以下の方法により測定した。
形状測定レーザー顕微鏡(カラー3Dレーザー顕微鏡 VK-9700、キーエンス社製)を用いて、100倍の倍率で、乾燥させないように水に濡れた状態で、吸着材料の表面を観察し、表面の算術平均粗さを測定した(JIS B 0601-2001準拠)。基準長さLは50μmとし、位置が異なる10箇所で測定した偏差の絶対値の平均値を表面の算術平均粗さの値とした。なお、水に濡れた状態としては、水分率(水分率=100×水分重量/材料重量)が20%以上である状態が好ましい。
2.LAP陽性免疫細胞の吸着試験
本実施例において、吸着材料におけるLAP陽性免疫細胞の吸着率を、ヒト血液を用いた吸着カラム通液式免疫細胞吸着試験により測定した。また、分析にはフローサイトメトリー(FACSLyric、ベクトン・ディッキンソン社製)を用いた。
まず、吸着カラムの充填部(直径10mm、高さ14mm)に乾燥重量0.3gの吸着材料および生理食塩水を充填し(以降、開発カラムと呼ぶ)、高圧蒸気滅菌(117℃、105分)を行った。この開発カラムに対し、終濃度50単位/mLのヘパリン添加生理食塩水を1.54mL/分で2.5分間通液して、プライミング処理をした。次に、ヒト健常者から採血した血液(終濃度5単位/mLのヘパリンを添加)を0.31mL/分で30分間通液し、10分ごとにカラム出口の血液を採取した。カラム入口側の血液についても10分ごとに採取した。採取した血液を容量5mLのポリプロピレン製チューブ(FALCON社製)に100μLずつ分注し、各種蛍光標識抗体を添加して免疫細胞を染色した。各種蛍光標識抗体としては、フルオレセインイソチオシアネート(以下、FITC)標識抗ヒトCD4抗体(BioLegend社製)、フィコエリスリン(以下、PE)標識抗ヒトCD42b抗体(BioLegend社製)、アロフィコシアニン(以下、APC)標識抗ヒトLAP抗体(R&D社製)を用いた。LAP陽性免疫細胞数の検出には、フローサイトメーターを用いた。LAP陽性T細胞としてはCD4陽性かつLAP陽性の細胞を、LAP陽性血小板としてはCD42b陽性かつLAP陽性の細胞を評価対象とした。
LAP陽性免疫細胞の吸着率は、下記式(11)により算出した。
LAP陽性免疫細胞の吸着率(%)=(1-吸着材料を添加した血液中のLAP陽性免疫細胞数/吸着材料を添加していない血液中のLAP陽性白血球数)×100・・・式(11)
3.水不溶性担体の形状が繊維の場合の長径の測定
「繊維の長径」は、以下の方法により求めた。まず、繊維のサンプル100本をランダムに採取し、走査型電子顕微鏡を用いて3000の倍率で断面(繊維の伸長方向に垂直な断面)の写真をサンプル1本につきそれぞれ1枚撮影した。次に、それぞれの繊維断面の直径を測定した。そして、それらの値の平均値(計100本の繊維断面の直径の平均値)を算出することにより、「繊維の長径」を求めた。繊維断面が円でない場合は、その断面積と同じ面積を有する円の直径を繊維の長径とした。
4.原編み地(水不溶性担体)及び中間体(リガンド結合水不溶性担体)の作製
(1)原編み地1及び中間体1
水不溶性担体として、ポリプロピレン(株式会社プライムポリマー;J105WT)からなる島成分を264島有し、海成分がポリスチレン(重量平均分子量:181,000)90重量%及びポリプロピレン(株式会社プライムポリマー;J105WT)10重量%からなり、島と海の比率(重量比)が50:50である、海島複合繊維(繊維の直径:20μm)を紡糸した。得られた繊維36本を合糸して編み地を形成した(以下、原編み地1)。なお、繊維表面の算術平均粗さは、島数や海島比率、ポリスチレンやポリプロピレンの分子量等によって影響を受ける。
ニトロベンゼン(20mL)と硫酸(13mL)の混合溶液にパラホルムアルデヒド(以下、PFA)(2g)を10℃で溶解させた(以下、PFA溶液)。さらに、ニトロベンゼン(259mL)と硫酸(169mL)の混合溶液にN-メチロール-α-クロルアセトアミド(47g)を10℃で溶解させた(以下、NMCA溶液)。原編み地1(10g)をPFA溶液に浸漬した後、速やかにNMCA溶液を添加し、撹拌した。1時間浸漬・撹拌した後、編み地を取り出し、過剰量のニトロベンゼンで洗浄後、メタノールで置換・洗浄し、さらにイオン交換水で洗浄して、α-クロルアセトアミドメチル化した編み地(以下、中間体1)を得た。PFA溶液の調製からメタノールを用いた編み地の洗浄までの一連の操作は15℃以下で実施した。
5.蒸気滅菌方法
リガンド固定化後の水不溶性担体3.5g(絶乾重量)を直径0.8cmの中心パイプに巻き付けた後、直径2.1cm×高さ4.7cmのポリプロピレン製ケースに挿入した。カラムの両側をプレートで取り付けした後、圧力200kPa、トリガー圧力44N、溶着モードTime,1秒超音波溶着し、プライミングボリュームが13.9cmのカラムを作成した。水不溶性担体挿入カラムを63mL/分で55分洗浄した後、生食に切り替え、さらに30分洗浄した。その後プレートに液漏れがないようにコネクターで密封した後、オートクレーブ用滅菌袋にいれ、115℃で105分加熱処理した。加熱処理後のカラム内充填液を溶出物の測定用サンプルとして使用した。
6.充填液中の溶出物の量の測定
上記蒸気滅菌後の充填液10mLを酸化分解―減圧化学発光法によって、微量窒素分析装置ND-100型(三菱化学株式会社製)により、窒素含有化合物などの溶出物の量を測定した。定量は予め、標準液として参加カリウム水溶液を分析して検量線により、濃度計算した。装置の測定条件は、熱分解部分800℃、触媒部分900℃、メイン酸素流量300mL/分、サブ酸素流量300mL/分、Ar流量400mL/分、SensはHighと設定し、測定した。
7.吸着材料の作製
(実施例1)
ジエチレントリアミン(以下、DETAと記す)(0.9mL)をイオン交換水(427mL)に溶かし、20mMのDETA溶液を調製した。このDETA溶液に、中間体1(10g)を浸漬し、40℃で3時間撹拌した。その後、メタノール、イオン交換水に浸漬して洗浄し、乾燥させ、吸着材料E1を得た。
(実施例2)
DETA(23.3mL)をイオン交換水(405mL)に溶かし、500mMのDETA溶液を調製した。このDETA溶液に、中間体1(10g)を浸漬し、40℃で3時間撹拌した。その後、メタノール、イオン交換水に浸漬して洗浄し、乾燥させ、吸着材料E2を得た。
(実施例3)
DETA(46.5mL)をイオン交換水(382mL)に溶かし、1000mMのDETA溶液を調製した。このDETA溶液に、中間体1(10g)を浸漬し、40℃で3時間撹拌した。その後、メタノール、イオン交換水に浸漬して洗浄し、乾燥させ、吸着材料E3を得た。
(比較例1)
ジメチルスルホキシド(以下、DMSO、398.4mL)にトリエチルアミン(28.6mL)を添加した後、DETA(0.046mL)を添加して、1mMのDETA-DMSO溶液を調製した。このDETA-DMSO溶液に、中間体1(10g)を浸漬し、40℃で3時間撹拌した。その後、DMSO、メタノール、次いで水に浸漬して洗浄し、乾燥させ、吸着材料E4を得た。
(比較例2)
原編地1をメタノール、イオン交換水に浸漬して洗浄し、乾燥させ、吸着材料E5を得た。
吸着材料(E1~E5)について、上述の方法により、表面の算術平均粗さ、溶出物の量及びLAP陽性細胞除去性能を測定した。結果を表1に示す。
表中の略号は以下の通りである。
DETA:ジエチレントリアミン
本実施形態の吸着材料及び吸着カラムは、LAP陽性免疫細胞などの細胞を選択的に吸着することができる。そのため、がん治療への適用が期待される。また、本実施形態の吸着材料及び吸着カラムは、樹状細胞やナチュラルキラー細胞等を活性化させる細胞輸注治療と併用することも可能である。
1 容器本体
2 流入口
3 流出口
4 フィルター
5 仕切板
5a 仕切板の開口
6 フィルター
7 仕切板
7a 仕切板の支持突起
7b 仕切板の透孔
8 パイプ
9 流路
10 貫通孔
11 吸着材料
Q 血液流れ

Claims (4)

  1. 以下の式(3-2)で表されるポリアミンが結合した水不溶性担体を含み、
    前記水不溶性担体の形状が繊維又は粒子であり、
    前記繊維又は前記粒子の長径が15μm以上50μm以下であり、
    前記水不溶性担体を生理食塩水(以下、充填液、という)に浸して蒸気滅菌をした時に、蒸気滅菌後の充填液中の溶出物の量が60μg/g以下であり
    前記水不溶性担体の表面の算術平均粗さが0.01μm以上3.0μm以下である、
    LAP陽性T細胞又はLAP陽性血小板の吸着材料。
    N-(CH p1 -NH-(CH p2 -NH ・・・式(3-2)
    [式(3-2)中、p1及びp2は、それぞれ独立に、2~5の整数である。]
  2. 前記窒素含有化合物は、リンカーを介して前記水不溶性担体に結合している、請求項記載の吸着材料。
  3. 請求項1又は2記載の吸着材料を内蔵した吸着カラム。
  4. 血液浄化療法に用いるための、請求項記載の吸着カラム。
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