JP7741845B2 - キッチンタオルロール - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、高バルクのティッシュ紙を製造するティッシュ製紙機械のプレス部分でプレスすることにより、湿った繊維性ウェブに凹凸付けするための凹凸付けベルトの凹凸付け層であって、凹凸付け層は不織であり、繊維性ウェブと協力する表面を伴うウェブ運搬側をもち、その表面には、その表面に三次元構造を形作るくぼみあるいは高くなった部分があることを特徴とする凹凸付け層、高バルクなクレープティッシュ紙ウェブ製造用のプレス部分及び製紙機械、ならびにその製造方法が開示されている。
さらに、特許文献3には、ロール状紙製品の製造法であって、少なくとも1つのペーパーウェブを準備する工程と、少なくとも1つのウェブの全表面積の少なくとも約22%を覆うエンボス模様を用いて、少なくとも1つのウェブをエンボス加工する工程と、を含み、模様は、少なくとも約80%の線状エンボスを含み、完成品のキャリパーが、エンボス加工したベースシートのキャリパーよりも小さいことを特徴とする、ロール状紙製品及びその製造法が開示されている。
また、特許文献3のように、エンボス処理で紙厚を低くするパターンを用いた場合、吸水量が低くなる場合がある。もちろん、坪量を高くすると吸水量は向上するが、コストが高くなる。
図1は、本発明のキッチンタオルロール1の外観を示す斜視図である。本発明のキッチンタオルロール1は、ドット状のエンボスパターンが付与されたシートをグルーで接着処理し、2プライに積層したキッチンタオルシート1xをロール状に巻取ったキッチンタオルロール1である。なお、キッチンタオルシート1xは、等間隔にミシン目を施されていることが好ましい。
キッチンタオルロール1の巻長は15m以上40m以下である。また、キッチンタオルロール1の巻直径DRは113mm以上180mm以下である。巻長が15m未満であると、交換頻度が高くなり、巻長が40mを超えると嵩張る。巻直径DRが113mm未満であると吸水量に劣ったり、交換頻度が高くなったりし、巻直径DRが180mmを超えると嵩張ったり、ロール密度が低くなったりして、嵩張る割に吸水量が向上しにくい。
巻長は、キッチンタオルロール1のミシン目とミシン目の間のキッチンタオルシート1xについて、10シート分の長さを実測する。その後、キッチンタオルロール1のシート数を実測し、巻長は10シート分の長さとシート数から比例計算で求める。例えば、10シート分の長さが1.80m、シート数が150シートの場合、1.80m×(150/10)=27mとなる。なお、キッチンタオルロール1にミシン目がない場合は、実測して巻長を測定することができる。また、ロールの巻直径DRは、ムラテックKDS株式会社製ダイヤメータールールを用いて測定する。測定は、10個のキッチンタオルロール1を測定し、測定結果を平均する。
また、ミシン目とミシン目の間の長さ(流れ方向のシートの長さ)は、100mm以上300mm以下が好ましく、130mm以上280mm以下がより好ましく、160mm以上250mm以下が更に好ましい。この範囲にすることで、本願のような吸水性が良好なキッチンタオルロール1を使用する際、使用する面積が適正になり、吸水量を良好にすることができる。
キッチンタオルロール1のロール幅は150mm以上380mm以下であることが好ましく、200mm以上350mm以下であることがより好ましく、250mm以上300mm以下であることが更に好ましい。この範囲にすることで、本願のような吸水性が良好なキッチンタオルロール1を使用する際、使用する面積が適正になり、吸水量を良好にすることができる。
また、キッチンタオルロール1のロール質量は210g以上570g以下であることが好ましく、290g以上500g以下であることがより好ましく、320g以上420g以下であることが更に好ましい。この範囲にすることで、本願のような吸水性が良好なキッチンタオルロール1を使用する際、嵩張らずに交換頻度を良好にすることができる。
なお、ロール質量は、コア(紙管)を含まないロール幅280mmあたりの質量とする。ロール幅が280mmでない場合は、比例計算により280mmあたりの質量に換算する。
キッチンタオルロール1のロール密度は0.03g/cm3以上0.15g/cm3以下であることが好ましく、巻密度は0.11m/cm2以上0.65m/cm2以下である。キッチンタオルロール1のロール密度が0.03g/cm3未満であるか、又は巻密度が0.11m/cm2未満であると、キッチンタオルロール1が嵩張る割に吸水量が向上しにくくなる。また、キッチンタオルロール1のロール密度が0.15g/cm3を超えるか、又は巻密度が0.65m/cm2を超えると、紙厚や比容積が低くなり、吸水量に劣る。
なお、キッチンタオルロール1のロール密度は0.05g/cm3以上0.11g/cm3以下であることが好ましく、0.07g/cm3以上0.10g/cm3以下であることがより好ましい。キッチンタオルロール1の巻密度は0.23m/cm2以上0.51m/cm2以下であることがより好ましく、0.28m/cm2以上0.40m/cm2以下であることが更に好ましい。
例えば、巻長27m、2プライ、巻直径DR150mm、コア外径DI39mmの場合、巻密度=(27m×2)÷{3.14×(150mm÷2÷10)2-3.14×(39mm÷2÷10)2}=0.33m/cm2となる。キッチンタオルロール1にコアが無い場合は、中心孔の直径をコア外径DIとする。
また、ロール密度は、(ロール質量)÷(ロールの体積)で表される。ロール質量は、ロール幅280mmあたりのキッチンタオルロール1の質量である。ロール体積は[{ロールの外径(巻直径DR)部分の断面積}-(コア外径部分の断面積)]×ロール幅(280mmあたりに換算する)で表される。例えば、ロール幅280mmあたりのロール質量(コアを除く)が382g、巻直径150mm、コアの外径が39mmの場合、ロール密度=382g÷[{3.14×(150mm÷2÷10)2-3.14×(39mm÷2÷10)2}×(280mm÷10)]=0.083g/cm3となる。なお、キッチンタオルロール1にコアが無い場合は、中心孔の直径をコア外径DIとする。
キッチンタオルシート1xの2プライの坪量は、32g/m2以上65g/m2以下である。2プライの坪量が32g/m2未満であると、キッチンタオルシート1xの吸水量に劣る。坪量が65g/m2を超えると、キッチンタオルロール1の生産コストが高くなる。なお、キッチンタオルシート1xの2プライの坪量は、36g/m2以上60g/m2以下であることが好ましく、40g/m2以上53g/m2以下であることがより好ましい。坪量はJIS P 8124に基づいて測定する。
さらに、キッチンタオルシート1xにおいて、裏面1bの坪量は、表面1aの坪量より0.3g/m2以上2.0g/m2以下高い方が好ましい。表面1aは、後述するエンボスパターンを有していることから、裏面1bより吸水量が劣りやすい。裏面1bの坪量を高くすることで、裏面1bの吸水量を高めることができ、それにより全体の吸水量を高めることができる。なお、裏面1bの坪量は、表面1aの坪量より0.3g/m2以上1.5g/m2以下高い方がより好ましく、0.3g/m2以上1.0g/m2以下高い方が更に好ましい。
また、キッチンタオルシート1xの紙厚は1.6mm/10枚以上4.7mm/10枚以下である。紙厚が1.6mm/10枚未満であると、キッチンタオルシート1xの吸水量に劣り、4.7mm/10枚を超えると、嵩張る割に吸水量が向上しにくい。なお、キッチンタオルシート1xの紙厚は、1.9mm/10枚以上3.7mm/10枚以下であることが好ましく、2.2mm/10枚以上3.1mm/10枚以下であることがより好ましい。紙厚はシックネスゲージ(株式会社尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いて測定する。測定条件は、測定荷重3.7kPa、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間に試料を置き、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取る。2プライに積層したキッチンタオルシート1xを5組重ねて、10枚分として測定を行う。また、測定を10回繰り返して測定結果を平均する。
本発明のキッチンタオルロール1(キッチンタオルシート1x)は、エンボス加工が施されてなるものであり、エンボスパターンを有している。また、本発明におけるキッチンタオルシート1xは、シートにエンボス処理した後、積層して2プライにする。2プライ積層する際には、プライボンドグルー(糊)を用い、グルーを塗布して接着処理する。このように接着して2プライにすることにより、プライの接着が強くなり、キッチンタオルシート1xが水に濡れてもプライ剥がれせずに破れにくくなる。
エンボスパターンにおいて、大きさが1mm2以上40mm2以下の面積であるエンボスの単位面積100cm2あたりの個数が、20個以上1800個以下であることが好ましい。エンボスの個数が20個未満であると、本願のような吸水性が良好なキッチンタオルシート1xの場合、プライ同士が剥がれやすくなる。エンボスの個数が1800個を超えると、キッチンタオルシート1xの紙が潰れて、吸水量に劣る。
なお、大きさが1mm2以上40mm2以下の面積であるエンボスの単位面積100cm2あたりの個数は、50個以上1000個以下であることがより好ましく、80個以上500個以下であることが更に好ましい。また、エンボス単体の形状は、円形、楕円形、長方形、正方形、花柄等、特に制限なく用いることができる。
なお、大きさが1mm2以上40mm2以下の面積であるエンボスの深さは、0.25mm以上0.67mm以下であることがより好ましく、0.35mm以上0.55mm以下であることが更に好ましい。
エンボスの面積と深さは、マイクロスコープを用いて測定する。マイクロスコープとしては、KEYENCE社製の製品名「ワンショット3D測定マクロスコープ VR-3100」を使用することができる。マイクロスコープの画像の観察・測定・画像解析ソフトウェアとしては、製品名「VR-H1A」を使用することができる。又、測定条件は、倍率12倍、視野面積24mm×18mmの条件で測定する。測定倍率と視野面積は、求めるエンボスの大きさによって、適宜変更しても良い。
また、図3は、マイクロスコープによるX-Y平面上の高さプロファイルを示し、シート表面の高さが濃淡で表されている。図3の濃淡が周辺と異なる略楕円形の部位が個々のエンボスを示し、このうち1つのエンボスの最長部の長さaを目視で見分けることができる。このうち、面積が1mm2以上40mm2以下のエンボスについて、100cm2あたりの個数を数える。
エンボスの個数の測定は、シートの全幅で、長さ方向に隣接する2つのミシン目の間の全領域から、任意の100cm2の部位を選んで目視で測定する。なお、ナーリング(エッジエンボス)処理が行われているなど、100cm2の部位を選択できない場合は、ナーリング(エッジエンボス)処理等で測定できない部分を除いて測定可能な部位についてエンボス個数を測定し、100cm2あたりのエンボス個数として換算する。
まず、図3のように線分ABを引き、図4の高さプロファイルを得る。なお、線分ABは、エンボスを横切るように引けばよい。高さプロファイルは、実際のシートの試料表面の凹凸を表す(測定)断面曲線Sであるが、ノイズ(シートの表面に繊維塊があったり、繊維がヒゲ状に伸びていたり、繊維のない部分に起因した急峻なピーク)をも含んでおり、凹凸の高低差の算出に当たっては、このようなノイズピークを除去する必要がある。
そこで、図5に示すように、高さプロファイルの断面曲線Sから「輪郭曲線」Wを計算し、この輪郭曲線Wのうち、底部P1,P2の平均値と、底部P1,P2で挟まれる頂部の差を求め、これをエンボスの深さD1とする。同様に、底部P2、P3の平均値と、底部P2、P3で挟まれる頂部の差を求め、これをエンボスの深さD2とする。同様にD3を測定する。なお、D1、D2、D3は図5で示すように、連続する箇所で測定する。この測定をキッチンタオルシートの10カ所で測定し、合計30カ所のデータの平均値をエンボスの深さとする。なお、エンボスとエンボスの間隔(P1とP2の距離)が1cm以上離れている場合には、連続する箇所で測定せず、底部P1,P2の平均値と、底部P1,P2で挟まれる頂部の差を求め、これをエンボスの深さD1とし、D1を30カ所測定し、平均値をエンボス深さとしても良い。
エンボスを測定する際、測定面は表面側とし、また、エンボスを選定する際には、キッチンタオルロール1の外巻の端部(キッチンタオルシート1xを使用し始める位置)から、キッチンタオルロール1の巻長の10%に当たる部分で測定する。例えば、巻長が30mの場合、端部から30m×10%=3mの部分で測定する。なお、巻長の10%の部分がミシン目に当たる場合は、ミシン目の外巻側を測定する。
本発明において、キッチンタオルシート1xの2プライの1m2あたりの吸水量が155g以上520g以下である。1m2あたりの吸水量が155g未満であると、キッチンタオルシート1xの吸水量に劣り、520gを超えると、キッチンタオルシート1xの紙厚が高くなって嵩張る。なお、1m2あたりの吸水量は、180g以上400g以下であることが好ましく、200g以上260g以下であることがより好ましい。
また、キッチンタオルシート1xの2プライの1gあたりの吸水量が4.3g以上9.5g以下である。1gあたりの吸水量が4.3g未満であると、キッチンタオルシート1xの吸水量に劣り、9.5gを超えると、キッチンタオルシート1xの紙厚が厚くなって嵩張り、かつ、嵩張る割に吸水量が向上しにくくなる。なお、1gあたりの吸水量は、4.5g以上9.0g以下であることが好ましく、4.6g以上6.0g以下であることがより好ましい。
なお、2プライ間の1m2あたりの吸水量は、75g以上200g以下であることが好ましく、80g以上120g以下であることがより好ましい。キッチンタオルシート1xの各吸水量は以下のように測定する。
次に、市販のバットに、蒸留水を深さ2cm入れ、ホルダーにセットした試験片を蒸留水中に2分間浸漬する。2分浸漬後に試験片をホルダーと共に蒸留水から取り出し、図6に示すように、試験片200の1つの隅部200dに帯210を貼り付ける。帯210は、測定するサンプルと同じキッチンタオルシート1xを幅2mm×長さ15mmの大きさに切り、プライを剥離して裏面の1プライを用い、試験片の隅部200dから中心に向かって6mmの部分に貼り付ける。次に、ホルダーと試験片200を、隅部200dに対向する隅部200aが上になるようにして空の水槽内に設置した棒にぶら下げ、水槽の蓋を閉めて10分間、放置する。その後、ホルダー220と試験片200を水槽から取り出し、帯210とホルダー220を外し、電子天秤で試験片200の質量を測定する。蒸留水に浸す前後での試験片200の質量変化から、試験片1m2あたりの蒸留水の吸水量(水g/紙m2)を計算する。さらに、1m2あたりの吸水量(水g/紙m2)を試験片の2プライの坪量で割ることにより、1m2あたりの吸水量(水g/紙m2)/坪量(紙g/紙m2)=1gあたりの吸水量(水g/紙g)を算出する。測定は各サンプル5回ずつ行い、平均値を採用する。
1プライの吸水量は、2プライに重ねられたキッチンタオルシート1xを一片が7.6cm(3インチ)の正方形の型版を用いてカットし、一辺7.6cmの矩形の試験片を得て、その後、プライを剥離して、これを1プライの吸水量測定用の試験片とする。測定方法は、2プライと同様にする。
なお、本測定は、JIS P 8111法に従い、温度23±1℃、湿度50±2%の状態で行う。また、蒸留水は23±1℃に保持する。
また、キッチンタオルシート1xの1プライ(表面1a)の1gあたりの吸水量は2.5g以上5.0g以下であることが好ましく、2.6g以上4.9g以下であることがより好ましく、2.7g以上4.0g以下であることが更に好ましい。それに対して、キッチンタオルシート1xの1プライ(裏面1b)の1gあたりの吸水量は2.6g以上5.1g以下であることが好ましく、2.7g以上5.0g以下であることがより好ましく、2.8g以上4.1g以下であることが更に好ましい。
また、本発明のキッチンタオルロール1の芯の外径である、コア外径DIは、25mm以上55mm以下であることが好ましく、30mm以上50mm以下であることがより好ましく、35mm以上45mm以下であることが更に好ましい。コア外径DIが上記の範囲のものであることにより、キッチンタオルロール1の巻密度を好適に維持しつつ、嵩張らないためキッチンタオルロール1を、キッチンタオルホルダーに収まりやすくすることができ、加えて、製造時のキッチンタオルロール1の取扱性も良好となる。
コア外径は、ムラテックKDS株式会社製ダイヤメータールールを用いて測定した。測定は、10個のキッチンタオルロール1を測定し、測定結果を平均した。
さらに、ロール幅280mmあたりのコア(紙管)の質量は、5g以上17g以下であることが好ましく、7g以上15g以下であることがより好ましく、9g以上13g以下であることが更に好ましい。
キッチンタオルシート1xの比容積は7cm3/g以上16cm3/g以下である。キッチンタオルシート1xの比容積が7cm3/g未満であると、キッチンタオルシート1xの吸水量に劣り、16cm3/gを超えると、嵩張る割に吸水量が向上しにくい。なお、上記比容積は、8cm3/g以上14cm3/g以下であることがより好ましく、9cm3/g以上13cm3/g以下であることが更に好ましい。比容積は、キッチンタオルシート1x2プライあたりの紙厚を2プライあたりの坪量で割り、単位gあたりの容積cm3で表した。
キッチンタオルシート1xの2プライの、JIS P 8113に基づく乾燥時の縦方向の引張強さDMDT(Dry Machine Direction Tensile Strength)が5N/25mm以上24N/25mm以下であることが好ましく、また、乾燥時の横方向の引張強さDCDT(Dry Cross Direction Tensile Strength)が3N/25mm以上19N/25mm以下であることが好ましい。DMDTが5N/25mm未満であるか、又はDCDTが3N/25mm未満であると、いずれもキッチンタオルシート1xが吸水時に破れやすくなり、DMDTが24N/25mmを超えるか、又はDCDTが19N/25mmを超えると、いずれもキッチンタオルシート1xの密度が高くなり、吸水性に劣る。
なお、DMDTは、8N/25mm以上19N/25mm以下であることがより好ましく、10N/25mm以上16N/25mm以下であることが更に好ましい。また、DCDTは5N/25mm以上14N/25mm以下であることがより好ましく、6N/25mm以上12N/25mm以下であることが更に好ましい。
また、キッチンタオルシート1xの2プライの、旧JIS S 3104に基づく湿潤時の縦方向の引張強さWMDT(Wet Machine Direction Tensile Strength)が1.3N/25mm以上7.0N/25mm以下であることが好ましく、また、湿潤時の横方向の引張強さWCDT(Wet Cross Direction Tensile Strength)が0.7N/25mm以上5.5N/25mm以下であることが好ましい。WMDTが1.3N/25mm未満であるか、又はWCDTが0.7N/25mm未満であると、いずれもキッチンタオルシート1xが吸水時に破れやすくなり、WMDTが7.0N/25mmを超えるか、又はWCDTが5.5N/25mmを超えると、いずれもキッチンタオルシート1xの密度が高くなり、吸水性に劣る。
なお、WMDTは、2.0N/25mm以上6.0N/25mm以下であることがより好ましく、2.5N/25mm以上5.0N/25mm以下であることが更に好ましい。また、WCDTは1.0N/25mm以上4.0N/25mm以下であることがより好ましく、1.8N/25mm以上3.5N/25mm以下であることが更に好ましい。
キッチンタオルシート1xのプライ剥離強度は、0.05N/75mm以上2.0N/75mm以下である。プライ剥離強度が0.05N/75mm未満であると、プライ同士が剥がれて拭き取りにくくなり、プライ剥離強度が2.0N/75mmを超えると、キッチンタオルシート1xの吸水量に劣る。
なお、キッチンタオルシート1xのプライ剥離強度は、0.10N/75mm以上1.5N/75mm以下であることが好ましく、0.15N/75mm以上1.0N/75mm以下であることがより好ましい。
プライ剥離強度の測定方法は、JIS P 8113の引張試験方法に準じて、引張試験機(STB-1225S、株式会社エー・アンド・デイ社製)を使用することができ、JIS P 8111に規定された標準条件下で行う。まず、キッチンタオルロール1のサンプルから幅方向75mm、流れ方向200mmの試験片を採取する。次に、流れ方向にプライを35mm剥離する。剥離したプライの片側を上側のつかみ具(幅75mm)に流れ方向で15mm挟んで固定する。また、もう一方のプライも下側のつかみ具(幅75mm)に流れ方向で15mm挟んで固定する。なお、つかみ具のピッチ(間隔)は20mmとする。次に、引張速度を100mm/minの条件で引張り(剥離し)、強度データを採取する。データは20μmおきに取得し、測定開始後の距離40mmから150mmまで(測定長110mm)のデータを平均して、これを剥離強度(N/75mm)とする。ただし、測定開始後の距離40mmから150mmまでにミシン目を含んでしまう場合は、測定開始後の距離を40mmから例えば90mm(測定長50mm)のように、ミシン目を含まない範囲で短くすることができる。
キッチンタオルシート1x及びキッチンタオルロール1は、例えば(1)抄紙及びクレーピング、(2)エンボス処理、(3)ロール巻取り加工の順で製造することができる。製造工程においては、スルーエアードライヤー技術を用いないことが好ましい。このとき、抄紙工程において、上述のエンボスパターンとは異なる抄紙工程由来の凹凸のパターンがキッチンタオルシート1xに施される。この凹凸のパターンを有することにより、キッチンタオルシート1xの吸水量が更に高くなる。なお、抄紙工程由来とは、キッチンタオルシート1xの抄紙工程において、抄紙機のヘッドボックスからヤンキードライヤーの入口までの間に付与されることを意味する。具体的には、図7に示す抄紙工程の一部において、脱水ロール31とヤンキードライヤー32の間に配置される、ベルトプレス部30にて凹凸を付与することができる。ベルトプレス部30では、湿紙34と凹凸ベルト33(凹凸ベルト33は、ベルトプレス部30とヤンキードライヤー32をループしている)を一緒にプレスすることで、湿紙に凹凸のパターンを付与することができる。
また、凹凸のパターンは、ベルトのパターン(細かいパターン、荒いパターン)を変更することで、適宜変更することができる。凹凸のパターンを変更すると比容積(紙厚)が変わるが、原紙の比容積(紙厚)が後述する数値範囲内になるようなパターンを選定することが好ましい。
なお、キッチンタオルシート1xの原紙の紙厚に対する、エンボスパターンにおけるエンボスの深さの比である、エンボスパターンにおけるエンボスの深さ/キッチンタオルシート1xの原紙の紙厚の比は、0.05以上0.40以下であることが好ましく、0.08以上0.32以下であることがより好ましく、0.10以上0.27以下であることが更に好ましい。この範囲にすることで、本願のような吸水性が良好なキッチンタオルシートの場合、嵩張らずにプライ剥がれしにくく、吸水性を良好にすることができる。
また、キッチンタオルシート1xの紙厚は、吸水性を良好にするため、原紙の紙厚より高い方が好ましく、キッチンタオルシート1xの比容積は、吸水性を良好にするため、原紙の比容積より高い方が好ましい。
官能評価は30人で行った。キッチンタオルシート及びキッチンタオルロールを実際に使用し、特に優れる:5点、優れる:4点、良好:3点、劣る:2点、特に劣る:1点として以下の項目の評価を行った。
坪量:実測して評価を行った。
吸水性:水を拭き取る際の吸水性を評価した。
嵩張らない事:紙厚、巻直径、巻密度、ロール密度の観点から、嵩張らないか評価した。
交換頻度:巻長を実測して評価を行った。
拭き取り性:吸水しながら拭き取る際、プライが剥がれて使用しにくくならないか評価を行った。
1a 表面
1b 裏面
1e キッチンタオルシートの最外巻の端縁
1x キッチンタオルシート
30 ベルトプレス部
31 脱水ロール
32 ヤンキードライヤー
33 凹凸ベルト
34 湿紙
200 試験片
200a、200d 隅部
210 帯
220 ホルダー
Claims (3)
- ドット状のエンボスパターンが付与されたシートをグルーで接着処理し、2プライに積層したキッチンタオルシートをロール状に巻取ったキッチンタオルロールであって、
前記キッチンタオルシートは、前記エンボスパターンとは異なる抄紙工程由来の凹凸のパターンを有しており、
2プライの坪量が38.3g/m 2 以上58.8g/m 2 以下、紙厚が2.13mm/10枚以上3.29mm/10枚以下、比容積が10.5cm 3 /g以上15.1cm 3 /g以下であり、
プライ剥離強度が0.11N/75mm以上1.41N/75mm以下であり、
2プライの1m2あたりの吸水量が192g以上389g以下であり、かつ、1gあたりの吸水量が4.3g以上9.5g以下であり、2プライ間の1m2あたりの吸水量が77g以上182g以下であり、
巻密度が0.28m/cm 2 以上0.48m/cm 2 以下であり、
ロール幅280mm当たりの紙管を含まないロール質量が290g以上499g以下であり、
前記エンボスパターンにおけるエンボスの深さ/キッチンタオルシート全体の紙厚の比が、0.1以上0.26以下であり、
前記エンボスパターンにおいて、大きさが1mm 2 以上40mm 2 以下の面積であるエンボスの深さが、0.26mm以上0.78mm以下であることを特徴とする、キッチンタオルロール。 - 前記エンボスパターンにおいて、大きさが1mm2以上40mm2以下の面積であるエンボスの単位面積100cm2あたりの個数が、20個以上1800個以下であることを特徴とする、請求項1に記載のキッチンタオルロール。
- ロール密度が0.071g/cm 3 以上0.098g/cm 3 以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のキッチンタオルロール。
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