[go: up one dir, main page]

JP7626511B1 - プロテオグリカンの測定方法 - Google Patents

プロテオグリカンの測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7626511B1
JP7626511B1 JP2024543043A JP2024543043A JP7626511B1 JP 7626511 B1 JP7626511 B1 JP 7626511B1 JP 2024543043 A JP2024543043 A JP 2024543043A JP 2024543043 A JP2024543043 A JP 2024543043A JP 7626511 B1 JP7626511 B1 JP 7626511B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
proteoglycan
domain
terminal domain
terminus
derived
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2024543043A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2024232423A1 (ja
JPWO2024232423A5 (ja
Inventor
晃明 桝谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ichimaru Pharcos Co Ltd
Original Assignee
Ichimaru Pharcos Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ichimaru Pharcos Co Ltd filed Critical Ichimaru Pharcos Co Ltd
Publication of JPWO2024232423A1 publication Critical patent/JPWO2024232423A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7626511B1 publication Critical patent/JP7626511B1/ja
Publication of JPWO2024232423A5 publication Critical patent/JPWO2024232423A5/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/68Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving proteins, peptides or amino acids

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

C末端および/またはN末端が維持されたプロテオグリカンを検出可能なプロテオグリカンの測定方法を提供する。
本開示のプロテオグリカンの測定方法は、前記プロテオグリカンのジスルフィド結合を切断する切断工程と、
得られたプロテオグリカンのチオール基をアルカリ性下で修飾する修飾工程と、
前記プロテオグリカンのC末端ドメインおよびN末端ドメインの少なくとも一方を蛍光で検出する検出工程と、を含む。

Description

本開示は、プロテオグリカンの測定方法に関する。
プロテオグリカンは、コラーゲンやヒアルロン酸等と共に細胞外マトリックスを構成する分子である。近年、グアニジン塩酸塩を用いた抽出や酢酸抽出等による、プロテオグリカンの精製が報告されている(特許文献1および非特許文献1)。
特許第3731150号公報
Kakizaki I, Tatara Y, Majima M, Kato Y, Endo M. Identification of proteoglycan from salmon nasal cartilage. Arch Biochem Biophys. 2011 Feb 1;506(1):58-65. doi: 10.1016/j.abb.2010.10.025. Epub 2010 Nov 5. PMID: 21056541.
前記プロテオグリカンは、ヒアルロン酸等と結合した状態で生体内に存在する。このため、前記ヒアルロン酸等と結合可能な状態のプロテオグリカンは、再生医療に使用できる可能性がある。しかしながら、前記プロテオグリカンは、抽出方法により、前記プロテオグリカンのC末端ドメイン(以下、「C末端」ともいう。)および/またはN末端ドメイン(以下、「N末端」ともいう。)が切断された状態で抽出されることがある。このため、前記プロテオグリカンの状態、より具体的には、前記プロテオグリカンのC末端および/またはN末端の存在または不存在を評価する必要がある。
そこで、本開示は、例えば、C末端および/またはN末端が維持されたプロテオグリカンを検出可能なプロテオグリカンの測定方法の提供等を目的とする。
前記目的を達成するために、本開示のプロテオグリカンの測定方法(以下、「測定方法」ともいう。)は、前記プロテオグリカンのジスルフィド結合を切断する切断工程と、
得られたプロテオグリカンのチオール基をアルカリ性下で修飾する修飾工程と、
前記プロテオグリカンのC末端ドメインおよびN末端ドメインの少なくとも一方を蛍光で検出する検出工程と、を含む。
本開示によれば、例えば、C末端および/またはN末端が維持されたプロテオグリカンを検出可能なプロテオグリカンの測定方法の提供等ができる。
図1は、各コンドロイチン硫酸の主な二糖構造を示す図である。 図2は、各種プロテオグリカンの構造を示す図である。 図3は、実施例1における、プロテオグリカンにおけるC末端ドメインの検出結果を示す写真である。 図4は、実施例1における、プロテオグリカンにおけるN末端ドメインの検出結果を示す写真である。 図5は、実施例1における、プロテオグリカンにおけるC末端ドメインの検出結果を示す写真である。 図6は、実施例2における、プロテオグリカンにおけるC末端ドメインの検出結果を示す写真である。 図7は、実施例3における、デコリンの検出結果を示す写真である。
以下、本開示について、例をあげて具体的に説明する。以下、特に言及しない限り、各開示は、他の開示の説明を援用できる。
<定義>
本明細書において、「プロテオグリカン」は、タンパク質(コアタンパク質)とグリコサミノグリカン(GAG、「多糖」または「糖鎖」ともいう。)とが共有結合した分子(糖タンパク質)を意味する。前記プロテオグリカンは、例えば、皮膚、臓器、および軟骨等の細胞外マトリックスとして存在する。前記グリコサミノグリカンは、通常、分岐構造を有さない長鎖構造を有する糖鎖として知られている。前記プロテオグリカンは、例えば、以下があげられる。
・アグリカンファミリー(レクチカン(lectican)ファミリーまたはヒアレクタン(hyalectan)ファミリーともいう):アグリカン(Aggrecan)、バーシカン(Versican)、ニューロカン(Neurocan)、ブレビカン(Brevican)等。
・スモールロイシンリッチプロテオグリカン(SLRPs:Small Leucine Rich Proteoglycans)ファミリー:バイグリカン(Biglycan)、デコリン(Decorin)、フィブロモジュリン(Fibromodulin)、ルーミカン(ルミカン、Lumican)、PG-Lb(エピフィカン、Epiphycan)、ケラトカン(Keratocan)、ミーメカン(Mimecan)等。
・基底膜のプロテオグリカン:パールカン(Perlecan)、アグリン(Agrin)、バーマカン等。
・その他:テスティカン(Testican)、ビグリカン(Biglycan)、セルグリシン(Serglycin)、シンデカン(Syndecan)、ディストログリカン(Dystroglycan)、クローストリン(Claustrin)、グリピカン(Glypican)、ケラトカン(Keratocan)等。
前記プロテオグリカンは、例えば、前記タンパク質に結合しているGAGの種類によって、コンドロイチン硫酸プロテオグリカン、デルマタン硫酸プロテオグリカン、ヘパラン硫酸プロテオグリカン、またはケラタン硫酸プロテオグリカンに分類もできる。
前記GAGは、例えば、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸(CS)、デルマタン硫酸(DS、コンドロイチン硫酸B)、ヘパラン硫酸、ヘパリン、およびケラタン硫酸等があげられる。前記コンドロイチンは、グルクロン酸とアセチルガラクトサミンとの二糖構造を主な二糖構造とするO型糖鎖、およびイズロン酸およびアセチルガラクトサミンとの二糖構造を主な構造とするiO型糖鎖があげられる(以下、それぞれ、「コンドロイチン硫酸O」、および「コンドロイチン硫酸iO」ともいう)。前記コンドロイチン硫酸(CS)は、グルクロン酸およびアセチルガラクトサミンの2糖が反復する糖鎖に硫酸基が付加された構造を有する。前記コンドロイチン硫酸は、例えば、グルクロン酸およびアセチルガラクトサミン4硫酸との二糖構造を主な二糖構造とするコンドロイチン硫酸A(A型)、グルクロン酸およびアセチルガラクトサミン6硫酸との二糖構造を主な二糖構造とするコンドロイチン硫酸C(C型)等があげられる。前記デルマタン硫酸(DS)は、イズロン酸およびアセチルガラクトサミンの2糖が反復する糖鎖に硫酸基が付加された構造を有する。前記デルマタン硫酸は、例えば、イズロン酸およびアセチルガラクトサミン4硫酸との二糖構造を主な二糖構造とするコンドロイチン硫酸iA(iA型)、イズロン酸およびアセチルガラクトサミン6硫酸との二糖構造を主な二糖構造とするコンドロイチン硫酸iC(iC型)等があげられる。各コンドロイチン硫酸は、例えば、図1に示す二糖構造を主な二糖構造として有する。なお、図1では、硫酸基(スルホ基)は、水素原子と結合しているが、本開示はこれに限定されず、前記GAGの硫酸基は、例えば、水素原子が脱離し、イオン化していてもよいし、塩を形成していてもよい。
本明細書において、「ドメイン」は、タンパク質における、立体構造または機能的にまとまった領域を意味する。前記アグリカン(Aggrecan)、前記バーシカン(Versican)、前記ニューロカン(Neurocan)、ブレビカン(Brevican)、およびデコリン(Decorin)の各ドメインを含む構造の一例を、図2に示す。
本明細書において、「N末端ドメイン(N末端)」は、例えば、プロテオグリカンがアグリカン等のレクチカン(lectican)ファミリーである場合、前記プロテオグリカンのG1ドメイン、IGDドメイン(interglobular domain)、G2ドメインおよび/またはKS-richドメインを意味する。前記「N末端ドメイン」は、例えば、前記プロテオグリカンがデコリン等のスモールロイシンリッチプロテオグリカンである場合、前記プロテオグリカンのロイシンリッチリピート(Leucine-rich repeat)ドメインよりN末端側のドメインを意味する。前記G1ドメインは、ヒアルロン酸およびリンクタンパク質等と結合することが知られている。前記プロテオグリカンがデコリンの場合、前記N末端ドメインは、コンドロイチン硫酸またはデルマタン硫酸を側鎖に有し、4つのシステイン残基を有する。
本明細書において、「C末端ドメイン(C末端)」は、例えば、プロテオグリカンがアグリカン等のレクチカン(lectican)ファミリーである場合、前記プロテオグリカンのG3ドメインを含むC末端ドメインを意味する。前記「C末端ドメイン」は、例えば、前記プロテオグリカンがデコリン等のスモールロイシンリッチプロテオグリカンである場合、前記プロテオグリカンのロイシンリッチリピート(Leucine-rich repeat)ドメインよりC末端側のドメインを意味する。前記G3ドメインは、テネイシン等と結合することが知られている。前記プロテオグリカンがデコリンの場合、前記C末端ドメインは、2つのシステイン残基を有する。
本明細書において、「中間ドメイン」は、例えば、前記プロテオグリカンがレクチカンファミリーである場合、プロテオグリカンのN末端ドメインとC末端ドメインとの間のドメインであって、少なくとも1つのグリコサミノグリカンの結合ドメイン(GAG)を含むドメインを意味する。前記「中間ドメイン」は、例えば、前記プロテオグリカンがデコリン等のスモールロイシンリッチプロテオグリカンである場合、前記プロテオグリカンのN末端ドメインとC末端ドメインとの間のドメインであってロイシンリッチリピート(Leucine-rich repeat)を含むドメインを意味する。
本明細書において、「アルカリ性」は、pH7を超える水溶液を意味する。本明細書において、対象の水溶液のpHが、7未満、7、および7を超える場合、前記水溶液は、それぞれ、酸性、中性、およびアルカリ性と分類する。
本明細書において、「ジスルフィド結合」(S-S結合)は、2つのチオール基(-SH)間で形成される硫黄原子間の結合を意味する。
本明細書において、「還元剤」は、酸化還元反応において、他の物質を還元することができる(他の物質に電子を与えることができる)物質を意味する。
本明細書において、「修飾」は、タンパク質を構成するアミノ酸残基等の特定の官能基への化学修飾を意味する。
本明細書において、「アルキル化」は、有機化合物を構成する水素原子をアルキル基(C2n+1)に置換する化学反応を意味する。前記アルキル化を引き起こす物質を、アルキル化剤という。
本明細書において、「精製」は、同定し、分離すること、自然状態での成分から回収すること、同定され、かつ分離された状態、および/または自然状態での成分から回収された状態を意味する。前記「精製」は、例えば、少なくとも1つの精製工程を得ることにより実施できる。前記精製は、単離ということもできる。
本明細書において、「抽出」は、対象物から特定の成分を取り出すこと、および/または対象物から特定の成分が取り出された状態を意味する。前記抽出は、例えば、溶媒等の抽出液を用いて実施できる。前記「抽出」は、例えば、少なくとも1つの抽出工程を得ることにより実施できる。本明細書において、前記対象から取り出された成分を含む物は、抽出物という。また、前記対象から取り出された成分を含む液は、抽出液という。前記抽出物および前記抽出液は、例えば、前記プロテオグリカンを含んでもよい。前記抽出物または前記抽出液は、例えば、前記抽出に供した動物組織由来のプロテオグリカン以外の成分(他の成分)を含んでもよい。前記他の成分は、例えば、脂質、核酸、タンパク質等があげられる。
以下、本開示について例をあげて説明するが、本開示は以下の例等に限定されるものではなく、任意に変更して実施できる。また、本開示および各実施形態における各説明は、特に言及がない限り、互いに援用可能である。なお、本明細書において、「~」という表現を用いた場合、その前後の数値または物理値を含む意味で用いる。また、本明細書において、「Aおよび/またはB」という表現には、「Aのみ」、「Bのみ」、「AおよびBの双方」が含まれる。
<プロテオグリカンの測定方法>
ある態様において、本開示は、プロテオグリカンの測定方法を提供する。本開示の測定方法は、プロテオグリカンのジスルフィド結合を切断する切断工程と、得られたプロテオグリカンのチオール基をアルカリ性下で修飾する修飾工程と、前記プロテオグリカンのC末端ドメインおよびN末端ドメインの少なくとも一方を蛍光で検出する検出工程と、を含む。本開示の測定方法によれば、C末端および/またはN末端が維持されたプロテオグリカンを検出できる。また、本開示の測定方法によれば、前記プロテオグリカンのN末端およびC末端を同時に測定することもできるため、例えば、測定に用いるプロテオグリカンのサンプル数を減らすこともできる。
本発明者らは、鋭意研究の結果、抽出液の種類等に依存して、前記プロテオグリカンのC末端および/またはN末端が維持または切断された状態でプロテオグリカンが抽出されることを見出した。そこで、本発明者らは、さらなる研究の結果、精製されたプロテオグリカンのジスルフィド結合を切断し、アルカリ性下で前記プロテオグリカンのチオール基を修飾して、前記プロテオグリカンがヒアルロン酸等との複合体形成を阻害した状態とすることにより、蛍光検出法によりプロテオグリカンのC末端および/またはN末端を検出できることを見出し、本開示を確立するに至った。このため、本開示の測定方法では、C末端および/またはN末端が維持されたプロテオグリカンを検出可能である。
前記切断工程では、プロテオグリカンのジスルフィド結合を切断する。これにより、前記切断工程では、例えば、前記プロテオグリカンの立体構造を崩すことができ、前記プロテオグリカンがC末端および/またはN末端を有する場合、前記プロテオグリカンと前記ヒアルロン酸等とで形成されている複合体形成を解消できる。このため、前記切断工程により、前記プロテオグリカンがC末端および/またはN末端を有する場合、前記プロテオグリカンのC末端および/またはN末端を露出、すなわち、検出可能な状態とできる。
前記切断工程は、例えば、前記プロテオグリカンおよび前記プロテオグリカンのジスルフィド結合を切断可能な成分を含む反応系(切断系)により実施できる。前記切断系は、例えば、水溶液等の液系である。具体的には、前記切断工程では、例えば、前記プロテオグリカンとジスルフィド結合を切断可能な成分とを接触させることにより、前記プロテオグリカン中に存在するジスルフィド結合を切断する。前記プロテオグリカンと前記ジスルフィド結合を切断可能な成分との接触は、例えば、固体と液体との公知の接触方法により実施でき、具体的には、前記プロテオグリカンと前記ジスルフィド結合を切断可能な成分を含む溶液とを混合することにより、実施できる。
前記ジスルフィド結合を切断可能な成分は、例えば、還元剤があげられる。前記切断工程において前記還元剤を用いる場合、前記切断は、還元剤によるチオール基への還元ということもできる。前記還元剤は、特に制限されず、例えば、ジスルフィド結合を遊離のチオール基に還元できる化合物である。前記還元剤は、例えば、ジチオスレイトール(DL-dithiothreitol、DTT)、β-メルカプトエタノール(BME)、トリス(2-カルボキシエチル)ホスフィン(Tris(2-carboxyethyl)phosphine、TCEP)、グルタチオン等があげられる。
前記切断工程における切断条件(温度、時間等)は、特に制限されず、例えば、前記ジスルフィド結合が前記チオール基に十分に切断される条件に設定できる。また、前記切断条件は、例えば、前記還元剤等の種類に応じて、適宜設定できる。前記切断における反応温度は、例えば、好ましくは、45~100℃、より好ましくは、50~60℃である。前記切断における反応時間は、例えば、好ましくは、3分~6時間、より好ましくは、5分~3時間である。
前記プロテオグリカンは、例えば、動物由来のプロテオグリカンがあげられる。前記動物は、特に制限されず、例えば、シロサケ、アトランティックサーモン等のサケ科魚類、コガネカレイ等のカレイ科魚類等の魚類;ニワトリ等の鳥類動物(鳥類);ブタ等の哺乳類動物(哺乳類)等があげられる。前記動物は、好ましくは、サケ、ニワトリ、ブタ、およびカレイ等があげられる。
前記プロテオグリカンは、例えば、プロテオグリカンを含む組織由来のプロテオグリカンがあげられる。前記組織は、一例として、皮膚等の上皮組織;軟骨等の軟骨組織;消化器官;循環器官;呼吸器官;および胎盤等があげられる。具体例として、前記組織は、例えば、軟骨、ひれ、消化器、循環器、呼吸器、および耳等があげられる。
前記プロテオグリカンの糖鎖は、例えば、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸(コンドロイチン硫酸B)、ヘパラン硫酸、ヘパリン、およびケラタン硫酸等があげられる。前記糖鎖は、好ましくは、コンドロイチン硫酸である。
本開示の測定方法に用いるプロテオグリカンは、自家調製したプロテオグリカンを用いてもよいし、市販のプロテオグリカンを用いてもよい。前者の場合、本開示の測定方法は、例えば、前記切断工程に先立ち、動物または動物組織からプロテオグリカンを抽出および/または精製する工程を含んでもよい。前記自家調製したプロテオグリカンを用いる場合、前記プロテオグリカンは、酢酸抽出によって精製したプロテオグリカンでもよいし、グアニジン抽出によって精製したプロテオグリカンでもよい。前記酢酸抽出を行う場合、特許第3731150号公報の方法を参照してプロテオグリカンを精製することができる。前記グアニジン抽出を行う場合、下記参考文献1~2の方法を参照してプロテオグリカンを精製することができる。
参考文献1: Kakizaki I, Tatara Y, Majima M, Kato Y, Endo M. Identification of proteoglycan from salmon nasal cartilage. Arch Biochem Biophys. 2011 Feb 1;506(1):58-65. doi: 10.1016/j.abb.2010.10.025. Epub 2010 Nov 5. PMID: 21056541.
参考文献2: Kakizaki I, Mineta T, Sasaki M, Tatara Y, Makino E, Kato Y. Biochemical and atomic force microscopic characterization of salmon nasal cartilage proteoglycan. Carbohydr Polym. 2014 Mar 15;103:538-49. doi: 10.1016/j.carbpol.2013.12.083. Epub 2014 Jan 7. Erratum in: Carbohydr Polym. 2015 Jan 22;115:805. PMID: 24528764.
前記プロテオグリカンは、前記切断工程前に、プロテオグリカンの分子量を測定してもよい。前記プロテオグリカンの分子量は、GPC(Gel Permeation Chromatography:ゲル浸透クロマトグラフィー)法によって測定されるピークトップ分子量を意味する。前記プロテオグリカンの分子量は、GPC法等を用いて実施できる。前記GPC法は、例えば、下記の条件で行い、前記標準試料(分子量マーカー、プルラン)を個別にHPLCシステムに注入し、分子量検量線を得ることで算出できる。
(ピークトップ分子量(Mp)の測定条件)
HPLCシステム:LC-20AD(株式会社島津製作所製)
カラム:TSKgel G5000-PWXL φ7.8mm×300mm(東ソー社製)
溶出液:pH6.8 リン酸緩衝液
流速:0.5mL/min
カラム温度:40℃
検出器:示唆屈折率検出器(RID-20A 島津製作所社製)
注入量:50μL
分子量マーカー:Shodex STANDARD P-82(プルラン)

前記分子量マーカーのピークトップ分子量(Mp)および重量平均分子量(Mw)/数平均分子量(Mn)は、下記の通りである。
STD P-800:Mp:739,000、Mw/Mn:1.24
STD P-400:Mp:348,000、Mw/Mn:1.33
STD P-200:Mp:216,000、Mw/Mn:1.22
STD P-100:Mp:107,000、Mw/Mn:1.12
STD P-50:Mp:49,400、Mw/Mn:1.08
STD P-20:Mp:22,000、Mw/Mn:1.08
STD P-10:Mp:9,800、Mw/Mn:1.07
STD P-5:Mp:6,300、Mw/Mn:1.09
前記測定に供されるプロテオグリカンのピークトップ分子量は、例えば、30万~130万、40万~120万である。
つぎに、前記修飾工程では、前記切断工程で得られたプロテオグリカンの遊離したチオール基を、アルカリ性下で修飾する。これにより、前記修飾工程では、例えば、前記プロテオグリカンの遊離したチオール基が修飾され、ジスルフィド結合がチオール基間で再形成されるのを阻害できる。このため、前記修飾工程により、前記プロテオグリカンがC末端および/またはN末端を有する場合、前記プロテオグリカンのC末端および/またはN末端が露出した状態を維持、すなわち、検出可能な状態を維持できる。したがって、本開示の測定方法は、前記修飾工程により、前記プロテオグリカンのC末端および/またはN末端を検出可能な状態で維持できることにより、後述の検出工程において、前記C末端および/またはN末端を検出できる。
前記修飾工程は、例えば、前記切断工程で得られたプロテオグリカンおよび前記修飾に用いる修飾剤を含む反応系(修飾系)により実施できる。前記反応系は、例えば、水溶液等の液系である。前記反応系は、例えば、前記プロテオグリカンおよび前記修飾剤を混合することにより調製できる。
前記修飾工程は、アルカリ性下で行うことが好ましい。前記修飾工程におけるpH(修飾pH)は、例えば、好ましくはpH7.5~pH8.5であり、さらに好ましくは、pH7.8~pH8.2である。前記修飾工程は、例えば、pH7.5以上で実施することにより、前記チオール基を好適に修飾でき、これにより、前記プロテオグリカンのC末端および/またはN末端を好適に検出できる。前記修飾工程において、前記反応系のpHの調整は、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、ホウ酸ナトリウム等のアルカリ;塩酸、硫酸、硝酸、クエン酸、リン酸等の酸;を用いて実施できる。
前記修飾は、例えば、アルキル化、グルタチオン化、スルホン化、スルフェン化またはスルフィン化、ニトロソ化(ニトロシル化)等の化学修飾があげられる。前記修飾は、例えば、前記修飾により付与される修飾基を含む修飾剤(反応剤)を用いることにより実施できる。具体例として、前記アルキル化は、例えば、アルキル化剤を用いて実施できる。前記アルキル化剤は、例えば、前記チオール基と反応して前記チオール基をアルキル化できる化合物である。前記アルキル化剤は、例えば、ヨードアセトアミド、ヨウ化メチル、ヨード酢酸等の有機ヨウ化物塩、エチレンオキサイド等のアルキレンオキサイド等があげられる。前記アルキル化剤は、例えば、1種類を使用してもよいし、複数種類を併用してもよい。前記スルフェン化またはスルフィン化は、例えば、前記チオール基を酸化できる化合物を用いて実施できる。前記チオール基を酸化できる化合物は、例えば、酸化剤があげられる。前記ニトロソ化は、例えば、一酸化窒素(NO)を供与できる化合物を用いて実施でき、具体例として、S-ニトロソグルタチオン等を用いて実施できる。
前記修飾工程における修飾条件(温度、時間等)は、特に制限されず、例えば、前記チオール基が十分に修飾される条件に設定できる。前記修飾における反応温度は、例えば、好ましくは、15~40℃である。前記修飾における反応時間は、例えば、好ましくは、5分以上、より好ましくは、5分以上~16時間である。
前記修飾工程において、前記修飾は、例えば、前記修飾剤以外の成分を含んでもよい。前記他の成分は、例えば、バッファー等の緩衝剤、およびpH調節剤等があげられる。
本開示の測定方法は、前記修飾工程後、前記検出工程に先立ち、任意に、前記プロテオグリカンを基材等の担体に固相化する固相化工程を含んでもよい。前記固相化方法は、例えば、タンパク質の公知の固相化方法により実施でき、具体的には、共有結合法、イオン結合法、物理的吸着法、疎水性相互作用等により実施できる。
前記担体は、例えば、マイクロウェルプレート等のプレート、(マイクロアレイ基板、メンブレン(例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)膜、ニトロセルロース膜、ポリスチレン不織布等)、低蛍光性の担体(例えば、低蛍光性のプレート、低蛍光性のメンブレンなど)等があげられる。
本開示の測定方法は、例えば、前記固相化工程後、後述の検出工程で用いる抗体等の成分が非特異的に結合しないように、前記担体に対してブロッキングを実施してもよい。前記ブロッキングに用いるブロッキング剤は、例えば、ウシ血清アルブミン(BSA)等のアルブミン、スキムミルク、市販のブロッキング試薬等があげられる。
つぎに、前記検出工程では、前記修飾されたプロテオグリカンのC末端ドメインおよびN末端ドメインの少なくとも一方を蛍光で検出する。これにより、前記検出工程では、例えば、前記プロテオグリカンのC末端および/またはN末端の存在または不存在を検出できる。前記検出方法は、具体的には、修飾されたプロテオグリカンとプローブとを接触させ、前記プロテオグリカンに結合したプローブを蛍光で検出することにより実施できる。前記検出では、基板等にプローブまたはプロテオグリカンを固相化したものを用いてもよい。
前記検出工程では、前記修飾されたプロテオグリカンのC末端ドメインおよびN末端ドメインのうち、一方を検出してもよいし、両方を検出してもよい。後者の場合、前記検出工程では、例えば、前記プロテオグリカンのC末端ドメインおよびN末端ドメインを同時に蛍光で検出することが好ましい。
前記検出対象のプロテオグリカンのN末端ドメインは、例えば、G1ドメイン、IGDドメイン、およびG2ドメインがあげられ、好ましくは、G1ドメインである。前記検出では、例えば、前記N末端ドメインのうち、1、2、または3個のドメインを検出してもよい。前記検出対象のプロテオグリカンのC末端ドメインは、例えば、G3ドメインがあげられる。
前記検出は、例えば、標的成分を蛍光検出により実施でき、具体例として、免疫学的測定法により実施できる。前記免疫学的測定法は、例えば、プローブとプロテオグリカンとの結合を検出する直接法;第1のプローブとプロテオグリカンとを結合させ、さらに第2のプローブを用いて前記プロテオグリカンに結合した第1のプローブを検出する間接法;第1のプローブとプロテオグリカンとを結合させ、さらに第2のプローブを用いて前記第1のプローブに結合したプロテオグリカンを検出するサンドイッチ法;ウエスタンブロッティング法、免疫沈降法、および免疫組織化学的染色法等があげられる。前記免疫学的測定方法は、定量的方法であってもよいし、定性的方法であってもよい。
前記プローブは、例えば、ポリクローナル抗体、モノクローナル抗体、抗原結合断片等の標的特異的なタンパク質;アプタマー等の標的特異的な核酸分子;等があげられる。前記抗体は、例えば、IgG、IgM、IgA、IgD、IgE、およびIgYから選択される免疫グロブリンのうち、いずれのアイソタイプの抗体であってもよい。前記抗体断片は、例えば、F(ab’)、Fab’、Fab、およびFv等の抗体断片等があげられる。
前記プローブは、例えば、標識化されていてもよい。具体例として、前記抗体は、例えば、検出のために標識された抗体であってもよい。前記標識は、例えば、蛍光色素標識、酵素標識、および放射線標識等があげられる。前記蛍光検出を直接法により実施する場合、前記プローブは、例えば、蛍光標識されたプローブが好ましい。前記蛍光検出を間接法により実施する場合、前記第2のプローブは、例えば、蛍光標識されたプローブが好ましい。
前記蛍光検出は、例えば、蛍光検出器を用いて実施できる。
つぎに、本開示の実施例について説明する。ただし、本開示は、以下の実施例により制限されない。市販の試薬は、特に示さない限り、それらのプロトコルに基づいて使用した。なお、「mol/l」は、「M」と標記することもある。
[実施例1]
本開示の測定方法により、プロテオグリカンのC末端およびN末端を検出できた。
(1)グアニジン抽出によるプロテオグリカンの精製
原材料として、シロサケの鼻軟骨、ニワトリの胸軟骨、ブタの気管支軟骨、およびコガネカレイの鰭を各100~150g用意した。前記原材料に、5倍量(W/V)の4Mグアニジン塩酸塩水溶液を添加した。前記添加後、4℃で1週間の条件下で、浸漬抽出を行った。前記抽出後、60メッシュ篩いおよびろ紙(3μm)を用いて、ろ過を行った。前記ろ過後、3倍量(v/v)のエタノールを添加した。前記添加後、4℃で1晩の条件下で、静置した。前記静置後、ろ紙(3μm)を用いて、ろ過し、析出物を回収した。前記回収後、リン酸緩衝液(pH6.8)を添加し、前記析出物を溶解した。前記溶解後、分子量分画膜(MW5万、旭化成社製)を用いて分画精製を行った。前記分画精製後、プロテオグリカン画分を回収した。前記回収後、前記プロテオグリカン画分を凍結乾燥させ、グアニジン抽出によるプロテオグリカンを得た。
(2)酢酸抽出によるプロテオグリカンの精製
原材料として、シロサケの鼻軟骨を100~150g用意した。酢酸抽出によるプロテオグリカンの精製は、下記参考文献1に記載の方法を参照して精製した。前記精製により、酢酸抽出によるプロテオグリカンを得た。
参考文献1:特許6317053号公報
(3)シロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカンのC末端ドメインの検出
前記実施例1(1)または前記実施例1(2)で得た、グアニジン抽出によるプロテオグリカンおよび酢酸抽出によるプロテオグリカンのC末端ドメインの検出を行った。具体的には、20μgのシロサケの鼻軟骨由来の前記各プロテオグリカンに、20mmol/lのジチオスレイトール(DTT)を含むPBS(pH8.0)を0.1ml添加した。前記添加後、10分間静置し、ジスルフィド結合の切断を行った。前記切断後、40mmol/lのヨードアセトアミドを添加し、30分間、pH8.0の条件下で、アルキル化を行った。前記アルキル化後、10μl、50μl、または100μlの前記プロテオグリカン(0.5mg/ml、以下、固相化に用いる場合は同様の濃度)、または50μlの0.5mg/ml BSA(コントロール)を、メンブレンに固相化した。前記固相化(疎水性相互作用)は、バイオドット(BioRad社製)および低蛍光性のPVDF膜(イモビロン-FLメンブレン、メルク社製)を用いて行った。前記固相化後、1/1000倍に希釈した一次抗体(抗アグリカンG3ドメイン抗体、Anti-Aggrecan Antibody clone 1-C-6、MABT84、メルク社製)を添加し、4℃、16時間の条件下で、一次反応を行った。前記一次反応後、0.05% Tween-20含有TBS(トリスバッファー)を用いて洗浄した。前記洗浄後、1/2500倍に希釈した二次抗体(ヤギ抗マウス IgG StarBright Blue 700、12004159、BioRad社製)を添加し、25℃、1時間の条件下で、二次反応を行った。前記二次反応後、マルチプレックス蛍光検出器(ChemiDoc Touch MP、BioRad社製)を用いて、蛍光の検出を行った。これらの結果を、図3に示す。なお、比較例(非還元)において、ジスルフィド結合の切断およびアルキル化を行わなかったこと以外、同様の方法でC末端の検出を行った。
図3は、プロテオグリカンにおけるC末端ドメインの検出結果を示す写真である。図3の上段は、ジスルフィド結合の切断およびアルキル化を行った場合の結果を示し、図3の下段は、ジスルフィド結合の切断およびアルキル化を行わなかった場合の結果を示す。図3において、「薄」は、10μlの各プロテオグリカンを示し、「中」は、50μlの各プロテオグリカンを示し、「高」は、100μlの各プロテオグリカンを示す。図3に示すように、ジスルフィド結合の切断およびアルキル化を行わなかった場合、抽出方法に関わらず、全てのサンプルにおいて、C末端ドメインのシグナルは弱く検出された。他方、酢酸抽出によるプロテオグリカンにおいて、ジスルフィド結合の切断およびアルキル化を行った場合、C末端ドメインのシグナルは強く検出できた。また、グアニジン抽出によるプロテオグリカンにおいて、ジスルフィド結合の切断およびアルキル化を行った場合、酢酸抽出によるプロテオグリカンと比較して、シグナルは弱く検出されたが、C末端ドメインのシグナルを検出することができた。これらの結果から、本発明の測定方法を用いることにより、グアニジン抽出によるプロテオグリカンおよび酢酸抽出によるプロテオグリカンでは、C末端ドメインが保存されていることがわかった。
(4)各種プロテオグリカンのN末端ドメインの検出
前記実施例1(1)または前記実施例1(2)で得た、グアニジン抽出によるプロテオグリカンおよび酢酸抽出によるプロテオグリカンのN末端ドメインの検出を行った。具体的には、プロテオグリカンとして、シロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカン、ニワトリの胸軟骨由来のプロテオグリカン、ブタの気管支軟骨由来のプロテオグリカン、またはコガネカレイのヒレ由来のプロテオグリカンを用いたこと、固相化に10μlまたは50μlの前記プロテオグリカンを用いたこと、一次抗体に1/1000倍に希釈した抗アグリカンIGDドメイン抗体(Aggrecan Antibody、DF7561、エピトープ:V355-V375、Affinity Biosciences社製)、ならびに、二次抗体に1/2500倍に希釈したヤギ抗ウサギIgG StarBright Blue 700(12004162、BioRad社製)を用いたこと以外、前記実施例1(3)と同様の方法で検出を行った。これらの結果を、図4に示す。
図4は、プロテオグリカンにおけるN末端ドメインの検出結果を示す写真である。図4の上段(低濃度)は、10μlの各プロテオグリカンの結果を示し、図4の下段(高濃度)は、50μlの各プロテオグリカンの結果を示す。図4に示すように、酢酸抽出したシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカンでは、N末端ドメインを検出することはできなかった。他方、グアニジン抽出したシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカン、ニワトリの胸軟骨由来のプロテオグリカン、ブタ気管支軟骨由来のプロテオグリカン、およびコガネカレイのヒレ由来のプロテオグリカンでは、N末端ドメインを検出することができた。これらの結果から、本発明の測定方法を用いることにより、酢酸抽出によるシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカンでは、N末端が保存されておらず、グアニジン抽出による各種動物由来のプロテオグリカンでは、N末端ドメインが保存されていることがわかった。
(5)各種プロテオグリカンのC末端ドメインの検出
前記実施例1(1)または前記実施例1(2)で得た、グアニジン抽出によるプロテオグリカンおよび酢酸抽出によるプロテオグリカンのC末端ドメインの検出を行った。具体的には、プロテオグリカンとして、シロサケの鼻軟骨由来、ニワトリの胸軟骨由来、またはブタの気管支軟骨由来を用いたこと、および固相化に10μlまたは50μlの前記プロテオグリカンを用いたこと以外、前記実施例1(3)と同様の方法で検出を行った。これらの結果を、図5に示す。
図5は、プロテオグリカンにおけるC末端ドメインの検出結果を示す写真である。図5の上段は、10μlの各プロテオグリカンの結果を示し、図5の下段は、50μlの各プロテオグリカンの結果を示す。図5に示すように、酢酸抽出したシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカン、ならびに、グアニジン抽出したシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカン、ニワトリの胸軟骨由来のプロテオグリカン、およびブタ気管支軟骨由来のプロテオグリカンでは、C末端ドメインを検出することができた。これらの結果から、本発明の測定方法を用いることにより、酢酸抽出によるシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカンおよびグアニジン抽出による各種動物由来のプロテオグリカンでは、C末端ドメインが保存されていることがわかった。
(6)各種プロテオグリカンの各種ドメインの検出
前記実施例1(1)または前記実施例1(2)で得た、グアニジン抽出によるプロテオグリカンおよび酢酸抽出によるプロテオグリカンの各種ドメインの検出を行った。前記各種ドメインは、N末端ドメイン1(エピトープ:Val20-Gly675、G1-IGD-G2ドメイン)、N末端ドメイン2(エピトープ:aa50-150、G1ドメイン)、C末端ドメイン1(エピトープ:aa2358-2481、G3 Lectin-BDドメイン)、およびC末端ドメイン2(エピトープ:aa2255-2280)であった。具体的には、1次抗体に、上記各種ドメインを検出可能な抗体、および、2次抗体に、前記1次抗体を検出可能な抗体を使用したこと以外、前記実施例1(3)と同様の方法で検出を行った。
前記1次抗体について、下記表1に示す。なお、前記N末端ドメイン1を検出する1次抗体は、500倍希釈、前記N末端ドメイン2を検出する1次抗体は、900倍希釈、C末端ドメイン1を検出する1次抗体は、30倍希釈、前記C末端ドメイン2を検出する1次抗体は、100倍希釈で使用した。
また、前記2次抗体は、1/2500倍に希釈したヤギ抗ウサギIgG StarBright Blue 700(12004162、BioRad社製)または1/2500倍に希釈したヤギ抗マウス IgG StarBright Blue 700(12004159、BioRad社製)を使用した。
酢酸抽出したシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカンでは、N末端ドメインはほとんど検出されず、C末端ドメインはG3の一部について検出されたが、Lectinドメインは検出されなかった。グアニジン抽出したシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカン、ニワトリの胸軟骨由来のプロテオグリカン、およびブタ気管支軟骨由来のプロテオグリカンでは、N末端ドメインについては全てのドメインが検出され、C末端ドメインについてはG3ドメインの全てのドメインが検出された。これらの結果から、本発明の測定方法を用いることにより、酢酸抽出によるシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカンでは、C末端ドメインのG3ドメインのみが保存されており、ならびに、グアニジン抽出による各種動物由来のプロテオグリカンでは、N末端の全てのドメインおよびC末端の全てのG3ドメインが保存されていることがわかった。
[実施例2]
本開示の測定方法により、プロテオグリカンのC末端およびN末端を検出できた。
(1)各種プロテオグリカンの各種ドメインの検出
前記実施例1(1)で得たグアニジン抽出によるシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカン(sCSPG-Gdm)、前記実施例1(2)で得た酢酸抽出によるシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカン(sCSPG-AcOH)、前記実施例1(1)で得たグアニジン抽出によるニワトリの胸軟骨由来のプロテオグリカン(cCSPG)、および前記実施例1(1)で得たグアニジン抽出によるブタの気管支軟骨由来のプロテオグリカン(pCSPG)の各種ドメインの検出を行った。前記各種ドメインは、G1ドメイン、IGDドメイン、G1-IGD-G2ドメイン、G3ドメイン1、G3ドメイン2(エピトープ:aa2255-2280)、およびG3レクチンドメインである。具体的には、1次抗体に、上記各種ドメインを検出可能な抗体、および、2次抗体に、前記1次抗体を検出可能な抗体を使用したこと以外、前記実施例1(3)と同様の方法で検出を行った。これらの結果を図6に示す。
前記1次抗体について、下記表2に示す。なお、前記G1ドメインを検出する1次抗体は、900倍希釈、前記IGDドメインを検出する1次抗体は、1000倍希釈、前記G1-IGD-G2ドメインを検出する1次抗体は、500倍希釈、前記G3ドメイン1を検出する1次抗体は、1000倍希釈、前記G3ドメイン2(エピトープ:aa2255-2280)を検出する1次抗体は、100倍希釈、前記G3レクチンドメインを検出する1次抗体は、30倍希釈で使用した。
前記2次抗体は、1/2500倍に希釈したヤギ抗ウサギIgG StarBright Blue 700(12004162、BioRad社製)または1/2500倍に希釈したヤギ抗マウス IgG StarBright Blue 700(12004159、BioRad社製)を使用した。
また、前記各種プロテオグリカンについて、ピークトップ分子量の測定を行った。具体的には、前記各種プロテオグリカンについて、以下の測定条件でHPLC分析を行った。これらの結果を、図6に示す。
(HPLCの測定条件)
HPLCシステム:LC-10AD
カラム:TSKgel G5000-PWXL Φ7.8mm×300mm(東ソー社製)
溶出液:pH6.8 リン酸緩衝液
流速:0.5ml/min
カラム温度:40℃
検出器:示唆屈折率検出器(RID-10A 島津製作所社製)
注入量:50μl
分子量マーカー:Shodex STANDARD P-82(プルラン)
図6は、プロテオグリカンにおけるC末端ドメインの検出結果を示す写真である。図6は上段から下段にかけて、G1ドメイン、IGDドメイン、G1-IGD-G2ドメイン、G3ドメイン1、G3ドメイン2(エピトープ:aa2255-2280)、およびG3レクチンドメインの結果を示す。また、図6は、左列から右列にかけて、BSA(1)、酢酸抽出のシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカン(2)(sCSPG-AcOH)、グアニジン抽出のシロサケの鼻軟骨由来のプロテオグリカン(3)(sCSPG-Gdm)、グアニジン抽出のニワトリの胸軟骨由来のプロテオグリカン(4)(cCSPG)、およびグアニジン抽出のブタの気管支軟骨由来のプロテオグリカン(5)(pCSPG)の結果を示す。図6に示すように、酢酸抽出したプロテオグリカンでは、N末端ドメインはほとんど検出されず、C末端ドメインはG3の一部について検出された。他方、酢酸抽出によるプロテオグリカン、グアニジン抽出によるプロテオグリカン、cCSPG、pCSPGでは、N末端ドメインおよびC末端ドメインの両方が検出された。また、酢酸抽出によるプロテオグリカン、グアニジン抽出によるプロテオグリカン、cCSPG、およびpCSPGのピークトップ分子量は、それぞれ、48万、68万、63万、および64万であった。
(2)各プロテオグリカン中のGAGの分析
前記実施例2(1)で使用した各種プロテオグリカンについて、GAGの分析を行った。具体的には、前記実施例2(1)で使用した各種プロテオグリカンから、GAGを精製した。10gの前記sCSPG-Gdm、前記cCSPG、または前記pCSPGを80mlの沸騰水で10分間処理した。前記処理後、100mlの0.5mol/l ホウ酸緩衝液(pH7.0)を添加した。前記添加後、0.67gのプロテアーゼNアマノG(天野エンザイム社製)を添加後、55℃の条件下で、7日間インキュベーションした。前記インキュベーション後、濃度5% トリクロロ酢酸でクエンチングを行った。前記クエンチング後、不溶物を濾過し、1.25% NaOAc(酢酸ナトリウム)含有80%エタノールで沈殿させた。前記沈殿後、0℃で遠心分離し、得られた沈殿物を真空乾燥させて粗糖鎖を得た。つぎに、100mgの前記粗糖鎖を0.15mol/l LiCl含有0.05mol/l 酢酸(pH 4.0)で希釈した。前記希釈後、DEAE-セルロースカラム(φ2.2×15cm、和光純薬社製)にアプライした。前記アプライ後、0.15、0.5、1.0、または2.0mol/l LiCl含有160mlのバッファーで前記カラムを段階的に洗浄した。前記洗浄後、カルバゾール陽性画分を回収および透析し、前記透析後のサンプルを、ゲル浸透用カラム(LH-20、HO、φ1.1×80cm)で脱塩して、GAGを得た。その後、50μgの前記GAGを、50μgのHOで希釈した。前記希釈後、直線連結型サイズ排除カラム(OHpak SB-G 6B 100×4.6mmおよびSB-805 HQ 250×4.6mm)を用いて、HPLC分析を行った。
(HPLCの測定条件)
HPLCシステム:LC-10AD(株式会社島津製作所製)
カラム:OHpak SB-G 6B 100×4.6mmおよびSB-805 HQ 250×4.6mm
溶出液:0.1mol/l NaNO
流量:1mL/min
この結果、グアニジン抽出のシロサケの鼻軟骨由来のGAG(sGAG)のピークトップ分子量(Mp)は、8.4万、グアニジン抽出のニワトリの胸軟骨由来のGAG(cGAG)のピークトップ分子量(Mp)は、7.7万、グアニジン抽出のブタの気管支軟骨由来のGAG(pGAG)のピークトップ分子量(Mp)は、5.1万であった。
(3)各プロテオグリカン中の二糖構造
前記実施例2(2)で得られた各種GAGについて、各プロテオグリカンの二糖構造を分析した。具体的には、前記実施例2(2)で得られた50μgの各種GAGを、50μl HO、BSA溶液(0.05mg/5μl)、および10μlの250mmol/l Tris-HCl(AcOH)溶液で希釈した(pH8.0)。前記希釈後、得られた希釈液について、コンドロイチナーゼABC(25mU/25μl、Sigma Aldrich社製)またはコンドロイチナーゼAC(25mU/25μl、Sigma Aldrich社製)を用いて、37℃または30℃の条件下で、8時間消化した。前記消化後、前記消化によって生じた不飽和二糖を、PA-03(PA-G)カラムを用いて、HPLC分析に供した。前記分析では、前記標準不飽和二糖のHPLCピーク面積に基づき、各二糖構造の含有割合(構成割合)を算出した。これらの結果を、下記表3に示す。
前記表3に示すように、二糖構造の含有量は、以下の通りとなった。

・グアニジン抽出のシロサケの鼻軟骨由来のGAG(sGAG)
コンドロイチン硫酸O:11%、コンドロイチン硫酸iO:0%、コンドロイチン硫酸A:27%、コンドロイチン硫酸iA:0%、コンドロイチン硫酸C:61%、コンドロイチン硫酸iC:0%
・グアニジン抽出のニワトリの胸軟骨由来のGAG(cGAG)
コンドロイチン硫酸O:5.2%、コンドロイチン硫酸iO:0%、コンドロイチン硫酸A:63%、コンドロイチン硫酸iA:6.5%、コンドロイチン硫酸C:24%、コンドロイチン硫酸iC:0.3%
・グアニジン抽出のブタの気管支軟骨由来のGAG(pGAG)
コンドロイチン硫酸O:6.1%、コンドロイチン硫酸iO:0%、コンドロイチン硫酸A:52%、コンドロイチン硫酸iA:20%、コンドロイチン硫酸C:19%、コンドロイチン硫酸iC:2.1%
[実施例3]
つぎに、本開示の測定方法により、プロテオグリカンとしてアグリカンの代わりに、デコリンを検出できるか検討した。前記デコリンは、コアタンパク質に1本鎖のGAGを有する、小型のロイシンリッチプロテオグリカンである。
まず、ウシ由来のプロテオグリカン(デルマタン硫酸プロテオグリカン:DSPG)を用意した。原材料として、ウシ(ホルスタイン)の第四胃を約824g用意した。前記第四胃は、洗浄し、可能な限り脂を除去しながら約2cm角に細断した。前記細断後、4倍量のエタノール(3288ml)を添加し、10分静置し、これを1回繰り返し行った。その後、4倍量のエタノール(3288ml)を添加し、一晩静置した。前記静置後、前記エタノールを除去し、風乾を行った。前記風乾後、減圧乾燥を行い、173gの脱脂乾燥物を得た。つぎに、前記脱脂乾燥物について、グアニジン抽出によるプロテオグリカンの精製を行った。具体的には、87gの前記実施例2(1-1)の脱脂乾燥物を、350mlの4Mグアニジン塩酸塩水溶液を添加し、4℃で3日間の条件下で、浸漬抽出を行った。前記浸漬抽出後、347mlの4Mグアニジン塩酸塩水溶液を添加し、4℃で3日間の条件下で、さらに浸漬抽出を行った。前記浸漬抽出後、吸引濾過および透析を行った。前記透析後、凍結乾燥を行い、9.93gのプロテオグリカン固形物を得た。
前記プロテオグリカンについて、中性緩衝バッファー(pH7.5)による塩交換を行った。具体的には、前記中性緩衝バッファー(pH7.5)による塩交換は、前記ウシの胃由来プロテオグリカンに、60mlの中性緩衝バッファー(pH7.5)を添加した。前記添加後、超音波破砕を行い、一晩静置した。前記静置後、遠心分離を行い、上清を得た。前記上清について、透析および凍結乾燥を行った。
つぎに、FOCUS Protein Reduction-Alkylation(786-231、G-Biosciences社製)を用いて、プロテオグリカンの還元・アルキル化を行った。前記中性緩衝バッファー(pH7.5)による塩交換を行った後の1mg/ml プロテオグリカン 500μlに、2.5μlのReductant Bufferを添加し、10秒間撹拌した。前記撹拌後、10mlのFOCUS Protein Reductantを添加し、55℃、1時間の条件下で静置した。前記静置後、2.5mlのAlkylation Bufferを添加し、10秒間撹拌した。前記撹拌後、0.4mol/lのIodoacetamideを添加し、遮光下、室温(約25℃、以下、同様。)、1時間の条件下で、静置し、サンプルのアルキル化を行った。つぎに、メタノールを用いて、PVDF膜(イモビロン-FLメンブレン、メルク社製)を1分間処理し、親水化した。前記親水化後、5分間の条件下で、前記PVDF膜をTBSに置換した。前記置換後、ろ過ブロッティング装置(BioRad社製)に、前記PVDF膜をセットした。前記セット後、アルキル化したサンプルをウェルにアプライし、吸引した。前記吸引後、前記ろ過ブロッティング装置から前記PVDF膜を回収し、前記PVDF膜を、室温の条件下で、静置乾燥した。前記静置乾燥後、前記PVDF膜を0.05% Tween-20含有TBS(トリスバッファー、TBS-T)で洗浄した。前記洗浄後、前記PVDF膜を、EveryBlotブロッキングバッファー(BioRad社製)を用いて、5分間の条件下で、ブロッキングを行った。前記ブロッキング後、1/1000倍に希釈した一次抗体(抗Decorin抗体、Cat No: 14667-1-AP、Proteintech社製)を添加し、4℃、18時間の条件下で、一次反応を行った。前記一次反応後、TBS-Tを用いて、5分間、5回の条件下で、洗浄した。前記洗浄後、1/2500倍に希釈したStarBright Blue(BioRad社製)および0.05% SDSを添加し、室温、1時間の条件下で、二次反応を行った。前記二次反応後、TBS-Tを用いて、5分間、6回の条件下で、洗浄した。前記洗浄後、PVDF膜を超純水で洗浄し、超純水に置換した。前記置換後、マルチプレックス蛍光検出器(ChemiDoc Touch MP、BioRad社製)を用いて、前記PVDF膜の蛍光の検出を行った。これらの結果を、図7に示す。
図7は、デコリンの検出結果を示す写真である。図7において、左列は、BSAの結果を示し、右列は、ウシ由来のDSPGの結果を示す。図7に示すように、ウシ由来DSPGにおいて、シグナルを検出することができた。これらの結果から、グアニジン抽出し、中性緩衝バッファー(pH7.5)によって塩置換したウシ由来のプロテオグリカンは、本開示の測定方法を用いることにより、コアタンパク質としてデコリンが保存されていることがわかった。
以上、実施形態および実施例を参照して本開示を説明したが、本開示は、上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。
この出願は、2023年5月11日に出願された日本出願特願2023-078729、および2023年12月7日に出願された日本特許出願特願2023-206830を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
<付記>
上記の実施形態および実施例の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
<プロテオグリカンの測定方法>
(付記1)
プロテオグリカンの測定方法であって、
前記プロテオグリカンのジスルフィド結合を切断する切断工程と、
得られたプロテオグリカンのチオール基をアルカリ性下で修飾する修飾工程と、
前記プロテオグリカンのC末端ドメインおよびN末端ドメインの少なくとも一方を蛍光で検出する検出工程と、
を含む、プロテオグリカンの測定方法。
(付記2)
前記検出工程では、前記プロテオグリカンのC末端ドメインおよびN末端ドメインを同時に蛍光で検出する、付記1に記載の測定方法。
(付記3)
前記切断は、還元剤によるチオール基への還元である、付記1または2に記載の測定方法。
(付記4)
前記アルカリ性は、pH7.5~pH8.5である、付記1から3のいずれかに記載の測定方法。
(付記5)
前記修飾工程では、前記チオール基を修飾することにより、ジスルフィド結合の形成を阻害する、付記1から4のいずれかに記載の測定方法。
(付記6)
前記修飾工程では、前記チオール基をアルキル化修飾する、付記1から5のいずれかに記載の測定方法。
(付記7)
前記検出工程に先立ち、前記プロテオグリカンを固相化する固相化工程を実施する、付記1から6のいずれかに記載の測定方法。
(付記8)
前記N末端ドメインは、G1ドメイン、IGDドメイン、および/または、G2ドメインである、付記1から7のいずれかに記載の測定方法。
(付記9)
前記C末端ドメインは、G3ドメインである、付記1から7のいずれかに記載の測定方法。
(付記10)
前記検出工程では、免疫学的測定法により検出する、付記1から9のいずれかに記載の測定方法。
(付記11)
前記プロテオグリカンのピークトップ分子量は、40万~120万である、付記1から10のいずれかに記載の測定方法。
(付記12)
前記プロテオグリカンは、動物由来のプロテオグリカンである、付記1から11のいずれかに記載の測定方法。
(付記13)
前記プロテオグリカンは、レクチカンファミリーのプロテオグリカンである、付記12に記載の測定方法。
(付記14)
前記プロテオグリカンは、アグリカンである、付記12または13に記載の測定方法。
(付記15)
前記動物は、サケ、ニワトリ、ブタ、およびカレイからなる群から選択される、付記12から14のずれかに記載の測定方法。
以上説明したように、本開示によれば、例えば、C末端および/またはN末端が維持されたプロテオグリカンを検出可能なプロテオグリカンの測定方法等を提供すること等ができる。このため、本開示は、例えば、再生医療分野において、極めて有用といえる。

Claims (10)

  1. プロテオグリカンの測定方法であって、
    前記プロテオグリカンのジスルフィド結合を還元剤によりチオール基へ還元することにより切断する切断工程と、
    得られたプロテオグリカンのチオール基をpH7.5~pH8.5下でアルキル化修飾することにより、ジスルフィド結合の形成を阻害する修飾する修飾工程と、
    前記プロテオグリカンのC末端ドメインおよびN末端ドメインを同時に蛍光で検出する検出工程と、を含む、
    プロテオグリカンの測定方法。
  2. 前記検出工程に先立ち、前記プロテオグリカンを固相化する固相化工程を実施する、請求項1に記載の測定方法。
  3. 前記N末端ドメインは、G1ドメイン、IGDドメイン、および/または、G2ドメインである、請求項1または2に記載の測定方法。
  4. 前記C末端ドメインは、G3ドメインである、請求項1または2に記載の測定方法。
  5. 前記検出工程では、免疫学的測定法により検出する、請求項1または2のいずれか一項に記載の測定方法。
  6. 前記プロテオグリカンのピークトップ分子量は、40万~120万である、請求項1または2に記載の測定方法。
  7. 前記プロテオグリカンは、動物由来のプロテオグリカンである、請求項1または2に記載の測定方法。
  8. 前記プロテオグリカンは、レクチカンファミリーのプロテオグリカンである、請求項に記載の測定方法。
  9. 前記プロテオグリカンは、アグリカンである、請求項に記載の測定方法。
  10. 前記動物は、サケ、ニワトリ、ブタ、およびカレイからなる群から選択される、請求項に記載の測定方法。
JP2024543043A 2023-05-11 2024-05-10 プロテオグリカンの測定方法 Active JP7626511B1 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2023078729 2023-05-11
JP2023078729 2023-05-11
JP2023206830 2023-12-07
JP2023206830 2023-12-07
PCT/JP2024/017331 WO2024232423A1 (ja) 2023-05-11 2024-05-10 プロテオグリカンの測定方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPWO2024232423A1 JPWO2024232423A1 (ja) 2024-11-14
JP7626511B1 true JP7626511B1 (ja) 2025-02-04
JPWO2024232423A5 JPWO2024232423A5 (ja) 2025-04-15

Family

ID=93430158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2024543043A Active JP7626511B1 (ja) 2023-05-11 2024-05-10 プロテオグリカンの測定方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7626511B1 (ja)
WO (1) WO2024232423A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009044900A1 (ja) * 2007-10-05 2009-04-09 Hokkaido University 糖鎖自動前処理装置
JP2016160226A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 国立大学法人弘前大学 動物の軟骨からプロテオグリカンを調製する方法
JP2018151206A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 一丸ファルコス株式会社 プロテオグリカン分析方法
JP2020165937A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 国立大学法人弘前大学 プロテオグリカンの測定方法、評価方法および測定用キット

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009044900A1 (ja) * 2007-10-05 2009-04-09 Hokkaido University 糖鎖自動前処理装置
JP2016160226A (ja) * 2015-03-03 2016-09-05 国立大学法人弘前大学 動物の軟骨からプロテオグリカンを調製する方法
JP2018151206A (ja) * 2017-03-10 2018-09-27 一丸ファルコス株式会社 プロテオグリカン分析方法
JP2020165937A (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 国立大学法人弘前大学 プロテオグリカンの測定方法、評価方法および測定用キット

Non-Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
KAKIZAKI, I. et al.,Characterization of Proteoglycan and Hyaluronan in Hot Water Extract from Salmon Cartilage,JOURNAL OF APPLIED GLYCOSCIENCES,2017年09月20日
KAKIZAKI, I. ET AL.: "Characterization of Proteoglycan and Hyaluronan in Hot Water Extract from Salmon Cartilage", JOURNAL OF APPLIED GLYCOSCIENCES, JPN6023007474, 20 September 2017 (2017-09-20), ISSN: 0005396567 *
島津製作所分析計測事業部グローバルアプリケーション開発センター,プロテインシーケンサを用いた還元アルキル化されたシステインの検出,SHIMAZU Application News,2020年09月,No.B116
島津製作所分析計測事業部グローバルアプリケーション開発センター: "プロテインシーケンサを用いた還元アルキル化されたシステインの検出", SHIMAZU APPLICATION NEWS, JPN6024022955, September 2020 (2020-09-01), ISSN: 0005396566 *

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2024232423A1 (ja) 2024-11-14
WO2024232423A1 (ja) 2024-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Maruyama Connectin, an elastic filamentous protein of striated muscle
Meyer Mucoids and glycoproteins
Hall et al. The apical lamina of the sea urchin embryo: Major glycoproteins associated with the hyaline layer
Rosa et al. The major tyrosine-sulfated protein of the bovine anterior pituitary is a secretory protein present in gonadotrophs, thyrotrophs, mammotrophs, and corticotrophs.
Hughes Membrane glycoproteins: a review of structure and function
Loos Biosynthesis of the collagen-like C1q molecule and its receptor functions for Fc and polyanionic molecules on macrophages
JPH06502187A (ja) リウマチ性関節炎抗体により認識される抗原、抗原製剤及びその適用方法
Wilson The use of immunochemistry in the study of branchial ion transport mechanisms
JP7626511B1 (ja) プロテオグリカンの測定方法
Misra et al. Glomerular basement membrane in experimental nephrosis: Chemical composition
Howe The influenza virus receptor and blood group antigens of human erythrocyte stroma
AU619177B2 (en) Receptor of the small rhinovirus receptor group
US4746731A (en) Isolated tissue protein PP18
Armstrong A quantitative comparison of the amino acid composition of sound dentine, carious dentine and the collagenase resistant fraction of carious dentine
Hirohashi et al. The 350-kDa sea urchin egg receptor for sperm is localized in the vitelline layer
US4798800A (en) Process for isolating human globular domain NC1 of basal membrane collagen from human tissue
RU2621311C1 (ru) Способ получения протеогликана
Gordon et al. An improved method of preparing haptoglobin polypeptide chains using guanidine hydrochloride
Antonyuk et al. Lectin purification from fruiting bodies of brown roll-rim fungus, Paxillus involutus (Fr.) Fr., and its application in histochemistry
CN117074667B (zh) 多肽或其片段在制备检测血管内皮细胞损伤试剂盒中的应用
US4594328A (en) Tissue protein PP21, a process for obtaining it and its use
US4599318A (en) Tissue protein PP19, a process for obtaining it, and its use
Aikawa et al. Isolation and characterization of chondroitin sulfate proteoglycans from porcine thoracic aorta
Merezhinskaya et al. Expression of monocarboxylate transporter 4 in human platelets, leukocytes, and tissues assessed by antibodies raised against terminal versus pre-terminal peptides
JP2508915B2 (ja) 抗SSA/RoおよびSSB/La抗体測定用抗原、その製造法ならびに抗SSA/RoおよびSSB/La抗体の測定法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240718

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240718

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20240718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240820

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20241001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20241125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20250107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20250116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7626511

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150