JP7613054B2 - 熱収縮性フィルム用シラン変性エチレン系重合体組成物、シラン架橋エチレン系重合体組成物、熱収縮性フィルム及び、熱収縮性フィルムの製造方法 - Google Patents
熱収縮性フィルム用シラン変性エチレン系重合体組成物、シラン架橋エチレン系重合体組成物、熱収縮性フィルム及び、熱収縮性フィルムの製造方法 Download PDFInfo
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Description
本発明の熱収縮性フィルム用シラン変性エチレン系重合体組成物は、従来熱収縮性フィルムが使用されている用途への展開が期待できる。
なお、本明細書において、「~」を用いてその前後に数値又は物性値を挟んで表現する場合、その前後の値を含むものとして用いることとする。
また、後述の「エチレン系重合体組成物」についても、1種のエチレン系重合体よりなるものと2種以上のエチレン系重合体よりなるものの総称として「組成物」と呼称するが、一般的には、「エチレン系重合体」とも称されるものである。
本発明の熱収縮性フィルム用シラン変性エチレン系重合体組成物(以下、「本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物」と称す場合がある。)は、水中置換法で測定される密度が880kg/m3以上、905kg/m3以下であることを特徴とする。
シラン変性エチレン系重合体組成物の密度が上記上限値を超えると、架橋により得られるシラン架橋エチレン系重合体組成物や熱収縮性フィルムに適用した場合の剛性が高くなってしまい、例えば、使用時の形状自由度が損なわれる。シラン変性エチレン系重合体組成物の密度が上記下限値未満であると、熱収縮性フィルムに適用した場合の熱収縮率が低下する他、フィルム強度が低下し、孔開きや破れを生ずる恐れがある。上記した観点から、シラン変性エチレン系重合体組成物の密度の下限は、885kg/m3以上であることが好ましく、上限は903kg/m3以下であることが好ましい。
なお、本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物の密度は、具体的には、後掲の実施例の項に記載の方法で測定される。
本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物により、熱収縮率と強度に優れた熱収縮性フィルムが得られるメカニズムは以下のとおり推定される。
シラン変性エチレン系重合体組成物において、シリル基は、主として、シラン変性エチレン系重合体組成物を構成するエチレン系重合体の非晶部にグラフト重合されて存在する。この非晶部に存在するシリル基同士が架橋反応して得られる三次元ネットワーク構造により、フィルムとして高い熱収縮率を示す。そのため、非晶部が多い程この特性を発現しやすい傾向にある。シラン変性エチレン系重合体組成物の密度は、シラン変性エチレン系重合体組成物に存在する非晶部の量と相関があり、シラン変性エチレン系重合体組成物の密度が小さいほど、非晶部の量が多く、フィルムとして高い熱収縮率を示す傾向がある。一方で、密度が小さくなっていくと、柔軟性が高まるにつれ、応力緩和の影響が表れ、熱収縮率が低くなる。そこで、シラン変性エチレン系重合体組成物の密度を880kg/m3以上、905kg/m3以下とすることで、フィルム成形した場合の熱収縮率に優れたフィルムを得ることができる。また、この密度領域のシラン変性エチレン系重合体組成物を可能とする変性前のエチレン系重合体組成物は、強度にも優れるので、熱収縮性フィルムに高強度をもたらす。
本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物は、2種以上のシラン変性エチレン系重合体をブレンドしたものや、シラン変性エチレン系重合体とシラン変性されていないエチレン系重合体とをブレンドしたものであってもよい。
好適には、エチレン系重合体組成物を不飽和シラン化合物によりグラフト変性したもので、後述のエチレン系重合体組成物に、加水分解可能な有機基を有するオレフィン性不飽和シラン化合物をラジカル発生剤の存在下に共重合させることによって得ることができる。この反応において、不飽和シラン化合物は、エチレン系重合体組成物に含まれるエチレン単独重合体やエチレン・α-オレフィン共重合体が相互に架橋する架橋点となるよう、それぞれの重合体にグラフト化されるものである。
シラン変性エチレン系重合体の原料として用いることができるエチレン系重合体としては、エチレン単独重合体、エチレン単位とエチレン単位以外のα-オレフィン単位やα-オレフィン以外の単量体単位との共重合体が挙げられる。エチレン・α-オレフィン共重合体は、エチレンと以下に述べる1種類のα-オレフィンとの共重合体であってもよく、エチレンと2種類以上のα-オレフィンを組合わせた共重合体であってもよい。
これらの中でも、エチレン単独重合体とエチレン・炭素数3~8のα-オレフィン共重合体を含むエチレン系重合体組成物、エチレン・1-オクテン共重合体とエチレン・1-ヘキセン共重合体を含むエチレン系重合体組成物、エチレン・1-オクテン共重合体とエチレン・1-ブテン共重合体を含むエチレン系重合体組成物、エチレン・1-オクテン共重合体とエチレン・プロピレン共重合体を含むエチレン系重合体組成物がより好ましい。
ただし、2種以上のエチレン系重合体を組み合わせて用いる場合、個々のエチレン系重合体の密度は上記好適範囲から外れていても、混合物としての密度が上記好適範囲内となるものであれば、同様に好ましく用いることができる。
エチレン系重合体の密度を上記数値の範囲内とすることで、得られる熱収縮性フィルムの強度や耐熱性を良好に保持できる。また、適度な剛性を付与することができ、フィルム使用時の形状自由度を担保できる。
なお、エチレン系重合体の密度は、本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物の密度と同様の方法で測定されるが、市販品であればカタログ値を用いることができる。
密度と同様、2種以上のエチレン系重合体を組み合わせて用いる場合、個々のエチレン系重合体のMFRは上記好適範囲から外れていても、混合物としてのMFRが上記好適範囲内となるものであれば、同様に好ましく用いることができる。
本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物は、上述した原料となるエチレン系重合体組成物にアルコキシシランをグラフト導入してシラン変性することにより製造することができる。
シラン変性は、公知の手法に従って行うことができ、特に限定されない。例えば、溶液変性、溶融変性、電子線や電離放射線の照射による固相変性、超臨界流体中での変性等が好適に用いられる。これらの中でも、設備やコスト競争力に優れた溶融変性が好ましく、連続生産性に優れた押出機を用いた溶融混練変性がさらに好ましい。溶融混練変性に用いられる装置としては、例えば単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機、バンバリーミキサー、ロールミキサーが挙げられる。これらの中でも連続生産性に優れた単軸スクリュー押出機、二軸スクリュー押出機が好ましい。
RSiR’nY3-n (1)
(式(1)中、Rは1価のオレフィン性不飽和炭化水素基を示し、Yは加水分解し得る有機基を示し、R’は脂肪族不飽和炭化水素以外の1価の炭化水素基あるいはYと同じものを示し、nは0、1又は2を示す。)
CH2=CHSi(OA)3 (2)
(式(2)中、Aは炭素数1~8の1価の炭化水素基を示す。)
CH2=C(CH3)COOC3H6Si(OA)3 (3)
(式(3)中、Aは式(2)におけると同義である。)
本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物の190℃、2.16kgにおけるメルトフローレート(MFR)は0.05g/10分以上、10g/10分以下であることが好ましく、0.1g/10分以上、8g/10分以下であることがより好ましい。
シラン変性エチレン系重合体組成物のMFRが上記数値範囲であることで、フィルム成形時の圧力上昇やドローダウンの発生を抑制でき、例えばトルク異常や、表面性が悪化するメルトフラクチャーの発生等、押出成形性の悪化を抑制できる。
本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物は、示差走査熱量計(DSC)で測定される融解のピーク温度(以下「融解ピーク温度」と称す場合がある。)が110℃以上であることが好ましい。シラン変性エチレン系重合体組成物の融解ピーク温度が110℃以上であると高温でも結晶により形状を保持可能である。この観点から、シラン変性エチレン系重合体組成物の融解ピーク温度は115℃以上であることがより好ましい。ただし、シラン変性エチレン系重合体組成物の融解ピーク温度が過度に高いと、成形昇温時の未溶融のブツや成形冷却時の早期結晶化により外観不良となる恐れがあることから、シラン変性エチレン系重合体組成物の融解ピーク温度は通常135℃以下であることが好ましい。
なお、シラン変性エチレン系重合体組成物の融解ピーク温度は、具体的には、後掲の実施例の項に記載の方法で測定される。
本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物を架橋処理することにより、該シラン変性エチレン系重合体組成物を架橋させた架橋体を含む、本発明のシラン架橋エチレン系重合体組成物を得ることができる。
本発明のシラン架橋エチレン系重合体組成物を得るための本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物の架橋処理の方法については、後掲の[熱収縮性フィルムの製造方法]の項において説明する。
(1) 材料の観点では、シラン変性に供するエチレン系重合体として材料強度に優れる直鎖状低密度ポリエチレンを選択し、エチレン系重合体組成物の配合比率及びシラン変性時の不飽和シラン化合物とラジカル発生剤の種類と添加量を適宜調整するのが好適である。
(2) 製造方法の観点では、シラン変性に供するエチレン系重合体組成物に適切に不飽和シラン化合物がグラフト反応するように温度設定した押出機へ投入して溶融混練し、溶融混練物を紐状に押し出し、冷却後カッティングして、シラン変性エチレン系重合体組成物を得るのが好ましい。
本発明の熱収縮性フィルムは、本発明のシラン架橋エチレン系重合体組成物を用いて得られる。
本発明の熱収縮性フィルムのゲル分率、即ち、本発明の熱収縮性フィルムを構成する本発明のシラン架橋エチレン系重合体組成物のゲル分率は55質量%以上85質量%以下であることが好ましい。熱収縮性フィルムに含有されるゲル分は、シラン架橋エチレン系重合体組成物に含まれる架橋体に由来するものである。
ゲル分率は、シラン変性エチレン系重合体組成物の不飽和シラン化合物のグラフト率(変性量)、後述の架橋反応の架橋触媒として用いるシラノール縮合触媒の種類と配合量、架橋させる際の条件(温度、時間)等を変えることにより調整することができる。
シラン変性エチレン系重合体組成物にジオクチル錫ジラウレートを0.05質量%添加(実際にはMFR:3.5g/10分、密度898kg/m3の直鎖状低密度ポリエチレンにジオクチル錫ジラウレートを1質量%添加したマスターバッチを添加)し、溶融混練後、210℃にて0.5mm厚みに押出したフィルムを80℃温水中、24時間架橋処理して得られるシラン架橋エチレン系重合体組成物のサンプルを用い、1mm四方に裁断したサンプル約0.5g(試料重量をG1(g)とする)を200メッシュの金網中で、キシレン中、120℃で8時間還流した後、金網上に残った沸騰キシレン不溶分を10Torrの真空中において80℃で8時間乾燥させてその重量を精量し(精量した沸騰キシレン不溶分の重量をG2(g)とする)、下記式(4)により求める。
ゲル分率(%)=G2(g)÷G1(g)×100 (4)
本発明の熱収縮性フィルムの厚みは、要求性能、例えば用途、最終製品の形状、要求される物性等に応じて、任意に設定することができ、特に限定されない。例えば食品包装用や工業製品包装用、電子部材のフィルムとして用いる場合の熱収縮性フィルムの総厚みは1~500μmが好ましく、より好ましくは2~800μm、更に好ましくは3~700μmである。
また、本発明の熱収縮性フィルムは厚みなどによってはシートとして使用することも可能である。
本発明の熱収縮性フィルムの製造方法には、従来公知の種々の手法を採用することができ、その方法は特に限定されないが、エチレン系重合体組成物をシラン変性することにより本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物を得る工程、本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物と架橋触媒を溶融混練した押出組成物を延伸して延伸フィルム(以下、「本発明の延伸フィルム」と称す場合がある。)を得る工程、及び、得られた延伸フィルムを架橋処理して熱収縮性フィルムを得る工程を経て製造されることが好ましい。
本発明の延伸フィルムを得る工程の一例を説明する。
この工程としては、例えば、本発明のシラン変性エチレン系重合体組成物と架橋触媒を押出機で溶融混練させた溶融樹脂組成物をダイスに供給して成形するインフレーションフィルム成形、T-ダイフィルム成形等で得られた未延伸のフィルムを冷却固化後、インライン又はアウトラインで60~160℃の延伸温度まで再加熱し、テンター及び圧縮空気等を用い一軸方向、或いは二軸方向に少なくとも面積比で1.5倍以上延伸を行い、一軸又は二軸延伸成形した延伸フィルムを得る方法が挙げられる。これらは同時延伸であっても、逐次延伸であってもよい。インフレーションフィルムの場合、インフレーション同時二軸延伸法、ロール及びテンターを用いる場合、逐次二軸延伸法等が一般的に用いられている。
延伸フィルムを架橋処理して熱収縮性フィルムを得る工程の一例を説明する。
前記した延伸フィルムを得る工程で成形された本発明の延伸フィルムは架橋処理される。この架橋処理は例えば、フィルムをロール状に巻き取った状態で、高温高湿下、例えば温水又は水蒸気の存在下で行ってもよい。
シラン変性エチレン系重合体組成物の架橋反応に用いる架橋触媒としては、シラノール縮合触媒が好ましく使用される。以下、シラノール触媒について詳述する。
シラノール縮合触媒による架橋反応は、通常、シラン変性エチレン系重合体組成物にシラノール縮合触媒を配合した組成物を押出成形、射出成形、プレス成形等の各種成形方法により成形した後、水雰囲気中に曝すことにより、シラノール基間の架橋反応を進行させて行われるので特別な架橋設備を必要としない。水雰囲気中に曝す方法は、各種の条件を採用することができ、水分を含む空気中に放置する方法、水蒸気を含む空気を送風する方法、水浴中に浸漬する方法、温水を霧状に散水させる方法等が挙げられる。
本発明の熱収縮フィルムの用途は、食品、医療品、電子部材、建築材料等の包装用熱収縮フィルムとしての用途が好ましい。また、それ以外の用途としても、本発明の熱収縮フィルムの特性や機能を使った様々な熱収縮包装分野において非常に有用である。
以下の製造例では、エチレン系重合体として以下のものを用いた。
PE1:ダウケミカル社製 エンゲージ(登録商標) 8200
エチレン・1-オクテン共重合体
MFR(190℃、2.16kg):5.0g/10分
密度:870kg/m3
PE2:ダウケミカル社製 エンゲージ(登録商標) 8180
エチレン・1-オクテン共重合体
MFR(190℃、2.16kg):0.5g/10分
密度:863kg/m3
PE3:日本ポリエチレン社製 ハーモレックス(登録商標) NF464N
エチレン・1-ヘキセン共重合体
MFR(190℃、2.16kg):2.0g/10分
密度:918kg/m3
PE4:SABIC社製 QAMAR FD18N
エチレン・1-ブテン共重合体
MFR(190℃、2.16kg):2.0g/10分
密度:920kg/m3
PE1:ダウケミカル社製 エンゲージ(登録商標) 8200(エチレン・1-オクテン共重合体)と、PE3:日本ポリエチレン社製 ハーモレックス(登録商標) NF464N(エチレン・1-ヘキセン共重合体)を40:60の質量割合で混合して変性前組成物1とした。
得られたシラン変性エチレン系重合体組成物1のMFR、密度、融解ピーク温度を以下の方法で測定した。結果を表-1に示す。
JIS K7210(1999)に準拠して、190℃、2.16kg荷重にて測定した。
JIS K7112(1999)A法に準拠して、徐冷プレスにて成形した厚さ2mm、長さ40mm、幅15mmの試験片を用い、水中置換法にて測定した。
日立ハイテクサイエンス社製の示差走査熱量計、商品名「DSC6220」を用いて、JIS K7121(2010)に準じて、試料約5mgを加熱速度10℃/分で20℃から200℃まで昇温し、200℃で3分間保持した後、冷却速度10℃/分で-10℃まで降温し、その後、加熱速度10℃/分で200℃まで昇温した時に測定されたサーモグラムから融解ピーク温度を算出した。
シラン変性エチレン系重合体組成物1の100質量部に対して、シラノール縮合触媒マスターバッチ(1質量%スズ触媒(ジオクチル錫ジラウレート)含有直鎖状低密度ポリエチレン(MFR:2g/10分、密度:920kg/m3)マスターバッチ)5質量部をドライブレンドし、20mm単軸押出機を備えたシート成形機に供給し、ダイス温度220℃、ライン速度2m/minで厚み1mmのフィルムを得た。
得られたフィルムを80℃の温水中に24時間浸漬させ架橋処理を行った後、JIS K7113(1995)に準拠して、3号形試験片を作製し、23℃、試験速度50mm/minで成形流れ方向に引張破壊強さを測定した。
表-1に示す変性前組成物の配合とした以外は製造例1と同様にしてシラン変性エチレン系重合体組成物2、シラン変性エチレン系重合体組成物3を得た。得られたシラン変性エチレン系重合体組成物について、製造例1と同様に測定を行った。測定結果を表-1に示す。
また、得られたシラン変性エチレン系重合体組成物2,3から製造例1と同様にしてシラン架橋エチレン系重合体組成物2,3を得た。得られたシラン架橋エチレン系重合体組成物について、製造例1と同様に測定を行った。測定結果を表-1に示す。
シラン変性エチレン系重合体組成物1の100質量部に対して、シラノール縮合触媒マスターバッチ(1質量%スズ触媒(ジオクチル錫ジラウレート)含有直鎖状低密度ポリエチレン(MFR:3.5g/10分、密度:898kg/m3)マスターバッチ)5質量部をドライブレンドし、20mm単軸押出機を備えたTダイフィルム成形機に供給し、ダイス温度220℃、ライン速度2m/minで厚み660μmの未架橋フィルムを作製した。得られた未架橋フィルムを、アイランド工業社二軸延伸装置にて、成形流れ方向に槽内温度設定80℃、延伸速度1.8m/minで1軸2倍に延伸し、厚み600μmの延伸フィルムを作製した。この延伸フィルムを恒温恒湿器にて85℃、85%RHの環境下で16時間静置して架橋処理を行い、熱収縮性フィルム1を得た。
実施例1においてシラン変性エチレン系重合体組成物1の代りに、シラン変性エチレン系重合体組成物2を用いたこと以外は、実施例1と同様に未架橋フィルムを作製し、同様に1軸方向に2倍延伸して延伸フィルムを作製し、同様に架橋処理して熱収縮性フィルム2を得た。
実施例1においてシラン変性エチレン系重合体組成物1の代りに、シラン変性エチレン系重合体組成物3を用いたこと以外は、実施例1と同様に未架橋フィルムを作製し、同様に1軸方向に2倍延伸して延伸フィルムを作製し、同様に架橋処理して熱収縮性フィルム3を得た。
得られた熱収縮性フィルムを長さ3cm、幅3cmに切出し、120℃のギアオーブンに1時間静置した後の成形流れ方向のフィルム長さを測定し、下記式(5)で熱収縮率を算出した。
熱収縮率(%)=
(収縮前長さ(L0)-収縮後長さ(L1))/収縮前長さ(L0)×100 (5)
Claims (5)
- 水中置換法で測定される密度が880kg/m3以上、905kg/m3以下であるシラン変性エチレン系重合体にシラノール縮合触媒を配合してなるシラン変性エチレン系重合体組成物を用いた熱収縮性フィルムであって、該シラン変性エチレン系重合体の全質量を基準として、該シラノール縮合触媒の配合量が0.05質量%以上5質量%以下である熱収縮性フィルム。
- 前記シラン変性エチレン系重合体の190℃、2.16kgにおけるメルトフローレートが0.05g/10分以上、10g/10分以下である、請求項1に記載の熱収縮性フィルム。
- 前記シラン変性エチレン系重合体の示差走査熱量計(DSC)で測定される融解ピーク温度が110℃以上135℃以下である、請求項1又は2に記載の熱収縮性フィルム。
- 前記シラン変性エチレン系重合体を架橋させた架橋体を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の熱収縮性フィルム。
- 請求項1~4のいずれか1項に記載の熱収縮性フィルムの製造方法であって、
前記シラン変性エチレン系重合体を得る工程、
該シラン変性エチレン系重合体とシラノール縮合触媒を溶融混練した押出組成物を延伸して延伸フィルムを得る工程、
及び、
該延伸フィルムを架橋処理して熱収縮性フィルムを得る工程
を有する熱収縮性フィルムの製造方法。
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