JP7608681B2 - リキッドインキ用バインダー樹脂、該バインダー樹脂を含むリキッドインキ、及び印刷物 - Google Patents
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Description
本願は、2022年8月8日に、日本に出願された特願2022-126666号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
[1] リキッドインキ用バインダー樹脂であって、
ポリウレタン樹脂及びアクリル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含み、
前記リキッドインキ用バインダー樹脂の、固形分30%、30℃で測定した際のトルートン比が3.0~10.0であることを特徴とするリキッドインキ用バインダー樹脂。
[2] 前記リキッドインキ用バインダー樹脂の、固形分30%、30℃で測定した際の伸長粘度が3.0Pa・s以上8.0Pa・s以下である[1]に記載のリキッドインキ用バインダー樹脂。
[3] 前記リキッドインキ用バインダー樹脂の、固形分30%、30℃で測定した際のせん断粘度が0.45Pa・s以上0.95Pa・s以下である[1]又は[2]に記載のリキッドインキ用バインダー樹脂。
[4] 前記ポリウレタン樹脂を、リキッドインキの固形分全量に対して8~60質量%含有する[1]~[3]の何れかに記載のリキッドインキ用バインダー樹脂。
[5] 前記アクリル樹脂を、リキッドインキの固形分全量に対して8~60質量%含有する[1]~[4]の何れかに記載のリキッドインキ用バインダー樹脂。
[6] [1]~[5]の何れかに記載リキッドインキ用バインダー樹脂を有するリキッドインキ。
[7] 基材上に、[6]に記載のリキッドインキを印刷して形成された印刷層を有する印刷物。
本発明の一実施形態のリキッドインキ用バインダー樹脂(本実施形態のリキッドインキ用バインダー樹脂又は本実施形態のバインダー樹脂をいうことがある。)は、ポリウレタン樹脂及びアクリル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含む。本実施形態のリキッドインキ用バインダー樹脂の、固形分30%、30℃で測定した際のトルートン比が3.0以上10.0以下である。
本実施形態のリキッドインキ用バインダー樹脂におけるポリウレタン樹脂の含有量は、例えば、リキッドインキの固形分全量に対して8~60質量%含有することができる。例えば、グラビア印刷に使用するグラビアインキ用途の場合、グラビアインキの被印刷体への接着性を十分にする観点からインキの総質量に対して固形分換算にて5質量%以上、適度なインキ粘度やインキ製造時・印刷時の作業効率の観点から25質量%以下が好ましい。また、フレキソ印刷に使用するフレキソインキ用途の場合、フレキソインキの総質量に対して固形分換算にて5質量%以上、30質量%以下であることが好ましい。
一方で、ポリエーテルポリオールはポリウレタン樹脂100質量部に対して1~50質量部あることが好ましい。ポリエーテルポリオールが1質量部未満であると、該ポリポリウレタン樹脂のケトン、エステル、アルコール系溶剤への溶解性が低下するのに加え、特に高機能バリアーフィルム上での密着性が低下する傾向となる。また皮膜の該溶剤への再溶解性が低下し、印刷物の調子再現性が低下する傾向となる。また50質量部を超えると、皮膜が過剰に柔らかくなり、耐ブロッキングが劣る傾向と成り易い。
測定装置:高速GPC装置(東ソー株式会社製「HLC-8220GPC」)カラム:東ソー株式会社製の下記のカラムを直列に接続して使用した。
「TSKgelG5000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgelG4000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgelG3000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本
「TSKgelG2000」(7.8mmI.D.×30cm)×1本検出器:RI(示差屈折計)
カラム温度:40℃
溶離液:テトラヒドロフラン(THF)流速:1.0mL/分
注入量:100μL(試料濃度0.4質量%のテトラヒドロフラン溶液)標準試料:下記の標準ポリスチレンを用いて検量線を作成した。
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-500」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-1000」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-2500」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン A-5000」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-1」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-2」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-4」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-10」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-20」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-40」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-80」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-128」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-288」
東ソー株式会社製「TSKgel 標準ポリスチレン F-550」
アクリル樹脂としては各種の(メタ)アクリレートモノマーと、必要に応じて、その他の重合性不飽和基含有化合物を共重合させて得られる。
尚、前記「(メタ)アクリレート」はアクリレート及びメタクリレートのいずれか一方または両方を指し、「(メタ)アクリル」はアクリル及びメタクリルのいずれか一方または両方を指す。
本実施形態のリキッドインキ用バインダー樹脂に用いる溶剤(1)としては、水や水を含む水系溶剤、有機溶剤などが挙げられる。水系溶剤としては、例えば、エチルアルコール水溶液、イソプロピルアルコール水溶液等のアルコール水溶液、アンモニアの水溶液などが挙げられる。本実施形態のリキッドインキ用バインダー樹脂に用いる溶剤は、有機溶剤であることが好ましい。本実施形態のリキッドインキ用バインダー樹脂に用いる溶剤(1)は、後述のリキッドインキに用いる溶剤(2)と同じでもことなっても良い。
前記有機溶剤としては特に制限はないが、たとえばトルエン、キシレン、ソルベッソ#100、ソルベッソ#150等の芳香族炭化水素系、ヘキサン、メチルシクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン等の脂肪族炭化水素系、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸ノルマルプロピル、酢酸ブチル、酢酸アミル、ギ酸エチル、プロピオン酸ブチル等のエステル系の各種有機溶剤が挙げられる。また水混和性有機溶剤としてメタノール、エチルアルコール、プロパノール、ブタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール系、アセトン、メチルエチルケトン、シクロハキサノン等のケトン系、エチレングリコール(モノ,ジ)メチルエーテル、エチレングリコール(モノ,ジ)エチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、モノブチルエーテル、ジエチレングリコール(モノ,ジ)メチルエーテル、ジエチレングリコール(モノ,ジ)エチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコール(モノ,ジ)メチルエーテル、プロピレングリコール(モノ,ジ)メチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコール(モノ,ジ)メチルエーテル等のグリコールエーテル系の各種有機溶剤が挙げられる。これらを単独または2種以上を混合しても用いることができる。
本発明の一実施形態のリキッドインキ(本実施形態のリキッドインキをいうことがある)は、前述の本実施形態のリキッドインキ用バインダー樹脂を含む。
<その他成分>
本実施形態のリキッドインキはさらに着色剤または助剤等を含んでいてもよい。
本実施形態のリキッドインキに用いる溶剤(2)としては、水や水を含む水系溶剤、有機溶剤などが挙げられる。水系溶剤としては、例えば、エチルアルコール水溶液、イソプロピルアルコール水溶液等のアルコール水溶液、アンモニアの水溶液などが挙げられる。本実施形態のリキッドインキに用いる溶剤(2)は、有機溶剤であることが好ましい。 本実施形態のリキッドインキに用いる溶剤(2)は、前述の本実施形態のリキッドインキ用バインダー樹脂に用いる溶剤(1)と同じでも、異なっても良い。
本実施形態のリキッドインキに用いる溶剤(2)は、使用するリキッドインキ用バインダー樹脂に含まれている溶剤(1)及び添加した溶剤(3)を含んでも良い。溶剤(3)が前述の本実施形態のリキッドインキ用バインダー樹脂に用いる溶剤(1)と同じでも、異なっても良い。
前記有機溶剤としては特に制限はないが、本実施形態のリキッドインキ用バインダー樹脂に用いる溶剤(1)に説明したものと同じである。
本実施形態のリキッドインキに用いる溶剤(2)としては、エステル系有機溶剤が挙げあげられる。エステル系有機溶剤としては易蒸発性に起因する本実施形態のリキッドインキの版乾きを防ぐ観点から炭素原子数5以上のエステル系有機溶剤を含有することがより好ましい。炭素原子数5以上のエステル系有機溶剤としては限定されないが、酢酸イソプロピル、酢酸ノルマルプロピル、酢酸ブチルがさらに好ましく、酢酸ノルマルプロピルが特に好ましい。
(1)本実施形態のリキッドインキが基材に転移後、半分の本実施形態のリキッドインキがグラビア版のセル内に残る。
(2)その残った本実施形態のリキッドインキは再びインキパン内の本実施形態のリキッドインキに接するまで含有する溶剤が揮発し、半乾き状態になる。更に蒸発速度が速い溶剤から揮発する為、揮発速度が遅い溶剤がインキパン内に残る。
(3)この際に、樹脂溶解性が高い溶剤が残っていると、その半乾き組成物が再び本実施形態のリキッドインキに接した際に再溶解し、セル内で本実施形態のリキッドインキが固まることを防止する。
酢酸ブチルの蒸発速度を100とした際の比蒸発速度が100を超える汎用的なアルコールでは揮発速度が速いため、上記の様なメカニズムは機能する事が難しい傾向にある。第二に、酢酸ブチルの蒸発速度を100とした際の比蒸発速度が100以下であるアルコールは、アルコール1分子内に占める水酸基(アルコール基)の比率が低い事から、ポリウレタン樹脂の溶解性を高める傾向にある。
尚、印刷時の作業衛生性と包装材料の有害性の両面から、酢酸エチル、酢酸プロピル、イソプロピルアルコール、ノルマルプロパノールなどを使用し、トルエン等の芳香族溶剤やメチルエチルケトン等のケトン系溶剤を使用しない事がより好ましい。
中でもポリウレタン樹脂、硝化綿への溶解性の観点から、イソプロピルアルコール/酢酸エチル/酢酸ノルマルプロピル/メチルシクロヘキサンの混合液がより好ましい。また、乾燥調整のために組成物全量の10質量%未満であればグリコールエーテル類を添加する事も出来る。
本実施形態のリキッドインキを調製する際、均一性の観点から、予め前記バインダー樹脂の少なくとも一部と、前記着色剤と、前記酸性添加物の少なくとも一部と、前記有機溶剤の少なくとも一部を混合して、予備組成物(練肉ベースインキ)を調製してもよい。
本実施形態のリキッドインキは、各種の基材と密着性に優れ、紙、合成紙、布、熱可塑性樹脂フィルム、プラスチック製品、鋼板等への印刷に使用することができるものである。本実施形態のリキッドインキは、電子彫刻凹版等によるグラビア印刷版を用いたグラビア印刷用、又は樹脂版等によるフレキソ印刷版を用いたフレキソ印刷用のインキとして有用である。一方で、本実施形態のリキッドインキは、版を使用せずインクジェットノズルからインキを吐出するインクジェット方式向けに使用することもできるが、あまり好ましくない。即ち、インクジェットインキの場合、ノズルから吐出したインク滴が、直接基材に密着し印刷物を形成するものである。インクジェットインキに対し、本実施形態のリキッドインキは、リキッドインキを一旦印刷版又は印刷パターンに密着・転写した後、インキのみを再度基材に密着させ、必要に応じて乾燥させ印刷物とするものである。
本実施形態のリキッドインキを基材Aの表面又は表面上に印刷することで皮膜(印刷層)を有する印刷物を得ることができる。
以下に実施例により具体的に説明する。
(実施例1)
「アクリル樹脂1の合成」
温度計、還流冷却管及び窒素導入管を備えた反応器に、スチレン70質量部を仕込み、窒素雰囲気中で90℃に昇温した後、シクロヘキシルメタクリレート30質量部、メチルメタクリレート20質量部、2-ヒドロキシエチルメタクリレート20.0質量部、2,2’-アゾビス(2- メチルブチロニトリル)(以下、「ABN-E」と略記する。)1.0質量部からなる混合物を4時間かけて滴下した。滴下終了後、90℃に2時間保持した後、酢酸エチル30質量部、およびイソプロピルアルコール30質量部を1時間で滴下した。次いで、90℃に12時間保持した後、酢酸エチル、イソプロピルアルコールを添加することで、アクリル樹脂溶液を得た。得られたアクリル樹脂溶液の樹脂固形分濃度30.0質量%、樹脂固形分のMwは27,000であった。得られたアクリル樹脂溶液を、本実施例のアクリル樹脂1(固形分30.0質量%)として、下記の方法で、伸長粘度、せん断粘度、トルートン比を評価した。その結果を表1に示す。
「ウレタン樹脂1の合成」
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、1,12―ドデカン二酸、アジピン酸からなるポリエステルポリオール100.0部(水酸基価:80.0mgKOH/g)とイソホロンジイソシアネート24.0部を仕込、窒素気流下に90℃で10時間反応させ、イソシアネート基含有率2.50質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル61.1部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン7.0部、ジ-n-ブチルアミン0.30部、酢酸エチル108.0部およびイソプロピルアルコール112.8部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し、45℃で5時間撹拌反応させて、ウレタン樹脂溶液を得た。得られたウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度30.0質量%、樹脂固形分のMwは30,000であった。得られたウレタン樹脂溶液を、本実施例のウレタン樹脂1(固形分30.0質量%)として、下記の方法で、伸長粘度、せん断粘度、トルートン比を評価した。その結果を表1に示す。
「ウレタン樹脂2の合成」
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、ポリエチレングリコール(水酸基価:56.1mgKOH/g)、セバシン酸、およびアジピン酸からなるポリエステルポリオール100.0部(水酸基価:50.0mgKOH/g)とイソホロンジイソシアネート4.0部、ヘキサメチレンジイソシアネート5.0部、及びトリレンジイソシアネート3.0部を仕込、窒素気流下に90℃で10時間反応させ、イソシアネート基含有率1.50質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル61.1部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、1,3-ビスアミノメチルシクロヘキサン2.9部、ジ-n-ブチルアミン0.10部、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール0.30部、酢酸エチル108.0部およびイソプロピルアルコール112.8部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し、45℃で5時間撹拌反応させて、ウレタン樹脂溶液を得た。得られたウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度30.0質量%、樹脂固形分のMwは54,000であった。得られたウレタン樹脂溶液を、本実施例のウレタン樹脂2(固形分30.0質量%)として、下記の方法で、伸長粘度、せん断粘度、トルートン比を評価した。その結果を表1に示す。
「ウレタン樹脂3の合成」
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、1,9-ノナンジオール、アジピン酸からなるポリエステルポリオール100.0部(水酸基価:70.0mgKOH/g)とイソホロンジイソシアネート18.5部を仕込、窒素気流下に90℃で10時間反応させ、イソシアネート基含有率1.50質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル61.1部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン2.1部、2-(2-アミノエチルアミノ)エタノール1.0部、ジ-n-ブチルアミン0.30部、酢酸エチル108.0部およびイソプロピルアルコール112.8部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し、45℃で5時間撹拌反応させて、ウレタン樹脂溶液を得た。得られたウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度30.0質量%、樹脂固形分のMwは73,000であった。得られたウレタン樹脂溶液を、本実施例のウレタン樹脂3(固形分30.0質量%)として下記の方法で、伸長粘度、せん断粘度、トルートン比を評価した。その結果を表1に示す。
「ウレタン樹脂4の合成」
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、2,4-ジエチル1,5-ペンタンジオール、セバシン酸からなるポリエステルポリオール100.0部(水酸基価:50.0mgKOH/g)とイソホロンジイソシアネート13.4部、及びトリレンジイソシアネート10.0部を仕込、窒素気流下に90℃で10時間反応させ、イソシアネート基含有率5.00質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル61.1部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン10.4部、エチレンジアミン1.0部、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール0.30部、酢酸エチル108.0部およびイソプロピルアルコール112.8部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し、45℃で5時間撹拌反応させて、ウレタン樹脂溶液を得た。得られたウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度30.0質量%、樹脂固形分のMwは37,000であった。得られたウレタン樹脂溶液を、本実施例のウレタン樹脂4(固形分30.0質量%)として、下記の方法で、伸長粘度、せん断粘度、トルートン比を評価した。その結果を表1に示す。
「ウレタン樹脂5の合成」
攪拌機、温度計、環流冷却器および窒素ガス導入管を備えた4つ口フラスコに、ネオペンチルグリコール、プロピレングリコール、アジピン酸、及びセバシン酸からなるポリエステルポリオール100.0部(水酸基価:50.0mgKOH/g)とイソホロンジイソシアネート11.3部、ヘキサメチレンジイソシアネート5.0部を仕込、窒素気流下に90℃で10時間反応させ、イソシアネート基含有率2.60質量%のウレタンプレポリマーを製造した後、これに酢酸エチル61.1部を加えてウレタンプレポリマーの均一溶液とした。次いで、イソホロンジアミン6.7部、ジ-n-ブチルアミン0.50部、酢酸エチル108.0部およびイソプロピルアルコール112.8部からなる混合物に、前記ウレタンプレポリマー溶液を添加し、45℃で5時間撹拌反応させて、ウレタン樹脂溶液を得た。得られたウレタン樹脂溶液は、樹脂固形分濃度30.0質量%、樹脂固形分のMwは29,500であった。得られたウレタン樹脂溶液を、本実施例のウレタン樹脂5(固形分30.0質量%)として、下記の方法で、伸長粘度、せん断粘度、トルートン比を評価した。その結果を表1に示す。
アクリル樹脂2:X-321L(星光PMC社製、水性アクリル樹脂、固形分32.8%)を水希釈にて固形分30.0質量%として、下記の方法で、伸長粘度、せん断粘度、トルートン比を評価した。その結果を表1に示す。
(実施例7)
N-プロピルアセテート(酢酸ノルマルプロピル)40質量部、酢酸エチル10質量部、藍顔料11質量部、塩酢ビ樹脂(塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂)3質量部、イソプロピルアルコール6質量部、分散剤1質量部、及び実施例1で調製したアクリル樹脂1 29部の混合物(計100部)を練肉し、青色リキッド印刷インキを作製した。得られた混合物100質量部に対して、ザーンカップ#3(離合社製)で15秒程度(25℃)となるように、42%のIPA/EtAc混合溶剤(イソプロピルアルコール/酢酸エチル=50/50(質量部/質量部))を加え、リキッドインキを調製した。
得られた実施例及び比較例の印刷物について、後述する手法で以下の項目を評価した。その結果を表2に示す。なお、以下の各評価において、基材Aの種類の違いによる評価結果の差異は認められなかった。
構成:基材A-皮膜層1
コロナ処理ポリプロピレン二軸延伸フィルム(東洋紡績(株)製パイレンP216
1厚さ20μm)(OPP)
コロナ処理ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績(株)製エステルE5102厚さ12μm)(PET)
<リキッドインキ用バインダー樹脂の評価>
<伸長粘度、せん断粘度、トルートン比>
実施例1~6、比較例1のリキッドインキ用バインダー樹脂について、それぞれ以下に示す方法により、伸長速度が4000s-1における伸長粘度と、せん断速度4000s-1におけるせん断粘度とを測定した。そして、その比(伸長粘度/せん断粘度)であるトルートン比を求めた。
伸長粘度は、JIS-7199(ISO11443、ASTMD3835)に記載されたキャピラリレオメータ評価方法に準拠して測定した。
伸長速度4000s-1における伸長粘度、せん断速度4000s-1におけるせん断粘度およびトルートン比の値を表1に示す。
<接着性>
実施例、比較例の各印刷物を1日放置後、印刷面にセロハンテープを貼り付け、これを急速に剥がしたときの印刷皮膜の外観の状態を目視判定した。
〇:印刷皮膜が全く剥がれなかった。
△:印刷皮膜の60%以上80%未満がフィルムに残った。
×:印刷皮膜の40%未満がフィルムに残った。
実施例、比較例の各印刷物の印刷面を学振型耐摩擦試験機を用いて、エチルアルコールをしみ込ませたあて布で200gの荷重下100回摩擦し、印刷面の変化からアルコール適性を評価した。
〇:印刷面、あて布ともに変化なし。
△:印刷面に筋状の傷が認められる。
×:印刷面に面状の傷が認められる。
実施例、比較例で得られたリキッドインキの粘度を酢酸エチルでザーンカップ#3(離合社製)で16秒(25℃)に調整した。そして、版深度25μmを有するレーザーグラビア版を取り付けたMD型グラビア印刷機(富士機械株式会社製)を用いて、片面にコロナ放電処理を施した二軸延伸ポリプロピレンフィルム(フタムラ化学株式会社製 FOR 厚さ20μm)の処理面に印刷を行った。
カスレ試験は、グラビア版の円周600mmφで200m/minの印刷速度した際のハイライト印刷部分(網点面積10%未満)におけるカスレと、非印刷部の汚れ具合を目視評価した。
〇:カスレが全くなく、非印刷部の汚れもない。
△:カスレが少し見られ 、且つ非印刷部に汚れが少し見られる。
×:カスレが多く見られ、且つ非印刷部にも汚れが多く見られる。
上記ハイライト転移性試験の条件で印刷した時の印刷物の中で、非印刷部の汚れ具合(版かぶり性)を評価した。
〇:印刷汚れが全く見られない。
△:印刷汚れ僅かに確認できるが実用範囲である。
×:印刷汚れが甚だしく見られる。
[アルカリ溶液]
水酸化ナトリウム水溶液「SH溶液」:和光純薬製水酸化ナトリウム(試薬1級)をイオン交換水に溶解し、1.5質量%の水溶液を調整した。
[剥離試験条件]
剥離試験は、以下の条件での処理時間を30分として評価を行った。なお処理5分未満に剥離すればかなり高い性能(脱墨性)であることを示す。
実施例、比較例を10mm×10mmのサイズにカットし試験片を得た。これら試験片を下記条件にて剥離試験を実施した。
条件:水酸化ナトリウム水溶液80℃にて攪拌処理
上記の条件における皮膜の剥離性を評価した。
〇:5分未満で90%以上のインキ塗膜が基材から脱離した。
△:15分以上30分未満で90%以上のインキ塗膜が基材から脱離した。
×:30分の試験で50%未満のインキ塗膜が基材から脱離した。
表1と2の結果から分かるように、本発明のリキッドインキ用バインダー樹脂を含有するリキッドインキを使用した印刷物は、優れた美粧性に加えて脱墨性や耐薬品性という機能性をも兼備する結果となった。
Claims (5)
- リキッドインキ用バインダー樹脂であって、
ポリウレタン樹脂及びアクリル樹脂からなる群から選択される少なくとも1種を含み、
前記リキッドインキ用バインダー樹脂の、固形分30%、30℃で測定した際のトルートン比が4.0以上9.0以下であり、
前記リキッドインキ用バインダー樹脂の、固形分30%、30℃で測定した際の伸長粘度が3.0Pa・s以上8.0Pa・s以下であり、
前記リキッドインキ用バインダー樹脂の、固形分30%、30℃で測定した際のせん断粘度が0.45Pa・s以上0.95Pa・s以下であり、
前記伸長粘度が、伸長速度が4000s -1 における伸長粘度であり、
前記せん断粘度が、せん断速度4000s -1 におけるせん断粘度であり
前記トルートン比が、前記伸長粘度と前記せん断粘度の比(伸長粘度/せん断粘度)であることを特徴とするリキッドインキ用バインダー樹脂。 - 前記ポリウレタン樹脂を、リキッドインキの固形分全量に対して8~60質量%含有する請求項1に記載のリキッドインキ用バインダー樹脂。
- 前記アクリル樹脂を、リキッドインキの固形分全量に対して8~60質量%含有する請求項1又は請求項2に記載のリキッドインキ用バインダー樹脂。
- 請求項1又は2に記載のリキッドインキ用バインダー樹脂を有するリキッドインキ。
- 基材上に、請求項4に記載のリキッドインキを印刷して形成された印刷層を有する印刷物。
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