本明細書に開示されるフローセルの例は、核酸配列決定のために使用され得る。
フローセルのいくつかは、フローセル基材の異なる領域に付着した異なるプライマーセットを含む。これらの例では、プライマーセットは、切断(線形化)化学が異なる領域で直交するように制御され得る。直交切断化学は、異なるセット内の異なるプライマーに付着した同一の切断部位によって、又は異なるセット内の異なるプライマーに付着した異なる切断部位によって実現され得る。これにより、基材の1つの領域で順鎖のクラスタを生成することができ、基材の別の領域で逆鎖のクラスタを生成することができる。ある例では、領域は互いに直接隣接している。別の例では、領域間の任意の空間は十分に小さく、クラスタリングが2つの領域にまたがり得る。本明細書に開示されるフローセルの構成のいくつかでは、順鎖及び逆鎖は空間的に分離され、これは、各リードの同時ベースコールを可能にしながら、両方のリードからの蛍光シグナルを分離する。したがって、本明細書に開示されるフローセルのいくつかの例は、同時ペアエンドリードを得ることを可能にする。これらのフローセルを生成するための、いくつかの例示的な方法が記載される。
フローセルの他のものは、フローセル基材の異なる領域に付着した同じプライマーセットを含む。これらの例では、プライマーセットは、各領域に2つの異なるプライマーを含む。これは、i)基材の各領域で生成され、配列決定され、除去される順鎖のクラスタ;及びii)基材の各領域で生成され、配列決定され、除去される逆鎖のクラスタの利点を少なくとも提供する。したがって、本明細書に開示されるフローセルの他の例は、逐次的なペアエンドリードを得ることを可能にする。これらのフローセルを生成するための、いくつかの例示的な方法が記載される。
定義
本明細書で使用される用語は、別段の指定がない限り、関連する技術分野における通常の意味をとるものと理解すべきである。本明細書で使用されるいくつかの用語及びそれらの意味は、以下に記載される。
単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その(the)」は、文脈上明確に別段の指示がない限り、複数の指示対象を含む。
含む(comprising)、含む(including)、含有する(containing)という用語、及びこれらの用語の様々な形態は、互いに同義であり、等しく広義であることを意味する。
フローセル及び/又はフローセルの様々な構成要素を説明するために、本明細書では、上(top)、下(bottom)、下方(lower)、上方(upper)、上(on)などの用語が使用される。これらの方向を示す用語は、特定の配向を示すことを意味するものではなく、構成要素間の相対的な配向を指定するために使用されることを理解すべきである。方向を示す用語の使用は、本明細書に開示される例を任意の特定の配向に制限すると解釈されるものではない。
第1、第2などの用語はまた、特定の配向又は順序を示すことを意味するものではなく、むしろ1つの構成要素を別の構成要素から区別するために使用される。
本明細書で提供される範囲は、そのような値又は部分範囲が明示的に列挙されているかのように、示された範囲及びその示された範囲内の任意の値又は部分範囲を含むことを理解すべきである。例えば、約400nm~約1μm(1000nm)の範囲は、約400nm~約1μmの明示的に列挙された限界だけでなく、約708nm、約945.5mmなどの個々の値、及び約425nm~約825mm、約550nm~約940nmなどの部分範囲も含むように解釈されるべきである。更に、「約」及び/又は「実質的に」が値を説明するために利用される場合、それらは、示された値からのわずかな変動(最大で±10%)を包含することを意味する。
「アクリルアミドモノマー」は、構造
を有するモノマー、又はアクリルアミド基を含むモノマーである。アクリルアミド基を含むモノマーの例としては、アジドアセトアミドペンチルアクリルアミド:
及びN-イソプロピルアクリルアミド:
が挙げられる。他のアクリルアミドモノマーを使用してもよい。
アルデヒドは、本明細書で使用される場合、構造-CHOを有する官能基を含有する有機化合物であり、これは、水素、及びアルキル又は他の側鎖などのR基にも結合した炭素原子を有するカルボニル中心(すなわち、酸素に二重結合した炭素)を含む。アルデヒドの全般構造は、
である。
本明細書で使用される場合、「アルキル」は、完全に飽和している(すなわち、二重結合も三重結合も含有しない)直鎖又は分岐の炭化水素鎖を指す。アルキル基は、1~20個の炭素原子を有し得る。例示的なアルキル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第三級ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが挙げられる。ある例として、表記「C1~4アルキル」は、アルキル鎖中に1~4個の炭素原子が存在すること、すなわち、アルキル鎖が、メチル、エチル、プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル、及びt-ブチルからなる群から選択されることを示す。
本明細書で使用される場合、「アルケニル」は、1つ又は複数の二重結合を含有する直鎖又は分岐の炭化水素鎖を指す。アルケニル基は、2~20個の炭素原子を有し得る。例示的なアルケニル基としては、エテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニルなどが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「アルキン」又は「アルキニル」は、1つ又は複数の三重結合を含有する直鎖又は分岐の炭化水素鎖を指す。アルキニル基は、2~20個の炭素原子を有し得る。
本明細書で使用される場合、「アリール」は、環骨格中に炭素のみを含有する芳香環又は環系(すなわち、2つの隣接する炭素原子を共有する2つ以上の縮合環)を指す。アリールが環系である場合、系内の全ての環は芳香族である。アリール基は、6~18個の炭素原子を有し得る。アリール基の例としては、フェニル、ナフチル、アズレニル、及びアントラセニルが挙げられる。
「アミノ」官能基は、-NR
aR
b基を指し、式中、R
a及びR
bは各々、本明細書で定義されるように、水素(例えば、
)、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~7炭素環、C6~10アリール、5~10員のヘテロアリール、及び5~10員のヘテロ環から独立して選択される。
本明細書で使用される場合、「付着した」という用語は、2つのものが、直接的又は間接的のいずれかで、互いに、接合、締結、接着、接続、又は結合されている状態を指す。例えば、核酸は、共有結合又は非共有結合によって官能化ポリマーに付着され得る。共有結合は、原子間の電子対の共有によって特徴付けられる。非共有結合は、電子対の共有を伴わない物理的結合であり、例えば、水素結合、イオン結合、ファンデルワールス力、親水性相互作用、及び疎水性相互作用を挙げることができる。
「アジド(azide)」又は「アジド(azido)」官能基は、-N3を指す。
本明細書で使用される場合、「結合領域」は、例として、スペーサー層、蓋、別の基材など、又はそれらの組合せ(例えば、スペーサー層及び蓋、又はスペーサー層及び別の基材)であり得る別の材料に結合される基材の領域を指す。結合領域で形成される結合は、(上記のように)化学結合、又は機械的結合(例えば、締結具などを使用)であり得る。
本明細書で使用される場合、「炭素環」は、環系骨格中に炭素原子のみを含有する非芳香族環式環又は環系を意味する。炭素環が環系である場合、2つ以上の環が、縮合、架橋、又はスピロ接続方式で一緒に接合されてもよい。炭素環は、環系内の少なくとも1つの環が芳香族ではないことを条件として、任意の飽和度を有し得る。したがって、炭素環には、シクロアルキル、シクロアルケニル、及びシクロアルキニルが含まれる。炭素環基は、3~20個の炭素原子を有し得る。炭素環式環の例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、2,3-ジヒドロ-インデン、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、アダマンチル、及びスピロ[4.4]ノナニルが挙げられる。
本明細書で使用される場合、本明細書で使用される「カルボン酸」又は「カルボキシル」という用語は、-COOHを指す。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキレン」は、2つの結合点を介して分子の残りに結合した完全飽和炭素環式環又は環系を意味する。
本明細書で使用される場合、「シクロアルケニル」又は「シクロアルケン」は、少なくとも1つの二重結合を有する炭素環式環又は環系を意味し、環系内の環は、いずれも芳香族ではない。例としては、シクロヘキセニル又はシクロヘキセン及びノルボルネニル又はノルボルネンが挙げられる。また、本明細書で使用される場合、「ヘテロシクロアルケニル」又は「ヘテロシクロアルケン」は、環骨格中に少なくとも1個のヘテロ原子を伴い、少なくとも1つの二重結合を有する炭素環式環又は環系を意味し、環系内の環は、いずれも芳香族ではない。
本明細書で使用される場合、「シクロアルキニル」又は「シクロアルキン」は、少なくとも1つの三重結合を有する炭素環式環又は環系を意味し、環系内の環は、いずれも芳香族ではない。ある例は、シクロオクチンである。別の例は、ビシクロノニンである。また、本明細書で使用される場合、「ヘテロシクロアルキニル」又は「ヘテロシクロアルキン」は、少なくとも1つの三重結合を有し、環骨格中に少なくとも1つのヘテロ原子を有する炭素環式環又は環系を意味し、環系内の環は、いずれも芳香族ではない。
「堆積」という用語は、本明細書で使用される場合、手作業であっても自動であってもよく、いくつかの場合では表面特性の改変をもたらす、任意の好適な適用技術を指す。全般的に、堆積は、蒸着技術、コーティング技術、グラフト技術などを使用して実行され得る。いくつかの具体例としては、化学蒸着(CVD)、スプレーコーティング(例えば、超音波スプレーコーティング)、スピンコーティング、ダンク又はディップコーティング、ドクターブレードコーティング、パドル分配(puddle dispensing)、フロースルーコーティング、エアロゾル印刷、スクリーン印刷、マイクロコンタクト印刷、インクジェット印刷などが挙げられる。
本明細書で使用される場合、「凹部」という用語は、基材の間隙領域(複数可)によって少なくとも部分的に囲まれた表面の開口部を有する、基材における別個の凹状フィーチャーを指す。凹部は、表面の開口部において、例として、円形、楕円形、正方形、多角形、星形(任意の数の頂点を持つ)などの、様々な形状のいずれかとることができる。表面と直交するようにとられた凹部の断面は、湾曲形状、正方形、多角形、双曲線、円錐、角のある形状などであることができる。例として、凹部は、ウェル又は2つの相互に接続されたウェルであり得る。凹部はまた、稜、階段状のフィーチャーなど、より複雑な構造を有し得る。
「それぞれ」という用語は、項目の集合を参照して使用される場合、集合内の個々の項目を識別することを意図しているが、必ずしも集合内の全ての項目を指すものではない。明示的な開示又は文脈がそうでないことを明確に指示する場合、例外が生じ得る。
「エポキシ」という用語(グリシジル又はオキシラン基とも称される)は、本明細書で使用される場合、
を指す。
本明細書で使用される場合、「フローセル」という用語は、反応を行うことができるフローチャネル、試薬(複数可)をフローチャネルに送達するための入口、及びフローチャネルから試薬(試薬)を除去するための出口を有する容器を意味することを意図する。いくつかの例では、フローセルは、フローセル内で起こる反応の検出に対応する。例えば、フローセルは、アレイ、光学的標識分子などの光学的検出を可能にする1つ又は複数の透明な表面を含み得る。
本明細書で使用される場合、「フローチャネル」は、液体試料を選択的に受容することができる、2つの結合した構成要素間に画定される領域であり得る。いくつかの例では、フローチャネルは、パターン化された基材の樹脂と蓋との間に画定されてもよく、したがって、パターン化された樹脂内に画定された1つ又は複数の凹部と流体連通してもよい。他の例では、フローチャネルは、2つの基材(その各々がその上に配列決定化学を有する)間に画定され得る。
本明細書で使用される場合、「ヘテロアリール」は、環骨格中に窒素、酸素、及び硫黄を含むがこれらに限定されない、1個又は複数のヘテロ原子、すなわち炭素以外の元素を含有する芳香環又は環系(すなわち、2つの隣接する原子を共有する2つ以上の縮合環)を指す。ヘテロアリールが環系である場合、系内の全ての環は芳香族である。ヘテロアリール基は、5~18個の環員を有し得る。
本明細書で使用される場合、「ヘテロ環」は、環骨格中に少なくとも1個のヘテロ原子を含有する非芳香族環式環又は環系を意味する。ヘテロ環は、縮合、架橋、又はスピロ接続方式で一緒に接合されてもよい。ヘテロ環は、環系中の少なくとも1つの環が芳香族ではないことを条件として、任意の飽和度を有し得る。環系では、ヘテロ原子(複数可)は、非芳香環又は芳香環のいずれかに存在し得る。ヘテロ環基は、3~20個の環員(すなわち、炭素原子及びヘテロ原子を含む環骨格を構成する原子の数)を有し得る。いくつかの例では、ヘテロ原子(複数可)は、O、N、又はSである。
「ヒドラジン」又は「ヒドラジニル」という用語は、本明細書で使用される場合、-NHNH2基を指す。
本明細書で使用される場合、本明細書で使用される「ヒドラゾン」又は「ヒドラゾニル」という用語は、
基を指し、式中、R
a及びR
bは各々、本明細書で定義されるように、水素、C1~6アルキル、C2~6アルケニル、C2~6アルキニル、C3~7炭素環、C6~10アリール、5~10員のヘテロアリール、及び5~10員のヘテロ環から独立して選択される。
本明細書で使用される場合、「ヒドロキシ」又は「ヒドロキシル」は、-OH基を指す。
本明細書で使用される場合、「間隙領域」という用語は、凹部又は凸部を分離する、例えば、基材、パターン化された樹脂、又は他の支持体の領域を指す。例えば、間隙領域は、アレイの1つの凹部を、アレイの別の凹部から分離することができる。互いに分離された2つの凹部又は凸部は、別個であってもよい、すなわち、互いに物理的接触が欠如していてもよい。多くの例では、間隙領域は、連続的であるが、凹部又は凸部は、例えば、それ以外が連続的である表面に画定される複数の凹部又は凸部の場合のように、別個である。他の例では、間隙領域及びフィーチャーは、例えば、それぞれの間隙領域によって分離される溝の形状での複数の凹部の場合のように、別個である。間隙領域によってもたらされる分離は、部分的又は完全な分離であり得る。間隙領域は、凹部又は凸部の表面材料とは異なる表面材料を有してもよい。例えば、凹部は、その中にポリマー及び第1のプライマーセットを有し得、間隙領域は、その上にポリマー及び第2のプライマーセットを有し得る。別の例については、アレイの凹部は、その中にビーズを有し得るが、間隙領域は、その上にビーズを有さない。
本明細書で使用される場合、「ネガティブフォトレジスト」は、特定の波長(複数可)の光に曝露される部分が現像液に不溶性になる感光性材料を指す。これらの例では、不溶性のネガティブフォトレジストは、現像液中で5%未満の溶解度を有する。ネガティブフォトレジストでは、光曝露は、材料の露出部分が現像液中で(非露出部分よりも)溶解度が低くなるように化学構造を変化させる。不溶性のネガティブフォトレジストは、現像液に可溶性ではないが、現像液とは異なる除去剤に少なくとも95%の溶解度であり得る。除去剤は、例えば、リフトオフプロセスにおいて使用される溶媒又は溶媒混合物であり得る。
不溶性のネガティブフォトレジストとは対照的に、光に曝露されないネガティブフォトレジストの任意の部分は、現像液に少なくとも95%の溶解度である。いくつかの例では、光に曝露されないネガティブフォトレジストの部分は、現像液中に少なくとも98%、例えば、99%、99.5%、100%の溶解度である。
「ニトリルオキシド」は、本明細書で使用される場合、「RaC≡N+O-」基を意味し、式中、Raは本明細書で定義される。ニトリルオキシドを調製する例としては、クロラミド-Tでの処理によるアルドキシムからの、又はイミドイルクロリド[RC(Cl)=NOH]に対する塩基の作用による、又はヒドロキシルアミンとアルデヒドとの間の反応からのin situ生成が挙げられる。
「ニトロン」は、本明細書で使用される場合、
基を意味し、式中、R
1、R
2、及びR
3は、本明細書で定義されるR
a及びR
b基のいずれかであり得る。
本明細書で使用される場合、「ヌクレオチド」は、窒素含有ヘテロ環式塩基、糖、及び1つ又は複数のリン酸基を含有する。ヌクレオチドは、核酸配列のモノマー単位である。RNAでは、糖はリボースであり、DNAでは、糖はデオキシリボース、すなわち、リボースの2’位に存在するヒドロキシル基が欠如している糖である。窒素含有ヘテロ環式塩基(すなわち、核酸塩基)は、プリン塩基であってもピリミジン塩基であってもよい。プリン塩基には、アデニン(A)及びグアニン(G)、並びにそれらの修飾された誘導体又はアナログが含まれる。ピリミジン塩基には、シトシン(C)、チミン(T)、及びウラシル(U)、並びにそれらの修飾された誘導体又はアナログが含まれる。デオキシリボースのC-1原子は、ピリミジンのN-1又はプリンのN-9に結合される。核酸アナログは、リン酸骨格、糖、又は核酸塩基のいずれが変化し得る。核酸アナログの例としては、例えば、ペプチド核酸(PNA)などのユニバーサル塩基又はリン酸-糖骨格アナログが挙げられる。
いくつかの例では、「上に(over)」という用語は、1つの構成要素又は材料が別の構成要素又は材料の上に直接位置付けられることを意味し得る。一方が他方の上に直接存在する場合、2つは互いに接触している。図1Aでは、樹脂層18は、ベース基材22上に適用され、その結果、ベース基材22上に直接存在し、それと接触する。
他の例では、「上に(over)」という用語は、1つの構成要素又は材料が別の構成要素又は材料上に間接的に位置付けられることを意味し得る。間接的にとは、ギャップ又は追加の構成要素又は材料が、2つの構成要素又は材料の間に位置付けられ得ることを意味する。図1Aでは、疎水性層16は、ベース基材22上に位置付けられ、その結果、2つが間接的に接触する。より具体的には、樹脂層18が2つの構成要素16と22との間に位置付けられるため、疎水性層16は、ベース基材22上に間接的にある。
「パターン化された樹脂」は、その中に画定された凹部及び/凸部を有し得る任意のポリマーを指す。樹脂及び樹脂をパターン化するための技術の具体例は、以下で更に説明される。
本明細書で使用される場合、「ポジティブフォトレジスト」は、特定の波長(複数可)の光に曝露される部分が現像液に可溶性になる感光性材料を指す。これらの例では、光に曝露されたポジティブフォトレジストの任意の部分は、現像液中に少なくとも95%の溶解度である。いくつかの例では、光に曝露されたポジティブフォトレジストの部分は、現像液中に少なくとも98%、例えば、99%、99.5%、100%の溶解度である。ポジティブフォトレジストでは、光曝露は、材料の露出部分が現像液中で(非露出部分よりも)溶解度が高くなるように化学構造を変化させる。
可溶性のポジティブフォトレジストとは対照的に、光に曝露されないポジティブフォトレジストの任意の部分は、現像液に不溶性(5%未満の溶解度)である。不溶性のポジティブフォトレジストは、現像液に可溶性ではないが、現像液とは異なる除去剤に少なくとも95%の溶解度であり得る。いくつかの例では、不溶性のポジティブフォトレジストは、除去剤に少なくとも98%、例えば、99%、99.5%、100%の溶解度である。除去剤は、リフトオフプロセスにおいて使用される溶媒又は溶媒混合物であり得る。
本明細書で使用される場合、「プライマー」は、一本鎖核酸配列(例えば、一本鎖DNA又は一本鎖RNA)として定義される。本明細書において増幅プライマーと称されるいくつかのプライマーは、鋳型増幅及びクラスタ生成の開始点として機能する。本明細書において配列決定プライマーと称される他のプライマーは、DNA又はRNA合成の開始点として機能する。プライマーの5’末端は、ポリマーの官能基でカップリング反応を可能にするように修飾されてもよい。プライマーの長さは、任意の数の塩基の長さであり得、様々な非天然ヌクレオチドを含むことができる。ある例では、配列決定プライマーは、10~60塩基、又は20~40塩基の範囲の短鎖である。
「スペーサー層」は、本明細書で使用される場合、2つの構成要素を一緒に結合する材料を指す。いくつかの例では、スペーサー層は、結合を助ける放射線吸収材料あり得、又は結合を助ける放射線吸収材料と接触させられ得る。
「基材」という用語は、フローセルの様々な構成要素(例えば、ポリマー、プライマー(複数可)など)を上に追加し得る構造体を指す。基材は、ウエハ、パネル、長方形シート、ダイ、又は任意の他の好適な構成であってよい。基材は、概して剛性硬質であり、水性液体に不溶性である。基材は、凹部を改質するために使用される化学物質、又は凹部に存在する化学物質に対して、不活性であってもよい。例えば、基材は、プライマー(複数可)などを付着させるためなどに、ポリマーを形成するために使用される化学物質に対して不活性であり得る。基材は、単層構造(例えば、ベース支持体)であってもよく、又は多層構造(例えば、ベース支持体及びベース支持体上の1つ又は複数の層を含む)であってもよい。好適な基材の例は、以下で更に説明される。
「チオール」官能基は、-SHを指す。
本明細書で使用される場合、「テトラジン」及び「テトラジニル」という用語は、4個の窒素原子を含む6員のヘテロアリール基を指す。テトラジンは、任意選択で置換され得る。
「テトラゾール」は、本明細書で使用される場合、4個の窒素原子を含む5員のヘテロ環式基を指す。テトラゾールは、任意選択で置換され得る。
「透明」という用語は、ベース支持体又は層を参照する場合、例えば、特定の波長又は波長範囲に対して透明である基材又は層の形態の材料を指す。例えば、材料は、ポジティブ又はネガティブフォトレジストを化学的に変化させるために使用される波長(複数可)に対して透明であり得る。透明度は、透過率、すなわち、物体に入射する光エネルギーの物体を透過する光エネルギーに対する比を使用して定量化され得る。透明なベース支持体又は透明層の透過率は、ベース支持体又は層の厚さ及び光の波長に依存する。本明細書に開示される例では、透明なベース支持体又は透明層の透過率は、0.25(25%)~1(100%)の範囲であり得る。ベース支持体又は層の材料は、得られるベース支持体又は層が所望の透過率を可能にする限り、純粋な材料、いくらかの不純物を有する材料、又は材料の混合物であってもよい。加えて、ベース支持体又は層の透過率に応じて、光曝露の時間及び/又は光源の出力電力を増加又は減少させて、透明なベース支持体及び/又は層を通して好適な線量の光エネルギーを送達して、所望の効果(例えば、可溶性又は不溶性フォトレジストを生成すること)を達成することができる。
逐次的なペアエンド配列決定のための方法及びフローセル
逐次的なペアエンド配列決定のためのフローセルのある例は、全般的に、基材、基材の少なくとも一部分の上の官能化層、及び官能化層に付着したプライマーセットを含む。フローセルの様々な構成要素の構成は、フローセルを生成するために使用される方法に部分的に応じて変化し得る。ここで、いくつかの例示的な方法を説明する。
図1A~図1Cは共に、フローセル10Aを作製するための方法の一例を示す。この例示的な方法は、疎水性層16をインプリンティング及びエッチングすることによって、樹脂層18上の疎水性層16を含む多層スタック14内に凹部12を画定することと、凹部12の少なくとも1つの領域に官能化層20を適用することと、を含む。
図1Aに示される例では、多層スタック14は、ベース支持体22上に位置付けられる。好適なベース支持体の材料の例としては、エポキシシロキサン、ガラス及び改質又は機能化ガラス、プラスチック(アクリル、ポリスチレン及びスチレンと他の材料とのコポリマー、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリブチレン、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン(Chemours製のTEFLON(登録商標)など)、環状オレフィン/シクロオレフィンポリマー(COP)(Zeon製のZEONOR(登録商標)など)、ポリイミドなど)、ナイロン、セラミック/セラミック酸化物、シリカ、溶融シリカ、又はシリカ系材料、ケイ酸アルミニウム、シリコン及び変成シリコン(例えば、ホウ素ドープP+シリコン)、窒化ケイ素(Si3N4)、酸化ケイ素(SiO2)、五酸化タンタル(Ta2O5)、又は他の酸化タンタル(TaOx)、酸化ハフニウム(HfO2)、炭素、金属、無機ガラスなどが挙げられる。ベース支持体22はまた、多層構造であってもよい。多層構造のいくつかの例としては、ガラス又はシリコンが挙げられ、その表面に酸化タンタル又は別のセラミック酸化物のコーティング層を有する。多層構造の更に他の例には、シリコン・オン・インシュレータ(SOI)基材が含まれ得る。
ある例では、ベース支持体22は、約2mm~約300mmの範囲の直径、又は最大約10フィート(約3メートル)の最大寸法を有する長方形シート若しくはパネルを有し得る。ある例では、ベース支持体22は、約200mm~約300mmの範囲の直径を有するウエハである。別の例では、基材は、約0.1mm~約10mmの範囲の幅を有するダイである。例示的な寸法が提供されているが、任意の好適な寸法を有するベース支持体22を使用できることを理解すべきである。別の例については、300mmの丸いウエハよりも大きな表面積を有する長方形の支持体であるパネルが使用され得る。
樹脂層18は、本明細書に開示される例を含む任意の好適な堆積技術を使用してベース支持体22上に堆積され、樹脂に好適な条件を使用して硬化され得る。好適な樹脂のいくつかの例は、多面体オリゴマーシルセスキオキサン樹脂(POSS)系樹脂、エポキシ樹脂、ポリ(エチレングリコール)樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、アクリレート樹脂、メタクリレート樹脂、及びそれらの組合せからなる群から選択される。いくつかの例が提供されているが、硬化させることができる任意の樹脂を使用することができると考えられている。
本明細書で使用される場合、「多面体オリゴマーシルセスキオキサン」(HybridPlasticsからPOSS(登録商標)として市販)という用語は、シリカ(SiO
2)とシリコーン(R
2SiO)とのハイブリッド中間体(例えば、RSiO
1.5)である化学組成物を指す。多面体オリゴマーシルセスキオキサンのある例は、Kehagiasら、Microelectronic Engineering 86(2009)、776~778頁に記載されているものであり得、これは参照によりその全体が組み込まれる。ある例では、組成物は、化学式[RSiO
3/2]
nを有する有機ケイ素化合物であり、式中、R基は同じであっても異なってもよい。多面体オリゴマーシルセスキオキサンの例示的なR基としては、エポキシ、アジド(azide)/アジド(azido)、チオール、ポリ(エチレングリコール)、ノルボルネン、テトラジン、アクリレート、及び/若しくはメタクリレート、又は更に、例えば、アルキル、アリール、アルコキシ、及び/若しくはハロアルキル基が挙げられる。本明細書に開示される樹脂組成物は、モノマー単位として1つ又は複数の異なるケージ又はコア構造を含み得る。多面体構造は、
などのT
8構造であり得、
で表される。このモノマー単位は、典型的には官能基R
1~R
8の8つのアームを有する。
モノマー単位は、
などのT
10と称される10個のケイ素原子及び10個のR基を有するケージ構造を有し得、又は
などのT
12と称される12個のケイ素原子及び12個のR基を有するケージ構造を有し得る。多面体オリゴマーシルセスキオキサン系の材料は、代替的に、T
6、T
14、又はT
16のケージ構造を含み得る。平均ケージ含有量は、合成中に調整され得、及び/又は精製方法によって制御され得、広い分布のモノマー単位(複数可)のケージサイズが、本明細書に開示される例で使用され得る。
本明細書に開示される例のいくつかでは、R1~R8又はR10又はR12のうちの少なくとも1つはエポキシを含む。R1~R8又はR10又はR12は同じであっても同じでなくてもよく、いくつかの例では、R1~R8又はR10又はR12の少なくとも1つはエポキシを含み、R1~R8又はR10又はR12の他の少なくとも1つは非エポキシ官能基である。非エポキシ官能基は、(a)エポキシ基と直交的に反応する(すなわち、エポキシ基とは異なる条件下で反応する)反応性基、すなわち樹脂を増幅プライマー、ポリマー、又は重合剤にカップリングするためのハンドルとして機能する反応性基であり得、又は(b)樹脂の機械的又は機能的特性、例えば、表面エネルギー調整を調整する基であり得る。いくつかの例では、非エポキシ官能基は、アジド(azide)/アジド(azido)、チオール、ポリ(エチレングリコール)、ノルボルネン、テトラジン、アミノ、ヒドロキシル、アルキニル、ケトン、アルデヒド、エステル基、アルキル、アリール、アルコキシ、及びハロアルキルからなる群から選択される。
使用される樹脂層18に応じて、樹脂層18は、シラン化又はプラズマアッシングを使用して活性化されて、表面基を生成し得、これは続いてその上に堆積される官能化層20と反応し得る(図1Cを参照されたい)。
シラン化は、任意のシラン又はシラン誘導体を使用して達成され得る。シラン又はシラン誘導体の選択は、シラン又はシラン誘導体と官能化層20との間に共有結合を形成することが望ましい場合があるため、形成される官能化層20に部分的には依存し得る。いくつかの例示的なシラン誘導体は、ノルボルネン、ノルボルネン誘導体(例えば、炭素原子のうちの1つの代わりに酸素又は窒素を含む(ヘテロ)ノルボルネン)、トランスシクロオクテン、トランスシクロオクテン誘導体、トランスシクロペンテン、トランスシクロヘプテン、トランスシクロノネン、ビシクロ[3.3.1]ノナ-1-エン、ビシクロ[4.3.1]デカ-1(9)-エン、ビシクロ[4.2.1]ノナ-1(8)-エン、及びビシクロ[4.2.1]ノナ-1-エンなどのシクロアルケンの不飽和部分を含む。これらのシクロアルケンのいずれかは、例えば、水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロ脂環、アラルキル、又は(ヘテロ脂環)アルキルなどのR基で置換され得る。ノルボルネン誘導体のある例としては、[(5-ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-エニル)エチル]トリメトキシシランが挙げられる。他の例示的なシラン誘導体は、シクロオクチン、シクロオクチン誘導体、又はビシクロノニン(例えば、ビシクロ[6.1.0]ノナ-4-イン若しくはその誘導体、ビシクロ[6.1.0]ノナ-2-イン、又はビシクロ[6.1.0]ノナ-3-イン)などのシクロアルキンの不飽和部分を含む。これらのシクロアルキンは、本明細書に記載のR基のうちのいずれかで置換され得る。
シラン又はシラン誘導体を付着させるために使用される方法は、使用されるシラン又はシラン誘導体に応じて変化し得る。好適なシラン化方法の例としては、蒸着(例えば、YES法)、スピンコーティング、又は他の堆積方法が挙げられる。
他の例では、シラン化よりもプラズマアッシングを使用して、樹脂層18を活性化してもよい。プラズマアッシングは、表面活性化物質(複数可)(例えば、ヒドロキシル(C-OH又はSi-OH)及び/又はカルボキシル基)を生成し得、これは、続いて堆積された官能化層20を凹部12で露出した樹脂層18に付着することができるる。これらの例では、官能化層20は、プラズマアッシングによって生成される表面基と反応するように選択される。
疎水性層16は、本明細書に開示される例を含む任意の好適な堆積技術を使用して樹脂層18上に堆積され得る。
疎水性層16の例は、フッ素化ポリマー、ペルフッ素化ポリマー、シリコンポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択され得る。例として、疎水性層16は、非晶質フルオロポリマー(その市販の例としては、以下の末端官能基のうちの1つを有するAGCChemicals製のCYTOP(登録商標)シリーズ中のものが挙げられる:Aタイプ:-COOH、Mタイプ:-CONH-Si(OR)n又はSタイプ:-CF3)、ポリテトラフルオロエチレン(その市販の例は、Chemours製のTEFLON(登録商標)、パリレン、フッ素化炭化水素、フルオロアクリルコポリマー(その市販の例としては、Cytonix製のFLUOROPEL(登録商標)としてのものが挙げられる)を含み得る。
次いで、疎水性層16をインプリントし(図1A)、エッチングして(図1B)、凹部12を形成する。したがって、この例では、凹部12は、疎水性層16に画定される。図1Bに示すように、凹部12の底部は樹脂層18によって画定され、凹部12の壁は疎水性層16によって画定される。図1A~図1Cには単一の凹部12が示されているが、いくつかの凹部12が形成されてもよく、各凹部12は、疎水性層16の間隙領域26によって凹部12ごとに隔離されていること(図2Bを参照)を理解すべきである。
この例示的な方法では、インプリンティングは、疎水性層16の深さの一部分を使って実行され;エッチングは、疎水性層16の深さの残りの部分を除去し、樹脂層18はエッチングのストップとして作用する。
疎水性層16は、ナノインプリントリソグラフィを使用してインプリントされ得る。ナノインプリントリソグラフィモールド又は作業スタンプ24(図1A)は、疎水性層16が軟質である間にそれに押し込まれ、疎水性層16に作業スタンプフィーチャーのインプリントを作り出す。次いで、疎水性層16は、作業スタンプ24を所定の位置に置いた状態で硬化され得る。硬化は、放射線硬化性疎水性材料が使用される場合、可視光線若しくは紫外(UV)線などの化学線への曝露によって、又は熱硬化性疎水性材料が使用される場合、熱への曝露によって、達成され得る。硬化は、重合及び/又は架橋を促進し得る。ある例として、硬化は、ソフトベーク(例えば、溶媒(複数可)を除去するための)及びハードベークを含む複数の段階を含み得る。ソフトベークは、約50℃~約150℃の範囲のより低い温度で行われ得る。ハードベークの持続時間は、約100℃~約300℃の範囲の温度で約5秒~約10分間続けてもよい。ソフトベーキング及び/又はハードベーキングに使用することができる機器の例としては、ホットプレート、オーブンなどが挙げられる。
硬化後、作業スタンプ24が取り外される。これにより、疎水性層16にトポグラフィーフィーチャーを作り出す。この例示的な方法では、作業スタンプ24は、疎水性層16の深さ全体を通っては延びないため、インプリンティングプロセス後に部分的な凹部12’が形成される。図1Aに示すように、疎水性層部分16’は、部分的な凹部12’に残る。
次いで、疎水性層16をエッチングして、残りの疎水性層部分16’を部分的な凹部12’から除去し得る。疎水性層16の任意の露出領域は、図1Bの下向き矢印によって示されるように、このプロセス中にエッチングされ得る。したがって、間隙領域26を画定する疎水性層16の領域は、疎水性層部分16’に加えてエッチングされ得る。しかしながら、疎水性層16及び樹脂層18は、異なるエッチング速度を有し、したがって、疎水性層部分16’が除去される場合、樹脂層18は部分的な凹部12’のエッチングのストップとして作用する。樹脂層18が露出した場合にエッチングは停止され得る。これは、凹部12を形成する。このエッチングプロセスについては、空気又は酸素(O2)ガスでのプラズマエッチングを使用することができる。別の例では、酸素(O2)ガスでのドライエッチングを使用することができる。
図1A~図1Cは、単一の凹部12の形成を示しているが、凹部12のアレイは、例えば、フローセル10Aのレーンに沿って形成されてもよいことを理解すべきである。図2Aは、例えば、フローセル10Aの上面図を図示し、それに結合した蓋又は他の基材を含まず、8つのレーン28を含む。図2Bは、1つのレーン28に形成された凹部12のアレイの断面斜視図を図示する。
規則的、反復的、及び不規則なパターンを含む、凹部12のアレイの多くの異なるレイアウトが、想定され得る。ある例では、凹部12は、密なパッキング及び改善された密度のために六角形グリッドに配置される。他のレイアウトは、例えば、直線的な(長方形)レイアウト、三角形のレイアウトなどを含み得る。いくつかの例では、レイアウト又はパターンは、行及び列をなす凹部12のx-y構成であり得る。いくつかの他の例では、レイアウト又はパターンは、凹部12及び/又は間隙領域26の反復配置であり得る。更に他の例では、レイアウト又はパターンは、凹部12及び/又は間隙領域26のランダムな配置であり得る。パターンは、スポット、ストライプ、渦巻き、線、三角形、長方形、円、円弧、チェック、格子縞、対角線、矢印、正方形、及び/又はクロスハッチを含み得る。
凹部12のレイアウト又はパターンは、規定面積内の凹部12の密度(凹部12の数)に関して特徴付けることができる。例えば、凹部12は、1mm2あたり約2百万の密度で存在してもよい。密度は、例えばおおよそ1mm2あたり約100、1mm2あたり約1,000、1mm2あたり約10万、1mm2あたり約100万、1mm2あたり約200万、1mm2あたり約500万、1mm2あたり約1000万、1mm2あたり約5000万を含む、様々な密度に調整され得る。疎水性層16(又は本明細書に記載の他の層)における凹部12の密度は、上記の範囲から選択される低い方の値のうちの1つと、高い方の値のうちの1つとの間であってもよいことを更に理解すべきである。例として、高密度アレイは、約100nm未満で離間した凹部12を有することを特徴とし得、中密度アレイは、約400nm~約1μmで離間した凹部12を有することを特徴とし得、低密度アレイは、約1μmを上回って離間した凹部12を有することを特徴とし得る。例示的な密度が提供されているが、任意の好適な密度を使用できることを理解すべきである。凹部12の密度は、凹部12の深さに部分的に依存し得る。いくつかの場合では、凹部12間の間隔は、本明細書に列挙される例よりも更に大きいことが望ましい場合がある。
凹部12のレイアウト又はパターンは、更に又は代替的に、平均ピッチ、又は凹部12の中心から隣接する凹部12の中心までの間隔(中心間間隔)若しくは1つの凹部12の左端部から隣接する凹部12の右端部までの間隔(端部間間隔)に関して、特徴付けてもよい。パターンは、平均ピッチ周辺の変動係数が小さくなるように規則的である場合もあれば、パターンが不規則である場合もあり、その場合、変動係数は比較的大きくなる可能性がある。いずれの場合も、平均ピッチは、例えば、おおよそ約50nm、約0.1μm、約0.5μm、約1μm、約5μm、約10μm、約100μmであってもよい。凹部12の特定のパターンの平均ピッチは、上記の範囲から選択される低い方の値のうちの1つと、高い方の値のうちの1つとの間であってもよい。ある例では、凹部12は、約1.5μmのピッチ(中心間間隔)を有する。例示的な平均ピッチ値が提供されているが、他の平均ピッチ値が使用されてもよいことを理解すべきである。
それぞれの凹部12のサイズは、その容積、開口部面積、深さ、及び/又は直径によって特徴付けられ得る。
それぞれの凹部12は、流体を閉じ込めることができる任意の容積を有し得る。最小又は最大容積は、例えば、フローセル10Aの下流での使用に予想されるスループット(例えば、多重度)、分解能、標識ヌクレオチド、又は検体の反応性に対応するように選択することができる。例えば、容積は、少なくとも約1×10-3μm3、少なくとも約1×10-2μm3、少なくとも約0.1μm3、少なくとも約1μm3、少なくとも約10μm3、少なくとも約100μm3、又はそれを超える容積であり得る。代替的に又は加えて、容積は、最大で約1×104μm3、最大で約1×103μm3、最大で約100μm3、最大で約10μm3、最大で約1μm3、最大で約0.1μm3、又はそれ未満の容積であり得る。
各凹部の開口部が占める面積は、上記の容積と同様の基準に基づいて選択され得る。例えば、各凹部の開口部の面積は、少なくとも約1×10-3μm2、少なくとも約1×10-2μm2、少なくとも約0.1μm2、少なくとも約1μm2、少なくとも約10μm2、少なくとも約100μm2、又はそれを超える面積であり得る。代替的に又は加えて、面積は、最大で約1×103μm2、最大で約100μm2、最大で約10μm2、最大で約1μm2、最大で約0.1μm2、最大で約1×10-2μm2、又はそれ未満の面積であり得る。各凹部の開口部が占める面積は、上記の値よりも大きいか、小さいか、又はそれらの間であり得る。
各凹部12の深さは、官能化層20のいくつかを収容するのに十分な大きさであり得る。ある例では、深さは、少なくとも約0.1μm、少なくとも約0.5μm、少なくとも約1μm、少なくとも約10μm、少なくとも約100μm、又はそれを超える深さであり得る。代替的に又は加えて、深さは、最大で約1×103μm、最大で約100μm、最大で約10μm、又はそれ未満の深さであり得る。いくつかの例では、深さは約0.4μmである。各凹部12の深さは、上で示された値よりも大きいか、小さいか、又はそれらの間であり得る。
いくつかの場合では、各凹部12の直径又は長さ及び幅は、少なくとも約50nm、少なくとも約0.1μm、少なくとも約0.5μm、少なくとも約1μm、少なくとも約10μm、少なくとも約100μm、又はそれを超える長さであり得る。代替的に又は加えて、直径又は長さ及び幅は、最大で約1×103μm、最大で約100μm、最大で約10μm、最大で約1μm、最大で約0.5μm、最大で約0.1μm、又はそれ未満(例えば、約50nm)であり得る。いくつかの例では、直径、又は長さ及び幅のそれぞれは約0.4μmである。各凹部12の直径又は長さ及び幅は、上で示された値よりも大きいか、小さいか、又はそれらの間であり得る。
図1Cを再び参照すると、疎水性層16がインプリントされ、エッチングされて凹部12(複数可)を形成した後に、官能化層20が堆積され得る。
官能化層20は、液体が吸収される場合に膨潤し、例えば乾燥によって液体が除去される場合に収縮することができる任意のゲル材料であり得る。ある例では、ゲル材料は、高分子ヒドロゲルである。ある例では、高分子ヒドロゲルには、アクリルアミドコポリマー、例えば、ポリ(N-(5-アジドアセトアミジルペンチル)アクリルアミド-コ-アクリルアミド、PAZAMが含まれる。PAZAM及び他のいくつかの形態のアクリルアミドコポリマーは、次の構造(I):
(式中、
R
Aは、アジド、任意選択で置換アミノ、任意選択で置換アルケニル、任意選択で置換アルキン、ハロゲン、任意選択で置換ヒドラゾン、任意選択で置換ヒドラジン、カルボキシル、ヒドロキシ、任意選択で置換テトラゾール、任意選択で置換テトラジン、ニトリルオキシド、ニトロン、スルフェート、及びチオールからなる群から選択され;
R
BはH又は任意選択で置換アルキルであり;
R
C、R
D、及びR
Eは各々、H及び任意選択で置換アルキルからなる群から独立して選択され;
-(CH
2)
p-の各々は、任意選択で置換され得;
pは1~50の範囲の整数であり;
nは1~50,000の範囲の整数であり;
mは1~100,000の範囲の整数である)で表される。
当業者は、構造(I)において繰り返される「n」及び「m」個の特徴の配置が代表的なものであり、モノマーサブ単位がポリマー構造(例えば、ランダム、ブロック、パターン化、又はそれらの組合せ)中に任意の順序で存在し得ることを認識する。
PAZAM及び他の形態のアクリルアミドコポリマーの分子量は、約5kDa~約1500kDa若しくは約10kDa~約1000kDaの範囲であり得、又は具体例では、約312kDaであり得る。
いくつかの例では、PAZAM及び他の形態のアクリルアミドコポリマーは線状ポリマーである。いくつかの他の例では、PAZAM及び他の形態のアクリルアミドコポリマーは、軽度に架橋されたポリマーである。
他の例では、最初の高分子ヒドロゲルは、構造(I)の変形であってもよい。一例では、アクリルアミド単位はN,Nージメチルアクリルアミド
で置き換えられ得る。この例では、構造(I)のアクリルアミド単位は
で置き換えられ得、式中、R
D、R
E、及びR
Fは各々、H又はC1~C6アルキルであり、R
G及びR
Hは各々、C1~C6アルキル(アクリルアミドの場合のようなHではなく)である。この例では、qは1~100,000の範囲の整数であってもよい。別の例では、アクリルアミド単位に加えて、N,N-ジメチルアクリルアミドが使用され得る。この例では、構造(I)は繰り返される「n」及び「m」個の特徴に加えて
を含み得、式中、R
D、R
E、及びR
Fは各々、H又はC1~C6アルキルであり、R
G及びR
Hは各々、C1~C6アルキルである。この例では、qは1~100,000の範囲の整数であってもよい。
高分子ヒドロゲルの別の例として、構造(I)における繰り返される「n」個の特徴は、構造(II):
(式中、R
1はH又はC1~C6アルキルであり、R
2はH又はC1~C6アルキルであり,Lは、炭素、酸素、及び窒素からなる群から選択される2~20個の原子、並びに鎖中の炭素及び任意の窒素原子上に10個の任意選択の置換基を有する線状鎖を含むリンカーであり、Eは、炭素、酸素、及び窒素からなる群から選択される1~4個の原子、並びに鎖中の炭素及び任意の窒素原子上に任意選択の置換基を含む線状鎖であり、Aは、H又はC1~C4アルキルがNに結合したN置換アミドであり、Zは窒素含有ヘテロ環である)を有するヘテロ環式アジド基を含むモノマーで置き換えられ得る。Zの例には、単環構造又は縮合構造として存在する5~10炭素含有環員が含まれる。Zのいくつかの具体例としては、ピロリジニル、ピリジニル、又はピリミジニルが挙げられる。
更に別の例として、最初の高分子ヒドロゲルは、構造(III)及び(IV)、
(式中、R
1a、R
2a、R
1b及びR
2bは各々、水素、任意選択で置換アルキル又は任意選択で置換フェニルから独立して選択され、R
3a及びR
3bは各々、水素、任意選択で置換アルキル、任意選択で置換フェニル、又は任意選択で置換C7~C14アラルキルから独立して選択され、L
1及びL
2の各々は、任意選択で置換アルキレンリンカー又は任意選択で置換ヘテロアルキレンリンカーから独立して選択される)の各々の繰り返し単位を含んでもよい。
他の分子が官能化されて、オリゴヌクレオチドプライマーをそれらにグラフトする限り、他の分子を使用して官能化層20を形成してもよいことを理解すべきである。好適な官能化層の他の例としては、アガロースなどのコロイド構造、又はゼラチンなどのポリマーメッシュ構造、又は架橋ポリマー構造、例えば、ポリアクリルアミドポリマー及びコポリマー、シランフリーアクリルアミド(SFA)、又はアジド分解バージョンのSFAを有するものが挙げられる。好適なポリアクリルアミドポリマーの例は、アクリルアミドとアクリル酸若しくはビニル基を含むアクリル酸とから、又は[2+2]光環化付加反応物を形成するモノマーから合成され得る。好適な最初の高分子ヒドロゲルの更に他の例には、アクリルアミドとアクリレートとの混合コポリマーが含まれる。本明細書に開示される例では、星状ポリマー、星型又は星状ブロックポリマー、デンドリマーなどを含む分岐ポリマーなど、アクリルモノマー(例えば、アクリルアミド、アクリレートなど)を含む様々なポリマー構造が利用され得る。例えば、モノマー(例えば、アクリルアミド、触媒を含有するアクリルアミドなど)は、ランダム又はブロックのいずれかで、星型ポリマーの分岐(アーム)に組み込まれてもよい。
官能化層20のゲル材料は、任意の好適な共重合プロセスを使用して形成され得る。官能化層20はまた、本明細書に開示される方法のいずれかを使用して堆積され得る。
樹脂層18の活性化された(例えば、シラン化された又はプラズマアッシュされた)表面への官能化層20の付着は、共有結合によるものであり得る。共有結合は、様々な使用中、形成されたフローセル10Aの寿命全体にわたり、プライマーセット30(図2B)を凹部12内に維持するのに役立つ。対照的に、官能化層20は、疎水性層16に付着(例えば、共有結合)しない。むしろ、疎水性層16の疎水的性質は、官能化層20のゲル材料に反発し、したがって、間隙領域26上に堆積せず、又は間隙領域26上に緩く適用される。凹部12及び間隙領域26における異なる相互作用のために、官能化層20は、凹部12内に残り、間隙領域26から(例えば、超音波処理、洗浄、拭き取りなどを介して)容易に除去することができる。
例示的なフローセル10Aでは、プライマーセット30は、凹部12の各々において官能化層20にグラフトされる。この例示的なプライマーセット30は、2つの異なるプライマー32、34を含む。プライマー32、34は、官能化層20に固定化されることが望ましい。いくつかの例では、固定化は、それぞれのプライマー32、34の5’末端での官能化層20への単点共有結合によるものであり得る。当技術分野において既知の任意の好適な共有結合手段を使用することができる。いくつかの例では、固定化は、強い非共有結合によるものであり得る。
使用され得る末端プライマーの例としては、アルキン末端プライマー、テトラジン末端プライマー、アジド末端プライマー、アミノ末端プライマー、エポキシ又はグリシジル末端プライマー、チオリン酸末端プライマー、チオール末端プライマー、アルデヒド末端プライマー、ヒドラジン末端プライマー、ホスホロアミダイト末端プライマー、トリアゾリンジオン末端プライマー、及びビオチン末端プライマーが挙げられる。いくつかの具体例では、スクシンイミジル(NHS)エステル末端プライマーは、官能化層20の表面でアミンと反応し得、アルデヒド末端プライマーは、官能化層20の表面でヒドラジンと反応し得、又はアルキン末端プライマーは、官能化層20の表面でアジドと反応し得、又はアジド末端プライマーは、官能化層20の表面でアルキン若しくはDBCO(ジベンゾシクロオクチン)と反応し得、又はアミノ末端プライマーは、官能化層20の表面で活性化カルボキシレート基若しくはNHSエステルと反応し得、又はチオール末端プライマーは、官能化層20の表面でアルキル化反応物(例えば、ヨードアセトアミン又はマレイミド)と反応し得、ホスホロアミダイト末端プライマーは、官能化層20の表面でチオエーテルと反応し得、又はビオチン修飾プライマーは、官能化層20の表面でストレプトアビジンと反応し得る。
プライマー32、34の各々は、捕捉及び/又は増幅の目的のためのユニバーサル配列を有する。プライマー32、34の例としては、P5及びP7プライマーが挙げられ、これらの例は、例えばHISEQ(商標)、HISEQX(商標)、MISEQ(商標)、MISEQDX(商標)、MINISEQ(商標)、NEXTSEQ(商標)、NEXTSEQDX(商標)、NOVASEQ(商標)、ISEQ(商標)、GENOME ANALYZER(商標)及び他の装置プラットフォーム上での配列決定のためにIllumina Inc.により販売されている市販のフローセルの表面上で使用される。ある例では、P5及びP7プライマーは、以下を含む:
P5:5’→3’
AATGATACGGCGACCACCGA(配列番号1)
P7:5’→3’
CAAGCAGAAGACGGCATACGA(配列番号2)
逐次的なペアエンド配列決定について、これらのプライマー32、34の各々はまた、切断部位を含み得る。プライマー32、34の切断部位は、プライマー32、34の切断が同時に行われないように互いに異なり得る。好適な切断部位の例としては、酵素的に切断可能な核酸塩基若しくは化学的に切断可能な核酸塩基、修飾核酸塩基、又はリンカー(例えば、核酸塩基の間)が挙げられる。酵素的に切断可能な核酸塩基は、グリコシラーゼ及びエンドヌクレアーゼ、又はエキソヌクレアーゼとの反応による切断を受けやすい場合がある。切断可能な核酸塩基の1つの具体例は、デオキシウラシル(dU)であり、これは、USER酵素によって標的化され得る。ある例では、ウラシル塩基は、P5プライマー(P5U)又はP7プライマー(P7U)の3’末端から7番目の位置で取り込まれ得る。他の無塩基部位も使用され得る。化学的に切断可能な核酸塩基、修飾核酸塩基、又はリンカーの例としては、8-オキソグアニン、ビシナルジオール、ジスルフィド、シラン、アゾベンゼン、光切断可能な基、アリルT(アリル官能基を有するチミンヌクレオチドアナログ)、アリルエーテル、又はアジド官能性エーテルが挙げられる。
プライマーセット30は、(官能化層20の)ゲル材料にプレグラフトされ得、したがって、官能化層20が適用されると、凹部12に存在し得る。
他の例では、プライマー32、34は、官能化層20にプレグラフトされていない。これらの例では、プライマー32、34は、官能化層20が適用された後にグラフトされ得る。グラフトは、フロースルー堆積(例えば、一時的に結合された蓋を使用する)、ダンクコーティング、スプレーコーティング、パドル分配(puddle dispensing)、又はプライマー32、34を官能化層20に付着させる別の好適な方法により達成され得る。これらの例示的な技術の各々は、プライマー32、34、水、緩衝液、及び触媒を含み得るプライマー溶液又は混合物を利用し得る。グラフト方法のいずれでも、プライマー32、34は、官能化層20の反応性基に付着し、疎水性層16に対して親和性を有さない。
ここで図3A及び図3Bを参照すると、フローセル10Bを作製するための方法の別の例が図示されている。この例示的な方法は、疎水性層16の深さ(又は厚さ)を使って、及び樹脂層18の深さ(又は厚さ)の一部分を使ってインプリンティングすることによって、樹脂層18上に疎水性層16を含む多層スタック14に凹部12を画定することと、凹部12の少なくとも1つの領域に官能化層20を適用することと、を含む。
図3Aに示される例では、多層スタック14は、ベース支持体22上に位置付けられる。本明細書に記載のベース支持体22、樹脂層18、及び疎水性層16の任意の例が、この例で使用され得る。
樹脂層18は、本明細書に開示される例を含む任意の好適な堆積技術を使用して、ベース支持体22上に堆積され得る。しかしながら、図1A~図1Cの例とは異なり、樹脂層18はまだ硬化していない。むしろ、疎水性層16は、任意の好適な堆積技術を使用して樹脂層18上に堆積される。
次いで、図3Aに示すように、疎水性層16及び樹脂層18をインプリントして凹部12を形成する。この例示的な方法では、インプリンティングは、疎水性層16の深さ(又は厚さ)の全体を使って、及び樹脂層18の深さ(又は厚さ)の一部分を使って実行される。図3Aに示すように、作業スタンプ24は、疎水性層16及び樹脂層18が軟質である間にそれらに押し込まれ、層16、18に作業スタンプフィーチャーのインプリントを作り出す。インプリンティングは、疎水性材料及び樹脂材料のいくらかを変位させるが、2つの材料は混合しない。これにより、樹脂層18が凹部12の底面にあることを確実にする。
次いで、疎水性及び樹脂層16、18は、作業スタンプ24を所定の位置に置いた状態で硬化され得る。硬化は、疎水性及び樹脂層16、18の両方に好適な条件を使用して、本明細書に記載されるように実行され得る。
硬化後、作業スタンプ24が取り外される。これにより、疎水性及び樹脂層16、18にトポグラフィーフィーチャーを作り出す。より具体的には、この例では、凹部12は、疎水性層16及び樹脂層18の一部分に画定される。図3Aに示すように、凹部12の底部は樹脂層18によって画定され、凹部12の壁は疎水性層16及び樹脂層18によって画定される。図3A~図3Cには単一の凹部12が示されているが、いくつかの凹部12が形成されてもよく、各凹部12は、疎水性層16の間隙領域26(図2Bに示される例と同様)によって凹部12ごとに隔離されていることを理解すべきである。
この例示的な方法では、露出した樹脂層18は、シラン化又はプラズマアッシングを使用して活性化され得る。続いて適用される官能化層20は、露出した樹脂層18に付着し、疎水性層16には付着しないことが望ましい。したがって、この例示的な方法で使用される任意のプラズマアッシングは、露出した樹脂層18を活性化するが、疎水性層16を活性化しない。
次いで、官能化層20及びプライマーセット30は、本明細書に記載の例のいずれかを使用して適用され得る。
ここで図4A~図4Dを参照すると、フローセル10Cを作製するための方法の別の例が図示されている。この例示的な方法は、疎水性層16の深さ(又は厚さ)を使ってインプリンティングすることによって、(第1の)樹脂層18の上にある疎水性層16の上にあるリフトオフレジスト36上に追加の樹脂層38を含む多層スタック14に凹部12を画定することと、凹部12の少なくとも1つの領域に官能化層20を適用することと、を含む。
本明細書に記載のベース支持体22、樹脂層18、及び疎水性層16の任意の例が、図4Aに示される例で使用され得る。
この例では、樹脂層18は、本明細書に記載されるように、ベース支持体22上に堆積され、硬化され、活性化(例えば、シラン化又はプラズマアッシングを介して)され得る。次いで、疎水性層16は樹脂層18上に堆積され、硬化され得る。
次いで、リフトオフレジスト36が疎水性層16に適用され得る。好適なリフトオフレジスト36の例としては、Kayaku Advanced Materials,Inc.(以前のMicroChem)から市販されているものが挙げられ、これは、ポリメチルグルタルイミドプラットフォームに基づく。リフトオフレジスト36は、スピンオン又は別様に堆積され、硬化され、続いて、プロセスにおいて望ましい時間で除去されてもよい(図4Dを参照されたい)。
次いで、追加の樹脂層38がリフトオフレジスト36に適用され得る。追加の樹脂層38は、樹脂層18について本明細書に記載される任意の例であり得る。追加の樹脂層38はまた、任意の好適な堆積技術を使用して堆積され得る。
次いで、追加の樹脂層38をインプリントして、追加の樹脂層38に凹状領域40を形成する。図4Aに示すように、作業スタンプ24は、追加の樹脂層38が軟質である間にそれに押し込まれ、追加の樹脂層38に作業スタンプフィーチャーのインプリントを作り出す。次いで、追加の樹脂層38は、作業スタンプ24を所定の位置に置いた状態で硬化され得る。硬化は、本明細書に記載されるように、化学線又は熱への曝露によって達成され得る。
硬化後、作業スタンプ24が取り外される。これにより、追加の樹脂層38にトポグラフィーフィーチャーを作り出す。この例示的な方法では、作業スタンプ24は、追加の樹脂層38の深さ(又は厚さ)全体を通っては延びないため、追加の樹脂層38の一部分38’は、凹状領域40の底部を形成する。
次いで、凹状領域40は、追加の樹脂層部分38’、リフトオフレジスト36の一部分、及び疎水性層16の一部分を選択的にエッチングすることによって、樹脂層18の表面に延ばされる。これらの層38及び36の各々は、異なるエッチング速度を有するように選択され、したがって、その上に直接適用された層をエッチングする場合、1つの層はエッチングのストップとして作用することができる(例えば、リフトオフレジスト36は、追加の樹脂層38をエッチングする場合にエッチングのストップとして作用する)。層36及び16は、同じエッチング速度を有し得、これは、同じ技術を使用してエッチングされ得る。下にある樹脂層18は、層36及び16をエッチングするために使用される技術に対してエッチングのストップとして作用し得る。
追加の樹脂層38については、異方性酸素プラズマを用いて、又は90%CF4と10%O2を用いてエッチングを実行することができる。追加の樹脂層38の任意の露出領域は、図4Bの下向き矢印によって示されるように、このプロセス中にエッチングされ得る。しかしながら、リフトオフレジスト36は、追加の樹脂層部分38’が除去される場合、凹状領域40のエッチングのストップとして作用する。この第1のエッチングプロセスは、リフトオフレジスト36が凹状領域40に露出した場合に停止され得る。
凹状領域40に隣接するリフトオフレジスト36の部分に対しては、100%O2プラズマエッチングを使用することができる。凹状領域に露出したリフトオフレジスト36の任意の領域が、図4Bの下向き矢印によって示されるように、このプロセス中にエッチングされ得る。このエッチングプロセスはまた、凹状領域40に隣接する疎水性層16の部分を除去する。代替的に、空気でのプラズマエッチング又は酸素(O2)ガスでのドライエッチングを使用して、疎水性層16の部分を除去してもよい。凹状領域に露出した疎水性層16の任意の領域が、図4Bの中央下向き矢印によって示されるように、このプロセス中にエッチングされ得る。樹脂層18は、疎水性層部分が除去される場合、凹状領域40のエッチングのストップとして作用する。
図4Bに図示されるように、凹状領域40に隣接する追加の樹脂層38、リフトオフレジスト36、及び疎水性層16の他の部分は、様々なエッチングプロセスが実行された後、無傷のままである。
次いで、図4Cに示すように、本明細書に記載の例のいずれかを使用して、官能化層20が適用され得る。この例では、官能化層20は、凹状領域40の樹脂層18上、及び残りの追加の樹脂層38上に堆積される。
次いで、残りのリフトオフ樹脂36のリフトオフを実行し得る。図4Dに示すように、リフトオフプロセスは、例えば、追加の樹脂層38、及び残りのリフトオフ樹脂36の上に重なる官能化層20の少なくとも99%を除去する。このリフトオフプロセスは、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で超音波処理を使用して、又はアセトン中で、又はNMP(N-メチル-2-ピロリドン)ベースのストリッパを用いて実行され得る。次いで、残りの疎水性層16が露出され、凹部12が形成される。官能化層20は、凹部12内で無傷のままである。
図4A~図4Dには示されていないが、この例では、プライマーセット30(図2B)は、官能化層20にプレグラフトされてもよく、又は官能化層の適用後にグラフトされてもよく(図4C)、又はリフトオフ及び凹部12の形成後にグラフトされてもよい(図4D)ことを理解すべきである。リフトオフ後に適用される場合、プライマーセット30のプライマー32、34(図2B)は、疎水性層16に対して親和性を有さず、したがって、凹部12内の官能化層20に選択的にグラフトすることを理解すべきである。
図4A~図4Dは、単一の凹部12の形成を示しているが、凹部12のアレイは、例えば、各凹部12が疎水性層16の間隙領域26によって、凹部12ごとに隔離されて(図2Bに示される例と同様)形成され得ることを理解すべきである。
ここで図5A~図5Eを参照すると、フローセル10Dを作製するための方法の別の例が図示されている。この例示的な方法は、ベース支持体22上の多層スタック14を利用し、多層スタック14は、樹脂層18、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42、及び追加の樹脂層38を含む。
本明細書に記載のベース支持体22及び樹脂層18の任意の例が、図5Aに示される例で使用され得る。
この例では、樹脂層18は、本明細書に記載されるように、ベース支持体22上に堆積され、硬化され、活性化(例えば、シラン化又はプラズマアッシングを介して)され得る。
次いで、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42は、任意の好適な技術を使用して樹脂層18上に堆積され、熱を使用して硬化され得る。ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42は、ポリ(メチルメタクリレート)の層である。この例示的な方法は、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42で説明されているが、この層は、別のタイプのリフトオフレジストであり得ることを理解すべきである。層36についての例示的なリフトオフレジストのいずれも、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の代わりに使用され得る。
次いで、追加の樹脂層38がポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42に適用され得る。追加の樹脂層38は、樹脂層18について本明細書に記載される任意の例であり得る。追加の樹脂層38はまた、任意の好適な堆積技術を使用して堆積され得る。
次いで、追加の樹脂層38をインプリントして、追加の樹脂層38に凹状領域40を形成する。図5Aに示すように、作業スタンプ24は、追加の樹脂層38が軟質である間にそれに押し込まれ、追加の樹脂層38に作業スタンプフィーチャーのインプリントを作り出す。次いで、追加の樹脂層38は、作業スタンプ24を所定の位置に置いた状態で硬化され得る。硬化は、本明細書に記載されるように、化学線又は熱への曝露によって達成され得る。
硬化後、作業スタンプ24が取り外される。これにより、追加の樹脂層38にトポグラフィーフィーチャーを作り出す。この例示的な方法では、作業スタンプ24は、追加の樹脂層38の深さ(又は厚さ)全体を通っては延びないため、追加の樹脂層38の一部分38’は、凹状領域40の底部を形成する。
次いで、凹状領域40は、追加の樹脂層部分38’及びポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の一部分を選択的にエッチングすることによって、樹脂層18の表面に延ばされる。これらの層38及び42の各々は、異なるエッチング速度を有するように選択され、したがって、追加の樹脂層38をエッチングする場合、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42はエッチングのストップとして作用する。
追加の樹脂層38については、異方性酸素プラズマを用いてエッチングを実行することができる。追加の樹脂層38の任意の露出領域は、図5Bの下向き矢印によって示されるように、このプロセス中にエッチングされ得る。上述のように、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42は、追加の樹脂層部分38’が除去される場合、凹状領域40のエッチングのストップとして作用する。この第1のエッチングプロセスは、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42が凹状領域40に露出した場合に停止され得る。
凹状領域40に隣接するポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の部分に対して、反応性イオンエッチング(例えば、O2又はO2/CHF3)又はCF4/O2プラズマエッチング又は100%O2プラズマエッチングを使用することができる。凹状領域40に露出したポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の任意の領域が、図5Bの下向き矢印によって示されるように、このプロセス中にエッチングされ得る。樹脂層18は、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42が除去される場合、凹状領域40のエッチングのストップとして作用する。
図5Bに図示するように、凹状領域40に隣接する追加の樹脂層38及びポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の他の部分は、様々なエッチングプロセスが実行された後、無傷のままである。
次いで、この例示的な方法は、追加の樹脂層38、及び凹状領域40に露出した樹脂層18を同時にエッチングすることを伴う。したがって、この例では、追加の樹脂層38及び樹脂層18は、同じ材料又は同じエッチング速度を有する異なる材料であり得る。図5Cに示すように、追加の樹脂層38が除去されるまで、層38、18はエッチングされ得る。ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42は、エッチングプロセスのエッチングのストップとして機能する。図5Cに示すように、樹脂層18の一部分が除去され、樹脂層18に凹部12を形成する。樹脂層38、18は、異方性酸素プラズマを用いて、又は90%CF4と10%O2を用いてエッチングされ得る。
代替的な方法では、追加の樹脂層38及び樹脂層18は、異なるエッチング速度を有し得る。この例では、追加の樹脂層38をエッチングして、下にあるポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42を露出させ、次いで樹脂層18をエッチングして、凹部12を形成することができる。
次いで、図5Dに示すように、本明細書に記載の例のいずれかを使用して、官能化層20が適用され得る。この例では、官能化層20は、凹部12内の樹脂層18上及び残りのポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42上に堆積される。
次いで、残りのポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42のリフトオフを実行し得る。図5Eに示すように、リフトオフプロセスは、例えば、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42、及び残りのポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の上に重なる官能化層20の少なくとも99%を除去する。このリフトオフプロセスは、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で超音波処理を使用して、又はアセトン中で、又はNMP(N-メチル-2-ピロリドン)ベースのストリッパを用いて実行され得る。ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の除去は、樹脂層18の間隙領域26を露出させる。官能化層20は、一つには官能化層が樹脂18に共有結合しているという理由で、凹部12内で無傷のままである。
図5A~図5Eには示されていないが、この例では、プライマーセット30(図2B)は、官能化層20にプレグラフトされてもよく、又は官能化層20の適用後にグラフトされてもよく(図5D)、又はリフトオフ後にグラフトされてもよい(図5E)ことを理解すべきである。リフトオフ後に適用される場合、プライマーセット30のプライマー32、34(図2B)は、樹脂層18に対して親和性を有さず、したがって、凹部12内の官能化層20に選択的にグラフトすることを理解すべきである。
図5A~図5Eは単一の凹部12の形成を示しているが、凹部12のアレイは、例えば、各凹部12が樹脂層18の間隙領域26によって、凹部12ごとに隔離されて(図2Bに示される例と同様)形成され得ることを理解すべきである。
ここで図6A~図6Cを参照すると、フローセル10Eを作製するための方法の別の例が図示されている。この例示的な方法は、ベース支持体22上の多層スタック14を利用し、多層スタック14は、樹脂層18上に位置付けられた官能化層20上に位置付けられたリフトオフレジスト36上に位置付けられた追加の樹脂層38を含む。
本明細書に記載のベース支持体22及び樹脂層18の任意の例が、図6Aに示される例で使用され得る。
この例では、樹脂層18は、本明細書に記載されるように、ベース支持体22上に堆積され、硬化され、活性化(例えば、シラン化又はプラズマアッシングを介して)され得る。
次いで、図6Aに示すように、本明細書に記載の例のいずれかを使用して、官能化層20が適用され得る。この例では、官能化層20は、樹脂層18上に堆積され、樹脂層18に付着する。
次いで、リフトオフレジスト36が官能化層20に適用され得る。本明細書に開示されるリフトオフレジストのいずれが使用されてもよい。リフトオフレジスト36は、例えば、スピンオンされ、硬化され得る。
次いで、追加の樹脂層38がリフトオフレジスト36に適用され得る。追加の樹脂層38は、樹脂層18について本明細書に記載される任意の例であり得る。追加の樹脂層38はまた、任意の好適な堆積技術を使用して堆積され得る。
図6Aに示すように、次いで、追加の樹脂層38をインプリントして、追加の樹脂層38に凸状領域44を形成する。図6Aに示すように、作業スタンプ24は、追加の樹脂層38が軟質である間にそれに押し込まれ、追加の樹脂層38に作業スタンプフィーチャーのインプリントを作り出す。次いで、追加の樹脂層38は、作業スタンプ24を所定の位置に置いた状態で硬化され得る。硬化は、本明細書に記載されるように、化学線又は熱への曝露によって達成され得る。
硬化後、作業スタンプ24が取り外される。これにより、追加の樹脂層38にトポグラフィーフィーチャーを作り出す。この例示的な方法では、作業スタンプ24は、追加の樹脂層38の深さ(又は厚さ)全体を通っては延びないため、追加の樹脂層38の部分38’は、凸状領域44に隣接したままである。
次いで、逐次的なエッチングプロセスを実行して、追加の樹脂層38の部分38’の下にある樹脂層18の部分を露出させる。図6Bの矢印は、全般的に、これらのプロセス中にエッチングされ得る領域を示す。
エッチングプロセスのうちの第1は、凸状領域44の部分38’及び追加の樹脂層38のいくらか(例えば、凸状領域44の上面)を除去する。下にあるリフトオフレジスト36は、そのエッチング速度が追加の樹脂層38のエッチング速度とは異なるため、(例えば、部分38’が除去される場合)エッチングのストップとして作用する。追加の樹脂層38のエッチングは、異方性酸素プラズマを伴い得る。
次いで、凸状領域44は、リフトオフレジスト36及び官能化層20を選択的にエッチングすることによって、樹脂層18の表面に延ばされる。選択的エッチングプロセスは、リフトオフレジスト36の部分及び凸状領域44の下にない官能化層20を除去する。
リフトオフレジスト36の部分及び官能化層20を除去するために、100%O2プラズマエッチングを使用することができる。例えば、凸状領域44に隣接して露出したリフトオフレジスト36及び官能化層20の任意の領域が、このプロセス中にエッチングされ得る。この例では、樹脂層18は、リフトオフレジストエッチングプロセスのエッチングのストップとして作用する。これにより、官能化層20の一部分が凸状領域44の下に無傷のまま残る(図6B)。
次いで、残りのリフトオフレジスト36のリフトオフを実行し得る。図6Cに示すように、リフトオフプロセスは、例えば、残りのリフトオフレジスト36、及び残りのリフトオフレジスト36の上に重なる追加の樹脂層38の少なくとも99%を除去する。このリフトオフプロセスは、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で超音波処理を使用して、又はアセトン中で、又はNMP(N-メチル-2-ピロリドン)ベースのストリッパを用いて実行され得る。リフトオフレジスト36の除去は、樹脂層18の間隙領域26を露出させる。官能化層20(凸状領域44の下になっている)は、樹脂層18の表面上で無傷のままである。
フローセル10Eのこの例は、凹部12を含まない。むしろ、官能化層20は、隣接する間隙領域26によって隔離されたパッチ又はパッド46を形成する。
図6A~図6Cには示されていないが、この例では、プライマーセット30(図2B)は、官能化層20にプレグラフトされてもよく、又は官能化層20の適用後(例えば、リフトオフレジスト36の適用前)にグラフトされてもよく、又はリフトオフ後にグラフトされてもよい(図6C)ことを理解すべきである。リフトオフ後に適用される場合、プライマーセット30のプライマー32、34(図2B)は、樹脂層18に対して親和性を有さず、したがって、官能化層20に選択的にグラフトすることを理解すべきである。
図6A~図6Cは、単一の官能化層20の形成を示しているが、パッチ又はパッド46のアレイは、例えば、各パッチ又はパッド46が樹脂層18の間隙領域26によって、パッチ又はパッド46ごとに隔離されて形成され得ることを理解すべきである。
フローセル10F(図7H)及び10G(図7N)の例を形成するための方法の2つの他の例を図7A~7Nに示す。1つの例示的な方法を図7A~図7Hに示し、他の例示的な方法を図7A、図7B、及び図7I~図7Aに示す。これらの例示的な方法は、ベース支持体22上の多層スタック14を利用し、多層スタック14は、樹脂層18上に位置付けられた犠牲層48上に位置付けられた追加の樹脂層38を含む。
本明細書に記載のベース支持体22及び樹脂層18の任意の例が、図7Aに示される例で使用され得る。この例では、樹脂層18は、本明細書に記載されるように、ベース支持体22上に堆積され、硬化され、活性化(例えば、シラン化又はプラズマアッシングを介して)され得る。
次いで、犠牲層48が適用され得る。犠牲層48に好適な材料の例としては、半金属、例えばケイ素、又は金属、例えばアルミニウム、銅、チタン、金、銀など、又はネガティブ若しくはポジティブフォトレジストが挙げられる。いくつかの例では、半金属又は金属は、少なくとも実質的に純粋(<99%純粋)であり得る。他の例では、特定の方法で所望のエッチングのストップ又は他の機能を提供するため、列挙された元素の分子又は化合物を使用することができる。例えば、列挙された半金属酸化物(例えば、二酸化ケイ素)又は金属酸化物(例えば、酸化アルミニウム)のうちのいずれかは、単独で、又は列挙された半金属若しくは金属と組み合わせて使用され得る。これらの材料は、本明細書に開示される任意の好適な技術を使用して堆積され得る。
次いで、追加の樹脂層38が犠牲層48に適用され得る。追加の樹脂層38は、樹脂層18について本明細書に記載される任意の例であり得る。追加の樹脂層38はまた、任意の好適な堆積技術を使用して堆積され得る。
図7Aに示すように、次いで、追加の樹脂層38をインプリントして、追加の樹脂層38に凸状領域44を形成する。図7Aに示すように、作業スタンプ24は、追加の樹脂層38が軟質である間にそれに押し込まれ、追加の樹脂層38に作業スタンプフィーチャーのインプリントを作り出す。次いで、追加の樹脂層38は、作業スタンプ24を所定の位置に置いた状態で硬化され得る。硬化は、本明細書に記載されるように、化学線又は熱への曝露によって達成され得る。
硬化後、作業スタンプ24が取り外される。これにより、追加の樹脂層38にトポグラフィーフィーチャーを作り出す。この例示的な方法では、作業スタンプ24は、追加の樹脂層38の深さ(又は厚さ)全体を通っては延びないため、追加の樹脂層38の部分38’は、凸状領域44に隣接したままである。
次いで、逐次的なエッチングプロセスを実行して、追加の樹脂層38の部分38’の下にある樹脂層18の部分を露出させる。図7Bの矢印は、全般的に、これらのプロセス中にエッチングされ得る領域を示す。
エッチングプロセスのうちの第1は、凸状領域44の部分38’及び追加の樹脂層38のいくらか(例えば、凸状領域44の上面)を除去する。下にある犠牲層48は、そのエッチング速度が追加の樹脂層38のエッチング速度とは異なるため、(例えば、部分38’が除去される場合)エッチングのストップとして作用する。追加の樹脂層38のエッチングは、異方性酸素プラズマを伴い得る。
次いで、凸状領域44は、犠牲層48の露出部分を選択的にエッチングすることによって、樹脂層18の表面に延ばされる。例として、アルミニウム犠牲層48は酸性又は塩基性条件で除去され得、銅犠牲層48はFeCl3を使用して除去され得、フォトレジスト犠牲層48は、アセトンなどの有機溶媒を使用して、又は塩基性(pH)条件で除去され得、ケイ素犠牲層48は塩基性(pH)条件で除去され得る。この例では、樹脂層18は、犠牲層エッチングプロセスのエッチングのストップとして作用する。
方法の一例は、図7Bから図7Cに進む。この例示的な方法は、(凸状領域44の)追加の樹脂層38、及び(例えば、凸状領域44周りの)露出した樹脂層18のいくらかを同時にエッチングすることを伴う。図7Cの矢印は、全般的に、このプロセス中にエッチングされ得る領域を示す。
いくつかの例では、追加の樹脂層38及び樹脂層18は、同じ材料又は同じエッチング速度を有する異なる材料であり得る。樹脂層38、18は、異方性酸素プラズマを用いて、又は90%CF4と10%O2を用いて同時にエッチングされ得る。図7Cに示すように、追加の樹脂層38が除去されるまで、層38、18はエッチングされ得る。犠牲層48は、エッチングプロセスのエッチングのストップとして機能する。この選択的エッチングは、樹脂層18の深さ(又は厚さ)の一部分を使って実行され、凸状領域44の形状を有する凸部51を形成する。このエッチングプロセスの結果として、凸状領域44は樹脂層18の一部分に延ばされ、樹脂層18の他の部分18’を露出させる。
代替的な方法では、追加の樹脂層38及び樹脂層18は、異なるエッチング速度を有し得る。この例では、追加の樹脂層38をエッチングして、下にある犠牲層48を露出させ、次いで樹脂層18をエッチングして、凸状領域44を樹脂層18の一部分に延ばして、その結果、樹脂層18の他の部分18’を露出させ得る。
次いで、フォトレジスト50は犠牲層48の残りの部分及び樹脂層18の露出部分18’上に適用され得る。図7Eに示すように、フォトレジスト50は、不溶性領域50’が樹脂層18の部分18’上に残るようにパターン化され得る。一例では、フォトレジスト50は、ネガティブフォトレジストである(露光した領域は現像液に不溶性である)。好適なネガティブフォトレジストのある例としては、NR(登録商標)シリーズのフォトレジスト(Futurrexから入手可能)が挙げられる。他の好適なネガティブフォトレジストとしては、SU-8シリーズ及びKMPR(登録商標)シリーズ(両方ともKayaku Advanced Materials,Inc.から入手可能)、又はUVN(商標)シリーズ(DuPontから入手可能)が挙げられる。ネガティブフォトレジストが使用される場合、ある特定の波長の光に選択的に曝露されて不溶性領域50’を形成し、現像溶液に曝されて可溶性部分を除去する。この例では、光曝露は、(使用される光に対して透明である)ベース支持体22及び樹脂層18を通ることができ、犠牲層48は光を遮断する。別の例では、フォトレジスト50は、ポジティブフォトレジストである(露光した領域は現像液に可溶性になる)。好適なポジティブフォトレジストの例としては、MICROPOSIT(登録商標)S1800シリーズ又はAZ(登録商標)1500シリーズが挙げられ、それらの両方が、Kayaku Advanced Materials,Inc.から入手可能である。好適なポジティブフォトレジストの別の例は、SPR(商標)-220(DuPont製)である。ポジティブフォトレジストが使用される場合、ある特定の波長の光に選択的に曝露されて、可溶性領域(例えば、現像液中に少なくとも95%の溶解度である)を形成し、現像溶液に曝されて可溶性部分を除去する。
図7Fに示される例では、犠牲層48の残りの部分がエッチング除去され得る。犠牲層48は、本明細書に記載されるようにエッチングされ得る。フォトレジスト50の不溶性領域50’(複数可)は、犠牲層48とは異なるエッチング速度を有し得、したがって犠牲層48がエッチング除去された場合に、無傷のままであり得る。更に、樹脂層18は、犠牲層48とは異なるエッチング速度を有し得、したがって犠牲層48の下にある樹脂層18の部分は、犠牲層エッチングプロセスのエッチングのストップとして作用し得る。図7Fに示すように、犠牲層48の除去は、凸状領域44の一部である樹脂層18の部分を露出させる。
次いで、図7Gに示すように、本明細書に記載の例のいずれかを使用して、官能化層20が適用され得る。この例では、官能化層20は、凸状領域44の樹脂層18上に、及びフォトレジスト50の不溶性部分50’上に堆積される。
次いで、フォトレジスト50の不溶性部分50’のリフトオフを実行し得る。図7Hに示すように、リフトオフプロセスは、不溶性部分50’の上に重なる官能化層20を除去する。このリフトオフプロセスは、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で超音波処理を使用して、又はアセトン中で、又はNMP(N-メチル-2-ピロリドン)ベースのストリッパを用いて実行され得る。
このフローセル10Fでは、官能化層20は、凸部51(例えば、樹脂層18に画定された凸状領域44の部分)上で無傷のままである。アレイでは、各凸部51が間隙領域26によって、凸部51ごとに隔離されていることを理解すべきである。間隙領域26はまた、樹脂層18に画定されるが、凸部51(複数可)よりも低い高さを有する。
図7A~図7Hには示されていないが、この例では、プライマーセット30(図2B)は、官能化層20にプレグラフトされてもよく、又は官能化層の適用後にグラフトされてもよく(図7G)、又はリフトオフ及び凸部51の形成後にグラフトされてもよい(図7H)ことを理解すべきである。リフトオフ後に適用される場合、プライマーセット30のプライマー32、34(図2B)は、間隙領域26に対して親和性を有さず、したがって、凸部51上の官能化層20に選択的にグラフトすることを理解すべきである。
方法の別の例は、図7Bから図7Iに進む。この例示的な方法では、フォトレジスト50は、樹脂層18の露出部分上及び凸状領域44上に適用され得る。フォトレジスト50は、不溶性領域50’が樹脂層18の露出部分上に残るように、また凸状領域44の追加の樹脂層38を再露出させるように、パターン化され得る。これを図7Jに示す。この例においてネガティブフォトレジストが使用される場合、光曝露は、ベース支持体22及び樹脂層18を通ることができ、犠牲層48は光を遮断する。ベース支持体22及び樹脂層18は、使用される光の波長に対して透明である。
図7Kに示される例では、追加の樹脂層38の残りの部分がエッチング除去され得る。追加の樹脂層38は、本明細書に記載されるようにエッチングされ得る。フォトレジスト50の不溶性領域50’(複数可)は、追加の樹脂層38とは異なるエッチング速度を有し得、したがって追加の樹脂層38がエッチング除去された場合に、無傷のままであり得る。
図7Lに示される例では、犠牲層48の残りの部分がエッチング除去され得る。犠牲層48は、本明細書に記載されるようにエッチングされ得る。フォトレジスト50の不溶性領域50’(複数可)は、犠牲層48とは異なるエッチング速度を有し得、したがって犠牲層48がエッチング除去された場合に、無傷のままであり得る。更に、樹脂層18は、犠牲層48とは異なるエッチング速度を有し得、したがって犠牲層48の下にある樹脂層18の部分は、犠牲層エッチングプロセスのエッチングのストップとして作用し得る。図7Lに示すように、犠牲層48の除去は、凸状領域44の下になっている樹脂層18の一部分を露出させる。
次いで、図7Mに示すように、本明細書に記載の例のいずれかを使用して、官能化層20が適用され得る。この例では、官能化層20は、フォトレジスト50の不溶性部分50’によって覆われていない樹脂層18上に堆積される。
次いで、フォトレジスト50の不溶性部分50’のリフトオフを実行し得る。図7Nに示すように、リフトオフプロセスは、不溶性部分50’の上に重なる官能化層20を除去する。このリフトオフプロセスは、本明細書に記載されるように実行され得る。
このフローセル10Gでは、官能化層20は無傷のままであり、隣接する間隙領域26によって隔離されたパッチ又はパッド46を形成する。アレイでは、各パッチ又はパッド46が間隙領域26によって、パッチ又はパッド46ごとに隔離されていることを理解すべきである。
図7A、図7B、及び図7I~図7Iには示されていないが、この例では、プライマーセット30(図2B)は、官能化層20にプレグラフトされてもよく、又は官能化層の適用後にグラフトされてもよく(図7M)、又はリフトオフ及びパッチ若しくはパッド46の形成後にグラフトされてもよい(図7N)ことを理解すべきである。リフトオフ後に適用される場合、プライマーセット30のプライマー32、34(図2B)は、間隙領域26に対して親和性を有さず、したがって、パッチ又はパッド46の官能化層20に選択的にグラフトすることを理解すべきである。
同時ペアエンド配列決定のための方法及びフローセル
同時ペアエンド配列決定のためのフローセルのある例は、全般的に、基材、基材の少なくとも一部分の上の2つの官能化層、及び2つの官能化層に付着した異なるプライマーセットを含む。
ある例では、第1のプライマーセットは、切断不能な第1のプライマー及び切断可能な第2のプライマーを含み;第2のプライマーセットは、切断可能な第1のプライマー及び切断不能な第2のプライマーを含む。図8A~図8Dは、官能化層20A、20Bに付着したプライマーセット52A、52A’、52B、52B’、52C、52C’、及び52D、52D’の異なる構成を図示する。
第1のプライマーセット52A、52B、52C、及び52Dの各々は、切断不能な第1のプライマー54又は54’及び切断可能な第2のプライマー56又は56’を含み;第2のプライマーセット52A’、52B’、52C’、及び52D’の各々は、切断可能な第1のプライマー58又は58’及び切断不能な第2のプライマー60又は60’を含む。
切断不能な第1のプライマー54又は54’及び切断可能な第2のプライマー56又は56’は、例えば、切断不能な第1のプライマー54若しくは54’が順方向増幅プライマーであり、切断可能な第2のプライマー56若しくは56’が逆方向増幅プライマーであるか、又は切断可能な第2のプライマー56若しくは56’が順方向増幅プライマーであり、切断不能な第1のプライマー54若しくは54’が逆方向増幅プライマーである、オリゴ対である。第1のプライマーセット52A、52B、52C、及び52Dの各例では、切断可能な第2のプライマー56又は56’は切断部位62を含むが、切断不能な第1のプライマー54又は54’は切断部位62を含まない。
切断可能な第1のプライマー58又は58’及び切断不能な第2のプライマー60又は60’はまた、例えば、切断可能な第1のプライマー58若しくは58’が順方向増幅プライマーであり、切断不能な第2のプライマー60若しくは60’が逆方向増幅プライマーであるか、又は切断不能な第2のプライマー60若しくは60’が順方向増幅プライマーであり、切断可能な第1のプライマー58若しくは58’が逆方向増幅プライマーである、オリゴ対である。第2のプライマーセット52A’、52B’、52C’、及び52D’の各例では、切断可能な第1のプライマー58又は58’は切断部位62’又は64を含むが、切断不能な第2のプライマー60又は60’は切断部位62’又は64を含まない。
切断可能な第1のプライマー58又は58’が、ヌクレオチド配列に、又はヌクレオチド配列に付着したリンカー66’に取り込まれた切断部位62’又は64を含むことを除いて、第1のプライマーセット52A、52B、52C、52Dの切断不能な第1のプライマー54又は54’並びに第2のプライマーセット52A’、52B’、52C’及び52D’の切断可能な第1のプライマー58又は58’は同じヌクレオチド配列を有する(例えば、両方が順方向増幅プライマーである)ことを理解すべきである。同様に、切断可能な第2のプライマー56又は56’が、ヌクレオチド配列に、又はヌクレオチド配列に付着したリンカー66に取り込まれた切断部位62を含むことを除いて、第1のプライマーセット52A、52B、52C、52Dの切断可能な第2のプライマー56又は56’並びに第2のプライマーセット52A’、52B’、52C’及び52D’の切断不能な第2のプライマー60又は60’は同じヌクレオチド配列を有する(例えば、両方が逆増幅プライマーである)。
第1のプライマー54及び58又は54’及び58’が順方向増幅プライマーである場合、第2のプライマー56及び60、又は56’及び60’は逆方向プライマーであり、逆もまた同様であることを理解すべきである。
切断不能なプライマー54、60又は54’、60’の例は、本明細書に記載のP5及びP7プライマーを含む。いくつかの例では、P5及びP7プライマーは切断部位62、62’、64を含まないため、P5及びP7プライマーは、切断不能なプライマー54、60又は54’、60’である。任意の好適なユニバーサル配列を切断不能なプライマー54、60又は54’、60’として使用することができることを理解すべきである。
切断可能なプライマー56、58又は56’、58’の例としては、それぞれの核酸配列に取り込まれたか(例えば、図8A及び図8C)、又はそれぞれの官能化層20A、20Bに切断可能なプライマー56、58又は56’、58’を付着させるリンカー66’、66に取り込まれた(図8B及び図8D)、それぞれの切断部位62、62’、64を有するP5及びP7(又は他のユニバーサル配列)プライマーが挙げられる。好適な切断部位62、62’、64の例としては、本明細書に記載されるように、酵素的に切断可能な核酸塩基若しくは化学的に切断可能な核酸塩基、修飾核酸塩基、又はリンカー(例えば、核酸塩基の間)が挙げられる。
各プライマーセット52A及び52A’、又は52B及び52B’、又は52C及び52C’、又は52D及び52D’を、基材上のそれぞれの官能化層20A、20Bに付着させる。いくつかの例では、官能化層20A、20Bは同じ表面化学を有し、本明細書に記載される技術のいずれかを使用して、官能化層20A上のプライマー54、56又は54’、56’の1つのセット、及び官能化層20B上のプライマー58、60又は58’、60’の別のセットをグラフトすることができる。他の例では、官能化層20A、20Bは、それぞれのプライマー54、56、又は54’、56’、又は58、60、又は58’、60’と選択的に反応することができる異なる表面化学(例えば、官能基)を含む。これらの他の例では、官能化層20Aは、第1の官能基を有し、官能化層20Bは、第1の官能基とは異なる第2の官能基を有する。
上述のように、図8A~図8Dは、官能化層20A、20Bに付着したプライマーセット52A、52A’、52B、52B’、52C、52C’、及び52D、52D’の異なる構成を図示する。より具体的には、図8A~図8Dは、使用され得るプライマー54、56又は54’、56’、及び58、60又は58’、60’の異なる構成を図示する。
図8Aに示される例では、プライマーセット52A及び52A’のプライマー54、56及び58、60は、例えば、リンカー66、66’なしで、官能化層20A、20Bに直接付着される。官能化層20Aは、プライマー54、56の5’末端で末端基を固定化することができる表面官能基を有し得る。同様に、官能化層20Bは、プライマー58、60の5’末端で末端基を固定化することができる表面官能基を有し得る。一例では、官能化層20Aとプライマー54、56との間の固定化化学、及び官能化層20Bとプライマー58、60との間の固定化化学は異なり得、その結果、プライマー54、56又は58、60は、望ましい層20A又は20Bに選択的に付着する。別の例では、固定化化学は、層20A又は20B及びそれぞれのプライマー54、56又は58、60に対して同じであり得、パターン化技術を使用して、1つのプライマーセット52A、52A’を一度にグラフトすることができる。更に別の例では、官能化層20A、20Bを形成するために適用される材料は、それにプレグラフトされたそれぞれのプライマー54、56又は58、60を有し得、したがって、固定化化学は、同じであっても異なっていてもよい。
この例では、固定化は、それぞれのプライマー54及び56又は58及び60の5’末端での、それぞれの官能化層20A、20Bへの単点共有結合によるものであり得る。当技術分野で既知の任意の好適な共有結合手段を使用することができ、その例は、プライマー32、34について本明細書に記載されている。
また、図8Aに示される例では、切断可能なプライマー56、58の各々の切断部位62、62’は、プライマーの配列に取り込まれる。この例では、同じタイプの切断部位62、62’が、それぞれのプライマーセット52A、52A’の切断可能なプライマー56、58に使用される。ある例として、切断部位62、62’はウラシル塩基であり、切断可能なプライマー56、58はP5U及びP7Uである。この例では、オリゴ対54、56の切断不能なプライマー54はP7であり得、オリゴ対58、60の切断不能なプライマー60はP5であり得る。したがって、この例では、第1のプライマーセット52Aは、P7、P5Uを含み、第2のプライマーセット52A’は、P5、P7Uを含む。プライマーセット52A、52A’は、増幅、クラスタ生成、及び線形化後に、順方向鋳型鎖を一方の官能化層20A又は20B上に形成することを可能にし、逆鎖を他方の官能化層20B又は20A上に形成することを可能にする、反対の線形化化学を有する。
図8Bに示される例では、プライマーセット52B及び52B’のプライマー54’、56’及び58’、60’を、例えば、リンカー66、66’を介して、官能化層20A、20Bに付着させる。官能化層20Aは、プライマー54’、56’の5’末端でリンカー66を固定化することができる表面官能基を有し得る。同様に、官能化層20Bは、プライマー58’、60’の5’末端でリンカー66’を固定化することができる表面官能基を有し得る。一例では、官能化層20A及びリンカー66の固定化化学並びに領域16及びリンカー66’の固定化化学は異なり得、その結果、プライマー18’、20’又は19’、21’は、望ましい官能化層20A又は20Bに選択的にグラフトする。別の例では、固定化化学は、官能化層20A、20B及びリンカー66、66’に対して同じであり得、本明細書に開示される任意の好適な技術を使用して、1つのプライマーセット52B、52B’を一度にグラフトすることができる。更に別の例では、官能化層20A、20Bを形成するために適用される材料は、それにプレグラフトされたそれぞれのプライマー54’、56’及び58’、60’を有し得、したがって、固定化化学は、同じであっても異なっていてもよい。好適なリンカー66、66’の例としては、核酸リンカー(例えば、10ヌクレオチド以下)又は非核酸リンカー、例えば、ポリエチレングリコール鎖、アルキル基若しくは炭素鎖、ビシナルジオールを有する脂肪族リンカー、ペプチドリンカーなどを挙げることができる。核酸リンカーのある例は、ポリTスペーサーであるが、他のヌクレオチドも使用することができる。一例では、スペーサーは6T~10Tスペーサーである。以下は、非核酸リンカー(Bは核酸塩基であり、「オリゴ」はプライマーである)を含むヌクレオチドのいくつかの例である。
図8Bに示される例では、プライマー54’、58’は、同じ配列(例えば、P5)、及び同じ又は異なるリンカー66、66’を有する。プライマー54’は切断不能であるが、プライマー58’は、リンカー66’に取り込まれた切断部位62’を含む。また、この例では、プライマー56’、60’は同じ配列(例えば、P7)、及び同じ又は異なるリンカー66、66’を有する。プライマー60’は切断不能であり、プライマー56’は、リンカー66に取り込まれた切断部位62を含む。同じタイプの切断部位62、62’は、切断可能なプライマー56’、58’のそれぞれのリンカー66、66’に使用される。ある例として、切断部位62、62’は、核酸リンカー66、66’に取り込まれるウラシル塩基であり得る。プライマーセット52B、52B’は、増幅、クラスタ生成、及び線形化後、順方向鋳型鎖を一方の官能化層20A又は20B上に形成することを可能にし、逆鎖を他方の官能化層20B又は20A上に形成することを可能にする、反対の線形化化学を有する。
図8Cに示される例は、異なるタイプの切断部位62、64が、それぞれのプライマーセット52C、52C’の切断可能なプライマー56、58に使用されることを除いて、図8Aに示される例と同様である。例として、2つの異なる酵素的切断部位を使用してもよく、2つの異なる化学的切断部位を使用してもよく、又は1つの酵素的切断部位及び1つの化学的切断部位を使用してもよい。それぞれの切断可能なプライマー56、58に使用され得る異なる切断部位62、64の例としては、ビシナルジオール、ウラシル、アリルエーテル、ジスルフィド、制限酵素部位、及び8-オキソグアニンの任意の組合せが挙げられる。
図8Dに示される例は、異なるタイプの切断部位62、64が、それぞれのプライマーセット52D、52D’の切断可能なプライマー56’、58’に付着したリンカー66、66’に使用されることを除いて、図8Bに示される例と同様である。切断可能なプライマー56’、58’に付着したリンカー66、66’のそれぞれにおいて使用され得る異なる切断部位62、64の例としては、ビシナルジオール、ウラシル、アリルエーテル、ジスルフィド、制限酵素部位、及び8-オキソグアニンの任意の組合せが挙げられる。
図8A~図8Dに示される例のいずれかでは、プライマー54、56及び58、60又は54’、56’及び58’、60’の官能化層20A、20Bへの付着は、プライマー54、56及び58、60又は54’、56’及び58’、60’の鋳型特異的部分を自由なままに残し、プライマー伸長を自由にするために、その同系の鋳型及び3’ヒドロキシル基にアニールする。
官能化層20A、20Bは、それに付着した異なるプライマーセット52A、52A’又は52B、52B’又は52C、52C’又は52D、52D’を有する基材の異なる領域を表す。官能化層20A、20Bは、異なる官能基を有する材料を含み得る。いくつかの場合では、異なる官能基は、基材の表面の官能基又は基材の表面に導入された官能基であり、又は基材上に堆積した別の構成要素(例えば、ポリマー層、ビーズなど)の官能基であり得る。
いくつかの例では、官能化層20A、20Bは化学的に同じであり、本明細書に開示される任意の技術を使用して、それぞれのセット52A及び52A’、又は52B及び52B’、又は52C及び52C’、又は52D及び52D’のプライマー54、56及び58、60又は54’、56’及び58’、60’を官能化層20A、20Bに逐次的に付着させることができる。
更に別の例では、官能化層20A、20Bを形成するために適用される材料は、それにプレグラフトされたそれぞれのプライマー54、56又は58、60を有し得、したがって、固定化化学は、同じであっても異なっていてもよい。
フローセルの様々な構成要素の構成は、フローセルを生成するために使用される方法に部分的に応じて変化し得る。ここで、いくつかの例示的な方法を説明する。
図9A~図9Fに示される方法の例は、単層基材68(ベース支持体22なし)、又はその上に樹脂層18を有するベース支持体22を含む多層基材を使用してもよい。これらの図では、この支持体22は、単層基材68が使用される場合には存在しないため、ベース支持体22は想像で示されている。
凹部12は、単層基材68又は樹脂層18に画定される。単一の凹部12が示されているが、フローセル10H(図9F)は、図2Bに示されるものと同様に、複数の凹部12を含んでもよいことを理解すべきである。
凹部12は、フォトリソグラフィ、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)、スタンピング技術、レーザー支援直接インプリンティング(LADI)エンボス加工技術、成形技術、マイクロエッチング技術などの任意の好適な技術を使用して、単層基材68に形成され得る。使用される技術は、使用される材料のタイプに部分的に依存する。例えば、凹部12は、ガラス単層基材にマイクロエッチングされ得る。
凹部12は、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)又はフォトリソグラフィなどの任意の好適な技術を使用して、多層基材の樹脂層18に形成され得る。使用される技術は、使用される材料のタイプに部分的に依存するであろう。
樹脂層18に凹部12を形成する一例が図10に図示されている。この例では、作業スタンプ24は、樹脂層18が軟質である間にそれに押し込まれ、樹脂層18に作業スタンプフィーチャーのインプリントを作り出す。次いで、樹脂層18は、作業スタンプ24を所定の位置に置いた状態で硬化され得る。硬化は、本明細書に記載されるように、化学線又は熱への曝露によって達成され得る。硬化後、作業スタンプ24が取り外される。これにより、樹脂層18に凹部12を作り出す。
樹脂層18に凹部12を形成する別の例は、フォトレジスト50を利用する。この例では、フォトレジスト50を樹脂層18上に適用し、(本明細書に記載の光曝露及び現像溶液によって)現像して、(現像剤)可溶性フォトレジストが除去された凹部パターン、及び(現像剤)不溶性フォトレジスト領域50’が樹脂層18上に残る間隙パターンを画定する。図11は、凹部パターン70及び間隙パターン72を図示する。上面図から、凹部パターン70は、最終的な凹部12(複数可)と同じ形状を有し、間隙パターン72は、間隙領域26(複数可)と同じ形状を有する。
次いで、樹脂層18が、凹部パターン70でエッチングされる(図11の矢印で示される)。不溶性フォトレジスト領域50’は、エッチングマスクとして作用する。樹脂層18は、本明細書に記載されるようにエッチングされ得る。図11に図示するように、樹脂層18の一部分が凹部12の底部に残るようにエッチングが実行され得る。次いで、不溶性フォトレジスト領域50’は、例えば、リフトオフ技術によって除去され得る。図9Aを再び参照すると、不溶性フォトレジスト領域50’の除去は、間隙領域26を露出させる。
使用される単層基材68又は樹脂層18に応じて、シラン化又はプラズマアッシングを使用した露出表面の活性化は、単層基材68又は樹脂層18上に続いて堆積される官能化層20A、20Bと反応し得る表面基を生成するために、実行され得る(例えば、図9Eを参照されたい)。
凹部12が単層基材68又は樹脂層18に形成された状態で、この例示的な方法は、凹部12の一部分上への犠牲層48の適用に続く。これを図9Bに図示する。本明細書で開示される犠牲層48の任意の例が使用され得る。
適用される犠牲層48は、凹部12の覆われた部分に続いて適用される官能化層20Bのうちの1つについてパターンを画定する。したがって、犠牲層48は、側壁のいくらか及び底部のいくらかを含む凹部12の一部分を覆うように適用され得、一方、凹部12の別の部分74は露出したままに残す。犠牲層48はまた、コーティングされている側壁(複数可)に隣接する間隙領域26(複数可)上に適用され得る。間隙領域26をコーティングすることは、凹部の側壁の最上部分が、その後の官能化層20Bの堆積に利用可能であることを確実にするのに望ましい場合がある。
いくつかの例では、犠牲層48は、リフトオフ技術又はエッチング技術のいずれかと組み合わせるフォトリソグラフィプロセスを使用して製造することができる。他の例では、化学蒸着(CVD)及びその変形(例えば、減圧CVD又はLPCVD)、原子層堆積(ALD)、及びマスキング技術などの選択的堆積技術を使用して、犠牲層48を望ましい領域に堆積させることができる。代替的に、犠牲層48は、単層基材68又は樹脂層18(凹部12の全てを含む)にわたって適用され、次いで、部分74から(例えば、マスキング及びエッチングを介して)選択的に除去されて、官能化層20Bのうちの1つについてパターンを画定し得る。
図9Cに示すように、次いで、官能化層20Aは、本明細書に記載の堆積技術のいずれかを使用して適用され得る。この例では、官能化層20Aは、単層基材68の露出表面又は樹脂層18の露出表面(凹部12の部分74上を含む)上、及び犠牲層48の上に堆積される。
次いで、犠牲層48を除去して、犠牲層48によって覆われていた凹部12の部分76を露出させる。これを図9Dに示す。犠牲層48には、任意の好適なエッチング技術を使用することができる。官能化層20Aは、単層基材68又は樹脂層18に共有結合しており、したがって、犠牲層エッチング中に単層基材68又は樹脂層18から除去されないことを理解すべきである。しかしながら、犠牲層48上の官能化層20Aは除去される。単層基材68又は樹脂層18は、例えば、単層基材68又は樹脂層18が犠牲層48とは異なるエッチング速度を有する場合、犠牲層エッチングへのエッチングのストップとして機能し得る。
図9Eに示すように、次いで、官能化層20Bは、本明細書に開示される堆積技術のいずれかを使用して適用され得る。この例では、官能化層20Bは、単層基材68の露出部分又は樹脂層18の露出部分(凹部12の部分76上を含む)上に堆積される。この例では、官能化層20Bの堆積が高イオン強度(例えば、10×PBS、NaCl、KClなどの存在)下で実行される場合、第2の官能化層20Bは、第1の官能化層20A上に堆積もせず、又はそれに付着もしない。したがって、官能化層20Bは、官能化層20Aを汚染しない。
図9Fでは、間隙領域26上の官能化層20A、20Bは除去される。この除去は、官能化層20A、20Bを間隙領域26から研磨すること、又は官能化層20A、20Bを凹部12から除去しない別の好適な技術を伴う。
研磨プロセスは、それらの領域26で下にある基材68又は樹脂層18に悪影響を及ぼすことなく、官能化層20A、20Bを間隙領域26から除去することができる化学スラリー(例えば、研削剤、緩衝液、キレート剤、界面活性剤、及び/又は分散剤を含む)を用いて実行され得る。代替的に、研磨は、研削粒子を含まない溶液を用いて実行され得る。
化学的スラリーは、化学機械研磨システムで使用されて、間隙領域26の表面を研磨することができる。研磨ヘッド(複数可)/パッド(複数可)又は他の研磨ツール(複数可)は、官能化層20A、20Bを凹部12(複数可)に少なくとも実質的に無傷のままに残しながら、間隙領域26上に存在し得る官能化層20A、20Bを研磨することができる。ある例として、研磨ヘッドは、Strasbaugh ViPRRII研磨ヘッドであり得る。
クリーン化及び乾燥プロセスは、研磨後に実行され得る。クリーン化プロセスは、水浴及び超音波処理を利用し得る。水浴は、約22℃~約30℃の範囲の比較的低い温度で維持され得る。乾燥プロセスは、スピン乾燥、又は別の好適な技術を介した乾燥を伴い得る。
いくつかの例では、プライマー54、56又は54’、56’(図9A~図9Fには示されていない)は、官能化層20Aにプレグラフトされ得る。同様に、プライマー58、60又は58’、60’(図9A~図9Fには示されていない)は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされ得る。これらの例では、追加のプライマーグラフトは実行されない。
他の例では、プライマー54、56又は54’、56’は、官能化層20Aにプレグラフトされない。これらの例では、プライマー54、56又は54’、56’は、官能化層20Aが適用された後(例えば、図9C)に、グラフトされ得る。これらの例では、プライマー58、60又は58’、60’は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされ得る。代替的に、これらの例では、プライマー58、60又は58’、60’は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされなくてもよい。むしろ、i)官能化層20Bが、プライマー58、60若しくは58’、60’に付着するために(官能化層20Aとは)異なる官能基を有するか、又はii)官能化層20Aの任意の未反応官能基が、例えば、アミンへのStaudinger還元若しくはヘキシン酸などの受動的分子との追加のクリック反応を使用してクエンチされている限り、第2の官能化層20Bが適用された後(例えば、図28E)に、プライマー58、60又は58’、60’はグラフトされてもよい。
グラフトが方法中に実行される場合、グラフトは、本明細書に開示されるものなどの任意の好適なグラフト技術を使用して達成され得る。グラフト方法のいずれかで、プライマー54、56若しくは54’、56’は、官能化層20Aの反応性基と反応し、又はプライマー58、60若しくは58’、60’が、官能化層20Bの反応性基と反応し、単層基材68又は樹脂層18に対して親和性を有さない。
図9A~図9Fは、その中に官能化層20A、20Bを有する単一の凹部12の形成を示しているが、その中に官能化層20A、20Bを有する凹部12のアレイは、例えば、各凹部12が単層基材68又は樹脂層18の間隙領域26によって、凹部ごとに隔離されて(図2Bに示される例と同様)形成され得ることを理解すべきである。
図9B~図9Eに示される方法のプロセスはまた、図1A~図1C又は図3A及び図3Bに示される例示的な方法と併せて実行されて、1つの官能化層20の代わりに2つの官能化層20A及び20Bを凹部12に導入し得る。例えば、図9B~図9Eを参照して説明したプロセスは、図1Bを参照して説明したプロセスの後に(及び図1Cを参照して説明したプロセスの代わりに)実行してもよい。別の例では、図9B~図9Eを参照して説明したプロセスは、図3Aを参照して説明したプロセスの後に(及び図3Bを参照して説明したプロセスの代わりに)実行してもよい。2つの官能化層20A及び20Bは、図1B及び図3Aの疎水性層16に付着しないため、研磨は実行されないことを理解すべきである。
図12A~図12H、図13A~図13H、及び図14A~図14Jは、フローセル10I、10J、10Kの異なる例をもたらす方法の異なる例を図示し、それらの各々が官能化層20A及び20Bを含む。これらの方法の各々は、ベース支持体22上の異なる多層スタック14を利用する。
全般的に、これらの方法の各々は、樹脂層18又は38をインプリントして、深い部分78、及びステップ部分82によって画定される浅い部分80を含む凹状領域40を形成することであって、樹脂層18又は38が、ベース支持体22上に位置付けられた互いに異なるエッチング速度を有する少なくとも2つの層(例えば、42及び48、又は48及び38、又は42、48及び38)を含む多層スタック14上に位置付けられる、凹状領域40を形成することと、樹脂層18又は38及び少なくとも2つの層を選択的にエッチングして、深い部分78に隣接する凹部12を形成することと、第1の官能化層20Aを凹部12に適用することと、樹脂層18又は38、少なくとも2つの層、又はそれらの組合せを選択的にエッチングして、ステップ部分82の下にある領域を露出させることと、第2の官能化層20Bを露出領域に適用することと、を含む。ここで、各方法を、それぞれのセットの図を参照して説明する。
図12A~図12Hでは、多層スタック14は、ベース支持体22上の犠牲層48、犠牲層48上のポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42、及びポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42上の樹脂層18を含む。
犠牲層48の下のベース基材22の表面は、アッシュ化された支持体のように機能することができ、したがって、追加の活性化は実行されない場合がある。
犠牲層48は、本明細書に開示される任意の好適な技術を使用して、ベース支持体22に適用され得る。犠牲層48に好適な材料の例としては、ケイ素、アルミニウム、ネガティブ又はポジティブフォトレジスト、銅などの本明細書に記載されるもののいずれかが挙げられる。
次いで、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42は、任意の好適な技術を使用して犠牲層48上に堆積され、熱を使用して硬化され得る。
次いで、樹脂層18がポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42に適用され得る。樹脂層18は、本明細書に記載の任意の例であり得、任意の好適な堆積技術を使用して堆積され得る。
次いで、樹脂層18をインプリントして凹状領域40を形成し、これは、この例では、深い部分78及び樹脂層18のステップ部分82によって部分的に画定される浅い部分80を含む。図12Aに示すように、作業スタンプ24は、樹脂層18が軟質である間にそれに押し込まれ、樹脂層18に作業スタンプフィーチャーのインプリントを作り出す。次いで、樹脂層18は、作業スタンプ24を所定の位置に置いた状態で硬化され得る。硬化は、本明細書に記載されるように、化学線又は熱への曝露によって達成され得る。
硬化後、作業スタンプ24が取り外される。これにより、樹脂層18に様々なトポグラフィーフィーチャーを作り出す。この例示的な方法では、図12Aに示すように、作業スタンプ24は、深い部分78で樹脂層18の深さ(又は厚さ)全体を通っては延びず、したがって、樹脂層18の一部分18’’は、深い部分78で凹状領域40の底部を形成する。
次いで、(図12Cに示される)凹部12は、深い部分78の下にある樹脂層18の第1の部分18’’をエッチングすることと、深い部分78の下にあるポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の一部分をエッチングすることと、深い部分78の下にある犠牲層48の一部分をエッチングすることと、によって形成され、それによって犠牲層48に凹部12を形成する。
図12Bを参照すると、凹状領域40の深い部分78は、樹脂層部分18’’及び(樹脂層部分18’’の下にある)ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の一部分を選択的にエッチングすることによって、犠牲層48の表面に延ばされる。これらの層18及び42の各々は、異なるエッチング速度を有するように選択され、したがって、樹脂層18をエッチングする場合、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42はエッチングのストップとして作用する。
樹脂層18については、異方性酸素プラズマを用いてエッチングを実行することができる。図12Bの下向き矢印によって示されるように、樹脂層18の任意の露出領域は、このプロセス中にエッチングされ得る。上述のように、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42は、樹脂層部分18’’が除去される場合、凹状領域40のエッチングのストップとして作用する。この第1のエッチングプロセスは、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42が凹状領域40の深い部分78に露出した場合に停止され得、したがって(図12Bに図示されるように)樹脂層18全体はエッチング除去されない。更に、ステップ部分82の深さ(又は厚さ)は、ステップ部分82の下にあるポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の部分がこの第1のエッチングプロセス中に露出しないように、インプリンティングの前に選択することもできる。したがって、ステップ部分82の深さ(又は厚さ)は、樹脂層部分18’’の深さ(又は厚さ)よりも厚くてもよい。
樹脂層部分18’’の下にあるポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の部分に対して、反応性イオンエッチング(例えば、O2又はO2/CHF3)又はCF4/O2プラズマエッチング又は100%O2プラズマエッチングを使用することができる。凹状領域40に露出したポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の任意の領域が、このプロセス中にエッチングされ得る。犠牲層48は、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の部分が除去される場合、凹状領域40の深い部分78のエッチングのストップとして作用する。図12Bに図示されるように、このエッチングプロセスを実行した後、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の任意の覆われた部分は無傷のままである。
次いで、深い部分78は、ベース支持体22の表面に更に延ばされ、深い部分78に隣接する犠牲層48に凹部12を形成する。これは、(深い部分78に隣接する)犠牲層48の露出部分を選択的にエッチングすることを伴い得る。この例では、ベース支持体22は、犠牲層エッチングプロセスのエッチングのストップとして作用する。
次いで、この例示的な方法は、ステップ部分82及び(ステップ部分82の下にある)ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の別の部分を選択的にエッチングすることによって、凹状領域40の浅い部分80を犠牲層48の表面に延ばすことを伴う。
樹脂層18については、異方性酸素プラズマを用いて再びエッチングを実行することができる。樹脂層18の任意の露出領域は、図12Dの下向き矢印によって示されるように、このプロセス中にエッチングされ得る。ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42は、ステップ部分82が除去される場合、凹状領域40のエッチングのストップとしてここでも作用する。このエッチングプロセスは、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42が凹状領域40の浅い部分80に露出した場合に停止され得、したがって(図12Dに図示されるように)樹脂層18全体はエッチング除去されない。
ステップ部分82の下にあるポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の部分に対して、反応性イオンエッチング(例えば、O2又はO2/CHF3)又はCF4/O2プラズマエッチング又は100%O2プラズマエッチングを使用することができる。凹状領域40に露出したポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の任意の領域が、このプロセス中にエッチングされ得る。犠牲層48は、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の部分が除去される場合、凹状領域40の浅い部分80のエッチングのストップとして作用する。図12Dに図示されるように、このエッチングプロセスを実行した後、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の任意の覆われた部分は無傷のままである。
図12Eに示すように、次いで官能化層20Aが、任意の好適な堆積技術を使用して適用され得る。この例では、官能化層20Aは、凹部12内のベース支持体22の上、犠牲層48の任意の露出部分の上、及び樹脂層18の任意の露出部分の上に堆積される。
次いで、浅い部分80に隣接する犠牲層48を除去して、ベース支持体22上の官能化層20Aに隣接するベース支持体22の別の部分を露出させる。これを図12Fに図示する。犠牲層48には、任意の好適なエッチング技術を使用することができる。官能化層20Aは、ベース支持体22に共有結合しており、したがって犠牲層エッチング中に除去されないことを理解すべきである。更に、樹脂層18は犠牲層エッチングを受けにくいため、樹脂層18上の官能化層20Aも犠牲層エッチング中に除去されない。しかしながら、犠牲層48上の官能化層20Aは除去される。単一のベース支持体22は、例えば、ベース支持体22が犠牲層48とは異なるエッチング速度を有する場合、犠牲層エッチングのエッチングのストップとして機能し得る。
図12Gに示すように、官能化層20Bは、任意の好適な堆積技術を使用して適用され得る。この例では、官能化層20Bは、ベース基材12の露出部分上に堆積される。この例では、官能化層20Bの堆積が高イオン強度(例えば、10×PBS、NaCl、KClなどの存在)下で実行される場合、第2の官能化層20Bは、第1の官能化層20A上に堆積もせず、又はそれに付着もしない。したがって、官能化層20Bは、官能化層20Aを汚染しない。
次いで、残りのポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42のリフトオフを実行し得る。図12Gに示すように、リフトオフプロセスは、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42及び樹脂層18、及び残りのポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の上に重なる官能化層20Aを除去する。このリフトオフプロセスは、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で超音波処理を使用して、又はアセトン中で、又はNMP(N-メチル-2-ピロリドン)ベースのストリッパを用いて実行され得る。ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の除去は、犠牲層48の任意の残りの部分を露出させる。
図12Hの下向き矢印によって示されるように、次いで、犠牲層48の残りの部分は、特定の犠牲層48に好適なエッチングプロセスを使用して除去される。官能化層20A、20Bは、一つには官能化層20A、20Bがベース支持体22に共有結合しているという理由で、ベース支持体22上で無傷のままである。
いくつかの例では、プライマー54、56又は54’、56’(図12A~図12Hには示されていない)は、官能化層20Aにプレグラフトされ得る。同様に、プライマー58、60又は58’、60’(図12A~図12Hには示されていない)は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされ得る。これらの例では、追加のプライマーグラフトは実行されない。
他の例では、プライマー54、56又は54’、56’は、官能化層20Aにプレグラフトされない。これらの例では、プライマー54、56又は54’、56’は、官能化層20Aが適用された後(例えば、図12E)に、グラフトされ得る。これらの例では、プライマー58、60又は58’、60’は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされ得る。代替的に、これらの例では、プライマー58、60又は58’、60’は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされなくてもよい。むしろ、i)官能化層20Bが、プライマー58、60若しくは58’、60’に付着するために(官能化層20Aとは)異なる官能基を有するか、又はii)官能化層20Aの任意の未反応官能基が、例えば、アミンへのStaudinger還元若しくはヘキシン酸などの受動的分子との追加のクリック反応を使用してクエンチされている限り、第2の官能化層20Bが適用された後(例えば、図12G)に、プライマー58、60又は58’、60’はグラフトされてもよい。
グラフトが方法中に実行される場合、グラフトは、本明細書に開示されるものなどの任意の好適なグラフト技術を使用して達成され得る。グラフト方法のいずれかで、プライマー54、56若しくは54’、56’は、官能化層20Aの反応性基と反応し、又はプライマー58、60若しくは58’、60’が、官能化層20Bの反応性基と反応し、ベース支持体22に対して親和性を有さない。
フローセル10Iのこの例では、官能化層20A、20Bは、(フローセル10Hのように)凹部12内に限定されていない。むしろ、官能化層20A、20Bは、ベース支持体22の隣接する間隙領域26によって隔離されたそれぞれのパッチ又はパッド46A、46Bを形成する。
図12A~図12Hは、単一のセットの官能化層20A、46A及び20B、46Bの形成を示しているが、パッチ又はパッド46A、46Bのアレイは、例えば、パッチ又はパッド46A、46Bの各セットがベース支持体22の間隙領域26によって、パッチ又はパッド46A、46Bのセットごとに隔離されて形成され得ることを理解すべきである。
図13A~図13Hでは、多層スタック14は、ベース支持体22の上にある追加の樹脂層38の上にある犠牲層48上の樹脂層18を含む。
ベース支持体22上に多層スタック14を形成する前に、ベース支持体22は、シラン化を使用して活性化されてもよい。犠牲層48の下にある樹脂層38の表面は、アッシュ化された表面のように機能し、したがってこの樹脂層38の活性化は実行されない。
追加の樹脂層38は、本明細書に開示される例を含む任意の好適な堆積技術を使用してベース支持体22上に堆積され、樹脂に好適な条件を使用して硬化され得る。
犠牲層48は、本明細書に開示される任意の好適な技術を使用して、追加の樹脂層38に適用され得る。犠牲層48に好適な材料の例としては、ケイ素、アルミニウム、ネガティブ又はポジティブフォトレジスト、銅などが挙げられる。
樹脂層18は、本明細書に開示される例を含む任意の好適な堆積技術を使用して、犠牲層48上に堆積され得る。次いで、樹脂層18をインプリントして凹状領域40を形成し、これは、この例では、深い部分78及び樹脂層18のステップ部分82によって部分的に画定される浅い部分80を含む。図13Aに示すように、作業スタンプ24は、樹脂層18が軟質である間にそれに押し込まれ、樹脂層18に作業スタンプフィーチャーのインプリントを作り出す。次いで、樹脂層18は、作業スタンプ24を所定の位置に置いた状態で硬化され得る。硬化は、本明細書に記載されるように、化学線又は熱への曝露によって達成され得る。
硬化後、作業スタンプ24が取り外される。これにより、樹脂層18に様々なトポグラフィーフィーチャーを作り出す。この例示的な方法では、作業スタンプ24は、深い部分78で樹脂層18の深さ(又は厚さ)全体を通っては延びないため、樹脂層18の部分18’’は、深い部分78で凹状領域40の底部を形成する。
次いで、(図13Dに示される)凹部12が形成され、この形成は、深い部分78の下にある樹脂層18の第1の部分18’’をエッチングすることと、深い部分78の下にある犠牲層48の一部分をエッチングすることと、それによって、追加の樹脂層38の一部分を露出させることと、同時に、樹脂層18の第2の部分(例えば、ステップ部分82)をエッチングして犠牲層48の別の部分を露出させることと、ii)追加の樹脂層38の露出部分38’’をエッチングすることと、による。
図13Bを参照すると、凹状領域40の深い部分78は、樹脂層部分18’’を選択的にエッチングすることによって犠牲層48の表面に延ばされる。異方性酸素プラズマを用いてエッチングを実行することができる。樹脂層18の任意の露出領域は、図13Bの下向き矢印によって示されるように、このプロセス中にエッチングされ得る。犠牲層48は、樹脂層部分18’’が除去される場合、凹状領域40のエッチングのストップとして作用する。この第1のエッチングプロセスは、犠牲層48が凹状領域40の深い部分78に露出した場合に停止され得、したがって(図13Bに図示されるように)樹脂層18全体はエッチング除去されない。更に、ステップ部分82の深さ(又は厚さ)は、ステップ部分82の下にある犠牲層48の部分がこの第1のエッチングプロセス中に露出しないように、インプリンティングの前に選択することもできる。したがって、ステップ部分82の深さ(又は厚さ)は、樹脂層部分18’’の深さ(又は厚さ)よりも厚くてもよい。
次いで、図13Cに示すように、深い部分78は、追加の樹脂層38の表面に更に延ばされる。これは、(深い部分78に隣接する)犠牲層48の露出部分を選択的にエッチングすることを伴い得る。この例では、追加の樹脂層38は、犠牲層エッチングプロセスのエッチングのストップとして作用する。
次いで、この例の方法は、樹脂層18及び凹状領域40に露出した追加の樹脂層38の部分38’’を同時にエッチングすることを伴う。したがって、追加の樹脂層38の部分38’’及び樹脂層18は、同じ材料又は同じエッチング速度を有する異なる材料であり得る。図3Dに示すように、ステップ部分82の下にある犠牲層48の部分が露出するまで、層18、38はエッチングされ得る。第1のエッチングプロセス(図13B)の後に残るステップ部分82の厚さは、概して、追加の樹脂層38の厚さよりも薄い。したがって、同時エッチングプロセスは、ステップ部分82を除去して犠牲層48を露出させるが、追加の樹脂層38の深さ(又は厚さ)を通っては延びない。図13Dに示すように、追加の樹脂層38の一部分が除去され、追加の樹脂層38に凹部12を形成する。
代替的な方法では、追加の樹脂層38及び樹脂層18は、異なるエッチング速度を有し得る。一例では、樹脂層18のステップ部分82をエッチングして、下にある犠牲層48を露出させ得、次いで追加の樹脂層38(深い部分78に隣接)を除去して、凹部12を形成し得る。別の例では、追加の樹脂層38(深い部分78に隣接)を除去して、凹部12を形成し得、次いで樹脂層18のステップ部分82をエッチングして、下にある犠牲層48を露出させ得る。
図13Eに示すように、次いで官能化層20Aは、任意の好適な堆積技術を使用して適用され得る。この例では、官能化層20Aは、凹部12内の追加の樹脂層38の上、犠牲層48の任意の露出部分の上、及び樹脂層18の任意の露出部分の上に堆積される。
次いで、浅い部分80に隣接する犠牲層48を除去して、追加の樹脂層38の別の部分38’’’を露出させる(図13Fを参照されたい)。犠牲層48には、任意の好適なエッチング技術を使用することができる。官能化層20Aは、追加の樹脂層38に共有結合しており、したがって犠牲層エッチング中に除去されないことを理解すべきである。更に、樹脂層18は犠牲層エッチングを受けにくいため、樹脂層18上の官能化層20Aも犠牲層エッチング中に除去されない。しかしながら、犠牲層48上の官能化層20Aは除去される。追加の樹脂層38は、例えば、追加の樹脂層38が犠牲層48とは異なるエッチング速度を有する場合、犠牲層エッチングのエッチングのストップとして機能し得る。追加の樹脂層38の露出部分38’’’は、図13Dを参照して説明したようにエッチングされておらず、したがって、凹部12の底部と比較して上昇している。これを図13Fに図示する。
図13Gに示すように、官能化層20Bは、任意の好適な堆積技術を使用して適用され得る。この例では、官能化層20Bは、追加の樹脂層38の露出部分38’’’上に堆積される。この例では、官能化層20Bの堆積が高イオン強度(例えば、10×PBS、NaCl、KClなどの存在)下で実行される場合、第2の官能化層20Bは、第1の官能化層20A上に堆積もせず、又はそれに付着もしない。したがって、官能化層20Bは、官能化層20Aを汚染しない。
次いで、残りの樹脂層18及び犠牲層48を、樹脂層18に好適なエッチャントを使用して1回エッチングし、次いで犠牲層48のためにエッチングしてもよい。残りの樹脂層18(及びその上の任意の官能化層20A)及び犠牲層48の除去は、追加の樹脂層38の残りの部分、この例では間隙領域26を露出させる。官能化層20A、20Bは、一つには官能化層20A、20Bが追加の樹脂層38に共有結合しているという理由で、追加の樹脂層38上で無傷のままである。
いくつかの例では、プライマー54、56又は54’、56’(図13A~図13Hには示されていない)は、官能化層20Aにプレグラフトされ得る。同様に、プライマー58、60又は58’、60’(図13A~図13Hには示されていない)は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされ得る。これらの例では、追加のプライマーグラフトは実行されない。
他の例では、プライマー54、56又は54’、56’は、官能化層20Aにプレグラフトされない。これらの例では、プライマー54、56又は54’、56’は、官能化層20Aが適用された後(例えば、図13E)に、グラフトされ得る。これらの例では、プライマー58、60又は58’、60’は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされ得る。代替的に、これらの例では、プライマー58、60又は58’、60’は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされなくてもよい。むしろ、i)官能化層20Bが、プライマー58、60若しくは58’、60’に付着するために(官能化層20Aとは)異なる官能基を有するか、又はii)官能化層20Aの任意の未反応官能基が、例えば、アミンへのStaudinger還元若しくはヘキシン酸などの受動的分子との追加のクリック反応を使用してクエンチされている限り、第2の官能化層20Bが適用された後(例えば、図13G)に、プライマー58、60又は58’、60’はグラフトされてもよい。
グラフトが方法中に実行される場合、グラフトは、本明細書に開示されるものなどの任意の好適なグラフト技術を使用して達成され得る。グラフト方法のいずれかで、プライマー54、56若しくは54’、56’は、官能化層20Aの反応性基と反応し、又はプライマー58、60若しくは58’、60’が、官能化層20Bの反応性基と反応し、ベース支持体22に対して親和性を有さない。
フローセル10Jのこの例では、官能化層の一方20Aは、凹部12内に限定され、官能化層の他方20Bは、凹部12に隣接する間隙領域26の一部分上に画定される。
図13A~図13Hは、単一のセットの官能化層20A及び20Bの形成を示しているが、同様の官能化層20A及び20Bのアレイは、例えば、各セットが間隙領域26によって、セットごとに隔離されて形成され得ることを理解すべきである。
図14A~図14Jでは、多層スタック14は、ベース支持体22の上にある追加の樹脂層38の上にある犠牲層48の上にあるポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42上の樹脂層18を含む。
ベース支持体22上に多層スタック14を形成する前に、ベース支持体22は、シラン化を使用して活性化されてもよい。犠牲層48の下にある樹脂層38の表面は、アッシュ化された表面のように機能し、したがってこの樹脂層38の活性化は実行されない。
追加の樹脂層38は、本明細書に開示される例を含む任意の好適な堆積技術を使用してベース支持体22上に堆積され、樹脂に好適な条件を使用して硬化され得る。
犠牲層48は、本明細書に開示されるものなどの任意の好適な技術を使用して、追加の樹脂層38に適用され得る。犠牲層48に好適な材料の例としては、ケイ素、アルミニウム、ネガティブ又はポジティブフォトレジスト、銅などの本明細書に記載されるもののいずれかが挙げられる。
次いで、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42は、任意の好適な技術を使用して犠牲層48上に堆積され、熱を使用して硬化され得る。
次いで、樹脂層18がポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42に適用され得る。樹脂層18は、本明細書に記載の任意の例であり得、任意の好適な堆積技術を使用して堆積され得る。
次いで、樹脂層18をインプリントして凹状領域40を形成し、これは、この例では、深い部分78及び樹脂層18のステップ部分82によって部分的に画定される浅い部分80を含む。図14Aに示すように、作業スタンプ24は、樹脂層18が軟質である間にそれに押し込まれ、樹脂層18に作業スタンプフィーチャーのインプリントを作り出す。次いで、樹脂層18は、作業スタンプ24を所定の位置に置いた状態で硬化され得る。硬化は、本明細書に記載されるように、化学線又は熱への曝露によって達成され得る。
硬化後、作業スタンプ24が取り外される。これにより、樹脂層18に様々なトポグラフィーフィーチャーを作り出す。この例示的な方法では、作業スタンプ24は、深い部分78で樹脂層18の深さ全体を通っては延びないため、樹脂層18の部分18’’は、深い部分78で凹状領域40の底部を形成する。
次いで、(図14Dに示される)凹部12が形成され、この形成することは、深い部分78の下にある樹脂層18の第1の部分18’’をエッチングすること(図14B)と、深い部分78の下にあるポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の一部分をエッチングすること(図14B)と、深い部分78の下にある犠牲層48の一部分をエッチングすること(図14D)と、による。
ここで図14Bを参照すると、凹状領域40の深い部分78は、樹脂層部分18’’及び(樹脂層部分18’’の下にある)ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の一部分を選択的にエッチングすることによって、犠牲層48の表面に延ばされる。これらの層18及び42の各々は、異なるエッチング速度を有するように選択され、したがって、樹脂層18をエッチングする場合、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42はエッチングのストップとして作用する。
樹脂層18については、異方性酸素プラズマを用いてエッチングを実行することができる。樹脂層18の任意の露出領域は、図14Bの下向き矢印によって示されるように、このプロセス中にエッチングされ得る。上述のように、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42は、樹脂層部分18’’が除去される場合、凹状領域40のエッチングのストップとして作用する。この第1のエッチングプロセスは、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42が凹状領域40の深い部分78に露出した場合に停止され得、したがって(図12Bに図示されるように)樹脂層18全体はエッチング除去されない。更に、ステップ部分82の深さは、ステップ部分82の下にあるポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の部分がこの第1のエッチングプロセス中に露出しないように、インプリンティングの前に選択することもできる。したがって、ステップ部分82の深さは、樹脂層部分18’’の深さよりも厚くてもよい。
樹脂層部分18’’の下にあるポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の部分に対して、反応性イオンエッチング(例えば、O2又はO2/CHF3)又はCF4/O2プラズマエッチング又は100%O2プラズマエッチングを使用することができる。凹状領域40に露出したポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の任意の領域が、このプロセス中にエッチングされ得る。犠牲層48は、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の部分が除去される場合、凹状領域40の深い部分78のエッチングのストップとして作用する。図14Bに図示されるように、このエッチングプロセスを実行した後、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の任意の覆われた部分は無傷のままである。
深い部分78の犠牲層48をエッチングする前に、この例示的な方法は、樹脂層18をエッチングしてステップ部分82を除去し、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の第2の部分を露出させることを更に含み得る。これを図14Cに図示する。樹脂層18のエッチングは、本明細書に記載されるように実行され得、ステップ部分82の下のポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42は、エッチングのストップとして作用する。露出した犠牲層48は、樹脂層18とは異なるエッチング速度を有するため、このプロセス中にエッチングされない(図14Cに示すように)。
次いで、深い部分78を追加の樹脂層38の表面に更に延ばされ、深い部分78に隣接する追加の樹脂層38に凹部12を形成する。これを図14Dに示す。このプロセスは、(深い部分78に隣接する)犠牲層48の露出部分を選択的にエッチングすることを伴い得る。この例では、追加の樹脂層38は、犠牲層エッチングプロセスのエッチングのストップとして作用する。
この例示的な方法は、浅い部分80のポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42をエッチングすることを更に含み得る。これを図14Eに図示する。(浅い部分80の)ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の露出部分のエッチングは、本明細書に記載されるように実行され得、下にある犠牲層48はエッチングのストップとして作用する。追加の樹脂層38の露出部分38’’は、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42とは異なるエッチング速度を有するため、このプロセス中にエッチングされない(図14Eに示すように)。
図14Fに示すように、官能化層20Aは、任意の好適な堆積技術を使用して適用され得る。この例では、官能化層20Aは、凹部12の追加の樹脂層38の露出部分38’’の上、犠牲層48の任意の露出部分の上、及び樹脂層18の任意の露出部分の上に堆積される。
次いで、浅い部分80に隣接する犠牲層48を除去して、追加の樹脂層38上で官能化層20Aに隣接する追加の樹脂層38の別の部分を露出させる。これを図14Gに図示する。犠牲層48には、任意の好適なエッチング技術を使用することができる。官能化層20Aは、追加の樹脂層38に共有結合しており、したがって犠牲層エッチング中に除去されないことを理解すべきである。更に、樹脂層18は犠牲層エッチングを受けにくいため、樹脂層18上の官能化層20Aも犠牲層エッチング中に除去されない。しかしながら、犠牲層48上の官能化層20Aは除去される。追加の樹脂層38は、例えば、追加の樹脂層38が犠牲層48とは異なるエッチング速度を有する場合、犠牲層エッチングのエッチングのストップとして機能し得る。
図14Hに示すように、官能化層20Bは、任意の好適な堆積技術を使用して適用され得る。この例では、官能化層20Bは、追加の樹脂層38の露出部分上に堆積される。この例では、官能化層20Bの堆積が高イオン強度(例えば、10×PBS、NaCl、KClなどの存在)下で実行される場合、第2の官能化層20Bは、第1の官能化層20A上に堆積もせず、又はそれに付着もしない。したがって、官能化層20Bは、官能化層20Aを汚染しない。
次いで、残りのポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42のリフトオフを実行し得る。図14Iに示すように、リフトオフプロセスは、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42、及び樹脂層18、及び残りのポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の上に重なる官能化層20Aを除去する。このリフトオフプロセスは、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で超音波処理を使用して、又はアセトン中で、又はNMP(N-メチル-2-ピロリドン)ベースのストリッパを用いて実行され得る。ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層42の除去は、犠牲層48の任意の残りの部分を露出させる。
次いで、図14Jの下向き矢印によって示されるように、犠牲層48の任意の残りの部分が、特定の犠牲層48に好適なエッチングプロセスを使用して除去される。官能化層20A、20Bは、一つには官能化層20A、20Bが追加の樹脂層38に共有結合しているという理由で、追加の樹脂層38上で無傷のままである。***
いくつかの例では、プライマー54、56又は54’、56’(図14A~図14Jには示されていない)は、官能化層20Aにプレグラフトされ得る。同様に、プライマー58、60又は58’、60’(図14A~図14Jには示されていない)は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされ得る。これらの例では、追加のプライマーグラフトは実行されない。
他の例では、プライマー54、56又は54’、56’は、官能化層20Aにプレグラフトされない。これらの例では、プライマー54、56又は54’、56’は、官能化層20Aが適用された後(例えば、図14F)に、グラフトされ得る。これらの例では、プライマー58、60又は58’、60’は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされ得る。代替的に、これらの例では、プライマー58、60又は58’、60’は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされなくてもよい。むしろ、i)官能化層20Bが、プライマー58、60若しくは58’、60’に付着するために(官能化層20Aとは)異なる官能基を有するか、又はii)官能化層20Aの任意の未反応官能基が、例えば、アミンへのStaudinger還元若しくはヘキシン酸などの受動的分子との追加のクリック反応を使用してクエンチされている限り、第2の官能化層20Bが適用された後(例えば、図14H)に、プライマー58、60又は58’、60’はグラフトされてもよい。
グラフトが方法中に実行される場合、グラフトは、本明細書に開示されるものなどの任意の好適なグラフト技術を使用して達成され得る。グラフト方法のいずれかで、プライマー54、56若しくは54’、56’は、官能化層20Aの反応性基と反応し、又はプライマー58、60若しくは58’、60’が、官能化層20Bの反応性基と反応し、追加の樹脂層38に対して親和性を有さない。
フローセル10Kのこの例では、官能化層20A、20Bは、(フローセル10Hのように)凹部12内に限定されていない。むしろ、官能化層20A、20Bは、追加の樹脂層38の隣接する間隙領域26によって隔離されたそれぞれのパッチ又はパッド46A、46Bを形成する。
図14A~図14Jは、単一のセットの官能化層20A、46A及び20B、46Bの形成を示しているが、パッチ又はパッド46A、46Bのアレイは、例えば、パッチ又はパッド46A、46Bの各セットが追加の樹脂層38の間隙領域26によって、パッチ又はパッド46A、46Bのセットごとに隔離されて形成され得ることを理解すべきである。
フローセル10L、10Mの他の例を作製するための更に他の例示的な方法を図15A~図15Kに示す。1つの方法を図15A~図15Hに示し、他の方法を図15A~図15D及び図15I~図15Kに示す。これらの図は、単層基材68に画定された凹部12Aを図示する。この方法は、例えば、ベース支持体22及びその上の樹脂層18を含む多層基材で使用され得ることを理解すべきである。
図15Aに示すように、単層基材68に画定された凹部12Aは、深い部分78、及びステップ部分82によって部分的に画定される浅い部分80を含む。凹部12Aは、使用される基材68のタイプに応じて、インプリンティング、エッチングなどを介して画定されてもよい。凹部12Aを形成した後、単層基材68は、シラン化又はプラズマアッシングを使用して活性化されて、表面基を生成し得、これは続いてその上に堆積される官能化層20Aと反応し得る。
図15Bに示すように、第1の官能化層20Aは、凹部12Aの上に適用される。第1の官能化層20Aは、本明細書に開示される例のいずれかであり得、本明細書に記載の技術のうちのいずれかを使用して堆積され得る。
図15C~図15Eでは、第1の官能化層20Aは、次いで、パターン化されて、フォトレジスト50によって覆われた第1の官能化領域(図15Eに示される領域84)を形成する。任意のフォトレジストを使用することができる。他の例では、フォトレジストの代わりにリフトオフレジストが使用される。
図15Cに示すように、フォトレジスト50は最初に第1の官能化層20Aに適用される。フォトレジスト50全体を現像して不溶性部分を形成し得、その結果、エッチングプロセスに曝すことができる。
次いで、時限ドライエッチングプロセスを使用して、フォトレジスト50及び官能化層20Aの部分を、単層基材68から、表面、浅い部分80、及び深い部分78の一部分からを含め、除去し得る。図15Dに示すように、時限ドライエッチングは、第1の官能化層20A及びフォトレジスト50が、ステップ部分82の隣にある深い部分78の部分に残るように停止する。一例では、時限ドライエッチングは、反応性イオンエッチング(例えば、CF4を用いた)を伴い得、フォトレジスト50は約17nm/分の速度でエッチングされる。別の例では、時限ドライエッチングは、100%O2プラズマエッチングを伴い得、フォトレジスト50は約98nm/分の速度でエッチングされる。
フォトレジスト50のエッチング中に、官能化層20Aも除去され得る。燃焼反応を行い得、官能化層20Aを二酸化炭素及び水に変換し、エッチングチャンバから排気する。
図15Eの下向き矢印によって示されるように、単層基材68は、次いで、エッチングされて、i)第1の官能化層20Aの表面と少なくとも実質的に同一平面上にある間隙領域26を作り出し、深い部分78の部分にフォトレジスト領域50を残し、ii)第1の官能化層20Aの隣に第2の凹部12Bを作り出し、また深い部分78の部分にフォトレジスト領域50を残し得る。これは、単層基材68の材料に基づいて選択されるドライエッチングプロセスである。このエッチングプロセスも時限である。一例では、この時限ドライエッチングは、90%のCF4と10%O2を伴い得るか、又はそれに関係し得、単層基材68は約42nm/分の速度でエッチングされる。別の例では、時限ドライエッチングは、反応性イオンエッチング(例えば、O2を用いた)を伴い得、単層基材68は約4nm/分の速度でエッチングされる。このプロセスはまた、フォトレジスト50によって覆われていない第1の官能化層20Aを除去し得る。
図15Fに示すように、官能化層20Bは、任意の好適な堆積技術を使用して適用され得る。この例では、官能化層20Bは、間隙領域26及びフォトレジスト50の上に堆積される。この例では、一つには第1の官能化層20Aが覆われているという理由で、任意の好適な堆積技術を使用することができる。
次いで、フォトレジスト50の除去を実行することができる。図15Gに示すように、このプロセスは、フォトレジスト50、及び残りのフォトレジスト50の上に重なる官能化層20Bを除去する。この除去プロセスは、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で超音波処理を使用して、又はアセトン中で、又はNMP(N-メチル-2-ピロリドン)ベースのストリッパを用いて、又は特定のフォトレジストの別の好適な除去剤を使用して実行され得る。これは、官能化層20A、ひいては官能化領域84を露出させる。
図15Hでは、間隙領域26上の官能化層20Bが除去される。この除去は、本明細書に記載されるように、官能化層20Bを間隙領域26から研磨することを伴う。これは、官能化領域84の隣に官能化領域86を残す。図15Hは、フローセル10Lを図示する。
図15Dを再び参照すると、フォトレジストの時限ドライエッチングは、第1の官能化層20A及びフォトレジスト50がステップ部分82の隣にある深い部分78の部分に残るように停止する。図15Eに示される例とは異なり、この例示的な方法は、ステップ部分82をエッチング除去することを含まない。
むしろ、この例示的な方法は、次いで図15Iに続き、官能化層20Bが次いで、任意の好適な堆積技術を使用して適用され得る。この例では、官能化層20Bは、間隙領域26、ステップ部分82、及びフォトレジスト50の上に堆積される。この例では、一つには第1の官能化層20Aが覆われているという理由で、任意の好適な堆積技術を使用することができる。
次いで、フォトレジスト50の除去を実行することができる。図15Jに示すように、このプロセスは、フォトレジスト50、及び残りのフォトレジスト50の上に重なる官能化層20Bを除去する。この除去プロセスは、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で超音波処理を使用して、又はアセトン中で、又はNMP(N-メチル-2-ピロリドン)ベースのストリッパを用いて、又はフォトレジスト50の任意の他の好適な除去剤を使用して実行され得る。
図15Kでは、間隙領域26上の官能化層20Bが除去される。この除去は、本明細書に記載されるように、官能化層20Bを間隙領域26から研磨することを伴う。研磨は、凹部12Aの側壁から官能化層20Bを除去してもよく、又は除去しなくてもよい。これは、官能化領域84の隣に官能化領域86を残す。図15Kは、フローセル10Mを図示する。
いくつかの例では、プライマー54、56又は54’、56’(図15A~図15Kには示されていない)は、官能化層20Aにプレグラフトされ得る。同様に、プライマー58、60又は58’、60’(図15A~図15Kには示されていない)は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされ得る。これらの例では、追加のプライマーグラフトは実行されない。
他の例では、プライマー54、56又は54’、56’は、官能化層20Aにプレグラフトされない。これらの例では、プライマー54、56又は54’、56’は、官能化層20Aが適用された後(例えば、図15B)に、グラフトされ得る。これらの例では、プライマー58、60又は58’、60’は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされ得る。代替的に、これらの例では、プライマー58、60又は58’、60’は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされなくてもよい。むしろ、i)官能化層20Bが、プライマー58、60若しくは58’、60’に付着するために(官能化層20Aとは)異なる官能基を有するか、又はii)官能化層20Aの任意の未反応官能基が、例えば、アミンへのStaudinger還元若しくはヘキシン酸などの受動的分子との追加のクリック反応を使用してクエンチされている限り、第2の官能化層20Bが適用された後(例えば、図15F、15G、若しくは15H、又は図15I、図15J若しくは図15K)に、プライマー58、60又は58’、60’はグラフトされてもよい。
グラフトが方法中に実行される場合、グラフトは、本明細書に開示されるものなどの任意の好適なグラフト技術を使用して達成され得る。グラフト方法のいずれかで、プライマー54、56若しくは54’、56’は、官能化層20Aの反応性基と反応し、又はプライマー58、60若しくは58’、60’が、官能化層20Bの反応性基と反応し、単層基材68に対して親和性を有さない。
フローセル10L、10Mのこれらの例では、官能化領域84、86は、凹部内に限定されている。図15Hでは、凹部は、(フローセル10Hのように)12A及び12Bの一部分を含む。図15Kでは、凹部は凹部12Aである。アレイでは、凹部内のそれぞれの領域84、86は、隣接する間隙領域26によって別の凹部内のそれぞれの領域84、86から隔離され得る。
フローセル10Nの別の例を作製するための更に別の例示的な方法を図16A~図16Iに示す。これらの図は、例えば、ベース支持体22及びその上の樹脂層18を含む、多層基材の樹脂層18に画定された凹部12Aを図示する。
図16A~図16Iに示される方法の最初に、ベース支持体22は、シラン化又はプラズマアッシングを使用して活性化されて、表面基を生成し得、これは官能化層20A、20Bと反応し得る。
図16Aに示すように、樹脂層18に画定された凹部12Aは、深い部分78、及びステップ部分82によって部分的に画定される浅い部分80を含む。凹部12Aは、使用される樹脂層18のタイプに応じて、インプリンティング、エッチングなどを介して画定されてもよい。
図16Bを参照すると、凹部12Aの深い部分78は、樹脂層18(例えば、図16Aに示される部分18’’)を選択的にエッチングすることによって、ベース支持体22の表面に延ばされる。これらの層18及び22の各々は、異なるエッチング速度を有するように選択され、したがって、樹脂層18をエッチングする場合、ベース支持体22はエッチングのストップとして作用する。
樹脂層18については、異方性酸素プラズマを用いてエッチングを実行することができる。樹脂層18の任意の露出領域は、図16Bの下向き矢印によって示されるように、このプロセス中にエッチングされ得る。上述のように、ベース支持体22は、樹脂層部分18’’が除去される場合、凹部12Aのエッチングのストップとして作用する。このエッチングプロセスは、ベース支持体22が凹部12Aの深い部分78に露出した場合に停止され得、したがって(図16Bに図示されるように)樹脂層18全体はエッチング除去されない。更に、ステップ部分82の深さ(又は厚さ)は、ステップ部分82の下にあるベース支持体22の部分がこのエッチングプロセス中に露出しないように、インプリンティングの前に選択することもできる。したがって、ステップ部分82の深さ(又は厚さ)は、樹脂層部分18’’の深さ(又は厚さ)よりも厚くてもよい(図16A)。
図16Cに示すように、第1の官能化層20Aは、凹部12A、ひいてはベース支持体22の露出部分上に適用される。第1の官能化層20Aは、本明細書に開示される例のいずれかであり得、本明細書に記載の技術のうちのいずれかを使用して堆積され得る。
次いで、第1の官能化層20Aをパターン化して、フォトレジスト50によって覆われた第1の官能化領域(領域84)を形成する。任意のフォトレジストを使用することができる。他の例では、フォトレジストの代わりにリフトオフレジストが使用される。
図16Dに示すように、フォトレジスト50は最初に第1の官能化層20Aに適用される。フォトレジスト50全体を現像して不溶性部分を形成し得、その結果、エッチングプロセスに曝すことができる。
次いで、時限ドライエッチングプロセスを使用して、フォトレジスト50の部分及び官能化層20Aを、樹脂層18から、浅い部分80から及び深い部分78の一部分からを含め、除去することができる。図16Eに示すように、時限ドライエッチングは、第1の官能化層20A及びフォトレジスト50がステップ部分82の隣にある深い部分78の部分に残るように停止する。一例では、時限ドライエッチングは、反応性イオンエッチング(例えば、CF4を用いた)を伴い得、フォトレジスト50は約17nm/分の速度でエッチングされる。別の例では、時限ドライエッチングは、100%O2プラズマエッチングを伴い得、フォトレジスト50は約98nm/分の速度でエッチングされる。
フォトレジスト50のエッチング中に、官能化層20Aも除去され得る。燃焼反応を行い得、官能化層20Aを二酸化炭素及び水に変換し、エッチングチャンバから排気する。
図16Fの下向き矢印によって示されるように、樹脂層18は、次いで、再度エッチングされて、i)第1の官能化層20Aの表面と少なくとも実質的に同一平面上にある間隙領域26を作り出し、深い部分78の部分にフォトレジスト領域50を残し、ii)第1の官能化層20Aの隣に第2の凹部12Bを作り出し、また深い部分78の部分にフォトレジスト領域50を残し得る。これは、樹脂層18の材料に基づいて選択されるドライエッチングプロセスである。このエッチングプロセスも時限である。一例では、この時限ドライエッチングは、90%CF4と10%O2を伴い得るか、又はそれに関係し得、樹脂層18は約42nm/分の速度でエッチングされる。別の例では、時限ドライエッチングは、反応性イオンエッチング(例えば、O2を用いた)を伴い得、樹脂層18は約4nm/分の速度でエッチングされる。このプロセスはまた、フォトレジスト50によって覆われていない第1の官能化層20Aを除去し得る。
図16Gに示すように、官能化層20Bは、任意の好適な堆積技術を使用して適用され得る。この例では、官能化層20Bは、間隙領域26及びフォトレジスト50の上に堆積される。この例では、一つには第1の官能化層20Aが覆われているという理由で、任意の好適な堆積技術を使用することができる。
次いで、フォトレジスト50の除去を実行することができる。図16Hに示すように、このプロセスは、フォトレジスト50、及び残りのフォトレジスト50の上に重なる官能化層20Bを除去する。この除去プロセスは、ジメチルスルホキシド(DMSO)中で超音波処理を使用して、又はアセトン中で、又はNMP(N-メチル-2-ピロリドン)ベースのストリッパを用いて、又はフォトレジスト50の任意の他の好適な除去剤を使用して実行され得る。このプロセスはまた、官能化層20A、ひいては官能化領域84を露出させる。
図16Iでは、間隙領域26上の官能化層20Bが除去される。この除去は、本明細書に記載されるように、官能化層20Bを間隙領域26から研磨することを伴う。これは、官能化領域84の隣に官能化領域86を残す。図16Iは、フローセル10Nを図示する。
いくつかの例では、プライマー54、56又は54’、56’(図16A~図16Iには示されていない)は、官能化層20Aにプレグラフトされ得る。同様に、プライマー58、60又は58’、60’(図16A~図16Iには示されていない)は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされ得る。これらの例では、追加のプライマーグラフトは実行されない。
他の例では、プライマー54、56又は54’、56’は、官能化層20Aにプレグラフトされない。これらの例では、プライマー54、56又は54’、56’は、官能化層20Aが適用された後(例えば、図16C)に、グラフトされ得る。これらの例では、プライマー58、60又は58’、60’は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされ得る。代替的に、これらの例では、プライマー58、60又は58’、60’は、第2の官能化層20Bにプレグラフトされなくてもよい。むしろ、i)官能化層20Bが、プライマー58、60若しくは58’、60’に付着するために(官能化層20Aとは)異なる官能基を有するか、又はii)官能化層20Aの任意の未反応官能基が、例えば、アミンへのStaudinger還元若しくはヘキシン酸などの受動的分子との追加のクリック反応を使用してクエンチされている限り、第2の官能化層20Bが適用された後(例えば、図16G、16H、又は16I)に、プライマー58、60又は58’、60’はグラフトされてもよい。
グラフトが方法中に実行される場合、グラフトは、本明細書に開示されるものなどの任意の好適なグラフト技術を使用して達成され得る。グラフト方法のいずれかで、プライマー54、56若しくは54’、56’は、官能化層20Aの反応性基と反応し、又はプライマー58、60若しくは58’、60’が、官能化層20Bの反応性基と反応し、単層基材68に対して親和性を有さない。
フローセル10Nのこの例では、官能化領域84、86は、(フローセル10Hのように)12A及び12Bの部分を含む凹部内に限定されている。アレイでは、凹部内のそれぞれの領域84、86は、隣接する間隙領域26によって別の凹部内のそれぞれの領域84、86から隔離され得る。
本開示を更に説明するために、実施例を本明細書に提供する。この実施例は例示目的のために提供され、本開示の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことを理解すべきである。
非限定的な実施例
図12A~図12Hを参照して説明した方法のある例を使用して、P5プライマーでグラフトされたPAZAM及びP7プライマーでグラフトされたPAZAMを堆積させて、パッチ/パッドの隔離された対を形成した(各対は、図12Hに示されるパッチ/パッド46A、46Bと同様であった)。
この例では、ガラスをベース支持体として使用し、多層スタックをガラス上に位置付けた。多層スタックは、ナノインプリントリソグラフィ樹脂の第1の層、アルミニウム犠牲層、ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層、及びナノインプリントリソグラフィ樹脂の第2の層を含んだ。
作業スタンプを使用して、図12Aに示すものと同様に、ナノインプリントリソグラフィ樹脂の第2の層をパターン化した。それぞれの層を、(ナノインプリントリソグラフィ樹脂の第1及び第2の層に対して)異方性酸素プラズマを、(ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層に対して)CF4/O2プラズマエッチングを、及び(アルミニウム犠牲層に対して)希釈KOH系フォトレジスト現像液を使用して、(図12B~12Dに示されるものと同様の方法で)選択的に除去した。これらのプロセスは、いくつかの隔離された凹部を形成し、その各々は、図12Dに示される凹部12と同様であった。
次いで、PAZAMを堆積させた。全ての凹部を、多層スタックの層の任意の露出部分と共にコーティングした。次いで、P5プライマーをPAZAMにグラフトした。全ての未反応アジドを、ヘキシン酸グラフトによってクエンチした。
選択的エッチング(KOHを用いて)を実行して、凹部内の(P5プライマーでグラフトされた)PAZAMに隣接する領域でアルミニウム犠牲層を除去した。これにより、(P5プライマーでグラフトされた)PAZAMパッチ/パッドに直接隣接するガラスの領域が露出した。
次いで、PAZAMを高イオン強度(例えば、10×PBSの存在)下で堆積させた。これにより、凹部内にP5プライマーでグラフトされたPAZAMに隣接したPAZAMのパッチ/パッドを形成した。次いで、P7プライマーを新たにPAZAMにグラフトした。P5プライマーでグラフトされたPAZAM上のクエンチされたアジドは、P7プライマーをグラフトから防いだ。
次いで、残りのポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層を、アセトンを使用してリフトオフした。ポリ(メチルメタクリレート)リフトオフ層の除去もまた、その上に位置付けられた(P5プライマーでグラフトされた)PAZAMを除去し、パッチ/パッドに隣接したアルミニウム犠牲層の任意の残りの部分を露出させた。KOHエッチングプロセスを使用して、残りのアルミニウム犠牲層を除去した。
次いで、P5及びP7の各々に相補的なオリゴヌクレオチドを、パッド/パッチがその上に形成された状態でガラス基材に導入した。相補的P5オリゴ(P5’)は、それに付着したAlexa Fluor(商標)488色素(Thermo Fisher Scientific製)を有し、相補的P7オリゴ(P7’)は、それに付着したAlexa Fluor(商標)647色素(Thermo Fisher Scientific製)を有した。それぞれのオリゴをそれぞれのプライマーにハイブリダイズした。表面を488nmのレーザーに曝し、顕微鏡画像を取得した。この画像を、図17Aに白黒で示す。次いで、表面を647nmのレーザーに曝し、顕微鏡画像を取得した。この画像を、図17Bに白黒で示す。
図17A及び図17Bの各々における灰色の領域は、それぞれのヒドロゲルのパッチ/パッドを表す。図17Aでは、Alexa Fluor(商標)488色素(Thermo Fisher Scientific製)を励起した。図17Aの灰色の領域(元の画像では緑色であった)は、P5プライマー(それにハイブリダイズしたAlexa Fluor(商標)488色素標識オリゴを有する)でグラフトされたPAZAMのパッチ/パッドに対応する。図17Bでは、Alexa Fluor(商標)647色素(Thermo Fisher Scientific製)を励起した。図17Bの灰色の領域(元の画像では紫色であった)は、P7プライマー(それにハイブリダイズしたAlexa Fluor(商標)647色素標識オリゴを有する)でグラフトされたPAZAMのパッチ/パッドに対応する。
図17A及び図17Bの画像は、方法が隔離されたパッチ/パッドの形成をもたらしたことを示しており、各パッチ/パッド内で、P5プライマーでグラフトされたPAZAMは右側に位置付けられ、P7プライマーでグラフトされたPAZAMは左側に位置付けられた。これらの方法を使用して、異なるプライマーセットを選択的に位置決めすることができ、これは、同時ペアエンド配列決定に特に好適であり得る。
追記事項
以下により詳細に考察される、前述の概念及び更なる概念の全ての組合せが、(それらの概念が相互に矛盾しない限りにおいて)本明細書に開示される発明の主題の一部であると企図されることを理解されたい。特に、本開示の終わりに現れる特許請求される主題の全ての組合せは、本明細書に開示される発明の主題の一部であると企図される。本明細書で明示的に用いられ、また参照により組み込まれる全ての開示においても出現し得る用語は、本明細書で開示される特定の概念と最も一致する意味が与えられるべきであることも理解されたい。
「一例」、「別の例」、「ある例」などへの本明細書全体を通じての言及は、例に関連して記載されている特定の要素(例えば、特徴、構造、及び/又は特性)が、本明細書に記載の少なくとも1つの例に含まれており、他の例では存在していても、存在していなくともよいことを意味する。加えて、文脈上明確に別段の指示がない限り、任意の例に関して記載された要素は、様々な例において任意の好適な様式で組み合わされ得ることを理解すべきである。
いくつかの例を詳細に説明してきたが、開示された例は修正されてもよいことを理解すべきである。したがって、これまでの説明を非限定的なものであると考えるべきである。