以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。なお、以下の説明では、複数の図面に表れる同一符号の部分は、同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
また以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための発光装置を例示するものであって、本発明を以下に示す実施形態に限定するものではない。以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張している場合がある。
以下に示す図でX軸,Y軸,Z軸により方向を示す場合があるが、X軸に沿うX方向は、実施形態に係る発光装置が備える複数の光源が配列する配列平面内での所定方向を示し、Y軸に沿うY方向は、配列平面内でX方向に直交する方向を示し、Z軸に沿うZ方向は、配列平面に直交する方向を示すものとする。
またX方向で矢印が向いている方向を+X方向、+X方向の反対方向を-X方向と表記し、Y方向で矢印が向いている方向を+Y方向、+Y方向の反対方向を-Y方向と表記し、Z方向で矢印が向いている方向を+Z方向、+Z方向の反対方向を-Z方向と表記する。実施形態では、発光装置は一例として+Z方向側に光を照射するものとする。但し、このことは、発光装置の使用時における向きを制限するわけではなく、発光装置の向きは任意である。
<発光装置1の構成>
まず、実施形態に係る発光装置1の構成について説明する。
(全体構成例)
図1は、発光装置1の全体構成の一例を説明する図であり、図1(a)は光照射方向(+Z方向)側から発光装置1を視た斜視図、図1(b)は-Z方向側から発光装置1を視た斜視図である。
図1(a)に示すように、発光装置1は、光が通過する開口部10を前面(+Z方向側)に有し、外形が略円柱状の形状に形成されている。また図1(b)に示すように発光装置1は、駆動回路2と電気的に接続するためのコネクタ21を背面(-Z方向側)に有する。駆動回路2から供給される駆動電圧は、コネクタ21及びFPC(Flexible Printed Circuits)22を介して発光装置1が内部に収容する光源に印加される。発光装置1は、駆動電圧の印加により発する光を、開口部10を通して+Z方向側に照射できる。
発光装置1は、例えば建物の壁又は天井に固定され、建物の内部又は外部の空間を照明する照明装置として使用される。或いは、店舗施設の壁又は天井に固定され、店舗施設を空間演出するためのダウンライトやスポットライト、間接照明等の用途に使用される。また発光装置1は、車両等の移動体に搭載され、移動体の周囲を照明するヘッドライト等の用途にも使用できる。
なお、図1では外形が略円柱状の発光装置1を例示したが、これに限定されるものではなく、角柱状等の任意の外形形状に発光装置1を形成可能である。
次に図2は、発光装置1の全体構成の一例を説明する分解斜視図である。図2に示すように、発光装置1は、背面基板11と、放熱部材12と、LED(Light Emitting Diode)実装基板13と、スペーサ14と、ホルダ部材15と、狭角導光部材アレイ16と、広角導光部材アレイ17とを有する。
背面基板11、放熱部材12、LED実装基板13、スペーサ14及びホルダ部材15はZ方向に沿ってこの順で重ね合わされ、ホルダ部材15に設けられた雌ねじ孔に固定ネジ19を螺合することで固定される。
また狭角導光部材アレイ16は、狭角用貫通孔151に+Z方向側から挿入されて嵌合等で固定され、広角導光部材アレイ17は広角用貫通孔152に-Z方向側から挿入されて嵌合等で固定される。なお、嵌合に限定されず、接着剤等により固定してもよい。
背面基板11は、略円形の外形形状を有する板状部材であり、各種電気素子を実装可能な配線を備える基板である。背面基板11は-Z方向側の面にコネクタ21を有し、電気ケーブル等で駆動回路2に接続できるようになっている。背面基板11には、例えばアルミニウムや銅等のメタルベースの2層プリント基板等を適用できる。紙エポキシ基板やガラスエポキシ基板等のメタルベース以外の基板も適用できるが、放熱性の点でメタルベース基板が好適である。
放熱部材12は、略円形の外形形状を有する円柱状部材である。放熱部材12はアルミニウム等の放熱性の良い材料を含んで構成される。放熱部材12はLED実装基板13に接触して設けられ、LED実装基板13におけるLED131の駆動に伴う発熱が放熱部材12を通して放熱されるようになっている。
LED実装基板13は略円形の板状部材であり、LED等の光源や各種電気素子を実装可能な配線を備える基板である。LED実装基板13の材質については背面基板11と同様であるため、重複する説明を省略する。
LED実装基板13は、LED実装基板13上に設けられたコネクタと、FPC22とを介して背面基板11に電気的に接続する。またLED実装基板13は、複数のLED131を備えている。なお、LED131は複数のLEDの総称表記である。
各LED131は光を発する光源の一例であり、LED実装基板13の+Z方向側の面である載置面132に実装される。各LED131は、LED実装基板13及びFPC22等を介して駆動回路2に電気的に接続し、駆動回路2から印加される駆動電圧に応答して光を発する。
LED131は、例えば白色光を発するが、これに限定されるものではなく、単色光であってもよいし、また白色光の中でも電球色や昼白色、昼光色等の各種を選択可能である。
LED131として、例えば日亜化学工業(株)の製品番号NFSWE11A等を適用できる。なお、狭角導光部材アレイ16及び広角導光部材アレイ17のそれぞれへの光の入射効率の点で、LED131から側面方向に向かう光を少なくすることが好ましい。
スペーサ14は、光入射端面161i及び光入射端面171iと、LED131が載置される載置面132との間に設けられ、狭角導光部材161及び広角導光部材171のそれぞれとLED131との間の距離を規定する規定部材の一例である。
ここで、光入射端面161iは、狭角導光部材アレイ16の狭角導光部材161に含まれる端面であって、LED131に対向して配置され、LED131が発する光が狭角導光部材161内に入射する端面である。なお、狭角導光部材161は、狭角導光部材アレイ16に含まれる複数の狭角導光部材の総称表記である。また光入射端面161iは、複数の狭角導光部材161のそれぞれの光入射端面の総称表記である。狭角導光部材161の構成については、別途図5及び図6を参照して説明する。
光入射端面171iは、広角導光部材アレイ17の広角導光部材171に含まれる端面であって、LED131に対向して配置され、LED131が発する光が広角導光部材171内に入射する端面である。なお、広角導光部材171は、広角導光部材アレイ17に含まれる複数の広角導光部材の総称表記である。また光入射端面171iは、複数の広角導光部材171のそれぞれの光入射端面の総称表記である。
スペーサ14は略円形の板状部材であり、LED実装基板13と重ね合わせた際にLED実装基板13に実装された複数のLED131のそれぞれと1対1で対応する位置に、矩形状の孔である複数のスペーサ貫通孔141を備えている。なお、スペーサ貫通孔141は複数のスペーサ貫通孔の総称表記である。
スペーサ14は、板状部材にレーザ加工法等でスペーサ貫通孔141を形成して製作できる。スペーサ14の材質は特に制限されないが、空隙が経時変動しないように十分な強度があって、LED131の発熱に対する放熱性が高い点でアルミニウムが好適である。またフレア光又はゴースト光等を低減するために、スペーサ14に黒染め等の表面処理を施すとより好適である。
スペーサ14におけるスペーサ貫通孔141が形成された領域以外の平面領域の-Z方向側は、LED実装基板13のLED131が載置される側の面に接触し、該平面領域の+Z方向側は、狭角導光部材アレイ16に含まれる保持部162に接触する。この状態で背面基板11、放熱部材12、LED実装基板13及びスペーサ14が重ね合わされてホルダ部材15に固定される。なお、保持部162は、狭角導光部材161及び広角導光部材171のそれぞれを保持する部材であり、複数の保持部の総称表記である。
これにより、スペーサ貫通孔141を介して対向するLED131の発光面と狭角導光部材アレイ16における光入射端面161iとの間の距離が所定距離に規定される。
また背面基板11、放熱部材12、LED実装基板13及びスペーサ14は、各部材の所定の位置に設けられた位置決め貫通孔のそれぞれに位置決めピン18が挿入されるようにして重ね合わされる。そして、この位置決めピン18がホルダ部材15に設けられた位置決め凹部に嵌合される。これにより背面基板11、放熱部材12、LED実装基板13及びスペーサ14と、ホルダ部材15に固定される狭角導光部材アレイ16及び広角導光部材アレイ17のそれぞれの配列平面内での位置が所定の状態に位置合わせされる。
ホルダ部材15は、12個の狭角用貫通孔151と、4個の広角用貫通孔152とを有する円柱状部材である。狭角導光部材161は狭角用貫通孔151に挿入されて固定され、広角導光部材171は広角用貫通孔152に挿入されて固定される。ここで、図3は、狭角導光部材161及び広角導光部材171のホルダ部材15への固定方法の一例を説明する図である。
図3に示すように、狭角導光部材161は+Z方向側から矢印31が示す方向に沿って狭角用貫通孔151に挿入され、保持部162が狭角用貫通孔151を通った後、ホルダ部材15の-Z方向側に配置されるスペーサ14に突き当てられる。その後、略U字状に形成された板金製のプレートであるストッパ部材163が保持部162とホルダ部材15の底面153との間に挿入され、ストッパ部材163とスペーサ14で保持部162を挟みこむようにして、狭角導光部材161が固定される。
一方、広角導光部材171は-Z方向側から矢印32が示す方向に沿って広角用貫通孔152に挿入され、ホルダ部材15が含む突当部154に保持部162の+Z方向側の面が突き当てられて固定される。
図2に戻って説明を続ける。光出射端面171oは、広角導光部材171に含まれる端面であって、導光された光が広角導光部材171内から外部に出射する端面である。また光出射端面161oは、狭角導光部材161に含まれる端面であって、導光された光が狭角導光部材161内から外部に出射する端面である。なお、光出射端面171oは、複数の広角導光部材171のそれぞれの光出射端面の総称表記であり、光出射端面161oは、複数の狭角導光部材161のそれぞれの光出射端面の総称表記である。
ホルダ部材15は、例えば樹脂材料を射出成形して製作される。LED131が発する光が発光装置1から外部に漏れ出したり、太陽光等の可視光が発光装置1の外部から内部に進入したりすることを防ぐために、ホルダ部材15の樹脂材料は、LED131が発する光及び可視光に対して透過性を有さないことが好ましい。
例えば樹脂材料には、熱可塑性樹脂であるポリフェニレンサルファイド(PPS; Poly Phenylene Sulfide)樹脂、ポリカーボネート(PC;Polycarbonate)樹脂、アクリル(PMMA;Poly Methyl Methacrylate)樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS;Acrylonitrile butadiene styrene)樹脂、又はポリエーテルエーテルケトン(PEEK;Poly Ether Ether Ketone)樹脂等を適用できる。但し、樹脂に限定されるものではなく、アルミウム合金等の金属材料を用いてホルダ部材15を構成してもよい。
狭角導光部材アレイ16は、配列平面内に2次元アレイ状に配列する12個の狭角導光部材群16Aを有し、各狭角導光部材群16Aは9個の狭角導光部材161を有する。従って、狭角導光部材アレイ16は、全部で108個の狭角導光部材161を有する。なお、狭角導光部材群16Aは、12個の狭角導光部材群の総称表記である。また狭角導光部材161の配置については、別途図4を参照して説明する。
各狭角導光部材161は、光入射端面161iに近づくにつれて細くなるテーパ形状を有し、狭角導光部材161における導光方向に交差する断面は正方形状に形成されている。
なお、テーパ形状とは、細長い部材の直径、幅又は厚み等が先細りになっている形状をいう。ここで、本実施形態では、光入射端面161iに近づくにつれて細くなる形状であれば、個々の狭角導光部材161の側面部の傾きが狭角導光部材161の中心軸に対して対称になっていなくてもテーパという。本実施形態では、個々の狭角導光部材161の中心軸に交差する断面は矩形状に形成されているが、矩形に限定されるものではなく、円形等の他の形状であってもよい。この点は広角導光部材171においても同様である。
広角導光部材アレイ17は、配列平面内に設けられた4個の広角導光部材群17Aを有し、各広角導光部材群17Aは9個の広角導光部材171を有する。従って、広角導光部材アレイ17は、全部で36個の広角導光部材171を有する。なお、広角導光部材群17Aは、4個の広角導光部材群の総称表記である。また広角導光部材171の配置については、別途図4を参照して説明する。
各広角導光部材171は、光入射端面171iに近づくにつれて細くなるテーパ形状を有し、広角導光部材171における導光方向に交差する断面は正方形状に形成されている。
光出射端面161o側では、隣接する狭角導光部材161同士は繋がっている。同様に光出射端面171o側では、隣接する広角導光部材171同士は繋がっている。108個の光出射端面161o及び36個の光出射端面171oは配列平面内に配置され、発光装置1における光が出射する開口として機能する開口部10を構成する。
狭角導光部材アレイ16の光入射端面161i側では、隣接する狭角導光部材161同士は分離しており、隣接する狭角導光部材161同士の側面間の間隔は、光入射端面161iに近づくにつれて広くなる。同様に、広角導光部材アレイ17の光入射端面171i側では、隣接する広角導光部材171の側面間の間隔は、光入射端面171iに近づくにつれて広くなる。
ここで、狭角導光部材161及び広角導光部材171は、それぞれ導光部材の一例である。
LED131が発する光は、光入射端面161iを通って狭角導光部材161内に入射する。入射した光は、狭角導光部材161のテーパ面である側面で全反射を繰り返しながら狭角導光部材161内を導光され、光出射端面161oを通って出射する。狭角導光部材161のテーパ角度は略5.7度であって、狭角導光部材161による出射光の広がり角度は略12.5度である。なお、広がり角度の数値は半値半角を表す。この点は以下においても同様である。
またLED131が発する光は、光入射端面171iを通って広角導光部材171内に入射する。入射した光は、広角導光部材171のテーパ面である側面で全反射を繰り返しながら広角導光部材171内を導光され、光出射端面171oを通って出射する。広角導光部材171のテーパ角度は略1.9度であって、広角導光部材171による出射光の広がり角度は略30.0度である。
狭角導光部材アレイ16は、LED131が発する光に対して透過性を有する樹脂材料を射出成形することで、9個の狭角導光部材161を一体にして製作される。9個の狭角導光部材161の組である狭角導光部材群16Aが12個集合し、合計108個の狭角導光部材161により狭角導光部材アレイ16が構成される。同様に、広角導光部材アレイ17は、LED131が発する光に対して透過性を有する樹脂材料を射出成形することで、4個の広角導光部材群17Aごとで、9個の広角導光部材171を一体にして製作される。狭角導光部材アレイ16及び広角導光部材アレイ17のそれぞれの樹脂材料には、シリコーン樹脂、ポリカーボネート樹脂又はアクリル樹脂等を適用できる。
なお、図2に示したLED131、スペーサ貫通孔141、狭角導光部材161及び広角導光部材171の個数又は配置、並びに各部材の外形形状等は一例であり、発光装置1の目的に応じてこれらを適宜選択できる。
また、広角導光部材アレイ17における「広角」は、狭角導光部材アレイ16と比較して出射光の広がり角度が相対的に広いことを意味し、一般に「広角」と呼ばれる角度に限定されるものではない。同様に、狭角導光部材アレイ16における「狭角」は、広角導光部材アレイ17と比較して出射光の広がり角度が相対的に狭いことを意味し、一般に「狭角」と呼ばれる角度に限定されるものではない。
つまり、広角導光部材アレイ17の出射光の広がり角度よりも、狭角導光部材アレイ16の出射光の広がり角度が狭ければよい。
また、狭角導光部材アレイ16及び広角導光部材アレイ17における個々の導光部材のテーパ角度や、個数及び導光部材による組の組数等は、上述したものに限定されるものではなく、目的に応じて適宜選択可能である。また本実施形態では、光が導光部材の側面で全反射することで導光部材内を伝搬する例を示すが、これに限定されるものではない。導光部材の側面に反射面等の偏向面を設け、光が導光部材の側面で偏向することで導光部材内を伝搬可能に構成することもできる。
<狭角導光部材161、広角導光部材171及びLED131の配置例>
次に図4は、狭角導光部材161、広角導光部材171及びLED131の配置の一例を説明する平面図である。図4は、発光装置1を+Z方向側から視た図を示している。
但し、狭角導光部材161、広角導光部材171及びLED131の配置を分かり易くするために、図4では、発光装置1の構成部のうち、狭角導光部材アレイ16と、広角導光部材アレイ17と、LED131を含むLED実装基板13のみを表示している。
図4に示すように、狭角導光部材アレイ16は、X方向の両端にY方向に配列する2個と、Y方向の両端にX方向に配列する2個と、及び中央に配列する2×2で4個の合計12個の狭角導光部材群16Aを有する。また狭角導光部材群16Aのそれぞれは、3×3で9個の狭角導光部材161を有する。図4では、狭角導光部材161を細線の四角形で表示し、3×3個の狭角導光部材161を含む狭角導光部材群16Aを太線の四角形で表示している。
また、広角導光部材アレイ17は、狭角導光部材アレイ16を対角の4方向から囲むように4つの広角導光部材群17Aを有する。また広角導光部材群17Aのそれぞれは、3×3で9個の広角導光部材171を有する。図4では、狭角導光部材161を表す細線の四角形と比較して小さい細線の四角形で広角導光部材171を表示している。また3×3個の広角導光部材171を含む広角導光部材群17Aを太線の四角形で表示している。
図4に示すように、狭角導光部材161及び広角導光部材171のそれぞれは、配列平面内で正方形状の形状を有し、広角導光部材171の面積に対して、狭角導光部材161の面積は大きい。
また合計で108個の狭角導光部材161に1対1で対応して、図4に黒く塗り潰した四角形で表示するように、LED131が設けられている。狭角導光部材群16Aごとで、中央では狭角導光部材161の中心に対して中心が略一致するようにLED131が配置され、周辺では狭角導光部材161の中心に対して中心が偏心するようにLED131が配置される。狭角導光部材群16Aの周辺では、LED131の中心が狭角導光部材161の中心に対して狭角導光部材群16Aの中心に近づくように偏心して配置される。
例えば、狭角導光部材161cの中心とLED131cの中心は略一致している。一方、狭角導光部材161fの中心に対し、LED131fの中心は狭角導光部材群16Aの中心に近づくように偏心している。
また合計で36個の広角導光部材171に1対1で対応してLED131が設けられている。各広角導光部材171の中心と、広角導光部材171に1対1で対応するLED131の中心は、略一致するように配置される。
本実施形態では、狭角導光部材161に対応するLED131と、広角導光部材171に対応するLED131とが同様に白色光を発するLEDである場合を例示するが、これに限定されるものではない。例えば、狭角導光部材161に対応するLEDが白色光を発し、広角導光部材171に対応するLEDが電球色の光を発する構成等にしてもよい。
<狭角導光部材群16Aの周辺の構成例>
次に図5及び図6を参照して、狭角導光部材群16Aの周辺の構成について説明する。図5は、狭角導光部材群16Aの周辺の構成の一例を説明する分解斜視図である。図6は、狭角導光部材群16Aの周辺の構成の一例を説明する断面図である。なお、図5及び図6は、狭角導光部材群16Aと、スペーサ14及びLED実装基板13のそれぞれのうち、狭角導光部材群16Aに対応する一部の領域のみを表示している。
図5及び図6に示すように、狭角導光部材群16Aは、狭角導光部材161と、保持部162とを含む。保持部162は、光反射性粒子を含有するシリコーン樹脂を含んで構成され、射出成形法等により製作された部材である。保持部162は、狭角導光部材アレイ16とは別の部材である。
保持部162は、個々の狭角導光部材161における光入射端面161iと交差する面に接合され、狭角導光部材161における光入射端面161i側の端部を保持する。個々の狭角導光部材161における光入射端面161iと交差する面は、換言すると、狭角導光部材161の側面のテーパ面であり、保持部162は、テーパ面における光入射端面161i側の端部付近を保持する。
光反射性粒子は、LED131が発光する光に対して光反射性を有する粒子であり、例えば白色の酸化チタン粒子、ガラスビーズ、炭酸カルシウム粒子、アルミニウム粉、マイカ粒子等である。保持部162は光反射性粒子を含有し、白色等に着色しているため光透過率が低い。これに対し、狭角導光部材161は光反射性粒子を含有せず光透過率が高い点で特性が異なる。但し、保持部162と狭角導光部材161は同じ材料(例えば、シリコーン樹脂、ポリカーボネート樹脂又はアクリル樹脂)を含んで形成することができ、線膨張係数をほぼ等しくすることができ、温度変化等に伴う変形量はほぼ等しくなる。なお、線膨張係数は、線膨張率、熱膨張係数、又は熱膨張率と称することもできる。
図6に示すように、保持部162は、狭角導光部材161における光入射端面161iと交差する側面に接着部材20を介して接合する。接着部材20は、光反射性粒子を含有し、接着剤として機能する樹脂で構成されている。この光反射性粒子も、例えば白色の酸化チタン粒子、ガラスビーズ、炭酸カルシウム粒子、アルミニウム粉、マイカ粒子等である。従って接着部材20は、白色等に着色し、光透過率が低い。
保持部162は光透過率が低いが、狭角導光部材161における光入射端面161iと交差する側面に接合するため、LED131から狭角導光部材161の光入射端面161iを通る光の入射を阻害しないようになっている。
保持部162の-Z方向側に配置されるスペーサ14は、+Z方向側の表面14aで、保持部162の-Z方向側の面に接触する。またスペーサ14は、-Z方向側の裏面14bでLED実装基板13の載置面132に接触する。この状態で、狭角導光部材161を含む狭角導光部材アレイ16、スペーサ14及びLED実装基板13は、ホルダ部材15に固定される。ここで、スペーサ14の表面14aは、保持部162に接触する第2の接触部の一例であり、スペーサ14の裏面14bは、載置面132に接触する第1の接触部の一例である。
狭角導光部材161は保持部162に接合されており、また保持部162はスペーサ14の表面14aに接触しているため、熱膨張等で光照射方向(Z方向)に沿って伸長する場合にも、光入射端面161iのLED131に近づく方向への移動が抑制される。すなわち、光源と導光部材との間の距離変動を抑制できる。なお、狭角導光部材161は、スペーサ14の表面14aを基準に+Z方向側に熱膨張するが、図6の構成では、狭角導光部材161の+Z方向側に熱膨張を抑制するためのガラス板等の規制部材を設けず、光出射端面161oはZ方向に沿って移動自在になっている。
また、保持部162と狭角導光部材161が同じ材料を含む場合、温度変化に伴う狭角導光部材161と保持部162の変形量はほぼ等しいため、両者の変形量の違いで狭角導光部材161と保持部162との接合部に加わるせん断応力が抑制される。これにより、狭角導光部材161が温度変化で変形した場合にも、狭角導光部材161と保持部162とが剥離する等の破損が抑制される。
また、狭角導光部材161は、光出射端面161o側の端部が光出射端面161oに交差する方向に伸縮可能である。光出射端面161oに交差する方向は、例えばZ方向に沿う方向である。従って、熱膨張等で狭角導光部材161が光照射方向(Z方向)に沿って伸長する際には、光出射端面161oが+Z方向に移動しやすい。
また、LED131が発する光のうち、LED131の側面方向に伝搬する光があると、狭角導光部材161への光の入射効率が低下する場合があるが、保持部162はLED131が発する光の放射角が大きい方向(±90度)側に設けられ、光反射性粒子を含有する。
そのため、LED131の側面方向に伝搬する光を反射して光入射端面161iに導くことで、狭角導光部材161への光の入射効率の低下を抑制できるようになっている。ここで図6に示す伝搬光25は、保持部162で反射され、光入射端面161iに導かれる光を示している。
また、接着部材20も光反射性粒子を含有するため、LED131の側面方向に伝搬する光を反射して光入射端面161iに導くことができ、これにより狭角導光部材161への光の入射効率の低下を抑制するように作用する。
なお、図5及び図6では、狭角導光部材群16Aの周辺の構成を説明したが、広角導光部材群17Aも保持部162と同様の保持部及び接着部材20と同様の接着部材を備えることができ、保持部162及び接着部材20と同様の作用を得ることができる。
また、狭角導光部材161のうちの狭角導光部材161cは、光入射端面161ciと、光出射端面161coとを有する。狭角導光部材161cは第1導光部材の一例である。狭角導光部材161cの中心軸161ccは、光入射端面161ciの中心と光出射端面161coの中心の両方を通る軸である。
また狭角導光部材161のうちの狭角導光部材161fは、光入射端面161fiと、光出射端面161foとを有する。狭角導光部材161fは第2導光部材の一例である。狭角導光部材161fの中心軸161fcは、光入射端面161fiの中心と光出射端面161foの中心の両方を通る軸である。
中心軸161fcはZ方向に対して傾き角度θで傾いている。中心軸161ccはZ方向に対して傾いていない。従って、中心軸161fcと中心軸161ccは、傾き角度θで傾いている。
また、軸間距離diは、光入射端面161i側における中心軸161fcと中心軸161ccの軸間距離である。軸間距離doは、光出射端面161o側における中心軸161fcと中心軸161ccの軸間距離である。軸間距離doは軸間距離diより長い。換言すると、中心軸161fcと中心軸161ccとの軸間距離は、入射側よりも出射側の方が大きい。
この構成により、狭角導光部材アレイ16を有する発光装置1は、+Z方向に進むにつれて方向が異なる光を照射することができる。なお、広角導光部材アレイ17は、狭角導光部材アレイ16と比較して出射光の広がり角度は異なるが、狭角導光部材アレイ16と同様に+Z方向に進むにつれて広がる発散光を照射することができる。
<狭角導光部材161による導光例>
次に図7を参照して、狭角導光部材161による導光について説明する。図7は、狭角導光部材161による導光の一例を説明する断面図であり、図7(a)は第1例を示す図、図7(b)は第2例を示す図である。
図7(a)に示すように、LED131cが発した光は光入射端面161ciを通って狭角導光部材161cの内部に入射し、狭角導光部材161c内を導光された後、光出射端面161coを通って出射する。
破線で示した照射光30cは、狭角導光部材161c内を導光される光を表している。光出射端面161coを出射した照射光30cは、被照射面40における狭角被照射領域41cを照射する。被照射面40は、例えば室内の壁面である。
また、図7(b)に示すように、LED131fが発した光は光入射端面161fiを通って狭角導光部材161fの内部に入射し、狭角導光部材161f内を導光された後、光出射端面161foを通って出射する。
破線で示した照射光30fは、狭角導光部材161f内を導光される光を表している。光出射端面161foを出射した照射光30fは、被照射面40における狭角被照射領域41fを照射する。
<発光装置1による光照射例>
次に図8を参照して、発光装置1による光照射について説明する。図8は、発光装置1による光照射の一例を説明する図である。
図8は、被照射面40上での9個の狭角被照射領域41及び1個の広角被照射領域42を示している。9個の狭角被照射領域41は、狭角導光部材アレイ16の狭角導光部材群16Aに含まれる9個の狭角導光部材161のそれぞれから出射した光で照射された領域である。12個の狭角導光部材群16Aのそれぞれで、9個の狭角導光部材161のそれぞれの出射光が各狭角被照射領域41を照射し、狭角被照射領域41の位置ごとで12個の照射光が重なる。
また1個の広角被照射領域42は、広角導光部材アレイ17に含まれる36個の広角導光部材171のそれぞれから出射した光で照射された領域である。36個の広角導光部材171のそれぞれの出射光が1つの広角被照射領域42を照射し、広角被照射領域42で36個の照射光が重なる。
なお、図8に示した光照射例は一例であり、狭角導光部材アレイ16及び広角導光部材アレイ17のそれぞれによる光照射のパターンは、目的に応じて適宜選択可能である。また複数のLED131の発光を個別に制御して、発光装置1による光照射位置、光照射方向又は光照射範囲等を自在に変更可能である。
<発光装置1の効果>
以上説明したように、本実施形態では、狭角導光部材アレイ16における光入射端面161iと、LED131(光源)が載置される載置面132との間に設けたスペーサ14(規定部材)により、光入射端面161iとLED131との間の距離を規定する。
また、光入射端面161iと交差する面に接合されて光入射端面161i側の狭角導光部材161の端部を保持する保持部162を設け、スペーサ14は、載置面132に接触する裏面14b(第1の接触部)と、保持部162に接触する表面14a(第2の接触部)とを含む。
狭角導光部材161は保持部162に接合されており、また保持部162はスペーサ14の表面14aに接触しているため、熱膨張等で光照射方向に沿って伸長する場合にも、光入射端面161iのLED131に近づく方向への移動が抑制される。
これにより、LED131と狭角導光部材161との間の距離変動を抑制でき、発光装置1による照射光の色味等の特性変化を抑えることができる。
また、狭角導光部材161は軟質のシリコーン樹脂を含むため、光入射端面161i側の細い部分は、衝撃等で動きやすくなる。この細い部分が動くと、狭角導光部材161内を導光される光の導光状態が変化する場合がある。同様に、広角導光部材171は軟質のシリコーン樹脂を含むため、光入射端面171i側の細い部分は、衝撃等で動きやすくなる。この細い部分が動くと、広角導光部材171内を導光される光の導光状態が変化する場合がある。
本実施形態では、保持部162が光入射端面161i側の狭角導光部材161の端部を保持するため、狭角導光部材161における光入射端面161i側の細い部分のX、Y及びZ方向への位置変動を抑制できる。同様に、保持部162が光入射端面171i側の広角導光部材171の端部を保持するため、広角導光部材171における光入射端面171i側の細い部分のX、Y及びZ方向への位置変動を抑制できる。
また本実施形態では、狭角導光部材161と保持部162は同じ材料を含み、線膨張係数が略等しいため、温度変化に伴う狭角導光部材161と保持部162の変形量はほぼ等しい。これにより、両者の変形量の違いで狭角導光部材161と保持部162との接合部に加わるせん断応力が抑制される。そして、狭角導光部材161が温度変化で変形した場合にも、狭角導光部材161と保持部162とが剥離する等の破損を抑制できる。
また本実施形態では、保持部162は、光反射性粒子を含有する樹脂を含み、LED131が発する光のうち、LED131が発する光の放射角が大きい方向(±90度)に伝搬する光を反射して光入射端面161iに導く。これにより、該方向に伝搬する光を狭角導光部材161に入射させることができ、光の入射効率の低下を抑制できる。
また本実施形態では、狭角導光部材161は、光出射端面161o側の端部が光出射端面161oに交差する方向に伸縮可能である。光出射端面161oに交差する方向は例えば光照射方向である。従って、熱膨張等で狭角導光部材161が光照射方向に沿って伸長する際には、光出射端面161oが光照射方向に移動しやすくなる。これにより、光入射端面161iの移動を抑制し、LED131と狭角導光部材161との間の距離変動を抑制できる。
また本実施形態では、狭角導光部材161は、光入射端面161iに近づくにつれて細くなるテーパ形状を有する。
また狭角導光部材161は、光入射端面161iに沿った配列平面内に、狭角導光部材161c(第1導光部材)と、狭角導光部材161f(第2導光部材)とを含み、狭角導光部材161fの中心軸161fcは、狭角導光部材161cの中心軸161ccに対して傾きを有する。
また狭角導光部材161cの中心軸161ccと狭角導光部材161fの中心軸161fcとの軸間距離は、入射側よりも出射側の方が大きい。
これらの構成により、発光装置1による照射光を所望の方向に照射できる。
なお、ここでは狭角導光部材161を例に発光装置1の効果を説明したが、広角導光部材171でも同様の効果を得ることができる。
<変形例>
上述した実施形態では、保持部162と狭角導光部材161とが接着部材20により接合された狭角導光部材アレイ16を例示したが、保持部162と狭角導光部材161との接合はこれに限定されるものではなく、各種の変形が可能である。
図9は、変形例に係る狭角導光部材と保持部との接合の一例を説明する断面図である。図9(a)は第1変形例を示す図、図9(b)は第2変形例を示す図である。
図9(a)に示す狭角導光部材アレイ16aでは、狭角導光部材161aと保持部162aとを2色成形法により一体に射出成形することで、両者を接合する。ここで、2色成形法とは、異なる特性の樹脂を1つの部品に成形する方法を意味する。
保持部162aは、光反射性粒子を含有するシリコーン樹脂を含む。一方、狭角導光部材161aは、光反射性粒子を含有しないシリコーン樹脂を含む。
保持部162aのシリコーン樹脂は光反射性粒子を含有するため、保持部162aは光透過率が低い。一方、狭角導光部材161aのシリコーン樹脂は光反射性粒子を含有しないため、光透過率が高い。この点で、狭角導光部材161aのシリコーン樹脂と保持部162aのシリコーン樹脂は、異なる特性の樹脂である。
ここで、狭角導光部材161aと保持部162aとの接合のために接着部材を用いると、狭角導光部材161a及び保持部162aと、接着部材とで線膨張係数が異なる場合がある。そのため、狭角導光部材アレイ16aが温度変化等で伸縮する場合に、狭角導光部材161a及び保持部162aと接着部材との間で伸縮量が異なることで、狭角導光部材161a及び保持部162aと接着部材とが剥離し、その結果、狭角導光部材161aと保持部162aとが剥離する場合がある。
これに対し、第1変形例では、狭角導光部材161aと保持部162aを一体成形し、接合のために接着部材を用いないため、狭角導光部材161aと保持部162aとの剥離を防止できる。
保持部162aが光反射性粒子を含むことによる作用効果は、保持部162と同様である。
また、図9(b)に示す狭角導光部材アレイ16bでは、シリコーン樹脂を含んで構成される狭角導光部材161bと、アルミニウム又はステンレス等の金属を含んで構成される保持部162bとをインサート成形法で一体成形することで、両者を接合する。ここで、インサート成形法とは、成形用の金型内に挿入した金属部品の周りに樹脂を注入し、金属部品と一体に樹脂を成形する方法を意味する。
このようなインサート成形法により製作した狭角導光部材アレイ16bを用いて、発光装置を構成することもできる。
なお、上述した変形例では、狭角導光部材アレイについて説明したが、広角導光部材アレイにおいても同様である。
以上、好ましい実施形態等について詳説したが、上述した実施形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述した実施形態では、出射光の広がり角度が異なる狭角導光部材アレイと広角導光部材アレイとを有する発光装置を例示したが、これに限定されるものではない。出射光の広がり角度が同じである1種類の導光部材アレイを用いて発光装置を構成してもよいし、出射光の広がり角度が3種類以上の導光部材アレイを用いて発光装置を構成してもよい。また出射光の広がり角度以外の導光特性が異なる複数種類の導光部材アレイを用いて発光装置を構成することもできる。