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JP7676766B2 - フタロシアニンを含む抗腫瘍剤または抗菌剤 - Google Patents

フタロシアニンを含む抗腫瘍剤または抗菌剤 Download PDF

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Description

本発明は、フタロシアニンを含む抗腫瘍剤または抗菌剤に関する。
現在、がんの治療方法としては手術療法、化学療法、放射線治療の3つが主体である。これらの治療法に加え、近年では光線力学療法(Photodynamictherapy;PDT)や、光免疫療法(Photoimmunotherapy ; PIT)といった、正常組織への障害が非常に少ない低侵襲ながん治療法が開発されている。また、光線力学療法は、細菌に対しても有効であることが報告されており、ピロリ菌感染症の原因であるピロリ菌等を殺菌する方法が開発されている(特許文献1)。
光増感色素を使用したPDTの原理は、光増感色素に特定の波長の光を照射すると励起三重項状態となり、基底状態へと戻る際に酸素にエネルギーを与える。この酸素は、一重項状態(一重項酸素)となり、種々の活性酸素種を発生させ、標的細胞を攻撃する。しかしながら、腫瘍組織は一般的に低酸素状態であり、また酸素を消費するPDTは腫瘍の低酸素化をさらに進行させるため治療の進行に伴って治療効率の低下を引き起こす(非特許文献1)という課題があった。
光増感色素以外のPDT用がん治療剤としては、酸素濃度に依存しない治療剤の開発が近年盛んに行われている。例えば、光熱変換を行う金ナノ粒子と、フリーラジカル種を生成する分子を内包したPDT治療用ナノ粒子は、低酸素濃度でも光照射時に細胞を死滅させることが報告されている(非特許文献2)。
しかしながら、これらがん治療剤は金ナノ粒子等の光熱変換材料からフリーラジカル種を生成する分子への熱エネルギー移動によってフリーラジカル種を生成するため、照射した近赤外光のエネルギーロスが大きい。またこれらの材料をポリマーで被覆しているため、フリーラジカル種の放出効率が低くなり、治療効率の低下も予想される。
一方、シリコンフタロシアニンのシリコンに、シラノール(-Si-O-)を介して軸配位子が結合したフタロシアニン化合物に関し、還元剤の存在下、光照射によって軸配位子が分解されてラジカルアニオン種を生成することが報告されている(非特許文献3)。
特許第6412142号公報
Biomater.Sci.,2017,5,1500-1511 Angew.Chem.Int.Ed.,2017,56,9029-9033 ChemPlusChem, 2020,85,1959-1963
本発明の目的は、近赤外光照射により毒性を誘起する色素を含有した、がん治療用抗腫瘍剤を提供すること、また、病原微生物による感染症を治療するための抗菌剤を提供することである。
本発明者らは、前記諸問題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、シリコンフタロシアニンの軸配位子の構造によって、光照射による軸配位子の分解速度が異なることを見出した。またシリコンフタロシアニンの光分解速度と、光照射時のフタロシアニンの細胞毒性に関係性があることを見出した。以上の知見を基に、光照射によって高い細胞毒性を誘起する特定の軸配位子を有するフタロシアニン化合物を見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の構成により上記課題が解決できることを見出した。
[I] 下記一般式(1)で表されるフタロシアニンを含む抗腫瘍剤または抗菌剤に関する。
一般式(1):

X1-SiPc-X2

(SiPcは中心金属としてシリコンを有するフタロシアニンまたはフタロシアニン誘導体を示す。X1およびX2はそれぞれ独立にシリコンに結合した-O-CHZ1、-O-CHZ2Z3、-O-CZ4Z5Z6、-O-C(=O)Z7または-P(=O)Z8Z9を示す。Z1~Z9はそれぞれ独立に置換もしくは無置換の炭化水素基を示す。Z1~Z9を構成する炭素原子はヘテロ原子に置換されていてもよい。)
[II] また本発明は、Z1~Z9に親水性置換基を有する、上記[I]に記載の抗腫瘍剤または抗菌剤に関する。
[III] また本発明は、X1またはX2が-O-C(=O)Z7である上記[II]または[III]に記載の抗腫瘍剤または抗菌剤に関する。
[IV] また本発明は、一般式(1)で表されるフタロシアニンが、標的生体物質を認識する物質と連結されてなる上記[I]~[III]いずれかに記載の抗腫瘍剤または抗菌剤に関する。
[V] また本発明は、波長が600~1000nmのLED光またはレーザー光を照射することによりがん細胞または菌に作用する、上記[I]~[IV]いずれかに記載の抗腫瘍剤または抗菌剤に関する。
本発明によって、光照射によって高い細胞毒性を誘起するフタロシアニン化合物を含む抗腫瘍剤または抗菌剤を提供することが可能となった。
図1は、光照射によるB-1の極大吸収ピークの減少率をプロットしたものである。 図2は、B-1、C-1及びD-1の光照射時の685nmにおける吸光度の変化を示したものである。 図3は、実施例1、実施例4及び比較例1の抗腫瘍剤のがん細胞への光毒性評価の結果である。 図4は、実施例1、実施例4及び比較例1の抗腫瘍剤のがん細胞への暗所毒性評価の結果である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の抗腫瘍剤または抗菌剤は、下記一般式(1)で表されるフタロシアニンを含む。
一般式(1):

X1-SiPc-X2

(SiPcは中心金属としてシリコンを有するフタロシアニンまたはフタロシアニン誘導体を示す。X1およびX2はそれぞれ独立にシリコンに結合した-O-CHZ1、-O-CHZ2Z3、-O-CZ4Z5Z6、-O-C(=O)Z7または-P(=O)Z8Z9を示す。Z1~Z9はそれぞれ独立に置換もしくは無置換の炭化水素基を示す。Z1~Z9を構成する炭素原子はヘテロ原子に置換されていてもよい。)
上記一般式(1)中のSiPcは、下記一般式(2)で表される構造であることが好ましい。

一般式(2)


(R~R16は、それぞれ独立に、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、置換もしくは無置換のアルケニル基、置換もしくは無置換の複素環基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基、-AB、-NL1L2、-SOM1、または-COOM2を表す。Aは16族元素を表す。Bは、水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、または置換もしくは無置換の複素環基を表す。L1、L2はそれぞれ独立に水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基、置換もしくは無置換のシクロアルキル基、または置換もしくは無置換の複素環基を表す。M1、M2はそれぞれ独立に1価のカチオンを表す。
~R16は、隣接する置換基同士が互いに連結して、環を形成してもよい。)
アルキル基としては、直鎖状または分岐鎖状のアルキル基を挙げることができる。具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ドデシル基、オクタデシル基、イソプロピル基、イソブチル基、イソペンチル基、2-エチルヘキシル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、sec-ペンチル基、tert-ペンチル基、tert-オクチル基、ネオペンチル基等を挙げることができる。アルキル基の炭素数は1~30の範囲内であることが好ましい。
上記アルキル基における置換基としては、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基、カルボキシル基等の他、上述したアルキル基、後述するアリール基、シクロアルキル基、複素環基を挙げることができる。また、構造の一部が、アミド結合(-NHCO-)やエステル結合(-COO-)、エーテル結合(-O-)、ウレア結合(-NHCONH-)、ウレタン結合(-NHCOO-)で置換されている場合、その置換部分も「置換基」として含めるものとする。
したがって、置換アルキル基としては、上記の置換基で置換されたアルキル基を意味する。一つ又は二つ以上の置換基で置換されたものであっても良い。例えば、ハロゲン原子で置換されたアルキル基の具体例としては、トリフルオロメチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、-(CFCF、-(CFCF、-(CFCF、-(CFCF、-(CFCF、トリクロロメチル基2,2-ジブロモエチル基等を挙げることができる。
また、アミド結合で置換されたアルキル基の具体例としては、-CH-CH-CH-NHCO-CH-CH、-CH-CH(-CH)-CH-NHCO-CH-CH、-CH-CH-CH-NHCO-CH-CH、-CH-CH-CH-CH-NHCO-CH-CH(CH-CH)-CH-CH-CH-CH、-(CH-NHCO-(CH11-CH、-CH-CH-CH-C(-NHCO-CH-CH等を挙げることができる。アミド結合で置換されたアルキル基の炭素数は、2~30の範囲内であることが好ましい。
また、エステル結合で置換されたアルキル基の具体例としては、-CH-CH-CH-COO-CH-CH、-CH-CH(-CH)-CH-COO-CH-CH、-CH-CH-CH-OCO-CH-CH、-CH-CH-CH-CH-COO-CH-CH(CH-CH)-CH-CH-CH-CH、-(CH-COO-(CH11-CH、-CH-CH-CH-CH-(COO-CH-CH等を挙げることができる。エステル結合で置換されたアルキル基の炭素数は、2~30の範囲内であることが好ましい。
また、エーテル結合で置換されたアルキル基の具体例としては、-CH-O-CH、-CH-CH-O-CH-CH、-CH-CH-CH-O-CH-CH、-(CH-CH-O)-CH(ここでnは1から8の整数である)、-(CH-CH-CH-O)-CH(ここでmは1から5の整数である)、-CH-CH(CH)-O-CH-CH-、-CH-CH-(OCH等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。エーテル結合で置換されたアルキル基の炭素数は、2~30の範囲内であることが好ましい。
また、ウレア結合(-NHCONH-)で置換されたアルキル基の具体例としては、-CH-NHCONH-CH、-CH-CH-NHCONH-CH-CH、-CH-CH-CH-NHCONH-CH-CH、-(CH-CH-NHCONH)-CH(ここでnは1から8の整数である)、-(CH-CH-CH-NHCONH)-CH(ここでmは1から5の整数である)、-CH-CH(CH)-NHCONH-CH-CH-、-CH-CH-(NHCONHCH等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。エーテル結合で置換されたアルキル基の炭素数は、2~30の範囲内であることが好ましい。
また、ウレタン結合で置換されたアルキル基の具体例としては、-CH-CH-CH-NHCOO-CH-CH、-CH-CH(-CH)-CH-NHCOO-CH-CH、-CH-CH-CH-NHCOO-CH-CH、-CH-CH-CH-CH-NHCOO-CH-CH(CH-CH)-CH-CH-CH-CH、-(CH-NHCOO-(CH11-CH、-CH-CH-CH-CH-(NHCOO-CH-CH等を挙げることができる。エステル結合で置換されたアルキル基の炭素数は、2~30の範囲内であることが好ましい。
また、アミド結合(-NHCO-)、エステル結合(-COO-)、およびエーテル結合(-O-)、ウレア結合(-NHCONH-)、ウレタン結合(-NHCOO-)のうち2種以上の置換基で置換されたアルキル基の具体例としては、-CH-CH-NHCO-CH-CH-O-CH-CH(CH-CH)-CH-CH-CH-CH、-CH-CH-COO-CH-CH-O-CH-CH-NHCOO-CH-CH(CH-CH)-CH-CH-CH-CHを挙げることができる。アミド結合(-NHCO-)、エステル結合(-COO-)、エーテル結合(-O-)、ウレア結合(-NHCONH-)、およびウレタン結合(-NHCOO-)のうち2種以上の置換基で置換されたアルキル基の炭素数は、3~30の範囲内であることが好ましい。
シクロアルキル基としては、シクロペンチル基、シクロへキシル基、2,5-ジメチルシクロペンチル基、4-tert-プチルシクロヘキシル基等を挙げることができる。また、シクロアルキル基の炭素数は5~12の範囲内であることが好ましい。置換シクロアルキル基の置換基としては、上述したアルキル基における置換基と同じ置換基を挙げることができる。
アルケニル基としては、直鎖状または分岐鎖状のアルケニル基を挙げることができる。アルケニル基はその構造中に一つの二重結合を一般的に指すが、本明細書においては複数の二重結合を有するものもアルケニル基に含めるものとする。具体例としては、ビニル基、1-プロペニル基、アリル基、2-ブテニル基、3-ブテニル基、イソプロペニル基、イソブテニル基、1-ペンテニル基、2-ペンテニル基、3-ペンテニル基、4-ペンテニル基、1-ヘキセニル基、2-ヘキセニル基、3-ヘキセニル基、4-ヘキセニル基、1,3-ブタジエニル基等を挙げることができる。アルケニル基の炭素数は2~18の範囲内であることが好ましい。置換アルケニル基の置換基としては、上述したアルキル基における置換基と同じ置換基を挙げることができる 。
アリール基としては、単環または縮合多環のアリール基を挙げることができる 。例えば、フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、p-ビフェニル基、m-ビフェニル基、2-アントリル基、9-アントリル基、2-フェナントリル基、3-フェナントリル基、9-フェナントリル基、2-フルオレニル基、3-フルオレニル基、9-フルオレニル基、1-ピレニル基、2-ピレニル基、3-ペリレニル基、o-トリル基、m-トリル基、p-トリル基、4-メチルビフェニル基、ターフェニル基、4-メチル-1-ナフチル基、4-tert-ブチル-1-ナフチル基、4-ナフチル-1-ナフチル基、6-フェニル-2-ナフチル基、10-フェニル-9-アントリル基、スピロフルオレニル基、2-ベンゾシクロブテニル基等を挙げることができる 。アリール基の炭素数は6~18の範囲内であることが好ましい。
置換アリール基の置換基としては、上述したアルキル基における置換基と同じ置換基を挙げることができる 。
複素環基としては、脂肪族複素環基や芳香族複素環基を挙げることができる 。具体例としては、ピリジル基、ピラジル基、ピペリジノ基、ピラニル基、モルホリノ基、アクリジニル基等を挙げることができる 。また、下記構造式で表される基も挙げられる。複素環基の炭素数は、4~12であることが好ましい。環員数は、5~13であることが好ましい。
Figure 0007676766000002

置換複素環基の置換基としては、上述したアルキル基における置換基と同じ置換基を挙げることができる 。例えば、複素環基3-メチルピリジル基、N-メチルピペリジル基、N-メチルピローリル基等を挙げることができる 。
第16族元素としては、酸素、硫黄、セレン、テルル等を挙げることができる 。この内、酸素、硫黄、セレンが好ましく、合成の容易さや安定性の点で酸素、硫黄がより好ましい。
1価のカチオンとしては、HやNa、K、テトラアルキルアンモニウムカチオンを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
Z1~Z9の炭化水素基としては、直鎖状または分岐鎖状のアルキル基、シクロアルキル基、直鎖状または分岐鎖状のアルケニル基、アリール基が挙げられる。Zを構成する炭素原子はヘテロ原子に置換されていてもよく、例えば炭化水素基の一部がアミド結合(-NHCO-)、エステル結合(-COO-)、エーテル結合(-O-)、ウレア結合(-NHCONH-)、ウレタン結合(-NHCOO-)等で置換されていてもよい。炭化水素基の置換基としては、フッ素、塩素、臭素等のハロゲン原子、水酸基、アミノ基、ニトロ基、ホルミル基、シアノ基、カルボキシル基等の他、上述したアルキル基、アリール基、シクロアルキル基、複素環基が挙げられる。Z2~Z6は、隣接する置換基同士が互いに連結して、環を形成してもよい。
Z1~Z9は、親水性置換基を有することが好ましい。親水性置換基の具体例としては、それぞれ独立にカウンターイオンを有する-CO 、-SO 、-SO 、-SO 、-OH、-OPO 2-、-PO 2-、-NH、第四級アンモニウム基等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。カウンターイオンとしては、HやNa、K、テトラアルキルアンモニウムカチオン、Cl、Br、I等のハロゲンイオン、ClO 、BF 、PF 等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
一般式(1)のSiPCは、X1またはX2が-O-C(=O)Z7であることが好ましい。
本発明のフタロシアニンの合成方法としては特に限定されないが、例えば、フタロニトリル誘導体を原料として公知の方法でアルミニウムフタロシアニンを合成した後、対応する軸成分と加熱撹拌することで得ることができる。
原料であるフタロニトリル誘導体が非対称の構造である場合、得られるフタロシアニンは置換基の位置が異なる異性体の混合物として得られる。本明細書においては、異性体の構造のうち一例を示す。
標的生体物質を認識する物質としては、タンパク質等を特異的に認識しうる抗体(がん抗体を含む)、ペプチド、タンパク質受容体や当該タンパク質に結合しうる低分子化合物等を挙げることができる 。例えば、標的生体物質が癌等の疾患部位、または細胞において特異的に発現する種々のタンパク質またはペプチドである場合、標的生体物質を認識する物質としては、これらに対する抗体(セツキシマブ、パニツムマブ、ザルツムマブ、ニモツズマブ、トラスツズマブ等のがん抗体、内皮細胞マーカー抗体、組織特異的抗体、リン酸化タンパク抗体など)またはその親和性物質、ビオチン、葉酸、トランスフェリン、トランスフェリン結合型ペプチドなどを挙げることができる。また、標的生体物質が菌中のリン脂質膜である場合、標的生体物質を認識する物質としては、リン脂質膜に集積することが可能なリン脂質類似構造などを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
フタロシアニンを、標的生体物質を認識する物質と連結する方法としては、フタロシアニンに導入された反応性基を介した共有結合の形成を挙げられるがこれに限定されない。標的生体物質の連結基がチオール、ヒドロキシル、カルボキシル、またはアミノ基である場合、フタロシアニンに導入する反応性基は、反応性アミノ基、反応性チオール基、NHSエステル等の活性化エステル、ハロゲン化アシル、ハロゲン化アルキル、無水物、カルボン酸、カルボジイミド、カルボナート、カルバメート、ハロアセトアミド(例えば、ヨードアセトアミド)、イソシアネート、イソチオシアネート、マレイミド、スルホン酸エステルおよびチオシアナートなどを挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
標的生体物質を認識する物質との連結は、直接結合していても良いし、リンカーを介して結合していてもよい。リンカーとしては、例えばC、N、P、O、およびSの中から選択される1~60の原子を有する、直鎖または分岐、環式または複素環式、飽和または不飽和である分子鎖が挙げられるが、これに限定されるものではない。
本発明の抗腫瘍剤または抗菌剤は、一般式(1)で表されるフタロシアニンを含む無菌の水溶液若しくは分散液又は無菌の凍結乾燥剤から製剤化することができる。溶媒としては水、生理食塩水、エタノール、含水エタノール、グリセロール、プロピレングリコール、植物油などを挙げることができるがこれらに限定されるものではない。
本発明の抗腫瘍剤又は抗菌剤は、さらに、製薬学的に許容しうるその他添加剤を含んでもよい。製薬学的に許容しうるその他添加剤としては、pH調整剤、緩衝剤、湿潤剤・可溶化剤、抗菌性保存剤、キレート剤、錯化剤、抗酸化剤、甘味剤、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、流動化剤・固化防止剤、および懸濁化剤・粘着剤などが挙げられる。これらの添加剤は、1種類を単独で、または2種類以上を組み合わせて、本発明の抗腫瘍剤又は抗菌剤に含むことができる。
本発明の抗腫瘍剤または抗菌剤に含まれるフタロシアニンは、LED光またはレーザー光を照射することにより軸配位子の分解が起こるという特徴を有している。軸配位子の分解によりラジカルアニオン種が生成することで、がん細胞または菌に作用するものと考えられる。光照射の波長は600~1000nmであることが好ましい。
本発明の抗腫瘍剤または抗菌剤に含まれるフタロシアニンの具体例としては、以下のような構造を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。




以下に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例中「部」とは、「質量部」を表す。
[製造例1]
<化合物A-1の製造>
スルホラン200部、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン(DBU)15.7部に1,3-ジイミノイソインドリン5部および四塩化ケイ素8.8部を加え、160~170℃で8時間加熱撹拌後、室温(25℃)まで冷却した。メタノール200部を加え、析出した沈澱を濾別して、メタノール:水(質量比4:1)混合溶液で洗浄後、乾燥して、収率63.6%で表1に示す化合物A-1を得た。質量分析装置(TOF-MS:ブルカー・ダルトニクス社製 autoflexII)により分析した結果m/z=612.53(理論値612.52)に分子イオンピークが検出され、表1に示す化合物A-1の構造を有することが同定された。
[製造例2、3]
<化合物A-2~A-3の製造>
化合物A-1の製造方法で使用した1,3-ジイミノイソインドリンを、表1に示すイソインドリン誘導体に変更した以外は、化合物A-1の製造と同様にして、表1に示す化合物A-2とA-3をそれぞれ製造した。尚、イソインドリン誘導体は、化合物A-1の製造における1,3-ジイミノイソインドリンと同モル量使用した。得られた化合物A-2とA-3の構造は、質量分析装置(TOF-MS:ブルカー・ダルトニクス社製 autoflexII)によって同定し、表1に示した構造を有することが確認された。表1にマススペクトルの分析結果を示した。
























[製造例4]
<化合物B-1の製造>
化合物A-1を1.00部と3-アミノ酪酸0.84部を脱水トルエン10mlに加えた。その後、N,N-ジイソプロピルエチルアミンを3.71部加え、4時間加熱還流した。エバポレーターでトルエンを除去した後、クロロホルムを加えてろ過し、不溶物を除去した。ろ液をエバポレートし、80℃で乾燥させ、収率60.8%で表2に示す化合物B-1を得た。質量分析装置(TOF-MS:ブルカー・ダルトニクス社製 autoflexII)により分析した結果m/z=745.86(理論値745.85)に分子イオンピークが検出され、表2に示す化合物B-1の構造を有することが同定された。
[製造例5,6]
<化合物B-2、B-3の製造>
化合物B-1の製造方法で使用した化合物A-1を、表2に示す化合物A-2またはA-3に変更した以外は、化合物B-1の製造と同様にして、表2に示す化合物B-2とB-3をそれぞれ製造した。尚、化合物A-2またはA-3は、化合物B-1の製造における化合物A-1と同モル量使用した。得られた化合物B-2とB-3の構造は、質量分析装置(TOF-MS:ブルカー・ダルトニクス社製 autoflexII)によって同定し、表2に示した構造を有することが確認された。表2にマススペクトルの分析結果を示した。

[製造例7]
<化合物C-1の製造>
化合物A-1を1.00部とジメチルアミノエタノール0.73部を脱水トルエン10mlに加えた。その後、水素化ナトリウムを0.33部加え、4時間加熱還流した。クロロホルムにて抽出した後に、水で有機層を洗浄した。その後有機層をエバポレートし、80℃で乾燥させ、収率54.1%で表3に示す化合物C-1を得た。質量分析装置(TOF-MS:ブルカー・ダルトニクス社製 autoflexII)により分析した結果m/z=717.73(理論値717.88)に分子イオンピークが検出され、表3に示す化合物C-1の構造を有することが同定された。
[製造例8、9]
<化合物C-2、C-3の製造>
化合物C-1の製造方法で使用した化合物A-1を、表3に示す化合物A-2またはA-3に変更した以外は、化合物C-1の製造と同様にして、表3に示す化合物C-2とC-3をそれぞれ製造した。尚、化合物A-2またはA-3は、化合物C-1の製造における化合物A-1と同モル量使用した。得られた化合物C-2またはC-3の構造は、質量分析装置(TOF-MS:ブルカー・ダルトニクス社製 autoflexII)によって同定し、表3に示した構造を有することが確認された。表3にマススペクトルの分析結果を示した。

[比較製造例1]
<化合物D-1の製造>
化合物A-1を1部と3-アミノプロピルジメチルエトキシシラン0.6部をピリジンに溶解させ、115℃で3時間還流した。エバポレーターでピリジンを除去した後、エタノール10部と水50部の混合溶液を加え、析出した固体をろ取し、水50部で洗浄を行った。80℃で乾燥させ、収率54.5%で表4に示す化合物D-1を得た。質量分析装置(TOF-MS:ブルカー・ダルトニクス社製 autoflexII)により分析した結果m/z=806.23(理論値806.14)に分子イオンピークが検出され、表4に示す化合物D-1の構造を有することが同定された。
[比較製造例2、3]
<化合物D-2、D-3の製造>
化合物D-1の製造方法で使用した化合物A-1を、表4に示す化合物A-2またはA-3に変更した以外は、化合物A-1の製造と同様にして、表4に示す化合物D-2とD-3をそれぞれ製造した。尚、化合物A-2またはA-3は、化合物D-1の製造における化合物A-1と同モル量使用した。得られた化合物D-2またはD-3の構造は、質量分析装置(TOF-MS:ブルカー・ダルトニクス社製 autoflexII)によって同定し、表4に示した構造を有することが確認された。表4にマススペクトルの分析結果を示した。






<光分解速度の測定>
L-システイン1mMを含むメタノール/水=1/1(質量比)溶液に5μMになるように実施例1で合成したB-1を溶解させた。この溶液をArバブリングを1h行った後に4面セル中でレーザー光(25mW/cm、レーザー光波長は表5に記載、±2nm)を15分照射した。照射時間5分毎にUV-vis吸収スペクトルを測定し吸収極大波長における吸光度の変化をプロットすることで、B-1の光分解速度を測定した。
上記測定をB-2、B-3、C-1~C-3、D-1~D-3についても行い、光分解速度を下記の基準に基づいて評価した。光分解速度の評価結果を表5に示す。

・光照射15分後の吸収極大波長における吸光度が、
◎:未照射時の20%未満(光分解速度 速)
〇:未照射時の20%以上~70%未満(光分解速度 中程度)
×:未照射時の70%以上(光分解速度 遅)
図1にB-1の照射時間5分毎の吸収スペクトル変化を示す。
図2にB-1、C-1及びD-1の光照射時の685nmにおける吸光度の変化を示す。
図2の結果から、フタロシアニンB-1、C-1及びD-1は光照射によって685nmの吸光度が減少することが確認された。これは光照射により軸配位子の分解が起こることで、フタロシアニンの溶解度が大きく低下し凝集するためであると考えられる。また表5の結果から、フタロシアニンの中心シリコンと軸配位子との結合部位がエステル(-O-C(=O)-)であるB-1~B-3が最も光分解速度が速く、次いで軸配位子の結合部位がエーテル(-O-)であるC-1~C-3が速い結果であることから、軸配位子の結合部位がシラノール(-O-Si-)である比較製造例のD-1~D-3と比較してフリーラジカルの生成において非常に顕著な優位性が確認できた。
[実施例1~6、比較例1~3]
<フタロシアニンを含む抗腫瘍剤の調製>
ジメチルスルホキシド1mlに製造例1で合成したフタロシアニンB-1を0.149mg溶解させ、200μMジメチルスルホキシド溶液を調製した。0.2 μmナイロン製メンブレンフィルターでろ過した後、イーグル最少必須培地で400倍希釈し、0.5 μMのB-1を含む抗腫瘍剤1を調製した。
上記抗腫瘍剤1の作製で使用したフタロシアニンB-1をフタロシアニンB-2、B-3、C-1~C-3、D-1~D-3に変更し、同様に抗腫瘍剤1~9をそれぞれ作製した。ただし、フタロシアニンB-2、B-3、C-1~C-3、D-1~D-3はフタロシアニンB-1と同モル量使用した。
<光毒性評価>
Hela細胞を96ウェルプレートに播種(1×10 cell/well)し、10%Fetal Bovine Serum(FBS)および1%ペニシリン―ストレプトマイシンを含ませたイーグル最少必須培地を用いて、インキュベーター(37℃、5%CO含有Air、加湿環境)内で48時間培養した。その後培地を取り除き、上記にて調整したB-1~B-3、C-1~C-3、D-1~D-3を含む抗腫瘍剤を各ウェルに添加した。これをインキュベーター内に1時間静置した後、イーグル最少必須培地で洗浄した。
光毒性の測定として、各ウェルにレーザー光(50mW/cm、レーザー光波長は表5に記載、±2nm)を3min照射した。続いて各ウェルにセルカウンティングキット-8(同仁化学製)を10μLずつ添加し、インキュベーター(37℃、5%CO2含有Air、加湿環境)内で1時間静置した。その後、プレートリーダー(TECAN社製、SPARK)を用いて450nmにおける吸光度測定を行い、がん細胞への光毒性評価を下記の基準に基づいて評価した。

◎:吸光度1.0未満(光毒性 高)
〇:吸光度2.0未満~1.0以上(光毒性 中程度)
×:吸光度2.0以上(光毒性無し)
<暗所毒性評価>
Hela細胞を96ウェルプレートに播種(1×104 cell/well)し、10%Fetal Bovine Serum(FBS)および1%ペニシリン―ストレプトマイシンを含ませたイーグル最少必須培地を用いて、インキュベーター(37℃、5%CO含有Air、加湿環境)内で48時間培養した。その後培地を取り除き、上記にて調整したB-1~B-3、C-1~C-3、D-1~D-3を含む抗腫瘍剤を各ウェルに添加した。これをインキュベーター内に1時間静置した後、イーグル最少必須培地で洗浄した。
暗所毒性の測定として、ウェルプレートを暗所で3min静置した後に、各ウェルにセルカウンティングキット-8(同仁化学製)を10μLずつ添加し、インキュベーター(37℃、5%CO2含有Air、加湿環境)内で1時間静置した。その後、プレートリーダー(TECAN社製、SPARK)を用いて450nmにおける吸光度測定を行い、がん細胞への暗所毒性評価を下記の基準に基づいて評価した。

◎:吸光度1.0未満(光毒性 高)
〇:吸光度2.0未満~1.0以上(光毒性 中程度)
×:吸光度2.0以上(光毒性無し)
光毒性及び暗所毒性の評価結果を表5に示す。
図3にB-1、C-1及びD-1のがん細胞への光毒性評価の結果を示す。
図4にB-1、C-1及びD-1のがん細胞への暗所毒性評価の結果を示す。
光毒性評価の結果から、実施例1~6のいずれのフタロシアニンもHela細胞に対して光毒性を有することが分かった。また、フタロシアニンの中心シリコンと軸配位子との結合部位がエステル(-O-C(=O)-)であるB-1~B-3を含む抗腫瘍剤が高い光毒性を示し、次いで軸配位子の結合部位がエーテル(-O-)であるC-1~C-3を含む抗腫瘍剤が中程度の光毒性であった。比較例1~3の軸配位子の結合部位がシラノール(-O-Si-)であるD-1~D-3を含む抗腫瘍剤は光毒性が低かった。この結果より、フタロシアニンの光照射による軸分解速度が速いフタロシアニンほど光毒性が高いことが示唆された。
また、暗所毒性評価の結果から、いずれの抗腫瘍剤もHela細胞に対して暗所では毒性がないことが分かった。
Figure 0007676766000010








Claims (4)

  1. 下記一般式(1)で表されるフタロシアニンを含み、LED光またはレーザー光を照射することにより、前記フタロシアニンの軸配位子を分解させラジカルアニオン種を生成させることに用いられる、抗腫瘍剤または抗菌剤であって、前記フタロシアニンが、標的生体物質を認識する物質と連結されてなる、抗腫瘍剤または抗菌剤。

    一般式(1):
    X1-SiPc-X2

    (SiPcは中心金属としてシリコンを有するフタロシアニンまたはフタロシアニン誘導体を示す。X1およびX2はそれぞれ独立に、シリコンに結合した-O-CHZ1、-O-CHZ2Z3、-O-CZ4Z5Z6、-O-C(=O)Z7または-O-P(=O)Z8Z9を示す。Z1~Z9はそれぞれ独立に置換もしくは無置換の炭化水素基を示す。Z1~Z9を構成する炭素原子はヘテロ原子に置換されていてもよい。)
  2. Z1~Z9に親水性置換基を有する請求項1に記載の抗腫瘍剤または抗菌剤。
  3. X1またはX2が-O-C(=O)Z7である請求項1または2に記載の抗腫瘍剤または抗菌剤。
  4. 波長が600~1000nmのLED光またはレーザー光を照射することによりがん細胞または菌に作用する請求項1~3いずれかに記載の抗腫瘍剤または抗菌剤。
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