JP7676121B2 - sRNAの抽出方法及び生物の存在状態の判定方法 - Google Patents
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Description
前記生物を吸着した前記コーティングされた担体を、前記第一の液体と同じであっても異なっていてもよい第二の液体中に浸漬することにより、前記生物由来のsRNAを前記第二の液体中に抽出すること、
を含む、生物からのsRNAの抽出方法。
<2> 前記浸漬は加熱下で行われる、前記<1>に記載の抽出方法。
<3> 前記生物は、細胞壁を有する生物である、<1>又は<2>に記載の抽出方法。
<4> 前記第二の液体は、水性溶媒である、前記<3>に記載の抽出方法。
<5> 生物と、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、アミノ酸、オリゴペプチド、及びタンパク質からなる群より選択されるコーティング材でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させることにより、前記生物を前記コーティングされた担体に吸着させること、
前記生物を吸着した前記コーティングされた担体を、前記第一の液体と同じであっても異なっていてもよい第二の液体中に浸漬することにより、前記生物由来のsRNAを前記第二の液体中に抽出すること、
前記抽出されたsRNAの存在状態を検出すること、及び
得られたsRNAの存在状態を基に、前記生物の存在状態を判定すること、
を含む、生物の存在状態の判定方法。
<6> 前記sRNAは1種又は複数種のsRNAである、前記<5>に記載の判定方法。
<7> 前記浸漬は加熱下で行われる、前記<5>又は<6>に記載の判定方法。
<8> 前記生物は、細胞壁を有する生物である、<5>~<7>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<9> 前記第二の液体は、水性溶媒である、前記<8>に記載の判定方法。
<10> 前記水性溶媒が核酸増幅用試薬を含む、前記<9>に記載の判定方法。
<11> 前記浸漬が0℃~50℃の温度範囲内の温度で行われる、前記<5>~<10>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<12> 前記担体は、活性炭、シリカ、ゼオライト、多孔性セラミックス、炭素繊維、砂、及びガラスビーズからなる群より選択される少なくとも一種である、前記<5>~<11>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<13> 前記ノニオン性界面活性剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート80、及びオクチルフェノールエトキシレートからなる群より選択される少なくとも一種である、前記<5>~<12>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<14> 前記カチオン性界面活性剤は、ベンザルコニウム塩化物及び臭化セチルトリメチルアンモニウムからなる群より選択される少なくとも一種である、前記<5>~<12>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<15> 前記アニオン性界面活性剤は、ドデシル硫酸ナトリウム及び1-オクタンスルホン酸ナトリウムからなる群より選択される少なくとも一種である、前記<5>~<12>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<16> 前記アミノ酸は、グリシンである、前記<5>~<12>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<17> 前記タンパク質は、脱脂粉乳、及びウシ血清アルブミンからなる群より選択される少なくとも一種である、前記<5>~<12>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<18> 前記sRNAは、前記生物中に存在する、前記<5>~<17>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<19> 前記生物の存在状態を判定することが、2種以上の生物の総体的な存在状態を判定することを含む、前記<5>~<18>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<20> 前記sRNAの存在状態を検出することが、前記sRNAの存在量を検出することを含む、前記<5>~<19>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<21> 前記生物が、Escherichia coli、Citrobacter freundii、及びSalmonella gallinarumからなる群より選ばれる少なくとも一種の細胞壁を有する生物を含む、前記<5>~<20>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<22> 前記生物が植物を含む、前記<5>~<21>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<23> 前記生物がベロ毒素生産菌を含む、前記<5>~<22>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<24> 前記sRNAそれぞれの塩基数が、5~500の範囲内である、前記<5>~<23>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<25> 前記sRNAは、配列番号1で表されるヌクレオチド配列を有するEC-5p-36、配列番号2で表されるヌクレオチド配列を有するEC-3p-40、配列番号3で表されるヌクレオチド配列を有するEC-5p-79、配列番号4で表されるヌクレオチド配列を有するEC-3p-393、配列番号5で表されるヌクレオチド配列を有するfox_milRNA_5、配列番号6で表されるヌクレオチド配列を有するmiR156、及び配列番号7で表されるヌクレオチド配列を有するmiR716bからなる群より選択される少なくとも1種を含む、前記<5>~<24>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
<26> 前記sRNAの存在状態を検出することがPCRにより行われる、前記<5>~<25>のうちいずれか一つに記載の判定方法。
本開示中に段階的に記載されている数値範囲において、1つの数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本開示中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
更に、本開示において、別個に記載されている複数の例示的態様は、互いに矛盾しない限り、互いに組み合わせて新たな態様を構成してもよい。
さらには、生物と、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、アミノ酸、オリゴペプチド、及びタンパク質からなる群より選択されるコーティング材でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させることにより、前記生物を前記コーティングされた担体に吸着させること、前記生物を吸着した前記コーティングされた担体を、前記第一の液体と同じであっても異なっていてもよい第二の液体中に浸漬することにより、前記生物由来のsRNAを前記第二の液体中に抽出すること、前記抽出されたsRNAの存在状態を検出すること、及び得られたsRNAの存在状態を基に、前記生物の存在状態を判定すること、を含む、生物の存在状態の判定方法によって、生物の存在状態を迅速に判定できることを見出した。
生物を濃縮できればsRNAの収集効率を上昇させることができるし、溶媒交換が可能であればsRNAの抽出に適した溶媒を用いることができる。また、夾雑成分の除去は収集させるsRNAの純度の向上を可能にする。
驚くべきことに、本願発明者は、担体を特定の物質でコーティングすることにより、担体が生物を吸着しつつも、sRNAの液体中への抽出の阻害を低減させることが可能であることを見出した。より具体的には、生物と、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、アミノ酸、オリゴペプチド、及びタンパク質からなる群より選択されるコーティング材(以下、「特定コーティング材」とも称する)でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させ、前記生物を前記コーティングされた担体に吸着させることで、第二の液体において、より効率的にsRNAを抽出できることが見出された。担体の表面の一部又は全部を、特定コーティング材でコーティングすることで、担体表面の吸着性が変化し、前記生物の担体への吸着は可能としつつも、生物から放出されたsRNAの担体への吸着を低減させることができると推測される。
よって、特定コーティング材でコーティングされた担体と生物とを第一の液体中で共存させると、前記生物は担体に吸着し、前記生物を担体に捕捉することができ、さらには放出されたsRNAの特定コーティング材でコーティングされた担体への吸着は低減される。そのため、前記生物を吸着した前記コーティングされた担体を第二の液体中に浸漬すると、コーティングされていない担体へ前記生物を吸着させた場合と比較して、前記生物からより効率的にsRNAを抽出できる。
本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法における生物は特に限定されず、細胞壁を有する生物であっても、細胞壁を有しない生物であってもよい。生物の例としては、動物、植物、微生物等が挙げられる。
一つの実施形態では、前記生物は、任意の細胞壁を有する生物である。一般的には、動物細胞以外の細胞、例えば植物細胞、微生物細胞等は細胞壁を有している。つまり、前記細胞壁を有する生物は、植物であってもよい。前記細胞壁を有する生物は、酵母、粘菌、カビ等の真菌であっても、大腸菌等の細菌であってもよい。
抽出又は判定の対象物は、生物体全体である必要は無く、生物の部分、つまり、生物の細胞であってもよい。つまり、本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法における「生物」とは、生物個体全体の意味には限定されず、生物の部分、例えば生物の細胞をも包含する意味を有する。生物の部分においても、sRNAは存在しており、また生物の部分の検出であっても生物の存在についての情報を与えるためである。前記生物の部分としては、多細胞生物の部分が挙げられ、例えば植物の花粉が挙げられる。ただし、生物の部分は、細胞の形状を維持している部分であることが好ましい。生物の部分が細胞の形状を維持していない場合には、第二の液体への浸漬前に、細胞内成分が既に周囲の媒体に流出しており、生物の部分を活性炭に吸着させても当該生物の部分はsRNAを含んでいない可能性があるためである。上記のとおり、本開示に係る抽出方法においては生物からsRNAを抽出することが記載され、本開示に係る判定方法においては生物の存在状態を判定することが記載されているが、ここでいう生物は、生物の部分も含む概念を表す。したがって、抽出された前記sRNAあるいは判定された前記存在状態は、生物種又は生物種のグループについての情報を与えれば十分である。実際、例えば草本植物の検出の場合などは、試料中に含まれているのは生物体全体ではなくその一部であるのが一般的であろうが、本開示に係る抽出方法又は判定方法により、生物種又は生物種のグループの存在に関する抽出結果又は判定結果を得ることができる。このため、本開示に係る抽出方法及び判定方法における生物は植物であってもよく、この場合、試料に含まれる成分は例えば花粉であってもよい。
本開示に係る抽出方法又は本開示に係る判定方法において、生物と、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、アミノ酸、オリゴペプチド、及びタンパク質からなる群より選択されるコーティング材でコーティングされた担体と、第一の液体を含む混合物を、試料とも称する。本開示に係る抽出方法における試料とは、抽出しようとする生物のsRNAの抽出に用いられる試料であり、本開示に係る判定方法における試料とは、検出しようとする生物の存在状態の判定に用いられる試料である。sRNAの供給源となる生物を含む対象物又は生物の存在状態について判定したい対象物(以下、単に対象物とも称する)に生物が存在する場合に、試料も当該生物を含むように調製される限りは、試料について特に制限は無く、試料は対象物に特定コーティング材でコーティングされた担体を添加しただけの試料であっても、対象物から任意の処理により調製した調製物に特定コーティング材でコーティングされた担体を添加した試料であってもよい。対象物は、例えば、作業台の表面等の物体表面、食品等の物体自体、水道水等の液体、空気等の気体、生物種が不明な菌体、菌体培養液等である。作業をより簡便にする観点から、試料は対象物に特定コーティング材でコーティングされた担体を添加しただけの試料であることが好ましい。
本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法における担体は、当業者が担体として用いているもののうち、生物、例えば細胞壁を有する生物、を吸着させることができる担体であれば特に制限されない。
BET比表面積の測定方法は、流動式比表面積自動測定装置(株式会社島津製作所製「フローソーブIII2305」)を使用し、装置の取扱説明書に従って測定する方法が挙げられる。測定対象とする担体は、200℃で15分加熱する前処理を行ってよい。
平均孔径の測定方法は、担体を上面から走査型電子顕微鏡(SEM)にて観察し、無作為に選択した50個の空孔における孔径を測定し、その平均値を取ることによって算出することができる。
前記活性炭の例としては、ヤシガラ又は石炭を原料として生産された活性炭が挙げられる。
前記担体は、粒状の担体であってもよく、粒状の担体がフィルタ又はカラム等の内部にセットされた状態の担体であってもよい。
本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法において、前述した担体は、コーティング材でコーティングされている。前記コーティング材は、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、アミノ酸、オリゴペプチド、及びタンパク質からなる群より選択される。
本開示に係るノニオン性界面活性剤は、ヒドロキシ基を有していてもよく、ポリオールエステル系ノニオン性界面活性剤、アルカノールアミド型ノニオン性界面活性剤、アルキルグルコシド型ノニオン性界面活性剤、アルコキシレート型ノニオン性界面活性剤、又は脂肪酸アルキルエステル型ノニオン性界面活性剤であってもよい。前記ノニオン性界面活性剤は、具体的には、ポリソルベート20(例えばTween 20)、ポリソルベート80(例えばTween 80)、及びオクチルフェノールエトキシレート(例えばTriton X-100)からなる群より選択される少なくとも一種とすることができる。
本開示に係るカチオン性界面活性剤は、アミン塩型カチオン性界面活性剤又は第4級アンモニウム塩型カチオン性界面活性剤であってもよい。前記カチオン性界面活性剤は、具体的には、ベンザルコニウム塩化物(例えばオスバン)及び臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)からなる群より選択される少なくとも一種とすることができる。
本開示に係るアニオン性界面活性剤は、スルホサクシネート型アニオン性界面活性剤、スルホン酸塩型アニオン性界面活性剤、硫酸エステル型アニオン性界面活性剤、又は脂肪酸塩型アニオン性界面活性剤であってもよい。前記アニオン性界面活性剤は、具体的には、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)及び1-オクタンスルホン酸ナトリウムからなる群より選択される少なくとも一種とすることができる。
本開示に係るアミノ酸は、疎水性アミノ酸又は親水性アミノ酸であってもよく、酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸、又は中性アミノ酸であってもよい。なお本開示において、疎水性アミノ酸とは、ロイシン、イソロイシン、トリプトファン、フェニルアラニン、バリン、アラニン、グリシン、プロリン、及びメチオニンからなる群から選ばれるアミノ酸を表す。親水性アミノ酸とは、セリン、トレオニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、アルギニン、ヒスチジン、アスパラギン、グルタミン、チロシン、及びシステインからなる群から選ばれるアミノ酸を表す。また、酸性アミノ酸とは、アスパラギン酸又はグルタミン酸を表す。塩基性アミノ酸とは、リジン、アルギニン、及びヒスチジンからなる群から選ばれるアミノ酸を表す。中性アミノ酸とは、アスパラギン、グルタミン、セリン、トレオニン、チロシン、システイン、及び前記疎水性アミノ酸に記載されたアミノ酸からなる群から選ばれるアミノ酸を表す。また、アミノ酸はα-アミノ酸であっても、β-アミノ酸であっても、それら以外のアミノ酸であってもよい。本開示に係るアミノ酸は、具体的には、例えばグリシンとすることができる。
本開示に係るオリゴペプチドは、1分子中にアミノ酸残基が鎖状に2~20残基程度結合したポリマーであってもよく、1分子中にアミノ酸残基が鎖状に5~15残基程度結合したポリマーであってもよく、1分子中にアミノ酸残基が鎖状に7~13残基程度結合したポリマーであってもよい。
本開示に係るタンパク質は、乳製品、粉乳、ゼラチン、ヘモグロビン、アルブミン、血清又は血漿であってもよい。前記タンパク質は、具体的には、脱脂粉乳(例えばスキムミルク)、及びウシ血清アルブミン(BSA)からなる群より選択される少なくとも一種とすることができる。
なお特定コーティング材は、特定コーティング材を溶媒に溶解させた特定コーティング材溶液として、担体に接触させてもよい。このとき、担体の質量に対する特定コーティング材溶液の質量は、0.1倍~1000倍の質量であってもよく、0.5倍~100倍の質量であってもよく、1倍~10倍の質量であってもよく、等倍の質量であってもよい。なおこのとき、担体の質量に対する特定コーティング材溶液中の特定コーティング材の質量は、0.0001倍~10倍の質量であってもよく、0.001倍~5倍の質量であってもよく、0.01倍~2倍の質量であってもよく、等倍の質量であってもよい。
前記特定コーティング材と接触させた担体は、さらに水洗してもよい。水洗の方法は、例えば、前記特定コーティング材と接触させた担体を含む懸濁液を、遠心分離し、上清を除去し、水を添加する、という一連の操作を1回~数回繰り返すのであってもよい。水洗に用いる水は、滅菌水、緩衝液、水道水、生理食塩水、又は後述する水性溶媒であってもよい。
本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法における第一の液体は、生物と、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、アミノ酸、オリゴペプチド、及びタンパク質からなる群より選択される特定コーティング材でコーティングされた担体とが、共存する際に存在する液体である。本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法における第一の液体は、特に限定されないが、例えば、滅菌水、緩衝液、生理食塩水、生物の培養のための液体培地、又は、後述する水性溶媒であってもよい。第一の液体は、試料の調製過程によって決まり、例えばsRNAの供給源となる生物を含む対象物又は生物の存在状態について判定したい対象物が液体であって、特定コーティング材でコーティングされた担体を添加して用いる場合には当該対象物の液体部分ということになる。また、前記対象物が固体であって、第一の液体に浸漬させ、その前若しくはその後若しくはそれと同時に特定コーティング材でコーティングされた担体を添加して試料とする場合には、第一の液体として所望の液体を用いることができる。sRNAを含む生物を効率的に吸着する観点からは、第一の液体は、生物の細胞壁及び細胞膜(細胞壁を有する生物の場合)あるいは生物の細胞膜(細胞壁を有しない生物の場合)を破壊しない液体であることが好ましい。
コーティングされた担体が粒子状である場合、第一の液体を全量又は部分量除去することは、例えば、スピンダウン又は500rpm(回転/分)で3分程度の低速遠心分離等の後に、上清を取り除く操作であってもよい。
コーティングされた担体がフィルタ又はカラム等として装置の内部にセットされた状態である場合、試料にフィルタを通過させることは、それ自体、第一の液体を部分的に又は完全に除去することを含んでいる。前記コーティングされた担体は、試料を流し終わったら、装置の内部から取り出されてもよい。例えば、前記コーティングされた担体を単独で取り出してもよく、又は前記コーティングされた担体を含むフィルタ又はカラムを取り出してもよい。
第一の液体を部分的に又は完全に除去することにより、液量を減少させる、言い換えれば生物の濃度を上昇させることができる。また同時に、コーティングされた担体に吸着しなかった物質、例えば、夾雑物又は特定コーティング材の全量のうち吸着しなかった部分を除去することができる。このため、例えば、前記生物由来の高純度のsRNAを抽出するがより容易になりうる。
本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法における第二の液体は、前記生物を吸着した前記コーティングされた担体を浸漬させ、前記生物由来のsRNAを前記第二の液体中に抽出するために用いられる。本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法における第二の液体は、特に限定されないが、一般的な核酸抽出溶媒であってもよく、後述する水性溶媒であってもよい。細胞膜を溶解させて、細胞内の核酸を迅速に放出させる観点からフェノール、グアニジン塩、水酸化ナトリウム等の強い変性剤を使うことも可能である。ただし、このような変性剤を用いた場合、その後に核酸増幅処理等を行おうとする場合には溶媒交換等の手間が必要となる。
生物と、特定コーティング材でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させることと、前記生物を吸着した前記コーティングされた担体を、前記第一の液体と同じであっても異なっていてもよい第二の液体中に浸漬することとは、同じ処理の中で起こっても、別々の処理として行われてもよい。なお本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法における第一の液体中での共存及び吸着の後は、第一の液体の一部又は全部を除去し、その後に、前記第一の液体と同じ組成であっても異なる組成であってもよい第二の液体による浸漬及び抽出を行うことが、夾雑物を除去しsRNA抽出用の溶媒の選択肢が広がる観点から好ましい。第一の液体の一部又は全部を除去する方法は、例えば遠心分離又は自然沈降させた後に、上清を除去する等の方法でもよい。
さらには、本開示に係る判定方法において、第二の液体による抽出の後は、前記生物を吸着した前記コーティングされた担体の一部又は全部を除去し、その後に第二の液体を用いてsRNAの存在状態を検出することが好ましい。sRNAの存在状態の検出において、前記生物を吸着した前記コーティングされた担体は、検出のための反応系にとって夾雑物となりえるからである。前記生物を吸着した前記コーティングされた担体の一部又は全部を除去する方法は、例えばフィルタ濾過する等の方法でもよい。
本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法における第二の液体は、水性溶媒であってもよい。
本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法における水性溶媒は、水を主体とする液体であって、水性溶媒は純水そのものでもよく、細胞膜の変性を生じさせない限りは水に加えて他の成分(以下、「共在成分」とも称する)を含む水溶液であってもよい。水性溶媒における、水以外の溶媒成分の含有量はなるべく少ない方が好ましく、水以外の溶媒成分の量は水の量に対して1質量%以下、0.1質量%以下、0.01質量%以下、0.001質量%以下、又は0質量%(つまり、溶媒成分としては水のみを含む)としてもよい。また、本開示において、「水性溶媒」は細胞膜を変性させて膜を破壊する成分は含まないか、細胞膜の変性を引き起こさない程度の少量のみ含む。言い換えると、水性溶媒は細胞膜の変性を引き起こさないという点で水と共通した基本的な性質を有しており、この基本的な性質を損なわない限りにおいて共在成分を含むことができる溶媒である。このため、本開示に係る水性溶媒には、細胞膜を破壊して細胞内成分を取り出すための抽出液(例えば、2013-93号公報で言及されている細胞成分抽出液EXTRAGEN(トーソー株式会社製))は含まれない。
前記水性溶媒中における1価又は2価の直鎖、分枝鎖又は脂環式のC2~C8アルコールの含有量の範囲の下限値は特に限定されず、0質量%(非含有)でもよい。前記水性溶媒中における1価又は2価の直鎖、分枝鎖又は脂環式のC2~C8アルコールの含有量は0.5質量%以上であってもよく、1.0質量%以上であってもよく、5.0質量%以上であってもよく、10質量%以上であってもよく、20質量%以上であってもよく、40質量%以上であってもよい。上記の上限値と下限値の値は、任意に組み合わせて数値範囲を形成してよい。
水性溶媒が、1価又は2価の直鎖、分枝鎖又は脂環式のC2~C8アルコール、及びアセトンのうち2種類以上を含む場合、これらの合計量も上記範囲内にあることが好ましい。
2価の直鎖、分枝鎖又は脂環式のC2~C8アルコールは、2価の直鎖、分枝鎖又は脂環式のC2~C6アルコールであることが好ましく、2価の直鎖、分枝鎖又は脂環式のC2~C4アルコールであることがより好ましい。2価の直鎖、分枝鎖又は脂環式のC2~C8アルコールの例としては、1,2-エタンジオール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオールが挙げられる。
これらの1価又は2価の直鎖、分枝鎖又は脂環式のC2~C8アルコールの1種類又は複数種類を任意に選択して用いることができる。
sRNAは微生物の細胞膜によって細胞内に閉じ込められており、直接的に測定することが困難であると考えられていた。sRNAを解析するには、フェノール、グアニジン塩、水酸化ナトリウム等の強い変性剤(細胞膜を変性させる程度に強い変性剤)で細胞膜を変性させて核酸を取り出し、さらに変性剤を除去又は中和する操作が必要となると考えられていた。これは、実際、微生物のDNA及び16S rRNAを細胞外に取り出すには、水酸化ナトリウム等の強い変性剤(細胞膜を変性させる程度に強い変性剤)で細胞膜を変性させることが必要であって、強い変性剤を用いない場合にはDNA及び16S rRNAを取り出すことは出来なかったためである。このように、従来の核酸抽出法においては、変性剤で処理する操作と、変性剤を除去又は中和する操作に手間がかかるため、操作が煩雑となり、簡便ではない。
なお、上記では生物が細胞壁を有する生物である場合を中心に水性溶媒の使用を記載したが、水性溶媒は、細胞壁を有しない生物からsRNAを抽出するために用いても構わない。
前記水性溶媒中におけるノニオン性界面活性剤の含有量の範囲の下限値は特に限定されず、0質量%(非含有)でもよい。前記水性溶媒中におけるノニオン性界面活性剤の含有量は0.01質量%以上であってもよく、0.1質量%以上であってもよく、0.3質量%以上であってもよく、0.5質量%以上であってもよく、0.7質量%以上であってもよい。上記の上限値と下限値の値は、任意に組み合わせて数値範囲を形成してよい。
前記水性溶媒中における抗菌ペプチドの含有量の範囲の下限値は特に限定されず、0質量%(非含有)でもよい。前記水性溶媒中における抗菌ペプチドの含有量は0.001質量%以上であってもよく、0.005質量%以上であってもよく、0.01質量%以上であってもよく、0.05質量%以上であってもよく、0.07質量%以上であってもよい。上記の上限値と下限値の値は、任意に組み合わせて数値範囲を形成してよい。
前記水性溶媒中における還元剤の濃度の範囲の下限値は特に限定されず、0M(非含有)でもよい。前記水性溶媒中における還元剤の濃度は0.001M以上であってもよく、0.005M以上であってもよく、0.01M以上であってもよく、0.05M以上であってもよく、0.07M以上であってもよい。上記の上限値と下限値の値は、任意に組み合わせて数値範囲を形成してよい。
本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法における生物と、特定コーティング材でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させることは、室温で行っても加熱又は冷却しながら行ってもよい。細胞膜の変性をなるべく起こさないように、共存は0℃~50℃の温度範囲内の温度で行うことが好ましく、4℃~40℃の温度範囲内の温度で行うことがより好ましく、10℃~40℃の温度範囲内の温度で行うことがさらに好ましく、20℃~40℃の温度範囲内の温度で行うことがさらにより好ましく、25℃~40℃の温度範囲内の温度で行うことがさらにより好ましく、30℃~37℃の温度範囲内の温度で行うことがいっそう好ましい。生物と、特定コーティング材でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させることは室温で行ってもよい。生物と、特定コーティング材でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させることは加熱下で行ってもよい。
生物と、特定コーティング材でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させる時間は、生物が、十分な量、特定コーティング材でコーティングされた担体へ吸着する限りは、特に制限されない。生物と、特定コーティング材でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させる時間は、例えば10秒~30時間であり、10秒~10時間であってもよく、1.0分~5.0時間であってもよく、あるいは5.0分~1.0時間であってもよい。生物と、特定コーティング材でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させる時間は、あるいは、0.50時間~6.0時間であってもよく、0.70時間~4.5時間であってもよく、0.80時間~2.0時間であってもよい。
生物と、特定コーティング材でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させることによって、生物の特定コーティング材でコーティングされた担体への吸着が起こり、第一の液体中に前記生物を吸着した前記コーティングされた担体を含む試料が得られる。
本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法における浸漬は、室温で行っても加熱又は冷却しながら行ってもよい。機器を必要としない観点からは浸漬は室温で行うことが好ましい。細胞膜の変性をなるべく起こさないようにする観点及び操作を簡便化する観点からは、浸漬は0℃~50℃の温度範囲内の温度で行うことが好ましく、4℃~40℃の温度範囲内の温度で行うことがより好ましく、10℃~40℃の温度範囲内の温度で行うことがさらに好ましく、20℃~40℃の温度範囲内の温度で行うことがさらにより好ましく、25℃~40℃の温度範囲内の温度で行うことがさらにより好ましく、30℃~37℃の温度範囲内の温度で行うことがいっそう好ましい。浸漬は室温で行ってもよい。一方、sRNAの抽出速度を増加させる観点から浸漬を加熱下で行ってもよい。
浸漬時間は、sRNAの細胞外への漏出が十分な量で起こる限りは、特に制限されない。浸漬時間は、例えば10秒~30時間であり、10秒~10時間であってもよく、1.0分~5.0時間であってもよく、あるいは5.0分~1.0時間であってもよい。浸漬時間は、あるいは、0.50時間~6.0時間であってもよく、0.70時間~4.5時間であってもよく、0.80時間~2.0時間であってもよい。
浸漬を行うことによって、sRNAの細胞外への漏出が起こり、第二の液体中にsRNAを含む試料が得られる。
本開示に係る抽出方法及び本開示に係る判定方法におけるsRNAとは、small RNAとも称され、細胞に含まれる短鎖のRNAを意味する。sRNAの具体的な鎖長は、5塩基~500塩基であることが好ましく、8塩基~500塩基であることがより好ましく、10塩基~200塩基であることがさらに好ましく、12塩基~100塩基であることがいっそう好ましく、15塩基~30塩基であることが特に好ましい。
なお、sRNAの中には、真核細胞に含まれる20塩基~30塩基程度のRNAであるmicro RNAなどもある。また、原核生物でも同程度の特に短いsRNAのことをmicroRNA-size small RNAと呼ぶ場合もある。
ここで、「差示的な発現状態」とは、前記特定の生物においてのみ差示的に発現するsRNAである必要はなく、前記特定の生物を含む特定の生物の群においてのみ差示的に発現するsRNAといった、前記特定の生物にのみに完全に差示的であるわけではないsRNAをも含む概念を意味する。
本開示に係る判定方法において、「存在状態」とは、単に存在の有無を指してもよく、また、存在量を指していてもよい。つまり、「存在状態を検出すること」とは、存在するというバイナリーな情報を得ることであってもよいが、存在という情報に加えて存在量の情報までも得るものであってもよい。存在量の情報には、存在の有無についての情報も内在している。同様に、「存在状態を判定すること」とは、存在するというバイナリーな判定を行うことであってもよいが、存在するという情報に加えて存在量の判定までも行うものであってもよい。ここで、存在量は、絶対的な存在量には限定されず、ネガティブコントロール又はポジティブコントロール等の比較対象に対する相対存在量であってもよい。
本開示に係る判定方法においてsRNAの存在状態を検出する手法については特に制限されない。sRNAの存在状態を検出する手法としては、標識された核酸プローブとのハイブリダイゼーション(ノーザンブロッティングを含む)、核酸増幅などの方法がある。核酸増幅はDNA又はRNAを増幅させる方法であればよく、その例としては、PCR(Polymerase Chain Reaction)法、RT-PCR(Reverse Transcription-PCR)法、LCR(Ligase Chain Reaction)法、SDA(Strand Displacement Amplification)法、NASBA(Nucleic Acid Sequence-based Amplification)法、TRC(Transcription Reverse-transcription Concerted Reaction)法、LAMP(Loop-mediated Isothermal Amplification)法、RT-LAMP(Reverse Transcription-LAMP)法、ICAN(Isothermal and Chimeric Primer-initiated Amplification of Nucleic Acids)法、RCA(Rolling Cycle Amplification)法、Smart Amp(Smart Amplification Process)法、TMA(Transcription-mediated Amplification)法、TAS(transcription Amplification System)法、3SR(Self-sustained Sequence Replication System)法等の各増幅方法が挙げられる。RNAを直接増幅できない方法の場合には、一旦sRNAを逆転写酵素で逆転写してDNAに変換してから核酸増幅すればよい。ある実施形態においては、sRNAの存在状態の検出は等温遺伝子増幅又はPCRによって行われる。
また、前述のPCRは、qPCR(定量PCR)であってもよく、qPCRはリアルタイムPCRであってもよい。リアルタイムPCRとしては、特に、Taqman(登録商標) miRNA assay(Thermo Scientific社製)を用いる方法が挙げられる。qPCRを用いることで、sRNAの存在状態について定量的な解析を行うことが容易となる。
例えば、Taqman(登録商標)プローブ、SYBR Green色素などを用いることで、核酸増幅量を蛍光シグナルにより測定でき、その情報を基にsRNAの存在状態を知ることができ、この手法は特にqPCRにおいて有効である。
上記の核酸増幅又はプローブとのハイブリダイゼーション等の検出操作においては、sRNAの全長を増幅してもよく、及び/又はsRNAの全長とハイブリダイゼーションするプローブを用いてもよい。ただし、sRNAの全長を増幅すること、及び/又はsRNAの全長とハイブリダイゼーションするプローブを用いることは必須ではない。sRNAの一部の領域、例えばsRNAの3’末端側領域の10塩基~30塩基程度を対象として、核酸増幅又はハイブリダイゼーションを行ってもよい。
試料中に生物に差示的なsRNAが検出されることは、試料中における当該生物の存在を示唆する。試料中における生物に差示的なsRNAの存在量の情報からは、試料中における当該生物の存在量についての情報を得ることもできる。
本開示に係る判定方法では、sRNAの存在状態から、当該sRNAの存在状態と合致するsRNA発現プロファイルを有する1種又は複数種の生物を特定する同定方法も提供される。前記sRNAは、生物に応じて差示的な発現状態を示すsRNAであることが好ましい。第二の液体中におけるsRNAの存在状態を検出することは、第二の液体中に存在するsRNAを網羅的に検出することを含んでいてもよいが、試料中に存在する可能性のある生物の種類を考慮してあらかじめ選択した1種又は複数種のsRNAの存在状態を測定することを含んでいてもよい。
本開示に係る判定方法は、例えば、衛生管理の必要とされる現場(食品製造、医療、福祉、家庭等)での迅速で簡便な微生物検査のために用いることができる。その例としては、食品製造工程における腐敗変敗菌検査による製品の衛生管理、食中毒事故時のすみやかな原因特定、医療施設のベッドや待合室における食中毒菌検出による二次感染予防、児童福祉施設や老人福祉施設における食中毒菌の二次感染予防、家庭に食中毒患者がいる場合における食中毒菌の検出による二次感染予防等が挙げられる。
実施例1~実施例24、比較例1~比較例5、及び参考例1~参考例13において、抽出する対象又は存在状態を検出する対象となるsRNAは、以下に記載の方法により定量した。
実施例1~実施例24、比較例1~比較例5、及び参考例1~参考例13のそれぞれにおける反応液中のsRNAを、リアルタイムPCR法により定量した。定量の対象となるsRNAに合わせてカスタム合成した定量試薬(Taqman(登録商標) microRNA Assays、アプライドバイオシステムズ社製)及び逆転写酵素(Taqman(登録商標) microRNA RT kit、アプライドバイオシステムズ社製)を用いて、製造業者の指示に従って逆転写反応を行い、逆転写により形成されたDNAを含む逆転写反応溶液を得た。逆転写反応において、具体的には、1反応あたり、1μLのRNAサンプル、1.5μの10× RT buffer、0.15μLのdNTP mix、0.19μLのRNase inhibitor、終濃度が1×になる量のカスタム合成Taqman assays(例:20×のTaqman assaysであれば0.75μL)の第一液、1μLのMultiscribe RT enzyme、を用い、純水で液量が15μLになるよう調整した。逆転写反応の温度プロファイルは、(1)16℃で30分、続いて(2)42℃で30分、及び(3)85℃で5分からなるステップを含んでいた。
-ノニオン性界面活性剤(Tween 20)による担体のコーティング-
ヤシガラ活性炭50mg(10-32 mesh;ナカライテスク社製)を1.5mL容量のチューブに量り取った。量り取ったヤシガラ活性炭に、Tween 20(ナカライテスク社製)の2%溶液(Tween 20のストック濃度が2%)を100μLずつ添加し、室温で10分以上静置した。その後、静置した前記ヤシガラ活性炭を14000rpm(回転/分)で2分間遠心分離し、上清を除去し、300μLの滅菌水を添加して洗浄し、14000rpmで2分間遠心分離し、上清を除去することで、Tween 20でコーティングされた水洗済みの活性炭を得た。
細胞壁を有する生物である、Escherichia coli W3110(以下、単に「大腸菌W3110」と称する)を用いた。
大腸菌W3110をLBプレートに塗布して培養し、そのコロニーを2mLのLB培地に懸濁して、37℃、180rpmで24時間振とう培養を行った。その後、培養液を40μL採取して、4mLのLB培地に植菌し、37℃、180rpmで5時間振とう培養を行った。その後、培養液を3000g(遠心加速度)で3分間遠心分離し、上清を吸引除去した後、滅菌水を添加して大腸菌懸濁液を得た。懸濁後、OD600(600nmの波長で測定されたサンプルの光学濃度(OD))を測定し、OD600=1.0となるように滅菌水で大腸菌懸濁液の濃度を調製した。
前記ノニオン性界面活性剤(Tween 20)によりコーティングされた水洗済みの活性炭に対して、OD600=1.0になるように濃度を調製した大腸菌W3110の懸濁液を30μL添加し、室温で10分間静置することで、コーティングされた活性炭に大腸菌W3110を吸着させた。次いで、前記大腸菌W3110を吸着させた活性炭を含む懸濁液をスピンダウンして上清を除去した後、1mLの滅菌水を添加して、再度スピンダウンして上清を除去することで、大腸菌W3110を吸着させた水洗済みの活性炭を得た。
前記大腸菌W3110を吸着させた水洗済みの活性炭に、Triton X-100を1%含む滅菌水を50μL添加して、37℃で1時間静置することで、前記大腸菌W3110からsRNAを含むサンプルを抽出した。
大腸菌W3110に含まれるsRNAの一種であるEC-5p-36を対象として、大腸菌W3110からのsRNAの定量を試みた。
前記サンプルについて、リアルタイムPCR法によりEC-5p-36を定量した。具体的には、スピンダウン後、1μLの上清を採取し、上記<リアルタイムPCR法によるsRNAの定量方法>に従ってリアルタイムPCRを行った。なおプライマーは、EC-5p-36に対応したヌクレオチド配列を有するTaqman(登録商標)Assayプライマーを用いた。StepOnePlus(登録商標)リアルタイムPCRシステム(アプライドバイオシステムズ社製)により得られたCt値の結果を表5に示す。
コーティング材の種類及びコーティング材のストック濃度を、以下及び表5に示すとおりに変更したこと以外は、実施例1と同様に、Ct値を求めた(表5)。表5中、ストック濃度とは、担体をコーティングするのに用いたコーティング材溶液の濃度をいう。なお比較例3は、活性炭をそのまま使用、つまり、コーティングしない活性炭を用いた。
ポリソルベート20(ナカライテスク社製、商品名:Tween 20)
ポリソルベート80(ナカライテスク社製、商品名:Tween 80)
オクチルフェノールエトキシレート(ナカライテスク社製、商品名:Triton X-100)
ベンザルコニウム塩化物液(和光純薬社製、商品名:オスバン)
臭化セチルトリメチルアンモニウム(和光純薬社製、略称:CTAB)
ドデシル硫酸ナトリウム(和光純薬社製、略称:SDS)
1-オクタンスルホン酸ナトリウム(和光純薬社製)
グリシン(和光純薬社製)
脱脂粉乳(和光純薬社製、商品名:スキムミルク)
ウシ血清アルブミン(和光純薬社製、略称:BSA)
ポリエチレングリコール6000(ナカライテスク社製、略称:PEG-6000)
ポリエチレングリコール4000(ナカライテスク社製、略称:PEG-4000)
なお、大腸菌を添加しなかった場合には、Ct値は測定限界以上となるため、表中でCt値が得られたサンプルは、生物の存在状態を迅速に判定できている。
なおコーティング材のストック濃度によるCt値の変化が見られなかったため、いずれの実施例においても、十分に活性炭をコーティングできていたことが分かった。
なお実施例1~実施例16では、ノイズとは区別可能なCt値が得られたため、各サンプルは大腸菌を含んでいると判定できた。
-ノニオン性界面活性剤(Tween 20)による担体のコーティング-
ヤシガラ活性炭100mg(10-32 mesh;ナカライテスク社製)を1.5mL容量のチューブに量り取った。量り取ったヤシガラ活性炭に、1mLの滅菌水を添加した後、10μLずつ別のチューブに分注してヤシガラ活性炭懸濁液を得た。前記分注した10μLのヤシガラ活性炭懸濁液に、Tween 20の2%溶液(Tween 20のストック濃度が2%)を100μLずつ添加し、4℃で10分間静置した。その後、静置した前記ヤシガラ活性炭を14000rpm(回転/分)で2分間遠心分離し、上清を除去し、300μLの滅菌水を添加して洗浄し、14000rpmで2分間遠心分離し、上清を除去することで、Tween 20でコーティングされた水洗済みの活性炭を得た。
細胞壁を有する生物である、Escherichia coli W3110(以下、単に「大腸菌W3110」と称する)を用いた。
大腸菌W3110をLBプレートに塗布して培養し、そのコロニーを2mLのLB培地に懸濁して、37℃、180rpmで24時間振とう培養を行った。その後、培養液を40μL採取して、4mLのLB培地に植菌し、37℃、180rpmで5時間振とう培養を行った。その後、培養液を3000g(遠心加速度)で3分間遠心分離し、上清を吸引除去した後、滅菌水を添加して大腸菌懸濁液を得た。懸濁後、OD600(600nmの波長で測定されたサンプルの光学濃度(OD))を測定し、OD600=1.0となるように滅菌水で大腸菌懸濁液の濃度を調製した。
前記ノニオン性界面活性剤(Tween 20)によりコーティングされた水洗済みの活性炭に対して、OD600=1.0になるように濃度を調製した大腸菌W3110の懸濁液を30μL添加し、4℃で10分間静置することで、コーティングされた活性炭に大腸菌W3110を吸着させた。次いで、前記大腸菌W3110を吸着させた活性炭を含む溶液を500rpmで3分間遠心分離して上清を除去した後、30μLの滅菌水を添加した。
前記大腸菌W3110を吸着させた活性炭を含む懸濁液を、95℃で5分間熱処理することで、前記大腸菌W3110からsRNAを含むサンプルを抽出した。
大腸菌W3110に含まれるsRNAの一種であるEC-5p-36を対象として、大腸菌W3110からのsRNAの定量を試みた。
前記サンプルについて、リアルタイムPCR法によりEC-5p-36を定量した。具体的には、スピンダウン後、1μLの上清を採取し、上記<リアルタイムPCR法によるsRNAの定量方法>に従ってリアルタイムPCRを行った。なおプライマーは、EC-5p-36に対応したヌクレオチド配列を有するTaqman(登録商標)Assayプライマーを用いた。StepOnePlus(登録商標)リアルタイムPCRシステム(アプライドバイオシステムズ社製)により得られたCt値の結果を表6に示す。
実施例18~実施例24及び比較例4~比較例5においては、コーティング材の種類及を、表6に示すとおりに変更したこと以外は、実施例17と同様に、Ct値を求めた(表6)。使用したコーティング材の詳細は、前述したコーティング材の詳細と同様である。
なお、大腸菌を添加しなかった場合には、Ct値は測定限界以上となるため、表中でCt値が得られたサンプルは、生物の存在状態を判定できたサンプルである。
また、大腸菌W3110を吸着させた活性炭を、水性溶媒に浸漬することでsRNAを抽出したサンプルのCt値は36.25であった(比較例3)。一方で、前記大腸菌W3110を吸着させた活性炭を含む懸濁液を、95℃で5分間熱処理することでsRNAを抽出したサンプルのCt値は30.8であった(比較例5)。このことから、水性溶媒への浸漬よりも、熱処理のほうが、sRNA抽出効率が向上したことが分かった。
実施例1~実施例16の結果及び実施例17~実施例24の結果の比較からも、水性溶媒への浸漬よりも、熱処理のほうが、sRNA抽出効率が向上し、さらには水性溶媒への浸漬又は熱処理のいずれであっても、特定コーティング材でコーティングすることによりsRNA抽出効率が向上したことが分かった。
なお実施例17~実施例24では、ノイズと区別可能なCt値が得られたため、各サンプルは大腸菌を含んでいると判定できた。
腸内細菌科に属する菌であるEscherichia coli、Citrobacter freundii、及びSalmonella gallinarumの各菌をLBプレートに播種して培養し、生じたコロニーを2mLのLB培地に懸濁して、37℃、180rpmで24時間振とう培養を行った。その後、培養液40μLを採取して、4mLのLB培地に植菌し、37℃、180rpmで24時間振とう培養を行った。その後、培養液を3000Gで5分間遠心し、上清を吸引除去した後、滅菌水を添加した。この際、OD600を測定し、滅菌水でOD=1に調整して菌懸濁液を調製した。調製した菌懸濁液から500μLの試料を3個用意し、それぞれ5℃、25℃、又は37℃で1時間静置した。
大腸菌W3110をLBプレートに塗布して培養し、生じたコロニーを2mLのLB培地に懸濁して、37℃、180rpmで24時間振とう培養を行った。得られた培養液を40μL採取して、4mLのLB培地に植菌し、37℃、180rpmで5時間振とう培養を行った。その後、培養液を3000Gで3分間遠心し、上清を吸引除去した後、滅菌水を添加した。OD600を測定し、OD600の値が1.0となるように滅菌水で希釈し、OD1.0大腸菌W3110懸濁液とした。
大腸菌W3110懸濁液の濃度が参考例2と同様になるように、表8に示す添加剤を用い、その終濃度を表8に示す通りとしたこと以外は参考例2と同様にして、スコアを測定した。例えば、参考例3のSynperoinc F108の場合、Synperoinc F108の2質量%水溶液を用いて、OD1.0大腸菌W3110懸濁液10μLに対して10μLを添加し、OD600の値が0.5となり、かつSynperoinc F108の終濃度(得られた液体試料中における濃度)が1質量%となるようにした。参考例3~12についても、結果を表8に示す。
Claims (22)
- 細胞壁を有する生物と、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、アミノ酸、オリゴペプチド、及びタンパク質からなる群より選択されるコーティング材でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させることにより、前記生物を前記コーティングされた担体に吸着させること、及び
前記生物を吸着した前記コーティングされた担体を、前記第一の液体と同じであっても異なっていてもよい第二の液体中に浸漬することにより、前記生物由来のsRNAを前記第二の液体中に抽出すること、
を含み、前記第二の液体は水性溶媒であり、
前記コーティング材は前記生物を吸着させるがsRNAの吸着を低減させる、
生物からのsRNAの抽出方法。 - 前記浸漬は加熱下で行われる、請求項1に記載の抽出方法。
- 細胞壁を有する生物と、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、アミノ酸、オリゴペプチド、及びタンパク質からなる群より選択されるコーティング材でコーティングされた担体とを、第一の液体中で共存させることにより、前記生物を前記コーティングされた担体に吸着させること、
前記生物を吸着した前記コーティングされた担体を、前記第一の液体と同じであっても異なっていてもよい第二の液体中に浸漬することにより、前記生物由来のsRNAを前記第二の液体中に抽出すること、
前記抽出されたsRNAの存在状態を検出すること、及び
得られたsRNAの存在状態を基に、前記生物の存在状態を判定すること、
を含み、前記第二の液体は水性溶媒であり、
前記コーティング材は前記生物を吸着させるがsRNAの吸着を低減させる、
生物の存在状態の判定方法。 - 前記sRNAは1種又は複数種のsRNAである、請求項3に記載の判定方法。
- 前記浸漬は加熱下で行われる、請求項3又は請求項4に記載の判定方法。
- 前記水性溶媒が核酸増幅用試薬を含む、請求項3に記載の判定方法。
- 前記浸漬が0℃~50℃の温度範囲内の温度で行われる、請求項3~請求項6のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記担体は、活性炭、シリカ、ゼオライト、多孔性セラミックス、炭素繊維、砂、及びガラスビーズからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項3~請求項7のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記ノニオン性界面活性剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート80、及びオクチルフェノールエトキシレートからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項3~請求項8のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記カチオン性界面活性剤は、ベンザルコニウム塩化物及び臭化セチルトリメチルアンモニウムからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項3~請求項8のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記アニオン性界面活性剤は、ドデシル硫酸ナトリウム及び1-オクタンスルホン酸ナトリウムからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項3~請求項8のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記アミノ酸は、グリシンである、請求項3~請求項8のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記タンパク質は、脱脂粉乳、及びウシ血清アルブミンからなる群より選択される少なくとも一種である、請求項3~請求項8のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記sRNAは、前記生物中に存在する、請求項3~請求項13のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記生物の存在状態を判定することが、2種以上の生物の総体的な存在状態を判定することを含む、請求項3~請求項14のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記sRNAの存在状態を検出することが、前記sRNAの存在量を判定することを含む、請求項3~請求項15のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記生物が、Escherichia coli、Citrobacter freundii、及びSalmonella gallinarumからなる群より選ばれる少なくとも一種の細胞壁を有する生物を含む、請求項3~請求項16のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記生物が植物を含む、請求項3~請求項17のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記生物がベロ毒素生産菌を含む、請求項3~請求項18のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記sRNAそれぞれの塩基数が、5~500の範囲内である、請求項3~請求項19のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記sRNAは、配列番号1で表されるヌクレオチド配列を有するEC-5p-36、配列番号2で表されるヌクレオチド配列を有するEC-3p-40、配列番号3で表されるヌクレオチド配列を有するEC-5p-79、配列番号4で表されるヌクレオチド配列を有するEC-3p-393、配列番号5で表されるヌクレオチド配列を有するfox_milRNA_5、配列番号6で表されるヌクレオチド配列を有するmiR156、及び配列番号7で表されるヌクレオチド配列を有するmiR716bからなる群より選択される少なくとも1種を含む、請求項3~請求項20のうちいずれか一項に記載の判定方法。
- 前記sRNAの存在状態を検出することがPCRにより行われる、請求項3~請求項21のうちいずれか一項に記載の判定方法。
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