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JP7667560B2 - 発情検知器具及び人工授精方法 - Google Patents

発情検知器具及び人工授精方法 Download PDF

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Description

本発明は、雌牛の発情を検知するための発情検知器具、及び雌牛に対して人工授精を行うための人工授精方法に関する。
我が国では、子牛生産のほとんどが凍結精液を用いた人工授精又は胚移植によって行われており、人工授精は全体の過半数以上を占めている。人工授精による受胎率の向上を図るには、雌牛の発情を検知し、適切なタイミングで人工授精を行うことが必要である。
現在、使用されている雌牛の発情等を検知する技術は、ICT(情報通信技術)を利用した発情検知システム(特許文献1等参照)と簡易な発情検知器具(特許文献2等参照)の2つに分けられる。ICTを利用した発情検知システムは、雌牛に装着した例えば牛歩計等の生体センサから送信された生体データに基づいて、雌牛の発情を推定(検知)し、雌牛の授精適期を推定する。簡易な発情検知器具は、例えば雌牛の発情の指標となる乗駕許容行動(スタンディング)時に発生する圧力によって液体が排出されるように構成されている。この場合、飼育者等の作業者は、簡易な発情検知器具から液体の排出の有無を確認することによって雌牛の発情を検知する。
なお、本発明に関連する先行技術として特許文献1及び2に示すものの他に、特許文献3に示すものがある。
特開2010-33329号公報 米国特許3076431号明細 特表2004-536613号公報
ところで、ICTを利用した発情検知システムは、雌牛の発情だけでなく、雌牛の授精適期を推定(検知)できるものの、そのシステムを導入するための初期導入費、及びそのシステムを維持するための通信費等の管理費が高価である。そのため、ICTを利用した発情検知システムを導入すると、発情検知に関するコストが増大するという問題がある。
一方、簡易な発情検知器具を用いた場合、雌牛の発情を検知することができるものの、雌牛の発情開始からの経過時間を検知又は推定することができない。そのため、簡易な発情検知器具を用いる場合には、適切なタイミングで人工授精を実施できているか不明であり、人工授精による受胎率の向上を図ることが困難であるという問題がある。
そこで、本発明の一態様は、発情検知に関するコストを、ICTを利用した発情検知システムより低減しつつ、適切なタイミングで人工授精を行って、人工授精による受胎率の向上を図ることを目的とする。
前述の課題を解決するため、本発明の一態様に係る発情検知器具は、液体を排出するための排出部を有し、雌牛の乗駕許容行動時に発生する圧力によって前記排出部から液体を排出するように構成され、液体を収容する容器と、前記容器の前記排出部から排出された液体を滲出させるための滲出部材を有し、前記滲出部材への液体の滲出状態の変化によって雌牛の乗駕許容行動開始からの経過時間を標示するインジケータと、を備える。
本発明の一態様に係る発情検知器具において、前記インジケータは、前記滲出部材への液体の滲出状態の変化に基づいて、確認時刻が雌牛の授精適期又はその直前であるか否かを確認するための授精適期標示部を有してもよい。
本発明の一態様に係る発情検知器具は、一端部が前記容器の前記排出部側に連結され、他端部が前記滲出部材に連結され、前記容器の前記排出部から排出された液体を溜めるための液溜まりを備え、前記滲出部材は、前記液溜まりに溜まった液体を吸い取ることができるように構成されてもよい。
本発明の一態様に係る発情検知器具は、雌牛の乗駕許容行動が起きたことを報知する報知部を備えてもよい。
本発明の一態様に係る発情検知器具において、前記滲出部材への液体の滲出状態の変化とは、前記滲出部材への液体の滲出面積の変化のことであってもよい。
前述の課題を解決するため、本発明の一態様に係る人工授精方法は、本発明の一態様に係る発情検知器具を用い、前記容器が雌牛の腰部に装着されかつ前記インジケータが雌牛の腰部又はその他の部位に装着された状態で、雌牛に乗駕許容行動が起きた後に、作業者は、前記滲出部材への液体の滲出状態の変化によって前記インジケータに標示された雌牛の発情開始からの経過時間を参照して、確認時刻が雌牛の授精適期又はその直前であるか否かを確認し、確認時刻が雌牛の授精適期又はその直前である場合に、雌牛の授精適期に雌牛に対して人工授精を行う。
本発明の一態様によれば、発情検知に関するコストを、ICTを利用した発情検知システムより低減しつつ、適切なタイミングで人工授精を行って、人工授精による受胎率の向上を図ることができる。
雌牛に装着された本実施形態に係る発情検知器具の模式的な側面図である。 雌牛に装着された図1に示す発情検知器具の模式的な平面図である。 図1に示す発情検知器具の模式的な断面図である。 本実施形態に係る人工授精方法を説明する模式図である。 雌牛に装着された本実施形態の変形例1に係る発情検知器具の模式的な平面図である。 雌牛に装着された本実施形態の変形例2に係る発情検知器具の模式的な側面図である。 雌牛に装着された本実施形態の変形例3に係る発情検知器具の模式的な側面図である。
以下、本発明の実施形態及びその変形例1から3について図面を参照して説明する。なお、発情検知器具における各構成部材の前後方向、左右方向、及び上下方向の位置関係は、雌牛に装着した状態を基準とする。
〔本実施形態に係る発情検知器具〕
本実施形態について図1から図4を参照して説明する。図1は、雌牛に装着された本実施形態に係る発情検知器具の模式的な側面図である。図2は、雌牛に装着された図1に示す発情検知器具の模式的な平面図である。図3は、図1に示す発情検知器具の模式的な断面図である。図4は、本実施形態に係る人工授精方法を説明する模式図である。図4のIは、雌牛に発情検知器具を装着した様子を示している。図4のIIは、雌牛の乗駕許容行動と他の牛の乗駕行動の様子を示す図である。図4のIIIは、雌牛に対して人工授精を行う様子を示す図である。
(発情検知器具10の概要)
図1及び2に示すように、本実施形態に係る発情検知器具10は、雌牛C(図4参照)の発情を検知するための器具であり、ICT(情報通信技術)を利用しない簡易な器具である。発情検知器具10は、雌牛Cの発情だけでなく、雌牛Cの発情開始からの経過時間を検知(推定)するための器具である。
(容器12)
図1から3に示すように、発情検知器具10は、有色の液体としてインクFを収容する容器12を備えており、容器12は、雌牛Cの腰部Ca背側に例えばマジックテープ(登録商標)等を介して装着可能である。なお、雌牛Cの腰部Caとは、解剖学的にいうと、後位の腰椎、腸骨、仙骨及び前位の尾椎で形成される部位をいう。
容器12は、インクFを収容する可撓性チューブ14を有しており、可撓性チューブ14は、雌牛Cの乗駕許容行動(スタンディング)時に他の牛C’(図4のII参照)の乗駕行動(マウンティング)によって圧力を受ける。容器12は、可撓性チューブ14の先端側に設けられた排出管16を有しており、可撓性チューブ14の内部と排出管16の内部は、通路18を介して連通可能である。排出管16は、その先端側に、インクFを排出するための排出部としての排出口20を有している。
容器12は、所定の圧力以上の圧力が所定時間だけ継続してかかると、排出管16の排出口20からインクFを排出するように構成されている。換言すれば、容器12は、雌牛Cの乗駕許容行動時に発生する他の牛C’からの圧力によって排出管16の排出口20からインクFを排出するように構成されている。そのため、他の牛C’の乗駕行動が瞬間的に起きても、雌牛Cの乗駕許容行動が起きない限り、排出管16の排出口20からインクFが排出されることはない。なお、容器12の具体的な構成は、特許文献2に示すように公知であるため、その詳細な説明を省略する。
(インジケータ22)
図1から3に示すように、発情検知器具10は、インジケータ22を備えており、インジケータ22は、排出管16の排出口20から排出されたインクFを滲出させるためのテープ状の滲出部材24を有している。インジケータ22は、滲出部材24へのインクFの滲出の有無によって雌牛Cの発情の有無を標示する。インジケータ22は、滲出部材24へのインクFの滲出状態の変化によって雌牛Cの乗駕許容行動(スタンディング)開始からの経過時間を標示する。換言すれば、インジケータ22は、滲出部材24へのインクFの滲出状態の変化によって雌牛Cの発情開始からの経過時間を標示する。
ここで、本実施形態では、滲出部材24へのインクFの滲出状態の変化とは、滲出部材24へのインクFの滲出面積の変化のことである。より具体的には、滲出部材24へのインクFの滲出状態の変化とは、滲出部材24におけるインクFの滲出部分24eの先端24tの前後方向位置の変化のことである。なお、図面中、インクFの滲出部分24eには、点ハッチングが施されている。
滲出部材24は、ろ紙からなる基材26と、基材26の両面にそれぞれ被覆されかつインクFの漏れを防止する透明な保護コート28とを有している。保護コート28は、滲出部材24に滲出したインクFの水分の蒸発を抑えることができる。保護コート28として、例えばOPPテープが用いられる。基材26の側面を必要に応じて例えば変成シリコーン接着材等で保護してもよい。基材26は、ろ紙以外の紙(JIS規格の広義の紙を含む)又は布からなるものであってもよい。このような構成によると、滲出部材24から外部へインクFが漏れることがなく、滲出部材24へのインクFの滲出状態の変化を雌牛Cの発情開始からの経過時間に正確に対応させることができる。また、保護コート28によって基材26が汚れ難くなる。
インジケータ22は、滲出部材24へのインクFの滲出状態の変化に基づいて、確認時刻が雌牛Cの授精適期又はその直前であるか否かを確認するための板状の授精適期標示部30を有している。授精適期標示部30は、滲出部材24の下側又は側方に配置可能である。授精適期標示部30は、確認時刻が雌牛Cの授精最適期であることを示す最適期領域30aと、確認時刻が雌牛Cの授精最適期の直前の授精適期であることを示す適期領域30bと、確認時刻が雌牛Cの授精最適期の直後の授精適期であることを示す適期領域30cとを有している。雌牛Cの授精最適期は、雌牛Cの授精適期に含まれる。
(液溜まり32)
図1及び3に示すように、発情検知器具10は、排出管16の排出口20から排出されたインクFを溜めるための管状の液溜まり32を備えている。液溜まり32は、容器12とインジケータ22との間に設けられており、例えばプラスチックからなる。液溜まり32の一端部は、容器12の排出部側である排出管16の前端部に連結部材34を介して気密的に連結されている。連結部材34は、例えば樹脂からなり、液溜まり32と排出管16との間からのインクFの漏れを防止する。
液溜まり32の他端部は、滲出部材24の基端部に連結部材36を介して気密的に連結されている。連結部材36は、例えば樹脂からなり、液溜まり32と滲出部材24との間からインクFの漏れを防止する。また、液溜まり32は、その中央部に、下方向に突出した突出部38を有している。液溜まり32は、突出部38内にインクFを溜めるように構成されている。
なお、液溜まり32を管状に形成しかつ突出部38を有する代わりに、液溜まり32を薄型箱状に形成しかつ突出部38を省略してもよい。この場合には、薄型箱状の液溜まり32(不図示)は、その内部にインクFを溜めるように構成されている。また、液溜まり32が排出管16の排出口20から排出されたインクFを溜めるための機能を有していれば、液溜まり32の形状等を適宜に変更してもよい。
(ガイド針40)
図1及び3に示すように、発情検知器具10は、液溜まり32内に設けられた細管状のガイド針40を備えており、ガイド針40は、排出管16の排出口20から排出されたインクFを液溜まり32の突出部38内に導く。ガイド針40の基端部は、排出管16の排出口20に接続されており、ガイド針40の先端は、液溜まり32の突出部38の上側近傍に位置している。なお、発情検知器具10の構成からガイド針40を省略してもよい。
(紐状部材42)
図1及び3に示すように、発情検知器具10は、液溜まり32内に設けられた紐状部材42を備えており、紐状部材42は、例えば編み紐である。紐状部材42は、例えば毛管現象によって液溜まり38から滲出部材24側に向かってインクFを移送する。紐状部材42の一端部は、液溜まり32の突出部38内に位置しており、紐状部材42の他端部は、滲出部材24の基端部に連結されている。換言すれば、滲出部材24は、液溜まり32の突出部38内に溜まったインクFを紐状部材42を介して吸い取ることができるように構成されている。なお、発情検知器具10は、紐状部材42と滲出部材24の連結部分からインクFが漏れないように構成されている。
なお、発情検知器具10の構成から紐状部材42を省略してもよい。この場合には、滲出部材24の基端部が管状の液溜まり32の突出部38内に位置する。更に、液溜まり32を薄型箱状に形成しかつ突出部38を省略した場合には、滲出部材24の基端部が液溜まり32内に位置する。滲出部材24の基端部が薄型箱状の液溜まり32の底面に接触又は近接してもよい。つまり、滲出部材24へ液溜まり32内に溜まったインクFを移送できるように構成されていれば、発情検知器具10の構成を適宜に変更してもよい。
(台座44)
図1及び2に示すように、発情検知器具10は、インジケータ22及び液溜まり32を載置するための台座44を備えており、台座44には、液溜まり32の突出部38を保持する凹部46が形成されている。台座44は、雌牛Cの腰部Caに例えばマジックテープ(登録商標)等を介して装着可能である。インジケータ22及び液溜まり32は、それぞれ、雌牛Cの腰部Caに台座44を介して間接的に装着可能である。インジケータ22及び液溜まり32は、雌牛Cの腰部Caに装着可能である代わりに、雌牛Cの例えば後躯側部等、腰部Ca以外の部位に装着可能であってもよい。このような構成によると、発情検知器具10の装着に伴う雌牛Cのストレスを軽減することができる。
なお、液溜まり32を薄型箱状に形成しかつ突出部38を省略した場合には、台座44から凹部46を省略して、台座44を薄型化してもよい。この場合には、台座44を含めた発情検知器具10の高さを例えば3mm以上でかつ50mm以下の範囲にすることができ、発情検知器具10が雌牛Cから外れにくくなる。また、台座44にインジケータ22の一部である授精適期標示部30を設けてもよい。更に、発情検知器具10の構成から台座44を省略してもよい。
(スクラッチシート48)
図1及び2に示すように、発情検知器具10は、容器12に載置可能なスクラッチシート48を備えている。スクラッチシート48は、雌牛Cの乗駕許容行動時に発生する他の牛C’(図4のII参照)からの摩擦等によってコーティング層が剥がれ、素材の表面が露出するように構成されている。スクラッチシート48の素材の表面は、例えば赤色、黄色等の彩度の高い色になっている。スクラッチシート48は、その素材の表面が露出することによって、雌牛Cの乗駕許容行動が起きたことを視覚により報知する報知部に相当する。なお、スクラッチシート48の具体的な構成は、特許文献3に示すように公知であるため、その詳細な説明を省略する。
(発情検知器具10の作用効果)
続いて、本実施形態に係る発情検知器具10の作用効果について説明する。
図1から4に示すように、容器12が雌牛Cの腰部に装着され、かつインジケータ22及び液溜まり32が雌牛Cの腰部又はその他の部位に台座44を介して間接的に装着される(図4のI参照)。その状態で、雌牛Cの発情の指標となる雌牛Cの乗駕許容行動が起きると(図4のII参照)、他の牛C’からの圧力によって排出管16の排出口20からインクFが排出される。なお、発情検知器具10の構成から台座44を省略した場合には、インジケータ22及び液溜まり32が雌牛Cの腰部又はその他の部位に例えばマジックテープ(登録商標)等を介して装着される。
すると、排出管16の排出口20から排出されたインクFは、ガイド針40を経由して液溜まり32の突出部38内に一旦溜められる。そして、液溜まり32の突出部38内に溜められたインクFは、紐状部材42によって液溜まり32の突出部38内から滲出部材24側に向かって移送され、滲出部材24に滲出する。そして、インジケータ22は、滲出部材24へのインクFの滲出の有無によって雌牛Cの発情の有無を標示するだけでなく、滲出部材24へのインクFの滲出状態の変化によって雌牛Cの発情開始からの経過時間を標示する。特に、排出管16の排出口20から排出されたインクFが、液溜まり32の突出部38内に一旦溜められて、紐状部材42によって液溜まり32の突出部38内から滲出部材24側に向かって安定した速度で移送されるため、インジケータ22は、雌牛Cの発情開始からの経過時間を正確に標示することができる。換言すれば、発情期間中に繰り返される乗駕許容行動によって排出管16の排出口20からインクFが複数回にわたって排出されたとしても、液溜まり32の突出部38内に一旦溜められることによって、インクFの滲出部材24への移送を安定した速度に保つことができる。
つまり、飼育者等の作業者は、簡易な器具である発情検知器具10を用いるだけで、滲出部材24へのインクFの滲出状態の変化に基づいて、確認時刻が雌牛Cの授精適期又はその直前であるか否か確認することができる。換言すれば、作業者は、簡易な器具である発情検知器具10を用いるだけで、雌牛Cの発情の有無だけでなく、雌牛Cの授精適期を検知(推定)することができる。
従って、本実施形態に係る発情検知器具10によれば、発情検知に関するコストを、ICTを利用した発情検知システムより低減しつつ、適切なタイミングで人工授精を行って、人工授精による受胎率の向上を図ることができる。
また、雌牛Cの発情の指標となる雌牛Cの乗駕許容行動が起きると、他の牛C’からの圧力によって排出管16の排出口20からインクFが排出される他に、報知部としてのスクラッチシート48は、雌牛Cの乗駕許容行動が起きたことを視覚により報知する。そのため、本実施形態に係る発情検知器具10によれば、飼育者等の作業者は、スクラッチシート48による報知対象になった雌牛Cに装着されたインジケータ22のみを確認すればよく、作業者の負担を減らすことができる。
〔本実施形態に係る人工授精方法〕
本実施形態に係る人工授精方法について図1、2、及び4を参照して説明する。本実施形態に係る人工授精方法は、本実施形態に係る発情検知器具10を用いて、雌牛Cに対して人工授精を行うための方法である。
図1、2、及び4に示すように、容器12が雌牛Cの腰部に装着され、かつインジケータ22及び液溜まり32が雌牛Cの腰部又はその他の部位に台座44を介して間接的に装着される(図4のI参照)。その状態で、雌牛Cの発情の指標となる雌牛Cの乗駕許容行動が起きた後に、飼育者等の作業者は、滲出部材24へのインクFの滲出状態の変化によってインジケータ22に標示された雌牛Cの発情開始からの経過時間を参照して、確認時刻が雌牛Cの授精適期又はその直前であるか否かを確認する。特に、インジケータ22が授精適期標示部30を有しているため、作業者は、確認時刻が雌牛の授精適期又はその直前であるか否かを容易に確認することができる。なお、発情検知器具10の構成から台座44を省略した場合には、インジケータ22及び液溜まり32が雌牛Cの腰部又はその他の部位に例えばマジックテープ(登録商標)等を介して装着される。
そして、確認時刻が雌牛Cの授精適期又はその直前である場合に、雌牛Cの授精適期に、注入器Pを用いて雌牛Cの子宮Cbに精液を注入することにより、雌牛Cに対して人工授精を行う。
本実施形態に係る人工授精方法の構成によると、飼育者等の作業者は、簡易な器具である発情検知器具10を用いるだけで、滲出部材24へのインクFの滲出状態の変化に基づいて、確認時刻が雌牛Cの授精適期又はその直前であるか否か確認することができる。換言すれば、作業者は、簡易な器具である発情検知器具10を用いるだけで、雌牛Cの発情の有無だけでなく、雌牛Cの授精適期を検知(推定)することができる。
従って、本実施形態に係る人工授精方法によれば、発情検知に関するコストを、ICTを利用した発情検知システムより低減しつつ、従来の簡易な発情検知器具を用いた場合と比べて適切なタイミングで人工授精を行って、人工授精による受胎率の向上を図ることができる。
〔本実施形態の変形例1〕
本実施形態の変形例1について図5を参照して説明する。図5は、雌牛に装着された本実施形態の変形例1に係る発情検知器具の模式的な平面図である。なお、説明の便宜上、前述の本実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(発情検知器具10Aの概要)
図5に示すように、本実施形態の変形例1に係る発情検知器具10Aは、前述の本実施形態に係る発情検知器具10(図1から3参照)と同様の構成を有しており、発情検知器具10Aの構成のうち、発情検知器具10の構成と異なる点についてのみ説明する。
(第2容器50)
発情検知器具10Aは、スクラッチシート48(図2参照)を備える代わりに、有色の液体としてインクF(図3参照)を収容する第2容器50を備えており、第2容器50は、雌牛Cの腰部Caに例えばマジックテープ(登録商標)等を介して装着可能である。第2容器50は、容器12と同様の構成を有しており、可撓性チューブ14と、可撓性チューブ14の先端側に設けられた排出管16とを有している。排出管16の排出口20には、インクFを台座44又は台座44周辺のシート(不図示)に注入するための注入針52が設けられている。なお、発情検知器具10Aの構成から注入針52を省略してもよい。
第2容器50は、容器12と同様に、雌牛Cの乗駕許容行動時に発生する他の牛C’(図4参照)からの圧力によって排出管16の排出口20からインクFを排出するように構成されている。そのため、台座44又は台座44周辺のシートは、雌牛Cの乗駕許容行動が起きると、注入針52からのインクFの注入によって変色するように構成されている。台座44又は台座44周辺のシートは、変色することによって、雌牛Cの乗駕許容行動が起きたことを視覚により報知する報知部に相当する。
そして、本実施形態の変形例1に係る発情検知器具10Aにおいても、前述の発情検知器具10の作用効果と同様の作用効果を奏する。
〔本実施形態の変形例2〕
本実施形態の変形例2について図6を参照して説明する。図6は、雌牛に装着された本実施形態の変形例2に係る発情検知器具の模式的な側面図である。なお、説明の便宜上、前述の本実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(発情検知器具10Bの概要)
図6に示すように、本実施形態の変形例2に係る発情検知器具10Bは、前述の本実施形態に係る発情検知器具10(図1から3参照)と同様の構成を有しており、発情検知器具10Bの構成のうち、発情検知器具10の構成と異なる点についてのみ説明する。
(空気袋54)
発情検知器具10Bは、スクラッチシート48(図2参照)を備える代わりに、容器12の上側に設けられた空気袋54を備えており、空気袋54は、雌牛Cの乗駕許容行動時に発生する他の牛C’(図4参照)からの圧力によってしぼむように構成されている。図6においては、しぼむ前の空気袋54が二点鎖線で示されており、しぼんだ後の空気袋54が実線で示されている。空気袋54は、その形状変化によって、雌牛Cの乗駕許容行動が起きたことを視覚により報知する報知部に相当する。
そして、本実施形態の変形例2に係る発情検知器具10Bにおいても、前述の発情検知器具10の作用効果と同様の作用効果を奏する。
〔本実施形態の変形例3〕
本実施形態の変形例3について図7を参照して説明する。図7は、雌牛に装着された本実施形態の変形例3に係る発情検知器具の模式的な側面図である。なお、説明の便宜上、前述の本実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(発情検知器具10Cの概要)
図7に示すように、本実施形態の変形例3に係る発情検知器具10Cは、前述の本実施形態に係る発情検知器具10(図1から3参照)と同様の構成を有しており、発情検知器具10Cの構成のうち、発情検知器具10の構成と異なる点についてのみ説明する。
発情検知器具10Cは、スクラッチシート48(図2参照)を備える代わりに、容器12の上側に設けられかつ雌牛Cの乗駕許容行動時に他の牛C’(図4参照)からの圧力を受ける受圧部材56を備えている。発情検知器具10Cは、容器12又はその近傍に上下方向へ揺動可能に設けられた動作部材58を備えており、動作部材58は、その揺動動作によって、倒伏姿勢(図7において二点鎖線で示す姿勢)と起立姿勢(図7において実線で示す姿勢)とに切り替わる、動作部材58は、受圧部材56が他の牛C’から圧力を受けると、倒伏姿勢から起立姿勢に切り替わるように構成されている。動作部材58は、その姿勢変化によって、雌牛Cの乗駕許容行動が起きたことを視覚により報知する報知部に相当する。
そして、本実施形態の変形例3に係る発情検知器具10Cにおいても、前述の発情検知器具10の作用効果と同様の作用効果を奏する。
〔他の実施形態〕
前述の実施形態では、図2に示すように、滲出部材24へのインクFの滲出状態の変化とは、滲出部材24へのインクFの滲出面積の変化のことであるとしたが、滲出部材24におけるインクFの滲出部分24eの呈色状態の変化であってよい。滲出部材24におけるインクFの滲出部分24eの呈色状態の変化には、滲出部材24自体の呈色状態の変化と、インクF自体の呈色状態の変化のいずれも含まれる。
また、前述の実施形態では、図2、5から7に示すように、報知部としてのスクラッチシート48等は、雌牛Cの乗駕許容行動が起きたことを視覚により報知するが、報知音を用いて雌牛Cの乗駕許容行動が起きたことを聴覚により報知してもよい。
〔付記事項〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
10:発情検知器具、12:容器、14:可撓性チューブ、16:排出管、18:通路、20:排出口(排出部)、22:インジケータ、24:滲出部材、24e:滲出部分、24t:滲出部分の先端、26:基材、28:保護コート、30:授精適期標示部、30a:最適期領域、30b:適期領域、30c:適期領域、32:液溜まり、34:連結部材、36:連結部材、38:突出部、40:ガイド針、42:紐状部材、44:台座、46:凹部、48:スクラッチシート(報知部)、10A:発情検知器具、50:第2容器、52:注入針、10B:発情検知器具、54:空気袋(報知部)、10C:発情検知器具、56:受圧部材、58:動作部材(報知部)、F:インク(液体)、C:雌牛、Ca:腰部、Cb:子宮、P:注入器

Claims (4)

  1. 雌牛の腰部に装着可能であり、液体を排出するための排出部を有し、雌牛の乗駕許容行動時に発生する圧力によって前記排出部から液体を排出するように構成され、液体を収容する容器と、
    前記容器の前記排出部から排出された液体を滲出させるための滲出部材を有し、前記滲出部材への液体の滲出状態の変化によって雌牛の発情開始からの経過時間を標示するインジケータと、
    一端部が前記容器の前記排出部側に連結され、他端部が前記滲出部材に連結され、前記容器の前記排出部から排出された液体を溜めるための液溜まりと、を備え、
    前記滲出部材は、前記液溜まり内に溜まった液体を吸い取ることができるように構成されている、発情検知器具。
  2. 前記インジケータは、前記滲出部材への液体の滲出状態の変化に基づいて、確認時刻が雌牛の授精適期又はその直前であるか否かを確認するための授精適期標示部を有している、請求項1に記載の発情検知器具。
  3. 雌牛の乗駕許容行動が起きたことを報知する報知部を備える、請求項1又は2に記載の発情検知器具。
  4. 請求項1に記載の発情検知器具を用い、前記容器が雌牛の腰部に装着されかつ前記インジケータが雌牛の腰部又はその他の部位に装着された状態で、雌牛に乗駕許容行動が起きた後に、
    作業者は、前記滲出部材への液体の滲出状態の変化によって前記インジケータに標示された雌牛の発情開始からの経過時間を参照して、確認時刻が雌牛の授精適期又はその直前であるか否かを確認し、
    確認時刻が雌牛の授精適期又はその直前である場合に、雌牛の授精適期に雌牛に対して人工授精を行う、人工授精方法。
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