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JP7653001B1 - 磁石式義歯アタッチメントとその磁石構造体の製造方法 - Google Patents

磁石式義歯アタッチメントとその磁石構造体の製造方法 Download PDF

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JP7653001B1
JP7653001B1 JP2024146104A JP2024146104A JP7653001B1 JP 7653001 B1 JP7653001 B1 JP 7653001B1 JP 2024146104 A JP2024146104 A JP 2024146104A JP 2024146104 A JP2024146104 A JP 2024146104A JP 7653001 B1 JP7653001 B1 JP 7653001B1
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義信 本蔵
永喜 菊池
晋平 本蔵
知仁 光永
彰 水野
和己 柴田
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Abstract

Figure 0007653001000001
【課題】構造が簡単で製造しやすい厚み0.8mm以下の薄型磁性アタッチメントを提供する。
【解決手段】磁性ステンレス鋼製のキャップ11のホール部をリング形状として、そこにリング形状の希土類焼結磁石12を収納して、マルテンサイト組織の18Cr-8Ni系ステンレス鋼からなるリング形状のシールド板で蓋をして、篏合部をレーザー溶接して溶融凝固部と改質非磁性部を形成し、着磁して希土類焼結磁石とステンレス磁石のシールドプレートからなる簡単な構造を実現する。
【選択図】図6

Description

本発明は、歯科医療分野において磁石吸引力を利用して義歯を維持固定するために用いるキャップ状の薄型の磁石式義歯アタッチメントに関する。
近年義歯は、X線画像解析装置や3次元の形状測定を使って、口腔内の歯列状態を診断して、コンピュータで義歯を設計し、設計したデジタルデータをもとに、3次元プリンターで製作され始めている。つまり義歯は、精密鋳造デンチャーからデジタルデンチャーへと変わりつつある。デジタルデンチャーの維持装置として、磁石式義歯アタッチメントが期待されている。
磁石式義歯としては、図11に示す磁石式入れ歯と図12に示す磁石式ブリッジとがある。
磁石式義歯アタッチメントは、特許文献1に開示されている図1に示すように、磁石構造体とキーパーとからなっており、磁石構造体は義歯内に装着され、キーパーは支台歯側に埋設される。両者の吸着面・被吸着面を介して、磁力で両者は吸着される。磁石構造体とキーパーを合わせた厚みは、2mmから4mmである。磁石は磁石構造体に内蔵されているが、磁石の防錆対策技術は特許文献2に開示されている。
有髄歯を支台歯としたクラウンブリッジなどに適用して磁石式ブリッジを製作するためには、磁石式義歯アタッチメントの厚みを1mm以下にすることが求められている。図2に示すように吸着力は厚みを小さくすると、大幅に減少するという欠点があった。この欠点を解決する対策が、特許文献3および特許文献4に開示されている。
特許文献3においては、厚み0.3~1mmの薄板形状タイプが開発されているが、これは小さな磁石複数個をキャップ底面に設置(図3)し、複数個のステンレス鋼と非磁性部の複合磁性プレートを組み合わせて溶接する構造(図4)である。ただし、複雑な構造で製造性やコストの点で難点があった。
特許文献4においては、中央部にリング形状のホール部を持つキャップ(図5)に、リング形状の磁石とリング形状の磁性ステンレス製のシールドプレートを組み合わせると、厚みを1.5mmから1.0mmへと2/3程度に薄くできたことが開示されている。磁気回路を形成するために、キャップとシールドプレートの境界部を非磁性にする必要がある。本発明は、2つの非磁性リングを境界部に介挿するとしている。しかし2つの微小な非磁性リング(例えば、外径1.1mm×内径0.5mm×厚さ0.1mm)を製作し、それをキャップとシールドプレートの境界部に取り付けて、4か所の隙間を溶接・接合するという複雑な構造は製造性やコストの点で難点があった。
また、特許文献4の明細書の段落番号0017には、「別の方法として、非磁性リング20,21は磁性材料をレーザー等による改質手段によって改質できるので、蓋ヨーク19で磁石体16を覆った後に外側及び内側の間隙位置にレーザー等を照射することにより形成してもよい。」との記載があるが、キャップとシールドプレートはともに、19Cr-2Mo-Ti組成の磁性ステンレス鋼であり、両者を接合した溶接部は同じく磁性材料となり、どのようにすれば非磁性に改質できるのか技術が開示されていない。この記載は将来の可能性を指摘したに過ぎないと言えよう。
従って、特許文献4の発明は製造方法に難点があり、実用的ではないと思われる。実際のところ本発明は具体的な開示はなく単なるアイデアにとどまり、加えて実際の商品として提供されたという事実はない。
そこで、本発明は、上記薄型磁石式義歯アタッチメントの磁石構造体の構造を簡素化し、製造性に優れ、かつ吸着力を400g~800gの性能を有する薄型の磁石式義歯アタッチメントを実現するものである。
特開平6- 7380号公報 特開平4-227253号公報 特許第7125686号公報 特開平10-127662号公報 特許第7125684号公報
日本金属学会講演概要集(1996年9月29日第408頁)
特許文献3および4に記載された従来の薄型の磁石式義歯アタッチメントは、構造が複雑で製造性に劣り、優れた品質を確保することが容易ではなかったという欠点および製造コストが高くなって商品化する上で、課題が残っていた。
また、薄型の磁石式義歯アタッチメントは、シールドプレートも薄くなり、十分な強度を確保するためには、シールドプレートとキャップ先端部との接合部の溶接深さをシールドプレートの厚みと同じ程度に大きくする必要があり、そのことは溶接熱による希土類焼結磁石への損傷の危険が増すので、その対策が必要になる。
本発明は、磁石構造体に設置する希土類焼結磁石の形状をリング形状とした特許文献4を参考に、ステンレス磁石を利用して、吸着力を50%程度大きくすると同時に非磁性リングを省略することにより構造の簡素化を図ったものである。
しかし、特許文献5の図3に開示されているステンレス磁石と非磁性の複合磁性材料製のシールドプレートの利用を検討したが、加熱量を微妙に調整してリングの内周部をわずかな部分を非磁性改質することは非常に困難であった。そこで、周辺部を非磁性に改質した複合磁性材料に替えて、ステンレス磁石だけのシールドプレートを利用する方法を検討して、構造の簡素化を図ることにした。
本発明者らは、吸着力と厚みの関係の鋭意研究した結果、第1に、中央部にリング状のホール部を持つキャップ(図5)に、リング形状の希土類焼結磁石を組み込み、ステンレス磁石のリング状のシールドプレートでその希土類焼結磁石を封入し、シールドプレートとキャップのホール部との境界部を溶接・接合する。その際に、レーザー溶接するだけで溶接部の近傍を非磁性に改質できる条件が存在することを発見した。その条件とは、レーザー溶接部の溶け込み量をシールドプレート厚みに一致させ、最大限の溶け込み量を確保して接合強度が確保すると同時に、大きなレーザー溶接熱で凝固部周辺の熱影響部に非磁性部を形成する。磁石とシールドプレートの空隙を設けて、レーザー熱によって磁石がダメージを受けないようにするという条件である。
そして磁石構造体を試作した。試作品の断面図を図6に、シールドプレートを図7に示す。直径4mmの試作品の吸着力と厚みの関係を調査した。その結果、図8に示すように、丸形タイプの場合、高さを0.6mmまで小さくすると吸着力は40%も低減するが、リングタイプの場合、厚みを0.6mmまで小さくしても吸着力は10%程度減少するだけであることを確認した。
第2に、シールドプレートの材質をCr-Ni系ステンレス磁石を採用した場合、図8に示すように、吸着力は磁性ステンレス鋼に比べてCr-Ni系ステンレス磁石を採用した方が増加すること、および吸着力はステンレス磁石の残留磁気の強さに比例して増加することを見出した。
第3に、リング希土類焼結磁石の製造方法について、特許文献4には、厚み0.4mmのリング磁石が開示されているが、本発明者らが調査した範囲では、厚み0.5mm未満のリング磁石は製造されておらず、その製造方法は開示されていない。そこで、本発明者らは、厚み0.5mm未満の円盤状の希土類焼結磁石を製作し、ドリル穴加工単独で検討したが、厚みが薄くなるほど破損や欠けを生じて加工できないことが判明した。そこで、放電加工により粗い穴加工をおこない、熱による加工変質層をドリルによる研削・研磨加工により除去すると同時に穴精度を改善する方法を新たに考案し、本発明に必要なリング磁石の加工を可能にした。
また、磁石構造体組立時の溶接熱による損傷対策として、リング磁石のシールドプレート側のコーナー部はR形状にしてコーナー部とシールドプレートとの間に所定の空隙を設けることにした。
以上の発見・発明を基礎にした薄型の磁石式義歯アタッチメントの構成は、次のとおりである。
磁石式義歯アタッチメントは、義歯に配設される磁石構造体と支台歯の上に配設される軟磁性材料よりなるキーパーとからなり、磁石構造体の吸着面とキーパーの被吸着面とを当接させることにより両者が磁力による自己吸引力によって互いに吸着するように構成されている。
磁石構造体は、キャップと希土類焼結磁石とシールドプレートとを備え、
キャップは、Cr系磁性ステンレス鋼よりなる円板形状で、中央部には円柱と円柱の外周部には開口部を有するリング形状のホール部とを備え、
希土類焼結磁石は、薄型のリング形状で、リングの下面の内外のコーナー部はR形状からなり、キャップのホール部に収納され、
かつ、希土類焼結磁石のコーナー部とシールドプレートとの間には希土類焼結磁石の高さ方向に10μm以上、径方向に100μm以上からなる空隙を有してなり、
シールドプレートは、薄型リング形状で、コア部と、コア部およびキャップとの境界部とからなり、
コア部は、60%以上のマルテンサイト組織と40%以下のオーステナイト組織との2相組織よりなるCr-Ni系ステンレス磁石からなり、
境界部は、レーザー溶接による溶融凝固部とレーザー溶接の熱影響による改質非磁性部とからなり、
かつ、溶融凝固部の深さはシールドプレートの厚さと同一にし、
溶融凝固部を含む磁石構造体の吸着面は平滑化されており、
400gf以上の吸着力を有する。
ここで、上記磁石構造体は、直径は2.0mm~4.5mm、厚み0.3~1mmの薄型形状からなることが好ましい。さらに、Cr-Ni系ステンレス磁石は、12kG以上の飽和磁化、50~200Oeの保磁力、かつ6kG以上の残留磁気を有することが好ましい。
磁石式義歯アタッチメントの磁石構造体の製造方法において、
(1)まず、磁石構造体を構成する3つの部品であるCr系磁性ステンレス鋼よりなるホール中央部に突起を持つキャップ、リング形状の希土類焼結磁石およびリング形状のステンレス磁石製のシールドプレートの母材であるシールド板を製作する。その工程は、
工程a)キャップは、Cr系磁性ステンレス鋼板を冷鍛プレスで打ち抜き・絞り加工によりホール中央部に突起を持つ凹形状に形成する。
工程b)シールド板は、Cr-Ni系非磁性ステンレス棒鋼を母材にして、冷間加工率50%以上の冷間加工を加えて、60%以上のオーステナイト組織をマルテンサイトに誘起変態させた後、張力熱処理を施したのち、機械加工によりリング形状に形成する。
また、Cr-Ni系非磁性ステンレス鋼板を母材にして、冷間加工によりマルテンサイト誘起変態し、張力熱処理後に板を打ち抜き加工によりリング状のシールド板を作製してもよい。
工程c)希土類焼結磁石は、厚みは0.2mm~0.49mm、外径は1.6mm~4mmの円板状磁石の中央部に放電加工により内径0.5mm~2mmの穴あけ加工を行った後に、ドリルにより仕上げ穴加工をし、リング磁石の内外周のコーナー部は研磨加工によるR部からなるリング形状に形成する。
(2)次に、キャップとシールド板と希土類焼結磁石の3つの部品からなる磁石構造体を組み立てる。その工程は、
工程d)キャップのホール部に希土類焼結磁石を挿入し、シールド板で蓋をして3部品を組み立て、
工程e)キャップとシールド板との2か所の篏合部をレーザー溶接して、レーザー溶接際に生じる溶融凝固部は微量のδフェライトを含む微磁性部を形成し、シールドプレート側のレーザー溶接の熱影響部は改質非磁性部を形成し、
工程f)レーザー溶接部を含む吸着面を研磨して平滑にし、
(3)そして、組み立てた前記磁石構造体の着磁において、
工程g)2T~4Tの磁界を印加して磁石構造体を着磁する、
工程からなることを特徴とする磁石構造体の製造方法である。
本発明は、構造が簡単で安価で高い磁気吸引力を有する薄型の磁石式義歯アタッチメントに関するものである。それは、有髄歯を支台歯とした可撤性の磁石式クラウンやブリッジの製作に役立つものと期待されている。
従来の磁石式義歯アタッチメントの構造を示す図である。 従来の磁石式義歯アタッチメントの磁気吸着力と厚みの関係を示す図である。 従来の薄型の磁石式義歯アタッチメントのキャップ(磁石が4個タイプ)の上面図である。 従来の薄型の磁石式義歯アタッチメントの断面図である。 本発明のキャップの構造を示す図である。 本発明の磁石構造体の断面の構造を示す図である 本発明の(a)シールドプレートを磁石構造体の下面から示す図、(b)シールドプレートの断面図である。 本発明のリング磁石の厚みと吸着力の関係を示す図である。 本発明のステンレス磁石の残留磁気と吸着力の関係を示す図である。 本発明のリング状のシールド板を示す図である。 シールド板の内外端部とキャップの先端部のレーザー溶接の境界部を示す図である。 磁石式義歯アタッチメントの維持装置としての使用法を示す図である。 有髄歯を支台歯とした磁石式ブリッジの磁石式義歯アタッチメントの薄さを示す図である。
本発明の第1の実施形態は次の通りである。
本発明の磁石式義歯アタッチメントは、
義歯に配設される磁石構造体と支台歯の上に配設される軟磁性材料よりなるキーパーとからなり、前記磁石構造体の吸着面と前記キーパーの被吸着面とを当接させることにより両者が磁力による自己吸引力によって互いに吸着するように構成された磁石式義歯アタッチメントにおいて、
前記磁石構造体は、キャップと希土類焼結磁石とシールドプレートとを備え、
前記キャップは、Cr系磁性ステンレス鋼よりなる円板形状で、中央部には円柱と前記円柱の外周部には開口部を有するリング形状のホール部とを備え、
前記希土類焼結磁石は、薄型のリング形状で、リングの下面の内外のコーナー部はR形状からなり、前記キャップの前記ホール部に収納され、
かつ、前記希土類焼結磁石の前記コーナー部と前記シールドプレートとの間には前記希土類焼結磁石の高さ方向に10μm以上、径方向に100μm以上の空隙を有してなり、
前記シールドプレートは、薄型リング形状で、コア部と、前記コア部と前記キャップとの境界部とからなり、
前記コア部は、60%以上のマルテンサイト組織と40%以下のオーステナイト組織との2相組織よりなるCr-Ni系ステンレス磁石からなり、
前記境界部は、レーザー溶接による溶融凝固部とレーザー溶接の熱影響による改質非磁性部とからなり、
かつ、前記溶融凝固部の深さは、前記シールドプレートの厚さと同一にし、
前記溶融凝固部を含む前記磁石構造体の吸着面は平滑化されており、
前記キーパーは、Cr系ステンレス鋼よりなり、その吸着面は平滑化されており、
400gf以上の吸着力を有することを特徴とする。
また、磁石式義歯アタッチメントは、次のとおりである。
磁石構造体は、直径2.0mm~4.5mm、厚み0.3mm~0.8mmの薄板形状からなることを特徴とする。
また、磁石式義歯アタッチメントは、次のとおりである。
Cr-Ni系ステンレス磁石は、組成としては少なくともCr量は18~20%、Ni量は8%~10%を含有し、好ましくはMo量を0.1%~3%含有する。磁石特性としては12kG以上の飽和磁化、50Oe~200Oeの保磁力、かつ6kG以上の残留磁気を有することを特徴とする。
また、磁石式義歯アタッチメントは、次のとおりである。
キャップは、被吸着面の硬さHv200以上を有し、キーパーは、厚み0.05mm~0.4mm、直径2.0mm~4.5mm、被吸着面の硬さHv200以上を有することを特徴とする。
第2の実施形態である磁石構造体の製造方法は、次のとおりである。
(1)まず、磁石構造体を構成する3つの部品であるCr系磁性ステンレス鋼よりなるホール中央部に突起を持つキャップ、リング形状の希土類焼結磁石よりなる希土類焼結磁石およびリング形状のステンレス磁石製のシールドプレートの母材であるシールド板の製作において、
工程a)前記キャップは、Cr系磁性ステンレス鋼板を冷鍛プレスで打ち抜き・絞り加工によりホール中央部に突起を持つ凹形状に形成し、
工程b)前記シールド板は、Cr-Ni系非磁性ステンレス鋼を母材にして、冷間加工率50%以上の冷間加工を加えて、60%以上のオーステナイト組織をマルテンサイトに誘起変態させた後、張力熱処理を施したのち、機械加工によりリング形状に形成し、
工程c)前記希土類焼結磁石は、厚みは0.2mm~0.49mm、外径は1.6mm~4mmの円板状磁石の中央部に放電加工により内径0.5mm~2mmの穴あけ加工を行った後に、ドリルにより仕上げ穴加工をし、リング磁石の内外周のコーナー部は研磨加工によるR部からなるリング形状に形成し、
(2)次に、前記キャップと前記シールド板と前記希土類焼結磁石の3つの部品からなる前記磁石構造体の組み立てにおいて、
工程d)前記キャップのホール部に前記希土類焼結磁石を挿入し、前記シールド板で蓋をして3部品を組み立て、
工程e)前記キャップと前記シールド板との2か所の篏合部をレーザー溶接して、レーザー溶接際に生じる溶融凝固部は微量のδフェライトを含む微磁性部を形成し、シールドプレート側のレーザー溶接の熱影響部は改質非磁性部を形成し、
工程f)レーザー溶接部を含む吸着面を研磨して平滑にし、
(3)そして、組み立てた前記磁石構造体の着磁において、
工程g)2T~4Tの磁界を印加して磁石構造体を着磁する、
工程からなることを特徴とする。
以下、実施形態について、図5~図7、図10および図11を用いて詳細に説明する。
<磁石式義歯アタッチメントの構造と機能>
磁石式義歯アタッチメント1は、図6に示すように、磁石構造体1aとキーパー1bとから構成されている。磁石構造体1aは義歯床に配設されて磁気吸引力を発揮している。一方、キーパー1bは支台に配設される軟磁性材料からなる。両者の関係は、一方は磁石構造体1aに吸着面130が設けられ、他方はキーパー1bには被吸着面140が設けられており、吸着面130と被吸着面140とは当接されることにより両者が磁気吸引力によって互いに吸着し、吸着されるように構成されている。
<磁石構造体1a>
磁石構造体1aは、図6および拡大図である図11に示すように、Cr系磁性ステンレス鋼よりなるキャップ11と、希土類焼結磁石12と、並びにシールド板131が着磁されたステンレス磁石132、溶接凝固部である微磁性部131aおよび溶接の熱影響部である改質非磁性部131bよりなるシールドプレート13と、からなる。
<キャップ11>
キャップ11は、図5に示すように、Cr系磁性ステンレス鋼からなる。形状は円形の浅いホールを持つ小型の容器よりなるカップ形状(円筒形状)にて、カップ底面には中央部に円柱111があり、円柱111の外周部はリング形状のホール部11Hがあり、円柱の外周部とカップの内周面との間はリング状の開口部となっている(以下、所定の形状という。)。
また、磁石構造体が使用中に義歯から脱落しないようにキャップ側面に0.1mm~0.2mmのフランジをつけてもよい。
なお、円形状のキャップおよびリング状のホール、希土類焼結磁石、シールドプレートは楕円状、扁平状、あるいは矩形状でもよい。
Cr系磁性ステンレス鋼の磁性特性は、透磁率2000程度で、飽和磁気量Bsは116kG程度とする。耐腐食性を阻害しない範囲で、Cr量やMo量を減らして透磁率および飽和磁気量を高めて、磁気吸引力の向上を図る方が好ましい。
Crステンレス鋼製のキャップは、18Crステンレス鋼、18Cr-2Moステンレス鋼などの軟磁性Crステンレス鋼板を所定の形状に打ち抜き、それを絞り加工により円筒上の容器を作製する。そのまま使用して硬さHv200以上として使用することが好ましい。その後熱処理して使用することも可能である。
<希土類焼結磁石12>
希土類焼結磁石12は、Nd-Fe-B系焼結磁石(Nd磁石)などの希土類焼結磁石が好ましい。形状は、薄板のリング形状からなり、コーナー部はR形状とする。外形は、厚み0.2mm~0.49mmで、外径1.6mm~4mmの円板状磁石の中央部に内径0.5mm~2mmのホールを放電加工による穴あけ加工を行った後に、ドリルによる研削・研磨加工で仕上げ穴加工をし、リングの下面、すなわちシールドプレートと接する面のコーナー部は所定のR形状からなるリング磁石を形成する。
キャップ11のホール部11Hへの収納が容易となるからである。
リング磁石の所定のR形状は、図11に示すように、希土類焼結磁石12の高さ方向に10μm以上、径方向に100μm以上からなる空隙を確保できる丸みからなる。溶融凝固部131a(溶融部)の上端と希土類焼結磁石12と非接触かつ一定の隙間を考慮して希土類焼結磁石12の高さ方向に10μm以上とし、溶融凝固部131a(溶融部)および改質非磁性部131b(改質させるほどの高熱影響部)の幅を考慮して希土類焼結磁石12の径方向に100μm以上とした。空隙を大きくして希土類焼結磁石12のサイズが小さくなると吸着力の低下を招くので、空隙の上限はそれぞれ20μm程度、200μm程度とする。これにより、レーザー溶接により溶融凝固部131a、改質非磁性部131bを形成する際の希土類焼結磁石12への熱影響による吸着力の低下を防止できる。
Nd磁石では、最大エネルギー積は大きいほど好ましく、BHmaxが40~55MGOeとする。BHmax40MGOe未満のBHmaxでは十分な磁気吸引力を得ることができない。汎用的なNd磁石として上限はBHmax55MGOeとする。保磁力は10kOe~20kOeとする。保磁力が10kOe以下だと十分な磁気吸引力を得ることができない。20kOe以上だと、着磁に要する磁界の強さが大きくなりすぎて着磁が困難となる。
<シールドプレート13>
シールドプレート13は、図7に示すように薄型のリング形状にて、コア部(132)と、コア部およびキャップとの境界部(131a+131b)とからなる。
コア部は60%以上のマルテンサイト組織と40%以下のオーステナイト組織との2相組織よりなるCr-Ni系ステンレス磁石132からなる。
境界部(131aおよび131bよりなる。)は、リング状のコア部132の外周部とキャップ11の先端内周部とのリング形状の接合部およびコア部132の内周部とキャップ11の円柱111の先端外周部とのリング形状の接合部の2部分からなる。
境界部は、キャップ11(先端内周部および円柱111の外周部の2ケ所)のCr系磁性ステンレス鋼とシールド板131(13a)の60%以上のマルテンサイト組織と40%以下のオーステナイト組織との2相組織よりなるCr-Ni系ステンレス鋼とからなる篏合部がレーザー溶接により溶融して混ざり合い、その後、冷却により微量のδフェライトが析出した微磁性部よりなる溶融凝固部131aを形成している。このレーザー溶接による大きな溶接熱の影響により、レーザー溶接部の近傍は60%以上のマルテンサイト組織と40%以下のオーステナイト組織との2相組織から100%のオーステナイト組織に変態され、非磁性である改質非磁性部131bが形成される。
Cr-Ni系ステンレス磁石からなるコア部132は、希土類焼結磁石12を腐食環境から防護するとともに希土類焼結磁石12との複合磁石化(12+132)による吸着力の向上を図ることができる。
Cr-Ni系ステンレス磁石132は厚み方向に着磁されており、その性能は、13kG以上の飽和磁化、50~200Oeの保磁力、かつ6kG以上の残留磁気を有している(図8)。特に残留磁気を大きくするほど、磁気吸引力は増加するので、6kG以上確保することが重要である。
これにより、Cr-Ni系ステンレス磁石132は、キャップ11のホール部11Hに収容されている希土類焼結磁石12と複合磁石を形成して大きな吸着力を実現している。
溶融凝固部は、レーザー溶接によりキャップ11とシールド板131との篏合部の全面が溶融して形成されているため、篏合部の隙間が消滅して希土類焼結磁石12を口腔内の唾液などから保護し腐食から守っている。
さらに溶融凝固部の深さはシールドプレートの厚さと同じになっているためキャップ11とシールドプレート13との接合強度は十分にある。
溶融凝固部の周辺部に形成される非磁性改質部の深さは、シールドプレートの厚さと同じとなり、改質非磁性部は、複合磁石(12+132)とキャップ11とを完全に磁気的に遮断し、吸着力の低下を防止している。
<ステンレス磁石の製造方法>
ステンレス磁石の製造方法は、オーステナイト相のCr-Ni系ステンレス鋼薄板を冷間加工により50%以上のマルテンサイト変態を生ぜしめ、そこから、図10に示すように、所定のリング形状に打ち抜いてシールド板13aを作製する。またはオーステナイト相のCr-Ni系ステンレス鋼棒を冷間加工により50%以上のマルテンサイト変態を生ぜしめ、棒の中央部に穴あけ加工を施し、それを切断して、図10に示すように、所定のリング形状に打ち抜いてシールド板13aを作製する。
このマルテンサイト組織よりなるCr-Ni系ステンレス鋼のシールド板13aは、キャップ11のホール11Hに希土類焼結磁石12を収納した後、蓋として篏合される。
次に、キャップ11の円柱111の外周部とシールド板13aのリング内周部との篏合部をレーザー溶接し、次いでキャップ11の先端内周部とリング外周部との篏合部をレーザー溶接する。これらのレーザー溶接の際に、レーザー熱により溶融した篏合部の溶融凝固部は微磁性部131aとなり、また溶融凝固部周辺のシールド側は熱影響を受け、シールド板13aの熱影響部はマルテンサイト組織から相変態によりオーステナイト組織となり非磁性となり、改質非磁性部131bが形成される。
なお、溶融凝固部131aのサイズは、幅0.08~0.18mmが好ましい。深さはシールドプレートの厚さと同じで、0.03mm~0.10mmが好ましい。
その後、溶接部131aは研磨されて平坦面となる。平坦面の凹凸度は1μm以下にすることが好ましい。
こうして磁石構造体は出来上がる。
<磁石構造体の着磁>
磁石構造体1に組み込まれた希土類焼結磁石2、例えばNd磁石の保磁力は10kOe~20kOeを有している。このNd磁石を着磁するためには少なくとも保磁力以上の磁界を印加する必要があり、高すぎる磁界による印加は不要であり設備的にも困難である。そこで通常はその保磁力10kOeの場合は、1.0T~3.0Tの磁界を印加して行っている。歯科用義歯アタッチメントの磁石構造体に使用するNd磁石の保磁力iHcは、10kOe~20kOeであるので、着磁においては2T~4Tの磁界とすれば十分である。しかし設備の制約上4T以下とすべきである。
したがって、この構造体について、2T~4Tの磁力で磁性アタッチメントの厚み方向にNd磁石と一緒にシールド板131(131a、131bは除く)も着磁して、Nd磁石12とステンレス磁石132の複合磁石として、歯科用義歯アタッチメントの所定の吸着力を得る。
<キーパー1b>
キーパー1bは、Cr系軟磁性ステンレス鋼板を所定の形状・サイズに打ち抜いて作製する。サイズ的には厚み0.05mm~0.4mm、直径2.0mm~4.5mmにて吸着面積は磁石構造体の吸着面と同じか、やや広い1.7~24mmとすることが好ましい。キーパーとしては、磁石構造体との吸着面である上面は研磨により平滑にして、凹凸度は1μm以下にすることが好ましい。キーパーの硬さは、冷間成形状態で使用する場合は、硬さHv200以上、熱処理を施す場合は硬さHv200以下とする。
<磁石構造体1aのサイズ>
磁石構造体のサイズは、直径2.0mm~4.5mm、厚み0.3mm~1.0mmの薄板形状からなる。これらの寸法と形状は有髄歯を支台歯としたブリッジに適用できるものである。
<Cr-Ni系ステンレス磁石>
Cr-Ni系ステンレス磁石の特性は、13kG以上の飽和磁化、50~200Oeの保磁力、かつ6kG以上の残留磁気よりなる特性を有している。特に残留磁気を6kG以上とすることで、磁気吸引力(吸着力)を強くすることができる。
<キーパー1bの硬さ>
キーパーの硬さは、Hv200以上となるように、冷間成形して硬くして、耐摩耗性を改善する。
吸着力は、冷間成形により硬くして素材の透磁率を熱処理状態の2000から200程度に低下させても、吸着力は低下しないことを確認した。この理由としては、キーパーの吸着面の磁極S極とN極は非常に近くて反磁界係数が大きいので、素材の透磁率が2000から200に低下しても、有効透磁率は20程度とあまり変わらない為と考えられる。または、Cr-Ni系ステンレス磁石を採用する本発明の磁石構造体の場合、起磁力が大きくなって、キーパー部の磁気抵抗が少し大きくなっても吸着力に影響しないとも考えられる。
[実施例1]
本発明にかかる磁石式義歯アタッチメントおよびその製造方法について、図5、図6、図9および図10を用いて説明する。
本例の磁石式義歯アタッチメント1は、磁石構造体1aとキーパー1bとから構成され、磁石構造体1aはリング状の希土類焼結磁石12と、それを収納する中央部に突起部を有するホール部11Hを有する容器であるキャップ11と、キャップ11の凹所開口部の蓋となるリング状のシールドプレート13とからなる。
磁石構造体1aの構成について、説明する。
希土類焼結磁石12は、組成はNd系磁石にて、そのBHmaxは52MGOe、Msは1.33T、保磁力は12kOeである。サイズは直径3.6mm、内径0.8mm、厚み0.35mmにて、コーナーにはR部が形成されている。
キャップ11は、18Cr-2Moステンレス鋼にて、その透磁率は2000Oe、飽和磁束密度Bsは16kGである。サイズは円筒形状にて直径4mm、高さ0.6mmである。
その製造方法は、厚さ0.2mmの18Cr-2Moステンレス鋼板から冷間プレス加工法によ
り直径4mmで、深さ0.4mmのホール(ホール部11H)を有する容器として形成したものであ
る。なお、ホールの中央部の円柱111は直径0.8mm、高さ0.35mmである。
シールドプレート13は、リング形状の薄板で18Cr-8Ni系ステンレス磁石(132)からなっている。18Cr-8Ni系ステンレス磁石132は厚み方向に着磁されており、その性能は、13kG以上の飽和磁化、50~200Oeの保磁力、かつ6kG以上の残留磁気を有している。
18Cr-8Ni系ステンレス磁石132は、キャップ11に収容されている希土類焼結磁石12と複合磁石を形成し大きな吸着力を実現している。
同時にリング状のシールドプレート13は、キャップ11との境界部を溶接して、溶接凝固部131aは微量なδフェライトが析出した微磁性で、熱影響部131bは非磁性となる。溶接部131は、希土類焼結磁石12を口腔内の唾液などから保護し腐食から守っている。さらにシールドプレート13の非磁性部131bは、複合磁石(12および132)とキャップ12とを磁気的に遮断し、磁気吸引力の低下を防止している。
希土類焼結磁石12をキャップ11のホール部11Hに収納し、次いでキャップ11の凹所開口部に蓋となるリング状のシールド板13aを篏合して、Cr系磁性ステンレスのキャップ12とシールド板の18Cr-8Ni系ステンレス鋼との篏合部の表面側をレーザー溶接する。その際溶融凝固部は微磁性部131aなり、熱影響により改質非磁性部131bに改質される。溶融凝固部131aの幅は0.15mm、深さは0.05mmとした。
この組み立てた磁石構造体を3Tの磁界で着磁した。
次に、キャップ11は、18Cr-2Moステンレス鋼にて、その透磁率は2000,飽和磁束密度Bsは16kGである。キーパー1bは、同じく18Cr-2Moステンレス鋼で、透磁率は1000,硬さはHv230であった。
その結果、磁石構造体の吸着面は12.5mmにて、吸着力820gを得ることができた。
[実施例2]
実施例1において、キャップの硬さをHv270にし、同時にキーパー1bの硬さをHv270にし、厚みは、0.10mm、吸着面積は磁石構造体の吸着面と同じ12.5mm、磁石構造体とキーパーの吸着面の両方を研磨により平滑にして、凹凸度は1μm以下とした。
その結果、実施例1の磁石式義歯アタッチメントと同じ吸着力820gを得ることができた。
本発明は、シールドプレートにCr-Ni系ステンレス磁石を採用し、かつ複希土類焼結磁石を採用することにより、吸着力を400g以上に向上し、かつ磁石式義歯アタッチメントの厚みを0.8mm以下とすることができ、有髄歯を支台歯とするブリッジに適用でき、これにより幅広い普及が期待される。
1;磁石式義歯アタッチメント
1a;磁石構造体
11;キャップ
11H;ホール部(希土類焼結磁石の収納部)
12;希土類焼結磁石
13;シールドプレート(複合磁性材料)
13a;シールド板
130;吸着面
131;シールド板
131a;溶融凝固部からなる微磁性部
131b;熱影響部からなる改質非磁性部
131a+131b;境界部
132;Cr-Ni系ステンレス磁石(コア部)
1b;キーパー
140;被吸着面
2;磁石式義歯アタッチメント(従来)
2a;磁石構造体
2b;キーパー
3;薄型の磁石式義歯アタッチメント(従来)
3a;磁石構造体
31;キャップ
31H;複数のホール部
32;複数の希土類焼結磁石
33;シールドプレート
330;吸着面
3b;キーパー
340;被吸着面
40;磁石式義歯アタッチメント(従来)
44;磁石式アタッチメント
45;キーパー
50;磁石式ブリッジ
51;磁石式アタッチメント
52;有髄歯

Claims (5)

  1. 義歯に配設される磁石構造体と支台歯の上に配設される軟磁性材料よりなるキーパーとからなり、前記磁石構造体の吸着面と前記キーパーの被吸着面とを当接させることにより両者が磁力による自己吸引力によって互いに吸着するように構成された磁石式義歯アタッチメントにおいて、
    前記磁石構造体は、キャップと希土類焼結磁石とシールドプレートとを備え、
    前記キャップは、Cr系磁性ステンレス鋼よりなる円板形状で、その中央部には円柱と前記円柱の外周部には開口部を有するリング形状のホール部とを備え、
    前記希土類焼結磁石は、薄型のリング形状で、リングの下面の内外のコーナー部はR形状からなり、前記キャップの前記ホール部に収納され、
    かつ、前記希土類焼結磁石の前記コーナー部と前記シールドプレートとの間には前記希土類焼結磁石のR形状によって生じる空隙を有し、空隙の大きさは、高さ方向に10μm以上、径方向に100μm以上で、
    前記シールドプレートは、薄型リング形状で、コア部と、前記コア部と前記キャップとの境界部とからなり、
    前記コア部は、60%以上のマルテンサイト組織と40%以下のオーステナイト組織の2相組織よりなるCr-Ni系ステンレス磁石からなり、
    前記境界部は、レーザー溶接による溶融凝固部とレーザー溶接の熱影響による改質非磁性部とからなり、
    かつ、前記溶融凝固部の深さは、前記シールドプレートの厚さと同一にし、
    前記溶融凝固部を含む前記磁石構造体の吸着面は平滑化されており、
    前記キーパーは、Cr系ステンレス鋼よりなり、その吸着面は平滑化されており、
    400gf以上の吸着力を有することを特徴とする磁石式義歯アタッチメント。
  2. 請求項1において、
    前記磁石構造体は、直径は2.0mm~4.5mm、厚みは0.3mm~0.8mmの薄板形状からなることを特徴とする薄型の磁石式義歯アタッチメント。
  3. 請求項1または2において、
    前記Cr-Ni系ステンレス磁石は、組成としては少なくともCr量は18~20%、Ni量は8%~10%を含有し、磁石特性としては12kG以上の飽和磁化、50Oe~200Oeの保磁力、かつ6kG以上の残留磁気を有することを特徴とする磁石式義歯アタッチメント。
  4. 請求項1または2において、
    前記キャップは、被吸着面の硬さHv200以上を有し、
    前記キーパーは、厚み0.05mm~0.4mm、直径2.0mm~4.5mmとし、被吸着面の硬さHv200以上を有することを特徴とする磁石式義歯アタッチメント。
  5. 磁石式義歯アタッチメントの磁石構造体の製造方法において、
    (1)まず、磁石構造体を構成する3つの部品であるCr系磁性ステンレス鋼よりなるホール中央部に突起を持つキャップ、リング形状の希土類焼結磁石およびリング形状のステンレス磁石製のシールドプレートの母材であるシールド板の製作において、
    工程a)前記キャップは、Cr系磁性ステンレス鋼板を冷鍛プレスで打ち抜き・絞り加工により前記ホール中央部に突起を持つ凹形状に形成し、
    工程b)前記シールド板は、Cr-Ni系非磁性ステンレス鋼を母材にして、冷間加工率50%以上の冷間加工を加えて、60%以上のオーステナイト組織をマルテンサイトに誘起変態させた後、張力熱処理を施したのち、機械加工によりリング形状に形成し、
    工程c)前記希土類焼結磁石は、厚みは0.2mm~0.49mm、外径は1.6mm~4mmの円板状磁石の中央部に放電加工により内径0.5mm~2mmの穴あけ加工を行った後に、ドリルにより仕上げ穴加工をし、希土類焼結磁石の内外周のコーナー部は研磨加工によるR部からなるリング形状に形成し、
    (2)次に、前記キャップと前記シールド板と前記希土類焼結磁石の3つの部品からなる前記磁石構造体の組み立てにおいて、
    工程d)前記キャップのホール部に前記希土類焼結磁石を挿入し、前記シールド板で蓋をして3部品を組み立て、
    工程e)前記キャップと前記シールド板との2か所の篏合部をレーザー溶接して、レーザー溶接際に生じる溶融凝固部は微量のδフェライトを含む微磁性部を形成し、シールドプレート側のレーザー溶接の熱影響部は改質非磁性部を形成し、
    工程f)レーザー溶接部を含む吸着面を研磨して平滑にし、
    (3)そして、組み立てた前記磁石構造体の着磁において、
    工程g)2T~4Tの磁界を印加して磁石構造体を着磁する、
    工程からなることを特徴とする磁石構造体の製造方法。
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