JP7509907B2 - ポリカルボン酸系重合体溶液の保管方法及び使用方法 - Google Patents
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Description
ポリカルボン酸系共重合体は工業的使用の観点から、保存安定性に優れることが望ましい。
従来、ポリカルボン酸系共重合体の安定性を向上させる技術が開発され、例えば特許文献1には、少なくとも1種のカルボン酸を有するポリマーを含むポリマーであって、前記少なくとも1種のカルボン酸を有するポリマーが、所定の構造のセグメントを含み、前記ポリマーにおいて、前記少なくとも1種のカルボン酸を有するポリマーは、安定であり、かつ約1000g/mol~約10,000g/molの分子量を有する、前記少なくとも1種のカルボン酸を有するポリマーを含むポリマーが開示されている。
例えば特許文献2には、水酸基を有する重合体と、無機酸のアンモニウム塩とを含む結合剤であって、該重合体は、所定の構造で表される単量体に由来する構造単位とカルボン酸(塩)基を含む単量体に由来する構造単位とを含み、該所定の構造で表される単量体に由来する構造単位の含有量は、全単量体に由来する構造単位100モル%に対し5モル%~40モル%であり、該カルボン酸(塩)基を含む単量体に由来する構造単位の含有量は、全単量体に由来する構造単位100モル%に対し60モル%~95モル%であり、該重合体に含まれるカルボン酸(塩)基の2モル%以上が揮発性の塩基および/または不揮発性の塩基で中和されており、該重合体に含まれるカルボン酸(塩)基の0モル%~35モル%が不揮発性の塩基で中和されており、該重合体に含まれるカルボン酸(塩)基の0モル%~100モル%が揮発性の塩基で中和されている、結合剤が開示されている。
本発明の保管方法の保管対象のポリカルボン酸系重合体は、重量平均分子量が1,000~20,000であり、中和率が、ポリカルボン酸系重合体が有するカルボキシル基及びその塩の合計100モル%に対して15モル%以下である。
このようなポリカルボン酸系重合体の溶液を40℃以上で保管することにより、白濁及び増粘を抑制することができるものであり、そのメカニズムは、ポリカルボン酸系重合体の分子間の相互作用を抑制することによるものと推定される。
特許文献1に記載されているように、ポリカルボン酸系重合体の中和度を高めることにより保存安定性が向上することが当業者に知られている。これに対して中和度の低いポリカルボン酸系重合体については反応性が高いことに基づき、当業者は加温すると安定性に問題が生じる可能性を容易に推測できるため、上記ポリカルボン酸系重合体の溶液を40℃以上で保管することにより、白濁及び増粘を抑制することができることは当業者の通常の知識に基づき予測できない効果である。
上記ポリカルボン酸系重合体の溶液を常温以下で保存すると白濁及び増粘が生じる原因として具体的には、重合体中のカルボキシル基と連鎖移動剤由来の構造との相互作用が考えられる。重量平均分子量が20,000よりも大きく、中和率が15モル%よりも大きいものは、連鎖移動剤由来の構造及びカルボキシル基の割合が小さいため、保管において上記の課題はなかった。これに対して重量平均分子量が20,000以下であって、中和率が15モル%以下であるポリカルボン酸系重合体は、連鎖移動剤由来の構造及びカルボキシル基の割合が大きいため、これらの相互作用が強くなり、白濁及び増粘が生じると推定される。
上記連鎖移動剤がリン原子を有するものである場合、リン原子がポリマー内部に取り込まれ、これによりポリマー間の相互作用が更に強くなると考えられ、本発明の技術的意義がより効果的に発揮される。連鎖移動剤がリン原子を有するものである形態は本発明の好ましい実施形態の一つである。
上記ポリカルボン酸系重合体の重量平均分子量は実施例に記載の方法により測定することができる。
不飽和カルボン酸系単量体は、カルボキシル基とエチレン性不飽和炭化水素基(不飽和基)を有するものであれば、特に制限されないが、不飽和モノカルボン酸系単量体や不飽和ジカルボン酸系単量体等が挙げられる。
不飽和ジカルボン酸系単量体としては、分子内に不飽和基を1つとカルボアニオンを形成しうる基を2つとを有する単量体であればよく、マレイン酸、イタコン酸、メサコン酸、シトラコン酸、フマル酸等や、それらの1価金属塩、2価金属塩、アンモニウム塩及び有機アミン塩等、それらの無水物が挙げられる。
上記不飽和カルボン酸系単量体として1種のみが単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
上記不飽和カルボン酸系単量体としては、(メタ)アクリル酸(塩)、マレイン酸(塩)又は無水マレイン酸が好ましい。より好ましくは(メタ)アクリル酸(塩)であり、特に好ましくはアクリル酸(塩)である。
上記ポリカルボン酸系重合体が、(メタ)アクリル酸(塩)由来の構造単位の含有割合が、全単量体由来の構造単位100モル%に対して90~100モル%である形態は、本発明の好ましい実施形態の1つである。
その他の単量体としては、不飽和カルボン酸系単量体と共重合できるものであれば特に制限されないが、例えば2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、α-ヒドロキシメチルエチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有アルキル(メタ)アクリレート類;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ラウリル等の(メタ)アクリル酸の炭素数1~18のアルキル基のエステルである、アルキル(メタ)アクリレート類;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート及びその4級化物等のアミノ基含有アクリレート;(メタ)アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、イソプロピルアクリルアミド等のアミド基含有単量体類;酢酸ビニル等のビニルエステル類;エチレン、プロピレン等のアルケン類;スチレン等の芳香族ビニル系単量体類;マレイミド、フェニルマレイミド、シクロヘキシルマレイミド等のマレイミド誘導体;(メタ)アクリロニトリル等のニトリル基含有ビニル系単量体類;3-(メタ)アリルオキシ-2-ヒドロキシプロパンスルホン酸、2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、2-((メタ)アクリロイルオキシ)エタンスルホン酸、p-スチレンスルホン酸、α-メチル-p-スチレンスルホン酸、ビニルスルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、イソプレンスルホン酸、1-メチル-2-プロペン-1-スルホン酸、1,1-ジメチル-2-プロペン-1-スルホン酸、3-ブテン-1-スルホン酸、1-ブテン-3-スルホン酸等のスルホン酸基を有する単量体及びそれらの塩;ビニルホスホン酸、(メタ)アリルホスホン酸等のホスホン酸基を有する単量体;(メタ)アクロレイン等のアルデヒド基含有ビニル系単量体類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、アリルアルコール、ビニルピロリドン等のその他官能基含有単量体類;ポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、モノアルコキシポリアルキレングリコール(メタ)アクリレート、ビニルアルコール、(メタ)アリルアルコール、イソプレノール等の(メタ)アクリル酸又は不飽和アルコールにアルキレンオキシドが1~300モル付加した構造を有する単量体等のポリアルキレングリコール鎖含有単量体;等が挙げられる。これらその他の単量体についても、1種のみが単独で用いられてもよいし、2種以上が併用されてもよい。
上記ポリカルボン酸系重合体の製造方法は、特に制限されないが、不飽和カルボン酸系単量体を含む単量体成分を重合することにより製造することができる。不飽和カルボン酸系単量体等の単量体成分の具体例及び好ましい例は、上述のとおりである。また、単量体成分における全単量体100モル%に対する不飽和カルボン酸系単量体及びその他の単量体の含有割合は、上述の全単量体由来の構造単位100モル%に対する不飽和カルボン酸系単量体及びその他の単量体由来の構造単位の割合と同様である。
上記重合工程において、重合開始剤を用いることが好ましい。
上記重合開始剤としては、例えば、過酸化水素;過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩;ジメチル2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオネート)、2,2’-アゾビス(イソブチロニトリル)、2,2’-アゾビス(2-メチルプロピオンアミジン)二塩酸塩(2,2’-アゾビス-2-アミジノプロパン二塩酸塩)、2,2’-アゾビス[N-(2-カルボキシエチル)-2-メチルプロピオンアミジン]水和物、2,2’-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパン]、2,2’-アゾビス[2-(2-イミダゾリン-2-イル)プロパン]二塩酸塩、2,2’-アゾビス(1-イミノ-1-ピロリジノ-2-メチルプロパン)二塩酸塩等のアゾ系化合物;過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酢酸、ジ-t-ブチルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド等の有機過酸化物;アスコルビン酸と過酸化水素、過硫酸塩と金属塩等の、酸化剤と還元剤とを組み合わせてラジカルを発生させる酸化還元型開始剤等が好適である。これらの重合開始剤のうち、残存単量体が減少する傾向にあることから、過酸化水素、過硫酸塩、アゾ系化合物が好ましく、より好ましくは過硫酸塩である。これらの重合開始剤は、単独で使用されてもよく、2種以上の混合物の形態で使用されてもよい。重合開始剤として過硫酸塩を使用してポリカルボン酸系重合体を製造した場合、得られた重合体溶液を保管した際に増粘しやすい傾向があるが、本発明の保管方法を適用することにより、重合体溶液の粘度の変化を充分に抑制することができる。したがって、過硫酸塩を使用して製造したポリカルボン酸系重合体溶液に対して本発明の保管方法を適用する場合、本発明の技術的意義がより効果的に発揮される。
上記連鎖移動剤の使用量としては、単量体(全単量体)の使用量1モルに対して、0.2g以上、16.0g以下であることが好ましく、0.5g以上、11.0g以下であることがより好ましく、1.0g以上、8.0g以下であることが更に好ましく、1.5g以上、6.5g以下であることが最も好ましい。
溶媒の使用量としては、単量体100質量%に対して40~900質量%が好ましく、50~600質量%がより好ましく、60~500質量%が更に好ましい。
本発明のポリカルボン酸系重合体溶液の保管方法は、重量平均分子量が1,000~20,000であり、中和率が、ポリカルボン酸系重合体が有するカルボキシル基及びその塩の合計100モル%に対して15モル%以下であるポリカルボン酸系重合体の溶液を40℃以上で保管することを特徴とする。
これにより、ポリカルボン酸系重合体溶液の白濁及び増粘を抑制することができる。
上記保管温度として好ましくは42℃以上、95℃以下であり、より好ましくは43℃以上、更に好ましくは44℃以上、最も好ましくは45℃以上である。より好ましくは90℃以下、更に好ましくは80℃以下、最も好ましくは70℃以下である。
上記ポリカルボン酸系重合体溶液における重合体の固形分濃度は、30~70質量%であることが好ましい。この場合、本発明の技術的意義がより効果的に発揮される。固形分濃度が30質量%以上であれば輸送効率や保管場所の節約の点で好ましい。重合体の固形分濃度としてより好ましくは35~60質量%であり、更に好ましくは38~57質量%であり、一層好ましくは40~57質量%であり、より一層好ましくは41~56質量%であり、特に好ましくは42~55質量%である。
上記重合体の固形分濃度は、実施例に記載の方法により測定することができる。
また、上記ポリカルボン酸系重合体溶液は水以外の溶媒を含んでいてもよい。
溶媒100質量%のうち水の占める割合は、好ましくは50質量%以上100質量%以下であり、より好ましくは75質量%以上100質量%以下であり、更に好ましくは90質量%以上100質量%以下であり、最も好ましくは100質量%である。
水以外の溶媒の割合としては、溶媒100質量%に対して好ましくは50質量%以下であり、より好ましくは25質量%以下であり、更に好ましくは10質量%以下であり、最も好ましくは0質量%である。
例えば、ポリカルボン酸系重合体溶液を40℃で70日間保管した場合の粘度変化率は40%以下であることが好ましく、30%以下であることが更に好ましく、20%以下であることが特に好ましく、10%以下であることが最も好ましい。また、40℃で120日間保管した場合の粘度変化率は50%以下であることが好ましく、30%以下であることが更に好ましく、25%以下であることが特に好ましく、20%以下であることが最も好ましい。
上記ポリカルボン酸系重合体溶液の粘度は実施例に記載の方法により測定することができる。
例えば、ポリカルボン酸系重合体溶液を40℃で70日間保管した場合のHazeは45%以下であることが好ましく、40%以下であることが更に好ましく、30%以下であることが特に好ましく、20%以下であることが最も好ましい。
上記ポリカルボン酸系重合体溶液のHazeは実施例に記載の方法により測定することができる。
本発明の保管方法は、ポリカルボン酸系重合体溶液が複素環式化合物等の重合安定化剤やポリマー安定化剤を含まないものであっても、重合体溶液の白濁及び増粘を充分に抑制することができる。
本発明はまた、重量平均分子量が1,000~20,000であり、中和率が、ポリカルボン酸系重合体が有するカルボキシル基及びその塩の合計100モル%に対して15モル%以下であるポリカルボン酸系重合体の溶液を40℃未満の温度で保管した後、40℃以上に加温して使用するポリカルボン酸系重合体溶液の使用方法でもある。ポリカルボン酸系重合体溶液を40℃未満の温度で保管した場合にも、その後40℃以上に加温することで白濁及び増粘が抑制された状態でポリカルボン酸系重合体溶液を使用することができる。
本発明の保管及び使用対象のポリカルボン酸系重合体は、凝固剤、凝集剤、印刷インク、接着剤、土壌調整(改質)剤、難燃剤、スキンケア剤、ヘアケア剤、シャンプー・ヘアースプレー・石鹸・化粧品用添加剤、アニオン交換樹脂、繊維・写真用フィルムの染料媒染剤や助剤、製紙における顔料展着剤、紙力増強剤、乳化剤、防腐剤、織物・紙の柔軟剤、潤滑油の添加剤、水処理剤、繊維処理剤、分散剤、洗剤用添加剤、スケール防止剤(スケール抑制剤)、金属イオン封止剤、増粘剤、各種バインダー、乳化剤等として用いることができる。
装置:東ソー株式会社製 HLC-8320GPC
検出器:RI
カラム:東ソー製 TSK-GEL G3000PWXL(2本直列に接続)
カラム温度:40℃
流速:0.5mL/min.
試料液注入量:10μL(試料濃度は0.5質量%)
検量線:American Polymer Standards Corporation社製 ポリアクリル酸標準(Mp=900、1250、1770、2925、4100、7500、16000、28000、47500)および酢酸ナトリウム(Mp=94)を使用し、Mpと溶出時間を基礎に3次式で作成。
溶離液:リン酸二水素ナトリウム12水和物/リン酸水素二ナトリウム2水和物(34.5g/46.2g)の混合物を純水にて5000gに希釈した溶液。
装置:東ソー株式会社製 HLC-8320GPC
検出器:RI
カラム:東ソー製 TSKgel GMPWXL(2本直列に接続)
カラム温度:40℃
流速:1mL/min.
試料液注入量:20μL(試料濃度は0.5質量%)
検量線:American Polymer Standards Corporation社製 ポリアクリル酸標準(Mp=1250、28000、47500、193800、392600、589700)を使用し、Mpと溶出時間を基礎に3次式で作成。
溶離液:(60.84mM炭酸ナトリウム水溶液+60.84mM炭酸水素ナトリウム水溶液)/アセトニトリル=83.74/16.26(重量比)
重合体水溶液1gを1gの脱イオン水で希釈して150℃で60分間乾燥させ、その蒸発残分を測定して、下記式より求めた。
固形分(%)=〔乾燥後の蒸発残分(g)/乾燥前の重合体水溶液の質量(g)〕×100
測定装置:B型粘度計
粘度測定時の水溶液の温度:25℃
測定装置:日本電色工業株式会社製 HAZE METER NDH 5000
測定時の水溶液の温度:25℃
31P-NMR分析により重合体に導入されているリン原子及びポリマーに導入されずに無機リン塩型で存在するリン原子を分析した。
還流冷却器、攪拌機を備えた容量10LのSUS製反応容器に、脱イオン水:2140.0gを仕込み、攪拌下で沸点まで昇温した。次いで攪拌下、沸点の重合反応系中に、80重量%アクリル酸水溶液(以下、「80%AA」と称する):5635.9g(すなわち62.6モル)を180分間、15重量%過硫酸ナトリウム水溶液(以下「15%NaPS」と称する):28.8gを18分間と更に続いて160.5gを167分間と2段階の供給速度で、45質量%次亜リン酸ナトリウム・1水和物の水溶液(以下「45%SHP」と称する):133.9g(すなわち0.568モル)を18分間と更に続いて530.7g(すなわち2.25モル)を162分間と2段階の供給速度で、それぞれ別々の供給経路を通じて先端ノズルより滴下した。80%AAの滴下は一定の滴下速度で連続的に行った。AAの滴下終了後、さらに40分間、上記反応液を沸点に保持(熟成)し、重合を完結させた。重合の完結後、反応溶液に脱イオン水:1317.9g、48重量%水酸化ナトリウム水溶液(以下「48%NaOH」と称する):52.2g(すなわち0.626モル、水溶液に含まれるカルボキシル基を1モル%中和する量)を撹拌下、滴下することで(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(A)を得た。該水溶液の重量平均分子量(Mw)は4,000、固形分は48.8%、粘度は230mPa・s、Hazeは0%であった。リン原子の分析において、ポリマー鎖中に導入されたリン原子と、ポリマー末端に導入されたリン原子と、ポリマーに導入されず、無機リン塩型で存在するリン原子の割合は72:10:18であったことから全単量体由来の構造単位100モル%に対する連鎖移動剤由来の構造の含有割合は3.7モル%であった。
製造例1で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(A)を60℃の恒温槽内にて保管した。70日間保管後の該水溶液(A-1)の重量平均分子量(Mw)は4,000、粘度は230mPa・s、Hazeは1%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(A)を60℃で70日間保管時の粘度変化率は0%であった。
製造例1で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(A)を50℃の恒温槽内にて保管した。70日間保管後の該水溶液(A-2)の重量平均分子量(Mw)は4,000、粘度は230mPa・s、Hazeは1%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(A)を50℃で70日間保管時の粘度変化率は0%であった。
製造例1で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(A)を40℃の恒温槽内にて保管した。70日間保管後の該水溶液(A-3)の重量平均分子量(Mw)は4,000、粘度は230mPa・s、Hazeは1%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(A)を40℃で70日間保管時の粘度変化率は0%であった。
製造例1で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(A)を20℃の恒温槽内にて保管した。70日間保管後の該水溶液(A-4)の重量平均分子量(Mw)は4,000、粘度は430mPa・s、Hazeは95%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(A)を20℃で70日間保管時の粘度変化率は87%であった。
製造例1で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(A)を5℃の恒温槽内にて保管した。70日間保管後の該水溶液(A-5)の重量平均分子量(Mw)は4,000、粘度は480mPa・s、Hazeは98%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(A)を5℃で70日間保管時の粘度変化率は109%であった。
比較例1で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(A-4)を60℃の恒温槽内にて保管した。5時間保管後の該水溶液(A-6)の重量平均分子量(Mw)は4,000、粘度は240mPa・s、Hazeは0%であった。
比較例2で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(A-5)を60℃の恒温槽内にて保管した。5時間保管後の該水溶液(A-7)の重量平均分子量(Mw)は4,000、粘度は230mPa・s、Hazeは0%であった。
比較例2で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(A-5)を25℃の恒温槽内にて保管した。5時間保管後の該水溶液(A-8)の重量平均分子量(Mw)は4,000、粘度は480mPa・s、Hazeは98%であった。
還流冷却器、攪拌機を備えた容量2.5LのSUS製反応容器に、脱イオン水:283.0gを仕込み、攪拌下で沸点まで昇温した。次いで攪拌下、沸点の重合反応系中に、80%AA:702.1g(すなわち7.80モル)を180分間、15%NaPS:39.1gを195分間、45%SHP:8.7g(すなわち0.0368モル)を18分間と更に続いて35.1g(すなわち0.149モル)を162分間と2段階の供給速度で、脱イオン水:132.1gを80%AA滴下開始92分後から53分間、それぞれ別々の供給経路を通じて先端ノズルより滴下した。各成分の滴下は、45%SHP以外は一定の滴下速度で連続的に行った。AAの滴下終了後、さらに30分間、上記反応液を沸点に保持(熟成)し、重合を完結させることで(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(B)を得た。該水溶液の重量平均分子量(Mw)は10,000、固形分は49.8%、粘度は550mPa・sであった。リン原子の分析において、ポリマー鎖中に導入されたリン原子と、ポリマー末端に導入されたリン原子と、ポリマーに導入されず、無機リン塩型で存在するリン原子の割合は75:12:13であったことから全単量体由来の構造単位100モル%に対する連鎖移動剤由来の構造の含有割合は2.1モル%であった。
製造例2で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(B)を50℃の恒温槽内にて保管した。120日間保管後の該水溶液(B-1)の重量平均分子量(Mw)は10,000、粘度は540mPa・sであった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(B)を50℃で120日間保管時の粘度変化率は-2%であった。
製造例2で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(B)を40℃の恒温槽内にて保管した。120日間保管後の該水溶液(B-2)の重量平均分子量(Mw)は10,000、粘度は540mPa・sであった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(B)を40℃で120日間保管時の粘度変化率は-2%であった。
製造例2で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(B)を2℃の恒温槽内にて保管した。120日間保管後の該水溶液(B-3)の重量平均分子量(Mw)は10,000、粘度は1150mPa・sであった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(B)を2℃で120日間保管時の粘度変化率は109%であった。
比較例4で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(B-3)を60℃の恒温槽内にて保管した。5時間保管後の該水溶液(B-4)の重量平均分子量(Mw)は10,000、粘度は550mPa・sであった。
比較例4で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(B-3)を25℃の恒温槽内にて保管した。5時間保管後の該水溶液(B-5)の重量平均分子量(Mw)は10,000、粘度は1150mPa・sであった。
還流冷却器、攪拌機を備えた容量2.5LのSUS製反応容器に、脱イオン水:280.4gを仕込み、攪拌下で沸点まで昇温した。次いで攪拌下、沸点の重合反応系中に、80%AA:695.6g(すなわち7.73モル)を180分間、15%NaPS:38.7gを195分間、45%SHP:10.9g(すなわち0.0463モル)を18分間と更に続いて43.5g(すなわち0.185モル)を162分間と2段階の供給速度で、脱イオン水:130.8gを80%AA滴下開始92分後から53分間、それぞれ別々の供給経路を通じて先端ノズルより滴下した。各成分の滴下は、45%SHP以外は一定の滴下速度で連続的に行った。AAの滴下終了後、さらに30分間、上記反応液を沸点に保持(熟成)し、重合を完結させることで(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(C)を得た。該水溶液の重量平均分子量(Mw)は7,200、固形分は49.7%、粘度は480mPa・s、Hazeは1%であった。リン原子の分析において、ポリマー鎖中に導入されたリン原子とポリマー末端に導入されたリン原子の合計と、ポリマーに導入されず、無機リン塩型で存在するリン原子の割合は80:20であったことから全単量体由来の構造単位100モル%に対する連鎖移動剤由来の構造の含有割合は2.4モル%であった。
製造例3で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(C)を50℃の恒温槽内にて保管した。50日間保管後の該水溶液(C-1)の重量平均分子量(Mw)は7,200、粘度は490mPa・s、Hazeは0%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(C)を50℃で50日間保管時の粘度変化率は2%であった。
製造例3で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(C)を40℃の恒温槽内にて保管した。50日間保管後の該水溶液(C-2)の重量平均分子量(Mw)は7,200、粘度は490mPa・s、Hazeは1%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(C)を40℃で50日間保管時の粘度変化率は2%であった。
製造例3で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(C)を5℃の恒温槽内にて保管した。50日間保管後の該水溶液(C-3)の重量平均分子量(Mw)は7,200、粘度は2450mPa・s、Hazeは55%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(C)を5℃で50日間保管時の粘度変化率は410%であった。
比較例6で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(C-3)を60℃の恒温槽内にて保管した。5時間保管後の該水溶液(C-4)の重量平均分子量(Mw)は7,200、粘度は490mPa・s、Hazeは1%であった。
比較例6で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(C-3)を25℃の恒温槽内にて保管した。5時間保管後の該水溶液(C-5)の重量平均分子量(Mw)は7,200、粘度は2450mPa・s、Hazeは55%であった。
還流冷却器、攪拌機を備えた容量10LのSUS製反応容器に、脱イオン水:1168.8gを仕込み、攪拌下で沸点まで昇温した。次いで攪拌下、沸点の重合反応系中に、80%AA:3078.2g(すなわち34.2モル)を180分間、15%NaPS:15.8gを18分間と更に続いて87.7gを167分間と2段階の供給速度で、45%SHP:83.5g(すなわち0.355モル)を18分間と更に続いて330.7g(すなわち1.40モル)を162分間と2段階の供給速度でそれぞれ別々の供給経路を通じて先端ノズルより滴下した。80%AAの滴下は一定の滴下速度で連続的に行った。AAの滴下終了後、さらに40分間、上記反応液を沸点に保持(熟成)し、重合を完結させた。重合の完結後、反応溶液に脱イオン水:511.5gを撹拌下、滴下することで(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(D)を得た。該水溶液の重量平均分子量(Mw)は3,300、固形分は51.1%、粘度は250mPa・s、Hazeは1%であった。リン原子の分析において、ポリマー鎖中に導入されたリン原子と、ポリマー末端に導入されたリン原子と、ポリマーに導入されず、無機リン塩型で存在するリン原子の割合は71:14:15であったことから全単量体由来の構造単位100モル%に対する連鎖移動剤由来の構造の含有割合は4.4モル%であった。
製造例4で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(D)を50℃の恒温槽内にて保管した。70日間保管後の該水溶液(D-1)の重量平均分子量(Mw)は3,300、粘度は250mPa・s、Hazeは0%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(D)を50℃で70日間保管時の粘度変化率は0%であった。
製造例4で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(D)を40℃の恒温槽内にて保管した。70日間保管後の該水溶液(D-2)の重量平均分子量(Mw)は3,300、粘度は250mPa・s、Hazeは0%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(D)を40℃で70日間保管時の粘度変化率は0%であった。
製造例4で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(D)を5℃の恒温槽内にて保管した。70日間保管後の該水溶液(D-3)の重量平均分子量(Mw)は3,300、粘度は350mPa・s、Hazeは93%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(D)を5℃で70日間保管時の粘度変化率は40%であった。
比較例8で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(D-3)を60℃の恒温槽内にて保管した。24時間保管後の該水溶液(D-4)の重量平均分子量(Mw)は3,300、粘度は250mPa・s、Hazeは1%であった。
比較例8で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(D-3)を25℃の恒温槽内にて保管した。24時間保管後の該水溶液(D-5)の重量平均分子量(Mw)は3,300、粘度は350mPa・s、Hazeは93%であった。
還流冷却器、攪拌機を備えた容量10LのSUS製反応容器に、脱イオン水:1092.4gを仕込み、攪拌下で沸点まで昇温した。次いで攪拌下、沸点の重合反応系中に、80%AA:2876.8g(すなわち32.0モル)を180分間、15%NaPS:14.7gを18分間と更に続いて81.9gを167分間と2段階の供給速度で、45%SHP:89.7g(すなわち0.381モル)を18分間と更に続いて344.5g(すなわち1.46モル)を162分間と2段階の供給速度でそれぞれ別々の供給経路を通じて先端ノズルより滴下した。80%AAの滴下は一定の滴下速度で連続的に行った。AAの滴下終了後、さらに40分間、上記反応液を沸点に保持(熟成)し、重合を完結させることで(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(E)を得た。
還流冷却器、攪拌機を備えた容量2.5LのSUS製反応容器に、製造例5で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(E):829.9gを仕込み、攪拌下、脱イオン水:37.8g、48%NaOH:12.3g(すなわち0.148モル、水溶液(E)に含まれるカルボキシル基を2.5モル%中和する量)を滴下することで(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(F)を得た。該水溶液の重量平均分子量(Mw)は2,850、固形分は53.6%、粘度は410mPa・s、Hazeは0%であった。リン原子の分析において、ポリマー鎖中に導入されたリン原子と、ポリマー末端に導入されたリン原子と、ポリマーに導入されず、無機リン塩型で存在するリン原子の割合は73:13:14であったことから全単量体由来の構造単位100モル%に対する連鎖移動剤由来の構造の含有割合は5.0モル%であった。
製造例6で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(F)を50℃の恒温槽内にて保管した。120日間保管後の該水溶液(F-1)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は420mPa・s、Hazeは0%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(F)を50℃で120日間保管時の粘度変化率は2%であった。
製造例6で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(F)を40℃の恒温槽内にて保管した。120日間保管後の該水溶液(F-2)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は420mPa・s、Hazeは0%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(F)を40℃で120日間保管時の粘度変化率は2%であった。
製造例6で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(F)を2℃の恒温槽内にて保管した。120日間保管後の該水溶液(F-3)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は530mPa・s、Hazeは98%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(F)を2℃で120日間保管時の粘度変化率は29%であった。
比較例10で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(F-3)を60℃の恒温槽内にて保管した。24時間保管後の該水溶液(F-4)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は430mPa・s、Hazeは0%であった。
比較例10で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(F-3)を25℃の恒温槽内にて保管した。24時間保管後の該水溶液(F-5)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は530mPa・s、Hazeは98%であった。
還流冷却器、攪拌機を備えた容量2.5LのSUS製反応容器に、製造例5で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(E):824.2gを仕込み、攪拌下、脱イオン水:31.4g、48%NaOH:24.4g(すなわち0.293モル、水溶液(E)に含まれるカルボキシル基を5モル%中和する量)を滴下することで(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(G)を得た。該水溶液の重量平均分子量(Mw)は2,850、固形分は53.9%、粘度は500mPa・s、Hazeは0%であった。リン原子の分析において、ポリマー鎖中に導入されたリン原子と、ポリマー末端に導入されたリン原子と、ポリマーに導入されず、無機リン塩型で存在するリン原子の割合は73:13:14であったことから全単量体由来の構造単位100モル%に対する連鎖移動剤由来の構造の含有割合は5.0モル%であった。
製造例7で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(G)を50℃の恒温槽内にて保管した。100日間保管後の該水溶液(G-1)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は500mPa・s、Hazeは0%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(G)を50℃で100日間保管時の粘度変化率は0%であった。
製造例7で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(G)を40℃の恒温槽内にて保管した。100日間保管後の該水溶液(G-2)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は500mPa・s、Hazeは0%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(G)を40℃で100日間保管時の粘度変化率は0%であった。
製造例7で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(G)を2℃の恒温槽内にて保管した。100日間保管後の該水溶液(G-3)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は560mPa・s、Hazeは69%であった。よって、アクリル酸系重合体の水溶液(G)を2℃で100日間保管時の粘度変化率は12%であった。
比較例12で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(G-3)を60℃の恒温槽内にて保管した。5時間保管後の該水溶液(G-4)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は500mPa・s、Hazeは0%であった。
比較例12で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(G-3)を25℃の恒温槽内にて保管した。5時間保管後の該水溶液(G-5)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は560mPa・s、Hazeは69%であった。
還流冷却器、攪拌機を備えた容量2.5LのSUS製反応容器に、製造例5で得られた(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(E):784.0gを仕込み、攪拌下、脱イオン水:3.2g、48%NaOH:92.8g(すなわち1.11モル、水溶液(E)に含まれるカルボキシル基を20モル%中和する量)を滴下することで(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(H)を得た。該水溶液の重量平均分子量(Mw)は2,850、固形分は54.0%、粘度は1150mPa・s、Hazeは1%であった。リン原子の分析において、ポリマー鎖中に導入されたリン原子と、ポリマー末端に導入されたリン原子と、ポリマーに導入されず、無機リン塩型で存在するリン原子の割合は73:13:14であったことから全単量体由来の構造単位100モル%に対する連鎖移動剤由来の構造の含有割合は5.0モル%であった。得られた水溶液(H)を50℃の恒温槽内にて140日間保管することで得られた水溶液(H-1)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は1150mPa・s、Hazeは1%であった。水溶液(H)を40℃の恒温槽内にて140日間保管することで得られた水溶液(H-2)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は1150mPa・s、Hazeは1%であった。水溶液(H)を2℃の恒温槽内にて140日間保管することで得られた水溶液(H-3)の重量平均分子量(Mw)は2,850、粘度は1150mPa・s、Hazeは1%であった。(メタ)アクリル酸系重合体が有するカルボキシル基及びその塩の合計100モル%に対して中和度が20モル%の時、増粘や白濁といった課題は生じなかった。
還流冷却器、攪拌機を備えた容量2.5LのSUS製反応容器に、脱イオン水:422.5gを仕込み、攪拌下で沸点まで昇温した。次いで攪拌下、沸点の重合反応系中に、80%AA:632.8g(すなわち7.03モル)を120分間、15%NaPS:31.3gを130分間、45%SHP:2.5g(すなわち0.0106モル)を15分間と更に続いて8.7g(すなわち0.0369モル)を105分間と2段階の供給速度で、脱イオン水:10.8gを15分間と更に続いて37.9gを105分間と2段階の供給速度でそれぞれ別々の供給経路を通じて先端ノズルより滴下した。80%AA、15%NaPSの滴下は一定の滴下速度で連続的に行った。AAの滴下終了後、さらに90分間、上記反応液を沸点に保持(熟成)し、重合を完結させた。重合の完結後、反応溶液に脱イオン水:53.3gを撹拌下、滴下することで(メタ)アクリル酸系重合体の水溶液(I)を得た。該水溶液の重量平均分子量(Mw)は47,000、固形分は43.6%、粘度は1250mPa・s、Hazeは1%であった。リン原子の分析において、ポリマー鎖中に導入されたリン原子と、ポリマー末端に導入されたリン原子と、ポリマーに導入されず、無機リン塩型で存在するリン原子の割合は61:16:23であったことから全単量体由来の構造単位100モル%に対する連鎖移動剤由来の構造の含有割合は0.5モル%であった。得られた水溶液(I)を50℃の恒温槽内にて140日間保管することで得られた水溶液(I-1)の重量平均分子量(Mw)は47,000、粘度は1250mPa・s、Hazeは0%であった。水溶液(I)を40℃の恒温槽内にて140日間保管することで得られた水溶液(I-2)の重量平均分子量(Mw)は47,000、粘度は1250mPa・s、Hazeは0%であった。水溶液(I)を2℃の恒温槽内にて140日間保管することで得られた水溶液(I-3)の重量平均分子量(Mw)は47,000、粘度は1250mPa・s、Hazeは1%であった。(メタ)アクリル酸系重合体の重量平均分子量が47,000の時、増粘や白濁といった課題は生じなかった。
Claims (10)
- ポリカルボン酸系重合体溶液を保管する方法であって、
該ポリカルボン酸系重合体は、重量平均分子量が1,000~20,000であり、中和率が、ポリカルボン酸系重合体が有するカルボキシル基及びその塩の合計100モル%に対して15モル%以下であり、不飽和カルボン酸系単量体由来の構造単位が全単量体由来の構造単位100モル%に対して85~100モル%であり、
該保管方法は、保管温度が40℃以上であることを特徴とするポリカルボン酸系重合体溶液(但し、下記式(1);
(式中、Qは多価アルコールもしくは多価フェノールからOHを除いた残基、及び多価カルボン酸からCOOHを除いた残基から選ばれるn価の多価有機基を表す。X 1 はカルボニル基又は-CONH-を表す。A 1 、A 2 は炭素数1~8のアルキレン基を表す。X 2 は酸素原子、硫黄原子又はNH基を表す。ZはSH、SR、SSR、CX 3 を表す。Rは炭素数1~20のアルキル、アリール、アラルキル、アルコキシ、アリーロキシ又はシクロアルキル基を表し、ハロゲン原子、シアノ基もしくはニトロ基で置換されていてもよい。Xは塩素原子又は臭素原子を表す。p、q、r、xは、同一又は異なって、0又は1である。mは0又は1~50の整数を表す。nは、2~100の整数を表す。[]内及び、mが2~50の場合の{}内はそれぞれ同一でも異なっていてもよい。)で表される化合物由来の構造を有する重合体を含むもの、及び、重量平均分子量が8100である未中和のポリアクリル酸の44.8%水溶液を除く。)の保管方法。 - 前記ポリカルボン酸系重合体は、連鎖移動剤由来の構造を有することを特徴とする請求項1に記載のポリカルボン酸系重合体溶液の保管方法。
- 前記ポリカルボン酸系重合体は、連鎖移動剤由来の構造の含有割合が全単量体由来の構造単位100モル%に対して0.7~15.0モル%であることを特徴とする請求項2に記載のポリカルボン酸系重合体溶液の保管方法。
- 前記連鎖移動剤は、リン原子を有するものであることを特徴とする請求項2又は3に記載のポリカルボン酸系重合体溶液の保管方法。
- 前記ポリカルボン酸系重合体は、(メタ)アクリル酸(塩)由来の構造単位の含有割合が、全単量体由来の構造単位100モル%に対して90~100モル%であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のポリカルボン酸系重合体溶液の保管方法。
- 前記ポリカルボン酸系重合体溶液を、1日間以上保管することを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のポリカルボン酸系重合体溶液の保管方法。
- ポリカルボン酸系重合体溶液を使用する方法であって、
該ポリカルボン酸系重合体は、重量平均分子量が1,000~20,000であり、中和率が、ポリカルボン酸系重合体が有するカルボキシル基及びその塩の合計100モル%に対して15モル%以下であり、
該使用方法は、ポリカルボン酸系重合体溶液を40℃未満の温度で保管した後、40℃以上に加温して使用することを特徴とするポリカルボン酸系重合体溶液の使用方法。 - 前記ポリカルボン酸系重合体溶液の使用方法は、ポリカルボン酸系重合体溶液を40℃以上に加温した後と保管開始時とにおけるポリカルボン酸系重合体溶液の粘度の差が、
40℃未満で保管した後であって加温前と保管開始時とにおけるポリカルボン酸系重合体溶液の粘度の差に対して50%以下であることを特徴とする請求項7に記載のポリカルボン酸系重合体溶液の使用方法。 - 前記ポリカルボン酸系重合体溶液の使用方法は、40℃未満で保管した後であって加温前のポリカルボン酸系重合体溶液のHazeが45%以上であり、40℃以上に加温した後のポリカルボン酸系重合体溶液のHazeが40%以下であることを特徴とする請求項7又は8に記載のポリカルボン酸系重合体溶液の使用方法。
- 前記ポリカルボン酸系重合体溶液の使用方法は、40℃以上に加温する時間が2時間以上であることを特徴とする請求項7~9のいずれかに記載のポリカルボン酸系重合体溶液の使用方法。
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