(画像処理装置の概要)
図1は、実施形態に係る画像処理装置1の構成を示すブロック図である。
画像処理装置1は、複合機として構成されており、例えば、以下の構成を備えている。印刷を行うプリンタ3。画像の読み取りを行うスキャナ5。外部と通信を行う通信部7。ユーザーの操作を受け付ける操作パネル9。種々の演算を行うCPU11(Central Processing Unit)。種々の情報を記憶する記憶部13。
操作パネル9は、タッチパネルを含んでいる。操作パネル9は、物理ボタン等のタッチパネル以外の操作対象を含んでいてもよい。ただし、実施形態の説明では、操作パネル9がタッチパネルのみによって構成されている態様を前提とした表現をすることがある。
図2は、操作パネル9に表示されるホーム画面101の一例を示す図である。
ホーム画面101は、例えば、ユーザーが画像処理装置1の利用を開始するときに表示されている画面である。別の観点では、ホーム画面101は、画像処理装置1に電源が投入されたとき、画像処理装置1がスリープモードから復帰したとき、及び/又は画像処理装置1においてユーザーの認証が成功したときに、立ち上げられる画面である。
ホーム画面101は、例えば、メイン表示領域101aと、タイムライン表示領域101bとを有している。メイン表示領域101aは、メイン領域103のうちの一部領域を表示する。上記一部領域がメイン領域103に占める範囲は、スクロールバー111によって示されてよい。また、タイムライン表示領域101bは、タイムライン領域105のうちの一部領域を表示する。上記一部領域がタイムライン領域105に占める範囲は、は、スクロールバー113によって示されてよい。
メイン領域103は、複数の機能ボタン107を有している。複数の機能ボタン107は、互いに異なる機能(別の観点では画像処理)からいずれか1つの機能を選択するためのものである。機能ボタン107は、自己に対応する機能の情報を表示している。図2では、機能として、「コピー」、「プリント」、「スキャン」、「FAX」(facsimile)、「メール」及び「ボックス」が例示されている。いずれかの機能ボタン107に対して所定の操作(例えば1回のタッチ(例えばタップ))がなされると、例えば、操作パネル9に表示される画面は、その機能ボタン107に対応する機能に係る操作を行うための画面に切り換わる。機能に係る操作は、例えば、画像処理を実行する操作、及び画像処理の条件(例えばコピーを行うときの用紙の大きさ等)を設定する操作である。
タイムライン領域105は、複数の履歴ボタン109を有している。各履歴ボタン109は、過去に行われた画像処理(機能)に関する情報を含んでいる(表示している)。図2では、履歴ボタン109に表示される画像処理の情報として、画像処理が実行された日時と、画像処理の種別(図2では「コピー」又は「プリント」が例示)と、画像処理の条件(図2では「カラー」・「白黒」等が例示)と、画像処理を行ったユーザー名(図2では文字列を模式的に示す「xxxx」が示されている。)とが例示されている。いずれかの履歴ボタン109に対して所定の操作(例えば1回のタッチ(例えばタップ))がなされると、操作パネル9に表示される画面は、例えば、その履歴ボタン109に対応する履歴情報を利用するための履歴利用画面121(図3)に切り換わる。
図3は、操作パネル9に表示される履歴利用画面121の一例を示す図である。より詳細には、図2に例示された3つの履歴ボタン109のうち、最も上段に位置する履歴ボタン109が選択された場合の履歴利用画面121の一例が示されている。
履歴利用画面121は、選択された履歴ボタン109に対応する画像処理で扱った画像データを利用することを可能としている。例えば、履歴利用画面121は、互いに異なる機能(画像処理)からいずれか1つの機能を選択するための複数の利用ボタン123を有している。各利用ボタン123は、自己が対応する機能の情報を表示している。図3では、機能(利用種別)として、「プリント」、「FAX」、「メール」及び「ボックスへ保存」が例示されている。いずれかの利用ボタン123に対して所定の操作(例えば1回のタッチ(例えばタップ))がなされると、そのタッチされた利用ボタン123に対応する画像処理が選択される。そして、実行ボタン125に対して所定の操作(例えば1回のタッチ(例えばタップ))がなされると、ホーム画面101で選択された履歴ボタン109に対応する画像データに対して、選択された利用種別に応じた画像処理が実行される。
このように、本実施形態では、履歴ボタン109を介して、過去に完了した画像処理で扱った画像データにアクセスすることが可能とされている。これにより、ユーザーの利便性が向上する。例えば、過去に扱った画像データを新たな画像処理に簡便に利用できる。このとき、過去の画像処理とは異なる種別の画像処理が可能であってよい。例えば、「スキャン」が行われた画像データを「プリント」で利用可能であってよい。また、新たな画像処理として、過去の画像処理と同じ種別の画像処理が異なる処理条件で行われてもよい。例えば、「カラー」プリントの画像データが「白黒」プリントで利用可能であってよい。
画像処理装置1は、ユーザー(特に断りが無い限り、また、矛盾等が生じない限り、ユーザーグループを含むものとする。以下、同様。)を識別する機能(さらにはユーザーを認証する機能)を有していてもよいし、有していなくてもよい。説明を簡便にするために、便宜上、そのような識別機能及び認証機能の有無を問わない態様を第1実施形態と称し、認証機能を前提とする態様を第2実施形態と称し、順に説明する。ただし、便宜上、第1実施形態の説明においても、画像処理装置1がユーザーを識別(さらには認証)する機能を有していることが前提となる情報、構成及び動作について、言及することがある。
<第1実施形態>
以下では、第1実施形態に係る画像処理装置1について、概略、下記の順に説明する。
1.1.用語等について
1.2.画像処理装置1の構成(図1)
1.3.ホーム画面101に係る画像処理装置1の動作(図2)
1.4.履歴利用画面121に係る画像処理装置1の動作(図3)
1.5.履歴ボタン109に対応する画像データ(図4及び図5)
1.6.履歴ボタン109に関するデータの構成(図6及び図7)
1.7.画像処理装置1が実行する処理の手順の一例(図8及び図9)
1.8.第1実施形態のまとめ
(1.1.用語等について)
「画像」は、文字のみを含むものであっても構わない。「画像データ」の形式は、種々のものとされてよく、例えば、ベクター形式であってもよいし、ラスター形式であってもよい。実施形態の説明では、便宜上、「画像」と「画像データ」とを厳密に区別しないことがある。
「画像データ」は、画像処理が行われる過程において、適宜に形式の変換が行われてよい。例えば、画像データは、画像処理装置1に記憶されているときと、画像処理(例えば印刷又はFAX)が行われるときとで異なっていてよい。ただし、実施形態の説明では、便宜上、そのような形式の変換についての説明は省略し、変換前後の画像データを同一のものとして説明することがある。また、画像データは、画像処理が行われるときなどにおいて、画質が変化したり、画像の一部が切り出されたりするような変更が加えられてもよい。このような場合も、実施形態の説明では、便宜上、変更前後の画像データを区別しないことがある。
操作パネル9の種々の画面の種々の部位(例えば、履歴ボタン109)に表示される情報は、テキストによって表示されてもよいし、及び/又はシンボル画像によって表示されてもよい。実施形態の説明において、例えば、操作パネル9に情報が表示される、又は操作パネル9に表示されている部位(ボタン等)が情報を含むというとき、特に矛盾等が生じない限り、上記情報は、テキスト及び/又はシンボル画像によって表示されてよいものとする。情報が表示される部位としては、例えば、履歴ボタン109の他、機能ボタン107、利用ボタン123、実行ボタン125、設定ボタン131(後述)、戻るボタン133(後述)、これらのボタンの周囲の領域、並びにタイトルバー115及び127(後述)が挙げられる。
「テキスト」は、例えば、文字列として表示される情報、及び/又はテキストデータに基づいて表示される情報を指してよい。従って、例えば、テキストは、画像データに基づいて表示される文字列であってもよいし、テキストデータに基づいて表示される記号又は1つのみの文字であってもよい。「シンボル画像」は、例えば、記号又は図形等として表示される情報、及び/又は画像データに基づいて表示される情報を指してよい。従って、例えば、シンボル画像は、テキストデータに基づいて表示される記号であってもよいし、画像データに基づいて表示される1以上の文字であってもよい。上記の説明から理解されるように、テキストとシンボル画像とは一部が重複した分類であって構わない。
操作パネル9に表示される「ボタン」は、物理ボタンを模したものでなくてよい。例えば、ボタンは、テキスト及び/又はシンボル画像によってのみ示され、テキスト及び/又はシンボル画像を囲む枠線を有していなくてもよい。また、別の観点では、例えば、ユーザーの操作を検出する領域と、その周囲の領域との境界は、枠線又は色の相違によって表現されていなくてもよい。
実施形態の説明では、便宜上、操作パネル9に対する操作について、「タップ」、「ダブルタップ」及び「ロングタップ」等の具体的な態様を示す用語を用いることがある。ただし、これらの用語は、「所定の操作」と上位概念化されてよい。
(1.2.画像処理装置の構成)
図1に示す画像処理装置1は、操作パネル9を有しているとともに、1種以上の画像処理を行うことが可能な構成を有している。その具体的な構成は、種々の構成とされてよく、例えば、履歴ボタン109に関する構成を除いて、公知の構成とされても構わない。本実施形態では、画像処理を行うための構成として、既述のように、プリンタ3、スキャナ5及び通信部7が設けられている。本実施形態とは異なる態様としては、例えば、プリンタ3及びスキャナ5の一方のみを有する態様、及び通信部7を有していない態様が挙げられる。また、画像処理装置1の各部(3、5、7、9、11及び13)の構成も、種々の構成とされてよく、例えば、履歴ボタン109に関する構成を除いて、公知の構成とされても構わない。
画像処理装置1は、例えば、既述の種々の構成要素(3、5、7、9、11及び13)を収容している筐体15を有している。画像処理装置1(別の観点では筐体15)の大きさ及び形状は任意である。例えば、画像処理装置1は、家庭用の複合機又はプリンタのように1人の人間が運搬可能な大きさ(質量)を有していてもよいし、業務用の複合機又はプリンタのように1人の人間が運搬不可能な大きさ(質量)を有していてもよい。なお、後述する図4では、画像処理装置1の外観の一例として、業務用の複合機の外観が模式的に示されている。
画像処理装置1の運用方法(別の観点では社会的位置付け)は任意である。例えば、画像処理装置1は、家に置かれて、家庭的又は個人的に利用されてもよいし、会社に置かれて、特定かつ複数のユーザーに利用されてもよいし、コンビニエンスストア等の店舗に置かれて、不特定多数のユーザーに利用されてもよい。なお、不特定多数のユーザーが利用することを想定する場合、画像処理装置1は、ユーザーを認証して、そのユーザーに係る画像データにのみアクセスを許可してよい。この動作については、第2実施形態の説明を参照されたい。
プリンタ3の構成は任意である。例えば、プリンタ3は、不図示のトレイに配置された用紙(別の観点では枚葉紙)に印刷を行い、印刷後の用紙を排出するように構成されてよい。プリンタ3は、1つのトレイのみを有していてもよいし、複数のトレイを有していてもよい。複数のトレイは、例えば、異なるサイズの用紙を収容することに寄与する。別の観点では、プリンタ3は、用紙のサイズを選択する機能を有していてもよいし、有していなくてもよい。なお、本実施形態の説明では、前者を例に取る。また、プリンタ3は、カラー(並びにモノクロ及びグレースケール)の印刷が可能な構成であってもよいし、グレースケール(及びモノクロ)の印刷のみが可能な構成であってもよいし、モノクロの印刷のみが可能な構成であってもよい。なお、本実施形態の説明では、カラーの印刷が可能な構成を例に取る。
また、例えば、プリンタ3は、インクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタであってもよいし、感熱紙又はインクリボンを加熱して印刷を行うサーマルプリンタであってもよいし、光が照射された感光体に付着したトナーを転写する電子写真式プリンタ(例えばレーザープリンタ)であってもよい。インクジェットプリンタは、圧電体によってインクに圧力を付与するピエゾ式であってもよいし、熱が付与されたインクに生じる気泡によってインクに圧力を付与するサーマル式であってもよい。また、例えば、プリンタ3は、ヘッドが用紙の幅(用紙の搬送方向に交差する方向)に亘る長さを有するラインプリンタであってもよいし、ヘッドが用紙の幅方向に移動するシリアルプリンタであってもよい。
スキャナ5は、例えば、特に図示しないが、原稿ガラス下にて原稿ガラスに沿って移動する複数の撮像素子によって原稿ガラス上に配置された原稿を撮像してスキャンを行う。
通信部7は、画像処理装置1と他の機器との通信を実現する。他の機器としては、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯端末(スマートフォン等)、他の画像処理装置及びサーバが挙げられる。サーバとしては、例えば、ファイルサーバ、メールサーバ及びWebサーバが挙げられる。通信は、他の機器と直接的に行われるものであってもよいし、ネットワークを介して間接的に行われるものであってもよい。ネットワークとしては、例えば、電話網、インターネット、プライベートネットワーク及びLAN(Local Area Network)が挙げられる。また、通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよいし、近距離通信であってもよいし、遠距離通信であってもよい。
画像処理装置1は、上記のような種々の通信のうち、1以上の任意の通信が可能に構成されてよい。本実施形態の説明では、画像処理装置1が、上記のような種々の通信を可能である態様を例に取る。通信部7は、特に図示しないが、上記のような種々の通信を実現するための種々の構成要素を含んでいる。通信部7は、ハードウェア的な構成(例えば、コネクタ、アンテナ、増幅器、フィルタ、RF(Radio Frequency)回路)のみを含むと捉えられてもよいし、ハードウェア的な構成に加えて、ソフトウェア的な構成(CPUがプログラムを実行することによって構築される機能部)を含むと捉えられてもよい。
操作パネル9は、既述のように、タッチパネルを含んでいる。タッチパネルは、特に図示しないが、表示装置と、表示装置の画面に重なる位置入力装置とを有している。表示装置及び位置入力装置の構成は任意である。
例えば、表示装置は、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイによって構成されてよい。これらのディスプレイは、規則的に配列された比較的多数の画素を有しており、画像データに基づいて任意の形状を含む画像を表示可能である。表示装置は、カラー画像を表示可能であってもよいし、グレースケール画像(及びモノクロ画像)のみを表示可能であってもよいし、モノクロ画像(2値の画像)のみを表示可能であってもよい。
また、例えば、位置入力装置は、静電式のものであってもよいし、感圧式のものであってもよい。静電式のものは、指又はペンの接触又は近接に伴う、画面及び/又はその付近の静電容量の変化を検知する。感圧式のものは、画面に付与される圧力を検知する。この他、位置入力装置は、弾性表面波を利用するもの、赤外光を利用するもの、電磁誘導を利用するものとされてもよい。また、位置入力装置は、専用のペンを必要としないものであってもよいし、必要とするものであってもよい。
なお、本実施形態の説明では、便宜上、操作パネル9に対する操作(ソフトウェア的なボタン等に対する操作)について、接触を前提とした表現をすることがある。ただし、上記の説明からも理解されるように、接触しない状態で操作が検知されても構わない。
CPU11は、記憶部13に記憶されているプログラムを実行することによって、種々の処理を実行する機能部を構築する。当該機能部としては、例えば、制御部17(第2実施形態を説明する図であるが、図10を参照)が挙げられる。制御部17は、プリンタ3、スキャナ5、通信部7及び操作パネル9の動作を制御する。なお、制御部17は、CPU11によって構築される部分の他、一定の動作のみを行うように構成された論理回路を含んでいてもよい。
記憶部13は、例えば、特に図示しないが、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び補助記憶装置等の種々のメモリを含んでいる。なお、CPU11及び記憶部13の組み合わせは、コンピュータとして捉えられてよい。上述のCPU11が制御部17を構築するためのプログラムは、例えば、記憶部13のROM及び/又は補助記憶装置に記憶されている。
上述した種々の構成要素(3、5、7、9、11及び13)は、例えば、バス21によって接続されている。図1では、模式的に1本のバス21に全ての構成要素が接続されている。実際の製品においては、複数のバスが適宜な形式で接続されていてよい。例えば、アドレスバス、データバス及びコントロールバスが設けられてよい。また、クロスバースイッチ及び/又はリンクバスが適用されてもよい。また、バス21と各部(3、5、7及び9等)との間には不図示のインターフェースが介在してよい。
図1は、あくまで模式図である。従って、例えば、CPU及び記憶部(別の観点では制御部)は、分散して複数設けられていてよい。例えば、各部(3、5、7及び/又は9)に含まれるCPU(別の観点では各部の制御を行う制御部)と、その上位のCPU(各部の制御部を制御する上位の制御部)とが設けられてよい。このような場合において、制御部17は、上位の制御部と捉えられてもよいし、各部の制御部と上位の制御部との組み合わせと捉えられてもよい。上記から理解されるように、制御部17と各部(3、5,7及び/又は9)とは、必ずしも明瞭に区別可能でなくてもよい。
(1.3.ホーム画面に係る画像処理装置の動作)
図2に示すホーム画面101は、例えば、操作パネル9の画面全体に亘って表示される。ホーム画面101は、例えば、既述のように、メイン領域103、タイムライン領域105並びにスクロールバー111及び113を含んでよい(表示してよい。)。この他、ホーム画面101は、最上部のタイトルバー115などの適宜な部位を含んでよい。以下では、概略、以下の順に説明を行う。
1.3.1.メイン領域103に係る画像処理装置1の動作
1.3.2.タイムライン領域105に係る画像処理装置1の動作(主として履歴利用画面121に遷移する前までの動作)
(1.3.1.メイン領域に係る画像処理装置の動作)
メイン領域103の表示態様、及びいずれかの機能ボタン107を選択したときに実行される処理は、種々のものとされてよく、例えば、公知のものと同様とされても構わない。
図2の例では、既述のように、メイン領域103のうちの一部領域がメイン表示領域101aに表示されている。図示の例とは異なり、メイン領域103の全部がメイン表示領域101aに表示されても構わない。別の観点では、複数の機能ボタン107は、同時に表示可能な上限数よりも多い数で設けられてもよいし(図示の例)、上記の上限数以下の数で設けられてもよい。メイン領域103の一部領域がメイン表示領域101aに表示される態様において、スクロールされる方向(図示の例では左右方向)は任意である。
複数の機能ボタン107の数、及び機能ボタン107に対応する機能の種類は適宜に設定されてよい。機能ボタン107の数は、ユーザーによって増減可能であってもよい。図2に例示されている機能ボタン107については、以下のとおりである。
なお、以下では、機能ボタン107内に表示されたテキストによって、機能ボタン107を指すことがある。他のボタン(利用ボタン123等)についても同様である。
「コピー」は、スキャナ5で読み取った画像をプリンタ3で印刷する機能(コピー機能)の設定及び/又は実行のためのものである。
「プリント」は、例えば、画像処理装置1に接続されている記録媒体(不図示)に記憶されているデータに基づく画像をプリンタ3で印刷する機能の設定及び/又は実行のためのものである。記憶媒体は、例えば、USB(Universal Serial Bus)メモリである。なお、実施形態の説明において、プリントというとき、特に断りが無い限り、また、矛盾等が生じない限り、この機能ボタン107の「プリント」によるものに限定されない(例えば外部からの印刷ジョブの受信によるプリントが含まれることがある。)ことに留意されたい(後述する利用ボタン123の「プリント」についても同様。)。
「スキャン」は、スキャナ5で読み取った画像をデータとして保存する機能に関する設定及び/又は実行のためのものである。なお、保存先は、例えば、記憶部13が含む補助記憶装置(別の観点では不揮発性メモリ)、画像処理装置1に接続されている記憶媒体、又は画像処理装置1と通信部7を介して通信を行う他の機器である。なお、実施形態の説明において、スキャンというとき、特に断りが無い限り、また、矛盾等が生じない限り、この機能ボタン107の「スキャン」によるものに限定されない(例えばコピーにおいて行われるスキャンが含まれることがある。)ことに留意されたい。
「FAX」は、FAXに関する設定及び/又は実行のためのものである。FAXの送信においては、例えば、送信原稿の画像がスキャナ5によって読み取られ、その読み取られた画像のデータが通信部7によって送信される。FAXの受信においては、例えば、画像のデータが通信部7によって受信され、その受信された画像のデータに基づく印刷がプリンタ3によって行われる。
「メール」は、電子メールに関する設定及び/又は実行のためのものである。この機能では、例えば、通信部7によって受信されたメールの内容の一部又は全部がプリンタ3によって印刷されてよい。及び/又は、スキャナ5によって読み取られた画像のデータが、通信部7によって送信されるメールに含まれてよい。
「ボックス」は、例えば、記憶部13が含む補助記憶装置(別の観点では不揮発性メモリ)に記憶されている任意の数の画像データの情報を閲覧し、選択した画像データに対して画像処理を実行する機能に関する設定及び/又は実行のためのものである。画像処理は、例えば、印刷、FAXによる送信又はメールによる送信である。
既述のように、例えば、いずれかの機能ボタン107がタップされると、操作パネル9に表示される画面は、その機能ボタン107に対応する機能に係る操作を行うための画面(不図示)に切り換わる。例えば、「コピー」をタップした場合は、処理条件を設定するための複数のボタンと、コピーの実行を指示するためのボタンと、ホーム画面101に戻るためのボタンとが表示される。処理条件を設定するためのボタンについては、後述の図3の説明を参照されたい。そして、実行を指示するためのボタンがタップされると、コピーが実行される。その後、ホーム画面101に戻るためのボタンがタップされたとき、又は一定の時間が経過したとき、操作パネル9に表示される画面は、ホーム画面101に戻る。
なお、上記の説明とは異なり、機能ボタン107がタップされたときに、画像処理(例えばコピー)が行われてもよい。画像処理の条件(例えばコピーの処理条件)は、処理条件を設定するための専用の機能ボタン107がタップされ、処理条件を設定する専用の画面が表示され、その画面において行われてもよい。
(1.3.2.タイムライン領域に係る画像処理装置の動作)
タイムライン領域105の表示態様は、種々のものとされてよく、例えば、公知のものと同様とされても構わない。ただし、履歴ボタン109に対して所定の操作(例えばタップ)を行ったときの少なくとも一部の処理は公知のものと相違する。
タイムライン表示領域101bの位置、形状及び面積は任意である。図2の例では、タイムライン表示領域101bは、横方向を長手方向とする矩形状のホーム画面101(別の観点では操作パネル9の画面全体)において、横方向の一方側(図示の例では右側)に位置しており、上下方向を長手方向とする矩形状とされている。タイムライン表示領域101bの幅は、ホーム画面101の幅に対して1/2未満又は1/3未満となっている。なお、ホーム画面101のうち、タイムライン表示領域101bを除く大部分(例えば8割以上)は、メイン表示領域101aとなっている。
図2の例では、既述のように、タイムライン領域105のうちの一部がタイムライン表示領域101bに表示されている。図示の例とは異なり、タイムライン領域105の全部がタイムライン表示領域101bに表示されても構わない。別の観点では、複数の履歴ボタン109は、同時に表示可能な上限数よりも多い数で設けられてもよいし(図示の例)、上記の上限数以下の数で設けられてもよい。タイムライン領域105の一部領域がタイムライン表示領域101bに表示される態様において、スクロールされる方向(図示の例では上下方向)は任意である。
複数の履歴ボタン109は、例えば、履歴ボタン109に対応する画像処理が実行された日時の順で所定の方向に1列で並べられている。複数の履歴ボタン109の並び方向は任意である。図2の例では、並び方向は、ホーム画面101の上下方向、タイムライン表示領域101bの長手方向、及びタイムライン領域105がスクロールされる方向とされている。複数の履歴ボタン109は、並び方向の一方側から他方側へ(図示の例では上方から下方へ)、新しい順に並べられてもよいし(図示の例)、古い順に並べられてもよいし、操作パネル9に対して所定の操作を行うことによって、新しい順及び古い順を切り換え可能であってもよい。なお、本実施形態の説明では、便宜上、新しい順に並べられることを前提とする。
機能ボタン107に対する操作を経由して画像処理を実行したとき、又は履歴ボタン109(及び利用ボタン123(図3))に対する操作を経由して画像処理を実行したとき、その画像処理に係る新たな履歴ボタン109が追加される。履歴ボタン109を追加する元になった画像処理と、その履歴ボタン109に対する操作を経由して行われた新たな画像処理とが同じである場合においては、履歴ボタン109が新たに追加されてもよいし、操作された履歴ボタン109に対応する画像処理の実行日時が更新される(別の観点では履歴ボタン109の表示位置が変更される)だけであってもよい。ここでいう画像処理が同じは、例えば、実行日時以外は同じであることであってよい。ただし、実行日時以外にも相違点が存在してもよい。なお、履歴ボタン109に対する操作を経由して実行された画像処理については、本実施形態の説明とは異なり、履歴ボタン109が追加されなくてもよい。
履歴ボタン109が生成される画像処理の種別は任意である。例えば、画像処理装置1が、ホーム画面101に例示した6つの機能を有していたとしても、その全てについて履歴ボタン109が生成される必要はない。例えば、「コピー」及び「プリント」(並びに「ボックス」での印刷)のように、画像処理装置1で印刷が行われる画像処理についてのみ、履歴ボタン109が生成されてもよい。また、例えば、「コピー」、「スキャン」、「FAX」及び「メール」のように、画像処理装置1でスキャンが行われる画像処理についてのみ、履歴ボタン109が生成されてもよい。また、例えば、「コピー」、「プリント」及び「スキャン」(並びに「ボックス」での印刷)のように、通信が行われない画像処理についてのみ、履歴ボタン109が生成されてもよい。
他の機器(例えばPC)から通信部7へ印刷ジョブ等を含む信号が送信されて行われる画像処理については、履歴ボタン109が追加されてもよいし、追加されなくてもよい。追加される場合、例えば、PCから画像処理装置1へ印刷ジョブを送信したユーザーが、画像処理装置1の前で印刷の失敗を確認したときに、履歴ボタン109を介して再印刷を行うことができる。本実施形態の説明では、基本的に、このような外部との通信によって実行が指示される画像処理に伴う履歴ボタン109の追加については説明を省略する。追加される態様においては、本実施形態の説明において、矛盾等が生じない限り、操作パネル9に対する画像処理の実行の指示の記載個所に、外部からの信号による画像処理の実行の指示を追加してよい。
タイムライン領域105に設けられる履歴ボタン109の数は、所定の上限値以下に制限されている。換言すれば、タイムライン表示領域101bに表示可能な履歴ボタン109(スクロールによって表示されるものを含む)の数は、所定の上限値以下に制限されている。従って、例えば、上記のように、履歴ボタン109が追加されていき、履歴ボタン109の数が上限値に到達した後、更に新たな履歴ボタン109が追加されると、最も古い履歴ボタン109は削除される。換言すれば、最も古い履歴ボタン109は、表示不可能となる。ひいては、その履歴ボタン109に対応付けられた画像データに対するアクセスは基本的に不可能となる。
上記の上限値の具体的な値は任意であり、一例として、5個、10個又は20個である。また、上限値は、画像処理装置1の製造者によって設定され、画像処理装置1の管理者又はユーザーによって変更不可能であってもよいし、画像処理装置1の管理者によって設定可能であってもよい。ユーザー毎にタイムライン領域105の表示態様を異ならせることが可能である態様では、上記上限値は、ユーザーによって設定可能であってもよい。
履歴ボタン109の数が上限値に達していない場合の表示態様は任意である。例えば、上限値未満の数の履歴ボタン109のみが表示されてもよいし、ダミーの履歴ボタン(例えば内部に情報を表示しない履歴ボタン)が共に表示されて、合計で上限値の数の履歴ボタンが表示されてもよい。前者の態様においては、履歴ボタン109の数に応じて、タイムライン領域105の長さが変化してもよいし、変化しなくてもよい。
画像処理装置1は、履歴ボタン109の追加、削除及び配置に関して、上記とは異なる動作が可能であってもよい。例えば、任意の履歴ボタン109に対して、履歴利用画面121に切り換えるときの操作とは異なる操作(例えばロングタップ又はダブルタップ)を行うことによって、その履歴ボタン109の削除を禁止したり、その履歴ボタン109を常に最も新しい履歴ボタン109よりも上方に配置するようにしたり、その履歴ボタン109を削除したりしてよい。なお、本実施形態の説明では、説明を簡潔化して理解を容易にするために、このような操作がなされないことを前提とした説明又は表現をすることがある。
複数の履歴ボタン109は、例えば、互いに同一の形状及び大きさを有していてもよいし(図示の例)、互いに異なる形状及び/又は大きさを有していてもよい。後者の例としては、画像処理の種別(コピー又はスキャン等の相違)に応じて、複数の履歴ボタン109の形状及び/又は大きさが異なる態様を挙げることができる。
各履歴ボタン109は、対応する画像処理の情報を含んでいる(表示している)。当該情報としては、既述のように、例えば、画像処理が実行された日時、画像処理の種別、画像処理の条件、及び画像処理を行ったユーザー名が挙げられる。他の例としては、FAX機能及び/又はメール機能における通信先(送信先及び/又は受信先)が挙げられる。
画像処理の情報は、画像処理で扱った画像データの情報を含んでもよい。画像データの情報としては、例えば、画像データのサイズ、画像処理装置1によって判別された画像の種類(文書か否か等)、及び画像データに対して画像処理装置1が付与した名前が挙げられる。なお、本実施形態の説明では、便宜上、画像処理の情報としての、画像データの情報の説明は省略する。
各履歴ボタン109は、上述した画像処理に関する種々の情報(例えば日時、種別、処理条件及びユーザー名)のうち、少なくとも1つ以上を表示してよい。画像処理の条件は、後述する図3の説明において例示するように、種々の具体的な条件を含む。履歴ボタン109内に画像処理の条件が表示される態様において、表示される具体的条件は適宜に選択されてよい。図2では、色の条件(「カラー」又は「白黒」が例示)、倍率の設定(「100%」が例示)、用紙の条件(「A4」又は「自動」が例示)が例示されている。
履歴ボタン109が含んでいる画像処理の情報の種類(換言すれば履歴ボタン109に表示される項目)は、履歴ボタン109同士で同一であってもよいし、異なっていてもよい。例えば、履歴ボタン109に表示される情報の種類は、画像処理の種別によって異なっていてもよい。より具体的には、例えば、画像処理の種別がコピーである履歴ボタン109は、通信先を表示するための項目を有さない一方で、画像処理の種別がFAX又はメールである履歴ボタン109は、通信先を表示するための項目を有してよい。
(1.4.履歴利用画面に係る画像処理装置の動作)
図3に示す履歴利用画面121は、既述の利用ボタン123及び実行ボタン125の他、例えば、以下のものを含んでよい(表示してよい。)。履歴利用画面121のタイトルバー127。履歴ボタン109に対応する画像データを確認するためのサムネイル129。画像処理の条件等の設定項目の確認及び設定のための1以上の設定ボタン131。ホーム画面101に戻るための戻りボタン133。設定ボタン131は、処理条件以外の設定項目(例えば通信先)の確認及び設定に利用されてよい。ただし、以下では、特に断りなく、処理条件を例に取ることがある。
上述した種々の部位のレイアウトは任意であり、図3は一例に過ぎない。図3の例では、概して言えば、複数の利用ボタン123が配列されている領域、サムネイル129が表示されている領域、及び複数の設定ボタン131が配列されている領域が設けられている。これらの3つの領域は、上記の順で右側から左右方向に並べられている。
複数の利用ボタン123は、既述のように、ホーム画面101で選択された履歴ボタン109に対応する画像データに対して新たに行われる画像処理の種別に応じて設けられている。図3では、画像処理の種別として、「プリント」、「FAX」、「メール」及び「ボックスへ保存」が例示されている。これらの画像処理の種別は、例えば、対象とする画像データを除けば、ホーム画面101の機能ボタン107に対応する画像処理の種別と同じ、類似又は対応するものである。具体的には、以下のとおりである。
「プリント」は、ホーム画面101で選択された履歴ボタン109に対応する画像データに基づく画像をプリンタ3によって印刷するためのものである。「FAX」は、ホーム画面101で選択された履歴ボタン109に対応する画像データをFAXによって通信部7から送信するためのものである。「メール」は、ホーム画面101で選択された履歴ボタン109に対応する画像データを電子メールによって通信部7から送信するためのものである。
「ボックスへ保存」は、ホーム画面101で選択された履歴ボタン109に対応する画像データを、ホーム画面101の「ボックス」の機能によって利用可能に、記憶部13が含む補助記憶装置(別の観点では不揮発性メモリ)に記憶するためのものである。履歴ボタン109で利用可能に保存されている画像データと、ボックスの機能によって利用可能に保存されている画像データとの相違については後述する。
サムネイル129は、例えば、ホーム画面101で選択された履歴ボタン109に対応する画像データに基づいて表示される。この表示の態様は、例えば、PC用のデータ閲覧ソフトによる画像データの表示、及びウェブページにおける画像データの表示等の態様と同様とされてよい。具体的には、例えば、サムネイル129に割り当てられた領域に画像データに基づく画像の全体が表示されるようにピクセルの平均化が行われてよい。また、複数ページに亘る画像の一部(例えば先頭ページ)が表示されたり、一枚の画像の一部が表示されたり(トリミングが行われたり)してよい。
これまでに、利用ボタン123及び実行ボタン125を介して、履歴ボタン109に対応する画像データが利用されてよいことについて述べた。サムネイル129の表示も、履歴ボタン109に対応する画像データの利用方法の一例と捉えられてよい。別の観点では、履歴ボタン109を介した画像データに対するアクセスは、利用ボタン123及び実行ボタン125を介したものでなくてもよい。
なお、サムネイル129は、履歴ボタン109が選択されたときに、対応する画像データにアクセスせずに表示することも可能である。例えば、新たな履歴ボタン109が生成されたときに、予め、元の画像データに対してデータサイズを小さくしたサムネイル129用の画像データが生成されてもよい。
複数の設定ボタン131は、例えば、複数の設定項目(例えば処理条件)に対応して設けられている。設定ボタン131がタップされると、例えば、操作パネル9には、対応する項目を設定するための画面又はウィンドウが表示される。これにより、例えば、対応する項目に関して、現在の設定から変更を行うことができる。
ホーム画面101において履歴ボタン109が選択されて履歴利用画面121に遷移したとき(遷移した直後)、種々の設定項目の初期設定は適宜なものとされてよい。例えば、履歴ボタン109に対応する画像処理の種別と同一の種別の画像処理については、履歴ボタン109に対応する画像処理が行われたときの設定が初期設定とされてよい。他の種別の画像処理についても、履歴ボタン109に対応する種別の画像処理と共通又は類似する項目については、履歴ボタン109に対応する画像処理が行われたときの設定が初期設定とされてよい。例えば、図3に例示するコピーの処理条件は、プリントの処理条件とすることができる。また、他の種別の画像処理にあって履歴ボタン109に対応する種別の画像処理にない項目については、例えば、画像処理装置1の製造者又は管理者若しくはユーザーによって予め設定された初期設定が用いられてよい。
設定可能な項目(例えば処理条件)は、画像処理の種別に応じて変化するから、履歴利用画面121に表示される設定ボタン131(換言すれば設定項目)の数及び種類は変化してよい。例えば、いずれかの利用ボタン123が選択されたとき、その選択された利用ボタン123に対応する種別の画像処理において設定可能な項目に応じた設定ボタン131のみが表示されてよい。ホーム画面101で履歴ボタン109が選択されて履歴利用画面121に遷移したときは、例えば、履歴ボタン109に対応する画像処理の種別に対応する利用ボタン123が自動的に選択されたり、予め決められた任意の利用ボタン123が自動的に選択されたりして、上記のように選択に応じた設定ボタン131のみが表示されてよい。
上記とは異なり、表示される設定ボタン131の数及び種類が変化しなくてもよい。この場合、例えば、一部の設定ボタン131に、選択された利用ボタン123に対応する種別の画像処理では設定不可能であることが表示されたり、選択された利用ボタン123に応じて一部の設定ボタン131に対する操作が無効とされたりしてもよい。また、一部の設定項目(例えば変更される蓋然性が低い設定項目)については、履歴利用画面121とは別の画面(例えばホーム画面101に用意される不図示の設定用の機能ボタン107に対応する画面)において設定されてよい。
設定ボタン131は、自己に対応する設定項目の種類を示す情報を表示する。また、設定ボタン131は、自己に対応する項目における設定状態を示す情報を表示してもよい。図示の例では、設定ボタン131の上部に設定項目の種類が示されており、設定ボタン131の下部にその項目の現在の設定状態が示されている。
既述の説明から理解されるように、設定ボタン131の数及び種類は任意である。図3の例では、コピーに対応する履歴ボタン109が選択されたときの設定ボタン131として、「用紙選択」、「カラー/白黒」、「濃度」、「縮小/拡大」、「ページ集約」及び「両面」が例示されている。設定ボタン131の下部では、これらの項目の現在の設定として、「A4」、「カラー」、「ふつう」、「100%」、「設定しない」及び「片面」が例示されている。これらについては一般的なものであるから、説明を省略する。
(1.5.履歴ボタンに対応する画像データ)
図4は、履歴ボタン109に対応する画像データの生成及び消去について説明する模式図である。
図4の上段の図において、左側は、タイムライン領域105を模式的に示している。ここでは、タイムライン領域105は、表示可能な上限数(便宜的に5つとする。)の履歴ボタン109(便宜的に「HS1」~「HS5」等の記号を付す。)を有している。履歴ボタン109のうち、実線で囲まれている3つ(「HS5」~「HS3」)は、タイムライン表示領域101bに位置しており、点線で囲まれている残りの2つ(「HS2」及び「HS1」)は非表示領域に位置している。
また、図4の上段の図において、右側は、記憶部13を模式的に示している。記憶部13は、例えば、表示可能な上限数の履歴ボタン109と同数の画像データ31(便宜的に「IM1」~「IM5」等の記号を付す。)を記憶している。画像データ31は、記憶部13のうち、RAM及び補助記憶装置のいずれに記憶されていてもよい。換言すれば、画像データ31は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリのいずれに記憶されていてもよい。
図4の中段においては、ユーザーが画像処理装置1に対する操作を行うことによって、画像処理が行われている状況が模式的に示されている。例えば、ホーム画面101の機能ボタン107が操作されることによって、又はホーム画面101の履歴ボタン109及び履歴利用画面121の利用ボタン123が操作されることによって、コピー、プリント、スキャン、FAXの送信又はメールの送信が実行される。
これにより、図4の下段の図に示すように、上記の画像処理に対応する「HS6」の履歴ボタン109が新たに追加される(表示可能とされる。)。また、最も古い「HS1」の履歴ボタン109は、点線で表現されているように、削除される(表示不可能とされる。)。このとき、記憶部13においては、上記の画像処理で扱われた画像データ31(「IM6」)が新たに保存される。換言すれば、「HS6」の履歴ボタン109に対応する「IM6」の画像データ31が新たに記憶される。また、「HS1」の履歴ボタン109に対応する「IM1」の画像データ31は削除される。
より厳密に言うと、「IM6」の画像データ31は、当該データに基づく画像処理を実行するために、画像処理の前に、少なくともRAMに記憶され得る。上記における新たな保存は、例えば、このような画像処理の前の保存を指してもよいし、画像処理の前の保存とは別の新たな保存を指してもよいし、履歴ボタン109を介して利用可能に「IM6」の画像データ31の情報(例えばアドレス)を適宜なテーブルに保存することを指してもよい。「IM1」の画像データ31の削除は、画像データ31の削除を指してもよいし、履歴ボタン109を介して利用不可能に「IM1」の画像データ31の情報(例えばアドレス)を適宜なテーブルから削除することを指してもよい。
「IM1」の画像データ31の削除は、画像データ31が記憶されていた記憶領域に別の情報を上書きしたり、上記記憶領域を初期化したりするものであってよい。すなわち、画像データ31の削除は、画像データ31を復元不可能にするものであってよい。また、画像データ31の削除は、画像データ31が記憶されている記憶領域のアドレスの情報を消去するものであってもよい。すなわち、ユーザーの画像処理装置1に対する操作によってはアクセスできないが、専門の業者による復元の余地が残る態様のものであってもよい。「IM6」の画像データ31は、「IM1」の画像データ31が記憶されていた記憶領域に保存されてもよいし、別個の記憶領域に保存されてもよい。
以上のとおり、履歴ボタン109に対応する画像データ31は、基本的に、画像処理のタイミングで自動的に新たに保存されるものである。別の観点では、画像データ31は、基本的に、画像処理が行われたときに履歴ボタン109と紐付けられるものである。さらに別の観点では、画像データ31は、基本的に、一時的に保存されるものである。さらに別の観点では、画像データ31は、その保存又は削除が直接的に意図された操作によって保存又は削除される画像データ(例えばボックス機能に係る後述する画像データ33)とは異なるデータである。
既述のとおり、履歴ボタン109が選択されて画像処理が行われたときに、新たな履歴ボタン109は、例えば、選択された履歴ボタン109と共にタイムライン領域105に併存してよいし(選択された履歴ボタン109が上限数に起因して削除される場合を除く)、選択された履歴ボタン109が新たな履歴ボタン109に置換されたかのように表示されてもよい。前者の場合においては、例えば、2以上の履歴ボタン109に対応して2以上の同一の画像データが併存してもよいし、2以上の履歴ボタン109に1つの画像データ31が紐付けられてもよい(新たな保存が行われなくてもよい。)。
既述のように、ユーザーの操作によって任意の履歴ボタン109が削除されてよい。このとき、削除された履歴ボタン109に対応する画像データ31も削除されてよい。また、既述のように、ユーザーの操作によって任意の履歴ボタン109の削除が禁止されてよい。この場合、その履歴ボタン109に対応する画像データ31も、履歴ボタン109が表示可能である限り、保存が継続されてよい。
画像データ31は、既述のように、揮発性メモリ及び不揮発性メモリのいずれに記憶されてもよい。画像データ31が揮発性メモリに記憶される態様では、例えば、画像処理装置1の電源のOFF(又はスリープモードへの移行)に伴って画像データ31は消去されてよい。これに伴い、次に画像処理装置1の電源のON(又はスリープモードからの復帰)に伴って、タイムライン領域105も初期化されてよい。画像データ31が不揮発性メモリに記憶される態様では、例えば、所定の初期化の操作が行われない限り、タイムライン領域105は、電源のOFF及びON(又はスリープモード)の前後で連続性が保たれてよい。ただし、電源のOFF(又はスリープモードへの移行)に伴って、不揮発性メモリに記憶された画像データ31が削除され、これに伴うタイムライン領域105の初期化が行われても構わない。
図4では、画像データ31との対比のために、機能ボタン107の「ボックス」によって利用される複数の画像データ33(便宜的に「DB1」~「DB6」の記号を付す。)も示されている。画像データ33は、画像データ31とは異なり、基本的に、表示可能な履歴ボタン109の更新とは無関係に記憶されている。別の観点では、画像データ33は、例えば、コピー又はプリントが行われるときに自動的に記憶されるものではなく、記憶部13に記憶させるように操作が行われたときに記憶されるものである。このような操作としては、例えば、「スキャン」の機能ボタン107に対する操作、及び「ボックスへ保存」の利用ボタン123に対する操作が挙げられる。また、画像データ33は、例えば、「ボックス」の機能ボタン107に対する操作等によって削除しない限りは、基本的に保存されたままである(自動的には削除されない。)。
図5は、アクセス方法の観点から画像データ31を説明するための模式図である。
図5の左側は、ホーム画面101の一部を図2よりも模式的に示している。ここでは、タイムライン領域105は、「HS3」~「HS1」の履歴ボタン109を有している。ここでは、履歴ボタン109がタイムライン表示領域101bに位置するか否かは考慮外とする。また、図5の右側は、図4と同様に、記憶部13を模式的に示している。ただし、履歴ボタン109に対応する画像データ31(「IM1」~「IM3」)、及びボックス機能に対応する画像データ33(「BD1」~「BD3」)の数は、図4よりも少ない数で示されている。
既述のように、また、「OK」の文字が付された矢印a1で示されているように、制御部17は、履歴ボタン109に対する操作を介した画像データ31へのアクセス(例えば、画像データ31の読み出し。図5の説明において、以下、同様。)を許容する。一方、「NG」の文字が付された矢印a3で示されているように、制御部17は、例えば、履歴ボタン109に対する操作を介した画像データ33へのアクセスを禁止する。
また、「OK」の文字が付された矢印a5で示されているように、制御部17は、「ボックス」の機能ボタン107に対する操作を介した画像データ33へのアクセスを許容する。一方、「NG」の文字が付された矢印a7で示されているように、制御部17は、例えば、「ボックス」の機能ボタン107に対する操作を介した画像データ31へのアクセスを禁止する。
このように、履歴ボタン109に対応する画像データ31、及びボックス機能に係る画像データ33は、アクセスするための操作が互いに相違する。換言すれば、履歴ボタン109に対応する画像データ31は、履歴ボタン109に対する操作を経由しない他の操作によってはアクセス(例えば表示及び/又は削除)されない。他の操作は、例えば、履歴ボタン109に対応する画像データ31とは異なる画像データ33にアクセスするための操作である。また、別の観点では、他の操作は、ホーム画面101において履歴ボタン109と共に表示されるボタン(機能ボタン107)に対する操作である。
図示の例では、矢印a1で示されているように、制御部17は、履歴ボタン109に対する操作によって、その履歴ボタン109に対応する画像データ31に対するアクセスのみを許容する。そして、アクセスされた画像データ31に対応するサムネイル129が表示される。別の観点では、制御部17は、履歴ボタン109を介して対応する画像データ31にアクセスする際、他の履歴ボタン109に対応する画像データ31(及びボックス機能の画像データ33等)を非表示とする。
ただし、図示の例とは異なり、制御部17は、履歴ボタン109を介して他の画像データ31(又は33)にアクセスしたり、さらにはそのアクセスした画像データを表示したりしてもよい。例えば、サムネイル129をダブルタップすることによって、対応する画像データ31以外の画像データを新たな画像処理の対象として選択可能であってよい。
図示の例(矢印a3)とは異なり、制御部17は、履歴ボタン109に対する操作を介した画像データ33へのアクセスを許容してもよい。このような態様の例としては、例えば、履歴ボタン109に対応する画像処理の条件を利用して、画像データ33に基づく画像処理を実行するものが挙げられる。例えば、履歴利用画面121において、サムネイル129又は不図示のボタンに対して所定の操作を行うことによって、1以上の画像データ33を閲覧及び選択するための画面又はウィンドウが表示されてよい。
(1.6.履歴ボタンに関するデータの構成)
図6は、上述した動作を実現するために記憶部13に記憶されるデータの構成の一例を示す模式図である。
記憶部13は、例えば、以下のテーブル又はデータベースを有してよい。過去に行われた画像処理の情報を保持する履歴テーブル41。過去に行われた画像処理で扱った画像データ31(既述)を保持する画像データベース43。履歴ボタン109の表示に係る情報を保持する表示テーブル45。
履歴テーブル41は、1以上の履歴情報47を保持可能である。1つの履歴情報47は、例えば、過去に行われた1つの画像処理の情報を保持している。1つの履歴情報47は、例えば、「履歴ID」(ID:Identification)、「処理情報」(処理情報51)及び「画像データ特定情報」を保持している(紐付けている。)。
「履歴ID」は、複数の履歴情報47を識別するために、履歴情報47が生成されるときなどに、制御部17によって自動的に履歴情報47に対して割り当てられる情報である。履歴IDの形式等は任意である。図6では、便宜上、履歴情報47の内容として「HID1」~「HID3」を示している。
「処理情報」(処理情報51)は、画像処理の情報(例えば設定ボタン131に表示される情報を含む。)である。処理情報51の具体的な内容については、後に図7に例示する。図6では、便宜上、文字列を模式的に示す点の配列が示されている。
「画像データ特定情報」は、履歴情報47に対応する画像処理で扱った画像データ31を特定するための情報である。これにより、複数の履歴情報47のいずれかを選択したとき、選択された履歴情報47に対応する画像データ31にアクセスすることができる。画像データ特定情報は、例えば、対応する画像データ31のアドレスの情報であってもよいし、上記アドレスの情報と紐付けられたIDであってもよい。図6では、便宜上、文字列を模式的に示す点の配列が示されている。
画像データベース43は、複数の画像データ31を保持している。上記の「画像データ特定情報」の説明から理解されるように、画像データベース43は、画像データ31が記憶されている記憶領域のアドレスの情報と、当該アドレスの情報に紐付けられたIDとを保持する不図示のテーブルを有していてもよいし、有していなくてもよい。便宜上、「データベース」と呼称するが、画像データベース43は、特定の構造を有していてもよいし、有していなくてもよい。例えば、画像データ31は、必要な記憶領域が一時的に確保されて保存され、そのアドレスの情報が画像データ特定情報に記憶されるだけであってもよい。
表示テーブル45は、例えば、1以上の表示情報49を保持可能である。1つの表示情報49は、例えば、1つの履歴ボタン109に対応している。1つの表示情報49は、例えば、「並び順」と、「履歴ID」とを保持している(紐付けている。)。
「並び順」は、例えば、複数の履歴ボタン109の並び順の情報である。並び順の情報は、別の観点では、履歴ボタン109の位置の情報である。図6では、便宜上、タイムライン領域105の上からの並び順である「1」番目~「3」番目までの順番が示されている。「履歴ID」は、履歴テーブル41の説明で述べたとおりである。
制御部17は、例えば、ホーム画面101を表示するとき、表示テーブル45を参照し、各位置の履歴ボタン109に対応する履歴IDを特定する。制御部17は、履歴テーブル41を参照して、上記の特定した履歴IDに紐付けられた処理情報51を特定する。そして、制御部17は、上記の特定した処理情報51の少なくとも一部を、対応する履歴ボタン109内に表示する。
また、制御部17は、例えば、ホーム画面101において、いずれかの履歴ボタン109が選択されると、表示テーブル45を参照して、上記の選択された履歴ボタン109に対応する履歴IDを特定する。そして、制御部17は、履歴テーブル41を参照して、上記の特定した履歴IDに紐付けられている処理情報51を特定する。そして、制御部17は、特定した処理情報51の少なくとも一部を履歴利用画面121の設定ボタン131内に表示する。なお、ホーム画面101の表示のときに行われた履歴IDに紐付けられた処理情報51の特定及び読み出しの結果がここで利用されてもよい。
また、制御部17は、例えば、上記のように、選択された履歴ボタン109に対応する履歴IDを特定すると、履歴テーブル41を参照して、上記の特定した履歴IDに紐付けられている画像データ特定情報を特定する。そして、制御部17は、特定した画像データ特定情報に基づいて、対応する画像データ31にアクセスし、サムネイル129を表示する。なお、履歴IDに紐付けられた画像データ特定情報の特定及び読み出しは、ホーム画面101の表示のときに行われてもよい。
また、制御部17は、例えば、いずれかの利用ボタン123が選択されて実行ボタン125に対して所定の操作が行われると、上記のようにアクセスした画像データ31に基づいて、利用ボタン123によって選択されている画像処理を行う。なお、上記の説明とは異なり、実行ボタン125が操作されたときに、再度、画像データ特定情報に基づく画像データ31に対するアクセスが行われたり、サムネイル129が表示されずに、実行ボタン125に所定の操作が行われたときに、対応する画像データ31に対するアクセスが初めて行われたりしてもよい。
図4の説明で述べたように、画像データ31(画像データベース43)は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリのいずれに記憶されてもよい。画像データ31が揮発性メモリに記憶される態様では、例えば、履歴テーブル41も揮発性メモリに記憶されてよい。画像データ31が不揮発性メモリに記憶される態様では、例えば、履歴テーブル41も不揮発性メモリに記憶されてよい。別の観点では、画像データ31と履歴情報47とは同一時期に消去されてよい。
表示テーブル45は、電源のON及びOFF(又はスリープモード)の前後で連続性が保たれてもよいし、連続性が保たれなくてもよい。後者の場合は、例えば、電源がONされたとき(又はスリープモードから復帰したとき)、制御部17が履歴テーブル41を参照して表示テーブル45を生成してよい。このことから理解されるように、表示テーブル45は、画像データベース43及び履歴テーブル41が揮発性メモリ及び不揮発性メモリのいずれに記憶されるにせよ、揮発性メモリ及び不揮発性メモリのいずれに記憶されても構わない。
図6は、あくまで一例であるとともに、概念的なものである。従って、種々の情報を記憶するための態様は、上記とは異なっていてよい。例えば、図6の例では、履歴テーブル41と画像データベース43とを別個のものとしたが、両者を記憶する特定の構造を有するデータベースが構築されても構わない。この場合、例えば、処理情報51と、画像データ31とが連続した記憶領域に記憶されることなどによって、画像データ特定情報が不要とされてもよい。また、例えば、同様に、履歴テーブル41と表示テーブル45とは統合されてよい。
図7は、1つの処理情報51が保持する情報の内容の一例を示す模式図である。
処理情報51は、例えば、画像処理の「種別」、「処理条件」、「処理日時」、「ユーザー名」及び「通信先」の情報を紐付けて保持してよい。なお、画像処理の種別によっては、無関係な情報(例えば「種別」がコピーの場合の「通信先」)が存在する。このような場合は、例えば、無関係な情報に対応する記憶領域には、何らの情報も記憶されないようにしてもよいし、無関係であることを示す情報が記憶されていてもよい。又は、画像処理の種別によって、処理情報51のデータ構造を異ならせ、無関係の情報に対応する記憶領域が確保されないようにしてもよい。
「処理条件」の情報としては、例えば、「画質」及び「レイアウト」の情報が保持されてよい。これらの具体的な情報としては、例えば、図3の設定ボタン131に例示したものが挙げられる。例えば、「画質」の情報は、「カラー/白黒」及び「濃度」の情報を含んでよい。「レイアウト」の情報は、「用紙選択」、「拡大/縮小」、「ページ集約」及び「両面」の情報を含んでよい。
(1.7.画像処理装置が実行する処理の手順の一例)
図8及び図9は、上述した画像処理装置1の動作を実現するために制御部17が実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、例えば、画像処理装置1の電源がONされたとき(若しくはスリープモードから復帰したとき)に開始される。
図8では、概して言えば、ホーム画面101の機能ボタン107に対する操作によって画像処理が行われるときの処理の手順の一例が示されている。図9では、概して言えば、履歴ボタン109に対する操作によって画像処理が行われるときの処理の手順の一例が示されている。
ステップST1(図8)では、制御部17は、ホーム画面101を操作パネル9に表示させる。
ステップST2では、制御部17は、画像処理の実行が指示されたか否か判定する。画像処理の実行の指示は、例えば、既述のように、いずれかの機能ボタン107がタップされ、その後に表示される画面(又はウィンドウ)に表示される実行ボタンがタップされることによってなされる。そして、制御部17は、肯定判定のときはステップST3に進み、否定判定のときは図8及び図9のそれぞれに示す記号F1を介して図9のステップST11に進む。
ステップST3では、制御部17は、実行を指示された画像処理を開始する。
ステップST4では、制御部17は、実行を指示された画像処理が完了したか否か判定する。そして、制御部17は、肯定判定のときはステップST5に進み、否定判定のときはステップST9に進む。
ステップST5では、制御部17は、図6に示した履歴テーブル41を更新する。例えば、今回の画像処理の情報に基づいて新たな履歴情報47を生成し、生成した履歴情報47を履歴テーブル41に追加する。履歴情報47の数が上限値(例えば履歴ボタン109の表示可能な上限値と同じ値)に達していれば、最も古い処理日時の履歴情報47を削除する。なお、履歴情報47が含む処理日時は、ステップST2の肯定判定の時点、ステップST4の肯定判定の時点、又はステップST5で履歴テーブル41を更新する時点等の適宜な時点とされてよい。
ステップST6では、制御部17は、図6に示した画像データベース43を更新する。例えば、今回の画像処理に係る画像データ31を画像データベース43に追加する。上記のように履歴情報47を削除する場合は、その削除される履歴情報47に対応する画像データ31も削除する。
ステップST7では、制御部17は、図6に示した表示テーブル45を更新する。例えば、履歴IDに対応付けられている並び順が1つずつ繰り下がるように、並び順と履歴IDとの対応関係を変更する。繰り下げ前に履歴IDの数が上限値(履歴ボタン109の表示可能な上限値に対応する。)に達していたときは、最も並び順が下の履歴IDは削除される。そして、最も上の並び順に対して、今回の画像処理に係る履歴ID(ステップST5で生成した履歴情報47に割り当てた履歴ID)を対応付ける。
図8は、理解を容易にするための概念的なものである。従って、例えば、実際には、ステップST5~ST7は、上記のように区分することができない手順で実行されても構わない。また、ステップST5~ST7の順番は、上記とは異なっていてもよい。
ステップST8では、制御部17は、終了条件が満たされたか否か判定する。終了条件は、例えば、電源のOFF(又はスリープモードへの移行)を指示する操作が不図示の物理ボタンになされたこととされてよい。そして、制御部17は、否定判定のときはステップST1に戻り、肯定判定のときは図8のメイン処理を終了する。
ステップST9では、制御部17は、実行を指示された画像処理に関して何らかの異常が生じたか否か判定する。そして、否定判定のときは、制御部17は、ステップST3に戻り、画像処理を継続する。一方、肯定判定のときは、制御部17は、ステップST10に進む。
異常としては、種々の画像処理の種々のものが挙げられる。例えば、コピー又はプリントにおける用紙の詰まり、コピー、スキャン、FAX送信又はメール送信における原稿の詰まり、並びにFAX送信又はメール送信における通信エラーが挙げられる。
ステップST10では、異常時に対応した処理を行う。この場合の処理の内容及び処理後に進むステップは、異常の種類に応じて、適宜に設定されてよい。
例えば、異常が用紙又は原稿の詰まりであれば、制御部17は、詰まりを解消するようにユーザーに指示する画像を操作パネル9に表示する。そして、異常が解消された場合は、制御部17は、ステップST3に戻る(この経路は図8では不図示)。
また、例えば、上記のような異常を解消する指示の表示に加えて(又は代えて)、制御部17は、操作パネル9を介して画像処理のキャンセル(又は保留。以下、同様。)を受け付けてもよい。キャンセルされた場合、制御部17は、例えば、ステップST5~ST7をスキップして、ステップST8又はST1に進む(この経路は図8では不図示)。
上記のようにキャンセルされた場合において、異常の種類によっては、ステップST10の段階で、画像処理に係るデータ(画像データ31)が取得できていることがある。例えば、異常が、コピー又はプリントの用紙の詰まりである場合は、印刷される画像のデータは記憶部13(例えばRAM)に記憶されている。この場合は、上記の説明とは異なり、制御部17は、ステップST5に進んでも構わない(図示の例)。
また、例えば、異常がFAX送信又はメール送信における通信エラーである場合においては、制御部17は、通信エラーが生じたことから異常終了する旨を操作パネル9に表示する。この場合、制御部17は、ステップST5に進んでもよいし(図示の例)、ステップST5~ST7をスキップして、ステップST8又はST1に進んでもよい。
ステップST11(図9)では、制御部17は、ホーム画面101の履歴ボタン109に対する所定の操作が行われたか否か判定する。そして、制御部17は、肯定判定のときはステップST12に進み、否定判定のときはステップST17に進む。
ステップST12では、制御部17は、ステップST11で選択された履歴ボタン109に対応する履歴情報47及び画像データ31にアクセスする。このときの動作については、図6及び図7のデータの構成の説明において述べたとおりである。
ステップST13では、制御部17は、ステップST12でアクセスした履歴情報47及び画像データ31に基づいて、履歴利用画面121を表示する。
ステップST14では、制御部17は、操作パネル9を介して画像処理の条件の設定変更が指示されたか否か判定する。処理条件の設定変更の指示は、例えば、既述のように、いずれかの設定ボタン131がタップされ、その後に表示される画面(又はウィンドウ)に対して所定の操作が行われることによってなされる。そして、制御部17は、肯定判定のときはステップST15に進み、否定判定のときはステップT15をスキップしてステップST16に進む。
ステップST15では、制御部17は、ステップST14における指示に基づいて、これから行われる予定の画像処理の条件の設定を変更する。
ステップST16では、制御部17は、画像処理の実行が指示されたか否か判定する。画像処理の実行の指示は、例えば、既述のように、いずれかの利用ボタン123が選択された状態で、実行ボタン125がタップされることによってなされる。そして、制御部17は、肯定判定のときは図8及び図9のそれぞれに示す記号F2を介して図8のステップST3に進み、否定判定のときは、ステップST14に戻る。
なお、図9では、戻るボタン133を介してホーム画面101に戻る手順は図示が省略されている。
ステップST17では、制御部17は、他の処理を行う(又は実質的な処理を行わない。)。他の処理としては、例えば、予め登録されているユーザーがログインするための処理(第2実施形態参照)、及び画像処理装置1をVPN(Virtual Private Network)を介して他の機器に接続する処理が挙げられる。その後、制御部17は、図8及び図9のそれぞれに示す記号F3を介して図8のステップST8に進む。
(1.8.第1実施形態のまとめ)
以上のとおり、画像処理装置1は、操作パネル9と、記憶部13と、制御部17とを有してよい。操作パネル9は、画像処理に関するユーザーからの指示を受け付けるとともに、過去に完了した画像処理の情報を含む複数個の履歴ボタン109が表示可能とされてよい。記憶部13は、過去の画像処理で扱った画像データ31が保存されてよい。制御部17は、履歴ボタン109が操作パネル9に表示可能な条件下で、表示中の履歴ボタン109を介して記憶部13内の対応する画像データ31にアクセスすることを可能としてよい。
従って、例えば、既述のように、過去に扱った画像データ31を新たな画像処理に簡便に利用できる。例えば、コピーを行った後、原稿を再びスキャンすることなく、同じ画像を再印刷することができる。その結果、ユーザーの利便性が向上する。なお、履歴ボタン109は、過去に「完了」した画像処理の情報を含むことができ、当該情報に対応する画像データ31へのアクセスを許容する。公知の画像処理装置においては、画像処理のために一時的にRAMに記憶された画像データは、画像処理が完了すると消去されるから、アクセス不可能である。
履歴ボタン109に表示される画像処理の情報は、画像処理の種別、処理条件、処理日時、ユーザー名、通信先の少なくとも1つに関するテキストもしくはシンボル画像を含んでよい。
この場合、例えば、ユーザーが履歴ボタン109から履歴を把握することが容易化される。ひいては、過去に完了した画像データ31に履歴ボタン109を介してアクセスすることが容易化される。すなわち、ユーザーの利便性が向上する。なお、履歴ボタン109に表示されるテキストもしくはシンボル画像は、例えば、ユーザー名等に「関する」ものであるから、ユーザー名が文字列で定義されていても、履歴ボタン109には、ユーザー又は画像処理装置1によってユーザー名(ユーザー)と紐付けられた図形が表示されてよい。
履歴ボタン109に表示される上記処理条件は、画質及びページレイアウトの少なくとも1つを含んでよい。
この場合、例えば、画質及びページレイアウトを変化させながら、同一の画像データに基づく印刷を繰り返して好適な処理条件を探したときに、その履歴を確認することが容易化される。その結果、後から最も良かったと考えられる履歴ボタン109を選択し、その処理条件での再印刷を行うことが容易化される。
履歴ボタン109を介してアクセス可能な画像データ31は、コピー、スキャン、プリントのいずれかの種別に該当する画像処理で過去に扱った画像データであってよい。
この場合、例えば、複合機において利用頻度が高い機能について、履歴ボタン109を利用することができる。
制御部17は、履歴ボタン109を介してアクセスした画像データ31を新たな画像処理に利用することを許可してよい。
上記とは異なり、画像データ31を新たな画像処理に利用しない態様としては、例えば、ボックス機能の画像データ33に基づく画像処理を履歴ボタン109で選択した画像処理で設定されていた処理条件(履歴情報47が保持している処理条件)を用いて行い、過去の画像データ31はサムネイル129の表示による履歴の確認にのみ用いられる態様(当該態様も本開示に係る技術に含まれてよい。)が挙げられる。このような態様に比較して、既述のように、過去に扱った画像データに基づく画像処理を、履歴ボタン109を介して簡便に実行できる。別の観点では、履歴ボタン109の選択によって可能な動作を豊富にすることが可能である。
制御部17は、履歴ボタン109を介してアクセスした画像データ31を該履歴ボタン109に示された画像処理の種別とは異なる種別の画像処理に利用することを許可してよい。
この場合、例えば、履歴ボタン109を利用して、同一の画像について種々の画像処理を簡便に実行することができ、ユーザーの利便性が向上する。また、例えば、重複する動作を省略して、ユーザー及び/又は画像処理装置1の負担を軽減することが可能である。より詳細には、例えば、機能ボタン107によって「コピー」をした後に、原稿を再度セットすることなく、利用ボタン123で「プリント」、「FAX送信」、「メール送信」及び/又は「ボックスへ保存」(別の観点ではスキャン)を行うことができる。さらに、元の画像処理の処理条件を新たな画像処理に適用することができる場合があり(例えば「コピー」と「プリント」とは処理条件の少なくとも一部に互換性がある。)、これによっても利便性が向上する。
制御部17は、履歴ボタン109を介してアクセスした画像データ31を該履歴ボタン109に示された画像処理の種別と同じ種別で異なる処理条件の画像処理に利用することを許可してよい。
ここでの「同じ種別」は、例えば、スキャン、プリント、FAX送信、FAX受信、メール送信及びメール受信等の各種動作の有無の組み合わせが同じであればよい。例えば、「コピー」と「プリント」とは、前者のみが「スキャン」を含むから、両者は相違する。機能ボタン107の「プリント」は、画像処理装置1に接続されている不図示の記憶媒体に記憶されている画像データに基づく印刷を行うものであり、利用ボタン123の「プリント」は、記憶部13に記憶されている画像データ31に基づく印刷を行うものであり、両者は画像データを記憶する装置が異なるが、いずれもプリントのみを行うものであるから、同じ種別と捉えられてよい。また、機能ボタン107の「ボックス」を介して選択された画像データに基づく印刷も、機能ボタン107の「プリント」及び利用ボタン123の「プリント」と同じ種別と捉えられてよい。
上記のように同じ種別を異なる処理条件で行う場合、例えば、処理条件の設定についてミスをしたときに、又は実行された画像処理の結果が期待したものでなかった場合に、画像処理を簡便にやり直すことができる。例えば、「カラー」でプリントすべき場合に、デフォルトの設定が「白黒」であったために、白黒でプリントしてしまったときに、簡便にプリントし直すことができる。また、例えば、プリントした画像の濃度及び/又は大きさが期待したものでなかった場合に、簡便に濃度及び/又は大きさを変えてプリントし直すことができる。
記憶部13内の画像データ31は、対応する履歴ボタン109が表示不可となった際、記憶部13から消去されてよい。
この場合、例えば、画像データ31に対して、意図されていないアクセスがなされる蓋然性が低減され、セキュリティが向上する。
操作パネル9は、履歴ボタン109を介して記憶部13内の対応する画像データ31にアクセスした際、記憶部13に格納されている他の画像データ31を非表示としてよい。例えば、履歴利用画面121では、対応する画像データ31に基づくサムネイル129が表示されるものの、他の画像データ31に基づくサムネイル129は表示されない。
この場合、例えば、履歴ボタン109と画像データ31との対応関係の把握が容易である。その結果、例えば、画像処理装置1の操作に不慣れなユーザーの利便性が向上する。
<第2実施形態>
第2実施形態の説明では、基本的に、第1実施形態との相違点についてのみ述べる。特に言及が無い事項については、第1実施形態と同様とされたり、第1実施形態から類推されたりしてよい。
既述のように、第2実施形態は、第1実施形態と異なり、ユーザーを認証する機能を前提とする。ただし、第2実施形態は、第1実施形態の下位概念と捉えられても構わない。従って、構成要素を指す符号等は、両実施形態で共通とする。
第2実施形態の説明では、便宜上、タイムライン領域105が有することが可能な履歴ボタン109の上限数(表示可能な履歴ボタン109の上限数)が、タイムライン表示領域101bに表示されている履歴ボタン109の数と同じであるかのように表現することがある。換言すれば、タイムライン領域105の全体がタイムライン表示領域101bに表示されるかのように表現することがある。
以下では、第2実施形態に係る画像処理装置1について、概略、下記の順に説明する。
2.1.識別情報、認証方法及び権限
2.2.履歴ボタン109の表示例(図10~図12)
2.3.画像データ31へのアクセスの可否の例(図13~図15)
2.4.データの構成の例(図16~図18)
2.5.画像処理装置が実行する処理の手順の一例(図19及び図20)
2.6.第2実施形態のまとめ
(2.1.識別情報、認証方法及び権限)
ユーザーを識別する識別情報は、例えば、第1実施形態の説明において画像処理の情報として示した「ユーザー名」とされてよい。第1実施形態においては、ユーザー名は、ユーザーが履歴ボタン109を識別乃至は確認するために表示される情報として利用された。本実施形態では、さらに、画像処理装置1にログインしているユーザーによって、アクセスが許容される画像データ31が異なったり、表示される履歴ボタン109(別の観点では履歴情報47)が異なったりする。
「ユーザー名」は、例えば、ユーザー又は画像処理装置1の管理者が設定した文字列であってよい。画像処理装置1は、ユーザー名に他の種類の識別情報を割り当てて、両者を紐付けて記憶することによって、他の種類の識別情報を用いてデータベースの検索等を行ってよい。すなわち、対外的に利用される識別情報(ユーザー名)と、内部的に利用される識別情報とは異なっていてもよい。ただし、両者は、概念的には同一のものと捉えてよいから、本実施形態の説明では、ユーザー名が内部的にも用いられるものとして説明する。
認証は、画像処理装置1を利用しようとしている(画像処理装置1にログインしようとしている)ユーザーが、予め登録されているユーザー(別の観点ではユーザー名に対応するユーザー)であるか否かを確認する動作である。認証方法は、種々の方法とされてよく、例えば、公知の方法とされてよい。
例えば、認証は、ユーザー名とパスワードとが操作パネル9を介して入力されることによって行われてよい。なお、本実施形態の説明では、主としてこの態様を例にとる。また、例えば、認証は、画像処理装置1の不図示の検出部によって検出されるユーザーの生体情報に基づいて行われる生体認証であってよい。生体情報としては、例えば、指紋又は虹彩が挙げられる。また、例えば、認証は、画像処理装置1の不図示のカードリーダとユーザーのIC(Integrated Circuit)カードとの間の通信に基づいて行われるカード認証であってよい。カード認証は、静的認証であってもよいし、動的認証であってもよい。また、認証は、画像処理装置1の不図示のコネクタに接続された記憶媒体(例えばUSBメモリ)から読み出される情報に基づいて行われるものであってもよい。また、例えば、認証は、画像処理装置1の通信部7と、ユーザーが有している端末(例えば携帯端末)との間の通信に基づいて行われるものであってもよい。
なお、上記に例示した認証方法のうち、通信部7を介した認証を除く認証方法は、画像処理装置1が有しているユーザーインターフェース部(例えば操作パネル9、生体情報を検出する検出部、カードリーダ又はコネクタ)に対するユーザーの入力行為によって認証が行われる方法ということができる。また、上記に例示した認証方法のうち、パスワードによる認証を除く認証方法においては、ユーザー名の入力は省略可能である。
認証の実質的な部分(例えば照合)は、例えば、画像処理装置1自体(例えば後述する図10に示す認証管理部19)が行ってよい。ただし、画像処理装置1は、通信部7を介して認証用情報を不図示のサーバに送信し、サーバに照合を行ってもらい、その結果を利用して、ユーザーに権限を付与してもよい。すなわち、画像処理装置1(認証管理部19)は、ユーザー認証の結果に基づいて権限を付与すればよく、ユーザー認証自体を行わなくてもよい。本実施形態の説明では、便宜上、画像処理装置1が認証を行うことを前提とした説明を行うことがある。矛盾等が生じない限り、認証に関して、画像処理装置1又は認証管理部19の語は、サーバの語に置き換えられてよい。
第1実施形態の説明では、他の機器(例えばPC)から通信部7へ印刷ジョブ等を含む信号が送信されて行われる画像処理についても、履歴ボタン109が追加されてよいことについて言及した。この態様においても、例えば、電子機器同士で通信を介して認証を行う種々の方法によって認証が行われてよい。例えば、ユーザー名及びパスワードによって認証が行われてもよいし、画像処理装置1へ生体情報が送信されることによって認証が行われてもよいし、静的鍵、秘密鍵、公開鍵及び/又は電子証明書が利用されてもよい。
ユーザー名と、認証用情報(例えばパスワード又は生体情報)とは、例えば、予め、画像処理装置1に対する管理者又は個々のユーザーの操作によって、画像処理装置1(又はサーバ)のデータベースに互いに対応付けられて記憶されている。そして、画像処理装置1は、ユーザーによって認証のための操作が行われると、データベースを参照して認証を行う。
以下の説明において、認証に成功したユーザーを、便宜的に、認証ユーザーということがある。また、未認証のユーザーを、ゲストユーザーということがある。認証ユーザーになることができる、予め登録されているユーザーを登録ユーザーということがある。画像処理装置1は、ゲストユーザーによる画像処理装置1の利用を許容してもよいし、禁止してもよい。本実施形態の説明では、基本的に、前者を例に取る。
画像処理装置1は、ホーム画面101を操作可能に表示する前にユーザーに認証を要求する画面(又はウィンドウ)を表示してもよいし、ホーム画面101において、認証を行うための機能ボタン107を表示してもよい。前者の態様において、ユーザーに認証を要求する画面は、ゲストユーザーを選択するボタンを表示してもよい。画像処理装置1は、例えば、前者の態様においてゲストユーザーが選択された場合、後者の態様において機能ボタン107を介した認証が行われない場合、並びに前者及び後者の態様において認証に失敗した場合は、当該画像処理装置1を利用しているユーザーがゲストユーザーであるものとして動作する。
画像処理装置1は、当該画像処理装置1を利用しているユーザーが、認証ユーザーである場合と、ゲストユーザーである場合とで、異なる動作を実行してよい。また、画像処理装置1は、異なる認証ユーザーに対して、異なる動作を実行してよい。別の観点では、画像処理装置1は、ユーザー認証の結果に基づきユーザー毎に画像処理に関する権限を付与してよい。画像処理に関する権限は、例えば、画像データ31に対するアクセスの可否など、広く解釈されてよい。
異なる認証ユーザーとしては、例えば、権限レベルが互いに同一で、互いに異なるユーザーと、権限レベルが互いに異なるユーザーとが挙げられる。本実施形態では、権限レベルが相違することによる動作の相違の説明については基本的に省略する。すなわち、本実施形態では、主として、ユーザーが認証ユーザーの場合と、ユーザーがゲストユーザーの場合との差異について説明する。認証ユーザーとしては、基本的に、一般的な認証ユーザーを想定し、権限レベルが高い認証ユーザーは想定しない。
(2.2.履歴ボタンの表示例)
以下では、第2実施形態に係る履歴ボタン109の表示例について、概略、下記の順に説明する。
2.2.1.第1表示例(図10及び図11)
2.2.2.第2表示例(図12)
(2.2.1.第1表示例)
図10は、ユーザーが認証ユーザー(図示の例では「ユーザーA」)である場合における履歴ボタン109の表示例を示す模式図である。
この例では、端的に言えば、ユーザーAが認証に成功した場合、操作パネル9にはユーザーAが過去に認証ユーザーとして行った画像処理についてのみ、履歴ボタン109が表示される。換言すれば、他の認証ユーザー及びゲストユーザーが行った画像処理に関する履歴ボタン109は表示されない。図10は、その様子を模式的に示している。
図10では、記憶部13が記憶している画像データ31として、以下のものが例示されている。ユーザーAが過去に認証ユーザーとして行った画像処理に係るもの(「IA1」~「IA3」)。ユーザーBが過去に認証ユーザーとして行った画像処理に係るもの(「IB1」~「IB3」)。ゲストユーザーが過去に行った画像処理に係るもの(「IG1」~「IG3」)。
図10では、上方に位置する画像データ31ほど、処理日時が新しい。すなわち、画像データ31は、新しいものから順に、「IA3」、「IG3」、「IB3」、「IB2」、「IG2」、「IA2」、「IA1」、「IG1」、「IB1」となっている。
そして、タイムライン領域105は、ユーザーAの画像データ31に対応する履歴ボタン109(「HA1」~「HA3」)を有している。また、複数の履歴ボタン109は、その処理日時の順番で並べられている。すなわち、タイムライン領域105は、上から順に、「IA3」に対応する「HA3」、「IA2」に対応する「HA2」、及び「IA1」に対応する「HA1」を有している。
このような表示に関して、画像処理装置1の認証管理部19は、ユーザーの認証を行って、ユーザーに画像処理に関する権限を付与する。認証管理部19は、CPU11(図1)が記憶部13(例えばROM及び/又は補助記憶装置)に記憶されているプログラムを実行することによって実現される種々の機能部の一例である。権限の付与は、画像処理装置1の内部的には、例えば、所定のフラグを立てる動作に対応してよい。そして、制御部17は、上記のフラグを参照して、権限が付与されているユーザー(すなわち認証ユーザー)に関して、上記のような表示を行う。
特に図示しないが、不図示のユーザーBが認証を行ったときの表示態様も図10と同様である。すなわち、「IB3」、「IB2」及び「IB1」の画像データ31に対応する履歴ボタン109が順にタイムライン領域105に表示される。
図11は、ユーザーがゲストユーザーである場合における履歴ボタン109の表示例を示す模式図である。
この例では、端的に言えば、操作パネル9にはゲストユーザーが過去に行った画像処理についてのみ、履歴ボタン109が表示される。換言すれば、認証ユーザーが行った画像処理に関する履歴ボタン109は表示されない。図11は、その様子を模式的に示している。
図11において、記憶部13が記憶している画像データ31は、図10と同様である。そして、タイムライン領域105は、ゲストユーザーの画像データ31に対応する履歴ボタン109(「HG1」~「HG3」)を有している。また、複数の履歴ボタン109は、その処理日時の順番で並べられている。すなわち、タイムライン領域105は、上から順に、「IG3」に対応する「HG3」、「IG2」に対応する「HG2」、及び「IG1」に対応する「HG1」を有している。
図10及び図11の表示例に関して、図4等を参照して説明した画像データ31の削除は、例えば、ユーザー毎に行われてよい。例えば、各ユーザー(登録ユーザーそれぞれ又はゲストユーザー)の画像データ31の数が、タイムライン領域105が有することが可能な履歴ボタン109の上限数(図示の例では3つ)を超えたときに、そのユーザーの画像データ31の最も古い画像データ31が削除されてよい。換言すれば、複数のユーザーの画像データ31の数の合計は、履歴ボタン109の上限数を超えてよい。なお、履歴ボタン109の上限数は、認証ユーザーとゲストユーザーとで異なっていたり、認証ユーザー毎に異なっていたりしてもよい。
(2.2.2.第2表示例)
図12は、ユーザーが認証ユーザー(図示の例では「ユーザーA」)である場合における履歴ボタン109の図10とは異なる表示例を示す模式図である。
この例では、端的に言えば、ユーザーAが認証に成功した場合、操作パネル9には全てのユーザーが過去に行った画像処理について、履歴ボタン109が表示される。図12は、その様子を模式的に示している。
図12において、記憶部13が記憶している画像データ31は、図10と同様である。そして、タイムライン領域105は、全てのユーザーの画像データ31に対応する履歴ボタン109を、履歴ボタン109の表示可能な上限数の範囲内で有している。また、複数の履歴ボタン109は、その処理日時の順番で並べられている。すなわち、タイムライン領域105は、上から順に、「IA3」に対応する「HA3」、「IG3」に対応する「HG3」及び「IB3」に対応する「HB3」を有している。別の観点では、他の画像データ31に対応する履歴ボタン109(例えば「IA2」に対応する履歴ボタン109)は表示されない。
特に図示しないが、図12の例とは異なり、ユーザーAが認証に成功した場合、全てのユーザーの一部であって、ユーザーAを含む2以上のユーザーの履歴ボタン109が表示されてもよい。例えば、画像処理装置1は、全ての認証ユーザーの履歴ボタン109のみを表示し、ゲストユーザーの履歴ボタン109を表示しないように動作してよい。また、例えば、画像処理装置1は、個々のユーザーと、ユーザーグループとを対応付けるテーブルを有し、ユーザーAが属するユーザーグループに属する全てのユーザーの履歴ボタン109を表示してもよい。
画像処理装置1は、ユーザーAに対して図12の表示態様のみを提供してもよいし、ユーザーAの選択に応じて、図10の表示態様と図12の表示態様とを選択的に提供してもよい。認証ユーザーがユーザーBである場合において、その表示態様は、ユーザーAと同様であってもよいし、図10の表示態様のみが提供されてもよい。なお、後者の実施態様において、ユーザーAとユーザーBとは権限が異なる登録ユーザーであってよい。
ユーザーAに対して図12の表示態様が提供される実施態様において、ゲストユーザーに提供される表示態様は、図11のものであってもよいし、図12のものであってもよいし、ゲストユーザーの選択に応じて、図11の表示態様と図12の表示態様とが選択的に提供されてもよい。
図12の表示態様が提供される場合、画像データ31の削除は適宜に行われてよい。例えば、図10及び図11と同様に、図4等を参照して説明した画像データ31の削除がユーザー毎に行われてよい。図12では、そのような態様の場合が例示されており、各ユーザーの画像データ31の数は、履歴ボタン109の上限数(図示の例では3個)と同じとされている。
なお、ユーザーA(認証ユーザー、登録ユーザー)に対して、図12の表示態様のみが提供される(図10の表示態様が提供されない)と仮定すると、図示の記憶部13は、履歴ボタン109に履歴が表示されない画像データ31(例えば「IA2」及び「IA3」)も記憶していることになる。このように、記憶部13に保存されている画像データ31は、必ずしも履歴ボタン109に履歴が表示されることが可能でなくてもよい。他のユーザーの画像データ31についても同様である。
ただし、上記のような態様においても、画像データ31は、少なくとも、画像処理が行われることによって、古いものから順に自動的に削除されてよい。すなわち、ユーザー毎の画像データ31が所定数(例えば履歴ボタン109の上限数以上の任意の数)を超えたときに、そのユーザーの最も古い画像データ31が自動的に削除されてよい。
図示の例とは異なり、図12の表示態様のみがユーザーAに提供される態様において、履歴ボタン109に履歴が表示されることが可能な画像データ31のみが記憶されていてもよい。例えば、全てのユーザーに対して図12の表示態様が提供される実施態様においては、「IA3」、「IG3」及び「IB3」の画像データ31のみが記憶されていてもよい。
(2.3.画像データへのアクセスの可否の例)
以下では、第2実施形態に係る履歴ボタン109を介した画像データ31へのアクセスについて、概略、下記の順に説明する。
2.3.1.第1アクセス例(図5参照)
2.3.2.第2アクセス例(図13及び図14)
2.3.3.第3アクセス例(図15)
(2.3.1.第1アクセス例)
図10及び図11の表示態様が提供される実施態様においては、図5等を参照して説明した画像データ31へのアクセスの可否の態様が適用されてよい。すなわち、履歴ボタン109をタッチしたとき、その選択された履歴ボタン109に対応付けられた画像データ31(及び処理情報51。以下、特に断りが無い限り、同様。)に対するアクセスが行われてよい。
この場合、例えば、図10のようにユーザーAがログインして、ユーザーAが認証ユーザーとして行った画像処理に係る履歴ボタン109のみが表示されている状態では、ユーザーAは、ユーザーAの画像データ31のみにアクセスできる。同様に、ユーザーBは、例えば、ユーザーBの履歴に係る履歴ボタン109を介してユーザーBの画像データ31にのみアクセスできる。ゲストユーザーは、例えば、ゲストユーザーに係る履歴ボタン109(図11)を介してゲストユーザーの画像データ31のみにアクセスできる。
図12の表示態様が提供される実施態様においても、図5等を参照した説明した画像データ31へのアクセスの可否の態様が適用されてよい。すなわち、各履歴ボタン109は、履歴ボタン109に紐付けられた画像データ31へのアクセスのみを許容してよい。この場合、認証ユーザー(例えばユーザーA)に対応付けられている履歴ボタン109を介した画像データ31へのアクセスは、その認証ユーザー(例えばユーザーA)にのみ許容されてよい。ゲストユーザーに対応付けられている履歴ボタン109を介した画像データ31へのアクセスは、例えば、全てのユーザーに対して許容されてよい。
なお、本実施形態とは異なり、認証ユーザー(例えばユーザーA)に対応付けられている履歴ボタン109を介した画像データ31へのアクセスは、その認証ユーザーだけでなく、他の認証ユーザー(例えばユーザーB)に許容されてもよい。換言すれば、認証ユーザーの履歴ボタン109を介した画像データ31へのアクセスは、ゲストユーザーが禁止されるだけであってもよい。また、本実施形態とは異なり、認証ユーザーに対応付けられている履歴ボタン109を介した画像データ31へのアクセスは、全てのユーザー(ゲストユーザーを含む)に許容されてもよい。
(2.3.2.第2アクセス例)
図13は、図12の表示態様がユーザーAに提供されている場合のアクセスの可否の第2例を説明するための模式図である。
この例では、既述の例と同様に、ユーザーAは、ユーザーAに対応する履歴ボタン109(「HA3」)を介してユーザーAの画像データ31(「HA3」等)にアクセスできる。また、ユーザーAは、ユーザーBの履歴ボタン109(「HB3」)を介してユーザーBの画像データ31(「IB3等」)にアクセスすることはできない。ユーザーAは、ゲストユーザーの履歴ボタン109(「HG3」)を介してゲストユーザーの画像データ31(「IG3」等)にアクセス可能であってもよいし、アクセス不可能であってもよい(図示の例)。
図13の例では、既述の例とは異なり、ユーザーAは、ユーザーAに対応する履歴ボタン109を介して、その履歴ボタン109に対応付けられた画像データ31(「IA3」)だけでなく、ユーザーAの他の画像データ31(「IA2」及び「IA1」)にもアクセス可能となっている。これにより、例えば、図12の表示態様において、アクセスしたい画像データ31に対応する履歴ボタン109が、他のユーザーの多数の履歴ボタン109に埋もれてしまって見つけにくいときに、目的とする画像データ31に簡単にアクセスすることができる。なお、念のために記載すると、他の認証ユーザー(例えばユーザーB)及びゲストユーザーは、例えば、履歴ボタン109を介してユーザーAの画像データ31にアクセスすることはできない。
図13の例とは異なり、画像処理装置1は、ユーザーAが任意の履歴ボタン109(他のユーザーの履歴ボタン109を含む。)をタッチした場合に、ユーザーAの1以上の画像データ31へのアクセスを許容してもよい。このような動作も、履歴ボタン109に対応付けられた画像データ31とは異なる画像であって、ユーザーAの画像データ31へのアクセスを許容する動作である。
また、本実施形態とは異なり、他の認証ユーザー又は全てのユーザー(ゲストユーザー含む)がユーザーAの履歴ボタン109にタッチすることによって、その履歴ボタン109に対応付けられている画像データ31、及びユーザーAの他の画像データ31にアクセス可能であってもよい。
上記のように履歴ボタン109に対応付けられている画像データ31とは異なる他の画像データ31にアクセスして利用する場合において、利用される処理情報51は、元の画像データ31に紐付けられているものであってもよいし、他の画像データ31に紐付けられているものであってもよい。
図14は、図13に例示したアクセスの態様において、ユーザーAによってユーザーAの履歴ボタン109に所定の操作がなされたときに操作パネル9に表示される画面141(又はウィンドウ)の一例を示す図である。
画面141には、ユーザーAに対応付けられた2以上の画像データ31を示す情報として、画像データ31に基づくサムネイル129が表示されている。そして、ユーザーAは、いずれかのサムネイル129に所定の操作(例えばタップ)を行うことによって、新たな画像処理に供したい画像データ31を選択する。画像データ31が選択されると、操作パネル9の画面は、例えば、履歴利用画面121に遷移する。その後の動作は、第1実施形態で述べたとおりである。
図示の例とは異なり、ユーザーAによってユーザーAの履歴ボタン109(「HA3」)に所定の操作がなされたとき、図10と同様に、タイムライン領域105に、ユーザーAの複数の履歴ボタン109(「HA1」~「HA3」)が表示されてもよい。これにより、ユーザーAの他の画像データ31にアクセス可能となってもよい。ただし、これは、図10の表示態様と図12の表示態様とを選択的に表示する既述の実施態様の例であって、アクセスの態様自体は第1アクセス例と同じと捉えられてもよい。
(2.3.3.第3アクセス例)
図15は、図12の表示態様がユーザーAに提供されている場合のアクセスの可否の第3例を説明するための模式図である。
この図において、右側に示す1つのデータブロック53は、1つの履歴ボタン109に対応するデータを模式的に示している。例えば、データブロック53は、処理情報51と、画像データ31とを含んでいる。処理情報51については、図6及び図7を参照して説明したとおりである。データブロック53は、図6に示した履歴情報47と画像データ31との組み合わせを、履歴テーブル41と画像データベース43とは異なる概念で捉えたものである。なお、図6の説明でも触れたように、履歴情報47と画像データ31とは、実際に、図15に示すようなデータ構造(画像データ特定情報が省略された構造)で記憶されていても構わない。
図15では、データブロック53として、以下のものが例示されている。ユーザーAに関する「HA3」の履歴ボタン109に対応する「IA3」の画像データ31を含む「BLK_A3」。ゲストユーザーに関する「HG3」の履歴ボタン109に対応する「IG3」の画像データ31を含む「BLK_G3」。ユーザーBに関する「HB3」の履歴ボタン109に対応する「IB3」の画像データ31を含む「BLK_B3」。
この態様では、ユーザーAがユーザーAの履歴ボタン109(「HA3」)を操作したときのアクセスの可否は、例えば、これまでに説明した第1アクセス例又は第2アクセス例と同様とされてよい。すなわち、ユーザーAは、「HA3」の履歴ボタン109に対応する「BLK_G3」のデータブロック53(換言すれば処理情報51及び画像データ31の双方)にアクセス可能であってよいし、更にユーザーAの他のデータブロック53(不図示)にアクセス可能であってもよい。
ユーザーAが他のユーザーの履歴ボタン109(「HG3」又は「HB3」)を操作したとき、その履歴ボタン109に対応する画像データ31へのアクセスが禁止される一方で、その履歴ボタン109に対応する処理情報51へのアクセスが許容されてよい。これにより、例えば、他のユーザーの画像データ31のセキュリティが向上する一方で、他のユーザーの処理条件(例えば画質及び/又はレイアウト)を利用して画像処理を行うことができる。ユーザーAを例に取ったが、他のユーザーについても同様である。
図3に示した履歴利用画面121では、履歴ボタン109に対応する画像データ31を利用することを前提として、スキャンを含む画像処理(例えば「コピー」及び「スキャン」)に対応する利用ボタン123は表示されていない。ただし、このように履歴ボタン109に対応する画像データ31を利用することが必ずしも前提とされない態様では、スキャンを含む画像処理に対応する利用ボタン123が設けられてもよい。
ゲストユーザーの画像データ31(「IG3」)については、図示の例とは異なり、認証ユーザーがアクセス可能であってもよいし、逆に、全てのユーザーに対してアクセスが禁止されてもよい。
(2.4.データの構成の例)
図16は、認証(照合)のために利用される認証テーブル55の一例を示す模式図である。
既述のように、ここでは、認証用情報としてパスワードが用いられる態様を例に取っている。既述のように、認証(照合)は、画像処理装置1が行ってもよいし、通信部7を介して画像処理装置1と通信を行うサーバが行ってもよい。換言すれば、認証テーブル55は、例えば、記憶部13の補助記憶装置(換言すれば不揮発性メモリ)が記憶していてもよいし、記憶していなくてもよい。ただし、本実施形態の説明では、前者を例に取る。
認証テーブル55は、例えば、1以上の登録データ57を保持している。各登録データ57は、ユーザー名と、パスワードとを保持している。すなわち、認証テーブル55は、ユーザー名とパスワードとを紐付けて記憶している。従って、認証管理部19は、操作パネル9を介して入力されたユーザー名及びパスワードの組み合わせが認証テーブル55に存在するか否かによって、ユーザーの認証を行うことができる。
なお、ユーザー名及びパスワードを入力するためのインターフェースは任意である。例えば、ユーザー名とパスワードは、操作パネル9において、これらが入力されるブランクと、文字を選択するためのソフトウェアキーとが表示されることによって、画像処理装置1に入力されてよい。また、登録ユーザーを識別するためのテキスト及び/又はシンボル画像を含むボタンが操作パネル9に一覧表示され、いずれかのボタンを選択したときに、パスワードを入力するための画面又はウィンドウがソフトウェアキーと共に表示されてもよい。ソフトウェアキーに代えて、ハードウェアキーが用いられてもよい。
図17は、ユーザーに対応する情報にアクセスするためのデータの一例を示す模式図である。
図17に示す履歴テーブル41Aは、図6に示した履歴テーブル41と実質的に同じものである。ただし、図6及び図7の説明では、ユーザー名を処理情報51の1つとして示したが、ここでは、説明の便宜上、ユーザー名を処理情報51Aとは別の情報として示している。履歴テーブル41Aは、例えば、1以上の履歴情報47Aを保持可能である。1つの履歴情報47Aは、処理情報51Aと、画像データ特定情報と、ユーザー名とを保持している。すなわち、これらの情報は、互いに紐付けられている。
画像処理装置1は、第1実施形態と同様に、画像処理が行われたときに新たな履歴情報47Aを履歴テーブル41Aに追加する(図8のステップST5)。このとき、新たな履歴情報47Aは、その画像処理を指示したユーザー(現在ログインしているユーザー)のユーザー名を含むように生成される。画像処理を指示したユーザーがゲストユーザーの場合は、履歴情報47Aは、例えば、ゲストユーザーを示すユーザー名として画像処理装置1の製造者によって予め設定されているユーザー名を含むように、又はユーザー名の情報を含まない(図17では「NULL」で表現されている)ように生成されてよい。
画像処理装置1(制御部17)は、履歴テーブル41Aを参照して、各ユーザーに対応する履歴情報47Aを特定し、利用することができる。さらに、画像処理装置1は、特定した履歴情報47Aの画像データ特定情報に基づいて、各ユーザーに対応する画像データ31を特定し、利用することができる。なお、実際のデータ構造が種々変形されてよいことは、第1実施形態と同様である。
図18は、履歴テーブルの他の例を示す模式図である。
この例では、ユーザー毎に履歴テーブル63が生成されている。各履歴テーブル63は、1以上の履歴情報47Bを保持可能である。各履歴情報47Bは、処理情報51A(ユーザー名を除く)と、画像データ特定情報とを保持している。すなわち、これらの情報は、互いに紐付けられている。図17の履歴テーブル41Aと、図18の複数の履歴テーブル63とは、情報の内容に実質的に差異はない。実際のデータ構造は、図17の例に近くてもよいし、図18の例に近くてもよい。
(2.5.画像処理装置が実行する処理の手順の一例)
以下では、第2実施形態に係る画像処理装置1が実行する処理の手順について、概略、下記の順に説明する。
2.5.1.認証処理の手順の一例(図19)
2.5.2.履歴ボタン109に関する処理の手順の一例(図8、図9及び図20)
(2.5.1.認証処理の手順の一例)
図19は、ユーザー認証のために画像処理装置1(制御部17及び認証管理部19)が実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、各手順を行う機能部が制御部17及び認証管理部19のいずれであるか、必ずしも明瞭でなくてよい。
図示の認証処理は、例えば、図9のステップST17における他の処理の一例として実行される。より詳細には、例えば、ホーム画面101は、不図示のログインボタンを表示している。そして、ログインボタンがタップされると、図8のステップST2の否定判定、及び図9のステップST11の否定判定を経て、ログインボタンに対して所定の操作が行われたか否かが判定される。そして、肯定判定のときは、図19の認証処理が開始される。
ステップST21では、画像処理装置1は、認証のための画面(又はウィンドウ)を操作パネル9に表示する。このとき表示される画面(不図示)の例については、図16の説明で既に言及した。
ステップST22では、画像処理装置1は、ユーザー名(図19ではIDと記載)及びパスワードが入力されたか否か判定する。そして、画像処理装置1は、肯定判定のときはステップST23に進み、否定判定のときは待機する。なお、特に図示しないが、ステップST21で表示される認証画面に表示される戻るボタンが操作されたときは、続くステップをスキップして図19の認証処理を終了してよい。
ステップST23及びT24では、画像処理装置1は、入力されたユーザー名及びパスワードと、認証テーブル55とを照合し、その正当性を確認する。そして、画像処理装置1は、認証が成功したときはステップST25に進み、認証が失敗したときはステップST26に進む。
ステップST25では、画像処理装置1は、これまでに説明した認証ユーザーに応じた動作が行われるように各種の設定を行う。別の観点では、画像処理装置1は、ユーザーに画像処理に関する権限を付与する。
一方、ステップST26では、これまでに説明したゲストユーザーに応じた動作が行われるように各種の設定を行う。ただし、ステップST26は、認証ユーザーのログアウトに伴って設定されたゲストユーザーに応じた設定を維持するだけであってもよい(実質的な処理は行われなくてもよい。)。
その後、画像処理装置1は、図19に示す認証処理を終了し、図8のステップST8に進む(図8の記号F3を参照。)。これにより、ログイン状態でホーム画面101の表示(ステップST1)等が行われる。
特に図示しないが、ログアウトは適宜に行われてよい。例えば、ホーム画面101に表示されている不図示のログアウトボタン(ログインボタンがログイン後にログアウトボタンに変化してもよい。)がタップされることによってログアウトが行われてよい。及び/又は、画像処理装置1に対する操作が行われていない状態で、一定の時間が経過したときに、自動的にログアウトがなされてもよい。ログアウトが行われたとき、各種の設定は、例えば、ゲストユーザーのためのものとされてよい。
(2.5.2.履歴ボタンに係る処理の手順の一例)
第2実施形態において、履歴ボタン109を介した画像データ31に対するアクセスの態様について、第1アクセス例~第3アクセス例について例示した。第1アクセス例(図5参照)においては、例えば、履歴ボタン109に対応する画像データ31へのアクセスのみが許容され、かつ各ユーザーが自己の画像データ31のみにアクセスできる。この例における処理の手順に関しては、基本的に第1実施形態と同様でよい。すなわち、基本的に、図8及び図9に示したフローチャートが援用されてよい。
ただし、例えば、ステップST1のホーム画面101の表示では、第1表示例(図10及び図11)又は第2表示例(図12)が実現されるように表示が行われる。第1表示例では、ユーザー毎に対応する履歴ボタン109のみが表示され、第1アクセス例では、履歴ボタン109に対応する画像データ31へのアクセスのみが許容される。従って、ステップST12等でアクセスの可否を判定しなくても、各ユーザーに対応する画像データ31へのアクセスのみが許容される。
また、例えば、第1アクセス例、かつ第2表示例の場合においては、例えば、ステップST11とステップST12との間において、タッチされた履歴ボタン109に対応付けられたユーザーと、現在のユーザー(例えば認証ユーザー)とが一致するか否か判定される(後述するステップST31を参照)。そして、一致する場合は、画像データ31に対するアクセスが許可されて履歴利用画面121が表示される(ステップST13)。一致しない場合は、例えば、その旨を表示して図8のステップST8に進んでよい。
以下では、第2アクセス例(図13及び図14)及び第3アクセス例(図15)の組み合わせについて、画像処理装置1が実行する処理の手順の一例を示す。なお、第2アクセス例及び第3アクセス例は、例えば、第2表示例(図12)と組み合わされる。すなわち、図8のステップST1では、例えば、2以上のユーザーの履歴ボタン109が表示されることがある。2以上のユーザーは、既述のように、例えば、全てのユーザー、2以上の登録ユーザー、又は認証ユーザーが所属するユーザーグループの全ての登録ユーザーとされてよい。
図20は、第2実施形態において履歴ボタン109が操作されたときの処理の手順の一例を示すフローチャートである。この処理は、図9のステップST12の変形例又は下位概念と捉えられてよい。
ステップST11は、図9のステップST11と同様である。すなわち、制御部17は、履歴ボタン109がタッチされたか否か判定する。そして、制御部17は、肯定判定のときはステップST31に進み、否定判定のときは図9のステップST17に進む。
ステップST31では、制御部17は、タッチされた履歴ボタン109に対応付けられているユーザーと、現在のログインユーザー(認証ユーザー)とが同一か否か判定する。そして、制御部17は、肯定判定のときはステップST32に進み、否定判定のときはステップST35に進む。
ステップST32では、制御部17は、履歴ボタン109に対応付けられているユーザーの全ての画像データ31にアクセスする。
ステップST33では、制御部17は、ステップST32でアクセスした画像データ31に基づいて、図14に例示した画面141を操作パネル9に表示する。すなわち、ユーザーに画像データ31の選択を要求する。
ステップST34では、制御部17は、画像データ31の選択がなされたか否か判定する。そして、制御部17は、肯定判定のときは図9のステップST13に進み、否定判定のときは待機する。ステップST13では、既述のように履歴利用画面121が表示される。この履歴利用画面121では、例えば、ステップST34で選択された画像データ31(及び処理情報51)が用いられて、第1実施形態と同様の処理が行われる。なお、特に図示しないが、画面141が含む不図示の戻るボタンが操作されることによって、制御部17は、図8のステップST8に進んでもよい。
ステップST35では、制御部17は、新たな画像処理に利用する画像データの選択をユーザーに要求する画面を表示する。このときの画像データは、例えば、ボックス機能によって記憶されている画像データ33であってよい。また、このときの画面は、例えば、画面141のようにサムネイルを表示するものであってもよいし、ファイル名を表示するものであってもよい。このときの画面は、PCにおいてファイル(及びフォルダ)を選択する画面に類似したものであってもよい。なお、現在のユーザーに対応付けられている画像データ31を選択可能であってもよい。
ステップST36では、制御部17は、画像データの選択がなされたか否か判定する。そして、制御部17は、肯定判定のときは図9のステップST13に進み、否定判定のときは待機する。ステップST13では、既述のように履歴利用画面121が表示される。この履歴利用画面121では、例えば、ステップST36で選択された画像データが用いられるとともに、ステップST11で選択された履歴ボタン109に対応付けられた処理情報51が用いられて、第1実施形態と同様の処理が行われる。なお、特に図示しないが、ステップST35で表示される不図示の画面が含む戻るボタンが操作されることによって、制御部17は、図8のステップST8に進んでもよい。
なお、図20のフローチャートでは、ステップST13に進んで履歴利用画面121を表示する前に、ログインユーザーに対応する1以上の画像データ31から任意の画像データ31を選択するための画面141が表示されている(ステップST33)。ただし、履歴利用画面121において、ログインユーザーに対応する画像データ31が選択されてもよい。例えば、ステップST31の後、(ステップST32~ST34が行われずに)ステップST11で選択された履歴ボタン109に対応する画像データ31(及び処理情報51)を用いて履歴利用画面121を表示してよい(ステップST13)。そして、サムネイル129又は他のボタンがタップされることによって、ステップST32~ST34(及び再度のST13)が行われてもよい。
(2.6.第2実施形態のまとめ)
以上のとおり、画像処理装置1は、ユーザー認証の結果に基づきユーザー毎に画像処理に関する権限を付与する認証管理部19を更に備えてよい。制御部17は、認証管理部19によって権限が付与されたユーザーに対して、履歴ボタン109を介して該ユーザーと関連付けられた記憶部13内の他の画像データ31へのアクセスを許可してよい(図13及びステップST32)。
この場合、例えば、既に述べたように、図12の表示態様において、アクセスしたい画像データ31に対応する履歴ボタン109が他のユーザーの多数の履歴ボタン109に埋もれてしまって見つけにくいときに、目的とする画像データ31に簡単にアクセスすることができる。また、例えば、他のユーザーの履歴ボタン109が追加されることによってユーザーAの古い履歴ボタン109が表示されなくなったり、見つけにくくなった場合においても、過去に扱った画像データ31に簡単にアクセスすることができる。また、履歴ボタン109に表示される情報に基づいて、アクセスしたい画像データ31を特定することが困難な場合において、図14に例示した画面141によって、アクセスしたい画像データ31を見つけることが容易化される。
制御部17は、認証管理部19によって権限が付与されたユーザーに対して、自身の履歴ボタン109と他のユーザーの履歴ボタン109の双方を表示可能であってよい(図12)。また、制御部17は、履歴ボタン109を介して他のユーザーと関連付けられた記憶部13内の対応する画像データ31へアクセスすることを禁止してよい(図13又は図15におけるユーザーAが「HB3」を操作したときの動作等を参照。)。
この場合、例えば、画像データ31のセキュリティが向上する。また、図15を参照して説明したように、他のユーザーの履歴ボタン109を介して他のユーザーの画像データ31にアクセスすることを禁止しつつ、他のユーザーの処理情報51にアクセスすることを許容することによって、利便性が向上する。
本開示に係る技術は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
例えば、履歴ボタンを介してその履歴ボタンに対応する画像データにアクセスするとき、その画像データは、異なる種別の画像処理及び/又は異なる処理条件の画像処理に利用可能でなくてもよい。例えば、履歴ボタンに対応する画像データは、同一の処理条件で同一の種別の画像処理に供されてもよい。また、例えば、履歴利用画面121に類似した画面であって、利用ボタン123を有さない画面(換言すれば履歴ボタンに対応する画像データがサムネイル129に利用される画面)において、実行ボタン125を操作することによって、履歴ボタンに対応する処理条件が処理条件のテンプレートの一つとして登録されてもよい(すなわち履歴ボタンを介した画像処理が行われなくてもよい。)。
履歴ボタン109に対応する画像処理の情報(画像データを除く)は、新たな画像処理に利用されなくてもよい。例えば、履歴ボタンに対応する画像データに基づく画像処理は、履歴とは無関係に設定された処理条件に従って行われてよい。このような処理条件は、例えば、機能ボタン107として用意された設定ボタンを操作することによって設定されてもよいし、履歴利用画面で設定されてもよく、また、デフォルトの値は適宜に設定されてよい。
履歴利用画面121において、サムネイル129は表示されなくてもよい。実行ボタン125を設けずに、利用ボタン123をダブルタップすることによって画像処理が実行されてもよい。
図13では、権限が付与されたユーザーに対して、履歴ボタンを介して上記ユーザーと関連付けられた画像データへのアクセスを許容してよいことについて述べた。このときの画像データは、例えばコピー機能に関連して履歴ボタンに紐付けられている画像データ31とされる。このときの画像データは、例えばコピー機能以外の他の機能に関連して保存された画像データであってもよい。このとき、その画像データに基づく画像処理において、操作された履歴ボタンに対応する画像処理の条件が利用されてよい。