JP7589485B2 - 加飾シート及びその製造方法 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、絵柄層のところどころに空白部(透光部)を設けること無く、開口部を有する隠蔽層を設けることで、表示媒体を隠蔽しつつ、非表示時の色変化を抑えることができる加飾シートを提供するものである。
すなわち、絵柄層に「空白」を入れると、デザイン上、「空白」が柄の邪魔とならないように、目立たなくするなど、「専用の柄」が必要になる。これに対し、本特許では、「専用の柄」が必要なく、既存のデザインを流用できるという利点がある。
また、本発明の一態様に係る加飾シートは、前記隠蔽層が、前記有色層と前記開口部とを含む全体の可視光線透過率が10~70%であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る加飾シートは、前記加飾シートの可視光線透過率が2~40%であることを特徴とする。
本発明の一態様に係る加飾シートは、前記加飾シートにおいて、観察側の最表層に保護層を有することを特徴とする。
また、本発明の一態様によれば、表示媒体とそれを支える支持体とを組み合わせた場合には、表示媒体と支持体の境目を隠蔽することができる。
本発明の実施形態1について、以下に図面を参照して説明する。
ここで、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なる。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための構成を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造等が下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
図1中、10は、加飾シートであり、加飾シート10は、例えば図2~図5に示すように、表示パネル100に用いられ、表示媒体110の前方に位置し、非表示時は壁面の一部のように違和感なく設置され、かつ表示媒体を隠蔽できる削除ものである。
加飾シート10の可視光線透過率は、2~40%であることが望ましい。
2%未満の場合には、表示視認性に劣り、40%を超える場合には、隠蔽性に劣る。
本件の可視光線透過率は、以下の測定値を参照して定めている。
積分球ユニットを取り付けた分光光度計で、透過率の測定を実施している。
このときの値は、実施例において後述するサンプルを直進して観察される透過光と、拡散透過光との両方を合わせた光の透過率とを意味する。
波長550nm,600nm,650mnの3点の透過率の平均値を可視光線透過率として採用している。
加飾シート10は、図1に示すように、次の3層が順次積層されている。
なお、次の各層については、後述する。
(1)透明シート基材20
(2)絵柄層30
(3)隠蔽層40
なお、加飾シート10の各層は、上記した(1)~(3)に限定されず、例えば図6及び図8に示すように、加飾シート10の最表層に保護層50を設けても良い。
加飾シート10を構成する上記3層の積層の順番は、次の3通りがある。
(1)第1積層順
第1積層順は、図1に示すように、透明シート基材20/隠蔽層40/絵柄層30の順に積層している。このとき、隠蔽層40は、絵柄層30に対し、表示媒体110の側(矢印Aの方向)に必ず位置させる。
(2)第2積層順
第2積層順は、図7を用いて後述する実施形態3に示すように、隠蔽層40/絵柄層30/透明シート基材20の順に積層する。このとき、第1積層順と同様に、隠蔽層40は、絵柄層30に対し、表示媒体110の側(矢印Aの方向)に必ず位置させる。
(3)第3積層順
第3積層順は、図9を用いて後述する実施形態5に示すように、隠蔽層40/透明シート基材20/絵柄層30の順に積層する。すなわち、透明シート基材20を挟んで、その観察側(矢印Bの方向)に絵柄層30を位置させ、表示媒体110の側(矢印Aの方向)に隠蔽層40を位置させる。
第1積層順は、加飾シート10のいずれか一方の面、本実施形態1では、図1に示すように、観察側(矢印Bの方向)に位置する表面側に、残る絵柄層30及び隠蔽層40を積層する。すなわち、透明シート基材20/隠蔽層40/絵柄層30の順に積層する。
本第1積層順によれば、表示媒体110の色を隠蔽しつつ、明瞭な映像を透過表示させることができる。
これに加え、隠蔽層40を設けることで、図2及び図3に示すように、表示媒体110を支持体130に取り付けた際に、表示媒体110と支持体130の境目を隠蔽することができる。
第2積層順は、加飾シート10の他方の面、図7を用いて後述する実施形態3に示すように、表示媒体110の側(矢印Aの方向)に位置する裏面側に、残る絵柄層30及び隠蔽層40を積層した場合である。すなわち、隠蔽層40/絵柄層30/透明シート基材20の順に積層する。
本第2積層順によれば、上記第1積層順と同様の効果を得つつ、傷等により絵柄層30・隠蔽層40が劣化することを抑制できる。
これに加え、隠蔽層40を設けることで、図2及び図3に示すように、表示媒体110を支持体130に取り付けた際に、表示媒体110と支持体130の境目を隠蔽することができる。
表示パネル100は、図2~図5に示すように、次のパーツを備える。
なお、次のパーツについては、後述する。
(1)表示媒体110
(2)施工壁120
(3)支持体130
なお、表示パネル100のパーツは、上記した(1)~(3)に限定されず、図示しないが、加飾シート10を表示媒体110の前面に直接、配置し、施工壁120と支持体130とのいずれか一方、或いは両方を省略しても良い。
透明シート基材20は、加飾シート10の支持体となるものであって、透明性を有する樹脂であれば広く適用できるが、表示媒体110からの熱が影響するためPETなどある程度耐熱性があるものが望ましい。具体的には、透明シート基材20とし、例えば厚みが200μmのPETを使用している。
加飾シート10に、透明シート基材20を使用することで、加飾シート10の透過性を上げ、視認性を向上できる。このため、表示媒体110において、低輝度で使用でき、表示媒体110による温度上昇を抑え、且つ視認性を向上できる。すなわち、表示媒体110を、通常の液晶モニターとし、低輝度表示をすることで、表面温度の上昇を抑制できる。表示媒体110を低輝度表示とすることで、低温やけどを生じる45℃以下の表面温度にできた。
また、透明シート基材20を用いることで、低輝度表示においても、視認性が向上できる。
さらに、表示媒体110においても、低輝度表示で足りるので、高輝度モニターの使用が不要となり、部材コストの削減が可能である。
隠蔽層40は、透明シート基材20のいずれか一方の面、本実施形態1では、図1に示すように、表示媒体110の側の表面に、印刷方法を用いて形成され、表示媒体110の色を隠蔽しつつ、明瞭な映像を透過表示させる目的で設けられるものである。
隠蔽層40は、ある程度の光透過性と、顔料が塗布されていない開口部41とを有することが望ましい。
隠蔽層40の可視光線透過率は、10~70%であることが望ましい。
10%未満の場合には、表示視認性に劣り、70%を超える場合には、隠蔽性に劣る。
隠蔽層40は、絵柄層30に対し、表示媒体110の側(矢印Aの方向)に必ず位置させる。
これに対し、隠蔽層40を、絵柄層30よりも観察側(矢印Bの方向)に位置させると、絵柄層30が見えなくなったり、見えにくくなる。
隠蔽層40は、インクジェット装置を用いて印刷し、例えば酸化チタンを有する白色インキで印刷した。具体的には、隠蔽層40は、絵柄層30の背面に、例えば白ベタ印刷を施している。
印刷方法としては、インクジェット装置を例示したが、これに限定されない。
印刷方法としては、インクジェット印刷法のほか、例えばグラビア印刷法やオフセット印刷方法、凸版印刷方法、フレキソ印刷方法、スクリーン印刷法、静電印刷法等の各種の印刷方法の適用により形成される。
なお、印刷方法は、上記例示した印刷方法に限定されず、例えば手描き法、墨流し法や、転写法、写真法、電子写真法、感光性樹脂法、真空蒸着法、化学腐蝕法、感熱発色法、放電破壊法等、従来公知の任意の画像形成手段を適用することができる。
開口部41は、顔料が塗布されていない部分である。
すなわち、隠蔽層40は、次の部分を合わせた層となっている。
(1)有色層
有色層は、顔料と樹脂とを塗布した部分である。
有色層は、様々な色が適用できるが、明るい色が良く、白色が最も望ましい。
(2)開口部41
開口部41は、有色層の間に複数点在し、顔料も樹脂も無く、未塗装の部分である。つまり、開口部41は、印刷されていない、何もない空間、或いは隙間である。
すなわち、透明シート基材20と隠蔽層40との2層で面を観察したとき、開口部41を通して、向こう側を直接、見渡せる部分といったイメージである。
2%未満の場合には、表示視認性に劣り、40%を超える場合には、隠蔽性に劣る。
また、隠蔽層40に、開口部41を設けることで、表示媒体110を隠蔽しつつ、非表示時の色変化を抑えることができる。
さらに、隠蔽層40に、開口部41を設けることで、加飾シート10の透過性を上げ、視認性を向上できる。このため、表示媒体110において、低輝度で使用でき、表示媒体110による温度上昇を抑え、且つ視認性を向上できる。
隠蔽層40は、有色層と開口部41とを含む全体の可視光線透過率が10~70%である。
10%未満の場合には、表示視認性に劣り、70%を超える場合には、隠蔽性に劣る。
絵柄層30は、隠蔽層40の表面に印刷方法を用いて形成され、目的の加飾シート10に意匠性を付与する目的で設けられるものである。
絵柄層30は、ある程度の光透過性を有していれば、全面に塗布されていても良い。
絵柄層30は、隠蔽層40のように「開口部41」を設けなくて良いことから、高精細な意匠を設けることができる。
具体的には、絵柄層30は、インクジェット装置を用いて印刷し、印刷インキとしては、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色で「木目柄」を印刷した。
なお、絵柄層30の印刷方法として、インクジェット装置を例示したが、これに限定されず、隠蔽層40と同様に、各種の印刷方法の適用できる。
絵柄層30の模様の種類として、「木目柄」を例示したが、これに限定されず、使用目的や使用者の嗜好等により任意であり、木目柄のほか、例えば石目柄、抽象柄等が一般的である。模様の種類は、上記例示した種類に限定されず、例えば全面ベタ印刷等であっても良い。
図1に示すように、隠蔽層40の上に、絵柄層30を印刷する場合に、絵柄層30のインキが、隠蔽層40の開口部41に入り込むことが考えられる。
このとき、隠蔽層40が有色層と絵柄層30とが入り混じった構成となることが想定される。
しかし、製造上、隠蔽層40の開口部41の開口率や、隠蔽層40の有色層と開口部とを含む全体の可視光線透過率、或いは加飾シート10の可視光線透過率において、問題となるような影響が無く、絵柄層30と隠蔽層40とはそれぞれ独立として機能し、問題はなかった。
表示媒体110は、図2及び図3に示すように、加飾シート10の裏面側に配置され、例えば300~1200cd/m2の汎用の液晶ディスプレイ(700cd)を使用した。
なお、本件のように化粧シートによる隠蔽を行う場合、環境省度300lx時において1200cd/m2以上のモニターが必要であったので、実績と比較すると、本実施の形態で使用する汎用の液晶モニターは、相対的には低輝度である。
表示媒体110は、図示しないが、例えば取り付け金具にて、施工壁120に固定する。
なお、表示媒体110として、液晶ディスプレイ(LCD)を例示したが、これに限定されず、陰極線管表示装置(CRT)、プラズマディスプレイ(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)を用いても良い。
施工壁120は、表示媒体110に加え、支持体130を支持するためのものである。
支持体130は、強度が確保できる材質、例えば鉄製であり、図示しないが、施工壁120に設けた治具等により固定される。
支持体130は、施工壁120に固定された表示媒体110の前方と、左右の側方との三方を囲むものである。
支持体130の前壁は、表示媒体110の前方に位置し、その前面は、凹凸が無く、平坦性が高いものとし、加飾シート10を、例えば両面テープを用いて接着するが、タックシートを用いても良い。
なお、支持体130により、図2及び図3に示すように、表示媒体110の前方及び左右の側方の三方を囲むようにしたが、これに限定されず、図示しないが、廃熱の観点からすると三方が望ましいが、上方と下方の一方、或いは両方を囲むように形成しても良い。
支持体130の前壁は、表示媒体110の前方に位置し、その前面は、凹凸が無く、平坦性が高いものとする。
前壁の高さは、表示媒体110の高さ以上であり、又、横幅も表示媒体110の横幅以上に設定されている。
左右の側壁は、前壁の左右の端部から、平面がチャンネル(コの字)形に折れ曲がり、表示媒体110の側に向かって延びている。
なお、左右の側壁を形成したが、これに限定されず、図示しないが、一方のみ形成しても良い。
なお、塗装は、支持体130の表面であるが、これに限定されず、前壁の前面だけでも良いし、支持体130の表面に加え、裏面を含む全面に塗装しても良いし、
ここで、「近似色」の目安としては、例えば中間有色層と表面有色層の色差ΔEが0.5以内、好ましくは0.3以内であると良い。
なお、次の(1)及び(2)については後述する。
(1)窓部131
(2)透明板132
なお、支持体130の各部は、上記した(1)及び(2)に限定されない。
窓部131は、図2及び図3に示すように、施工壁120に固定された表示媒体110の表示面が臨み、貫通状に形成されている。
窓部131は、表示媒体110の表示面の周囲を隠蔽するために、表示領域よりも小さい開口とする。
透明板132は、支持体130の窓部131にはめ込まれて固定され、透明性の高い材質、例えばアクリル、ガラス、PETなどを選定し、強度と透過性とを維持できるよう厚さは2~5mm程度としている。
透明板132のサイズは、支持体130の表面と面を合わせるため、支持体130の窓部131よりも小さくし、窓部131にはめ込まれ、支持体130の表面と同一面とする。
透明板132の窓部131に透明板132を配置したのは、支持体130の表面の凹凸を無くし、平坦性を向上するためのである。
また、透明板132を、支持体130の表面と同一面としたのも同様である。
また、加飾シート10と表示媒体110との間に、透明板132を位置させることで、表示媒体110に荷重がかかった場合に荷重を分散し、集中荷重とならない。
透明板132を、表示媒体110の表示面の前面だけに位置させているので、表示媒体110の前方を全面ガラスで覆った場合と比較し、安全性が高く、又、表示パネル100全体或いは支持体130の軽量化が可能であり、施工性を向上できる。
上記した構成を有する加飾シート10の製造方法は、次の通りである。
製造方法は、透明シート基材20の観察側(矢印Bの方向)に位置する表面に、隠蔽層40を印刷する工程と、隠蔽層40上に絵柄層30を印刷する工程とを含む。
具体的には、200μm厚みのPET製の透明シート基材20のいずれか一方の面、例えば表面に、開口部41の開口率が2~40%となるように隠蔽層40を印刷して形成する。
隠蔽層40上に絵柄層30を印刷して積層し、絵柄層30を形成し、加飾シート10を作製する。
実施形態1の作用・効果は、次の通りである。
本実施形態1によれば、表示媒体110の前面、若しくは表示媒体110とそれを支える支持体130とを組み合わせた表示パネル100の前面に用いることができ、表示媒体110から投射された映像光を観察側(矢印Bの方向)に透過して映像を表示することができる加飾シート10であって、加飾シート10は、少なくとも透明シート基材20と、透明シート基材20の両面又は一面に印刷される絵柄層30及び隠蔽層40とを有し、絵柄層30は、観察側(矢印Bの方向)に位置し、隠蔽層40には、顔料を含む有色インキにより印刷され、光透過性を有する有色層と、有色層の間に点在し、顔料が塗布されていない複数の開口部41とを有し、加飾シート10の可視光線透過率が2~40%であることで、表示媒体110を隠蔽しつつ、非表示時の色変化を抑えることができる。
一方、透明シート基材20/隠蔽層40/絵柄層30の順に積層、すなわち透明シート基材20の表面側に隠蔽層40及び絵柄層30を印刷することで、表示媒体110の色を隠蔽しつつ明瞭な映像を透過表示させることができる。
また、隠蔽層40/絵柄層30/透明シート基材20の順に積層、すなわち透明シート基材20の裏面側に隠蔽層40及び絵柄層30を印刷することで、上記と同様の効果を得つつ傷等により絵柄層30・隠蔽層40が劣化することを抑制できる。
また、本実施形態1によれば、隠蔽層40が、有色層と開口部41とを含む全体の可視光線透過率が10~70%であることで、隠蔽層40により、表示媒体110の色を隠蔽しつつ明瞭な映像を透過表示させることができる。
本実施形態1によれば、観察側(矢印Bの方向)の最表層に保護層50を有することで、絵柄層30や透明シート基材20が劣化することを抑制できる。
図6を用いて、実施形態2について説明する。
実施形態2の特徴は、観察側(矢印Bの方向)の最表層、すなわち絵柄層30の表面に保護層50を有する点である。
すなわち、加飾シート10は、透明シート基材20/隠蔽層40/絵柄層30/保護層50の順に積層する。
実施形態2によれば、絵柄層30が劣化することを抑制できる。
図7を用いて、実施形態3について説明する。
実施形態3の特徴は、加飾シート10の他方の面、表示媒体110の側(矢印Aの方向)に位置する裏面側に、残る絵柄層30及び隠蔽層40を積層した点である。
すなわち、隠蔽層40/絵柄層30/透明シート基材20の順に積層、すなわち透明シート基材20の裏面側に隠蔽層40及び絵柄層30を印刷する。
実施形態3の製造方法は、透明シート基材20の表示媒体110の側(矢印Aの方向)に位置する裏面に、絵柄層30を印刷する工程と、絵柄層30上に隠蔽層40を印刷する工程とを含む。
実施形態3によれば、表示媒体110を隠蔽しつつ、非表示時の色変化を抑えることができるばかでなく、傷等により絵柄層30・隠蔽層40が劣化することを抑制できる。
これに加え、実施形態3によれば、隠蔽層40を設けることで、図2及び図3に示すように、表示媒体110を支持体130に取り付けた際に、表示媒体110と支持体130の境目を隠蔽することができる。
図8を用いて、実施形態4について説明する。
実施形態4の特徴は、観察側(矢印Bの方向)の最表層、すなわち透明シート基材20の表面に保護層50を有する点である。
すなわち、加飾シート10は、透明シート基材20/隠蔽層40/絵柄層30/保護層50の順に積層する。
実施形態4によれば、透明シート基材20が劣化することを抑制できる。
図9を用いて、実施形態5について説明する。
実施形態5の特徴は、透明シート基材20を挟んで、その観察側(矢印Bの方向)に絵柄層30を位置させ、表示媒体110の側(矢印Aの方向)に隠蔽層40を位置させた点である。
すなわち、加飾シート10は、隠蔽層40/透明シート基材20/絵柄層30の順に積層する。
実施形態5によれば、表示媒体110を隠蔽しつつ、非表示時の色変化を抑えることができるばかりでなく、傷等により隠蔽層40が劣化することを抑制できる。
これに加え、実施形態5によれば、隠蔽層40を設けることで、図2及び図3に示すように、表示媒体110を支持体130に取り付けた際に、表示媒体110と支持体130の境目を隠蔽することができる。
図10を用いて、実施形態6について説明する。
実施形態6の特徴は、観察側(矢印Bの方向)の最表層、すなわち絵柄層30の表面に保護層50を有する点である。
すなわち、加飾シート10は、隠蔽層40/透明シート基材20/絵柄層30/保護層50の順に積層する。
実施形態6によれば、絵柄層30が劣化することを抑制できる。
実施例1は、透明シート基材20に、200μmのPETを使用いた。
絵柄層30、隠蔽層40ともに、インクジェット装置にて印刷した。隠蔽層40は、酸化チタンを有する白色インキした。絵柄層30はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色で木目柄を印刷した。
絵柄層30よりも観察側(矢印Bの方向)に隠蔽層40が来ると、絵柄が見えなくなるため、図1に示すように、必ず隠蔽層40より観察側(矢印Bの方向)に絵柄層30が積層されるように、作製した加飾シート10を表示媒体110の前面に配置し、表示時の表示視認性と、非表示時の表示媒体110の隠蔽性を確認した。
そして、200μm厚みのPET製の透明シート基材20に、開口部41の開口率が10%となるように隠蔽層40を印刷し、隠蔽層40上に絵柄層30を印刷して積層し、実施例1の加飾シート10を作製した。このとき、絵柄層30が印刷された側が、図1に示すように、観察側(矢印Bの方向)となる。
加飾シート10の可視光線透過率は、後述する表1に示すように、20%である。
実施例2は、200μm厚みのPET製の透明シート基材20に、図7に示すように、絵柄層30を印刷し、絵柄層30の上に開口率10%となるように隠蔽層40を印刷して積層し、実施例2の加飾シート10を作製した。このとき、絵柄層30が印刷されていない側を、図6に示すように、観察側(矢印Bの方向)とし、絵柄層30の印刷面が、透明シート基材20より表示媒体110の側(矢印Aの方向)となる。
実施例3は、加飾シート10の可視光線透過率を2%とし、他は実施例2と同じ条件で、実施例3の加飾シート10を得た。
(実施例4)
実施例4は、加飾シート10の可視光線透過率を40%とし、他は実施例2と同じ条件で、実施例4の加飾シート10を得た。
比較例1は、隠蔽層40を設けず、加飾シート10の可視光線透過率を20%とし、他は実施例1と同じ条件で、比較例1の加飾シートを得た。
(比較例2)
比較例2は、隠蔽層40を設けず、加飾シート10の可視光線透過率を20%とし、他は実施例2と同じ条件で、比較例2の加飾シートを得た。
比較例3は、加飾シート10の可視光線透過率を1.5%とし、他は実施例2と同じ条件で、比較例3の加飾シートを得た。
(比較例4)
比較例4は、加飾シート10の可視光線透過率を50%とし、他は実施例2と同じ条件で、比較例4の加飾シートを得た。
作成した実施例1~4及び比較例1~4の加飾シートに対して、(1)「表示視認性」及び(2)「隠蔽性」について目視により評価した。
「表示視認性」については、加飾シート10を表示媒体110の前面に配置し、表示媒体110の表示時において、加飾シート10の最表面から絵柄層30の絵柄がどのように見えるか評価した。
「隠蔽性」についても、同様に、加飾シート10を表示媒体110の前面に配置し、非表示時の表示媒体110において、加飾シート10の最表面から表示媒体110の色が透過してどのように見えるかを評価した。
「表示視認性」については、「○」と「×」との2段階で評価し、加飾シート10の最表面から絵柄層30の絵柄が視認可能なものを「○」とし、絵柄層30の絵柄が不明瞭なものを「×」とした。
「隠蔽性」についても、「○」と「×」との2段階で評価し、表示媒体110の色が透過して見えないものを「○」とし、表示媒体110の色が透過して見えるものを「×」とした。
結果を表1に示すものである。
これに対し、比較例1~比較例4は、「表示視認性」と「隠蔽性」とのいずれか少なくとも一方が、「×」であり、不合格であった。
比較例1及び比較例2は、「表示視認性」と「隠蔽性」とがともに、「×」であった。
これは、隠蔽層40を設けなかったことが原因と推測できる。
これは、比較例3は、加飾シート10の可視光線透過率が1.5%であり、実施例3の可視光線透過率が2%の場合と比較し、可視光線透過率が低すぎたものと推測できる。
比較例4は、「表示視認性」が「○」であったが、「隠蔽性」が「×」であった。
これは、比較例4は、加飾シート10の可視光線透過率が50%であり、実施例4の可視光線透過率が40%の場合と比較し、可視光線透過率が高すぎたものと推測できる。
その結果、加飾シート10の可視光線透過率は、2%~40%が適切なものと推測できる。
20 透明シート基材
30 絵柄層
40 隠蔽層
41 開口部
50 保護層
100 表示パネル
110 表示媒体
120 施工壁
130 支持体
131 窓部
132 透明板
A 表示媒体側
B 観察側
Claims (8)
- 表示媒体の前面、若しくは前記表示媒体とそれを支える支持体とを組み合わせた表示パネルの前面に用いることができ、
前記表示媒体から投射された映像光を観察側に透過して映像を表示することができる加飾シートであって、
前記加飾シートは、少なくとも透明シート基材と、前記透明シート基材の両面又は一面に印刷される絵柄層及び隠蔽層とを有し、
前記絵柄層は、観察側に位置し、
前記隠蔽層には、顔料を含む有色インキにより印刷され、光透過性を有する有色層と、
前記有色層の間に点在し、顔料が塗布されていない複数の開口部とを有し、
前記加飾シートの可視光線透過率が2~40%であり、
前記有色層は、前記顔料として酸化チタンを含む白色インキにより印刷された層であることを特徴とする加飾シート。 - 前記開口部の開口率が2~40%であることを特徴とする請求項1に記載の加飾シート。
- 前記隠蔽層は、前記有色層と前記開口部とを含む全体の可視光線透過率が10~70%であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加飾シート。
- 前記加飾シートにおいて、観察側の最表層に保護層を有することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の加飾シート。
- 前記保護層は、前記絵柄層のみと接していることを特徴とする請求項4に記載の加飾シート。
- 表示媒体の前面、若しくは前記表示媒体とそれを支える支持体とを組み合わせた表示パネルの前面に用いることができ、
前記表示媒体から投射された映像光を観察側に透過して映像を表示することができる加飾シートの製造方法であって、
透明シート基材の前記表示媒体の側に位置する裏面に、絵柄層を印刷する工程と、
前記絵柄層の上に隠蔽層を印刷する工程とを含み、
前記隠蔽層には、顔料を含む有色インキにより印刷され、光透過性を有する有色層と、
前記有色層の間に点在し、顔料が塗布されていない複数の開口部とを有し、
前記加飾シートの可視光線透過率が2~40%であり、
前記有色層は、前記顔料として酸化チタンを含む白色インキにより印刷された層であることを特徴とする加飾シートの製造方法。 - 表示媒体の前面、若しくは前記表示媒体とそれを支える支持体とを組み合わせた表示パネルの前面に用いることができ、
前記表示媒体から投射された映像光を観察側に透過して映像を表示することができる加飾シートの製造方法であって、
透明シート基材の前記観察側に位置する表面に、隠蔽層を印刷する工程と、
前記隠蔽層の上に絵柄層を印刷する工程とを含み、
前記隠蔽層には、顔料を含む有色インキにより印刷され、光透過性を有する有色層と、
前記有色層の間に点在し、顔料が塗布されていない複数の開口部とを有し、
前記加飾シートの可視光線透過率が2~40%であり、
前記有色層は、前記顔料として酸化チタンを含む白色インキにより印刷された層であることを特徴とする加飾シートの製造方法。 - 前記絵柄層の上に保護層を形成する工程をさらに含み、
前記保護層は、前記絵柄層のみと接していることを特徴とする請求項7に記載の加飾シートの製造方法。
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