JP7578345B1 - 地盤注入工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】地中に埋設され地下空間を有するコンクリート構造物を空爆から保護するための地盤注入工法である。固結材の浸透性が良好で、長期耐久性、高強度、耐震性、止水性、特には放射線遮蔽機能に優れ、低炭素型の注入工法にも対応できる地盤注入工法および地盤固結材を提供する。
【選択図】図1
Description
1)地上構造物に適用する放射線遮蔽物を用いる方法に関しては、すでに特許文献1および非特許文献1により知られている。本発明は、地下構造物の強化および防護を注入工法によって実現せんとするものである。
2)長期耐久性に優れ(いつ空爆が起こるかわからないため。)、かつ、高強度(空爆の衝撃に耐えられる必要がある。)および耐震性(空爆の前に地震が起きるかもしれない。)を発現できる。
3)浸透性(高強度の懸濁グラウトの注入可能限界をカバーできる浸透固結性が要求される。)および止水性(既存のコンクリート構造物の劣化を補修する機能が要求される。また、放射線を含む地下水を地下空間に漏水させないために止水効果が要求される。)に優れている。
4)放射線遮蔽機能を有する注入材(放射線遮蔽機能を持つ粒子を含有し、地盤中に浸透固化し、かつ、その固化物が含水固化物であることが望ましい。)であること。
5)低炭素型の注入工法であることが望ましい。(地球温暖化防止の点から、CO2を低減できる注入材が望ましい。)
A.上記課題2)に関して、長期耐久性および耐震性が、室内試験、大規模野外試験および実際の地震において実証されている先行特許文献2,3および非特許文献2,3をベースとして開発する。
B.上記課題3)に関して、高強度および浸透性について、特許文献3,4をベースとして開発する。
C.上記課題4)に関しては、上記A,Bに特許文献1,5をベースとして開発する。
(1)地下空間を有する地中構造物を空爆の衝撃に耐えられるよう強化するために、特許文献3,4の技術を基本として、強度、浸透性および止水性を期待できる技術を開発し、かつ、
(2)地下空間を有する地中構造物を核ミサイル等の放射線から守るために、上記(1)を基本にして、さらに非特許文献1および特許文献1をベースにして、含水ゲルを形成する固結材を適用した技術の開発を行ったものである。
下記i)~iii)、
i)焼成シリカ、ポゾラン作用を有する天然シリカおよび硬化性シリカ粒子のいずれかまたは複数からなるシリカ粒子、
ii)スラグ、フライアッシュ、セメント、下水焼却灰、植物焼却灰および焼成粘土のいずれかまたは複数からなるシリカ粒子、
iii)ローム土、シラス、火山灰、二和土および三和土のいずれかまたは複数からなるシリカ粒子、
のいずれかのシリカ粒子からなる懸濁粒子を主材とし溶液型シリカを有効成分とする懸濁液からなる地盤固結材を、地盤に設けた複数の注入孔から前記コンクリート構造物の周辺部に注入して、該コンクリート構造物を保護する地盤注入工法であって、
前記シリカ粒子としてブレーン値が4000~20000cm2/gのものを用い、前記地盤固結材における該シリカ粒子の配合量を50~150L/400Lとし、前記溶液型シリカとしてシリカコロイドおよび/または水ガラスを用い、前記懸濁液のブリーディング液がゲル化するものであり、
前記地盤固結材は、前記溶液型シリカが水ガラスの場合は、モル比1.0~5.0の水ガラスを用い、該地盤固結材における該水ガラスの配合量を10~150L/400Lとし、前記ブリーディング液のシリカ濃度が0.5w/v%以上であって、該ブリーディング液がゲル化したホモゲルが自立する強度を有するとともに、該ブリーディング液が浸透して固結したサンドゲルが自立する強度を有するものであり、
前記ブリーディング液が、細粒土への浸透性をもって、前記地盤のうち前記懸濁粒子が浸透し得なかった領域まで浸透して、隣接する前記注入孔からの該懸濁粒子による固結体同士を連結し、前記コンクリート構造物の周辺部の地盤に、中心に近い部分から外側に向かって順次、高濃度の懸濁液で固化する領域と、低濃度の懸濁液で固化する領域と、前記ブリーディング液のゲル化により固化した止水性を有する領域とを厚さ1m以上で形成して、空爆の衝撃が直接該コンクリート構造物に作用することを防ぐとともに、劣化した該コンクリート構造物の補修を可能にし、かつ、前記地下空間への地下水の浸入を防ぐことにより放射線を遮断することを特徴とするものである。
(1)石膏およびMgOのいずれかまたは複数を有効成分とするアルカリ剤。
(2)Ca塩、Ma塩、Al塩、炭酸塩および重炭酸塩のいずれかまたは複数を有効成分とするアルカリ剤。
(3)石灰、セメント、苛性アルカリ、水ガラスおよびシリカコロイドのいずれかまたは複数を有効成分とするアルカリ剤。
前記地盤固結材のブリーディング液がゲル化するとともに、そのホモゲルが自立する強度を有し、該ブリーディング液が浸透して固結したサンドゲルが自立する強度を有し、
前記ブリーディング液が、前記地盤のうち前記懸濁液が浸透し得なかった部分に浸透して固結範囲を拡大し、または、該地盤のうち該懸濁液が浸透した部分と一体化して固結体を形成するものとすることができる。
ここで、上記において、前記ブリーディング液がゲル化してそのホモゲルが自立するとは、該ブリーディング液のシリカ濃度が0.5w/v%以上であって、モールド内において、該ホモゲルを斜めに傾けてもゲルが崩れず自立する状態を意味する。
また、前記サンドゲルが自立するとは、前記ブリーディング液のシリカ濃度が0.5w/v%以上であって、6号珪砂を用い該ブリーディング液を使用して相対密度60%になるように直径5cm×高さ10cmで混合法により作製された該サンドゲルが自立し、該サンドゲルを用いて測定された一軸圧縮試験における強度が2.0kN/m2以上であることを意味する。
上記非アルカリシリカ(特許文献2)や粘土グラウト(特許文献5)は、上記懸濁型グラウトの浸透固結領域(図13)のさらに周辺に浸透注入することにより、含水ゲル化物により止水性を向上したり放射線遮蔽効果を上げることができる。
本発明の地盤注入工法は、地中に埋設され地下空間を有するコンクリート構造物を空爆から保護するための地盤注入工法であって、下記(A)および/または(B)の地盤固結材を、地盤に挿入した複数の注入管からコンクリート構造物の周辺部に注入して、該コンクリート構造物を補強することを特徴とする。
(A)シリカ粒子を主材とし、硬化剤、アルカリ剤および溶液型シリカのいずれか1種または複数種を有効成分とする懸濁型グラウト。
(B)非アルカリシリカグラウト。
1)本出願人はすでに、低炭素型の注入材および注入工法として、恒久グラウトとしてスラグやフライアッシュ等のシリカ粒子を用いた高強度恒久グラウト(特許文献3~5)を開発している。
放射線遮蔽機能を有する微粒子は、特許文献1においてすでに知られている。また、放射線の種類および遮蔽物の種類に関しては、非特許文献1において知られている。しかし、これらはいずれも地上構造物の放射線遮蔽効果に関する技術である。本発明は、地中構造物の強化と放射線遮蔽を注入工法によって可能にする技術に関するものである。
地下コンクリート構造物(地下シェルター)の壁の厚さに対する放射線の透過係数に関しては、非特許文献1に記載されている。ここでは、厚さ約80cmの地下シェルターでは透過率が0.0002、コンクリートブロック構造の地下シェルターで壁厚が約61cmでは透過率が0.0001~0.002と記載されている。また、放射線の種類および遮蔽物については、非特許文献1の図15に記載され、放射線の種類および性質については、非特許文献1の図15に記載されている。さらに、特許文献1には、遮蔽粒子として、カーボンナノホーン、ナノグラファイト、タングステン、グラフェンが記載されている。さらにまた、水は遮蔽効果があるため、これらを含む含水ゲルが有効である。粘土グラウトに関しては上記特許文献5に記載されており、粘土を含む含水ゲルは、放射線遮蔽部として有効である。
従って、これらを考慮してコンクリート構造物の外周部に形成する懸濁グラウトによる固結厚さおよび強度を定めればよいのであるが、本発明の施工にあたっては、図1(a)~(c)の例のように行われることから、注入孔からの浸透範囲が連結しうる注入孔距離を1mとし、固結厚さを1m以上とし、細粒土を含む地盤でも、後述する高強度浸透固結性および止水性のある本注入材を注入する。
1.高強度、浸透性のある注入材の注入による地下建造物の強化と、
2.シリカ溶液を含有する懸濁液のブリーディング液のゲル化によってシリカ粒子が浸透しない細粒土も固化し、かつ、ブリーディング液の浸透固化によってシリカ粒子の固結体よりも大きな固結体を形成することにより、強度、浸透性、止水効果および放射線遮蔽効果を有する懸濁・溶液同時複合注入(図13)による地下構造物の補強を可能にした、
3.放射線遮蔽効果のある細粒子を含有する上記注入材の注入による放射線遮蔽注入工法である。
そのうち最も重要な技術である、上記2.の点を中心として、以下に説明する。
従って、複数の注入孔から懸濁液のシリカ粒子、または、さらにブリーディング液が地盤に浸透固化して、地盤全体を一体化した地盤改良が可能になる(図13(c),(d))。
また、本発明は、懸濁グラウトの注入可能限界(図12)を溶液型グラウトまで実質上拡大し(図9)、懸濁・溶液同時複合注入という新たな技術思想からなる地盤改良工法へと発展したものである。
これは、セメントは比重3.15であるのに対し、スラグは比重が2.9、フライアッシュは比重2.8、火山灰は一般に比重0.9~2.5であり、普通土とほとんど変わらないためである。
表1~表7は、固結材の固結強度または現場土と混合した強度の例を示している。表8は、ゲル化するブリーディング液によるサンドゲルの一軸圧縮強度を示す。本発明においては、地盤状況に応じて、流動性の良い粒径の小さなシリカ粒子を主材とした軽量懸濁液を選定することにより、周辺地盤に浸透し、懸濁液が溶液型シリカを含有すればブリーディング液がゲル化して固化するため、懸濁液のみでは浸透し得ない領域まで固結範囲が拡がり、しかも止水効果と固結体同士の連続固化が可能となる(図2、図4、図6~11)。図9は、溶液型グラウトで浸透固結効果が得られた粒径分布曲線を示すもので、溶液型シリカを含む上記シリカ粒子による懸濁型固結材は、図9の粒径分布の地盤まで浸透固結が可能となるため、懸濁液注入工法と溶液注入工法の利点を同時に備えた「懸濁・溶液同時複合注入」という新しいコンセプトからなる地盤注入工法が可能になる。図12は、シリカ溶液を含まない懸濁グラウトの浸透可能限界の粒径分布である。
本発明の地盤固結材は、本発明の地盤注入工法に用いられ、地中に埋設され地下空間を有するコンクリート構造物を、核ミサイル等による空爆から保護する用途に用いられる。
(1)石膏およびMgOのいずれかまたは複数を有効成分とするアルカリ剤。
(2)Ca塩、Ma塩、Al塩、炭酸塩および重炭酸塩のいずれかまたは複数を有効成分とするアルカリ剤。
(3)石灰、セメント、苛性アルカリ、水ガラスおよびシリカコロイドのいずれかまたは複数を有効成分とするアルカリ剤。
また、シリカ溶液として、水ガラスの他にシリカコロイドを用いることができ、シリカコロイドとスラグ等の焼成シリカとセメントの混合物を用いることもできる。
本発明の地盤固結材は、pHが1~10である(B)非アルカリシリカグラウトからなり、シリカコロイドおよび水ガラスのいずれか1種または複数種と、反応剤として酸および塩のいずれか1種または複数種を有効成分とし、(B)非アルカリシリカグラウトがシリカコロイドと水ガラスと酸とからなる場合には、シリカコロイドに起因するシリカ濃度と水ガラスに起因するシリカ濃度との比率が100:0~0:100であって、かつ、シリカ濃度が0.4~40wt%、シリカのモル比が2.0~100、ゲル化時間が瞬結から10000分であるものとすることもできる。
粘性土および砂質土を用い、これらをそれぞれ混合して、本発明の上記固結材により固結した。この固結体について強度を測定した実施例の試験結果を、表1に示す。
スラグ:比重2.9、ブレーン値8000cm2/g、シリカ系非硬化性粉状体である。
フライアッシュ(FA):火力発電所より排出される石炭灰:シリカ系非硬化性粉状体である。比重1.9~2.3g/cm3、粒度分布0.1mm以下が90%以上。
セメント:普通ポルトランドセメント:PC、比重3.15、硬化材。
硫酸バンド:硫酸アルミニウム、Al2O3=17.2%、ゲル化剤、比重1.32。
消石灰:工業用水酸化カルシウム、ゲル化促進剤および硬化材。
石膏または半水石膏:硬化発現材、比重2.6。
ベントナイト:保水材および増粘材、比重2.6。
酸化マグネシウム(ゲル化剤):比重3.65。
塩化カルシウム(ゲル化剤):比重1.85。
重曹:比重2.2。
分散剤:比重1.04。
硫酸:比重1.67、75w/w%。
5号水ガラス:比重1.32、シリカ濃度25.5%、Na2O7.03、モル比3.75。
1号水ガラス:比重1,35、シリカ濃度21.59%、Na2O10.80%、モル比2.06。
3号水ガラス:比重1.41、シリカ濃度29.16%、Na2O9.36、モル比3.22。
ポリ塩化アルミニウムや気泡材を用いることもできる。
表1~表7の一軸圧縮強度試験の供試体の作製は、日本産業規格(案)(JIS A 1216:2020)土の一軸圧縮試験方法に準拠し、高さ100mm、直径50mm、の円柱供試体を用いた。1日目、7日目および28日目、または、28日目の強度を測定した結果をそれぞれ示す。
(試験装置および試験方法)
1次元浸透装置(長さ2m)を用いて、6号珪砂に対する浸透試験を行い、浸透長および強度分布を調べた。
試料に水を飽和させた後、懸濁液を下部から注入し、排出液が排出されなくなるまで注入した。
(1)懸濁粒子の浸透固結が不可能であった細粒土地盤の浸透固結。
(2)切削面の自立効果と止水性。
(3)浸透固結による改良範囲の拡大。
(4)隣接する固結体同士が連結して一体化した地盤改良。
(5)注入管の孔間隔の拡大による工事量の低減。
(6)ブリーディング液の短期固結効果の発現による隣接建造物からの土圧や土留壁背面からの土圧に対する抵抗力の向上による施工の安全性、浸透注入による地中埋設物に対する安全性、空間のある地下構造物の周辺地盤の強化、止水および劣化の補修。
(強度試験)
(サンドゲル供試体の作製)
6号珪砂(図12)を用い、ブリーディング液を使用して、相対密度60%になるように直径5cm×高さ10cmの混合法による供試体を作製し、28日目の一軸圧縮強さを測定した。ブリーディング率は水ガラス量が多いほうが多く、スラグ量が少なくなると多くなる。ブリーディング液を用いたサンドゲルでは、水ガラスおよびスラグ量が多い方が強度が発現した。また、石膏を併用したもので、石膏を添加するとブリーディング率が減少し、強度が増加した。
比較例1では固結部分は固化するが、ブリーディング部分はゲル化しなかった。
実施例36のブリーディング液はゲル化した。シリカコロイドおよび水ガラスのいずれかまたは両者を併用しても、ブリーディング液がゲル化することがわかった。
底面が外れるアクリルモールドに中性~アルカリ領域の薬液を入れて固化させ、ホモゲルのシリカ濃度別のゲル化の有無、および、ゲルの自立性を確認した。また、サンドゲルでも同様に行い、固化および固結砂の自立性を確認した。その結果を、表9に示す。
また、さらに試験を追加して、シリカ濃度0.25%でもゲル化することが分かったが、ゲルの自立性、サンドゲルの固結性および自立性は得られなかった(表9)。
すなわち、単にブリーディング液がゲル化しても、ホモゲルもサンドゲルも自立性が得られない(表8)。ホモゲルおよびサンドゲルの自立性が得られるための条件が必要であることが分かった。
このため、このブリーディング液は溶液型の浸透固結の粒径加積曲線の地盤においても浸透が可能であることから、溶液型のシリカグラウトの浸透可能性が得られることが分かった(図9)。
地盤に設けた複数の注入孔から、スラグまたはフライアッシュ等のシリカ粒子を主材とし溶液型シリカを有効成分とする懸濁液からなる固結材を地盤に注入して、土粒子間浸透固結させる注入工法であって、固結材のブリーディング液がゲル化するとともに、そのホモゲルが自立する強度を有し、ブリーディング液が浸透して固結したサンドゲルが自立する強度を有し、ブリーディング液が、地盤のうち懸濁液が浸透し得なかった部分に浸透して固結範囲を拡大し、または、地盤のうち懸濁液が浸透した部分と一体化して固結体を形成する注入工法である。これにより、隣接する注入孔からの懸濁粒子による固結体同士を連結して一体化した大きな固結体を形成できる(図13)。また、CMCやMC、ポリアクリルアミドや粘土等を注入液に添加すれば、地盤中で分散されにくく、砂礫地盤でも希釈されにくい効果が得られる。さらに、水ガラスやシリカコロイドなど、溶液型シリカを有効成分とする懸濁液を用いた場合、懸濁粒子が浸透し得ない領域まで浸透固結させることができる。
(1)粒径の小さな軽量の流動性の良いシリカ粒子を主材とした懸濁液の配合を設定することにより、広範囲に浸透させることができる(図5~7)。
(2)溶液型シリカを含むことによりブリーディング液がゲル化し、シリカ粒子が浸透し得ない細粒子部分にブリーディング液が浸透し(図4、図6~8)、細粒子部分が固結し、自立する。ブリーディング液は溶液型シリカグラウト同様の浸透性を得るところから、図9の細粒土浸透可能範囲が期待できる。図2は、シリカを含有するシリカ懸濁液を静置した場合、懸濁物が固化し、ブリーディング液がゲル化する状況を示す。図3、図5はシリカを含有しないシリカ懸濁液を静置した場合、懸濁物のみ固化し、ブリーディング液はゲル化しない状況を示す。
(3)溶液型グラウトの低シリカ濃度におけるホモゲルの自立性、サンドゲルの固化と固結砂の自立性を示す(表9)。
(4)浸透試験に用いた砂の粒径分布(図12)から、本発明に用いる懸濁粒子が砂地盤に浸透固結することが分かる。
Claims (10)
- 地中に埋設され地下空間を有するコンクリート構造物を空爆から保護するための地盤注入工法において、
下記i)~iii)、
i)焼成シリカ、ポゾラン作用を有する天然シリカおよび硬化性シリカ粒子のいずれかまたは複数からなるシリカ粒子、
ii)スラグ、フライアッシュ、セメント、下水焼却灰、植物焼却灰および焼成粘土のいずれかまたは複数からなるシリカ粒子、
iii)ローム土、シラス、火山灰、二和土および三和土のいずれかまたは複数からなるシリカ粒子、
のいずれかのシリカ粒子からなる懸濁粒子を主材とし溶液型シリカを有効成分とする懸濁液からなる地盤固結材を、地盤に設けた複数の注入孔から前記コンクリート構造物の周辺部に注入して、該コンクリート構造物を保護する地盤注入工法であって、
前記シリカ粒子としてブレーン値が4000~20000cm 2 /gのものを用い、前記地盤固結材における該シリカ粒子の配合量を50~150L/400Lとし、前記溶液型シリカとしてシリカコロイドおよび/または水ガラスを用い、前記懸濁液のブリーディング液がゲル化するものであり、
前記地盤固結材は、前記溶液型シリカが水ガラスの場合は、モル比1.0~5.0の水ガラスを用い、該地盤固結材における該水ガラスの配合量を10~150L/400Lとし、前記ブリーディング液のシリカ濃度が0.5w/v%以上であって、該ブリーディング液がゲル化したホモゲルが自立する強度を有するとともに、該ブリーディング液が浸透して固結したサンドゲルが自立する強度を有するものであり、
前記ブリーディング液が、細粒土への浸透性をもって、前記地盤のうち前記懸濁粒子が浸透し得なかった領域まで浸透して、隣接する前記注入孔からの該懸濁粒子による固結体同士を連結し、前記コンクリート構造物の周辺部の地盤に、中心に近い部分から外側に向かって順次、高濃度の懸濁液で固化する領域と、低濃度の懸濁液で固化する領域と、前記ブリーディング液のゲル化により固化した止水性を有する領域とを厚さ1m以上で形成して、空爆の衝撃が直接該コンクリート構造物に作用することを防ぐとともに、劣化した該コンクリート構造物の補修を可能にし、かつ、前記地下空間への地下水の浸入を防ぐことにより放射線を遮断することを特徴とする地盤注入工法。 - 前記ブリーディング液がゲル化したホモゲルが自立するとは、該ブリーディング液のシリカ濃度が0.5w/v%以上であって、モールド内において、該ホモゲルを斜めに傾けてもゲルが崩れず自立する状態を意味し、前記サンドゲルが自立するとは、該ブリーディング液のシリカ濃度が0.5w/v%以上であって、6号珪砂を用い該ブリーディング液を使用して相対密度60%になるように直径5cm×高さ10cmで混合法により作製された該サンドゲルが自立し、該サンドゲルを用いて測定された一軸圧縮試験における最小強度が2.0kN/m 2 以上であることを意味する請求項1記載の地盤注入工法。
- 前記地盤固結材が放射線遮蔽粒子を含み、核ミサイルによる空爆から前記コンクリート構造物を保護する用途に用いられる請求項1記載の地盤注入工法。
- 前記地盤固結材が、下記(1)~(3)のいずれかまたは複数からなるアルカリ剤を含む請求項1記載の地盤注入工法。
(1)石膏およびMgOのいずれかまたは複数を有効成分とするアルカリ剤。
(2)Ca塩、Mg塩、Al塩、炭酸塩および重炭酸塩のいずれかまたは複数を有効成分とするアルカリ剤。
(3)石灰、セメント、苛性アルカリ、水ガラスおよびシリカコロイドのいずれかまたは複数を有効成分とするアルカリ剤。 - 前記シリカ粒子がスラグであって、前記地盤固結材における該スラグの配合量が、セメントを併用しない場合は10~25質量%であり、セメントを併用する場合は10~30質量%である請求項1記載の地盤注入工法。
- 前記地盤固結材として、軽量、低アルカリかつ低炭素型の地盤改良となる配合処方を設定する請求項1記載の地盤注入工法。
- 前記地盤固結材が、マイクロバブル、空気、分散剤および増粘剤のいずれかまたは複数を有効成分とする請求項1記載の地盤注入工法。
- 前記地盤固結材の注入による改良効果を、非破壊試験によって確認する請求項1記載の地盤注入工法。
- 前記非破壊試験が、弾性波速度検層法、音響トモグラフィーまたは表面波探査によるものである請求項8記載の地盤注入工法。
- 前記懸濁液からなる地盤固結材により前記コンクリート構造物の周辺部を固結した後、その外周部にさらに、以下の溶液型の固結材を注入して固結層を形成する請求項1記載の地盤注入工法。
pHが1~10である非アルカリシリカグラウトからなり、シリカコロイドおよび水ガラスのいずれか1種または複数種と、反応剤として酸および塩のいずれか1種または複数種を有効成分とし、該非アルカリシリカグラウトがシリカコロイドと水ガラスと酸とからなる場合には、シリカコロイドに起因するシリカ濃度と水ガラスに起因するシリカ濃度との比率が100:0~0:100であって、かつ、シリカ濃度が0.4~40wt%、シリカのモル比が2.0~100、ゲル化時間が瞬結から10000分である固結材。
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