JP7551096B2 - 酵素反応阻害パターンが疾患のバイオマーカーとして利用できるかを調べる方法および装置、並びに、疾患検査装置 - Google Patents
酵素反応阻害パターンが疾患のバイオマーカーとして利用できるかを調べる方法および装置、並びに、疾患検査装置 Download PDFInfo
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Description
昨今の医療分野において、がん細胞に特異的なタンパク質、核酸、脂質等をがん細胞のバイオマーカーとし、ゲノムなど生体分子情報を網羅的に探索するオミックス解析が行われている。しかしながら、オミックス解析では、各種がん細胞の特異的な生体分子成分を特定する必要があり、その特定分析に多大な労力が必要であるといった問題がある。そのため、より簡便な検査に適用できるバイオマーカーが求められている。
また、本発明者の一人は、被験者の検体の存在下で、蛍光性基質を用いて12種のシトクロムP450と蛍光性基質とを反応させ、蛍光を測定することにより蛍光パターンを検出して、検出した蛍光パターンを、炎症性腸疾患のバイオマーカーとすることについて開示している(特許文献2を参照)。
かかる提案方法では、マウス由来血清やヒト由来血清を検体とし、検体の非存在下と比較して検体の存在下において、蛍光強度が低下するP450種を特定して、蛍光強度の値から、検体による各P450の活性の阻害率を算出し、阻害率のパターンを蛍光パターンとした実施データを開示していた。しかしながら、複数人の被験者の検体毎に、測定環境が変化した場合に、実際の蛍光強度の測定値(生データ)や、算出する阻害率が大きく異なり、阻害率のパターン(蛍光パターン)が大きなバラつきを生じるといった問題があった。そのため、場合によっては、バイオマーカーの検出が困難となっていた。また、炎症性疾患の検査方法においても、検体から検出した蛍光パターンについて、炎症性疾患の検体から予め作成した蛍光パターンとの重複を解析して疾患判定を行っていることから、蛍光パターンが大きなバラつきを生じ、パターンの変動幅が大きいと、正しい疾患判定をすることが困難であった。
さらに、炎症性疾患だけでなく、シトクロムP450の活性を用いて、がん疾患、アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患の他の疾患に対しても、安定的にバイオマーカーを検出し、疾患の検査が行えることが求められている。
そして、がん疾患のみならず、アルツハイマー病やパーキンソン病に罹患した患者から採取した血清と、シトクロムP450の蛍光性基質と、複数種のシトクロムP450酵素を用いた競合反応を行うことにより、特異的な競合反応パターンを取得できるといった知見を得て、本発明を完成するに至った。
ここで、同じ測定環境下とは、測定装置の設定やパラメータなど装置に由来する測定環境、例えば、蛍光測定であれば光源やカメラに由来する設定やパラメータ、容器や基質の同一性が確保された測定環境をいう。
また、シトクロムP450の由来については、特に限定されず、市販のシトクロムP450を用いることができる。
また、検体は、特に限定されるものではないが、血液由来成分を好適に用いることができ、唾液や汗などの体液、尿などを用いてもよい。
第1の分類判別ステップと第2の分類判別ステップをさらに備えることにより、がん疾患と神経変性疾患の分類、そして、がん疾患と神経変性疾患のより詳細な病態の分類が高精度に行える。
第1の分類判別ステップでは、がん疾患の検体と神経変性疾患の検体と疾患に罹患していない検体の分類が高精度に行える。
後述の実施例により、同じ測定環境下で、シトクロムP450が非存在下における測定値を基準とした酵素反応阻害パターンを学習させた学習済み分類モデルによれば、酵素反応阻害パターンの対比に基づく特徴解析と疾病分類が高精度に予測できることが示される。
また、後述する実施例で明らかにするとおり、疾病判別の精度をより向上させるために、シトクロムP450は、上記の14分子種から1~7の分子種が除外されたものであることが好ましい。
本発明の酵素反応阻害パターンが疾患のバイオマーカーとして利用できるかを調べる装置は、複数種のシトクロムP450により特異的に作用する基質の酵素反応阻害パターンを取得する酵素反応阻害パターン取得部と、検体を含む系と、検体を含まない系との酵素反応阻害パターンの対比により特徴解析を行う特徴解析部を備える。そして、酵素反応阻害パターン取得部における各々の系の酵素反応阻害パターンは、同じ測定環境下で、シトクロムP450非存在下における測定値を基準とする。
本発明の酵素反応阻害パターンが疾患のバイオマーカーとして利用できるかを調べる装置における特徴解析部は、複数種の第1のシトクロムP450による酵素反応阻害パターンの対比により特徴解析を行い、がん疾患と神経変性疾患の検体を分類する第1の分類判別部と、第1の分類判別部によって分類したがん疾患と神経変性疾患の各検体に対して、複数種の第2のシトクロムP450による酵素反応阻害パターンの対比により特徴解析を行い、さらに詳細な疾患に分類する第2の分類判別部を備える。ここで、第1の分類判別部において、特徴解析により、がん疾患の検体と、神経変性疾患の検体と、疾患に罹患していない検体を分類することもできる。
本発明の酵素反応阻害パターンが疾患のバイオマーカーとして利用できるかを調べる装置における特徴解析部は、疾患に罹患したラベル情報の付された検体を含む系と、疾患に罹患していないラベル情報の付された検体を含む系と、検体を含まない系とを用いて、同じ測定環境下で、シトクロムP450が非存在下における測定値を基準とした酵素反応阻害パターンを取得し、取得した酵素反応阻害パターンの対比に基づくデータを教師データとして機械学習をさせ予め得た疾患の罹患を判別できる学習済み分類モデルによって、酵素反応阻害パターンの対比により特徴解析を行うことができる。
本発明の疾患検査装置は、被験者から取得した検体に対して、複数種のシトクロムP450により特異的に作用する基質の酵素反応阻害パターンを取得する酵素反応阻害パターン取得部と、検体を含む系と、検体を含まない系との酵素反応阻害パターンの対比に基づく特徴解析を行う特徴解析部を備える。そして、各々の系の酵素反応阻害パターンは、同じ測定環境下で、シトクロムP450非存在下における測定値を基準とし、特徴解析部は、疾患に罹患したラベル情報の付された検体を含む系と、疾患に罹患していないラベル情報の付された検体を含む系と、検体を含まない系とを用いて、上記の測定値を基準とした酵素反応阻害パターンを取得し、取得した酵素反応阻害パターンの対比に基づくデータを教師データとして機械学習をさせ予め得た疾患の罹患を判別できる学習済み分類モデルによって、酵素反応阻害パターンの対比に基づく特徴解析を行い疾患の分類ラベルを出力する。
本発明の疾患検査装置における特徴解析部は、複数種の第1のシトクロムP450による酵素反応阻害パターンの対比に基づく特徴解析を行い、がん疾患と神経変性疾患の検体を分類する第1の分類判別部と、第1の分類判別部によって分類したがん疾患と神経変性疾患の各検体に対して、複数種の第2のシトクロムP450による酵素反応阻害パターンの対比に基づく特徴解析を行い、さらに詳細な疾患に分類する第2の分類判別部を備える。ここで、第1の分類判別部において、特徴解析により、がん疾患の検体と、神経変性疾患の検体と、疾患に罹患していない検体を分類することもできる。
蛍光性基質としては、例えば、Vivid蛍光性基質、7-エトキシクマリン、7-エトキシレゾルフィン、クマリンなどを用いることができる。蛍光性基質にシトクロムP450が反応すると、蛍光ブロック作用を有する側鎖が切断され強い蛍光が起きるが、反応が阻害されると基質に蛍光が生じないことから、蛍光値を用いて阻害活性の定量測定ができる。
各ウェル内では、検体中に存在する物質に依存して、シトクロムP450の酵素反応が阻害され、蛍光性物質の産生量が変化する。検体中にシトクロムP450に親和性のある物質が存在する場合には、シトクロムP450の酸化活性が低下して蛍光性物質による蛍光強度が低下する。このシトクロムP450の酸化活性の変化を、蛍光性物質が発する蛍光により検出して、酵素反応阻害パターンの一種である蛍光パターンを得ることができる。シトクロムP450と蛍光性基質の何れかは、ウェル内に予め添加され、固定化されてもよい。例えば、疾病検査用の試薬キットとして、複数種のシトクロムP450、基質、検体を希釈するための緩衝液等を含むことができる。
本発明の疾患検査装置2は、本発明の酵素反応阻害パターンが疾患のバイオマーカーとして利用できるかを調べる装置1の機能ブロック(図1)と同じである。
なお、使用した蛍光性基質は、全てVivid蛍光性基質でありInvitrogen(登録商標)より購入したものである。Vivid DBOMFには、アセトニトリル(MeCN)を85μl加えて小瓶中の結晶が溶解するまでボルテックス処理し、Vivid BOMCCには、MeCNを160μl、Vivid EOMCCには205μl加えて同様にボルテックス処理したものを使用した。各サンプルは、-30℃、遮光条件下にて保存した。MeCN特級試薬はナカライテスクより購入した。MeCNで溶解したVivid DBOMF 1μlに2×Reaction buffer 399μlを加え、蛍光性基質の終濃度は0.5μMとした。Vivid BOMCC 5.5μlには104.5μlを、Vivid EOMCC 13μlには247μlの2×Reaction bufferを加え、両蛍光性基質の終濃度は10μMとした。蛍光性基質は、上記処理後に直ちに使用した。
本発明は、測定環境の違いによるシトクロムP450の蛍光パターンなどの酵素反応阻害パターンの変動幅を改善し、測定したパターンを疾患のバイオマーカーとして安定的に検出すると共に、測定したパターンから炎症性疾患の検査を安定的に高精度に行えるものである。これに対して、前述の特許文献2に開示された従来法では、測定した蛍光パターンを炎症性腸疾患のバイオマーカーとして検出しているが、被験者の検体毎に、測定環境が変化した場合に、実際の蛍光強度の測定値(生データ)や、算出する阻害率が大きく異なり、阻害率のパターン(蛍光パターン)が大きなバラつきを生じていた。
そのため、本発明では、各々の系のパターンは、同じ測定環境下で、シトクロムP450が非存在下における測定値を基準とすることを特徴とする。以後、本発明の特徴であるこの方法を、バックグラウンド補正蛍光P450競合アッセイ(Background-corrected P450 fluorescence inhibition assay:BCPIA)法と呼ぶ。
従来法の測定では、シトクロムP450及び蛍光性基質の存在下で、検体を含まない系(血清非添加)の蛍光値(A)から検体を含む系(血清添加)の蛍光値(D)を減算した値(A-D)を、蛍光値(A)で除算して蛍光阻害率を算出している。
これに対して、BCPIA法の測定では、検体を含まない系(血清非添加)の蛍光値(A)から検体を含む系(血清添加)の蛍光値(D)を減算するのではなく、蛍光値(A)と同じ測定環境下で、シトクロムP450が非存在下における蛍光値(B)を測定し、また、蛍光値(D)と同じ測定環境下で、シトクロムP450が非存在下における蛍光値(E)を測定し、蛍光値(A)から蛍光値(B)を減算した値(C)(C=A-B)から、蛍光値(D)から蛍光値(E)を減算した値(F)(F=D-E)を減算し(C-F)、それを値(C)で除算し、蛍光阻害率を算出している。
図5を参照して、仮想的な蛍光値を用いて、本発明のBCPIA法が従来法の測定より優れていることを説明する。図5に示す表には、上記A~Fと、バックグラウンドを考慮しない蛍光阻害率(G)と、バックグラウンドを考慮した蛍光阻害率(H)を示している。4人の被験者からの検体を含まない系(血清非添加)の蛍光値(A)と、検体を含む系(血清添加)の蛍光値(D)とは、それぞれ4人の被験者の間で大きく異なっている。シトクロムP450が非存在下で蛍光性基質を含む系における蛍光値(B)(バックグラウンド)と、シトクロムP450が非存在下で検体(血清)及び蛍光性基質を含む系における蛍光値(E)(バックグラウンド)とは、それぞれ4人の被験者の間で全て同じ蛍光値である。そして、血清非添加の実質活性値(C=A-B)と血清添加の実質活性値(F=D-E)を算出する。バックグラウンドを考慮しない蛍光阻害率(G)とバックグラウンドを考慮した蛍光阻害率(H)を算出すると、従来法の蛍光阻害率(G)では、大きくバラつきがあるのに対して、本発明のBCPIA法の蛍光阻害率(H)では、いずれの蛍光値でも蛍光阻害率は90%になり、被験者が変わっても結果は一定で、結果を再現しやすいことがわかる。
従来法(比較例1)の測定の場合には、被験者の違いにより、実際の蛍光値(生データ)は大きく異なる。その原因として、発明者らは、シトクロムP450が存在下で、かつ、蛍光性基質を含む系の蛍光値のバックグラウンドを測定し、それらを考慮していないからであると考えた。すなわち、蛍光値が大きく異なるにも拘わらず、バックグラウンドを含む蛍光値を蛍光性基質の代謝活性として蛍光阻害率を算出していることが、被験者により阻害率が異なる要因であると考えた。
BCPIA法の測定の場合には、シトクロムP450が非存在下における蛍光値のバックグラウンドを基準として、それぞれの系の蛍光値を測定し、蛍光阻害率を算出するため、従来法と比較して各被験者間で生じる蛍光パターンの変動幅を改善できていることが理解できる。
各シトクロムP450の蛍光値の各阻害率は、上述の実施例1と同じやり方で算出した。すなわち、疾患に罹患した検体を含む系と、検体を含まない系との蛍光パターンの取得の際は、各々の系の蛍光パターンは、同じ測定環境下で、シトクロムP450が非存在下における測定値を基準として、各シトクロムP450の蛍光値を測定し蛍光パターンを取得した。
使用した分類モデルは、4つある。1つ目の分類モデルは、木構造を用いて分類を行う決定木を作る機械学習(決定木学習)により得られた分類モデル(決定木)であり、2つ目の分類モデルは、パターン識別用の教師あり機械学習により得られた分類モデル(サポートベクターマシン)であり、3つ目の分類モデルは、条件分岐をもった複数の決定木をランダムに構築し、それらの結果を組み合わせて分類を行う分類モデル(ランダムフォレスト)であり、4つ目の分類モデルは、入力層と出力層とそれらの間の中間層(少なくとも1層の隠れ層)を有するニューラルネットワークの構造における重み係数を教師あり機械学習によりチューニングして得られた分類モデル(ニューラルネットワーク)である。
・決定木:J48
・ランダムフォレスト:RandomForest
・サポートベクターマシン:SMO
・ニューラルネットワーク:MultilayerPerceptron
各実施例におけるWekaの分類器について説明すると、図7に示すとおり、検体に対する複数種のシトクロムP450による蛍光値(各阻害率)から蛍光パターンを取得し、蛍光パターンと共に、疾病の種類(健常者、肝臓がん、大腸がん、アルツハイマー病、パーキンソン病)を教師データとして、Wekaの分類器に入力させ、学習器の学習と評価を繰り返した後、学習済み分類器に、未知の蛍光パターンを入力して、分類ラベルを出力させるというものである。
各分類器(分類モデル)の正答率は、一つ抜きクロスバリデーション法(leave-one-out cross-validation)を使って求めた。
4つの各分類モデルには、肝臓がんと大腸がんと健常者の血清(市販品)を9検体、12検体、10検体用意し、全31検体から得られる其々の蛍光パターンと正解ラベルを教師データとして与え、十分な繰り返し学習をさせた。
蛍光パターンは、11分子種のシトクロムP450の場合には、各阻害率の11個の連続変数データとし、14分子種のシトクロムP450の場合には、各阻害率の14個の連続変数データとし、一部の分子種を除外する場合は、除外された残りのシトクロムP450の数(N種)の各阻害率のN個の連続変数データとした。
なお、分類モデル(ニューラルネットワーク)については、11分子種からCYP2C8、CYP3A4、CYP1A2の3分子種を除外した8分子種(14分子種からCYP2C8、CYP3A4、CYP1A2、CYP1B1、CYP2J2、CYP51A1の6分子種を除外したもの)について得られた蛍光パターンを用いて分類した分類ラベルの正答率を示している。
また、実施例2-1Dの分類モデル(ニューラルネットワーク)については、11分子種からCYP2C8、CYP3A4、CYP1A2の3分子種を除外した8分子種の場合には、93%を超える正答率であった。下記表5に、93%を超える正答率を出した判定結果を示す。健常者の10検体は、すべて正しく分類されていた。また、肝臓がんの9検体は、1検体だけ大腸がんに分類されたが、8検体は正しく分類されており、大腸がんの12検体は、1検体だけ肝臓がんに分類されたが、11検体は正しく分類されていた。
以上のとおり、実施例2-1A~2-1Dのそれぞれの分類モデルを使用し解析して得られる分類ラベルの正答率、特に、実施例2-1Dの分類モデルを使用して8分子種のシトクロムP450を用いた解析では、非常に高い正答率であり、肝臓がんと大腸がんに対して、安定的に高精度のバイオマーカーとして利用でき、また、肝臓がんと大腸がんの疾病検査が可能であることがわかった。
なお、分類モデル(ニューラルネットワーク)については、14分子種からCYP3A4、CYP2C9、CYP1A1、CYP2J2の4分子種を除外した10分子種について得られた蛍光パターンを用いて分類した分類ラベルの正答率を示している。
また、実施例2-2Dの分類モデル(ニューラルネットワーク)については、14分子種からCYP3A4、CYP2C9、CYP1A1、CYP2J2の4分子種を除外した10分子種の場合には、90%を超える正答率であった。下記表7に、90%を超える正答率を出した判定結果を示す。健常者の10検体は、1検体だけ大腸がんに分類されたが、9検体は正しく分類されていた。また、肝臓がんの9検体は、すべて正しく分類されていた。大腸がんの12検体は、2検体だけ肝臓がんに分類されたが、10検体は正しく分類されていた。
以上のとおり、実施例2-2A~2-2Dのそれぞれの分類モデルを使用し解析して得られる分類ラベルの正答率、特に、実施例2-2Dの分類モデルを使用して10分子種のシトクロムP450を用いた解析では、非常に高い正答率であり、肝臓がんと大腸がんに対して、安定的に高精度のバイオマーカーとして利用でき、また、肝臓がんと大腸がんの疾病検査が可能であることがわかった。
使用した分類モデルは、実施例2と同様に4つの分類モデル(決定木、サポートベクターマシン、ランダムフォレスト、ニューラルネットワーク)である。
4つの各分類モデルには、アルツハイマー病とパーキンソン病と健常者の血清(市販品)を10検体、10検体、10検体用意し、全30検体から得られる其々の蛍光パターンと正解ラベルを教師データとして与え、十分な繰り返し学習をさせた。
蛍光パターンは、実施例2と同様に、11分子種のシトクロムP450の場合には、各阻害率の11個の連続変数データとし、14分子種のシトクロムP450の場合には、各阻害率の14個の連続変数データとし、一部の分子種を除外する場合は、除外された残りのシトクロムP450の数(N種)の各阻害率のN個の連続変数データとした。
なお、分類モデル(ニューラルネットワーク)については、11分子種からCYP3A4、CYP2B6、CYP1A2の3分子種を除外した8分子種(14分子種からCYP3A4、CYP2B6、CYP1A2、CYP1B1、CYP2J2、CYP51A1の6分子種を除外したもの)について得られた蛍光パターンを用いて分類した分類ラベルの正答率を示している。
実施例3-1Dの分類モデル(ニューラルネットワーク)については、11分子種からCYP3A4、CYP2B6、CYP1A2の3分子種を除外した8分子種の場合には、83%を超える正答率であった。下記表9に、83%を超える正答率を出した判定結果を示す。健常者の10検体は、すべて正しく分類されていた。また、アルツハイマー病の10検体は、1検体がパーキンソン病に分類され、1検体が健常者に分類されたが、8検体は正しく分類されており、パーキンソン病の10検体は、3検体がアルツハイマー病に分類され、7検体が正しく分類されていた。
以上のとおり、実施例3-1A~3-1Dのそれぞれの分類モデルを使用し解析して得られる分類ラベルの正答率、特に、実施例3-1Dの分類モデルを使用して8分子種のシトクロムP450を用いた解析では、高い正答率であり、アルツハイマー病とパーキンソン病に対して、安定的に高精度のバイオマーカーとして利用でき、また、アルツハイマー病とパーキンソン病の疾病検査が可能であることがわかった。
なお、分類モデル(ニューラルネットワーク)については、14分子種からCYP2C19の1分子種を除外した13分子種について得られた蛍光パターンを用いて分類した分類ラベルの正答率を示している。
また、実施例3-2Dの分類モデル(ニューラルネットワーク)については、14分子種からCYP2C19の1分子種を除外した13分子種の場合には、86%を超える正答率であった。下記表11に、86%を超える正答率を出した判定結果を示す。健常者の10検体は、1検体がアルツハイマー病に分類され、1検体がパーキンソン病に分類されたが、8検体は正しく分類されていた。また、アルツハイマー病の10検体は、1検体がパーキンソン病に分類されたが、9検体は正しく分類されていた。パーキンソン病の10検体は、1検体がアルツハイマー病に分類されたが、9検体は正しく分類されていた。
以上のとおり、実施例3-2A~3-2Dのそれぞれの分類モデルを使用し解析して得られる分類ラベルの正答率を示したが、特に、実施例3-2Dの分類モデルを使用して13分子種のシトクロムP450を用いた解析では、高い正答率であり、アルツハイマー病とパーキンソン病に対して、安定的に高精度のバイオマーカーとして利用でき、また、アルツハイマー病とパーキンソン病の疾病検査が可能であることがわかった。
使用した分類モデルは、実施例2,3と同様に4つの分類モデル(決定木、サポートベクターマシン、ランダムフォレスト、ニューラルネットワーク)である。
4つの各分類モデルには、肝臓がんと大腸がんとアルツハイマー病とパーキンソン病と健常者の血清(市販品)を9検体、12検体、10検体、10検体、10検体用意し、全51検体から得られる其々の蛍光パターンと正解ラベルを教師データとして与え、十分な繰り返し学習をさせた。
蛍光パターンは、実施例2,3と同様に、11分子種のシトクロムP450の場合には、各阻害率の11個の連続変数データとし、14分子種のシトクロムP450の場合には、各阻害率の14個の連続変数データとし、一部の分子種を除外する場合は、除外された残りのシトクロムP450の数(N種)の各阻害率のN個の連続変数データとした。
なお、分類モデル(ニューラルネットワーク)については、11分子種からCYP2B6、CYP2C9、CYP2C19の3分子種を除外した8分子種(14分子種からCYP2B6、CYP2C9、CYP2C19、CYP1B1、CYP2J2、CYP51A1の6分子種を除外したもの)について得られた蛍光パターンを用いて分類した分類ラベルの正答率を示している。
実施例4-1Dの分類モデル(ニューラルネットワーク)については、11分子種からCYP2B6、CYP2C9、CYP2C19の3分子種を除外した8分子種の場合には、70%を超える正答率であった。下記表13に、70%を超える正答率を出した判定結果を示す。健常者の10検体は、1検体が肝臓がんに分類されたが、9検体は正しく分類されていた。また、肝臓がんの9検体は、1検体が大腸がんに分類され、1検体がパーキンソン病に分類されたが、7検体は正しく分類されており、大腸がんの12検体は、1検体が肝臓がんに分類され、1検体がパーキンソン病に分類されたが、10検体は正しく分類されていた。また、アルツハイマー病の10検体は、4検体がパーキンソン病に分類され、1検体が肝臓がんに分類され、5検体が正しく分類されており、パーキンソン病の10検体は、4検体がアルツハイマー病に分類され、1検体が大腸がんに分類され、5検体が正しく分類されていた。
以上のとおり、実施例4-1A~4-1Dのそれぞれの分類モデルを使用し解析して得られる分類ラベルの正答率を示したが、特に、実施例4-1Dの分類モデルを使用して8分子種のシトクロムP450を用いた解析では、比較的高い正答率であり、アルツハイマー病とパーキンソン病の検体に対する分類判別精度は比較的低いものの、肝臓がんと大腸がんの検体に対する分類判別精度は高く、安定的に高精度のバイオマーカーとして利用でき、また、肝臓がんと大腸がんとアルツハイマー病とパーキンソン病の疾病検査が可能であることがわかった。
なお、分類モデル(ニューラルネットワーク)については、14分子種からCYP1A2、CYP2B6、CYP2C9、CYP2C19の4分子種を除外した10分子種について得られた蛍光パターンを用いて分類した分類ラベルの正答率を示している。
また、実施例4-2Dの分類モデル(ニューラルネットワーク)については、14分子種からCYP1A2、CYP2B6、CYP2C9、CYP2C19の4分子種を除外した10分子種の場合には、74%を超える正答率であった。下記表15に、74%を超える正答率を出した判定結果を示す。健常者の10検体は、1検体がアルツハイマー病に分類され、1検体がパーキンソン病に分類されたが、8検体は正しく分類されていた。また、肝臓がんの9検体は、2検体が大腸がんに分類されたが、7検体は正しく分類されており、大腸がんの12検体は、1検体が肝臓がんに分類され、1検体がアルツハイマー病に分類され、1検体がパーキンソン病に分類されたが、9検体は正しく分類されていた。また、アルツハイマー病の10検体は、3検体がパーキンソン病に分類され、1検体が肝臓がんに分類され、1検体が健常者に分類され、5検体が正しく分類されており、パーキンソン病の10検体は、1検体がアルツハイマー病に分類されたが、9検体が正しく分類されていた。
以上のとおり、実施例4-2A~4-2Dのそれぞれの分類モデルを使用し解析して得られる分類ラベルの正答率を示したが、特に、実施例4-2Dの分類モデルを使用して10分子種のシトクロムP450を用いた解析では、比較的高い正答率であり、アルツハイマー病の検体に対する分類判別精度は比較的低いものの、肝臓がんと大腸がんとパーキンソン病の検体に対する分類判別精度は高く、安定的に高精度のバイオマーカーとして利用でき、また、肝臓がんと大腸がんとアルツハイマー病とパーキンソン病の疾病検査が可能であることがわかった。
第1の分類判別段階は、がん疾患の検体と、神経変性疾患の検体と、疾患に罹患していない検体とを分類する。第2の分類判別段階では、第1の分類判別段階でがん疾患の検体と分類された検体に対して、肝臓がんと大腸がんに分類すると共に、第1の分類判別段階で神経変性疾患の検体と分類された検体に対して、アルツハイマー病とパーキンソン病に分類する。
4つの各分類モデルには、肝臓がんと大腸がんとアルツハイマー病とパーキンソン病と健常者の血清(市販品)を9検体、12検体、10検体、10検体、10検体用意し、全51検体から得られる其々の蛍光パターンと正解ラベルを教師データとして与え、十分な繰り返し学習をさせた。
蛍光パターンは、11分子種のシトクロムP450の場合には、各阻害率の11個の連続変数データとし、一部の分子種を除外する場合は、除外された残りのシトクロムP450の数(N種)の各阻害率のN個の連続変数データとした。
なお、分類モデル(ニューラルネットワーク)について、第1の分類判別段階においては、11分子種からCYP2B6、CYP2C9、CYP2C19の3分子種を除外した8分子種(14分子種からCYP2B6、CYP2C9、CYP2C19、CYP1B1、CYP2J2、CYP51A1の6分子種を除外したもの)について得られた蛍光パターンを用いて分類した分類ラベルの正答率を示し、がん疾患の検体に対する第2の分類判別段階(検体を更に詳細な疾患に分類する段階)においては、11分子種からCYP1A1の1分子種を除外した10分子種(14分子種からCYP1A1、CYP1B1、CYP2J2、CYP51A1の4分子種を除外したもの)について得られた蛍光パターンを用いて分類した分類ラベルの正答率を示し、神経変性疾患の検体に対する第2の分類判別段階(検体を更に詳細な疾患に分類する段階)においては、11分子種からCYP3A4、CYP2B6、CYP2C9、CYP3A5の4分子種を除外した7分子種(14分子種からCYP3A4、CYP2B6、CYP2C9、CYP3A5、CYP1B1、CYP2J2、CYP51A1の7分子種を除外したもの)について得られた蛍光パターンを用いて分類した分類ラベルの正答率を示している。
上記表16に示すとおり、実施例5-1A~5-1Dのそれぞれの分類モデルで特徴解析して得られる分類ラベルの正答率は、実施例5-1A(決定木)を除き、76%を超えており、蛍光パターンが、がん疾患と神経変性疾患のバイオマーカーとして使用できることがわかる。
実施例5-1Dの分類モデル(ニューラルネットワーク)については、11分子種からCYP2B6、CYP2C9、CYP2C19の3分子種を除外した8分子種の場合には、98%といった非常に高い正答率であった。下記表17に、98%の正答率を出した判定結果を示す。健常者の10検体と、がん疾患の21検体(肝臓がん9検体と大腸がん12検体)は、全て正しく分類されていた。また、神経変性疾患の20検体(アルツハイマー病10検体とパーキンソン病10検体)は、1検体ががん疾患に分類されたが、19検体は正しく分類されていた。
以上のとおり、実施例5-1A~5-1Dのそれぞれの分類モデルを使用し解析して得られる分類ラベルの正答率を示したが、特に、実施例5-1Dの分類モデルを使用した場合に、11分子種のシトクロムP450を用いた解析で94.1%、8分子種のシトクロムP450を用いた解析で98%と非常に高い正答率であり、がん疾患と神経変性疾患の検体に対する分類判別精度は高く、安定的に高精度のバイオマーカーとして利用でき、また、がん疾患と神経変性疾患の疾病検査が可能であることがわかった。
下記表18は、第2の分類判別段階において、CYP2B6、CYP1A2、CYP2C19、CYP2C8、CYP3A4、CYP2C9、CYP3A5、CYP2E1、CYP1A1、CYP2A13、CYP2C18の11分子種について得られた蛍光パターンを用いて、4つの各分類モデルが分類した分類ラベルの正答率を示している(実施例5-2A~5-2Dを参照)。
なお、分類モデル(ニューラルネットワーク)について、がん疾患の検体に対する第2の分類判別段階においては、11分子種からCYP1A1の1分子種を除外した10分子種について得られた蛍光パターンを用いて分類した分類ラベルの正答率を示している。
実施例5-2Dの分類モデル(ニューラルネットワーク)については、11分子種からCYP1A1の1分子種を除外した10分子種の場合には、90%を超える高い正答率であった。下記表19に、90%を超える正答率を出した判定結果を示す。がん疾患の21検体(肝臓がん9検体と大腸がん12検体)に対して、肝臓がん9検体は全て正しく分類されており、大腸がん12検体は、2検体が肝臓がんに分類されたが、10検体は正しく分類されていた。
以上のとおり、実施例5-2A~5-2Dのそれぞれの分類モデルを使用し解析して得られる分類ラベルの正答率を示したが、特に、実施例5-2Dの分類モデルを使用した場合に、10分子種のシトクロムP450を用いた解析で90%を超える高い正答率であり、第1の分類判別段階でがん疾患に分類された検体を、第2の分類判別段階で肝臓がんと大腸がんに分類する分類判別精度は高く、安定的に高精度のバイオマーカーとして利用でき、また、肝臓がんと大腸がんの疾病検査が可能であることがわかった。
下記表20は、第2の分類判別段階において、CYP2B6、CYP1A2、CYP2C19、CYP2C8、CYP3A4、CYP2C9、CYP3A5、CYP2E1、CYP1A1、CYP2A13、CYP2C18の11分子種について得られた蛍光パターンを用いて、4つの各分類モデルが分類した分類ラベルの正答率を示している(実施例5-3A~5-3Dを参照)。
なお、分類モデル(ニューラルネットワーク)について、神経変性疾患の検体に対する第2の分類判別段階においては、11分子種からCYP3A4、CYP2B6、CYP2C9、CYP3A5の4分子種を除外した7分子種について得られた蛍光パターンを用いて分類した分類ラベルの正答率を示している。
実施例5-3Dの分類モデル(ニューラルネットワーク)については、11分子種からCYP3A4、CYP2B6、CYP2C9、CYP3A5の4分子種を除外した7分子種の場合には、95%と非常に高い正答率であった。下記表21に、95%の正答率を出した判定結果を示す。神経変性疾患の20検体(アルツハイマー病10検体とパーキンソン病10検体)に対して、アルツハイマー病10検体は全て正しく分類されており、パーキンソン病10検体は、1検体がアルツハイマー病に分類されたが、9検体は正しく分類されていた。
以上のとおり、実施例5-3A~5-3Dのそれぞれの分類モデルを使用し解析して得られる分類ラベルの正答率を示したが、実施例5-3Dの分類モデルを使用した場合に、7分子種のシトクロムP450を用いた解析で95%と高い正答率であり、第1の分類判別段階で神経変性疾患に分類された検体を、第2の分類判別段階でアルツハイマー病とパーキンソン病に分類する分類判別精度は高く、安定的に高精度のバイオマーカーとして利用でき、また、アルツハイマー病とパーキンソン病の疾病検査が可能であることがわかった。
大腸菌膜由来のシトクロムP450と上述の実施例で用いた市販品のシトクロムP450について、CYP3A5とCYP1A1の2つの酵素に対して、各種の血清を含む系の蛍光値を測定し、その蛍光阻害率とその標準偏差(SD)を比較した結果を表22に示す。また、表22の結果を図8に示す。
図8に示すとおり、異なる方法で調製されたシトクロムP450でも、同様の結果が得られることがわかる。この結果から、発明者らの自作シトクロムP450である大腸菌膜由来のシトクロムP450以外の市販品のシトクロムP450を用いても同様な結果が得られたことから、他の発現手法を用いて作製されたあらゆるシトクロムP450を用いた場合であっても、同様な酵素反応阻害率、ならびに酵素反応阻害パターンが得られることは自明である。
2 疾患検査装置
11 酵素反応阻害パターン取得部
12 特徴解析部
13 分類モデル
15 第1の分類判別部
16 第2の分類判別部
17 複数種のシトクロムP450各酵素反応阻害率
18 酵素反応阻害パターン
19 疾患の分類ラベル
151 第1の分類モデル
161 第2の分類モデル
Claims (17)
- 複数種のシトクロムP450により特異的に作用する基質の酵素反応阻害パターンを取得し、検体を含む系と、検体を含まない系との前記酵素反応阻害パターンの対比により特徴解析を行うことにより、前記酵素反応阻害パターンが疾患のバイオマーカーとして利用できるかを調べる方法であって、
各々の系の前記酵素反応阻害パターンは、同じ測定環境下で、シトクロムP450非存在下における測定値を基準とすることを特徴とする方法。 - 前記特徴解析において、
複数種の第1のシトクロムP450による前記酵素反応阻害パターンの対比により特徴解析を行い、疾患の罹患を判別できる学習済み分類モデルによって、がん疾患の検体と神経変性疾患の検体を分類する第1の分類判別ステップと、
第1の分類判別ステップによって分類したがん疾患と神経変性疾患の各検体に対して、複数種の第2のシトクロムP450による前記酵素反応阻害パターンの対比により特徴解析を行い、がん疾患または神経変性疾患の罹患を判別できる学習済み分類モデルによって、さらに詳細な疾患に分類する第2の分類判別ステップ、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の方法。 - 前記第1の分類判別ステップにおいて、
前記特徴解析により、がん疾患の検体と、神経変性疾患の検体と、疾患に罹患していない検体を分類することを特徴とする請求項2に記載の方法。 - 前記特徴解析は、
疾患に罹患したラベル情報の付された検体を含む系と、疾患に罹患していないラベル情報の付された検体を含む系と、検体を含まない系とを用いて、前記測定値を基準とした前記酵素反応阻害パターンを取得し、取得した前記酵素反応阻害パターンの対比に基づくデータを教師データとして機械学習をさせ予め得た疾患の罹患を判別できる学習済み分類モデルによって、前記酵素反応阻害パターンの対比により特徴解析を行うことを特徴とする請求項1~3の何れかに記載の方法。 - 前記シトクロムP450は、CYP2B6、CYP1A2、CYP2C19、CYP2C8、CYP3A4、CYP2C9、CYP3A5、CYP2E1、CYP1A1、CYP2A13、CYP2C18、CYP1B1、CYP2J2、CYP51A1の14分子種を含むことを特徴とする請求項1~4の何れかに記載の方法。
- 前記シトクロムP450は、前記14分子種から1乃至7の分子種が除外されたものであることを特徴とする請求項5に記載の方法。
- 前記基質が蛍光性基質であり、前記酵素反応阻害パターンが蛍光パターンであることを特徴とする請求項1~6の何れかに記載の方法。
- 前記疾患は、炎症性疾患、がん疾患又は神経変性疾患であることを特徴とする請求項1~7の何れかに記載の方法。
- 複数種のシトクロムP450により特異的に作用する基質の酵素反応阻害パターンを取得する酵素反応阻害パターン取得部と、
検体を含む系と、検体を含まない系との前記酵素反応阻害パターンの対比により特徴解析を行う特徴解析部、
を備え、前記酵素反応阻害パターンが疾患のバイオマーカーとして利用できるかを調べる装置であって、
前記酵素反応阻害パターン取得部における各々の系の前記酵素反応阻害パターンは、同じ測定環境下で、シトクロムP450非存在下における測定値を基準とすることを特徴とする装置。 - 前記特徴解析部は、
複数種の第1のシトクロムP450による前記酵素反応阻害パターンの対比により特徴解析を行い、がん疾患と神経変性疾患の検体を分類する第1の分類判別部と、
第1の分類判別部によって分類したがん疾患と神経変性疾患の各検体に対して、複数種の第2のシトクロムP450による前記酵素反応阻害パターンの対比により特徴解析を行い、さらに詳細な疾患に分類する第2の分類判別部、
を備える請求項9に記載の装置。 - 前記第1の分類判別部において、
前記特徴解析により、がん疾患の検体と、神経変性疾患の検体と、疾患に罹患していない検体を分類することを特徴とする請求項10に記載の装置。 - 前記特徴解析部は、
疾患に罹患したラベル情報の付された検体を含む系と、疾患に罹患していないラベル情報の付された検体を含む系と、検体を含まない系とを用いて、前記測定値を基準とした前記酵素反応阻害パターンを取得し、取得した前記酵素反応阻害パターンの対比に基づくデータを教師データとして機械学習をさせ予め得た疾患の罹患を判別できる学習済み分類モデルによって、前記酵素反応阻害パターンの対比により特徴解析を行うことを特徴とする請求項9~11の何れかに記載の装置。 - 前記基質が蛍光性基質であり、前記酵素反応阻害パターンが蛍光パターンであることを特徴とする請求項9~12の何れかに記載の装置。
- 被験者から取得した検体に対して、複数種のシトクロムP450により特異的に作用する基質の酵素反応阻害パターンを取得する酵素反応阻害パターン取得部と、
検体を含む系と、検体を含まない系との前記酵素反応阻害パターンの対比に基づく特徴解析を行う特徴解析部、
を備え、
各々の系の前記酵素反応阻害パターンは、同じ測定環境下で、シトクロムP450非存在下における測定値を基準とし、
前記特徴解析部は、疾患に罹患したラベル情報の付された検体を含む系と、疾患に罹患していないラベル情報の付された検体を含む系と、検体を含まない系とを用いて、前記測定値を基準とした前記酵素反応阻害パターンを取得し、取得した前記酵素反応阻害パターンの対比に基づくデータを教師データとして機械学習をさせ予め得た疾患の罹患を判別できる学習済み分類モデルによって、前記酵素反応阻害パターンの対比に基づく特徴解析を行い疾患の分類ラベルを出力することを特徴とする疾患検査装置。 - 前記特徴解析部は、
複数種の第1のシトクロムP450による前記酵素反応阻害パターンの対比に基づく特徴解析を行い、がん疾患と神経変性疾患の検体を分類する第1の分類判別部と、
第1の分類判別部によって分類したがん疾患と神経変性疾患の各検体に対して、複数種の第2のシトクロムP450による前記酵素反応阻害パターンの対比に基づく特徴解析を行い、さらに詳細な疾患に分類する第2の分類判別部、
を備える請求項14に記載の疾患検査装置。 - 前記第1の分類判別部において、
前記特徴解析により、がん疾患の検体と、神経変性疾患の検体と、疾患に罹患していない検体を分類することを特徴とする請求項15に記載の疾患検査装置。 - 前記基質が蛍光性基質であり、前記酵素反応阻害パターンが蛍光パターンであることを特徴とする請求項14~16の何れかに記載の疾患検査装置。
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| YAMAMOTO, Ryuichi et al,Chemico-Biological Interactions,2018年06月25日,Vol. 290,pp. 88-98,DOI: 10.1016/j.cbi.2018.05.012 |
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