JP7466853B2 - 圃園管理判断装置並びに圃園管理判断方法 - Google Patents
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Description
このための撮像装置としては、近時、例えば作物畝上を飛行できるドローンにCCDカメラ等を搭載したものが実用化されている。
しかし乍らこのような手法では、ドローン自体の飛行状況が風、降雨等の天候に左右され、また撮像状況も晴天か否かで異なる上、作物畝にその上方から充分に接近しきれない状況で撮像するため、観察される状況も微細なものまで得られないことが多い。
そしてこれら各請求項記載の発明を手段として前記課題の解決が図られる。
また撮像データに基づいて、最適な農薬散布、施肥等の圃園管理作業の実施内容の判断を実現することができる。
以下の説明にあたっては、まず本発明の圃園管理判断装置の構成を説明し、その後、この圃園管理判断装置を用いた本発明の圃園管理判断方法の説明を行う。
更にこの実施例で示す圃園管理判断装置1は乗用型の摘採機が搭載された茶園管理機が改造されて流用されたものであり、この乗用型の装置には、茶葉Aに作用してこのものを刈り取る刈刃が具えられた刈取機体と、刈り取られた茶葉Aを収容するためのコンテナ等が配される荷台4と、これら刈取機体と荷台4との間に設けられる移送ダクトが設けられる。そして前記刈取機体と移送ダクトとが取り除かれ、この部位に前記画像センシング装置3が具えられることにより、本発明の圃園管理判断装置1が構成されている。
以下、圃園管理判断装置1の各構成部について詳しく説明する。
このフレーム21は、一例としてクローラを適用した走行体22上に立ち上げられるものであり、走行体22の前後に設けられる前部ポストフレーム21A及び後部ポストフレーム21Bが、茶畝Tを跨ぐ間隔で設けられるもう一基の走行体22における前部ポストフレーム21A及び後部ポストフレーム21Bと、連結フレーム21Cによって繋がれることにより構成されている。
なお前記走行体22としては、前記クローラに限らず、空気タイヤを適用することもでき、更には例えば前側に空気タイヤ、後側にクローラを適用した形態等が適宜採り得る。 また後部ポストフレーム21Bに対しては、上下二個の昇降ブラケット21Dが摺動自在に具えられるものであり、左右の後部ポストフレーム21Bに具えられる昇降ブラケット21Dはそれぞれ連結フレーム21Cによって繋がれるとともに、これら昇降ブラケット21Dを繋ぐ上下の連結フレーム21C間は不図示のフレーム部材によって連結される。
また上方の昇降ブラケット21Dに対しては取付フレーム21Eが設けられるものであり、この取付フレーム21Eとその下方に位置する連結フレーム21Cに対して、後述する遮光ボックス31が取り付けられる。
前記光源体32は、一例として平均演色評価数65以上、好ましくは85以上、更に好ましくは95以上の直管型蛍光管が適用される。
なおこの実施例では図3に示すように、遮光ボックス31の前後の内側面に対し、それぞれ二本の光源体32を並設するようにしたが、光量が十分に確保できるようであれば、前後の内側面に対し、それぞれ一本の光源体32を設けるようにしてもよい。
そしてこのように配設された光源体32の照射方向は、開口部31aを指向するようにされるものであり、実質的に開口部31aの下方に位置することとなる茶畝Tに指向するものとなる。
また図4(b)に示すように、開口部31aの長手寸法が茶畝Tの幅寸法よりも長くなるようにし、撮像装置33によって茶畝Tの幅方向全域を撮影することができるように設定される。
更にまた遮光ボックス31の内側面は、つや消し加工された高反射率な素材により形成されるか、もしくはそれに代わる表面処理が施されたものとなっている。
なお圃園管理に先立ち、シリンダCを適宜伸縮させて遮光ボックス31の位置を調整し、開口部31aが茶畝Tの上面に臨むような高さにしておく。
まず操作者は、走行体22を畝間に位置させ、圃園管理判断装置1が茶畝Tを跨いだ状態となるようにして進行する。
このとき図4に示すように、遮光ボックス31における開口部31aが茶畝Tの上面に臨むこととなり、光源体32から発せられる光が茶畝T上面に照射されるものであり、撮像装置33により開口部31aから露見する茶畝Tの上面を撮影し、撮像データを取得する。
そして得られた撮像データには、GNSS装置5によって得られる、撮像データを取得した位置の位置情報が付加されて、記憶装置6に記憶される。なお前記記憶装置6は、圃園管理判断装置1に搭載されたメモリ等の他、適宜の通信手段を用いて接続される外部記憶装置とすることができる。
そしてこのような位置情報が付加された撮像データを用いて、図5に示すような圃園センシングマップMが作成されるものであり、例えば茶畝TのゾーンZ1~Z20それぞれにおいて取得されたデータD1~D20が紐付けられる。
次いで撮像データはスペクトル分解されるとともに統計量の算出が行われるものであり、例えば茶畝Tの撮像データにおける可視光帯域のR、G、B各成分の平均値及びヒストグラムが算出され、データDに追加される。
なおこのとき、図4(b)に示すように茶畝Tの外側部分(畝間)の映像が撮像データに含まれている場合には、この部分を除外してスペクトル分解と統計量の算出が行われるものとする。
次いで前工程で得られたデータDに基づいて、作物畝状況程度の算出が行われる。
ここで作物畝状況程度とは、茶畝Tの病害虫被害の程度や、茶畝Tの生育状況の程度を意味するものである。
また作物畝状況程度の算出とは、例えば下表1に示すように、R、G、B各成分の統計量(ここでは平均値及びヒストグラム)から作業判断値を算出し、更に所定の基準値と比較することにより、データDが取得された茶畝Tの各ゾーンZ毎の作物畝状況程度の度合いを格付けするものである。
そして圃園センシングマップMと、各茶畝TのゾーンZ毎の作物畝状況程度の度合いに応じて圃園管理判断が行われる。例えば作業判断値が基準値以上であれば、表1に基づいて農薬散布が必要と判断され、基準値以下であれば農薬散布が不要と判断される。
因みに太陽光の下で茶畝Tの上面を撮影した場合には、季節、天候や時間帯により、茶畝Tの上面に照射される太陽光の状況が異なってくる。このため、撮像データを元に行われる作物畝状況程度の判定の際に、複雑な補正操作が必要となるばかりでなく、異なる日時に採取された撮像データ間の相関性の信頼度が低下してしまうことは避けられない。
本発明は上述した実施例を基本となる実施例とするものであるが、本発明の技術的思想の範囲内で以下に示すような形態を採ることもできる。
まず上述した基本となる実施例では、圃園管理判断装置1を、茶畝Tの上面を撮影し撮像データを取得するための専用機として構成したが、摘採機、中刈機、剪枝機、裾刈機、摘採前洗浄機、防除機等を具え、これらの機器による作業と同時に撮像データを取得するような構成を採ることもできる。
図6には、摘採機7を具えた圃園管理判断装置1に対し、摘採機7の後方、且つ移送ダクト8の下部後方に遮光ボックス31が具えられた実施例を示した。
また図7には、防除機9を具えた圃園管理判断装置1に対し、防除機9の後方に遮光ボックス31が具えられた実施例を示した。なお図6、7ではGNSS装置5の記載は省略してあるが、適宜の箇所に具えられるものとする。
2 走行機体
21 フレーム
21A 前部ポストフレーム
21B 後部ポストフレーム
21C 連結フレーム
21D 昇降ブラケット
21E 取付フレーム
22 走行体
23 操縦者用シート
24 操縦桿
25 コントロールボックス
26 原動機
3 画像センシング装置
31 遮光ボックス
31a 開口部
32 光源体
33 撮像装置
4 荷台
5 GNSS装置
6 記憶装置
7 摘採機
8 移送ダクト
9 防除機
A 茶葉
C シリンダ
D データ
M 圃園センシングマップ
T 茶畝
Z ゾーン
Claims (6)
- 管理すべき圃園内を移動可能とした遮光ボックスと、
この遮光ボックス内に設けられる光源体と、
遮光ボックス内に設けられる撮像装置とを具えて成り、
前記遮光ボックスは、その下部を開放状態として作物畝上に臨ませるものであり、
また前記光源体は、照射方向を作物畝に指向させるものであり、
また前記撮像装置は、撮像対象を作物畝とし、
作物畝の状況を、前記撮像装置により取得される撮像データから取得できるようにしたこと特徴とする圃園管理判断装置。
- 前記撮像装置により取得される撮像データに、データ取得した位置情報が付加され、作物畝の状況に加えてその位置も撮像データから取得できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の圃園管理判断装置。
- 前記撮像装置により取得される撮像データは、位置情報と共に記憶装置に保存されるものであることを特徴とする請求項2記載の圃園管理判断装置。
- 前記撮像装置による撮像対象となる作物畝は、茶畝であることを特徴とする請求項1、2または3いずれか記載の圃園管理判断装置。
- 前記遮光ボックス、光源体及び撮像装置は、乗用型の圃園管理機に搭載されていることを特徴とする請求項1、2、3または4いずれか記載の圃園管理判断装置。
- 前記請求項1、2、3、4または5いずれか記載の圃園管理判断装置を用いて行う圃園管理判断方法であって、
撮像装置による作物畝の画像取込工程と、
取込んだ画像をスペクトル分解するスペクトル分解工程と、
分解されたスペクトルの統計量を求める統計量算出工程と、
求められたスペクトルの統計量を基に、画像撮影個所の作物畝状況程度を数段階で算出する作物畝状況程度算出工程と
算出された作物畝状況程度に応じた対処を判断する圃園管理判断工程とを具えたことを特徴とする圃園管理判断方法。
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