JP7339790B2 - 脈管シミュレーションモデル - Google Patents
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Description
この構成によれば、バルブ保持部は、第1のバルブ、第2のバルブ、及び第3のバルブを、対応する第1、第2、及び第3の枝にかかる背圧が高い順に配置した状態で保持する。このため、バルブ保持部の一端(背圧が低い側)から他端(背圧が高い側)に向かって、順にバルブを閉じる(又は流量を少なくする)操作を行えば、脈管内を流体で満たすことができる。すなわち、本構成によれば、次に操作すべきバルブを直感的に把握しやすくできる。
この構成によれば、脈管ルーメンは、上流側から下流側に向かって第4の枝に分岐し、かつ、第4の枝は、第1及び第2の流体排出口よりも上流側において第1の枝と第2の枝の一方に合流している。このように、流体導入口よりも下流側において分岐し、流体排出口よりも上流側において合流する第4の枝を設けることにより、脈管ルーメンの枝の分岐を、実際の任意の臓器内又は表面における脈管の分岐に似せることができる。
この構成によれば、分岐保持部は、第1の枝と第2の枝とを、任意の臓器における脈管の配置位置とした状態で、脈管モデルを保持する。このため、脈管ルーメンの枝の配置を、実際の任意の臓器内又は表面における脈管の配置に似せることができる。
この構成によれば、第1の枝と第2の枝とには、背圧に関する情報が表示されているため、利用者は、どの枝に流体が流れ込みやすく、どの枝に流体が流れ込みづらいかを一見して認識できる。
この構成によれば、第1のバルブと第2のバルブとには、背圧に関する情報が表示されているため、利用者は、どの枝に流体が流れ込みやすく、どの枝に流体が流れ込みづらいかを一見して認識できる。
この構成によれば、利用者は、流体導入口から流体を導入しつつ、流体が充填された枝の順に、対応するバルブを閉塞することで、脈管内を流体で満たすことが容易にできる。また、ポンプを必要とせず、脈管シミュレーションモデルを小型化できる。
図1は、脈管シミュレーションモデル1の構成を例示した説明図である。図2は、図1のA-A線における断面構成を例示した説明図である。脈管シミュレーションモデル1は、心血管や胆管等の脈管に対して、医療用デバイスを用いた治療または検査の手技を模擬するために使用される装置である。医療用デバイスを用いた手技としては、例えば、経皮的冠動脈形成術(PTCA:Percutaneous Transluminal Catheter Angioplasty)や、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP:Endoscopic Retrograde Cholangiopancreatography)等が挙げられる。また、医療用デバイスとは、カテーテルやガイドワイヤ等の、低侵襲な治療または検査のためのデバイスを意味する。
図8は、比較例における脈管シミュレーションモデル1xの構成を例示した説明図である。比較例の脈管シミュレーションモデル1xは、バルブ11~17と、バルブ保持部20とを備えていない。脈管シミュレーションモデル1xにおいて、枝101~107は、下流側において流路形成部材119にそれぞれ接続されている。流路形成部材119は、枝101~107に排出された流体を回収し、ポンプ200によって流体導入口110へと循環させる。比較例の脈管シミュレーションモデル1xの使用方法について説明する。まず、利用者は、流体導入口110から流体を供給する。供給された流体の大部分は、背圧が相対的に低い枝107に向かって流れる(図8:大矢印)。供給された流体の残りの一部分は、分岐点B1~B6から、他の枝101~106へと流れる(図8:小矢印)。しかしながら、比較例の構成では、背圧が相対的に高い枝101、102、及び103については流体が流れ込み難く、結果として、枝101、102、及び103内に気泡が残存しやすくなる。また、比較例の構成では、ポンプ200によって、脈管シミュレーションモデル1xが大型化してしまう。
図9は、第2実施形態の脈管シミュレーションモデル1aの構成を例示した説明図である。第2実施形態の脈管シミュレーションモデル1aは、第1実施形態で説明した構成において、脈管モデル100に代えて脈管モデル100aを備え、バルブ保持部20に代えてバルブ保持部20aを備えている。脈管モデル100aの枝101a~107aには、それぞれ、背圧に関する情報121~127が表示されている。図示の例では、背圧に関する情報121~127は、バルブ11~17が開放状態である場合に、枝101a~107aを流れる流体にかかる背圧の大きさに比例した数字である。なお、背圧に関する情報121~127としては、背圧の大きさに比例した数字に限られず、背圧の実測値、推定値、及び標準値などを意味する任意の文字、図形、記号、色彩、又はこれらの組み合わせを用いることができる。バルブ保持部20aは、バルブ11~17及び流体排出口111~117を、分岐保持部30の下流側における枝101a~107aの配置を維持した状態で保持している。
図10は、第3実施形態の脈管シミュレーションモデル1bの構成を例示した説明図である。第3実施形態の脈管シミュレーションモデル1bは、第1実施形態で説明した構成において、バルブ10に代えてバルブ10b(バルブ11b~17b)を備え、バルブ保持部20に代えてバルブ保持部20bを備えている。バルブ11b~17bには、それぞれ、背圧に関する情報131~137が表示されている。背圧に関する情報131~137は、第2実施形態(図9)と同様に、バルブ11b~17bが開放状態である場合に、枝101~107を流れる流体にかかる背圧の大きさに比例した数字である。なお、背圧に関する情報131~137は、第2実施形態(図9)と同様に、任意の文字、図形、記号、色彩、又はこれらの組み合わせを用いることができる。バルブ保持部20bは、バルブ11b~17b及び流体排出口111~117を、分岐保持部30の下流側における枝101~107の配置を維持した状態で保持している。
図11は、第4実施形態の脈管シミュレーションモデル1cの構成を例示した説明図である。第4実施形態の脈管シミュレーションモデル1cは、第2実施形態で説明した構成において、分岐保持部30を備えていない。このように、脈管シミュレーションモデル1cには、脈管モデル100aを保持する分岐保持部30が設けられなくてもよい。このような第4実施形態の脈管シミュレーションモデル1cによっても、第1及び第2実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、第4実施形態の脈管シミュレーションモデル1cによれば、分岐保持部30を備えないため、脈管シミュレーションモデル1cをより小型化できるほか、脈管モデル100aの流路形成部材P11~P16を束ねた状態で保管、運搬することもできる。
図12は、第5実施形態の脈管シミュレーションモデル1dの構成を例示した説明図である。第5実施形態の脈管シミュレーションモデル1dは、第2実施形態で説明した構成において、バルブ保持部20aを備えていない。このように、脈管シミュレーションモデル1dには、バルブ保持部20aが設けられなくてもよい。このような第5実施形態の脈管シミュレーションモデル1dによっても、利用者は、枝101a~107aに付された背圧に関する情報121~127を参照することによって、どのバルブを閉じればよいか判断できる。このため、第5実施形態の脈管シミュレーションモデル1dによっても、第1及び第2実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、第5実施形態の脈管シミュレーションモデル1dによれば、バルブ保持部20aを備えないため、脈管シミュレーションモデル1dをより小型化できる。
図13は、第6実施形態の脈管シミュレーションモデル1eの構成を例示した説明図である。第6実施形態の脈管シミュレーションモデル1eは、第1実施形態で説明した構成において、脈管モデル100に代えて脈管モデル100eを備えている。脈管モデル100eは、さらに、流路形成部材P21,P22,P23を備えている。流路形成部材P21は、上流側の端部(分岐点B10)において、流路形成部材P11に接続されている。流路形成部材P21の下流側の端部は閉塞している。流路形成部材P22は、上流側の端部(分岐点B11)において、流路形成部材P10に接続されている。流路形成部材P22の下流側の端部は閉塞している。流路形成部材P23は、上流側の端部(分岐点B12)において、流路形成部材P16に接続されている。流路形成部材P23の下流側の端部は閉塞している。
図14は、第7実施形態の脈管シミュレーションモデル1fの構成を例示した説明図である。第7実施形態の脈管シミュレーションモデル1fは、第1実施形態で説明した構成において、脈管モデル100に代えて脈管モデル100fを備え、バルブ10に代えてバルブ10fを備えている。脈管モデル100fは、流路形成部材P11に代えて流路形成部材P11fを、流路形成部材P14に代えて流路形成部材P14fを、それぞれ備えている。
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記第1~7実施形態では、脈管シミュレーションモデル1,1a~1fの構成の一例を示した。しかし、脈管シミュレーションモデルの構成は種々の変更が可能である。例えば、脈管ルーメン内の任意の位置、例えば流体排出口の近傍等に、流体中の気体(気泡)を検出する流量センサ等を設けてもよい。この場合、センサの検出値に応じて、バルブの流量又は通過/遮蔽を自動的に変更してもよい。
上記第1~7実施形態では、脈管モデル100,100a,100e,100fの構成の一例を示した。しかし、脈管モデルの構成は種々の変更が可能である。例えば、脈管モデルは、7つの枝を備える構成としたが、上流側から下流側に向かって第1の枝と第2の枝とに分岐して流路を構成する限りにおいて、枝の数は任意に変更できる。例えば、脈管モデルは、複数の流路形成部材が接続されることにより構成されるとしたが、図1で例示したような任意の形状に一体成型された単一の流路形成部材により構成されてもよい。例えば、脈管モデルの内側には、脈管内に生じた病変を模擬した病変部が形成されていてもよい。病変部の形状は、閉塞病変、狭窄病変、石灰化病変等の任意の態様を採用できる。
上記第1~7実施形態では、バルブ保持部20,20a,20b及び分岐保持部30の構成の一例を示した。しかし、脈管モデルの構成は種々の変更が可能である。例えば、バルブ保持部とバルブとが一体的に構成されていてもよい。例えば、分岐保持部の外側形状は、任意の臓器の外側形状を模した形状としてもよい。この場合、分岐保持部を、柔軟性を有する樹脂材料(例えば、PVA樹脂、シリコン)により形成することで、任意の臓器の触感をさらに模擬してもよい。
第1~7実施形態の脈管シミュレーションモデル1,1a~1fの構成、及び上記変形例1~3の脈管シミュレーションモデルの構成は、適宜組み合わせてもよい。例えば、第2,3実施形態の構成(背圧に関する表示をした構成)において、第6,7実施形態のような脈管モデルの分岐形状を採用してもよい。第4,5実施形態の構成(分岐保持部やバルブ保持部を省略した構成)において、第1実施形態のように背圧に関する情報の表示がない構成を採用してもよく、第3実施形態のように背圧に関する情報がバルブに表示された構成を採用してもよい。第6,7実施形態の構成(脈管モデルの分岐が相違する構成)において、第4,5実施形態のように分岐保持部やバルブ保持部を省略してもよい。
10,10b,10f…バルブ
11~17…バルブ
20,20a,20b…バルブ保持部
30…分岐保持部
100,100a,100e,100f…脈管モデル
100L…脈管ルーメン
101~107…枝
110…流体導入口
111~117…流体排出口
121~127,131~137…背圧に関する情報
200…ポンプ
B1~B22…分岐点
P10~P23,119,120…流路形成部材
Claims (6)
- 脈管シミュレーションモデルであって、
上流側から下流側に向かって、第1の枝と第2の枝とに分岐して流体の流路を構成する脈管ルーメンと、
前記流路の上流側において前記脈管ルーメンに連通する流体導入口と、
前記流路の下流側において前記第1の枝と前記第2の枝とにそれぞれ設けられる第1及び第2の流体排出口と、を有する脈管モデルを備え、
前記第1の枝と前記第2の枝とは、前記第1の枝を流れる流体にかかる背圧と前記第2の枝を流れる流体に係る背圧が相違しており、
前記第1の流体排出口と前記第2の流体排出口とには、それぞれ、前記第1の枝に流れる流体の流量を変更可能な第1のバルブ及び前記第2の枝に流れる流体の流量を変更可能な第2のバルブが設けられており、
前記脈管モデルにおいて、
前記脈管ルーメンは、上流側から下流側に向かって、さらに、第3の枝に分岐して流体の流路を構成しており、
さらに、前記流路の下流側において前記第3の枝に設けられる第3の流体排出口を有すると共に、前記第3の流体排出口には、前記第3の枝を流れる流体の流量を変更可能な第3のバルブが設けられており、
さらに、前記第1のバルブ、前記第2のバルブ、及び前記第3のバルブを、前記第1の枝と前記第2の枝と前記第3の枝とを流れる流体にかかる背圧が高い順に配置した状態で保持するバルブ保持部を備える、脈管シミュレーションモデル。 - 請求項1に記載の脈管シミュレーションモデルであって、
前記脈管モデルにおいて、
前記脈管ルーメンは、上流側から下流側に向かって、さらに、第4の枝に分岐して流体の流路を構成しており、
前記第4の枝は、前記第1及び第2の流体排出口よりも上流側において、前記第1の枝と前記第2の枝の一方に合流している、脈管シミュレーションモデル。 - 請求項1または請求項2に記載の脈管シミュレーションモデルであって、さらに、
前記第1の枝と前記第2の枝とを、任意の臓器における脈管の配置位置とした状態で、前記脈管モデルを保持する分岐保持部を備える、脈管シミュレーションモデル。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の脈管シミュレーションモデルであって、
前記第1の枝と前記第2の枝には、前記背圧に関する情報がそれぞれ表示されている、脈管シミュレーションモデル。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の脈管シミュレーションモデルであって、
前記第1のバルブと前記第2のバルブには、対応する前記第1の枝と前記第2の枝の前記背圧に関する情報が表示されている、脈管シミュレーションモデル。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の脈管シミュレーションモデルであって、
前記第1のバルブと前記第2のバルブとを開放し、
前記流体導入口から流体を導入しつつ、前記流体が充填された枝の順に、対応する前記バルブを閉塞することで、前記脈管ルーメンの全体に流体が充填される、脈管シミュレーションモデル。
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