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JP7321195B2 - アルミニウム合金およびこのような合金から製造された過時効アルミニウム合金製品 - Google Patents

アルミニウム合金およびこのような合金から製造された過時効アルミニウム合金製品 Download PDF

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Description

本発明は、アルミニウム合金、特にAluminum Association (AA)の分類の7000系に対応するアルミニウム合金に関する。本発明はさらに、このような合金から製造された、過時効アルミニウム合金製品に関する。
航空機および宇宙旅行産業において、静的応力下および動的応力下の両方で高強度を呈する、主に負荷を支える胴体、翼、および着陸装置パーツを製造するために、高強度アルミニウム合金が必要である。要求される強度特性は、Aluminum Association (AA)によって製造されたアルミニウム合金の分類の7000系に対応する合金を用いることによって、達成することができる。
航空学および宇宙旅行において高い応力がかかるパーツは、例えば、米国地域において用いられる合金AA7075、AA7175、AA7475、特に好ましくは合金AA7049およびAA7050、ならびに欧州地域において用いられる、合金AA7010、AA7049A、およびAA7050Aによって製造される。
WO02/052053A1において、前述のタイプの高強度アルミニウム合金が開示されているが、これは、同じタイプの以前の合金と比較して、銅およびマグネシウム含有量の減少に加えて、高い亜鉛含有量を有する。この以前に開示された合金の銅とマグネシウムとを合わせた合計含有量は、3.5重量%未満となる。銅の含有量自体は、1.2~2.2重量%、好ましくは1.6~2.2重量%であると示されている。亜鉛、マグネシウム、および銅の元素に加えて、この以前に開示された合金は、ジルコニウム、スカンジウム、およびハフニウムからなる群から1種または複数の元素を、0.4重量%のジルコニウム、0.4重量%のスカンジウム、および0.3重量%のハフニウムの最大割合で、必然的に含有する。
EP1683882A1において、低い急冷感受性を有する合金が開示されており、この合金から、例えば航空および宇宙旅行技術において用いるための、高い応力がかかるパーツ、したがって、高い静的および動的応力特性と、同時に良好な破壊靭性および良好な応力腐食割れ挙動とを有する部品が製造されるが、これらの部品は、200mm超の厚さを有することもできる。この以前に開示された合金は、必須の合金元素として、7~10.5重量%のZn、1.0~2.5重量%のMg、0.1~1.15重量%のCu、0.06~0.25重量%のZr、0.02~0.15重量%のTiからなり、合金の元素Zn+Mg+Cuの合計は少なくとも9重量%であり、残りが、Alと避けられない不純物である。この先行技術に記載されている製造方法において、このアルミニウム合金から製造される半完成製品は、所望の材料特性を最適化するために、単一工程または複数の工程において過時効する。中性環境において、この合金から製造された半完成製品について、ASTM E399に従って決定される破壊靭性は、以前に開示された先行技術と比較して改善されている。
関連する特性としては、中でも、環境による影響を受ける状況における、破壊靭性および耐応力腐食割れ性が挙げられる(ASTM E1823に従う:環境助長割れ;EACと略される)。この目的については通常、耐応力腐食割れ性(耐SCC性)を決定するための通常の試験設定による塩水環境において、応力腐食割れ(SCC)が行われる。試験設定では、例えば、事前に切り込みを入れた試料(例えばASTM G168-00)を、割れ形成が起こるのに十分な力である場合、切り込みまたは割れ開口を拡大するための試験標本を攻撃する力に曝露する。割れの長さが増加するにつれて、割れ形成が最終的に停止するまで、関係する応力拡大係数(K係数)は減少する。観察される割れ成長が少ないほど、または割れの伝播に必要な負荷(応力拡大係数Kの形態で)が大きいほど、つまり、観察可能な割れの伝播を伴わずに、切り込み入り試験標本を曝露することができる応力拡大係数が大きいほど、試験標本はより耐SCC性である。
アルミニウム合金の耐SCC性は、1つの同じ合金において、SCC試験が実行される環境条件に応じて、大きく異なる場合がある。半完成製品または試験標本の過時効の状態もまた、耐SCC性への影響を有する。AA7010による合金では、試験標本が、T6状態から出発して、状態T76を経由して状態T74まで過時効が進むにつれて、特に塩水環境においても、耐SCC性が有意に上昇する。他の7xxx合金は、従来のSCC試験において(すなわち、塩水中において)、基本的に同じ挙動を呈する。変更された環境条件下(例えば、高温における高湿度)では、特に、高い亜鉛含有量を有する7xxx合金も、基本的に、過時効状態(すなわち、T7x)において、「環境助長割れ」を受ける傾向を有することが示されている。ここで、水素脆化に起因する割れの伝播は、粒界に沿って優先的に起こる(例えば、EASA Safety Information Bulletin No. 2018-04を参照されたい)。AA7010の場合、このようなEAC環境条件下、T6状態では6から7MPa√mのKIEAC値を達成することができるが;しかしながら、過時効状態T74では、KIEAC値は最大25MPa√mに上昇し、T6状態と比較して、過時効に起因して明らかに強度が減少する。上の説明によれば、ここでのK係数KIEACは、耐EAC性の尺度であり、応力K<KIEACの場合、割れの伝播は起こらない。
EP1683882A1に開示されている合金(AA7037)は、合金AA7010と比較して強度特性に関して改善されているが、驚くべきことに、合金AA7010から作製された試験標本において観察されるような、過時効の増加に伴って予想される耐EAC性を呈しない。過時効T7452状態においてさえ、AA7037による合金によって、高温における湿潤環境では(50℃、85%相対湿度)、およそKIEAC=6~7MPa√mの耐EAC性を達成することができるに過ぎない。
ここに論じた先行技術に基づいて、本発明の基礎をなす目的は、合金AA7037から製造された合金製品の値に匹敵する強度値を有するが、割れの開始および割れの伝播を促進する環境の影響下で改善された耐EAC性を呈する、アルミニウム合金を提案することである。
この目的は、本発明により、以下の組成:
0.04~0.1重量%のSi、
0.8~1.8重量%のCu、
1.5~2.3重量%のMg、
0.15~0.6重量%のAg、
7.05~9.2重量%のZn、
0.08~0.14重量%のZr、
0.02~0.08重量%のTi、
最大0.35重量%のMn、
最大0.1重量%のFe、
最大0.06重量%のCr、
任意選択で、0.0015~0.008重量%のBeを有し、
残りが、アルミニウムと避けられない不純物である、
アルミニウム合金によって、達成される。
これらの実施形態の文脈で記載される合金において、避けられない不純物は、1種の元素当たり最大0.05重量%、かつ合計で最大0.15重量%で存在しうる。
このような合金から製造された半完成製品に関して、驚くべきことに、比較的高いZn含有量にもかかわらず、腐食割れ促進環境の影響下においてさえ、合金AA7037から作製された試料によって達成することができる値と比較して、耐EAC性が大幅に改善されていることが観察されている。それにもかかわらず、機械的強度値は十分に高い。降伏点Rp0.2は440MPa超となり、150mmの厚さを有する鍛造パーツにおいては、460MPa以上の値に達しうる。破壊靭性は20MPa√m超であり、25MPa√m以上の値に達しうる。
85%の湿度および50℃の温度を有する環境においてEAC試験(ASTM E1823;ASTM G168)を実行する場合、耐SCC性は、驚くべきことに、30日の試験期間では、K=20MPa√mの適用応力によって、割れの伝播が観察されないことを示している。そのため、これらの環境条件下でさえ、本発明による合金から製造された合金製品の耐EAC性は、状態T7xxxへの過時効の場合、例えば、AA7037などの以前に開示された合金の耐EAC性と比較して、またはより大きな厚さ(100mm以上、特にまた、150mm以上の厚さ)を有するパーツにおけるAA7010に対して、明らかに改善されている。ここで、この合金または半完成製品、およびこれらから製造された製品は、特に低い急冷感受性を有することが見出されている。これは、より大きな厚さ(断面積)の結果としてさえ、この合金から製造されたパーツは、中央部分において、遅い冷却に起因する強度に関する損失を受けない、または少なくとも有意な損失を受けないことを意味する。その結果は、大きな断面の場合においてさえ、これらのパーツは高強度を呈することである。このような環境(50℃において、85%相対湿度)における耐EAC性が特に関心を持たれるのは、まさに、航空学および宇宙旅行において用いられる、高強度アルミニウム合金製品においてである。AA7037合金から製造された合金製品の耐EAC性は、同じ過時効状態において、これを示唆しないため、この結果は驚くべきことである。最終的に、同じ過時効状態における合金AA7037の合金製品の場合、およそ6~7MPa√mに過ぎない、同じ過時効による耐EAC性が決定された。
したがって、アルミニウム合金AA7037から製造された合金製品によって、EAC試験において、およそ6~7MPa√mの応力拡大係数KIEACが達成されるが、本発明による合金から製造されたアルミニウム合金製品では、同じ過時効状態において、この値は20MPa√mよりも明らかに高い。本発明による合金から製造されたアルミニウム合金製品において達成されるKIEAC値は、室温における破壊靭性KIcに対して高く、およそ70%以上である。多くの場合、用いた試験期間(30日超)にわたって、割れの伝播を観察することができないため、KIEAC値は、KIC値に相当する場合さえある(したがって、技術的な理由のため、実験的に決定することができない)。Zn含有量の高さを踏まえて、特定の耐EAC性は予想しなかった。広く行われている教示によれば、高いZn含有量は、耐EAC性に否定的な影響を及ぼす。
本発明によるアルミニウム合金から製造されるアルミニウム合金製品は、好ましくは、状態T74、T7451、T7452、またはT7454に過時効される。この状態において、アルミニウム合金製品は、従来の塩水溶液中の浸漬試験において、および環境に好ましい水素誘起EACにおいても、例えば、85%の湿度および50℃の温度を有する環境においても、両方で、依然として十分な機械的強度値と所望の耐SCC性とを呈する。状態T74またはT74xxに達しない過時効の場合、実は高い機械的強度値を達成することができるが、しかし、その場合は、耐SCC/EAC性は基本的に、所望の程度には現れない。一方で、T74/T74xxを越える過時効は、機械的強度値のさらなる減少を生じ、一般に、改善されたSCC/EAC特性を有する。
このアルミニウム合金の実施形態によれば、後者は、0.35~0.6重量%のAg、特に0.40~0.50重量%のAgを含有する。興味深いことに、耐EAC性についての上述の特性は、特に、このAg含有量を有する合金に現れることが示されている。合金のこの実施形態では、好ましいZn/Mg比は、3.4超~4.95以下であって4.95を含む。3.5から4.25のZn-Mg比が好ましい。この合金実施形態の好ましい銅含有量は、0.8から1.35重量%のCu、特に0.9から1.2重量%のCuであり、関連して、Mn含有量は、0.18から0.3重量%、特に0.2~0.25重量%であり、Zn含有量は7.1から8.9重量%である。このようなアルミニウム合金中のCu含有量が、1.35重量%よりも大きく、1.35超~1.8重量%以下の範囲内である場合、合金製品は、Mn含有量が0.1重量%未満、特に0.05重量%未満である場合に匹敵する合金製品特性を有する。
合金は、これらの特別な特性-高い強度値および特定の耐EAC性-を呈し、上記Ag含有量と、すなわち、この含有量が0.35重量%未満、しかし0.15重量%超のAgである場合と比較して、低いAg含有量さえ有する。CuおよびZnの含有量は、Ag豊富な合金に相当し、Zn/Mg比は3.9から4.3である。これらの実施形態の例の本記載は、所望の効果が、特許請求される合金の範囲全体にわたって及ぶことを説明する。
この合金から製造される合金製品の特別な特性は、合金に関与する元素の非常に狭いスペクトルに関係する。実際に、この合金から製造される合金製品の過時効に起因して、所望の耐EAC性が状態T74/T74xxに現れうるのは、この組成のみによるものである。
Beは、任意選択で、合金に関与してもよい。Beの溶融物への導入は、合金の酸化への感受性を低減するために用いられる。Beは、合金の設計において言及した目的のために、0.0015から0.008、特に0.0015~0.0035の範囲内の量で、関与することができる。
以下に、実施形態の例を参照して、本発明を記載する。ASTM G168に従った、50℃および85%相対湿度の環境条件下の試験標本による、以下の試験実行についての結果を示す、添付の図面を参照する。
異なる時効または過時効状態における、従来の合金AA7010のプラトー割れ速度および耐KIEAC性の形態で、耐EAC性を示すグラフである。 合金AA7037から作製された2つの比較試料の、環境影響下(50℃/85%相対湿度)EAC試験の試験結果を示すグラフである。 本発明による合金から作製された、それぞれ2つ~4つの試験標本の試験結果を示す、図2のグラフに対応するグラフである。 本発明による合金から作製された、それぞれ2つ~4つの試験標本の試験結果を示す、図2のグラフに対応するグラフである。 本発明による合金から作製された、それぞれ2つ~4つの試験標本の試験結果を示す、図2のグラフに対応するグラフである。 本発明による合金から作製された、それぞれ2つ~4つの試験標本の試験結果を示す、図2のグラフに対応するグラフである。
比較合金および試験合金から試験標本を製造したが、すなわち、以下の通りである。
- 合金から製造した棒材の鋳造;
- 鋳造構造中の合金元素の最も均一で最も微細な、可能な分布を達成するのに十分な加熱時間および滞留時間の間、合金の融解温度に可能な限り近いがこれを下回る温度における、好ましくは460~490℃における、鋳造棒材の均質化;
- 350~440℃の温度範囲において、鍛造、押出成形、および/または圧延することによる、均質化棒材の熱形成;
- 構造中の硬化に必要な合金元素を均一に溶体化するのに十分に高い温度における、例えば465~500℃における、熱形成半完成製品の溶体化焼鈍;
- 室温から100℃の温度の水中、および100℃から170℃の温度の水-グリコール混合物中または塩混合物中、溶体化焼鈍半完成製品の急冷;
- 任意選択で、好ましくは1~5%の範囲内の圧造度/延伸度を有する製品の、冷間圧造(すなわち、最終状態T7x52もしくはT7x54)または延伸(すなわち、最終状態T7x51);ならびに
- 半完成製品を状態T74またはT7452/T7454/T7451に過時効するための、急冷半完成製品の多段熱貯蔵。
比較合金および試験合金の重量%における合金組成は、以下の通りである。
Figure 0007321195000001
状態T7452における試料を、本件では、85%の相対湿度および50℃の温度において、ASTM E1681に従い、ASTM G168に従ったDCB試料を用いたEAC試験に供した。試験の開始時に初期割れを施した試料の応力はそれぞれ、定められた破壊靭性に応じて、20から30MPa√mであった。DCB試料におけるEAC挙動について、S-L方位における調査を行った。したがって、KIEAC値はこの方位に関する。S-L方位は、試料が、EAC誘起破壊を最も受けやすい方向である。鍛造したピースのST方向に(延びが最短の方向に)、試料に応力を加える。したがって、L方向(延びが最大の方向)における初期割れ形成が予想される。そのため、EAC試験は、S-L方位試料において行った。
合金AA7010から作製された試料を用いて、図1は、KIEAC値の増加、それと同時に元からの割れの伝播速度の減少における、過時効の影響を示す。状態T6におけるKIEAC値は低く、要件(5MPa√mのKIEAC)を満たさないが、時効が進むにつれて、耐EAC性は改善される。状態T7452では、KIEAC値は24MPa√mである。しかしながら、この合金の機械的強度値は、状態T76までは許容可能であるに過ぎず、およそ21MPa√mの破壊靭性KIC、および470MPaの降伏点Rp0.2を呈する。状態T7452では、KIEAC値、つまり24MPa√mは比較的高いが、しかしながら、その状態のおよそ32MPa√mのKIC値、420MPaの降伏点Rp0.2は、十分ではない。
合金AA7010に対して、強度については既に改善されている合金AA7037は、状態T7452では、450MPa以上の降伏点Rp0.2およびおよそ30MPa√mの破壊靭性KICを有し、十分な機械的強度値を呈するが、要件を満たすのに十分な耐EAC性を有しない。図2を参照されたい。KIEAC値はおよそ6MPa√mである。
対照的に、図3のグラフから見て取れるように、本発明による合金から作製された試料E1によって、20MPa√m超のKIEAC値が達成され、ここで、この試料に関して、言及したEAC環境における30日の試験期間内で、割れの伝播を観察することができなかったことに注目することができる。EAC促進環境(85%湿度、50℃)において、割れの伝播が起こらなかったことは、異なる試料についての点のクラスターから明らかであり、クラスターは、割れの長さの測定における分散の結果に過ぎない。割れの伝播および破壊を生じる典型的な耐応力割れ性挙動は、合金AA7037から作製された試料を参照して、図2のグラフに見ることができる。E1について、降伏点Rp0.2はおよそ480MPaである。ここで、破壊靭性KICは、およそ26MPa√mである(S-L試料方位)。
図4は、合金E2の試料の結果による、図3のグラフに対応するグラフを示す。この試料においても、30日の試験期間内に、割れの伝播を観察することができなかった。耐EAC性は、35MPa√m超の達成されたKIEAC値に反映されている。
図5は、合金E4から作製された4つの試料によって得た、およそ20MPa√mの達成されたKIEAC値を有する、前述のタイプの追加のグラフを示す。この試料についても、30日の試験期間内に、割れ成長を観察することができなかった。
E5による本発明による合金の、同様に4つの試料からのKIEAC値は、図6のグラフから得ることができる。これらは、およそ22から26MPa√mである。このグラフにおける点のクラスターも、試験期間内に、割れ成長を観察することができなかったことを示す。
上に論じた、比較合金から作製された試験標本、および本発明による合金E1~E6の試験標本の強度値を、以下の表にまとめて表す。
Figure 0007321195000002
本発明による合金およびこれから製造された過時効合金製品の記載は、明らかに、これらの合金製品の耐EAC性が予想外に満足のいくものであることを示す。

Claims (7)

  1. 0.04~0.1重量%のSi、
    0.8~1.8重量%のCu、
    1.5~2.3重量%のMg、
    7.05~9.2重量%のZn、
    3.9~4.3のZn/Mg比を伴う0.15重量%超かつ0.35重量%未満のAg、または3.4超かつ4.95以下であって4.95を含むZn/Mg比を伴う0.35~0.6重量%のAg、
    0.08~0.14重量%のZr、
    0.02~0.08重量%のTi、
    最大0.35重量%のMn、
    最大0.1重量%のFe、
    最大0.06重量%のCr、
    アルミニウムと避けられない不純物である残り、
    を有し、
    避けられない不純物が、1種の元素当たり最大0.05重量%、かつ合計で0.15重量%を超えずに存在し、
    アルミニウム合金が、T74xxに基づいて過時効されている、
    アルミニウム合金。
  2. .9~1.2重量%のCu、7.1~8.9重量%のZnを含有し、3.9~4.3の範囲内のZn/Mg比を有することを特徴とする、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  3. 3.4超かつ4.95以下であって4.95を含むZn/Mg比で、0.35~0.6重量%のAgを含有することを特徴とする、請求項1に記載のアルミニウム合金。
  4. 0.8~1.35重量%のCu、0.18~0.3重量%のMn、および7.1~8.9重量%のZnを含むことを特徴とする、請求項3に記載のアルミニウム合金。
  5. 1.35重量%超~最大1.8重量%のCu、および0.1重量%未満のMnを含むことを特徴とする、請求項3に記載のアルミニウム合金。
  6. 溶体化焼鈍の後、かつ時効の前に塑性的に変形され、したがって、T7451、またはT7452、またはT7454に基づいて過時効されていることを特徴とする、請求項1からのいずれか1項に記載のアルミニウム合金製のアルミニウム合金製品。
  7. 請求項に記載のアルミニウム合金製品であって、降伏点Rp0.2が少なくとも440MPaであり、破壊靭性(KIC)が少なくとも20MPa√mであり、以下の条件下:
    - 50℃の空気中、
    - 85%の湿度において、
    - 20MPa√m以下の応力によって、
    - 30日の試験期間で、
    ASTM G168に従ったDCB試料を用いて、ASTM E1681に従い行われるEAC試験の実行後、割れの伝播が起こらないことを特徴とする、アルミニウム合金製品。
JP2020573338A 2018-07-02 2018-07-02 アルミニウム合金およびこのような合金から製造された過時効アルミニウム合金製品 Active JP7321195B2 (ja)

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