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JP7318651B2 - ガラス板の製造方法 - Google Patents

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JP7318651B2
JP7318651B2 JP2020535843A JP2020535843A JP7318651B2 JP 7318651 B2 JP7318651 B2 JP 7318651B2 JP 2020535843 A JP2020535843 A JP 2020535843A JP 2020535843 A JP2020535843 A JP 2020535843A JP 7318651 B2 JP7318651 B2 JP 7318651B2
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Description

本発明は、マザーガラス板にレーザー光を照射して割断することにより、所定形状のガラス板を製造する方法に関する。
周知のように、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)、有機EL照明、太陽電池のパネル等に用いられる各種ガラス板は、マザーガラス板を切断する工程を経て所定形状に構成される。
例えば特許文献1には、マザーガラス板を切断する技術としてレーザー割断が開示されている。このレーザー割断では、まず、ダイヤモンドカッター等のクラック形成手段によりマザーガラス板(厚みが0.2mm以下であるガラスフィルム)に初期クラックを形成する。次に、マザーガラス板に設定される割断予定線に沿ってレーザー光を照射して当該マザーガラス板を加熱し、冷却手段から噴射される冷却水等の冷媒によって加熱された部分を冷却する。これにより、マザーガラス板に熱衝撃(熱応力)を発生させ、初期クラックを起点としてクラックを割断予定線(切断予定線)に沿って進展させることで、当該マザーガラス板を切断することができる。
特開2011-116611号公報
特許文献1に係るレーザー割断では、COレーザーを用いることから、マザーガラス板の表層のみが加熱される。このため、厚みが0.2mm以下であるガラスフィルムを対象とする。特許文献1に係るレーザー割断によって厚みが0.2mmを上回るマザーガラス板を割断しようとすると、厚み方向の一部が割断できず、マザーガラス板に曲げ応力を付与して折割る工程が必要となる場合がある。
本発明は上記の事情に鑑みて為されたものであり、厚いマザーガラス板であっても割断することが可能なガラス板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、マザーガラス板の第一表面に初期クラックを形成する初期クラック形成工程と、前記第一表面にレーザー光を照射することにより、前記初期クラックを起点としてクラックを割断予定線に沿って進展させるレーザー照射工程とを備えるガラス板の製造方法において、前記レーザー照射工程は、前記レーザー光を前記マザーガラス板に照射することで、前記第一表面の表層及び内部を加熱し、前記加熱に伴う熱衝撃によって前記クラックを前記割断予定線に沿って進展させながら、前記マザーガラス板の厚み方向に沿って前記マザーガラス板の第二表面まで進展させることを特徴とする。
かかる構成によれば、レーザー光によってマザーガラス板(第一表面)の表層だけでなく内部をも加熱することで、初期クラックから進展させるクラックをマザーガラス板の厚み方向全体に進展させることができる。このため、厚いマザーガラス板であっても、マザーガラス板に曲げ応力を付与することなく、割断予定線に沿ってマザーガラス板を分離できるので、折割る工程を省略できる。また、レーザー光によってクラックを進展させるので、切断面にマイクロクラックが発生するのを抑制できると共に、切断面の表面粗さが良好となる。
前記レーザー光としては、COレーザー光を使用できる。COレーザー光は、出力が高く安定してマザーガラス板に照射できるため、割断予定線に沿ってクラックを安定的に進展させることができる。
本発明は上記の課題を解決するためのものであり、マザーガラス板の第一表面に初期クラックを形成する初期クラック形成工程と、前記第一表面にレーザー光を照射することにより、前記初期クラックを起点としてクラックを割断予定線に沿って進展させるレーザー照射工程とを備えるガラス板の製造方法において、前記レーザー照射工程は、前記レーザー光としてCOレーザー光、Erレーザー光、Hoレーザー光又はHFレーザー光を照射することで、前記クラックを前記割断予定線に沿って進展させながら、前記マザーガラス板の厚み方向に沿って前記マザーガラス板の第二表面まで進展させることを特徴とする。
かかる構成によれば、COレーザー光、Erレーザー光、Hoレーザー光又はHFレーザー光を照射するので、レーザー光によってマザーガラス板(第一表面)の表層だけでなく内部をも加熱することができる。このため、初期クラックから進展させるクラックをマザーガラス板の厚み方向全体に進展させることができる。その結果、厚いマザーガラス板であっても、マザーガラス板に曲げ応力を付与することなく、割断予定線に沿ってマザーガラス板を分離できるので、折割る工程を省略できる。また、レーザー光によってクラックを進展させるので、切断面にマイクロクラックが発生するのを抑制できると共に、切断面の表面粗さが良好となる。
前記レーザー光を円形のレーザースポットとして照射することができる。ここで、前述の特許文献1に係るレーザー割断では、割断に必要な熱量を確保するために、マザーガラス板の表面に対して、COレーザーを直線形状に照射する(同文献の段落0057,0059及び図1参照)。このため、従来の切断方法では、割断予定線を曲線としたり、比較的小さなガラス板をマザーガラス板から効率良く切り出したりすることが困難であった。これに対し、本発明では、レーザー光を円形のレーザースポットとしてマザーガラス板に照射するので、レーザー光の走査性を高めることができる。したがって、割断予定線に曲線が含まれる場合であっても、当該割断予定線に沿ってレーザー光を精度よく走査することが可能になる。したがって、多様な形状のガラス板を製造できる。
前記レーザー照射工程では、前記レーザー光の照射位置の周囲を冷却してもよい。これにより、マザーガラス板におけるレーザー光の照射位置に熱衝撃を一層顕著に生じさせることができる。また、後述するように、条件によっては割断予定線からクラックが僅かに逸れて進展する場合がある。この場合に、レーザー光の照射位置の周囲を冷却すれば、この逸れを低減できる。冷却は、レーザー光の照射位置の後方、前方及び側方から行うことができるが、後方から行うことが好ましい。
前記レーザー照射工程では、前記マザーガラス板を定盤で支持するとともに、前記定盤を冷却してもよい。このように定盤を冷却することで、定盤に載置されるマザーガラス板の第二表面(定盤に接触する面)を好適に冷却できる。本発明では、レーザー光の照射による加熱と、定盤によるマザーガラス板の冷却とによって、マザーガラス板におけるレーザー光の照射位置に熱衝撃を顕著に生じさせることができる。
前記レーザー照射工程では、前記割断予定線の割断終了点付近の前記定盤の一部を冷却してもよい。ここで、割断終了点では、クラックが進展し難いことから、マザーガラス板の内部でクラックの進展が停止することによる切れ残りが発生しやすい。定盤の一部を冷却してマザーガラス板の割断終了点付近を冷却することにより、割断終了点でクラックの進展を促進でき、切れ残りの発生を防止できる。
前記初期クラック形成工程では、前記初期クラックを前記マザーガラス板の内側領域に形成してもよい。ここで、マザーガラス板の内側領域とは、当該マザーガラス板の縁部に囲まれた領域をいい、当該縁部を含まない。これにより、初期クラック形成工程において、マザーガラス板の縁部に初期クラックを形成しなくとも、当該マザーガラス板から多様な形状の板ガラスを切り出すことが可能になる。
本発明に係るガラス板の製造方法では、前記レーザー照射工程を、以下の数式1で算出される前記マザーガラス板の熱応力σ(MPa)が以下の数式2を満足する条件で実施してもよい。
Figure 0007318651000001
但し、Eはマザーガラス板のヤング率(MPa)、αはマザーガラス板の熱膨張係数(/K)、νはマザーガラス板のポアソン比、ΔTは、マザーガラス板に対するレーザー光の照射位置における温度(K)と、前記照射位置から離れた位置における温度(K)との差である。
Figure 0007318651000002
但し、tは、マザーガラス板の厚み(mm)である。
本発明によれば、厚いマザーガラス板であっても割断することが可能になる。
第一実施形態に係る初期クラック形成工程を示す斜視図である。 レーザー照射工程を示す斜視図である。 マザーガラス板の側面図である。 第二実施形態に係るレーザー照射工程を示す斜視図である。 第三実施形態に係るレーザー照射工程を示す斜視図である。 第四実施形態に係るレーザー照射工程を示す斜視図である。 第五実施形態に係る初期クラック形成工程を示す斜視図である。 レーザー照射工程を示す斜視図である。 熱応力とガラス板の厚みとの関係を示すグラフである。 実施例におけるマザーガラス板の切断条件を示す斜視図である。 実施例におけるマザーガラス板の切断条件を示す斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照しながら説明する。図1乃至図3は、本発明に係るガラス板の製造方法の第一実施形態を示す。
本方法は、マザーガラス板MGを割断して一枚以上のガラス板を形成する割断工程を備える。マザーガラス板MGは、例えばオーバーフローダウンドロー法といったダウンドロー法や、フロート法により帯状に連続成形されたガラスリボンを幅方向に切断することにより矩形状に構成される。マザーガラス板MGの厚みは、0.05~5mmとすることができる。厚いマザーガラス板MGであっても割断可能である効果を得る観点から、マザーガラス板MGの厚みは、0.1mmを上回ることが好ましく、0.2mmを上回ることがより好ましく、0.3mm以上がさらにより好ましい。一方、マザーガラス板MGの厚みは、3mm以下とすることが好ましい。
マザーガラス板MGの材質としては、ケイ酸塩ガラス、シリカガラス、ホウ珪酸ガラス、ソーダガラス、ソーダライムガラス、アルミノ珪酸塩ガラス、無アルカリガラス等が挙げられる。ここで、無アルカリガラスとは、アルカリ成分(アルカリ金属酸化物)が実質的に含まれていないガラスのことであって、具体的には、アルカリ成分の重量比が3000ppm以下のガラスのことである。本発明におけるアルカリ成分の重量比は、好ましくは1000ppm以下であり、より好ましくは500ppm以下であり、最も好ましくは300ppm以下である。マザーガラス板MGは化学強化ガラスであってもよく、この場合、アルミノシリケートガラスを用いることができる。
割断工程は、マザーガラス板MGに初期クラックを形成する工程(初期クラック形成工程)と、初期クラックを進展させるレーザー照射工程とを備える。
初期クラック形成工程では、定盤1に載置されたマザーガラス板MGの第一表面MG1(以下、単に「表面」ともいう)の一部にクラック形成部材2によって初期クラックを形成する。図1に示すように、マザーガラス板MGには曲線状の割断予定線CLが設定されている。割断予定線CLには、その一端部に割断開始点CLaが設定され、その他端部に割断終了点CLbが設定されている。割断開始点CLa及び割断終了点CLbは、マザーガラス板MGの縁部MGa(矩形状のマザーガラス板MGにおける一辺MGaの中途部)に設定される。クラック形成部材2は、焼結ダイヤモンドカッター等の尖端状のスクライバーにより構成されるが、これに限らず、ダイヤモンドペン、超硬合金カッター、サンドペーパー等により構成されてもよい。
図1に示すように、初期クラック形成工程において、クラック形成部材2は、マザーガラス板MGの上方から下降してマザーガラス板MGの縁部MGaに接触する。これにより、割断予定線CLの割断開始点CLaに初期クラックが形成される。
レーザー照射工程では、レーザー照射装置3によってレーザー光Lを第一表面MG1の初期クラックに照射するとともに、割断予定線CLに沿って走査する。詳細には、レーザー照射装置3は、三次元的に移動可能に構成されており、定盤1に載置されたマザーガラス板MGの上方を所定の方向に移動することで、レーザー光Lを割断予定線CLに沿って割断開始点CLaから割断終了点CLbまで走査する。これにより、図2に示すように、初期クラックを起点とするクラックCRが割断予定線CLに沿って進展する。また、クラックCRは、マザーガラス板MGの厚み方向の全体にわたって進展し、第一表面MG1の反対側に位置する第二表面MG2まで進展する。
レーザー照射装置3から照射されるレーザー光Lは、COレーザー、Erレーザー(Er:YAGレーザー)、Hoレーザー(Ho:YAGレーザー)又はHFレーザーであることが好ましい。レーザー光Lは、パルスレーザー光であってもよく、連続レーザー光であってもよい。レーザー光としてCOレーザー光を使用する場合、その波長は、5.25~5.75μmとされることが好ましい。
図2及び図3に示すように、レーザー照射装置3は、マザーガラス板MGの表面MG1に対して円形のレーザースポットSPが形成されるようにレーザー光Lを照射する。レーザー光Lの照射径(スポット径)は、1~8mmが好ましく、より好ましくは、2~6mmである。
従来のようにCOレーザー光を使用する場合、マザーガラス板MG(第一表面MG1)の表層SL(例えば表面MG1から深さ10μm程度までの範囲)を加熱するに留まるため、割断に要する熱量を付与するために、当該COレーザー光の照射態様を割断予定線CLに沿って長尺状(直線状又は楕円状)にする必要がある。しかも、割断に足る熱衝撃を発生させるために、冷却水等の冷媒によってマザーガラス板MGを冷却する必要がある。
これに対し、本実施形態に係るガラス板の製造方法では、高出力で安定して照射可能なCOレーザー光L等を用いることで、円形のレーザースポットSPであっても、マザーガラス板MGの表層SLだけでなく内部IL(例えば深さ10μm程度から深さ3,000μm程度までの範囲)まで加熱でき、クラックCRを厚み方向に進展させる熱衝撃(熱応力)を発生させるために十分な熱量を付与できる。なお、本発明において、マザーガラス板MGの表層SLとは、当該マザーガラス板MGの表面MG1から10μmの深さまでの層をいう。マザーガラス板MGの内部ILとは、表面MG1から10μmを超える深さを有する領域をいう(図3参照)。
以下の表1及び表2は、所定の厚みを有する複数種のマザーガラス板MGにCOレーザー、COレーザーを照射した場合における、各マザーガラス板MGの平均透過率を示す。
Figure 0007318651000003
Figure 0007318651000004
表1及び表2に示すように、COレーザーの波長は5.25-5.75μm付近にピークがあり、この波長での各種マザーガラス板MGの平均透過率は、ゼロではない。つまり、照射されたCOレーザーは、マザーガラス板MGの表面で全て吸収されることなく、その一部がガラス板の内部で吸収され、残部がマザーガラス板MGを透過する。このため、COレーザーによれば、マザーガラス板MGの表面だけでなく、マザーガラス板MGの内部まで加熱することができる。
一方、CO2レーザーの波長は10.6μm付近にピークがあり、この付近での各種マザーガラス板MGの平均透過率はゼロである。この場合、照射されたCO2レーザーは、その大部分がマザーガラス板MGの表面で吸収され、マザーガラス板MGの内部で吸収されることがない。このため、COレーザーではマザーガラス板MGの内部まで加熱することができない。
本実施形態に係るガラス板の製造方法では、マザーガラス板MGの表層SLだけでなく内部ILまで加熱してクラックCRを厚み方向に進展させることにより、マザーガラス板MGに曲げ応力を付与することなく、割断予定線CLに沿ってマザーガラス板MGを分離できるので、折割る工程を省略できる。また、マザーガラス板MGを従来のように冷媒によって冷却することなく切断することが可能となる。なお、クラックCRの進展を促進する観点では、後述の第二実施形態のように、ノズルから冷媒を噴射することにより、レーザー光Lの照射部位及びその周囲を冷却することが好ましい。レーザー照射装置3の構成を簡素化する観点では、冷媒の噴射によるレーザー光Lの照射部位及びその周囲の冷却を実施することなく切断することが好ましい。
加えて、円形のレーザースポットSPが形成されるようにレーザー光Lを照射することで、割断予定線CLが曲線状に構成されていたとしても、マザーガラス板MGを好適に切断できる。これにより、より多様な形状のガラス板をマザーガラス板MGから切り出すことができる。
図4は、本発明に係るガラス板の製造方法の第二実施形態を示す。本実施形態では、割断工程において、レーザー光Lの照射部位(レーザースポットSP)の周囲を冷却装置4から噴射される冷媒R(例えば空気)によって冷却する点が第一実施形態と異なる。
冷却装置4は、レーザー照射装置3に追従して移動するように構成される。冷却装置4は、そのノズルから冷媒Rをレーザー光Lの照射部位(レーザースポットSP)及びその周囲に向かって噴射する。冷媒Rとしては、空気以外にHe,Ar等の不活性ガスや酸化しないNガスが好適に使用される。本実施形態では、レーザー光Lの照射部位及びその周囲を冷媒Rによって冷却することで、クラックCRを進展させるための熱衝撃を一層顕著に発生させることができる。COレーザーを使用する場合、COレーザー光は水分を吸収するため、水分によってCOレーザーの出力が減衰する。したがって、水は冷媒Rとして使用しない方がよい。但し、出力の減衰を有効利用する場合はこの限りではない。
なお、レーザー照射装置3と冷却装置4は、一体に構成されていてもよい。例えば、冷却装置4のノズルの噴射口を環状にし、その環状の噴射口の内側にレーザー照射装置3を配置してもよい。
ここで、後述の実施例で示すように、切断条件によっては割断予定線CLからクラックCRが僅かに逸れて進展する場合がある。この場合に、レーザー光Lの照射部位(レーザースポットSP)の周囲を冷却すれば、この逸れを低減できる。冷却は、レーザー光Lの照射部位(レーザースポットSP)の後方、前方及び側方から行うことができるが、逸れをさらに低減する観点では、図4のように後方から行うことが好ましい。なお、前方、後方及び側方とは、レーザー光Lの走査方向(進行方向)を基準とする。例えば、前方から冷却を行うとは、レーザースポットSP(レーザー照射装置3)よりも割断終了点CLb側に配置された冷却装置4を用いて冷却を行うことを意味する。また、後方から冷却を行うとは、レーザースポットSP(レーザー照射装置3)よりも割断開始点CLa側に配置された冷却装置4を用いて冷却を行うことを意味する。
冷却装置4のノズルによる冷媒Rの噴射範囲は、レーザースポットSPと重複しなくてもよい。すなわち、冷媒Rは、レーザースポットSPから離れた位置に噴射されてもよい。クラックCRの逸れをさらに低減する観点では、冷却装置4のノズルによる冷媒Rの噴射範囲とレーザースポットSPとの距離は、短いほど好ましく、冷媒Rの噴射範囲は、レーザースポットSPと一部又は全部が重複していることがより好ましい。ここで、ノズルによる冷媒Rの噴射範囲は、ノズルから噴射された冷媒Rがマザーガラス板MGに直接到達して冷却する範囲を意味し、マザーガラス板MGと接触して流れ方向が変わった冷媒Rが間接的にレーザースポットSPに到達して冷却する場合を除く。
割断予定線CLに対するクラックCRの逸れをさらに低減する観点では、レーザー光Lの走査速度が低い方が好ましい。例えばマザーガラス板MGの材質が無アルカリガラスである場合、厚みが0.4mm以上であれば、レーザー光Lの走査速度は3~15mm/secとすることが好ましく、厚みが0.4mm未満であれば、走査速度は3~100mm/secとすることが好ましい。なお、好ましいレーザー光Lの走査速度は、マザーガラス板MGの材質によって変化し、熱膨張係数が増加するのに従って増加する傾向にある。また、好ましいレーザー光Lの走査速度は、マザーガラス板MGの厚みが減少するのに従って増加する傾向にある。ノズルから噴射される冷媒Rの流量は、例えば10~50l/minとすることができる。
図5は、本発明に係るガラス板の製造方法の第三実施形態を示す。本実施形態では、冷却装置4の構成が第二実施形態と異なる。本実施形態に係る冷却装置4は、定盤1に備えられている。冷却装置4は、定盤1の内部又は下面に配置される冷媒管5を有する。冷媒管5は、定盤1を広範囲に冷却するように、蛇行状に配されている。本実施形態では、レーザー照射工程において、気体又は液体からなる冷媒を冷媒管5に流通させることで、定盤1を冷却する。これにより、定盤1に接するマザーガラス板MGの第二表面(裏面)が冷却される。本実施形態では、マザーガラス板MGにおいて、定盤1に接触する第二表面をほぼ全面的に冷却できるため、厚み方向のクラックCRの進展を促進できる。
図6は、本発明に係るガラス板の製造方法の第四実施形態を示す。本実施形態では、冷却装置4の構成が第三実施形態と異なる。本実施形態に係る冷却装置4は、定盤1の一部を冷却するように構成される。冷却装置4は、マザーガラス板MGに設定される割断予定線CLの割断終了点CLb及びその周辺領域CAを冷却するように、割断終了点CLbの近傍の定盤1の一部に備えられている。ここで、割断終了点CLb付近では、切断エリアのガラスを加熱するエリアが少なくなり、レーザー光Lによる加熱が不十分になる。そのためクラックCRを進行するだけの熱衝撃をかけることが難しいため切れ残りが発生しやすい。本実施形態によれば、割断終了点CLbでクラックCRの進展を促進でき、切れ残りの発生を防止できる。
図7及び図8は、本発明に係るガラス板の製造方法の第五実施形態を示す。本実施形態では、初期クラック形成工程において、マザーガラス板MGの縁部MGaではなく、当該マザーガラス板MGの表面MG1の内側領域に初期クラックが形成される。ここで、内側領域とは、マザーガラス板MGの縁部MGa(矩形状に形成されるマザーガラス板MGの四辺)によって囲まれている領域をいい、マザーガラス板MGの縁部MGaは内側領域には含まれない。
図7に示すように、マザーガラス板MGの内側領域に、円形の割断予定線CLが設定されている。この場合、初期クラック形成工程では、割断予定線CL上の任意の点を割断開始点CLaとしてクラック形成部材2を接触させ、初期クラックを形成する。
図8に示すように、レーザー照射工程では、初期クラックが形成された割断開始点CLaにCOレーザー光Lを照射するとともに、割断予定線CLに沿って当該COレーザー光Lを走査し、割断終了点CLbまで到達させることで、矩形のマザーガラス板MGから円形のガラス板を切り出すことができる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、上記した作用効果に限定されるものでもない。本発明は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
上記の実施形態では、レーザー光を円形のレーザースポットとしてマザーガラス板に照射する例を示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。レーザースポットは、例えば、楕円形や長円形、長方形、直線形であってもよい。レーザー光の走査性を高め、曲線等の様々な形状のガラス板を製造する観点では、円形のレーザースポットとすることが好ましいが、円形以外であってもその形状の長径が10mm以下であれば割断予定線に対して長径を絶えず接線方向になるようにレーザー光の角度調整機構をつけることによって自由な形状に切断することが可能になる。
上記の実施形態では、矩形に構成されるマザーガラス板を切断する例を示したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、オーバーフローダウンドロー法によって帯状のガラスリボンを連続的に成形し、当該ガラスリボンをマザーガラス板として切断する場合にも本発明に係る製造方法を使用できる。
上記の実施形態では、マザーガラス板MGとして平板形状(表面MG1が平坦面)のものを例示したが、本発明はこの構成に限定されず、マザーガラス板MGが湾曲形状(少なくとも表面MG1が湾曲面)のものであっても好適に切断(割断)することが可能である。
以下、本発明に係る実施例について説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
本発明者等は、レーザー照射装置を使用して、ガラス板の切断試験を行った。この試験は、厚みの異なるマザーガラス板に異なる条件(出力、走査速度、照射径)で連続的にCOレーザー光を照射し、曲線状に構成される割断予定線に沿って、当該マザーガラス板を小片のガラス板(実施例1~30)に割断した。
実施例1~11及び18~20に係るガラス板は、無アルカリガラス(日本電気硝子株式会社の製品名OA―10G)により構成される。実施例12~16及び21~25に係るガラス板は、ソーダガラスにより構成される。実施例25~30に係るガラス板は、ホウケイ酸ガラスにより構成される。なお、実施例1~3では、レーザー光の照射位置に冷却エアを吹き付けることにより割断を行った。
実施例1~30の試験条件及び試験結果を以下の表3~8に示す。この試験では、ガラス板の切断面(割断によって生じた端面)の品位を目視で観察することで、その良否を評価した。評価としては、製品としての端面品位を有する例を「〇」(良)とし、特に高品位な例を「◎」(最良)とした。
Figure 0007318651000005
Figure 0007318651000006
Figure 0007318651000007
Figure 0007318651000008
Figure 0007318651000009
Figure 0007318651000010
上記の表3~8に示すように、実施例1~30では、COレーザー光を使用することにより、マザーガラス板を良好に割断することができた。特に実施例4,5,7~11,13,16,18,20,23~25,27~30においては、高品位の割断面を形成することができたため、端面品位の評価を「◎」とした。また、実施例4~30では、冷却エアを用いることなく、様々な熱膨張係数のマザーガラス板を良好に割断することができた。
また、例えば厚みが0.5mmのマザーガラス板を切断した場合における熱応力σ(MPa)を下記の数式1により算出した。計算結果を表9に示す。
Figure 0007318651000011
但し、Eはマザーガラス板のヤング率(MPa)、αはマザーガラス板の熱膨張係数(/K)、νはマザーガラス板のポアソン比、ΔTは、マザーガラス板に対するレーザー光の照射位置における温度(K)と、前記照射位置から離れた位置における温度(K)との差である。
Figure 0007318651000012
表9に示すように、厚みが0.5mm程度であるマザーガラス板で良好な切断面を得るためには、ガラスの種類によらず、切断時におよそ100MPa程度の熱応力σをマザーガラス板に作用させることが望ましい。
適切な切断面を得るための熱応力σはマザーガラス板の厚み毎に異なる。本発明者等は、厚みの異なる複数のマザーガラス板をCOレーザーによって切断する試験を行い、マザーガラス板の厚みと熱応力との関係を確認した。この切断試験は、マザーガラス板の試料として、無アルカリガラス、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラスに対して実施された。切断試験におけるマザーガラス板の厚みと熱応力との関係を図9に示す。図9に示す試験条件では、いずれも、良好な切断面を得ることができた。
この試験結果から、本発明者等は、COレーザーでマザーガラス板を切断する場合に、良好な切断面を得るためには、上記の数式1により算出されるマザーガラス板の熱応力σ(MPa)が下記の数式2を満足するように、レーザー照射工程を実施するのが望ましいということを見出した。
Figure 0007318651000013
但し、tはマザーガラス板の厚み(mm)である。
なお、マザーガラス板の温度測定については、レーザー光の照射位置と、当該照射位置から前方に10mmだけ離れた離間位置とにおいて、当該マザーガラス板の上面温度をガラス温度測定用サーモグラフィ(Optris社製 PI450G7)でそれぞれ測定した。レーザー光の照射位置における温度と、当該照射位置から離れた離間位置における温度との差を、上記の温度差ΔTとした。レーザー光の照射中におけるマザーガラス板の温度は、出力と加工速度条件を変更することによって変化させた。離間位置の温度は、室温と同程度であった。
本発明者等は、切断試験を通じて、マザーガラス板の切断位置等の条件によっては、直線状の割断予定線に沿ってクラックを進展させる場合に、クラックが割断予定線から僅かに逸れる現象を見出した。そこで、本発明者等は、マザーガラス板を直線的に切断した場合における、クラックの逸れの程度を測定するための試験を実施した。
この試験では、正方形状(150mm×150mm)で厚み0.5mmを有する複数のマザーガラス板(実施例31~45)を用意した。実施例31~45に係るマザーガラス板は、無アルカリガラス(OA―10G)により構成されている。実施例31~45に係るマザーガラス板の熱膨張係数は、38×10-7/Kである。
この試験では、COレーザー光(照射径6mm、出力38W)の走査速度、切断位置、冷却エアの有無等の条件を異ならせて各実施例31~45に係るマザーガラス板を切断した。また、各実施例31~45について、割断予定線からのクラックの逸れの量(mm)を測定した。
以下、各実施例31~45におけるマザーガラス板の切断位置について、図10及び図11を参照しつつ詳細に説明する。
図10は、実施例31~33におけるマザーガラス板の切断位置を示す。実施例31~33に係るマザーガラス板MGは、四辺(第一辺乃至第四辺)MGa1~MGa4を有する。割断予定線CLは、第一辺MGa1に対し、ほぼ平行に設定される直線である。割断予定線CLの割断開始点CLaは第一辺MGa1に対して直角な第二辺MGa2に設定される。割断予定線CLの割断終了点CLbは、第二辺MGa2に対してほぼ平行な第三辺MGa3に設定される。
割断予定線CLは、マザーガラス板MGの第一辺MGa1から所定の距離Dで離れた位置に設定されている。第一辺MGa1と割断予定線CLとの離間距離Dは、第二辺MGa2の長さL1の1/8の長さと等しい。
実施例31~33については、COレーザー光の走査速度を異ならせ、冷却エアを使用することなく、第一実施形態と同じ態様によりマザーガラス板MGを切断した。この場合、クラックCRは割断予定線CLから僅かに逸れて曲線状(円弧状)に進展した。
クラックCRの逸れが発生した場合、割断予定線CLの中間位置MP(割断予定線CLの半分の長さの位置)において、その逸れ量(割断予定線CLからクラックCRまでの距離)が最も大きくなることが判明した。図10において、実施例31~33に係る割断予定線CLの中間位置MPに対応するクラックCRの最大逸れ量を符号DVmaxで示す。
図11は、実施例34に係るマザーガラス板の切断位置を示す。この実施例34では、割断予定線CLの位置(第一辺MGa1からの距離D)が上記の実施例31~33と異なる。実施例34における第一辺MGa1と割断予定線CLとの離間距離Dは、第二辺MGa2の長さL1の1/2の長さと等しい。
実施例35~45については、実施例31~33の場合と同じ切断位置(図10参照)で、マザーガラス板の切断を行った。実施例35~45では、COレーザー光の走査速度を異ならせるとともに、冷却エアを使用して、マザーガラス板を切断した。実施例35~45に係る冷却エアについては、当該冷却エアの噴射範囲をCOレーザー光のレーザースポットに一部重複させる場合と、レーザースポットから離れた位置に向かって噴射する場合とに条件を分けた。また、実施例35~45については、レーザー照射装置に対する冷却装置のノズルの位置を、前方、後方、及び側方に分けて、マザーガラス板の切断を行った。
以下の表10~12は、各実施例31~45に係るレーザー光の走査速度、冷却エアの条件、及びクラックの最大逸れ量(DVmax)の測定値を示す。表10~12における「冷却エアの位置」は、冷却エアをレーザースポットから離れた位置に向かって噴射した場合に、マザーガラス板に接触した冷却エアの噴射範囲とレーザースポットとの離間距離(mm)を示す。
Figure 0007318651000014
Figure 0007318651000015
Figure 0007318651000016
表10~12に示すように、割断予定線からのクラックの逸れが発生する場合、レーザー光の走査速度を低速にする程、逸れ量を低減できる。また、マザーガラス板の一辺(第一辺MGa1)に平行な割断予定線が、当該一辺から十分に離間されて設定された場合(実施例34)には、クラックの逸れを生じさせることなくマザーガラス板を切断できる。さらに、冷却エアを使用してマザーガラス板を切断した場合(実施例35~45)には、使用しない場合(実施例31~33)と比較して、クラックの逸れ量を低減できる。
1 定盤
CL 割断予定線
CR クラック
IL マザーガラス板の内部
L レーザー光
MG マザーガラス板
MG1 第一表面
MG2 第二表面
SL マザーガラス板(第一表面)の表層
SP レーザースポット

Claims (12)

  1. マザーガラス板の第一表面に初期クラックを形成する初期クラック形成工程と、前記第一表面にレーザー光を照射することにより、前記初期クラックを起点としてクラックを割断予定線に沿って進展させるレーザー照射工程とを備えるガラス板の製造方法において、
    前記レーザー照射工程は、前記レーザー光を前記マザーガラス板に照射することで、前記第一表面の表層及び内部を加熱し、前記加熱に伴う熱衝撃によって前記クラックを前記割断予定線に沿って進展させながら、前記マザーガラス板の厚み方向に沿って前記マザーガラス板の第二表面まで進展させ、
    前記レーザー光は、COレーザー光であることを特徴とするガラス板の製造方法。
  2. マザーガラス板の第一表面に初期クラックを形成する初期クラック形成工程と、前記第一表面にレーザー光を照射することにより、前記初期クラックを起点としてクラックを割断予定線に沿って進展させるレーザー照射工程とを備えるガラス板の製造方法において、
    前記レーザー照射工程は、前記レーザー光を前記マザーガラス板に照射することで、前記第一表面の表層及び内部を加熱し、前記加熱に伴う熱衝撃によって前記クラックを前記割断予定線に沿って進展させながら、前記マザーガラス板の厚み方向に沿って前記マザーガラス板の第二表面まで進展させ、
    前記レーザー照射工程では、前記マザーガラス板を定盤で支持するとともに、前記定盤を冷却することを特徴とするガラス板の製造方法。
  3. 前記レーザー照射工程では、前記割断予定線の割断終了点付近の前記定盤の一部を冷却する請求項に記載のガラス板の製造方法。
  4. マザーガラス板の第一表面に初期クラックを形成する初期クラック形成工程と、前記第一表面にレーザー光を照射することにより、前記初期クラックを起点としてクラックを割断予定線に沿って進展させるレーザー照射工程とを備えるガラス板の製造方法において、
    前記レーザー照射工程は、前記レーザー光を前記マザーガラス板に照射することで、前記第一表面の表層及び内部を加熱し、前記加熱に伴う熱衝撃によって前記クラックを前記割断予定線に沿って進展させながら、前記マザーガラス板の厚み方向に沿って前記マザーガラス板の第二表面まで進展させ、
    前記初期クラック形成工程では、前記初期クラックを前記マザーガラス板の内側領域に形成することを特徴とするガラス板の製造方法。
  5. マザーガラス板の第一表面に初期クラックを形成する初期クラック形成工程と、前記第一表面にレーザー光を照射することにより、前記初期クラックを起点としてクラックを割断予定線に沿って進展させるレーザー照射工程とを備えるガラス板の製造方法において、
    前記レーザー照射工程は、前記レーザー光を前記マザーガラス板に照射することで、前記第一表面の表層及び内部を加熱し、前記加熱に伴う熱衝撃によって前記クラックを前記割断予定線に沿って進展させながら、前記マザーガラス板の厚み方向に沿って前記マザーガラス板の第二表面まで進展させ、
    前記レーザー照射工程を、以下の数式1で算出される前記マザーガラス板の熱応力σ(MPa)が以下の数式2を満足する条件で実施することを特徴とするガラス板の製造方法。
    Figure 0007318651000017
    但し、Eはマザーガラス板のヤング率(MPa)、αはマザーガラス板の熱膨張係数(/K)、νはマザーガラス板のポアソン比、ΔTは、マザーガラス板に対するレーザー光の照射位置における温度(K)と、前記照射位置から離れた位置における温度(K)との差である。
    Figure 0007318651000018
    但し、tは、マザーガラス板の厚み(mm)である。
  6. 前記レーザー光は、COレーザー光である請求項2~5のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
  7. マザーガラス板の第一表面に初期クラックを形成する初期クラック形成工程と、前記第一表面にレーザー光を照射することにより、前記初期クラックを起点としてクラックを割断予定線に沿って進展させるレーザー照射工程とを備えるガラス板の製造方法において、
    前記レーザー照射工程は、前記レーザー光としてCOレーザー光、Erレーザー光、Hoレーザー光又はHFレーザー光を照射することで、前記クラックを前記割断予定線に沿って進展させながら、前記マザーガラス板の厚み方向に沿って前記マザーガラス板の第二表面まで進展させることを特徴とするガラス板の製造方法。
  8. 前記レーザー照射工程では、前記マザーガラス板を定盤で支持するとともに、前記定盤を冷却する請求項1、4、5、または7のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
  9. 前記初期クラック形成工程では、前記初期クラックを前記マザーガラス板の内側領域に形成する請求項1~3、5、または7のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
  10. 前記レーザー照射工程を、以下の数式1で算出される前記マザーガラス板の熱応力σ (MPa)が以下の数式2を満足する条件で実施する請求項1~4、または7のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
    Figure 0007318651000019
    但し、Eはマザーガラス板のヤング率(MPa)、αはマザーガラス板の熱膨張係数(/K)、νはマザーガラス板のポアソン比、ΔTは、マザーガラス板に対するレーザー光の照射位置における温度(K)と、前記照射位置から離れた位置における温度(K)との差である。
    Figure 0007318651000020
    但し、tは、マザーガラス板の厚み(mm)である。
  11. 前記レーザー光を円形のレーザースポットとして照射する請求項1~10のいずれか一項に記載のガラス板の製造方法。
  12. 前記レーザー照射工程では、前記レーザー光の照射位置の周囲を冷却する請求項11に記載のガラス板の製造方法。
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