以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
本発明者は、長年、毛髪のうねり、ひろがり、パサつきを補修(改善)出来る非水系の補助剤(無水状態の毛髪処理補助剤)について鋭意研究していた。ここで、従来技術に示すように、ポリアルキレングリコール、又は、エチレングリコール、プロピレングリコール、及び、1,3-ブチレングリコールから選択されるモノアルキレングリコール(以下、モノアルキレングリコールという)は、親水性と疎水性との両方を兼ね備える特性を有することから、組み合わせて使用する毛髪処理剤との相性が悪く、毛髪のうねり、ひろがり、パサつきを補修する効果が不十分であった。
一方、ポリアルキレングリコール、又は、モノアルキレングリコールと異なる物質として多価アルコールが存在するが、この多価アルコールは、疎水性の特性を有さずに、親水性の特性を有することから、毛髪処理剤との相性が良好である。
そこで、本発明者は、ポリアルキレングリコール、又は、モノアルキレングリコールを主成分とせずに、多価アルコールを主成分する無水状態の補助剤を採用することで、驚くべきことに、毛髪処理剤との相性が良好となり、毛髪のうねり、ひろがり、パサつきを補修出来ることを発見し、後述する実施例に基づいて、本発明を完成させたのである。
即ち、本発明に係る毛髪処理補助用組成物は、3価アルコール、4価アルコール、5価アルコール、6価アルコール、8価アルコール、9価アルコールのいずれかを含む多価アルコールと、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジブチレングリコール、トリブチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、及び、ネオペンチルグリコールから選択されるポリアルキレングリコール、又は、エチレングリコール、プロピレングリコール、及び、1,3-ブチレングリコールから選択されるモノアルキレングリコールと、カチオン界面活性剤と、を含有し、水の濃度が1重量%以下であり、2~6個の炭素原子を有する1つ又は複数のモノアルコールを含有しない。又、多価アルコールの濃度は、全毛髪処理補助用組成物に対して50.00重量%-85.00重量%の範囲内である。又、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度は、全毛髪処理補助用組成物に対して10.00重量%-45.00重量%の範囲内である。更に、毛髪処理補助用組成物は、酸、酸誘導体、還元剤、酸化剤のいずれかの毛髪処理用成分を含有する毛髪処理用組成物と組み合わせて、毛髪に塗布される。これにより、水を実質的に使用せずに、毛髪のうねり、ひろがり、パサつきを補修するとともに、毛髪への取り扱い性を向上させることが可能となる。
つまり、本発明では、多価アルコールを主成分とすることで、毛髪処理補助用組成物を毛髪処理用組成物と組み合わせて配合すると、親水性の多価アルコールは、毛髪処理用組成物の親水性の成分との相性が良好であるため、毛髪処理用組成物の親水性の成分を多価アルコールを介して毛髪に働き易くする。これにより、毛髪のうねり、ひろがり、パサつきをより効果的に補修することが出来る。
ここで、毛髪処理用組成物は、例えば、毛髪のうねりを抑えることが可能な酸や酸誘導体、毛髪のクセ毛を伸ばすことが可能な還元剤や酸化剤を挙げることが出来るが、これらの毛髪処理用組成物の成分の殆どが親水性である。そのため、これらの成分を親水性の多価アルコールを介して毛髪へ適切に浸透させることが可能となるのである。
又、毛髪のうねりやクセ毛は、毛髪内のタンパク質のうち、親水性のタンパク質と疎水性のタンパク質との偏りが原因で生じている。上述のように、多価アルコールは、親水性の特性を有することから、毛髪処理用組成物の親水性の成分を効果的に毛髪に働かせ、毛髪処理用組成物の効果を発揮させることが出来る。一方、多価アルコールは、あくまでも親水性のタンパク質に働き易い状態にしているだけであり、疎水性のタンパク質に対しては不十分となる。そこで、本発明では、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールを含有し、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度は、主成分の多価アルコールの濃度よりも低く設定している。これにより、親水性と疎水性との両方の特性を有するポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールを補助成分として含有させることで、疎水性のタンパク質に対しても毛髪処理用組成物の親水性の成分を働き易い状態を作り出すことが可能となる。
特に、多価アルコールは、毛髪への付着性が良好であり、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールは、毛髪への伸びが良好である。そのため、多価アルコールとポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとを配合することで、毛髪への付着性と操作性を兼ね備えることが可能となる。
更に、毛髪のうち、ダメージ(損傷)を負っている毛髪(ダメージ毛)は、一般的に、マイナスの電荷を帯びており、このマイナスの電荷が、毛髪処理用組成物の効果を働き難くする。そこで、本発明では、カチオン界面活性剤を含有している。これにより、カチオン界面活性剤は、プラスの電荷を持つため、ダメージ毛のマイナスの電荷に作用して、毛髪処理用組成物の効果を働き易くすることが可能となる。
そして、本発明では、水を実質的に含有しないことから、水による毛髪の膨潤を抑えるとともに、多価アルコールとポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとカチオン界面活性剤との総合的な作用により、毛髪のうねり、ひろがり、パサつきを同時に抑えて改善し、毛髪への取り扱い性を向上させることが可能となるのである。特に、本発明では、水を実質的に使用しないことで、環境を配慮した製品として本発明を提供することが出来る。
ここで、多価アルコールの種類に特に限定は無いが、例えば、3価アルコール、4価のアルコール、5価アルコール、6価アルコール、8価アルコール、9価アルコール等を挙げることが出来る。3価アルコールは、例えば、グリセリン、トリオキシイソブタン、1,2,3-ブタントリオール、1,2,3-ペンタトリオール、2-メチル-1,2,3-プロパントリオール、2-メチル-2,3,4-ブタントリオール、2-エチル-1,2,3-ブタントリオール、2,3,4-ペンタントリオール、2,3,4-ヘキサントリオール、4-プロピル-3,4,5-ヘプタントリオール、2,4-ジメチル-2,3,4-ペンタントリオール、1,2,4-ブタントリオール、1,2,4-ペンタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタメチルグリセリン(2,4-ジメチル-2,3,4-ペンタントリオール)、ペンタグリセリン等を挙げることが出来る。4価のアルコールは、ペンタエリスリトール、1,2,3,4-ペンタンテトロール、2,3,4,5-ヘキサンテトロール、1,2,4,5-ペンタンテトロール、1,3,4,5-ヘキサンテトロール等を挙げることが出来る。5価アルコールは、アドニトール、アラビトール、キシリトール等を挙げることが出来る。6価アルコールは、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、イジトール等を挙げることが出来る。8価アルコールは、スクロース等を挙げることが出来る。9価アルコールは、マルチトール等を挙げることが出来る。これらは単独で配合してもよいし、2種類以上を組み合わせて配合してもよい。
又、多価アルコールの濃度は、全毛髪処理補助用組成物に対して50.00重量%-85.00重量%の範囲内であると好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して60.00重量%-85.00重量%の範囲内であると更に好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して60.00重量%-80.00重量%の範囲内であると更に好ましい。多価アルコールの濃度が、全毛髪処理補助用組成物に対して50.00重量%未満の場合、毛髪処理用組成物の親水性の成分を毛髪に働き易くすることが出来ない可能性があり、多価アルコールの濃度が、全毛髪処理補助用組成物に対して85.00重量%を超える場合、多価アルコールの濃度が高過ぎて、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとのバランスを欠き、毛髪に対する取り扱い性が悪化する可能性がある。
又、ポリアルキレングリコールの種類に特に限定は無いが、例えば、2価アルコール等を挙げることが出来る。2価アルコールは、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジブチレングリコール、トリブチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコール等を挙げることが出来る。又、モノアルキレングリコールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコールを挙げることが出来る。これらは単独で配合してもよいし、2種類以上を組み合わせて配合してもよい。
又、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度は、全毛髪処理補助用組成物に対して10.00重量%-45.00重量%の範囲内であると好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して10.00重量%-40.00重量%の範囲内であると更に好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して10.00重量%-35.00重量%の範囲内であると更に好ましい。ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度が、全毛髪処理補助用組成物に対して10.00重量%未満の場合、疎水性のタンパク質に対して毛髪処理用組成物の親水性の成分を働き易い状態を作り出すことが出来ない可能性があり、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度が、全毛髪処理補助用組成物に対して45.00重量%を超える場合、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度が高過ぎて、多価アルコールとのバランスを欠き、毛髪のうねり、ひろがり、パサつきの補修の効果が低下したり、毛髪に対する取り扱い性が悪化したりする可能性がある。
又、多価アルコールとポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとの重量比に特に限定は無いが、例えば、1:0.20-0.90の範囲内であると好ましく、1:0.20-0.90の範囲内であると更に好ましく、1:0.30-0.90の範囲内であると更に好ましい。多価アルコールとポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとの重量比が1:0.20未満の場合、ポリアルキレングリコールの濃度が低過ぎて、疎水性のタンパク質に対して毛髪処理用組成物の親水性の成分を働き易い状態を作り出すことが出来ない可能性があり、多価アルコールとポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとの重量比が1:0.90を超える場合、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度が高過ぎて、多価アルコールとのバランスを欠き、毛髪のうねり、ひろがり、パサつきの補修の効果が低下したり、毛髪に対する取り扱い性が悪化したりする可能性がある。
又、カチオン界面活性剤の種類に特に限定は無いが、例えば、四級アンモニウム塩、三級アミン塩等を挙げることが出来る。四級アンモニウム塩は、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩、アルケニルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ジアルケニルジメチルアンモニウム塩等を挙げることが出来る。四級アンモニウム塩は、例えば、ベヘントリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムブロミド、ベンザルコニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、クオタニウム-33等を挙げることが出来る。三級アミン塩は、アルキロイルアミドプロピルジメチルアミン等を挙げることが出来る。アルキルトリメチルアンモニウム塩は、例えば、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド等を挙げることが出来る。ジアルキルジメチルアンモニウム塩は、例えば、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド(ジステアリルジモニウムクロリド)、ベヘナミドプロピルジメチルアミン等を挙げることが出来る。三級アミン塩は、有機酸、無機酸のいずれか又は両方で中和することで、プラスの電荷を持つため、カチオン界面活性剤が三級アミン塩の場合、三級アミン塩とともに有機酸、無機酸のいずれか又は両方を添加すると好ましい。有機酸は、例えば、炭酸、シュウ酸、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、モノクロロ酢酸等の飽和脂肪酸、アクリル酸、クロトン酸、オレイン酸等の不飽和脂肪酸、安息香酸、フタル酸、サリチル酸等の芳香族カルボン酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸等のジカルボン酸、メタンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸等のスルホン酸等を挙げることが出来る。又、無機酸は、例えば、塩酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸等を挙げることが出来る。これらの界面活性剤のカチオン基の対イオンは、例えば、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、アルキル硫酸イオン、サッカリン等を挙げることが出来る。これらは単独で配合してもよいし、2種類以上を組み合わせて配合してもよい。
又、カチオン界面活性剤の濃度に特に限定は無いが、例えば、全毛髪処理補助用組成物に対して0.01重量%-10.00重量%の範囲内であると好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して0.01重量%-8.00重量%の範囲内であると更に好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して0.01重量%-5.00重量%の範囲内であると更に好ましい。カチオン界面活性剤の濃度が、全毛髪処理補助用組成物に対して0.01重量%未満の場合、カチオン界面活性剤の濃度が低過ぎて、カチオン界面活性剤のプラスの電荷がダメージ毛のマイナスの電荷に適切に作用しない可能性があり、カチオン界面活性剤の濃度が、全毛髪処理補助用組成物に対して5.00重量%を超える場合、カチオン界面活性剤の濃度が高過ぎて、多価アルコールとポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとのバランスを欠き、毛髪のうねり、ひろがり、パサつきの補修の効果が低下したり、毛髪に対する取り扱い性が悪化したりする可能性がある。
尚、カチオン界面活性剤が三級アミン塩の場合、三級アミン塩の濃度に対応して、有機酸、無機酸のいずれか又は両方の濃度が設定されると好ましく、例えば、有機酸、無機酸のいずれか又は両方の濃度は、三級アミン塩の濃度と同一か、三級アミン塩の濃度に対して所定の濃度値を加減した濃度範囲内であると好ましい。所定の濃度値は、例えば、0.01重量%-5.00重量%の範囲内であると好ましい。
又、多価アルコールとカチオン界面活性剤との重量比に特に限定は無いが、例えば、1:0.0010-0.1000の範囲内であると好ましく、1:0.0050-0.1000の範囲内であると更に好ましく、1:0.0100-0.1000の範囲内であると更に好ましい。多価アルコールとカチオン界面活性剤との重量比が1:0.0001未満の場合、カチオン界面活性剤の濃度が低過ぎて、カチオン界面活性剤のプラスの電荷がダメージ毛のマイナスの電荷に適切に作用しない可能性があり、多価アルコールとカチオン界面活性剤との重量比が1:0.1000を超える場合、カチオン界面活性剤の濃度が高過ぎて、多価アルコールとポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとのバランスを欠き、毛髪のうねり、ひろがり、パサつきの補修の効果が低下したり、毛髪に対する取り扱い性が悪化したりする可能性がある。
又、毛髪処理補助用組成物における水の濃度は、全毛髪処理補助用組成物に対して1.00重量%以下であると好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して0.10重量%以下であると更に好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して0.00重量%であると更に好ましい。
さて、毛髪処理補助用組成物は、上述した多価アルコールとポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとカチオン界面活性剤の三つの成分以外にも、本発明の目的を阻害しない範囲内で、エステル、高級アルコール、ノニオン界面活性剤等の他の成分を含有することが出来る。又、毛髪処理補助用組成物は、更に、防腐剤、増粘剤、酸化防止剤、香料、色素、ビタミン剤、紫外線防止剤、油分、高分子化合物等の他の成分を含有することが出来る。
又、エステルの種類に特に限定は無いが、例えば、モノカルボン酸エステル、ジカルボン酸エステル、ダイマー酸エステル、ダイマーアルコールエステル、ジカルボン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル、ラウロイルグルタミン酸エステル、フィトステロールズエステル、水溶性エステル、高溶解性エステル、ネオペンタン酸エステル、汎用エステル、直鎖型エステル、多鎖型エステル等を挙げることが出来る。モノカルボン酸エステルは、例えば、イソオクチル酸セチル、イソノナン酸イソデシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソオクチル酸グリセリル、イソステアリン酸グリセリル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸エチル、ケイ皮酸エチル、サリチル酸オクチル、パラオキシ安息香酸プロピル等を挙げることが出来る。ジカルボン酸エステルは、例えば、フタル酸ジオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジエチルヘキシル、セバシン酸ジエチルヘキシル、セバシン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジイソプロピル等を挙げることが出来る。ダイマー酸エステルと、ダイマーアルコールエステルは、例えば、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)、ジイソステアリン酸ダイマージリノレイル、ダイマージリノレイル水添ロジン縮合物、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、PPG-3カプリリルエーテル、トリ水添ロジン酸グリセリル、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)等を挙げることが出来る。ジカルボン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステルは、例えば、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2等を挙げることが出来る。ラウロイルグルタミン酸エステルは、例えば、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)等を挙げることが出来る。フィトステロールズエステルは、例えば、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、イソステアリン酸フィトステリル等を挙げることが出来る。水溶性エステルは、例えば、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、(エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル-10等を挙げることが出来る。高溶解性エステルは、例えば、ジネオペンタン酸メチルペンタンジオール等を挙げることが出来る。汎用エステルは、例えば、ミリスチン酸イソプロピル等を挙げることが出来る。直鎖型エステルは、例えば、パルミチン酸エチルヘキシル等を挙げることが出来る。多鎖型エステルは、例えば、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリエチルヘキサノイン、トリエチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル等を挙げることが出来る。
又、エステルの濃度に特に限定は無いが、例えば、全毛髪処理補助用組成物に対して0.01重量%-10.00重量%の範囲内であると好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して0.02重量%-5.00重量%の範囲内であると更に好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して0.10重量%-3.00重量%の範囲内であると更に好ましい。
又、高級アルコールは、一般的に炭素数が多い脂肪族アルコールを意味するが、ここでの高級アルコールの種類に特に限定は無く、例えば、カプリルアルコール(1-オクタノール)、2-エチルヘキサノール、ペラルゴンアルコール(1-ノナノール)、カプリンアルコール(1-デカノール)、1-ウンデカノール、ラウリルアルコール(1-ドデカノール)、イソステアリルアルコール(16-メチルヘプタデセン-1-オール)、エライジルアルコール(9E-オクタデセン-1-オール)、オレイルアルコール(シス-9-オクタデセン-1-オール)、リノレイルアルコール(9Z,12Z-オクタデカジエン-1-オール)、エライドリノレイルアルコール(9E,12E-オクタデカジエン-1-オール)、リノレニルアルコール(9Z,12Z,15Z-オクタデカトリエン-1-オール)、リシノレイルアルコール(12-ヒドロキシ-9-オクタデセン-1-オール)、ミリスチルアルコール(1-テトラデカノール)、ペンタデシルアルコール、セタノール(1-ヘキサデカノール)、1-ヘプタデカノール、ステアリルアルコール(1-オクタデカノール)、ノナデシルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、アラキジルアルコール(1-エイコサノール)、ヘンエイコサノール、ベヘニルアルコール(1-ドコサノール)、ホホバアルコール、キミルアルコール、バチルアルコール、ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2-オクチルドデカノール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール等を挙げることが出来る。高級アルコールは、飽和脂肪族アルコール、不飽和脂肪族アルコール、分岐鎖脂肪族アルコール等であっても構わない。これらは単独で配合してもよいし、2種類以上を組み合わせて配合してもよい。
高級アルコールの濃度に特に限定は無いが、例えば、全毛髪処理補助用組成物に対して0.01重量%-10.00重量%の範囲内であると好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して0.02重量%-5.00重量%の範囲内であると更に好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して0.10重量%-3.00重量%の範囲内であると更に好ましい。
又、ノニオン界面活性剤の種類に特に限定は無いが、例えば、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン水添ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルサッカライド界面活性剤、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミド、ヤシ油脂肪酸エタノールアミド(コカミドMEAなど)、アルキルアミンオキサイド等を挙げることが出来る。又、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルは、例えば、ポリオキシエチレンラノリンアルコール(ラネス)、ポリオキシエチレンセチルエーテル(セテス)、ポリオキシエチレンステアリルエーテル(ステアレス)、ポリオキシエチレンオレイルエーテル(オレス)、パレスなどが挙げられる。具体的には、PEG-5水添ヒマシ油、PEG-40水添ヒマシ油、PEG-50水添ヒマシ油、PEG-60水添ヒマシ油、PEG-70水添ヒマシ油、PEG-80水添ヒマシ油等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、セテス-10、セテス-15、ラウレス-9、オレス-2(HLB:7.5)、オレス-10、オレス-15、(C12-14)パレス-7、(C12-14)パレス-9、(C12-14)パレス-12等のポリオキシエチレンアルキルエーテル、ラウリン酸ポリグリセリル-6、ラウリン酸ポリグリセリル-10、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、パルミチン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸ポリグリセリル-10、イソステアリン酸ポリグリセリル-10、オレイン酸ポリグリセリル-10、リノール酸ポリグリセリル-10等のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ラウリン酸ソルベス-6、テトラステアリン酸ソルベス-60(HLB:14)、テトラオレイン酸ソルベス-40、テトラオレイン酸ソルベス-60、べへネス-5、べへネス-10、べへネス-20、べへネス-25、べへネス-30等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステルを挙げることが出来る。これらは単独で配合してもよいし、2種類以上を組み合わせて配合してもよい。
又、ノニオン界面活性剤の濃度に特に限定は無いが、例えば、全毛髪処理補助用組成物に対して0.01重量%-10.00重量%の範囲内であると好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して0.02重量%-5.00重量%の範囲内であると更に好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して0.10重量%-3.00重量%の範囲内であると更に好ましい。
又、毛髪処理補助用組成物の形態に特に限定は無いが、例えば、溶液、液体、ゲル、クリーム等を挙げることが出来る。
又、毛髪処理補助用組成物の製造方法に特に限定は無く、毛髪処理補助用組成物の成分を含む混合液を30度-100度で加熱したり、自然冷却したりする製造方法を挙げることが出来る。
さて、次に、毛髪処理補助用組成物と組み合わせる毛髪処理用組成物について説明する。毛髪処理用組成物に含有される酸の種類に特に限定は無いが、例えば、炭酸、ケト酸、アミノ酸等を挙げることが出来る。ケト酸は、例えば、グリオキシル酸、ピルビン酸、オキサロ酢酸、αケトグルタル酸、アセト酢酸、オキサロ酢酸、アセトンジカルボン酸、レブリン酸、αケトグルタル酸を挙げることが出来る。アミノ酸は、例えば、アルギニン、グリシン、セリン、グルタミン、グルタミン酸、アスパラギン、アスパラギン酸、チロシン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、バリン、ヒスチジン、トレオニン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、オルニチン、システイン、シスチン、テアニンを挙げることが出来る。これらは単独で配合してもよいし、2種類以上を組み合わせて配合してもよい。
又、毛髪処理用組成物に含有される酸誘導体の種類に特に限定は無いが、例えば、炭酸誘導体、ケト酸誘導体、アミノ酸誘導体等を挙げることが出来る。炭酸誘導体は、例えば、炭酸アルキレンを挙げることが出来る。具体的には、炭酸エチレン、炭酸プロピレン等を挙げることが出来る。ケト酸誘導体は、例えば、グリオキシル酸誘導体、ピルビン酸誘導体、オキサロ酢酸誘導体、αケトグルタル酸誘導体、アセト酢酸誘導体、オキサロ酢酸誘導体、アセトンジカルボン酸誘導体、レブリン酸誘導体、αケトグルタル酸誘導体を挙げることが出来る。具体的には、グリオキシロイルカルボシステイン、グリオキシロイルケラチンアミノ酸等を挙げることが出来る。又、アミノ酸誘導体は、例えば、アルギニン誘導体、グリシン誘導体、セリン誘導体、グルタミン誘導体、グルタミン酸誘導体、アスパラギン誘導体、アスパラギン酸誘導体、チロシン誘導体、メチオニン誘導体、プロリン誘導体、ヒドロキシプロリン誘導体、バリン誘導体、ヒスチジン誘導体、トレオニン誘導体、ロイシン誘導体、イソロイシン誘導体、アラニン誘導体、フェニルアラニン誘導体、トリプトファン誘導体、リジン誘導体、オルニチン誘導体、システイン誘導体、シスチン誘導体、テアニン誘導体を挙げることが出来る。具体的には、カルボキシメチルシステインリシン、PPG-2アルギニン、ココイルアルギニンエチルPCA、塩酸ジヒドロキシプロピルアルギニン、塩酸アルキル(C12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニン、脂肪酸アシルグルタミン酸塩、脂肪酸アシルアスパラギン酸塩、脂肪酸アシルグリシン塩、脂肪酸アシルアラニン塩、ジラウロイルグルタミン酸リシン塩、オリゴペプチド、加水分解コラーゲン、コラーゲン、シルク、ホスファチジルセリン、トリメチルグリシン等を挙げることが出来る。これらは単独で配合してもよいし、2種類以上を組み合わせて配合してもよい。
又、毛髪処理用組成物に含有される還元剤の種類に特に限定は無いが、例えば、システアミン、システイン、チオグリコール酸塩、チオグリセリン、グリセリンチオグリコレート、グリセリンモノチオグリコレート(GMT)、チオグリコール酸グリセリル、ブチロラクトンチオール、チオ乳酸塩、亜硫酸塩等を挙げることが出来る。チオグリコール酸塩は、例えば、チオグリコール酸、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリコール酸カリウム、チオグリコール酸モノエタノールアミン等を挙げることが出来る。チオ乳酸塩は、例えば、チオ乳酸ナトリウム等を挙げることが出来る。亜硫酸塩は、例えば、亜硫酸ナトリウム等を挙げることが出来る。これらは単独で配合してもよいし、2種類以上を組み合わせて配合してもよい。
又、毛髪処理用組成物に含有される酸化剤の種類に特に限定は無いが、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、過酸化メラミン、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化マグネシウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、過酸化ストロンチウム、硫酸塩の過酸化水素付加物、リン酸塩の過酸化水素付加物、ピロリン酸塩の過酸化水素付加物等を挙げることが出来る。これらは単独で配合してもよいし、2種類以上を組み合わせて配合してもよい。
又、毛髪処理用組成物に含有される毛髪処理用成分の濃度は、毛髪処理用成分の種類に応じて適宜設計されるものの、例えば、全毛髪処理補助用組成物に対して10重量%-100重量%の範囲内であると好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して15重量%-100重量%の範囲内であると更に好ましく、全毛髪処理補助用組成物に対して20重量%-100重量%の範囲内であると更に好ましい。
又、毛髪処理用組成物は、上述した毛髪処理用成分以外にも、例えば、溶媒、染料、安定化剤、pH調整剤、動植物エキス、水溶性高分子、アミノ酸及びその誘導体、タンパク質及びその誘導体、ビタミン剤、紫外線防止剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、香料等の他の成分を含むことが出来る。
又、毛髪処理用組成物の形態に特に限定は無いが、例えば、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、スタイリング剤(整髪料、ヘアースタイリング剤)、パーマ液、ヘアカラーリング剤、クリーム、ローション、ゲル、光沢剤、スプレー等を挙げることが出来る。シャンプーとは、毛髪を洗浄するための洗剤又は石鹸を含有する毛髪に塗布する液体又は半固体を意味する。コンディショナーとは、毛髪を柔軟にし、毛髪をなめらかにし、及び/又は毛髪の光沢を変えるために毛髪に塗布する液体又は半固体を意味する。トリートメントとは、頭髪に水分、油分を補ったり、頭髪に栄養を与えたり、毛髪の損傷又はフケを防止するために毛髪に塗布する液体又は半固体を意味する。スタイリング剤とは、髪型を整えたり固定したりするために毛髪に塗布する液体又は半固体を意味する。パーマ液とは、縮毛するために毛髪に塗布する液体又は半固体を意味する。ヘアカラーリング剤とは、毛髪を特定の色に染めるために毛髪に塗布する液体又は半固体を意味する。
又、毛髪処理用組成物の製造方法に特に限定は無く、毛髪処理用組成物の成分を含む混合液を30度-100度で加熱したり、自然冷却したりする製造方法を挙げることが出来る。
ここで、毛髪処理補助用組成物と毛髪処理用組成物との組み合わせ方法に特に限定は無いが、例えば、毛髪処理補助用組成物を、先に毛髪に塗布し、その後、毛髪処理用組成物を当該毛髪に塗布する方法、毛髪処理補助用組成物と毛髪処理用組成物とを混合して、その混合物を毛髪に塗布する方法等を挙げることが出来る。
又、毛髪処理補助用組成物と毛髪処理用組成物との組み合わせの重量比に特に限定は無いが、例えば、1:0.1-1:1.0の範囲内であると好ましい。つまり、毛髪処理補助用組成物は、毛髪処理用組成物と同等かそれ以上に設定され、毛髪処理補助用組成物は、毛髪処理用組成物に対する主剤(ベース剤)として設定される。
又、毛髪処理補助用組成物との組み合わせの種類に特に限定は無いが、例えば、1種類の毛髪処理用組成物に限らず、2種類以上の毛髪処理用組成物と組み合わせることが出来る。毛髪処理補助用組成物は、例えば、システムトリートメント等の多剤式で使用しても、本発明の作用効果を発揮することが出来る。
さて、本発明に係る毛髪処理補助方法は、毛髪処理補助用組成物を用いる毛髪処理補助方法であって、第一の処理工程と、第二の処理工程と、第三の処理工程と、を備える。第一の処理工程は、毛髪処理用組成物と、毛髪処理補助用組成物とを組み合わせて、毛髪に塗布して、所定時間放置する。第二の処理工程は、前記放置後の毛髪を水洗する。第三の処理工程は、前記水洗後の毛髪を乾燥させる。
ここで、毛髪処理補助用組成物の塗布のタイミングについて、毛髪処理補助用組成物が毛髪処理用組成物と別体の場合、毛髪処理補助用組成物を先に毛髪に塗布し、その後に毛髪処理用組成物を当該毛髪に塗布すると好ましい。毛髪処理補助用組成物が毛髪処理用組成物と混合される場合、その混合物を毛髪に塗布すると好ましい。
又、毛髪処理補助用組成物の塗布方法に特に限定は無く、例えば、そのまま塗布したり、指先やクシ、刷毛等の塗布手段を用いて塗布したりする方法を挙げることが出来る。又、毛髪処理補助用組成物の塗布量に特に限定は無く、例えば、毛髪量と同等又はこれ以上の塗布量を挙げることが出来る。毛髪処理補助用組成物の塗布回数に特に限定は無く、例えば、1回でも良いし、2回以上繰り返しても良い。
又、毛髪の水洗方法に特に限定は無く、例えば、毛髪処理補助用組成物とともに塗布された毛髪処理用組成物を毛髪に塗布した直後、塗布後から60秒以内、塗布後から、5分、10分、20分等の所定の時間が経過した後に、塗布後の毛髪を水洗する方法を挙げることが出来る。
又、毛髪の乾燥方法に特に限定は無く、例えば、水洗後の毛髪をドライヤーで乾燥させる方法を挙げることが出来る。水洗後の毛髪に対する乾燥温度は、例えば、15度-45度であり、乾燥時間は、1分-60分である。又、毛髪に対する毛髪処理補助方法の回数に特に限定は無く、例えば、1回でも良いし、2回以上繰り返しても良い。
以下に、本発明における実施例、比較例等を具体的に説明するが、本発明の適用が本実施例などに限定されるものではない。
(毛髪処理補助用組成物と毛髪処理用組成物の製造)
図1-図8の表に示すように、各成分を配合して実施例1-43と比較例1-3の毛髪処理補助用組成物と毛髪処理用組成物を製造した。表中の数値は濃度(重量%)を示す。
実施例1-3の毛髪処理補助用組成物について、図1に示すように、多価アルコールをグリセリンとし、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールをPG(プロピレングリコール)とし、カチオン界面活性剤をベヘントリモニウムクロリドとし、エステルをリンゴ酸ジイソステアリルとし、高級アルコールをベヘニルアルコールとし、ノニオン界面活性剤をテトラオレイン酸ソルベス-60とオレス-2としている。多価アルコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して50.00重量%-85.00重量%の範囲内で変更し、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して10.00重量%-45.00重量%の範囲内で変更し、カチオン界面活性剤の濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して1.50重量%で固定している。ここで、多価アルコールとポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとの重量比を、1:0.12-0.90の範囲内で変更し、多価アルコールとカチオン界面活性剤との重量比を、1:0.0176-0.0300の範囲内で変更している。又、エステルの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して1.00重量%で固定し、高級アルコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して1.00重量%で固定し、ノニオン界面活性剤のテトラオレイン酸ソルベス-60の濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して1.00重量%で固定し、オレス-2の濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して0.50重量%で固定している。
一方、比較例1の毛髪処理補助用組成物について、多価アルコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して30.00重量%とし、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して65.00重量%とし、多価アルコールとポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとの重量比を、1:2.17としている。比較例2の毛髪処理補助用組成物について、多価アルコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して71.50重量%とし、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して25.00重量%とし、カチオン界面活性剤を含有しない場合としている。比較例3の毛髪処理補助用組成物について、多価アルコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して90.00重量%とし、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して5.00重量%とし、多価アルコールとポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとの重量比を、1:0.06としている。尚、多価アルコールとポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールとの重量比は、「ポリアルキレングリコール/多価アルコール」として示し、多価アルコールとカチオン界面活性剤との重量比は、「カチオン界面活性剤/多価アルコール」として示した。
又、実施例1-3と比較例1-3の毛髪処理用組成物について、酸をレブリン酸、グリオキシル酸とし、酸誘導体をグリオキシロイルカルボシステイン、グリオキシロイルケラチンアミノ酸とし、適宜、精製水で希釈した。
又、実施例4-6の毛髪処理補助用組成物について、図2に示すように、カチオン界面活性剤の濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して0.01重量%-5.00重量%の範囲内で変更し、多価アルコールとカチオン界面活性剤との重量比を、1:0.0002-0.0833の範囲内で変更している。実施例7-8の毛髪処理補助用組成物について、多価アルコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して70.00重量%で固定し、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して25.00重量%で固定し、カチオン界面活性剤の濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して1.50重量%で固定している。
又、実施例4-8の毛髪処理用組成物について、酸誘導体をカルボキシメチルシステインリシン、炭酸エチレンとし、還元剤をチオグリコール又はチオグリコール酸塩類、システアミン又はシステアミン塩類、GMTとし、適宜、精製水で希釈した。
又、実施例9-14の毛髪処理補助用組成物について、図3に示すように、多価アルコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して70.00重量%で固定し、多価アルコールの種類を、1,2,3-ブタントリオール、2,3,4-ペンタントリオール、1,2,4-ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタメチルグリセリンに変更した。実施例9-14の毛髪処理用組成物について、酸をレブリン酸に固定した。
又、実施例15-19の毛髪処理補助用組成物について、図4に示すように、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して25.00重量%で固定し、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの種類を、エチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、ヘキサメチレングリコール、ネオペンチルグリコールに変更した。
又、実施例20-25の毛髪処理補助用組成物について、図5に示すように、カチオン界面活性剤の濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して1.50重量%で固定し、カチオン界面活性剤の種類を、ベンザルコニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ステアラミドプロピルジメチルアミン、ベヘナミドプロピルジメチルアミンに変更した。ここで、実施例24、25では、カチオン界面活性剤が、ステアラミドプロピルジメチルアミンとベヘナミドプロピルジメチルアミンの三級アミン塩であるため、無機酸のリン酸を添加するとともに、リン酸の濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して1.50重量%とし、リン酸の添加に応じて、多価アルコールの濃度を調整した。
又、実施例26-32の毛髪処理補助用組成物について、図6に示すように、エステルの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して1.00重量%で固定し、エステルの種類を、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピルに変更した。
又、実施例33-37の毛髪処理補助用組成物について、図7に示すように、高級アルコールの濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して1.00重量%で固定し、高級アルコールの種類を、ミリスチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコールに変更した。
又、実施例38-43の毛髪処理補助用組成物について、図8に示すように、ノニオン界面活性剤の濃度を、全毛髪処理補助用組成物に対して1.50重量%で固定し、ノニオン界面活性剤の種類を、オレス-2、オレス-10、PEG-60水添ヒマシ油、ラウリン酸ポリグリセリル-6、べへネス-5、PEG-5水添ヒマシ油、テトラオレイン酸ソルベス-60のうち、2種類の組み合わせに変更した。
(毛髪処理)
モデル(被験者)の毛髪に対して、下記(A)-(D)の処理を行い、毛髪のうねり、ひろがり、パサつきを補修する毛髪処理を施した。
(A)先ず、ヘアスタイリストが、モデルの毛髪をドライヤーで乾燥させた。
(B)次に、ヘアスタイリストが、毛髪処理補助用組成物と毛髪処理用組成物(実施例又は比較例)を用意し、毛髪処理補助用組成物に毛髪処理用組成物を、毛髪処理補助用組成物と毛髪処理用組成物との重量比が1:1になるように混合し、その混合液をモデルの毛髪に塗布し、所定時間放置した。
(C)又、ヘアスタイリストが、毛髪に混合液が残らないように毛髪を十分に水洗した。
(D)最後に、ヘアスタイリストが、水洗後の毛髪をドライヤーで十分に乾燥させた。
(評価方法)
次に、(B)の処理中の毛髪処理補助用組成物の性能評価と、(D)の処理後の毛髪の性能評価を行った。性能評価の項目は、(1)うねり・ひろがり・ぱさつきの補修、(2)付着性及び操作性である。
(1)うねり・ひろがり・ぱさつきの補修
5人の評価者が、(D)の処理後のモデルの毛髪を触って、うねり・ひろがり・ぱさつきを確認した。評価は、5段階(5点:非常に良い、4点:良い、3点:普通、2点:悪い、1点:非常に悪い)で行い、各評価者の点数を平均して、以下の基準によってランク付けをした。「◎」及び「○」の評価が製品として合格である。
<基準>
◎:点数の合計が20点以上
○:点数の合計が15点以上20点未満
△:点数の合計が10点以上15点未満
×:点数の合計が10点未満。
(2)付着性及び操作性
5人のヘアスタイリストが、モデルの毛髪に混合液を塗布して浸透させる際に、混合液が毛髪に付着し易いか、混合液が毛髪への伸びが良いかを確認した。評価は、5段階(5点:非常に良い、4点:良い、3点:普通、2点:悪い、1点:非常に悪い)で行い、各評価者の点数を平均して、以下の基準によってランク付けをした。「◎」及び「○」の評価が製品として合格である。
<基準>
◎:点数の合計が20点以上
○:点数の合計が15点以上20点未満
△:点数の合計が10点以上15点未満
×:点数の合計が10点未満。
(評価結果)
先ず、実施例1における処理前後のモデルの後ろ髪を観察した。図9に示すように、処理前のモデルの後ろ髪では、毛髪のうねりとひろがりが酷く、毛髪を触ると、毛髪のぱさつきが生じていることが確認された。一方、処理後のモデルの後ろ髪では、毛髪のうねりとひろがりが改善されており、毛髪を触ると、毛髪のぱさつきが低減していることが確認された。これにより、本発明では、毛髪のうねり、ひろがり、パサつきを補修することが分かった。
次に、性能評価を確認すると、図1に示すように、比較例1-3では、(1)うねり・ひろがり・ぱさつきの補修、(2)付着性及び操作性の評価結果のいずれかが「△」又は「×」であり、製品として不合格であった。一方、実施例1-3では、多価アルコールの濃度を特定の濃度範囲とし、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの濃度を特定の濃度範囲とし、毛髪処理用組成物を酸又は酸誘導体とすると、(1)うねり・ひろがり・ぱさつきの補修、(2)付着性及び操作性の評価結果がそれぞれ「◎」又は「〇」であり、製品として合格であった。
又、図2に示すように、実施例4-6では、カチオン界面活性剤の濃度を特定の濃度範囲とすると、(1)うねり・ひろがり・ぱさつきの補修、(2)付着性及び操作性の評価結果がそれぞれ「◎」又は「〇」であり、製品として合格であった。実施例7-8では、毛髪処理用組成物を酸誘導体又は還元剤としても、(1)うねり・ひろがり・ぱさつきの補修、(2)付着性及び操作性の評価結果がそれぞれ「◎」又は「〇」であり、製品として合格であった。
又、図3に示すように、実施例9-14では、多価アルコールの種類を変えても、(1)うねり・ひろがり・ぱさつきの補修、(2)付着性及び操作性の評価結果がそれぞれ「◎」であり、製品として合格であった。
又、図4に示すように、実施例15-19では、ポリアルキレングリコール又はモノアルキレングリコールの種類を変えても、(1)うねり・ひろがり・ぱさつきの補修、(2)付着性及び操作性の評価結果がそれぞれ「◎」であり、製品として合格であった。
又、図5に示すように、実施例20-25では、カチオン界面活性剤の種類を変えても、(1)うねり・ひろがり・ぱさつきの補修、(2)付着性及び操作性の評価結果がそれぞれ「◎」であり、製品として合格であった。
又、図6に示すように、実施例26-32では、エステルの種類を変えても、(1)うねり・ひろがり・ぱさつきの補修、(2)付着性及び操作性の評価結果がそれぞれ「◎」であり、製品として合格であった。
又、図7に示すように、実施例33-37では、高級アルコールの種類を変えても、(1)うねり・ひろがり・ぱさつきの補修、(2)付着性及び操作性の評価結果がそれぞれ「◎」であり、製品として合格であった。
又、図8に示すように、実施例38-43では、ノニオン界面活性剤の種類を変えても、(1)うねり・ひろがり・ぱさつきの補修、(2)付着性及び操作性の評価結果がそれぞれ「◎」であり、製品として合格であった。
尚、本発明における実施例、比較例等では、毛髪処理補助用組成物と毛髪処理用組成物とを混合した混合液を用いて評価を行ったが、これに限らず、先ず、毛髪処理補助用組成物の単体を毛髪に塗布した後に、毛髪処理用組成物の単体を毛髪に塗布しても良いし、毛髪処理補助用組成物と毛髪処理用組成物とに加えて、他の処理剤と併用しても良いし、他の処理剤として、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、スタイリング剤、パーマ液、ヘアカラーリング剤、クリーム、ローション、ゲル、光沢剤、スプレー等を採用しても、同様の作用効果を奏すると推測する。