以下、図面を参照して本開示に係る実施形態について説明する。以下の図面は、模式的なものである。従って、細部は省略されることがある。また、寸法比率は現実のものと必ずしも一致しない。複数の図面相互の寸法比率も必ずしも一致しない。特定の寸法が実際よりも大きく示され、特定の形状が誇張されることもある。
第2実施形態以降の説明においては、基本的に、先に説明された実施形態との相違部分についてのみ述べる。特に言及がない事項については、先に説明された実施形態と同様とされたり、類推されたりしてよい。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る超音波装置1の概略構成を示す模式図である。
超音波装置1は、例えば、HIFU治療に利用されるものである。例えば、超音波装置1は、患者101の患部103(又は結石等の異物。以下、同様。)へ超音波を集束させる。これにより生じる熱等によって、患部103が変性する。超音波装置1は、人体のいずれの部位を治療対象として構成されてもよいし、また、いずれの疾患を治療対象として構成されてもよい。換言すれば、超音波装置1が放射する超音波の周波数及び強度、並びに超音波装置1の各部の寸法等は適宜に設定されてよい。なお、超音波は、一般に、20kHz以上の音波とされている。超音波の周波数について、一般的な上限は特にないが、例えば、5GHzとされてよい。
超音波装置1は、患者101に隣接して配置され、超音波の放射を直接的に担う超音波放射器具3(以下、単に「放射器具3」ということがある。)と、放射器具3への電力供給等を行う装置本体5とを有している。
(超音波放射器具)
放射器具3は、超音波を発生させる発生部7と、発生部7と患者101との間に介在する袋9とを有している。発生部7は、例えば、患者101側に面する凹面7aから超音波を放射する。凹面7aの形状は、例えば、概略、球面(その内面)の一部を切り取った形状である。従って、凹面7aから放射された超音波は、球の中心付近(別の観点では患部103)に集束する。袋9は、少なくとも超音波装置1の使用時において、液体LQが封入されている。液体LQは、例えば、凹面7aと患者101の体表との間における音響インピーダンスの急激な変化を緩和することに寄与している。
液体LQは、例えば、水である。また、例えば、液体LQは、水と、適宜な添加剤とを含むものであってもよい。添加剤は、例えば、音響インピーダンスを調整するためのものであってよい。液体LQの音響インピーダンスは、例えば、1×106kg/(m2・s)以上2×106kg/(m2・s)以下、又は1.3×106kg/(m2・s)以上1.7×106kg/(m2・s)以下とされてよい。参考に、種々の物質の音響インピーダンスを例示すると、水:約1.5×106kg/(m2・s)、空気:約0、脂肪:約1.4×106kg/(m2・s)、筋肉:約1.7×106kg/(m2・s)である。
(発生部)
図2は、発生部7の要部構成を説明するための模式図である。図2における上方は患者101側である。すなわち、図2は、凹面7a側から発生部7を見た斜視図である。
発生部7は、例えば、それぞれ超音波を放射する複数の板状素子11と、複数の板状素子11を保持している支持体13とを有している。支持体13は、例えば、フレーム状(枠状、骨組構造状)であり、複数の板状素子11を患者101側に露出させるように複数の板状素子11の外縁を保持している。発生部7は、この他、例えば、図示されている構成を患者101とは反対側から覆う適宜な形状の筐体等を有していてもよい。
(板状素子の配置)
板状素子11は、例えば、概略、平板状に構成されている。その板形状の表裏(最も広い1対の面)の一方の面は、患者101に向けて超音波を放射する放射面11aとなっている。複数の板状素子11は、放射面11aが共通の集束領域(患部103)に面するように互いに並列に互いに傾斜して(互いに異なる向きで)配置されており、既述の凹面7aを構成している。従って、凹面7aは、曲面によって構成されているのではなく、複数の平面(放射面11a)の組み合わせによって構成されている。
複数の板状素子11の配置パターンは、適宜に設定されてよい。図示の例では、複数の板状素子11は、凹面7aの周方向(凹面7aの外周に沿った方向)に配列されて環状の素子列8(矢印で示す)を構成している。素子列8は、凹面7aの平面視で多重(2重以上)の環状に(例えば同心状に)複数列で設けられてもよいし(図示の例)、1列のみで設けられてもよい。隣り合う板状素子11の中心(例えば平面視における幾何中心)同士の距離を中心間間隔としたとき、各素子列8内における複数の中心間間隔は、一定であってもよいし(図示の例)、一定でなくてもよい。各素子列8内に含まれる板状素子11の数は適宜に設定されてよい。また、この数は、複数の素子列8同士において、互いに同一であってもよいし、互いに異なっていてもよい。
図示の例では、凹面7aの最も奥の領域(後述する中央部65)は板状素子11の非配置領域とされている。このような領域には、適宜な電子部品等が配置されてもよい。例えば、患部103の位置を検出するための超音波センサ、患部103の位置を示すために患者101の体表に付されたマーカの位置を検出する視覚センサ、及び/又は複数の板状素子11から放射した超音波の反射波を受信する受信部が設けられてよい。また、凹面7aの最も奥の領域は、開口を有していてもよい。当該開口は、例えば、上記の視覚センサによって検出される可視光及び/又は超音波センサによって検出される超音波を通過させるためのものであってもよい。また、凹面7aの最も奥の領域は、板状素子11の配置領域とされていてもよい。
(板状素子の平面形状)
図3は、板状素子11の平面図である。
板状素子11の平面形状及び当該平面形状の寸法は適宜に設定されてよい。例えば、複数の板状素子11は、互いに同一の形状及び大きさとされてもよいし、形状及び/又は大きさが互いに異なる2種以上の板状素子11を含んでいてもよい。また、板状素子11の平面形状は、隣り合う板状素子11同士の間の隙間が比較的小さくなる形状(球面を分割したような形状)であってもよいし(図2及び図3の例)、そのような形状でなくてもよい。後者としては、例えば、円形を挙げることができる。
図2及び図3の例では、板状素子11の平面形状は、板状素子11同士の隙間が比較的小さくなる形状の一例である台形状とされている。なお、台形以外の多角形によっても、板状素子11同士の隙間を小さくするように凹面7aを構成できることは、例えば、正多面体(プラトンの立体)、半正多面体(アルキメデスの立体)及びプラトンの立体、並びに種々の技術分野において実現されているドーム形状から明らかである。
より詳細には、板状素子11の台形は、図3に符号を付すように、例えば、凹面7aの内側に上底11dを有し、凹面7aの外側に下底11eを有し、互いに等しい長さの1対の脚11fを有している等脚台形である。上底11dの長さ及び下底11eの長さ、並びに台形の高さ(上底11dと下底11eとの距離)は適宜に設定されてよく、いずれの長さが他の長さに対して長くてもよい。
既述のように、複数の板状素子11は、凹面7aの周方向に配列されて環状の素子列8を構成している。各素子列8において、隣り合う板状素子11同士で台形の脚11f同士が隣り合っている。隣り合う脚11f同士は、互いに平行であってもよいし、互いに平行でなくてもよい。後者の場合、凹面7aの内側及び外側のいずれにおいて脚11f同士の間隔が相対的に広くなっていてもよい。また、隣り合う素子列8同士においては、一方の素子列8の板状素子11の台形の上底11dと他方の素子列8の板状素子11の台形の下底11eとが隣り合っている。
なお、以下の説明では、後述する板状素子11の4つの側面11s(又は当該側面11sを構成する側面19s若しくは21s)を上底11d、下底11e及び1対の脚11fの語で指すことがある。
(板状素子の構造)
図3に示すように、1つの板状素子11は、複数の振動素子15(具体的には圧電素子)を有している。振動素子15は、超音波を発生させる振動を生じる部分である。振動素子15の数、位置、平面形状及び大きさ等は適宜に設定されてよい。
図示の例では、複数の振動素子15は、板状素子11の平面方向(平面に沿う方向。以下、同様。)に沿って概ね一様な密度で分布して配置されている。より詳細には、隣り合う振動素子15の中心(例えば平面視における幾何中心)同士の距離を中心間間隔としたとき、複数の振動素子15は、一定の中心間間隔で縦横に配列されている。ただし、複数の振動素子15は、互いに隣り合う列同士で中心同士が中心間間隔の半分程度ずれていてもよいし、複数の同心円に沿って配列されていてもよいし、放射状に配列されていてもよいし、一様でない密度で配置されていてもよい。複数の振動素子15の配列方向と、板状素子11の外縁の各部が延びる方向との相対関係も適宜に設定されてよい。
複数の振動素子15の配置領域(例えば複数の振動素子15が収まる最小の凸多角形)の面積は、例えば、板状素子11の面積(又は患者101側から見て支持体13から露出している面積)の1/5以上、1/2以上又は2/3以上又は4/5以上とされてよい。4/5以上は、複数の振動素子15が板状素子11の全面に配置された状態と捉えられてよい。複数の振動素子15が板状素子11の全面に亘って配置されていない場合において、複数の振動素子15の配置領域は、板状素子11内の中央側又は外縁側等の適宜な範囲に位置してよい。配置領域の形状も任意である。
また、図示の例では、振動素子15の平面形状は、円形とされている。別の観点では、当該平面形状は、線対称又は回転対称の形状である。ただし、当該平面形状は、楕円又は多角形等の他の形状とされてよく、また、非対称の形状であってもよい。振動素子15の平面形状が円形でない場合において、当該平面形状と板状素子11の平面形状との相対的な向きも適宜に設定されてよい。
(板状素子の積層構造)
図4は、図3のIV-IV線における断面図である。図4における下方は患者101側である。図4では、1枚の板状素子11に加えて、支持体13の一部も図示されている。
板状素子11は、例えば、その平面方向に沿って(放射面11aに沿って)広がる2以上の層状(板状を含む。以下、同様。)の部材を含んで構成されている。具体的には、例えば、板状素子11は、振動素子15を有している素子基板19と、素子基板19に重ねられているキャビティ部材21とを有している。板状素子11は、例えば、キャビティ部材21側を患者101側(別の観点では支持体13側)に向けている。素子基板19は、振動素子15となっている領域が撓み変形することによって振動する。この振動が素子基板19の患者101側に位置する流体に伝えられて超音波が生成される。キャビティ部材21は、素子基板19のうち複数の振動素子15に個別に重なる複数のキャビティ21c(開口、孔)を有している。キャビティ部材21は、例えば、キャビティ21cの縁部によって振動素子15の固定端を規定することに寄与し、ひいては、振動素子15の固有振動数(共振周波数)を調整することに寄与する。
複数のキャビティ21c及び後述する第2電極33(個別電極)が設けられていることなどにより、板状素子11の主面(板の最も広い面。表裏)は、凹凸を有しており、平坦な面ではない。このことから理解されるように、板状素子11が板状又は平板状であるという場合、厳密に板又は平板である必要は無い。例えば、板状素子11は、主要な構成要素として厚さが一定で平面を成す層(例えば後述する23、25及び27)を有することをもって平板状と捉えられてよい。また、例えば、板状素子11は、両主面のそれぞれにおいて、複数の凸部の頂部(又は凹部の最深部)が同一平面に収まるときに平板状と捉えられてよい。また、例えば、板状素子11は、板状素子11の面積から求めた円相当径に対して各主面の凹凸の算術平均粗さRaが5%以下、2%以下又は1%以下のときに平板状と捉えられてよい。
(素子基板)
素子基板19は、例えば、その平面方向に沿って(放射面11aに沿って)広がる2以上の層状部材を含んで構成されている。具体的には、例えば、素子基板19は、患者101側(別の観点ではキャビティ部材21側)から順に、振動層23、第1導体層25、圧電体層27及び第2導体層29を含んでいる。第1導体層25は、例えば、第1電極31を含んでいる。第2導体層29は、例えば、複数の第2電極33を含んでいる。第1電極31及び第2電極33は、圧電体層27を挟んでいる。これらの1対の電極に交流電圧が印加されることによって、素子基板19の振動素子15となっている領域は撓み変形を伴う振動を生じる。なお、素子基板19は、図示の層の他、例えば、第2導体層29を覆う絶縁層等の適宜な層を含んでいてよい。
素子基板19において、振動素子15と捉えられる領域は、適宜に定義されてよい。本実施形態の説明では、便宜的に、素子基板19のうちキャビティ21cと重なっている領域(より厳密にはキャビティ21cの素子基板19側の開口面と重なっている領域)を振動素子15として定義する。なお、この他、第2電極33(個別電極)と重なる領域を振動素子15として定義することも可能である。
各振動素子15は、キャビティ21c側(患者101側)に面している第1面15aと、キャビティ21cとは反対側に面している第2面15bとを有している。第1面15aは、例えば、振動層23のキャビティ部材21側の面によって構成されている。第2面15bは、例えば、第2導体層29のキャビティ部材21とは反対側の面、及び圧電体層27のキャビティ部材21とは反対側の面のうち第2導体層29から露出している領域によって構成されている。なお、例えば、図示の例とは異なり、第2導体層29を覆う絶縁層が設けられている場合は、当該絶縁層によって第2面15bが構成されてよい。第1面15aは、振動素子15の振動によって、患者101側へ向かう超音波を生じる面であり、板状素子11の放射面11aの一部を構成している。
(振動層)
振動層23は、例えば、複数の振動素子15に亘る広さで(例えば素子基板19の概ね全体に亘る広さで)、基本的に隙間無く広がっている。振動層23の厚さは、例えば、概ね一定である。振動層23は、例えば、後述するように、圧電体層27の平面方向の変形を規制して、面外振動を生じさせることに寄与する。
振動層23は、例えば、絶縁材料又は半導体材料によって形成されている。振動層23の材料は、無機材料でも有機材料でもよい。より具体的には、例えば、振動層23の材料は、圧電体層27の材料(後述)と同一又は異なる圧電体とされてよい。また、例えば、振動層23の材料は、シリコン(Si)、二酸化ケイ素(SiO2)、窒化シリコン(SiN)又はサファイア(Al2O3)とされてもよい。振動層23は、互いに異なる材料からなる複数の層が積層されて構成されていてもよい。
(第1導体層及び第1電極)
第1導体層25は、図示の例では、第1電極31のみを含んでいる。第1電極31は、例えば、共通電極として構成されている。共通電極は、例えば、複数の振動素子15に亘る広さ(素子基板19の概ね全体に亘る広さ)で、基本的に隙間無く広がっている。第1電極31の厚さは、例えば、概ね一定である。第1電極31は、例えば、圧電体層27を貫通する不図示の貫通導体を介して、板状素子11の袋9とは反対側に配置された不図示の配線(例えば後述するFPC(Flexible printed circuits)35)と電気的に接続されている。
第1導体層25の材料は、例えば、適宜な金属とされてよい。例えば、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、アルミニウム(Al)、ニッケル(Ni)、銅(Cu)若しくはクロム(Cr)又はこれらを含む合金が用いられてよい。第1導体層25は、互いに異なる材料からなる複数の層が積層されて構成されていてもよい。また、第1導体層25の材料は、前記のような金属を含む導電ペーストを焼成して得られるものであってもよい。すなわち、第1導体層25の材料は、ガラス粉末及び/又はセラミック粉末等の添加剤(別の観点では無機絶縁物)を含むものであってもよい。
(圧電体層)
圧電体層27は、例えば、複数の振動素子15に亘る広さで(例えば素子基板19の概ね全体に亘る広さで)、基本的に隙間無く広がっている。圧電体層27の厚さは、例えば、概ね一定である。ただし、圧電体層27は、図示の例とは異なり、複数の振動素子15に対して個別に設けられた、互いに分離された複数の部位を有する構成であってもよい。
圧電体層27の材料は、単結晶であってもよいし、多結晶であってもよいし、無機材料であってもよいし、有機材料であってもよいし、強誘電体であってもなくてもよいし、焦電体であってもなくてもよい。無機材料としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛系材料及び非鉛系無機圧電材料が挙げられる。非鉛系無機圧電材料としては、例えば、ペロブスカイト型化合物材料が挙げられる。有機材料としては、例えば、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)が挙げられる。
また、圧電体層27の材料は、例えば、圧電磁器板(別の観点では焼結体)とされてもよいし、圧電薄膜とされてもよい。圧電磁器板は、圧電性を有する複数の結晶粒子(及び結晶粒界)により構成される板状の無機多結晶体であり、圧電セラミックス板ともいう。圧電磁器板を構成する結晶粒子は、通常アスペクト比が小さく、等方的に分布している。圧電薄膜とは、圧電性を有する薄膜状の無機単結晶体、無機多結晶体、または有機材料(ポリマー)である。多結晶体の圧電薄膜は、通常、厚さ方向にのびる柱状晶により構成されている。圧電薄膜は通常、高い配向性を有しており、それにより高い圧電特性を有する。
圧電体層27は、例えば、少なくとも振動素子15を構成している領域において、分極軸(単結晶では電気軸又はX軸ともいう。)が、圧電体層27の厚み方向(第1電極31と第2電極33との対向方向)に概ね平行になっている。なお、圧電体層27のうち、振動素子15を構成している領域以外の領域は、分極されていてもよいし、分極されていなくてもよい。また、分極されている場合において、振動素子15を構成している領域と同様の方向に分極されていてもよいし、異なる方向に分極されていてもよい。
(第2導体層及び第2電極)
第2導体層29は、例えば、既述の複数の第2電極33の他、複数の第2電極33に接続されている不図示の配線を有していてもよい。複数の第2電極33は、例えば、第2導体層29が含む不図示の引出電極(又は配線)を介して、板状素子11の袋9とは反対側に配置された不図示の配線(例えば後述するFPC35)と電気的に接続されている。
複数の第2電極33は、例えば、振動素子15毎に設けられた個別電極とされている。ここでいう個別電極は、複数の電極が互いに分離した形状とされていることを意味し、互いに別個の電位を付与可能にされている必要は無い。例えば、2以上の第2電極33(例えば1つの板状素子11内の全ての第2電極33)は互いに電気的に接続されていてよい。接続は、例えば、第2導体層29が有する不図示の配線によってなされていてもよいし、他の手段(例えば後述するFPC35)によってなされていてもよい。なお、複数の第2電極33は、個別に、又は2以上の第2電極33を含むグループ毎に互いに異なる電位が付与可能とされていてもよい。
第2電極33の平面形状及び大きさは、適宜な形状とされてよい。例えば、第2電極33の平面形状は、振動素子15の平面形状(キャビティ21cの開口形状)と相似形又は類似する形状であってもよいし、異なる形状であってもよいし、円形若しくは楕円形であってもよいし、多角形であってもよい。また、例えば、平面視において、第2電極33の外縁は、キャビティ21cの開口縁部に対して、その全体が内側に位置していてもよいし、その全体が概ね一致していてもよいし、その全体が外側に位置していてもよいし、一部のみが一致又は内側に位置していてもよい。本実施形態では、第2電極33は、円形のキャビティ21cの開口縁部よりも内側に位置する円形である。
第2導体層29の材料は、第1導体層25の材料と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、いずれの場合についても、既述の第1導体層25の材料の説明は、第2導体層29の材料の説明に援用されてよい。
(振動素子の動作)
第1電極31及び第2電極33によって、これらに挟まれている圧電体層27に分極の向きと同じ向きで電界が印加されると、圧電体層27は、平面方向において収縮する。この収縮は、振動層23によって規制されるから、振動素子15は、バイメタルのように振動層23側へ撓む(変位する)。逆に、分極の向きと逆の向きで電界が印加されると、振動素子15は、圧電体層27側へ撓む。
上記のような振動素子15の変位によって、振動素子15の周囲の媒質(例えば流体)においては圧力波が形成される。そして、所定の波形で電圧が変化する電気信号(駆動信号)が第1電極31及び第2電極33に入力されることによって、その電気信号の波形(別の観点では周波数及び振幅)を反映した超音波が生成される。
上記の撓み変形の振動は、換言すれば、振動素子15において、平面視の中央が振動の腹となり、外縁(例えばキャビティ21cの縁部付近)が振動の節となる1次モードの面外振動(屈曲振動)である。この振動に関して、振動素子15は、例えば、共振周波数が超音波の周波数帯に位置するように構成されている。共振周波数の設定は、例えば、振動素子15を構成する層の材料の選択(別の観点ではヤング率及び密度の選択)、並びに振動素子15の径及び各層の厚さの設定(別の観点では質量及び曲げ剛性の設定)等によってなされる。振動素子15の周囲の流体の影響、及び振動素子15を支持する部分(例えばキャビティ部材21)の剛性等の影響が考慮されてもよい。
電気信号は、例えば、振動素子15を振動層23側へ変位させる電圧印加と、振動素子15を圧電体層27側へ変位させる電圧印加とが繰り返されるものであってよい。すなわち、電気信号は、極性(正負)が反転する(電圧(電界)の向きが圧電体層27の分極軸の方向において交互に入れ替わる)ものであってよい。また、例えば、電気信号は、振動素子15を振動層23側へ変位させる電圧印加のみ、又は振動素子15を圧電体層27側へ変位させる電圧印加のみが繰り返されるものであってもよい。この場合、撓みと、復元力による撓みの解消との繰り返しによって、超音波が生成される。
(キャビティ部材)
キャビティ部材21は、例えば、キャビティ21cを無視して考えたときに、複数の振動素子15に亘る広さを有する、厚さが一定の部材である。キャビティ部材21の広さは、素子基板19の広さに対して、同等であってもよいし(図4の例)、異なっていてもよい。後述する図6等においては、キャビティ部材21が素子基板19よりも若干広い例を図示するが、図示とは逆に、素子基板19がキャビティ部材21よりも広くてもよい。
キャビティ部材21の材料は任意であり、例えば、絶縁材料であってもよいし、半導体材料であってもよいし、導電材料であってもよいし、無機材料であってもよいし、有機材料であってもよいし、圧電体であってもよいし、素子基板19内のいずれかの層の材料と同一であってもよい。具体的には、キャビティ部材21の材料としては、金属、樹脂、セラミックスを挙げることができる。また、キャビティ部材21は、複数の材料又は複数の層から構成されていてもよい。例えば、キャビティ部材21は、素子基板19に重なる金属層(金属板含む)に絶縁層が成膜されて構成されていてもよいし、ガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させたガラスエポキシ樹脂によって構成されていてもよい。
キャビティ21cの形状は適宜に設定されてよい。例えば、キャビティ21cの形状は、横断面(素子基板19に平行な断面)の形状がキャビティ21cの貫通方向の位置によらずに一定の形状であってもよいし(図示の例)、素子基板19側ほど拡径する、又は縮径するテーパ面を有する形状であってもよい。本実施形態の説明では、素子基板19のうちキャビティ21cと重なる領域を振動素子15としているから、既述の振動素子15の平面形状についての説明は、キャビティ21cの横断面の形状の説明に援用されてよい。
キャビティ21cの深さ(貫通方向の長さ。別の観点ではキャビティ部材21の厚さ)は、適宜に設定されてよい。例えば、キャビティ21cの深さは、キャビティ21cの径(円形でない場合は例えば円相当径)に対して、1/20以上、1/10以上、1/2以上又は1倍以上とされてよく、10倍以下、5倍以下、1倍以下、1/2以下又は1/10以下とされてよく、前記の下限と上限とは、矛盾しない限り、適宜に組み合わされてよい。
(支持体)
図2に戻って、支持体13は、例えば、複数の板状素子11の外縁を保持する形状とされている。より詳細には、支持体13は、例えば、隣り合う板状素子11の隙間(別の観点では境界)の形状と同様の形状を有している。換言すれば、支持体13は、複数の板状素子11に対して個別に重なる複数の開口13hを有している。そして、図4に示すように、板状素子11は、その外縁側部分が支持体13の患者101とは反対側の背面13bに対して重ねられ、開口13hを介して患者101側へ放射面11aを露出させている。
支持体13は、例えば、凹面7aの平面視において概略同心状に構成された3つの部位によって構成されている。1つは、複数の開口13hが形成されることによって格子状に構成され、かつ複数の板状素子11が配列されている領域に亘って帯状かつ環状に広がっている格子部61である。他の1つは、格子部61の外縁から外側に広がっている鍔状の縁部63である。残りの1つは、格子部61の内縁につながっている板状の中央部65である。複数の板状素子11は、これらの部位によって外縁が保持されている。
特に図示しないが、中央部65に開口が形成されたり、縁部63の内縁から外縁までの径が小さくされたりすることによって、支持体13は、格子部61のみによって構成されているといえる形状とされてもよい。また、中央部65が設けられている領域が板状素子11の配置領域とされてよいこと(換言すれば格子部61が中央に広がってよいこと)は、既に述べたとおりである。
開口13hの形状及び面積は適宜に設定されてよい。例えば、開口13hの形状は、板状素子11の外縁の形状と相似形又は類似する形状であってもよいし(図示の例)、異なる形状であってもよい。また、例えば、開口13hは、患者101側の前面13aから反対側の背面13bへ向かって縮径又は拡径する形状であってもよいし、そのような縮径又は拡径がなされない形状であってもよい。また、例えば、開口13hの面積(縮径又は拡径する場合は例えば最小面積)は、板状素子11の面積の6割以上又は8割以上とされてよい。
支持体13の材料は適宜なものとされてよい。例えば、支持体13の材料は、金属、セラミックス若しくは樹脂又はこれらの組み合わせとされてよい。金属は、例えば、ステンレス鋼とされてよい。
(支持体の形状の細部)
図5は、支持体13の背面13b(患部103とは反対側の面)の一例の一部を示す斜視図である。図5では、支持体13は、板状素子11の取り付け前の状態とされている。
支持体13の板状素子11が配置される面(ここでは背面13b)には、板状素子11が収容される凹部13rが形成されていてもよい。別の観点では、支持体13は、板状素子11(より詳細には本実施形態ではその外縁部)に対して当該板状素子11の厚さ方向に重なる重複部13eと、重複部13eから板状素子11側に突出する仕切部13fとを有している。もちろん、支持体13は、このような凹部13r(仕切部13f)を有さない形状であってもよい。
仕切部13fは、互いに隣り合う板状素子11同士の間に位置している。より詳細には、図示の例では、支持体13は、支持体13の周方向において互いに隣り合う板状素子11同士の間に位置する仕切部13faと、支持体13の径方向において互いに隣り合う板状素子11同士の間に位置する仕切部13fbとを有している。仕切部13faは、例えば、支持体13の径方向に延びている。仕切部13fbは、例えば、支持体13の周方向に延びている。
凹部13rは、例えば、板状素子11が嵌合する形状及び大きさとされ、板状素子11の位置決めに寄与してよい。ここでいう「嵌合」は、例えば、板状素子11の側面と凹部13rの壁面との間に、板状素子11のその平面方向への移動を許容する隙間(遊び)が存在するものを含む。この隙間は、例えば、後述する第1接着剤37の配置に寄与してよい。隙間の大きさは、例えば、板状素子11をその平面方向において凹部13r内のいずれの位置に移動させても板状素子11の外縁の全体が開口13hの外側に位置する大きさである。ただし、凹部13rは、そのような板状素子11の位置決めに寄与する大きさよりも大きくてもよい。
凹部13rをその深さ方向に見た形状は、例えば、板状素子11の平面形状及び/又は開口13hをその開口方向に見た形状と相似形とされてよい。従って、板状素子11の平面形状についての既述の説明は、凹部13rの形状に援用されてよい。また、凹部13rの形状は、その壁面が、板状素子11の側面に当接して板状素子11を位置決めする部位と、板状素子11の側面から離れて後述する第1接着剤37を配置する隙間を形成する部位とを有する形状であってもよい。凹部13rの壁面は、鉛直壁であってもよいし、凹部13rを縮径又は拡径させる傾斜壁であってもよい。凹部13rの深さは、板状素子11の厚さよりも小さくてもよいし、同等でもよいし、大きくてもよい。
仕切部13fは、一定の幅及び/又は一定の高さで延びる形状であってもよいし、幅及び/又は高さを変化させつつ延びる形状であってもよいし、直線状に延びていてもよいし、適宜に屈曲していてもよい。また、複数の仕切部13faは、互いに同一の形状であってもよいし、互いに異なる形状であってもよい。複数の仕切部13fbも同様である。
(板状素子と支持体との固定構造)
図6は、板状素子11と支持体13との固定構造を示す断面図である。図6は、図4と同様の断面において、素子基板19の細部の図示を省略するとともに、図4よりも若干広い範囲を示す図となっている。図6に示される板状素子11の1対の側面11sは、図3のIV-IV線に照らせば、1対の脚11fであるが、いずれの2つの側面の組み合わせと捉えられてもよい。
図6に示すように、板状素子11と支持体13とは、板状素子11の側面11sに接着された第1接着剤37によって互いに接着されている。より詳細には、図示の例では、板状素子11の側面11sは、キャビティ部材21の側面21sと、素子基板19の側面19sとを含んでいる。そして、第1接着剤37は、側面21s及び側面19sのうち側面21sのみに接着されている。なお、第1接着剤37は、キャビティ部材21に対して、側面21s以外の面(例えば支持体13とは反対側の面)に接着されていてもよいし(図示の例)、接着されていなくてもよい。
なお、確認的に記載すると、側面は、板形状の表裏(最も広い1対の面)をつなぐ面、又は板形状の厚さ方向に沿う面である。本実施形態で例に取っている台形状の板状素子11は、4つの側面11sを有している。なお、板状素子11が円形である場合においては、側面11sの数は1つであると捉えられてもよいし、放射面11aの両側に2つの側面11sが存在するというように適宜に分割して概念されてもよい。
第1接着剤37は、板状素子11の厚さ方向において、キャビティ部材21の側面21sの全体に接着されていてもよいし(図示の例)、側面21sの一部にのみ接着されていてもよい。後者の場合、側面21sの、接着される領域の広さは任意であり、例えば、接着される領域は、板状素子11の厚さ方向において、側面21sの半分以上に亘っていてもよいし、半分未満に収まっていてもよい。また、第1接着剤37が側面21sの一部にのみ接着される場合において、当該一部は、例えば、側面21sのうちの素子基板19とは反対側の一部であってもよいし、素子基板19側の一部であってもよい。例えば、図示のように重複部13e、キャビティ部材21及び素子基板19がこの順で重なる構成においては、第1接着剤37の量が少なくされて、第1接着剤37が側面21sの重複部13e側の一部にのみ接着されてよい。また、例えば、第1接着剤37の重複部13e側に空気が入り込むことなどによって、第1接着剤37が側面21sのうちの素子基板19側にのみ接着されてもよい。
また、第1接着剤37は、板状素子11の外縁の全周に亘って(換言すれば上底11d、下底11e及び1対の脚11fに亘って)側面11s(本実施形態では側面21s)に接着されていてもよいし、板状素子11の外縁の一部にのみ接着されていてもよい。後者の場合、例えば、側面21sと凹部13rの壁面との隙間が板状素子11の外縁の全周に存在しつつも、第1接着剤37が外縁の一部にのみ供給されることによって実現されてよい。また、例えば、凹部13rの壁面の一部が側面21sに直接に当接していることによって、外縁の一部のみが接着されていてもよい。
第1接着剤37は、放射面11a(より詳細には例えば少なくとも1つの振動素子15)を挟んだ両側の側面11sに接着されてよい。放射面11aを挟んだ両側の側面11sは、台形状の板状素子11を例に取ると、典型的には、上底11dと下底11eとの組み合わせ、又は1対の脚11fの組み合わせである。ただし、上底11dと1つの脚11fとの組み合わせ、又は下底11eと1つの脚11fとの組み合わせも、放射面11aを挟んだ両側の側面11sと捉えられて構わない。また、例えば、放射面11aが三角形の場合は、両側の側面は、任意の2辺の組み合わせとされてよい。また、例えば、放射面11aが円形の場合においては、両側の側面は、円周を2分割した2つの弧の組み合わせとされてよい。
第1接着剤37は、支持体13の適宜な部位に接着されてよい。板状素子11の外縁に沿う方向(周方向)において、第1接着剤37の板状素子11の側面11s(本実施形態では側面21s)に対する接着範囲と、第1接着剤37の支持体13に対する接着範囲とは、例えば、基本的に同様とされてよい。従って、例えば、側面11sに対する接着に関して、板状素子11の全周又はその一部に対して接着がなされてよいこと、及び放射面11aを挟んだ両側において接着がなされてよいことを述べたが、当該説明は、支持体13に対する接着範囲、及び/又は当該接着範囲と側面11sに対する接着範囲とが互いに重複する範囲に援用されてよい。
断面視において、図示の例では、第1接着剤37は、重複部13eのうちの板状素子11が重なる側の面(凹部13rの底面)のうちの、板状素子11から露出する領域にのみ接着されている。この領域に対して第1接着剤37が接着される広さは適宜に設定されてよい。例えば、第1接着剤37は、上記領域の全体に接着されていてもよいし、図示の例のように板状素子11側(開口13h側)の一部にのみ接着されていてもよいし、第1接着剤37の重複部13e側に空気が入り込むことなどによって板状素子11とは反対側の一部にのみ接着されていてもよい。
また、特に図示しないが、第1接着剤37は、凹部13rの底面に加えて、又は代えて、凹部13rの壁面に接着されていてもよいし、凹部13rが開口している面(仕切部13fの頂面等)に接着されていてもよい。第1接着剤37が凹部13rの壁面に接着されている場合において、第1接着剤37は、壁面の高さ方向において、壁面の全体に接着されていてもよいし、壁面の一部にのみ接着されていてもよい。後者の場合、接着される領域は、壁面の高さ方向において、壁面の半分以上に亘っていてもよいし、半分未満に収まっていてもよい。また、第1接着剤37が壁面の一部にのみ接着される場合において、当該一部は、例えば、壁面のうちの凹部13rの底面側の一部であってもよいし、凹部13rの底面とは反対側の一部であってもよい。
第1接着剤37の材料は、有機材料であってもよいし、無機材料であってもよく、また、絶縁材料であってもよいし、導電材料であってもよい。例えば、第1接着剤37は、樹脂又は金属とされてよい。第1接着剤37の材料の弾性率は適宜に設定されてよい。例えば、第1接着剤37の材料の弾性率は、支持体13の材料の弾性率よりも小さくてもよいし、大きくてもよい。なお、弾性率は、例えば、例えば縦弾性率(ヤング率、縦弾性係数)であり、また、例えば、発生部7の使用に関して想定されている温度範囲の中央の温度における値を基準としてよい(以下、同様。)。
また、例えば、第1接着剤37は、硬化後に弾性体となるもの(例えば弾性接着剤)とされてもよい。具体的には、例えば、第1接着剤37は、シリコーン系又はウレタン系のものとされてよい。これらは、1液性のものであってもよいし、2液性のものであってもよい。また、例えば、弾性体としての第1接着剤37は、硬化後の引張試験において引き裂かれた時の伸び率が35%以上となるものとされてよい。
(フレキシブル基板)
図6では、板状素子11(より詳細には素子基板19)に電気的に接続されるFPC35(フレキシブル基板)が示されている。FPC35は、例えば、板状素子11と装置本体5との間の信号伝達に寄与している。
FPC35は、例えば、特に図示しないが、絶縁性のフィルムと、当該フィルムに重なる導体層とを有しており、全体として可撓性を有している。FPC35の具体的な構造、材料及び寸法等は適宜に設定されてよい。FPC35には、電子部品(例えばIC:Integrated Circuit)が実装されていてもよいし、実装されていなくてもよい。
FPC35は、例えば、素子基板19に対してキャビティ部材21とは反対側に対向している。FPC35の広さは、例えば、1つの板状素子11が有する全ての振動素子15に亘る広さとされてよい。FPC35は、1つの板状素子11にのみ重なる広さを有していてもよいし(図示の例)、複数(発生部7が有する全て又は一部)の板状素子11に重なる広さを有していてもよい。また、前者の場合において、FPC35の広さは、板状素子11の広さよりも広くてもよいし、同等でもよいし、狭くてもよい。また、FPC35の平面形状は、板状素子11の平面形状と相似又は類似する形状とされてもよいし、異なる形状であってもよい。
素子基板19の第2導体層29(図4)は、例えば、キャビティ21cに重なる複数の第2電極33からキャビティ21cに重ならない領域(図6の例ではキャビティ21cに対して紙面貫通方向にずれた領域)へ延び出る複数の引出電極(不図示)を有している。一方、特に図示しないが、FPC35は、例えば、複数の引出電極と対向する複数のパッドを有している。複数の引出電極と複数のパッドとは、例えば、複数の導電性のバンプ39によって接着されている。これにより、複数の第2電極33とFPC35とが電気的に接続されている。特に図示しないが、素子基板19の第1電極31は、例えば、圧電体層27を貫通する貫通導体を介して、素子基板19のFPC35側に露出している端子に接続されてよい。そして、この端子は、バンプ39によってFPC35のパッドに接続されてよい。
バンプ39は、例えば、はんだ又は導電性接着剤によって構成されている。はんだは、鉛フリーはんだを含む。導電性接着剤は、例えば、導電性の粒子を含有する樹脂によって構成されている。引出電極、パッド及びバンプ39の具体的な形状及び寸法は適宜に設定されてよい。
素子基板19とFPC35との間には、バンプ39の厚み(及びバンプ39に接着されるパッド等の厚み)に起因して空間71が構成されている。空間71の厚さ(別の観点ではバンプ39等の厚さ)は適宜に設定されてよい。例えば、空間71の厚さは、振動素子15のFPC35側への撓み量として想定されている最大の撓み量が生じた場合であっても、素子基板19とFPC35とが接触しない厚さとされてよい。また、例えば、空間71の厚さは、FPC35の厚さよりも厚くてもよいし、同等以下であってもよい。なお、FPC35の撓みによって空間71の厚さが一定でない場合においては、例えば、最小の厚さ、平均の厚さ又は最大の厚さを基準として、上記の厚さの一例が適用されてよい。
(寸法等の一例)
既に述べたように、放射器具3において、超音波の周波数及び放射器具3の各部の寸法等は適宜に設定されてよい。以下に、一例を挙げる。放射器具3が生じる超音波の周波数は0.5MHz以上2MHz以下とされてよい。発生部7の直径(凹面7aの外縁を含む平面における直径)は、50mm以上200mm以下とされてよい。板状素子11の円相当径又は台形の1辺の長さは、5mm以上20mm以下とされてよい。振動素子15の円相当径は、0.2mm以上2mm以下とされてよい。素子基板19の厚さは、50μm以上200μm以下とされてよい。振動層23の厚さ及び圧電体層27の厚さのそれぞれの厚さは、前記の素子基板19の厚さと矛盾しない範囲で、20μm以上100μm以下とされてよい。第1導体層25(第1電極31)及び第2導体層29(第2電極33)それぞれの厚さは、0.05μm以上5μm以下とされてよい。支持体13の厚さは、素子基板19の厚さ以上とされてよい。
(袋)
図1に戻って、袋9の形状、大きさ及び材料は適宜に設定されてよい。例えば、袋9の形状は、球形等の全体として外側に膨らむ形状とされてよい。また、例えば、放射器具3が人体の特定の部位を対象としたものである場合においては、当該特定の部位の凹部及び/又は凸部に合わせて凸部及び/又は凹部を有する形状であってもよい。
袋9の材料は、少なくとも、液体LQを通さない性質(いわゆる遮水性)及び可撓性を有している。また、袋9の材料は、弾性体であってもよい。例えば、袋9の材料として、熱硬化性エラストマー(いわゆるゴム)、熱可塑性エラストマー(狭義のエラストマー)及びこれらのエラストマーを含まない樹脂(狭義の樹脂。ただし、可撓性を有するもの)が用いられてよい。熱硬化性エラストマーとしては、加硫ゴム(狭義のゴム)及び熱硬化性樹脂系エラストマーを挙げることができる。
袋9は、既述のように、少なくとも、超音波装置1の使用時において液体LQが封入されている。袋9(放射器具3)は、例えば、流通段階で液体LQが封入されているものであってもよいし、使用時に液体LQが封入されるものであってもよい。また、袋9(放射器具3)は、例えば、液体LQを袋9内に供給(及び/又は排出)するための開閉可能なポートを有さないものであってもよいし、有しているものであってもよい。ポートの開閉構造には、公知の種々のものが利用されてよい。
袋9は、発生部7側に開口9aを有している。そして、発生部7のうち、凹面7aを含む一部は、開口9aを介して袋9内の液体LQに接している。一方、発生部7の凹面7aとは反対側の面を含む一部は、袋9の液体LQに接しておらず、放射器具3の周囲の気体(例えば空気)に接している。従って、振動素子15においては、患者101側の第1面15aが液体LQに接しており、その反対側の第2面15bが気体(例えば空気)に接している。開口9aの縁部と、発生部7との間からの液体LQの漏れを低減するための構造は適宜なものとされてよい。
(装置本体)
装置本体5は、例えば、放射器具3の駆動及びその制御を行う駆動制御部41と、放射器具3を移動させる移動部43と、ユーザの入力操作を受け付ける入力部45と、ユーザに情報を提示する出力部47とを有している。
駆動制御部41は、例えば、ケーブル49を介して発生部7の電気回路に接続されている。当該電気回路は、例えば、FPC35を含んで構成されている。駆動制御部41は、超音波の発生に係る信号を発生部7に入力する駆動部51と、駆動部51を制御する制御部53とを有している。
超音波を発生させるために第1電極31及び第2電極33に駆動信号を入力する動作に関して、駆動部51と発生部7の電気回路との役割分担は適宜に設定されてよい。ここでは、説明を簡単にするために、発生部7の電気回路は、駆動部51からの信号を第1電極31及び第2電極33に伝達するだけの役割を有するものとして説明する。ただし、以下に説明する駆動部51の機能の少なくとも一部は、発生部7に設けられてもよい。
駆動部51は、例えば、商用電源等からの電力を制御部53によって指定された波形(例えば周波数及び電圧(振幅))を有する交流電力に変換して第1電極31及び第2電極33に入力する。駆動信号は、放射を意図している超音波の周波数と概ね同等の周波数を有するとともに、意図している超音波の振幅に対応する電圧を有している交流電力である。駆動信号は、矩形波(パルス)、正弦波、三角波又は鋸波のように適宜な形状とされてよい。
制御部53は、特に図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及び外部記憶装置等を含むコンピュータを含んで構成されている。CPUがROM及び/又は外部記憶装置に記憶されているプログラムを実行することによって、各種の制御を行う機能部が構築される。制御部53は、例えば、入力部45からの信号に基づいて、駆動部51が出力する駆動信号の波形(例えば周波数及び電圧(振幅))を設定し、また、駆動部51からの駆動信号の出力の開始及び停止を制御する。
移動部43は、例えば、特に図示しないが、放射器具3を保持する保持機構と、当該保持機構に放射器具3を移動させるための動力を付与する駆動源(例えばモータ)とを含んで構成されている。このような移動部43は、例えば、多関節ロボット、スカラロボット又は直交ロボットと同様の構成とされてよい。移動部43は、制御部53からの制御指令に基づいて放射器具3を患者101に対して相対移動させる。この相対移動は、例えば、放射器具3を患者101に近づける移動、及び/又は超音波の焦点を患部103に位置させるための位置決めのための移動を含んでよい。制御部53は、入力部45からの信号に基づいて、及び/又は患部103の位置等を特定する不図示のセンサからの信号に基づいて移動部43を制御する。なお、移動部43が設けられず、又は移動部43のうちの駆動源が設けられず、人力によって放射器具3が運搬及び位置決めされても構わない。
入力部45は、例えば、キーボード、マウス、機械式スイッチ及び/又はタッチパネルを含んで構成されている。入力部45は、例えば、放射器具3から放射する超音波の周波数及び振幅を設定するための操作、並びに超音波の放射の開始及び停止を指示するための操作を受け付ける。出力部47は、例えば、表示装置及び/又はスピーカを含んで構成されている。出力部47は、例えば、現時点で設定されている超音波の周波数及び振幅の情報等を提示する。
以上のとおり、本実施形態では、超音波放射器具3は、複数の板状素子11と、支持体13と、第1接着剤37とを有している。複数の板状素子11それぞれは、超音波を放射する放射面11aを表裏の一方の面に有している。支持体13は、複数の放射面11aが互いに異なる方向から同一の位置(患部103)に向けられる配置で複数の板状素子11を保持している。第1接着剤37は、複数の板状素子11と支持体13とを接着している。複数の板状素子11それぞれは、放射面11a内の複数の位置に、超音波を生成する振動を生じる複数の振動素子15を有している。第1接着剤37は、複数の板状素子11それぞれの側面11sに接着されている。
従って、例えば、超音波を放射する凹面7aは、一体的に形成されるのではなく、複数の板状素子11によって構成される。その結果、例えば、発生部7の製造方法を容易化することができる。例えば、板状素子11が平板状である場合においては、通常の回路基板等を作製する方法と同様の方法によって板状素子11を作製することができる。
また、例えば、各板状素子11が複数の振動素子15を有していることから、板状素子11の設計の自由度が向上する。具体的には、例えば、以下のとおりである。板状素子11全体が振動する態様の場合、板状素子11の面積が大きくなるほど、板状素子11の共振周波数は低くなる。従って、板状素子11の所定の振動モードの共振周波数と超音波の所望の駆動周波数とを近づける観点において、板状素子11の大きさは制限される。一方、本実施形態では、振動素子15の共振周波数を超音波の駆動周波数に近づければよいから、板状素子11の面積を大きくすることができる。
また、例えば、第1接着剤37が複数の板状素子11それぞれの側面11sに接着されていることから、効率的に患部103に超音波を集束させることが容易である。具体的には、例えば、以下のとおりである。まず、本実施形態とは異なり、第1接着剤37が設けられず、支持体13の重複部13eと板状素子11との互いに重なっている領域においてのみ支持体13と板状素子11とが接着されている態様について考える(後述する図9の第2接着剤73を参照)。この態様では、板状素子11は、重複部13e側においては平面方向の変形が規制され、重複部13eとは反対側においては平面方向の変形が規制されていない。一方、板状素子11内のいずれかの層(例えば素子基板19)は、超音波を生成する振動に伴って、又は温度変化によって、平面方向に伸縮する。従って、例えば、板状素子11全体が撓み変形を生じやすい。その結果、例えば、超音波を生成する振動に伴って撓み変形が生じている場合においては、超音波を発生させるためのエネルギーが発散することになる。また、例えば、いずれの要因にしろ、撓み変形が生じた場合においては、各板状素子11において複数の振動素子15の向きが、意図されている向きから変化してしまう。ひいては、超音波が集束される領域が、意図された大きさよりも広がってしまう。一方、本実施形態のように板状素子11の側面11sに第1接着剤37が接着されている場合においては、上記の態様に比較して、板状素子11の平面方向の変形が規制される領域は、板状素子11の厚み方向に拡大される。その結果、撓み変形が低減されやすい。ひいては、例えば、エネルギーの損失が低減されやすく、また、集束領域の拡大が低減されやすい。
また、本実施形態では、複数の板状素子11それぞれは、素子基板19と、キャビティ部材21とを有している。素子基板19は、放射面11aに沿って広がっており、複数の振動素子15を有している。キャビティ部材21は、放射面11aに沿って広がっており、複数の振動素子15に個別に重なる複数の開口(キャビティ21c)を有している。素子基板19は、放射面11aに沿う方向の応力を生じる圧電体層27を含んでいる。第1接着剤37は、キャビティ部材21の側面21s及び素子基板19の側面19sの少なくとも一方に接着されている。
この場合、例えば、素子基板19は、放射面11aに沿う方向に応力を生じる圧電体層27を含んでいるから、超音波を生成するための振動に伴って全体として平面方向に伸縮する蓋然性が高い。ひいては、上述したエネルギーの発散等の課題が生じやすい。従って、上述した効果が有効に奏されることになる。
また、本実施形態では、放射面11aが面する方向において、支持体13、キャビティ部材21及び素子基板19の順でこれらの部材が重なっている。第1接着剤37は、キャビティ部材21の、放射面11aを挟んだ両側の側面21sに接着されている。
この場合、例えば、板状素子11が有する部材のうち支持体13に相対的に近いキャビティ部材21を支持体13に接着することから、接着が容易である。また、例えば、キャビティ部材21は、厚さ方向の一方の面のみから素子基板19の平面方向の応力を受けるから、撓み変形を生じやすい。このようなキャビティ部材21の側面21sに第1接着剤37を接着させることによって、上述した撓み変形を低減する作用を効果的に得ることができる。特に、放射面11aを挟んだ両側の側面21sの変位が第1接着剤37によって規制されることによって、キャビティ部材21の平面方向の変形(伸縮)を効果的に低減することができる。
また、本実施形態では、板状素子11は、平板状である。
この場合、例えば、既述のように、通常の回路基板の製造方法を板状素子11の製造方法に適用することができるなど、発生部7の製造方法が容易化される。また、例えば、超音波を比較的広い集束領域へ照射することができる。
図7(a)及び図7(b)は、上記の広い集束領域への超音波の照射の効果を説明するための模式図である。具体的には、図7(a)及び図7(b)は、本実施形態及び他の例における超音波の集束の様子を模式的に示している。
まず、他の例として、図7(b)に示すように、曲面状の放射面151aを有する素子151を考える。放射面151aは、例えば、一枚の板状のレンズ部材によって構成されており、レンズ部材の背後に複数の振動素子15(厳密には振動素子15に相当するもの。ここでは不図示。)が配列されている。そして、レンズ部材は、複数の振動素子15が生じた超音波を焦点P1に集束させる。焦点P1は、理論上は点であり、比較的狭い範囲に超音波が集束される。
一方、図7(a)に示すように、板状素子11から照射された超音波は、理想的には、板状素子11から放射されたそのままの幅(ビームの幅)で集束領域R1へ照射される。そして、複数の板状素子11の超音波が集束される。従って、集束領域R1は、理論上は、板状素子11から放射された超音波の幅と同程度の幅を有する領域となる。そして、この集束領域R1の幅内では、超音波の強度は概ね同等である。患部103の大きさ及び疾患の種類等によっては、このような集束領域R1の形成が効率的及び/又は安全である。
ここで、既に述べたように、本実施形態では、各板状素子11が複数の振動素子15を有していることから、板状素子11の面積は、超音波の周波数(別の観点では振動素子15の共振周波数)とは別個に設定可能である。その結果、例えば、所望の超音波の周波数と所望のビーム幅(板状素子11の面積)との組み合わせを得ることが容易である。また、上述したように板状素子11全体の撓み変形が抑制されることから、板状素子11から放射される超音波の幅を一定に維持しやすい。
<第2実施形態>
図8は、第2実施形態に係る発生部207の構成を示す、図6と同様の断面図である。
本実施形態は、第1接着剤37がキャビティ部材21の側面21sだけでなく、素子基板19の側面19sにも接着されている点が第1実施形態と相違する。なお、第1接着剤37は、素子基板19に対して、側面19s以外の面(例えば支持体13とは反対側の面)に接着されていてもよいし(図示の例)、接着されていなくてもよい。板状素子11の外縁に沿う方向における、及び断面視における、第1接着剤37の支持体13に対する接着範囲については、第1実施形態の説明が援用されてよい。
第1接着剤37は、板状素子11の厚さ方向において、素子基板19の側面19sの全体に接着されていてもよいし(図示の例)、側面19sの一部にのみ接着されていてもよい。後者の場合、側面19sの、接着される領域の広さは任意である。側面19sが接着される領域は、板状素子11の厚さ方向において、側面19sの半分以上に亘っていてもよいし、半分未満に収まっていてもよい。また、側面19sが接着される領域の位置(キャビティ部材21側か、又はその反対側か等)も任意である。
図示の例では、第1接着剤37は、キャビティ部材21の側面21sと素子基板19の側面19sとの双方に接着されており、かつ各面の全体に接着されている。ただし、図示の例とは異なり、第1接着剤37は、側面19s(その全部又は一部)にのみ接着されたり、側面19s(その全部又は一部)と側面21sの一部とに接着されたりしてもよい。例えば、第1接着剤37の重複部13e側に空気が入り込むことなどによって、第1接着剤37が側面19sにのみ接着したり、側面21sの一部と側面19s(その全部又は一部)とに接着したりしてもよい。
第1実施形態で述べた板状素子11の外縁に沿う方向における第1接着剤37の側面11s(側面21s)に対する接着範囲の説明は、第1接着剤37の側面19sに対する接着範囲に援用されてよい。例えば、第1接着剤37は、板状素子11の外縁の全周に亘って側面19sに接着されていてもよいし、板状素子11の外縁の一部においてのみ側面19sに接着されていてもよい。また、例えば、第1接着剤37は、放射面11a(より詳細には例えば少なくとも1つの振動素子15)を挟んだ両側の側面19sに接着されてよい。
以上のとおり、本実施形態においても、第1接着剤37は、複数の板状素子11それぞれの側面11sに接着されている。従って、例えば、第1実施形態と同様の効果が奏される。具体的には、例えば、板状素子11のその全体に亘る撓み変形を低減し、ひいては、エネルギーの損失を低減したり、集束領域R1が、意図された大きさよりも大きくなる蓋然性を低減したりすることができる。
また、本実施形態では、第1接着剤37は、キャビティ部材21の側面21sに加えて、素子基板19の、放射面11aを挟んだ両側の側面19sにも接着されている。
従って、例えば、上記の効果が向上する。その理由としては、例えば、まず、第1実施形態に比較して接着面積が増加することが挙げられる。また、例えば、板状素子11の全体の撓み変形の要因となり得る素子基板19(圧電体層27)全体の伸縮自体を低減できることが挙げられる。
<第3実施形態>
図9は、第3実施形態に係る発生部307の構成を示す、図6と同様の断面図である。
本実施形態は、第1接着剤37だけでなく、放射面11aが面する方向において、板状素子11と支持体13とを接着する第2接着剤73が設けられている点が第1及び第2実施形態と相違する。なお、図9では、第1接着剤37が接着される領域は、第2実施形態のものが例示されているが、第1接着剤37が接着される領域は、第1実施形態のものであってもよい。
より具体的には、既述のように、板状素子11は、キャビティ部材21側を支持体13の重複部13eに向けており、キャビティ部材21の外縁部と、支持体13の重複部13eとが放射面11aが面する方向において互いに重なっている。第2接着剤73は、その間に介在して両者を接着している。
第2接着剤73の配置領域は適宜に設定されてよい。例えば、第2接着剤73は、板状素子11の中央側から外縁側への方向において、板状素子11(より詳細にはキャビティ部材21)と支持体13の重複部13eとが互いに重なる領域の全体に亘っていてもよいし、当該領域の一部にのみ亘っていてもよい。後者の場合において、第2接着剤73は、例えば、上記の互いに重なる領域のうちの内縁側(開口13h側)にのみ位置していてもよいし、外縁側にのみ位置していてもよいし、内縁及び外縁の双方から離れた範囲にのみ位置していてもよい。また、例えば、第2接着剤73は、板状素子11の外縁よりも外側に広がっていてもよい。この場合、第2接着剤73は、第1接着剤37と重複部13eとが重なる領域の少なくとも一部において両者の間に介在していてもよい。
板状素子11の外縁に沿う方向において、第1実施形態で述べた第1接着剤37の板状素子11及び支持体13に対する接着範囲の説明は、第2接着剤73の板状素子11及び支持体13の重複部13eに対する接着範囲に援用されてよい。例えば、第2接着剤73の接着範囲は、板状素子11の全周に亘っていてもよいし、一部にのみ亘っていてもよい。また、例えば、第1接着剤37は、放射面11a(より詳細には例えば少なくとも1つの振動素子15)を挟んだ両側において、板状素子11と重複部13eとに接着されていてもよい。
第2接着剤73の厚さも適宜に設定されてよい。例えば、第2接着剤73の厚さは、板状素子11の厚さの半分以上であってもよいし、半分未満であってもよい。
第2接着剤73の材料は、第1接着剤37の材料と同一であってもよいし、異なっていてもよい。また、いずれの場合についても、既述の第1接着剤37の材料の説明は、第2接着剤73の材料の説明に援用されてよい。
第1接着剤37の材料と第2接着剤73の材料とが異なる場合において、第1接着剤37の材料の弾性率は、例えば、第2接着剤73の材料の弾性率よりも大きくされてよい。また、逆に、第1接着剤37の材料の弾性率は、第2接着剤73の材料の弾性率よりも小さくされてもよい。弾性率が相対的に大きい材料と、弾性率が相対的に小さい材料との組み合わせは、種々可能であるが、例えば、前者が一般的な樹脂系接着剤とされる一方で、後者が既述の弾性接着剤とされてもよい。また、両者の弾性率の相違の程度も適宜に設定されてよく、例えば、前者の弾性率は、後者の弾性率の2倍以上、5倍以上又は10倍以上とされてよい。
以上のとおり、本実施形態においても、第1接着剤37は、複数の板状素子11それぞれの側面11sに接着されている。従って、例えば、第1実施形態と同様の効果が奏される。
また、本実施形態では、支持体13と、複数の板状素子11のそれぞれの外縁部とは、放射面11aが面する方向において、第2接着剤73を介して重なっている。
従って、例えば、板状素子11が支持体13に対して接着される面積が増加する。その結果、例えば、振動によって生じる応力が第1接着剤37に集中する蓋然性が低減され、振動に対する耐久性が向上する。
また、本実施形態では、第1接着剤37の弾性率は、第2接着剤73の弾性率よりも大きくされてよい。
この場合、例えば、第1接着剤37が相対的に硬いことによって、第1実施形態で説明した効果を維持しやすい。その一方で、第2接着剤73が相対的に柔らかいことによって、例えば、板状素子11と支持体13の重複部13eとの互いに重なる面の相対的な変位をある程度許容することができる。その結果、例えば、第2接着剤73が板状素子11又は重複部13eから剥離する蓋然性を低減し、気密性及び接合強度を向上させることができる。
また、本実施形態では、上記とは逆に、第1接着剤37の弾性率は、第2接着剤73の弾性率よりも小さくされてもよい。
この場合、例えば、板状素子11は、第1接着剤37が接着される側面11sよりも板状素子11の中央側の位置が固定端として機能しやすくなる。その結果、例えば、固定端間の距離が短くなり、板状素子11の種々の振動モードの共振周波数が高くなる。従って、例えば、板状素子11のいずれかの振動モードの共振周波数が超音波の周波数の近傍かつ高周波数側に位置する場合に、第2接着剤73を硬くすることによって、上記の共振周波数を超音波の周波数から高周波数側に離すことができる。その結果、不要な振動が超音波に及ぼす影響を低減することができる。
<第4実施形態>
図10は、第4実施形態に係る発生部407の構成を示す、図6と同様の断面図である。ただし、ここでは、互いに隣り合う2つの板状素子11に亘る範囲が示されている。図10では、2つの板状素子11の角度の相違は図示が省略されている。
図示の互いに隣り合う板状素子11の並び方向(図における左右方向)は、凹面7a(局所的には放射面11a)に沿う方向のうち、凹面7aの径方向及び周方向のいずれの方向であってもよく、また、板状素子11の平面形状及び配列態様等によっては、他の方向であってもよい。また、いずれか1つの方向について図示の構成が成立してもよいし、全ての方向(例えば径方向及び周方向の双方)について、図示の構成が成立してもよい。また、図示の構成は、図における左右方向に相当する方向に並ぶ全ての板状素子11について成立してもよいし、一部の板状素子11についてのみ成立してもよい。
本実施形態では、互いに隣り合う板状素子11の、互いに隣り合う側面11s同士が、第1接着剤37によって接着されている。なお、ここでは、互いに隣り合う側面11s同士を接着する第1接着剤37を一つの接着剤として概念しているが、一方の側面11sに接着されている第1接着剤37と、他方の側面11sに接着されている第1接着剤37とが互いに接着されていると捉えられてもよい。
本実施形態では、支持体13が互いに隣り合う側面11sの間に仕切部13fを有していることから、第1接着剤37は、仕切部13fの壁面及び頂面にも接着されている。特に図示しないが、支持体13が仕切部13fを有していない態様においては、第1接着剤37は、仕切部13fに接着されずに、互いに隣り合う側面11s同士の間に介在して両者に接着される。
図示の例では、第1接着剤37は、仕切部13fの壁面の高さ方向において、当該壁面の全体に接着されつつ、互いに隣り合う側面11sに接着されている。ただし、第1実施形態の説明から理解されるように、第1接着剤37は、壁面の一部(例えば頂部側)にのみ接着されつつ、互いに隣り合う側面11sに接着されていてもよい。互いに隣り合う側面11sの間における第1接着剤37の厚さ(本実施形態では仕切部13fの高さも含む厚さ)は、適宜に設定されてよい。例えば、第1接着剤37の厚さは、板状素子11の厚さ以上であってもよいし(図示の例)、板状素子11の厚さ未満であってもよい。
また、仕切部13fの高さは、板状素子11を構成する素子基板19の上面(FPC35側の面)よりも高く、かつFPC35の下面(素子基板19側の面)よりも低くてもよい。仕切部13fの高さがこのようであると、隣り合う板状素子11において素子基板19同士の振動が干渉するのを低減しつつ、仕切り部13fによってその上に位置するFPC35が折り曲げられてFPC35に負荷がかかるのを低減することができる。また、FPC35を素子基板19に接合する時のFPC35の扱いやすさの点でも好ましい。
図示の例では、第3実施形態と同様に、第2接着剤73が設けられている。また、第2実施形態と同様に、第1接着剤37は、キャビティ部材21の側面21s及び素子基板19の側面19sの双方に接着されている。ただし、互いに隣り合う側面11sを接着する第1接着剤37(仕切部13fが設けられている態様及び設けられていない態様)は、第2接着剤73が設けられていない態様に適用されてもよいし、第1接着剤37が側面19s及び側面21sの一方のみに接着されている態様に適用されてもよいし、上記2つの態様の組み合わせに適用されてもよい。
以上のとおり、本実施形態においても、第1接着剤37は、複数の板状素子11それぞれの側面11sに接着されている。従って、例えば、第1実施形態と同様の効果が奏される。具体的には、例えば、板状素子11全体の撓み変形を低減し、ひいては、エネルギーの損失を低減したり、集束領域R1が、意図された大きさよりも大きくなる蓋然性を低減したりすることができる。
また、本実施形態では、互いに隣り合う板状素子11の、互いに隣り合う側面11s同士が、第1接着剤37によって接着されている。
この場合、例えば、上述の撓み変形を低減する効果が向上する。具体的には、以下のとおりである。例えば、通常、隣り合う板状素子11は、互いに同じタイミングで収縮又は伸長する。従って、互いに隣り合う側面11s同士が接着されていると、側面11s同士は、板状素子11が収縮するときには第1接着剤37を介して互いに引っ張り合い、板状素子11が伸長するときには第1接着剤37を介して互いに押し合う。ひいては、側面11sの変位が低減され、既述の効果が向上する。
また、本実施形態では、支持体13は、互いに隣り合う板状素子11の、互いに隣り合う側面11s同士の間に位置するとともに第1接着剤37が接着されている仕切部13fを有している。支持体13の弾性率は、例えば、第1接着剤37の弾性率よりも大きくされてよい。
この場合、例えば、上記のように互いに隣り合う側面11s同士が引っ張り合う、又は押し合うときに、その間に第1接着剤37よりも弾性率が高い仕切部13fが介在することになる。その結果、例えば、互いに隣り合う側面11sの近接及び離反が更に低減されることになる。ひいては、上述の効果が向上する。
<第5実施形態>
図11は、第5実施形態に係る発生部507の構成を示す、図6と同様の断面図である。
本実施形態は、第1接着剤37がFPC35に到達している点が他の実施形態と相違する。より詳細には、第1接着剤37は、板状素子11の側面11sからFPC35に到達してFPC35に接着されていることによって、板状素子11とFPC35との間の空間71の外周部の少なくとも一部を塞いでいる。例えば、第1接着剤37は、空間71の全周に亘って空間71の外周部を塞いでおり、空間71は密閉されている。
このように空間71の外周部が塞がれている態様において、第1接着剤37は、FPC35の板状素子11側の面に到達しているだけであってもよいし、FPC35の側面を覆っていてもよいし、さらには、FPC35の板状素子11とは反対側の面を覆っていてもよい(図示の例)。また、第1接着剤37がFPC35の板状素子11とは反対側の面を覆っている場合において、第1接着剤37は、FPC35の板状素子11とは反対側の面の全体を覆っていてもよいし(図示の例)、一部(例えば外周部)のみを覆っていてもよい。
FPC35が第1接着剤37によって覆われている場合、FPC35とケーブル49との接続は適宜になされてよい。例えば、FPC35は、その一部が第1接着剤37の外部に延び出て直接又は間接にケーブル49と接続されてよい。なお、本開示において、FPC35の全体が第1接着剤37によって覆われている等という場合、このようなFPC35の一部が延び出ている態様を含んでよい。また、例えば、FPC35に接続されているとともに第1接着剤37から延び出る配線が直接又は間接にケーブル49と接続されてもよい。また、例えば、FPC35の板状素子11とは反対側の面の一部領域(例えばFPC35の中央側の領域)が第1接着剤37から露出し、当該一部領域に設けられたパッドが直接又は間接にケーブル49と接続されてよい。
第1実施形態の説明で述べたように、図示の例とは異なり、FPC35は、2以上の板状素子11に亘って広がっていてもよい。この場合においても、例えば、第1接着剤37が各板状素子11の周囲においてFPC35の板状素子11側の面に接着することによって、空間71を密閉することなどができる。及び/又は、例えば、第1接着剤37が2以上の板状素子11に重なるFPC35の外縁(例えばFPC35の側面)に接着されることによって、空間71を密閉することなどができる。
また、本実施形態では、別の観点では、少なくとも複数の振動素子15を含む範囲において、第1接着剤37がFPC35に対して板状素子11とは反対側に重なっている。図示の例では、第1接着剤37は、FPC35の全体に重なっている。また、第1接着剤37は、FPC35の上から板状素子11の全体を覆っている。このような観点において、空間71は、密閉されていてもよいし、密閉されていなくてもよい。
第1接着剤37のFPC35上における厚さは適宜に設定されてよい。例えば、当該厚さは、板状素子11の厚さ以上であってもよいし、板状素子11の厚さ未満であってもよい。また、第1接着剤37の上面(FPC35とは反対側の面)は、図示の例のように曲面であってもよいし、平面であってもよい。
なお、図示の例においても、仕切部13fの高さは、板状素子11を構成する素子基板19の上面(FPC35側の面)よりも高く、かつFPC35の下面(素子基板19側の面)よりも低くてもよい。仕切部13fの高さがこのようであると、隣り合う板状素子11において素子基板19同士の振動が干渉するのを低減しつつ、仕切り部13fによってその上に位置するFPC35が折り曲げられてFPC35に負荷がかかるのを低減することができる。また、FPC35を素子基板19に接合する時のFPC35の扱いやすさの点でも好ましい。
図示の例では、第3実施形態と同様に、第2接着剤73が設けられている。また、第2実施形態と同様に、第1接着剤37は、キャビティ部材21の側面21s及び素子基板19の側面19sの双方に接着されている。また、第1接着剤37は、第1~第3実施形態と同様に、隣り合う板状素子11の側面11s同士を接着していない。ただし、FPC35にも接着されている第1接着剤37は、第2接着剤73が設けられていない態様に適用されてもよいし、第1接着剤37が側面19s及び側面21sの一方のみに接着されている態様に適用されてもよいし、第1接着剤37が互いに隣り合う側面11s同士に接着されている態様に適用されてもよいし、上記3つの態様の2以上の組み合わせに適用されてもよい。
以上のとおり、本実施形態においても、第1接着剤37は、複数の板状素子11それぞれの側面11sに接着されている。従って、例えば、第1実施形態と同様の効果が奏される。具体的には、例えば、板状素子11全体の撓み変形を低減し、ひいては、エネルギーの損失を低減したり、集束領域R1が、意図された大きさよりも大きくなる蓋然性を低減したりすることができる。
また、本実施形態では、第1接着剤37は、板状素子11の側面11sからFPC35に到達してFPC35に接着されていることによって、板状素子11とFPC35との間の空間71の外周部の少なくとも一部を塞いでいる。
この場合、例えば、空間71の外周部の少なくとも一部が塞がれていることによって、空間71への気体(例えば空気)の流入及び空間71からの気体の流出が抑制される。ここで、振動素子15は、放射面11a側においては液体LQに接している。一方、放射面11aとは反対側においては空間71の気体に接している。すなわち、振動素子15は、表裏に接する物質が異なっている。その結果、例えば、振動素子15においては、超音波を発生させるための撓み振動の対称性が崩れ、変位量が低下し、ひいては、超音波の音圧が低下する。しかし、空間71における気体の流入出が抑制されることによって、例えば、振動素子15が空間71の気体から受ける抵抗が増加する。その結果、振動素子15が液体LQから受ける抵抗と振動素子15が空間71の気体から受ける抵抗との差が低減される。ひいては、撓み振動の非対称性を低減することができる。
また、本実施形態では、第1接着剤37は、例えば、FPC35の上から板状素子11の全体を覆っており、かつ空間71を密閉している。
この場合、上記の非対称性を低減する効果が向上する。その理由としては、例えば、空間71が密閉されることが挙げられる。また、例えば、第1接着剤37がFPC35に重なってFPC35の可撓性が低減されることが挙げられる。
<第6実施形態>
図12は、第6実施形態に係る発生部607の構成を示す、図6と同様の断面図である。
本実施形態は、FPC35に対して板状素子11とは反対側から対向している補強部材75が設けられている点が第5実施形態と相違する。補強部材75は、FPC35とは異なり、可撓性を有していない材料によって構成されている。これにより、例えば、FPC35の撓み変形を抑制して、振動素子15が空間71の気体から受ける抵抗を増加させ、上述した非対称性の低減の効果を得ることができる。
補強部材75の形状及び寸法は適宜に設定されてよい。例えば、補強部材75は、一定の厚さの平板状とされてよい。補強部材75の広さは、例えば、1つの素子基板19が有する全ての振動素子15に亘る広さとされてよい。補強部材75の広さは、FPC35の広さよりも狭くてもよいし、同等でもよいし、広くてもよい。補強部材75の平面形状は、例えば、FPC35又は板状素子11の平面形状と相似又は類似する形状とされてもよいし、異なる形状であってもよい。補強部材75の厚さは、FPC35の厚さに対して、厚くてもよいし(図示の例)、同等以下であってもよい。
補強部材75の材料は任意である。例えば、補強部材75の材料は、弾性率が第1接着剤37の材料の弾性率よりも大きいものとされてよい。具体的には、例えば、第1接着剤37が樹脂系接着剤とされる一方で、補強部材75は金属(例えばステンレス鋼)とされてよい。補強部材75の材料は、支持体13の材料と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
補強部材75は、例えば、FPC35に対して第1接着剤37を介して重なっていてもよいし(図示の例)、FPC35に対して直接的に重なっていてもよい。図示の例では、補強部材75は、FPC35とは反対側の面の全体が第1接着剤37によって覆われている。また、別の観点では、補強部材75は、その表裏及び側面が第1接着剤37に覆われており、第1接着剤37に埋設されている。ただし、図示の例とは異なり、例えば、第1接着剤37は、補強部材75の外縁部にのみ接着され、補強部材75のFPC35との反対側の面の全部又は大部分がFPC35とは反対側に露出していてもよい。
以上のとおり、本実施形態においても、第1接着剤37は、複数の板状素子11それぞれの側面11sに接着されている。従って、例えば、第1実施形態と同様の効果が奏される。具体的には、例えば、板状素子11全体の撓み変形を低減し、ひいては、エネルギーの損失を低減したり、集束領域R1が、意図された大きさよりも大きくなる蓋然性を低減したりすることができる。
また、本実施形態では、発生部607は、補強部材75を有している。補強部材75は、FPC35に対して板状素子11とは反対側から、第1接着剤37を介して間接に、又は直接に重なっており、また、第1接着剤37が接着されている。補強部材75の弾性率は、第1接着剤37の弾性率よりも大きい。
この場合、例えば、第1接着剤37のみによってFPC35を覆っている態様よりもFPC35の撓み変形を低減することが容易である。その結果、例えば、第5実施形態で述べた効果が向上する。具体的には、FPC35の撓み変形の低減によって、振動素子15が空間71の気体から受ける抵抗を増加させ、振動素子15の撓み振動の非対称性を低減することができる。
本開示に係る技術は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
複数の板状素子は、凹面を構成するように配置されていなくてもよい。例えば、複数の板状素子は、ブラインドの複数のスラットのように同一平面上に配置され、かつ同一の位置を向くように前記平面に対する角度を互いに異ならせて配置されてよい。また、板状素子は、平板状でなく、曲面状であってもよい。この場合において、超音波発生器具は、図7(b)のように焦点に超音波を集束させることが意図されているものであってもよい。
振動素子(板状素子)は、圧電体自体が撓み変形する態様のものに限定されない。例えば、振動素子は、放射面を構成する振動板と、その背後で放射面に交差する方向に伸縮して振動板を撓み変形させる圧電体とを有する構成であってもよい。また、圧電体自体が撓み変形する振動素子は、実施形態に示したユニモルフ型のものに限定されず、例えば、互いに分極方向が異なる圧電体が積層されたバイモルフ型のものであってもよい。また、板状素子は、キャビティ部材を有さないものであってもよい。
実施形態では、支持体は、1つの板状素子の複数の振動素子を露出させる1つの開口13hを有した。このような開口13hに代えて、複数の振動素子に個別に重なる複数の開口が支持体に設けられてもよい。この場合、第2接着剤73は、その複数の開口それぞれの周囲において支持体と板状素子とを接着してもよい。この態様であっても、板状素子の側面に第1接着剤が接着されることによって、例えば、板状素子の支持体に重なる面とは反対側の面を伝搬する振動などの不要な振動を低減しやすいという効果が奏される。また、支持体が振動素子毎に開口を有している場合においては、キャビティ部材を省略しても、キャビティ部材が設けられている態様と同様に、支持体の開口によって振動素子の周波数を規定することができる。
実施形態では、板状素子11は、支持体13に対して背面13b(患者101とは反対側の面)に重ねられたが、逆に、支持体13に対して前面13a(患者101側の面)に重ねられてもよいし、そのような重なりを有さなくてもよい。また、板状素子11は、支持体13に対して、及び/又は患者101側に対して、キャビティ部材21側及び素子基板19側のいずれを向けてもよい。