JP7287391B2 - 含フッ素プロペンの製造方法 - Google Patents
含フッ素プロペンの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7287391B2 JP7287391B2 JP2020522101A JP2020522101A JP7287391B2 JP 7287391 B2 JP7287391 B2 JP 7287391B2 JP 2020522101 A JP2020522101 A JP 2020522101A JP 2020522101 A JP2020522101 A JP 2020522101A JP 7287391 B2 JP7287391 B2 JP 7287391B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fluorine
- ccl
- reaction
- cfh
- reducing agent
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/23—Preparation of halogenated hydrocarbons by dehalogenation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C21/00—Acyclic unsaturated compounds containing halogen atoms
- C07C21/02—Acyclic unsaturated compounds containing halogen atoms containing carbon-to-carbon double bonds
- C07C21/18—Acyclic unsaturated compounds containing halogen atoms containing carbon-to-carbon double bonds containing fluorine
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
[1]下記式(A)で示される含フッ素含塩素プロパンを、アルカリ土類金属および遷移金属から選ばれる少なくとも1種からなる還元剤の存在下に脱フッ素脱塩素反応させて、下記式(B)で示される含フッ素プロペンを得る、含フッ素プロペンの製造方法。
CY3-CF2-CClX2 式(A)
CY3-CF=CX2 式(B)
式(A)中、2つのXはそれぞれ独立して、F、ClまたはHであり、3つのYはそれぞれ独立して、FまたはHである。ただし、Xが2つともHの場合は除く。式(B)中のXおよびYは、式(A)におけるXおよびYと同じである。
[2]前記含フッ素含塩素プロパンは3,3-ジクロロ-1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパンであり、前記含フッ素プロペンは1-クロロ-2,3,3,3-テトラフルオロプロペンである[1]の製造方法。
[3]前記含フッ素含塩素プロパンは1-クロロ-1,1,2,2-テトラフルオロプロパンであり、前記含フッ素プロペンは1,1,2-トリフルオロプロペンである[1]の製造方法。
[4]前記含フッ素含塩素プロパンは1-クロロ-1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパンであり、前記含フッ素プロペンは1,1,2,3-テトラフルオロプロペンである[1]に記載の製造方法。
[5]前記還元剤は、亜鉛、マグネシウム、銅、およびニッケルからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む[1]~[4]のいずれかの製造方法。
[6]前記還元剤は、亜鉛を含む[1]~[5]のいずれかの製造方法。
[7]前記還元剤は、活性化剤で活性化された還元剤である[1]~[6]のいずれかの製造方法。
[8]前記還元剤は、粒径D50が0.05~1000μmの粉末である[1]~[7]のいずれかの製造方法。
[9]前記含フッ素含塩素プロパンを液相中で脱フッ素脱塩素反応させる[1]~[8]のいずれかの製造方法。
[10]前記液相は、前記含フッ素含塩素プロパンを溶解する溶媒を含む[9]の製造方法。
[11]前記溶媒は、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、t-ブチルアルコール、1-ペンタノール、1-ヘキサノール、N,N-ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、およびテトラヒドロフランからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む[10]]の製造方法。
[12]前記還元剤を、前記含フッ素含塩素プロパン1.0モルに対して0.6~3.0モルの割合で用いる[1]~[11]のいずれかの製造方法。
[13]前記脱フッ素脱塩素反応を、ハロゲン化銅を含む触媒の存在下に行う[1]~[12]のいずれかの製造方法。
[14]前記ハロゲン化銅を含む触媒を、前記含フッ素含塩素プロパン1モルに対して1~50モル用いる[13]に記載の製造方法。
[15]前記脱フッ素脱塩素反応の反応温度は0℃以上250℃以下である[1]~[14]のいずれかの製造方法。
「ハロゲン化炭化水素」は、化合物名の後の括弧内にその化合物の略称を記すが、必要に応じて化合物名に代えてその略称を用いる。また、略称として、ハイフン(-)より後ろの数字およびアルファベット小文字部分だけ(例えば、HCFO-1224ydは、1224ydで表すことがある。さらに、幾何異性体を有する化合物の名称およびその略称に付けられた(E)は、E体(トランス体)を示し、(Z)はZ体(シス体)を示す。該化合物の名称、略称において、E体、Z体の明記がない場合、該名称、略称は、E体、Z体、およびE体とZ体の混合物を含む総称を意味する。
数値範囲を表す「~」では、その上限値およびその下限値を含む。また、数値範囲の下限値および上限値が同じ単位の場合、簡潔化のために片方の記載を省略することがある。
粒径D50は、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置を用いて測定した粒径分布の累積粒度曲線において、その積算量が体積基準で50%を占めるときの粒径を表す。
本発明の製造方法は、式(A)で示される含フッ素含塩素プロパンを、アルカリ土類金属および遷移金属から選ばれる少なくとも1種からなる還元剤(以下、還元剤(M)ともいう。)の存在下に脱フッ素脱塩素反応させて、式(B)で示される含フッ素プロペンを得るものである。本発明による脱フッ素脱塩素反応(以下、脱ClF反応ともいう。)は、下記反応式(F)で表される。
分子内に-CF2-構造を有する含フッ素含塩素プロパンからの還元剤を用いた脱ClF反応においては、還元剤により-CF2-からFが引き抜かれると同時に、両末端の炭素原子のうちいずれか一方の炭素原子に結合するClが引き抜かれる。ここで、末端の炭素原子の両方にClが存在すると、反応ルートが2通りとなり、結果として高収率で-CF=構造を有する含フッ素プロペンが得られないと考えられる。したがって、本発明においては、不要な副反応が生起しないように、原料の化合物(A)を、末端の炭素原子のいずれか一方のみにClが結合した構成とした。
本発明が適用される反応として、具体的には以下の式(1)~式(20)で示される脱ClF反応がある。
CFH2-CF2-CCl3 → CFH2-CF=CCl2 …(2)
CF2H-CF2-CCl3 → CF2H-CF=CCl2 …(3)
CF3-CF2-CCl3 → CF3-CF=CCl2 …(4)
CH3-CF2-CCl2H → CH3-CF=CClH …(5)
CFH2-CF2-CCl2H → CFH2-CF=CClH …(6)
CF2H-CF2-CCl2H → CF2H-CF=CClH …(7)
CF3-CF2-CCl2H → CF3-CF=CClH …(8)
CH3-CF2-CCl2F → CH3-CF=CClF …(9)
CFH2-CF2-CCl2F → CFH2-CF=CClF …(10)
CF2H-CF2-CCl2F → CF2H-CF=CClF …(11)
CF3-CF2-CCl2F → CF3-CF=CClF …(12)
CH3-CF2-CClFH → CH3-CF=CFH …(13)
CFH2-CF2-CClFH → CFH2-CF=CFH …(14)
CF2H-CF2-CClFH → CF2H-CF=CFH …(15)
CF3-CF2-CClFH → CF3-CF=CFH …(16)
CH3-CF2-CClF2 → CH3-CF=CF2 …(17)
CFH2-CF2-CClF2 → CFH2-CF=CF2 …(18)
CF2H-CF2-CClF2 → CF2H-CF=CF2 …(19)
CF3-CF2-CClF2 → CF3-CF=CF2 …(20)
1243ycは、これまでに製造に関して文献に記載のない化合物であるが、本発明の製造方法によれば、入手容易な原料である244ccの還元剤(M)を用いた脱ClF反応により1工程でかつ高収率での製造が可能である。1243ycは、例えば、カーエアコンや自動販売機用の冷媒、発泡剤、エアゾール噴射剤、樹脂原料などの用途として有用である。
1234ycは、これまでに製造に関して文献に記載のない化合物であるが、本発明の製造方法によれば、入手容易な原料である235ccの還元剤(M)を用いた脱ClF反応により1工程でかつ高収率での製造が可能である。1234ycは、例えば、カーエアコンや自動販売機用の冷媒、発泡剤、エアゾール噴射剤、樹脂原料などの用途として有用である。
本発明の製造方法は、上記脱ClF反応式(1)~(20)で示される、化合物(A)から化合物(B)を得る脱ClF反応を、アルカリ土類金属および遷移金属から選ばれる少なくとも1種からなる還元剤(M)の存在下に行うことを特徴とする。
化合物(A)の入手方法は特に制限されない。公知の方法で製造してもよく、市販品を用いてもよい。本発明が好ましく適用される式(8)の反応における225caは、例えば、テトラフルオロエチレン(TFE)とジクロロフルオロメタン(CCl2FH)を、塩化アルミニウム等のルイス酸触媒の存在下で反応させることにより製造できる。
この場合、225caは、1,3-ジクロロ-1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン(CClF2-CF2-CClFH、HCFC-225cb)、2,2-ジクロロ-1,1,3,3,3-ペンタフルオロプロパン(CHF2-CCl2-CF3、HCFC-225aa)、2,3-ジクロロ-1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロパン(CHF2-CClF-CClF2、HCFC-225bb)等とのジクロロペンタフルオロプロパン(HCFC-225)異性体混合物の状態で得られる。したがって、HCFC-225異性体混合物から225caを蒸留等の公知の方法で分離して化合物(A)として用いる。
方法(A):TFEと、CCl4、CHCl3およびCH2Cl2から選ばれる少なくとも1種を、塩化アルミニウム等のルイス酸触媒の存在下で反応させて、CF2Cl-CF2-CClAB(式中、AとBは互いに独立してHまたはClである。)で表される化合物を得、得られた化合物をパラジウム触媒等の存在下で水素と反応させることで水素化させて244ccを得る方法。
方法(B):TFEとCH3Clを、塩化アルミニウム等のルイス酸触媒の存在下で反応させて、244ccを得る方法。
本発明に用いる還元剤(M)は、アルカリ土類金属および遷移金属から選ばれる少なくとも1種である。アルカリ土類金属は、具体的には、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、ラジウムである。遷移金属は、具体的には、第3族元素から第12族元素である。還元剤(M)としては、反応性の観点から亜鉛、マグネシウム、銅、またはニッケルが好ましく、亜鉛またはマグネシウムがより好ましく、ハンドリング性の観点から亜鉛が特に好ましい。
還元剤(M)は上記金属の1種からなってもよく、2種以上からなってもよい。2種以上の場合は混合物であってよく、合金であってもよい。
例えば、上記式(17)の脱ClF反応により化合物(A)として244ccを用いて1243ycを得る場合、上記式(8)による225caを用いた脱ClF反応に比べて、反応速度が小さく反応には高温を要する。そのため、触媒を用いることで、より温和な条件で、脱ClF反応が進行し、化合物(B)である1243ycを得ることが可能となる。
触媒を用いる場合、その使用量は、化合物(A)に対して1モル%~50モル%の割合が好ましく、5モル%~20モル%の割合がより好ましい。
例えば、脱ClF反応(F)において、還元剤(M)として亜鉛(Zn)を用いた場合、反応式(F)は、以下のように示される。ここで、YとXは反応式(F)におけるのと同様である。
CY3-CF2-CClX2+Zn→
CY3-CF=CX2+0.5ZnF2+0.5ZnCl2
上記反応式において還元剤(M)である亜鉛は、化合物(A)の脱ClF反応により生じたFおよびClとそれぞれ反応して、フッ化亜鉛および塩化亜鉛を生成する。したがって、反応後の生成物は、化合物(B)、フッ化亜鉛および塩化亜鉛となる。
本発明の製造方法を、溶媒を含む液相で行う場合、溶媒の使用量は、化合物(A)100質量部に対して10~2000質量部が好ましく、20~1500質量部がより好ましく、50~500質量部がさらに好ましい。
また、235ccから1234ycを得る脱ClF反応(F)を行う場合、反応温度は、50~250℃が好ましく、100~200℃がより好ましい。また、反応圧力は、反応を行う反応器内の圧力であり、ゲージ圧で0~1MPaが好ましく、0~0.5MPaがより好ましい。
例えば、225caから脱ClF反応により得られる1224ydは、1224yd(E)と1224yd(Z)の混合物として得られる。1224yd(E)と1224yd(Z)は必要に応じて、蒸留等の一般的な方法で分離して用いてもよい。
[225caの製造]
テトラフルオロエチレン(TFE)とジクロロフルオロメタン(CCl2FH)を、ルイス酸である塩化アルミニウム(AlCl3)の存在下で反応させることで得られる主に225caおよび225cbからなる生成物を蒸留分離することで純度99%以上の225caを得た。
0.5Lのオートクレーブ(以下、A/Cという。)内に、溶媒としてメタノール(脱水品:関東化学社製)を238g、還元剤(M)として亜鉛の粉末(D50;6~9μm、有機合成用:富士フィルム和光純薬社製)を47g(0.72mol)、活性化剤として塩化亜鉛を9.8g(0.072mol)、および化合物(A)として225caを122g(0.60mol)仕込んで、密閉した。
75℃まで昇温後は、該温度の±1℃で制御し4時間撹拌混合させた。反応中は脱ClF体が低沸点化合物(沸点15℃程度)であるため、反応圧力は徐々に上昇するが、パージはせずに密閉状態で反応させた。
GC分析により225caおよび脱ClF体である1224ydの組成分析を行い転化率、選択率を算出した。その結果、225caの転化率は99.6%であり、1224ydの選択率は88.5%であり、収率88.2%と非常に高収率で1224ydを得ることができた。
[244ccの製造]
テトラフルオロエチレン(TFE)とクロロホルム(CHCl3)をルイス酸の存在下で反応させ、以下のとおり第1の工程で1,1,3-トリクロロ-2,2,3,3-テトラフルオロプロパン(HCFC-224ca、以下、224caともいう。)を製造し、得られた224caから第2の工程により244ccを製造した。
下記反応式にしたがって、次の手順で、224caを製造した。
CHCl3 + TFE → 224ca
まず、500mLステンレス製A/Cに、無水塩化アルミニウム(25g、0.19mol)、CHCl3(500g、4.19mol)および224ca(100g、0.45mol)を入れて撹拌しながら減圧脱気した後、TFEをA/C内が0.05MPaとなるまで供給し、A/C内を80℃に昇温した。その後、A/C内の圧力を0.8MPaで維持しながら、TFEをさらに供給した。A/Cに供給されたTFEは総量で0.17kg(1.65mol)であった。
上記した方法で得られた224caを原料として、下記の方法で244ccを得た。
まず、電気炉を備えた円筒形反応管からなる気相反応装置(SUS316製、直径25mm、長さ30cm)に2.0質量%の割合でパラジウムを担持した活性炭ペレット(15g)を充填し、窒素(N2)ガス(500NmL/min)を流しながら130℃まで昇温した。反応管を大気圧(1気圧)に維持しながら、反応管の出口から得られるガス中の水分が20ppm以下になるまで触媒を乾燥した。触媒の乾燥終了後、窒素の供給を停止し、水素(180mL/min)を供給しながら反応管を200℃に加熱した後、224ca(0.44g/min)を供給した。
得られた粗生成物を25段精留塔で常圧精留して、合計200gの244ccを得た。
0.2LのA/Cに溶媒としてN,N-ジメチルホルムアミド(脱水品:純正化学社製)を47g、還元剤(M)として亜鉛粉末(D50;6~9μm、有機合成用:富士フィルム和光純薬社製)11g(0.17mol)、活性化剤として塩化亜鉛(純正化学製)を2.3g(0.017mol)、および化合物(A)として244ccを21g(0.14mol)仕込んで、密閉した。
180℃で数時間保持後、オイルバスの温度を下げ、室温まで冷却した。なお、反応中はパージはせずに密閉状態で反応させた。
GC分析により244ccおよび脱ClF体である1243ycの組成分析を行い転化率、選択率を算出した。その結果、244ccの転化率は79.2%であり、1243ycの選択率は98.6%であり、収率78.1%と非常に高収率で1243ycを得ることができた。
下記のようにして、化合物(A)に該当しない225cbを還元剤(M)の存在下、脱ClF反応させて、1224yeを製造した。
225cbを99%以上含む市販品、アサヒクリンAK225G(AGC社製)を化合物(A)として用いた。
20ccの反応管に溶媒としてN,N-ジメチルホルムアミド(脱水品:純正化学社製)を1.4g、還元剤(M)として亜鉛粉末(D50;6~9μm、有機合成用:富士フィルム和光純薬社製)0.3g(4.5mmol)、活性化剤として塩化亜鉛を0.06g(0.45mmol)、および化合物(A)に該当しない225cbを0.6g(3.0mmol)仕込んで、密閉した。
75℃まで昇温後は±1℃で制御し4時間混合させた。反応中は脱ClF体が低沸点化合物であるため、反応圧力は徐々に上昇するが、パージはせずに密閉状態で反応させた。
反応終了後は、ウォーターバスの温度を下げ、室温まで冷却した。室温まで下がった後に、反応液を差込管からハイプレッシャーシリンジにサンプリングし、GCにて分析を行った。
1224yeの製造方法を下記に変更した以外は比較例1と同様にして1224yeの製造を行った。
[1224yeの製造]
0.2LのA/Cに溶媒としてメタノール(脱水品:関東化学社製)を79.2g、還元剤(M)として亜鉛粉末(D50;6~9μm、有機合成用:富士フィルム和光純薬社製)15.7g(0.24mol)、活性化剤として塩化亜鉛(純正化学製)を32.7g(0.24mol)、および化合物(A)として225cbを40.5g(0.20mol)仕込んで、密閉した。
75℃まで昇温後は±1℃で制御し5時間撹拌混合させた。反応中は脱ClF体が低沸点化合物(沸点15℃程度)であるため、反応圧力は徐々に上昇するが、パージはせずに密閉状態で反応させた。
実施例3~9では、下記の表1および表2に記載される条件に変更した以外は実施例1と同様に実施することにより1224ydを製造した。
[235ccの製造]
米国特許第5756869号の記載の方法に従って、235ccを16.4質量%含む粗生成物を1550g得た。得られた粗生成物を25段精留塔で常圧精留して、合計200gの235ccを得た。
0.2LのA/Cに、溶媒としてN,N-ジメチルホルムアミド(脱水品:純正化学社製)を55g、還元剤(M)として亜鉛粉末(D50;6~9μm、有機合成用:富士フィルム和光純薬社製)12g(0.18mol)、活性化剤として塩化亜鉛(純正化学製)を8.3g(0.061mol)、および化合物(A)として235ccを20g(0.12mol)仕込んで、密閉した。
次いでA/Cをオイルバスに設置し反応温度である170℃まで昇温させた。昇温は1時間強で行い、昇温中および反応中は撹拌翼を300rpmで回転させた。なお、撹拌翼は2枚パドル翼を用いた。
室温まで下がった後に、反応液を差込管からハイプレッシャーシリンジにサンプリングし、GCにて分析を行った。
GC分析により235ccおよび脱ClF体である1234ycの組成分析を行い転化率、選択率を算出した。その結果、235ccの転化率は78.2%であり、1234ycの選択率は89.3%であり、収率69.8%と高収率で1234ycを得ることができた。
実施例2より、1243ycを高選択率、高選択率で得られることがわかった。実施例10より、本発明の製造方法によれば1234ycを高選択率、高選択率で得られることがわかった。
Claims (13)
- 下記式(A)で示される含フッ素含塩素プロパンを、アルカリ土類金属および遷移金属から選ばれる少なくとも1種からなる還元剤の存在下に脱フッ素脱塩素反応させて、下記式(B)で示される含フッ素プロペンを得る、含フッ素プロペンの製造方法であり、
前記還元剤は、亜鉛を含み、
前記式(A)で示される含フッ素含塩素プロパンから前記式(B)で示される含フッ素プロペンを得る脱フッ素脱塩素反応が式(1)~(18)のいずれかである、含フッ素プロペンの製造方法。
CY3-CF2-CClX2 式(A)
CY3-CF=CX2 式(B)
但し、式(A)中、2つのXはそれぞれ独立して、F、ClまたはHであり、3つのYはそれぞれ独立して、FまたはHである。ただし、Xが2つともHの場合は除く。式(B)中のXおよびYは、式(A)におけるXおよびYと同じである。
CH 3 -CF 2 -CCl 3 → CH 3 -CF=CCl 2 …(1)
CFH 2 -CF 2 -CCl 3 → CFH 2 -CF=CCl 2 …(2)
CF 2 H-CF 2 -CCl 3 → CF 2 H-CF=CCl 2 …(3)
CF 3 -CF 2 -CCl 3 → CF 3 -CF=CCl 2 …(4)
CH 3 -CF 2 -CCl 2 H → CH 3 -CF=CClH …(5)
CFH 2 -CF 2 -CCl 2 H → CFH 2 -CF=CClH …(6)
CF 2 H-CF 2 -CCl 2 H → CF 2 H-CF=CClH …(7)
CF 3 -CF 2 -CCl 2 H → CF 3 -CF=CClH …(8)
CH 3 -CF 2 -CCl 2 F → CH 3 -CF=CClF …(9)
CFH 2 -CF 2 -CCl 2 F → CFH 2 -CF=CClF …(10)
CF 2 H-CF 2 -CCl 2 F → CF 2 H-CF=CClF …(11)
CF 3 -CF 2 -CCl 2 F → CF 3 -CF=CClF …(12)
CH 3 -CF 2 -CClFH → CH 3 -CF=CFH …(13)
CFH 2 -CF 2 -CClFH → CFH 2 -CF=CFH …(14)
CF 2 H-CF 2 -CClFH → CF 2 H-CF=CFH …(15)
CF 3 -CF 2 -CClFH → CF 3 -CF=CFH …(16)
CH 3 -CF 2 -CClF 2 → CH 3 -CF=CF 2 …(17)
CFH 2 -CF 2 -CClF 2 → CFH 2 -CF=CF 2 …(18) - 前記含フッ素含塩素プロパンは3,3-ジクロロ-1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパンであり、前記含フッ素プロペンは1-クロロ-2,3,3,3-テトラフルオロプロペンである請求項1に記載の製造方法。
- 前記含フッ素含塩素プロパンは1-クロロ-1,1,2,2-テトラフルオロプロパンであり、前記含フッ素プロペンは1,1,2-トリフルオロプロペンである請求項1に記載の製造方法。
- 前記含フッ素含塩素プロパンは1-クロロ-1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパンであり、前記含フッ素プロペンは1,1,2,3-テトラフルオロプロペンである請求項1に記載の製造方法。
- 前記還元剤は、活性化剤で活性化された還元剤である請求項1~4のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記還元剤は、粒径D50が0.05~1000μmの粉末である、請求項1~5のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記含フッ素含塩素プロパンを液相中で脱フッ素脱塩素反応させる請求項1~6のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記液相は、前記含フッ素含塩素プロパンを溶解する溶媒を含む請求項7に記載の製造方法。
- 前記溶媒は、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール、2-ブタノール、t-ブチルアルコール、1-ペンタノール、1-ヘキサノール、N,N-ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、およびテトラヒドロフランからなる群から選ばれる少なくとも1種を含む、請求項8に記載の製造方法。
- 前記還元剤を、前記含フッ素含塩素プロパン1.0モルに対して0.6~3.0モルの割合で用いる請求項1~9のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記脱フッ素脱塩素反応を、ハロゲン化銅を含む触媒の存在下に行う請求項1~10のいずれか1項に記載の製造方法。
- 前記ハロゲン化銅を含む触媒を、前記含フッ素含塩素プロパン1モルに対して1~50モル用いる、請求項11に記載の製造方法。
- 前記脱フッ素脱塩素反応の反応温度は0~250℃である請求項1~12のいずれか1項に記載の製造方法。
Applications Claiming Priority (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018101495 | 2018-05-28 | ||
| JP2018101495 | 2018-05-28 | ||
| JP2018175771 | 2018-09-20 | ||
| JP2018175771 | 2018-09-20 | ||
| PCT/JP2019/019762 WO2019230456A1 (ja) | 2018-05-28 | 2019-05-17 | 含フッ素プロペンの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPWO2019230456A1 JPWO2019230456A1 (ja) | 2021-06-17 |
| JP7287391B2 true JP7287391B2 (ja) | 2023-06-06 |
Family
ID=68697522
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020522101A Active JP7287391B2 (ja) | 2018-05-28 | 2019-05-17 | 含フッ素プロペンの製造方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7287391B2 (ja) |
| WO (1) | WO2019230456A1 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7415778B2 (ja) * | 2020-05-08 | 2024-01-17 | Agc株式会社 | 含フッ素重合体および含フッ素重合体の製造方法 |
| WO2022107020A1 (en) * | 2020-11-23 | 2022-05-27 | 3M Innovative Properties Company | Coating composition comprising a curable fluoropolymer and a hydrofluorochloropropene and fluoroelastomers therefrom |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008053811A1 (en) | 2006-11-01 | 2008-05-08 | Daikin Industries, Ltd. | Method for producing olefin |
| CN105111038A (zh) | 2015-08-18 | 2015-12-02 | 巨化集团技术中心 | 一种用甲基氯化镁制备2,3,3,3-四氟丙烯的方法 |
| JP2016160229A (ja) | 2015-03-03 | 2016-09-05 | 旭硝子株式会社 | テトラフルオロプロペンの製造方法 |
| JP2017514808A (ja) | 2014-04-16 | 2017-06-08 | ザ ケマーズ カンパニー エフシー リミテッド ライアビリティ カンパニー | より望ましいフルオロプロパン及びフルオロプロペンへのクロロフルオロプロパン及びクロロフルオロプロペンの変換 |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS63162633A (ja) * | 1986-12-26 | 1988-07-06 | Mitsui Petrochem Ind Ltd | 含フツ素オレフインの製造方法 |
| JPH01207249A (ja) * | 1988-02-12 | 1989-08-21 | Daikin Ind Ltd | 含フツ素オレフインの製造方法 |
| US5043491A (en) * | 1989-12-19 | 1991-08-27 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Multistep synthesis of hexafluoropropylene |
| US5057634A (en) * | 1989-12-19 | 1991-10-15 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Multistep synthesis of hexafluoropropylene |
| JPH11335309A (ja) * | 1998-05-20 | 1999-12-07 | Agency Of Ind Science & Technol | フッ素化不飽和炭化水素の製造方法 |
| DE10221120A1 (de) * | 2002-05-13 | 2003-11-27 | Bayer Cropscience Ag | Verfahren zur Herstellung von substituierten Trifluorethylenen |
| JP2006342059A (ja) * | 2003-09-02 | 2006-12-21 | Asahi Glass Co Ltd | クロロフルオロブタンの製造方法 |
-
2019
- 2019-05-17 WO PCT/JP2019/019762 patent/WO2019230456A1/ja not_active Ceased
- 2019-05-17 JP JP2020522101A patent/JP7287391B2/ja active Active
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008053811A1 (en) | 2006-11-01 | 2008-05-08 | Daikin Industries, Ltd. | Method for producing olefin |
| JP2017514808A (ja) | 2014-04-16 | 2017-06-08 | ザ ケマーズ カンパニー エフシー リミテッド ライアビリティ カンパニー | より望ましいフルオロプロパン及びフルオロプロペンへのクロロフルオロプロパン及びクロロフルオロプロペンの変換 |
| JP2016160229A (ja) | 2015-03-03 | 2016-09-05 | 旭硝子株式会社 | テトラフルオロプロペンの製造方法 |
| CN105111038A (zh) | 2015-08-18 | 2015-12-02 | 巨化集团技术中心 | 一种用甲基氯化镁制备2,3,3,3-四氟丙烯的方法 |
Non-Patent Citations (2)
| Title |
|---|
| PACIOREK, K. J. L., et al.,Chlorotrifluoroethylene-derived fluids. I. Model Compound synthesis,Journal of Fluorine Chemistry,1991年12月30日,Vol. 55, No. 3,pp. 271-282 |
| SHI, G., et al.,δ,ε-Unsaturated β,β-Difluoro-α-keto Esters: Novel Synthesis and Utility as Precursors of β,β-Difluoro-α-amino Acids,The Journal of Organic Chemistry,1995年10月01日,Vol. 60, No. 20,pp. 6289-6295 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO2019230456A1 (ja) | 2019-12-05 |
| JPWO2019230456A1 (ja) | 2021-06-17 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5615179B2 (ja) | フッ素化されたオレフィンの合成のための方法 | |
| KR101388042B1 (ko) | 통합된 HFC 트랜스-1234ze 제조 공정 | |
| JP6013353B2 (ja) | 2,3,3,3−テトラフルオロプロペンの製造法 | |
| KR20100043234A (ko) | 금속 불화물 촉매상에서 할로겐과 수소를 함유하는 알켄의 제조 | |
| US20130150632A1 (en) | Process for cis-1-chloro-3,3,3-trifluoropropene | |
| JP7710068B2 (ja) | (ヒドロ)ハロカーボン組成物からハロアルキン不純物を除去するための方法 | |
| US8710282B2 (en) | Integrated process for the manufacture of fluorinated olefins | |
| US9359274B2 (en) | Method for producing 1,3,3,3-tetrafluoropropene | |
| JP2025038082A (ja) | 2,3,3,3-テトラフルオロプロペン中の3,3,3-トリフルオロプロピンを減少させる方法 | |
| JP7287391B2 (ja) | 含フッ素プロペンの製造方法 | |
| CN102947258B (zh) | 1,1-二氯-2,2,3,3,3-五氟丙烷的制造方法 | |
| US10364201B2 (en) | Process for the manufacture of fluorinated olefins | |
| JP2019151629A (ja) | 化合物の製造方法 | |
| WO2019168115A1 (ja) | 1,2-ジクロロ-2,3,3,3-テトラフルオロプロパンの製造方法及び1-クロロ-2,3,3,3-テトラフルオロプロペンの製造方法 | |
| JP2016079099A (ja) | 1,1,1−トリクロロ−3,3,3−トリフルオロプロパンの製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220214 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221220 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230125 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230425 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230508 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7287391 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |