JP7242379B2 - 油脂組成物 - Google Patents
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Description
油脂A:下記の条件(A1)~(A8)、(A10)を満たす油脂である。
(A1)構成脂肪酸として炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸を15~45質量%含有する。
(A2)構成脂肪酸としてパルミチン酸を20~45質量%含有する。
(A3)構成脂肪酸としてステアリン酸を3~45質量%含有する。
(A4)構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を28質量%以下含有する。
(A5)構成脂肪酸として炭素数20以上の脂肪酸を2質量%未満含有する。
(A6)構成脂肪酸のステアリン酸含有量に対するパルミチン酸含有量が0.3~5.0である。
(A7)C42~48TAGを40~65質量%含有する。
(A8)ヨウ素価が30以下である。
(A10)構成脂肪酸としてラウリン酸を13~30質量%含有する。
油脂B:下記の条件(B1)~(B8)を満たす油脂である。
(B1)構成脂肪酸として炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸を15~45質量%含有する。
(B2)構成脂肪酸としてパルミチン酸を20~45質量%含有する。
(B3)構成脂肪酸としてステアリン酸を10質量%未満含有する。
(B4)構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を30~50質量%含有する。
(B5)構成脂肪酸として炭素数20以上の脂肪酸を2質量%未満含有する。
(B6)構成脂肪酸のステアリン酸含有量に対するパルミチン酸含有量が5.5~12.0である。
(B7)C42~48TAGを40~70質量%含有する。
(B8)ヨウ素価が32~50である。
油脂C:下記の条件(C1)~(C2)を満たす油脂である。
(C1)20℃で液状である。
(C2)構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を70質量%以上含有する。
上記の条件において、C42~48TAGは、構成する脂肪酸残基の総炭素数が42~48であるトリグリセリドのことである。
油脂E:下記の条件(E1)~(E4)を満たす油脂である。
(E1)構成脂肪酸としてパルミチン酸を30~65質量%含有する。
(E2)構成脂肪酸としてステアリン酸を15質量%以下含有する。
(E3)構成脂肪酸のステアリン酸含有量に対するパルミチン酸含有量が6.0以上である。
(E4)構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を30~65質量%含有する。
本発明の第2の発明は、前記油脂Aの条件(A8)のヨウ素価が5~30である第1の発明に記載の練り込み用油脂組成物である。
本発明の第3の発明は、前記油脂Aが、下記の条件(A9)を満たす第1の発明に記載の練り込み用油脂組成物である。
(A9)融点が38~55℃である。
本発明の第4の発明は、乳製品を含有する第1の発明~第3の発明のいずれか1つの発明に記載の練り込み用油脂組成物である。
本発明の第5の発明は、前記練り込み用油脂組成物が、穀粉100質量部に対して油脂組成物が80質量部~120質量部、油脂組成物100質量部に対して卵類が100質量部~160質量部配合されたベーカリー食品用生地の製造用である第1の発明~第4の発明のいずれか1つの発明に記載の練り込み用油脂組成物である。
本発明の第6の発明は、第1の発明~第5の発明のいずれか1つの発明に記載の練り込み用油脂組成物が練り込まれたベーカリー食品用生地である。
本発明の第7の発明は、前記ベーカリー食品用生地が、穀粉100質量部に対して油脂組成物が80質量部~120質量部、油脂組成物100質量部に対して卵類が100質量部~160質量部配合されている第6の発明に記載のベーカリー食品用生地である。
本発明の第8の発明は、第6の発明又は第7の発明に記載のベーカリー食品用生地を焼成したベーカリー食品である。
本発明の第9の発明は、前記ベーカリー食品がバターケーキである第8の発明に記載のベーカリー食品である。
油脂A:下記の条件(A1)~(A8)を満たす油脂である。
(A1)構成脂肪酸として炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸を15~45質量%含有する。
(A2)構成脂肪酸としてパルミチン酸を20~45質量%含有する。
(A3)構成脂肪酸としてステアリン酸を3~45質量%含有する。
(A4)構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を28質量%以下含有する。
(A5)構成脂肪酸として炭素数20以上の脂肪酸を2質量%未満含有する。
(A6)構成脂肪酸のステアリン酸含有量に対するパルミチン酸含有量が0.3~5.0である。
(A7)C42~48TAGを40~65質量%含有する。
(A8)ヨウ素価が30以下である。
油脂B:下記の条件(B1)~(B8)を満たす油脂である。
(B1)構成脂肪酸として炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸を15~45質量%含有する。
(B2)構成脂肪酸としてパルミチン酸を20~45質量%含有する。
(B3)構成脂肪酸としてステアリン酸を10質量%未満含有する。
(B4)構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を30~50質量%含有する。
(B5)構成脂肪酸として炭素数20以上の脂肪酸を2質量%未満含有する。
(B6)構成脂肪酸のステアリン酸含有量に対するパルミチン酸含有量が5.5~12.0である。
(B7)C42~48TAGを40~70質量%含有する。
(B8)ヨウ素価が32~50である。
油脂C:下記の条件(C1)~(C2)を満たす油脂である。
(C1)20℃で液状である。
(C2)構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を70質量%以上含有する。
なお、本発明において、C42~48TAGは、構成する脂肪酸残基の総炭素数が42~48であるトリグリセリドのことである。また、トリグリセリドとは、グリセロールに3分子の脂肪酸が結合したトリアシルグリセロールのことである。また、C42~C48TAGを構成する脂肪酸は、好ましくは炭素数8~24の脂肪酸である。
上記化学的エステル交換は、例えば、原料油脂を十分に乾燥させ、ナトリウムメトキシドを原料油脂に対して0.1~1質量%添加した後、減圧下、80~120℃で0.5~1時間攪拌しながら反応を行うことができる。エステル交換反応終了後は、水洗等により触媒を除去した後、通常の食用油脂の精製工程で行われる脱色・脱臭処理を施すことができる。
なお、本発明で吸卵性とは、油脂組成物が卵類をベーカリー食品生地中に分散させる性質のことである。
本発明の実施の形態の油脂組成物が上記油脂Dを前記範囲で含有すると、より優れた吸卵性を有する油脂組成物が得られる。
また、本発明の実施の形態の油脂組成物は、含まれる油脂が構成脂肪酸としてトランス脂肪酸を好ましくは3質量%未満含有し、より好ましくは2質量%未満含有し、さらに好ましくは1質量%未満含有する。
本発明によると、動物油脂を含むバター、トランス脂肪酸を多く含む部分水素添加油脂を使用せずとも、優れた吸卵性を有する油脂組成物が得られる。
油脂のC42~48TAG含有量は、AOCS Ce5-86に準じて、ガスクロマトグラフィー法で測定することができる。
油脂のヨウ素価は、「基準油脂分析試験法(社団法人日本油化学会編)」の「2.3.4.1-1996 ヨウ素価(ウィイス-シクロヘキサン法)」に準じて測定することができる。
油脂の融点は、「基準油脂分析試験法(社団法人日本油化学会編)」の「2.2.4.2-1996 融点(上昇融点)」に準じて測定することができる。
本発明の実施の形態の油脂組成物が乳製品を前記範囲で含有すると、より優れた吸卵性を有する油脂組成物が得られる。
本発明によると、合成乳化剤を使用せずとも、優れた吸卵性を有する油脂組成物が得られる。
本発明の実施の形態の油脂組成物は、好ましくは練り込み用油脂組成物である。なお、本発明で練り込み用油脂組成物とは、ベーカリー食品の製造で焼成前の生地に練り込まれる油脂のことである。
本発明で油脂組成物が優れた吸卵性を有するとは、以下の油脂組成物の吸卵性の評価方法で評価した時の吸卵率が100%以上である。
以下手順1~6で操作し、油脂と全卵が分離するまでの全卵の添加量をXとし、下記式で吸卵率を算出する。
1.前日から油脂組成物250gと上白糖250gを15~25℃に調温する(温度は油脂の硬さによって調整する。)。
2.前日から全卵を20℃に調温する。
3.油脂組成物と篩った上白糖を、ホバートミキサー(N―50、ホバート・ジャパン社製)を用い、中速にて、比重0.75になるまで攪拌する。
4.全卵50gを、中速にて、30秒かけて少しずつ加える。
5.全卵50g添加後、中速にて、さらに30秒攪拌し、混合物の状態を確認する。
6.油脂と全卵が分離するまで、前記4と前記5の操作を繰り返して行う。
吸卵率(%)=X÷250×100
本発明の実施の形態の油脂組成物は、好ましくは穀粉100質量部に対して油脂組成物が20質量部~160質量部、油脂組成物100質量部に対して卵類が20質量部~200質量部配合されたベーカリー食品用生地の製造用であり、より好ましくは穀粉100質量部に対して油脂組成物が40質量部~140質量部、油脂組成物100質量部に対して卵類が80質量部~180質量部配合されたベーカリー食品用生地の製造用であり、さらに好ましくは穀粉100質量部に対して油脂組成物が80質量部~120質量部、油脂組成物100質量部に対して卵類が100質量部~160質量部配合されたベーカリー食品用生地の製造用である。
通常、バターや部分水素添加油を含む練り込み用油脂を使用しない場合、ベーカリー食品用生地への卵類の配合量は、油脂組成物100質量部に対して100質量部未満である。しかしながら、本発明の実施の形態の油脂組成物を使用すると、ベーカリー食品用生地に通常よりも多くの卵類を配合することができる。
なお、本発明で穀粉とは、穀物を挽いて粉状にしたもののことである。穀粉の具体例は、小麦粉(強力粉、中力粉、薄力粉等)、大麦粉、米粉、とうもろこし粉、ライ麦粉、そば粉、大豆粉等である。また、本発明の実施の形態のベーカリー食品用生地に配合される穀粉は、好ましくは小麦粉である。本発明の実施の形態のベーカリー食品用生地に配合される穀粉は、小麦粉を好ましくは50~100質量%含有し、より好ましくは70~100質量%含有し、さらに好ましくは90~100質量%含有する。
なお、本発明の実施の形態のベーカリー食品用生地の製造に使用される卵類は、全卵、液卵、卵黄、卵白やこれらの凍結品等であり、好ましくは全卵である。
本発明の実施の形態のベーカリー食品用生地は、通常よりも多くの卵類を配合することができる。
本発明の実施の形態のベーカリー食品の焼成方法は、好ましくはオーブン加熱である。オーブン加熱は、加熱温度が好ましくは160~180℃であり、加熱時間が好ましくは40~60分間である。
油脂の各脂肪酸含有量は、AOCS Ce1f-96に準じて、ガスクロマトグラフィー法で測定した。
油脂のC42~48TAG含有量は、AOCS Ce5-86に準じて、ガスクロマトグラフィー法で測定した。
油脂のヨウ素価は、「基準油脂分析試験法(社団法人日本油化学会編)」の「2.3.4.1-1996 ヨウ素価(ウィイス-シクロヘキサン法)」に準じて測定した。
油脂の融点は、「基準油脂分析試験法(社団法人日本油化学会編)」の「2.2.4.2-1996 融点(上昇融点)」に準じて測定した。
パームステアリン(ヨウ素価:32、炭素数16以上脂肪酸含有量:98.4質量%)15質量部とパーム中融点部(ヨウ素価:45、炭素数16以上脂肪酸含有量:98.8質量%)35質量部とパーム核油の極度硬化油(ラウリン酸含有量:48.4質量%)50質量部を混合した。得られた混合油を、ランダムエステル交換反応を行うことにより、油脂A1(炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸含有量:30.6質量%、ラウリン酸含有量:22.1質量%、パルミチン酸含有量:31.2質量%、ステアリン酸含有量:13.1質量%、不飽和脂肪酸含有量:20.6質量%、炭素数20以上の脂肪酸含有量:0.5質量%、パルミチン酸/ステアリン酸:2.39、不飽和脂肪酸/ステアリン酸:1.58、トランス脂肪酸含有量:0.2質量%、C42~48TAG含有量:54.4質量%、ヨウ素価:23、融点:37.0℃)を得た。
エステル交換反応は、常法に従い、原料油脂を十分に乾燥させ、ナトリウムメトキシドを原料油脂に対して0.2質量%添加した後、減圧下、120℃で0.5時間攪拌しながら反応を行った。エステル交換反応は50質量%のクエン酸水溶液を添加して中和することで終了させた。エステル交換反応を終了させた後、等量の熱湯で3回洗浄して脱水乾燥し、常法により脱色、脱臭することでエステル交換油脂を得た。
パーム核オレイン(ラウリン酸含量:41質量%)50質量部とパームステアリン(ヨウ素価:32、炭素数16以上脂肪酸含有量:98.4質量%)50質量部とを混合した。得られた混合油を、ランダムエステル交換反応を行った後、ヨウ素価が2以下になるまで水素添加を行うことにより、油脂A2(炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸含有量:27.4質量%、ラウリン酸含有量:20.3質量%、パルミチン酸含有量:33.5質量%、ステアリン酸含有量:34.9質量%、不飽和脂肪酸含有量:0.3質量%、炭素数20以上の脂肪酸含有量:0.6質量%、パルミチン酸/ステアリン酸:0.96、不飽和脂肪酸/ステアリン酸:0.01、トランス脂肪酸含有量:0質量%、C42~48TAG含有量:54.4質量%、ヨウ素価:1未満、融点:47.8℃)を得た。
エステル交換反応は、油脂A1と同様の方法で行った。
水素添加反応は、ニッケル触媒を用いて160~200℃にて、ヨウ素価が2以下になるまで行った。水素添加反応が終了後、ニッケル触媒をろ過により除去し、脱色、脱臭を行うことで、極度硬化油を得た。
パーム油(ヨウ素価:51、炭素数16以上脂肪酸含有量:98.5質量%)60質量部とパーム核油(ラウリン酸含有量:47.1質量%)40質量部を混合した。得られた混合油を、ランダムエステル交換反応を行うことにより、油脂B1(炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸含有量:26.0質量%、ラウリン酸含有量:18.8質量%、パルミチン酸含有量:29.9質量%、ステアリン酸含有量:3.7質量%、不飽和脂肪酸含有量:37.6質量%、炭素数20以上の脂肪酸含有量:0.6質量%、パルミチン酸/ステアリン酸:8.08、トランス脂肪酸含有量:0.6質量%、C42~48TAG含有量:57.1質量%、ヨウ素価:39、融点:30.0℃)を得た。
エステル交換反応は、油脂A1と同様の方法で行った。
パームオレイン(ヨウ素価:56)を、ランダムエステル交換反応を行うことにより、油脂b1(炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸含有量:1.6質量%、ラウリン酸含有量:0.5質量%、パルミチン酸含有量:40.8質量%、ステアリン酸含有量:4.7質量%、不飽和脂肪酸含有量:52.4質量%、炭素数20以上の脂肪酸含有量:0.6質量%、パルミチン酸/ステアリン酸:8.76、トランス脂肪酸含有量:0.5質量%、C42~48TAG含有量:10.1質量%、ヨウ素価:56、融点:41.2℃)を得た。
エステル交換反応は、油脂A1と同様の方法で行った。
菜種油を油脂C1(20℃の性状:液状、不飽和脂肪酸含有量:92.5質量%、トランス脂肪酸含有量:1.4質量%)とした。
ヤシ油の硬化油を油脂D1(炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸含有量:67.0質量%、ラウリン酸含有量:47.9質量%、不飽和脂肪酸含有量:0質量%、トランス脂肪酸含有量:0質量%、ヨウ素価:0)とした。
パーム中融点部(ヨウ素価:45)を油脂E1(炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸含有量:1.2質量%、パルミチン酸含有量:47.8質量%、ステアリン酸含有量:5.1質量%、不飽和脂肪酸含有量:45.2質量%、パルミチン酸/ステアリン酸:9.37、トランス脂肪酸含有量:0.2質量%)とした。
パーム油(ヨウ素価:51)を油脂E2(炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸含有量:1.5質量%、パルミチン酸含有量:44.3質量%、ステアリン酸含有量:4.5質量%、不飽和脂肪酸含有量:49.2質量%、パルミチン酸/ステアリン酸:9.84、トランス脂肪酸含有量:0.3質量%)とした。
表1~2の配合に従って、油相と水相とをそれぞれ調製し、油相に水相を混合、乳化した。当該乳化物を、急冷混捏して、実施例1~7、比較例1~2の練り込み用マーガリンを製造した。
以下手順1~6で操作し、油脂と全卵が分離するまでの全卵の添加量をXとし、下記式で吸卵率を算出した。吸卵率が100%以上の場合、練り込み用マーガリンが優れた吸卵性を有すると判断した。
1.前日から油脂組成物250gと上白糖250gを20℃に調温する。
2.前日から全卵を20℃に調温する。
3.油脂組成物と篩った上白糖を、ホバートミキサー(N―50、ホバート・ジャパン社製)を用い、中速にて、比重0.75になるまで攪拌する。
4.全卵50gを、中速にて、30秒かけて少しずつ加える。
5.全卵50g添加後、中速にて、さらに30秒攪拌し、混合物の状態を確認する。
6.油脂と全卵が分離するまで、前記4と前記5の操作を繰り返して行う。
吸卵率(%)=X÷250×100
小麦粉100質量部、練り込み用マーガリン100質量部、全卵100質量部、上白糖100質量部、ベーキングパウダー0.5質量部の配合で、シュガーバッター法により、パウンドケーキ用生地を製造した。該パウンドケーキ用生地を調製し、オーブンで焼成(上火温度:180℃、下火温度:160℃、時間:52分間)することでパウンドケーキを製造した。得られたパウンドケーキの食感を、以下の方法に従って評価した。結果を表1~2に示した。
焼成から3日後のパウンドケーキを、5名の専門パネルが食し、以下の基準に従って採点した。評価結果は、平均点の評価がA又はBの場合、良好な食感であると判断した。なお、パウンドケーキの食感を評価した専門パネルは、食品の食感等の官能評価の訓練を定期的に受けており、食品の食感等の官能評価結果に個人差が少ない。
2点:非常にしっとりしており、口溶けも非常に良好である。
1点:しっとりしており、口溶けも良好である。
0点:ぱさつきがあり、口溶けもあまり良くない。
<平均点>
A:1.5点以上
B:1.0点以上1.5点未満
C:1.0点未満
一方、比較例の練り込み用マーガリンは、優れた吸卵性を有していなかった。また、比較例の練り込み用マーガリンを使用して製造したパウンドケーキは、良好な食感を有していなかった。
Claims (9)
- 油脂組成物中の全油脂分中に下記油脂Aを2~10質量%、下記油脂Bを20~55質量%、下記油脂Cを7~20質量%、下記油脂Eを20~60質量%含有する練り込み用油脂組成物。
油脂A:下記の条件(A1)~(A8)、(A10)を満たす油脂である。
(A1)構成脂肪酸として炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸を15~45質量%含有する。
(A2)構成脂肪酸としてパルミチン酸を20~45質量%含有する。
(A3)構成脂肪酸としてステアリン酸を3~45質量%含有する。
(A4)構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を28質量%以下含有する。
(A5)構成脂肪酸として炭素数20以上の脂肪酸を2質量%未満含有する。
(A6)構成脂肪酸のステアリン酸含有量に対するパルミチン酸含有量が0.3~5.0である。
(A7)C42~48TAGを40~65質量%含有する。
(A8)ヨウ素価が30以下である。
(A10)構成脂肪酸としてラウリン酸を13~30質量%含有する。
油脂B:下記の条件(B1)~(B8)を満たす油脂である。
(B1)構成脂肪酸として炭素数12~14の直鎖飽和脂肪酸を15~45質量%含有する。
(B2)構成脂肪酸としてパルミチン酸を20~45質量%含有する。
(B3)構成脂肪酸としてステアリン酸を10質量%未満含有する。
(B4)構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を30~50質量%含有する。
(B5)構成脂肪酸として炭素数20以上の脂肪酸を2質量%未満含有する。
(B6)構成脂肪酸のステアリン酸含有量に対するパルミチン酸含有量が5.5~12.0である。
(B7)C42~48TAGを40~70質量%含有する。
(B8)ヨウ素価が32~50である。
油脂C:下記の条件(C1)~(C2)を満たす油脂である。
(C1)20℃で液状である。
(C2)構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を70質量%以上含有する。
上記の条件において、C42~48TAGは、構成する脂肪酸残基の総炭素数が42~48であるトリグリセリドのことである。
油脂E:下記の条件(E1)~(E4)を満たす油脂である。
(E1)構成脂肪酸としてパルミチン酸を30~65質量%含有する。
(E2)構成脂肪酸としてステアリン酸を15質量%以下含有する。
(E3)構成脂肪酸のステアリン酸含有量に対するパルミチン酸含有量が6.0以上である。
(E4)構成脂肪酸として不飽和脂肪酸を30~65質量%含有する。 - 前記油脂Aの条件(A8)のヨウ素価が5~30である請求項1に記載の練り込み用油脂組成物。
- 前記油脂Aが、下記の条件(A9)を満たす請求項1に記載の練り込み用油脂組成物。
(A9)融点が38~55℃である。 - 乳製品を含有する請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の練り込み用油脂組成物。
- 前記練り込み用油脂組成物が、穀粉100質量部に対して油脂組成物が80質量部~120質量部、油脂組成物100質量部に対して卵類が100質量部~160質量部配合されたベーカリー食品用生地の製造用である請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の練り込み用油脂組成物。
- 請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の練り込み用油脂組成物が練り込まれたベーカリー食品用生地。
- 前記ベーカリー食品用生地が、穀粉100質量部に対して油脂組成物が80質量部~120質量部、油脂組成物100質量部に対して卵類が100質量部~160質量部配合されている請求項6に記載のベーカリー食品用生地。
- 請求項6又は請求項7に記載のベーカリー食品用生地を焼成したベーカリー食品。
- 前記ベーカリー食品がバターケーキである請求項8に記載のベーカリー食品。
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