JP7117851B2 - クリームチーズ類 - Google Patents
クリームチーズ類 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7117851B2 JP7117851B2 JP2018000925A JP2018000925A JP7117851B2 JP 7117851 B2 JP7117851 B2 JP 7117851B2 JP 2018000925 A JP2018000925 A JP 2018000925A JP 2018000925 A JP2018000925 A JP 2018000925A JP 7117851 B2 JP7117851 B2 JP 7117851B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- whey protein
- cream
- calcium
- cheese
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Dairy Products (AREA)
Description
一般にナチュラルチーズ製造時にカード形成前にホエイタンパク質素材やカルシウム素材を添加することは公知であるが、pH5.3以下のようにナチュラルクリームチーズで通常カード形成するpHにおいては添加したカルシウムはカード分離工程でホエイとともに排除され、効率が悪く効果は限定的であった。
このように、クリームチーズ類において、酸度上昇抑制と、フレッシュな風味の保持と、離水抑制と、良好な硬度のすべてを具備させることは困難であった。
すなわち、本発明は以下の態様を含むものである。
(1)安定剤不使用で、pHが5.35以上、離水が10g/50g・クリームチーズ類以下であるクリームチーズ類。
(2)硬度が700gw以上である、(1)に記載のクリームチーズ類。
(3)耐熱保形性が80%以上である、(1)又は(2)に記載のクリームチーズ類。
(4)安定剤不使用で、pHが5.35以上、硬度が700gw以上であるクリームチーズ類。
(5)耐熱保形性が80%以上である、(4)に記載のクリームチーズ類。
(6)安定剤不使用で、pHが5.35以上、耐熱保形性が80%以上であるクリームチーズ類。
(7)ホエイタンパク質を最終濃度で2.3重量%以上、カルシウムを最終濃度で0.4重量%以上含み、そしてpHが5.35以上であり、安定剤不使用であるクリームチーズ類。
(8)カルシウムの最終濃度及びホエイタンパク質の最終濃度の重量比が、0.05:1~0.30:1であるクリームチーズ類。
(9)ホエイタンパク質含量が最終濃度で2.3重量%以上となるように原料チーズカードにホエイタンパク質素材を添加する工程
カルシウム含量が最終濃度で0.4重量%以上となるように原料チーズカードにカルシウム素材を添加する工程、並びに
原料チーズカード、ホエイタンパク質素材、及びカルシウム素材の混合物のpHを5.35以上に調整する工程
を含む、クリームチーズ類の製造方法。
本発明においてクリームチーズ類とは、ナチュラルチーズ、プロセスチーズ、乳等を主原料とする食品、またはチーズフードであり、一般にクリームチーズあるいはクリームチーズ様食品とされるものを包含する。
本発明においてホエイタンパク質は獣乳に含まれるホエイタンパク質であればどのようなものでも用いることができる。本発明では1種類のホエイタンパク質を用いても、2種類以上のホエイタンパク質を用いてもよい。2種類以上のホエイタンパク質を用いる場合、用いるホエイタンパク質の組み合わせやその比率に制限はない。
本発明で用いるホエイタンパク質の変性度は100%でもよいが、変性度が低くなるほど、クリームチーズ類の硬度付与効果は高くなる傾向があることから、ホエイタンパク質の変性度は80%以下が好ましく、50%以下がより好ましく、20%以下がさらに好ましい。
本発明のクリームチーズ類にホエイタンパク質を添加する場合は、ホエイタンパク質を含む素材(以下、ホエイタンパク質素材)を用いることができる。ホエイタンパク質素材は、原料はチーズ製造時に分離したもの由来、獣乳から分離するもの由来があるがいずれも使用可能である。原料からのホエイ分離は、セパレーター、膜濃縮機など従来使用されている方法を用いればよい。分離したホエイは、膜濃縮機、ビーガント濃縮機、ベッセル濃縮機など一般的に使用されている方法で濃縮すればよい。乾燥する場合は、噴霧乾燥、凍結乾燥など一般的な手法で乾燥すればよい。
ホエイタンパク質素材中のホエイタンパク質含量は、20重量%以下でもよいがこの場合例えば乳糖など他成分により風味への影響があることから、35重量%以上が好ましく、85重量%以上がより好ましく、99重量%以上がさらに好ましい。
使用可能なホエイタンパク質素材としては、WPI895(フォンテラ社製)、YO8075(アーラフーズ社製)、WPC550(フォンテラ社製)などを例示することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明におけるホエイタンパク質の最終濃度は、最終製品であるクリームチーズ類における、原料チーズカードに含まれるホエイタンパク質の量と原料チーズカード以外のホエイタンパク質素材などに由来するホエイタンパク質の量との合計による濃度である。
本発明におけるカルシウムの最終濃度は、最終製品であるクリームチーズ類における、原料チーズカードに含まれるカルシウムの量と原料チーズカード以外のカルシウム素材などに由来するカルシウムの量との合計による濃度である。本発明で使用可能なカルシウム素材は、食品および食品添加物として一般的に使用されているものであれば、いずれも使用可能である。例えば、リン酸三カルシウム、塩化カルシウムなどが挙げられる。カルシウム素材はクリームチーズ類中にカルシウム量が0.4重量%以上(最終製品総ホエイタンパク質に対するカルシウム量が0.14重量%/重量%以上)となるように添加すればよい。例えば、原料となるクリームチーズ中にカルシウムが0.06~0.08重量%程度含まれる場合は、この量を勘案し0.32~0.34重量%以上のカルシウム素材を添加すればよい。原料クリームチーズ以外の原料にカルシウムが含まれる場合も、上記と同様に添加するカルシウム素材の量を調整のうえクリームチーズ類中のカルシウム量が0.4重量%以上(最終製品総ホエイタンパク質に対するカルシウム量が0.14重量%/重量%以上)となるようにすればよい。クリームチーズ類におけるカルシウムの含量は、0.4重量%以上(最終製品総ホエイタンパク質に対するカルシウム量が0.14重量%/重量%以上)、好ましくは0.5重量%以上(最終製品総ホエイタンパク質に対するカルシウム量が0.17重量%/重量%以上)、より好ましくは0.7重量%以上(最終製品総ホエイタンパク質に対するカルシウム量が0.25重量%/重量%以上)である。上限としては、最終製品において5重量%以下(最終製品総ホエイタンパク質に対するカルシウム量が1重量%/重量%以下)、好ましくは4重量%以下(最終製品総ホエイタンパク質に対するカルシウム量が0.8重量%/重量%以下)、より好ましくは3重量%以下(最終製品総ホエイタンパク質に対するカルシウム量が0.6重量%/重量%以下)、さらに好ましくは2重量%以下(最終製品総ホエイタンパク質に対するカルシウム量が0.4重量%/重量%以下)、最も好ましくは1.5重量%以下(最終製品総ホエイタンパク質に対するカルシウム量が0.3重量%/重量%以下)である。
本発明では、pHを5.35以上に調整する。pHは、好ましくは5.60以上、より好ましくは5.65以上、さらに好ましくは5.71以上であり、最も好ましくは5.75以上である。
pHを調整する場合は、一般的に食品の製造で使用されているpH調整剤を使用すればよく、例えば、重曹、乳酸、クエン酸、果汁などがある。また乳酸菌などの微生物を用いたpH調整も可能である。
pH調整剤を添加するタイミングは、最終製品におけるpHが5.35以上になれば特に限定されず、原料チーズカードに添加してもよく、他の原料を混ぜた後に添加してもよい。他の種類のチーズに比べて水分値の高いクリームチーズ類においては、pHを高くすることは保水性増強と滑らかさの向上に効果がある。またpHを高くすることで、酸味の軽減が期待される。酸味が軽減されれば、フレッシュな風味が引き立つ。また原料としては料理やフィリングへの使用範囲が広がる。このことからpHは5.35以上が好ましい。ただし、pHが高すぎる場合には、静電的相互作用によりタンパク質同士の結合が緩み、組織が柔らかく粘るため、十分な硬度を付与するためにはpHは6.5以下が良好であり、さらにpH5.75からpH6.2がより好ましい。
安定剤不使用とは、安定剤を全く使用しないことのみならず、安定剤をその効果すなわちクリームチーズ類の物性を安定させる効果を実現しない態様で使用すること、及び食品の原材料の製造・加工で使用されたもので、その食品の製造には使用されない食品添加物で、最終食品まで持ち越された場合に、最終食品中では微量となって、食品 添加物そのものの効果を示さない場合である所謂キャリーオーバーを含む。クリームチーズ類の物性を安定させる効果を実現しない態様には、例えばクリームチーズ類1000gに対して、安定剤をごく微量、例えば0.1g以下、0.5g以下、又は1g以下添加することが含まれる。安定剤は、寒天、ゼラチン、ローカストビーンガム、グアガム、カラギーナン、メチルセルロース、デキストリン、加工デンプン、食物繊維等の一般的に食品に用いられるものを例示できる。
本発明において、フレッシュな風味の他に、求められる食感や風味がある場合、それらの付与に効果的なフレーバー・果実等を添加することも可能である。ただし、過度に果実等を添加すると組織が悪化するため、フレーバー・果実等の添加量は適宜調整するものとする。なお、水分値の高いシロップや果汁を添加した場合には、固形分の調整を目的としてバター、乳たんぱく質、規格に応じてでんぷん等を用いる事も可能である。また、一般にチーズ類は水分値が高いと組織が劣化しやすい傾向を示す。本発明においては特に水分値の制限はないが、特に十分な硬度を期待する場合には、40~65重量%の範囲に水分値を調整することが好ましい。
本発明のクリームチーズ類は、一般的なクリームチーズ類の製造方法により得ることができる。例えば、原料乳として、生乳や全乳、あるいは調整乳などが挙げられ、これらを加熱濃縮、遠心濃縮、ろ過膜濃縮、真空濃縮等によって濃縮した濃縮乳も使用可能である。また、原料乳、濃縮乳に必要に応じて生クリーム、バターや脱脂乳等を加えてもよい。これらの原料乳または濃縮乳を加熱殺菌工程として、例えば、約60℃で30分または約75℃で15秒加熱殺菌する。加熱殺菌工程後は、プレート式熱交換器で冷却し、均質処理工程として5MPa~25MPa、好ましくは15MPa~20MPaの均質圧で均質処理する。均質処理工程後、凝乳酵素及び/又は有機酸及び/又は乳酸菌を添加し、反応させてカードを生成させるカード生成工程に移行する。なお、カード生成工程で使用可能な凝乳酵素や、有機酸、乳酸菌としては通常のチーズ製造に用いられているものであれば、特に制限無く使用することができる。カード生成工程の後、必要に応じて加熱殺菌を行なった後、ホエイを排除し、カードを得る。ホエイ排除は、カッティング、圧搾、膜、セパレーターなど、チーズ製造で用いられる手法で行えばよい。こうして得たカードを原料チーズカードとする、または、カードを一旦冷却し、原料ナチュラルクリームチーズとする。
原料チーズカードまたは原料ナチュラルチーズに、ホエイタンパク質、カルシウム素材、pH調整剤、その他適宜副原料を混合した後、必要に応じて加熱殺菌および/または乳化を行う。副原料の混合および/または加熱殺菌および/または乳化までの工程は、連続式、バッチ式、連続式とバッチ式の組み合わせのいずれでもかまわない。混合機、加熱殺菌機、乳化機は、攪拌シェアの違い、直接加熱または間接加熱の違い等で様々存在するが、いずれでもかまわない。加熱混合することで、保存性がよく、均一な組織となる。さらにシェアを加える工程を含んでもよい。シェアを加える機械は特に限定はなく、例えばインラインホモミキサー、均質機、TKホモミキサーなどが使用できる。
本発明のクリームチーズ類、及びホエイタンパク質原料のホエイタンパク質含量の定量は、Identification and quantification of major bovine milk proteins by liquid chromatography.(Bordin et al 2001 J. Chromatography )に記載の方法で測定できる。
本発明のクリームチーズ類のホエイタンパク質原料の未変性ホエイタンパク質含量は、A Papid Method for the Determination of Whey Protein Denaturation(N.Parris 1991 J.D.S)に記載の方法で分析できる。
(酸味、フレッシュな風味の官能評価)
本発明のクリームチーズ類の酸味、フレッシュな風味は官能評価により評価できる。官能評価は訓練をつんだ専門パネラー5人による円卓法で、酸味を、「強い:×」または「良好:○」、フレッシュな風味を、「なし:×」または「あり:○」の項目とする方法により評価することができる。
(カルシウム量)
本発明のクリームチーズ類、及びカルシウム原料のカルシウム含量は、ICP発光分光分析法で分析できる。
(pH)
本発明のクリームチーズ類のpHは、試料12gにイオン交換水40gを加え、ホモブレンダー(AM-11、日本精機製等)で10000rpm、1分間粉砕した後、室温(23℃)で、pHメーター(F-52、堀場製作所製等)で測定できる。
本発明のクリームチーズ類の硬度はテクスチャーアナライザを用いた圧縮試験により測定することができる。
硬度測定の一態様を以下に示す。1辺10mmの立方体に切り出し10℃に冷却した本発明のクリームチーズ類を、治具(75mm Compression Plate:平板プレート)で上面から0.5mm/sの速さでサンプル高さの80%まで圧縮したときの応力データを、Texture Analyzer(TA‐XT2i:Stable Micro System社製)及び、これに装置付属のソフト(Texture Expert V1.20: Stable Micro System社製)で収集し、硬度とする。
なお、本発明において、「十分な硬度」とは、テクスチャーアナライザを用いた圧縮試験により求めた硬度が700gw以上であるものを指す。
本発明のクリームチーズ類の耐熱保形性は、本発明のクリームチーズ類を1辺15mmの立方体に切り出し、大型シャーレにろ紙を敷いた上に、クリームチーズ類同士が接触しないように並べ、沸騰させた蒸し器にクリームチーズ類を並べたシャーレを入れ、蒸し器の蓋をして10分間蒸した後、シャーレごと取出し、室温で15分間放冷したあとに、クリームチーズ類の高さをノギスで測り、加熱前の15mmに対する加熱後の高さの割合を算出することで耐熱保形性を評価できる。
なお、本発明では、80%以上を耐熱保形性があるものとする。
本発明のクリームチーズ類の離水量は、クリームチーズ類50gを遠心分離機(Avanti HP-25I、BECKMANCOULTER製)により、14000rpm(28977G)で20℃、20分間遠心し、分離した水分重量を測定することで評価できる。
なお、本発明では、10g/50g・クリームチーズ類以下のものを離水が少ない、とする。
生乳とクリームを原料とし、82℃5分間殺菌、50℃15MPaで均質処理後、乳酸菌スターターとレンネットを用いて凝固させ、80℃でセパレーターにより分離し、10℃に冷却して調製した原料ナチュラルクリームチーズ3kgに、ホエイタンパク質及びカルシウムが最終重量でそれぞれ2.8重量%及び0.46重量%となるように、WPI895(フォンテラ製)3重量%、リン酸三カルシウム1重量%(カルシウム含量40重量%程度)を添加した。ポリリン酸ナトリウム1.2重量%、pH5.75となるように重曹を添加し、最終水分量が53重量%、脂肪量が32重量%となるように、バターおよび水を加えた後、ステファン釜にて1500rpmで、85℃まで加温した後1分間クリーミングして加熱乳化し、約3.5kgのクリームチーズ類を得た。三方無地袋(レトルト用、京阪セロファン社製)に充填し、氷水で急冷して実施例品1とした。(実施例品1)。
生乳とクリームを原料とし、75℃15秒間殺菌、55℃17MPaで均質処理後、乳酸菌スターターとレンネットを用いて凝固させ、75℃でセパレーターにより分離し、12℃に冷却して調製した原料ナチュラルクリームチーズ3kgに、ホエイタンパク質及びカルシウムが最終重量で、それぞれ2.8重量%及び0.76重量%となるように、WPI895(フォンテラ製)を3重量%、リン酸三カルシウム2重量%を添加した。ポリリン酸ナトリウム1.2重量%、pH6.5となるように重曹を添加し、最終水分量が53重量%、脂肪量が32重量%となるように、バターおよび水を加えた後、ステファン釜にて1500rpmで、85℃まで加温した後1分間クリーミングして加熱乳化し、約3.5kgのクリームチーズ類を得た。三方無地袋(レトルト用、京阪セロファン社製)に充填し、氷水で急冷して実施例品2とした。(実施例品2)。
生乳とクリームを原料とし、75℃15秒間殺菌、50℃15Mpaで均質処理後、乳酸菌スターターとレンネットを用いて凝固させ、80℃でセパレーターにより分離して調製した原料チーズカード3kgに、ホエイタンパク質及びカルシウムが最終重量で、それぞれ5.3重量%及び0.56重量%となるように、WPI895(フォンテラ製)を5重量%、リン酸三カルシウム1.3重量%を添加した。pH5.71となるように重曹を添加し、最終水分量が53重量%、脂肪量が32重量%となるように、バターおよび水を加えた後、ケトル釜にて150rpmで、85℃まで加熱混合し、約3.5kgのクリームチーズ類を得た。三方無地袋(レトルト用、京阪セロファン社製)に充填し、室温で徐冷して実施例品3とした。(実施例品3)。
生乳とクリームを原料とし、60℃30分間殺菌、50℃15MPaで均質処理後、乳酸菌スターターとレンネットを用いて凝固させ、80℃でセパレーターにより分離し、75℃で30分間ミキシングした後、10℃に冷却して調製した原料ナチュラルクリームチーズ3kgに、ホエイタンパク質及びカルシウムが最終重量で、それぞれ3.5重量%及び0.56重量%となるように、WPI895(フォンテラ製)を2重量%、最終重量で2重量%分のWPI895を20重量%溶液にしてあらかじめ90℃30分間加熱したもの、リン酸三カルシウム1.3重量%を添加した。ポリリン酸ナトリウム1.2重量%、pH6.2となるように重曹を添加し、最終水分量が53重量%、脂肪量が32重量%となるように、バターおよび水を加えた後、ケトル釜にて150rpmで、85℃まで加熱混合し、その後10MPaで均質処理を行い、約3.5kgのクリームチーズ類を得た。三方無地袋(レトルト用、京阪セロファン社製)に充填し、10℃庫で急冷して実施例品4とした。(実施例品4)。
生乳とクリームを原料とし、95℃に到達させて殺菌、50℃15Mpaで均質処理後、乳酸菌スターターを用いて凝固させ、80℃でUF膜により分離し、10℃に冷却して調製した原料ナチュラルクリームチーズ3kgに、ホエイタンパク質及びカルシウムが最終重量で、それぞれ2.3重量%及び0.42重量%となるように、WPI895(フォンテラ製)を2.5重量%、リン酸三カルシウム0.9重量%を添加し、pH5.6となるように重曹を添加した以外は実施例品1と同様にして、実施例品5を得た。(実施例品5)。
生乳とクリームを原料とし、75℃15秒間殺菌、50℃15Mpaで均質処理後、乳酸菌スターターとレンネットを用いて凝固させ、80℃でセパレーターにより分離し、70℃でホットパックした後、10℃に冷却した原料ナチュラルクリームチーズ3kgに、ホエイタンパク質及びカルシウムが最終重量で、それぞれ2.5重量%及び0.4重量%となるように、WPI895(フォンテラ製)を2.7重量%、リン酸三カルシウム0.9重量%を添加し、pH5.35となるように重曹を添加した以外は実施例品1と同様にして、実施例品6を得た。(実施例品6)。
生乳とクリームを原料とし、82℃5分間殺菌、50℃15Mpaで均質処理後、乳酸菌スターターを用いて凝固させ、80℃でセパレーターにより分離し、10℃に冷却して調製した原料ナチュラルクリームチーズ3.3kgに、最終重量で、ポリリン酸ナトリウム1.2重量%、pH4.7となるように重曹を添加し、最終水分量が53重量%、脂肪量が32重量%となるように、バターおよび水を加えた後、ステファン釜にて1500rpmで、85℃まで加温した後1分間クリーミングして加熱乳化し、約3.7kgのクリームチーズ類を得た。三方無地袋(レトルト用、京阪セロファン社製)に充填し、氷水で急冷して比較例品1とした。(比較例品1)。
pH5.35となるように重曹を添加した点以外は比較例1と同様にして、約3.7kgのクリームチーズ類を得た。(比較例品2)。
pH5.9となるように重曹を添加した点以外は比較例1と同様にして、約3.7kgのクリームチーズ類を得た。(比較例品3)。
生乳とクリームを原料とし、75℃15秒間殺菌、50℃15Mpaで均質処理後、乳酸菌スターターとレンネットを用いて凝固させ、80℃でセパレーターにより分離し、10℃に冷却して調製した原料ナチュラルクリームチーズ3.1kgに、ホエイタンパク質及びカルシウムが最終重量で、それぞれ1.5重量%及び0.46重量%となるように、WPI895(フォンテラ製)を1.5重量%、リン酸三カルシウム1重量%を添加した。ポリリン酸ナトリウム1.2重量%、pH5.77となるように重曹を添加し、最終水分量が53重量%、脂肪量が32重量%となるように、バターおよび水を加えた後、ステファン釜にて1500rpmで、85℃まで加温した後1分間クリーミングして加熱乳化し、約4kgのクリームチーズ類を得た。三方無地袋(レトルト用、京阪セロファン社製)に充填し、10℃庫で急冷して比較例品4とした。(比較例品4)。
生乳とクリームを原料とし、75℃15秒間殺菌、50℃15Mpaで均質処理後、乳酸菌スターターとレンネットを用いて凝固させ、80℃でセパレーターにより分離し、10℃に冷却して調製した原料ナチュラルクリームチーズ3kgに、ホエイタンパク質及びカルシウムが最終重量で、それぞれ2.8重量%及び0.36重量%となるように、WPI895(フォンテラ製)を3重量%、リン酸三カルシウム0.8重量%を添加した。ポリリン酸ナトリウム1.2重量%、pH5.71となるように重曹を添加し、最終水分量が53重量%、脂肪量が32重量%となるように、バターおよび水を加えた後、ステファン釜にて1500rpmで、85℃まで加温した後1分間クリーミングして加熱乳化し、約4.5kgのクリームチーズ類を得た。三方無地袋(レトルト用、京阪セロファン社製)に充填し、10℃庫で急冷して比較例品5とした。(比較例品5)。
生乳とクリームを原料とし、75℃15秒間殺菌、50℃で15Mpaで均質処理後、乳酸菌スターターを用いて凝固させ、80℃でセパレーターにより分離し、10℃に冷却して調製した原料ナチュラルクリームチーズ3kgに、ホエイタンパク質及びカルシウムが最終重量で、それぞれ2.8重量%及び0.4重量%となるように、WPI895(フォンテラ製)を3重量%、リン酸三カルシウム0.8重量%を添加し、ポリリン酸ナトリウム1.2重量%、pH5.27となるように重曹を添加した以外は、比較例品5と同様にして比較例品6を得た。(比較例品6)。
得られたクリームチーズ類について、以下に示す方法で、(1)未変性ホエイ量、(2)離水量、(3)硬度、(4)耐熱保形性、(5)酸味、フレッシュ感の官能評価を実施した。
チーズ中のホエイタンパク質含量の定量は、Identification and quantification of major bovine milk proteins by liquid chromatography.(Bordin et al 2001 J. Chromatography )に記載の方法で測定した。
未変性ホエイタンパク質含量として、A Papid Method for the Determination of Whey Protein Denaturation(N.Parris 1991 J.D.S)に記載の方法で分離されたホエイタンパク質量の割合を分析した。
離水量は、試料50gを遠心分離機(Avanti HP-25I、BECKMAN COULTER製)により、14000rpm(28977G)で20℃、20分間遠心し、分離した水分重量を測定した。10g/50g・クリームチーズ類以下を離水が少ないとした。
硬度は、Texture Analyzer(TA-XT2i:StableMicroSystem社製)により測定した。1辺10mmの立方体に切り出し10℃に冷却したサンプルを治具(75mm Compression Plate:平板プレート)で、上面から0.5mm/sの速さでサンプル高さの80%まで圧縮したときの、応力データを、装置付属のソフト(Texture Expert V1.20: StableMicroSystem社製)で収集し、硬度とした。硬度が700gw以上であるものを「十分な硬度」とした。
耐熱保形性は、試料を1辺15mmの立方体に切り出し、大型シャーレにろ紙を敷いた上に、試料同士が接触しないように並べる。沸騰させた蒸し器にシャーレを入れ、蒸し器の蓋をして10分間蒸す。シャーレごと取出し、室温で15分間放冷したあとに、試料の高さをノギスで測り、15mmに対する割合を耐熱保形性とした。80%以上を耐熱保形性有りとした。
官能評価により、酸味、フレッシュな風味を評価した。評価は訓練をつんだ専門パネラー5人により、円卓法によって行った。酸味は、「強い:×」または「良好:○」、フレッシュな風味は、「なし:×」または「あり:○」の項目で評価した。
ICP発光分光分析法にて分析した。
表より、種々の方法で調製したクリームチーズ類の実施例品1~6について、ホエイタンパク質を2.3重量%以上、カルシウムを0.4重量%以上含有するクリームチーズ類は、pHが5.35以上において、離水が8.9g以下であり少なく、硬度は772gw以上と十分であり、耐熱保形性は83%以上と高い結果であった。また、いずれの実施例品も酸味が良好であり、フレッシュ感を有する結果であった。
Claims (3)
- 安定剤不使用で、pHが5.35以上、離水が10g/50g・クリームチーズ類以下、硬度が700gw以上、耐熱保形性が80%以上のであり、かつ、ホエイタンパク質を最終濃度で2.3重量%以上、カルシウムを最終濃度で0.4重量%以上含む、クリームチーズ類。
- カルシウムの最終濃度及びホエイタンパク質の最終濃度の重量比が、0.05:1~0.30:1である、請求項1に記載のクリームチーズ類。
- ホエイタンパク質含量が最終濃度で2.3重量%以上となるように原料チーズカードにホエイタンパク質素材を添加する工程、
カルシウム含量が最終濃度で0.4重量%以上となるように原料チーズカードにカルシウム素材を添加する工程、並びに
原料チーズカード、ホエイタンパク質素材、及びカルシウム素材の混合物のpHを5.35以上に調整する工程、
を含む、請求項1に記載のクリームチーズ類の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018000925A JP7117851B2 (ja) | 2018-01-09 | 2018-01-09 | クリームチーズ類 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018000925A JP7117851B2 (ja) | 2018-01-09 | 2018-01-09 | クリームチーズ類 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019118314A JP2019118314A (ja) | 2019-07-22 |
| JP7117851B2 true JP7117851B2 (ja) | 2022-08-15 |
Family
ID=67305504
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018000925A Active JP7117851B2 (ja) | 2018-01-09 | 2018-01-09 | クリームチーズ類 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7117851B2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013066432A (ja) | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Snow Brand Milk Products Co Ltd | クリームチーズ類 |
| JP2015077108A (ja) | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 雪印メグミルク株式会社 | 未熟性フレッシュチーズおよびその製造方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3253797B2 (ja) * | 1994-03-30 | 2002-02-04 | 雪印乳業株式会社 | ホエータンパク質チーズ及びその製造方法 |
-
2018
- 2018-01-09 JP JP2018000925A patent/JP7117851B2/ja active Active
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013066432A (ja) | 2011-09-22 | 2013-04-18 | Snow Brand Milk Products Co Ltd | クリームチーズ類 |
| JP2015077108A (ja) | 2013-10-18 | 2015-04-23 | 雪印メグミルク株式会社 | 未熟性フレッシュチーズおよびその製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2019118314A (ja) | 2019-07-22 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Carić et al. | Processed cheese products | |
| US7192619B2 (en) | Modified milk protein concentrates and their use in making gels and dairy products | |
| JP2011512816A (ja) | 乳タンパク質ゲル | |
| AU2010254700A1 (en) | Calcium fortified processed cheese without emulsifying salts, and process for preparing same | |
| US20060062873A1 (en) | Curds for processed and imitation cheese, cheese products produced therefrom, novel intermediate products and methods of making same | |
| EP0524298B1 (fr) | PROCEDE DE GELIFICATION THERMIQUE INSTANTANEE DE SOLUTIONS D'UNE PROTEINE COAGULABLE AU pH ISOELECTRIQUE, TELLE QU'UNE CASEINE, PAR MODIFICATION DE LA TENEUR EN IONS ALCALINS, COAGULUMS AINSI OBTENUS, ET LEUR APPLICATION NOTAMMENT A L'OBTENTION DE PRODUITS ALIMENTAIRES | |
| KR20220023981A (ko) | 유제품 및 공정 | |
| AU2022246468A1 (en) | Restructured natural protein matrices | |
| JP4580138B2 (ja) | 殺菌済み軟質ナチュラルチーズ及びその製造方法 | |
| JP6259253B2 (ja) | 未熟性フレッシュチーズおよびその製造方法 | |
| US20060057249A1 (en) | Method for fast production of cheese curds and cheese products produced therefrom | |
| EP1691621B1 (en) | Dairy product and process | |
| CN115243551A (zh) | 低钠加工奶酪及其生产方法 | |
| JP7117851B2 (ja) | クリームチーズ類 | |
| JP6092953B2 (ja) | プロセスチーズ類 | |
| JP2019050738A (ja) | チーズケーキ様食品およびその製造方法 | |
| JP2023180838A (ja) | プロセスチーズ類 | |
| JP5774823B2 (ja) | プロセスチーズ類 | |
| US9364011B2 (en) | Method for producing cheese without fermentation and ripening steps | |
| JP2021141865A (ja) | ナチュラルチーズの製造方法 | |
| WO2021148422A1 (en) | Preparation of brine-ripened cheese product | |
| WO2016043177A1 (ja) | 耐熱保形性を有するナチュラルチーズおよびその製造方法 | |
| JP7372791B2 (ja) | 低脂肪フレッシュチーズおよびその製造方法 | |
| JPH08256686A (ja) | プロセスチーズ | |
| JP2012070701A (ja) | チーズ、ゲル状食品およびその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201124 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210916 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20211006 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211206 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220427 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220622 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220706 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220802 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7117851 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |