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JP7195766B2 - 還元性ガス検知材料、及び還元性ガス検知センサ - Google Patents

還元性ガス検知材料、及び還元性ガス検知センサ Download PDF

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Description

本発明は、還元性ガスの検知材料、及びそれを用いた還元性ガス検知センサに関する。
還元性ガスとは、還元作用が強く、還元され易い化合物と接触すると、当該化合物を還元する性質をもつ、常温で気体の化合物である。還元性ガスの具体例としては、水素、ホルムアルデヒド、一酸化炭素、エチレンなどが挙げられる。特に、水素は、燃料電池車や家庭用燃料電池の燃料として利用が始まり、エネルギー源として期待されている。これらの還元性ガスは工業的に広く利用されている一方で、引火性、爆発性を有していたり、または人体に悪影響を与えるものがある。そのため、安全管理上、還元性ガスが貯蔵されるタンク、ボンベ、パイプ、応用機器などから外部への漏洩を検知することが求められる。
特許文献1には、還元性を有する水素ガスを検知するセンサとして、水素ガスとの反応により色が変化する光学的センサが記載されている。具体的には、水素と反応する反応層には酸化パラジウム(以下、酸化Pdともいう)を用い、その上層に触媒金属層としてパラジウム、白金、金などを用いる水素センサが開示されている。
非特許文献1では、反応部位に酸化Pdの薄膜を用いた水素ガス検知センサが記載されている。非特許文献1では、酸化Pdと水素ガスとの不可逆的な還元反応による酸化Pd膜の抵抗(電気伝導度)の変化を検出することにより、還元性ガス検知センサとして用いている。
特開2007-225299号公報
Nanotechnology,21,165503(5pp), 2010
大気中の還元性ガスを検知するためには、還元性ガスを高感度且つ正確に検知するセンサが必要である。
しかし、特許文献1に記載のセンサでは、利用者が呈色材料の変色の度合いを目視で判定することになるため、不確定要素が含まれる。色変化を光学的に検出する方法もあるが、センサが大型化するおそれがある。また、変色現象を利用するものであるため、利用者が視認できるような場所に配置しなければならない、という問題がある。
また、非特許文献1に記載されているような、反応層の電気特性の変化を利用する還元性ガスセンサでは、感度がセンサの消費電力を決める重要なパラメータの1つとなる。一般に、センサの感度が大きいと、反応部位が還元性ガスと接触することにより生じる電気伝導度の変化が大きくなるため、還元性ガスと反応する前の反応部位の電気伝導度を小さく設計することができる。そのため、センサが還元性ガスを検知していない通常状態でのセンサの消費電力を小さくすることが可能になる。
非特許文献1では、水素センサの感度Sを、下記式(I)で求めているが、水素センサの感度Sは45程度であり、感度が十分とは言えない。
S=(G-G)/ G (I)
(G:水素存在下の電気伝導度、G:水素不存在下の電気伝導度)
もう1つの重要なパラメータは応答時間である。応答時間は、センサが還元性ガスに接触してから電気伝導度の変化を検出するまでにかかる時間である。非特許文献1では、応答時間の定義が必ずしも明確ではないが、当該文献の図1や図2から読み取れる値は150~200秒程度であり、実用的な短い応答時間であるとは言えない。
ガスの安全管理をするためにはガスに対して短時間で応答することが望ましい。従来、上述した感度に由来する低消費電力と短縮された応答時間を実用レベルで両立させる技術は存在しなかった。
本発明は、上記の課題に鑑み、還元性ガスを検知するセンサにおいて、短い応答時間を達成することができる還元性ガス検知センサを提供することを目的とする。
本発明の一つの観点によれば、酸化パラジウムと金属パラジウムを含み、還元性ガスと反応性を有することを特徴とする、還元性ガス検知材料が提供される。
本発明の別の観点によれば、上記還元性ガス検知材料と、前記還元性ガス検知材料の導電率を測定する手段を含む還元性ガス検知センサが提供される。
本発明の他の観点によれば、二価のパラジウム錯体を加熱処理することにより、酸化パラジウムと金属パラジウムとを得る工程を有する還元性ガス検知材料の製造方法が提供される。
本発明の一観点としての還元性ガス検知センサによれば、短い応答時間を達成することが可能になる。
本発明の第1の実施形態のセンサの構成を説明する模式図である。 本発明の第2の実施形態のセンサの構成を説明する模式図である。 本発明の実施例におけるセンサの電流の時間変化を示す模式図である。 酢酸Pd類縁体膜の初期電流の高温処理温度依存性を示すグラフである。 酸化Pdのみを含む反応層と、酸化Pdと金属Pdを含む反応層をそれぞれ使用した場合の、還元性ガスに曝露した際の電流値の時間変化を示す模式図である。 本発明の第3の実施形態の燃料電池車の構成を説明する模式図である。
(還元性ガス検知材料)
上述したように、本発明の実施形態に係る還元性ガス検知材料は、酸化パラジウムと金属パラジウムを含み、還元性ガスと反応性を有する。なお、後述するように、酸化パラジウムと金属パラジウムの含有原子数をそれぞれPO、とPMとし、金属パラジウムの原子数比率Rを下記式で表した時、Rが0.17以上0.45以下であることが好ましい。
=PM/(PM+PO)
本発明の実施形態に係る還元性ガス検知材料の形状はいかなる形状であっても問題はないが、膜形状であると還元性ガスとの接触面積が大きくなるために好ましい。本発明の実施形態に係る還元性ガス検知材料が膜形状を有する場合、膜厚は5nm以上1000nm以下が好ましく、より好ましくは10nm以上500nm以下である。
また、本発明の実施形態に係る還元性ガス検知材料が検知することのできる還元性ガスとしては、水素やエチレンに限られず、ホルムアルデヒド、一酸化炭素、硫化水素、二酸化硫黄、亜酸化窒素なども検知することが可能である。
還元性ガスに曝露する前の前記還元性ガス検知材料が、酸化パラジウム、金属パラジウムに加えて、炭素化合物を含むことが好ましい。
また、本発明の実施形態に係る還元性ガス検知材料に用いることのできる炭素化合物は、カルボン酸やアルコール由来の化合物である。これらカルボン酸やアルコールをパラジウム化合物と混合し加熱することで、カルボン酸やアルコール由来の炭素化合物へと変換される。すなわち本発明の実施形態における炭素化合物は、カルボン酸、アルコール、またはこれらの混合物がパラジウム化合物との反応により変換された化合物である。還元性ガス検知材料の炭素化合物は、XPS分析およびIRスペクトル分析からC-C単結合、C-H結合、C=C二重結合、およびOH基を有する一種の化合物または複数種の化合物の混合物である。なお、炭素化合物には、未反応のアルコールが含まれていてもよい。
上記カルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバル酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、シクロヘキシル酢酸、安息香酸、フェニル酢酸などのモノカルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フマル酸、マレイン酸、フタル酸などのジカルボン酸などを挙げることができる。
上記アルコールとしては、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、s-ブタノール、t-ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノール、フェノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコールなどの1価アルコールや、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、カテコールなどの2価アルコールをあげることができる。
また、カルボキシル基と水酸基を有する、乳酸、リンゴ酸、クエン酸、ヒドロキシ安息香酸などのヒドロキシ酸を用いることもできる。
なお、還元性ガス検知材料に含まれるパラジウム原子の原子数をP、炭素原子の原子数をC、両原子数の合計に対する炭素原子の原子数の比率R
=C/(P+C)
とした時、Rの範囲が0.95≧ R ≧0.5であることが好ましい。
(還元性ガス検知センサ)
本発明の実施形態に係る還元性ガス検知センサは、上記還元性ガス検知材料と、上記還元性ガス検知材料の導電率を測定する手段を含む。還元性ガス検知センサに含まれる還元性ガス検知材料を以下では、反応層、と呼ぶことがある。なお、導電率を測定する手段は、還元性ガス検知材料と電気的に接触している一対の電極と、一対の電極に電圧を供給する電源と、一対の電極間の電気伝導度の変化を測定する検出回路(電気回路)と、を含む。また、上記一対の電極のそれぞれが、櫛歯形状であることが好ましい。
なお、還元性ガス検知材料の導電率を測定する手段としては、還元性ガス検知材料と電気的に接触している一対の電極により、電極間の電気伝導度の変化により還元性ガス検知材料の導電率を測定する接触型の導電率測定方法に限定されない。例えば、マイクロ波を用いて、還元性ガス検知材料の導電率を測定する非接触型の導電率測定方法なども用いることができる。
本実施形態に係る還元性ガス検知センサの一例は、一対の電極と、該一対の電極と電気的に接触している反応層を有し、還元性ガスとの不可逆的な酸化還元反応によって生じる前記反応層の電気伝導度の変化を検出する還元性ガス検知センサである。そして、還元性ガスに曝露する前の前記反応層が、酸化パラジウムと金属パラジウム(以下、金属Pdともいう)を含む。
(移動体)
上記還元性ガス検知センサは、当該センサを搭載した移動体として用いることができる。本実施形態に係る移動体は、還元性ガス検知センサが、移動体の水素燃料タンクおよび燃料電池の少なくとも一方の付近に配置されていることが好ましい。
また、本発明の実施形態に係る移動体の一例は、水素ガスタンクと、酸素ガスおよび前記水素ガスタンクからの水素ガスが供給されることにより発電する燃料電池と、前記燃料電池が発電した電力で駆動するモータを有する。さらに、前記水素ガスタンクおよび前記燃料電池の少なくとも一方の近傍に配置された上記の還元性ガス検知センサを有する。
さらに、本発明の実施形態に係る還元性ガス検知センサの製造方法は、一対の電極と、該一対の電極と電気的に接触している反応層を有する還元性ガス検知センサの製造方法であって以下の工程を少なくとも有する。下記一般式(1)で表されるパラジウム化合物を前記一対の電極上に製膜する工程。前記電極上に形成したパラジウム化合物を加熱処理する工程。
Figure 0007195766000001
(一般式(1)において、Rは置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基または置換基を有していてもよいアラルキル基を表し、nは1~3の整数を表す。)
(還元性ガス検知材料の製造方法)
本発明の実施形態に係る還元性ガス検知材料の製造方法は、二価のパラジウム錯体を加熱処理することにより、酸化パラジウムと金属パラジウムとを得る工程を有する。なお、二価のパラジウム錯体が、下記一般式(1)で表される化合物であることが好ましい。
Figure 0007195766000002
(一般式(1)において、Rは置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアリール基または置換基を有していてもよいアラルキル基を表し、nは正整数を表す。)ここで、nは1~3であることが好ましい。nは、上記一般式(1)が多量体であることを意味する。すなわち、nが1であれば単量体、2であれば2量体、3であれば3量体である。また。二価のパラジウム錯体が酢酸パラジウムであることが好ましい。加熱処理の温度は、100℃より高く150℃以下であることが好ましく、110℃以上140℃以下であることがさらに好ましい。
(還元性ガス検知センサの製造方法)
本発明の実施形態に係る還元性ガス検知センサの製造方法は、一対の電極が形成された基板上に、二価のパラジウム錯体を塗布する工程と、該二価のパラジウム錯体を加熱処理することにより、酸化パラジウムと金属パラジウムを得る工程とを有する。
(還元性ガスの検知方法)
本発明の実施形態に係る還元性ガスの検知方法は、還元性ガスとの反応による上記還元性ガス検知材料の導電性の変化を検知する。なお、導電性の変化は、例えば、還元性ガス検知材料と電気的に接触した一対の電極間の電気伝導度の変化である。
以下に、本発明を実施するための形態について一例を用いて詳細に説明する。なお、本発明は、下記の実施形態および実施例に限定されるものでなく、本発明の精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の種々な形で実施することができる。
(第1の実施形態)
本実施形態では、酸化Pdおよび金属Pdを含むガス反応層を用いて還元性ガスを検知する還元性ガス検知センサ100(以下、単に「センサ100」と呼ぶことがある)について、図1を参照して説明する。図1は、センサ100の構成を説明する概略図である。
図1(a)は、本実施形態のセンサ100の模式的平面図である。センサ100は、基板10、一対の電極11、反応層12、電源13および測定部(検出電気回路)14、を有する。
基板10の材料としては、ガラス、石英またはシリコンなどを用いることができる。
一対の電極11は、基板10の基板面に、互いに対向して配置されている。一対の電極11の材料としては、金属、金属酸化物、有機導電体などの導体を用いることができる。具体的には、金(Au)、アルミニウム(Al)などの金属、ITOなどの金属酸化物、ポリアセチレン、ポリパラフェニレン、ポリチオフェン、PEDOT/PSSなどの有機導電体が挙げられる。
一対の電極11の形状は、検知対象である還元性ガスの種類、必要な感度などに応じて、適宜設計することができる。例えば、図1(a)には、対向した一対の電極11の対向している部分が直線状である構成を示す。しかし、電極11の形状はこの様な形状に限られず、例えば、図1(b)の電極15のように、櫛歯形状であってもよい。一対の電極15のように、対向する部分が櫛歯形状の電極は、一対の電極同士が対向している実効的な電極の長さ(電極長)を直線状の電極11と比較して長くとることが可能である。そのため、電気伝導度の低い物質であっても、電流値を測定することが可能となり、還元性ガス検知センサ100の感度をより高めることができる。
電極11および電極15のそれぞれの電極間隔は、0.05μm以上100μm以下が好ましく、より好ましくは0.05μm以上30μm以下、さらに好ましくは0.1μm以上10μm以下である。なお、ここで、電極間隔とは、一対の電極同士が対向している部分における電極間の距離のうち最短の距離と定義する。
反応層12は、基板10の基板面に配置されている層であり、一対の電極11(15)上に、該一対の電極11(15)のそれぞれと接して配置されている。反応層12は、検知対象とする還元性ガスに接触することができるように配置されていなければならない。図1(c)は、図1(b)のA-A’線における断面図であり、反応層12は、対向する一対の電極15を覆うように基板10上に配置されている。そのため、反応層12は、その基板10側とは反対側の面で還元性ガスに接触することができる。
反応層12は、ガスに曝露する前の初期状態で酸化Pdと金属Pdを含む層である。反応層12中の酸化Pdは還元性ガスに曝露すると不可逆的な酸化還元反応により還元されて金属Pdになる。反応層12は、基板10の基板面上に、酸化Pdと金属Pdの混合物を懸濁させた液をスピンコート、ディッピング、キャスト、バーコートなどの方法で塗布することで形成することができる。また、反応層12は、加熱蒸着法などを利用して形成してもよい。
本発明者らの検討の結果、特定の構造を有するパラジウム化合物膜を形成した後、ガス曝露前に加熱処理(以下、「高温処理」ともいう)を行うことによって、パラジウム錯体を酸化Pdと金属Pdに変化させて酸化Pdと金属Pdを含む反応層12を形成することが可能なことが明らかになった。
例えば具体的には、下記の一般式(1)に示す酢酸パラジウム類縁体を用いてスピンコートなどの塗布法または真空蒸着法などで膜を形成した後、100℃より高く150℃以下、さらに好ましくは110℃以上140℃以下で高温処理を行うことで酸化Pdと金属Pdを含む反応層を形成することができる。
Figure 0007195766000003
(一般式(1)において、R1は置換基を有してもよいアルキル基、置換基を有してもよいアリール基または置換基を有してもよいアラルキル基を表し、nは1~3の整数を表す。)
図1(a)および図1(b)に示した構成における反応層12の膜厚は、5nm以上1000nm以下が好ましく、より好ましくは10nm以上500nm以下である。なお、本実施形態では、反応層12は一層で形成しているが、これに限らず、反応層12を多層で形成してもよい。
上述したように、反応層12は、検知対象である還元性ガスを含む気体に接触することができるように配置する。反応層12が、還元性ガスを含む気体に接触すると、反応層12に含まれる酸化Pdが還元性ガスと不可逆的に酸化還元反応する。この不可逆的な酸化還元反応によって金属Pdが生成し、反応層12の電気伝導度が変化する。その変化を電極11に接続した検出回路14によって測定する。
検出回路14は、一対の電極11間の電気伝導度の変化を測定する測定部である。ここで、検出回路14は、反応層12の酸化Pdと還元性ガスとの酸化還元反応による、反応層12の電気伝導度の変化を測定できればよく、具体的には、一対の電極11間の電流、一対の電極11間の抵抗および一対の電極11間の電気伝導度の少なくとも1つの変化を測定する。検出回路14は、一対の電極11のそれぞれと電気的に接続しており、電流計等を用いて電気伝導度の変化を検出する。電源13は、一対の電極11に電圧を供給する。
非特許文献1には、スパッタリングで形成した酸化Pdが還元性ガスである水素と反応して、酸化Pd膜の電気特性が変化することを利用した水素センサが記載されている。
本実施形態における、酸化Pdと還元性ガスとの反応の例を下記化学反応式(a)および(b)に示す。反応式(a)で示される反応では、還元性ガスである水素と酸化パラジウムとの反応により、二価のパラジウム原子(Pd(II))が還元されることにより0価のパラジウム原子(Pd(0))が生成する。
Pd(II)O+H → Pd(0)+2HO (a)
他の例として反応式(b)に還元性ガスであるエチレンガスと酸化Pdとの反応を示す。
Figure 0007195766000004
上記のように本実施形態における反応層中の酸化Pdは、還元性ガスと反応してPd原子の価数が変化する。つまり、2価のパラジウム(Pd(II))から0価の金属パラジウム(Pd(0))に変化し、この反応により電気伝導度に大きな変化を与える。すなわち、例えば一対の電極に接触した酸化Pdを作製し、それを還元性ガスに曝露すると、その曝露前後で電気伝導度の変化が観測され、その電気伝導度変化を還元性ガス検知に用いることが可能になる。
上記のように、本実施形態のセンサは、酸化Pdの2価のパラジウムが金属パラジウム(0価)に変化することによる導電性の変化を検出するものである。本発明者らは、還元性ガスに曝露する前の反応層が酸化Pdと金属Pdを含むことによって、応答時間を短縮できることを見出した。これについて図を参照しながら説明する。
図3は、電極間隔5μmで電極長80cmの櫛歯電極を用いて、水素曝露を行った時の電流値変化を模式的に表したものである。横軸はセンサ素子の水素曝露を開始してからの経過時間、縦軸は電流値を示している。印加電圧は0.1Vである。重要なパラメータとしては、水素曝露前の初期電流値、反応後の電流値、検出電流に達するまでの応答時間が挙げられる。検出電流は、図1に示す検出回路14の設計操作により適宜設定することができる。
さらに、本発明者らの検討により、事前に高温処理をすることによって反応層の構成成分が変化し、それに伴って応答時間が改善(短縮)されることを見出した。これによって、応答時間が短く低消費電力の還元性ガス検知センサを実現することが可能になる。
<反応層のパラジウム成分の特定>
図4は、上記の酢酸Pd類縁体膜を高温処理した場合の初期電流の変化を示したものである。高温処理は、各温度において2時間保持することにより行い、その後、25℃で初期電流値を測定した。これによると、初期電流は、処理温度100℃以下では10-14Aを示している。処理温度110℃以上で、初期電流が急激に上昇し160℃で10-3Aに達する。
この高温処理温度の上昇に伴う初期電流値の上昇は、酢酸Pd類縁体を高温処理(100℃以下)すると酸化Pdが生成し、さらに高温にすると反応層中の酸化Pdが加熱により還元されて金属Pdが生じ、その結果反応層の抵抗値が低下して電流値が上昇したものと考えられる。このことは、(1)水素曝露によって金属Pdに変化させた後の反応後の電流値(10-3A)(図3参照)と、160℃で高温処理した電流値(図4参照)が同じ値(10-3A)であること、および(2)水素曝露反応後と160℃高温処理後の反応層の色がともに金属Pd特有の黒色に変化すること、によって支持される。従って、高温処理の温度上昇に伴って、反応層に金属Pdの量が多くなり、それに伴い初期電流値が上昇したものと考えられる。
この成分変化を明確にするために、この反応層に対応するパラジウム化合物層の分析を行った。測定法は、(1)斜入射X線回折法および(2)X線光電子分光法である。各測定の結果の要点を以下にまとめて示す。
斜入射X線回折測定では、高温処理温度60℃~140℃のサンプルは2θ=33°付近に酸化Pdに帰属できるブロードな回折ピークが観測された。一方、処理温度160℃では2θ=40°と47°付近に金属Pdに帰属されるピークが観測された。この測定により、60℃~140℃の間の処理温度での酸化Pdの存在、および、160℃の処理温度での金属Pdの存在が明らかになった。かかる結果は、処理温度が160℃に近づくに従い金属Pdの量が増加することを示唆している。
X線光電子分光法では、パラジウム原子のPd(3d(5/2))の結合エネルギー(335~338eV)に着目した。60℃~110℃のPd(3d(5/2))のスペクトルに着目すると2価のPd(II)のスペクトルに帰属される337.5eVにシャープなスペクトルが観測され、酸化Pdの存在を支持する結果が得られた。この結果は上記X線回折の結果を支持するものである。さらに処理温度が130℃、160℃と高温になるに従い、結合エネルギーが低エネルギーシフトした。(336.4eV(130℃の場合);335.9eV(160℃の場合))。このPd(3d(5/2))の結合エネルギーの低エネルギー側へのシフトは0価のPd(0)すなわち金属Pdの量が増加していることを示している。
以上、初期電流値の変化、および、上記2つの分析測定結果から、酢酸Pdを塗布して形成した反応層は高温処理によって以下のような成分変化をすることが分かった。
高温処理温度 Pd化合物成分
室温付近 酢酸Pd
60℃~100℃ 酸化Pd
110℃~140℃ 酸化Pd + 金属Pd
160℃以上 金属Pd
<金属Pdによる応答速度の改善>
本実施形態の還元性ガス検知センサの曝露前の反応層には、酸化Pdと金属Pdが含まれる。先に述べたように酸化Pd中の2価のPdが還元性ガスと反応して金属Pdに変化し、電気伝導度の変化を与える。本発明者らがさらに検討した結果、ガス曝露前の反応層に酸化Pdに加え金属Pdが含まれることにより、応答時間が短くなることが分かった。還元性ガス曝露前に金属Pdが一定の割合で存在することで応答時間が短くなる理由は以下のように考えられる。
本実施形態の還元性ガス検知センサのガス曝露による電流変化は、反応層における酸化Pd→金属Pdの変化に伴う電気伝導度上昇に伴う電流変化に由来している。曝露前の初期状態から、反応層に、この反応の生成物である金属Pdが一定の割合で含まれていれば応答時間が短くなると説明できる。
図を参照しながらさらに詳しく説明する。図5に、還元性ガスに曝露した際の電流値の時間変化を模式的に示した。実線は、反応層にパラジウム化合物として酸化Pdのみを含む場合であり、破線はパラジウム化合物としての酸化Pdと金属Pdを含む場合である。前者の場合、初期電流値は10-14Aを示し、一定の時間が経過した後電流上昇が開始する。酸化Pdと金属Pdを含む反応層である後者の場合には、初期状態の段階から金属Pdを含むために初期電流が大きくなり、さらに電流上昇が還元性ガス(水素)曝露開始直後から始まるため応答時間が短縮される。図5では例えば10-5Aに到達するまでの時間を見ると、2倍程度の応答時間の改善(短縮)がみられる。
以上のように、ガス曝露時の反応層の酸化Pd→金属Pdの変化に由来した電流変化を検知するセンサにおいて、ガス曝露前の初期状態の反応層において酸化Pdに金属Pdを混在させることにより応答時間を改善(短縮)できることが明らかになった。
本発明者らは、さらに検討し、本発明に有効な、反応層に存在する金属Pdの存在比率を見積もった。
反応層に含まれる酸化Pdと金属Pdの原子数をそれぞれPOとPMとし、反応層に含まれる金属Pdの原子数比率Rを以下のように定義する。
=PM/(PM+PO)
この比率を見積もるために、本発明者らが検討した結果、パラジウム原子の還元反応によって金属Pdが生成すると、反応層膜厚が減少することを見出した。その反応層膜厚変化量が、生成した金属Pd量に比例すると考えられるので、この関係を用いて金属Pdの比率を見積もることができる。
・酸化Pdの膜厚=T(PO)
・金属Pdの膜厚=T(PM)
・金属Pdと酸化Pdの混在層の膜厚=T(PO+PM)
そうすると、上記金属Pdの存在比率Rは、
=(T(PO)-T(PO+PM))/(T(PO)-T(PM))
となる。
例えば、80℃の高温処理で作成した反応層中のパラジウムは酸化Pdとして存在している。この時の反応層の膜厚は37nmである。
120℃の高温処理で作成した反応層中のパラジウムは酸化Pdと金属Pdとして存在している。この時の反応層の膜厚は34nmである。
80℃の高温処理で作成した反応層を水素ガスに曝露して十分長い時間(24時間)反応させた反応層中のパラジウムは金属Pdとして存在している。この時の反応層の膜厚は25nmである。
そうすると120℃の金属Pdの存在比率Rは、
=(37-34)/(37-25)=0.25
となる。
150℃より高い高温処理を行うと、酸化Pd中の金属Pdの存在比率が高くなるに従い前記初期電流値が増加して、還元性ガスとの反応後の電流値に近づき所望の感度が得られなくなる。このため、高感度で応答時間が短い還元性ガス検知センサを実現するためには、還元性ガス曝露前の初期状態における金属Pdの比率は0.45が上限である。
同様に金属Pd比率の下限も求めることができ、下限は0.17ある。
すなわち、金属Pdの好ましい原子数比率Rは0.17以上0.45以下である。
高温処理の処理温度は、100℃より高く150℃以下が好ましく、110℃以上140℃以下がさらに好ましい。
<高温処理で金属Pdが生成するメカニズム>
本実施形態において、反応層中に酸化Pdと金属Pdを含む還元性ガス検知センサを製造する簡便な方法として、上で示したように酢酸Pd類縁体の膜を形成した後、100℃より高く150℃以下、より好ましくは110℃以上140℃以下で、事前に高温処理して得る方法を挙げることができる。この高温処理で、酢酸Pd類縁体または酸化Pd中の2価のPd(II)が0価のPd(0)に還元されて金属Pdが生成されるメカニズムは以下のように考えられる。X線光電子分光の分析結果によれば、60℃以上の高温処理によって酢酸Pdが酸化Pdに変化した反応層中においても酢酸由来の炭素が豊富に含まれている。この残存する炭素(以下、「炭素化合物」という)が酸化されて炭酸ガスなどになり、この酸化反応に伴って2価のパラジウム原子Pd(II)が還元されて0価のパラジウム(すなわち金属Pd)が生成したものと考えられる。上記炭素化合物は、上記一般式(1)で示される酢酸類縁体に含まれる炭素由来のものであり、XPS分析およびIRスペクトル分析からC-C単結合、C-H結合、C=C二重結合、またはOH基を有する一種の化合物または複数種の化合物の混合物である。
<炭素化合物の存在とその機能>
上記のように酢酸類縁体由来の炭素化合物が反応層内に存在することが、高温処理(100℃より高く150℃以下)による金属Pdの生成を促進していると考えられる。上記炭素化合物は、もう一つ重要な役割を果たしている。それは、還元性ガス曝露前の初期状態における反応層の抵抗値すなわち電気伝導度の制御である。
Japan Journal of Applied Physics,vol.6,page 779(1967)には酸化Pd膜の室温における電気伝導度が約1Ω-1cm-1であることが記載されている。
本発明者らは、反応層に含まれるパラジウム化合物としての酸化Pdと金属Pdの混合物に、さらに炭素化合物が含まれている場合でも、還元性ガスとの反応性や感度を損なうことなく、上記抵抗値が大きく(すなわち電気伝導度が小さく)なることを見出した。
すなわち、上記パラジウム化合物としての酸化Pdと金属Pdの混合物と炭素化合物を含む反応層中のパラジウム原子の含有原子数をPとし、炭素原子の含有原子数をCとし、両原子数の合計に対する炭素の原子数の比率Rを下記式:
=C/(P+C)
で表した時、Rの範囲を0.95≧R≧0.5とすることでガス曝露前の電気伝導度が著しく小さくなることを見出した。
具体的には、反応層中のRが0.95≧R≧0.5の範囲にあるとき、反応層の電気伝導度が、室温で10-8~10-11Ω-1cm-1となる。この値は、非特許文献2に記載の酸化パラジウムの電気伝導度(1Ω-1cm-1)に対して7桁~10桁低い。その理由は、酸化Pd中に炭素化合物が存在することで電気伝導を阻害しているためであると考えられる。
還元性ガス曝露前の反応層の電気伝導性が抑制されると、還元性ガス検知センサに電圧を印加して還元性ガス検出中の電流値を低く抑えることができ、結果として、センサ稼働中の消費電力を抑制することができる。低消費電力のセンサは応用範囲が広くなる。例えば、一般的な小型電池駆動ができるようになり、さらに電池交換することなく長期間使用することが可能になる。
さらにガス曝露前の反応層に炭素化合物が上記「0.95≧R≧0.5」の原子数比率で混在していても、センサの反応層を還元性ガスに曝露すると、金属パラジウム(Pd(0))の生成に由来する高い導電性が得られることが分かった。
すなわち本発明によれば、応答時間が短く、かつ、低消費電力で感度の高い還元性ガス検知センサを提供することが可能になる。
従来の水素ガスセンサでは、使用時に加熱ヒータが必要なものもあった。これに対し、本実施形態のセンサ100によれば、還元性ガスの検知を常温で行うことが可能となる。また、加熱ヒータが不要であるため、構成がシンプルであり、小型化および低コスト化に貢献することができる。
本実施形態および下記の各実施形態における還元性ガスとしては、水素、ホルムアルデヒド、一酸化炭素、エチレン、硫化水素、二酸化硫黄、亜酸化窒素などが挙げられる。これらのガスは工業的に有用であるが、一方、吸引すると人体に悪影響を与えるものが多く安全管理する必要がある。
(第2の実施形態)
本実施形態では、図2を参照して、還元性ガス検知センサ200の構成について説明する。図2は、本実施形態のセンサ200の構成を説明する模式的断面図であり、センサ200は、基板20、一対の電極21および反応層22を有する。基板20としては、第1の実施形態の基板10と同様の材料を用いることができる。
反応層22は、基板20の基板面上に配置されている層であり、基板面に垂直な方向において、一対の電極21の間に挟まれて配置されている。本実施形態においても、反応層22は、前記パラジウム化合物と金属Pdの混合物および炭素化合物を含む反応層である。そのため、第1の実施形態と同様に、一対の電極21に不図示の電源と検出回路を接続して、反応層22の電気伝導度を測定し、電気伝導度の変化をモニタリングすることにより、還元性ガスを検知することができる。なお、本実施形態の反応層22の層の厚さは、5nm以上1000nm以下が好ましく、より好ましくは10nm以上500nm以下である。
本実施形態のセンサ200によれば、還元性ガスを検知するセンサにおいて、感度を従来よりも向上することができる。また、消費電力を従来よりも低減することができ、電池のような簡易な電源で駆動することができることから多様な応用が可能になる。
また、本実施形態のセンサ200によれば、還元性ガスの検知を常温で行うことが可能となる。加熱ヒータが不要であるため、構成がシンプルであり、小型化および低コスト化に貢献することができる。
(第3の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態又は第2の実施形態で説明したセンサ100、200を具備した移動体について説明する。本実施形態では、移動体である燃料電池車300について、図6を参照して説明する。図6は、燃料電池車300の構成の一例を示す模式図である。
燃料電池車300は、車室31、水素ガス検知センサ32、34、水素燃料タンク33、燃料電池35、モータ36を有する。
水素燃料タンク33および燃料電池35のそれぞれは、車室31と区切られた空間に配置されている。燃料電池35は、酸素ガスと、水素燃料タンク33からの水素ガスと、が供給されることにより発電する。燃料電池35が発電した電力は、燃料電池車300のモータ36に伝達され、燃料電池車300を駆動する駆動力として用いられる。燃料電池車300の構成については、一般的に知られている燃料電池車の構成を採用することできる。
水素ガス検知センサ32、34は、還元性ガスとしての水素ガスを検知するために、それぞれ水素燃料タンク33および燃料電池35に近接して、同じ空間内に設けられている。水素ガス検知センサ32、34としては、第1の実施形態のセンサ100または第2の実施形態のセンサ200を用いることができる。
水素ガス検知センサ32、34は、従来のセンサよりも感度が高く、且つ、低消費電力での検知が可能である。そのため、燃料電池車300におけるイグニッションキーの操作状態にかかわらず、常に水素ガスの漏洩などを検知することが可能である。これにより、従来はイグニッションキーをONにした時のみ検知されていた水素ガスを駐車時などにも検知することが可能になり、より確実に燃料電池車の安全管理を行うことが可能である。
また、上述の実施形態のセンサを用いれば、還元性ガスの検知を常温で行うことが可能となる。加熱ヒータが不要であるため、構成がシンプルであり、小型化および低コスト化に貢献することができる。
なお、本実施形態では移動体の一例として燃料電池車を挙げたが、これに限らず、例えば、燃料電池を備えるバイクまたはドローン等でもよい。
また、移動体ではなく、水素ガスを貯蔵し、燃料電池を備える移動体に水素ガスを供給する水素ステーションにも、第1の実施形態および第2の実施形態で説明したセンサ100、200を設けてもよい。
さらに、本実施形態に係るセンサは、上述したように不可逆的な酸化還元反応を利用するものであるため、使用期間の長期化により、反応に基づく酸化パラジウムの金属パラジウム化が進行して所望の還元性ガス検知性能が得られなくなった場合には上述した反応層を交換することにより、所望の性能を維持したまま継続して使用することが可能である。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。各実施例では、上記の第1の実施形態において図1(b)を参照して説明に示したセンサ100の構成を有するセンサを作製した。
また、各実施例のセンサについて、評価を行った。評価方法としては、還元性ガスに曝露後、電流応答実験および感度Sの測定を行った。
(1)電流応答実験は、センサの一対の電極に0.1Vの電圧を印加しながら、検知したい還元性ガスが含まれる混合気体をセンサ付近に導入しつつ電流値の変化を測定した。混合気体導入後の電流値の変化を観察し、10-6Aまたは10-8Aに達するまでの時間(応答時間)を調べた。混合気体としては、1%還元性ガス/99%アルゴンの混合気体を用いた。例えば、検知対象である還元性ガスとして水素ガスを用いる場合は、1%水素/99%アルゴンの混合気体を用いた。
(2)感度Sの測定は、上述の電流応答実験前の電極間の電気伝導度と、電流応答実験後の電極間の電気伝導度を測定して行った。測定した電流応答実験前後の電気伝導度を用いて、非特許文献1と同様に、上記の「発明が解決しようとする課題」の項に示した式(I)を用いて感度Sを算出した。
S=(G-G)/ G (I)
(G:還元性ガスとの反応後の電気伝導度、G:還元性ガスとの反応前の電気伝導度)
本実施例では、測定した電流値は反応層の電気伝導度に比例するので、測定電流値から感度Sを算出した。
(3)表1には、酸化Pdと金属Pdを含む反応層を有するセンサの水素曝露前後の検討結果を記載した。各比較例・実施例のセンサについて、初期電流値、応答時間および感度S、含有成分を表1にまとめて示す。応答時間は、検出する電流値によって変化する。本発明者らは還元性ガスへの曝露から検知するまでの応答時間が100秒以下であれば実用的であると判断した。
(4)反応層に含有する化合物成分分析
パラジウム化合物の成分分析には、斜入射X線回折法およびX線光電子分光法を用いた。
斜入射X線回折測定にはパナリティカル(株)社製のX’Pert MRD(商品名)を用いた。また、X線光電子分光法測定にはアルバックファイ社製のQunteraSXM(商品名)を用いた。
Figure 0007195766000005
(実施例1)
本実施例では、第1の実施形態で図1(b)を参照して説明した櫛歯状電極を有するセンサ100を作製した。反応層12を形成するため、東京化成(株)社製の酢酸パラジウム・3量体を用いた。酢酸パラジウム・3量体の1重量%酢酸エチル溶液を調製し、該酢酸エチル溶液を櫛歯形状の電極15上にスピンコートした。スピンコートの条件は、1000回転/分で20秒間であった。電極15間の電極間隔は5μmとした。また、電極15の電極長は80cmとした。スピンコート成膜後、高温処理を行うため110℃の恒温槽に2時間保存した。
上記の(第1の実施形態)の中で説明したように、斜入射X線回折およびX線光電子分光法から110℃処理のパラジウム化合物の成分は酸化Pdと金属Pdが混在していることを確認した。
本実施例の初期電流値は10-13A、1%水素ガス曝露開始から10-6Aおよび10-8Aに到達する応答時間はそれぞれ100秒と75秒、感度は1010であった。比較例1~3の高温処理温度25℃~100℃のものと比較して応答時間が2倍以上改善されていた。本実施例のセンサは高感度と短い応答時間が両立した水素ガス検知センサであることが分かった。
(実施例2)
本実施例では、高温処理温度を120℃に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、実施例1と同様に、斜入射X線回折/X線光電子分光から、酢酸Pdと金属Pdの存在を確認した。
本実施例の初期電流値は10-13A、10-6Aおよび10-8Aに到達する応答時間はそれぞれ60秒と50秒、感度は1010であった。比較例1~3の高温処理温度25℃~100℃と比較して応答時間が3倍以上改善(1/3以下に短縮)されている。本実施例のセンサは高感度と短い応答時間が両立した水素ガス検知センサであることが分かった。
(実施例3)
本実施例では、高温処理温度を125℃に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、実施例1と同様に、斜入射X線回折/X線光電子分光から、酢酸Pdと金属Pdの存在を確認した。
本実施例の初期電流値は10-12A、10-6Aおよび10-8Aに到達する応答時間はそれぞれ50秒と40秒、感度は10であった。比較例1~3の高温処理温度25℃~100℃と比較して応答時間が4倍以上改善(1/4以下に短縮)されている。本実施例のセンサは高感度と短い応答時間が両立した水素ガス検知センサであることが分かった。
(実施例4)
本実施例では、高温処理温度を130℃に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、実施例1と同様に、斜入射X線回折/X線光電子分光から、酢酸Pdと金属Pdの存在を確認した。
本実施例の初期電流値は10-10A、10-6Aおよび10-8Aに到達する応答時間はそれぞれ40秒と30秒、感度は10であった。比較例1~3の高温処理温度25℃~100℃と比較して応答時間が5倍以上改善(1/5以下に短縮)されている。本実施例のセンサは高感度と短い応答時間が両立した水素ガス検知センサであることが分かった。
(実施例5)
本実施例では、高温処理温度を135℃に変えた以外は実施例と同様の操作を行い、実施例1と同様に、斜入射X線回折/X線光電子分光から、酢酸Pdと金属Pdの存在を確認した。
本実施例の初期電流値は10-8A、10-6Aに到達する応答時間は40秒、感度は10であった。比較例1~3の高温処理温度25℃~100℃と比較して応答時間が5倍以上改善(1/5以下に短縮)されている。本実施例のセンサは高感度と短い応答時間が両立した水素ガス検知センサであることが分かった。
(実施例6)
本実施例では、高温処理温度を140℃に変えた以外は実施例1と同様の操作を行い、実施例1と同様に、斜入射X線回折/X線光電子分光から、酢酸Pdと金属Pdの存在を確認した。
本実施例の初期電流値は10-7A、10-6Aに到達する応答時間は35秒、感度は10であった。比較例1~3の高温処理温度25℃~100℃と比較して応答時間が5倍以上改善(1/5以下に短縮)されている。本実施例のセンサは高感度と短い応答時間が両立した水素ガス検知センサであることが分かった。
(比較例1~3)
比較例1~3では高温処理温度が25~100℃であり、この処理温度では金属Pd生成は確認できず、10-6Aに到達する応答時間は200~300秒であった。感度は1010と大きな値を示すが応答時間が長く実用性が低いことが分かった。
(比較例4)
比較例4では、高温処理温度が160℃であり、この処理温度では酸化Pdがすべて金属Pdに変化していることが分かった。水素曝露しても電流応答の時間変化はなく、水素に応答しないことが分かった。
(実施例7)
本実施例では、実施例1で用いた東京化成(株)社製の酢酸パラジウム・3量体を酢酸パラジウムに変更し、高温処理温度を125℃に変更した以外は実施例1と同様の操作を行である。その結果、初期電流は10~12A、応答時間50秒、感度10であった。本実施例のセンサは高感度と短い応答時間が両立した水素ガス検知センサであることが分かった。
(実施例8)
本実施例では、実施例1で用いた1%水素ガスを1%エチレンガスに変更した以外は実施例1と同様の操作を行った。初期電流は10-13A、エチレンガス曝露開始から10-6Aに達する応答時間は120秒であった。本実施例のセンサは高感度と短い応答時間が両立したエチレンガス検知センサであることが分かった。
(実施例9)
本実施例では、実施例4で用いた1%水素ガスを1%エチレンガスに変更した以外は実施例4と同様の操作を行った。初期電流は10-10A、エチレンガス曝露開始から10-6Aに達する応答時間は50秒であった。本実施例のセンサは高感度と短い応答時間が両立したエチレンガス検知センサであることが分かった。
10 基板
11 電極
12 反応層(還元性ガス検知材料)
13 電源
14 検出回路
15 電極
20 基板
21 電極
22 反応層(還元性ガス検知材料)
31 車室
32 水素ガス検知センサ
33 水素燃料タンク
34 水素ガス検知センサ
35 燃料電池
36 モータ
100 還元性ガス検知センサ
200 センサ(還元性ガス検知センサ)
300 燃料電池車

Claims (13)

  1. 酸化パラジウムと金属パラジウムと炭素化合物を含む水素ガス検知材料と、
    前記水素ガス検知材料が水素ガスと反応することによって生じる、前記水素ガス検知材料の導電率の変化を検知する検知手段とを有する水素ガス検知センサであって、
    前記水素ガス検知材料に前記酸化パラジウムとして含まれるパラジウム原子の数と前記水素ガス検知材料に前記金属パラジウムとして含まれるパラジウム原子の数をそれぞれPOとPMとし、金属パラジウムの原子数比率Rを下記式で表した時、
    =PM/(PM+PO)
    原子数比率Rが0.17以上0.45以下であることを特徴とする水素ガス検知センサ。
  2. 前記水素ガス検知材料は、金属種としてパラジウムのみを含むことを特徴とする請求項1に記載の水素ガス検知センサ。
  3. 前記水素ガス検知材料に含まれるパラジウム原子の原子数と、前記水素ガス検知材料に前記炭素化合物として含まれる炭素原子の原子数との和に対する、前記炭素原子の原子数の比率が、0.5以上0.95以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の水素ガス検知センサ。
  4. 前記炭素化合物はC-C単結合、C-H結合、C=C二重結合、およびOH基を有する一種の化合物または複数種の化合物の混合物であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の水素ガス検知センサ。
  5. 前記検知手段は、
    前記水素ガス検知材料と電気的に接触している一対の電極と、
    前記一対の電極に電圧を供給する手段と、
    前記一対の電極間の電気伝導度の変化を測定することにより前記水素ガス検知材料の導電率の変化を検出する検出回路と、
    を含むことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の水素ガス検知センサ。
  6. 前記一対の電極同士が対向している部分における電極間での距離のうち最短の距離が0.05μm以上100μm以下であることを特徴とする請求項に記載の水素ガス検知センサ。
  7. 前記一対の電極のそれぞれが、櫛歯形状であることを特徴とする請求項またはに記載の水素ガス検知センサ。
  8. 前記水素ガス検知材料は膜形状を有することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の水素ガス検知センサ。
  9. 膜形状を有する前記水素ガス検知材料の膜厚が5nm以上1000nm以下であることを特徴とする請求項に記載の水素ガス検知センサ。
  10. 常温で前記水素ガスを検知可能であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の水素ガス検知センサ。
  11. 酸化パラジウムと金属パラジウムを含む水素ガス検知材料と、
    前記水素ガス検知材料が水素ガスと反応することによって生じる、前記水素ガス検知材料の導電率の変化を検知する検知手段とを有する水素ガス検知センサであって、
    前記水素ガス検知材料に前記酸化パラジウムとして含まれるパラジウム原子の数と、前記水素ガス検知材料に前記金属パラジウムとして含まれるパラジウム原子の数をそれぞれPOとPMとし、金属パラジウムの原子数比率R を下記式で表した時、
    =PM/(PM+PO)
    原子数比率R が0.17以上0.45以下であり、
    常温で前記水素ガスを検知可能であることを特徴とする水素ガス検知センサ。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載の水素ガス検知センサを搭載していることを特徴とする移動体。
  13. 前記移動体に水素燃料タンクおよび燃料電池が設けられ、
    前記水素ガス検知センサが、前記水素燃料タンクおよび前記燃料電池の少なくとも一方の付近に配置されていることを特徴とする、請求項12に記載の移動体。
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