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JP7170559B2 - 燃料電池およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池およびその製造方法に関する。
固体酸化物型燃料電池では、酸素イオン伝導性を有する固体酸化物電解質層と、アノードと、カソードとが備わっている。アノードでは、カソードから固体酸化物電解質層を経由してきた酸素イオンと、燃料ガスに含まれる水素とが反応する。この反応により、発電が行われる(例えば、非特許文献1~3参照)。
ECS Transactions, 25(2) 701-710 (2009) Journal of Power Sources 196 (2011) 9459 9466 Journal of Power Sources 196 (2011) 7117 7125
このような固体酸化物型燃料電池の発電性能を高めるためには、アノードにおける単位体積あたりの反応サイトの数を増やすことが有効である。そこで、アノードにおける空孔率を大きくすることが考えられる。しかしながら、アノードの空孔率を大きくしようとすると、アノードと電解質層との界面の接合強度が低下し、膜剥がれなどが生じるおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、発電性能を高めることができる燃料電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池は、多孔質状のアノードと、前記アノード上に設けられ、酸素イオン伝導性を有する固体酸化物を含む緻密な電解質層と、を備え、前記アノードは、空孔にアノード触媒が配置された構造を有し、前記アノードおよび前記電解質層の積層方向の断面において、前記アノードにおける各空孔の平均孔径は0.1μm以上2μm以下であり、前記アノードにおける各空孔の孔径分布において、D10%径が0.1μm以上2μm以下であり、D90%径が1μm以上7μm以下であることを特徴とする。
上記燃料電池において、前記アノードと前記電解質層との界面において、前記アノードの空孔率は、50%以上85%以下としてもよい。
上記燃料電池において、前記アノード全体における空孔率は、40%以上80%以下としてもよい。
上記燃料電池において、前記アノード触媒は、YがドープされたBaCe1-xZr(BCZY、x=0~1)、YがドープされたSrCe1-xZr(SCZY、x=0~1)、およびSrがドープされたLaScO(LSS)、Gdドープセリアのうちの1つあるいは複数の混合体と、Niとを含んでいてもよい。
上記燃料電池において、前記アノードの各空孔は、Fe-Cr合金とスカンジア・イットリア安定化酸化ジルコニウムとによって形成されるか、前記Fe-Cr合金だけで形成されるか、前記スカンジア・イットリア安定化酸化ジルコニウムだけで形成されていてもよい。
上記燃料電池において、前記アノードの厚みは、5μm以上50μm以下としてもよい。
本発明に係る燃料電池の製造方法は、多孔質状のアノード上に、酸素イオン伝導性を有する固体酸化物を含む緻密な電解質層が設けられ、前記アノードおよび前記電解質層の積層方向の断面において、前記アノードにおける各空孔の平均孔径は0.1μm以上2μm以下であり、前記アノードにおける各空孔の孔径分布においてD10%径が0.1μm以上2μm以下であり、D90%径が1μm以上7μm以下である構造体を用意する工程と、前記アノードにアノード触媒を含浸させる工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、発電性能を高めることができる燃料電池およびその製造方法を提供することができる。
燃料電池の積層構造を例示する模式的断面図である。 アノードの拡大図である。 燃料電池の製造方法のフローを例示する図である。 実施例1~4および比較例1,2の孔径分布を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、実施形態について説明する。
図1は、燃料電池100の積層構造を例示する模式的断面図である。図1で例示するように、燃料電池100は、一例として、支持体10上に、アノード20、電解質層30、反応防止層40、およびカソード50がこの順に積層された構造を有する。
支持体10は、ガス透過性を有するとともに、アノード20、電解質層30、反応防止層40およびカソード50を支持可能な部材である。支持体10は、例えば、金属多孔体であり、Fe-Cr合金の多孔体などである。
アノード20は、アノードとしての電極活性を有する電極であり、電子伝導性および酸素イオン伝導性を有する。アノード20は、酸素イオン伝導性材料として、スカンジア・イットリア安定化酸化ジルコニウム(ScYSZ)などを含有している。例えば、スカンジア(Sc)が5mol%~16mol%で、イットリア(Y)が1mol%~3mol%の組成範囲を有するScYSZを用いることが好ましい。スカンジアとイットリアの添加量が合わせて6mol%~15mol%となるScYSZがさらに好ましい。この組成範囲で、酸素イオン伝導性が最も高くなるからである。なお、酸素イオン伝導性材料は、例えば、酸素イオンの輸率が99%以上の材料のことである。
アノード20は、電子伝導性材料として、金属を用いることができる。または、C,Si,Y,Ce,Cr,Fe,Ti,Cu,Mn,La,W,Ni,Zrなどの元素を1種類以上含む合金であって、Crを10wt%~95wt%含み、他の元素を30wt%以下とする合金を用いることが好ましい。具体的には、Fe-Cr合金(例えばFe-18~22Cr合金)などを用いることができる。金属および合金材料を用いることでSOFCシステムの機械的強度が高くなり、急速昇降温に対応することができる。この特性を生かして、自動車などの移動体に積載することが可能になる。また、合金の組成について、Crを増やすことで、アノード20の熱膨張率を電解質層30の熱膨張率に近づけられるため、燃料電池100がより割れにくくなる。さらに、Crが多い合金は耐熱性が優れ、発電の際のセル劣化が抑えられる。しかしながら、コストおよびカソード側のCrによる触媒作用の低下を抑えたいため、Crの含有量が少ないほうが望ましい。以上のことでFe-18~22Crの組成は、比較的にバランスが取れた組成であるため、好ましい。
または、アノード20に、電子伝導性および酸素イオン伝導性の両方の性質を併せ持つ材料(電子・酸素イオン混合伝導性材料)を用いてもよい。例えば、電子・酸素イオン混合伝導性材料として、LaMnO系、LaCoO系などを用いることができる。ただし、一体焼成では、支持体10を形成するために金属粉末を同時に焼成することになるため、雰囲気を還元雰囲気とすることが望まれる。電子・酸素イオン混合伝導性材料の主成分として、LaMnO系、LaCoO系などを用いると、良好な発電性能が得られる一方で、還元雰囲気での焼成が困難である。そこで、電子・酸素イオン混合伝導性材料の主成分は、耐還元性を有することが好ましい。例えば、GdをドープしたCeO系材料等を用いることが好ましい。
ここで、アノード20が電子伝導性材料と酸素イオン伝導性材料とを含む場合には、アノード20における空孔は、電子伝導性材料と酸素イオン伝導性材料とによって形成される。また、一部の空孔は、電子伝導性材料だけによって形成されていてもよく、酸素イオン伝導性材料だけによって形成されていてもよい。アノード20が電子・酸素イオン混合伝導性材料を含む場合には、アノード20における空孔は、当該電子・酸素イオン混合伝導性材料によって形成される。
アノード20は、空孔にアノード触媒を含有している。アノード触媒は、例えば、YがドープされたBaCe1-xZr(BCZY、x=0~1)、YがドープされたSrCe1-xZr(SCZY、x=0~1)、SrがドープされたLaScO(LSS)、およびGDCの1つあるいは複数の混合体と、Niとを含む。GDCは、Gd(ガドリニウム)がドープされたCeO(セリア)のことである。以下、GDCのことをGdドープセリアと称することもある。なお、アノード触媒として機能する金属は、未発電時には化合物の形態をとっていてもよい。例えば、Niは、NiO(酸化ニッケル)の形態をとっていてもよい。これらの化合物は、発電時には、アノード20に供給される還元性の燃料ガスによって還元され、アノード触媒として機能する金属の形態をとるようになる。
電解質層30は、酸素イオン伝導性を有する固体酸化物を主成分とし、ガス不透過性を有する緻密層である。電解質層30は、ScYSZなどを主成分とすることが好ましい。Y+Scの濃度は6mol%~15mol%の間で酸素イオン伝導性が最も高く、この組成の材料を用いることが望ましい。また、電解質層30の厚みは、20μm以下であることが好ましく、より望ましいのは10μm以下である。電解質は薄いほど良いが、両側のガスが漏れないように製造するためには、1μm以上の厚みが望ましい。
反応防止層40は、電解質層30とカソード50との反応を防止する成分を主成分とする。例えば、反応防止層40は、Gdドープセリアなどを主成分とする。カソード50は、カソードとしての電極活性を有する電極であり、電子伝導性および酸素イオン伝導性を有する。例えば、カソード50は、電子伝導性および酸素イオン伝導性を有するLSC(ランタンストロンチウムコバルタイト)などである。LSCは、Sr(ストロンチウム)がドープされたLaCoOである。一例として、電解質層30がScYSZを含有し、カソード50がLSCを含有する場合には、反応防止層40は、以下の反応を防止する。
Sr+ZrO→SrZrO
La+ZrO→LaZr
燃料電池100は、以下の作用によって発電する。カソード50には、空気などの、酸素を含有する酸化剤ガスが供給される。カソード50においては、カソード50に到達した酸素と、外部電気回路から供給される電子とが反応して酸素イオンになる。酸素イオンは、電解質層30を伝導してアノード20側に移動する。一方、支持体10には、水素ガス、改質ガスなどの、水素を含有する燃料ガスが供給される。燃料ガスは、支持体10を介してアノード20に到達する。アノード20に到達した水素は、アノード20において電子を放出するとともに、カソード50側から電解質層30を伝導してくる酸素イオンと反応して水(HO)になる。放出された電子は、外部電気回路によって外部に取り出される。外部に取り出された電子は、電気的な仕事をした後に、カソード50に供給される。以上の作用によって、発電が行われる。
一例として、燃料電池100を作製する際に、支持体と、アノードの電子伝導性材料および酸素イオン伝導性材料と、電解質層とを一体焼成し、その後に熱処理によってアノード触媒(NiおよびGDC)をアノードに導入することが考えられる。しかしながら、空孔の孔径が3μm以上である場合には空孔率が50%以上であっても孔の数が少なくなり、この手法では、アノード触媒の導入前においては、図2で例示するように、電子伝導性材料の周りを酸素イオン伝導性材料が取り囲むため、電子伝導の経路が途中で途切れていることがある。したがって、アノード触媒導入前においてはアノードの電子伝導性は低くなっている。また、アノード触媒導入前においては、酸素イオン伝導性材料も電子伝導性材料で分断されることがある。したがって、カソードおよび電解質層からの酸素イオンの伝導が抑制される。
そのため、電解質層の界面近傍まで入り込んだアノード触媒が発電に大きく寄与する。アノード触媒が、酸素イオン伝導性材料および気相と三相界面(反応サイト)を構成することで、発電反応が生じる。また、アノード触媒が電子伝導の経路を構成することで、電子伝導が担保される。例えば、アノード触媒に含まれるNi化合物は、還元性の燃料ガスに曝されることでNiとなり、電子伝導性を有するようになる。
単位体積当たりの反応サイトが多いほど、発電性能を高めることができる。反応サイトを多くするためには、アノード20が大きい空孔率を有していることが好ましい。しかしながら、電解質層とアノードとの界面の空孔の孔径を大きくし過ぎると、当該界面での接合強度が低下し、膜剥がれが起こるおそれがある。また、空孔の孔径が大きい場合には、反応サイトの数が少なくなってしまう。そこで、アノード20の空孔の孔径に上限を設けることが好ましい。
一方、アノード20の空孔の孔径が小さすぎると、アノード含浸液がアノード20と電解質層30との界面近くまで浸透しにくくなる。また、アノード触媒に途切れが生じ、アノード触媒が発電時に構成する電子伝導経路が途中で途切れるおそれがある。そこで、アノード20の空孔の孔径に下限を設けることが好ましい。
そこで、本実施形態においては、アノード20は、各空孔の平均孔径に上限を有している。この場合、アノード20が細かい網目状の構造骨格をなすため、アノード20と電解質層30との界面の接合強度を保ちつつ、当該界面の空孔率を高めることができる。それにより、反応サイトを増やすことができる。具体的には、アノード20における各空孔は、2μm以下の平均孔径を有し、1μm以下の平均孔径を有していることが好ましい。なお、ここでの各空孔とは、積層方向におけるアノード20の断面において観察されるそれぞれの孔部分のことである。
一方、アノード20は、各空孔の平均孔径に下限を有している。この場合、アノード含浸液がアノード20と電解質層30との界面近くまで浸透するようになる。また、アノード触媒の途切れが抑制され、電子伝導経路の途切れを抑制することができる。具体的には、アノード20における各空孔は、0.1μm以上の平均孔径を有している。孔径が小さい場合、積層方向、層内方向で、塞がっているクローズドポアがないように、全体の空孔率を80%と高くすることが好ましい。なお、例えば、SEMにて、積層方向におけるアノード20の断面を5000倍~1万倍で数枚撮影し、トータルで50×50μm以上の範囲について、各空孔の定方向接線径を測定することで、空孔分布(D10%、D90%)、平均径を求めることができる。
アノード20の各空孔の平均孔径に下限を設けても、孔径が小さすぎる空孔が多数存在するおそれがある。この場合、アノード触媒を十分に含浸させられないおそれがある。そこで、アノード20の全体における各空孔の孔径分布において、D10%径を、0.1μm以上2μm以下の範囲とする。この場合、孔径が小さすぎる空孔の存在比率を低減することができる。一方、アノード20の全体における各空孔の平均孔径に上限を設けても、孔径が大きすぎる空孔が多数存在するおそれがある。この場合、アノード20と電解質層30との界面の接合強度を保つことができないおそれがある。そこで、アノード20の全体における各空孔の孔径分布において、D90%径を、1μm以上7μm以下の範囲とする。この場合、孔径が大きすぎる空孔の存在比率を低減することができる。
以上のように、本実施形態においては、アノード20における各空孔の平均孔径が0.1μm以上2μm以下であり、各空孔の孔径分布においてD10%径が0.1μm以上2μm以下であり、D90%径が1μm以上7μm以下となっていることで、発電性能を向上させることができる。
なお、アノード20と電解質層30との界面での反応確率を高めるため、アノード20と電解質層30との界面においてアノード20の空孔率が大きいことが好ましい。具体的には、当該空孔率は、50%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。しかしながら、当該空孔率が大きすぎると、焼成時に支持体10と電解質層30との間で膜剥がれが生じるおそれがある。そこで、当該空孔率に上限が設けられていることが好ましい。具体的には、当該空孔率は、85%以下であることが好ましい。なお、例えば、SEMにて、積層方向における界面部分の断面を5000倍~1万倍で50μm以上の範囲を撮影し、界面からアノード側へ1μmの範囲に存在する空孔径について、界面と平行に定方向接線径を50μmの範囲で計測し、下記式に従って、界面の空孔率を測定することができる。
界面の空孔率(%)=計測した空孔径の総和(μm)/界面の長さ(50μm)×100
また、アノード20の全体において、各空孔の面積率が小さすぎると、クローズドポアが形成されるおそれがある。この場合、アノード20にアノード触媒が含浸されないおそれがある。そこで、アノード20の全体において、各空孔の面積率に下限を設けることが好ましい。例えば、当該面積率は、40%以上であることが好ましい。一方、当該面積率が大きすぎると、焼成時に支持体10と電解質層30との間で膜剥がれが生じるおそれがある。そこで、当該面積率に上限を設けることが好ましい。例えば、当該面積率は、80%以下であることが好ましい。なお、例えば、SEMにて、積層方向におけるアノード20の断面を5000倍~1万倍で数枚撮影し、トータルで50×50μm以上の範囲について画像解析ソフトにて空孔部分の面積を求め、計測範囲全体の面積に対する比率を、当該面積率として算出することができる。
アノード20は、例えば、5μm以上60μm以下、好ましくは10μm以上30μm以下の厚みを有している。アノード20は、電解質層30と支持体10と間に位置し、二つの層を密着させる働きも持っているため、5μmより薄すぎると、構造が保てず、層間が剥がれるおそれがある。また、薄いと触媒が十分に含浸できず、反応サイトが少なくなり、反応抵抗が大きくなって発電特性が低下するおそれがある。厚すぎると、オーム抵抗が大きくなり、発電特性が低下するおそれがある。したがって、好ましい厚みが存在する。
以下、燃料電池100の製造方法について説明する。図3は、燃料電池100の製造方法のフローを例示する図である。
(多孔質メタル用材料の作製工程)
多孔質メタル用材料として、金属粉末(例えば、粒径が10μm~100μm)、可塑剤(例えば、シートの密着性を調整するため、1wt%~6wt%まで調整)、溶剤(トルエン、2-プロパノール(IPA)、1-ブタノール、ターピネオール、酢酸ブチル、エタノールなどで、粘度に応じて20wt%~30wt%)、消失材(有機物)、バインダ(PVB、アクリル樹脂、エチルセルロースなど)を混合してスラリとする。多孔質メタル用材料は、支持体10を形成するための材料として用いる。有機成分(消失材、バインダ固形分、可塑剤)と金属粉末との体積比は、例えば1:1~20:1の範囲とし、空隙率に応じて有機成分量を調整する。
(アノード用材料の作製工程)
アノード用材料として、電子伝導性材料粉末(例えば、粒径が100nm~10μm)、酸素イオン伝導性材料粉末(例えば、粒径が100nm~10μm)、溶剤(トルエン、2-プロパノール(IPA)、1-ブタノール、ターピネオール、酢酸ブチル、エタノールなどで、粘度に応じて20wt%~30wt%)、可塑剤(例えば、シートの密着性を調整するため、1wt%~6wt%まで調整)、消失材(有機物)、およびバインダ(PVB、アクリル樹脂、エチルセルロースなど)を混合してスラリとする。有機成分(消失材、バインダ固形分、可塑剤)と電子伝導性材料粉末との体積比は、例えば1:1~5:1の範囲とし、空隙率に応じて有機成分量を調整する。また、空孔の孔径は消失材の粒径を調整することによって制御される。電子伝導性材料粉末と酸素イオン伝導性材料粉末との体積比率は、例えば、3:7~7:3の範囲とする。
(電解質層用材料の作製工程)
電解質層用材料として、酸素イオン伝導性材料粉末(例えば、ScYSZ、YSZなどであって、粒径が10nm~1000nm)、溶剤(トルエン、2-プロパノール(IPA)、1-ブタノール、ターピネオール、酢酸ブチル、エタノールなどで、粘度に応じて20wt%~30wt%)、可塑剤(例えば、シートの密着性を調整するため、1wt%~6wt%まで調整)、およびバインダ(PVB、アクリル樹脂、エチルセルロースなど)を混合してスラリとする。有機成分(バインダ固形分、可塑剤)と酸素イオン伝導性材料粉末との体積比は、例えば6:4~3:4の範囲とする。
(カソード用材料の作製工程)
カソード用材料として、ランタンストロンチウムコバルタイト(LSC:LaSrCoO)の粉末を溶剤(トルエン、2-プロパノール(IPA)、1-ブタノール、ターピネオール、酢酸ブチル、エタノールなどで、粘度に応じて20wt%~30wt%、可塑剤(例えば、シートの密着性を調整するため、1wt%~6wt%まで調整)、およびバインダ(PVB、アクリル樹脂、エチルセルロースなど)を混合してスラリとする。有機成分(バインダ固形分、可塑剤)と、LSC粉末との体積比は、例えば6:4~1:4の範囲とする。
(焼成工程)
まず、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上に、多孔質メタル用材料を印刷することで、支持体グリーンシートを作製する。別のPETフィルム上に、アノード用材料を印刷することで、アノードグリーンシートを作製する。別のPETフィルム上に、電解質層用材料を印刷することで、電解質層グリーンシートを作製する。例えば、支持体グリーンシートを複数枚、アノードグリーンシートを1枚、電解質層グリーンシートを1枚の順に積層し、所定の大きさにカットし、還元雰囲気において1100℃~1300℃程度の温度範囲で焼成する。それにより、支持体10、アノード20および電解質層30を備えるハーフセルを得ることができる。
(含浸工程)
次に、還元雰囲気で所定の温度で焼成すると、例えば、YがドープされたBaCe1-xZr(BCZY、x=0~1)、YがドープされたSrCe1-xZr(SCZY、x=0~1)、SrがドープされたLaScO(LSS)、およびGdドープセリアのうち1つあるいは複数の混合体と、Niとが生成するように、Zr、Y、Ba、Sr、La、Sc、Ce、Gd、Niの各硝酸塩または塩化物を水またはアルコール類(エタノール、2-プロパノール、メタノールなど)に溶かし、ハーフセルを含浸、乾燥させ、熱処理を必要回数繰り返す。YがドープされたBaCe1-xZr(BCZY、x=0~1)については、例えば、BaY0.2Zr0.5Ce0.3とNiが生成するように、Ba、Ce、Zr、Y、Niの各硝酸塩または塩化物を水またはアルコール類(エタノール、2-プロパノール、メタノールなど)に溶かし、ハーフセルを含浸、乾燥させ、350℃~650℃で熱処理を必要回数繰り返す。YがドープされたSrCe1-xZr(SCZY、x=0~1)については、例えば、SrY0.2Zr0.5Ce0.3とNiが生成するように、Sr、Ce、Zr、Y、Niの各硝酸塩または塩化物を水またはアルコール類(エタノール、2-プロパノール、メタノールなど)に溶かし、ハーフセルを含浸、乾燥させ、350℃~650℃で熱処理を必要回数繰り返す。SrをドープされたLaScO(LSS)については、例えば、La0.8Sr0.2ScOとNiが生成するように、Sr、La、Sc、Niの各硝酸塩または塩化物を水またはアルコール類(エタノール、2-プロパノール、メタノールなど)に溶かし、ハーフセルを含浸、乾燥させ、350℃~650℃で熱処理を必要回数繰り返す。
(反応防止層)
反応防止層40として、PVDにより、Ce0.8Gd0.22-xを、厚みが1μmとなるように成膜させることができる。
(カソード形成工程)
次に、反応防止層40上に、スクリーン印刷等により、カソード用材料を塗布し、乾燥させる。その後、熱処理によってカソードを焼結させる。以上の工程により、燃料電池100を作製することができる。
本実施形態に係る製造方法によれば、アノード用材料に混合する消失材の粒径を調整することにより、アノード20における各空孔の平均孔径および孔径分布を調整することができる。本実施形態においては、アノード用材料に混合する消失材の粒径を調整することにより、アノード20における各空孔の平均孔径を2μm以下に調整する。この場合、アノード20が細かい網目状の構造骨格をなすため、アノード20と電解質層30との界面の接合強度を保ちつつ、当該界面の空孔率を高めることができる。それにより、反応サイトを増やすことができる。また、当該平均孔径を0.1μm以上に調整する。この場合、アノード含浸液がアノード20と電解質層30との界面近くまで浸透するようになる。また、アノード触媒の途切れが抑制され、電子伝導経路の途切れを抑制することができる。また、アノードにおける各空孔の孔径分布においてD10%径を0.1μm以上2μm以下に調整する。この場合、孔径が小さすぎる空孔の存在比率を低減することができる。それにより、アノード触媒を十分に含浸させられるようになる。また、当該孔径分布においてD90%径を1μm以上7μm以下に調整する。この場合、孔径が大きすぎる空孔の存在比率を低減することができる。それにより、アノード20と電解質層30との界面の接合強度を保つことができるようになる。
以上のように、本実施形態においては、アノード20における各空孔の平均孔径が0.1μm以上2μm以下であり、各空孔の孔径分布においてD10%径が0.1μm以上2μm以下であり、D90%径が1μm以上7μm以下となるように消失材の粒径を調整することによって、発電性能を向上させることができる。
また、アノード用材料に混合する消失材の量を調整することで、アノード20における空孔率を調整することができる。アノード20と電解質層30との界面において、アノード20の空孔率を50%以上に調整することが好ましく、80以上に調整することがより好ましい。また、アノード20と電解質層30との界面において、アノード20の空孔率を85%以下に調整することが好ましい。
また、アノード用材料に混合する消失材の量を調整することで、アノード20全体において、空孔の面積率を調整することができる。例えば、当該面積率を40%以上に調整することが好ましく、80%以下に調整することが好ましい。
上記実施形態に従って、燃料電池100を作製した。
(実施例1)
Fe-Cr粒子(平均径:20μm)、消失材、および有機バインダを有機溶剤に分散させ、PETフィルム上に50μm以上の支持体グリーンシートを作製した。次に、Fe-Cr粒子(平均径:5μm)と、ScYSZ粉末(粒径が0.1μm~0.2μm)と、1μmおよび5μmの粒径のアクリル樹脂を混合した消失材と、有機バインダと、有機溶剤とを混合してPETフィルム上に塗工し、20μmのアノードグリーンシートを作製した。次に、粒径が0.1μm~0.2μmのScYSZと有機バインダと有機溶剤とを混合した塗液をPETフィルム上に塗工し、10μmの電解質グリーンシートを作製した。支持体グリーンシートを7枚、アノードグリーンシートを1枚、電解質グリーンシートを1枚の順に積層し、焼成後に5cm×5cmとなるようにカットし、還元雰囲気において1100℃~1300℃で熱処理してハーフセルを得た。
還元雰囲気中において850℃で焼成するとCe0.8Gd0.22-xとNiとが生成するように、Ce、Gd、Niの各硝酸塩または塩化物を水またはアルコール類(エタノール、2-プロパノール、メタノールなど)に溶かし、ハーフセルを含浸、乾燥させ、350℃~650℃で熱処理を必要回数繰り返した。
反応防止層40として、PVDによりCe0.8Gd0.22-xを厚みが1μmとなるように成膜した。その後、スクリーン印刷により、(La0.6Sr0.40.99CoO3-δを塗布した。
(実施例2)
アノードグリーンシートの消失材として5μmの粒径のアクリル樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の条件とした。
(実施例3)
アノードグリーンシートの消失材として8μmの粒径のアクリル樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の条件とした。
(実施例4)
アノードグリーンシートの消失材として1μmのアクリル樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の条件とした。
(比較例1)
アノードグリーンシートの消失材として10μmの粒径のアクリル樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の条件とした。
(比較例2)
アノードグリーンシートの消失材の量を実施例1と比較して1.5倍とした以外は、実施例1と同様の条件とした。
(分析)
実施例1~4および比較例1,2のサンプルに対して、アノード層側にはHガスとNガスの混合ガスを流通させ、カソード側にはOガスとNガスの混合ガスを流通させ、850℃に加熱した。その後、発電テストを実施した。また、断面をSEMで観察し、アノードにおける各空孔の径を測定した。また、SEM写真から、電解質層とアノードとの界面に接している孔部分の合計長さと、塞がっている部分の合計長さを計測し、空孔率を算出した。結果を表1に示す。なお、SEMにて、積層方向におけるアノード断面を5000倍~1万倍で数枚撮影し、トータルで50×50μm以上の範囲について、各空孔の定方向接線径を測定することで、空孔分布(D10%、D90%)、平均径を測定した。また、当該範囲について、画像解析ソフトにて空孔部分の面積を求め、計測範囲全体の面積に対する比率を、当該面積率として算出し、全体の空孔率とした。さらに、界面からアノード側へ1μmの範囲に存在する空孔径について、界面と平行に定方向接線径を50μmの範囲で計測し、下記式に従って、界面の空孔率を測定した。
界面の空孔率(%)=計測した空孔径の総和(μm)/界面の長さ(50μm)×100
Figure 0007170559000001
図4は、実施例1~4および比較例1,2の孔径分布を示す図である。図4のように孔径分布を測定することによって、D10%径およびD90%径を測定することができる。
実施例1では、アノードの平均孔径は0.6μm、アノードと電解質層との界面におけるアノードの空孔率は79%、アノードの孔径分布においてD10%径が0.6μm、D90%径が1.7μm、アノード全体の空孔率は55%であった。
アノードと電解質層との界面におけるアノードの空孔率が大きかったにもかかわらず、膜剥がれは観察されなかった。これは、アノードの平均孔径を2μm以下とし、D90%径を1μm以上7μm以下としたことで、十分な接合強度が得られたからであると考えられる。また、電子的な抵抗率は、0.1Ω/cm以下と良好な値となった。これは、アノードの平均孔径を0.1μm以上とし、D10%径を0.1μm以上2μm以下としたことで、アノード触媒が十分に含浸され、電子伝導の経路の途切れが抑制されたからであると考えられる。また、650℃の反応抵抗は1Ω/cm以下と良好な値となった。これは、反応サイトが増えて発電性能が向上したからであると考えられる。
実施例2では、アノードの平均孔径は1.8μm、アノードと電解質層との界面におけるアノードの空孔率は63%、アノードの孔径分布においてD10%径が1.2μm、D90%径が5.0μm、アノード全体の空孔率は43%であった。
アノードと電解質層との界面におけるアノードの空孔率が大きかったにもかかわらず、膜剥がれは観察されなかった。これは、アノードの平均孔径を2μm以下とし、D90%径を1μm以上7μm以下としたことで、十分な接合強度が得られたからであると考えられる。また、電子的な抵抗率は、0.1Ω/cm以下と良好な値となった。これは、アノードの平均孔径を0.1μm以上とし、D10%径を0.1μm以上2μm以下としたことで、アノード触媒が十分に含浸され、電子伝導の経路の途切れが抑制されたからであると考えられる。また、650℃の反応抵抗は1Ω/cm以下と良好な値となった。これは、反応サイトが増えて発電性能が向上したからであると考えられる。
実施例3では、アノードの平均孔径は2μm、アノードと電解質層との界面におけるアノードの空孔率は50%、アノードの孔径分布においてD10%径が2μm、D90%径が7μm、アノード全体の空孔率は40%であった。
アノードと電解質層との界面におけるアノードの空孔率が大きかったにもかかわらず、膜剥がれは観察されなかった。これは、アノードの平均孔径を2μm以下とし、D90%径を1μm以上7μm以下としたことで、十分な接合強度が得られたからであると考えられる。また、電子的な抵抗率は、0.15Ω/cmと良好な値となった。これは、アノードの平均孔径を0.1μm以上とし、D10%径を0.1μm以上2μm以下としたことで、アノード触媒が十分に含浸され、電子伝導の経路の途切れが抑制されたからであると考えられる。また、650℃の反応抵抗は1Ω/cmと良好な値となった。これは、反応サイトが増えて発電性能が向上したからであると考えられる。
実施例4では、アノードの平均孔径は0.1μm、アノードと電解質層との界面におけるアノードの空孔率は85%、アノードの孔径分布においてD10%径が0.1μm、D90%径が1.1μm、アノード全体の空孔率は80%であった。
アノードと電解質層との界面におけるアノードの空孔率が大きかったにもかかわらず、膜剥がれは観察されなかった。これは、アノードの平均孔径を2μm以下とし、D90%径を1μm以上7μm以下としたことで、十分な接合強度が得られたからであると考えられる。また、電子的な抵抗率は、0.15Ω/cmと良好な値となった。これは、アノードの平均孔径を0.1μm以上とし、D10%径を0.1μm以上2μm以下としたことで、アノード触媒が十分に含浸され、電子伝導の経路の途切れが抑制されたからであると考えられる。また、650℃の反応抵抗は1Ω/cm以下と、良好な値となった。これは、反応サイトが増えて発電性能が向上したからであると考えられる。
比較例1では、アノードの平均孔径は2.5μm、アノードと電解質層との界面におけるアノードの空孔率は45%、アノードの孔径分布においてD10%径が2.3μm、D90%径が10μm、アノード全体の空孔率は40%であった。平均孔径が2.5μmと大きく、界面の空孔率が45%と低かったため、650℃の反応抵抗は2Ω/cmと悪化した。電子的な抵抗率は0.15Ω/cm、膜剥がれはみられなかった。
比較例2では、アノードの平均孔径は2.2μm、アノードと電解質層との界面におけるアノードの空孔率は81%、アノードの孔径分布においてD10%径が0.8μm、D90%径が8μm、アノード全体の空孔率は83%であり、局所的に界面部分に膜剥がれが起こった。これは、平均孔径が2μmを超えているため、空孔率を大きくすることで接合強度が小さくなったからであると考えられる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 支持体
20 アノード
30 電解質層
40 反応防止層
50 カソード
100 燃料電池

Claims (7)

  1. 多孔質状のアノードと、
    前記アノード上に設けられ、酸素イオン伝導性を有する固体酸化物を含む緻密な電解質層と、を備え、
    前記アノードは、空孔にアノード触媒が配置された構造を有し、
    前記アノードおよび前記電解質層の積層方向の断面において、前記アノードにおける各空孔の平均孔径は0.1μm以上2μm以下であり、前記アノードにおける各空孔の孔径分布において、D10%径が0.1μm以上2μm以下であり、D90%径が1μm以上7μm以下であることを特徴とする燃料電池。
  2. 前記アノードと前記電解質層との界面において、前記アノードの空孔率は、50%以上85%以下であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池。
  3. 前記アノード全体における空孔率は、40%以上80%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料電池。
  4. 前記アノード触媒は、YがドープされたBaCe1-xZr(BCZY、x=0~1)、YがドープされたSrCe1-xZr(SCZY、x=0~1)、SrがドープされたLaScO(LSS)、およびGdドープセリアのうち1つあるいは複数の混合体と、Niとを含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の燃料電池。
  5. 前記アノードの各空孔は、Fe-Cr合金とスカンジア・イットリア安定化酸化ジルコニウムとによって形成されるか、前記Fe-Cr合金だけで形成されるか、前記スカンジア・イットリア安定化酸化ジルコニウムだけで形成されることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の燃料電池。
  6. 前記アノードの厚みは、5μm以上50μm以下であることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の燃料電池。
  7. 多孔質状のアノード上に、酸素イオン伝導性を有する固体酸化物を含む緻密な電解質層が設けられ、前記アノードおよび前記電解質層の積層方向の断面において、前記アノードにおける各空孔の平均孔径は0.1μm以上2μm以下であり、前記アノードにおける各空孔の孔径分布においてD10%径が0.1μm以上2μm以下であり、D90%径が1μm以上7μm以下である構造体を用意する工程と、
    前記アノードにアノード触媒を含浸させる工程と、を含むことを特徴とする燃料電池の製造方法。
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