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JP7141285B2 - パンツ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、パンツ型使い捨ておむつに関する。
パンツ型使い捨ておむつは、一般的に、吸収を具備する吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配された外装体とを備え、前身頃に相当する部位である腹側部における該外装体の両側縁と後身頃に相当する部位である背側部における該外装体の両側縁とが接合されて一対のサイドシール部、ウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されている。近年、使い捨ておむつの着用感を向上させるために、ウエスト開口部の肌対向面における構成を改良することが種々検討されている。
例えば特許文献1には、通気性の改善を目的として、吸収性本体の長手方向端部における肌当接面側が、外包材を構成する内層シートを吸収性本体側に折り返した部分で覆われているパンツ型吸収性物品が開示されている。また特許文献2及び3には、ウエスト開口部の肌対向面側における着用感や柔軟性の改善を目的として、吸収性本体の長手方向端部における肌当接面側が、外装体とは別体のシートで覆われたパンツ型吸収性物品が開示されている。
特開2009-72532号公報 特開2001-314441号公報 特開2012-19913号公報
しかし、特許文献1に記載の吸収性物品は、通気性に加えて、着用感向上に関する他の機能を発現させることに関して改善の余地があった。また特許文献2及び3に記載の吸収性物品は、外包材とは別体のシートを更に貼付して着用感向上に関する機能を発現させているが、おむつの剛性が高くなってしまうので、着用感向上と剛性との両立に関して改善の余地があった。また、別体のシートを更に貼付するには、工業的な改造負荷が大きかった。
したがって、本発明の課題は、従来技術の欠点を解決し得るパンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、腹側領域及び背側領域と、それらの領域間に位置する股下領域とを備え、
前記腹側領域から前記背側領域までの領域に配される吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配される外装体とを有するパンツ型使い捨ておむつであって、
前記外装体は、該外装体の非肌対向面を形成する外層不織布及び該外装体の肌対向面を形成する内層不織布と、これらの不織布の間に配された弾性部材とを備え、
前記腹側領域及び前記背側領域それぞれにおいて、前記外層不織布及び前記内層不織布の少なくとも一方がウエスト開口端から延出した延出部を有し、該延出部が肌対向面側に折り返されてなる折り返し部が、前記吸収性本体の腹側端部及び背側端部をそれぞれ覆っており、
前記折り返し部のうち、前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布と、前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布とは、互いに物性が異なる、パンツ型使い捨ておむつを提供するものである。
また本発明は、腹側領域及び背側領域と、それらの領域間に位置する股下領域とを備え、
前記腹側領域から前記背側領域までの領域に配される吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配される外装体とを有するパンツ型使い捨ておむつであって、
前記外装体は、該外装体の非肌対向面を形成する外層不織布及び該外装体の肌対向面を形成する内層不織布を備え、
前記腹側領域及び前記背側領域それぞれにおいて、前記外層不織布及び前記内層不織布の少なくとも一方がウエスト開口端から延出した延出部を有し、該延出部が肌対向面側に折り返されてなる折り返し部が、前記吸収性本体の腹側端部及び背側端部をそれぞれ覆っており、
前記折り返し部のうち、前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布と、前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布のうちの一方が伸縮性不織布であり、他方が非伸縮性不織布である、パンツ型使い捨ておむつを提供するものである。
更に本発明は、前記パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、それぞれ一方向に搬送される長尺帯状の外層不織布原反と長尺帯状内層不織布原反とを重ね合わせて外装体連続体を形成し、
前記外装体連続体における前記内層不織布原反側に、搬送方向に間隔を置いて、搬送方向と直交する方向に長手方向を有する吸収性本体を配し、
前記外装体連続体の幅方向両側部域を前記吸収性本体側に折り返し、
前記吸収性本体を含む前記外装体連続体を、幅方向中央域において二つ折りするとともに、二つ折りによって対向した該外装体連続体どうしを、搬送方向に隣り合う該吸収性本体の間で接合して接合部を形成しておむつ連続体を形成し、然る後に、
前記接合部を前記おむつ連続体の幅方向に沿って該おむつ連続体を切断する、パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
前記外装体連続体の折り返しにおいては、該外装体連続体における一方の側部域の折り返し部が前記吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆い且つ他方の側部域の折り返し部が該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆うとともに、一方の側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆う部分と、他方の側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆う部分とが、互いに物性が異なる不織布となるように折り返しを行う、パンツ型使い捨ておむつの製造方法を提供するものである。
更に本発明は、前記パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、それぞれ一方向に搬送される長尺帯状の外層不織布原反と長尺帯状内層不織布原反とを重ね合わせて外装体連続体を形成し、
前記外装体連続体をその幅方向中央域において搬送方向に沿って切断して、一対の外装体切断体を形成し、
前記各外装体切断体における前記内層不織布原反側に、搬送方向に間隔を置いて且つ両切断体を跨ぐように、搬送方向と直交する方向に長手方向を有する吸収性本体を配し、
前記各外装体切断体の幅方向における各外側部域を前記吸収性本体側に折り返し、
前記吸収性本体を含む前記各外装体切断体を、該吸収性本体の幅方向中央域において二つ折りするとともに、二つ折りによって対向した該外装体切断体どうしを、搬送方向に隣り合う該吸収性本体の間で接合して接合部を形成しておむつ連続体を形成し、然る後に、
前記接合部を前記おむつ連続体の幅方向に沿って該おむつ連続体を切断する、パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
前記各外装体切断体の折り返しにおいては、一方の該外装体切断体における幅方向外側部域の折り返し部が前記吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆い且つ他方の該外装体切断体における幅方向外側部域の折り返し部が該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆うとともに、一方の外側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆う部分と、他方の外側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆う部分とが、互いに物性が異なる不織布となるように折り返しを行う、パンツ型使い捨ておむつの製造方法を提供するものである。
本発明によれば、着用感向上に関する機能を腹側と背側とで異なるように発現できるパンツ型使い捨ておむつが提供される。
図1は、パンツ型使い捨ておむつの自然状態における一実施形態を模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示すおむつの展開且つ伸長状態における肌対向面側(内面側)を模式的に示す展開平面図である。 図3(a)は、図1に示すおむつにおける腹側の折り返し部を示す断面模式図であり、図3(b)は、図1に示すおむつにおける背側の折り返し部を示す断面模式図である。 図4(a)は、パンツ型使い捨ておむつの別の実施形態における腹側の折り返し部を示す断面模式図であり、図4(b)は、パンツ型使い捨ておむつの別の実施形態における背側の折り返し部を示す断面模式図である。 図5は、パンツ型使い捨ておむつの自然状態における別の実施形態を模式的に示す斜視図である。 図6は、パンツ型使い捨ておむつの製造方法に用いられる製造装置の一実施形態を示す模式図である。 図7は、パンツ型使い捨ておむつの製造方法に用いられる別の製造装置の一実施形態を示す模式図である。
以下、本発明の使い捨ておむつを、その好ましい実施形態に基づき説明する。図1ないし図3には、本発明のパンツ型使い捨ておむつの一実施形態が示されている。図1ないし図3に示すように、おむつ1は、その着用時に着用者の腹側に配される腹側領域F及び背側に配される背側領域Rと、それらの領域の間に位置する股下領域Mと有する。これらの領域は、着用者の前後方向に連続して延びている。おむつ1は、着用者の腹側から股間部を介して背側に延びる縦方向Xと、これに直交する横方向Yとを有している。
図1に示すように、おむつ1は、排泄物の吸収保持が可能な吸収体23を含む吸収性本体2と、該吸収性本体2の非肌対向面側に配される外装体3とを備えている。おむつ1は、外装体3における腹側の両側部と背側の両側部とが、接着剤、ヒートシール、超音波シール等の接合手段によって互いに接合されて、一対のサイドシール部S,S、並びに着用者の胴が通されるウエスト開口部WH、及び着用者の下肢が通される一対のレッグ開口部LHが形成されている。
本明細書において、「肌対向面」は、おむつ又はその構成部材(例えば吸収性本体)に着目したときに、おむつの着用時に着用者の肌に向けられる面であり、「非肌対向面」は、おむつの着用時に着用者の肌とは反対側に向けられる面である。つまり、肌対向面は、着用者の肌に相対的に近い側の面であり、非肌対向面は、着用者の肌から相対的に遠い側の面である。「着用時」は、おむつの適正な着用位置が維持された状態を指す。
図2に示すように、おむつ1は、ウエスト開口部WHとレッグ開口部LHとの間に、着用時に着用者の胴周りに配される胴周り部Wを有する。胴周り部Wは、おむつ1におけるサイドシール部Sと縦方向Xにおいて同位置にある領域であり、本実施形態においては、腹側の胴周り部Wが腹側領域Fを形成し、背側の胴周り部Wが背側領域Rである。
図2に示すように、吸収性本体2は、おむつ1の展開且つ伸長状態において略長方形形状であり、腹側領域Fから背側領域Rまでの領域に配されている。吸収性本体2は、その縦方向をおむつ1の縦方向Xに一致させて、外装体3の横方向Yの中央部に配置されている。吸収性本体2は、その縦方向における各端部が、おむつ1の腹側領域Fに位置する腹側端部2Fと、おむつ1の背側領域Rに位置する背側端部2Rとなっている。吸収性本体2は、接着剤等の接合手段によって外装体3に接合されている。
吸収性本体2は、図2及び図3に示すように、肌対向面を形成する液透過性の表面シート21と、非肌対向面を形成する液難透過性(撥水性も含む)の裏面シート22と、これら両シート21,22間に介在配置された液保持性の吸収体23とを備えている。吸収体23は、吸収性能を有する吸収性コア231が液透過性のコアラップシート232に被覆されて形成されている。
吸収性本体2の肌対向面における縦方向Xに沿う両側部には、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性のシートから構成された一対の防漏カフ24,24が設けられている。各防漏カフ24の自由端部の近傍には糸状の防漏カフ形成用弾性部材25が縦方向Xに伸長状態で一本以上配されている。防漏カフ24は、伸長状態で配された弾性部材25がおむつ1の着用時に収縮することによって少なくとも股下領域Mで起立し、それによって尿等の排泄物の横方向Yの外方への流出を阻止する。
表面シート21、裏面シート22及び吸収体23としてはそれぞれ、使い捨ておむつに従来用いられているものを特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート21としては各種の不織布や開孔フィルム等を用いることができる。裏面シート22としては樹脂フィルムや、樹脂フィルムと不織布等とのラミネート等を用いることができる。吸収体23は、吸収性コア231として、木材パルプ、親水化処理された合成繊維等の親水性繊維の集合体や、該集合体に吸水性ポリマーを保持させたものを用いることができ、またコアラップシート232として、表面シート21と同様のものを用いることができる。また、防漏カフ形成用のシートとしては、裏面シート22と同様のものを用いることができる。
外装体3は、吸収性本体2の非肌対向面側に配されており、おむつ1の外形を形成する部材である。図2に示すように、外装体3の周縁は、おむつ1の腹側領域F、股下領域M及び背側領域Rの輪郭線をそれぞれ形成している。腹側領域F及び背側領域Rに位置する外装体は、縦方向Xよりも横方向Yの長さが長い長方形形状となっており、股下領域Mに位置する外装体3は、その横方向Yの縁部を形成する一対のレッグ縁部LS,LSが横方向Yの中央に向かって凸の円弧状に湾曲した形状となっている。
図3に示すように、外装体3は、着用状態においておむつ1の非肌対向面を形成する外層不織布31と、外層不織布31の肌対向面に配置された内層不織布32との積層体を含んで構成されている。おむつ1の着用状態において、外層不織布31はおむつ1の非肌対向面を形成しており且つおむつ1の外面をなしている。一方、内層不織布32はおむつ1の肌対向面を形成している。外層不織布31と内層不織布32とは、所定の部位において接着剤等の接合手段を介して互いに接合されている。
に示すように、胴周り部Wにおける外装体3は、外層不織布31と内層不織布32との間に、横方向Yに伸長した状態で、縦方向Xに間欠的に配された複数の糸状又は帯状の胴周り部弾性部材33を備えている。弾性部材33は、ウエスト開口部WHの周縁部に配されており、横方向Yに伸縮性を発現可能となっている。また、一対のレッグ開口部LH,LH及びレッグ縁部LSには、糸状又は帯状の1本又は複数本のレッグ弾性部材が伸長状態で配されており(図示せず)、これによって一対のレッグ開口部LH,LHそれぞれの開口縁には、その全周にわたって実質的に連続した環状のレッグギャザーが形成される。これらの弾性部材は、いずれも外層不織布31と内層不織布32との間に、接着剤等の接合手段によって挟持固定されている。本実施形態においては、これらの弾性部材よりも非肌対向面側に位置するシートが外層不織布31であり、肌対向面側に位置するシートが内層不織布32であると定義する。
図2に示すように、外装体3は、外装体3を構成する外層不織布31及び内層不織布32のうち少なくとも一方の不織布が、腹側領域F及び背側領域Rそれぞれにおいて、縦方向Xの端縁から延出した延出部を有している。各延出部は、内層不織布32の肌対向面側に折り返される折り返し部35となっている。各折り返し部35は、吸収性本体2の縦方向Xの両端部である腹側端部2F及び背側端部2Rをそれぞれ覆っている。つまり、図1に示すように、外装体3は、外層不織布31及び内層不織布32のうち少なくとも一方の不織布が、腹側領域F及び背側領域Rそれぞれにおいて、ウエスト開口部WHから延出した延出部を有しており、各延出部が折り返し部35となって、吸収性本体2の腹側端部2F及び背側端部2Rをそれぞれ覆っている。
上述のとおり、折り返し部35は、外層不織布31及び内層不織布32のうち少なくとも一方の不織布が折り返されて形成されているものである。したがって、折り返し部35は、外層不織布31又は内層不織布32のうち一方のみをウエスト開口部WHから延出させた延出部とし、該延出部が折り返されることによって形成されていてもよく、あるいは外層不織布31及び内層不織布32の双方をウエスト開口部WHから延出させた延出部とし、該延出部が折り返されることによって形成されていてもよい。
腹側領域F及び背側領域Rに位置する各折り返し部35はそれぞれ異なる不織布の構成となっていてもよい。詳細には、腹側領域F及び背側領域Rに位置する各折り返し部35のうちの一方は、外層不織布31又は内層不織布32のうち一方のみによって形成された延出部が折り返されて形成されていてもよく、各折り返し部35のうちの他方は、外層不織布31又は内層不織布32のうち他方のみであるか、又は双方の不織布によって形成された延出部が折り返されて形成されていてもよい。また、各折り返し部35は、外層不織布31又は内層不織布32の双方によって形成された延出部が折り返されて形成されていてもよい。
腹側領域及び背側領域における肌対向面で異なる機能を発現させる観点から、外装体3を構成する不織布の一方のみ又は双方が折り返されることによって折り返し部35が形成されている場合であっても、折り返し部35における吸収性本体2を覆う部分の構成が各領域で異なっていることが好ましい。特に、折り返し部35のうち、吸収性本体2の腹側端部2Fを覆う部分3F(以下、これを「腹側被覆部分3F」ともいう。)における最も肌側の面を構成する不織布と、吸収性本体2の背側端部2Rを覆う部分3R(以下、これを「背側被覆部分3R」ともいう。)における最も肌側の面を構成する不織布とは、互いに異なるものであることが好ましい。詳細には、(i)腹側被覆部分3Fは、外層不織布31が肌対向面側に位置するように構成されており、背側被覆部分3Rは、内層不織布32のみで構成されていることが好ましい。あるいは、(ii)腹側被覆部分3Fが、内層不織布32のみで構成されており、背側被覆部分3Rが、外層不織布31が肌対向面側に位置するように構成されていることが好ましい。
前記の(i)の場合、腹側被覆部分3Fは、外層不織布31のみで構成されているか、又は外層不織布31及び内層不織布32の双方で構成されており且つ外層不織布31が内層不織布32よりも肌対向面側に位置している。(ii)の場合、背側被覆部分3Rは、外層不織布31のみで構成されているか、又は外層不織布31及び内層不織布32の双方で構成されており且つ外層不織布31が内層不織布32よりも肌対向面側に位置している。このように、本実施形態においては、腹側被覆部分3Fの肌対向面を構成する不織布と、背側被覆部分3Rの肌対向面を構成する不織布とは、互いに異なるものである。詳細には、外層不織布31及び内層不織布32は、互いに物性が異なるものである。
外装体3を構成する外層不織布31及び内層不織布32において、「互いに異なる」とは、不織布の物性が互いに異なることを指す。不織布の物性が互いに異なる例としては、同じ製造方法において用いる原料や紡糸の条件を変えて製造した不織布の組み合わせや、異なる製造方法で製造した不織布の組み合わせ、伸縮性の有無又はその程度が異なる不織布の組み合わせ、構成繊維に対する親水化処理及び疎水化処理等の有無若しくはその程度、又は処理剤の種類が異なる不織布の組み合わせ、各不織布を構成する繊維シートの枚数が異なる不織布の組み合わせ、開孔の有無又は程度が異なる不織布の組み合わせ、非熱融着性の親水性繊維の混合の有無若しくはその程度が異なる不織布の組み合わせ等が挙げられる。
図1ないし図3に示す実施形態では、外層不織布31及び内層不織布32は実質的に非弾性の不織布となっており、且つ開孔を有していないものである。また腹側被覆部分3Fは、内層不織布32のみによって覆われており、背側被覆部分3Rは、外層不織布31のみによって覆われている。なお、本発明における各被覆部分は、上述のとおり、折り返し部35によって覆われている部分である。したがって、本発明における各折り返し部35は、外装体3によって一体形成されているものであり、本発明では、折り返し部を構成する不織布に加えて、又はこれに代えて、更に別の不織布等のシート状部材を吸収性本体2の腹側端部2F及び背側端部2Rを覆うように貼付及び接合等して配置したものは被覆部分に該当しない。別体のシート状部材を配置せず、折り返し部35を外装体3によって一体形成することによって、おむつの製造効率を高めることができ、また、おむつの通気性を高めることができる。
着用感の更なる向上を目的として、パンツ型使い捨ておむつにおける着用者の腹側及び背側に当接する部位は、それぞれ異なる機能を発現させることが好ましい。詳細には、排泄部の位置、呼吸等による動き及び発汗状態等が、腹側と背側とでは異なっているので、これらの状態に合わせた構成の変更を行うことが好ましい。本発明によって奏される「異なる機能」とは、例えば、柔軟性、伸縮性、着用者の動きに対する追従性、尿や便等の水分を含む排泄物に対する耐水性、汗に対する親和性(吸汗性)、通気性等といった着用感向上に関する諸機能を指し、同質の機能をその程度を異なるように各被覆部分にそれぞれ発現させた態様であってもよく、異質の機能を各被覆部分にそれぞれ発現させた態様であってもよい。これらの機能は、単独で発現させてもよく、組み合わせて発現させてもよい。このような異なる機能は、腹側被覆部分3F及び背側被覆部分3Rの物性を互いに異なる構成とすることによって効果的に発現させることができる。
物性が互いに異なる構成の例として、腹側被覆部分3Fが、背側被覆部分3Rよりも剛性が低くなっていることが好ましい。このような構成を有していることによって、腹側被覆部分3Fでは柔軟性を高くして、呼吸に伴う腹部の動きに追従しやすくなるとともに、背側被覆部分3Rでは柔軟性を低くして、背部におけるウエスト開口部等の構成部材の折れやめくれを防ぐことができ、その結果、着用感を向上させることができる。
剛性は、例えば外層不織布と内層不織布とでこれらの坪量を異なるものとしたり、各不織布を構成する繊維の繊維径を異なるものとしたり、各不織布の製造方法を異なるものとしたりすることによって制御することができる。一般的に、坪量が低く、繊維径が細いほど剛性は低下する。また不織布の製造方法に関しては、スパンボンド-メルトブローン-スパンボンド不織布、スパンボンド不織布、エアスルー不織布の順で剛性が低くなる。これに加えて、ヒートロール処理を施すことによって、剛性を高くすることもできる。不織布の製造方法に用いられる原料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエステル(PETやPBT)、ポリアミド等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
背側被覆部分3Rにおける剛性(R1)に対する腹側被覆部分3Fにおける剛性(F1)の比(F1/R1)は、0.3以上であることが好ましく、0.4以上であることが更に好ましく、また0.8以下であることが好ましく、0.75以下であることが更に好ましい。同様に、腹側被覆部分3Fにおける剛性(F1)は、2cN以上であることが好ましく、3cN以上であることが更に好ましく、また6cN以下であることが好ましく、5cN以下であることが更に好ましい。また同様に、背側被覆部分3Rにおける剛性(R1)は、4cN以上であることが好ましく、5cN以上であることが更に好ましく、また15cN以下であることが好ましく、13cN以下であることが更に好ましい。
各被覆部分における剛性は、例えば以下の方法で測定することができる。すなわち、22℃、65%RH環境下にて、各被覆部分3F,3Rを構成する不織布について、MD方向の剛性測定用サンプルとCD方向の剛性測定用サンプルをそれぞれ切り取る。MD方向の剛性測定用サンプルは、各被覆部分3F,3Rを構成する不織布の構成繊維の配向方向に沿うMD方向に150mm、MD方向に直交するCD方向に30mm切り出し、直径45mmのリング状となるように、ホッチキスを用いて端部を上下二箇所で止めて、リング状試料とする。このときステープラーの芯はMD方向に長くなるようにする。同様に、CD方向の剛性測定用サンプルは、各被覆部分3F,3Rを構成する不織布の構成繊維の配向方向に直交するCD方向に150mm、構成繊維の配向方向に沿うMD方向に30mm切り出し、直径45mmのリング状となるように、ホッチキスを用いて端部を上下二箇所で止めて、リング状試料とする。このときステープラーの芯はCD方向に長くなるようにする。このリング状試料を試料台の上に筒状に立て、引張試験機(例えば、オリエンテック社製、テンシロン引張試験機「RTA-100」)を用いて、台面と略平行に配置した平板にて上方から圧縮速度10mm/分の速度で圧縮していった際の最大荷重(N)を測定し、MD方向の測定値とCD方向の測定値との算術平均値を剛性(N)とする。最大荷重が大きいほど、剛性が大きいものである。
互いに物性が異なる構成の別の例として、腹側被覆部分3Fが、背側被覆部分3Rよりも耐水性が高くなっていることが好ましい。このような構成を有していることによって、腹側被覆部分3Fでは耐水性を高くして、尿や便などの含水排泄物のおむつからの漏れを抑制できるとともに、背側被覆部分3Rでは汗との親水度を高めて吸汗性を発現させ、着用者の使用感を向上させることができる。耐水性は、例えば外層不織布と内層不織布とでこれらの坪量を異なるものとしたり、各不織布を構成する繊維の繊維径を異なるものとしたり、各不織布の製造方法を異なるものとしたり、親水化又は疎水化処理の有無、程度、又は親水化剤又は疎水化剤の種類を異なるものとすることによって制御することができる。
上述した利点を一層顕著なものとする観点から、腹側被覆部分3Fにおける耐水圧(F2)と背側被覆部分3Rにおける耐水圧(R2)との差(F2-R2)は、F2>R2であることを条件として、10mm以上であることが好ましく、15mm以上であることが更に好ましく、また500mm以下であることが好ましく、400mm以下であることが更に好ましい。同様に、腹側被覆部分3Fにおける耐水圧(F2)は、10mm以上であることが好ましく、15mm以上であることが更に好ましく、また500mm以下であることが好ましく、400mm以下であることが更に好ましい。また同様に、背側被覆部分3Rにおける耐水圧(R2)は、0mm以上であることが好ましく、また50mm以下であることが好ましく、40mm以下であることが更に好ましい。
各被覆部分における耐水性は、その程度を耐水性試験時の水位(mm)で表すことができる。耐水性は、JIS L1092(静水圧法、B法)に記載の耐水度試験に準拠して測定する。
同様の観点から、腹側被覆部分3Fが、背側被覆部分3Rよりも親水度が低いことも好ましい。このような構成を有していることによって、腹側被覆部分3Fでは親水度を低くして、尿や便などの含水排泄物のおむつからの漏れを抑制できるとともに、背側被覆部分3Rでは汗との親和性を高めて吸汗性を発現させ、着用者の使用感を向上させることができる。親水度は、親水化若しくは疎水化処理の有無及びその程度を調整したり、又は親水化剤若しくは疎水化剤の種類を異なるものとしたり、一方に親水性繊維を混合したりすることなどによって制御することができる。
各被覆部分の肌対抗面側における親水度は2段階の測定により評価する。
まず、「JIS L 1907繊維製品の吸水性試験方法」に基づいて吸水性の有無を評価する。具体的には、測定用サンプルは、各被覆部分を構成する不織布を、MD方向100mm×CD方向100mmの大きさにカットしたものを用いる。測定用サンプルを肌対抗面を上にして保持枠に取り付け、試験片上10mmの高さから水を1滴(約0.04mL)滴下する。水滴が測定用サンプル上に到達してから水の鏡面反射(キラキラした光の反射)が完全になくなるまでの時間をストップウォッチで測定する。測定用サンプルが小さい場合には、適宜取り出せる大きさで評価する。このとき、保持枠は測定用サンプルの大きさに応じた手芸用木枠などを用いる。測定用サンプル3枚について評価し、水滴がなくなるまでの時間の平均値を算出する。水滴がなくなるまでの時間の平均値が10秒以上のものを疎水性不織布とし、10秒未満のものを親水性不織布とする。腹側被覆部分3F及び背側被覆部分3Rのうち一方が疎水性不織布で他方が親水性不織布である場合には、疎水性不織布である不織布は親水性不織布よりも親水度が低いと判断する。腹側被覆部分3Fと背側被覆部分3Rとの両方が疎水性不織布である場合には、後に示す不織布の接触角測定方法にて親水度を評価する。また、腹側被覆部分3Fと背側被覆部分3Rとの両方が親水性不織布である場合には、後に示すクレム吸水高さ測定方法にて親水度を評価する。
腹側被覆部分3Fと背側被覆部分3Rの両方が疎水性不織布である場合には、各被覆部分における親水度は、その程度を水との接触角(°)で表すことができる。接触角は、例えば以下の方法で測定できる。
〔不織布の接触角の測定方法〕
すなわち、株式会社キーエンス製のマイクロスコープVHX-1000に中倍率ズームレンズを90°に倒した状態で使用して計測を行う。測定用サンプルは、各被覆部分を構成する不織布を、MD方向150mm×CD方向70mmの大きさにカットしたものを用いる。測定環境は、20℃、50%RHであり、測定用サンプルは、被覆部分の肌側当接面を上向きにした状態として、不織布のCD方向から観察できるように測定ステージにセットする。次いで、測定ステージにセットされた測定用サンプルに、イオン交換水を3μL付着させ、その状態の画像を取り込む。不織布上の水滴の両端もしくは片端における焦点が鮮明な観察結果のうち10点の接触角をそれぞれ計測し、それらの算術平均値を接触角(°)とする。接触角の値が小さいほど、親水度が高くなることを意味する。折り返し部が小さく所定の大きさのサンプルがとれない場合には、外装体から吸収性本体を取り外し、外装体を外層不織布と内層不織布に剥離する。熱融着又は接着剤により固定されている場合には、該固定された部分を、溶剤又はドライヤー等による熱風によって溶融させて取り除き剥離したものを測定用サンプルとする。
背側被覆部分3Rおよび腹側被覆部分3Fが両方とも疎水性である場合には、腹側被覆部分3Fにおける親水度(F3)と背側被覆部分3Rにおける親水度(R3)との差(F3-R3)は、F3>R3であることを条件として、15°以上であることが好ましく、20°以上であることが更に好ましく、また90°以下であることが好ましく、80°以下であることが更に好ましい。同様に、腹側被覆部分3Fにおける親水度(F3)は、105°以上であることが好ましく、110°以上であることが更に好ましく、また180°以下であることが好ましく、170°以下であることが更に好ましい。また同様に、背側被覆部分3Rにおける親水度(R3)は、90°以上であることが好ましく、95°以上であることが更に好ましく、また150°以下であることが好ましく、145°以下であることが更に好ましい。
側被覆部分3Fと背側被覆部分3Rの両方が親水性不織布である場合には、各被覆部分における親水度は、その程度をクレム吸水高さで表わすことができる。クレム吸水高さは、JIS P 8141に準じて、以下の方法で測定できる。
〔クレム吸水高さの測定方法〕
測定用サンプルは、各被覆部分を構成する不織布を、(1)幅(おむつ1の縦方向(X方向)の長さ)30mm、長さ(おむつ1の横方向(Y方向)の長さ)150mmにカットしたものと、(2)幅(おむつ1の縦方向(X方向)の長さ)150mm、長さ(おむつ1の横方向(Y方向)の長さ)30mmにカットしたものとする。次に、JIS P 8141に規定する冶具にカット後のサンプルを長手方向が縦になるようにセットし、試験液に水を用いて、60秒後のクレム吸水高さを測定する。吸い上げ高さの判別を容易にするため、青色1号やメチレンブルー等の染料で試験液を適宜着色してもよい。前記(1)のサンプルと前記(2)のサンプルとのうち、クレム吸水高さの大きい方のサンプルについて、前記測定を5回行い、その算術平均値を、側被覆部分3F及び背側被覆部分3Rのクレム吸水高さ(mm)とする。クレム吸水高さの値が大きいほど、親水度が高くなることを意味する。測定環境温度は22℃とする。折り返し部が小さく所定の大きさのサンプルがとれない場合には、外装体から吸収性本体を取り外し、外装体を外層不織布と内層不織布とに分離する。熱融着又は接着剤により固定されている場合には、固定されていない部分において測定するか、その固定部分を除去してから取り出す。その際、構成部材に付与された親水化剤への影響を最小限に抑える観点から、固定部分の除去方法として、溶剤の塗布やドライヤーによる熱風吹き付けのような、剤の変質又は喪失を招くおそれのある方法は採用しないことが好ましい。
背側被覆部分3Rおよび腹側被覆部分3Fが両方とも親水性である場合には、背側被覆部分3Rにおける親水度(R3)と腹側被覆部分3Fにおける親水度(F3)との差(R3-F3)は、3mm以上であることが好ましく、5mm以上であることが更に好ましく、また100mm以下であることが好ましく、90mm以下であることが更に好ましい。同様に、腹側被覆部分3Fにおける親水度(F3)は、0mm以上であることが好ましく、また20mm以下であることが好ましく、10mm以下であることが更に好ましい。また同様に、背側被覆部分3Rにおける親水度(R3)は、3mm以上であることが好ましく、5mm以上であることが更に好ましく、また100mm以下であることが好ましく、90mm以下であることが更に好ましい。
親水性不織布は、熱融着性の親水性繊維が主体となって構成されている。熱融着性の親水性繊維は、親水化処理をされて、前記接触角が90°未満となった繊維を含む。このような繊維として、例えば、親水化剤が練り込まれた繊維、表面に親水化剤が付着した繊維、プラズマ処理が施された繊維等が挙げられる。親水化剤は、衛生品用途に使用される一般的な親水化剤であれば特に限定されない。また親水性不織布は、親水性の非熱融着性繊維として、天然繊維、再生セルロール繊維あるいは半合成繊維等が混合されていても良い。天然繊維としては、例えばコットン繊維、絹繊維、パルプ繊維あるいは精製セルロース繊維であるリヨセル繊維等が挙げられる。再生セルロース繊維としては、レーヨン繊維やキュプラ繊維のような再生繊維等、半合成繊維としてはアセテート等が挙げられる。
疎水性不織布は、熱融着性の疎水性繊維から構成されており、疎水化処理をされて、前記接触角が90°以上となった繊維を含む。このような繊維として、例えば、疎水化剤が練り込まれた繊維、表面に疎水化剤が付着した繊維、プラズマ処理が施された繊維等が挙げられる。疎水化剤は、衛生品用途に使用される一般的な疎水化剤であれば特に限定されない。
互いに物性が異なる構成の具体例として、腹側被覆部分3Fが、背側被覆部分3Rよりも坪量が小さいことが好ましい。このような構成を有していることによって、腹側被覆部分3Fでは柔軟性を高くして、呼吸に伴う腹部の動きに追従しやすくなるとともに、背側被覆部分3Rでは柔軟性を低くして、背部におけるウエスト開口部等の構成部材の折れやめくれを防ぐことができる。またこれに加えて、背側被覆部分3Rでは親水性を高めて吸汗性を発現させることもできる。その結果、着用者の使用感を一層向上させることができる。
背側被覆部分3Rにおける坪量(R4)に対する腹側被覆部分3Fにおける坪量(F4)の比(F4/R4)は、0.65以上であることが好ましく、0.75以上であることが更に好ましく、また0.90以下であることが好ましく、0.85以下であることが更に好ましい。同様に、腹側被覆部分3Fにおける坪量(F4)は、11g/m以上であることが好ましく、15g/m以上であることが更に好ましく、また25g/m以下であることが好ましく、20g/m以下であることが更に好ましい。また同様に、背側被覆部分3Rにおける坪量(R4)は、14g/m以上であることが好ましく、16g/m以上であることが更に好ましく、また35g/m以下であることが好ましく、30g/m以下であることが更に好ましい。坪量(g/m)は、測定対象の不織布を所定の寸法にカットしてサンプルとし、そのサンプルの質量(g)から平面視における面積(m)を除することによって求めることができる。
同様の観点から、腹側被覆部分3Fが、背側被覆部分3Rよりもその構成繊維の繊維径が同等であるか又は小さいことが好ましく、該繊維径が小さいことが更に好ましい。このような構成を有していることによって、腹側被覆部分3Fでは柔軟性、追従性及び耐水性を向上させ、腹側被覆部分3Fでは耐水性を高くして、尿や便などの含水排泄物のおむつからの漏れを抑制できるとともに、背側被覆部分3Rでは剛性を向上させることができる。繊維径(μm)は、例えば走査型電子顕微鏡(日立製作所株式会社製、S-4000型)を用いて、測定対象の不織布の繊維断面を10本測定し、その算術平均値を繊維径とする。測定対象の不織布がSMSなどのように繊維径の異なる繊維が複数積層された不織布である場合には、構成繊維それぞれの繊維径を測定し、その不織布におけるそれぞれの繊維の構成比率(質量比率)で換算した平均値をその不織布の平均繊維径とする。
背側被覆部分3Rにおける構成繊維の繊維径(R5)に対する腹側被覆部分3Fにおける構成繊維の繊維径(F5)の比(F5/R5)は、0.4以上であることが好ましく、0.5以上であることが更に好ましく、また1.0以下であることが好ましく、0.9以下であることが更に好ましい。同様に、腹側被覆部分3Fにおける構成繊維の繊維径(F5)は、9μm以上であることが好ましく、10μm以上であることが更に好ましく、また20μm以下であることが好ましく、15μm以下であることが更に好ましい。また同様に、背側被覆部分3Rにおける構成繊維の繊維径(R5)は、11μm以上であることが好ましく、13μm以上であることが更に好ましく、また22μm以下であることが好ましく、20μm以下であることが更に好ましい。
互いに物性が異なる構成の更に別の例として、背側被覆部分3Rを構成する不織布が複数の開孔を有していることが好ましい。また、腹側被覆部分3Fを構成する不織布は、開孔を有しないことが、排泄物の漏れを抑制する観点から好ましい。このような構成を有していることによって、腹側被覆部分3Fでは尿や便などの含水排泄物のおむつからの漏れを抑制できるとともに、背側被覆部分3Rでは通気性を高めて着用時の蒸れを防ぐことができ、その結果、着用者の使用感を向上させることができる。開孔は、水不透過性であり、且つ通気性を有するようなものであることが好ましい。
上述した諸機能を腹側と背側とで効果的に発現するとともに、おむつの製造効率を高める観点から、腹側被覆部分3Fが内層不織布32のみで構成されており、背側被覆部分3Rは外層不織布31が肌対向面を構成していることが更に好ましい。このような構成を有するおむつは、後述する製造方法にて首尾よく製造することができる。特に、背側被覆部分3Rは外層不織布31のみが吸収性本体2の背側端部2Rを覆っていることが更に好ましい。このような構成を有するおむつ1は、上述した腹側と背側とで異なる諸機能を更に効果的に発現することができる。
図1に示すように、おむつ1では、胴周り部Wにおける外装体3は、外層不織布31と内層不織布32との間に、横方向Yに伸長した状態で、縦方向Xに間欠的に配された複数の糸状又は帯状の胴周り部弾性部材33を備えている。弾性部材33は、ウエスト開口部WHの周縁部に配されており、横方向Yに伸縮性を発現可能となっている。また、一対のレッグ開口部LH,LH及びレッグ縁部LSには、糸状又は帯状の1本又は複数本のレッグ弾性部材が伸長状態で配されており(図示せず)、これによって一対のレッグ開口部LH,LHそれぞれの開口縁には、その全周にわたって実質的に連続した環状のレッグギャザーが形成される。これらの弾性部材は、いずれも外層不織布31と内層不織布32との間に、接着剤等の接合手段によって挟持固定されている。
以上は、本発明のおむつとして、外装体を構成する外層不織布及び内層不織布の間に弾性部材が配された実施形態を説明したが、以下に、本発明のおむつの別の実施形態を説明する。以下の説明では、上述した実施形態と異なる部分のみを説明し、その他の部分に関しては上述の説明が適宜適用される。また、上述の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付してある。
図4に示すように、本実施形態のおむつには、外装体3における外層不織布31及び内層不織布32の間には弾性部材が含まれていない。弾性部材を用いることに代えて、図4に示すおむつは、外層不織布31及び内層不織布32のうちの一方が伸縮性不織布であり、他方が非伸縮性不織布であることが好ましい。また、腹側被覆部分3Fにおける最も肌側の面を構成する不織布が伸縮性不織布であり、背側被覆部分3Rにおける最も肌側の面を構成する不織布が非伸縮性不織布であることも好ましい。このような構成を有していることによって、腹側被覆部分3Fでは伸縮性を高くして、呼吸に伴う腹部の動きに追従しやすくなるとともに、背側被覆部分3Rでは伸縮性を低くして、背部におけるウエスト開口部等の構成部材の折れやめくれ、ずれ等を防ぐことができ、その結果、着用者の使用感を向上させることができる。本実施形態における外層不織布31及び内層不織布32の配置位置は、伸縮性の有無によって判断することができる。
また、おむつの製造効率を高める観点から、腹側被覆部分3Fが内層不織布32で構成されており、背側被覆部分3Rが外層不織布31で構成されていることが更に好ましい。つまり、内層不織布32が伸縮性不織布であり、該不織布32が腹側被覆部分3Fを形成しており、且つ外層不織布31が非伸縮性不織布であり、該不織布31が背側被覆部分3Rを形成していることが更に好ましい。
本発明に用いられる伸縮性不織布としては、例えば弾性樹脂を原料とする弾性繊維層の少なくとも一面に、実質的に非弾性の非弾性繊維層が配され、これらの繊維形態を保ったまま熱融着によって接合された積層不織布や、特開2008-179128号公報及び特開2007-22066号公報に記載の伸縮シート等を用いることができる。弾性繊維としては、スチレン系エラストマー、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー又はポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラストマー、ゴム等の弾性樹脂を原料とする繊維を用いることができる。また、非弾性繊維としては、上述した熱可塑性樹脂を原料とした繊維を用いることができる。
本発明のおむつの更に別の実施形態を、図5を参照して説明する。以下の説明では、上述した実施形態と異なる部分のみを説明し、その他の部分に関しては上述の説明が適宜適用される。また、上述の実施形態と同一の部材には、同一の符号を付してある。
図5に示すおむつ1は、外装体3が、着用者の腹側に配される腹側外装体3Aと着用者の背側に配される背側外装体3Bとに分割されており、腹側外装体3A及び背側外装体3Bに架け渡されて固定された吸収性本体2とを備えるものである。吸収性本体2は、その縦方向の各端部が、腹側外装体3A及び背側外装体3Bのそれぞれと重なって接合されており、これらの端部が腹側端部2F及び背側端部2Rとなっている。腹側外装体3A及び背側外装体3Bは、その両端部が接合されて一対のサイドシール部Sを形成しており、各外装体が環状に連結されている。
以上は本発明のおむつに関する説明であったところ、以下に本発明のおむつの製造方法の一実施形態(第1実施形態)を説明する。本実施形態では、図6に示す製造装置100を用いて、長尺帯状の外層不織布原反31S及び内層不織布原反32Sとをこれらの幅方向の側縁を延出させた状態で重ね合わせて外装体連続体3Sを形成し、外装体連続体3Sにおける内層不織布原反32S側に、搬送方向MDに間隔を置いて吸収性本体2を配し、次いで、外装体連続体3Sの幅方向CDの両側部域を吸収性本体2側に折り返し、前記吸収性本体を含む前記外装体連続体を、幅方向中央域において二つ折りするとともに、二つ折りによって対向した該外装体連続体3Sどうしを、搬送方向MDに隣り合う吸収性本体2の間で接合して接合部37を形成しておむつ連続体1Aを形成し、接合部37をおむつ連続体1Aの幅方向に沿って切断する。以下の説明では、搬送方向MDに直交する方向を幅方向CDとする。
まず、長尺帯状の外層不織布原反31Sと、長尺帯状の内層不織布原反32Sとを重ね合わせて、外装体連続体3Sを形成する。両不織布原反31S,32Sの重ね合わせにおいては、両不織布原反31S,32Sが、それらの幅方向CDにおいて重ね合わせ部3Mを生じるように重ね合わせる。つまり、両不織布原反31S,32Sの幅方向CDの少なくとも一方の側縁が一致しないように重ね合わせる。具体的には、重ね合わせ部3Mにおける幅方向CDの一方の側縁から内層不織布原反32Sを幅方向外方に延出させる。好ましくは、両不織布原反31S,32Sの幅方向CDの両側縁が互いに一致しないように重ね合わせる。この状態の両不織布原反31S,32Sを一対のニップロール61,61間に導入して挟圧接合する。これによって、重ね合わせ部3Mにおける幅方向の一方の側縁から、両不織布原反のうちの一方を幅方向CDの外方に延出させ、且つ他方の側縁から両不織布原反のうちの他方を幅方向CDの外方に延出させた状態の外装体連続体3Sが形成される。あるいは、重ね合わせ部3Mにおける幅方向の一方の側縁から、両不織布原反のうちの一方が幅方向CDの外方に延出し、且つ他方の側縁では両不織布原反の側縁の位置が一致した状態の外装体連続体3Sが形成される。外装体連続体3Sは、両不織布原反31S,32Sの重ね合わせ部3Mにおいて接着剤等によって接合されており、外装体連続体3Sの幅方向CDの両側部域は接合されていない。
図1に示すように、外層不織布31及び内層不織布32の間に各弾性部材を備えたおむつ1を形成する場合には、各弾性部材の連続体を伸長した状態で、該弾性部材連続体が両不織布原反31S,32Sの重ね合わせ部3Mの位置に配されるように、外層不織布原反31Sと内層不織布原反32Sとの間に導入され、挟圧接合される。これによって、両不織布原反31S,32S間に複数本の弾性部材が伸長状態で配された外装体連続体3Sを形成することができる。
また、外装体連続体3Sの形成工程においては、凸ロール12とこれに対応するアンビルロール13等の接合手段を用いて、隣り合う2本の胴周り部弾性部材間において両不織布原反31S,32Sを接合する。その後、必要に応じて、弾性部材プレカット手段(図示せず)を用いて、後述する吸収性本体2を配する位置に対応させて、各弾性部材の収縮機能が発現されないように、弾性部材連続体を複数個に分断する。弾性部材プレカット手段としては、例えば、特開2002-253605号公報に記載の複合伸縮部材の製造方法に用いる弾性部材分断部等が挙げられる。
次に、外装体連続体3Sにおける内層不織布原反32S側に、外装体連続体3Sの搬送方向MDと直交する方向に長手方向を有する吸収性本体2を配する。吸収性本体2は、その長手方向と、外装体連続体3Sの搬送方向MDと直交する方向である幅方向CDとが一致した状態で配されている。
詳細には、別工程で製造された吸収性本体2に、その内層不織布原反32Sと対向する面側に接着剤を塗工する。次いで、外装体連続体3Sにおける内層不織布原反32S上に、接着剤が塗工された吸収性本体2を搬送方向MDに間隔を置いて配し、固定する。吸収性本体2は、その長手方向が、搬送方向MDと直交する方向に有するように固定される。そして、吸収性本体2が配置された外装体連続体3Sにおける、隣り合う吸収性本体2に位置する領域を環状に切断してレッグホールLOを形成する。
続いて、外装体連続体3Sの幅方向CDの両側部域を吸収性本体2側に折り返す。詳細には、吸収性本体2が配置された外装体連続体3Sが搬送方向MDに搬送されると、外装体連続体3Sにおける一方の側部域が折り返された第1折り返し部35Aが吸収性本体2の一方の長手方向端部域2Aを覆う。また、外装体連続体3Sにおける他方の側部域が折り返された第2折り返し部35Bが、吸収性本体2の他方の長手方向端部域2Bを覆う。各折り返し部35A,35Bは、一方の側部域の折り返し部35Aのうち吸収性本体2の一方の長手方向端部域2Aを覆う部分と、他方の側部域の折り返し部35Bのうち吸収性本体2の他方の長手方向端部域2Bを覆う部分とが、互いに物性が異なる不織布となるように、折り返し部の幅を調整して折り返しを行って固定する。
より詳細には、上述の工程で製造された外装体連続体3Sにおける両側部域は、両不織布原反31S,32Sのうち一方又は他方が重ね合わせ部3Mの幅方向CDの外方に延出して形成されているので、各折り返し部35A,35Bは、両不織布原反31S,32Sのうち一方又は他方から少なくとも構成されている。このような構成を有する各折り返し部35A,35Bについて、一方の側部域の折り返し部35Aのうち吸収性本体2の一方の長手方向端部域2Aを覆う部分が、内層不織布原反32Sのみであるように、折り返し部の幅を調整して折り返しを行って固定する。同様に、他方の側部域の折り返し部35Bのうち吸収性本体2の他方の長手方向端部域2Bを覆う部分が、両不織布原反であるか又は外層不織布原反31Sのみであるように、折り返し部の幅を調整して折り返しを行って固定する。この工程を経て、図3に示すような、おむつ1における腹側被覆部分3F及び背側被覆部分3Rとなる部分が、これらの肌対向面側に位置する不織布が互いに物性が異なるように形成されるようになる。
続いて、長手方向端部域が折り返し部によって覆われた吸収性本体2を含む外装体連続体3Sを、その幅方向CDの中央域において二つ折りし、これとともに二つ折りによって対向した外装体連続体3Sどうしを、搬送方向MDに隣り合う吸収性本体2の間で接合して接合部37を形成しておむつ連続体1Aを形成する。接合部37は、例えばヒートシールや超音波シール等によって形成することができる。
最後に、接合部37をおむつ連続体1Aの幅方向に沿っておむつ連続体1Aを切断する。これによって、接合部37の部分がサイドシール部Sとなり、一対のサイドシール部Sを有する外装体3を具備するパンツ型使い捨ておむつ1を連続的に製造することができる。
外装体連続体3Sどうしの接合及び切断は、一度の工程で行ってもよい。例えば、外装体連続体3Sの切断予定部位にレーザー光を照射して、外装体を熱によって融着させながら切断する。これによって、一対のサイドシール部4,4を形成しつつ、一対の該サイドシール部4を有する外装体3を具備するパンツ型使い捨ておむつ1を連続的に製造することもできる。本製造方法で製造されたおむつ1は、外装体3が腹側領域F、股下領域M及び背側領域Rに亘って連続した形状となっているものである。
以上は、外装体3が腹側領域F、股下領域M及び背側領域Rに亘って連続した形状となっている実施形態のおむつの製造方法に関する説明であったところ、以下に本発明のおむつの製造方法の別の実施形態(第2実施形態)を説明する。本実施形態では、図7に示す製造装置200を用いて、外装体3が、着用者の腹側に配される腹側外装体3Aと、着用者の背側に配される背側外装体3Bと、腹側及び背側外装体に架け渡されて固定された吸収性本体2とを具備し、腹側外装体と背側外装体とが環状に連結されている、いわゆる分割タイプのおむつを製造する。以下の説明では、上述した製造方法と異なる部分について説明し、他の説明は上述した製造方法に関する説明が適宜適用される。
まず、第1実施形態と同様に、外層不織布原反31Sと内層不織布原反32Sとを重ね合わせて、重ね合わせ部3Mと、重ね合わせ部3Mの幅方向の少なくとも一方の側縁から両不織布原反のうち一方を延出させた外装体連続体3Sを形成する。
次いで、外装体連続体3Sを分割手段を用いて分割して、一対の外装体切断体3Dを形成する。外装体連続体3Sの分割は、外装体連続体3Sの中央域、すなわち重ね合わせ部3Mが位置する領域で行われ、一対の外装体切断体3Dはそれぞれ略同じ幅寸法を有するものとなる。少なくとも一方の外装体切断体3Dにおける外装体連続体3Sの分割によって生じた幅方向内側縁は、外層不織布原反31S及び内層不織布原反32Sによって形成されており、外装体切断体3Dの幅方向外側部域3Eは、両不織布原反のうち一方のみによって形成されている。一対の外装体切断体3Dはそれぞれ、分割タイプのおむつにおける腹側外装体及び背側外装体の形成に用いられる。
分割手段としては、シートを連続的に切断可能な各種公知の切断装置を用いることができ、例えば、シートの流れ方向の上流側にカッター刃を備えたものや、周面又は周縁部に環状の刃を有する円筒又は円盤状のカッター、レーザーカッター、高圧水流カッター等を用いることができる。
次いで、一対の外装体切断体3Dを、両者間に所定の間隔を設けた状態で連続搬送しながら、吸収性本体2を一対の外装体切断体3Dに架け渡すように固定する。吸収性本体2は、各外装体切断体3Dにおける内層不織布原反32S側に搬送方向に間隔を置いて且つ両切断体3Dを跨ぐように配されており、該吸収性本体2の縦方向と、幅方向CDとは一致している。
続いて、各外装体切断体3Dの幅方向CDの各外側部域3Oを吸収性本体2側に折り返す。詳細には、吸収性本体2が架け渡された外装体切断体3Dが搬送方向MDに搬送されると、一方の外装体切断体3Dにおける幅方向外側部域3Oが折り返された第1折り返し部35Aが吸収性本体2の一方の長手方向端部域2Aを覆う。また、他方の外装体切断体3Dにおける幅方向外側部域3Oが折り返された第2折り返し部35Bが、吸収性本体2の他方の長手方向端部域2Bを覆う。上述した実施形態と同様に、各折り返し部35A,35Bは、一方の側部域の折り返し部35Aのうち吸収性本体2の一方の長手方向端部域2Aを覆う部分と、他方の側部域の折り返し部35Bのうち吸収性本体2の他方の長手方向端部域2Bを覆う部分とが、互いに物性が異なる不織布となるように、折り返し部の幅を調整して折り返しを行って固定される。
より詳細には、少なくとも一方の外装体切断体3Dの外側部域3Oは、外層不織布原反31S及び内層不織布原反32Sのうちいずれか一方が延出した状態で、特に内層不織布原反32Sが延出した状態で形成されているので、第1折り返し部35Aのうち吸収性本体2の一方の長手方向端部域2Aを覆う部分が、両不織布原反31S,32Sのうちの一方のみとなるように、特に内層不織布原反32Sのみとなるように、折り返し部の幅を調整して折り返しを行って固定する。同様に、他方の側部域の折り返し部35Bのうち吸収性本体2の他方の長手方向端部域2Bを覆う部分が、両不織布原反となるように、又は外層不織布原反31Sのみとなるように、折り返し部の幅を調整して折り返しを行って固定する。この工程を経て、おむつ1における腹側被覆部分3F及び背側被覆部分3Rとなる部分が形成される。
最後に、吸収性本体2を含む外装体切断体3Dを、吸収性本体の幅方向中央域で二つ折りし、搬送方向MDに隣り合う吸収性本体2の間で接合して接合部37を形成しておむつ連続体1Aを形成し、接合部37において、おむつ連続体1Aの幅方向に沿っておむつ連続体1Aを切断する。これによって、接合部37の部分がサイドシール部Sとなり、一対のサイドシール部Sを有する外装体3を具備するパンツ型使い捨ておむつ1を連続的に製造することができる。本製造方法によって製造されたおむつは、腹側領域、背側領域及び股下領域を備え、腹側領域と背側領域とに亘って配される吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配される外装体とを有するものである。本製造方法よって製造された外装体は、着用者の腹側に配される腹側外装体と、着用者の背側に配される背側外装体とに分割されており、腹側及び背側外装体に架け渡して固定された吸収性本体とを具備し、腹側外装体と背側外装体とが環状に連結されているものである。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されない。例えば上述した各実施形態では、吸収性本体の長手方向両端部を一枚の不織布のみでそれぞれ被覆した態様として説明したが、本発明はこの態様に限られず、折り返し部のうち吸収性本体の少なくとも一方の端部を覆う部分が、外層不織布及び内層不織布の双方で形成されていてもよい。この場合、吸収性本体の腹側端部及び背側端部を覆う部分が、これらの肌対向面において、それぞれ異なる不織布となるように構成されていることが、おむつの使用感向上に関する諸機能を効果的に発現させる観点から好ましい。
上述した本発明の実施形態に関し、更に以下のパンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法を開示する。
<1>
腹側領域及び背側領域と、それらの領域間に位置する股下領域とを備え、
前記腹側領域から前記背側領域までの領域に配される吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配される外装体とを有するパンツ型使い捨ておむつであって、
前記外装体は、該外装体の非肌対向面を形成する外層不織布及び該外装体の肌対向面を形成する内層不織布と、これらの不織布の間に配された弾性部材とを備え、
前記腹側領域及び前記背側領域それぞれにおいて、前記外層不織布及び前記内層不織布の少なくとも一方がウエスト開口端から延出した延出部を有し、該延出部が肌対向面側に折り返されてなる折り返し部が、前記吸収性本体の腹側端部及び背側端部をそれぞれ覆っており、
前記折り返し部のうち、前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布と、前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布とは、互いに物性が異なる、パンツ型使い捨ておむつ。
<2>
腹側領域及び背側領域と、それらの領域間に位置する股下領域とを備え、
前記腹側領域から前記背側領域までの領域に配される吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配される外装体とを有するパンツ型使い捨ておむつであって、
前記外装体は、該外装体の非肌対向面を形成する外層不織布及び該外装体の肌対向面を形成する内層不織布を備え、
前記腹側領域及び前記背側領域それぞれにおいて、前記外層不織布及び前記内層不織布の少なくとも一方がウエスト開口端から延出した延出部を有し、該延出部が肌対向面側に折り返されてなる折り返し部が、前記吸収性本体の腹側端部及び背側端部をそれぞれ覆っており、
前記折り返し部のうち、前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布と、前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布のうちの一方が伸縮性不織布であり、他方が非伸縮性不織布である、パンツ型使い捨ておむつ。
<3>
前記折り返し部のうち、前記腹側端部を覆う部分及び前記背側端部を覆う部分の一方は前記内層不織布のみであり、他方は前記外層不織布及び前記内層不織布であるか又は前記外層不織布のみである、前記<1>又は<2>に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<4>
前記折り返し部のうち前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布よりも剛性が低い、前記<1>ないし<3>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<5>
前記折り返し部のうち前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布よりも坪量が低い、前記<1>ないし<4>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<6>
前記折り返し部のうち前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布よりも繊維径が細い、前記<1>ないし<5>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<7>
前記折り返し部のうち前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布よりも親水度が低い、前記<1>ないし<6>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<8>
前記折り返し部のうち前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布よりも耐水性が高い、前記<1>ないし<7>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<9>
前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が複数の開孔を有している、前記<1>ないし<8>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<10>
前記折り返し部のうち前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記内層不織布であり、
前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記外層不織布である、前記<1>ないし<9>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<11>
前記折り返し部のうち少なくとも一方は、前記外層不織布及び前記内層不織布がともに折り返されている、前記<1>ないし<10>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<12>
前記折り返し部のうち、前記腹側端部を覆う部分及び前記背側端部を覆う部分の一方は前記内層不織布のみであり、他方は前記外層不織布のみである、前記<1>ないし<11>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<13>
前記背側端部を覆う部分における剛性に対する前記腹側端部を覆う部分における剛性の比は、0.3以上であることが好ましく、0.4以上であることが更に好ましく、また0.8以下であることが好ましく、0.75以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<12>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<14>
前記腹側端部を覆う部分における剛性は、2cN以上であることが好ましく、3cN以上であることが更に好ましく、また6cN以下であることが好ましく、5cN以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<13>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<15>
前記背側端部を覆う部分における剛性は、4cN以上であることが好ましく、5cN以上であることが更に好ましく、また15cN以下であることが好ましく、13cN以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<14>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<16>
前記腹側端部を覆う部分における耐水圧と前記背側端部を覆う部分における耐水圧との差は、10mm以上であることが好ましく、15mm以上であることが更に好ましく、また500mm以下であることが好ましく、400mm以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<15>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<17>
前記腹側端部を覆う部分における耐水圧は、10mm以上であることが好ましく、15mm以上であることが更に好ましく、また500mm以下であることが好ましく、400mm以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<16>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<18>
前記背側端部を覆う部分における耐水圧は、0mm以上であることが好ましく、また50mm以下であることが好ましく、40mm以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<17>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<19>
前記背側端部を覆う部分及び前記腹側端部を覆う部分の両方が疎水性であり、
前記背側端部を覆う部分における親水度と前記腹側端部を覆う部分における親水度の差は、15°以上であることが好ましく、20°以上であることが更に好ましく、また90°以下であることが好ましく、80°以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<18>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<20>
前記背側端部を覆う部分及び前記腹側端部を覆う部分の両方が疎水性であり、
前記腹側端部を覆う部分における親水度は、105°以上であることが好ましく、110°以上であることが更に好ましく、また180°以下であることが好ましく、170°以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<19>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<21>
前記背側端部を覆う部分及び前記腹側端部を覆う部分の両方が疎水性であり、
前記背側端部を覆う部分における親水度は、90°以上であることが好ましく、95°以上であることが更に好ましく、また150°以下であることが好ましく、145°以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<20>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<22>
前記腹側端部を覆う部分及び前記背側端部を覆う部分の両方が親水性であり、
前記腹側端部を覆う部分における親水度と前記背側端部を覆う部分における親水度との差は、3mm以上であることが好ましく、5mm以上であることが更に好ましく、また100mm以下であることが好ましく、90mm以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<21>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<23>
前記腹側端部を覆う部分及び前記背側端部を覆う部分の両方が親水性であり、
前記腹側端部を覆う部分における親水度は、0mm以上であることが好ましく、また20mm以下であることが好ましく、10mm以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<22>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<24>
前記腹側端部を覆う部分及び前記背側端部を覆う部分の両方が親水性であり、
前記背側端部を覆う部分における親水度は、3mm以上であることが好ましく、5mm以上であることが更に好ましく、また100mm以下であることが好ましく、90mm以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<23>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<25>
前記背側端部を覆う部分における坪量に対する前記腹側端部を覆う部分における坪量の比は、0.65以上であることが好ましく、0.75以上であることが更に好ましく、また0.90以下であることが好ましく、0.85以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<24>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<26>
前記腹側端部を覆う部分における坪量は、11g/m以上であることが好ましく、15g/m以上であることが更に好ましく、また25g/m以下であることが好ましく、20g/m以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<25>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<27>
前記背側端部を覆う部分における坪量は、14g/m以上であることが好ましく、16g/m以上であることが更に好ましく、また35g/m以下であることが好ましく、30g/m以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<26>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<28>
前記背側端部を覆う部分における構成繊維の繊維径に対する前記腹側端部を覆う部分における構成繊維の繊維径の比は、0.4以上であることが好ましく、0.5以上であることが更に好ましく、また1.0以下であることが好ましく、0.9以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<27>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<29>
前記腹側端部を覆う部分における構成繊維の繊維径は、9μm以上であることが好ましく、10μm以上であることが更に好ましく、また20μm以下であることが好ましく、15μm以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<28>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<30>
前記背側端部を覆う部分における構成繊維の繊維径は、11μm以上であることが好ましく、13μm以上であることが更に好ましく、また22μm以下であることが好ましく、20μm以下であることが更に好ましい、前記<1>ないし<29>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<31>
前記折り返し部は、前記外層不織布又は前記内層不織布のうち一方のみを前記ウエスト開口部から延出させた前記延出部とし、該延出部が折り返されることによって形成されている、前記<1>ないし<30>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<32>
前記折り返し部は、前記外層不織布及び前記内層不織布の双方を前記ウエスト開口部から延出させた前記延出部とし、該延出部が折り返されることによって形成されている、前記<1>ないし<30>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<33>
前記腹側領域及び前記背側領域に位置する前記各折り返し部はそれぞれ異なる不織布の構成となっている、前記<1>ないし<32>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<34>
前記外装体を構成する前記外層不織布及び前記内層不織布は、その構成繊維に対する親水化処理及び疎水化処理等の有無もしくは程度が異なる、前記<1>ないし<33>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<35>
前記外装体を構成する前記外層不織布及び前記内層不織布は、非熱融着性の親水性繊維の混合の有無もしくは程度が異なる、前記<1>ないし<34>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<36>
前記腹側端部を覆う部分が前記内層不織布で構成されており、前記背側端部を覆う部分が前記外層不織布で構成されている、前記<1>ないし<35>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<37>
前記内層不織布が伸縮性不織布であり、該内層不織布が前記腹側端部を覆う部分を形成しており、且つ前記外層不織布が非伸縮性不織布であり、該外層不織布が前記背側端部を覆う部分を形成している、前記<1>ないし<36>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
<38>
前記<1>ないし<37>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
それぞれ一方向に搬送される長尺帯状の外層不織布原反と長尺帯状内層不織布原反とを重ね合わせて外装体連続体を形成し、
前記外装体連続体における前記内層不織布原反側に、搬送方向に間隔を置いて、搬送方向と直交する方向に長手方向を有する吸収性本体を配し、
前記外装体連続体の幅方向両側部域を前記吸収性本体側に折り返し、
前記吸収性本体を含む前記外装体連続体を、幅方向中央域において二つ折りするとともに、二つ折りによって対向した該外装体連続体どうしを、搬送方向に隣り合う該吸収性本体の間で接合して接合部を形成しておむつ連続体を形成し、然る後に、
前記接合部を前記おむつ連続体の幅方向に沿って該おむつ連続体を切断する、パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
前記外装体連続体の折り返しにおいては、該外装体連続体における一方の側部域の折り返し部が前記吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆い且つ他方の側部域の折り返し部が該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆うとともに、一方の側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆う部分と、他方の側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆う部分とが、互いに物性が異なる不織布となるように折り返しを行う、パンツ型使い捨ておむつの製造方法。
<39>
前記外層不織布原反と前記内層不織布原反との重ね合わせにおいては、両不織布原反がそれらの幅方向において重ね合わせ部を生じるようにするとともに、該重ね合わせ部における幅方向の一方の側縁から前記内層不織布原反を幅方向外方に延出させ、
前記外装体連続体の折り返しにおいては、該外装体連続体における一方の側部域の折り返し部が前記吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆い且つ他方の側部域の折り返し部が該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆うとともに、一方の側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆う部分が、前記内層不織布原反のみであり、他方の側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆う部分が、両不織布原反であるか又は前記外層不織布原反のみであるように折り返しを行う、前記<38>に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
<40>
前記<1>ないし<37>のいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
それぞれ一方向に搬送される長尺帯状の外層不織布原反と長尺帯状内層不織布原反とを重ね合わせて外装体連続体を形成し、
前記外装体連続体をその幅方向中央域において搬送方向に沿って切断して、一対の外装体切断体を形成し、
前記各外装体切断体における前記内層不織布原反側に、搬送方向に間隔を置いて且つ両切断体を跨ぐように、搬送方向と直交する方向に長手方向を有する吸収性本体を配し、
前記各外装体切断体の幅方向における各外側部域を前記吸収性本体側に折り返し、
前記吸収性本体を含む前記各外装体切断体を、該吸収性本体の幅方向中央域において二つ折りするとともに、二つ折りによって対向した該外装体切断体どうしを、搬送方向に隣り合う該吸収性本体の間で接合して接合部を形成しておむつ連続体を形成し、然る後に、
前記接合部を前記おむつ連続体の幅方向に沿って該おむつ連続体を切断する、パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
前記各外装体切断体の折り返しにおいては、一方の該外装体切断体における幅方向外側部域の折り返し部が前記吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆い且つ他方の該外装体切断体における幅方向外側部域の折り返し部が該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆うとともに、一方の外側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆う部分と、他方の外側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆う部分とが、互いに物性が異なる不織布となるように折り返しを行う、パンツ型使い捨ておむつの製造方法。
<41>
前記外層不織布原反と前記内層不織布原反との重ね合わせにおいては、両不織布原反がそれらの幅方向において重ね合わせ部を生じるようにするとともに、該重ね合わせ部における幅方向の一方の側縁から両不織布原反のうちの一方を幅方向外方に延出させ且つ他方の側縁から前記内層不織布原反を幅方向外方に延出させ、
前記各外装体切断体の折り返しにおいては、一方の該外装体切断体における幅方向外側部域の折り返し部が前記吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆い且つ他方の該外装体切断体における幅方向外側部域の折り返し部が該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆うとともに、一方の外側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆う部分が、前記内層不織布原反のみであり、他方の外側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆う部分が、両不織布原反であるか又は前記外層不織布原反のみであるように折り返しを行う、前記<40>に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
1 パンツ型使い捨ておむつ
1A おむつ連続体
2 吸収性本体
2A,2B 吸収性本体の長手方向端部域
2F 腹側端部
2R 背側端部
21 表面シート
22 裏面シート
3 外装体
3F 腹側被覆部分(折り返し部のうち吸収性本体の腹側端部を覆う部分)
3R 背側被覆部分(折り返し部のうち吸収性本体の背側端部を覆う部分)
3S 外装体連続体
31 外層不織布
32 内層不織布
35,35A,35B 折り返し部
37 接合部
100,200 製造装置
MD 搬送方向
CD 幅方向
F 腹側領域
M 股下領域
R 背側領域
S サイドシール部
W 胴周り部
X 縦方向
Y 横方向

Claims (16)

  1. 腹側領域及び背側領域と、それらの領域間に位置する股下領域とを備え、
    前記腹側領域から前記背側領域までの領域に配される吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配される外装体とを有するパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記外装体は、該外装体の非肌対向面を形成する外層不織布及び該外装体の肌対向面を形成する内層不織布と、これらの不織布の間に配された弾性部材とを備え、
    前記腹側領域及び前記背側領域それぞれにおいて、前記外層不織布及び前記内層不織布の少なくとも一方がウエスト開口端から延出した延出部を有し、該延出部が肌対向面側に折り返されてなる折り返し部が、前記吸収性本体の腹側端部及び背側端部をそれぞれ覆っており、
    前記折り返し部のうち、前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布と、前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布とは、互いに物性が異なり、
    前記折り返し部のうち前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布よりも剛性が低い、パンツ型使い捨ておむつ。
  2. 腹側領域及び背側領域と、それらの領域間に位置する股下領域とを備え、
    前記腹側領域から前記背側領域までの領域に配される吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配される外装体とを有するパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記外装体は、該外装体の非肌対向面を形成する外層不織布及び該外装体の肌対向面を形成する内層不織布を備え、
    前記腹側領域及び前記背側領域それぞれにおいて、前記外層不織布及び前記内層不織布の少なくとも一方がウエスト開口端から延出した延出部を有し、該延出部が肌対向面側に折り返されてなる折り返し部が、前記吸収性本体の腹側端部及び背側端部をそれぞれ覆っており、
    前記折り返し部のうち、前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布と、前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布のうちの一方が伸縮性不織布であり、他方が非伸縮性不織布である、パンツ型使い捨ておむつ。
  3. 前記折り返し部のうち、前記腹側端部を覆う部分及び前記背側端部を覆う部分の一方は前記内層不織布のみであり、他方は前記外層不織布及び前記内層不織布であるか又は前記外層不織布のみである、請求項1又は2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 前記折り返し部のうち前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布よりも親水度が低い、請求項1ないしのいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が複数の開孔を有している、請求項1ないしのいずれか一に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 前記折り返し部のうち前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記内層不織布であり、
    前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記外層不織布である、請求項1ないしのいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  7. 前記折り返し部のうち少なくとも一方は、前記外層不織布及び前記内層不織布がともに折り返されている、請求項1ないしのいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  8. 前記折り返し部のうち、前記腹側端部を覆う部分及び前記背側端部を覆う部分の一方は前記内層不織布のみであり、他方は前記外層不織布のみである、請求項1ないしのいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  9. 腹側領域及び背側領域と、それらの領域間に位置する股下領域とを備え、
    前記腹側領域から前記背側領域までの領域に配される吸収性本体と、該吸収性本体の非肌対向面側に配される外装体とを有するパンツ型使い捨ておむつであって、
    前記外装体は、該外装体の非肌対向面を形成する外層不織布及び該外装体の肌対向面を形成する内層不織布と、これらの不織布の間に配された弾性部材とを備え、
    前記腹側領域及び前記背側領域それぞれにおいて、前記外層不織布及び前記内層不織布の少なくとも一方がウエスト開口端から延出した延出部を有し、該延出部が肌対向面側に折り返されてなる折り返し部が、前記吸収性本体の腹側端部及び背側端部をそれぞれ覆っており、
    前記折り返し部のうち、前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布と、前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布とは、互いに物性が異なり、
    前記折り返し部のうち前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布よりも坪量が低い、パンツ型使い捨ておむつ。
  10. 前記折り返し部のうち前記腹側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布が、前記折り返し部のうち前記背側端部を覆う部分における最肌側面を構成する不織布よりも繊維径が細い、請求項1ないしのいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  11. 前記背側端部を覆う部分における剛性に対する前記腹側端部を覆う部分における剛性の比は、0.3以上0.8以下である、請求項1ないし10のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  12. 前記背側端部を覆う部分における坪量に対する前記腹側端部を覆う部分における坪量の比は、0.65以上0.90以下である、請求項1ないし11のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  13. 前記背側端部を覆う部分における構成繊維の繊維径に対する前記腹側端部を覆う部分における構成繊維の繊維径の比は、0.4以上1.0以下である、請求項1ないし12のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  14. 前記内層不織布が伸縮性不織布であり、該内層不織布が前記腹側端部を覆う部分を形成しており、且つ前記外層不織布が非伸縮性不織布であり、該外層不織布が前記背側端部を覆う部分を形成している、請求項1ないし13のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  15. 請求項1ないし14のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
    それぞれ一方向に搬送される長尺帯状の外層不織布原反と長尺帯状の内層不織布原反とを重ね合わせて外装体連続体を形成し、
    前記外装体連続体における前記内層不織布原反側に、搬送方向に間隔を置いて、搬送方向と直交する方向に長手方向を有する吸収性本体を配し、
    前記外装体連続体の幅方向両側部域を前記吸収性本体側に折り返し、
    前記吸収性本体を含む前記外装体連続体を、幅方向中央域において二つ折りするとともに、二つ折りによって対向した該外装体連続体どうしを、搬送方向に隣り合う該吸収性本体の間で接合して接合部を形成しておむつ連続体を形成し、然る後に、
    前記接合部を前記おむつ連続体の幅方向に沿って該おむつ連続体を切断する、パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
    前記外装体連続体の折り返しにおいては、該外装体連続体における一方の側部域の折り返し部が前記吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆い且つ他方の側部域の折り返し部が該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆うとともに、一方の側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆う部分と、他方の側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆う部分とが、互いに物性が異なる不織布となるように折り返しを行う、パンツ型使い捨ておむつの製造方法。
  16. 請求項1ないし14のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
    それぞれ一方向に搬送される長尺帯状の外層不織布原反と長尺帯状の内層不織布原反とを重ね合わせて外装体連続体を形成し、
    前記外装体連続体をその幅方向中央域において搬送方向に沿って切断して、一対の外装体切断体を形成し、
    前記各外装体切断体における前記内層不織布原反側に、搬送方向に間隔を置いて且つ両切断体を跨ぐように、搬送方向と直交する方向に長手方向を有する吸収性本体を配し、
    前記各外装体切断体の幅方向における各外側部域を前記吸収性本体側に折り返し、
    前記吸収性本体を含む前記各外装体切断体を、該吸収性本体の幅方向中央域において二つ折りするとともに、二つ折りによって対向した該外装体切断体どうしを、搬送方向に隣り合う該吸収性本体の間で接合して接合部を形成しておむつ連続体を形成し、然る後に、
    前記接合部を前記おむつ連続体の幅方向に沿って該おむつ連続体を切断する、パンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
    前記各外装体切断体の折り返しにおいては、一方の該外装体切断体における幅方向外側部域の折り返し部が前記吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆い且つ他方の該外装体切断体における幅方向外側部域の折り返し部が該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆うとともに、一方の外側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の一方の長手方向端部域を覆う部分と、他方の外側部域の折り返し部のうち該吸収性本体の他方の長手方向端部域を覆う部分とが、互いに物性が異なる不織布となるように折り返しを行う、パンツ型使い捨ておむつの製造方法。
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