JP7018398B2 - カテーテル及びカテーテル組み立て体 - Google Patents
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Description
そこで、特許文献1の冠動脈貫通用カテーテルは、基端側シャフトの材質を基端部側から先端部側にかけて段階的に柔らかい材質にすることで、径方向(軸方向に対して交差する方向)の全ての方向に曲げることを可能とし、カテーテルの曲路追随性を向上させている。
具体的には、湾曲した血管101に沿って配置されたカテーテル105は、図16のように、血管101の湾曲に沿って湾曲しており、湾曲するカテーテル105のルーメン106に貫通用ガイドワイヤー102を通過させる。貫通用ガイドワイヤー102は、弾性を備えた材料で構成されており、手元側からの挿入操作によって、カテーテル105のルーメン106を弾性変形しながら先端部側へ進んでいく。
このとき、貫通用ガイドワイヤー102の先端部は、最短距離にあるカーブの内側に沿って進んでいく。貫通用ガイドワイヤー102の先端部より手元側の部分は、貫通用ガイドワイヤー102の弾性によって、カーブの外側に接して配置される。
このようにガイドワイヤー102がルーメン106を進む結果、ガイドワイヤー102の先端部は常にカーブの内側に接してカテーテル105の先端部側へ挿入される。ガイドワイヤー102の先端部に屈曲部109が設けられている場合、特にこの先端部がルーメン106の内壁に接し、屈曲部109のないガイドワイヤーよりも、ガイドワイヤー102の先端部がルーメン106の内壁をより強く擦りながら進むこととなる。
ここでいう「貫通物」とは、カテーテルのルーメン内を、ルーメンの全長にわたって通過する部材であり、例えばガイドワイヤーなどがある。
ここでいう「貫通物に対する耐性」とは、貫通物から受ける力に対する耐性をいい、「貫通物に対する耐性が低い」とは、貫通物から受ける摩擦力に対する耐性が低いことや貫通物から受ける押圧力に対する耐性が低いことなどをいう。
本様相によれば、カテーテルに曲がりやすい方向を設け、かつルーメン領域を曲がりやすい方向に曲がった状態において、当該屈曲部の内側部分又は外側部分に低強度領域が配置されないようにしている。そのため、カテーテル内で屈曲部の内側を通過する貫通物が低強度領域に接触しにくい。その結果、基端部側から先端部側に向けて剛性が小さくなっていても、貫通物がルーメンからカテーテルの外側に突き破ることを防止できる。
ここでいう「外形形状」とは、輪郭を構成する輪郭形状をいい、外郭を構成する外面の形状をいう。
ここでいう「強度」とは、変形や破壊に対する抵抗力をいい、物質の強さをいう。「強度」には、例えば、摩耗強度や圧縮強度などが含まれる。
本様相によれば、壁部の外形が楕円形であり、短径に対して交差方向に低強度領域が存在するので、短径方向に曲げやすく、例えば、短径方向に曲げた状態においてガイドワイヤー等の貫通物をルーメンに挿入したときに、ガイドワイヤー等の貫通物が壁部の低強度領域に接触しにくい。そのため、ガイドワイヤー等の貫通物がルーメン内からカテーテルの外側に向かって壁部を突き破ることを防止できる。
本様相によれば、第1ルーメン及び第2ルーメンの横幅同士が同一方向に延びており、第1ルーメン及び第2ルーメンの横幅方向に対して交差する方向に低強度領域が存在する。そのため、第1ルーメン及び第2ルーメンの横幅方向に曲げやすく、例えば、横幅方向に曲がった状態においてガイドワイヤー等の貫通物をルーメンに挿入したときに、ガイドワイヤー等の貫通物が壁部の低強度領域に接触しにくい。その結果、ガイドワイヤー等の貫通物がルーメン内からカテーテルの外側に向かって壁部を突き破ることを防止できる。
本様相によれば、全体として所定の方向に延びた剛性付与部があり、剛性付与部の延び方向に対する直交方向以外の方向に低強度領域が存在する。そのため、第1ルーメン及び第2ルーメンの短径方向に曲げやすく、例えば、短径方向に曲げた状態においてガイドワイヤー等の貫通物をルーメンに挿入したときに、ガイドワイヤー等の貫通物が壁部の低強度領域に接触しにくい。その結果、ガイドワイヤー等の貫通物がルーメンからカテーテルの外側に向かって壁部を突き破ることを防止できる。
カテーテル組み立て体3は、図1のように、主要構成部材として、カテーテル10と、カテーテルハブ11を備えている。カテーテル10及びカテーテルハブ11の長手方向とは、図1に示されるX軸方向である。
本実施形態のカテーテル10は、図2,図4から読み取れるように、ラピッドエクスチェンジルーメン15(以下、RXルーメン15ともいう)と、オーバーザワイヤールーメン16(以下、OTWルーメン16ともいう)を備えた2ルーメンバイアキシャル型の貫通カテーテルである。2ルーメンバイアキシャル型のカテーテルでは、2つのルーメン15,16があり、それらがカテーテル10内で平行に並んでいる。
OTWルーメン16(第2ルーメン)は、カテーテル10に沿って貫通用ガイドワイヤー200bを冠動脈狭窄部103に導入するためのガイドワイヤールーメンであり、貫通用ガイドワイヤー200bの他に薬剤の注入等が可能となっている。
本実施形態では、ルーメン15,16は、図4(b)のように、いずれも断面形状が円形となっている。
OTWルーメン16の断面積は、RXルーメン15の断面積の0.75倍以上1.4倍以下であることが好ましく、RXルーメン15の断面積の0.9倍以上1.1倍以下であることがより好ましい。本実施形態では、ルーメン15,16の断面積は、実質的に同一となっている。
ここでいう「実質的に同一」とは、概ね同一とみなせる程度であることをいい、完全に同一であることの他、誤差が1%以内のものを含む。
本実施形態では、カテーテル10は、図4,図5から読み取れるように、第1内側管状部材20と、第2内側管状部材21と、第1外側管状部材22と、第2外側管状部材23と、2本のコアワイヤー25,25を備えている。コアワイヤー25は、1本又は複数本備えていてもよく、またコアワイヤー25を備えない形態であってもよい。コアワイヤー25の数は、カテーテル10の用途に応じて選択できる。
本実施形態では、第1内側管状部材20は、筒状であって断面形状が円形状であり、弾性変形可能な樹脂チューブである。
具体的には、第1内側管状部材20は、2つの硬度領域40,41から構成されており、先端側硬度領域40は、基端側硬度領域41よりも硬度が小さい材料で構成されている。また、第1内側管状部材20は、基端部側から先端部側に向かうにつれて剛性が小さくなっており、撓みやすくなっている。
具体的には、第2内側管状部材21は、2つの硬度領域43,44から構成されており、先端側硬度領域43は、基端側硬度領域44よりも硬度が小さい材料で構成されている。また、第2内側管状部材21は、基端部側から先端部側に向かうにつれて剛性が小さくなっており、撓みやすくなっている。
第1外側管状部材22は、内側管状部材20,21の外周を覆い、内側管状部材20,21を一体化させている。
縦幅たる長径D1の長さが横幅たる短径D2の長さの1.1倍以上3倍以下であることが好ましく、1.2倍以上2倍以下がより好ましい。この範囲であれば、カテーテル10の曲がりやすさに方向性を持たせつつ、患者の血管101内を通過させやすい。
長径D1の長さは、RXルーメン15の直径D3の長さとOTWルーメン16の直径D4の長さの合計よりも大きく、短径D2の長さは、直径D3,D4のそれぞれの長さよりも大きい。
挿着孔28,29は、内側管状部材20,21を挿着可能な取付孔であり、長手方向に貫通した貫通孔である。
内側管状部材20,21の材料と外側管状部材22の材料とが、挿着孔28,29を介さずに一体となっていてもよい。外側管状部材22と内側管状部材20,21とは、熱溶着、接着などにより、一体とすることができる。
なお、内側管状部材の数に応じて挿着孔の数を選択できる。また、一の挿着孔に複数の内側管状部材が挿着されて一体となっていてもよい。
具体的には、第1外側管状部材22は、3つの硬度領域46,47,48から構成されており、先端側硬度領域46は、中間硬度領域47よりも硬度が小さい材料で構成されており、中間硬度領域47は、基端側硬度領域48よりも硬度が小さい材料で構成されている。また、第1外側管状部材22は、基端部側から先端部側に向かうにつれて剛性が小さくなっており、撓みやすくなっている。
例えば、カテーテル10を構成する材料を一体化するために、例えば、熱溶着により行うと、各材料は溶け合って各領域の境界が不明確になる。
接着剤を用いてカテーテル10を構成する部材を一体化すると、境界の間には接着剤が存在するため、各領域の境界が直線状とはならない。
図4(a)では各領域の境界を長手方向(長軸)に垂直となるように描写したが、各領域の境界は長手方向(長軸)に垂直ではなく、長手方向に対して斜めの境界であってもよい。
材質を変えて基端部側から先端部側に向けて剛性を小さくするためには、材料の異なる領域を設ける他に、先端部側に向けてカテーテル10の断面形状を小さくする方法や、先端部側に向けて先細りの補強材料をカテーテル10の壁内や外面に配置する方法、先端部に向けて徐々に疎になるコイル状の補強材料をカテーテル10壁内や外面に配置する方法などがある。
放射線マーカー26a,26bは、X線等放射線を用いて患者の血管101内を造影しながら、カテーテル10を血管101内に挿入していく際のカテーテル10の現在位置を確認するためのマーカーである。具体的には、放射線マーカー26a,26bは、X線等の放射線撮影時に放射線を透過しない放射線不透過マーカーであり、本実施形態では、X線不透過マーカーである。
第2外側管状部材23は、図5のように、第2内側管状部材21の一部を通過可能な空間を備え、周囲を環状に囲むように形成されている。本実施形態の第2外側管状部材23は、基端部側から先端部側に向かうにつれて剛性が小さくなっており、撓みやすくなっている。異なる実施形態として、第2外側管状部材23は、基端部側から先端部側にかけて同一の剛性とし、先端部側に向けてカテーテル10の断面形状を小さくする方法や、先端部側に向けて先細りの補強材料をカテーテル10壁内や外面に配置する方法などによって、先端部側に向かうにつれ、ルーメン領域36の剛性が小さくなるようにしてもよい。
コアワイヤー25は、基端部側から先端部側に向けて断面積が小さくなっており、基端部側から先端部側に向かうにつれて連続的又は断続的に剛性が小さくなって撓みやすくなっている。
先端側シャフト部30は、RXルーメン15及びOTWルーメン16の双方を備えた部分から先端部側の部分である。
先端側シャフト部30では、図2,図4(a)から読み取れるように、第1内側管状部材20の先端部分が第2内側管状部材21の先端部分よりも先端部側に張り出しており、RXルーメン15のみが属する第1ルーメン領域35と、RXルーメン15及びOTWルーメン16の双方が属する第2ルーメン領域36(ルーメン領域)が存在する。
第1ルーメン領域35には、第1外側管状部材22の内周面に少なくとも一つの放射線マーカー26a,26bが設けられている。
第2ルーメン領域36では、図4(b)のように、第1外側管状部材22が楕円形状であって、RXルーメン15をもつ第1内側管状部材20と、OTWルーメン16をもつ第2内側管状部材21が、第1外側管状部材22の中心を挟んで第1外側管状部材22の長径方向に並んでいる。そのため、第2ルーメン領域36は、第1外側管状部材22の短径方向(短径の延び方向)に曲げやすくなっている。
これにより、ルーメン領域36の曲がりやすさに方向性を与えることができる。つまり、カテーテル10はルーメン領域36において、横幅の方向(短径方向)に曲がりやすく、縦幅の方向(直径方向)には曲がりにくい。血管101内では、血管101の屈曲の内側にカテーテル10の横幅部分が追従して屈曲する。縦幅と横幅とが異なる形状は、楕円の他に、俵型や長方形、多角形などが挙げられる。
カテーテル10の内側管状部材20,21の間の肉厚は、低強度領域52a,52bの肉厚よりも厚い。
基端側シャフト部31は、図5のように、第2外側管状部材23の内部を第2内側管状部材21が通過しており、第2内側管状部材21の周囲を周方向に囲繞するように第2外側管状部材23が設けられている。
管間空間50には、1又は複数のコアワイヤー25が配されている。コアワイヤー25は、片持ち状に第1外側管状部材22に支持されており、基端部側は自由端となっている。
カテーテルハブ11は、図5(a)のように、ルーメン15,16のうち片方のルーメンたるOTWルーメン16と連通する連通孔63を備えている。
連通孔63は、内部にガイドワイヤー200bを挿入可能であって、ガイドワイヤー200bを先端部側のOTWルーメン16内に導く孔である。連通孔63は、内部にワイヤーポート部65を備えた孔であり、カテーテルハブ11の軸方向に貫通した貫通孔である。連通孔63は、ワイヤーポート部65を介して外部とOTWルーメン16を連通させる孔でもある。
ポート形成部66は、図5(a)のように、内部にワイヤーポート部65を備える部位であり、外形形状が略円錐状をしている。ポート形成部66は、基端部近傍に他の器具等に取り付けるための取付部70を備えている。
取付部70は、図1のように、ポート形成部66の外周面に螺旋状に形成され、外周面から外側に向かって突出した凸条であり、他の器具等と螺合可能となっている。
張出部67,68は、ポート形成部66から径方向(内外方向)両外側に張り出した翼状部であり、施術者が把持可能な部位である。
放射線マーカー26a,26bは、図4(a)から読み取れるように、挿着孔28内に設けられ、第2内側管状部材21の先端面よりもカテーテル10の先端部側に位置している。
第2内側管状部材21の先端側硬度領域43は、第1外側管状部材22の先端側硬度領域46と中間硬度領域47の境界部分に跨って配されており、第2内側管状部材21の基端側硬度領域44は、第1外側管状部材22の中間硬度領域47と基端側硬度領域48の境界部分に跨って配されている。
第1内側管状部材20の硬度領域40,41の境界部分は、第2内側管状部材21の硬度領域43,44の境界部分と長手方向(軸方向)にずれており、第2内側管状部材21の硬度領域43,44の境界部分よりも先端部側に位置している。
このとき、図8のように、カテーテル10は血管101内の形状に沿って湾曲しているが、低強度領域52a,52bがカテーテル10の湾曲方向の内側及び外側に位置しているので、貫通用ガイドワイヤー200bは、肉厚の部分と接触しながら、OTWルーメン16を進む。そのため、貫通用ガイドワイヤー200bがカテーテル10のOTWルーメン16を囲む壁部を破ることを防止できる。
そして、図7(c)のように、OTWルーメン16に挿入したガイドワイヤー200bが冠動脈狭窄部103の閉塞部100を削っていき、ガイドワイヤー200bが冠動脈狭窄部103の閉塞部100を通過すると、ガイドワイヤー200bを残し、カテーテル10及びガイドワイヤー200aを血管101から引き抜く。こうすることでガイドワイヤー200bを冠動脈狭窄部103に通過させた状態とできる。
第2実施形態のカテーテル110は、第1内側管状部材120と、第2内側管状部材121と、第1外側管状部材122と、第2外側管状部材23と、コアワイヤー25,25を備えており、長手方向に大きく分けて、先端側シャフト部130と、基端側シャフト部31から構成されている。
第1内側管状部材120は、図9のように、外形形状が楕円形状となっており、第1内側管状部材120のRXルーメン15は、長径D5と、短径D6が存在する。
縦幅たる長径D5の長さが横幅たる短径D6の長さの1.1倍以上3倍以下であることが好ましく、1.2倍以上2倍以下がより好ましい。
この範囲であれば、カテーテル110の曲がりやすさに方向性を持たせつつ、第1外側管状部材122が過剰に大きくなることを防止できる。
第2内側管状部材121は、外形形状が楕円形状となっており、第2内側管状部材121のOTWルーメン16は、長径D7と、短径D8が存在する。
縦幅たる長径D7の長さが横幅たる短径D8の長さの1.1倍以上3倍以下であることが好ましく、1.2倍以上2倍以下がより好ましい。
この範囲であれば、カテーテル110の曲がりやすさに方向性を持たせつつ、第1外側管状部材122が過剰に大きくなることを防止できる。
本実施形態のような楕円形のルーメン15,16をもつ場合は、長径が縦幅に対応し、短径が横幅に対応する。
ルーメン15,16が取り得る縦幅と横幅とが異なる形状としては、楕円形の他に、俵型状や長方形状、多角形状、三日月形状などが挙げられ、半円状、半楕円状等であってもよい。
内側管状部材120,121のルーメン15,16の断面の形状は、同じ形状でもよく、一方が楕円形、他方が長方形などのように異なっていてもよい。また、ルーメン15,16の断面のサイズが、異なっていてもよい。なお、ルーメン15,16の少なくとも一方の断面形状が、縦幅と横幅とが異なっていれば、ルーメン領域36の曲がりやすさに方向性を与え、かつ低強度領域152a~152dと曲がりやすい方向とを異なるように配置できる。
カテーテル110は、ルーメン領域36において、ルーメン15,16の横幅の方向に曲がりやすく、縦幅の方向には曲がりにくい。
血管101内では、血管101の屈曲の内側にカテーテル110の曲がりやすい方向を有する部分が追従して屈曲する。この結果、低強度領域152a~152dは、ルーメン15,16の縦幅の両端側に面し、貫通物たる貫通用ガイドワイヤー200bは、カテーテル110の屈曲の内側、つまり、ルーメン15,16の縦幅の中央部分を通過することになる。そのため、低強度領域152a~152dとガイドワイヤー200bの通過する部分を異なる部分とすることができる。このように配置されることで、ガイドワイヤー200bが低強度領域152a~152dを破損等することを避けることができる。
第1外側管状部材122は、挿着孔28,29の形状が楕円形となっている。
先端側シャフト部130の第2ルーメン領域136は、第1実施形態の第2ルーメン領域36と同様、曲げる方向によって曲げ剛性が異なっていて曲がりやすさに方向性がある。
第1外側管状部材122は、第1内側管状部材120からカテーテル110の外側に向かう壁部において、内側管状部材120,121の短径方向の肉厚に対して長径方向の肉厚が薄くなっており、長径方向の壁部近傍に低強度領域152a,152bがそれぞれ形成されている。
また、カテーテル110は、第2内側管状部材121からカテーテル110の外側に向かう壁部において、短径方向の肉厚に対して長径方向の肉厚が薄くなっており、長径方向の壁部近傍に低強度領域152c,152dがそれぞれ形成されている。
低強度領域152a,152cは、第1外側管状部材122の径方向に中心を挟んで対向しており、低強度領域152b,152dは、第1外側管状部材122の径方向に中心を挟んで対向している。
本実施形態の第1外側管状部材222は、図10のように、外形形状が円形状であり、挿着孔28,29と、付与側挿着孔227a,227bを備えている。
挿着孔227a,227bは、剛性付与部材226a,226bを挿着可能な取付孔であり、長手方向に貫通した貫通孔である。
剛性付与部材226a,226bは、第1外側管状部材222の挿着孔227a,227bに挿着してカテーテル210の曲がりやすさに方向性をもたせる部材である。
剛性付与部材226a,226bは、断面積が略長方形状の板状体であり、全体として所定の方向に延びた断面をもつ部材である。
剛性付与部材226a,226bの断面の長手方向の長さ(長辺長さ)は、内側管状部材20,21の直径の長さよりも大きくなっており、本実施形態では、内側管状部材20,21の中心間距離と等しくなっている。
剛性付与部材226a,226bは、基端部側から先端部側に向けて断面積が小さくなり、剛性が小さくなっていることが好ましい。なお、基端部側から先端部側まで同一面積であってもよい。なお、剛性付与部材226a,226bの形状は、長手方向に垂直な断面において、縦幅と横幅の異なる形状が好ましい。これにより、カテーテル210は、ルーメン領域36において、横幅の方向に曲がりやすく、縦幅の方向には曲がりにくい。縦幅と横幅のある形状は、楕円、俵型、長方形、多角形、角丸の多角形などが挙げられる。
先端側シャフト部230の第2ルーメン領域236は、曲げる方向によって曲げ剛性が異なっていて曲がりやすさに方向性がある。
第2ルーメン領域236では、断面視したときに、内側管状部材20,21が第1外側管状部材222の径方向に直線状に並設されている。
剛性付与部材226a,226bは、内側管状部材20,21の並設方向(第1外側管状部材222の径方向)において並んでおり、内側管状部材20,21の一部を挟んで対向している。剛性付与部材226a,226bの長辺は、内側管状部材20,21の並設方向にそれぞれ延びており、互いに平行となっている。
そのため、第2ルーメン領域236は、剛性付与部材226a,226bによって曲げ方向が剛性付与部材226a,226bの並設方向に規制されており、剛性付与部材226a,226bの並設方向(内側管状部材20,21の並設方向に対して直交する方向)に曲げやすくなっている。
またカテーテル210は、第2内側管状部材21からカテーテル210の外側に向かう壁部において、内側管状部材20,21の並設方向の肉厚が剛性付与部材226a,226bの並設方向の肉厚に対して薄くなっており、低強度領域252bが形成されている。
低強度領域252a,252bは、第1外側管状部材222の径方向に中心を挟んで対向している。
付与側挿着孔327は、剛性付与部材326を挿着可能な取付孔であり、長手方向に貫通した貫通孔である。
剛性付与部材326は、第3実施形態の剛性付与部材226a,226bと同様、断面積が略長方形状の板体であり、第1外側管状部材322の付与側挿着孔327に挿着してカテーテル310の曲がりやすさに方向性をもたせる部材である。
先端側シャフト部330の第2ルーメン領域336は、曲げる方向によって曲げ剛性が異なっていて曲がりやすさに方向性がある。
第2ルーメン領域336では、断面視したときに、内側管状部材120,121の短径が直線状に並ぶように第1外側管状部材322の径方向に並設されている。剛性付与部材326は、内側管状部材120,121の間に介在し、その一部が第1外側管状部材322の中心に位置している。剛性付与部材326の長辺は、内側管状部材120,121の長径と平行となっており、内側管状部材120,121の長径よりも長くなっている。
また、内側管状部材120,121の並設方向からみたときに剛性付与部材326は、少なくとも一端が内側管状部材120,121から張り出しており、本実施形態では、両端が内側管状部材120,121から張り出している。
そのため、第2ルーメン領域336は、剛性付与部材326によって曲げ方向が剛性付与部材326の長手方向に対して直交する方向に規制されており、剛性付与部材326の厚み方向に曲げやすくなっている。
第2ルーメン領域336を曲がりやすい方向に曲げると、低強度領域352a~352dは、それぞれ第2ルーメン領域336が形成する曲線の内側又は外側以外の方向に位置している。
内側壁部437は、第1実施形態の第1外側管状部材22と同様、外形形状が楕円形状の壁部である。内側壁部437は、外側壁部438の曲げ剛性を補強する剛性付与材であり、外側壁部438よりも硬い材料によって構成されている。
内側壁部437は、外側壁部438よりも硬いものであれば、特に限定されるものではない。例えば、内側壁部437は、樹脂材料で形成されていてもよいし、金属材料で形成されていてもよい。
内側壁部437は、図12(b)に示される縦幅たる長径D10の長さが横幅たる短径D11の長さの1.1倍以上3倍以下であることが好ましく、1.2倍以上2倍以下がより好ましい。
この範囲であれば、カテーテル410の曲がりやすさに方向性を持たせつつ、第1外側管状部材422が過剰に大きくなることを防止できる。
先端側シャフト部430の第2ルーメン領域436は、曲げる方向によって曲げ剛性が異なっていて曲がりやすさに方向性がある。第2ルーメン領域436では、断面視したときに、内側管状部材20,21が第1外側管状部材422の径方向に直線状に並設されている。具体的には、内側管状部材20,21は、内側壁部437の長径方向(長径D10の延び方向)に並んでいる。そのため、第2ルーメン領域436は、内側壁部437によって曲げ方向が内側壁部437の短径方向(短径D11の延び方向)に規制されており、内側壁部437の短径方向に曲げやすくなっている。
また、図13(c)のように、縦幅と横幅とが異なる形状である角丸の多角形であってもよい。これにより、ルーメン領域の曲がりやすさに方向性を与え、かつ低強度領域と曲がりやすい方向とを異なるように配置できる(第8実施形態)。
ガイドワイヤー200bは、先端部に屈曲部が設けられていなくてもよい。
10,110,210,310,410 カテーテル
15 ラピッドエクスチェンジルーメン(第1ルーメン)
16 オーバーザワイヤールーメン(第2ルーメン)
20,120 第1内側管状部材
21,121 第2内側管状部材
22,122,222,322,422 第1外側管状部材
30,130,230,330,430 先端側シャフト部
36,136,236,336,436 第2ルーメン領域(ルーメン領域)
40 先端側硬度領域
41 基端側硬度領域
43 先端側硬度領域
44 基端側硬度領域
46 先端側硬度領域
47 中間硬度領域
48 基端側硬度領域
52a,52b,152a~152d,252a,252b,352a~352d,452a,452b 低強度領域
200,200a,200b ガイドワイヤー(貫通物)
226a,226b,326,500~503 剛性付与部材
437 内側壁部
438 外側壁部
Claims (8)
- 少なくとも2つのルーメンが並設されたルーメン領域を備え、
前記ルーメン領域は、内部に剛性付与材が配されていて、曲げる方向によって曲げ剛性が異なっていて曲がりやすさに方向性があり、
前記ルーメン領域は、二重壁となっていて、内側壁部と、前記内側壁部の外側を覆って囲む外側壁部を備えており、
前記内側壁部は、前記剛性付与材であって、前記外側壁部よりも硬い材料によって構成されており、
前記2つのルーメンは、断面形状が前記内側壁部と前記外側壁部を有した環状の壁部に囲まれており、
前記環状の壁部の一部には、前記2つのルーメンのうち一方のルーメンの内部からカテーテル外に向かう貫通物に対する耐性が低い低強度領域があり、
前記ルーメン領域を曲がりやすい方向に曲がった状態において、前記ルーメン領域が形成する曲線の内側又は外側以外の方向に前記低強度領域があるように前記2つのルーメンが配置されていることを特徴とするカテーテル。 - 前記内側壁部の断面形状は、縦幅と横幅が異なっていることを特徴とする請求項1に記載のカテーテル。
- 前記縦幅は、前記横幅の1.1倍以上3倍以下であることを特徴とする請求項2に記載のカテーテル。
- 前記ルーメン領域における前記環状の壁部は、内側面からカテーテル外に至る肉厚が部位によって異なり、肉厚が薄い部分が前記低強度領域となっていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のカテーテル。
- 前記曲がりやすい方向における肉厚は、前記低強度領域の肉厚よりも厚いことを特徴とする請求項4に記載のカテーテル。
- 前記ルーメン領域における前記環状の壁部は、硬度が異なる複数の硬度領域を備えており、
各硬度領域は、異なる材質の樹脂で構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のカテーテル。 - 前記2つのルーメン間の肉厚は、前記低強度領域における肉厚よりも厚いことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のカテーテル。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のカテーテルと、カテーテルハブを備え、
前記カテーテルハブは、前記2つのルーメンのうち、片方のルーメンのみに連通した連通孔を備えていることを特徴とするカテーテル組み立て体。
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