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JP7052493B2 - 肉盛用合金粉末およびこれを用いた組み合わせ構造 - Google Patents

肉盛用合金粉末およびこれを用いた組み合わせ構造 Download PDF

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Description

本発明は、エンジンのバルブシートに接触する盛金部をエンジンバルブに形成するための肉盛用合金粉末、および、これが肉盛りされたエンジンバルブと、バルブシートとの組み合わせ構造に関する。
例えば、エンジンのバルブシートに接触する盛金部をエンジンバルブに形成するために、肉盛用合金粉末をエンジンバルブのバルブフェースに肉盛ることが行われている。
例えば、特許文献1には、重量比でCr:10~40%、Mo:10を越え30%、W:1~20%、Si:0.5~5%、C:0.05~3%、Al:0.001~0.12%、O:0.001~0.1%、Fe:30%以下、Ni:20%以下、Mn:3%以下を含有し、残部がCoおよび不可避不純物元素(但し、Co量は30~70重量%)からなる肉盛用合金が開示されている。
特開平5-84592号公報
しかしながら、特許文献1に記載の肉盛用合金粉末を、バルブフェースに肉盛った盛金部に、相手材であるバルブシートが凝着し、これらが摩耗することがあった。これに加えて、この盛金部の耐食性は十分ではないため、盛金部の腐食の進行に伴い、盛金部の表面が粗くなり、盛金部とバルブシートとのアブレッシブ摩耗が促進されることがあった。特に、エンジン用の燃料に、エタノール、エタノール混合ガソリン、CNG、またはLPG等を適用した場合には、盛金部はより腐食し易い環境に晒さるため、盛金部とバルブシートとのアブレッシブ摩耗が顕著になることが想定される。
本発明は、上記する問題に鑑みてなされたものであり、エンジンバルブに形成される盛金部の耐食性を確保しつつ、バルブシートに対する凝着性を抑えることができる肉盛用合金粉末を提供する。さらに、この肉盛用合金粉末を肉盛りしたエンジンバルブと、バルブシートと、を組み合わせた組み合わせ構造を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る肉盛用合金粉末は、エンジンのバルブシートに接触する盛金部をエンジンバルブに形成するための肉盛用合金粉末であって、Cr:22~27質量%、Mo:10~30質量%、W:2.0~6.0質量%、C:0.40~1.30質量%、Si:3.0質量%以下、Ni:15.0質量%以下、Fe:30.0質量%以下、S:0.4質量%以下、および残部がCoと不可避不純物を含み、下記の(1)式および(2)式を満たすことを特徴とする肉盛用合金粉末。
Cr(-0.53C+1.2)+Mo(-1.2C+2.8)≧24…(1)
23W+2.7Mo≧73…(2)
ここで、前記(1)式および前記(2)式に示す元素記号は、該元素記号に相当する元素の含有量を質量%で表した値である。
本発明の肉盛用合金粉末には、その基本成分として、コバルト(Co)をベースとした合金粉末であって、全体量を100質量%とした時に、上述した成分を上述した範囲で含有している。
本発明では、上述した含有量の範囲を前提として、前記(1)式および前記(2)式を満たしている。ここで、(1)式は、実施例等で後述するように、肉盛用合金粉末で肉盛られた盛金部の耐食性を示す指標であり、この関係を満たすことにより、盛金部の耐食性を向上させることができる。一方、(2)式は、実施例等で後述するように、肉盛用合金粉末で肉盛られた盛金部の耐凝着性を示す指標であり、この関係を満たすことにより、盛金部に対する相手材(バルブシート)の凝着を抑えることができる。
このような結果、本発明に係る肉盛用合金粉末で、エンジンバルブに盛金部を成形すれば、盛金部の耐食性を確保しつつ、バルブシートに対する凝着を抑えることができる。
このような肉盛用合金粉末を用いることにより、バルブシートに接触する部分に、肉盛用合金粉末を肉盛りしたエンジンバルブと、バルブシートと、を組み合わせた組み合わせ構造を得ることができる。
本実施形態の肉盛用合金粉末で成形された盛金部を有するエンジンバルブの模式的断面図である。 参考例1-1~1-8の耐食性値と腐食深さとの関係を表したグラフである。 単体摩耗試験機の模式的概念図である。 参考例2-1~2-10の耐凝着性値と摩耗量との関係を表すグラフである。 実施例1-5の試験体の腐食試験後の断面写真である。 比較例1-1の試験体の腐食試験後の断面写真である。 実施例1-1~1-5および比較例1-2、1-3の耐凝着性値と単体摩耗試験における摩耗量との関係を示すグラフである。 実施例1-1~1-5および比較例1-3の耐凝着性値と実機摩耗試験における摩耗量との関係を示すグラフを示す。
以下に、図1を参照しながら本発明に係る実施形態について説明する。図1は、本実施形態の肉盛用合金粉末で成形された盛金部20を有するエンジンバルブ1の模式的断面図である。
1.肉盛用合金粉末について
本実施形態に係る肉盛用合金粉末は、後述する金属材料からなるエンジンバルブ1のバルブ本体10に環状に肉盛られることで、盛金部20を成形するために使用される。このエンジンバルブ1がシリンダヘッドに搭載された際に、盛金部20の表面が、バルブシート30に接触するバルブフェース11となり、この表面にバルブシート30が繰り返し当接する(例えば図3参照)。
本実施形態に係る肉盛用合金粉末は、Cr:22~27質量%、Mo:10~30質量%、W:2.0~6.0質量%、C:0.40~1.30質量%、Si:3.0質量%以下、Ni:15.0質量%以下、Fe:30.0質量%以下、S:0.4質量%以下、および残部がCoと不可避不純物を含んでいる。なお、本実施形態では、肉盛用合金粉末は、上述した元素のみで特定されていてもよく、この特定した元素に対して、必要に応じて、Mnのみをさらに含んでもよい。肉盛用合金粉末は、肉盛用合金粒子の集合物であり、肉盛用合金粒子に後述する元素(組成)が含有されたものである。
このような粒子は、上述した組成を上述した割合に配合した溶湯を準備し、この溶湯を噴霧化するアトマイズ処理で製造することができる。また、別の方法としては、溶湯を凝固させた凝固体を機械的粉砕で粉末化してもよい。アトマイズ処理としては、ガスアトマイズ処理および水アトマイズ処理のいずれであってもよい。以下に、肉盛用合金粉末の各元素と元素の数値範囲の根拠について、詳細に説明する。
<Cr(クロム):22~27質量%>
Crは、盛金部20のCo基地の表面に、Cr酸化膜(不動態酸化膜)を形成することにより、エンジンバルブ1の耐食性を発揮する元素である。また、このCr酸化膜は、盛金部20とバルブシート30との凝着を防止する。ここで、Crが22質量%未満であると、Co基地の表面にCr酸化膜の安定的な形成を確保できず、耐食性が発揮されない。よって、本実施形態では、Crの下限値を22質量%に規定している。一方、Crが27質量%を超えると、肉盛用合金粉末の盛金性が悪化するばかりでなく、盛金部20の靭性が低下する。よって、本実施形態では、Crの上限値を27質量%に規定している。なお、本発明でいう「盛金性」とは、肉盛時に、バルブ本体10に対する濡れ性、および溶融状態の盛金部の形状安定性のことをいい、盛金性の悪化とは、肉盛り時に盛金部20の形状(具体的にはビードの形状)を所望の形状に保てないことをいう。
<Mo(モリブデン):10~30質量%>
Moは、盛金部20のCo基地に固溶することで、Cr酸化膜の形成を促進し、Cr酸化膜が破壊された場合は、Cr酸化膜の再生を促進する元素である。これにより盛金部20の耐食性を確保するとともに、相手材であるバルブシート30の凝着を抑えることができる。ここで、Moが10質量%未満であると、盛金部20の表面に、安定してCr酸化膜を形成することができず、この結果、盛金部20の耐食性が低下する。よって、本実施形態では、Moの下限値を10質量%に規定している。一方、Moが30質量%を超えると、盛金性が悪化するばかりでなく、盛金部20の靭性が低下することから、本実施形態では、Moの上限値を30質量%に規定している。
<W(タングステン):2.0~6.0質量%>
Wは、盛金部20の耐凝着性の向上に寄与する元素である。ここで、Wが2.0質量%未満であると、盛金部20に存在する炭化タングステンの量が十分でなく、Cr酸化皮膜の下地の硬さを十分に確保することができない。そのため、Cr酸化皮膜が破壊され易い。この結果、盛金部20とバルブシート30との金属部分が凝着し、これらの摩耗が促進される。よって、本実施形態では、Wの下限値を、2.0質量%に規定している。一方、Wが6.0質量%を超えると、肉盛用合金粉末の盛金性が悪化するばかりでなく、盛金部20の靭性が低下する。よって、本実施形態では、Wの上限値を6.0質量%に規定している。
<C(炭素):0.40~1.30質量%>
Cは、盛金部20に炭化物を形成し、盛金部20の強度および耐摩耗性を向上させる元素である。ここで、Cが0.4質量%未満であると、盛金部20に硬質な炭化物相が形成されないため、Cr酸化皮膜の下地の硬さを十分に確保することがでず、盛金部20が摩耗し易い。これに加えて、この下地の硬さが確保できないため、バルブシート30とCr酸化皮膜が接触した際に、Cr酸化皮膜が破壊され易い。これにより、盛金部20とバルブシート30との金属部分が凝着し、バルブシート30の摩耗が促進される。よって、本実施形態では、Cの下限値を、0.40質量%に規定している。一方、Cが1.30質量%を超えると、炭化物相の形成が過多となり、Co基地に固溶するCrおよびMoが減少するため、Cr酸化膜が十分に形成されず、盛金部20の耐食性が低下する。その結果、盛金部20の表面が粗くなり、バルブシートに対する相手攻撃性が増加する。よって、本実施形態では、Cの上限値を1.30質量%に規定している。
<Si(シリコン):3.0質量%以下>
Siは、盛金性を改善する元素である。Siが3.0質量%を超えると、肉盛用合金粉末の盛金性が悪化するばかりでなく、盛金部20の靭性が低下する。また、盛金部20のバルブシート30への攻撃性が増加する。よって、本実施形態では、Siの上限値を3.0質量%に規定している。
<Ni(ニッケル):15質量%以下>
Niは、盛金部20の靭性および耐食性の向上に寄与する元素である。ここで、Niが15質量%を超えると、肉盛用合金粉末の盛金性が悪化するばかりでなく、盛金部20の耐摩耗性が低下する。よって、本実施形態では、Niの上限値を15質量%に規定している。
<Fe(鉄):30質量%以下>
Feは、盛金部20の靭性の向上に寄与する元素である。ここで、Feが30質量%を超えると耐食性が低下する。よって、本実施形態では、Feの上限値を30質量%に規定している。
<S(硫黄):0.4質量%以下>
Sは、盛金性およびブローホール排出促進性の向上に寄与する元素である。Sが0.4質量%を超えると凝固割れが発生する。よって本実施形態では、Sの上限値を0.4質量%に規定している。
<Mn(マンガン):3.0質量%以下>
Mnは、盛金性の改善に寄与する元素であり、必要に応じて添加される元素である。Mnが3.0質量%を超えると、耐摩耗性が低下する。よって、本実施形態では、Mnの上限値を3.0質量%に規定している。
<Co(コバルト):残部>
Coは、肉盛用合金粉末の基地であり、上述した組成を含むことを前提に、残部として肉盛用合金粉末に含まれる。なお、残部には不可避不純物が含まれてもよい。
本実施形態では、上述した肉盛用合金粉末の各元素の含有量が上述した範囲であると共に、下記(1)式および下記(2)式の関係を満たす。
Cr(-0.53C+1.2)+Mo(-1.2C+2.8)≧24…(1)
23W+2.7Mo≧73…(2)
ここで、前記(1)式および前記(2)式に示す元素記号は、該元素記号に相当する元素の含有量を質量%で表した値である。
まず、後述する実施例で説明するように、(1)式は、肉盛用合金粉末で肉盛られた盛金部20の耐食性を示す指標である。(1)式の左辺は、耐食性に寄与するCr酸化膜の形成能力を意図したものであり、この値が大きいほど、耐食性が高いことを意味する。本実施形態では、(1)式の関係を満たすことにより、盛金部20の耐食性を向上することができる。
次に、後述する実施例で説明するように、(2)式は、肉盛用合金粉末で肉盛られた盛金部20とバルブシート30との耐凝着性を示す指標である。(2)式の左辺は、Cr酸化膜の再生に寄与するMoおよび炭化物相の硬質化に寄与するWに着目して、設定されたものであり、この値が大きいほど、盛金部20とバルブシート30とが凝着し難い。本実施形態では、(2)式の関係を満たすことにより、Cr酸化膜の破壊に起因した、盛金部20に対するバルブシート30の凝着を抑えることができる。
本実施形態によれば、肉盛用合金粉末の各成分の含有量を上述した特定の範囲とし、並びに、上記(1)および(2)式の関係を満たすことにより、盛金部20が高い耐食性を確保することができ、バルブシート30が盛金部20に対して凝着することを低減することができる。
2.エンジンバルブ1について
図1および図3に示すように、本実施形態のエンジンバルブ1のバルブ本体10には、盛金部20が形成されており、盛金部20の表面は、バルブシート30に接触するバルブフェース11となっている。盛金部20は、プラズマ肉盛法等で、肉盛用合金粉末を溶融し、溶融した肉盛用合金粉末(盛金材)が肉盛られた部分である。
なお、図3に示す装置は、後述する単体摩耗試験にかかる摩耗試験機であるが、実機においても、後述するように、エンジンバルブ1とバルブシート30との位置関係およびエンジンバルブ1の挙動は同じである。
本実施形態では、エンジンバルブ1のバルブ本体10は、金属材料として鋳鉄または鋼材等を挙げることができ、好ましくは、オーステナイト系耐熱鋼(JIS規格:SUH35、SUH36、SUH660、NCF750、NCF751、NCF800)、マルテンサイト系耐熱鋼(JIS規格:SUH1、SUH4、SUH11)等を挙げることができる。
さらに、バルブ本体10の全体を100質量%とした場合、バルブ本体のCrの含有量は16%質量%以上が好ましく、18質量%以上がより好ましい。ここで、Crの含有量が16質量%未満であると、盛金部20の成形時に、バルブ本体10に盛金部20のCrが固溶・拡散し、盛金部20のCr含有量が低下する。これにより、盛金部20のCo基地に固溶するCrの量が低下するので、盛金部20の表面に、Cr酸化膜の安定的な形成を確保することができないことがある。
バルブシート30の材料は、例えば、Fe系合金またはCu系合金等を挙げることができる。Fe系合金の場合には、バルブシート30は焼結体で構成されてもよい。一方、Cu系合金の場合には、バルブシート30は、肉盛により形成された肉盛材で構成されてもよい。
このようにして、バルブシート30に接触する部分(すなわちバルブフェース11)に、上述した肉盛用合金粉末を肉盛りしたエンジンバルブ10と、バルブシート30と、を組み合わせた組み合わせ構造を得ることができる。このようなエンジンバルブ1を備えたエンジンでは、エンジン用の燃料として、ガソリン、エタノール、エタノール混合ガソリン、CNG(圧縮天然ガス)、またはLPG(液化石油ガス)のいずれか一種を適用してもよい。
エタノールまたはエタノール混合ガソリン等を使用した場合には、ガソリンに比して厳しい腐食環境になるが、本実施形態に係る肉盛用合金粉末を用いて、エンジンバルブ1に盛金部20が成形されれば、このような環境下であっても、盛金部20の耐食性を確保しつつ、バルブシート30に対する凝着性を抑えることができる。この結果、エンジンの耐久性を向上させることができる。
以下、実施例および比較例により、本発明をより具体的に説明する。
1.耐食性値を算出する式の決定について
エンジンバブルは、燃料の燃焼により腐食雰囲気下に晒されることがある。特に、アルコール含有燃料では、ガソリン燃料よりも、酸性と還元性とを併せもつ酸(例えば、ギ酸)が多く発生する。エンジンバルブのうち、盛金部は、バルブシートと接触するため、盛金部が腐食すると、これらにアブレッシブ摩耗が発生することがある。
具体的には、盛金部のCo基地の表面にCr酸化膜が十分に形成されていないと、盛金部の母材は腐食環境下に晒されるため、炭化物相により母材のCo基地がガルバニック腐食で腐食される。この腐食により、炭化物相が、盛り金部の表面から浮き出し、盛金部の表面が粗くなる。このような表面が、バルブシートに繰り返し接触すると、盛金部の粗い表面でバルブシートを削ることになり、アブレッシブ摩耗が促進される。
したがって、盛金部の耐食性を高めるには、盛金部の表面にCr酸化膜を均一に形成しつつ、ガルバニック腐食を抑えることが重要である。ここで、Co基地の表面のCr酸化膜の形成は、Co基地に固溶するMoが補助剤として作用する。
しかしながら、CrおよびMoを添加しても、炭化クロムおよび炭化モリブデンなどの炭化物により、ガルバニック腐食が生じ易くなるばかりか、Cr酸化膜に寄与するCrおよびMoの量が減ってしまう。そこで、発明者らは、CrおよびMoだけでなく、Cにも着目した。以下に示す参考例1-1~1-8に示す材料を用いて、これらの元素の含有量と腐食深さとの関係を確認した。
[参考例1-1]
表1に示すように、Cr:22.9質量%、Mo:13.2質量%、C:0.9質量%、および残部がCoと不可避不純物からなる条件組成の合金(インゴット)を準備した。このインゴットを、1500℃以上の温度で溶解し、不活性ガスを用いたガスアトマイズで、肉盛用合金粉末を作製し、これを、44~250μmの範囲に分級した。このようにして、参考例1-1の肉盛用合金粉末を取得した。
次に、取得した肉盛用合金粉末を、出力130A、処理速度8mm/secの条件でプラズマ溶接により、1500℃の温度に加熱してこれを溶融し、溶融した盛金合金粉末(盛金材)を、バルブ本体のバルブフェースに肉盛った。これにより、バルブ本体のバルブフェースに盛金部が形成されたエンジンバルブの試験体を得た。なお、エンジンバルブ本体には、オーステナイト系耐熱鋼(Cr含有量が13質量%)を用いた。
[参考例1-2~1-8]
参考例1-1と同じように、参考例1-2~1-8のエンジンバルブの試験体を作製した。参考例1-2~1-8が、参考例1-1と相違する点は、表1に示す肉盛用合金粉末の化学成分である。なお、参考例1-1~1-8の試験体では、C含有量を一定として、CrおよびMo含有量を変化させている。
<浸漬試験>
参考例1-1~1-8の試験体をpH0.6の塩酸溶液下で24時間浸漬させた。次いで、浸漬後の各試験体の断面を切り出して、盛金部を顕微鏡で観察し、顕微鏡像から腐食の深さを計測した。結果を表1に示す。
<固溶量の測定試験>
参考例1-1~1-8に対して、試験体の盛金部からのバルブ本体への固溶量をX線分析装置により測定した。具体的には、盛金部近傍のバルブ本体に含まれるC、Cr、Moの量を固溶量として測定した。この結果を表1に示す。
Figure 0007052493000001
(結果1)
表1に示す肉盛用合金粉末の各化学成分の含有量と腐食深さとから、C、Cr、およびMoの含有量を変数として、腐食深さをこれらの変数から算出される耐食性値として、重回帰分析により、以下の(1A)式を得た。
耐食性値=Cr(-0.53C+1.2)+Mo(-1.2C+2.8)…(1A)
ここで、(1A)式に示す元素記号は、該元素記号に相当する元素の含有量を質量%で表した値である。
(1A)式より算出された参考例1-1~1-8の耐食性値を表1に示す。また、図2に、(1A)式から算出した参考例1-1~1-8の耐食性値と腐食深さとの関係を表したグラフを示す。図2に示すように、(1A)式より算出した耐食性値が大きいほど腐食深さが減少し、耐食性値と腐食深さとの相関性が高いことが確認された。
ここで、(1A)式は、Cr酸化膜の形成のために添加したCrおよびMoの一部が、炭化物相の形成に消費されることを意図した式である。したがって、(1A)式では、例えば、Cの含有量が低いほど耐食性値が大きくなり、このことは、盛金部の表面にCr酸化膜が形成され易く、盛金部の耐食性が高いことを意味する。
さらに、上述した本実施形態では、肉盛用合金粉末に含有するCrは、22~27質量%である。参考例1-4および参考例1-5では、肉盛用合金粉末のCrの含有量は、22質量%であり、このときのバルブ本体へのCrの固溶量は、15.9質量%である。したがって、バルブ本体に、16質量%以上のCrを含有しておけば、盛金部からバルブ本体へのCrの固溶・拡散が抑えられ、盛金部のCrの含有量は確保されると考えられる。
2.耐凝着性値を算出する式の決定について
エンジンバルブに接触するバルブシートには、使用時に凝着摩耗が発生する。この凝着摩耗は、盛金部のうち、CrおよびMoが固溶したCo基地と、バルブシートとが凝着し、その結果、バルブシートがむしられて、バルブシートが摩耗する現象である。この凝着摩耗を低減するためには、使用時において、Co基地を含む盛金部の表面にCr酸化膜が継続的に形成されることが重要である。
そのためには、Cr酸化膜の下地を、Crが破壊され難い硬い下地とし、仮にCr酸化膜が物理的に破壊されたとしても、Cr酸化膜が再生する機能を有することが望ましい。発明者らは、Cr酸化膜が破壊され難い下地として、Wに着眼した。このWにより、Co基地の周りに炭化タングステンが形成され、Cr酸化膜の下地の硬さを高めることができる。一方、破壊されたCr酸化膜の再生の促進は、Co基地に固溶するMoの含有量が支配的であることが分かっている。
そこで、発明者らは、肉盛用合金粉末に含まれるMoおよびWの元素に着目して、以下に示す参考例2-1~2-10の試験体を作製し、これらの元素の含有量と、エンジンバルブおよびバルブシートの合計の摩耗量との関係を確認した。
[参考例2-1~2-10]
参考例1-1と同じように、参考例2-1~2-10のエンジンバルブの試験体を作製した。参考例2-1~2-10が、参考例1-1と相違する点は、表2に示す肉盛用合金粉末の化学成分である。
<単体摩耗試験>
図3は、単体摩耗試験に係る摩耗試験機の模式的概念図である。図3に示す試験装置を用いて、参考例2-1~2-10に係るエンジンバルブ(試験体)に対して、単体摩耗試験を行った。具体的には、Cu系材料として、Ni:17質量%、Fe:9質量%、Mo:7質量%、Si:3質量%、Nb:1質量%、C:0.1質量%、および残部がCuおよび不可避不純物からなる銅合金をガスアトマイズにより粉化した銅合金粉末(粒径44~250μm)を準備し、この粉末をシリンダヘッドに肉盛ることによりバルブシート30を形成した。次いで、プロパンガスバーナー5を加熱源に用い、上述のように肉盛りされた盛金部20と、バルブシート30との摺動部をプロパンガス燃焼雰囲気とした。
バルブシート30の温度を200℃に制御し、スプリング6により盛金部20とバルブシート30との接触時に18kgfの荷重を付与し、2000回/分の割合で盛金部20とバルブシート30を接触させて8時間の摩耗試験を行った。この摩耗試験において、基準位置Pからのバルブの沈み量を測定した。このバルブの沈み量は、エンジンバルブ1がバルブシート30と接触することによって双方が摩耗した摩耗量(摩耗深さ)に相当するものである。結果を表2に示す。なお、表2に示す摩耗量は、盛金部の摩耗量とバルブシートの摩耗量の合計を示す。
Figure 0007052493000002
(結果2)
表2に示す肉盛用合金粉末の各化学成分の含有量と摩耗量とから、肉盛用合金粉末のMoおよびWの含有量を変数として、摩耗量をこれらの変数から算出される耐凝着性値として、重回帰分析により、以下の(2A)式を得た。
耐凝着性値=23W+2.7Mo…(2A)
ここで、(2A)式に示す元素記号は、該元素記号に相当する元素の含有量を質量%で表した値である。
(2A)式より算出された参考例2-1~2-10の耐凝着性値を表2に示す。また、図4に、算出された耐凝着性値と摩耗量との関係を表すグラフを示す。図4に示すように、耐凝着性値が大きいほど摩耗量が減少し、耐凝着性値と摩耗量との相関関係が高いことが確認された。
(2A)式では、Wの項が、Cr酸化膜の下地の硬さを意図し、Moの項が、Cr酸化膜の再生能力を意図した式である。したがって、(2A)式では、例えば、Wの含有量が高いほど、Cr酸化膜の下地が硬いため、Cr酸化膜が破壊され難く、Moの含有量が高いほど、Cr酸化膜が破壊されても再生され易いため、盛金部とバルブシートと凝着摩耗が低減されることを意味する。
3.耐食性値および耐凝着性値の適正な範囲について
以下の実施例1-1~1-5および比較例1-1~1-3により、耐食性値および耐凝着性値の適正な範囲を確認した。
[実施例1-1]
本発明の実施例に相当する肉盛用合金粉末として、Cr:22~27質量%、Mo:10~30質量%、W:2.0~6.0質量%、C:0.40~1.30質量%、Si:3.0質量%以下、Ni:15.0質量%以下、Fe:30.0質量%以下、S:0.4質量%以下、および残部がCoと不可避不純物を含む条件を満たすコバルト基の肉盛用合金粉末を作製した。
具体的には、実施例1-1の肉盛用合金粉末は、表3に示すように、Cr:22質量%、Mo:12質量%、W:2.0質量%、C:1.00質量%、Ni:6.0質量%、Si:0.8質量%、Fe:5.0質量%、S:0.4質量%以下、Mn:0.3質量%、および残部がCoと不可避不純物からなる。
次に、得られた肉盛用合金粉末で、参考例1-1と同様にして、エンジンバルブのバルブフェースに盛金部を肉盛り、エンジンバルブの試験体を作製した。また、平面寸法が20mm×20mm、高さ2mmの形状の基材(エンジンバルブと同じ材料)を準備し、この表面に、同じ条件で肉盛りを行い、腐食試験用の試験体を作製した。
[実施例1-2~1-5、比較例1-1~1-3]
実施例1-1と同じように肉盛用合金粉末で肉盛りした試験体を作製した。実施例1-2~1-5および比較例1-1~1-3が、相違する点は、表3に示す肉盛合金用粉末の成分である。なお、表3に示す化学成分のうち、耐食性および耐凝着性に寄与するCr、Mo、W、およびCの含有量を変化させ、それ以外の化学成分の含有量は一定にした。
<耐食性値算出および耐凝着性値の算出>
実施例1-1~1-5および比較例1-1~1-3について、上述のように決定した(1A)式および(2A)式を用いて、耐食性値および耐凝着性値を算出した。この結果を表3に示す。
<ビードおよび割れの評価>
実施例1-1~1-5および比較例1-1~1-3のエンジンバルブの試験体について、盛金部のビードの形状を観察した。いずれの試験体も、盛金性は良好であり、盛金部のビードの形状に不良がなく、盛金部に割れは認められなかった。
<腐食試験>
実施例1-1~1-5および比較例1-1~1-3の腐食試験用の試験体を、pH1.5の腐食液に70℃で24時間浸漬した。浸漬後、各試験体の断面(2か所)を切り出して、それぞれの断面を走査型顕微鏡(SEM)により観察(4000倍)し、試験面の最表層の腐食の有無を確認した。腐食の有無の確認は、浸漬処理を行っていない鏡面研磨面と比較して行い、1試験体につき2つの断面を観察した。腐食が無い場合を「良好」と判定し、腐食があった場合を「不良」と判定した。結果を表4に示す。また、組織を観察した実施例および比較例のうち、実施例1-5および比較例1-1の腐食試験後の最表層付近の断面(SEM)写真を、図5Aおよび図5Bに示す。
<単体摩耗試験>
実施例1-1~1-5、比較例1-2、および比較例1-3に係るエンジンバルブの試験体に対して、上述した単体摩耗試験を行った。単体摩耗試験後のエンジンバルブの盛金部の摩耗量およびバルブシートの摩耗量を測定し、その総量を合計の摩耗量として算出した。なお、摩耗量が100μm以下である結果を「良好」と判定し、これを超えた場合を「不良」と判定した。この結果を表4に示す。また、図6Aに、実施例1-1~1-5、比較例1-2、および比較例1-3の耐凝着性値と単体摩耗試験における摩耗量との関係を示す。
<実機摩耗試験>
実施例1-1~1-5および比較例1-1、1-3に係るエンジンバルブの試験体に対して、実機摩耗試験を行った。この試験では、アルコール含有燃料を使用することにより、単体摩耗試験と異なり、高腐食および強還元環境下で、エンジンバルブの盛金部の相手攻撃性と耐摩耗性とを確認した。具体的には、2400ccのガソリンエンジンを用い、アルコール含有燃料を用いて300時間の実機摩耗試験を実施した。実機摩耗試験後のエンジンバルブの盛金部の摩耗量およびバルブシートの摩耗量を測定し、その総量を合計の摩耗量として算出した。なお、摩耗量が100μm以下である場合を「良好」と判定し、これを超えた場合を「不良」と判定した。また、図6Bに、実施例1-1~1-5および比較例1-1、1-3の耐凝着性値と実機摩耗試験における摩耗量との関係を示す。
Figure 0007052493000003
Figure 0007052493000004
(結果3)
3-1.耐食性値の最適範囲について
実施例1-5の耐食性値は24であり、図5Aに示すように、実施例1-5の盛金部には腐食が確認されなかった。一方、比較例1-1の耐食性値は23であり、図5Bに示すように、比較例1-1の盛金部には腐食が確認され、その表面の荒れが確認された。比較例1-1では、盛金部において、炭化物相により、Co基地が腐食(ガルバニック腐食)し、盛金部の表面から炭化物相が浮き出し、盛金部の表面が粗くなったと考えらえる。これらの結果、実機試験において、比較例1-1では、実施例1-5に比べて、アブレッシブ摩耗により、摩耗量が多くなったと考えられる。よって、腐食が起因したアブレッシブ摩耗を抑制するためには、以下の(1)式を満たすことが必要であると考えられる。なお、表3および表4に示すように、実施例1-1~1-4の場合も、以下の(1)式を満たし、腐食試験の結果は、良好であった。
Cr(-0.53C+1.2)+Mo(-1.2C+2.8)≧24…(1)
ここで、前記(1)式に示す元素記号は、該元素記号に相当する元素の含有量を質量%で表した値である。
3-2.耐凝着性の最適範囲について
表3に示すように、比較例1-2および比較例1-3では、(1A)式から算出された耐食性値が24以上である。このため、表4に示すように、比較例1-2および比較例1-3の試験体の腐食試験の結果は良好であった。
しかしながら、表3に示すように比較例1-2および比較例1-3の耐凝着性値は67、70(具体的には73未満であり)であり、単体摩耗試験では、比較例1-2および比較例1-3のバルブシートには凝着摩耗が発生し、比較例1-2および比較例1-3の摩耗量は、実施例1-1~1-5のものよりも多かった。
これは、比較例1-2では、肉盛用粉末に含有するWの量が不足しているため、Cr酸化皮膜の下地の硬さが不足し、実施例1-1~1-5に比べて、Cr酸化膜が破壊されやすかったことによると考えられる。一方、比較例1-3では、肉盛用粉末に含有するMoの量が不足しているため、破壊されたCr酸化膜の再生が十分に促進されなかったと考えられる。よって、凝着摩耗を抑制するためには、実施例1-1~1-5の耐凝着性値の結果から、以下の(2)式を満たすことが必要であると考えられる。
23W+2.7Mo≧73…(2)
ここで、前記(2)式に示す元素記号は、該元素記号に相当する元素の含有量を質量%で表した値である。
以上説明した適正な耐食性値および耐凝着性値を踏まえて、以下に、肉盛用合金粉末の各化学成分の適正な含有量を確認した。
4.Crの含有量の適正範囲について
[実施例2-1、2-2]
実施例1-1と同じように肉盛用合金粉末で肉盛りした試験体を作製した。実施例2-1、2-2が、実施例1-1と相違する点は、表5に示す肉盛合金用粉末の化学成分である。なお、表5に、実施例1-1と同様にして算出した、実施例2-1、2-2の耐食性値と耐凝着性値を示した。
[比較例2-1~2-3]
実施例2-1と同じように肉盛用合金粉末で肉盛りした試験体を作製した。比較例2-1~2-3が、実施例2-1と相違する点は、表5に示す肉盛合金用粉末の化学成分である。なお、表5に、実施例2-1と同様にして算出した、比較例2-1~2-3の耐食性値と耐凝着性値を示した。
これらの試験体に対して、実施例1-1と同様に、ビードおよび割れの評価、腐食試験、および実機摩耗試験を行った。この結果を表6に示す。なお、比較例2-3では、盛金部のビードの形状が不良であり、盛金部に割れが発生していたので、比較例2-3の試験体に対して、腐食試験および実機摩耗試験を行っていない。
Figure 0007052493000005
Figure 0007052493000006
(結果4)
実施例2-1、2-2では、耐食性値は24を超え(表5参照)、上述した(1)式を満たしており、実施例2-1、2-2の腐食試験の結果は良好であった(表6参照)。しかしながら、比較例2-1、2-2では、耐食性値は24を超えて(表5参照)、(1)式を満たしているが、比較例2-1、2-2の腐食試験の結果は、不良であった(表6参照)。このような結果、実機摩耗試験において、比較例2-1、2-2の摩耗量は、実施例2-1のものよりも多くなった。以上の結果から、比較例2-1、2-2の試験体では、実施例2-1に比べて、Cr酸化膜が十分に形成されていないと考えられ、Cr酸化膜となるCrの含有量が十分でないと考えられる。以上の点から、肉盛用合金粉末のCrの含有量は、22質量%以上が最適であると考えられる。
一方、比較例2-3では、(1)式および(2)式を満たしているが、上述した如く、盛金部のビードの形状が不良であり、盛金部に割れが発生していた。これは、Crの含有量が多いため盛金部の靭性が低下したからであると考えられる。この点と、実施例2-2等の結果を踏まえると、肉盛用合金粉末のCrの含有量は、27質量%以下が最適であると考えられる。
5.Moの含有量の適正範囲について
[実施例3-1、3-2]
実施例1-1と同じように肉盛用合金粉末で肉盛りした試験体を作製した。実施例3-1、3-2が、実施例1-1と相違する点は、表7に示す肉盛合金用粉末の化学成分である。なお、表7に、実施例1-1と同様にして算出した、実施例3-1、3-2の耐食性値と耐凝着性値を示した。
[比較例3-1、3-2]
実施例3-1と同じように肉盛用合金粉末で肉盛りした試験体を作製した。比較例3-1、3-2が、実施例3-1と相違する点は、表7に示す肉盛合金用粉末の化学成分である。なお、表7に、実施例3-1と同様にして算出した、比較例3-1、3-2の耐食性値と耐凝着性値を示した。
これらの試験体に対して、実施例1-1と同様に、ビードおよび割れの評価、腐食試験を行った。この結果を表8に示す。なお、比較例3-2では、盛金部のビードの形状が不良であり、盛金部に割れが発生していたので、比較例3-2の試験体は、腐食試験を行っていない。なお、実施例3-2の盛金部のビードの形状は、実施例3-1、比較例3-1のものよりも、整っていなかった。
Figure 0007052493000007
Figure 0007052493000008
(結果5)
比較例3-1は、耐食性値が22である(表7参照)ため、(1)式を満たしておらず、腐食試験の結果が不良であった(表8参照)。比較例3-1では、Crの含有量は、上述した最適な範囲にあり、かつ、実施例3-1と比べてMo含有量が少ない。これにより、比較例3-1の盛金部は、含有するMoによりCr酸化膜が十分に形成されなかったと考えられる。以上の点から、肉盛用合金粉末のMoの含有量は、10質量%以上が最適であると考えられる。
一方、比較例3-2では、(1)式および(2)式を満たしているが、上述した如く、盛金部のビードの形状が不良であり、盛金部に割れが発生していた。これは、Moの含有量が多いため盛金部の靭性が低下したからであると考えられる。この点と、実施例3-2等の結果を踏まえると、肉盛用合金粉末のMoの含有量は、30質量%以下が最適であると考えられる。
6.Wの含有量の適正範囲について
[実施例4-1、4-2]
実施例1-1と同じように肉盛用合金粉末で肉盛りした試験体を作製した。実施例4-1および4-2が、実施例1-1と相違する点は、表9に示す肉盛合金用粉末の化学成分である。なお、表9に、実施例1-1と同様にして算出した、実施例4-1および4-2の耐食性値と耐凝着性値を示した。
[比較例4-1、4-2]
実施例4-1と同じように肉盛用合金粉末で肉盛りした試験体を作製した。比較例4-1および4-2が、実施例4-1と相違する点は、表9に示す肉盛合金用粉末の化学成分である。なお、表9に、実施例4-1と同様にして算出した、比較例4-1、4-2の耐食性値と耐凝着性値を示した。
これらの試験体に対して、実施例1-1と同様に、ビードおよび割れの評価、腐食試験、単体摩耗試験を行った。この結果を表10に示す。なお、比較例4-2では、盛金部のビードの形状が不良であり、盛金部に割れが発生していたので、比較例4-2の試験体は、腐食試験、単体摩耗試験を行っていない。また、実施例4-2の盛金部のビードの形状は、実施例4-1、比較例4-1のものよりも、整っていなかった。
Figure 0007052493000009
Figure 0007052493000010
(結果6)
実施例4-1、4-2、比較例4-1では、耐食性値は24を超え(表9参照)、上述した(1)式を満たしており、実施例4-1、4-2、比較例4-1の腐食試験の結果は良好であった(表10参照)。一方、比較例4-1は、耐凝着性値が67である(表9参照)ため、(2)式を満たしておらず、単体摩耗試験の結果が不良であった(表10参照)。比較例4-1では、CrおよびMoの含有量は、上述した最適な範囲にあり、実施例4-1と比べて、Wの含有量が少ない。これにより、比較例4-1の盛金部は、硬質な炭化物相を構成する炭化タングステンの生成が抑えられてしまい、盛金部の硬度が低下したため、バブルシートの面圧によりCr酸化膜が破壊され、バルブシートの凝着摩耗が促進したと考えられる。以上の点から、肉盛用合金粉末のWの含有量は、2.0質量%以上が最適であると考えられる。
一方、比較例4-2では、(1)式および(2)式を満たしているが、上述した如く、盛金部のビードの形状が不良であり、盛金部に割れが発生していた。これは、Wの含有量が多いため盛金部の靭性が低下したからであると考えられる。この点と、実施例4-2等の結果を踏まえると、肉盛用合金粉末のWの含有量は、6.0質量%以下が最適であると考えられる。
7.Cの含有量の適正範囲について
[実施例5-1、5-2]
実施例1-1と同じように肉盛用合金粉末で肉盛りした試験体を作製した。実施例5-1、5-2が、実施例1-1と相違する点は、表11に示す肉盛合金用粉末の化学成分である。なお、表12に、実施例1-1と同様にして算出した、実施例5-1および5-2の耐食性値と耐凝着性値を示した。
[比較例5-1~5-3]
実施例5-1と同じように肉盛用合金粉末で肉盛りした試験体を作製した。比較例5-1~5-3が、実施例5-1と相違する点は、表11に示す肉盛合金用粉末の化学成分である。なお、表12に、実施例5-1と同様にして算出した、比較例5-1~5-3の耐食性値と耐凝着性値を示した。
これらの試験体に対して、実施例1-1と同様に、ビードおよび割れの評価、腐食試験、単体摩耗試験、実機摩耗試験を行った。この結果を表12に示す。いずれの試験体も、盛金性は良好であり、盛金部のビードの形状に不良がなく、盛金部に割れは認められなかった。なお、比較例5-3の試験体は、単体摩耗試験を行っておらず、実施例5-1および比較例5-1の試験体は、実機摩耗試験を行っていない。
Figure 0007052493000011
Figure 0007052493000012
(結果7)
実施例5-1、5-2、および比較例5-1、5-2では、耐食性値は24を超え(表11参照)、上述した(1)式を満たしており、実施例5-1、5-2、比較例5-1、5-2の腐食試験の結果は良好であった(表12参照)。一方、比較例5-1、5-2は、耐凝着性値が73以上である(表11参照)ため、(2)式を満たしている。しかしながら、単体試験における比較例5-1、5-2の摩耗量は、実施例5-1、5-2のものに比べて多く、実機試験における比較例5-2の摩耗量は、実施例5-2のものよりも多かった。これは、比較例5-1、5-2では、Cの含有量は、実施例5-1、5-2に比べて少ない。これにより、比較例5-1、5-2では、実施例5-1、5-2に比べて、盛金部に硬質な炭化物相が生成され難いため、Cr酸化膜が破壊されてしまい、相手側であるバルブシートが盛金部のCo基地に凝着し、摩耗が促進されたと考えられる。以上の点から、肉盛用合金粉末のCの含有量は、0.40質量%以上が最適であると考えられる。
一方、比較例5-3は、耐食性値が19である(表11参照)ため、(1)式を満たしておらず、腐食試験の結果が不良であった(表12参照)。比較例5-3では、Cr、Mo、Wの含有量は、上述した最適な範囲にあり、かつ、実施例5-2と比べてC含有量が多い。これにより、比較例5-3の盛金部では、Co基地に炭化物が過剰に生成されたため、Cr酸化膜が十分に形成されなかった結果、盛金部の耐食性が低下したと考えられる。この点と、実施例5-2等の結果を踏まえると、肉盛用合金粉末のCの含有量は、1.30質量%以下が最適であると考えられる。
8.Siの含有量の適正範囲について
[実施例6-1、6-2]
実施例1-1と同じように肉盛用合金粉末で肉盛りした試験体を作製した。実施例6-1、6-2が、実施例1-1と相違する点は、表13に示す肉盛合金用粉末の化学成分である。なお、表13に、実施例1-1と同様にして算出した、実施例6-1、6-2の耐食性値と耐凝着性値を示した。
[比較例6-1]
比較例6-1と同じように肉盛用合金粉末で肉盛りした試験体を作製した。実施例6-1が、実施例1-1と相違する点は、表13に示す肉盛合金用粉末の化学成分である。なお、表13に、実施例1-1と同様にして算出した、比較例6-1の耐食性値と耐凝着性値を示した。
これらの試験体に対して、実施例1-1と同様に、ビードおよび割れの評価、腐食試験を行った。この結果を表14に示す。なお、比較例6-1では、盛金部のビードの形状が不良であり、盛金部に割れが発生していたので、比較例6-1の試験体は、腐食試験を行っていない。
Figure 0007052493000013
Figure 0007052493000014
(結果8)
これらの試験体に用いた肉盛用粉末は、(1)式および(2)式を満たしているが、比較例6-1では、上述した如く、盛金部のビードの形状が不良であり、盛金部に割れが発生していた。これらの結果から、肉盛用合金粉末のSiの含有量は、3.0質量%以下が最であると考えられる。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1:エンジンバルブ、10:バルブ本体、20:盛金部、30:バルブシート

Claims (2)

  1. 燃料に、エタノールまたはエタノール混合ガソリンを用いるエンジンのバルブシートに接触する盛金部をエンジンバルブに成形するための肉盛用合金粉末であって、
    Cr:22~27質量%、Mo:10~30質量%、W:2.0~6.0質量%、C:0.40~1.30質量%、Si:3.0質量%以下、Ni:6.0~15.0質量%、Fe:30.0質量%以下、S:0.4質量%以下、および残部がCoと不可避不純物を含み、
    下記の(1)式および(2)式を満たすことを特徴とする肉盛用合金粉末。
    Cr(-0.53C+1.2)+Mo(-1.2C+2.8)≧24…(1)
    23W+2.7Mo≧73…(2)
    ここで、前記(1)式および前記(2)式に示す元素記号は、該元素記号に相当する元素の含有量を質量%で表した値である。
  2. 前記バルブシートに接触する部分に、請求項1に記載の肉盛用合金粉末を肉盛りしたエンジンバルブと、前記バルブシートと、を組み合わせた組み合わせ構造。
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