JP6931341B2 - セルロース配合樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
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Description
セルロースは、アラミド繊維に匹敵する高い弾性率を示すが、真密度が1.56g/cm3と、低く、一般的な強化材であるガラス(密度2.4〜2.6g/cm3)やタルク(密度2.7g/cm3)と比し圧倒的に軽い材料であり、ガラス繊維等に変わる樹脂用の補強材として注目されている。
[1] 熱可塑性樹脂と、セルロースとを含む樹脂組成物の製造方法であって、
水を主成分とする分散媒と、前記分散媒中に分散させた熱可塑性樹脂及びセルロースとを含む樹脂セルロース分散液を調製する第一の工程、
前記樹脂セルロース分散液を撹拌しながら加熱し、分散媒を除去して樹脂セルロース混合物を得る第二の工程、
第二の工程で得られた樹脂セルロース混合物を溶融混練して樹脂組成物を得る第三の工程、
をこの順に含む、樹脂組成物の製造方法。
[2] 樹脂組成物中の熱可塑性樹脂の比率が、樹脂組成物100質量%に対して50〜99質量%である、上記態様1に記載の樹脂組成物の製造方法。
[3] 熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリフェニレンエーテル系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂及びこれらのいずれか2種以上の混合物からなる群より選択される、上記態様1又は2に記載の樹脂組成物の製造方法。
[4] 熱可塑性樹脂が、ポリアミド系樹脂である、上記態様3に記載の樹脂組成物の製造方法。
[5] 前記ポリアミド系樹脂が、ポリアミド6、ポリアミド6,6、又はこれらの混合物である、上記態様4に記載の樹脂組成物の製造方法。
[6] セルロースが、セルロースファイバー、セルロースウィスカー又はこれらの混合物である、上記態様1〜5のいずれかに記載の樹脂組成物の製造方法。
[7] 第一の工程において、セルロースを分散媒中に分散させてセルロース分散液を得た後、前記セルロース分散液を熱可塑性樹脂に添加して前記樹脂セルロース分散液を得る、上記態様1〜6のいずれかに記載の樹脂組成物の製造方法。
[8] 第一の工程においてセルロースと組合される熱可塑性樹脂の50質量%超がペレット形状である、上記態様1〜7のいずれかに記載の樹脂組成物の製造方法。
[9] 第一の工程において得られる樹脂セルロース分散液100質量%中のセルロースの割合が、1〜30質量%である、上記態様1〜8のいずれかに記載の樹脂組成物の製造方法。
[10] 第二の工程の温度が、100℃以上、200℃未満である、上記態様1〜9のいずれかに記載の樹脂組成物の製造方法。
[11] 第三の工程の少なくとも一部を大気圧未満の減圧状態で行う、上記態様1〜10のいずれかに記載の樹脂組成物の製造方法。
[12] 第一〜第三工程を押出機で連続して実施する、上記態様1〜11のいずれかに記載の樹脂組成物の製造方法。
本製造方法においては、熱可塑性樹脂及びセルロースを、水を主成分とする分散媒中に分散させた樹脂セルロース分散液を調製する第一の工程が必要である。
本発明において使用される熱可塑性樹脂としては、100℃〜350℃の範囲内に融点を有する結晶性樹脂、又は、100〜250℃の範囲内にガラス転移温度を有する非晶性樹脂が挙げられる。
次に、本発明において使用されるセルロースは、いずれのものでも構わないが、樹脂組成物中に微分散させるためには、微細なセルロースであることが望ましい。より具体的には、セルロースが、セルロースファイバー、セルロースウィスカー又はこれらの混合物であることがより好ましい。
結晶化度(%)=([2θ/deg.=22.5の(200)面に起因する回折強度]−[2θ/deg.=18の非晶質に起因する回折強度])/[2θ/deg.=22.5の(200)面に起因する回折強度]×100
また結晶化度は、セルロースがセルロースII型結晶(再生セルロース由来)である場合には、広角X線回折において、セルロースII型結晶の(110)面ピークに帰属される2θ=12.6°における絶対ピーク強度h0とこの面間隔におけるベースラインからのピーク強度h1とから、下記式によって求められる。
結晶化度(%)=h1/h0×100
本発明におけるセルロース分散液中の分散媒は、水を主成分とする分散媒である。ここでいう、水を主成分とするとは、分散媒中に占める水の割合が50質量%以上である状態である。水以外の分散媒としては、例えば、水と相溶の有機溶剤、水と非相溶の有機溶剤、界面活性剤等が例示可能である。
第一の工程において、樹脂セルロース分散液は、水を主成分とする分散媒中にセルロースを分散させたセルロース分散液を予め調製し、該セルロース分散液を熱可塑性樹脂に添加する方法で調製することが好ましい。分散媒中のセルロースの分散性は、最終製品である成形体の物性安定性に影響を与える。上記方法は、分散媒中のセルロースの分散性を把握・管理しやすく、結果的に樹脂セルロース分散液中のセルロース径を安定化させることを可能にするという利点を有する。
本製造方法においては、第一の工程に引き続いて実施される、樹脂セルロース分散液を撹拌しながら加熱して分散媒を除去して樹脂セルロース混合物を得る第二の工程が必要である。
本発明においては、第二の工程に引き続き、第二の工程で得られたセルロース樹脂混合物を溶融混練する第三の工程を設ける必要がある。
以下に、使用した原料及び評価方法について説明する。
≪熱可塑性樹脂≫
ポリアミド
ポリアミド6(以下、単にPAと称す。)
宇部興産株式会社より入手可能な「UBEナイロン 1013B」
<セルロースの重合度>
「第14改正日本薬局方」(廣川書店発行)の結晶セルロース確認試験(3)に規定される銅エチレンジアミン溶液による還元比粘度法により測定した。
X線回折装置(株式会社リガク製、多目的X線回折装置)を用いて粉末法にて回折像を測定(常温)し、Segal法で結晶化度を算出した。また、得られたX線回折像から結晶形についても測定した。
セルロースを、1質量%濃度で純水懸濁液とし、高剪断ホモジナイザー(日本精機(株)製、商品名「エクセルオートホモジナイザーED−7」、処理条件:回転数15,000rpm×5分間)で分散させた水分散体を、0.1〜0.5質量%まで純水で希釈し、マイカ上にキャストし、風乾したものの粒子像を原子間力顕微鏡(AFM)で観察した。粒子像の長径(L)及び短径(D)を計測し、更にこれらの値から比(L/D)を求め、100個〜150個の粒子の平均値として算出した。
セルロースを固形分40質量%として、プラネタリーミキサー((株)品川工業所製、商品名「5DM−03−R」、撹拌羽根はフック型)中において、126rpmで、室温常圧下で30分間混練した。次いで、固形分0.5質量%の濃度で純水懸濁液とし、高剪断ホモジナイザー(日本精機(株)製、商品名「エクセルオートホモジナイザーED−7」、処理条件:回転数15,000rpm×5分間)で分散させ、遠心分離(久保田商事(株)製、商品名「6800型遠心分離器」、ロータータイプRA−400型、処理条件:遠心力39200m2/sで10分間遠心した上澄みを採取し、更に、この上澄みについて、116000m2/sで45分間遠心処理する。)した。遠心後の上澄み液を用いて、レーザー回折/散乱法粒度分布計(堀場製作所(株)製、商品名「LA−910」、超音波処理1分間、屈折率1.20)により得られた体積頻度粒度分布における積算50%粒子径(体積平均粒子径)を測定し、この値を平均径とした。
樹脂組成物ペレットを、ISOの多目的試験片の形状に射出成形した後、該成形片の中央部を、高分解能3DX線顕微鏡(nano3DX:リガク社製)を用いて、X線管電圧40kV、管電流30mA条件、成形片中央部の600立方μmを対象に、CT測定を実施した。投影数は1000枚とし、露光時間は1枚当たり24秒とした。この時の空間分解能は0.54μm/ピクセルであった。得られたデータはOtsu法にて二値化し、組成物中に物体として検出された体積を、全体体積で除して、異物量として算出した。この場合、仮にセルロースを10体積%配合して、その半分が空間分解能以上の凝集体として組成物内に存在していた場合、5体積%が異物として計算されることとなる。
ISO294−3に準拠した多目的試験片を用いて、ISO527に準拠して引張破断強度をn数15でそれぞれ測定し、得られた各データをもとに下式に基づき変動係数(CV)を計算した。
CV=(σ/μ)×100
ここで、σは標準偏差、μは引張破断強度の算術平均を表す。
樹脂組成物ペレットを用いて、最大型締圧力4000トンの射出成形機のシリンダー温度を250℃に設定し、図1の概略図に示す形状を有するフェンダーを成形可能な所定の金型(キャビティー容積:約1400cm3、平均厚み:2mm、投影面積:約7000cm2、ゲート数:5点ゲート、ホットランナー:なお、図1中で、成形体のランナー位置を明確にするためにランナー(ホットランナー)の相対的な位置1を図示した。)を用い、金型温度を60℃に設定し、20枚のフェンダーを成形した。
得られたフェンダーを床に置き、5kgの砂を入れた袋を、約50cmの高さより、フェンダー中心部に落下させ、フェンダーの破壊状況を確認した。20枚中破壊された枚数を数えた。
シリンダーブロック数が13個ある二軸押出機(STEER社製 OMEGA30H、L/D=60)のシリンダー3に液体注入ノズルを設置し、シリンダー1を水冷、シリンダー2〜4を80℃、シリンダー5を100℃、シリンダー6を130℃、シリンダー7を230℃、シリンダー8〜13及びダイスを250℃に設定した。
例えば、シリンダー1より熱可塑性樹脂を供給し、シリンダー3よりセルロース分散液を添加した場合は、分散液添加後のシリンダー3及び4が本発明での第一の工程となる。また、シリンダー5及び6が、撹拌しながらの分散媒の除去となり、本発明での第二の工程となる。さらにはシリンダー8以降が樹脂セルロース混合物を溶融混練するゾーンであり、本発明での第三の工程となる。
リンターパルプを裁断後、オートクレーブを用いて、120℃以上の熱水中で3時間加熱し、ヘミセルロース部分を除去した精製パルプを、圧搾し、純水中に固形分率が1.5重量%になるように叩解処理により高度に短繊維化及びフィブリル化させた後、そのままの濃度で高圧ホモジナイザー(操作圧:85MPaにて10回処理)により解繊することにより解繊セルロースを得た。ここで、叩解処理においては、ディスクリファイナーを用い、カット機能の高い叩解刃(以下カット刃と称す)で4時間処理した後に解繊機能の高い叩解刃(以下解繊刃と称す)を用いて更に1.5時間叩解を実施し、セルロースファイバーを得た。得られたセルロースファイバーの特性を上述の方法で評価した。結果を下記に示す。
L/D=300
平均繊維径=90nm
結晶化度=80%
重合度=600
得られたセルロースファイバー分散液を遠心濾過して、固形分(セルロース)率が5重量%の分散液を得た。
市販DPパルプ(平均重合度1600)を裁断し、10%塩酸水溶液中で、105℃で30分間加水分解した。得られた酸不溶解残さを濾過、洗浄、pH調整し、固形分濃度14重量%、pH6.5のセルロースウィスカー分散液を調製した。得られたセルロースウィスカーの特性を上述の方法で評価した。結果を下記に示す。
L/D=1.6
平均径=200nm
結晶化度=78%
重合度=200
調製例2で調製したセルロースウィスカー分散液100質量部に対し、水以外の分散媒として界面活性剤として、ポリオキシエチレン硬化ひまし油エーテル(青木油脂工業株式会社製 ブラウノンRCW−20)を、4質量部添加し、撹拌して、セルロースウィスカー界面活性剤分散液を調製した。セルロースウィスカーの特性は調製例2と同じである。
PAペレットを、液体窒素で冷却しながら、リンレックスミルを用いて凍結粉砕し、平均粒子径が約200μmのPA粉体を得た。
<工程1>樹脂セルロース分散液を調製する工程
調製例4で得られたPA粉体100質量部に対し、調製例1で得られたセルロースファイバー分散液110質量部を添加し、攪拌機で混合して、樹脂セルロース分散液を調製した。
<工程2>分散液を撹拌しながら加熱して、分散媒を除去し、樹脂セルロース混合物を得る工程
工程1の樹脂セルロース分散液を、密閉式プラネタリーミキサー(株式会社小平製作所製、商品名「ACM−5LVT」、撹拌羽根はフック型)中、70rpmで80分間、25℃、大気圧で撹拌処理した後、−0.1MPaの減圧条件で、60℃の温浴をセットし、307rpmで5時間、減圧乾燥処理を行い、樹脂セルロース混合物を得た。
<工程3>樹脂セルロース混合物を溶融混練する工程
樹脂セルロース混合物を、押出機のシリンダー1より15kg/hの量で供給し、溶融混練を実施し、セルロースファイバー含有量5質量%の樹脂組成物ペレットを得た。なお、この際は、シリンダー3からセルロース分散液は添加しなかった。この場合において、押出機は第三の工程となる。
<工程1>樹脂セルロース分散液を調製する工程
調製例4で得られたPA粉体100質量部に対し、調製例1で得られたセルロースファイバー分散液21質量部、及び調製例2で得られたセルロースウィスカー30質量部を添加し、攪拌機で混合して、樹脂セルロース分散液を調製した。
<工程2>分散液を撹拌しながら加熱して、分散媒を除去し、セルロース樹脂混合物を得る工程
実施例1の工程2と同様に実施した。
<工程3>樹脂セルロース混合物を溶融混練する工程
実施例1の工程3と同様に実施し、セルロースファイバー含有量1質量%、セルロースウィスカー含有量4質量%の樹脂組成物ペレットを得た。
<工程1>樹脂セルロース分散液を調製する工程
押出機のシリンダー1より、調製例4で得られたPA粉体を、14.3kg/hで供給し、シリンダー3より、調製例1で得られたセルロースファイバー分散液を15kg/hの量で添加し、押出機内のシリンダー3及び4の部分で混合して、樹脂セルロース分散液を調製した。この時、押出機の回転数は撹拌効率を高めるため、500rpmとした。
<工程2>分散液を撹拌しながら加熱して、分散媒を除去し、樹脂セルロース混合物を得る工程
工程1に相当するシリンダー3及び4において調製した樹脂セルロース分散液から、第二工程に相当するシリンダー5及び6において、分散媒である水を除去し、樹脂セルロース混合物を得た。この時、押出機上部のベントポートより、多量の水蒸気が発生していた。
<工程3>樹脂セルロース混合物を溶融混練する工程
工程2で得られた樹脂セルロース混合物を、工程3に相当するシリンダー7以降にて、溶融混練し、セルロースファイバー含有量5質量%の樹脂組成物ペレットを得た。なお、この際、本工程において減圧状態とはしなかった。
工程1において、シリンダー3より添加するセルロース分散液を、調製例2で得られたセルロースウィスカーファイバー分散液5.3kg/hに変更した以外は、すべて実施例3と同様に実施し、溶融混練を実施し、セルロースウィスカー含有量5質量%の樹脂組成物ペレットを得た。
工程1において、シリンダー3より添加するセルロース分散液を、調製例1で得られたセルロースファイバー分散液と、調製例2で得られたセルロースウィスカーを、分散液中のセルロースファイバーとセルロースウィスカーの比率が2:8となるよう攪拌機で混合したセルロース混合分散液7.3kg/hに変更した以外は、すべて実施例3と同様に実施し、溶融混練を実施し、セルロースウィスカー含有量1質量%、セルロースウィスカー含有量4質量%の樹脂組成物ペレットを得た。
工程1において、シリンダー1より添加するPAを、PA粉体50質量%とPAペレット50質量%の混合物に変更した以外は、すべて実施例5と同様に実施した。なお、この時PAの供給性を均一にするため、2台のロスインウェイト式フィーダーを用いて、定量的に供給した。
工程1において、シリンダー1より添加するPAを、PA粉体20質量%とPAペレット80質量%の混合物に変更した以外は、すべて実施例5と同様に実施した。
工程1において、シリンダー1より添加するPAを、PAペレットのみに変更した以外は、すべて実施例5と同様に実施した。
工程3において、その一部のシリンダー12を減圧状態とした以外は、すべて実施例8と同様に実施した。
工程1において、シリンダー1より添加するPAの量を14.1kg/hとし、シリンダー3より添加するセルロース分散液を、調製例3で得られたセルロースウィスカー界面活性剤分散液4.9kg/hとした以外はすべて実施例9と同様に実施した。
<工程A>樹脂セルロース分散液を調製する工程
調製例4で得られたPA粉体100質量部に対して、調製例1で調製したセルロースファイバー分散液105質量部を混合し、これを遠心濾過し、樹脂とセルロースファイバーの合計量が60質量%の樹脂セルロース分散液を調製した。
<工程B>分散液を撹拌することなく加熱して、分散媒を除去し、樹脂セルロース混合物を得る工程
上記工程Aで得られた樹脂セルロース分散液を、80℃に設定した真空乾燥機を用いて乾燥し、樹脂セルロースファイバー乾燥物を得た。乾燥物は、塊の状態を呈していたため、これを、容積10リットルのヘンシェルミキサー中を用いて、5分間粉砕処理を実施し、パウダー状の樹脂セルロースファイバー混合物を得た。
<工程C>樹脂セルロース混合物を溶融混練する工程
上記工程Bで得られた樹脂セルロース混合物を、押出機のシリンダー1より15kg/hの量で供給し、溶融混練を実施し、セルロースファイバー含有量5質量%の樹脂組成物ペレットを得た。なお、この際は、シリンダー3からセルロース分散液は添加しなかった。
<工程A>分散液を撹拌しながら加熱して、分散媒を除去し、セルロースファイバー粉体を得る工程
調製例1で得られたセルロースファイバー分散液を、実施例1の工程2と同様に、密閉式プラネタリーミキサー中、70rpmで80分間、25℃、大気圧で撹拌処理した後、−0.1MPaの減圧条件で、60℃の温浴をセットし、307rpmで5時間、減圧乾燥処理し、セルロースファイバー粉体を得た。
<工程B>セルロースファイバー粉体とPA粉体とを溶融混練する工程
PAペレット100質量部に対し、上記工程Aで得られたセルロースファイバー粉体5.25質量部をドライブレンドし、押出機のシリンダー1より15kg/hの量で供給し、溶融混練を実施し、セルロースファイバー含有量5質量%の樹脂組成物ペレットを得た。なお、この際は、シリンダー3からセルロース分散液は添加しなかった。
<工程A>分散液を撹拌しながら加熱して、分散媒を除去し、セルロース混合物粉体を得る工程
調製例1で得られたセルロースファイバー分散液100質量部に対し、調製例2で得られたセルロースウィスカー分散液143質量部を混合し、攪拌機で撹拌し、セルロース混合物分散液を調製した。この分散液を比較例2と同様に、減圧乾燥処理し、セルロース混合物粉体を得た。
<工程B>セルロース混合物粉体とPAペレットとを溶融混練する工程
PAペレット100質量部に対し、上記工程Aで得られたセルロース混合物粉体5.25質量部をドライブレンドし、押出機のシリンダー1より15kg/hの量で供給し、溶融混練を実施し、セルロース含有量5質量%の樹脂組成物ペレットを得た。なお、この際は、シリンダー3からセルロース分散液は添加しなかった。
Claims (9)
- ポリアミド系樹脂を含む熱可塑性樹脂と、
径が450nm以下であるセルロースウィスカー若しくは径が450nm以下であるセルロースファイバー又はこれらの混合物であるセルロース(但し、カチオン性セルロースのカチオン基が中和されてなる変性セルロースを除く)と
を含む樹脂組成物の製造方法であって、
水を主成分とする分散媒と、前記分散媒中に分散させた熱可塑性樹脂及びセルロースと、界面活性剤とを含む樹脂セルロース分散液を調製する第一の工程、
前記樹脂セルロース分散液を撹拌しながら加熱し、分散媒を除去して樹脂セルロース混合物を得る第二の工程、
第二の工程で得られた樹脂セルロース混合物を溶融混練して樹脂組成物を得る第三の工程、
をこの順に含む、樹脂組成物の製造方法。 - 樹脂組成物中の熱可塑性樹脂の比率が、樹脂組成物100質量%に対して50〜99質量%である、請求項1に記載の樹脂組成物の製造方法。
- 前記ポリアミド系樹脂が、ポリアミド6、ポリアミド6,6、又はこれらの混合物である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物の製造方法。
- 第一の工程において、セルロースを分散媒中に分散させてセルロース分散液を得た後、前記セルロース分散液を熱可塑性樹脂に添加して前記樹脂セルロース分散液を得る、請求項1〜3のいずれか一項に記載の樹脂組成物の製造方法。
- 第一の工程においてセルロースと組合される熱可塑性樹脂の50質量%超がペレット形状である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の樹脂組成物の製造方法。
- 第一の工程において得られる樹脂セルロース分散液100質量%中のセルロースの割合が、1〜30質量%である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の樹脂組成物の製造方法。
- 第二の工程の温度が、100℃以上、200℃未満である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の樹脂組成物の製造方法。
- 第三の工程の少なくとも一部を大気圧未満の減圧状態で行う、請求項1〜7のいずれか一項に記載の樹脂組成物の製造方法。
- 第一〜第三工程を押出機で連続して実施する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の樹脂組成物の製造方法。
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