[go: up one dir, main page]

JP6931265B1 - 衣服用冷却システムおよびそれを備える冷却システム - Google Patents

衣服用冷却システムおよびそれを備える冷却システム Download PDF

Info

Publication number
JP6931265B1
JP6931265B1 JP2021507718A JP2021507718A JP6931265B1 JP 6931265 B1 JP6931265 B1 JP 6931265B1 JP 2021507718 A JP2021507718 A JP 2021507718A JP 2021507718 A JP2021507718 A JP 2021507718A JP 6931265 B1 JP6931265 B1 JP 6931265B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
cooling system
garment
liquid
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2021507718A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2021229839A1 (ja
Inventor
慎太郎 栗栖
慎太郎 栗栖
大暉 細井
大暉 細井
珠樹 大霜
珠樹 大霜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RS TAICHI INC.
Original Assignee
RS TAICHI INC.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RS TAICHI INC. filed Critical RS TAICHI INC.
Priority claimed from PCT/JP2020/038589 external-priority patent/WO2021229839A1/ja
Priority to JP2021129094A priority Critical patent/JP2021179071A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6931265B1 publication Critical patent/JP6931265B1/ja
Publication of JPWO2021229839A1 publication Critical patent/JPWO2021229839A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Professional, Industrial, Or Sporting Protective Garments (AREA)

Abstract

本発明の課題は、気化熱により身体を冷却することが可能な衣服用冷却システムを得ることである。本発明の衣服用冷却システム100は、液体Mを保持する容器110と、容器110から延びるチューブ130と、容器110からチューブ130に液体Mを手動で送達するための手動ポンプ120とを備え、チューブ130は、その側面に液体Mを放出するための複数の孔131を有するものである。一実施形態において、チューブの孔の数が、10個以下である。

Description

本発明は、衣服用冷却システムに関し、特に、液体を吐出する複数の吐出孔が形成されたチューブの構造に関するものである。さらには、本発明は、衣服用冷却システムを備える冷却システムにも関する。
従来から、衣服によって暑さに対処しようとする試みがなされている(例えば、特許文献1)。
国際公開第2015/145666号
本発明の発明者は、衣服を水で濡らし、水が蒸発するときの気化熱により、暑さに対処することに着目した。本発明の発明者は、気化熱により身体を冷却することが、二輪車での走行中に、または、アウトドアでのスポーツ中に風を受けるときに特に効果的であることを見出した。さらに、本発明の発明者は、気化熱により身体を冷却することは、産業用途で用いられる冷却システム、例えば、空調服などとの併用にも効果的であることを見出した。
本発明は、気化熱により身体を冷却することが可能な衣服用冷却システムを得ることを目的とする。
本発明は、例えば、以下の項目を提供する。
(項目1)
衣服用冷却システムであって、
液体を保持する容器と、
前記容器から延びるチューブであって、前記チューブは、その側面に前記液体を放出するための複数の孔を有する、チューブと、
前記容器から前記チューブに前記液体を送達するための手動ポンプと
を備える衣服用冷却システム。
(項目2)
前記チューブの前記孔の数が、10個以下である、項目1に記載の衣服用冷却システム。
(項目3)
前記チューブの内部容積当たりの前記孔の数が、1.41個/cm以下である、項目1または項目2に記載の衣服用冷却システム。
(項目4)
前記チューブの前記孔の数が、2個である、前記2個の孔は、相互に孔の直径が異なる、項目1〜3のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
(項目5)
前記2個の孔は、前記衣服用冷却システムが衣服に装着されるときに前記衣服の前側と後側とにそれぞれ1個配置されるように位置付けられ、
前記前側の孔の直径よりも前記後側の孔の直径が大きい、項目4に記載の衣服用冷却システム。
(項目6)
前記チューブは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記複数の孔は、前記第2の部分のみに分布しており、前記第1の部分の長さは、約30cm〜約50cmであり、前記第2の部分の長さは、約70cm〜約120cmである、項目1〜5のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
(項目7)
前記チューブの内径が、約2mm〜約5mmである、項目1〜6のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
(項目8)
前記複数の孔のうちの各2つの間の間隔は、少なくとも5cmである、項目1〜7のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
(項目9)
前記孔の直径は、約1mm〜約2mmである、項目1〜8のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
(項目10)
前記容器は、前記液体を前記送達するための放出口と、前記液体を前記容器に供給するための給液口とを有する二口構造を備える、項目1〜9のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
(項目11)
前記チューブの先端を前記チューブの一部に固定することによりループを形成するための固定具をさらに備える、項目1〜10のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
(項目12)
前記手動ポンプは、手動で駆動されるポンプ機構を備える、項目1〜11のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
(項目13)
項目1〜12のいずれか一項に記載の衣服用冷却システムと、
前記衣服用冷却システムが取り付けられる衣服と
を備える、冷却システム。
(項目14)
前記衣服は、前記チューブが通るチューブガイドを備え、前記チューブガイドは、少なくとも前記複数の孔のうち第1の孔および第2の孔を覆い、前記第1の孔を覆う前記チューブガイドの第1の部分は、前記第2の孔を覆う前記チューブガイドの第2の部分の密度とは異なる密度を有するように作製されている、項目13に記載の冷却システム。
(項目15)
前記第1の部分は、前記衣服の後側に配置され、前記第2の部分は、前記衣服の前側に配置され、前記第1の部分の密度は、前記第2の部分の密度よりも小さい、項目14に記載の冷却システム。
本発明によれば、気化熱により身体を冷却することが可能な衣服用冷却システム、およびそれを備える冷却システムを得ることができる。
図1は、本発明の衣服用冷却システム100を説明するための図である。 図2は、本発明の実施形態1による衣服用冷却システム100を説明するための図である。 図3は、図2に示す実施形態1の衣服用冷却システムの利用形態を説明するための図である。 図4は、図2に示す実施形態1の衣服用冷却システム100の効果を説明するための図である。 図5は、図2に示す実施形態1の衣服用冷却システムの変形例を説明するための図である。 図6は、図2に示す実施形態1の衣服用冷却システムの他の変形例を説明するための図である。
以下、本発明を説明する。本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
本明細書において、「約」とは、後に続く数字の±10%の範囲内をいう。
本明細書において、直径約Xmmの孔という場合、一辺が約Xmmの正方形内に収まる任意の形状の孔をいう。孔の形状は円形に限定されず、楕円形、八角形、六角形、四角形など任意の形状であり得る。
図1は、本発明の衣服用冷却システム100を説明するための図であり、図1(a)はその全体構成を模式的に示し、図1(b)は、図1(a)のIb−Ib線断面の構造を拡大して示し、図1(c)は、図1(a)のIc−Ic線断面の構造を拡大して示す。
本発明は、気化熱により身体を冷却することが可能な衣服用冷却システムを得ることを課題とし、
衣服用冷却システム100であって、
液体を保持する容器110と、
容器から延びるチューブ130であって、チューブは、その側面に液体Mを放出するための複数の孔131を有する、チューブと、
容器からチューブに液体を手動で送達するための手動ポンプ120と
を備える衣服用冷却システムを提供することにより、上記の課題を解決したものである。
従って、本発明の衣服用冷却システム100は、液体Mを容器110からチューブ130に送達し、複数の孔131から液体を放出するようにしたものであれば、その他の構成は、特に限定されるものではない。
さらに、本発明は、気化熱により身体を冷却することが可能な冷却システムを得ることを課題とし、
衣服用冷却システム100であって、
液体を保持する容器110と、
容器から延びるチューブ130であって、チューブは、その側面に液体Mを放出するための複数の孔131を有する、チューブと、
容器からチューブに液体を手動で送達するための手動ポンプ120と
を備える衣服用冷却システム100と、
衣服用冷却システム100が取り付けられる衣服10と
を備える冷却システムを提供することにより、上記の課題を解決したものである。
従って、本発明の冷却システムは、液体Mを容器110からチューブ130に送達し、複数の孔131から液体を衣服に対して放出するようにしたものであれば、その他の構成は、特に限定されるものではない。以下詳しく説明する。
〔チューブ〕
チューブ130は、容器110から導入された液体Mをチューブ130の複数の孔(放出孔)131から放出させるものであればその他の構成は限定されるものではなく、本発明の衣服用冷却システム100では、チューブ130の内径D1(図1(b))および長さL(図1(a))、さらには、チューブ130にされる放出孔131の数、密度、隣接する2つの放出孔の間隔E、および直径D2(図1(c))は、任意であり得る。
(チューブ130の内径D1)
チューブ130の内径D1は、1つの実施形態において、約3mm〜約5mmであり、具体的には、例えば、約4mmである。チューブ130内にかかる圧力は、チューブの内半径の二乗に反比例する。従って、同じ圧力でチューブ130内に液体Mを送り込む場合、内径D1が大きいほどチューブ内にかかる圧力が小さくなり、内径D1が小さいほどチューブ内にかかる圧力が大きくなる。チューブの約3mm〜約5mmの内径D1であれば、手動ポンプの操作で、チューブ130内に十分な圧力を発生させて液体Mを送り込むことができる。チューブ130の内径が約5mmよりも大きくなると、手動ポンプの操作では、チューブ130内に十分な圧力を発生させることができない。その結果、手動ポンプで一定量の液体Mを容器110からチューブ130内に送り出したとしても、チューブ130に十分な圧力がかからずにチューブ130の吐水口(放出孔)131からの吐水の勢い弱くなる。他方で、チューブ130の内径が約3mmよりも小さくなると、チューブ130内での液体Mの流動抵抗が大きくなり、チューブ130に液体Mを送り込むための手動ポンプの操作に大きな力が必要であり、ポンピング操作(ワンプッシュ)に時間がかかったり、ポンピングの回数が多くなってしまったり作業が煩雑になる。
1つの実施形態において、チューブ130の内径D1は、約2mm〜約3mmであり得る。チューブ130の内径D1を小さくするほど、チューブ130の吐水口からの吐出後にチューブ130内に残留する液体Mの量を少なくすることができる。チューブ130内に残留する液体Mは、例えば、利用者の体温、気温等により温められ、次に吐出する際の液体Mの温度を上昇させる。温度が上昇した液体Mで身体を濡らすことは、例えば気温が高い日には不快となり得、身体冷却の効果も低減し得る。チューブ130の内径D1を約2mm〜約3mmとして、チューブ130内に残留する液体Mの量を少なくすることは、次に吐出する際の液体Mの温度上昇を軽減する点で有利である。
(チューブ130の長さL)
チューブ130の長さLは、人の身体の大きさ(特に上半身の大きさ)を目安として約100cm〜約170cmであればよい。例えば、チューブ130の長さLは、約130cmである。チューブ130は、長すぎるとチューブ130が邪魔になり、短すぎると手動ポンプ120および容器が身体(衣服10)に近すぎて扱いにくいからである。
(チューブに形成される放出孔の数)
チューブに形成される放出孔の数(個数)は、10個以下の複数個であればよく、2つでも、3つでも、あるいは5つ以上でもよい。例えば、放出孔の数は、多すぎると、手動ポンプ120を操作したときにチューブ内に発生した圧力が解放されてチューブ130内の圧力が低下し、各放出孔131に一定の吐水圧がかからなくなり、吐水量がチューブの先端側ほど少なくなる。放出孔の数を10個以下とすることで、チューブ内の圧力の解放を抑制し、各放出孔131に一定の吐水圧をかけることができる。例えば、一実施形態において、長さLが約100cm〜約170cmのチューブ130に、3つの放出孔131が形成されている。
一実施形態では、チューブ130に、2つの放出孔131が形成され得る。例えば、2つの放出孔131は、利用者に装着されたときに、一方の孔が身体の前側(例えば、首部前側または胸部)に位置し、他方の孔が身体の後側(例えば、首部後側)に位置するように、チューブ130内に形成され得る。より具体的には、2つの放出孔131は、利用者に装着されたときに、一方の孔が身体の前側の中央付近に位置し、他方の孔が身体の後側の中央付近に位置するように、チューブ130内に形成され得る。これにより、利用者の前側と後側との両方から、利用者の身体を効率的に濡らすことができる。
(チューブに形成される放出孔の密度)
チューブの内容積当たりの放出孔の個数を表す放出孔の密度(個数〔個〕/チューブの内容積〔cm〕)は、チューブ130に形成されている放出孔131の数(例えば、2個以上10個以下)と、チューブ130の長さL(例えば、約100cm〜約170cm)および内径D1(例えば、約3mm〜約5mm)との関係から、例えば、以下の計算によって約0.05個/cm〜約1.41個/cmの範囲内であればよい。一実施形態(放出孔131の数=3個)では、放出孔の密度は、約0.09個/cm〜約0.42個/cmの範囲内であり得る。別の実施形態(放出孔131の数=4個)では、放出孔の密度は、約0.11個/cm〜約0.57個/cmの範囲内であり得る。
(放出孔の数が2個で、チューブの内径が5mmで、その長さLが170cmである場合)
チューブ130の内容積V1(cm)は、以下の計算式(1)で求められる。
V1=(0.25cm)×3.14×170cm=約33.36cm ・・・(1)
従って、この場合に放出孔の数を2個とすると、放出孔の密度(個/cm)X1は、以下の計算式(2)で求められる。
X1=2個/V1=約0.05(個/cm) ・・・(2)
(放出孔の数が10個で、チューブの内径が3mmで、その長さLが100cmである場合)
チューブ130の内容積V2(cm)は、上記計算式(1)と同様の計算式で計算することで7.065cmと求められる。また、放出孔の密度(個/cm)X2は、上記計算式(2)と同様の計算式で計算することで1.41(個/cm)と求められる。
(放出孔の数が3個で、チューブの内径が5mmで、その長さLが170cmである場合)
X1を求めるのと同様の計算により、放出孔の密度(個/cm)X3は、約0.09(個/cm)である。
(放出孔の数が3個で、チューブの内径が3mmで、その長さLが100cmである場合)
X1を求めるのと同様の計算により、放出孔の密度(個/cm)X4は、約0.42(個/cm)である。
(隣接する2つの放出孔の間隔E)
隣接する2つの放出孔の間隔は、少なくとも約5cmである。
この間隔が狭すぎる場合、放出孔の数が多すぎる場合と同様、各放出孔131に均等に放出圧がかからなくなり、手動ポンプから遠ざかるほど、放出孔からの液体の吐出量が少なくなる。逆に、この間隔が広すぎると、衣服のうちの隣接する放出孔間の部分で、放出孔から放出した液体により衣服が濡れない部分が生じることとなる。
(放出孔(吐水口)131の直径D2)
さらに、吐水口131の直径D2(図1(c))は、約0.5mm〜約2.5mmであり、好ましい実施形態において、約1.0mm〜約2.0mmであり、例えば、チューブに4個の吐水口が形成されている場合は、吐水口の直径は約1mmである。吐水口131の直径が大きすぎると、手動ポンプ120を操作したときに吐水するときの抵抗が小さくなり、チューブ130内の圧力が低下し、各吐水口131に一定の吐水圧がかからなくなり、吐水量がチューブ130の先端側ほど少なくなるため好ましくない。逆に、吐水口131の直径が小さすぎると、手動ポンプ120を操作したときに吐水するときの抵抗が大きくなり、各吐水口131から一定量吐水させるのに時間がかかるため好ましくない。
また、吐水口の直径は、吐水口の位置によって変化させてもよい。例えば、チューブの始端(手動ポンプ側の端)から遠くなるほど、吐水口の直径が大きくなるようにすることができる。好ましい実施形態では、チューブの始端(手動ポンプ側の端)から遠くなるほど、吐水口の直径が大きくなるが、チューブの終端(手動ポンプ側とは反対側の端)に最も近い吐水口の直径がチューブの終端に2番目に近い吐水口よりも小さくなるようにすることができる。例えば、チューブに3個の吐水口が形成されている場合は、チューブの終端(手動ポンプ側とは反対側の端)に最も近い吐水口の直径を約1.5mmとし、チューブの始端(手動ポンプ側の端)に最も近い吐水口の直径を約1mmとし、チューブの始端と終端との間に位置する吐水口の直径を約2mmとしてもよい。このように、チューブに3個の吐水口が形成されている場合は、2つの吐水口に挟まれた真ん中の吐水口では、使い始めのチューブ内に空気が入っている状態で両側の吐水口での減圧の影響を受けることから、直径を他の2つの吐水口よりも大きくして空気が流出しやすくすることが好ましい。これにより、使い始めのチューブ内に空気が入っている状態で、水よりも圧縮されやすい空気がチューブから抜けやすくなる。
また、吐水口の直径は、チューブの終端に最も近い吐水口の直径をチューブの始端に最も近い吐水口の直径よりも大きくするようにしてもよい。これは、チューブの終端側の吐水口での減圧が、チューブの始端側の吐水口での減圧に比べて大きいため、チューブの終端側の吐水口では、チューブの始端側の吐水口よりも空気が出やすくする必要があるからである。
上述した2つの吐水口を有する実施形態では、2つの吐水口の直径を相互に異ならせることが好ましい。より具体的には、利用者に装着されたときに身体の後側(具体的には首部後側)に位置する吐水口の直径を、利用者に装着されたときに身体の前側(例えば、首部前側または胸部)に位置する吐水口の直径よりも大きくすることが好ましい。これにより、身体の後側により多くの液体を放出できるようになる。利用者の首周りにチューブを巻くと、身体の構造上、身体の前側のチューブが身体の後側のチューブよりも低くなるように、チューブが傾く。これにより、後側で放出された液体は、前側に流れやすい傾向がある。例えば、後側で放出された液体は、傾いたチューブを伝って、あるいは、衣服を伝って、前側に流れ得る。例えば、2つの吐水口の直径を等しくすると、前側約7割、後側約3割程度の割合で濡れることが実験によって明らかになった。したがって、後側の吐水口の直径を前側の吐水口の直径よりも大きくして、後側から前側に流れる液体を補うように、身体の後側により多くの液体を放出することにより、結果的に、身体の前側および後側を均等に濡らすことが可能となった。本実施形態の一例において、利用者に装着されたときに身体の後側に位置する吐水口の直径は、約2.0mmであり、利用者に装着されたときに身体の前側に位置する吐水口の直径は、約1.5mmであり得る。
また、チューブの吐水口は、チューブのうちの筒状のチューブガイド180(図6参照)に覆われている部分に位置するように配置することが好ましい。このように吐出口を配置することで、吐出口が衣服側に向いていなくても、吐出口から出た水をチューブガイドを介して確実に衣服に浸透させることができる。ここで、チューブガイドは、衣服の所定位置に取り付けられた部材であって、このチューブガイドにチューブを挿入することでチューブを衣服の所定位置に固定するものである。チューブの吐水口が位置する位置のチューブガイドを構成する材料は、液体浸透性を有する任意の材料であり得、例えば、繊維素材であり得る。繊維素材は、伸縮性に富んだ素材(例えば、ポリウレタン弾性繊維)であり、ライクラ(登録商標)と呼ばれるものがある。なお、チューブガイド180は、衣服に固着されるもので、チューブ130が挿入可能な筒状部材であればよく、例えば、チューブの吐水口が位置する位置以外のチューブガイド180は、液体浸透性を有する材料(例えば、繊維素材)に限定されず、可撓性を有するビニール製のものでもよいし、可撓性を有しない樹脂製のもの(中空の樹脂パイプ)あるいは金属製のもの(金属製パイプ)でもよい。
一実施形態において、チューブガイド180は、第1の部分と、第1の部分の密度とは異なる密度を有する第2の部分とを有し得る。ここで、密度とは、単位面積を占める繊維の量として表現され得る。第1の部分および第2の部分は、例えば、作製方法を異ならせることによって、相互に密度を異ならせることができる。例えば、第1の部分を、材料を編むことによって作製し、第2の部分を、材料を織ることによって作製することによって、第1の部分の密度と第2の部分の密度とを異ならせることができる。例えば、第1の部分に(例えば、レーザ加工等によって)孔をあける一方で第2の部分には孔をあけないようにすることで、第1の部分の密度を第2の部分の密度と異ならせることができる。例えば、第1の部分をローゲージで作製し、第2の部分をハイゲージで作製することによって、第1の部分の密度を第2の部分の密度と異ならせることができる。あるいは、第1の部分および第2の部分は、例えば、材料を異ならせることによって、相互に密度を異ならせることもできる。例えば、第1の部分を、より太い繊維材料から作製し、第2の部分を、より細い繊維材料から作製することによって、第1の部分の密度を第2の部分の密度と異ならせることができる。
例えば、具体的な実施形態において、第1の部分は、化学繊維を編むことによって作製される一方で、第2の部分は、化学繊維を織ることによって作製されることによって、第2の部分の密度を第1の部分の密度よりも大きくすることができる。例えば、第1の部分は、化学繊維(例えば、ポリエステルベースの繊維)を編むことによって作製されたメッシュ生地から作製される一方で、第2の材料は、化学繊維(例えば、ポリエステルベースの繊維、特に、ライクラ(登録商標)等のポリウレタン弾性繊維)を織ることによって作製された生地から作製されることによって、第2の部分の密度を第1の部分よりも大きくすることができる。ポリエステルベースの繊維は、吸水性がほとんどなく、ポリエステルベースの繊維から作製された生地は、毛細管現象により、液体を拡散させる効果を有している。ポリエステルベースの繊維から作製された生地は、例えば綿(コットン)から作製された生地よりも、拡散速度が速く、乾燥速度が速い。従って、ポリエステルベースの繊維から作製された生地は、衣服用冷却システムと併用される衣服に好適であり、チューブガイドの材料としても好適である。
チューブガイドを構成する生地の密度を、チューブガイドの部分に応じて変えることで、チューブから放出された液体の拡散性を変動させることができる。生地の密度が高いほど、生地により多くの液体を保持することができ(保液力が高い)、より広い範囲にわたって液体を拡散することができる。例えば、第1の部分は、チューブ内の複数の孔のうちの第1の孔を覆う部分であり、第2の部分は、チューブ内の複数の孔のうちの第2の孔を覆う部分であり得る。これにより、例えば、第1の孔から放出された液体が拡散する程度と、第2の孔から放出された液体が拡散する程度とを異ならせることができる。これは、所望の濡れ具合を達成するために役立つ。
例えば、上述したように、後側で放出された液体は、前側に流れやすい傾向がある。従って、衣服の後側の部分に相当するチューブガイドの部分(第1の部分)の密度をより小さくするように構成することにより、後側に放出された液体は、第1の部分の生地にはあまり保持されず、重力に従って第1の部分から下方に流れることができる。これにより、後側に放出された液体が前側に流れることを低減し、後側で流れること促進する。これと対照的に、例えば、衣服の後側の部分に相当するチューブガイドの部分(第1の部分)の密度をより高くするように構成すると、後側に放出された液体は、第1の部分の生地に保持されるようになる。第1の部分の生地の保液力が飽和する前は第1の部分の生地が液体を保持し続けることができ、後側に放出された液体が前側に流れることを低減することができる。しかしながら、第1の部分の生地の保液力が飽和すると、第1の部分の生地はもはや液体を保持することができなくなり、液体を保持しない“壁”のように作用する。このとき、後側に放出された液体は“壁”によって跳ね返り、重力に従って第1の部分から下方に流れるよりも、前側に流れてしまうようになる。
従って、好ましい実施形態におけるチューブガイドでは、衣服の後側に配置される孔を覆う部分が、密度が小さい生地(例えば、メッシュ生地)で作製され、それ以外の部分が、密度が大きい生地(例えば、ライクラ(登録商標)等のポリウレタン弾性繊維の生地)で作製され得る。このようなチューブガイドを利用することにより、チューブから放出される液体の拡散性を確保しつつ、後側で放出された液体が前側に流れることを低減することができる。これにより、衣服の前側および後側を均等に濡らすことができる。
上述した2つの吐水口を有する実施形態におけるチューブガイドでは、例えば、身体の後側に位置する吐水口を覆う部分が、密度が小さい生地(例えば、メッシュ生地)で作製され、それ以外の部分(身体の前側に位置する吐水口を覆う部分も含む)が、密度が大きい生地(例えば、ライクラ(登録商標)等のポリウレタン弾性繊維の生地)で作製され得る。より多くの液体が後側で放出されるものの、身体の後側に位置する吐水口を覆う部分が“壁”となることはなく、後側で放出された液体は後側で十分に拡散される。これにより、衣服の前側および後側を均等に濡らすことができる。
また、上記のようにチューブ130に3つの吐水口が形成されている1つの実施形態では、チューブの長さは約130cmであり、チューブの内径は約4mmであり、チューブの終端からその終端に最も近い第1の吐水口までの距離は約8cmであり、チューブの終端からチューブの始端に最も近い第3の吐水口までの距離は約43.5cmであり、チューブの終端から真ん中の第2の吐水口までの距離は約15.5cmである。ここで、チューブ130の材質としては軟質ポリウレタンを用いることができる。このように3つの吐水口を配置すると、利用者が装着したときに、第1の吐水口が首の略前方に配置され、第2の吐水口が首の略右側方に配置され、第3の吐水口が首の略左側方に配置されるようになる。このような吐水口の配置は、利用者の上半身前側を効率的に濡らすために好ましく、例えば、二輪車(オートバイ)で走行中に前方から受ける風による気化熱で身体を冷却する場合に特に有用である。また、この1つの実施形態においては、利用者の両肩後側をより効率的に濡らすために、チューブの始端に最も近い第3の吐水口および真ん中の第2の吐水口をより背中側に寄せてもよい。例えば、チューブの終端からチューブの始端に最も近い第3の吐水口までの距離は約37cmとし、チューブの終端から真ん中の第2の吐水口までの距離は約18cmとしてもよい。
なお、チューブの終端からその終端に最も近い第1の吐水口までの距離、チューブの終端からチューブの始端に最も近い第3の吐水口までの距離、およびチューブの終端から真ん中の第2の吐水口までの距離は、上記の距離に限定されるものではない。
チューブの終端からその終端に最も近い第1の吐水口までの距離は、鎖骨(例えば、左側鎖骨)の上側近傍に位置する固定具から喉の下側近傍までの距離であり、例えば、約6cm〜約10cmの範囲の距離であり得る。
チューブの終端から真ん中の第2の吐水口までの距離は、鎖骨(例えば、左側鎖骨)の上側近傍に位置する固定具から喉の下側近傍を通過して首の側方(例えば、首の右側側方)に至る経路の距離であり、例えば、約12cm〜約20cmの範囲の距離であり得る。
さらに、チューブの終端からチューブの始端に最も近い第3の吐水口までの距離は、鎖骨(例えば、左側鎖骨)の上側近傍に位置する固定具から、喉の下側近傍、首の側方(例えば、首の右側側方)、首の後ろ、および首の反対側の側方(例えば、首の左側側方)に至る経路の距離であり、例えば、約35cm〜約45cmの範囲の距離であり得る。
さらに、チューブ130は、図1(a)に示すように、放出孔131が形成された第1の部分130aと、放出孔131が形成されていない第2の部分130bとを有することが好ましい。
このように、放出孔131が形成されていない第2の部分を有することにより、少なくとも容器110が身体(衣服10)に近づきすぎるのを防止でき、それにより装着性を向上させることが可能となる。
ここで、例えば、第1の部分130aの長さは、1つの実施形態において、首の太さに基づいて約30cm〜約50cmであり、第2の部分130bの長さは、容器110などの取り扱いがしやすいことを考慮して約70cm〜約120cmであり、この場合、チューブ130の長さは、約100cm〜約170cmとなる。しかしながら、本発明はこれに限定されない。
また、チューブ130を衣服10に保持するための保持部材は、任意であり得る。例えば、この保持部材は、図2あるいは図6に示すように、チューブの先端側にループ形状を形成する固定具であって、チューブの先端側にループ形状の部分を形成してこのループ形状の部分が衣服の首回りに巻き付けられるようにする固定具140でもよい。この固定具は、樹脂材料で構成されていてもよいし、金属材料で構成されていてもよい。
例えば、図2に示す固定具140は、チューブ130を貫通させる部分(筒状部)141が直線状であるのに対し、図6に示す固定具140aは、筒状部141aが約90°〜約120°の範囲の角度(例えば、約100°)で折れ曲がっている点で、両者の構造が異なっている。固定具は、図6に示す固定具140aのように、筒状部141aを折れ曲がった構造とすることにより、この固定具140aとこれに隣接して設けられているチューブガイド180とにより、首回りに巻き付けたチューブ130の初期位置がずれないようにすることができる。
あるいは、この保持部材(固定具)は、図5に示すように、衣服10に固着され、チューブ130が挿入可能な筒状部材150であってもよい。筒状部材150は、可撓性を有する中空のパイプ状部材であり、ビニール製のもの、あるいは金属製のものでもよいし、あるいは、可撓性を有しない中空の樹脂パイプあるいは金属製パイプでもよい。
〔容器110〕
容器110は、冷却液として用いられる液体Mを保持するものであれば、その他の構成は任意であり得る。例えば、容器110は、液体Mを容器内部から出し入れするための少なくとも1つの口を有していればよいが、容器は、2つ以上の口を有していてもよい。
具体的には、容器110は、液体を容器から放出させるための液出口と、液体を容器に供給するための液入口とを有する二口構造(図2参照)を備えていてもよい。これにより、容器110に液体を容易に供給することができ、頻繁な給水でも煩わしくならない。
容器110は、例えば、断熱構造を有することが好ましい。断熱構造は、例えば、容器110の内部構造であり得る。容器110は、例えば、断熱性を有する材料から作製される。あるいは、断熱構造は、例えば、容器110の外部構造であり得る。容器110は、例えば、断熱性を有する部材で覆われてもよいし、断熱性を有する構造(例えば、クーラーボックス等)内に配置されてもよい。このような断熱構造により、容器110内部の液体Mの温度変化を抑えることができる。これは、例えば、真夏の炎天下で、衣服用冷却システムを利用する場合に好ましい。真夏の炎天下では、容器110内部の液体Mの温度が体温を超える場合があり、体温を超えた液体Mで身体を濡らすことは、不快となり得、身体冷却の効果も低減し得るからである。
〔手動ポンプ120〕
手動ポンプは、容器に保持された液体を手動操作によりチューブに送達するものであれば、その他の構成は任意である。ここで、手動操作は、広義に解されるべきであり、広義の意味での手動操作は、手動でポンプ機構を駆動する狭義の意味での手動操作に加えて、電動でポンプ機構を駆動するためにスイッチを押す等の手動操作も含む。従って、本明細書および特許請求の範囲では、「手動ポンプ」は、狭義の意味での手動操作により容器に保持された液体をチューブに送達するポンプと、広義の意味での手動操作により容器に保持された液体をチューブに送達するポンプとの両方を含む。
手動でポンプ機構を駆動する例において、手動ポンプ120は、操作レバー121と、操作レバーにより作動するポンプ機構122とを有するものであり得る。また、手動ポンプ120は容器110と別体であってもよいし、あるいは手動ポンプ120は容器110に一体に組み込まれたものでもよい。
操作レバー121は、例えば、片手で操作可能なトリガータイプであり得る。これにより、利用者は、目視の必要なく、ポンプ120を操作することができる。
手動ポンプによる液体の送達量は、例えば、1回の操作あたり約0.5ml〜約3mlの送達量であり、具体的には、例えば、約0.8ml、約1.5mlである。1回の操作あたりの送達量を多くするほど、初期状態のチューブ130内の空気を抜くのが早く、液体を送達するための操作回数を少なくすることができ、チューブ130内に十分な圧力を発生させることができるという利点がある。これにより、少ない操作回数で、各放出孔131に一定の吐水圧をかけることができる。より多くの送達量を達成するためには、より大型のシリンダを有する手動ポンプが必要である。
自動的にポンプ機構を駆動する例において、手動ポンプは、手動スイッチと、手動スイッチの操作により電動で作動するポンプ機構とを有するものであり得る。また、手動ポンプは容器と別体であってもよいし、あるいは手動ポンプは容器に一体に組み込まれたものでもよい。
電動で作動するポンプ機構は、バッテリを備え得る。バッテリは、携帯可能なバッテリであれば、その構成は任意である。バッテリは、例えば、一次電池であってもよいし、二次電池であってもよい。
電動で作動するポンプ機構は、例えば、手動スイッチの操作により(例えば、スイッチを押下されたときに)、一定量を送達するように電動で作動してもよいし、手動スイッチの操作により(例えば、スイッチをONにされている間中)、継続的に液体を送達するように作動してもよい。好ましくは、ポンプ機構は、手動スイッチの操作により、一定量を送達するように電動で作動し得る。これにより、吐出量の調節を、スイッチの操作のみでおこなうことができるからである。例えば、手動スイッチの操作回数を増やすことで、多くの液体を放出させることができる。
〔衣服10〕
衣服10は、任意の材料から形成され、任意の形状を有し得る。好ましくは、衣服10は、チューブガイド180と同様に、液体浸透性を有する任意の材料から形成され得る。材料は、例えば、繊維素材であり得る。繊維素材は、伸縮性に富んだ素材(例えば、ポリウレタン弾性繊維)であり、ライクラ(登録商標)と呼ばれるものがある。衣服10は、チューブガイド180を備え得る。
以下の実施形態では、衣服用冷却システムとして、液体Mが水であり、チューブ130が複数の放出孔131を有し、容器110にポンプ120が組み込まれており、容器110が二口構造を有するものを挙げて説示するが、本発明はこれに限定されない。また、特に、実施形態1では、衣服用冷却システム100として、チューブ120の先端をチューブの一部に固定することによりループを形成するための固定具140をさらに備え、チューブ130が4つの放出孔131を有するものを挙げる。実施形態1の変形例では、衣服用冷却システム101として、チューブ130を衣服10に取り付けるための取付部材150が衣服に固着されたものを挙げて説示する。さらに、実施形態1の他の変形例では、衣服用冷却システム102として、実施形態1の固定具140に代えて、チューブを貫通させる筒状部が折れ曲がった構造の固定具140aを備えたものを挙げる。ただし、本発明はこのような実施形態1およびその変形例に限定されない。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図2は、本発明の実施形態1による衣服用冷却システム100を説明するための図であり、図2(a)は、その全体構成を具体的に示し、図2(b)は、図2(a)のR1部分のチューブ保持具(固定具)140を拡大して示し、図2(c)は、チューブ保持具140にチューブを取り付ける方法を示す。
実施形態1の衣服用冷却システム100は、図2(a)に示すように、液体Mを保持する容器110と、容器110から延びるチューブ130と、容器110からチューブ130に液体Mを手動で送達するための手動ポンプ120とを備え、チューブ130の側面には、図2(b)に示すように、液体(水)Mを放出させるための複数の孔(放出孔)131が形成されている。ここでは、チューブ130には4つの放出孔131が形成されているが、チューブ130に形成される放出孔131の数は、これに限定されるものではない。
(チューブ130)
ここで、チューブ130は、可撓性を有する筒状部材で構成されており、具体的には、ビニールチューブ(例えば、軟質ポリウレタンチューブ)が用いられており、固定具140により衣服10に保持されるようになっている。
固定具140は、図2(b)に示すように、チューブ130の先端の開口に挿入されることによりチューブ130の先端の開口を止栓する止栓部142と、チューブ130が挿入される筒状部141とを有し、止栓部142と筒状部141とが所定の角度K(例えば、約60°)をなすように接合されている。これにより、利用者が衣服10を着用した状態で、チューブ130を首に巻き付け、さらに、図2(c)に示すように、チューブ130の先端を筒状部141に挿入してさらにチューブ130の先端の開口を止栓部142に固定することで、チューブ130の先端側に衣服10の首回りに沿うループ形状の部分が形成される。チューブ130のループ形状の部分は、利用者が着用した衣服10の首回りに巻きつくこととなり、衣服10に保持された状態となる。
このチューブ130のうちのループ形状をなす第1の部分130aは、チューブ130の容器110側の端から見て最初に放出孔131が形成されている位置P1から最後の放出孔131が形成されている位置P2までの距離Laに相当する部分であり、例えば、約30cm〜約50cmの長さを有し、その側面には、液体を放出する4つの孔(ここでは、水を放出するための4つの放出孔131)が形成されている。これによりこの吐水口131から出た水により衣服10の首回りの部分、すなわち、少なくとも、胸上部、両肩、および背中上部が濡れるようになっている。
また、チューブ130のうちの第1の部分130a以外の第2の部分130bは、筒状部141の近傍の最初の孔が形成されている位置P1から容器110側の端部P0に至る部分である。第2の部分130bは、容器110に保持された水を第1の部分130aに送るための部分であり、例えば、約70cm〜約120cmの長さを有し、この第2の部分130bには吐水口131が形成されていない。
なお、第1の部分130aの長さLaは、約30cm〜約50cmに限定されず、この範囲外の長さ、例えば、約20cmや約60cmでもよいし、第2の部分130bの長さLbは、約70cm〜約120cmに限定されず、この範囲外の長さ、例えば、約60cmや約130cmでもよい。
また、このチューブ130には、4つの吐水口131が形成されている。ただし、チューブ130に形成される吐水口131の数は4つに限定されるものではなく、10個以下の複数個であればよく、2つでも、3つでも、あるいは5つ以上でもよい。
また、チューブ130の長さは、第1の部分130aの長さに第2の部分130bの長さを加えたものであり、従って、この実施形態1の衣服用冷却システム100ではチューブ130の長さLは、約100cm〜約170cmとなるがこれに限定されない。チューブ130は、人の身長を目安として約100cm〜約200cmであればよい。チューブ130は、長すぎるとチューブ130が邪魔になり、短すぎると手動ポンプ120が身体(衣服1)に近すぎて扱いにくいからである。
また、隣接する吐水口131の間隔E(第1の部分130aがループ形状の場合)は、約7.5cm(約30cm/4個)〜約12.5cm(約50cm/4個)であるが、少なくとも5cm以上あればよい。隣接する吐水口131の間隔Eは、複数の吐水口で一定としてもよいし、異ならせてもよい。
さらに、チューブ130の内径は、約3mm〜約5mmであり、例えば、4mmである。チューブ130の内径は、約3mm以下でも、約5mm以上でもよい。ただし、チューブ130の内径が小さすぎると、チューブ130内での水の流動抵抗が大きくなり、手動ポンプの操作に力が必要となる。また、チューブ130の内径が大きすぎると、ビニールなどで構成されるチューブの剛性が小さくなる。その結果、手動ポンプで一定量の水を容器110からチューブ130内に送り出しても、チューブ130に水が送り込まれた瞬間にチューブ130が膨張してしまってチューブ130の吐水口131からの吐水の勢いが弱くなる。
なお、チューブ130の内径を約4mmとし、チューブ130の長さを約100cmとし、放出孔(吐出口)131の数を4つとした場合、チューブの内部容積当たりの吐水口131の数は、約0.32(=4/(0.2×0.2×3.14×100))個/cm以下となる。また、チューブ130の内径が約3mm〜約5mmであるとすると、チューブの内部容積当たりの吐水口の数は、約0.20(=4/(0.25×0.25×3.14×100))個/cm〜約0.57(=4/(0.15×0.15×3.14×100))個/cmの範囲となる。
さらに吐水口131の直径D2(図1(c)参照)は、約0.5mm〜約2.5mmであり、具体的には、約1.5mmである。吐水口131の直径が大きすぎると、手動ポンプ120を操作したときに吐水するときの抵抗が小さくなり、チューブ130内に発生する水圧が低下し、各吐水口131に一定の吐水圧がかからなくなり、吐水量がチューブ130の先端側ほど少なくなるため好ましくない。逆に、吐水口131の直径D2(図1(c)参照)が小さすぎると、手動ポンプ120を操作したときに吐水するときの抵抗が大きくなり、各吐水口131から吐水させるのに時間がかかるため好ましくない。
(容器110)
容器は、液体を送達するための放出口112と、液体Mを容器110に供給するための給液口111とを有する二口構造を備えている。
(手動ポンプ120)
手動ポンプ120は、操作レバー121と、操作レバー121により作動するポンプ機構122とを有していてもよい。また、手動ポンプ120は容器110の放出口112に着脱可能な構造となっている。ただし、手動ポンプ120は容器110に一体に組み込まれたもので、容器110から取り外すことができないものでもよい。なお、本例では、操作レバー121により手動でポンプ機構122を駆動することを説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明では、スイッチ等の手動操作により電動でポンプ機構を駆動することも可能である。
手動ポンプ120の先端には逆止弁カプラー113が結合されており、チューブ130は、逆止弁カプラー113に接続され得る。
このような衣服用冷却システム100の利用方法を説明する。
図3は、図2に示す実施形態1の衣服用冷却システムの利用形態を説明するための図であり、図3(a)は、二輪車(オートバイ)で走行中に身体を冷却する場合を示し、図3(b)は、ジョギング中に身体を冷却する場合を示している。
利用者は、例えば、図3(a)に示すように二輪車に乗る場合、まず、衣服10を着用し、チューブ130の先端部分を図2(c)に示すように固定具140の筒状部141に通してさらに衣服10の首回りにチューブ130を巻き付け、チューブ130の先端部分を固定具140の止栓部142に固定する。
これにより、図2(a)に示すように、チューブ130が衣服10の首回りに巻き付けられた状態で、利用者が装着した衣服10の首回りに保持されることとなる。
次に、容器110を脚の大腿部やわき腹などの二輪車の運転に支障をきたさない部分に取り付けベルトBtなどを用いて装着する。ここでは、二輪車の乗車中にアクセルを操作する手とは反対の左手で手動ポンプ120の操作レバー121を操作できるように、容器ホルダの取り付けベルトBtを左脚の大腿部に装着する。
具体的には、取り付けベルトBtには、容器110を収容する容器ホルダ111が取り付けられており、取り付けベルトBtを図3(a)に示すように利用者の大腿部に装着することにより、手動ポンプ112が装着された容器110を容器ホルダ111に入れて携行することができる。
図3(a)に示すように利用者Us1が二輪車の運転中にこの衣服用冷却システム100を作動させたい場合は、容器ホルダ101に収容されている容器110に取り付けられている手動ポンプ120の操作レバー121を繰り返し強く握ると、手動ポンプ機構122の作動により、容器110内に保持されている水がチューブ130内に送り出される。あるいは、電動で駆動するポンプ機構の場合には、ポンプ機構を駆動するためのスイッチを操作すると、ポンプ機構の作動により、容器110内に保持されている水がチューブ130内に送り出される。
チューブ130に送り出された水は、チューブ130のうちの放出孔131が形成されていない第2の部分130bを通って、放出孔131が形成されている第1の部分130aに送り込まれる。チューブ130の内部に空気が入っている場合(初めて利用する初期状態など)は、チューブ130の内部が水で満たされた状態になると、操作レバー121を操作したときには、放出孔131から水が放出されるときの抵抗によりチューブ130内に均等な圧力がかかることとなる。ここでは、手動ポンプ120は、操作レバー121を1プッシュしたときには約1ml(1cc)の水が容器110からチューブ130内に送られるようになっている。
これにより、操作レバー121が操作される度に、チューブ130の第1の部分130aに形成された複数の放出孔131からは均一な量の水が放出することとなる。
利用者Us1は、チューブ130から放出した水による衣服10の濡れ具合を感覚的に感知して手動ポンプ120の操作レバー121の操作を一旦停止する。
その後は、二輪車の走行中に利用者に吹き付ける風により衣服10に浸み込んだ水が蒸発することとなり、この蒸発の際の気化熱により利用者の身体が冷却されることとなる。
上述した例では、本発明の衣服用冷却システムを二輪車の走行中に利用することを説明したが、本発明は、これに限定されない。例えば、実施形態1の衣服用冷却システム100は、図3(b)に示すようにジョギングをしているときに利用してもよい。この場合は、手動ポンプ120が装着された容器110は、利用者Us2の大腿部に容器ホルダ111を取り付けるにしても、走りやすいように利用者Us2の腰に近い位置となるように、取り付けベルトBtと容器ホルダ111との接続の仕方を変えて容器ホルダ101の位置を調節する。また、この衣服用冷却システム100はその他のスポーツをしているとき、さらには、肉体労働をしているとき等に利用してもよい。本発明の衣服用冷却システムは、例えば、ファンを備える空調服と共に利用することもできる。これにより、吹き付ける風がない場合であっても、液体を効率的に蒸発させて気化熱を発生させることができる。
図4は、図2に示す実施形態1の衣服用冷却システム100の効果を説明するための図であり、図4(a)は、全ての放出孔で均等に吐水できた場合を示し、図4(b)は、全ての放出孔で均等に吐水できない場合を示し、図4(c)は、図4(b)のZ部分を拡大して示す。
図4(a)に示される例では、4つの放出孔が設けられている内径4mm長さ約100cmのチューブに、1回の操作あたり1ccの吐水量を有する手動ポンプ120で水を送り込んだ。チューブには、第1の部分130aの中心から左右に約6cm離れたそれぞれの位置に直径約1mmの放出孔があり、それらの放出孔から約5cm離れた位置に直径約1mmの放出孔がある。すなわち、図4(a)に示される例では、第1の部分130aは、約22cmの長さを有しており、約0.32個/cm(=4個/(0.2cm×0.2cm×3.14×100cm)のチューブの内部容積当たりの放出孔の数を有している。図4(a)は、手動ポンプ120を3回連続して操作した場合の各吐出孔から吐出された様子を示している。図4(a)から分かるように、すべての放出孔から均一に水が放出されていることが分かる。
図4(b)に示される例では、図4(c)に示されるように無数の孔が設けられている内径約6mm長さ約100cmのチューブに、1回の操作あたり約1ccの吐水量を有する手動ポンプ120で水を送り込んだ。第1の部分131aの長さは、図4(a)に示される例と同様に、約22cmである。放出孔の数が多すぎて正確に計数することができなかったが、放出孔の間隔が約1mm〜約2mmであったことから、少なく見積もっても約3000個は開いていた。従って、図4(b)に示される例では、少なくとも約106個/cm(=約3000個/(0.3cm×0.3cm×3.14×100cm)のチューブの内部容積当たりの放出孔の数を有している。内径約6mmのチューブを満水にするためには、15〜20回の操作が必要だったが、ポンプ120に近い方の放出孔から水が漏れてしまった。図4(b)は、このときの様子を示している。図4(b)から分かるように、放出孔からは不均一に水が漏れだしていることが分かる。
この衣服用冷却システム100では、少なくとも、チューブ130の内径、チューブ130に形成された放出孔131の個数、および放出孔131の直径が適切に設定された場合には、図4(a)に示すように、利用者が手動ポンプ120を操作したときに、チューブ130の複数の放出孔131で均一な放出圧がかかることとなり、全ての放出孔131から均一に水が放出される。
一方、チューブ130の内径、チューブ130に形成された放出孔131の個数、および放出孔131の直径の設定が、利用者が手動ポンプ120を操作したときに、チューブ130の複数の放出孔131で均一な放出圧がかかる設定でないときには、図4(b)に示すように、全ての放出孔131から均一に水が放出されない。
このように、本実施形態1の衣服用冷却システム100は、液体Mを保持する容器110と、容器110から延びるチューブ130と、容器110からチューブ130に液体Mを手動で送達するための手動ポンプ120とを備え、チューブ130をその側面に液体Mを放出するための複数の孔131を有する構造とし、チューブ130の内径、チューブ130に形成された放出孔131の個数、放出孔131の直径を、利用者が手動ポンプ120を操作したときに、チューブ130の複数の放出孔131で均一な放出圧がかかるように設定したので、チューブ130の各放出孔131からは均等な量の液が衣服10に沁み出すこととなり、衣服10の濡らしたい部分を均等に濡らすことができる。これにより利用者の身体の衣服10を装着した部分を満遍なく冷却することができる。
また、実施形態1の衣服用冷却システム100は、チューブ130の先端側の部分をループ形状に保持する保持具140を備えているので、チューブ130の先端側に形成されたループ形状の部分を衣服の首回りに巻き付けることで、衣服10へのチューブ130の装着を簡単に行うことができる。
さらに、容器110は、2つの開口(放出口112と給液口111)を有する二口構造を有し、一方の開口(放出口)112には手動ポンプ120が着脱可能な構造となっているので、容器110への水の補給は手動ポンプ120を取り外すことなく、他方の開口(給液口111)から行うことができ、さらには、容器110や手動ポンプ120の洗浄の場合には、容器110から手動ポンプ120を取り外して容器110や手動ポンプ120の洗浄を入念に行うことができる。
なお、実施形態1では、衣服用冷却システムとして、チューブの先端側にループ形状を形成する固定具を備え、チューブの先端側のループ形状の部分を衣服の首回りに巻き付けてチューブ130を衣服に保持するものを示したが、チューブ130を衣服に保持する方法はこれに限定されず、チューブ130を衣服に取り付けるための取付部材が衣服に固着されたものでもよく、このような取り付け部材を有する衣服用冷却システムを実施形態1の変形例として以下に説明する。
(実施形態1の変形例)
図5は、図2に示す実施形態1の衣服用冷却システムの変形例として、チューブ130を衣服に固定する筒状部材150を備えた衣服用冷却システム101を示す。
この実施形態1の変形例による衣服用冷却システム101は、実施形態1の衣服用冷却システム100における固定具140に代えて、チューブ130を衣服に固定する筒状部材150および結束部材160を備えたものであり、その他の構成は、実施形態1の衣服用冷却システム100におけるものと同一である。
ここでは、筒状部材150としては、合成繊維でパイプ形状を形成するように編まれた部材が用いられ、縫い込みや接着剤などで衣服10に固着されている。また、チューブ130の先端は、結束部材160でチューブ130の容器110側の部分に結束されている。
なお、筒状部材150は、合成繊維でパイプ形状を形成するように編まれたものに限定されず、可撓性を有する中空のパイプ状部材であり、ビニール製のものでもよいし、可撓性を有しない中空の金属製パイプでもよい。また、結束部材160は、チューブ130の先端側部分をチューブ130の容器110側の部分に結束するものであれば、構造や材質は限定されず、クリップやマジックテープ(登録商標)でもよいし、金属製でも樹脂製でもよい。
このような構成の実施形態1の変形例の衣服用冷却システム101においても、実施形態1の衣服用冷却システム100と同様の効果が得られる。
さらに、実施形態1の他の変形例を説明する。
(実施形態1の他の変形例)
図6は、実施形態1の他の変形例による衣服用冷却システム102を説明するための図であり、図6(a)は、その全体構成を具体的に示し、図6(b)は、図6(a)のR2部分のチューブ保持具140aを拡大して示し、図6(c)は、チューブ保持具140aにチューブを取り付ける方法を示す。
この実施形態1の他の変形例の衣服用冷却システム102は、実施形態1の衣服用冷却システム100における固定具140に代えて、チューブを貫通させる筒状部141aが折れ曲がった構造の固定具140aを備え、さらに、衣服におけるチューブの設置経路を規定するチューブガイド180を備えたものである。また、ここでは、チューブ130は3つの吐水口131aを有するものとする。
従って、衣服用冷却システム102は、固定具140aの筒状部141aが折り曲げられている点、およびチューブガイド180を有する点、およびチューブ130に設けられている吐水口131の数の点で、実施形態1の衣服用冷却システム100と構成が異なっている。
具体的には、図6に示す固定具140aでは、筒状部141aの一端側は、止栓部142の根元側端と接合され、筒状部141aの他端側が止栓部142の先端側端から離れるように筒状部141aが約100°の角度で折り曲げられている。なお、筒状部141aの折り曲げ角度は、約100°に限定されるものではなく、約90°〜約120°の範囲の角度が好ましい。
固定部140aは、筒状部141aの折り曲げの角度が約90°〜約120°の範囲の角度であれば、筒状部141aを折れ曲がった構造とすることにより、この固定具140aとこれに隣接して肩甲骨付近に設けられているチューブガイド180とにより、首回りに巻き付けたチューブ130の初期位置が首回りの側部からずれないようにすることができる。
さらに、チューブの吐水口131は、チューブ130のうちの首回りのチューブガイド180に覆われる部分に位置するように形成されている。これにより、吐出口131が衣服側に向いていなくても、吐出口131から出た水をチューブガイド180により確実に衣服10に浸透させることができる。
ここで、チューブガイド180は、可撓性を有する中空のパイプ状部材であり、伸縮性の高い繊維(ライクラ)で編み込まれたものである。しかしながら、チューブの吐水口が位置する位置以外のチューブガイド180の材料は、繊維には限定されず、可撓性を有する樹脂製(ビニール製)あるいは金属製パイプでもよいし、あるいは、可撓性を有しない樹脂パイプあるいは金属製パイプでもよい。
この実施形態1の他の変形例による衣服用冷却システム102の装着方法は、実施形態1の衣服用冷却システム100とは異なる。
すなわち、チューブ130を衣服10に装着する場合は、利用者は、衣服10を着用した後、チューブ130の先端部分を、衣服10の脇腹、肩甲骨付近に設けられているチューブガイド180に挿入してから、図6(c)に示すように固定具140aの筒状部141aに通す。
その後、チューブ130の先端部分をさらに衣服10の首回りに取り付けられたチューブガイド180の内部を通過させてチューブ130を衣服の首回りに巻き付け、最後にチューブ130の先端部分を固定具140aの止栓部142に固定する。
このような構成の実施形態1の他の変形例の衣服用冷却システム102では、実施形態1の衣服用冷却システム100の効果に加えて以下の効果が得られる。
その1つは、チューブ130の端部に首回りに巻き付けるループ形状部分を形成する固定具140aは、チューブ130を通過させる筒状部141aを約100°程度折れ曲がった構造としているので、この固定具140aとこれに隣接して肩甲骨付近に設けられているチューブガイド180とにより、首回りに巻き付けたチューブ130の初期位置が首回りの側部からずれないようにすることができる効果である。
他の1つは、チューブ130の吐水口131が、チューブ130のうちの首回りのチューブガイド180に覆われる部分に位置するように形成されているので、吐出口131が衣服側に向いていなくても、吐出口131から出た水をチューブガイド180により確実に衣服10に浸透させることができる効果である。
本発明は、上述した種々の実施形態の衣服用冷却システムと、衣服用冷却システムが取り付けられる衣服とを備える冷却システムも提供することができる。この冷却システムも、上述した種々の実施形態の衣服用冷却システムがもたらす効果と同様の効果を有することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、気化熱により身体を冷却することが可能な衣服用冷却システムを得ることができるものとして有用である。
10 衣服
100、101 衣服用冷却システム
110 容器
120 手動ポンプ
130 チューブ
130a 第1の部分
130b 第2の部分
131 孔131
140 固定具(保持部材)
150 筒状部材
160 結束部材
M 液体(水)

Claims (16)

  1. 衣服用冷却システムであって、
    液体を保持する容器と、
    前記容器から延びるチューブであって、前記チューブは、その側面に前記液体を放出するための複数の孔を有する、チューブと、
    前記容器から前記チューブに前記液体を送達するための手動ポンプと、
    前記チューブの先端を前記チューブの一部に固定することによりループを形成するための固定具と
    を備える衣服用冷却システム。
  2. 前記固定具は、前記チューブが貫通する筒状部と、前記チューブの先端の開口を止栓する止栓部とを備える、請求項に記載の衣服用冷却システム。
  3. 前記固定具は、前記チューブの先端を前記チューブの一部に取り外し可能に固定する、請求項1または請求項2に記載の衣服用冷却システム。
  4. 前記チューブの前記孔の数が、10個以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
  5. 前記チューブの内部容積当たりの前記孔の数が、1.41個/cm以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
  6. 前記チューブの前記孔の数が、2個であり、前記2個の孔は、相互に孔の直径が異なる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
  7. 前記2個の孔は、前記衣服用冷却システムが衣服に装着されるときに前記衣服の前側と後側とにそれぞれ1個配置されるように位置付けられ、
    前記前側の孔の直径よりも前記後側の孔の直径が大きい、請求項に記載の衣服用冷却システム。
  8. 前記チューブは、第1の部分と第2の部分とを含み、前記複数の孔は、前記第2の部分のみに分布しており、前記第1の部分の長さは、約30cm〜約50cmであり、前記第2の部分の長さは、約70cm〜約120cmである、請求項1〜7のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
  9. 前記チューブの内径が、約2mm〜約5mmである、請求項1〜8のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
  10. 前記複数の孔のうちの各2つの間の間隔は、少なくとも5cmである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
  11. 前記孔の直径は、約1mm〜約2mmである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
  12. 前記容器は、前記液体を送達するための放出口と、前記液体を前記容器に供給するための給液口とを有する二口構造を備える、請求項1〜11のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
  13. 前記手動ポンプは、手動で駆動されるポンプ機構を備える、請求項1〜12のいずれか一項に記載の衣服用冷却システム。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の衣服用冷却システムと、
    前記衣服用冷却システムが取り付けられる衣服と
    を備える、冷却システム。
  15. 衣服用冷却システムであって、
    液体を保持する容器と、
    前記容器から延びるチューブであって、前記チューブは、その側面に前記液体を放出するための複数の孔を有する、チューブと、
    前記容器から前記チューブに前記液体を送達するための手動ポンプと
    を備える衣服用冷却システムと、
    前記衣服用冷却システムが取り付けられる衣服と
    を備える冷却システムであって、
    前記衣服は、前記チューブが通るチューブガイドを備え、前記チューブガイドは、少なくとも前記複数の孔のうち第1の孔および第2の孔を覆い、前記第1の孔を覆う前記チューブガイドの第1の部分は、前記第2の孔を覆う前記チューブガイドの第2の部分の密度とは異なる密度を有するように作製されている、冷却システム。
  16. 前記第1の部分は、前記衣服の後側に配置され、前記第2の部分は、前記衣服の前側に配置され、前記第1の部分の密度は、前記第2の部分の密度よりも小さい、請求項15に記載の冷却システム。
JP2021507718A 2020-05-11 2020-10-13 衣服用冷却システムおよびそれを備える冷却システム Active JP6931265B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021129094A JP2021179071A (ja) 2020-05-11 2021-08-05 衣服用冷却システムおよびそれを備える冷却システム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020083131 2020-05-11
JP2020083131 2020-05-11
PCT/JP2020/038589 WO2021229839A1 (ja) 2020-05-11 2020-10-13 衣服用冷却システムおよびそれを備える冷却システム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021129094A Division JP2021179071A (ja) 2020-05-11 2021-08-05 衣服用冷却システムおよびそれを備える冷却システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6931265B1 true JP6931265B1 (ja) 2021-09-01
JPWO2021229839A1 JPWO2021229839A1 (ja) 2021-11-18

Family

ID=77456411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021507718A Active JP6931265B1 (ja) 2020-05-11 2020-10-13 衣服用冷却システムおよびそれを備える冷却システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6931265B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023133985A (ja) * 2022-03-14 2023-09-27 株式会社アールエスタイチ 身体装着型冷却システム
JP7568247B1 (ja) * 2024-02-21 2024-10-16 株式会社三機コンシス 被服、帽子及び液体滲出機構

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100031428A1 (en) * 2008-08-06 2010-02-11 Leslie Owen Paull Evaporative Cooling Clothing System for Reducing Body Temperature of a Wearer of the Clothing System
WO2011010993A1 (en) * 2009-07-20 2011-01-27 Richard Goldmann Wearable vascular system for facilitating evaporative cooling of an individual
JP2017020140A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 学校法人 神野学園 冷却衣服
JP2017123842A (ja) * 2016-01-08 2017-07-20 グンゼ株式会社 家畜用衣料
JP6284090B1 (ja) * 2017-09-27 2018-02-28 株式会社サンエス 冷却衣服用冷却装置と、それを装着した冷却衣服
JP2019137956A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 株式会社サンエス 冷却衣服用冷却装置と、それを装着した冷却衣服

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100031428A1 (en) * 2008-08-06 2010-02-11 Leslie Owen Paull Evaporative Cooling Clothing System for Reducing Body Temperature of a Wearer of the Clothing System
WO2011010993A1 (en) * 2009-07-20 2011-01-27 Richard Goldmann Wearable vascular system for facilitating evaporative cooling of an individual
JP2017020140A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 学校法人 神野学園 冷却衣服
JP2017123842A (ja) * 2016-01-08 2017-07-20 グンゼ株式会社 家畜用衣料
JP6284090B1 (ja) * 2017-09-27 2018-02-28 株式会社サンエス 冷却衣服用冷却装置と、それを装着した冷却衣服
JP2019137956A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 株式会社サンエス 冷却衣服用冷却装置と、それを装着した冷却衣服

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023133985A (ja) * 2022-03-14 2023-09-27 株式会社アールエスタイチ 身体装着型冷却システム
JP7644980B2 (ja) 2022-03-14 2025-03-13 株式会社アールエスタイチ 身体装着型冷却システム
JP7568247B1 (ja) * 2024-02-21 2024-10-16 株式会社三機コンシス 被服、帽子及び液体滲出機構

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2021229839A1 (ja) 2021-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2021179071A (ja) 衣服用冷却システムおよびそれを備える冷却システム
JP6931265B1 (ja) 衣服用冷却システムおよびそれを備える冷却システム
US8015618B2 (en) Evaporative cooling clothing system for reducing body temperature of a wearer of the clothing system
EP2049850B1 (en) An evaporative cooling device for cooling water or other liquids and a cooling garment incorporating the same
ES2300608T3 (es) Tampon digital cosido.
NO885663L (no) Tube for klebebart materiale.
JP2021511783A (ja) 漏れが低減されたエアロゾル発生装置
AR001884A1 (es) Un reservorio de armazon blando y un dispositivo de soporte de restricción de volumen a ser usado encombinación con el mismo
WO2003068104B1 (en) Pneumatic achilles sleeve
US20150359274A9 (en) Evaporative cooling clothing system for reducing body temperature of a wearer of the clothing system
JP2013541967A (ja) 揮発性材料のディスペンサ及びそのための送給スクリーン
WO2004060259A3 (en) Hand held oral irrigator
MX2013006533A (es) Dispositivo portatil generador de vapor de calentamiento automatico.
WO2019159812A1 (ja) 冷却衣服用冷却装置と、それを装着した冷却衣服
KR101770888B1 (ko) 웨어러블 선풍기
ES2389511T3 (es) Percha de acondicionamiento de ropa y procedimiento de uso de la misma
JP2020204131A (ja) 衣服用分水システム、水冷衣服
CN115190770A (zh) 具有毛细管床纤管液体和汗液管理系统的蒸发式降温服装
ES2151655T3 (es) Dispositivo para la irrigacion o el lavado de las cavidades nasales y de la rinofaringe.
JP5917776B2 (ja) 引抜用コードを基体に繰り出すための方法
WO2013186212A1 (en) Tampon assembly, use of a tampon assembly, method, and use of a compressed gas container
JPH0161080B2 (ja)
JP7506908B2 (ja) 衣服用液体散布装置及び空調衣服
JP2002242007A (ja) クーリングベスト
JP7330509B2 (ja) 冷却衣服用水収納装置と、それを用いた冷却衣服

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210212

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210212

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210212

AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20210302

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20210422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210518

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6931265

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250