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JP6998469B2 - 電子線装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子線を用いて試料を観察する電子線装置にかかわり、特に試料への光照射によりコントラストを制御した画像により試料を観察、検査、計測する技術に関する。
試料の拡大観察可能な顕微鏡として電子線を用いた電子顕微鏡があり、ナノレベルの微細な形状観察や組成解析に利用されている。特に、走査型電子顕微鏡(以下、SEM(Scanning Electron Microscope)と略する)は、試料サイズに制限されずにミリオーダの低倍率からナノオーダの高倍率まで解析できる特徴を有しており、材料の形状、組成解析から、半導体デバイスの微細パターンの計測検査などに広く利用されている。
電子デバイスや環境材料の性能指標には、電気特性、光化学反応、熱伝導性などがあるが、本性能を決定づけている物性が電子物性である。これら電子デバイスや環境材料の高性能化において、ナノ、マイクロスケールの構造がもたらす電子物性の解析および電子状態の過渡解析が重要となる。電子物性にはエネルギバンド構造、キャリア密度、接合状態等を含む。また電子状態の過渡変化には、キャリア励起によるエネルギバンド構造の変化やキャリア寿命、キャリア移動等を含む。
代表的な電子物性の分析法に光電子分光法がある。本手法は、電子と光との相互作用を利用した分析法であり、内蔵電位やエネルギバンド構造などの電子状態を高感度かつ定量的に分析することができる。さらにパルスレーザを利用したポンププローブ分光法による電子状態の時間分解解析法が提案されている。しかしながら、これら分光法は、光を用いた分析手法であるため、ナノ領域での解析はきわめて困難である。
一方、SEMは、電子源に印加された電圧によって加速された電子線(1次電子ともいう)を電子レンズで数ナノメートル以下に集束するため、高い空間分解能を有する。そして、試料上に集束した電子線によって試料から放出される放出電子(2次電子や反射電子)を検出器で検出し、その検出信号に基づき画像を形成する。2次電子や反射電子の放出量は、試料の形状や組成だけでなく、電子状態を反映した表面電位や内蔵電位に依存する。この表面電位や内蔵電位に依存した画像のコントラストは、それぞれ電位コントラストとドーパントコントラストとよばれている。
特許文献1には、ウエハ上の欠陥の位置や種類を検査する検査装置が開示され、電子線照射中に紫外光やレーザ光を照射して、ウエハ内の接合部で電子正孔対を発生させることにより、電子デバイスの欠陥を検査する手法が提案されている。
特開2003-151483号公報
試料への光照射によって、試料には光子数に応じてキャリアが励起され、電子状態が変化する。後述するように、発明者らは、励起されたキャリアの密度に応じて、試料からの2次電子の放出量が変化することを見出した。光によって電子状態を変化させる場合、光の波長や、照射強度、照射時間に応じて電子状態が変化してしまう。このため、光の照射条件を制御することはもちろん、所定の光の照射条件によって生じた電子状態の変化を精度よく検出するために、試料から放出される放出電子を検出する検出サンプリングまで制御する必要があることを見出した。
本発明の一実施の形態である電子線装置は、電子線を試料に照射し、試料より放出された放出電子を検出する電子光学系と、試料に光パルスを照射する光パルス照射系と、電子光学系において、電子線の偏向信号と同期して、放出電子の検出サンプリングを行わせる同期処理部と、電子光学系が検出した放出電子に基づき出力される検出信号より画像を形成する画像信号処理部と、電子光学系の制御条件を設定する装置制御部とを有し、装置制御部は、画像の1画素に相当する試料の領域を電子線が走査されるのに要する時間を単位画素時間とすると、放出電子の検出サンプリングを行うサンプリング周波数を、単位画素時間あたりの光パルスの照射数を単位画素時間により割った値よりも大きくなるように設定する。
また、本発明の一実施の形態である電子線装置は、電子線を試料に照射し、試料より放出された放出電子を検出する電子光学系と、試料に光パルスを照射する光パルス照射系と、電子光学系において、電子線の偏向信号と同期して、光パルスの照射及び放出電子の検出サンプリングを行わせる同期制御部と、電子光学系が検出した放出電子に基づき出力される検出信号より画像を形成する画像信号処理部と、電子光学系及び光パルス照射系の制御条件を設定する装置制御部とを有し、装置制御部は、放出電子の検出サンプリングを行うサンプリング周波数と光パルスの照射周波数とを等しく設定するとともに、光パルスの照射タイミングと放出電子の検出サンプリングタイミングとの間隔時間を複数設定し、画像信号処理部は、光パルスを試料に照射して、装置制御部により設定された複数の間隔時間ごとに電子光学系が検出した放出電子に基づき出力される検出信号より複数の画像を形成する。
光照射によって変化した電子状態を電子線で高感度かつ定量的に検出することができる。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
電子線装置の構成例である。 電子線装置の筐体の変形例である。 光パルスの強度及び波長の調整方法を説明する図である。 実施例1の制御タイムチャートの一例である。 実施例1における光パルス照射条件ごとのSEM画像(模式図)を示す図である。 実施例2の制御タイムチャートの一例である。 差画像を取得するフローチャートの一例である。 実施例2のGUIの一例である。 電子線装置の構成例である。 実施例3の制御タイムチャートの一例である。 実施例3のGUIの一例である。 実施例3の時間分解観察法による過渡変化画像(SEM画像(模式図))を示す図である。 実施例4のGUIの一例である。 SiC基板の時定数測定結果である。 実施例5による観察結果の一例を示す図である。
以下、図面を用いて、本発明の実施の形態を説明する。
上述の通り、試料への光照射によって、試料には光子数に応じてキャリアが励起され、電子状態が変化する。発明者らは、励起されたキャリアの密度に応じて、試料からの2次電子の放出量が変化することを見出した。
1光子あたりのエネルギEph[J]は(数1)で表される。
Figure 0006998469000001
ここで、hはプランク定数(6.63×10-34[Js])であり、cは光速度(3.00×108[m/s])、λは光の波長である。キャリアの励起光にパルスレーザを使用する場合、1光パルスあたりのエネルギ量Epulseは(数2)で与えられる。
Figure 0006998469000002
ここで、Waveはパルスレーザの平均出力、fpulseはパルスレーザの照射周波数である。よって、1光パルスあたりの光子の数Npulse phは(数3)で与えられる。
Figure 0006998469000003
一方、電子線が照射される単位画素時間あたりに励起されるキャリア密度Dpixel carrierは(数4)で表される。
Figure 0006998469000004
ここで、α(λ)はキャリアの生成効率、tiは光パルス照射間の間隔時間、τはキャリア寿命、Nshotは単位画素時間あたりに照射される光パルス照射数、Sはパルスレーザの照射面積である。キャリア生成効率α(λ)は材料によって異なる値をとる。
さらに、2次電子との相互作用を考慮すると、単位画素あたりに放出される2次電子の放出量SEpixel elecは(数5)で表される。
Figure 0006998469000005
ここで、β(E)は2次電子との相互作用係数で、電子線の加速電圧EPEに依存する値である。σは2次電子放出率、Ipは電子線の照射電流、tpixelは単位画素時間である。単位画素時間tpixelは、SEM画像の1画素に相当する試料の領域を電子線が走査されるのに要する時間として定義される。
このように、パルスレーザの照射により励起されるキャリア密度Dpixel carrierは材料によって異なり、また、電子線の照射により放出される2次電子の放出量SEpixel elecはキャリア密度Dpixel carrierに依存して変化する。したがって、材料に応じた光照射による電子状態の変化の違いを、電子線で高感度かつ定量的に検出することで、材料の違いを画像のコントラストとして可視化することができる。このためには、単位時間あたりに電子線と相互作用する光子数および光励起下における2次電子の放出量の変化を捉える検出サンプリングの制御が重要となる。光励起下における2次電子の放出量の変化を捉える好適な検出サンプリング周波数fpixel sampは、(数6)で与えられる。
Figure 0006998469000006
ここで、Nshotは単位画素時間tpixel当たりの光パルス照射数である。
さらに、(数4)として示したキャリア密度Dpixel carrierにはキャリア寿命τが含まれており、光パルス照射間の間隔時間tiを制御変数とした2次電子の放出量SEpixel elec(ti)を解析することで、電子状態の過渡特性を解析することができる。
本実施例では、断続的に照射される光パルスの照射を制御することにより、電子線照射による試料からの2次電子の放出量を制御し、高コントラストな画像取得を可能とする電子線装置について説明する。
実施例1の電子線装置の構成例を図1に示す。電子線装置1は、その主要な構成として、電子光学系と、ステージ機構系と、電子線制御系と、光パルス照射系と、画像処理系と、入出力系とを有する。電子光学系は、電子銃2と、偏向器3と、電子レンズ4と、検出器5とを含む。ステージ機構系はXYZステージ6と、試料8が載置される試料ホルダ7とを含む。電子線制御系は電子銃制御部9と、偏向器制御部10と、検出制御部11と、電子レンズ制御部12とを含む。光パルス照射系は、パルス光源13と、光パルス制御部14と、光パルス照射調整部15と、光パルス照射設定部21とを含む。メインコンソール16は画像形成系と入出力系とを有する。画像形成系は、偏向器3を制御する偏向信号と同期した検出サンプリング機能を備えた同期処理部17と、画像信号処理部18とを含む。画像信号処理部18は、検出器5が放出電子を検出することにより出力される検出信号よりSEM画像を形成する。入出力系は、制御条件等を設定する装置制御部19と、画像表示部20とを含む。
電子銃2より放出された電子線30は、電子レンズ4により集束され、試料8に照射される。試料上の照射位置は、偏向器3により制御される。試料より放出される放出電子は検出器5で検出される。装置制御部19にて、電子光学系の制御条件、具体的には、加速電圧、照射電流、偏向条件、検出サンプリング条件、電子レンズ条件等を設定する。
光パルスは、パルス光源13より照射される。パルス光源13として、パルス幅1μsec以下、照射クロック1kHz以上で駆動され、出力波長が紫外線から近赤外までの領域で単波長もしくは多波長が出力可能なレーザを使用する。パルス光源13は、光パルス制御部14及び光パルス照射調整部15にて制御され、その制御内容は、光パルス照射設定部21で設定される。具体的には、光パルス制御部14は、光パルス照射時間幅、光パルス照射間隔時間を制御する。なお、光パルス照射間隔時間として、光パルス照射周波数、あるいは単位時間当たりの光パルス照射数を制御してもよい。光パルス照射調整部15は、照射する光パルスの強度及び波長を調整する。
パルス光源13より出力された光は、筐体23に設置されたポート22を介して、筐体23の真空空間中に載置された試料8に照射される。本図には示していないが、電子線と同一位置に照射可能するための光路の調整ミラーを筐体23の外側(大気圧空間)に設置してもよい。また、図2に示すようにパルス光源13を筐体23に直接設置する構成としてもよい。一般に、ポート22は石英ガラスにより形成される。このため、石英ガラスに吸収される波長領域については光照射が困難になる。パルス光源13を筐体23に直接設置することにより、照射する光の波長の制約を解消することができる。
図3を用いて、光パルス制御部14及び光パルス照射調整部15により、パルス光源13が照射する光パルスの強度及び波長を調整する方法を説明する。パルス光源13は光源部13aと光路切換え部13bとを有する。光源部13aはそれぞれ波長の異なる光パルスを発光する光源34、光源35及び光源36を有し、光パルス制御部14により所望の波長の光源が選択される。光路切換え部13bは、調整ミラー31により光源34、光源35及び光源36からの光パルスの光路37、光路38及び光路39を形成しており、光パルス照射調整部15によりいずれかの光路が選択される。具体的には、本例では、光路38と光路39の一部に設置角度変更可能なフリッパミラー32を用いることにより、自光源からの光パルスについては所定の設置角度で反射させて自光路を形成する一方、他光源からの光パルスについては設置角度を変更し、その光路の障害にならないようにする。また、光路37、光路38及び光路39は一部の光路を共有しており、共有する光路部分上に光量可変フィルタ33が設置されている。光パルス照射調整部15は光量可変フィルタ33により照射する光パルスの強度調整を行う。なお、図3の構成は一例であり、多波長で発振可能なレーザを用いて光学フィルタにより選択してもよい。また、光パルスの強度調整も、光路中に集光レンズを設置し、これにより光パルスの強度密度を可変としてもよい。
図4に、偏向信号(偏向器制御部10の出力)、光パルス(パルス光源13の出力)、検出サンプリング制御(同期処理部17による検出制御部11の制御)のタイムチャートを示す。なお、これらの動作開始点の制御信号は、図4には表記していないが、システムクロックに同期して制御される。指定したパルス幅tpulseで、単位画素時間tpixelあたりNshot回の光パルスが照射される。このとき、光パルスの照射周波数はfpulseである。光パルスの照射周波数がfpulseである場合の光パルス照射間隔時間はtiであり、どちらを制御しても構わない。上述のように、光パルスによる放出電子の信号増加は(数5)で与えられ、(数6)のように過渡変化に応じた検出サンプリング制御を行う必要がある。図4のタイムチャートでは、この検出サンプリング制御を検出サンプリング周波数fpixel samp、もしくは単位画素時間tpixelあたりの検出サンプリング点数Nsampで制御する。検出サンプリング周波数fpixel sampを、光パルスの照射周波数fpulseより十分に高い周波数で制御することで、光パルスによる放出電子の放出量変化を検出することができる。設定したfpixel sampで検出された検出信号は、1画素毎に平均化され、画像信号処理部18に送信される。
図5に実施例1の電子線装置により、光パルス照射条件(光パルス照射間隔時間ti)を変えて、放出電子の放出量の変化を検出したSEM画像(模式図)を示す。試料は反射防止膜41の上にレジスト42が塗布され、ラインパターンを形成したものである。電子線条件は、加速電圧0.5kV、照射電流10pA、走査速度TVレートで共通であり、光パルス照射条件は、(a)光パルス照射なし、(b)光パルス照射間隔時間ti=100ns、(c)光パルス照射間隔時間ti=1000nsの3通りとした。なお、検出サンプリング周波数fpixel sampも10GHzで共通である。ここで、使用した光パルスの波長は375nmであり、レジスト42では光パルスは吸収されず、反射防止膜41では吸収される。これにより、SEM画像は、レジスト部42a、レジスト部42b及びレジスト部42cについてはいずれの場合もあまり変わりはないが、反射防止膜部41b及び反射防止膜部41cは光パルスを照射したことにより、反射防止膜部41aよりも明るくなり、より高いコントラストが得られている。また、照射条件(b)と照射条件(c)とを比較すれば、光パルス照射間隔時間tiの短い照射条件(b)の方が、検出信号の平均値が高くなることにより、より高いコントラストをもつ像が得られている。
このように、光パルスの波長として材料に応じた所定の波長を選択し、光パルス照射間隔時間、検出サンプリング周波数を制御することにより、光パルス照射によって材料選択的に放出電子の放出量を変化させ、SEMコントラストを向上させることができる。
本実施例では、2つ以上の異なる光パルス照射間隔時間tiで検出した放出電子による検出信号の差分値から差信号もしくは差画像を形成し、差信号もしくは差画像より試料の特徴量を抽出することで高感度な欠陥検出を可能とする電子線装置について説明する。実施例2の電子線装置も図1と同様である。
図6に、偏向信号(偏向器制御部10の出力)、光パルス(パルス光源13の出力)、検出サンプリング制御(同期処理部17による検出制御部11の制御)のタイムチャートを示す。なお、これらの動作開始点の制御信号は、図6には表記していないが、システムクロックに同期して制御される。光パルス照射設定部21で設定した異なる光パルス照射条件(図6における光照射条件AとB)での検出が終了すると、画像信号処理部18において、異なる光パルス照射条件での放出電子の検出信号の差分を算出し、2次元表示することで差分画像を形成する。 あるいは、異なる光パルス照射条件ごとにSEM画像を形成し、SEM画像間で差分処理をしてもよい。
図7に差画像の取得フローを示す。まず、ステージ機構系により、試料の観察場所に移動する(S1)。基本的な観察条件である電子線の加速電圧と、照射電流と、走査時間とを設定する(S2)。次に、試料に対して照射する光パルス照射条件(具体的には、光パルスの照射周波数fpulse)AとBとを設定する(S3)。もちろん2つ以上の照射条件を設定することは妨げない。次に、光パルスの調整条件(具体的には、光パルスの波長及び強度)を設定する(S4)。次に、検出サンプリング周波数fpixel sampを設定する(S5)。このとき、設定される検出サンプリング周波数fpixel sampは、いずれの光パルス照射条件に対しても(数6)として示した条件を満たしている必要がある。続いて、光パルス照射条件A,Bで設定した光パルスの照射周波数fpulseで光パルスを照射しながら、試料の観察を実施し、検出信号を取得する(S6)。光パルス照射条件Aでの検出信号と光パルス照射条件Bでの検出信号との差信号を算出し(S7)、算出された検出信号の差分値に基づき画像を形成し、画像表示部20に表示する(S8)。
図8に画像表示部20に表示されるGUIの例を示す。図1の電子線装置において、装置制御部19から、光パルス照射設定部21の制御内容を設定可能とすることにより、SEM画像取得条件設定部206から、基本的な観察条件である電子線の加速電圧と、照射電流と、走査速度とに加え、光パルスの照射波長、光パルスの照射強度、検出サンプリング周期等が設定可能となっている。このうち、光パルス照射条件設定部207では、複数の光パルスの照射周波数fpulse(204,205)が設定可能とされている。SEM画像取得条件設定部206で設定されたSEM画像を、複数の光パルスの照射周波fpulseの条件ごとに表示部201A及び表示部201Bに表示するとともに、差画像を差画像表示部202に表示する。また、現観察条件でのSEM像が観察状態表示部203に表示される。
この例では、観察状態表示部203に電子線装置1で観察中のSiCの結晶欠陥部のSEM画像(模式図)が示されている。例えば、電子線の加速電圧1.0kV、照射電流300pA、単位画素当たりの走査時間300ns、光パルスの波長375nm、光パルスの照射強度1000μWとする。光照射条件Aの光パルスの照射周波数fpulseは10MHzであり、光照射条件Bの光パルスの照射周波数fpulseは1MHzである。検出サンプリング周波数は100MHzとした。観察状態表示部203にて所望の視野を設定し、スタートボタン208を押下して画像の取得を実行する。
観察状態表示部203に示されるように、試料には結晶欠陥部401と正常部402とがある。この例での結晶欠陥は積層欠陥であり、三角形状の領域をもつ。光照射条件Aの場合、結晶欠陥部401と正常部402との界面403の放出電子量が増加し、明るくなったのに対して、光パルスの照射周波数の低い光照射条件Bの場合、光照射条件Aで取得した放出電子像と比較して、結晶欠陥界面403のコントラストが低下した。このため、光照射条件Aと光照射条件Bで得られた差画像では界面403が抽出されている。積層欠陥の界面のような光キャリアをトラップする領域は電子デバイス応用において欠陥となりうる箇所である。このように、本実施例により、2つ以上の異なる光パルスの照射条件で取得した放出電子の差画像から、高感度な欠陥の特徴量抽出の検出が可能となる。適用例として差画像により結晶欠陥界面を抽出する例を示したが、実施例1に示したような材料の違いを抽出することも可能である。
本実施例では、光パルスの照射と放出電子の検出サンプリングとを同期し、光パルス照射タイミングと検出サンプリングタイミングとの間隔時間ti(det)を制御する時間分解観察法について説明する。
時間分解観察法を実行する電子線装置を図9に示す。なお、図1と同等の機能を有する構成及び機能ブロックについては、同じ符号を付して、重複する説明については省略するものとする。実施例3の電子線装置においては、光パルス照射系の制御もメインコンソール16にて可能とし、光パルス照射設定部21は装置制御部19によりその制御内容が設定可能とされている。電子線装置1’は、電子線の偏向信号と放出電子の検出サンプリングの同期に加え、光パルスの照射を同期制御する同期制御部61を有している。同期制御部61は、光パルスの照射タイミングと放出電子の検出サンプリングタイミングを同期させるとともに、光パルス照射タイミングと検出サンプリングタイミングとの間隔時間ti(det)を制御できる。同期制御部61は、偏向器制御部10と、検出制御部11と、光パルス制御部14とにタイミング信号を送信する。
図10に、偏向信号(偏向器制御部10の出力)、光パルス(パルス光源13の出力)、検出サンプリング制御(同期制御部61による検出制御部11の制御)のタイムチャートを示す。間隔時間ti(det)が0nsの場合、光パルスの発振と同じタイミングで検出サンプリングのトリガがかかる。この例では、単位画素時間tpixelあたりの検出サンプリング点数は1点となっているが、複数回サンプリングしてもよい。本実施例では、光パルス照射周波数fpulseが設定可能であり、これに応じて検出サンプリング周波数fpixel sampが(fpixel samp=fpulse)設定される構成となっている。間隔時間ti(det)は、検出サンプリング周期よりも短くなるように設定する。これにより、光パルス照射から、設定した間隔時間ti(det)後に検出サンプリングされ、検出信号が得られる。
これら検出信号は偏向信号に基づく位置情報を用いて画像化され、間隔時間ti(det)ごとのSEM像を形成する。異なる間隔時間ti(det)でのSEM画像を取得することにより、一連の過渡変化画像を得ることができる。なお、同期制御部61は、上述のようにSEM画像ごとに異なる間隔時間ti(det)を設定して1回の光パルス照射に対して1回のサンプリングを実施して一連の過渡変化画像を得てもよく、あるいは同期制御部61は、1回の光パルス照射に対して間隔時間ti(det)の異なるサンプリングを複数回実施することにより、一連の過渡変化画像を同時に作成してもよい。
図11に画像表示部20に表示されるGUIの例を示す。SEM画像取得条件設定部206には、基本的な観察条件である電子線の加速電圧と、照射電流と、走査速度とに加え、光パルスの照射条件として、光パルス照射間隔時間tiと光パルス照射強度が設定可能となっている。また、検出サンプリングの制御条件として、間隔時間ti(det)の設定単位時間が設定可能となっている。図11の例では、間隔時間ti(det)を10ns単位で設定することが可能である。なお、検出サンプリング周波数fpixel sampは、光パルス照射周波数fpulseと同一とされるため、検出サンプリング周波数または検出サンプリング周期に関する設定画面は設けられていない。
また、過渡解析条件設定部302には、時間分解の開始時間303と終了時間304と時間ステップ305とが設定可能となっている。開始時間303及び終了時間304は光パルスの発振タイミングを基準とし、時間ステップ305はSEM画像取得条件設定部206で設定される間隔時間ti(det)の設定単位時間の整数倍の値が設定可能である。
過渡解析条件設定部302への設定値に基づき、間隔時間ti(det)が開始時間303から終了時間304まで時間ステップ305で制御され(すなわち、図11の例では、間隔時間ti(det)=0,10,20,・・・190,200nsec)、間隔時間ti(det)ごとのSEM像が取得される。取得したSEM像は一連の過渡変化画像としてまとめられ、ツールバー形式の表示部306で過渡変化を確認できる。表示部306に表示されるSEM画像の間隔時間ti(det)は、ツールバーのスライダを動かすことにより変更できる。なお、表示するSEM画像の間隔時間ti(det)を指定する指定部はツールバーの形態には限られない。
観察状態表示部203に電子線装置1’で観察中の画像(模式図)が表示され、観察状態表示部203にて所望の視野を設定し、スタートボタン208を押下して画像の取得を実行する。
図12に本実施例の時間分解観察法により解析した酸化チタン結晶の過渡変化のSEM画像(模式図)を示す。電子線の加速電圧0.3kV、照射電流50pA、走査速度200ns、光パルスの照射間隔時間ti200ns、光パルスの照射波長450nm、光パルスの照射強度500μWである。間隔時間ti(det)の設定単位時間は10nsで、時間分解の開始時間0ns、終了時間200ns、時間ステップ10nsとした。図12には間隔時間ti(det)=0,10,100,200nsでのSEM画像を示しており、試料Aは結晶粒が数100nmサイズであり、試料Bは結晶粒が数10nmサイズである。光パルスを照射することにより、試料A,Bとも結晶粒が明るくなり、結晶粒領域でキャリアが生成される(307a,308a)。間隔時間ti(det)が200nsの場合、試料Aの結晶粒の明るさ307dは、間隔時間ti(det)が0nsや100nsの場合と比較してほとんど変化していないのに対し、試料Bの結晶粒308dは暗くなっている。つまり、本結果は、試料Aと試料Bとは同じキャリアの生成能を示す一方、キャリアの寿命は結晶粒のサイズが小さい程、短くなっていることを示し、結晶粒が数100nmのいわゆるメソスケール構造が電子状態の制御に寄与していることがわかる。例えば、高効率光触媒デバイス材料では、材料の電子状態のキャリア寿命を長くすることが求められている。このような材料の探索には、ナノ、マイクロスケールの構造解析と励起キャリア過渡解析が有効である。
本実施例により、光パルス照射タイミングと検出サンプリングタイミングとの間隔時間ti(det)を制御し、間隔時間ti(det)を変化させたSEM画像によって、電子状態や励起キャリアの過渡変化画像を取得できる。
本実施例では、光パルス照射間隔時間ti(光パルス照射周波数fpulseの逆数)を変化させて検出信号を取得し、各照射間隔時間tiで得られた検出信号をプロットすることで、試料の時定数を算出する電子線装置について説明する。本実施例の電子線装置の構成は実施例1または実施例2と同じであり、偏向信号、光パルス、検出サンプリング制御のタイムチャートも図6と同様である。
図13に画像表示部20に表示されるGUIの例を示す。SEM画像取得条件設定部206には、基本的な観察条件である電子線の加速電圧と、照射電流と、走査速度とに加え、光パルスの照射波長と、光パルスの照射強度とが設定可能である。また、検出サンプリングの制御条件として、検出サンプリング周期が設定可能となっている。
本実施例では、時定数計測向けに試料の過渡過程を自動計測する。具体的には、光パルス照射による電子状態の過渡過程を解析するため、光パルス照射による放出電子の放出量の光パルス照射間隔時間ti依存性を取得する。そのため、光パルス照射間隔時間tiの設定を行う。過渡過程の検出時間範囲を最短時間501と最長時間502とで設定する。本設定値に基づき、光パルス照射間隔時間tiを最短時間501から最長時間502まで変化させる。また、この間の時間間隔ステップ503が設定できる。本設定値に基づき、光パルス照射間隔時間tiが最短時間501と最長時間502までを時間間隔ステップ503で制御され(すなわち、図13の例では、光パルス照射間隔時間ti=0,100,200,・・・1900,2000nsec)、同期制御部61で生成されたタイミングで、偏向信号制御と、光パルス照射と、検出サンプリング制御とが行われる。各光パルス照射間隔時間tiで取得した検出信号量は、時定数グラフ表示部504にプロットされる。具体的には、光パルス照射間隔時間tiごとに取得した信号からSEM画像を取得し、SEM画像明度の変化から、検出信号量をプロットする。あるいは、試料上の一点または複数点を指定し、指定点での検出信号量を得ることもできる。なお、この光パルス照射による放出電子の放出量の光パルス照射間隔時間ti依存性を取得するフローには、図7のフローチャートのステップS1~S6の検出信号取得フローチャートを適用する(ただし、光パルス照射条件A,Bとあるのを各光パルス照射間隔時間tiで読み替える)。
各光パルス照射間隔時間tiで検出した放出電子の信号量が、最大検出信号量から68%低下したときの光パルス照射間隔時間tiが試料の時定数となるので、装置制御部19は、時定数グラフより試料の時定数を求め、時定数表示部505に表示される。また、時定数計測は、自動測定ボタン209を押下することにより開始され、現観察条件でのSEM像が観察状態表示部203に表示される。
図14に、本実施例を用いて解析したSiCエピ膜厚の異なるSiC基板についての時定数測定結果を示す。試料としてエピ膜厚の異なる2種類のSiC基板を用い、試料1はエピ膜厚が60μm、試料2はエピ膜厚が20μmである。観察条件は、電子線の加速電圧0.8kV、照射電流15pA、走査速度TV Scan、光パルス照射強度100μW、光パルス波長300nm、検出サンプリング周期10nsである。また、時定数計測のための光パルス照射間隔時間tiは最短時間0ns、最長時間2000ns、時間間隔ステップ100nsとした。図14に示すように、エピ膜厚が60μmの試料1は時定数が1.0μsなのに対して、エピ膜厚が20μmの試料2では時定数が0.5μsとなった。このように、エピ膜厚の違いにより時定数が変化することがわかった。
本実施例により、光パルス照射間隔時間tiの異なる複数の光パルス照射条件で取得した放出電子を、各パルス照射間隔時間tiでプロットすることにより、試料構造を反映した時定数計測が可能となる。
本実施例では、異なる波長の光パルスを照射した際に放出される放出電子を検出し、各波長での検出信号の差分を取得し、差分値で形成した差画像から試料の特徴量抽出を実施する高感度欠陥検出検査法について説明する。高感度欠陥検出検査法を実行する電子線装置の基本構成は実施例1、実施例2または実施例4と同じであり、偏向信号、光パルス、検出サンプリング制御のタイムチャートも図4と同様である。光パルス照射調整部15で照射する波長を制御する。また、各波長での検出信号は、画像信号処理部18に送信され、画像信号処理部18にて、各波長条件での放出電子の検出信号差分を算出し、2次元表示することで差分画像を形成する。あるいは、各波長条件でのSEM画像を形成し、SEM画像間で差分処理をしてもよい。なお、差画像を取得するフローは図7のフローチャートと同じとする(ただし、光パルス照射条件A,Bとあるのが、波長の異なる光パルス照射条件となる)。
図15を用いて、本実施例の高感度欠陥検出検査法を説明する。観察条件は、電子線の加速電圧1.5kV、照射電流15pA、走査速度TV Scan、光パルス照射強度1000μW、光パルス照射間隔時間160ns、検出サンプリング周期5nsである。光パルス照射調整部15で光波長Aと光波長Bを設定し、各波長での放出電子量を検出し、画像を形成した。図15に、光パルス照射なしSEM画像、波長Aの光パルス照射したSEM画像、波長Bの光パルス照射SEM画像、及び波長Aの光パルス照射SEM画像と波長Bの光パルス照射SEM画像との差画像を示す。観察場所は同一位置である。波長Aの光パルスまたは波長Bの光パルスを照射することでパッド部の放出信号が増加し、光パルス照射なしSEM画像に比べて高いコントラストが得られている。さらに、差画像を解析した結果、第1パッド506は、波長A,Bで同じ明るさとなって差画像が暗くなるのに対して、第2パッド507は、波長Aの場合のみ明るくなり、高いコントラストをもつ差画像が得られた。このように、同一試料の中にも、光パルスの照射による信号変化に波長依存性があることが分かる。本実施例で使用した、波長Aの光パルスは短波長の光パルスであり、酸化膜以外の材料により吸収されるのに対して、波長Bの光パルスはポリシリコンや有機膜を透過する波長であり、材料における吸収係数の違いによって放出電子量が変化したものと推定される。よって、光パルスの照射波長を適宜選択することにより、試料表面もしくは試料下層の材料情報や構造情報に基づく放出電子の差を可視化できる。
本実施例により、各波長に対する吸収係数の値を反映した画像が取得でき、また、半導体パターンに異なる波長の光を照射することで、選択的にSEM像のコントラストを向上させることができる。
以上、本発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能なものである。例えば、実施例1~2、4~5は図1に示した電子線装置で実施するように説明したが、図9に示した電子線装置で実施することも可能である。
1,1’:電子線装置、2:電子銃、3:偏向器、4:電子レンズ、5:検出器、6:XYZステージ、7:試料ホルダ、8:試料、9:電子銃制御部、10:偏向器制御部、11:検出制御部、12:電子レンズ制御部、13:パルス光源、14:光パルス制御部、15:光パルス照射調整部、16:メインコンソール、17:同期処理部、18:画像信号処理部、19:装置制御部、20:画像表示部、21:光パルス照射設定部、22:ポート、23:筐体、30:電子線、31:調整ミラー、32:フリッパミラー、33:光量可変フィルタ、34,35,36:光源、41:反射防止膜、42:レジスト、61:同期制御部、201:表示部、202:差画像表示部、203:観察状態表示部、206:SEM画像取得条件設定部、302:過渡解析条件設定部、504:時定数グラフ表示部。

Claims (15)

  1. 電子線を試料に照射し、試料より放出された放出電子を検出する電子光学系と、
    前記試料に光パルスを照射する光パルス照射系と、
    前記電子光学系において、前記電子線の偏向信号と同期して、前記放出電子の検出サンプリングを行わせる同期処理部と、
    前記電子光学系が検出した前記放出電子に基づき出力される検出信号より画像を形成する画像信号処理部と、
    前記電子光学系の制御条件を設定する装置制御部とを有し、
    前記装置制御部は、前記画像の1画素に相当する前記試料の領域を前記電子線が走査されるのに要する時間を単位画素時間とすると、前記放出電子の検出サンプリングを行うサンプリング周波数を、前記単位画素時間あたりの前記光パルスの照射数を前記単位画素時間により割った値よりも大きくなるように設定する電子線装置。
  2. 請求項1において、
    前記装置制御部により設定されたサンプリング周波数で、前記電子光学系が検出した前記放出電子に基づき出力される前記検出信号を1画素ごとに平均化して、前記画像信号処理部において前記画像を形成する電子線装置。
  3. 請求項1において、
    前記光パルス照射系の制御条件を設定する光パルス照射設定部を有し、
    前記光パルス照射系の制御条件として、前記光パルスの波長、強度、照射時間幅及び照射間隔時間を含む電子線装置。
  4. 請求項3において、
    前記光パルス照射設定部は、第1の光照射条件と、前記第1の光照射条件と異なる第2の光照射条件とを設定し、
    前記画像信号処理部は、前記第1の光照射条件で前記光パルスを前記試料に照射して前記電子光学系が検出した前記放出電子に基づき出力される第1の検出信号と、前記第2の光照射条件で前記光パルスを前記試料に照射して前記電子光学系が検出した前記放出電子に基づき出力される第2の検出信号との差画像を形成する電子線装置。
  5. 請求項4において、
    前記画像信号処理部は、前記第1の検出信号と前記第2の検出信号との差分値に基づき前記差画像を形成する、または前記第1の検出信号より形成された第1の画像と前記第2の検出信号より形成された第2の画像との差分処理を行って前記差画像を形成する電子線装置。
  6. 請求項4において、
    前記装置制御部により設定された前記放出電子の検出サンプリングを行うサンプリング周波数は、前記第1の光照射条件及び前記第2の光照射条件のいずれをとっても、前記単位画素時間あたりの前記光パルスの照射数を前記単位画素時間により割った値よりも大きい電子線装置。
  7. 請求項4において、
    画像表示部を有し、
    前記装置制御部は、前記画像表示部に前記差画像を表示する電子線装置。
  8. 請求項4において、
    前記光パルス照射設定部は、前記第1の光照射条件と、前記第1の光照射条件と前記光パルスの照射間隔時間が異なる前記第2の光照射条件とを設定する電子線装置。
  9. 請求項4において、
    前記光パルス照射設定部は、前記第1の光照射条件と、前記第1の光照射条件と前記光パルスの波長が異なる前記第2の光照射条件とを設定する電子線装置。
  10. 請求項3において、
    前記光パルス照射設定部は、前記光パルスの照射間隔時間の異なる複数の光照射条件を設定し、
    前記装置制御部は、前記複数の光照射条件で前記光パルスを前記試料に照射して前記電子光学系が検出した前記放出電子に基づき出力される前記検出信号の信号量の変化に基づき、前記試料の時定数を求める電子線装置。
  11. 請求項10において、
    前記画像信号処理部は、前記複数の光照射条件ごとに前記光パルスを前記試料に照射して前記電子光学系が検出した前記放出電子に基づき出力される前記検出信号より複数の画像を形成し、
    前記装置制御部は、前記複数の画像の明度の変化から、前記検出信号の信号量の変化を求める電子線装置。
  12. 電子線を試料に照射し、試料より放出された放出電子を検出する電子光学系と、
    前記試料に光パルスを照射する光パルス照射系と、
    前記電子光学系において、前記電子線の偏向信号と同期して、前記光パルスの照射及び前記放出電子の検出サンプリングを行わせる同期制御部と、
    前記電子光学系が検出した前記放出電子に基づき出力される検出信号より画像を形成する画像信号処理部と、
    前記電子光学系及び前記光パルス照射系の制御条件を設定する装置制御部とを有し
    前記装置制御部は、前記放出電子の検出サンプリングを行うサンプリング周波数と前記光パルスの照射周波数とを等しく設定するとともに、前記光パルスの照射タイミングと前記放出電子の検出サンプリングタイミングとの間隔時間を複数設定し、
    前記画像信号処理部は、前記光パルスを前記試料に照射して、前記装置制御部により設定された複数の間隔時間ごとに前記電子光学系が検出した前記放出電子に基づき出力される前記検出信号より複数の画像を形成する電子線装置。
  13. 請求項12において、
    画像表示部とを有し、
    前記装置制御部は、前記画像表示部に前記複数の画像を表示する電子線装置。
  14. 請求項13において、
    前記画像表示部は、前記間隔時間を指定する指定部を表示し、前記複数の画像のうち、前記指定部により指定された間隔時間に応じた画像を表示する電子線装置。
  15. 請求項12において、
    前記同期制御部は、1回の前記光パルスの照射に対して前記間隔時間の異なる前記放出電子の検出サンプリングを複数回行う電子線装置。
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