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JP6990581B2 - 照明装置 - Google Patents

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JP6990581B2 JP2017253127A JP2017253127A JP6990581B2 JP 6990581 B2 JP6990581 B2 JP 6990581B2 JP 2017253127 A JP2017253127 A JP 2017253127A JP 2017253127 A JP2017253127 A JP 2017253127A JP 6990581 B2 JP6990581 B2 JP 6990581B2
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康浩 栗原
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本発明は、光源と導光体を備えた照明装置に関する。
光源と導光体とを備え、光源からの光を導光体に導入して、導光体を発光させる照明装置がある。
下記特許文献1に開示された照明装置は、車両のカップホルダ内を照らすために、カップホルダの底部に設けられた照明装置であって、透明な導光板と、この導光板の裏側に配置された光源とを備えている。
導光板の表側には、光源に対峙する位置に、凹んだ形状の第1反射部が形成されている。第1反射部は、中心に向かって下り勾配となる円錐状のテーパ面をなしており、光源からの光を導光板の面に沿う方向に反射させている。導光板の裏側の外周部には、角部が切り取られるようにして第2反射部が形成されている。第2反射部は、第1反射部のテーパ面とほぼ平行なテーパ面をなしており、第1反射部で反射された光を上方へ反射させている。これにより、光は導光板の表側の面から放出され、導光板の外周部が発光する。
特開2015-229455号公報(図3~図6)
特許文献1の照明装置では、第1及び第2反射部として、導光板の表側と裏側にそれぞれテーパ面の加工を施さなければならず、導光板の構造が複雑になっていた。
上記課題を解決するために、本発明の照明装置は、導光板と、上記導光板の裏側に配置された光源と、上記導光板の表側の面において上記光源に対峙する位置に設けられた第1光拡散部と、上記導光板の裏側の面において上記第1光拡散部から離れた位置に設けられた第2光拡散部と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、光源からの光は、導光板の表側の面に設けられた第1光拡散部により拡散反射(乱反射)され、導光板の内部を、内面反射を繰り返しながら伝播する。光の一部が導光板の裏側の面に設けられた第2光拡散部に到達し、ここで拡散反射され、導光板の表側の面から外部に放出される。放出された光により、導光板の表側の周囲が照らされる。したがって、導光板に複雑な加工を施すことなく、簡素化された構成で、導光板を用いた照明を行うことができる。
好ましくは、上記第1及び第2光拡散部のうち少なくとも一方は、上記導光板に対して着脱可能である。
上記構成によれば、第1及び/又は第2光拡散部の設置位置を変更することができ、配置の自由度を高めることができる。第1光拡散部が着脱可能である場合には、光源の位置が異なる別の照明装置との間で導光板の共用化を図ることができる。第2光拡散部が着脱可能である場合には、光を照らしたい箇所を変更できる。
上記第1及び第2光拡散部のうち少なくとも一方は、シート状に形成され、上記導光板の外面に貼り付けられている。
上記構成によれば、極めて簡素な構成により、導光板を用いた照明を行うことができる。
本発明によれば、導光板を用いた簡素化された構成の照明装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る照明装置を備えたカップホルダの平面図である。 同照明装置の導光板の平面図である。 図1のIII-III線に沿う断面図である。 容器ホルダの底部における要部拡大断面図である。 本発明の第2実施形態に係る照明装置を備えたカップホルダの平面図である。 同照明装置の加飾板の平面図である。 図5のVII-VII線に沿う断面図である。 本発明の第3実施形態に係る照明装置の導光板の平面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を、図1~図4を参照して説明する。この実施形態は、本発明を、自動車の内装部品であるカップホルダの照明装置に適用したものである。
カップホルダHは、例えば、運転席と助手席を隔てるセンターコンソール(図示しない)に設けられ、飲料容器を収容して保持する。図1、図3に示すように、カップホルダHは、ケース1とパーティション2を備えている。ケース1は、底壁1aと、その周縁から上方に向かって起立する側壁1bとを有し、横断面が略長円形状をなしている。側壁1bの一対の長辺部の中央部間にパーティション2が配置されている。これにより、ケース1内の空間は2分割され、2個の飲料容器が収容されるようになっている。
照明装置10は、カップホルダHの底部に設けられており、導光板11と、導光板11の下方に配置された光源12とを有している。光源12は、カップホルダHの底壁1aの中央部に形成された貫通孔1cにその下側から臨み、導光板11に向かって光を照射する。光源12には、電球やLED(発光ダイオード)などが用いられる。光源12として、必要に応じて所望の発光色を有するものを採用してもよい。
図2に示す導光板11は、略長円形状に形成された無色透明の板であって、カップホルダHの底壁1aよりも少し小さく、底壁1aの上面に載置され、底壁1aの大部分を覆っている。導光板11には、光透過性を有する導光樹脂材料、例えば、アクリル樹脂やポリカーボネート樹脂などが用いられる。
導光板11の上側の面(表側の面)には、上記光源12に対峙する位置に第1光拡散部13が設けられている。この実施形態では、第1光拡散部13は、パーティション2の真下に位置しており、カップホルダHの上方からは視認できないようになっている。第1光拡散部13の光源12側の表面は、微視的に平坦ではなく、この表面に当たった光をあらゆる方向に拡散させる。そのため、光源12からの光を導光板11内に拡散反射させる。
この実施形態では、第1光拡散部13として円形で白色の樹脂製フィルムのシールが用いられている。第1光拡散部13は、導光板11の成形後に導光板11の外面に貼り付けられており、剥がすことも可能である。
導光板11の下側の面(裏側の面)には、導光板11の長軸方向における中心と両端との間に、第2光拡散部14,14が設けられており、それぞれ上記第1光拡散部13から離れて配置されている。上記第1光拡散部13と同様に、第2光拡散部14の導光板11側の表面は、微視的に平坦ではなく、この表面に当たった光をあらゆる方向に拡散させる。そのため、導光板11内を内面反射により伝播してきた光を拡散反射させる。
この実施形態では、第2光拡散部14,14として白色の樹脂製フィルムのシールが用いられている。第2光拡散部14は、導光板11の成形後に導光板11の外面に貼り付けられており、剥がすことも可能である。この実施形態では、一方の第2光拡散部14(図1左側)は長円形状に形成され、他方の第2光拡散部14(図1右側)は、台形状に形成されている。
次に、上記構成の照明装置10の作用について図4を参照して説明する。
光源12を点灯させ、光3を照射させると、光3は導光板11を透過する。導光板11を透過した光3は、第1光拡散部13に当たり、拡散反射される。拡散反射された光3は、導光板11の表裏の面に対して反射を繰り返しながら導光板内を伝播する。
第1光拡散部13で拡散され導光板11内を伝播した光3の一部は、第2光拡散部14に到達し、拡散反射され、導光板11の上側の面から外部に放出される。この放出された光3により、導光板11の上側の周囲が照らさせる。このとき、2つの第2光拡散部14は、それぞれ長円形、台形に光って見える。第2光拡散部14は、反射率が高い白色であるため、明るく照らすことができるとともに明るく光って見える。カップホルダH内を照らす光は、光源12の光を拡散反射させた間接光であるため、影ができにくい柔らかな光となる。
上記照明装置10では、第1及び第2の光拡散部13,14として、導光板11にシールを貼り付けており、導光板11に複雑な加工を施すことなく、簡素化された構成で導光板11を用いた照明を行うことができる。
成形後の導光板11に貼り付けられる第1光拡散部13は、任意の場所に配置可能なだけでなく、例えば、光源の位置が異なる別の照明装置との間で導光板11の共用化を図ることにも寄与できる。また、第1光拡散部13を導光板11から剥がすこともできるため、光源12の配置の設計変更等にも対応できる。
第2光拡散部14もまた成形後の導光板11に貼り付けられるため、任意の場所に配置可能であり、また導光板11から剥がすこともできるため、光を照らしたい箇所を変更できるようになる。
光源12の点灯により、第2光拡散部14は光って見えるため、カップホルダHの底部を装飾する模様としても用いることができる。第2光拡散部14の形状と配置により、さまざまな装飾模様の照明態様を採択することができ、証明装置10の意匠性が高められる。
第2光拡散部14は樹脂製フィルムのシールであるから、さまざまな形状に加工が容易で、装飾模様の自由度が高められる。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態については、上記実施形態と異なる構成だけを説明することとし、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
[第2実施形態]
図5~図7は、本発明の第2実施形態を示す。この実施形態においては、導光板の上面に導光板を覆う加飾板を設けている。
加飾板15は、長円形状に形成された遮光性の板であって、導光板11よりも少し小さく形成されている。加飾板15は、導光板11の上面に載置され、導光板11の大部分を覆っている。加飾板15には、鉄、エラストマー、樹脂などの板が用いられる。
加飾板15には、第2光拡散部14,14に対応する箇所に、格子窓15a,15aが形成されている。格子窓15aの枠部は、第2光拡散部14と相似形状をなしており、第2光拡散部14よりひとまわり小さく形成されている。
第2光拡散部14で拡散反射され導光板11から放出された光は格子窓15aを介して周囲を照らす。また、第1光拡散部13で拡散反射された光源12からの光3(図4参照)であって、導光板11内を伝播する過程で導光板11の上側の面より外部に出ようとする光は、加飾板15により遮蔽される。その結果、格子窓15aを介して光って見える第2光拡散部14は、加飾板15に対して明暗差が高められて際立たせられるとともに、格子窓15aの格子により、縞の装飾が付加される。したがって、照明装置10の意匠性がさらに高められる。
加飾板15には、格子のない窓が形成されてもよく、所望の文字や図形が打ち抜かれて形成されてもよい。
[第3実施形態]
図8は、本発明の第3実施形態を示す。この実施形態においては、第2光拡散部の形状と配置を上記実施形態とは異ならせている。
この実施形態の第2光拡散部14は、星形に形成され、導光板11の長軸方向の両側部に複数配置されている。照明装置10の光源12を点灯させると、カップホルダ1の底部に星形の模様が浮かび上がるようになっている。この実施形態の照明装置10では、さまざまな形状と配置が可能で多様な装飾模様を採択可能な第2光拡散部14により、装飾性に重きを置いた照明態様を実現している。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において各種の変形例を採用することができる。
上記実施形態では、第1及び第2光拡散部を設けるために、導光板に樹脂製フィルムのシールを貼り付けているが、インクを用いた印刷、塗料の塗布、ペンによるマーキング、蒸着、スパッタリング、又は紙製若しくはその他の素材のシートの貼着等を利用してもよい。また、ブラスト処理、エッチング、放電加工等の粗面化処理を用いてもよい。
上記実施形態では、1つの光源を用いているが、異なる位置に複数の光源を配置してもよい。
第2光拡散部の形状及び配置は、上記実施形態に限られず、例えば、第2光拡散部を導光板の裏側の面の外周縁部に沿うように配置してもよい。
導光板を着色された光透過性の材料で形成してもよい。
上記実施形態では、第2光拡散部を反射率の高い白色にして明るく照らしたが、反射率の異なるその他の色を採用してもよく、例えば、反射率の低い黒色にして暗く照らしてもよい。
本発明は、光源と導光体を備えた照明装置に適用することができる。
10 照明装置
11 導光板
12 光源
13 第1光拡散部
14 第2光拡散部

Claims (4)

  1. 導光板と、
    上記導光板の裏側に配置された光源と、
    上記導光板の表側の面において上記光源に対峙する位置に設けられた第1光拡散部と、
    上記導光板の裏側の面において上記第1光拡散部から離れた位置に設けられた第2光拡散部と、を備え、この第2光拡散部は上記導光板に対して着脱可能であることを特徴とする照明装置。
  2. 上記第1光拡散部は、上記導光板に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 上記第1及び第2光拡散部のうち少なくとも一方は、シート状に形成され、上記導光板の外面に貼り付けられていることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 車両用カップホルダの照明装置であって、上記カップホルダは、底壁と側壁を有する収容部と、この収容部の内部空間を仕切るパーティションとを有しており、
    上記カップホルダの底部に設けられる導光板と、
    上記導光板の裏側に配置された光源と、
    上記導光板の表側の面において上記光源に対峙する位置に設けられた第1光拡散部と、
    上記導光板の裏側の面において上記第1光拡散部から離れた位置に設けられた第2光拡散部と、を備え、
    上記光源及び第1光拡散部は、上記パーティションによって遮蔽されるように配置されることを特徴とする車両用カップホルダの照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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