JP6985911B2 - ティリロサイドを含有する無色透明飲料 - Google Patents
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(1)0.01〜1.0mg/100mLのティリロサイド及び0.1〜10mg/100mLのマグネシウムを含有し、可溶性固形分濃度が2.0以下であり、波長660nmの吸光度が0.06以下であり、純水を基準とした場合のΔE値(色差)が3.5以下である、飲料。
(2)0.2〜10mg/100mLのカルシウムをさらに含有する、(1)に記載の飲料。
(3)容器詰め飲料である、(1)又は(2)に記載の飲料。
本発明の飲料は、0.01〜1.0mg/100mLのティリロサイドを含有する。ティリロサイド(Tiliroside)とは、フラボノイド配糖体に分類される有機化合物の一種であって、下式(1)の構造を有する化合物である。ティリロサイドの別名はKaempferol-3-O-glucoside-6''-E-coumaroylとも称され、そのCAS登録番号は20316−62−5である。構造名及び構造式から自明な通り、ティリロサイドは、ケンフェロール、クマル酸、グルコースから構成されている。
・溶離液:37.5%アセトニトリル
・流速:1 mL
・検出:UV 254 nm
・カラム:資生堂CAPCELL PAK C18 (4.6 × 250 mm)
本発明の飲料は、0.1〜10mg/100mLのマグネシウムを含有する。マグネシウムの含有量が前記範囲内であることにより、ティリロサイドに由来する苦味や収斂味を効果的に低減することができる。また、マグネシウムの含有量が前記範囲内であれば、無色透明飲料に特徴的なすっきりした味わいや爽やかな風味といった飲料の美味しさを維持することもできる。なお、マグネシウムは苦味を有するミネラルとして知られている成分であることから、マグネシウムを用いてティリロサイド由来の苦味や収斂味が抑制できることは驚くべきことである。
本発明の飲料は、0.2〜10mg/100mLのカルシウムをさらに含有することができる。カルシウムは、苦味と塩味が合わさった複雑な味を有するミネラルとして知られている成分である。本発明では、カルシウムの併用により、ティリロサイド由来の苦味及び収斂味をより効果的に改善することができる。
フレーバードウォーターのような無色透明な飲料では、水のように飲みやすくするために全体的に飲料の香味を弱く設定することが要求されており、他の飲料(例えば、色のついた飲料や混濁した飲料)よりもティリロサイド由来の独特の苦味や収斂味が目立ちやすくなる。本発明では、このように香味の弱い無色透明飲料であっても、ティリロサイドの苦味や収斂味を感じさせにくくすることができる。なお、本明細書中、「香味が弱く設定された、無色透明飲料」を、単に「無色透明飲料」と表記することもある。
純水を基準とした場合のΔE値(色差)が3.5以下、好ましくは2.3以下である。ΔE値は、測色色差計(ZE2000(日本電飾工業株式会社製)など)を用いて純水を基準として測定した際の透過光のΔE値(色差)をもって規定することができる。
本明細書において「飲料が透明である」とは、水のように視覚的に透明な飲料であり、いわゆるスポーツドリンクのような白濁や、混濁果汁のような濁りがない飲料をいう。飲料の透明度は波長660nmの吸光度で表すことができ、本発明でいう透明な飲料とは、波長660nmにおける吸光度が0.06以下である。吸光度は紫外可視分光光度計(UV−1600(株式会社島津製作所製)など)を用いて測定することができる。
その他、本発明の飲料には、本発明の所期の目的を逸脱しない範囲であれば、酸化防止剤、乳化剤、保存料、pH調整剤、香料、調味料、甘味料、酸味料、品質安定剤等を単独、或いは併用して配合してもよい。
本発明の飲料は、ティリロサイドの苦味や収斂味が低減された飲料である。したがって、ティリロサイドの生理作用を期待して継続摂取する飲料として、常温で長期保存でき、即時飲用可能な形態(RTD:Ready To Drink)とするのが、ユーザーへの簡便性の観点から好ましい。これについて、加熱殺菌処理を経て得られる容器詰め飲料は本発明の一態様である。
本発明の別の側面によれば、飲料の製造方法が提供される。当該方法は、可溶性固形分濃度が2.0以下であり、波長660nmの吸光度が0.06以下であり、純水を基準とした場合のΔE値(色差)が3.5以下である飲料の製造方法であって、0.01〜1.0mg/100mLのティリロサイドを飲料に配合する工程(ティリロサイド配合工程)、及び飲料中のマグネシウム含有量を0.1〜10mg/100mLに調整する工程(マグネシウム調整工程)を含む、上記製造方法である。
ティリロサイドの苦味や収斂味の有無を確認するために、以下の試料を調製した。
試料1−1:水(pH7のイオン交換水)
試料1−2:水にティリロサイドを0.001mg/100mLの濃度で溶かした溶液
試料1−3:水にティリロサイドを0.01mg/100mLの濃度で溶かした溶液
試料1−4:水にティリロサイドを0.02mg/100mLの濃度で溶かした溶液
なお、ティリロサイドにはフナコシ製の純度99%のものを使用し、最終濃度が上記濃度となるように調製を行った。いずれの溶液もBrix:0.5以下の無色透明(波長660nmにおける吸光度:0.01以下、純水を基準とした場合のΔE:0.0)であった。
飲料中の濃度が表2の数値となるように、ティリロサイド(フナコシ、純度99%)及び硫酸マグネシウム(和光純薬工業)を純水に溶解し、ティリロサイドとマグネシウムを含有する飲料を調製した(試料2−1〜2−17)。いずれの飲料もBrix:0.5以下の無色透明飲料(波長660nmにおける吸光度:0.01以下、純水を基準とした場合のΔE:0.0)であった。
ティリロサイド由来の苦味又は収斂味を感じるかにつき、5点:全く感じない、4点:ほとんど感じない、3点:少し感じるが問題ない、2点:やや感じる、1点:強く感じる、として各パネルが評価した結果を、再度全員で自由討議し、全員の合意のもとに整数値で表記した。なお、評価点は、3点を超えるものがティリロサイド由来の苦味や収斂味を感じない飲料であり無色透明飲料として好ましい飲料であると判定した。
マグネシウム塩を塩化マグネシウム6水和物(和光純薬工業)に変えること以外は実験2と同様にして、ティリロサイドとマグネシウムを含有する飲料を調製した(試料3−1〜3−17)。いずれの飲料もBrix:0.5以下の無色透明飲料(波長660nmにおける吸光度:0.01以下、純水を基準とした場合のΔE:0.0)であった。
マグネシウム塩を乳酸カルシウム5水和物(和光純薬工業)に変えること以外は実験2と同様にして、ティリロサイドとカルシウムを含有する飲料を調製した(試料4−1〜4−11)。いずれの飲料もBrix:0.5以下の無色透明飲料(波長660nmにおける吸光度:0.01以下、純水を基準とした場合のΔE:0.0)であった。
実験2および実験4と同様に硫酸マグネシウムおよび乳酸カルシウムを配合して、0.02mg/100mLのティリロサイド、0.53mg/100mLのマグネシウム及び0.93mg/100mLのカルシウムを含有する飲料を調製した(試料5−1)。いずれの飲料もBrix:0.5以下の無色透明飲料(波長660nmにおける吸光度:0.01以下、純水を基準とした場合のΔE:0.0)であった。
硫酸マグネシウムを塩化マグネシウムに変えること以外は実験5と同様にして、0.02mg/100mLのティリロサイド、0.77mg/100mLのマグネシウム及び0.37mg/100mLのカルシウムを含有する飲料を調製し(試料6−1)、実験2と同様に官能評価試験を行った。いずれの飲料もBrix:0.5以下の無色透明飲料(波長660nmにおける吸光度:0.01以下、純水を基準とした場合のΔE:0.0)であった。
ミネラル供給源として、2種類の市販のミネラルウォーター(以下、製品A、Bとする)を用いた。製品A及びB中のマグネシウムおよびカルシウム濃度を『マルチ CCD−ICP発光分析装置』(スペクトロ社製)を用いる誘導結合プラズマ発光分析法により分析した。結果を表7に示す。
上記の試料1−4(マグネシウム及びカルシウムを含まない)、試料5−1(硫酸マグネシウム+乳酸カルシウム)、及び試料6−1(塩化マグネシウム+乳酸カルシウム)について、それぞれ飲料をUHT殺菌処理(110〜150℃、1〜数十秒間)した後、500mLのPET容器(透明)に充填して容器詰飲料を調製し(それぞれ殺菌後の飲料を試料1−4’、試料5−1’、試料6−1’とする)、3名のパネルで、2点識別法による官能評価を行った。
Claims (3)
- 0.01〜1.0mg/100mLのティリロサイド及び0.1〜10mg/100mLのマグネシウムを含有し、可溶性固形分濃度が2.0以下であり、波長660nmの吸光度が0.06以下であり、純水を基準とした場合のΔE値(色差)が3.5以下である、飲料。
- 0.2〜10mg/100mLのカルシウムをさらに含有する、請求項1に記載の飲料。
- 容器詰め飲料である、請求項1又は2に記載の飲料。
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