JP6977940B2 - ナマコサポニン含有エキス抽出および定量化方法 - Google Patents
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Description
ナマコサポニンのうちホロトキシン群には、特に、酵母やカンジダなどの真菌に対する殺菌作用があることが知られており、フロンドシドAには、ガン細胞の増殖を抑える抗ガン作用があることが知られている。
その理由の一つにナマコのサポニン含有量が個体や産地ごとに大きく異なることから、一定の比率でナマコサポニンを含んだ安定した原料供給ができないことが挙げられる。
このため、サポニンの機能を活かした機能性食品開発のために、個体や産地ごとに大きく異なるナマコを原料にした場合でも、こういった有効成分を多く含むナマコサポニン含有エキスを効率的に回収したり、ナマコサポニン含有率を調整する定量化技術が望まれている。
ナマコの場合は、お湯でボイルした後、加熱乾燥するか、生のままさばいて刺身として食べることが行われていた。
また、ナマコ等を茹でた煮汁の水溶液を加熱して濃縮する手法を用いる場合には、有用成分であるナマコサポニンの抽出率も低く、例えば500リットルの水溶液から2〜3グラム以下程度のサポニンしか回収できないという欠点があった。
そこで、例えば、特許文献1(動植物中の有用成分を濃縮し精製する方法)のように、酵素を利用して抽出する発明が提案されている。
そこで、所定の方法で濃縮させる工程を必要とするため、煮汁の水溶液を加熱して濃縮する手法よりは回収率が向上するものの、回収率が50%前後に留まり、90%程度以上が理想であるのに比して、依然として回収率が低いという課題がある。
また、特許文献1の方法では、酵素の反応を利用するので、抽出するまでに数時間から20時間程度の時間が掛かるほか、酵素などの費用も掛かるため、生産コストが嵩むという不都合もあった。
また、真菌の殺菌作用にはサポニンの糖鎖構造が重要であることから、糖鎖を酵素で改変して回収する特許文献1の方法では、ナマコサポニンの本来の機能が期待できない。
また、地域などのナマコの生育環境などに応じて、有効成分が異なる成分比率となるのを、一定の成分比率に調整すること(以下、「定量化」と呼ぶ)を目的とする。
また、ナマコ本体を直接加熱して有効成分を取り出そうとしても、ナマコは海水から取り出して空気中に放置すると、約20℃程度で体組織が溶解し、ナマコサポニンやコラーゲンが部分分解してゲル状の渾然一体となった状態となり、ナマコそれ自体からサポニンを抽出することができなかった。
本技術では、ナマコの肉を洗浄後、ナマコに所定の温度勾配による加熱および冷却処理を行うことにより、ナマコが溶解する前に、コラーゲンを変成させて安定的に固定化することで、ナマコ本体から、直接に、コラーゲン繊維を多く含むナマコ肉部分と、サポニンやアミノ酸を多く含むナマコエキスに分離することに成功した。
これにより、ナマコサポニンを多く含むナマコエキス素材を得ることができるようになり、抽出したナマコサポニンを多く含むナマコエキス素材を濃縮液や乾燥粉末として保存しておくことで、ナマコサポニンが少ないナマコ原料と併用した場合でも、サポニンの量を一定にすることが可能となった。
上記の目的を達成するために、
第1の発明は、ナマコから熱処理によってナマコエキスを抽出する方法であって、ナマコを加熱初期温度(40℃)まで速やかに上昇させる工程と、ナマコの温度を、前記加熱初期温度から、少なくとも加熱目標温度以上まで、第1の温度勾配で上昇させる温度上昇工程と、ナマコの温度が、少なくとも前記加熱目標温度以上まで上昇したかどうかを判定する工程と、前記目標温度以上になった後、ナマコの温度を、前記第1の温度勾配よりも緩やかな勾配である第2の温度勾配で下降させる温度下降工程と、ナマコの温度が、少なくとも下降目標温度以下まで下降したかどうかを判定する工程と、を備えたことにより、酵素やエタノールなどを用いた化学的な処理を行わず、熱処理だけで、ナマコから、ナマコ肉部分と分離して、ナマコサポニンを含有するナマコエキスを抽出することが望ましい。
ナマコの温度を下降目標温度以下まで下降させる温度下降勾配調整手段における前記第2の温度勾配が、1.0℃/2分〜1.0℃/5分であることが望ましい。
ナマコエキスは、いわばナマコの肉汁であり肉組織を構成する繊維等が含まれないことを除けば、原料のナマコに近い組成を有することから、食用素材として利用可能である。
また、天然の防カビ食材として活用することも可能である。その他、ナマコのサポニンの様々な効果が期待される新素材として、多様な活用が考えられる。
◇サポニンとは、配糖体を意味し、動物由来のサポニンとしては、ナマコに含まれるトリテルペン配糖体であるホロトキシンAおよびホロトキシンBないしホロトキシンA1及びホロトキシンB1などのホロトキシン群などからなるサポニンのほか、フロンドシドAと呼ばれるサポニンがある。ナマコサポニンのうちホロトキシン群には、特に、酵母やカンジダなどの真菌に対する殺菌作用があることが知られており、フロンドシドAには、ガン細胞の増殖を抑える抗ガン作用があることが知られている。
◇ナマコサポニンとは、上記のホロトキシンAおよびホロトキシンBないしホロトキシンA1及びホロトキシンB1などのほか、フロンドシドAなどのサポニンを総称したものである。
◇ナマコエキスとは、ナマコを所定の温度勾配で加熱および冷却した時に、ナマコから湧き出てくるナマコドリップ(加熱冷却滲出液)をいう。
◇ナマコ素材とは、ナマコ肉部分を乾燥して微細粉砕して生成した素材である。
◇ナマコエキス素材とは、抽出したナマコエキスを濃縮したり、乾燥して微細粉砕して生成した素材である。
◇ナマコパウダーとは、ナマコ素材とナマコエキス素材の混合粉末からなる粉末をいう。
◇乾燥方法としては、天日干し、熱風乾燥、流動層乾燥、低温乾燥、凍結乾燥(フリーズドライ)、加圧乾燥など様々な方法を用いることができる。
なお、ナマコはあくまで例示であって、ナマコと同類のウニなどの棘皮動物にも適用できる。
まず、図1の本発明のナマコエキス抽出システム10の構成の概要図を用いて、ナマコから直接ナマコエキスを抽出する方法について説明する。
ナマコエキス抽出システム10は、ナマコ100を乗せるための網などのナマコ支持部40と、ナマコ100から抽出したナマコエキス110を溜めておくエキス抽出部30、これらの部材を支える脚部20などを備えている。
さらに、ナマコの温度を測定する温度計測部80と、弁などの開閉操作により温度上昇や温度下降を調整するための開放弁調整部(温度調整部B)90とを備える。なお、図示はしないが、適宜、電動ファンなどで強制的に水蒸気を排出して、速やかに温度を下降させるような調整ができるようにしても良い。
なお、図示はしないが、水蒸気の温度を別の装置で調整した上で、水蒸気をナマコに直に吹きかける方法を用いるなど、様々な方法が考えられ、要するにナマコの温度を所定の温度勾配で上下できるような構成であれば足りる。
より具体的には、まず、加熱部(温度調整部A)50により、水を加熱して湯60から水蒸気を70発生させ、水の高い比熱を利用して、相当量の熱量を持った水蒸気70の熱により、ナマコ100を加熱して、一定時間内に所定の温度まで上昇させ、ナマコ体壁内に含まれるコラーゲン成分を熱変性させる。
抽出したナマコエキスにはナマコサポニンが多く含まれるが、ナマコ肉部分にもナマコサポニンが多く含まれることが判明しており、後述のように、ナマコ素材として活用することができる。
また、図1の抽出システムは、あくまで一例であって、ナマコを所定の温度勾配で温度上昇させ、所定の温度勾配で温度下降(冷却)させることができる装置であれば足り、様々な例が考えられる。
次に、図2を用いて、本発明のナマコエキス抽出システムの全体フローについて説明する。
まず、ナマコの内臓を除去し、ナマコの肉を洗浄する(ステップ200)。
そして、加熱部(温度調整部A)50による加熱を開始し(ステップ210)、水蒸気70の温度を所定の温度(約40℃)まで上昇させた後にナマコを投入し、ナマコの内部温度を、速やかに40℃の加熱初期温度まで上昇させる(図示せず)。
なお、ナマコの温度は、ナマコの内部の温度を測定することが望ましいが、ナマコの表面温度ないしナマコの直近の雰囲気の温度を測定しておき、ナマコの内部の温度との相関関係を記録しておくことで、ナマコの表面温度ないしナマコの直近の雰囲気の温度を測定することで代用できる。
また、少なくとも、どこまで温度を上昇させる必要があるか(加熱目標温度)についても、試行錯誤をくり返し、少なくとも約65℃以上まで上昇させることが最適値であることをつきとめた。
この温度上昇時の、ナマコの内部温度における温度勾配の状態を示したのが図3であり、温度上昇の勾配は概ね1.0℃/分であることが示されている。
同様に、温度上昇時の温度勾配も、概ね0.7〜1.5℃/分の範囲内であれば、十分なナマコエキス抽出が可能であることが判明している。
また同様に、少なくとも、どこまで温度を上昇させる必要があるかについても、最適値の65℃を下回ってもよく、少なくとも60℃程度以上まで上昇させれば、十分なナマコエキス抽出が可能であることが判明している。
そして、所定の安定時間をおいた後、開放弁調整部(温度調整部B)90により、弁を開け閉めすることで、水蒸気70の温度を下げていき(ステップ250)、その際のナマコの内部温度における、温度下降時(冷却時)の温度勾配が所定の温度勾配になっているか監視しながら、弁の開け閉めを調整する(ステップ260)。
以上の過程で、ナマコ肉部分から分離抽出されたナマコエキスが、ナマコ肉部分から溢れ出て、網などで構成されたナマコ支持部40を通過して、エキス抽出部30に溜まる。
この温度下降時の、ナマコの内部温度における温度勾配の状態を示したのが図4である。
また、温度下降時の下降目標温度(約40℃)は最適値であり、これより多少前後しても十分な量のナマコエキスを抽出することができることが判明している。
次に、このような温度の上昇及び下降の勾配の掛け方によるナマコサポニンとコラーゲン繊維等を含む体組織との関係について考察する。
前述のように、ナマコを海水から取り出して、空気中で常温(20℃)に放置すると、体組織が溶解し、ナマコサポニンやコラーゲン繊維がほどけたゲル状の渾然一体となった状態となり、ナマコそれ自体からサポニンを抽出することができなかった。
そして、ナマコも海洋生物であり、上記のような20℃程度の低めの温度でコラーゲン繊維を含む体組織が溶解することが知られている。
溶解の詳細なメカニズムは完全には解明されていないが、ナマコは外部の温度に応答してコラーゲン繊維を含む体組織を緩めたり、硬化させたりする仕組みを持っており、室温で放置した場合、組織の硬さを調整する仕組みが壊れることで溶解するものと考えられている。
なぜ、所定の温度勾配で温度上昇と温度下降を行えば、ナマコ肉部分を固めて、ナマコサポニンを含有するナマコエキスを抽出できるかのメカニズムは、完全には解明されてはいないが、概ね、次のようなメカニズムであると推測される。
ナマコの体壁は、その殆ど(90%以上)が水分であり、残りは、コラーゲンなどのタンパク質とサポニンなどの有効成分で構成されている。
そして、ナマコの体壁を構成するタンパク質のうちの70〜80%程度はコラーゲンであり、残りのほとんど(20〜30%)は、構造がフィブロネクチンに類似した特異なタンパク質であることが知られている。フィブロネクチンとは多くの動物に存在する接着性タンパク質のひとつで、細胞や繊維状タンパク質と結合することで細胞の形態維持に重要な役割を果たしている。
このように、ナマコの繊維状コラーゲン等のタンパク質が、フィブロネクチンの接着作用により、一定の形態(立体構造)を維持していると考えられるが、フィブロネクチンは熱変性を引き起こしやすいことが知られており、常温に放置して生息環境に比して温度が上昇すると、フィブロネクチンの接着作用が弱まり、この立体構造が壊れて、一定の形態を保つことができなくなる作用や、繊維状コラーゲンが熱変性して繊維の絡み合いが弱くなることによる作用により、網目内に保持していたサポニンと渾然一体に混合した状態(ゼラチン状)になると考えられる。また、このような状態では、ナマコの持つ酵素などによるサポニンの分解が進むことも懸念される。
なお、ナマコの内部温度を65℃に一気に上昇させると、固くならないまま縮んでしまうことも判明しており、温度上昇と下降の勾配の掛け方が重要であることがわかる。
実験の結果、温度下降時の温度勾配を、図4の最適値の1.0℃/3分から、図示はしないが1.0℃/4分あるいは1.0℃/5分などにさらに緩めると、抽出されるナマコサポニンの量が増え、ナマコ肉部分に残るナマコサポニンの量が少なくなることも判明している。
このように、本発明のシステムおよび方法によれば、ナマコ肉部分と、ナマコサポニンを含むナマコエキスとに分離することができることに加え、その分離比率も調整することが可能となる、
次に、ナマコの個体差や産地間の地域差および採取時期により、ナマコサポニンの含有濃度が大きく相違することにより、安定して、一定比率のサポニンを含む機能性食品や製剤を提供できなかったのを、本発明のシステムおよび方法により、一定の比率で提供できるようにするための定量化方法について説明する。
また、図6に示すように、季節毎のナマコサポニンの含有濃度にも大きな変動があり、同じ産地でも、2〜5倍程度の差が生じることも判明した。
より具体的には、例えば、北日本の地点Xのナマコをナマコサポニンの含有濃度が高い季節を特定して採取し、そのナマコを用いて、ナマコ肉部分とナマコエキスとに分離して、ナマコサポニンを多く含むナマコエキスを抽出し、ナマコエキスをナマコエキス素材(濃縮液又は乾燥粉末)として保存しておく。
北日本の地点Xのマナマコをナマコサポニンの含有濃度が高い季節を特定して採取し、所定の条件(温度上昇時の温度勾配が1.0℃/分、温度下降時の温度勾配が1.0℃/3分の条件)で処理した場合に、そのナマコ原料、処理後のナマコ肉部分、および抽出したエキス部それぞれの単位重量当たりのナマコサポニンの含有量が図7のように測定された。
実測値でも1.25±0.037mg/gのナマコ粉末を得られることが確認できたので、計算上の数値である1.34mg/gに対して、回収率は93%以上であることが判明した。
そして、他の産地の、ナマコサポニンの含有量が低いナマコを原料として製造したナマコ素材と混合して、一定のナマコサポニン含有量の食品ないし製剤として活用することができる。
図7と同様に、北日本の地点Xのマナマコをナマコサポニンの含有濃度が高い(図7とは別の)季節を特定して採取し、所定の条件(温度上昇時の温度勾配が1.0℃/分、温度下降時の温度勾配が1.0℃/5分の条件)で処理した場合に、そのナマコ原料、処理後のナマコ肉部分、および抽出したエキス部それぞれの単位重量当たりのナマコサポニンの含有量が図8のように測定された。
実測値でも1.58±0.039mg/gのナマコ粉末を得られることが確認できたので、計算上の数値である1.69mg/gに対して、回収率は約94%であることが判明した。
以上のように、本発明によれば、ナマコ肉部分とナマコエキスの抽出量の調整が可能であり、ナマコエキスの抽出量を増加させた場合でも、ナマコサポニンが9割以上保持されることが示され、ナマコの肉部分やナマコエキスに分離しつつも、高い回収率で利用することができ、ナマコサポニンの含有量が異なる様々な産地のナマコ原料を使用した場合にも、サポニン含有量の調整が可能であることがわかる。
この場合、ナマコの産地毎に異なるナマコサポニンの含有量の多寡を吸収して、一定の比率でナマコサポニンを含むナマコエキス素材(濃縮液や粉末等)を製造し、食品等に添加することで、安定した含有率の商品を持続的に提供することが可能となる。
あるいは、ナマコサポニンのうちフロンドシドAを中心に抽出して、粉末などの製剤にして提供すれば、ガン細胞を抑制する食品等の開発が可能である。
20 脚部
30 エキス抽出部
40 ナマコ支持部
50 加熱部(温度調整部A)
60 湯
70 水蒸気
80 温度計測部
90 開放弁調整部(温度調整部B)
100 ナマコ(抽出後はナマコ肉部分)
110 抽出したナマコエキス
Claims (6)
- ナマコから熱処理によってナマコサポニンを含むナマコエキスを抽出する方法であって、
ナマコを略35℃〜45℃の加熱初期温度まで速やかに上昇させる工程と、
ナマコの温度を、前記加熱初期温度から、少なくとも略60℃以上の加熱目標温度以上まで、第1の温度勾配で上昇させる温度上昇工程と、
ナマコの温度が、少なくとも前記加熱目標温度以上まで上昇したかどうかを判定する工程と、
前記目標温度以上になった後、ナマコの温度を、前記第1の温度勾配よりも緩やかな勾配である第2の温度勾配で下降させる温度下降工程と、
ナマコの温度が、少なくとも下降目標温度以下まで下降したかどうかを判定する工程と、
を備えたことにより、酵素やエタノールなどを用いた化学的な処理を行わず、熱処理だけで、ナマコから、ナマコ肉部分と分離して、ナマコサポニンを含有するナマコエキスを抽出することを特徴とするナマコエキス抽出方法。 - 前記のナマコエキス抽出方法において、
加熱目標温度以上までナマコの温度を上昇させる前記温度上昇工程における前記第1の温度勾配が、0.7℃/分〜1.5℃/分の範囲内であること、及び、
ナマコの温度を下降目標温度以下まで下降させる前記温度下降工程における前記第2の温度勾配が、1℃/2分より緩やかな温度勾配であること、
を特徴とする請求項1に記載のナマコエキス抽出方法。 - 所定の基準値を超える比率でナマコサポニンを含有するナマコ素材又は及びナマコエキス素材と、前記所定の基準値を下回る含有比率でナマコサポニンを含有するナマコ素材又は及びナマコエキス素材とを組み合わせて、所定の基準値の比率でナマコサポニンを含有する食品又は製剤を製造する方法であって、
請求項1〜2のいずれか1つに記載のナマコエキス抽出方法によって、ナマコサポニンの含有率が高い産地のナマコを原料として分離抽出したナマコ肉部分又はナマコエキスを元に、
乾燥後に微細粉砕又は濃縮して、
前記所定の基準値を超える比率でナマコサポニンを含有するナマコ素材又は及びナマコエキス素材を製造する第1の製造工程と、
前記のナマコエキス抽出方法によって、ナマコサポニンの含有率が低い産地のナマコを原料として分離抽出したナマコ肉部分又はナマコエキスを元に、
乾燥後に微細粉砕又は濃縮して、
前記所定の基準値を下回る比率でナマコサポニンを含有するナマコ素材又は及びナマコエキス素材を製造する第2の製造工程と、
第1の製造工程で得たナマコ素材又は及びナマコエキス素材と、第2の製造工程で得たナマコ素材又は及びナマコエキス素材とを混合する第3の製造工程と、
を備えたことにより、
所定の基準値の比率でナマコサポニンを含有するナマコ素材又は及びナマコエキス素材、又は、
当該ナマコ素材又は及びナマコエキス素材を含む食品又は製剤を製造する方法。 - ナマコから熱処理によってナマコエキスを抽出するシステムであって、
ナマコを略35℃〜45℃の加熱初期温度まで速やかに上昇させる手段と、
ナマコの温度を、前記加熱初期温度から、少なくとも略60℃以上の加熱目標温度以上まで、第1の温度勾配で上昇させる温度上昇勾配調整手段と、
ナマコの温度が、前記加熱目標温度以上になった後、ナマコの温度を、前記第1の温度勾配よりも緩やかな勾配である第2の温度勾配で下降させる温度下降勾配調整手段と、
を備え、
ナマコの温度が、少なくとも下降目標温度以下まで下降させることにより、
酵素やエタノールなどを用いた化学的な処理を行わず、熱処理だけで、ナマコから、ナマコ肉部分と分離して、ナマコサポニンを含有するナマコエキスを抽出することを特徴とするナマコエキス抽出システム。 - 前記のナマコエキス抽出システムにおいて、
加熱目標温度以上まで、ナマコの温度を上昇させる温度上昇勾配調整手段における前記第1の温度勾配が、0.7℃/分〜1.5℃/分の範囲内であること、及び、
ナマコの温度を下降目標温度以下まで下降させる温度下降勾配調整手段における前記第2の温度勾配が、1.0℃/2分〜1.0℃/5分であること、
を特徴とする請求項4に記載のナマコエキス抽出システム。 - 所定の基準値を超える比率でナマコサポニンを含有するナマコ素材又は及びナマコエキス素材と、前記所定の基準値を下回る比率でナマコサポニンを含有するナマコ素材又は及びナマコエキス素材とを組み合わせて、所定の基準値の比率でナマコサポニンを含有する食品又は製剤を製造するシステムであって、
請求項4〜5のいずれか1つに記載のナマコエキス抽出システムによって、ナマコサポニンの含有率が高い産地のナマコを原料として分離抽出したナマコ肉部分又はナマコエキスを元に、
乾燥後に微細粉砕又は濃縮して、
前記所定の基準値を超える比率でナマコサポニンを含有するナマコ素材又は及びナマコエキス素材を製造する第1の製造手段と、
請求項4〜5のいずれか1つに記載のナマコエキス抽出システムによって、ナマコサポニンの含有率が低い産地のナマコを原料として分離抽出したナマコ肉部分又はナマコエキスを元に、
乾燥後に微細粉砕又は濃縮して、
前記所定の基準値を下回る比率でナマコサポニンを含有するナマコ素材又は及びナマコエキス素材を製造する第2の製造手段と、
第1の製造手段で得たナマコ素材又は及びナマコエキス素材と、
第2の製造手段で得たナマコ素材又は及びナマコエキス素材とを混合する第3の製造手段と、
を備えたことにより、
所定の基準値の比率でナマコサポニンを含有するナマコ素材又は及びナマコエキス素材、又は、
当該ナマコ素材又は及びナマコエキス素材を含む食品又は製剤を製造するシステム。
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